JP2006150725A - 出没式筆記具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 カムによる筆記体ユニットの出没ストロークは、軸筒内を回転しながら前進する回転子の、軸筒の長手方向におけるストロークで決まってしまう。つまり、長いストロークを得ようとするには、前記回転子の移動ストローク以上にノック部材を軸筒の後端から突出する必要があり、外観上の見栄えを著しく損なうのみならず、操作性においても煩わしさがあった。特に、小学生など比較的手が小さく指の短い使用者には、ノック部材の後端部に指がとどかず、軸筒を持ち替えた後に再び操作するようになり、しばしば不具合を発生させる問題があった。
【構成】 軸筒に筆記体ユニットを出没可能に配置した出没式筆記具であって、前記筆記体ユニットの出没機構を摺動子と、その摺動子の押圧操作による回転・前進移動する回転子よりなすと共に、その回転子に傾斜面からなるカム面を形成し、そのカム面に前記筆記体ユニットを係合せしめたことを特徴とする出没式筆記具。
【選択図】 図2
Description
本発明は、軸筒に筆記体ユニットを出没可能に配置した出没式筆記具に関するものであり、前記筆記体ユニットの1例としては、繊維束体を塗布部とするマーカー類や、ボールペン体、シャープペンシルなどがある。
従来から、軸筒の後端より突出したノック部材を弾発部材の付勢に抗して押圧することにより、軸筒内を回転しながら前進する回転子を介して前記軸筒から筆記体ユニットを出没させるようにした出没式筆記具が数多く知られている。 具体的に説明する。軸筒の内側に溝部と傾斜面部が形成されたカム筒を配置し、そのカム筒内を長手方向に移動可能ではあるものの回転を規制された摺動子が、前方に斜面部を形成して配置されている。その摺動子の前方には、前記回転子が回転自在で、かつ長手方向に移動可能に配置されている。また、回転子の外側面には羽根部が形成されており、その羽根部の後方には、前記摺動子の前方の斜面部に対抗した斜面部が形成されている。所謂、デビットカーン式の回転カムと称される出没機構である。 他の例としてる、軸筒内の壁面の1部分、或いは、クリップの玉部には、略ハート形状のカム溝が形成されており、そのカム溝内を回遊する突起が他方の部材に形成されている。所謂ハートカムと称されるものである。
特開2002−240487号公報
特開平10−119481号公報
しかしながら、上記カムによる筆記体ユニットの出没ストロークは、軸筒内を回転しながら前進する回転子の、軸筒の長手方向におけるストロークで決まってしまう。つまり、長いストロークを得ようとするには、前記回転子の移動ストローク以上にノック部材を軸筒の後端から突出する必要があり、その結果、外観上の見栄えを著しく損なうのみならず、操作性においても煩わしさがあった。即ち、特に、小学生など比較的手が小さく指の短い使用者には、ノック部材の後端部に指がとどかず、軸筒を持ち替えた後に再び操作するようになり、しばしば不具合を発生させる問題があった。
本発明は、軸筒に筆記体ユニットを出没可能に配置した出没式筆記具であって、前記筆記体ユニットの出没機構を摺動子と、その摺動子の押圧操作による回転・前進移動する回転子よりなすと共に、その回転子に傾斜面からなるカム面を形成し、そのカム面に前記筆記体ユニットを係合せしめたことを要旨とする
軸筒に筆記体ユニットを出没可能に配置した出没式筆記具であって、前記筆記体ユニットの出没機構を摺動子と、その摺動子の押圧操作による回転・前進移動する回転子よりなすと共に、その回転子に傾斜面からなるカム面を形成し、そのカム面に前記筆記体ユニットを係合せしめたので、少ない押圧操作で多くの突出量を得ることができる。
図1〜図5に第1例を示し説明する。軸筒1の内部には、前方溝形成部材3並びに、後方溝形成部材2が挿着・固定されており、それら前方溝形成部材3並びに、後方溝形成部材2の間には隙間が形成されている。つまり、軸筒1の内面には閉じた環状溝15が形成されている。この環状溝15は、後述する回転子突起が摺動する往路と復路で多少は異なるもののほぼ対称的な傾斜面を有する略ハート形状をなしたいわゆるハートカムを形成している。 前記軸筒1の内部には、インキが収納された筆記体ユニットの1構成である筆記体収納筒5が配置されている。その筆記体収納筒5の前方には、コイルスプリングなどの弾発部材9が配置されており、その弾発部材9によって筆記体収納筒5は後方に向けて付勢されているが、軸筒1の長手方向に対して移動可能なものとなっている。尚、筆記体ユニットは、回転子4や筆記体収納筒5、尾栓6、インキ吸蔵体7、ペン先8などから構成されている。 前記環状溝15には前方係止段部2aと後方係止段部2bが形成されていると共に、前方係止段部の対岸近傍には回転子突起4aの後方への移動方向を規制する段部3aが形成されている。また、前方溝形成部材3並びに、後方溝形成部材2の内側には、前記筆記体収納筒5と共に移動する回転子4が配置されている。そして、前記後方係止段部の対岸近傍にも前記回転子4に形成されている回転子突起4aと当接し、回転子4の後方への移動方向を規制する段部3bが形成されている。 前記回転子4の中空部には、インキ吸蔵体7を内包した尾栓6が配置され、前記筆記体収納筒5と螺合により着脱自在に取り付けられている。また、前記回転子4の前方外周には、新たなカム面4cが形成されている。 筆記体収納筒5は軸筒に対して、回転止め5aと軸筒内面に形成した前方溝1aの係合により、回転を規制されている。 更に、筆記体収納筒5の側面には、前記回転子カム面4cに係合するカム係合部5cが形成されており、回転子4の回転に伴う前進移動に従って、前記筆記体収納筒5は、そのカム面4cによるストロークが、回転子4自体の移動ストロークに加算されて前進する。 図示はしないが、筆記体収納筒5の前方に、蓋体やシール筒、細線部、ガイド筒などで構成されるペン先密閉機構を配置してもよい。 尚、本例においては、回転子に突起を形成し、軸筒に固定した溝係止部材に溝を形成したが、これらの関係を逆転し、回転子の外側面に環状溝を形成し、軸筒面にこの環状溝内に配置される突起を形成してもよい。 次に、この第1例に基づき、動作について説明する。軸筒1に対して、摺動子の役割をするノック部材10を押圧し前進させると、回転子4が、環状溝15内を前進斜面3cに沿って回転しながら前進移動し、前方規制段部3a前方に当接した状態で、ノック部材10の押圧を解除すると、弾発部材9の付勢により、回転子突起4aは前方係止段部2aに当接し、回転子4の前進状態を維持することができる。このとき、回転子4の前進(L1)により筆記体収納筒5も前進するが、この際、回転子4に形成されたカム面4cの回転により、軸筒1内面に形成れた前方溝1aと回転子回転止め5aにより回転を規制された筆記体収納筒5は、カム係合部5cとカム面4cとの係合により、そのカム面4cの移動ストローク分(L2)更に前進し、筆記体ユニットの突出状態を維持する。 この状態で再度、弾発部材9に抗してノック部材6を押圧すると、回転子突起4aは前方移動規制段部3aにより、前方係止段部2aから外れ、この状態でノック部材6の押圧を解除すると、回転子突起4aは弾発部材9の付勢により、後退斜面2cに沿って回転後退し、後方係止段部2bに位置し筆記体収納状態へと復帰するとともに、回転子カム面も回転し、筆記体収納筒は収納状態へと復帰する。 尚、本実施例においては、回転子4の係止突起4aを略円形状としているが、長手方向に長い長円、あるいは楕円形状にしても何ら差し支えない。
図6に本発明の第2例を示す。軸筒の後方の内壁面には、摺動子13の摺動子テーパ突起13aに係合する複数の溝12aが長手方向に形成されており、その溝間に形成される突起の前端面にはカム傾斜面12bが形成されている。前記摺動子13の前方には回転子14が回転可能に、かつ、長手方向に移動可能に配置されている。その回転子の側面には羽根部14cが形成されており、その羽根部14cの後方は前記摺動子テーパ突起13aのテーパ面に係合する、所謂、デビットカーンと称される回転カム機構である。 本実施例では、筆記体収納状態から最初の筆記体突出状態に移行する際に、回転子14は略軸心を中心に90°回転しながら前進する。 つまり、前記回転子14の前方外周面にはカム面14aが形成されており、筆記体収納筒に形成されたカム係合部5cに連動されているため、筆記体ユニットの前進ストロークは回転子14の前進ストローク(L1)に加え回転子14のカム面14aの回転で得られるストローク(L2)が加算されることになる(図7a、b参照)。上記以外の部品構成は第1例と同様である。
図8に本発明の第3例を示す。軸筒1の後方の内壁面の一部には、略ハート形状の環状溝17が形成されている。この環状溝17には、回転子4の側面に形成された突起4aが遊挿しており、環状溝17内を周遊し得るようになっている。その回転子4の前端部には、カム面4cが形成されており、そのカム面4cは、筆記体収納筒5の側面に形成されたカム係合部5cと接触し係合している。 前記回転子4は、回転子4の突起4aと略ハート形状の環状溝17との係合により、その環状溝17に沿って回転しながら前進するが、回転子4の前進位置と後退位置との間に、その回転子4を回転させ、ストロークL2を得るために、前記略ハート形状の環状溝17は前進位置と後退位置との間で角度を設けている。具体的には、後方係止段部17bと前方係止段部17aで形成される角度を90度としている。上記以外の部品構成は第1実施例と同様である。 これら実施例のいずれの場合もノック部材10あるいは摺動子13の前進により回転しながら前進する回転子の前進ストローク(L1)と、回転子に設けられたカム面による筆記体収納筒5の前進ストローク(L2)の加算で、前記ノック部材10あるいは摺動子13の前進移動以上の筆記体ユニット(筆記体収納筒5)の前進ストローク(L1+L2)が得られる。
尚、ここで、前記第1例を基に、より多くの筆記体ユニットの前進ストロークを得ようとする場合は、前記回転子のカム面のテーパ角θ2を小さくするか及び/又は、回転子を回転前進させるための環状溝のテーパ角θ1を小さくすればよいが、ノック部材を操作するための押圧操作力が大きくなってしまう。各部位による摩擦抵抗の増加によるものであるが、これら移動ストロークと押圧操作力との関係は、適宜選択すればよい。 ちなみに、第2例、第3例のように回転子の前進後退で作られる角度が小さい場合(筆記体収納状態から筆記体突出状態に移行する際の回転子の回転角=90度)、回転子に形成するカム面を形成する角度も小さくせざるを得なくなり、第2例では2分割したカム面で構成している。
1 後軸
1a 前方溝
1b 後方溝
1c 周状溝
1d ネジ部
2 後方溝形成部材
2a 前方係止段部
2b 後方係止段部
2c 後退斜面
2d 外周突起
2e 嵌合リブ
2f 係止段部
3 前方溝形成部材
3a 前方移動規制段部
3b 後方移動規制段部
3c 前進斜面
3d 外周突起
4 回転子
4a 突起
4c カム面
4d 係止部
5 筆記体収納筒
5a 回転止め
5b ネジ部
5c カム係合部
6 尾栓
6a ネジ部
7 インキ吸蔵体
8 ペン先
9 弾発部材
10 ノック部材
10a 係止段部
11 前軸
11a ネジ部
12 カム筒部
12a カム溝
12b カム斜面
12c 係止段部
13 摺動子
13a 摺動子テーパー突起
14 回転子
14a カム面
14b 係止部
14c 羽根部
15 環状溝
16 クリップ
17 環状溝部
17a 前方係止段部
17b 後方係止段部
17 回転子
17a 環状溝
17b 前方移動規制段部
17c 前方係止段部
17d 後方係止段部
17e 後方移動規制段部
18 突起
1a 前方溝
1b 後方溝
1c 周状溝
1d ネジ部
2 後方溝形成部材
2a 前方係止段部
2b 後方係止段部
2c 後退斜面
2d 外周突起
2e 嵌合リブ
2f 係止段部
3 前方溝形成部材
3a 前方移動規制段部
3b 後方移動規制段部
3c 前進斜面
3d 外周突起
4 回転子
4a 突起
4c カム面
4d 係止部
5 筆記体収納筒
5a 回転止め
5b ネジ部
5c カム係合部
6 尾栓
6a ネジ部
7 インキ吸蔵体
8 ペン先
9 弾発部材
10 ノック部材
10a 係止段部
11 前軸
11a ネジ部
12 カム筒部
12a カム溝
12b カム斜面
12c 係止段部
13 摺動子
13a 摺動子テーパー突起
14 回転子
14a カム面
14b 係止部
14c 羽根部
15 環状溝
16 クリップ
17 環状溝部
17a 前方係止段部
17b 後方係止段部
17 回転子
17a 環状溝
17b 前方移動規制段部
17c 前方係止段部
17d 後方係止段部
17e 後方移動規制段部
18 突起
Claims (5)
- 軸筒に筆記体ユニットを出没可能に配置した出没式筆記具であって、前記筆記体ユニットの出没機構を摺動子と、その摺動子の押圧操作による回転・前進移動する回転子よりなすと共に、その回転子に傾斜面からなるカム面を形成し、そのカム面に前記筆記体ユニットを係合せしめたことを特徴とする出没式筆記具。
- 前記摺動子にカム面を形成し、そのカム面を回転子のカム面に係脱可能に当接させたこと特徴とする請求項1記載の出没式筆記具。
- 前記回転子を軸筒の内面に形成したカム溝に係合するか、或いは、軸筒を回転子の外面に形成したカム面に係合したことを特徴とする請求項1記載の出没式筆記具。
- 前記カム面、或いは、カム溝を回転子、或いは、軸筒の全周に形成したことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の出没式筆記具。
- 前記回転子に中空部を形成すると共に、その中空部に前記筆記体を内設せしめたことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載の出没式筆記具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004343795A JP2006150725A (ja) | 2004-11-29 | 2004-11-29 | 出没式筆記具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004343795A JP2006150725A (ja) | 2004-11-29 | 2004-11-29 | 出没式筆記具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006150725A true JP2006150725A (ja) | 2006-06-15 |
Family
ID=36629587
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004343795A Pending JP2006150725A (ja) | 2004-11-29 | 2004-11-29 | 出没式筆記具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006150725A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015174381A (ja) * | 2014-03-17 | 2015-10-05 | ミクロ株式会社 | ノック式筆記具 |
JP2016097682A (ja) * | 2014-11-18 | 2016-05-30 | ジュ チョン,クァン | 出没式筆記具のプッシュロック装置{pushlocksystemforslidetypewritingtools} |
WO2023022113A1 (ja) * | 2021-08-19 | 2023-02-23 | 三菱鉛筆株式会社 | ノック式筆記具 |
-
2004
- 2004-11-29 JP JP2004343795A patent/JP2006150725A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015174381A (ja) * | 2014-03-17 | 2015-10-05 | ミクロ株式会社 | ノック式筆記具 |
JP2016097682A (ja) * | 2014-11-18 | 2016-05-30 | ジュ チョン,クァン | 出没式筆記具のプッシュロック装置{pushlocksystemforslidetypewritingtools} |
WO2023022113A1 (ja) * | 2021-08-19 | 2023-02-23 | 三菱鉛筆株式会社 | ノック式筆記具 |
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