JP2006137405A - シート用加熱冷却装置 - Google Patents
シート用加熱冷却装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006137405A JP2006137405A JP2005189952A JP2005189952A JP2006137405A JP 2006137405 A JP2006137405 A JP 2006137405A JP 2005189952 A JP2005189952 A JP 2005189952A JP 2005189952 A JP2005189952 A JP 2005189952A JP 2006137405 A JP2006137405 A JP 2006137405A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat
- sheet
- heating
- cooling device
- conductive sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
- 238000001816 cooling Methods 0.000 title claims abstract description 84
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 title claims abstract description 70
- 238000012546 transfer Methods 0.000 claims abstract description 135
- 238000009413 insulation Methods 0.000 claims abstract description 8
- 239000002918 waste heat Substances 0.000 claims description 138
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 23
- 239000000498 cooling water Substances 0.000 claims description 21
- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical compound [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 14
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 claims description 10
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 claims description 9
- 238000009423 ventilation Methods 0.000 claims description 8
- 229910052799 carbon Inorganic materials 0.000 claims description 7
- 229910002804 graphite Inorganic materials 0.000 claims description 7
- 239000010439 graphite Substances 0.000 claims description 7
- RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N Copper Chemical compound [Cu] RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 5
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 claims description 5
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 5
- 229910052802 copper Inorganic materials 0.000 claims description 5
- 239000010949 copper Substances 0.000 claims description 5
- 239000002657 fibrous material Substances 0.000 claims description 5
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 claims description 4
- 239000002131 composite material Substances 0.000 claims description 4
- 230000005679 Peltier effect Effects 0.000 claims description 3
- 239000004744 fabric Substances 0.000 claims description 3
- 238000009940 knitting Methods 0.000 claims description 3
- 230000020169 heat generation Effects 0.000 claims description 2
- 238000010792 warming Methods 0.000 claims description 2
- 238000009941 weaving Methods 0.000 claims description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 17
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 7
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 7
- 238000005057 refrigeration Methods 0.000 description 5
- 230000002349 favourable effect Effects 0.000 description 4
- 230000001771 impaired effect Effects 0.000 description 4
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 4
- 238000004378 air conditioning Methods 0.000 description 2
- 238000007664 blowing Methods 0.000 description 2
- 230000037237 body shape Effects 0.000 description 2
- 230000001143 conditioned effect Effects 0.000 description 2
- 239000006261 foam material Substances 0.000 description 2
- 239000004519 grease Substances 0.000 description 2
- 239000011810 insulating material Substances 0.000 description 2
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 2
- 239000003507 refrigerant Substances 0.000 description 2
- 239000002699 waste material Substances 0.000 description 2
- XUIMIQQOPSSXEZ-UHFFFAOYSA-N Silicon Chemical compound [Si] XUIMIQQOPSSXEZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 description 1
- 230000002542 deteriorative effect Effects 0.000 description 1
- 238000011161 development Methods 0.000 description 1
- 239000000835 fiber Substances 0.000 description 1
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 1
- 230000005855 radiation Effects 0.000 description 1
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 1
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 1
- 229910052710 silicon Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010703 silicon Substances 0.000 description 1
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
- Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
Abstract
【課題】 着座フィーリングの快適性が向上できるとともに、表皮部に伝熱する熱の伝熱効率の向上が図れるシート用加熱冷却装置を実現する。
【解決手段】 シート1内に配設され、冷却もしくは加温するための熱源を出力するペルチェ素子52と、このペルチェ素子52の冷却もしくは加温する側から伝熱されてシート1の着座部および背当部の人が座る側の表皮部2を冷却もしくは加温する熱伝導シート3とを備えるシート用加熱冷却装置において、熱伝導シート3は、表皮部2の内側からペルチェ素子52までを繋ぐように配設され、かつ表皮部2と対向する側に、断熱シート4が設けられている。これにより、着座フィーリングの快適性が向上できるとともに伝熱効率の向上が図れる。
【選択図】 図1
【解決手段】 シート1内に配設され、冷却もしくは加温するための熱源を出力するペルチェ素子52と、このペルチェ素子52の冷却もしくは加温する側から伝熱されてシート1の着座部および背当部の人が座る側の表皮部2を冷却もしくは加温する熱伝導シート3とを備えるシート用加熱冷却装置において、熱伝導シート3は、表皮部2の内側からペルチェ素子52までを繋ぐように配設され、かつ表皮部2と対向する側に、断熱シート4が設けられている。これにより、着座フィーリングの快適性が向上できるとともに伝熱効率の向上が図れる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、車両用シートの表皮部を冷却もしくは加温するシート用加熱冷却装置に関するものであり、特に、熱源装置からの熱源を伝達する熱伝導シートの構成に関する。
従来、この種のシート用加熱冷却装置として、例えば、特許文献1に示すように、シートの表皮部に熱を伝える熱伝導シートと、冷却もしくは加温するためのペルチェ素子と、そのペルチェ素子から受熱して熱伝導シートへの熱交換する冷温熱交換器と、冷温風を人が座る側の表皮部から吹き出させる通風路とを備える装置が知られている。
そして、人が座る側の表皮部は、冷温風による吹き出しと熱伝導シートからの熱伝導の両方で冷却もしくは加温される。従って、人が座る側の領域を均一に短時間で冷却もしくは加温することができるものである(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−306276号公報
しかしながら、上記特許文献1のように、冷温風による吹き出しと熱伝導シートからの熱伝導との両方で冷却もしくは加温を行うときにはペルチェ素子で発生した熱を効率的に伝熱させることができるが、通風路からシート内部に熱洩れが発生する問題がある。
また、通風路を設けずに、人が座る側の表皮部を熱伝導のみで冷却もしくは加温するように構成する装置の場合は、熱伝導シートの片面がクッション側に接するためシート内部への熱洩れが発生して人が座る側の表皮部に伝達する熱の伝熱効率が低下する問題がある。
しかも、この種の熱伝導シートは、人が座る側の表皮部に接する側に伝熱面積を大きく形成しているため、その背面からシート内部に放出される熱洩れの占める割合が大きくなってしまう問題がある。
また、上記特許文献1では、表皮部の内側に設けられる熱伝導シートの素材、形状などについては、詳しくは記載されていないが、一般的に、座り心地、フィト感などの着座フィーリングの快適性が要求される。
そこで、本発明の目的は、上記点を鑑みたものであり、着座フィーリングの快適性が向上できるとともに、表皮部に伝熱する熱の伝熱効率の向上が図れるシート用加熱冷却装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1ないし請求項30に記載の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、シート(1)内に配設され、冷却もしくは加温するための熱源を出力する熱源装置(5、52)と、熱源装置(5、52)の冷却もしくは加温する側から伝熱させて、シート(1)の着座部および背当部に人が接する側の表皮部(2)を冷却もしくは加温する熱伝導シート(3)とを備えるシート用加熱冷却装置において、
熱伝導シート(3)は、表皮部(2)の内側から熱源装置(5、52)までを繋ぐように配設され、かつ表皮部(2)と対向する側に、断熱シート(4)およびクッション部材(6)の少なくとも一方が設けられていることを特徴としている。
熱伝導シート(3)は、表皮部(2)の内側から熱源装置(5、52)までを繋ぐように配設され、かつ表皮部(2)と対向する側に、断熱シート(4)およびクッション部材(6)の少なくとも一方が設けられていることを特徴としている。
この発明によれば、人が座る側の表皮部(2)以外からのシート(1)内に伝熱する熱洩れの低減が図れる。これにより、表皮部(2)に伝熱する熱の伝熱効率の向上が図れるとともに、熱源装置(5、52)で発生した熱を効率的に表皮部(2)に伝達できる。
請求項2に記載の発明では、断熱シート(4)は、熱伝導シート(3)に一体に形成されていることを特徴としている。これによれば、表皮部(2)に対向する側からの熱洩れを確実に防止することができる。
請求項3に記載の発明では、熱伝導シート(3)は、表皮部(2)に一体に形成されていることを特徴としている。この発明によれば、熱伝導シート(3)が表皮部(2)と一体に形成しても熱源装置(5、52)との組付性が低下することなく容易に組付ができる。また、熱伝導シート(3)が表皮部(2)に一体に形成することで、シート(1)の座り心地、フィト感などの着座フィーリングの快適性が図れる。
請求項4に記載の発明では、熱伝導シート(3)は、熱源装置(5、52)の近傍で表面積を小さく形成し、人が接する側の表皮部(2)で表面積を大きく形成していることを特徴としている。この発明によれば、表皮部(2)以外は表面積を小さく形成しているのでこの部位でのシート(1)内への熱洩れの低減が図れる。
これにより、表皮部(2)に伝熱する熱の伝熱効率の向上が図れる。また、人が座る側の表皮部(2)で表面積を大きく形成することにより冷却もしくは加温する熱が均一に広げることができる。
請求項5に記載の発明では、熱伝導シート(3)は、熱源装置(5、52)の近傍で板厚を厚く形成し、人が接する側の表皮部(2)で板厚を薄く形成していることを特徴としている。この発明によれば、人が座る側の表皮部(2)で座り心地が損なわれることはない。また、熱源装置(5、52)の近傍では伝熱効率の向上が図れる。
請求項6に記載の発明では、熱伝導シート(3)は、シート(1)の着座部と背当部とに分かれて設置され、かつそれぞれの熱伝導シート(3)にそれぞれの熱源装置(5、52)が繋がれていることを特徴としている。この発明によれば、表皮部(2)での温度バラツキを少なくすることができる。従って温感の快適性が損なわれることはない。
請求項7に記載の発明では、シート(1)の着座部と背当部とに分かれて設置された熱伝導シート(3)および熱源装置(5、52)は、さらに二つ以上に分かれて設置されていることを特徴としている。この発明によれば、座る人の体型にあった表皮部(2)の変形が容易となる。
請求項8に記載の発明では、シート(1)の背当部に設置される熱伝導シート(3)は、シート(1)の着座部側に設置された熱源装置(5、52)に繋がれていることを特徴としている。この発明によれば、背当部はできるだけ薄い方が車室内の空間が大きく取れる。従って、着座部側に熱源装置(5、52)を設けることで背当部を薄くすることができる。
請求項9に記載の発明では、熱源装置(5)は、ペルチェ効果による熱の発生、吸収を利用して冷却もしくは加温するペルチェ素子(52)であることを特徴としている。この発明によれば、ペルチェ素子(52)を用いると小型化が図れることでシート(1)内に配設するには好適であるとともに、短時間に冷却もしくは加温するための熱源を出力することができる。
請求項10に記載の発明では、ペルチェ素子(52)は、熱源を出力する部位が熱伝導シート(3)の幅に応じて、略矩形状もしくは略小判状の扁平状に形成されていることを特徴としている。この発明によれば、熱伝導シート(3)に均一な温度を出力できることで、表皮部(2)に均一な温度を迅速に出力することができる。従って、表皮部(2)での温度バラツキを少なくすることができる。
請求項11に記載の発明では、ペルチェ素子(52)には、電流の流れる方向により発生する低温状態もしくは高温状態の熱を出力する第1伝熱部(52a)と第2伝熱部(52b)とを有し、熱伝導シート(3)は、一端面が第1伝熱部(52)の一端面に密着するように結合されていることを特徴としている。この発明によれば、熱伝導シート(3)への伝熱特性が良好である。
請求項12に記載の発明では、ペルチェ素子(52)には、電流の流れる方向により発生する低温状態もしくは高温状態の熱を出力する第1伝熱部(52a)と第2伝熱部(52b)とを有し、熱伝導シート(3)は、一端面が一方の第1伝熱部(52a)の一端面に密着するように結合され、他端面がもう一方の第1伝熱部(52a)の一端面に密着するように結合されていることを特徴としている。
この発明によれば、熱伝導シート(3)の両面で第1伝熱部(52a)からの熱を出力することができる。これにより、熱伝導シート(3)に迅速に伝熱することができる。
請求項13に記載の発明では、熱伝導シート(3)の一端面と第1伝熱部(52)の一端面との間には、熱伝導性の優れる伝熱材(11)を介して結合していることを特徴としている。この発明によれば、具体的には、熱伝導シート(3)への伝熱特性がより良好である。
請求項14に記載の発明では、熱伝導シート(3)と第1伝熱部(52)とは、伝熱材(11)の外周を囲むとともに、それぞれの一端面を結合する接着剤(13)が配設されていることを特徴としている。この発明によれば、接着剤(13)が伝熱機能を有することはない。従って、耐熱性の優れる接着剤を用いることができる。
請求項15に記載の発明では、熱伝導シート(3)の一端面と第1伝熱部(52)の一端面とは、一方の一端面に位置決め用の凸部が設けられるとともに、対向する他方の一端面に凸部に係合する凹部が設けられていること特徴としている。この発明によれば、熱伝導シート(3)への伝熱特性がさらに良好である。
請求項16に記載の発明では、ペルチェ素子(52)から出力される熱のうち、廃熱となる熱を車室外に放出する廃熱部(16))と、ペルチェ素子(52)から出力される熱を廃熱部(16)に伝熱させる廃熱用熱伝導シート(15)とを備え、廃熱用熱伝導シート(15)は、一端が第2伝熱部(52b)に繋がれ、他端が廃熱部(16)に繋がれていることを特徴としている。この発明によれば、廃熱部(16)をペルチェ素子(52)から遠ざけて設置できる。従って、廃熱部(16)の設置の自由度が向上する。
請求項17に記載の発明では、廃熱部(16)は、複数の廃熱用熱伝導シート(15)から伝熱される熱を入力するように構成したことを特徴としている。この発明によれば、複数のペルチェ素子(52)を設置したときに、廃熱側を一つの廃熱部(16)で形成できる。従って、ペルチェ素子(52)が小型になるとともに、シート(1)への設置の自由度が向上する。
請求項18に記載の発明では、廃熱部(16)には、廃熱用熱伝導シート(15)から伝熱される熱と空気とで熱交換させて廃熱す廃熱用熱交換部(52c)が形成され、その廃熱用熱交換部(52c)は、空気が流通する空気通路の通風抵抗が小さくなるように形成したことを特徴としている。
この発明によれば、具体的には、廃熱用熱伝導シート(15)の形状に応じて、廃熱用熱交換部(52c)の空気通路を幅広く、奥行狭く形成すれば良い。つまり、廃熱用熱交換部(52c)を扁平状に形成することができる。
請求項19に記載の発明では、ペルチェ素子(52)から出力される熱のうち、廃熱となる熱を車室外に放出する廃熱部(16)と、第2伝熱部(52b)から出力される熱を熱媒体に熱交換させて、廃熱部(16)に供給する冷却水通路(17)とを有することを特徴としている。
この発明によれば、上述の請求項16では、廃熱用熱伝導シート(15)を第2伝熱部(52b)に繋げるように構成したが、これに限らず、冷却水通路(17)で構成しても良い。この発明によれば、廃熱部(16)をペルチェ素子(52)から遠ざけて設置できる。
請求項20に記載の発明では、冷却水通路(17)は、複数の第2伝熱部(52b)から出力される熱を廃熱部(16)に供給するように構成したことを特徴としている。この発明によれば、上述の請求項17と同じように、複数の廃熱用熱伝導シート(15)に応じて複数のペルチェ素子(52)を設置したときに、廃熱側を一つの廃熱部(16)で形成できる。
請求項21に記載の発明では、廃熱部(16)には、冷却水通路(17)から供給される熱媒体と空気とで熱交換させて廃熱する廃熱用熱交換部(52c)が形成され、その廃熱用熱交換部(52c)は、空気が流通する空気通路の通風抵抗が小さくなるように形成したことを特徴としている。
この発明によれば、上述の請求項18と同じように、ペルチェ素子(52)の形状には関係なく、廃熱部(16)の廃熱用熱交換部(52c)の空気通路を幅広く、奥行狭く形成すればよい。
請求項22に記載の発明では、クッション部材(6)は、断熱シート(4)に接する面に複数の溝部(6a)を形成していることを特徴としている。この発明によれば、クッション部材(6)側に空気断熱が形成されることでより熱洩れの低減が図れる。
請求項23に記載の発明では、熱伝導シート(3)は、カーボングラファイト、アルミニュームシート、もしく銅シートのいずれか一つ、またはこれらの複合シートもしくはシート状からなるヒートパイプであることを特徴としている。この発明によれば、これらの一つを用いることで熱源装置(5、52)で発生した熱を効率的に人が座る側の表皮部(2)に伝達できる。
請求項24に記載の発明では、熱伝導シート(3)は、繊維状の材料を編みこんでシート状に形成したことを特徴としている。この発明によれば、柔軟性が得られることで着座フィーリングの快適性が向上する。
請求項25に記載の発明では、熱伝導シート(3)は、縮れ状からなる繊維状の材料を用いることを特徴としている。この発明によれば、伸縮性が得られることで着座フィーリングの快適性が向上する。
請求項26に記載の発明では、熱伝導シート(3)は、波状もしくはエンボス状の表面に加工を施した板状の材料を用いることを特徴としている。この発明によれば、柔軟性が得られることで着座フィーリングの快適性が向上する。
請求項27に記載の発明では、熱伝導シート(3)は、板厚が不均一となるように形成したことを特徴としている。この発明によれば、曲がりやすい部位が形成できることで着座フィーリングの快適性が向上する。
請求項28に記載の発明では、熱伝導シート(3)は、スリットを少なくとも一つもしくは二つ以上の複数個形成したことを特徴としている。この発明によれば、柔軟性もしくは伸縮性が得られることで着座フィーリングの快適性が向上する。
請求項29に記載の発明では、熱伝導シート(3)は、短冊状に形成された複数の板材を用い、その板材の互いの外縁を編み上げてなる編み布状に形成したことを特徴としている。この発明によれば、柔軟性もしくは伸縮性が得られることで着座フィーリングの快適性が向上する。
請求項30に記載の発明では、熱伝導シート(3)は、少なくとも2枚以上積層させて用いることを特徴としている。この発明によれば、柔軟性が得られるとともに、伝熱性能が向上する。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態におけるシート用加熱冷却装置を図1ないし図3に基づいて説明する。図1はシート用加熱冷却装置の全体構成を示す模式図であり、図2はシート1に搭載されたシート用加熱冷却装置の搭載形態を示す部分断面図である。
以下、本発明の第1実施形態におけるシート用加熱冷却装置を図1ないし図3に基づいて説明する。図1はシート用加熱冷却装置の全体構成を示す模式図であり、図2はシート1に搭載されたシート用加熱冷却装置の搭載形態を示す部分断面図である。
また、図3は本実施形態における熱伝導シート3の全体形状を示す展開図である。本実施形態のシート用加熱冷却装置は、図1に示すように、乗員が着座するときに接する背当部1aおよび着座部1bからなるシート1内に配設されている。そして、冷却もしくは加温するための熱源を出力する熱源装置である加熱冷却装置5と、この加熱冷却装置5の冷却もしくは加温する側から伝熱されてシート1の表皮部2を冷却もしくは加温する熱伝導シート3とから構成している。
加熱冷却装置5は、熱伝導シート3で繋がれており、背当部1a側と着座部1b側にそれぞれ分けられて設けられている。そして、加熱冷却装置5は送風機51とペルチェ素子モジュール(以下、ペルチェ素子と称する)52とから構成しており、背当部1aおよび着座部1b内の空間7内に配設している。
ペルチェ素子52は電力を熱に変換する周知の熱電素子であり、本実施形態では、第1伝熱部52a、第2伝熱部52bおよび廃熱用熱交換部52cとから構成され、図示しない直流電源に電気的に接続されている。
第1伝熱部52aおよび第2伝熱部52bは、内部に熱電半導体に接続された電極部(図示せず)と外部に多数の放熱、吸熱フィン部とから構成され、電流の流れる方向により発生する低温状態もしくは高温状態の熱を出力するものである。
第1伝熱部52aは、低温状態もしくは高温状態の熱、つまり冷却もしくは加温する熱源を熱伝導シート3に伝熱するように構成されている。また、第2伝熱部52bは、冷却もしくは加温する熱源を廃熱用熱交換部52cに伝熱するように構成されている。さらに、廃熱用熱交換部52cは、第2伝熱部52bから伝熱された熱と通過する空気とを熱交換するように構成されている。
なお、本実施形態の廃熱用熱交換部52cは、第2伝熱部52bに隣接して一体に設けられている。送風機51はこの廃熱用熱交換部52cの上流側に配設され、廃熱用熱交換部52cに空気を送風する。そして、図中に示す符号9は排気ダクトであって、廃熱用熱交換部52cで熱交換された空気を車室外に導くためのダクトである。
ところで、以上の構成によるペルチェ素子52は、第1伝熱部52aから冷却の熱源を熱伝導シート3に伝熱するときは、第2伝熱部52b側に加温の熱源を出力して、廃熱用熱交換部52cに伝熱させる。このときに送風機51を駆動して、廃熱用熱交換部52cに空気を送風すると、送風機51で送風された空気が加温される。そして、加温された空気が車室外に排気される。
一方、第1伝熱部52aから加温の熱源を熱伝導シート3に伝熱するときは、第2伝熱部52b側に冷却の熱源を出力して、廃熱用熱交換部52cに伝熱させる。このときに送風機51を駆動して、廃熱用熱交換部52cに空気を送風すると、送風機51で送風された空気が冷却される。そして、冷却された空気が車室外に排気される。
次に、熱伝導シート3は人が接する側の表皮部2を冷却もしくは加温するための伝熱シートであって、ペルチェ素子52の第1熱伝熱部52aから冷却もしくは加温する熱源を受熱して、その熱を表皮部2側に伝熱するように表皮部2の内側からペルチェ素子52までを繋ぐように配設している。
熱伝熱シート3は、熱伝導率の高いカーボングラファイトからなる平板状に形成されたシートであって、本実施形態では、伝熱効率を高めるためにペルチェ素子52の近傍で板厚を厚く形成し、座り心地を損ねないように人が座る(もしくは、接する)側の表皮部2側で板厚を薄く形成している。
なお、ここでは熱伝導率の高いカーボングラファイトを用いたが、これに限らず、アルミニュームシート、銅シートのいずれか一つ、またはこれらの複合シートもしくはシート状からなるヒートパイプなどを用いても良い。
さらに、熱伝熱シート3の全体形状は、図3に示すように、人が座る側の表皮部2から遠ざかるペルチェ素子52の近傍では、熱洩れを低減するために熱伝熱シート3の表面積を小さく形成し、逆に、人が接触する表皮部2側では均一に熱が広がるように熱伝熱シート3の表面積を大きく形成している。
そして、この熱伝熱シート3には、図1に示すように、表皮部2に対向する側とペルチェ素子52の近傍において、それぞれ断熱材からなる断熱シート4を熱伝熱シート3と一体に構成している。つまり、表皮部2に対向する側にペルチェ素子52の近傍まで繋ぐように断熱シート4を配設し、ペルチェ素子52の近傍においては、第1伝熱部52aと対向する側に断熱シート4を配設している。
言い換えれば、熱伝熱シート3の表皮部2側以外は、この断熱シート4で覆うことで、この部分からの熱洩れの低減ができる。従って、ペルチェ素子52で発生した熱を効率的に表皮部2側に伝達できる。
また、図中に示す符号6は、フォーム材からなるクッション部材であって座り心地を確保する機能を有している。そして、符号8は金属からなる骨格フレームである。さらに、送風機51およびペルチェ素子52は図示しないシート空調制御装置により制御される。なお、本実施形態では、排気ダクト9の下流端を車室外に導くように構成したが、これに限らず、車室内に導くように構成しても良い。
また、図示しない操作パネルはシート3に着座した状態で操作できる位置に設けられており、シート空調運転の運転、停止を切り替える運転スイッチ(図示せず)、冷却もしくは加温の一方を選択する選択スイッチ(図示せず)、設定温度調節スイッチ(図示せず)などが配設されている。
また、ペルチェ素子52は、表皮部2の表皮端部(例えば、表皮が縫製されている部位)近傍にて熱伝熱シート3と接触するように構成することが望ましい。これによれば、熱伝熱シート3と表皮部2、もしくは熱伝熱シート3と断熱シート4と表皮部2とのいずれか一方により一体成形で形成すると、ペルチェ素子52と熱伝熱シート3とを容易に組付けができる。
なお、本実施形態では、表皮部2の対向側に断熱シート4を介して熱伝熱シート3をクッション部材6に配設したが、これに限らず、クッション部材6の表面に断熱層を形成して、断熱シート4を省いても良い。また、クッション部材6を断熱材で形成しても良い。
次に、以上の構成によるシート用加熱冷却装置の作動を説明する。運転スイッチ(図示せず)を操作することで選択スイッチ(図示せず)で選択された側の運転モードによるペルチェ素子52の運転が開始する。例えば、表皮部2を冷却したいときには、選択スイッチ(図示せず)を冷却側に選択しておいた後、運転スイッチ(図示せず)を操作することより、第1伝熱部52aが低温状態、第2伝熱部52bが高温状態となり、第1伝熱部52a側の低温状態の熱が熱伝熱シート3に伝達され、その伝熱された熱で表皮部2が冷却する。
一方、表皮部2を加温したいときには、選択スイッチ(図示せず)を加温側に選択しておいた後、運転スイッチ(図示せず)を操作することより、第1伝熱部52aが高温状態、第2伝熱部52bが低温状態となり、第1伝熱部52a側の高温状態の熱が熱伝熱シート3に伝達され、その伝熱された熱で表皮部2が加温される。
なお、ペルチェ素子52が作動しているときには、送風機51が作動しているので、廃熱用熱交換器52cで熱交換された空気が排気ダクト9を介して車室外に排気される。これにより、熱伝熱シート3が第1伝熱部52aから冷却もしくは加温されることで表皮部2が冷却もしくは加温されるが、表皮部2以外には断熱シート4を配設しているのでシート1内への熱洩れを防止することができる。
以上の第1実施形態によるシート用加熱冷却装置によれば、熱伝導シート3は、表皮部2の内側からペルチェ素子52までを繋ぐように配設され、かつ表皮部2と対向する側に、断熱シート4が設けられている。
これにより、人が座る側の表皮部2以外からのシート1内に伝熱する熱洩れの低減が図れる。従って、表皮部2に伝熱する熱の伝熱効率の向上が図れるとともに、ペルチェ素子52で発生した熱を効率的に表皮部2に伝達できる。
また、断熱シート4は、熱伝導シート3に一体に形成されている。これにより、表皮部2に対向する側からの熱洩れを確実に防止することができる。また、熱伝導シート3は、ペルチェ素子52の近傍で表面積を小さく形成し、人が座る側の表皮部2で表面積を大きく形成していることにより、表皮部2以外は表面積を小さく形成しているのでこの部位でのシート1内への熱洩れの低減が図れる。
これにより、表皮部2に伝熱する熱の伝熱効率の向上が図れる。さらに、人が座る側の表皮部2で表面積を大きく形成することにより冷却もしくは加温する熱が均一に広げることができる。
また、熱伝導シート3は、ペルチェ素子52の近傍で板厚を厚く形成し、人が座る側の表皮部2で板厚を薄く形成していることにより、人が座る側の表皮部2で座り心地が損なわれることはない。また、ペルチェ素子52の近傍では伝熱効率の向上が図れる。
さらに、熱伝導シート3は、表皮部2に一体に形成されていることにより、熱伝導シート3が表皮部2と一体に形成してもペルチェ素子52との組付性が低下することなく容易に組付ができる。
また、熱伝導シート3は、カーボングラファイト、アルミニュームシート、銅シートのいずれか一つ、またはこれらの複合シートもしくはシート状からなるヒートパイプであることにより、これらの一つで形成することによりペルチェ素子52で発生した熱を効率的に人が座る側の表皮部2に伝達できる。
また、加熱冷却装置5として、ペルチェ効果による熱の発生、吸収を利用して冷却もしくは加温するペルチェ素子52を用いることで、小型化が図れることでシート1内に配設するには好適であるとともに、短時間に冷却もしくは加温するための熱源を出力することができる。
(第2実施形態)
以上の第1実施形態では、ペルチェ素子52、およびそれに繋がれる熱伝導シート3を、それぞれ背当部1a側、着座部1b側に搭載したが、これに限らず、具体的には、図4に示すように、背当部1a側の熱伝導シート3に繋ぐペルチェ素子52を着座部1b側に搭載しても良い。
以上の第1実施形態では、ペルチェ素子52、およびそれに繋がれる熱伝導シート3を、それぞれ背当部1a側、着座部1b側に搭載したが、これに限らず、具体的には、図4に示すように、背当部1a側の熱伝導シート3に繋ぐペルチェ素子52を着座部1b側に搭載しても良い。
これによれば、背当部1aは、シート1の厚さが少なくとも薄い方が車室内の空間が大きく取れる。従って、着座部1b側に背当部1a側のペルチェ素子52を設けることで、背当部1a側のシート厚さを薄くすることができる。
(第3実施形態)
以上の実施形態では、ペルチェ素子52、およびそれに繋がれる熱伝導シート3を、背当部1a側に一つ、着座部1b側に一つ搭載するように構成したが、これに限らず、熱伝導シート3を複数個に分けて搭載するように構成しても良い。
以上の実施形態では、ペルチェ素子52、およびそれに繋がれる熱伝導シート3を、背当部1a側に一つ、着座部1b側に一つ搭載するように構成したが、これに限らず、熱伝導シート3を複数個に分けて搭載するように構成しても良い。
具体的には、図5に示すように、背当部1a側、着座部1b側ともに、熱伝導シート3を左右に分けてシート1に配設している。そして、それぞれの熱伝導シート3の末端にペルチェ素子52を繋げている。
さらに、図6(a)に示すように、上下に2分割して背当部1a側および着座部1b側ともに、熱伝導シート3およびペルチェ素子52をそれぞれ4つに分けて配設しても良い。これによれば、熱伝導シート3を複数個に分けることで、着座したときに、座る人の体型にあった表皮部2の変形が容易となる。従って、座り心地が良好となって着座フィーリングが向上する。
また、複数個に分けた熱伝導シート3にそれぞれペルチェ素子52を繋ぐことにより、表皮部2での温度のバラツキを少なくすることができる。従って、温感の快適性が損なわれることはない。
なお、以上の実施形態では、一つの熱伝導シート3に一つのペルチェ素子52を繋ぐように構成したが、これに限らず、図6(b)に示すように、一つの熱伝導シート3の末端に二つのペルチェ素子52を繋ぐように構成しても良い。これによれば、表皮部2での温度のバラツキをより少なくすることができる。
(第4実施形態)
本実施形態では、ペルチェ素子52と熱伝導シート3とを繋ぐ固定方法について、図7ないし図10に基づいて説明する。図7は、ペルチェ素子52の第1伝熱部52aに熱伝導シート3を組み付けるための分解構成図である。第1伝熱部52aは、図7に示すように、平面状に形成された平滑面を形成している。
本実施形態では、ペルチェ素子52と熱伝導シート3とを繋ぐ固定方法について、図7ないし図10に基づいて説明する。図7は、ペルチェ素子52の第1伝熱部52aに熱伝導シート3を組み付けるための分解構成図である。第1伝熱部52aは、図7に示すように、平面状に形成された平滑面を形成している。
図中に示す符号11は伝熱材であって、熱伝導性の優れるシリコングリースなど伝熱特性の良好なグリースを第1伝熱部52aの一端面と熱伝導シート3の一端面に密着するようにしている。
より具体的には、図7に示すように、第1伝熱部52aの一端面にリング状に接着剤13を塗布し、その接着剤13に囲まれた内側に伝熱材11を充填する。そして、ペルチェ素子52の上に熱伝導シート3とを重ねて接着させる。これにより、熱伝導シート3が伝熱材11を介して密着して第1伝熱部52aに固定できる。
以上の構成によれば、接着剤13は伝熱材11の外周に配設されることで熱を伝える機能を必要とするものではない。つまり、耐熱性を有する一般的な接着剤13を用いることで良い。また、第1伝熱部52aと熱伝導シート3とは伝熱材11により密着して繋がれることで伝熱特性が良好である。
なお、接着剤13を用いる他に、図8に示すように、熱伝導シート3を覆うように略コの字状に形成した固定部材13を設けて、その固定部材13に爪部13aを形成し、ペルチェ素子52に固定するように構成しても良い。これによれば、熱伝導シート3が伝熱材11を介して密着して第1伝熱部52aに確実に固定できる。
また、図9に示すように、第1伝熱部52aの一端面に突き出し状の凸部52dを形成し、その凸部52dに係合する凹部3bを固定部材13側に形成するとともに、熱伝導シート3側にその凸部52dを貫通させる貫通穴3aを形成する。
そして、第1伝熱部52aの一端面の上に熱伝導シート3を重ねて固定部材13によりペルチェ素子52に固定する。これによれば、図8と同じように、熱伝導シート3が伝熱材11を介して第1伝熱部52aに確実に固定できる。
なお、本実施形態では、第1伝熱部52a側に凸部52dを形成し、固定部材13側に凹部3bを形成したが、これに限らず、第1伝熱部52a側に凹部を形成し、固定部材13側に凸部3bを形成しても良い。
(第5実施形態)
以上の実施形態では、熱伝導シート3の一端面にペルチェ素子52を繋ぐように構成したが、これに限らず、熱伝導シート3の他端面にもう一方のペルチェ素子52と繋ぐように構成しても良い。
以上の実施形態では、熱伝導シート3の一端面にペルチェ素子52を繋ぐように構成したが、これに限らず、熱伝導シート3の他端面にもう一方のペルチェ素子52と繋ぐように構成しても良い。
より具体的には、図10に示すように、固定部材13は、もう一方のペルチェ素子52と熱伝導シート3とを覆うように下側のペルチェ素子52に結合するようにしている。これによれば、熱伝導シート3の両面で第1伝熱部52aからの熱を出力することができる。これにより、熱伝導シート3に迅速に伝熱することができる。
(第6実施形態)
以上の実施形態では、熱伝熱シート3の全体形状を図3に示すように、表皮部2から遠ざかるペルチェ素子52の近傍では熱伝熱シート3の表面積を小さく形成したが、これに限らず、具体的には、図11に示すように、ペルチェ素子52は、熱源を出力する部位である第1伝熱部52aが熱伝導シート3の幅に応じて、同一の幅寸法で略矩形状の扁平状に形成すると良い。
以上の実施形態では、熱伝熱シート3の全体形状を図3に示すように、表皮部2から遠ざかるペルチェ素子52の近傍では熱伝熱シート3の表面積を小さく形成したが、これに限らず、具体的には、図11に示すように、ペルチェ素子52は、熱源を出力する部位である第1伝熱部52aが熱伝導シート3の幅に応じて、同一の幅寸法で略矩形状の扁平状に形成すると良い。
これによれば、熱伝導シート3に均一な温度を出力できることで、表皮部2に均一な温度を迅速に出力することができる。従って、表皮部2での温度バラツキを少なくすることができる。なお、本実施形態では、ペルチェ素子52の全体形状を略矩形状に形成したが、略小判状に形成しても良い。
(第7実施形態)
以上の実施形態では、熱伝導シート3をカーボングラファイトなどの材料により平板状に形成したが、これに限らず、熱伝導シート3を柔軟性、収縮性などが優れるように形成しても良い。具体的には、図12(a)ないし(g)に示すような構造を有する熱伝導シート3を形成すると良い。
以上の実施形態では、熱伝導シート3をカーボングラファイトなどの材料により平板状に形成したが、これに限らず、熱伝導シート3を柔軟性、収縮性などが優れるように形成しても良い。具体的には、図12(a)ないし(g)に示すような構造を有する熱伝導シート3を形成すると良い。
以下説明すると、図12(a)では、カーボングラファイト、アルミニューム、または銅のいずれか一つの材料で繊維状に編み上げてシート状に形成している。これによれば、柔軟性が得られることで着座フィーリングの快適性が向上する。
また、図12(b)では、上述した繊維状の材料を縮れ状としている。これによれば、伸縮性を付加することで着座フィーリングの快適性が向上する。また、図12(c)では、板状の平面を波状もしくはエンボス状のいずれかで表面加工を施している。これによれば、柔軟性が得られることで着座フィーリングの快適性が向上する。
また、図12(d)では、シートを板厚が不均一となるように形成している。これによれば、曲げやすい部位が形成できることで着座フィーリングの快適性が向上する。また、図12(e)では、スリットを少なくとも一つもしくは二つ以上の複数個形成している。これによれば、柔軟性もしくは伸縮性が得られることで着座フィーリングの快適性が向上する。
また、図12(f)では、短冊状に形成された複数の板材を用い、その板材の互いの外縁を編み上げてなる編み布状に形成している。これによれば、柔軟性もしくは伸縮性が得られることで着座フィーリングの快適性が向上する。また、図12(g)では、以上の構造によるシート材を少なくとも2枚以上積層させている。柔軟性が得られるとともに、伝熱性能が向上する。
(第8実施形態)
以上の実施形態では、廃熱用熱交換部52cを第2伝熱部52bに隣接して一体に配設するように構成したが、これに限らず、ペルチェ素子52より出力する熱のうち、廃熱となる熱を廃熱する廃熱部16を別体に設けるとともに、第2伝熱部52bと廃熱部16とを繋ぐ廃熱用熱伝導シート15を配設しても良い。
以上の実施形態では、廃熱用熱交換部52cを第2伝熱部52bに隣接して一体に配設するように構成したが、これに限らず、ペルチェ素子52より出力する熱のうち、廃熱となる熱を廃熱する廃熱部16を別体に設けるとともに、第2伝熱部52bと廃熱部16とを繋ぐ廃熱用熱伝導シート15を配設しても良い。
具体的には、図13に示すように、第2伝熱部52bの一端面に廃熱用熱伝導シート15の一端面を結合することで第2伝熱部52bから出力する熱を廃熱用熱伝導シート15に伝熱させる。
そして、廃熱用熱伝導シート15に伝熱された廃熱が廃熱部16に入力するように構成している。また、廃熱部16には、廃熱用熱伝導シート15から伝熱された廃熱と空気とを熱交換する廃熱用熱交換部52cが設けられている。これによれば、廃熱部16をペルチェ素子52から遠ざけて設置できる。従って、ペルチェ素子52が小型にできるとともに、廃熱部16の設置の自由度が向上する。
なお、本実施形態の廃熱部16は、一つの廃熱用熱伝導シート15に繋ぐように構成したが、これに限らず、図14に示すように、複数の廃熱用熱伝導シート15から伝熱される熱を廃熱部16に入力するように構成しても良い。ここでは、4ヶのペルチェ素子52から出力される熱のうち、それぞれの廃熱を廃熱部16に伝熱させて入力している。
これによれば、一つのシート1に複数のペルチェ素子52を設置したときに、廃熱側を一つの廃熱部16で形成できる。従って、ペルチェ素子52が小型にできるとともに、シート1への設置の自由度がより向上する。
(第9実施形態)
以上の第8実施形態では、廃熱部16をペルチェ素子52より別体に設けるとともに、第2伝熱部52bと廃熱部16とを繋ぐ廃熱用熱伝導シート15を配設するように構成したが、廃熱部16と第2伝熱部52bとを繋ぐ廃熱用熱伝導シート15の形状を図15ないし図17に示す形状に形成しても良い。
以上の第8実施形態では、廃熱部16をペルチェ素子52より別体に設けるとともに、第2伝熱部52bと廃熱部16とを繋ぐ廃熱用熱伝導シート15を配設するように構成したが、廃熱部16と第2伝熱部52bとを繋ぐ廃熱用熱伝導シート15の形状を図15ないし図17に示す形状に形成しても良い。
図15では、廃熱部16に形成される空気通路の通風抵抗が小さくなるように構成している。具体的には、廃熱部16には、廃熱用熱伝導シート15から伝熱された熱と空気とを熱交換する廃熱用熱交換器52cを形成する。
その廃熱用熱交換器52cは、その空気通路に対して幅広くして奥行きが短くなるように形成している。これにより、廃熱用熱交換器52cに流通される空気流の通風抵抗を小さくすることができる。従って、廃熱用熱伝導シート15は、廃熱部16側が廃熱用熱交換器52cと略同一の平面形状となるように形成するのが望ましい。
なお、ペルチェ素子52の平面形状が、上述した第6実施形態のように、略矩形状の扁平状に形成されたときには、図16に示すように、廃熱用熱交換器52cにもペルチェ素子52と同様な平面形状に形成することが望ましい。これによれば、廃熱用熱伝導シート15に均一な温度を出力できることで伝熱特性の向上が図れる。
さらに、図17に示すように、廃熱用熱伝導シート15の面積を変更せず、中途を折りたたむように形成することで、廃熱用熱伝導シート15の配設空間を狭くすることができる。
(第10実施形態)
以上の第8、および第9実施形態では、廃熱部16をペルチェ素子52より別体に設けるとともに、第2伝熱部52bと廃熱部16とを繋ぐ廃熱用熱伝導シート15を配設するように構成したが、これに限らず、廃熱用熱伝導シート15の代わりに、ペルチェ素子52の第2伝熱部52bと廃熱部16とを冷却水通路17で繋ぐように構成しても良い。
以上の第8、および第9実施形態では、廃熱部16をペルチェ素子52より別体に設けるとともに、第2伝熱部52bと廃熱部16とを繋ぐ廃熱用熱伝導シート15を配設するように構成したが、これに限らず、廃熱用熱伝導シート15の代わりに、ペルチェ素子52の第2伝熱部52bと廃熱部16とを冷却水通路17で繋ぐように構成しても良い。
具体的には、図18に示すように、廃熱部16をペルチェ素子52より別体に設けるとともに、第2伝熱部52bで出力される熱と冷却水とを熱交換する熱交換器17aを備える冷却水通路17を設けている。そして、熱交換器17aから遠ざけた部位に廃熱部16を設置して、第2伝熱部52bとは廃熱部16とを冷却水通路17により繋いでいる。
ここで、図中に示す符号17bは循環ポンプであって、冷却水通路17内の冷却水を循環するためのポンプである。これによれば、第2伝熱部52bで出力された熱をシート1外の遠ざけた箇所より廃熱することができる。
なお、本実施形態の廃熱部16は、一つの第2伝熱部52bから出力される熱を廃熱するように冷却水通路17を介して繋ぐように構成したが、これに限らず、図19および図20に示すように、複数の第2伝熱部52bから出力される熱を冷却水通路17で回収するようにして一つの廃熱部16に集めるように構成している。そして、図19は、複数の熱交換器17aが直列に接続された冷却水通路17を形成している。また、図20は冷却水通路17が2系統の並列回路に形成している。
これによれば、一つのシート1に複数のペルチェ素子52を設置したときに、廃熱側を一つの廃熱部16で形成できる。従って、ペルチェ素子52が小型にできるとともに、シート1への設置の自由度がより向上する。
(第11実施形態)
以上の実施形態では、断熱シート4の片面をフォーム材からなるクッション部材6にべた張りするように構成していたが、これに限らず、具体的に、図21に示すように、クッション部材6に、断熱シート4に接する面に複数の溝部6aを形成しても良い。これによれば、クッション部材6側に空気断熱が形成されることでより熱洩れの低減が図れる。
以上の実施形態では、断熱シート4の片面をフォーム材からなるクッション部材6にべた張りするように構成していたが、これに限らず、具体的に、図21に示すように、クッション部材6に、断熱シート4に接する面に複数の溝部6aを形成しても良い。これによれば、クッション部材6側に空気断熱が形成されることでより熱洩れの低減が図れる。
(他の実施形態)
以上の実施形態では、熱源装置である加熱冷却装置5をペルチェ素子52で構成していたが、これに限らず、冷媒を用いて冷凍サイクルからなる冷凍サイクル装置であっても良い。具体的には、図22に示すように、圧縮機5a、凝縮器5b、膨張弁5c、蒸発器5dの順に冷媒配管で環状に接続して構成する冷凍サイクル装置5を用いても良い。
以上の実施形態では、熱源装置である加熱冷却装置5をペルチェ素子52で構成していたが、これに限らず、冷媒を用いて冷凍サイクルからなる冷凍サイクル装置であっても良い。具体的には、図22に示すように、圧縮機5a、凝縮器5b、膨張弁5c、蒸発器5dの順に冷媒配管で環状に接続して構成する冷凍サイクル装置5を用いても良い。
なお、このときは、蒸発器5dからの低温状態の熱が熱伝導シート3に伝熱するように構成されている。また、図中に示す破線および矢印は、車両に搭載された車両用空調装置で吹き出された空調風を凝縮器5bに導いて、凝縮器5bの高温状態の熱と空調風と熱交換させるように構成しても良い。
また、上記、圧縮機5a、凝縮器5b、膨張弁5c、蒸発器5dなどでヒートポンプサイクルからなる冷凍サイクル装置5を構成し、凝縮器5bにより冷却もしくは加温の熱源を出力させて、熱伝導シート3に伝達するように構成しても良い。さらに、以上の実施形態では、熱伝導シート3と一体構成する断熱シート4をこの断熱材の他に真空空間で形成するようにしても良い。
1…シート
2…表皮部
3…熱伝導シート
4…断熱シート
5…加熱冷却装置、冷凍サイクル装置(熱源装置)
6…クッション部材
6a…溝部
11…伝熱材
13…接着剤
15…廃熱用熱伝導シート
16…廃熱部
17…冷却水通路
52…ペルチェ素子(熱源装置)
52a…第1伝熱部
52b…第2伝熱部
52c…廃熱用熱交換部
2…表皮部
3…熱伝導シート
4…断熱シート
5…加熱冷却装置、冷凍サイクル装置(熱源装置)
6…クッション部材
6a…溝部
11…伝熱材
13…接着剤
15…廃熱用熱伝導シート
16…廃熱部
17…冷却水通路
52…ペルチェ素子(熱源装置)
52a…第1伝熱部
52b…第2伝熱部
52c…廃熱用熱交換部
Claims (30)
- シート(1)内に配設され、冷却もしくは加温するための熱源を出力する熱源装置(5、52)と、
前記熱源装置(5、52)の冷却もしくは加温する側から伝熱させて、前記シート(1)の着座部および背当部に人が接する側の表皮部(2)を冷却もしくは加温する熱伝導シート(3)とを備えるシート用加熱冷却装置において、
前記熱伝導シート(3)は、前記表皮部(2)の内側から前記熱源装置(5、52)までを繋ぐように配設され、かつ前記表皮部(2)と対向する側に、断熱シート(4)およびクッション部材(6)の少なくとも一方が設けられていることを特徴とするシート用加熱冷却装置。 - 前記断熱シート(4)は、前記熱伝導シート(3)に一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のシート用加熱冷却装置。
- 前記熱伝導シート(3)は、前記表皮部(2)に一体に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシート用加熱冷却装置。
- 前記熱伝導シート(3)は、前記熱源装置(5、52)の近傍で表面積を小さく形成し、人が接する側の前記表皮部(2)で表面積を大きく形成していることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のシート用加熱冷却装置。
- 前記熱伝導シート(3)は、前記熱源装置(5、52)の近傍で板厚を厚く形成し、人が接する側の前記表皮部(2)で板厚を薄く形成していることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のシート用加熱冷却装置。
- 前記熱伝導シート(3)は、前記シート(1)の着座部と背当部とに分かれて設置され、かつそれぞれの熱伝導シート(3)にそれぞれの前記熱源装置(5、52)が繋がれていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載のシート用加熱冷却装置。
- 前記シート(1)の着座部と背当部とに分かれて設置された前記熱伝導シート(3)および前記熱源装置(5、52)は、さらに二つ以上に分かれて設置されていることを特徴とする請求項6に記載のシート用加熱冷却装置。
- 前記シート(1)の背当部に設置される前記熱伝導シート(3)は、前記シート(1)の着座部側に設置された前記熱源装置(5、52)に繋がれていることを特徴とする請求項6または請求項7に記載のシート用加熱冷却装置。
- 前記熱源装置(5)は、ペルチェ効果による熱の発生、吸収を利用して冷却もしくは加温するペルチェ素子(52)であることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載のシート用加熱冷却装置。
- 前記ペルチェ素子(52)は、熱源を出力する部位が前記熱伝導シート(3)の幅に応じて、略矩形状もしくは略小判状の扁平状に形成されていることを特徴とする請求項9に記載のシート用加熱冷却装置。
- 前記ペルチェ素子(52)には、電流の流れる方向により発生する低温状態もしくは高温状態の熱を出力する第1伝熱部(52a)と第2伝熱部(52b)とを有し、
前記熱伝導シート(3)は、一端面が前記第1伝熱部(52)の一端面に密着するように結合されていることを特徴とする請求項9または請求項10に記載のシート用加熱冷却装置。 - 前記ペルチェ素子(52)には、電流の流れる方向により発生する低温状態もしくは高温状態の熱を出力する第1伝熱部(52a)と第2伝熱部(52b)とを有し、
前記熱伝導シート(3)は、一端面が一方の前記第1伝熱部(52a)の一端面に密着するように結合され、他端面がもう一方の前記第1伝熱部(52a)の一端面に密着するように結合されていることを特徴とする請求項9または請求項10に記載のシート用加熱冷却装置。 - 前記熱伝導シート(3)の一端面と前記第1伝熱部(52)の一端面との間には、熱伝導性の優れる伝熱材(11)を介して結合していることを特徴とする請求項11または請求項12に記載のシート用加熱冷却装置。
- 前記熱伝導シート(3)と前記第1伝熱部(52)とは、前記伝熱材(11)の外周を囲むとともに、それぞれの一端面を結合する接着剤(13)が配設されていることを特徴とする請求項13に記載のシート用加熱冷却装置。
- 前記熱伝導シート(3)の一端面と前記第1伝熱部(52)の一端面とは、一方の一端面に位置決め用の凸部が設けられるとともに、対向する他方の一端面に前記凸部に係合する凹部が設けられていること特徴とする請求項11ないし請求項14のいずれか一項に記載のシート用加熱冷却装置。
- 前記ペルチェ素子(52)から出力される熱のうち、廃熱となる熱を車室外に放出する廃熱部(16)と、
前記ペルチェ素子(52)から出力される熱を前記廃熱部(16)に伝熱させる廃熱用熱伝導シート(15)とを備え、
前記廃熱用熱伝導シート(15)は、一端が前記第2伝熱部(52b)に繋がれ、他端が前記廃熱部(16)に繋がれていることを特徴とする請求項11または請求項12に記載のシート用加熱冷却装置。 - 前記廃熱部(16)は、複数の前記廃熱用熱伝導シート(15)から伝熱される熱を入力するように構成したことを特徴とする請求項16に記載のシート用加熱冷却装置。
- 前記廃熱部(16)には、前記廃熱用熱伝導シート(15)から伝熱される熱と空気とで熱交換させて廃熱する廃熱用熱交換部(52c)が形成され、
前記廃熱用熱交換部(52c)は、空気が流通する空気通路の通風抵抗が小さくなるように形成したことを特徴とする請求項16または請求項17に記載のシート用加熱冷却装置。 - 前記ペルチェ素子(52)から出力される熱のうち、廃熱となる熱を車室外に放出する廃熱部(16)と、
前記第2伝熱部(52b)から出力される熱を熱媒体に熱交換させて、前記廃熱部(16)に供給する冷却水通路(17)とを有することを特徴とする請求項11または請求項12に記載のシート用加熱冷却装置。 - 前記冷却水通路(17)は、複数の前記第2伝熱部(52b)から出力される熱を前記廃熱部(16)に供給するように構成したことを特徴とする請求項19に記載のシート用加熱冷却装置。
- 前記廃熱部(16)には、前記冷却水通路(17)から供給される熱媒体と空気とで熱交換させて廃熱する廃熱用熱交換部(52c)が形成され、
前記廃熱用熱交換部(52c)は、空気が流通する空気通路の通風抵抗が小さくなるように形成したことを特徴とする請求項19または請求項20に記載のシート用加熱冷却装置。 - 前記クッション部材(6)は、前記断熱シート(4)に接する面に複数の溝部(6a)を形成していることを特徴とする請求項1ないし請求項15のいずれか一項に記載のシート用加熱冷却装置。
- 前記熱伝導シート(3)は、カーボングラファイト、アルミニュームシート、もしくは銅シートのいずれか一つ、またはこれらの複合シートもしくはシート状からなるヒートパイプであることを特徴とする請求項1ないし請求項15のいずれか一項に記載のシート用加熱冷却装置。
- 前記熱伝導シート(3)は、繊維状の材料を編みこんでシート状に形成したことを特徴とする請求項23に記載のシート用加熱冷却装置。
- 前記熱伝導シート(3)は、縮れ状からなる繊維状の材料を用いることを特徴とする請求項24に記載のシート用加熱冷却装置。
- 前記熱伝導シート(3)は、波状もしくはエンボス状の表面に加工を施した板状の材料を用いることを特徴とする請求項23に記載のシート用加熱冷却装置。
- 前記熱伝導シート(3)は、板厚が不均一となるように形成したことを特徴とする請求項26に記載のシート用加熱冷却装置。
- 前記熱伝導シート(3)は、スリットを少なくとも一つもしくは二つ以上の複数個形成したことを特徴とする請求項26または請求項27に記載のシート用加熱冷却装置。
- 前記熱伝導シート(3)は、短冊状に形成された複数の板材を用い、その板材の互いの外縁を編み上げてなる編み布状に形成したことを特徴とする請求項26ないし請求項28のいずれか一項に記載のシート用加熱冷却装置。
- 前記熱伝導シート(3)は、少なくとも2枚以上積層させて用いることを特徴とする請求項23ないし請求項29のいずれか一項に記載のシート用加熱冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005189952A JP2006137405A (ja) | 2004-10-15 | 2005-06-29 | シート用加熱冷却装置 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004301946 | 2004-10-15 | ||
JP2005189952A JP2006137405A (ja) | 2004-10-15 | 2005-06-29 | シート用加熱冷却装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006137405A true JP2006137405A (ja) | 2006-06-01 |
Family
ID=36618479
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005189952A Withdrawn JP2006137405A (ja) | 2004-10-15 | 2005-06-29 | シート用加熱冷却装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006137405A (ja) |
Cited By (20)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009006738A (ja) * | 2007-06-26 | 2009-01-15 | Hiroshi Shimizu | 電気自動車の冷暖房装置 |
JP2009133563A (ja) * | 2007-11-30 | 2009-06-18 | Taisei Laminator Co Ltd | 冷凍機 |
JP2009268718A (ja) * | 2008-05-08 | 2009-11-19 | Panasonic Corp | 座席 |
FR2950577A1 (fr) * | 2009-09-25 | 2011-04-01 | Neo Factory | Siege automobile chauffant et refroidissant |
JP2011217871A (ja) * | 2010-04-07 | 2011-11-04 | Morisho Techno:Kk | 保冷パネルおよびそれを用いた椅子 |
WO2012116730A1 (fr) | 2011-03-01 | 2012-09-07 | Societe Eon | Siege automobile chauffant et refroidissant |
KR101357920B1 (ko) | 2007-07-26 | 2014-02-03 | 박종선 | 자동차 시트의 냉난방장치 |
JP2014240269A (ja) * | 2013-05-14 | 2014-12-25 | 本田技研工業株式会社 | 加熱冷却式シート |
JP2015147462A (ja) * | 2014-02-05 | 2015-08-20 | 本田技研工業株式会社 | 加熱冷却式シート |
CN105078056A (zh) * | 2014-05-12 | 2015-11-25 | 本田技研工业株式会社 | 加热冷却式座椅 |
JP2017500977A (ja) * | 2013-12-31 | 2017-01-12 | ジェンサーム オートモーティブ システムズ チャイナリミテッド | 換気システム |
CN106457959A (zh) * | 2014-05-06 | 2017-02-22 | 捷温汽车有限公司 | 液冷式热电装置 |
JP2018034587A (ja) * | 2016-08-30 | 2018-03-08 | ダイキョーニシカワ株式会社 | 被接続部品の放熱構造 |
KR20180095292A (ko) * | 2017-02-17 | 2018-08-27 | 엘지이노텍 주식회사 | 유연 열전모듈 |
JP2020040661A (ja) * | 2014-02-14 | 2020-03-19 | ジェンサーム インコーポレイテッドGentherm Incorporated | 伝導性および対流性の温度調節シート |
WO2022215921A1 (ko) * | 2021-04-05 | 2022-10-13 | 주식회사 테그웨이 | 열전소자를 구비한 시트 |
US11639816B2 (en) | 2014-11-14 | 2023-05-02 | Gentherm Incorporated | Heating and cooling technologies including temperature regulating pad wrap and technologies with liquid system |
US11857004B2 (en) | 2014-11-14 | 2024-01-02 | Gentherm Incorporated | Heating and cooling technologies |
US12115835B2 (en) | 2018-09-28 | 2024-10-15 | Dyson Technology Limited | Vehicle air conditioning |
US12240292B2 (en) | 2018-09-28 | 2025-03-04 | Dyson Technology Limited | Vehicle air conditioning |
-
2005
- 2005-06-29 JP JP2005189952A patent/JP2006137405A/ja not_active Withdrawn
Cited By (29)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009006738A (ja) * | 2007-06-26 | 2009-01-15 | Hiroshi Shimizu | 電気自動車の冷暖房装置 |
KR101357920B1 (ko) | 2007-07-26 | 2014-02-03 | 박종선 | 자동차 시트의 냉난방장치 |
JP2009133563A (ja) * | 2007-11-30 | 2009-06-18 | Taisei Laminator Co Ltd | 冷凍機 |
JP2009268718A (ja) * | 2008-05-08 | 2009-11-19 | Panasonic Corp | 座席 |
FR2950577A1 (fr) * | 2009-09-25 | 2011-04-01 | Neo Factory | Siege automobile chauffant et refroidissant |
JP2011217871A (ja) * | 2010-04-07 | 2011-11-04 | Morisho Techno:Kk | 保冷パネルおよびそれを用いた椅子 |
WO2012116730A1 (fr) | 2011-03-01 | 2012-09-07 | Societe Eon | Siege automobile chauffant et refroidissant |
JP2014240269A (ja) * | 2013-05-14 | 2014-12-25 | 本田技研工業株式会社 | 加熱冷却式シート |
JP2017500977A (ja) * | 2013-12-31 | 2017-01-12 | ジェンサーム オートモーティブ システムズ チャイナリミテッド | 換気システム |
JP2015147462A (ja) * | 2014-02-05 | 2015-08-20 | 本田技研工業株式会社 | 加熱冷却式シート |
US11240883B2 (en) | 2014-02-14 | 2022-02-01 | Gentherm Incorporated | Conductive convective climate controlled seat |
CN111016756B (zh) * | 2014-02-14 | 2023-08-08 | 金瑟姆股份公司 | 传导对流气候控制组件 |
JP2020040661A (ja) * | 2014-02-14 | 2020-03-19 | ジェンサーム インコーポレイテッドGentherm Incorporated | 伝導性および対流性の温度調節シート |
CN111016756A (zh) * | 2014-02-14 | 2020-04-17 | 金瑟姆股份公司 | 传导对流气候控制座椅 |
US11240882B2 (en) | 2014-02-14 | 2022-02-01 | Gentherm Incorporated | Conductive convective climate controlled seat |
JP2017518912A (ja) * | 2014-05-06 | 2017-07-13 | ジェンサーム インコーポレイテッドGentherm Incorporated | 液体冷却式の熱電素子 |
US10052985B2 (en) | 2014-05-06 | 2018-08-21 | Gentherm Incorporated | Liquid cooled thermoelectric device |
CN106457959A (zh) * | 2014-05-06 | 2017-02-22 | 捷温汽车有限公司 | 液冷式热电装置 |
CN106457959B (zh) * | 2014-05-06 | 2018-12-28 | 捷温汽车有限公司 | 液冷式热电装置 |
CN105078056A (zh) * | 2014-05-12 | 2015-11-25 | 本田技研工业株式会社 | 加热冷却式座椅 |
CN108937292A (zh) * | 2014-05-12 | 2018-12-07 | 本田技研工业株式会社 | 加热冷却式座椅 |
US11639816B2 (en) | 2014-11-14 | 2023-05-02 | Gentherm Incorporated | Heating and cooling technologies including temperature regulating pad wrap and technologies with liquid system |
US11857004B2 (en) | 2014-11-14 | 2024-01-02 | Gentherm Incorporated | Heating and cooling technologies |
JP2018034587A (ja) * | 2016-08-30 | 2018-03-08 | ダイキョーニシカワ株式会社 | 被接続部品の放熱構造 |
KR20180095292A (ko) * | 2017-02-17 | 2018-08-27 | 엘지이노텍 주식회사 | 유연 열전모듈 |
KR102743141B1 (ko) * | 2017-02-17 | 2024-12-17 | 엘지이노텍 주식회사 | 유연 열전모듈 |
US12115835B2 (en) | 2018-09-28 | 2024-10-15 | Dyson Technology Limited | Vehicle air conditioning |
US12240292B2 (en) | 2018-09-28 | 2025-03-04 | Dyson Technology Limited | Vehicle air conditioning |
WO2022215921A1 (ko) * | 2021-04-05 | 2022-10-13 | 주식회사 테그웨이 | 열전소자를 구비한 시트 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2006137405A (ja) | シート用加熱冷却装置 | |
US11240882B2 (en) | Conductive convective climate controlled seat | |
JP2006131106A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP6772879B2 (ja) | シート空調装置 | |
US8944145B2 (en) | Vehicle seat air-conditioner and vehicle temperature controller | |
US20110061403A1 (en) | Heating and cooling system for vehicle seat | |
KR101232451B1 (ko) | 자동차 시트 냉난방 장치 | |
JP2005297961A (ja) | 自動車の車室用空調機のための暖房用アセンブリ | |
JP2002234332A (ja) | 座席用空調装置 | |
JPH05623A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP3186164B2 (ja) | 座席用空調装置 | |
JP2006347486A (ja) | 廃熱を利用した自動車用暖房装置 | |
CN202271878U (zh) | 气袋式通风热电空调座椅 | |
JP2006122588A (ja) | シート用加熱冷却装置 | |
KR101154518B1 (ko) | 차량용 냉난방 시트 | |
JPH08121898A (ja) | 熱電変換装置 | |
JPH07246131A (ja) | シート用冷暖房装置 | |
JP2002233431A (ja) | 座席用空調装置 | |
CN202264669U (zh) | 热电空调单元和热电模块 | |
KR20000006819A (ko) | 열전 반도체를 이용한 시트의 냉온장치 | |
JP2006035939A (ja) | 電気ヒータ | |
KR20210042618A (ko) | 차량용 공조장치 | |
JP2008080966A (ja) | 車両用シートのシート面冷暖房装置 | |
JP2002306276A (ja) | 座席用空調装置 | |
CN212006294U (zh) | 一种用于坐垫的制冷装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070719 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Effective date: 20081217 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 |