JP2006131081A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】ドライ路面、ウェット路面およびスノー路面におけるタイヤの走行性能、並びに、ドライ路面におけるタイヤの耐偏摩耗特性を両立すること。
【解決手段】この空気入りタイヤ1は、タイヤ周方向に形成された複数の主溝31、32をトレッド部2に有する。ここで、トレッド部2の平面視にて、トレッド部2のショルダー側に形成された第1主溝31と、この第1主溝31に隣り合いトレッド部2のセンター側に形成された第2主溝32とに挟まれた部分を領域Xとする。この空気入りタイヤ1は、領域Xには、第1主溝31から延出するとともに第2主溝32に至る傾斜ラグ溝4と、第1主溝31から延出するとともに領域X内にて傾斜ラグ溝4に交差する湾曲ラグ溝5とが形成されることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】この空気入りタイヤ1は、タイヤ周方向に形成された複数の主溝31、32をトレッド部2に有する。ここで、トレッド部2の平面視にて、トレッド部2のショルダー側に形成された第1主溝31と、この第1主溝31に隣り合いトレッド部2のセンター側に形成された第2主溝32とに挟まれた部分を領域Xとする。この空気入りタイヤ1は、領域Xには、第1主溝31から延出するとともに第2主溝32に至る傾斜ラグ溝4と、第1主溝31から延出するとともに領域X内にて傾斜ラグ溝4に交差する湾曲ラグ溝5とが形成されることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
この発明は、空気入りタイヤに関し、さらに詳しくは、ドライ路面、ウェット路面およびスノー路面におけるタイヤの走行性能、並びに、ドライ路面におけるタイヤの耐偏摩耗特性をバランス良く両立できる空気入りタイヤに関する。
従来の空気入りタイヤでは、ドライ路面、ウェット路面およびスノー路面のすべての路面における走行性能を両立することが困難であった。このため、特許文献1に開示されている空気入りタイヤでは、センターリブ、セカンドリブおよびショルダーリブにそれぞれラグ溝を設けることにより、ドライ路面でのノイズ性能を低下させることなく、ウェット路面でのグリップ力を高めていた。
しかしながら、特許文献1に開示されている空気入りタイヤでは、ドライ路面での耐偏摩耗特性が低いという問題点があった。そこで、この発明は、上記に鑑みてされたものであって、ドライ路面、ウェット路面およびスノー路面におけるタイヤの走行性能、並びに、ドライ路面におけるタイヤの耐偏摩耗特性をバランス良く両立できる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明にかかる空気入りタイヤは、タイヤ周方向に形成された複数の主溝をトレッド部に有する空気入りタイヤにおいて、前記トレッド部の平面視にて、前記トレッド部のショルダー側に形成された第1主溝と、この第1主溝に隣り合い前記トレッド部のセンター側に形成された第2主溝とに挟まれた部分を領域Xとしたときに、前記領域Xには、前記第1主溝から延出するとともに第2主溝に至る傾斜ラグ溝と、前記第1主溝から延出するとともに前記領域X内にて前記傾斜ラグ溝に交差する湾曲ラグ溝とが形成されることを特徴とする。
この発明では、トレッド部の所定領域Xに傾斜ラグ溝と湾曲ラグ溝が形成される。かかる構成では、タイヤ接地面のトラクション性能を確保できるので、ドライ路面、ウェット路面およびスノー路面におけるタイヤの走行性能、並びに、ドライ路面におけるタイヤの耐偏摩耗特性をバランス良く両立できる利点がある。
また、この発明にかかる空気入りタイヤは、前記トレッド部の平面視にて、前記第1主溝と前記トレッド部の接地面端部との間に形成される部分を領域Yとしたときに、前記領域Yには、前記トレッド部の接地面端部から前記第1主溝側に延出する縁部ラグ溝が形成され、且つ、前記第1主溝と前記傾斜ラグ溝とがつながっていない。
この発明では、トレッド部の所定領域Yに縁部ラグ溝が形成され、且つ、この縁部ラグ溝とトレッド部の第1主溝とがつながっていない。かかる構成にでは、トレッド部の剛性が高まるので、タイヤの偏摩耗特性が向上する利点がある。
また、この発明にかかる空気入りタイヤは、前記傾斜ラグ溝または前記湾曲ラグ溝の少なくとも一方が、前記第1主溝のタイヤ回転方向に対して20[度]以上60[度]以下の傾斜角にて傾斜する。
この発明では、傾斜ラグ溝もしくは湾曲ラグ溝の少なくとも一方が、または、傾斜ラグ溝および湾曲ラグ溝の双方が、第1主溝のタイヤ回転方向に対して所定の傾斜角にて傾斜する。これにより、タイヤの走行性能および耐偏摩耗性能をさらに高め得る利点がある。
また、この発明にかかる空気入りタイヤは、前記第1主溝および前記第2主溝の合計が4本である。
この発明では、第1主溝および第2主溝の合計が4本である。かかる構成では、主溝によって区切られて成るトレッド部のリブもしくはブロックを小型化できるので、ドライ路面でのタイヤのノイズ性能を高め得る利点がある。
また、この発明にかかる空気入りタイヤは、前記第1主溝および前記第2主溝の合計が3本である。
この発明では、第1主溝および第2主溝の合計が3本である。かかる構成では、主溝により区切られて成るリブもしくはブロックを大型化できるので、ドライ路面でのタイヤの走行性能を高め得る利点がある。
また、この発明にかかる空気入りタイヤは、前記第1主溝および前記第2主溝が有するタイヤ幅方向の溝幅の総和が、前記トレッド部の接地幅に対して15[%]以上35[%]以下の比率を有する。
この発明では、トレッド部が有する主溝の総幅が、トレッド部の接地幅に対して所定比率に設定される。これにより、ウェット路面におけるタイヤの走行性能を効果的に高め得る利点がある。
また、この発明にかかる空気入りタイヤは、前記縁部ラグ溝が、前記トレッド部の接地面端部から前記第1主溝側に10[mm]以上延出している。
この発明では、トレッド部の縁部ラグ溝が、トレッド部の接地面端部から第1主溝側に所定幅にて延出する。これにより、スノー路面におけるタイヤの走行性能を高め得る利点がある。
また、この発明にかかる空気入りタイヤは、前記トレッド部のトレッドパターンが方向性対称パターンに形成される。
この発明によれば、トレッド部の所定領域Xに傾斜ラグ溝と湾曲ラグ溝が形成されるので、タイヤ接地面のトラクション性能を確保されて、ドライ路面、ウェット路面およびスノー路面におけるタイヤの走行性能、並びに、ドライ路面におけるタイヤの耐偏摩耗特性をバランス良く両立できる利点がある。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、以下に示す実施例の構成要素には、当業者が置換可能且つ容易なもの、或いは実質的同一のものが含まれる。
図1は、この発明の実施例1にかかる空気入りタイヤのトレッド部を示す平面図である。この空気入りタイヤ1は、トレッド部2の所定領域Xに傾斜ラグ溝4および湾曲ラグ溝5を有し、これらのラグ溝4、5によりタイヤの走行性能および耐偏摩耗特性を向上させる点に特徴を有する。
この空気入りタイヤ1では、トレッド部2に複数の溝3〜6が形成され、これらの溝3〜6によりトレッドパターンが形成されている。トレッド部2の溝3〜6は、主溝3、傾斜ラグ溝4、湾曲ラグ溝5および縁部ラグ溝6から成る。主溝3は、タイヤ周方向に形成された縦溝であり、この空気入りタイヤ1では、タイヤ幅方向に所定間隔を隔てつつ4本の主溝3が形成される。なお、主溝3の数を4本とすることにより、主溝3によって区切られて成るトレッド部2のリブもしくはブロックを小型化できるので、ドライ路面でのタイヤのノイズ性能を高め得る利点がある。
ここで、この空気入りタイヤ1では、トレッド部2の平面視にて、2本の主溝31、32に挟まれた部分、すなわち、ショルダー側に形成された第1主溝31と、この第1主溝31に隣り合いセンター側に形成された第2主溝32とに挟まれた部分を領域Xとする。また、トレッド部2の平面視にて、第1主溝31よりもタイヤ幅方向外側、すなわち第1主溝31とタイヤ縁部との間に形成される部分を領域Yとする。なお、センター側の2本の主溝32、32により挟まれた部分は、トレッド部2のセンターリブ7となる。
トレッド部2の領域Xには、傾斜ラグ溝4と湾曲ラグ溝5とが、それぞれ複数本形成される。まず、傾斜ラグ溝4は、ショルダー側の第1主溝31から分流のように延出し、第1主溝31のタイヤ回転方向に対して傾斜角θ1で傾斜しつつ、センター側の第2主溝32に至り開口している。傾斜ラグ溝4は、領域X内にてタイヤ周方向に所定間隔を隔てつつ複数本が形成される。
一方、湾曲ラグ溝5は、ショルダー側の第1主溝31から分流のように延出し、第1主溝31のタイヤ回転方向に対して傾斜角θ2で傾斜しつつ、領域X内にて湾曲して傾斜ラグ溝4および他の湾曲ラグ溝5に交差する。具体的には、湾曲ラグ溝5が、領域X内をタイヤ回転方向に向かって延出し、第1傾斜ラグ溝4、他の第1湾曲ラグ溝5および第2傾斜ラグ溝4を順に貫通した後、その先端を他の第2傾斜ラグ溝4に到達させて開口している。
傾斜ラグ溝4と湾曲ラグ溝5とは、第1主溝31から所定間隔を隔てつつ交互に分岐し、領域X内にて片仮名の「キ」の字状に交差する。これにより、領域X内には、トレッド部2の平面視にて、傾斜ラグ溝4と湾曲ラグ溝5とが網目状に配列されて成るトレッドパターンが形成される。
つぎに、トレッド部2の領域Yには、縁部ラグ溝6が形成される。縁部ラグ溝6は、トレッド部2の縁部(接地面端部)からセンター側に延出し、タイヤ周方向であってタイヤ回転方向に傾斜するように形成される。また、縁部ラグ溝6は、タイヤ周方向に対して所定間隔を隔てつつタイヤ全周に渡って複数本が形成される。
この空気入りタイヤ1において、上記トレッドパターンを有するトレッド部2は、領域Xにおいて、周方向に対して斜めに配置された湾曲ラグ溝が前後方向および横方向に対してエッジを持つので、タイヤ接地面上のあらゆる方向に対してトラクション性能を確保できる。これにより、ドライ路面、ウェット路面およびスノー路面におけるタイヤの走行性能をバランス良く両立して高め得る利点がある。また、同時にドライ路面におけるタイヤの耐偏摩耗特性を高め得る利点がある。
なお、この実施例1の空気入りタイヤ1では、傾斜ラグ溝4の傾斜角θ1が、5[度]以上75[度]以下の範囲内にて、タイヤの仕様に応じて当業者自明の範囲内意で任意に選択可能である。これにより、トレッドパターンの自由度を確保しつつ、従来の空気入りタイヤと比較して、より優れたタイヤの走行性能および耐偏摩耗性能を得られる利点がある。さらに、傾斜ラグ溝4の傾斜角θ1は、20[度]以上60[度]以下の範囲内とすることが好ましく、30[度]以上50[度]以下の範囲内とすることがより好ましい。これにより、タイヤの走行性能および耐偏摩耗性能をさらに高め得る利点がある。具体的には、傾斜角θ1を20[度]以上とすることにより、スノートラクション性能および制動性能が好適に維持される。また、傾斜角θ1を60[度]以下とすることにより、排水性が好適に維持される。
また、この実施例1の空気入りタイヤ1では、湾曲ラグ溝5の傾斜角θ2が、5[度]以上75[度]以下の範囲内にて、タイヤの仕様に応じて当業者自明の範囲内意で任意に選択可能である。これにより、トレッドパターンの自由度を確保しつつ、従来の空気入りタイヤと比較して、より優れたタイヤの走行性能および耐偏摩耗性能を得られる利点がある。さらに、湾曲ラグ溝5の傾斜角θ2は、20[度]以上60[度]以下の範囲内とすることが好ましく、30[度]以上50[度]以下の範囲内とすることがより好ましい。これにより、タイヤの走行性能および耐偏摩耗性能を、前記傾斜ラグ溝との相乗作用により、より効果的に高め得る利点がある。
また、この空気入りタイヤ1では、さらにトレッド部2の領域X内にサイプを設けても良い(図示省略)。具体的には、領域X内にて傾斜ラグ溝4および湾曲ラグ溝5により区切られて成るブロックに対して、複数のサイプを形成しても良い。なお、サイプの幅寸法は、0.2[mm]以上1.5[mm]以下の範囲とすることが好ましい。かかる構成では、サイプのエッジ効果によりスノー性が向上する利点がある。また、ブロック剛性が低減されるので、乗心地性が向上するとともに、ロードノイズが低減される利点がある。
また、この空気入りタイヤ1では、トレッド部2に形成された主溝31、32の総幅(タイヤ幅方向に対する溝幅の総和をいう。以下同じ。)が、トレッド部2の接地幅dに対して15[%]以上の比率を有することが好ましい。これにより、ウェット路面におけるタイヤの走行性能を効果的に高め得る利点がある。なお、トレッド部2の接地幅とは、空気入りタイヤを正規リムにリム組みし、且つ正規内圧を充填するとともに正規荷重を負荷したときにこの空気入りタイヤが路面と接地する際のタイヤ幅方向の寸法をいう(図1参照)。ここで、正規リムとは、JATMAで規定する「標準リム」、TRAで規定する「Design Rim」、あるいはETRTOで規定する「Measuring Rim」である。また、正規内圧とは、JATMAで規定する「最高空気圧」、TRAで規定する「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に記載の最大値、あるいはETRTOで規定する「INFLATION PRESSURES」である。また、正規荷重とは、JATMAで規定する「最大負荷能力」、TRAで規定する「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に記載の最大値、あるいはETRTOで規定する「LOAD CAPACITY」である。
また、この空気入りタイヤ1では、トレッド部2に形成された主溝31、32の総幅が、トレッド部2の接地幅dに対して35[%]以下の比率を有することが好ましい。これにより、ドライ路面におけるタイヤの走行性能(操安性)を効果的に高め得る利点がある。
また、この空気入りタイヤ1では、トレッド部2の平面視にて、縁部ラグ溝6の先端が第1主溝3に到達していない(図1参照)。すなわち、第1主溝3と縁部ラグ溝6とはトレッド部2上にて別個独立に形成されており、つながっていない。かかる構成では、トレッド部2の剛性が高まり、タイヤの耐偏摩耗特性が向上する点で好ましい。しかし、これに限らず、第1主溝3と縁部ラグ溝6とはトレッド部2上にてつながって(もしくは交差して)いても良い。
また、この空気入りタイヤ1において、縁部ラグ溝6は、トレッド部2の接地面端部からセンター側に10[mm]以上延伸していることが好ましい。すなわち、縁部ラグ溝6は、タイヤ幅方向にかかる寸法幅が、トレッド部2の接地面端部からセンター側に10[mm]以上あることが好ましい。これにより、スノー路面におけるタイヤの走行性能を高め得る利点がある。
また、この空気入りタイヤ1では、溝3〜6から成るトレッドパターンが、タイヤ赤道を軸とする方向性対称パターンに形成される。かかる構成では、排水性能が向上するので、耐ハイドロプレーニング性能が向上する利点がある。
図2は、この発明の実施例2にかかる空気入りタイヤのトレッド部を示す平面図である。同図において、上記実施例1の空気入りタイヤと同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
この空気入りタイヤ1では、実施例1の空気入りタイヤ1と比較して、トレッド部2の主溝3が3本である点に特徴を有する。主溝3には、タイヤ赤道上に位置するセンター溝33と、この主溝31よりもショルダー側に位置する主溝31、31とがある。これらの主溝31、33は、タイヤ幅方向に所定間隔を隔てつつ、タイヤ周方向に向かって形成される。かかる構成によれば、主溝3により区切られて成るリブもしくはブロックを大型化できるので、ドライ路面でのタイヤの走行性能を確保できる利点がある。
図3は、この発明の実施例3にかかる空気入りタイヤのトレッド部を示す平面図である。同図において、上記実施例1の空気入りタイヤと同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
この空気入りタイヤ1では、実施例1の空気入りタイヤ1と比較して、トレッド部2のセンターリブ7が傾斜スリット8を有する点に特徴を有する。傾斜スリット8は、トレッド部2の主溝32から延出し、センター部(もしくはタイヤ赤道側)に向かってタイヤ回転方向に傾斜する。また、傾斜スリット8は、タイヤ周方向に対して所定間隔を隔てつつ、トレッド部2の各主溝32、32に対してそれぞれ複数本形成される。また、傾斜スリット8は、その先端部から根元(主溝32)に向かうに連れてその溝幅を徐々に拡張する。かかる構成では、スノー路面での制動時にてスリット8が雪を取り込むので、エッジ効果が向上する。これにより、スノー路面での制動性能が向上する利点がある。
また、この空気入りタイヤ1では、さらにトレッド部2の縁部ラグ溝6、6間にサイプ9が設けられる。サイプ9は、縁部ラグ溝6よりも短い寸法幅を有し、縁部ラグ溝6、6の中間に、縁部ラグ溝6と略平行に沿うように形成される。かかる構成とすれば、サイプ9によりブロックが細分化されるので、走行時におけるノイズが低減される利点がある。また、サイプ9のエッジ効果により、スノー路面での制動性能が向上する利点がある。
[性能試験]
表1は、この発明の空気入りタイヤにかかる性能試験を示す表である。この性能試験では、従来例にかかる空気入りタイヤを基準(数値が100)とし、上記実施例1〜3の空気入りタイヤ1に対して所定の項目について評価を行った。評価は、ドライ路面、ウェット路面およびスノー路面におけるタイヤの走行性能、並びに、ドライ路面におけるタイヤの耐偏摩耗特性に関する。なお、図4に示す試験結果は、数値が大きいほどタイヤの性能が高いことを示している。
表1は、この発明の空気入りタイヤにかかる性能試験を示す表である。この性能試験では、従来例にかかる空気入りタイヤを基準(数値が100)とし、上記実施例1〜3の空気入りタイヤ1に対して所定の項目について評価を行った。評価は、ドライ路面、ウェット路面およびスノー路面におけるタイヤの走行性能、並びに、ドライ路面におけるタイヤの耐偏摩耗特性に関する。なお、図4に示す試験結果は、数値が大きいほどタイヤの性能が高いことを示している。
この性能試験では、タイヤサイズ205/55R16の空気入りタイヤ1を用い、この空気入りタイヤ1を6.5Jのリムに対して内圧200[kPa]でリム組みした後、排気量2000[cc]の後輪駆動車の四輪に装着し、タイヤテストコースを走行させて、トライバーによる官能評価により操安性の面から評価を行った。
図4は、従来の空気入りタイヤのトレッド部を示す平面図である。表1および図4において、従来例は、トレッド部102に主溝131、132および縁部ラグ溝106のみを有し、傾斜ラグ溝4および湾曲ラグ溝5を有さない空気入りタイヤである。
また、表1中の実施例1−1は、実施例1の空気入りタイヤ1において、傾斜ラグ溝4の傾斜角θ1ならびに湾曲ラグ溝5の傾斜角θ2が、いずれも5[度]の空気入りタイヤ1である。表1に示すように、この空気入りタイヤ1では、ドライ路面、ウェット路面およびスノー路面におけるタイヤの走行性能、並びに、ドライ路面におけるタイヤの耐偏摩耗特性のすべてが向上している。
また、表1中の実施例1−2は、実施例1の空気入りタイヤ1において、傾斜ラグ溝4の傾斜角θ1ならびに湾曲ラグ溝5の傾斜角θ2が、いずれも30[度]の空気入りタイヤ1である。表1に示すように、この空気入りタイヤ1においても、タイヤの走行性能および耐偏摩耗特性のすべてが向上している。また、その水準は、実施例1−1の空気入りタイヤ1と同程度である。
また、表1中の実施例1−3は、実施例1の空気入りタイヤ1において、傾斜ラグ溝4の傾斜角θ1ならびに湾曲ラグ溝5の傾斜角θ2が、いずれも45[度]の空気入りタイヤ1である。表1に示すように、この空気入りタイヤ1においても、タイヤの走行性能および耐偏摩耗特性のすべてが向上している。また、その水準は、実施例1−1および実施例1−2の空気入りタイヤ1と同程度である。このように、傾斜角θ1および傾斜角θ1が5[度]以上45[度]以下の範囲内にあれば、効果的にタイヤの走行性能および耐偏摩耗特性が向上することが分かる。
また、表1中の実施例1−4は、実施例1の空気入りタイヤ1において、傾斜ラグ溝4の傾斜角θ1ならびに湾曲ラグ溝5の傾斜角θ2が、いずれも75[度]の空気入りタイヤ1である。この空気入りタイヤ1では、ウェット路面におけるタイヤの走行性能が従来例よりも若干低下しているが、スノー路面での走行性能および耐偏摩耗特性において、従来例よりも優れた性能を有している。
また、表1中の実施例2は、実施例2の空気入りタイヤ1において、傾斜ラグ溝4の傾斜角θ1ならびに湾曲ラグ溝5の傾斜角θ2が、いずれも30[度]の空気入りタイヤ1である。すなわち、この空気入りタイヤ1は、トレッド部2の主溝31、32が合計3本のタイヤである。表1に示すように、この空気入りタイヤ1では、タイヤの走行性能および耐偏摩耗特性のすべてが向上している。また、その水準は、実施例1−1〜1−3の空気入りタイヤ1と同程度である。
また、表1中の実施例3は、実施例3の空気入りタイヤ1において、傾斜ラグ溝4の傾斜角θ1ならびに湾曲ラグ溝5の傾斜角θ2が、いずれも30[度]の空気入りタイヤ1である。すなわち、この空気入りタイヤ1は、実施例1の空気入りタイヤ1において、さらにセンターリブ7に傾斜スリット8が形成された構成を有する。表1に示すように、この空気入りタイヤ1でも、タイヤの走行性能および耐偏摩耗特性のすべてが向上している。特に、スノー路面でのタイヤの走行性能において、実施例1−1〜1−3の空気入りタイヤ1よりも優れた評価を得ている。
以上のように、本発明にかかる空気入りタイヤ1は、ドライ路面、ウェット路面およびスノー路面におけるタイヤの走行性能、並びに、ドライ路面におけるタイヤの耐偏摩耗特性をバランス良く両立できる点で有用である。
1 タイヤ
2 トレッド部
31、32 主溝
33 主溝(センター溝)
4 傾斜ラグ溝
5 湾曲ラグ溝
6 縁部ラグ溝
7 センターリブ
8 傾斜スリット
9 サイプ
θ1 傾斜角
θ2 傾斜角
2 トレッド部
31、32 主溝
33 主溝(センター溝)
4 傾斜ラグ溝
5 湾曲ラグ溝
6 縁部ラグ溝
7 センターリブ
8 傾斜スリット
9 サイプ
θ1 傾斜角
θ2 傾斜角
Claims (8)
- タイヤ周方向に形成された複数の主溝をトレッド部に有する空気入りタイヤにおいて、
前記トレッド部の平面視にて、前記トレッド部のショルダー側に形成された第1主溝と、この第1主溝に隣り合い前記トレッド部のセンター側に形成された第2主溝とに挟まれた部分を領域Xとしたときに、
前記領域Xには、前記第1主溝から延出すると共に第2主溝に至る傾斜ラグ溝と、前記第1主溝から延出すると共に前記領域X内にて前記傾斜ラグ溝に交差する湾曲ラグ溝とが形成されることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 前記トレッド部の平面視にて、前記第1主溝と前記トレッド部の接地面端部との間に形成される部分を領域Yとしたときに、
前記領域Yには、前記トレッド部の接地面端部から前記第1主溝側に延出する縁部ラグ溝が形成され、且つ、前記第1主溝と前記傾斜ラグ溝とがつながっていない請求項1に記載の空気入りタイヤ。 - 前記傾斜ラグ溝または前記湾曲ラグ溝の少なくとも一方が、前記第1主溝のタイヤ回転方向に対して20[度]以上60[度]以下の傾斜角にて傾斜する請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
- 前記第1主溝および前記第2主溝の合計が4本である請求項1〜3のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
- 前記第1主溝および前記第2主溝の合計が3本である請求項1〜3のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
- 前記第1主溝および前記第2主溝が有するタイヤ幅方向の溝幅の総和が、前記トレッド部の接地幅に対して15[%]以上35[%]以下の比率を有する請求項1〜5のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
- 前記縁部ラグ溝が、前記トレッド部の接地面端部から前記第1主溝側に10[mm]以上延出している請求項2に記載の空気入りタイヤ。
- 前記トレッド部のトレッドパターンが方向性対称パターンに形成される請求項1〜7のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
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