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JP2006122848A - 水処理装置 - Google Patents

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JP2006122848A JP2004317243A JP2004317243A JP2006122848A JP 2006122848 A JP2006122848 A JP 2006122848A JP 2004317243 A JP2004317243 A JP 2004317243A JP 2004317243 A JP2004317243 A JP 2004317243A JP 2006122848 A JP2006122848 A JP 2006122848A
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Hiroshi Sawai
宏 澤井
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Abstract

【課題】
加工装置内で発生した粒度分布が広範囲にわたる加工屑などを含んでいる未処理水から加工屑を効果的に除去する水処理装置を提供する。
【解決手段】
水処理装置は、加工装置10内で発生した加工屑などを含んでいる未処理水を遠心分離機30の内部へ導入する導入系統20と、回転する透水性のロータ31、ロータ31の内面に沿って着脱可能に配設された有底の研削屑フィルタ32およびロータ31を収納するケーシング34を備え、内部へ導入された加工屑などを含んでいる未処理水から加工屑などを分離する遠心分離機30と、遠心分離機30により加工屑などが分離された処理済み水を排出する排出系統40とを具備している。
【選択図】
図1

Description

本発明は、加工装置内で発生した加工屑を含んでいる未処理水から加工屑などを分離する水処理装置に関する。
メガネレンズの玉形加工において、研削屑を含む冷却水を研削器に連設される遠心分離器などの脱水器により強制脱水することを特徴とする、メガネレンズ玉形加工屑の強制脱水装置が知られている(特許文献1参照。)。特許文献1に記載されているメガネレンズ玉形加工屑の強制脱水装置は、その図1において、研削によって発生したプラスチック屑は冷却水とともに洗い流され研削器4の内部を伝わって連設される遠心分離器5の回転ローター6に導入される。回転ローター6はプーリー7とベルト8およびモーター9によって高速回転するようになっている。回転ローター6の内側は円錐状にテーパーがついているテーパー方式であり、回転ローターが回転すると研削屑中の水はテーパーに沿って上方に移動し、回転ローター6の上端まで達すると遠心分離器5の内壁を伝わって排水口11から排水される構成である。
また、前記研削水を1回通過させることにより研削屑などを濾過処理するワンパス処理手段が設けられている研削水処理装置も知られている(特許文献2参照。)。特許文献2に記載されているレンズ研削加工装置の研削水処理装置は、その図1において、研削水処理装置(7,27)に研削水を1回通過させることにより研削屑等を濾過処理するワンパス処理手段(研削屑分離フィルタ10)を設けている。この研削屑分離フィルタ10は、自然落下式フィルタであるが、研削屑分離フィルタ10が目詰まりして研削屑分離フィルタ10内の研削水が流下しにくい状態となっているときには、エアコンプレッサ19を作動させて、圧縮エアをエアホース21および三方切換弁17を介して研削屑分離フィルタ10の上方に供給する。これにより、研削屑分離フィルタ10の研削屑上部に停留していた研削水は、エアの圧力により研削屑および研削屑分離フィルタ10を透過して排水口16から研削水貯留容器8内に流下するように構成されている。
さらに、特許文献2には、その図9において、レンズ研削加工装置1内で発生した臭気を排水ホース19を介して研削水タンク3の研削水室3aの上部空間に吸い込まれた臭気がエアホース46a、69を介して脱臭装置本体52に吸い込まれてフィルタ64および活性炭63を透過した後、ブロア53から排気されるように構成した脱臭装置が記載されている。これにより、レンズ研削加工装置1の加工室1cを開く場合に、臭気が加工室1cから外部に洩れないようになる。
特開2003−156718号公報 特開2003−266307号公報
ところが、プラスチックスレンズを研削すると、その際に発生する研削屑は、粒度分布が0.1μmから数μmまで広範囲に粒度が分布しており、微細な研削屑の混じった多量の泡の発生を伴うとともに研削水中の固形分比率が高いという特徴があるため、ろ過が困難であり、従来装置ではろ過に時間かかったり、フィルタから研削屑を頻繁に排出させ、かつ、洗浄したりする必要があった。
例えば、特許文献1に記載されているメガネレンズ玉形加工屑の強制脱水装置では、回転ローター6の内側は円錐状にテーパーが形成されていて、水が遠心力により回転ローラー6のテーパー部分を這い上がって外部へ排水されるため、加工によって発生した泡の除去率が低くなる傾向がある。
また、回転ローターの開口径が大きくなるために、遠心分離器が容量の割に大径化するばかりでなく、回転ローター内に溜まった研削屑を排出させるためには回転ローターを着脱可能に構成する必要があり、高速回転する回転ローターを回転時に横振れが生じないように着脱し、しかもその作業が容易になるように構成するのが困難であるとともに、研削屑の排出作業が面倒になるという問題がある。
一方、特許文献2に記載されたレンズ研削加工装置の研削水処理装置は、研削屑分離フィルタ10が自然落下式フィルタであるため、研削屑の分離に時間を要するばかりでなく、フィルタが目詰まりを起こしたときにフィルタに空気圧を作用させて強制的に脱水作用を行わせるためのエアコンプレッサが必要であり、構造が複雑化するという問題がある。
また、特許文献2に記載されたレンズ研削加工装置の脱臭装置は、レンズ研削加工装置内の脱臭はできるものの、研削水処理装置7を開けたときにその内部に滞留している臭気が外部へ漏れてしまうという問題がある。すなわち、研削水処理装置内の脱臭を行うことができない。
本発明は、加工装置内で発生した粒度分布が広範囲にわたる加工屑などを含んでいる未処理水から加工屑を効果的に除去する水処理装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、メガネレンズ加工装置内で発生した研削屑などを含んでいる未処理水から加工屑を除去するとともにメ加工装置および水処理装置内の脱臭が可能な水処理装置を提供することを他の目的とする。
請求項1に係る発明の水処理装置は、加工装置内で発生した加工屑などを含んでいる未処理水を遠心分離機の内部へ導入する導入系統と;回転する透水性のロータ、ロータの内面に沿って着脱可能に配設されたロータよりも透水性の低い有底のフィルタおよびロータを収納するケーシングを備え、導入系統からフィルタの内部へ未処理水が導入される遠心分離機と;遠心分離により加工屑などが分離された処理済み水を排出する排出系統と;を具備していることを特徴としている。
導入系統は、一端が加工装置に接続し、他端が遠心分離機に接続して、加工装置内で発生した加工屑などを含んでいる未処理水を遠心分離機のフィルタの内部へ導入する。
遠心分離機は、透水性のロータを備えていて、未処理水が後述するフィルタおよびロータを透過することにより脱水が行われる。したがって、ロータは、高速回転に耐える機械的強度と同時に透水機能を有するように構成される。そして、ロータの透水機能部分を、例えばメタルパンチング構造材、メタルラス構造材、平均気孔径が10〜100μm程度の連続気孔を有する多孔質プラスチックスなどを用いて形成することができる。
ロータの開口端には開閉可能なロータ蓋を付設することができる。なお、開閉可能なロータ蓋とは、ロータ蓋がロータから取り外し可能な状態を含む。ロータ蓋を付設することにより、例えば後述するフィルタが目詰まりするなどのために、未処理水がロータを透過しないでロータの開口端から溢れ出るのを阻止することができる。また、所望により後述するフィルタの開口端をロータの開口端とロータ蓋との間で挟持することもできる。
フィルタは、ロータの内面側に沿って例えば内張りされるよう配設され、ロータに対して着脱可能になっている。また、フィルタは、有底であり、ロータより透水性が低いので、加工屑が内部に滞留するようになっている。このような構成のフィルタは、例えば透水性の織布また不織布を用いて袋状に形成することにより得ることができる。さらに、フィルタは、ロータの内面に沿った形状になるような保形性を予め有していてもよいし、上記の袋状のように保形性を有していなくてもよい。前者の場合、ロータの内面にほぼ当接するような形状であることが好ましい。保形性を有していない場合には、ロータ回転時の遠心力がフィルタに作用したときに、フィルタは、ロータの内面に沿った形状になる。
ロータを所要の遠心力が作用するように回転させるためにモータを配設することができる。所要の遠心力は、500〜2000G程度の範囲であることが好ましい。遠心力が500G未満になると、遠心分離作用が小さくなるために加工装置の加工量がそれほど多くないにもかかわらずフィルタが目詰まりして未処理水がロータから溢れやすくなる。また、遠心力が2000Gを超えると、フィルタ内の加工屑が緻密に固化してフィルタを間に挟んでロータ内面に圧着してしまい、フィルタをロータから取り出すのが困難になる。ロータとモータの間は直結されるか、ベルトおよびプーリ機構、歯車機構など既知の種々の回転力伝達手段のうち適当な手段を介して結合される。モータは、後述するケーシングの内部に配設されてもよいし、外部に配設されてもよい。
ケーシングは、少なくともロータを回転自在に収納し、遠心力の作用下でロータを透過してケーシング内に出てきた処理済み水を集めて後述する処理済み水の排出系統に供給する。また、ケーシングは、未処理水の導入系統に接続して加工屑などを含んでいる未処理水を遠心分離機の内部へ導入する。さらに、ケーシングは、未処理水から分離した加工屑を外部へ取り出すために、ロータ蓋を備えていることが望ましい。ロータ蓋には、後述する未処理水の導入系統の接続用開口を形成することができる。
排出系統は、一端が遠心分離に接続し、他端が加工水循環系または廃水系へ接続する。なお、循環系は、加工装置で加工水として再利用するための系である。また、廃水系は、処理済み水を下水などへ廃棄するための系である。所望により、3方弁などを用いて循環系と廃水系とを切り換え可能に構成することもできる。
なお、上記において接続とは、機械的に結合していることを意味しているだけでなく、研削水を上記経路内を移動させることができれば機械的に結合していなくてもよい意味で用いられている。
そうして、本発明の水処理装置において、加工装置内で加工水を施与しながら所望の加工を行ったときに発生した加工屑は加工水に混じって未処理水となって流され、未処理水の導入系統を経由して遠心分離機に導入される。
遠心分離機に導入された未処理水は、フィルタの開口部からその内部に落下する。フィルタは、ロータの内面に円筒状をなして添接しながらロータと一緒に回転しているので、未処理水がその内部に落下すると遠心力が作用してフィルタの内面に沿って上方へ競り上がる過程で、そのうちの水分は、フィルタおよびロータを透過してケーシングの内部へ飛散する。これに対して、加工屑や泡などは、フィルタの内面に捕捉される。
加工屑などがフィルタ内に残留することによって除去されて、ケーシングの内部へ飛散した処理済み水は、清浄になっていてケーシング内に集合し、排出系統に供給される。排出系統から出た処理済み水は、所望により加工水タンクなどに戻して再利用したり、下水に廃棄したりすることができる。
一方、遠心分離機のロータ内に配設したフィルタに脱水されて溜まった加工屑などは、遠心分離機の回転を停止させてから、ロータ内のフィルタを外部へ取り出すことにより、除去することができる。フィルタは、これを使い捨ててもよいし、内部から加工屑を取り出してから水洗いするなどにより再使用することもできる。遠心分離機およびフィルタの容量にもよるが、加工装置がメガネレンズ加工装置である場合、メガネレンズ加工装置より小型の遠心分離機でもフィルタの内部の加工屑を排出することなしに、約100〜200枚程度のメガネレンズを加工することができる。
微細な加工屑が捕捉されないでフィルタを透過したとしても、当該加工屑は若干量ではあるが、上記ロータの補助的フィルタ作用によってロータの透水性機能部分(特にロータが多孔質プラスチックスの場合)の内面に堆積して捕捉される。また、堆積した加工屑は、ロータの内面とフィルタとの間で中間層を形成する。この中間層が形成されることにより、一層微細な加工屑が捕捉されやすくなる。
一方、上記中間層が形成されることによって、いずれこの中間層を除去する必要が出てくるが、加工屑の殆どがフィルタによって捕捉されるので、これを除去するメンテナンスサイクルは非常に長いものになる。したがって、若干のメンテナンスが必要になるものの、そのメンテナンスは比較的容易であり、浄化作用の高い水処理装置となる。
したがって、ロータは、その透水機能部分が連続気泡を有する多孔質プラスチックスにより形成されている場合、後述する研削屑フィルタから極めて微細な加工屑が漏れたときに、これを阻止する補助的フィルタ機能を発揮するとともに、軽量なロータを構成することができるので、特に本発明に好適である。
請求項2に係る発明の水処理装置は、請求項1記載の水処理装置において、導入系統は、加工装置内で発生した加工屑などを含んでいる未処理水を遠心分離機へ導入するとともに、加工装置および遠心分離機の間を空気が移動可能に連通するように設けられており;遠心分離機は、その内部の空気を吸引して脱臭する脱臭装置を備えている;ことを特徴としている。
本発明において、遠心分離機は、ロータの回転によって未処理水中の加工屑が分離されるのであればどのような構成であってもよい。しかし、好適には請求項1に係る発明における構成であるのがよい。
脱臭装置は、上記の構成のために脱臭手段および負圧発生手段を備えることができる。脱臭手段は、吸引した空気中の臭気を除去する手段であり、光触媒、活性炭などの既知の脱臭作用物質を用いることができる。負圧発生手段は、遠心分離機内の空気を吸引できればどのような構成であってもよい。例えば、エアブロア、エアポンプなどを適宜採用することができる。
そうして、本発明においては、加工装置内の臭気を含んだ空気が導入系統を経由して未処理水とともに遠心分離機に吸引され、さらに遠心分離機中で発生した臭気を含んだ空気と合わせて脱臭装置内に吸引されて脱臭される。このため、加工装置内において発生する例えば硫黄分を含んでいる臭気などの臭気が脱臭されるばかりでなく、遠心分離機内で発生する同様の臭気も同時に脱臭される。
請求項3に係る発明の水処理装置は、請求項1または2記載の水処理装置において、遠心分離機は、そのロータの透水性機能部分が多孔質プラスチックスからなることを特徴としている。
本発明においては、微細な加工屑が捕捉されないでフィルタを透過したとしても、当該加工屑は若干量ではあるが、上記ロータの補助的フィルタ作用によってロータの透水性機能部分の内面に堆積して捕捉される。また、堆積した加工屑は、ロータの内面とフィルタとの間で中間層を形成する。この中間層が形成されることにより、一層微細な加工屑が中間層に捕捉されやすくなる。
一方、上記中間層が形成されることによって、いずれこの中間層を除去する必要が出てくるが、加工屑の殆どが前もってフィルタによって捕捉されているので、中間層を除去するメンテナンスサイクルは非常に長いものになる。したがって、若干のメンテナンスが必要になるものの、そのメンテナンスは比較的容易であり、大掛かりでなくとも浄化作用の高い水処理装置を得ることができる。
したがって、ロータは、その透水機能部分が連続気泡を有する多孔質プラスチックスにより形成されている場合、研削屑フィルタから極めて微細な加工屑が漏れたときに、これを阻止する補助的フィルタ機能を発揮するとともに、軽量なロータを構成することができるので、効果的である。
請求項1の発明によれば、加工装置内で発生した粒度分布が広範囲にわたる加工屑などを含んでいる未処理水から加工屑などを効果的に分離するとともに、分離された加工屑を容易に除去可能な水処理装置を提供することができる。
請求項2の発明によれば、加工装置内で発生した加工屑などを含んでいる未処理水から加工屑を除去するとともに、加工装置および水処理装置内の脱臭が可能な水処理装置を提供することができる。
請求項3の発明によれば、ロータの透水性機能部分が多孔質プラスチックスにより形成されていることにより、フィルタを漏れた微量で微細な加工屑が良好にロータの内面で捕捉されるので、浄化作用のより一層高い水処理装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
図1ないし図3は、本発明のメガネレンズ加工装置の研削水処理装置を実施するための第1の形態を示し、図1は遠心分離機および処理系統の略図、図2は遠心分離機の要部を拡大して示す線図的断面図、図3は研削屑が滞留した状態を示す遠心分離機の略図的断面図である。各図において、10は加工装置、20は導入系統、30は遠心分離機、40は排出系統、50は加工水タンク、60は加工水供給系統である。
加工装置10、例えばメガネレンズ加工装置は、図1においてはブロックで示しているが、被加工物、例えばメガネレンズを所望の形状および表面状態に研削するなどの加工を行う装置であり、既知のものであることを許容する。そして、メガネレンズ加工装置の場合、メガネレンズを研削するためにメガネレンズを保持して回転させる機構、メガネレンズの外周を研削する回転砥石を備えた研削機構、回転砥石とメガネレンズの当接部に加工水を流す加工水ノズルおよび加工後に加工屑などを含んだ未処理水を集合させる未処理水集合部などを備えている。また、加工装置10は、開閉自在の透明の保護カバーを備えていて、加工作業中は、保護カバーを加工装置10の所定の位置に被せるようになっている。
導入系統20は、好ましくは透明なプラスチックス製の可とう性ホースなどからなり、加工装置10と遠心分離機の間を連結して、加工装置10の加工水集合部に集合した加工屑などを含んだ未処理水を後述する遠心分離機30に導入させる。
遠心分離機30は、少なくとも透水性のロータ31、フィルタ32、モータ33およびケーシング34を備えて構成されている。そして、遠心分離機30は、加工装置1と同時に動作を開始、終了するように制御することができる。動作終了時にブレーキを用いて強制的にロータ31を停止するように構成することができるが、自然停止を行わせる場合には、モータ33の電源を停止後1〜2分程度経過してロータ31が完全に停止してから研削屑を取り出すようにするのがよい。
透水性のロータ31は、円筒状の透水機能部分31aを備えた有底円筒状をなしていて、底面の回転中心が回転軸31bに結合している。そして、透水機能部分31aは、連続気孔を有する多孔質ポリエチレンからなる。また、透水性のロータ31は、その開口端にロータ蓋31cを着脱可能に備えている。ロータ蓋31cは、その中心部に未処理水導入口31c1を有している。未処理水導入口31c1は、そこから未処理水をフィルタ32の内部へ導入するように作用する。また、未処理水導入口31c1は、図2に示すように、さらにロータ31の内部側へ折り返されていて、後述するフィルタ32が目詰まりを生じて未処理水がロータ31の開口端を越えたときにロータ31の内部へ折り返させるように作用する。
フィルタ32は、有底であり、織布や不織布などの可とう性繊維質物質からなり、例えば袋状をなしている。そして、ロータ31の内面に添接してロータ31と一緒に回転する。また、フィルタ32の開口端の周縁部は、ロータ蓋31cをロータ31に取り付ける際に、ロータ31その端面とロータ蓋31cとの間に挟持されるようになっている。ロータ蓋31cとロータ31の固定は、例えばスタッドボルトおよびナットを用いたり、あるいはクランプ金具を用いたり(いずれも図示を省略している。)して行うことができる。前者の場合には、ロータ31の開口端にスタッドボルト植立して、このスタッドボルトにフィルタ32の開口端の周縁部に形成した挿入孔を挿通し、次にロータ蓋31cの周縁部に形成した通孔または切欠部を挿入して、最後にナットをねじ込んで3者を固定する。
モータ33は、電動モータからなり、前記回転軸31bに直結している。そして、モータ33は、後述するケーシング34の下部に配置されている。
ケーシング34は、ロータ31を回転自在に収納している。本形態においては、ケーシング34は、モータ33をも収納している。また、ケーシング34は、隔壁34a、処理済み水排出孔34bおよび開閉蓋34cを備えている。隔壁34aは、ロータ31を透水してケーシング34内に飛散した処理済み水を集合させるように配設されている。そして、ロータ31の回転軸31bが隔壁34aを水密に、かつ、回転自在に貫通している。処理済み水排出孔34bは、隔壁34aにより集合した処理済み水を排出させるための孔である。開閉蓋34cは、ケーシング34の上面に配設されている。そして、ケーシング本体34dに対して水密に、かつ、開閉自在になっている。そして、開閉蓋34cを開放したときにロータ31の上面が見え、ロータ蓋31cの着脱およびフィルタ32の着脱を行えるようになっている。また、開閉蓋34cには開口34c1が形成されていて、導入系統2の吐出端部が挿入される。
排出系統40は、ケーシング34の処理済み水排出孔34bから後述する加工水タンク5へ処理済み水が流れるように連絡している。図1には示していないが、所望により途中に3方弁などを介在させて、処理済み水を下水やバケツなどの移動可能な容器に流せるように切り換え可能に構成することができる。
加工水タンク50は、その内部に清浄な加工水を貯留して加工装置10に供給するように、例えば加工装置10の載置台の中に配置されている。
加工水供給系統60は、加工水タンク50からポンプなどを用いて所要量の加工水を加工装置10に供給する。
遠心分離機のロータ31の外径30cm、透水機能部分31aの肉厚8mm、連続気孔の平均径50μm、回転数3000rpm(約1000G)
メガネレンズの加工を150枚行った後も加工屑の遠心分離が可能であった。図3において、符号Sは遠心分離された加工屑を示している。加工屑Sは、フィルタ32の内面に沿って円筒状に固形化して堆積する。なお、ロータ31の円筒状の透水機能部分31aの内面とフィルタ32との間に形成されるわずかな隙間gには、フィルタ32から漏れた微量で、かつ、微細な加工屑が堆積して中間層を形成する。そして、上記中間層は、フィルタ32を漏れた微量で微細な加工屑を補足するのに寄与する。
図4は、本発明の水処理装置を実施するための第2の形態を示す遠心分離機および処理系統の略図である。図において、図1と同一部分には同一符号を付して説明は省略する。本形態は、主として遠心分離機30内の空気を吸引して脱臭する脱臭装置70を遠心分離機30に付加している点で第1の形態と異なっている。
脱臭装置70は、脱臭機本体71、空気吸い込み口72および空気吹き出し口73を備えている。
脱臭機本体71は、内部に脱臭手段および空気吸い込み手段を備えている。脱臭手段は、光触媒体、その光活性化ランプおよびメカニカルフィルタを主体として構成されている。
空気吸い込み口72は、遠心分離機30のケーシング34に接続して、ケーシング34内の空気を脱臭機本体71に導入する。
空気吹き出し口73は、脱臭機本体71内で脱臭された空気を外部へ吹き出す。
一方、導入系統20は、加工装置10内で発生した加工屑などを含んでいる未処理水を遠心分離機30の内部へ導入するとともに、加工装置10および遠心分離機30の間を空気が移動可能に連絡するように内径の大きな透明なプラスチックス製の可とう性ホースを用いて構成されている。
そうして、加工装置10の電源を投入すると同時に遠心分離機30および脱臭装置70の電源を投入して加工を行うと、加工屑や泡と硫黄分を含んだ強い臭気が発生する。加工屑は、加工水中に含まれて導入系統20を経由して遠心分離機30に導入され、フィルタ32内に遠心分離される。また、処理済み水は、排出系統40を経由して加工水タンク50に戻り、再利用される。以上の動作は、第1の形態におけるのと同様である。
一方、脱臭装置70は、その空気吸い込み口72が遠心分離機30の内部の空気を吸い込む。遠心分離機30の内部には、加工装置10内の空気が導入系統20を通って流れ込むので、結局加工装置10内の空気および遠心分離機30の内部の空気が空気吸い込み口72から脱臭装置本体71内へ吸い込まれることになる。そして、脱臭機本体71内に吸い込まれた空気は、脱臭手段により脱臭されて、空気吹き出し口73から外部へ放出される。
したがって、加工装置10および遠心分離機30の内部の脱臭が脱臭装置70により行われるので、加工装置10の保護カバーを開放しても、また遠心分離機30のケーシング34の開閉蓋34cを開放しても、臭気を感じないか、感じにくくなる。
本発明の水処理装置を実施するための第1の形態を示し、図1は遠心分離機および処理系統の略図 同じく遠心分離機の要部を拡大して示す線図的断面図 同じく加工屑が滞留した状態を示す遠心分離機の略図的断面図 本発明の水処理装置を実施するための第2の形態を示す遠心分離機および処理系統の略図
符号の説明
10…加工装置、20…導入系統、30…遠心分離機、31…ロータ、31a…透水機能部分、31c…ロータ蓋、31c1…開口、32…フィルタ、33…モータ、34…ケーシング、34a…隔壁、34b…処理済み水排出口、34c…開閉蓋、34c1…開口、34d…ケーシング本体、40…排出系統、50…加工水タンク、60…加工水供給系統

Claims (3)

  1. 加工装置内で発生した加工屑などを含んでいる未処理水を遠心分離機の内部へ導入する導入系統と;
    回転する透水性のロータ、ロータの内面に沿って着脱可能に配設されたロータよりも透水性の低い有底のフィルタおよびロータを収納するケーシングを備え、導入系統からフィルタの内部へ未処理水が導入される遠心分離機と;
    遠心分離により加工屑などが分離された処理済み水を排出する排出系統と;
    を具備していることを特徴とする水処理装置。
  2. 導入系統は、加工装置内で発生した加工屑などを含んでいる未処理水を遠心分離機へ導入するとともに、加工装置および遠心分離機の間を空気が移動可能に連通するように設けられており;
    遠心分離機は、その内部の空気を吸引して脱臭する脱臭装置を備えている;
    ことを特徴とする請求項1記載の水処理装置。
  3. 遠心分離機は、そのロータの透水性機能部分が多孔質プラスチックスからなることを特徴とする請求項1または2記載の水処理装置。
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