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JP2006118370A - 内燃機関の燃料噴射装置 - Google Patents

内燃機関の燃料噴射装置 Download PDF

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JP2006118370A
JP2006118370A JP2004304268A JP2004304268A JP2006118370A JP 2006118370 A JP2006118370 A JP 2006118370A JP 2004304268 A JP2004304268 A JP 2004304268A JP 2004304268 A JP2004304268 A JP 2004304268A JP 2006118370 A JP2006118370 A JP 2006118370A
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Japan
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fuel
fuel injection
cavity
injected
internal combustion
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JP2004304268A
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Inventor
Yoshihiro Imaoka
佳宏 今岡
Atsushi Terachi
淳 寺地
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】全運転領域で安定した燃焼が可能なディーゼルエンジンを提供する。
【解決手段】冠部に凹状に窪むキャビティ3aを形成したピストン3と、燃焼室天井面の略中央に配置され、複数の傘角度で燃料を噴射することが可能な燃料噴射弁10と、燃料噴射弁10の傘角度の切り替え制御を行う制御手段11と、を備え、内燃機関が高負荷運転時には低負荷運転時よりも大きい傘角度に切り替え、かつ、1回の燃料噴射期間中に前記キャビティ3a内に燃料噴射を行う期間と、キャビティ3a外へ燃料噴射を行う期間と、からなる高負荷用燃料噴射モードで燃料を噴射する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、筒内直接噴射式内燃機関の燃焼性の向上に関する。
ディーゼルエンジンの燃焼性を向上させる方法として、ピストンの冠部をキャビティ状に形成し、燃料噴射方向を可変に制御可能な燃料噴射弁を燃焼室天井面の略中央に配置し、キャビティ内に向けて燃料噴射を行うことによって、キャビティ形状に沿って隆起されるガス流動を利用して燃料と空気との混合を促進させる方法が知られている。
燃料噴射角を可変にする方法としては、複数の噴射孔を設け、ニードルのリフト量を制御することによって開閉する噴射孔を切り替える方法が知られている。
特許文献1には、ニードルのリフト量を、高リフト量、低リフト量の2つに加えて、さらにその中間のリフト量でも保持することを可能とし、1回の燃料噴射中の燃料噴射角を概ね一定に保つことが可能な燃料噴射弁の構造が開示されている。
特開2000−303936号公報
ところで、ディーゼルエンジンでは、高回転高負荷運転時には燃料と空気とが十分に混合されずにスモークの発生量が増大する傾向がある。特に、高回転高負荷時に燃料噴射角を狭角に設定してキャビティ内に向けて燃料を噴射すると、燃料と空気とが混合する前にキャビティ上部の空気がガス流動によってキャビティ外へ流出し、流動の弱いキャビティ底部には燃料が空気と混合せずに残るため、この傾向が強くなる。
しかし、特許文献1では、エンジン負荷に応じて燃料噴射角を切り替える構成は記載されているものの、エンジン回転数、負荷と噴射角との関係、特にエンジンが高回転高負荷で運転されているときの具体的な燃料噴霧形状について特定するような記載はなく、また、それを示唆するような記載もない。
したがって、特許文献1に記載の構成では、高回転高負荷運転時にスモーク発生量が増大する可能性がある。
そこで、本発明では、ディーゼルエンジンの燃焼性を全運転領域で安定させ、かつ高回転高負荷運転時のスモーク発生量を抑制することを目的とする。
本発明の内燃機関の燃料噴射装置は、冠部に凹状に窪むキャビティを形成したピストンと、燃焼室天井面の略中央に配置され、複数の傘角度で燃料を噴射することが可能な燃料噴射弁と、前記燃料噴射弁の傘角度の切り替え制御を行う制御手段と、を備え、前記内燃機関の高負荷運転時には低負荷運転時よりも大きい傘角度に切り替え、かつ、1回の燃料噴射期間中に前記キャビティ内に燃料噴射を行う期間と、キャビティ外へ燃料噴射を行う期間と、からなる高負荷用燃料噴射モードで燃料を噴射する。
本発明によれば、高負荷運転時には1回の燃料噴射期間中に前記キャビティ内に燃料噴射を行う期間と、キャビティ外へ燃料噴射を行う期間とからなる高負荷用燃料噴射モードで燃料噴射を行うので、例えば燃料噴射初期にはキャビティ内に、燃料噴射後期にはキャビティ外に向けて燃料噴射するように設定すれば、ピストンの下降とともに発生するガス流動によってキャビティ内からキャビティ外へ向けての空気が流れ出ても、この流れ出た空気に向けて燃料を噴射することになるので、燃焼室全体の空気を効率的に利用してスモークの少ない、安定した燃焼をすることが可能となる。
以下本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本実施形態を適用するエンジンの概略図である。1aはシリンダヘッド、1bはシリンダブロック、2はシリンダブロック1bに設けられたシリンダ、3はシリンダ2内に摺挿されたピストンである。
シリンダヘッド1aには、吸気ポート6および排気ポート7が開口しており、それぞれの開口部は、吸気バルブ4および排気バルブ5によって開閉される。吸気バルブ4および排気バルブ5は、それぞれ吸気カムシャフト8、排気カムシャフト9により駆動されて、以下のようにピストン3に応動する。
まず、排気バルブ5は閉、吸気バルブ4は開の状態で、ピストン3が下死点まで降下する(吸気行程)。ピストン3が下死点付近にあるときに吸気バルブ4が閉じ、ピストン3が上昇する(圧縮行程)。ピストン3が上死点付近まで上昇したときに、後述する燃料噴射弁10から燃料が噴射され、この燃料が高圧のシリンダ2内で空気とともに爆発し、ピストン3を押し下げる(爆発行程)。ピストン3が下死点まで降下したら排気バルブ5が開き、ピストン3が上昇する(排気行程)。
ピストン3の冠部には、冠部の中心から所定の半径位置まで凹状のキャビティ3aが設けられている。キャビティ3aは中心から外周方向に向けて徐々に深くなっており、これによって、吸気バルブ4から吸入した空気が、キャビティ3aの形状に沿って、シリンダ2内に例えばタンブル流のようなガス流動を生起するような形状となっている。
シリンダ2の壁面とピストン3の冠部とシリンダヘッド1aの下面とで形成される燃焼室の天井面略中央部には、燃料噴射弁10が配置される。
上記のように構成されるエンジン1の燃料噴射量、燃料噴射時期、燃料噴射角等は、クランク角センサやアクセル開度センサ等の検出信号に基づいて、制御手段としてのエンジンコントロールユニット(ECU)11により後述するように制御される。
ここで、本実施形態で用いる燃料噴射弁10について説明する。
図3は燃料噴射弁10の先端部分の断面図である。
19は燃料噴射弁10の先端部分に形成されたニードルホルダ、14はニードルホルダ19内に軸線A−A方向に摺動可能に挿入された中空管形状の第2ニードル弁、12は第2ニードル弁14の内側に同軸状に挿入された第1ニードル弁である。20はニードルホルダ19と第2ニードル弁14および第1ニードル弁12と第2ニードル弁14の間に形成され、燃料で満たされる燃料室である。
燃料室20は図示しない燃料ラインに接続されており、図示しない燃料ポンプによって所定の圧力がかけられた状態で燃料が供給される。そして、第1ニードル弁12もしくは第2ニードル弁14が駆動されることによって後述する第1噴孔13もしくは第2噴孔15が開かれると、開かれた噴孔からシリンダ2内に向けて所定の圧力で燃料が噴出する。
第1ニードル弁12、第2ニードル弁14はそれぞれ電磁式のアクチュエータによって駆動され、アクチュエータへの通電時間を変えることによって開弁時間が制御される。なお、アクチュエータは、空圧、油圧等の流体力により駆動するものであっても構わない。
第1ニードル弁12の先端部にはテーパ面12aが形成されており、このテーパ面12aがニードルホルダ19の先端部内側にテーパ状に形成された第1シート位置17に着座する。
第1シート位置17には、燃料噴射弁10の外部と燃料室20とを連通する第1噴孔13が設けられており、この第1噴孔13は第1ニードル弁12が着座したときに閉鎖される。
第2ニードル弁14の先端部にも同様にテーパ面14aが形成されており、テーパ面14aはニードルホルダ19の先端部内側にテーパ状に形成された第2シート位置18に着座する。
第2シート位置18には、燃料噴射弁10の外部と燃料室20とを連通する第2噴孔15が設けられており、この第2噴孔15は第2ニードル弁14が着座したときに閉鎖される。
第1噴孔13は第2噴孔15よりも先端側に設けられており、また、軸線A−Aに対する角度は、第1噴孔13の方が第2噴孔15よりも大きい。
次に、燃料噴射弁10の燃料噴霧について図4を参照して説明する。
図4(a)は広傘角での燃料噴射を行う場合、(b)は狭傘角での燃料噴射を行う場合を表す。なお、傘角とは、シリンダ2内に形成される燃料噴霧の、軸線A−Aからの広がり角度のことであり、これが大きい場合を広傘角、小さい場合を狭傘角という。
広傘角で燃料噴射を行う場合には、図4(a)に示すように、第1ニードル弁12がリフトして、第1噴孔13から燃料が噴射される。このとき燃料噴霧が軸線A−Aと成す角度をθ1とする。
狭傘角で燃料噴射を行う場合には、図4(b)に示すように、第2ニードル弁14がリフトして、第2噴孔15から燃料が噴射される。このとき燃料噴霧が軸線A−Aと成す角度をθ2とする。
なお、燃料噴射時には、第1ニードル弁12、第2ニードル弁14はそれぞれ第1噴孔13、第2噴孔15が開いた状態となる所定の位置に保持される。これにより、燃料噴射中に傘角は略一定に保たれる。
また、燃料噴射弁10の構造はこれに限られるものではなく、1回の燃料噴射中に傘角を略一定に保つことができる構造であればよい。
上記のように構成される燃料噴射弁10を用いた燃料噴射制御について、図2を参照して説明する。
図2は、エンジン1の運転状態に応じて、ECU11の構成要素である傘角判定部11a、広傘角制御部11b、狭傘角制御部11cにより実行される制御を表すフローチャートである。
まず、傘角判定部11aにおいて、運転状態から定まる燃料噴射量に基づいて燃料噴射角を広くするか狭くするかを判定し、広くすると判定した場合には広傘角制御部11b、狭くすると判定した場合には狭傘角制御部11cで燃料噴射時期等を決定する。これらの構成要素はハードワイヤードの理論回路で構成することもできるが、本実施形態ではマイクロコンピュータのプログラムとして実現する。
以下、図2のステップにしたがって詳細に説明する。
ステップS11では、クランク角センサの検出信号からエンジン回転数N、アクセル開度センサの検出信号からアクセル開度Vnを検知する。
ステップS12では、ステップS11で検知したエンジン回転数N、アクセル開度Vnから目標燃料噴射量Q0を算出する。これは、目標燃料噴射量Q0をエンジン回転数N、アクセル開度Vnに割り付けたマップを予め作成しておき、これを検索することによって求めることができる。
ステップS13では、傘角について判定する。すなわちエンジン回転数、目標燃料噴射量Q0に基づいて、広傘角、狭傘角のいずれの傘角で燃料噴射を行うかを判定する。具体的には、例えば、エンジン回転数、目標燃料噴射量Q0に予め所定の閾値を設定しておき、閾値を超えた場合には広傘角、超えない場合には狭傘角、と判定する。広傘角、狭傘角の設定方法については後述する。
ステップS13で広傘角で燃料噴射を行うと判定した場合にはステップS21に進み、狭傘角で燃料噴射を行うと判定した場合にはステップS31に進む。
ステップS21では、燃料噴射時期およびレール圧力の目標値を決定する。
ステップS22では目標燃料噴射量Q0、噴射時期、レール圧力から、燃料噴射弁10の通電時間を決定し、燃料噴射を行う。
ステップS31、S32については、ステップS21、S22と同様の演算なので説明を省略する。
上記の制御によって行われる燃料噴射時の燃料噴霧について図5を参照して説明する。
図5は広傘角、狭傘角のそれぞれの場合について、燃料噴射中の初期と後期における燃料噴霧とピストン3との関係を表した図である。
図に示すように、広傘角の場合、つまりエンジン1の運転負荷が所定値より高い場合には、燃料噴射初期には燃料噴霧はキャビティ3a内に収まるように噴射される。これにより、噴射された燃料はキャビティ3a内の空気と混合されることになる。
そして、燃料噴射後期になるとピストン3が下降し、かつ傘角が広いために、図に示すように燃料噴霧はキャビティ3aの外、つまりピストン3頂面のキャビティ3aより外周側の部分とシリンダヘッド1a下面とシリンダ2内壁面とで囲まれた部分(以下、スキッシュという)21に向けて噴射されることになる。これにより、噴射された燃料はスキッシュ21の空気と混合されることになる。この燃料噴射初期にはキャビティ3a内に向けて、燃料噴射後期にはキャビティ3a外に向けて燃料噴射を行う燃料噴射モードを高負荷用燃料噴射モードという。
このように、燃料噴射の初期と後期とで燃料を噴射する位置を変えるのは、以下の理由による。
ピストン3が上死点付近まで上昇したときには、スキッシュ21にある空気がピストン3に押しつぶされるようにしてシリンダ2の軸心に向けて流動する、いわゆるスキッシュ流が形成される。そして上死点付近から下降するときには、逆に、シリンダ2軸心側からスキッシュ21に空気が引き込まれる、いわゆる逆スキッシュ流が形成される。
したがって、燃料噴射初期には、キャビティ3aに向けて噴射された燃料が、キャビティ3aの形状によって発生するガス流動とピストン3が上死点到達直前に発生したスキッシュ流によって、空気と燃料とが十分に混合する。ところが、燃料噴射後期には逆スキッシュ流が発生するので、キャビティ3a内に向けて燃料噴射すると、特に高回転高負荷運転時にはキャビティ3aの上部にある空気が燃料と混合する前にスキッシュ21へと吸い出されてしまい、キャビティ3a内には高濃度の混合気が残されてスモーク排出の原因となる。そこで、逆スキッシュ流による空気の流れと燃料との混合を促進させるために、燃料噴射後期にはスキッシュ21に向けて燃料噴射している。
したがって、1回の燃料噴射において、初期はキャビティ3a内、後期はスキッシュ21にそれぞれ燃料が噴射されるので、シリンダ2内全体の空気を活用して安定した燃焼をさせることができる。
これに対して、狭傘角の場合、つまりエンジン1の運転負荷が所定値より低い場合には、燃料噴射の初期、後期ともに、キャビティ3a内に向けて燃料噴射する。
低中負荷・低中回転の場合には、シリンダ2内のガス流動が弱いため、シリンダ壁面等に付着した燃料が気化せずに未燃ガスとなりやすく、これによってHCの排出量が増大する。そこで、キャビティ3a内に形成されるガス流動を利用して空気との混合を促進し、未燃ガスの発生を抑制するために、すべての燃料をキャビティ3a内に向けて噴射する。
次に、高負荷、低中負荷それぞれの場合の噴霧の傘角の設定方法について説明する。
図6は傘角とスモークおよび未燃ガスの発生量との関係を表す図であり、(a)は高負荷、(b)は低中負荷の場合である。
なお、傘角を大きくするとキャビティ3a外に噴射される燃料量が増加し、傘角を小さくするとその逆でキャビティ内に噴射される燃料量が増加する。したがって、傘角はキャビティ3aの内外に噴射される燃料の割合を表すパラメータと考えることもできる。
高負荷の場合、傘角が大きくなるに連れてスモーク発生量は徐々に少なくなる。また、未燃ガス発生量は、傘角が所定の大きさまでは略一定であるが、所定の大きさを超えると急激に多くなる。
そこで、高負荷運転時には、傘角をスモークおよび未燃ガスの発生量をともに少なくできるような範囲(図中にθHで示した範囲)内の値に設定する。これによりキャビティ3a内とキャビティ3a外に噴射された燃料の割合が定まる。
低中負荷の場合、スモーク発生量は所定角度までは傘角が大きくなるに連れて少なくなり、所定角度を超えると傘角が大きくなるに連れて多くなる。未燃ガス発生量は、傘角が大きくなるに連れて徐々に多くなる。
そこで、低中負荷運転時の傘角は、スモークおよび未燃ガスの発生量をともに少なくできるような範囲(図中にθLで示した範囲)内の値に設定する。
以上により本実施形態では、1回の燃料噴射期間中に、キャビティ3a内に燃料噴射を行う期間と、キャビティ3b外へ燃料噴射を行う期間と、を有する燃料噴射モードを備えるので、燃料がキャビティ3aないだけではなく、キャビティ3a外の空気とも混合し、シリンダ2全体の空気を効率的に利用し、高回転の運転条件下でもスモークの少ないクリーンで安定した燃焼を可能とすることができ、高負荷による運転が可能な領域を拡大することができる。
1回の燃焼期間中の燃料噴霧の傘角を略一定に保つので、キャビティ3aの中に噴射する燃料と外に噴射する割合を精度よく制御することができ、安定した燃焼を可能にできる。
運転負荷に応じて傘角を変更することにより、広範囲の運転領域において、クリーンで安定した燃焼を可能にする。
エンジン1が高回転高負荷運転時には、キャビティ3aの中に噴射される燃料と外に噴射される燃料の割合が、スモークの発生量と未燃ガス発生量とがともに少なくなるような所定の割合となるように傘角を設定することにより、キャビティ3a内およびスキッシュ21において燃料と空気の混合を促進し、スモーク排出量の少ない安定した燃焼を可能にできる。
エンジン1が低中負荷運転時には、傘角を狭める方向に制御することによって、燃料噴霧がすべてキャビティ3a内に噴射されるようにするので、キャビティ3a内で燃料と空気との混合を促進し、HC排出量の少ない、クリーンで安定した燃焼を可能にできる。
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に記載の技術的思想の範囲内で様々な変更を成し得ることは言うまでもない。
本発明は、燃料を筒内に直接噴射する内燃機関に適用可能である。
本実施形態のシステム構成の概略図である。 本実施形態の制御のフローチャートである。 本実施形態で使用する燃料噴射弁の構造を説明するための図である。 (a)は広傘角、(b)は狭傘角で噴射を行うときの燃料噴射弁の状態を説明するための図である。 燃料噴射初期と後期における燃料噴霧とピストンとの関係を説明するための図である。 傘角の設定方法を説明するための図である。
符号の説明
1 エンジン
1a シリンダヘッド
1b シリンダブロック
2 シリンダ
3 ピストン
3a キャビティ
4 吸気バルブ
5 排気バルブ
6 吸気ポート
7 排気ポート
8 吸気カムシャフト
9 排気カムシャフト
10 燃料噴射弁
11 エンジンコントロールユニット(ECU)
12 第1ニードル弁
13 第1噴孔
14 第2ニードル弁
15 第2噴孔
17 第1シート位置
18 第2シート位置
19 ニードルホルダ
20 燃料室

Claims (4)

  1. 冠部に凹状に窪むキャビティを形成したピストンと、
    燃焼室天井面の略中央に配置され、複数の傘角度で燃料を噴射することが可能な燃料噴射弁と、
    前記燃料噴射弁の傘角度の切り替え制御を行う制御手段と、を備え、
    前記内燃機関の高負荷運転時には低負荷運転時よりも大きい傘角度に切り替え、
    かつ、1回の燃料噴射期間中に前記キャビティ内に燃料噴射を行う期間と、キャビティ外へ燃料噴射を行う期間と、からなる高負荷用燃料噴射モードで燃料を噴射することを特徴とする内燃機関の燃料噴射装置。
  2. 前記燃料噴射弁は、1回の燃料噴射期間中に燃料噴霧の傘角度を概ね一定に保持する請求項1に記載の内燃機関の燃料噴射装置。
  3. 前記高負荷用燃料噴射モード中の前記キャビティ内に噴射する燃料量と前記キャビティ外に噴射する燃料量との割合は、燃料噴霧の傘角度によって制御される請求項1または2に記載の内燃機関の燃料噴射装置。
  4. 内燃機関が低中負荷運転時には、1回の燃料噴射期間中に噴射される燃料のすべてが前記キャビティ内に噴射されるような傘角度で燃料噴射を行う請求項1〜3のいずれか一つに記載の内燃機関の燃料噴射装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010007619A (ja) * 2008-06-30 2010-01-14 Nissan Motor Co Ltd ディーゼルエンジンの燃料噴射制御装置及び燃料噴射制御方法

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