[go: up one dir, main page]

JP2006096509A - 吸引回収装置 - Google Patents

吸引回収装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006096509A
JP2006096509A JP2004284267A JP2004284267A JP2006096509A JP 2006096509 A JP2006096509 A JP 2006096509A JP 2004284267 A JP2004284267 A JP 2004284267A JP 2004284267 A JP2004284267 A JP 2004284267A JP 2006096509 A JP2006096509 A JP 2006096509A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hopper
valve
dust
suction
dust collector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004284267A
Other languages
English (en)
Inventor
Shiyuuji Sawai
秋司 沢井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kato Works Co Ltd
Kato Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
Kato Works Co Ltd
Kato Seisakusho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kato Works Co Ltd, Kato Seisakusho Co Ltd filed Critical Kato Works Co Ltd
Priority to JP2004284267A priority Critical patent/JP2006096509A/ja
Publication of JP2006096509A publication Critical patent/JP2006096509A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Refuse-Collection Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】還流パイプや吸引パイプを付加することのない構成で分離器に溜まる回収物をホッパに戻すことができると共に、その分離器に溜まる回収物をホッパに戻す作業を容易に行うことができる吸引回収装置を提供することにある。
【解決手段】通常の回収時には第1の開閉弁61と第3の開閉弁83を開くと共に第2の開閉弁82を閉じておき、集塵室75に溜まった集塵物をホッパ2に戻すときは第1の開閉弁61と第2の開閉弁82を閉じておくと共に第3の開閉弁83を開いてブロワ10を動作させ、上記ホッパ2内を負圧にさせたのち、第2の開閉弁82を開放して、上記集塵室75内に外気を取り込み、上記ホッパ2に上記集塵室75に溜まった集塵物を戻すようにした。
【選択図】 図5

Description

本発明は、汚泥、土砂、廃液等の産業廃棄物やその他の流動性のある対象物を吸引してホッパ内に回収する吸引車等の吸引回収装置に関する。
汚泥、土砂、廃液、粉塵等の産業廃棄物やその他の流動性のある対象物を吸引してホッパ内に回収する車両積載型吸引回収装置は、通常、吸引車と呼ばれる。この吸引車は、走行車体上に吸引力を発揮する吸引ポンプや回収した対象物を溜めるホッパ等を搭載している。
図8は、従来の吸引車における吸引回収部の構成を概略的に示したものである。すなわち、吸引管100を備えたホッパ(タンク)101と、サイクロン式集塵器102と、ブロワ式の真空ポンプ(以下、ブロワともいう。)103と、消音水槽(サイレンサ)104を備え、これらはパイプ105,106,107により図8に示す順番で接続される。
この吸引車を使用する場合は、ブロワ103を駆動することにより、吸引管100から粉塵等を吸引し、ホッパ101内に粉塵等を取り込む。ホッパ101内に吸入された回収物のうち比重が大きい固形物等の大部分(水あるいは湿潤物ではそのほぼ100%)はホッパ101内に貯留できる。
しかし、粉粒体や乾燥した比較的比重の小さい物の一部にはホッパ101での捕捉を逃れてしまうものがあった。ホッパ101での捕捉を逃れたものは次のサイクロン式集塵器102によって捕捉される。吸引された空気はサイクロン式集塵器102からブロワ103内に導入された後、サイレンサ104に送られ、そのサイレンサ104により消音された状態で排気管108から大気中へ排出される。
特公平8−9402号公報
この従来の吸引車においては、大部分の物がホッパ101内に回収される。しかし、粉粒体や乾燥した物を回収する場合は、ホッパ101での捕捉を逃れる割合が多くなり、これらはサイクロン式集塵器102によって捕捉される。サイクロン式集塵器102で捕捉された物は、集塵室109内に集められる。集塵室109内が満杯になると、その扉110を開けて集積物を外へ掃き出すようにしている。
ところで、サイクロン式集塵器102内に集められた物は、細かく、また、乾燥して周辺に飛び散り易い特性のものが多い。従って、扉110を開けて集積物を外へ掃き出す作業やその集塵物の取扱中、空気中に埃が舞い上がったり、集塵物で作業者の衣服を汚したりし易い。このため、不衛生な作業環境となり易いと共に作業性を損なう。
一方、特公平8−9402号公報に提案された吸引回収装置では、ホッパとサイクロン集塵器の底部とを還流パイプで連結し、更に、還流パイプ内における部分の内部に大気に通じる吸引パイプを上記ホッパ側に向けて配置することにより、吸引パイプを通じて大気を還流パイプ内に取り込み、サイクロン集塵器の底部に堆積しようとする粉塵をホッパに戻すようにしている。
しかし、この特公平8−9402号公報に提案された吸引装置では、還流パイプと吸引パイプをホッパとサイクロン集塵器の間にわたり付加する方式であり、その機能上、還流パイプと吸引パイプ自体の内径は他の配管用パイプの内径よりも極端に細い。同時に、還流パイプの内部に狭いオリフィスを形成しなければならないものであった。
この種の吸引回収車において取り扱う回収対象物は、汚泥、土砂、廃液等の産業廃棄物やその粉塵などの種々の対象物があるため、一般的には配管内で詰まり易い狭い部分や小径な通路部分を設けることは極力避けるべきである。上述した特公平8−9402号公報に提案された方式は還流パイプと吸引パイプを設けるため、その要請に反する。特に、還流パイプと吸引パイプの内部は狭い微細な構造の部分であるからそのメンテナンスや清掃が面倒で、それらの作業を行うことが困難であった。
さらに、同公報に提案された吸引回収装置は還流パイプでホッパとサイクロン集塵器の底部とを連結する方式である。このため、そのホッパに溜めた回収物を廃棄したり他のものに移し換えたりする際、ホッパを起上させるダンプ形式の場合、そのホッパをダンプさせると、ホッパとサイクロン集塵器の相対的位置が変わる。このため、ホッパをダンプさせるとき、還流パイプをホッパやサイクロン集塵器から切り離さなければならない。しかし、ダンプさせるホッパの場合、回収物を廃棄したり他のものに移し換えたりする都度、還流パイプの切り離しや再接続を行う作業は煩雑であり、ホッパに溜まった回収物を廃棄する作業を損なわせることになる。
また、ホッパとサイクロン集塵器の底部とを還流パイプで連結し、その還流パイプに吸引パイプを組み込む構造自体が複雑であり、しかも、そのパイプ構造を他の配管とは別に設ける構造であるため、より一層、複雑な構造になってしまっていた。
本発明は上記課題に着目してなされたもので、その目的とするところは、上述したような還流パイプや吸引パイプを付加する必要がない簡単な構成とすることができると共に、分離集塵器に溜まる回収物をホッパに戻す作業を容易且つ衛生的に行うことできる吸引回収装置を提供することにある。
本発明に係る吸引回収装置は、対象物を吸引する吸引入り口を有し、その吸引入り口通路を通じて取り込んだ対象物を溜めるホッパと、
上記ホッパに接続され、上記ホッパから流れ込む空気を清浄化し、その空気から除いた塵埃を溜める集塵室を備えると共に上記集塵室には外気取り入れ口を設けた集塵器と、
上記集塵器の吸引出口に接続され、その集塵器を介して上記ホッパの吸引入り口から外気を吸引するブロワと、
上記ホッパの吸引入り口の通路に設けられた第1の開閉弁と、
上記集塵室の外気取り入れ口の通路に設けられた第2の開閉弁と、
上記集塵器の吸引出口の通路に設けられた第3の開閉弁と、
を具備し、
通常の回収時には第1の開閉弁と第3の開閉弁を開くと共に第2の開閉弁を閉じておき、上記集塵室に溜まった集塵物を上記ホッパに戻すときは第1の開閉弁と第2の開閉弁を閉じると共に第3の開閉弁を開いて上記ブロワを動作させ、上記ホッパ内を負圧にさせたのち、第2の開閉弁を開放し、上記外気取り入れ口から集塵室内に外気を取り込み、上記集塵室に溜まった集塵物を上記ホッパに吹き戻すようにしたことを特徴とするものである。
本発明によれば、簡単な構成でありながら、分離集塵器に溜まる回収物をホッパに戻す作業を容易に行うことができる。
以下、図面を参照しながら本発明の一実施形態について説明する。図1(a)(b)(c)は吸引車1の全体を示している。この吸引車1は、走行車体17の後部に配置され、且つ汚泥等の産業廃棄物を回収するための円筒状のホッパ(タンク)2を有している。キャブ(運転室)22の後側には上記ホッパ2との間に位置して吸引装置50が設けられている。
この吸引装置50は図2にも示されるように、ホッパ2内から流れる汚れた空気を清浄化する(集塵)分離器としてのサイクロン集塵器12と、上記ホッパ2内を真空状態に設定する水封式の真空ポンプからなるブロワ10と、このブロワ10を通って流れる空気の除塵および消音を行なう消音水槽(サイレンサ)14とを備える。サイレンサ14の上部には排気管34が接続されている。
図1に示すように、サイクロン集塵器12は走行車体17の幅方向に沿うホッパ2の一側方で上記ホッパ2に隣接して配置されている。図5に示すように、ホッパ2の天井部にはフロート付きの弁18を介して第1の接続管29の一端が接続されており、この第1の接続管29の他端はサイクロン集塵器12に接続されている。フロート付きの弁18は、上記ホッパ2内に水分が満杯になったとき、その水で弁18を閉じ、第1の接続管29の方へ水が流れ込むことを防止する。
図5に示すように、上記サイクロン集塵器12は、第2の接続管30を介してブロワ10の吸気口10aに接続されている。第2の接続管30の途中には安全弁31が設けられている。また、上記ブロワ10の吐出口10bには第3の接続管32の一端が接続されており、第3の接続管32の他端は上記サイレンサ14に接続されている。
図1に示すように、上記ホッパ2の後部ハッチ(後部開口)には、ここを開閉可能に閉じるドア部6が設けられている。ドア部6はホッパ2の後部ハッチの上部に取り付けられた旋回軸23を中心として旋回が可能なものである。具体的にはホッパ2の後部ハッチ近傍の上部に固定支持された旋回軸23に対して、ドア部6の上部に固着されたブラケット24が回動可能に取り付けられている。ドア部6の両側部に固着されたブラケット21にはホッパ2の左右側壁に固定されたドア開閉用の油圧シリンダ20のロッド部がそれぞれ固定されている。従って、ドア開閉シリンダ20,20のロッド部を伸縮させれば、ドア部6は旋回軸23を中心に旋回して、上記ホッパ2の後部ハッチを開閉することができる。上記ホッパ内に取り込んだ対象物を廃棄し易くするために上記ホッパは移動させることができる。ここでは、後部ハッチを下側に向けて上記ホッパを回動して起上させるダンプ形式としてある。
図1に示すように、上記ドア部6の下部中央には上記ホッパ2に接続された吸引管60が設けられている。この吸引管60は上記ホッパ2内に対象物を吸引して取り込む吸引入り口を形成する。図5に示すように、吸引管60はドア部6を貫通して延び、その内方端部分60aはホッパ2内の堆積物によって吸引が妨げられないように、ホッパ2内の上部空間まで届くように突き出している。吸引管60の他端部60bはホッパ2の外部において下方に向けて突き出している。吸引管60の外端部60bにはその吸引管60の吸引入り口の通路を開閉する第1の開閉弁61が設けられている。第1の開閉弁61は外部から手動に操作可能なハンドル63を備えている。なお、ここでの第1の開閉弁61は図5に示すようなバタフライ弁を用いているが、ゲート弁などの他の形式の弁でも使用可能である。しかし、バタフライ弁やゲート弁などのように吸引管60の入り口をその開口一杯に開くことができる形式の方が好ましい。
上述したように、本実施形態では上記ブロワ10を水封式の真空ポンプで構成した。具体的には図4に示すように構成されている。すなわち、一般的な水封ポンプと同様、円筒形のケーシング46と、このケーシング46に偏心して取り付けられ且つ回転方向に湾曲する多数の羽を有するインペラ45と、このインペラ45の両側に配置された吸気通路を形成するカバー制御板47とを備える。ケーシング46には第2の接続管30を介してサイクロン集塵器12に接続される吸気口10aと、第3の接続管32を介してサイレンサ14に接続される吐出口10bとが設けられている。
また、図5に示されるように、ブロワ10は水配管62を介してサイレンサ14の水槽14aに接続されていて、サイレンサ14の水槽14a内の水をブロワ10の封水(水封用の水)として、上記ケーシング46内に供給するようになっている。図4に示すブロワ10のインペラ45が回転すると、インペラ45とケーシング46の内面との間の空間で水環流49が生じると共に、連続した吸引・圧縮作用によりサイクロン集塵器12からの空気がサイレンサ14へと高真空度で圧送される。
また、本実施形態に係るブロワ10は、インペラ45とケーシング46の内面との間の空間が環流する水によって吸気口10aからの空気中の微粉塵を捕捉できる十分な大きさを確保している。本実施形態のブロワ10は水環流49によって湿式に集塵できる機能、すなわち、湿式集塵槽の機能を兼ね備えた構成である。従って、サイクロン集塵器12から流れ込む空気が粉塵等で汚れていると、その粉塵等が水環流49に接触し、その水環流49によって集塵される。
上記ブロワ10はその内部が図示しない通気管(空気導入管)を介して大気に連通し、断熱膨張を利用してブロワ10を冷却できる。また、上記通気管の開口端部にはサイレンサを設けている。なお、本実施形態では水封式の真空ポンプでブロワを構成したが、これ以外の形式のブロワであっても良い。
次に、上記塵埃分離器としてのサイクロン集塵器12について説明する。図5に示すように、サイクロン集塵器12は鉛直な上下方向に長い筒状の器体71を有しており、器体71の上部は天井壁72によって閉塞されている。器体71の上部側壁には第1の接続管29の先端が接続されている。第1の接続管29の先端は図2(a)(b)および図3(a)に示すように、器体71の上部中心に対して食い違う斜めの向きで器体71の内部空間に開口しており、その開口部の向きは水平な向きで器体71の内周面に沿って吸引空気が入り込むように配置されるものである。
図5に示すように、第1の接続管29の先端は、器体71の上部に接続されており、その先端開口部は後述するように、集塵物を、集塵器12からホッパ2に戻す際の逆流戻し入り口70として形成されている。この逆流戻し入り口70は、器体71の内部空間の最上部に開口して配置される。さらに、図5に示すように、逆流戻し入り口70は、器体71の内部空間から第1の接続管29内に流れ込み易い誘導路70aを形成している。ここでの誘導路70aは特に集塵器12内に向かって先広がりに形成されると共に、上端が器体71の内部空間の最上内壁面に対して段差無く連なる。このため、第1の接続管29内に空気が流れ込む際、逆流戻し入り口70付近で空気が淀み難い。つまり、逆流戻し入り口70は、極力、流れを阻害しない誘導形状に形成されている。もちろん、逆流戻し入り口70を器体71の内壁面の途中に開口して設置するものでも良い。
図5に示すように、上記器体71の内部空間には、空気集束管73が、その内部空間の中央に位置して鉛直な向きで配置されている。空気集束管73は、器体71の天井壁72に貫通するように取り付けられており、その下端が器体71の内部空間の途中に開口している。この空気集束管73には、上述した第2の接続管30が接続される。
図2(a)(b)および図5に示すように、サイクロン集塵器12の器体71はその下部を下方側が細いテーパ状のロート部74として形成する。器体71の下部には上記ロート部74に続く集塵室75が形成されている。ロート部74と集塵室75も集塵室75から上記ロート部74側へ流体が流れ込み易い誘導路74aを形成している。
集塵室75には集められた堆積物を取り出すための開閉扉77が設けられている。さらに、図5に示すように、集塵室75には、外部と連通させる外気取り入れ口としての連通口78が形成されている。この連通口78にはその連通口78を開閉する第2の開閉弁82が設けられている。この第2の開閉弁82は、通常、閉じておき、外気を導入する必要があるときに開けるようにする。第2の開閉弁82は外部から手動に操作可能なハンドル81を備えている。なお、ここでの第2の開閉弁82にはバタフライ弁を用いたが、他の形式の弁でも良い。
図2(a)(b)および図3(b)に示すように、集塵室75の連通口78には、外気導入ダクト79が接続されている。外気導入ダクト79は走行車体17上の構造物の適当な位置に取り付けて配置される。
図5に示すように、上記サイクロン集塵器12に接続された第2の接続管30(空気集束管73を含む)にはその管路を開閉する第3の開閉弁83が設けられている。第3の開閉弁83は、通常、開かれており、必要に応じて閉じることができる。第3の開閉弁83は外部から手動に操作可能なハンドル85を備える。ここでの第3の開閉弁83はバタフライ弁を用いて構成されているが、逆止弁(チェック弁)等の他の形式の弁でも良い。逆止弁を用いる場合はブロワ10からサイクロン集塵器12に向かう流れを阻止する形態で設置する。
次に、上記構成の吸引車1における吸引回収作用について説明する。図5はその回収作業時の状態を示す。吸引管60には図示しない吸引作業用ホースが接続され、このホースを使用して対象物を回収する。
まず、ブロワ10を駆動することにより、上記ホース及び吸引管60から対象物を吸引し、ホッパ2内に吸入する。ホッパ2内に吸入された対象物の大部分はホッパ2内に貯留される。特に、比較的比重が大きい固形物や湿気のある物などはホッパ2内に留まり易い。
しかし、粉塵等の一部はホッパ2で捕捉されないこともある。この粉塵等を含む空気はサイクロン集塵器12に流れ込み、このサイクロン集塵器12によって捕捉される。つまり、粉塵等を含む空気は、器体71内で空気集束管73の周囲を螺旋状に旋回する渦流となって流下し、空気集束管73の下端開口から向きを急に変えて空気集束管73を通じて第2の接続管30に流れ込む。この過程で、サイクロン集塵器12に流れ込んだ空気に含まれた粉塵等はその慣性などによって、向きを反転する空気流から離れ、そのまま下方へ向かって進み、ロート部74の部分から集塵室75に集められ、そのまま集塵室75に貯留される。このようにサイクロン集塵器12に流れ込んだ空気に含まれた大部分の粉塵等は捕捉されることになる。
また、サイクロン集塵器12を通過して第2の接続管30を通じてブロワ10へと流れ込む空気中に僅かの粉塵等が残った場合にはその粉塵等はブロワ10内の水環流49と接触する。従って、空気と共に、ブロワ10内に吸引された微粉塵等は水封用水により捕捉される。
このブロワ10で除塵された後の空気は、第3の接続管32を介してサイレンサ14内に導入させられる。このサイレンサ14でも空気中の極微粉塵の捕捉が可能である。また、サイレンサ14の水槽により消音され、清浄な状態の空気として排気管34から大気中に排気される。
なお、ブロワ10の水封用の水を作業の度毎に交換すれば、ブロワ10の集塵効率の低下を防止できる。
本実施形態の吸引車1は、回収対象物を吸引回収するために車体に搭載されたホッパ2と、ホッパ2内から流れる汚れた空気を清浄化する集塵器12と、ホッパ2内を真空状態に設定する水封式の真空ポンプからなり、集塵器12からの空気と共に吸引された微粉塵を水封用の水によって捕捉する湿式集塵槽を形成するブロワ10と、ブロワ10を通って流れる空気の除塵および消音を行なうサイレンサ14とを備えている。また、ブロワ10が湿式集塵槽としての機能を兼ね備えているので、湿式集塵槽を新たに設ける必要がなくなる。
このため、吸引装置50に湿式集塵槽を別に設置する場合に比べて湿式集塵槽の分だけ軽量化でき、その分、ホッパ2の積載量を増やす(ホッパ2の容量を増やす)ことができる。従って、吸引車1の回収運搬効率を高めることができる。また、吸引車1の製造コストおよび吸引回収に伴う運搬コストを低減する。
また、水封式真空ポンプ10は、ルーツブロワ式に比べて脈動が少ない(排気が連続的で気流変動が小さい。)ため、音が静かであり、また、部品総数が少ないため、メンテナンス性に優れているブロワである。
さらに、本実施形態の吸引車1においては、ブロワ10の内部が大気に連通され、断熱膨張を利用してブロワ10を冷却する。従って、ブロワ10を高負荷で長時間稼動させることができる(効率の良い運転(高度の減圧状態)を長時間保持することができる。)。
ところで、ホッパ2で捕捉されなかった粉状物のような回収物の一部はサイクロン集塵器12によって捕捉され、ロート部74の下部に続く集塵室75内に溜められるが、作業中、集塵室75内が回収した物で一杯になると、サイクロン集塵器12の機能が落ち、または十分に働かなくなる。
そこで、回収作業を一時停止し、または作業の合間或いは作業の終了時において、集塵室75内に溜まった回収物をホッパ2に吹き戻す次のような作業を行う。
まず、図6に示すように、吸引管60における第1の開閉弁61を閉じると共に、集塵室75に設けられた第2の開閉弁82は閉じておく。さらに、集塵室75の排気管路途中に設けられた第3の開閉弁83も開放した状態のままとしておく。このような状態で、ブロワ10を駆動し、吸引動作をしばらく遂行する。すると、ホッパ2からサイクロン集塵器12内にわたる内部が次第に負圧(負圧)になる。
この負圧が所定以上に増したところで、図7に示すように、第1の開閉弁61および第2の開閉弁82を閉じたまま、第3の開閉弁83を閉じる。第3の開閉弁83に逆止弁(チェック弁)を用いた場合には第3の開閉弁83の操作は不要である。
その後、集塵室75に設けられた第2の開閉弁82のみを開放する。この第2の開閉弁82を開放したことにより、集塵室75の連通口78が外部に連通し、集塵室75の底部内に外気が一機に取り込まれる。集塵室75内に溜まった回収物はその外部から取り込んだ空気流によって激しく噴き上げられ、器体71の内部から第1の接続管29を通じて容量の大きなホッパ2内に一機に流れ込む。サイクロン集塵器12内の容積に比べてホッパ2内の容積が格段に大きいので、集塵室75を含むサイクロン集塵器12内にあった塵埃をホッパ2内に戻せる気流を起こせる。このようにして集塵室75内に溜まった回収物をホッパ2内に瞬間的に吹き戻すことが可能である。
なお、この戻し作業は簡単で瞬時に行われるので、何度か繰り返しても作業能率に支障を来たさない。
この戻し作業を終了後、図5に示すように、吸引管60における第1の開閉弁61を開き、集塵室75に設けられた第2の開閉弁82を閉じ、また、排気管路途中に設けられた第3の開閉弁83を開放して、元の状態に戻す。集塵室75は空になり、再び、対象物を回収することができる状態になる。
この戻し作業は、開閉バルブ61,82,83の操作のみで行うことができるので、操作が簡単である。また、サイクロン集塵器12の集塵室75内に溜まった回収物を外に出さずに、装置内で、ホッパ2内に戻せるので、衛生的であり、環境を汚染することも防止できる。
特開平8−9402号公報に提案された吸引回収装置では、ホッパとサイクロン集塵器の底部とを還流パイプで連結し、更に、還流パイプ内における部分の内部に大気に通じる吸引パイプを設けたが、本実施形態ではそのような配管を付加する必要がない構造であり、システム全体の構成の簡略化が図れる。また、ホッパ内に貯留した回収対象物を他に移し替える場合にホッパを回動させる方式であっても還流パイプの取り外しや取り付け作業が不要であり、作業性が良い。さらに、対象物で詰まり易い還流パイプや吸引パイプを設けない分、装置のメンテナンスや清掃が容易である。
なお、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、他の形態にも適用が可能である。開閉弁は、手動操作するものに限らず、電磁式で操作可能なものを採用しても良い。また、一方の開閉弁と他方の開閉弁を連動させて開閉し、または複数の開閉弁を連動させて開閉するように自動的に開閉を制御する方式にしても良い。この場合、操作盤のスイッチ操作によって一箇所で集中に操作することができる。
上記実施形態では、集塵室75に溜まった集塵物を上記ホッパ2に戻すとき、上記ブロワ10を動作させ、上記ホッパ2や集塵器12内を負圧にさせたのち、上記外気取り入れ口としての連通口78から集塵室75内に外気を取り込む際、第3の開閉弁83を閉じるようにしたが、上記ブロワ10側の容量に比べて上記ホッパ2の容量が極めて大きいときには、第3の開閉弁83を開放したままでも塵埃を上記ホッパ2に戻せる。一般に、上記ホッパ2の容量は集塵器12に比べて大きいので、集塵器12内の空気や塵埃を上記ホッパ2に戻せる負圧の能力に余裕があり、瞬間的な動作で集塵物を上記ホッパ2に戻すことが可能な場合が多い。さらに、ホッパ2に逆流する戻し入り口の形状を、上述した実施形態のように逆流し易く形成していれば、なおさら効率的にホッパ2に戻すことが可能である。
(a)は本発明の一実施形態に係る吸引車の平面図、(b)はその吸引車の側面図、(c)はその吸引車の背面図である。 (a)は上記吸引車における集塵器の正面図、(b)は上記集塵器の側面図である。 (a)は上記吸引車における集塵器の平面図、(b)は上記集塵器の下面図である。 上記吸引車における吸引回収機構を構成するブロワの内部構成を示す概略図である。 上記吸引車における吸引回収機構の概略構成を作業時の状態で示す説明図である。 上記吸引車における吸引回収機構の概略構成を粉塵戻し動作の前段工程の状態で示す説明図である。 上記吸引車における吸引回収機構の概略構成を粉塵戻し動作の後段工程の状態で示す説明図である。 従来の吸引車における吸引回収機構を示す概略構成図である。
符号の説明
1…吸引車、2…ホッパ、10…ブロワ、12…サイクロン集塵器
61…第1の開閉バルブ、75…集塵室、82…第2の開閉バルブ
83…第3の開閉バルブ。

Claims (3)

  1. 対象物を吸引する吸引入り口を有し、その吸引入り口の通路を通じて取り込んだ対象物を溜めるホッパと、
    上記ホッパに接続され、上記ホッパから流れ込む空気を清浄化し、その空気から除いた塵埃を溜める集塵室を備えると共に、上記集塵室には外気取り入れ口を設けた集塵器と、
    上記集塵器の吸引出口に接続され、その集塵器を介して上記ホッパの吸引入り口から外気を吸引するブロワと、
    上記ホッパの吸引入り口の通路に設けられた第1の開閉弁と、
    上記集塵室の外気取り入れ口の通路に設けられた第2の開閉弁と、
    上記集塵器の吸引出口の通路に設けられた第3の開閉弁と、
    を具備し、
    通常の回収時には第1の開閉弁と第3の開閉弁を開くと共に第2の開閉弁を閉じておき、
    上記集塵室に溜まった集塵物を上記ホッパに戻すときは、第1の開閉弁と第2の開閉弁を閉じると共に第3の開閉弁を開いて、上記ブロワを動作させ、上記ホッパ内を負圧にさせたのち、第2の開閉弁を開放し、上記外気取り入れ口から集塵室内に外気を取り込み、上記集塵室に溜まった集塵物を上記ホッパに吹き戻すようにしたことを特徴とする吸引回収装置。
  2. 上記第3の開閉弁は、上記集塵器から上記ブロワに向けての流れを許容する逆止弁であることを特徴とする請求項1に記載の吸引回収装置。
  3. 上記ホッパ内に取り込んだ対象物を廃棄する際に上記ホッパを移動させるダンプ形式のものとしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の吸引回収装置。
JP2004284267A 2004-09-29 2004-09-29 吸引回収装置 Pending JP2006096509A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004284267A JP2006096509A (ja) 2004-09-29 2004-09-29 吸引回収装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004284267A JP2006096509A (ja) 2004-09-29 2004-09-29 吸引回収装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006096509A true JP2006096509A (ja) 2006-04-13

Family

ID=36236678

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004284267A Pending JP2006096509A (ja) 2004-09-29 2004-09-29 吸引回収装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006096509A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011202409A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Morita Holdings Corp 吸引回収装置
KR101799928B1 (ko) * 2009-11-19 2017-11-21 꼼미사리아 아 레네르지 아또미끄 에 오 에네르지 알떼르나띠브스 가스에 포함된 나노 분말 및 초미세 분말을 회수하기 위한 장치
CN107499795A (zh) * 2017-09-22 2017-12-22 中国重汽集团柳州运力专用汽车有限公司 垃圾车污水收集装置
CN112623716A (zh) * 2020-12-23 2021-04-09 苏州富拉尔新能源装备科技有限公司 一种全自动粉体翻转回收装置
JP7490314B2 (ja) 2020-09-30 2024-05-27 新明和工業株式会社 吸引車
JP7493884B2 (ja) 2020-09-30 2024-06-03 新明和工業株式会社 吸引車

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5918039A (ja) * 1982-07-19 1984-01-30 Shin Meiwa Ind Co Ltd 粉粒体運搬車における粉粒体捕集装置
JPS62197603U (ja) * 1986-06-06 1987-12-16
JPH01197205A (ja) * 1988-01-29 1989-08-08 Shin Meiwa Ind Co Ltd 塵芥収集システム及び塵芥収集方法
JP2003237906A (ja) * 2002-02-14 2003-08-27 Kato Works Co Ltd 吸引車

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5918039A (ja) * 1982-07-19 1984-01-30 Shin Meiwa Ind Co Ltd 粉粒体運搬車における粉粒体捕集装置
JPS62197603U (ja) * 1986-06-06 1987-12-16
JPH01197205A (ja) * 1988-01-29 1989-08-08 Shin Meiwa Ind Co Ltd 塵芥収集システム及び塵芥収集方法
JP2003237906A (ja) * 2002-02-14 2003-08-27 Kato Works Co Ltd 吸引車

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101799928B1 (ko) * 2009-11-19 2017-11-21 꼼미사리아 아 레네르지 아또미끄 에 오 에네르지 알떼르나띠브스 가스에 포함된 나노 분말 및 초미세 분말을 회수하기 위한 장치
JP2011202409A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Morita Holdings Corp 吸引回収装置
CN107499795A (zh) * 2017-09-22 2017-12-22 中国重汽集团柳州运力专用汽车有限公司 垃圾车污水收集装置
JP7490314B2 (ja) 2020-09-30 2024-05-27 新明和工業株式会社 吸引車
JP7493884B2 (ja) 2020-09-30 2024-06-03 新明和工業株式会社 吸引車
CN112623716A (zh) * 2020-12-23 2021-04-09 苏州富拉尔新能源装备科技有限公司 一种全自动粉体翻转回收装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4935984A (en) Vacuum refuse collecting vehicle
US5503753A (en) Apparatus and method for collecting and dewatering the contents of sanitary sewer traps
US4509963A (en) Industrial vacuum cleaner
CN107313382A (zh) 一种抽吸式垃圾收集车
CN212426926U (zh) 粉尘收集吸尘车
JP2823095B2 (ja) 吸込み圧力容器
CN106395203A (zh) 环保型封闭式垃圾自动收集系统
US6910231B2 (en) Toilet system with a toilet pan
JP2006096509A (ja) 吸引回収装置
CN206956639U (zh) 一种清扫车的扬尘过滤系统
JP4008719B2 (ja) 吸引車
JP5119014B2 (ja) 吸引回収装置及びそれを備えた吸引回収車
JP5024869B2 (ja) 粉体吸引回収車
JP4231774B2 (ja) 清掃車
CN208981494U (zh) 作业车辆
CN206376219U (zh) 一种抽吸式垃圾收集车
CN206345293U (zh) 环保型封闭式垃圾自动收集系统
JPH05148883A (ja) 下水システム
JP4116344B2 (ja) 吸引車
JP3243579B2 (ja) 消泡装置
JP2565283Y2 (ja) タンク車両
CN113863201A (zh) 粉尘收集吸尘车
CN214595702U (zh) 一种家用中央吸尘器
JP4486349B2 (ja) 環境汚染物回収システム
CN218279534U (zh) 用于清洁机的基站

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20070615

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091016

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091020

A521 Written amendment

Effective date: 20091207

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Effective date: 20100427

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02