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JP2006084424A - 荷重配分判定方法 - Google Patents

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JP2006084424A JP2004271942A JP2004271942A JP2006084424A JP 2006084424 A JP2006084424 A JP 2006084424A JP 2004271942 A JP2004271942 A JP 2004271942A JP 2004271942 A JP2004271942 A JP 2004271942A JP 2006084424 A JP2006084424 A JP 2006084424A
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Abstract

【課題】本発明の目的は、車両に特別な荷重センサーを設けずに、車両の荷重配分を判定する方法を提供することである。
【解決手段】本発明の車両の荷重配分判定方法は、車両が制動中である場合に、車輪の所定の2つの組合せにおける車輪の回転速度の演算値を比較した結果と、所定の荷重における前記車輪の所定の2つの組合せにおける車輪の回転速度の演算値を比較した結果とを比べることによって、車輪ごとの荷重配分または車軸ごとの荷重配分を判定することを特徴とする。車輪の所定の2つの組合せにおける車輪の回転速度の演算値として、前輪の回転速度の平均と後輪の回転速度の平均、左側2輪の回転速度の平均と右側2輪の回転速度の平均、左側2輪の前輪の回転速度と後輪の回転速度、右側2輪の前輪の回転速度と後輪の回転速度、前輪2輪の左輪回転速度と右輪回転速度、または後輪2輪の左輪回転速度と右輪回転速度とすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の車輪ごとの荷重配分または車軸ごとの荷重配分を判定する方法および装置、ならびに車両の荷重配分判定プログラムに関する。
車両に装着されたタイヤの空気圧が低下すると、燃費が悪化し、また高速走行においてバーストの危険がある。従来、タイヤが減圧すると、タイヤの動荷重半径の減少や共振周波数の変化などタイヤの特性が変化することを利用して、空気圧低下を検出している。
たとえば従来のタイヤ空気圧低下検出装置は、ある車両の特定のタイヤが減圧すると正常内圧のタイヤより外径(タイヤの動荷重半径)が減少するため、他の正常なタイヤに比べると回転角速度が増加するという原理を用いている。たとえば、タイヤの回転角速度の相対的な差から内圧低下を検出する方法では、判定値として、
DEL={(F1+F4)/2−(F2+F3)/2}/{(F1+F2
+F3+F4)/4}×100(%)
を用いている(特許文献1)。ここで、F1〜F4は、それぞれ前左タイヤ、前右タイヤ、後左タイヤおよび後右タイヤの回転角速度である。
しかし、乗車人数や荷重の重さなどの、荷重の変化によっても前記のタイヤ特性が変化するので、積載荷重の変化とタイヤ空気圧の変化を区別することができないと、積載荷重の変化をタイヤ空気圧の変化と判定することになり、タイヤ空気圧低下を精度よく判定することができない。
前記判定値DELは4輪の空気圧がすべて正常であればゼロとなるが、1輪で減圧が発生すると、その動荷重半径変化の程度に応じて、判定値が変化する。運転者に警報を出したい空気圧低下が正常圧に対して30%の減圧であるとすると、30%減圧時の判定値をしきい値として、判定値がしきい値を超えた場合に警報を発すればよい。しかし、通常、荷重が大きいほど、減圧時の動荷重半径減少量が小さいため、同じ30%減圧に対して、一名乗車の場合の30%減圧時の判定値は、5名乗車の場合の30%減圧時の判定値より大きい。
たとえば、30%減圧時の判定値が、1名乗車の場合は0.3であり、5名乗車の場合は0.25であったとする。この例の場合、5名乗車時にも30%減圧で警報を発しようとすれば、しきい値は0.25としなくてはならない。しかし、しきい値0.25では1名乗車時には25%減圧で警報してしまうことになる(30×0.25÷0.3=25)。
荷重配分を判定する装置として特許文献2〜4に記載の発明がある。特許文献2では、共振レベルを検出する手段が必要であり、特許文献3では、制動力を検出する手段と路面μ勾配演算手段を必要とし、特許文献4では、加減速検出手段が必要である。
また、タイヤ空気圧低下検出に荷重配分情報を利用することが、特許文献5および6に記載されているが、特許文献5はサスペンションストロークセンサーを使用して荷重を検出しており、特許文献6はドア、トランクまたは給油口が開閉された前後の共振周波数の変化を荷重変化と判定するか、サスペンションストロークセンサーを使用して荷重を検出する。
なお、特許文献7には、前輪の回転速度と後輪の回転速度の比が、制動時と非制動時とで変化することが記載されているが、制動時の前輪の回転速度と後輪の回転速度の比と、車両の荷重との関係については記載されていない。
特開昭63−305011号公報 特開平11−23425号公報 特開平11−189136号公報 特開2003−306093号公報 特開平9−196791号公報 特開平10−115578号公報 特開平9−2222号公報
前述のように荷重によってもタイヤ空気圧を判定する特性が変化するので、正確にタイヤ空気圧低下を判定するには、荷重の変化に対応して判定しきい値を変えるなどの対策が必要である。従来、荷重を計測するには、特別にサスペンションストロークセンサーが必要であった。しかし、サスペンションストロークセンサーを装備するのは一般的ではない。
本発明の目的は、車両に特別な荷重センサーを設けずに、車両の荷重配分を判定する方法を提供することである。
また、荷重別にしきい値を設け、前記荷重配分判定値を用いて、荷重に応じた正確な減圧警報を発することができる、タイヤ空気圧低下検出方法を提供することを目的とする。
本発明の車両の荷重配分判定方法は、車両に装着された車輪の回転速度および該車両が制動中かどうかを判定する判定フラグを用いて、該車両が制動中である場合に、前記車輪のうちの2輪の回転速度を比較した結果と、所定の荷重における当該2輪の回転速度を比較した結果とを比べることによって、前記車両の車輪ごとの荷重配分または車軸ごとの荷重配分を判定することを特徴とする。
本発明において「2輪の回転速度」とは、(1)車両の全車輪のうちの2本の車輪それぞれの回転速度、(2)全車輪のうちの少なくとも2本の車輪それぞれの回転速度の平均値と残りの少なくとも2本の車輪それぞれの回転速度の平均値、または(3)全車輪のうちの1本の車輪の回転速度と残りの少なくとも2本の車輪それぞれの回転速度の平均値をいう。
また、本発明の車両の荷重配分判定装置は、車両に装着された車輪の回転速度を検出する手段と、該車両が制動中かどうかを検出する手段と、該車両が制動中である場合に、前記車輪のうちの2輪の回転速度を比較する演算手段と、所定の荷重における当該2輪の回転速度を記憶する手段とを有し、前記演算手段の比較結果と前記記憶された所定の荷重における当該2輪の回転速度を比べることによって、前記車両の車輪ごとの荷重配分または車軸ごとの荷重配分を判定することを特徴とする。
さらに、本発明の車両の荷重配分判定プログラムは、車両の荷重配分を判定するためにコンピュータを、前記車両に装着された車輪の回転速度を検出する手段と、該車両が制動中かどうかを検出する手段と、該車両が制動中である場合に、前記車輪のうちの2輪の回転速度を比較する演算手段と、所定の荷重における当該2輪の回転速度もしくはその比較結果を記憶する手段と、前記演算手段の比較結果と前記記憶された所定の荷重における当該2輪の回転速度もしくは比較結果とを比べることによって、前記車両の車輪ごとの荷重配分または車軸ごとの荷重配分を判定する手段として機能させることを特徴とする。
前記車輪のうちの2輪の回転速度として、前記2輪の回転速度が、前記車両の前輪2輪の回転速度の平均と後輪2輪の車輪回転速度の平均、前記車両の左側2輪の車輪回転速度の平均と右側2輪の車輪回転速度の平均、前記車両の左側2輪の前輪の回転速度と後輪の回転速度、前記車両の右側2輪の前輪の回転速度と後輪の回転速度、前記車両が前輪が1輪の3輪車両の場合の前輪の回転速度と後輪2輪の回転速度の平均、前記車両が後輪が1輪の3輪車両の場合の後輪の回転速度と前輪2輪の回転速度の平均とすることができる。
また、前記車両が6輪車両の場合において、前記2輪の回転速度が、最前2輪の回転速度の平均と後側4輪の回転速度の平均、最後2輪の回転速度の平均と前側4輪の回転速度の平均、左側3輪の回転速度の平均と右側3輪の回転速度の平均、最前2輪の回転速度の平均と最後2輪の回転速度の平均、最前2輪の回転速度の平均と中央駆動軸2輪の回転速度の平均、または最後2輪の回転速度の平均と中央駆動軸2輪の回転速度の平均とすることができる。
本発明において、車輪の回転速度は車輪の回転角速度と所与のタイヤ半径の積である。また、車両の荷重配分とは、ある車両において、共通する車輪を含まない任意の2組の車輪にかかる荷重の大小関係をいい、たとえば車両の車輪ごとにかかる荷重の大小関係、または車軸ごとにかかる荷重の大小関係をいう。
本発明の車両の荷重配分判定方法は、前記2輪の回転速度の比較が、左前輪回転速度と左後輪回転速度との差を該左後輪回転速度で除した値によってなされることができる。
また、前記2輪の回転速度の比較が、右前輪回転速度と右後輪回転速度との差を該右後輪回転速度で除した値によってなされてもよい。
さらに、前記2輪の回転速度の比較が、前2輪回転速度と後2輪回転速度との差を該後2輪回転速度で除した値によってなされてもよい。
本発明にかかわるタイヤ空気圧低下検出方法は、前記車両の荷重配分判定方法を用いて、荷重配分判定結果に応じてタイヤ空気圧低下を検出するしきい値を変更することを特徴とする。なお、タイヤ空気圧低下を検出するしきい値を変更するための、前記車両の荷重配分判定方法として、車両に装着された車輪の回転速度および該車両が制動中かどうかを判定する判定フラグを用いて、該車両が制動中である場合に、前記車輪のうちの2輪の回転速度を比較した結果と、所定の荷重における当該2輪の回転速度を比較した結果とを比べることによって、前記車両の車輪ごとの荷重配分または車軸ごとの荷重配分を判定することができる。
また、本発明にかかわるタイヤ空気圧低下検出装置は、前記車両の荷重配分判定方法を用いて、荷重配分判定結果に応じてタイヤ空気圧低下を検出するしきい値を変更することを特徴とする。なお、タイヤ空気圧低下を検出するしきい値を変更するための、前記車両の荷重配分判定方法として、車両に装着された車輪の回転速度および該車両が制動中かどうかを判定する判定フラグを用いて、該車両が制動中である場合に、前記車輪のうちの2輪の回転速度を比較した結果と、所定の荷重における当該2輪の回転速度を比較した結果とを比べることによって、前記車両の車輪ごとの荷重配分または車軸ごとの荷重配分を判定することができる。
本発明の車両の荷重配分判定方法は、車両が制動中であることを検出し、制動中である場合に、車両に装着された4輪のうちの2輪(たとえば、4輪のうちの前輪2輪と後輪2輪)における車輪回転速度(たとえば、前輪2輪の回転速度平均と後輪2輪の回転速度平均)を比較し(たとえば、前輪2輪の回転速度平均/後輪2輪の回転速度平均−1)、該比較した値と所定の荷重(たとえば、当該車両における1名乗車と5名乗車の荷重)において計測された同じ車輪の組合せ(前輪2輪と後輪2輪)における演算値の比較値とを比べることによって、車両の荷重配分を判定する。たとえば、1名乗車の比較値と5名乗車の比較値にもとづいて、走行中の比較値から、補間法によって走行中の荷重配分判定値を得る。後述する実施の形態1に示される例でいえば、左前輪回転速度/左後輪回転速度−1、右前輪回転速度/右後輪回転速度−1、および前2輪の回転速度の平均/後2輪の回転速度の平均−1の比較値を利用して、小型乗用車(トヨタカローラ)において、5名乗車の場合と、運転者と後席右とトランク右側に荷物(ウエイト60kg)を積載した場合とでは、前後の荷重配分比は同じであるが、左右の荷重配分が異なることを判定することができる。
判定できる荷重配分としては、たとえば、前輪2輪と後輪2輪の荷重配分、左側2輪と右側2輪の荷重配分、左側2輪の前輪と後輪の荷重配分、右側2輪の前輪と後輪の荷重配分、前輪の左車輪と右車輪の荷重配分、または後輪の左車輪と右車輪の荷重配分がある。
なお、制動中であることを検出するには、ブレーキが操作されているかどうかを検出すればよい。たとえば、ブレーキの操作には制動灯(いわゆるブレーキランプ)が連動しているので、ブレーキが操作されているかどうかを検出するには、制動灯のオン/オフ信号を分岐して入力するだけで可能である。
また、判定された荷重配分に応じて、タイヤ空気圧低下検出のしきい値を変えることにより、積載荷重が変化した場合でも正確にタイヤ空気圧低下を検出することができる。後述する実施の形態2に示される例でいえば、制動中の前後の車輪の回転速度比によって荷重配分を判定した結果を用いて、荷重配分判定値に応じたタイヤ減圧しきい値(1名乗車のしきい値0.3、5名乗車のしきい値0.25)を設定することにより、普通乗用車(日産セドリック)において、1輪が25%減圧した状態では、1名乗車と5名乗車のいずれの場合においても減圧と判定せず、1輪が30%減圧した状態では1名乗車と5名乗車のいずれの場合においても減圧と判定することができる。その結果、異なる荷重配分状態であっても同じ減圧判定条件で、運転者に誤りなくタイヤ減圧の危険を知らせることができる。
本発明によれば、如上のとおりに判定された荷重配分の情報をABS(アンチロックブレーキシステム)装置やTRC(トラクションコントロール)装置などに用いることにより、荷重配分に応じた最適な制御を行なうことができる。
たとえばABS装置では、荷重配分を本発明の荷重配分判定装置から入力して、荷重配分に応じて各車輪のブレーキ操作力の配分を設定することができる。ABS装置では、時々刻々スリップ(タイヤロック)していることを検出して、リアルタイムにブレーキ操作力を調節するものであるが、荷重配分に応じて車輪ごとのブレーキ操作力を設定することによって、各車輪がロックする直前の最大制動力を得ることが可能になり、より安全確実な制動を実現できる。その結果、荷重配分が異なっても、制動中に車体が進行方向に対して傾くことなく、運転者が方向制御可能な状態で制動操作することができる。
TRC装置では、荷重配分を本発明の荷重配分判定装置から入力して、たとえば、左右輪の駆動力配分を調節したり、荷重配分に応じた駆動力の上限を設定して発進・加速時のスリップをなくし、より効果的な車両の駆動制御を実現できる。
本発明の荷重配分判定方法によれば、特別なサスペンションストロークセンサーを用いなくても、タイヤ空気圧低下警報装置に最低限必要な車輪速度情報にブレーキのオン/オフ情報を付加するだけで、車両の荷重配分を判定することができる。
また、荷重が変化しても、一定の目標とする減圧量でタイヤ空気圧低下警報を発することができる。
車両に装着されている車輪のうち、2つの車輪の速度を比較する(4輪車両の場合、4輪のうち2輪でもよいし、4輪のうちの2輪ずつの平均値二つの比較でもよい)。
ある車両について、積載状態のみ異なる二つの状態を考える。
状態Aのときの制動中の該当する2つの車輪速度の大小関係がF1=F2*1.0020で表され、状態Bのときの制動中の該当する2つの車輪速度の大小関係がF1=F2*1.0025で表されたとすると(F1は車輪1の回転速度、F2は車輪2の回転速度を意味する)、車輪1は状態Aのときに比べ、状態Bのときには車輪2との相対比較では速くなっている。
このとき、状態Aのときより状態Bは車輪1への荷重が大きくなった、もしくは車輪2への荷重が小さくなったと判断する。
また、状態Cのときに、制動中の該当する2つの車輪速度の大小関係がF1=F2*1.0050で表されたとすると、状態Aのときより状態Cは車輪1への荷重が状態Aから状態Bへの変化の2倍大きくなった、もしくは車輪2への荷重が状態Aから状態Bへの変化の2倍小さくなったと判断する。
車輪の所定の2つの組合せにおける該車輪の回転速度の演算値として、前輪2輪の回転速度の平均と後輪2輪の車輪回転速度の平均、左側2輪の車輪回転速度の平均と右側2輪の車輪回転速度の平均、左側2輪の前輪の回転速度と後輪の回転速度、右側2輪の前輪の回転速度と後輪の回転速度、前輪2輪の左輪回転速度と右輪回転速度、または後輪2輪の左輪回転速度と右輪回転速度とすることができる。
また、3輪車両(たとえば前輪が1輪)の場合は、車輪の所定の2つの組合せにおける該車輪の回転速度の演算値として、前輪の回転速度と後輪2輪の回転速度の平均、後輪2輪の左輪回転速度と右輪回転速度とすることができる。
車両の積載状態の相対変化が判断でき、ある特定状態(例:一名乗車)を記憶しておけば、その条件からの載積状態変化が検出できる(例:左右の2輪の車輪回転速度の比較で、左右均等の載積状態を記憶しておけば、左右方向の偏った載積を検出できる)。
判定できる荷重配分としては、たとえば、前輪2輪と後輪2輪の荷重配分、左側2輪と右側2輪の荷重配分、左側2輪の前輪と後輪の荷重配分、右側2輪の前輪と後輪の荷重配分、前輪の左車輪と右車輪の荷重配分、または後輪の左車輪と右車輪の荷重配分がある。
本発明は、たとえば1名乗車のときと5名乗車のときでは制動時の前後輪比が異なり、またその異なる程度は乗員数などの荷重総量に応じて変化することを利用する。
以下の説明では、車輪の回転速度をつぎのように表わす。
**:車輪回転速度、
**は車輪位置を表わす(FL:前左、FR:前右、RL:後左、RR:後右)
たとえば前左の車輪回転速度は、WFLである。
実施の形態1
つぎに、本発明の方法をトヨタカローラ(FF車両:乗車定員5名)に適用して、実際に比較した例を説明する。また比較する2つの車輪速度には、前2輪の平均車輪速度と後2輪の平均車輪速度を用いた。
図2は((WFL+WFR)/2)/((WRL+WRR)/2)−1、すなわち「前2輪平均回転速度/後2輪平均回転速度−1」の値を、そのときの前後加速度(重力加速度を単位とする。以下、前後Gという)に対してプロットしたグラフである。データは、制動中のもので前席に2名(運転者と助手)が乗車した状態と、定員乗車に加え荷室に60kgのウエイトを載積した状態とで計測を行なった。データを計測したルートは、六甲アイランドから鳴尾浜までの区間を阪神高速湾岸線を経由して往復する30キロ弱のルートである。所要時間およそ40分であった。
使用した比較値(前2輪平均/後2輪平均−1)は、前輪回転速度>後輪回転速度の場合に正の値をとり、前輪速度<後輪速度の場合に負の値となる。またその絶対値の大小は、速いほうの車輪速度が他方の速度より速い程度に比例する。本比較例の場合は、制動中には駆動輪である前輪のほうが制動力が大きく、回転方向と逆にわずかにスリップするので、後2輪は前2輪より速く回っている。また2名乗車状態に比べ、5名乗車+荷物の状態ではその差が拡大しているといえる。
使用した比較値(前2輪平均/後2輪平均−1)の絶対値の大小は、速いほうの車輪速度が他方速度より速い程度に比例する。本比較例の場合には、2名乗車状態に比べ、5名乗車+荷物の状態ではその差が拡大している。
ついで、
(1) 運転者のみ
(2) 運転者と助手席に乗員(計2名乗車)
(3) 運転者と助手席と後席右に乗員(計3名乗車)
(4) 運転者と助手席と後席右と後席左に乗員(計4名乗車)
(5) 運転者と後席右と後席左に乗員(計3名乗車)
(6) 運転者と助手席と後席右と後席左と後席中央に乗員(計5名乗車)
(7) 運転者と助手席と後席右と後席左と後席中央に乗員(計5名乗車)およびトランク中央(ウエイト60kg)(前記車両(トヨタカローラ)の最大荷重相当とする。)
(8) 運転者と後席右とトランク右側(ウエイト60kg)
の計8水準で同様の測定を実施した(各水準で2回ずつ、計2×8=16セット)。
表1は、各水準での車輪あたりの重量(輪重)および車軸あたりの重量(軸重)データである。図3は、それぞれの水準における、制動中の比較値(前2輪平均/後2輪平均−1)と前後荷重配分(前軸重/後軸重)の関係を表わすグラフである。このグラフは、制動中の比較値が変化すれば、前後の荷重配分が変化したことがわかることを意味し、そして、前後配分の異なる2条件に対する比較値がわかれれば(回帰線もしくはそれに相当する関係がわかれば)、走行中の比較値から回帰線の関係または補間法によって、荷重配分が判定できる。また、前記8水準(またはその一部の水準)を所定の荷重条件として、制動中の車輪回転速度を計測し、比較値を演算して設定しておくことができる。
Figure 2006084424
前記の8水準のうち、(6)と(8)は前後の荷重配分比はともに1.28であるが、左右の荷重配分をみると、表2のようになる。
Figure 2006084424
図4および5は、前記(6)(図4)と(8)(図5)の荷重配分において、3つのパターンの車輪の組合せによる車輪回転速度の比較値を、前後Gに対してプロットしたグラフである。図4および5において、LF/R−1は左前輪回転速度/左後輪回転速度−1(すなわちWFL/WRL−1)を、RF/R−1は右前輪回転速度/右後輪回転速度−1(すなわちWFR/WRR−1)を、およびF/R−1は前2輪の回転速度の平均/後2輪の回転速度の平均−1(すなわち((WFL+WFR)/2)/((WRL+WRR)/2)−1)を表わす。
図4および5から、前記(6)の荷重配分における「WFL/WRL−1」と「WFR/WRR−1」との差(それぞれの平均値の差)は、0.004458である。一方、前記(8)の荷重配分における「WFL/WRL−1」と「WFR/WRR−1」との差(それぞれの平均値の差)は、−0.0009である。このように、「WFL/WRL−1」と「WFR/WRR−1」との差を比較すれば、左右の荷重配分が変わったことが判断できる。また、左右配分の異なる2条件に対する比較値の差がわかれば(回帰線もしくはそれに相当する関係がわかれば)、比較値の差から左右配分が特定できる。
図1は、荷重配分状態を判定する方法の例を示すフローチャートである。図1を参照して、荷重配分状態を判定する方法を説明する。
通常、荷重状態は車両が停止しなければ変化しない。乗員の乗り降り、荷物の積み降ろしは車両が停止しなければ行なわない。また、燃料が空の状態から燃料タンク一杯にした場合にも、荷重状態が変化するが、燃料を給油する場合も車両を停止して行なう。したがって、図1のフローチャートには記載していないが、車両が一定時間以上停止したことを検出して、その前後で荷重状態が変化したかどうかを判定する。逆に、車両が停止していない間は、荷重状態が変化していないと仮定して、その間の車輪回転速度の演算値を平均処理または直線近似処理を行なうことができる。
車両が停止したことを検出するには、車輪回転速度が一定時間0であることを検出してもよいし、イグニッションスイッチがオフされたことや、自動変速機が一定時間Pレンジにあることによっても検出することができる。
本実施の形態1では、車両が一定時間(たとえば3分)停止したことがない間、所定時間(たとえば30分)の間、車両が制動中の車輪回転速度の演算値をサンプリングして平均値を算出する。また、荷重配分状態は6パターンを想定している。たとえば、前記の車両(トヨタカローラ)では、1名〜5名乗車と、5名乗車+荷物60kgの6パターンが想定できる。
車両が制動中であることを判定し(ステップS10)、制動中である場合に前後の車輪の回転速度比((WFL+WFR)/2)/((WRL+WRR)/2)−1(以下、前後比という)をサンプリングする(ステップS11)。一定時間の間(車両が停止していないとして)サンプリングして、その平均値Aを算出する(ステップS13)。本実施例ではサンプリングを一定時間としているが(ステップS12)、一定のサンプリング数が得られるまでサンプリングしてもよい。
制動中であることを検出するには、ブレーキが操作されているかどうかを検出する。ブレーキの操作には制動灯(いわゆるブレーキランプ)が連動しているので、ブレーキが操作されているかどうかを検出するには、制動灯のオン/オフ信号を分岐して入力する。
算出された平均値Aを、既に記憶された前後比平均値M(n)と比較して、荷重配分を判断する。所定の荷重における前後比平均値M(n)は予め測定して、記憶しておく。本実施例では、最小の荷重である1名乗車の場合の前後比平均値M(1)と、最大の荷重である5名乗車+60kg積載の場合の前後比平均値M(6)を予め計測して設定しておき、M(2)〜M(5)はその間を等分した値としている。δはM(6)とM(1)の差を10等分した値である。
走行中の前後比平均値AとM(n)との比較は、M(n)を中心としてある幅の範囲にあるかどうかで判断する。たとえば本実施例では、6パターンとしているので、M(1)とM(6)の差を10等分した値をδとして、AがM(n)±δの範囲であれば(ステップS15)、AはM(n)と同じ荷重配分と判断する(ステップS19)。
あるいは、6パターンすべてにおいて予め計測した前後比平均値をM(n)として設定してもよい。この場合は、走行中の前後比平均値Aが、(M(n-1)+M(n))/2から(M(n)+M(n+1))/2の範囲にあるかどうかを判定する。M(1)−δ、またはM(6)+δのδに相当する値は(M(2)−M(1))/2、または(M(6)−M(5))/2を使用する。
走行中の前後比平均値Aが、いずれの前後比平均値M(n)の範囲にも入らなかった場合(ステップS17からNへの分岐)、異常処理を行なう(ステップS18)。異常処理としては、たとえば前輪2輪または後輪2輪の同時減圧、あるいは4輪の同時減圧を警報することが想定される。
図7は本発明の荷重配分判定方法の、別の一例を示すフローチャートである。図7の方法では、図1の方法と同じく、6パターンの荷重配分状態を想定している。図7のフローチャートでは、制動中の前後比平均値Aと、記憶された前後比平均値M(n)との大小または等しいことの判定は、図1と同様に、M(n)にある幅をもたせた(M(n-1)+M(n))/2から(M(n)+M(n+1))/2の範囲で判断するが、図7では省略されている。図7は、基準となる前後比平均値M(n)を車両が走行中に設定する方法を示している。すなわち、制動中の前後比平均値Aが最大のM(6)より大きければ、M(6)をAで置き換え、Aが最小のM(1)より小さければ、M(1)をAで置き換えることによって、走行を繰り返すうちに、いずれその車両の最大積載荷重配分および最小積載荷重配分の前後比平均値が設定される。
こうして、制動中の前後比平均値を記憶された前後比平均値と比べることによって、そのときの荷重配分を判断することができる。図1または図7の例でいえば、荷重状態が6パターンのいずれであるかを判断することができる。
本実施の形態1では、荷重配分状態を6パターンとしたが、パターンの数は6に限定されるわけではなく、データのサンプリング数と検出の精度を考慮して、いくつに設定してもよい。データのサンプリング数を多くして、精度を高くすれば、パターンを細かくわけることができる。また、荷重配分状態を粗く判定するのでよければ、パターンを少なくして、速く荷重配分状態を判断することができる。
実施の形態2
図6は、本発明の実施の形態にかかわるタイヤ空気圧低下検出装置のブロック図である。タイヤ空気圧低下検出装置10は制動検出装置1から入力装置3を介して車両が制動中かどうかを入力して、メモリ5に記憶する。また車輪速検出装置2から車輪回転速度情報を入力してメモリ5に記憶する。車輪速検出装置2からの車輪回転速度情報は車輪の回転によって生じるパルスであってもよい。その場合は入力されるパルスの周期またはある時間間隔のパルス数から車輪回転速度を算出することができる。CPU4はメモリ5におかれたプログラムを実行する。本実施の形態ではメモリ5を1つに記載しているが、プログラムをROM(読み出し専用メモリ)に、演算データをRAM(ランダムアクセスメモリ)に記憶するよう分けてもよい。また、判定したタイヤ空気圧減圧警報を表示する減圧警報表示装置7や、荷重配分情報およびタイヤ空気圧低下情報を利用する車両駆動制御装置8が接続される。
制動検出は、実施の形態1と同様に制動灯のオン/オフ信号を分岐して入力する。
実施の形態1で説明した荷重配分判定方法によって、荷重を判定し、その荷重に応じたタイヤ空気圧低下判定しきい値を設定する。車輪速検出装置2から入力した車輪回転速度情報に基づいて、タイヤ空気圧低下判定値を計算し、該判定値としきい値とを比較して、タイヤが規定範囲を超えて減圧しているかどうかを判定する。判定値がしきい値以上で減圧していると判定される場合は、たとえばランプ点灯やブザー鳴動によって警報を表示する(減圧警報表示装置7)。
また、荷重配分情報を車両制御装置8(たとえばABS装置やTRC装置)に出力して、車両駆動制御に利用することができる。この場合はタイヤ空気圧低下検出装置10は、荷重配分判定装置でもある。
たとえばABS装置では、荷重配分を本発明の荷重配分判定装置から入力して、荷重配分に応じて各車輪のブレーキ操作力の配分を設定することができる。ABS装置では、時々刻々スリップ(タイヤロック)していることを検出して、リアルタイムにブレーキ操作力を調節するものであるが、荷重配分に応じて車輪ごとのブレーキ操作力を設定することによって、各車輪がロックする直前の最大制動力を得ることが可能になり、より安全確実な制動を実現できる。その結果、荷重配分が異なっても、制動中に車体が進行方向に対して傾くことなく、運転者が方向制御可能な状態で制動操作することができる。
TRC装置では、荷重配分を本発明の荷重配分判定装置から入力して、たとえば、左右輪の駆動力配分を調節したり、荷重配分に応じた駆動力の上限を設定して発進・加速時のスリップをなくし、より効果的な車両の駆動制御を実現できる。
つぎに、荷重配分判定値を利用して、荷重配分に応じてタイヤ減圧判定のしきい値を変えることによって、減圧判定を精度よく行なう方法について、実施例に沿って説明する。
実施例の条件
使用した車両:日産セドリック(2000年6月モデル GH−HY34)
使用したタイヤ:ダンロップ・b>LM702 215/45ZR17
タイヤ空気圧低下判定値:
(((WFL+WRR)/2−(WFR+WRL)/2)/(WFL+WFR+WRL+WRR)/4)×100
ここで、W**:車輪回転速度、
**は車輪位置を表わす(FL:前左、FR:前右、RL:後左、RR:後右)。
運転者の体重は72kgであり、他の乗員は一名あたり60kgのウエイトで代用した。
正常内圧時には判定値が0であるが、30%減圧のときの判定値が、1名乗車の場合は0.3、5名乗車の場合は0.25となる車両とタイヤの組合せに対して、減圧判定値のしきい値を、1名乗車の荷重配分における減圧判定しきい値を0.3、5名乗車の荷重配分における減圧判定しきい値を0.25と設定した。
荷重配分状態の判定は、制動中である場合の前後の車輪の回転速度比((WFL+WFR)/2)/((WRL+WRR)/2)−1を使用し、実施の形態1の例、図1のフローチャートと同様の方法を、本実施例の車両(日産セドリック)の最大荷重に合わせたうえで適用した。
その設定で、1輪を25%減圧して走行テストを行なったところ、荷重判定により荷重に応じたしきい値が選択され、1名乗車の場合、および5名乗車の場合いずれも警報を発することがなかった。
同じ設定で、1輪を30%減圧して走行テストを行なったところ、荷重判定により荷重に応じたしきい値が選択され、1名乗車の場合、および5名乗車の場合いずれも警報が発せられた。
こうして荷重配分に応じた減圧判定しきい値を設定することによって、タイヤ空気圧低下検出を荷重に応じて正確に行なうことができる。実施の形態2の例でいえば、普通乗用車(日産セドリック)において、1輪が25%減圧した状態では、1名乗車と5名乗車のいずれの場合においても減圧と判定せず、1輪が30%減圧した状態では1名乗車と5名乗車のいずれの場合においても減圧と判定することができる。したがって、本発明の荷重配分判定方法の結果を利用して、荷重配分状態に応じたタイヤ減圧判定しきい値を設定することによって、異なる荷重配分状態であっても同じ減圧判定条件で、運転者に誤りなくタイヤ減圧の危険を知らせることができる。
なお、前記実施の形態1および2においては、例として小型乗用車(トヨタカローラ)および普通乗用車(日産セドリック)について述べたが、本発明の荷重配分判定方法は、小型乗用車または普通乗用車に限定されるものではなく、軽自動車、3輪車両、ミニバン、ワゴン、トラック、バスなど中空タイヤを備える車両に適用することができる。
また、本実施の形態では、2輪の回転速度として4輪車両の前輪2輪の回転速度の平均と後輪2輪の回転速度の平均、左側2輪の前輪の回転速度と後輪の回転速度、および右側2輪の前輪の回転速度と後輪の回転速度を例にして荷重配分判定を説明したが、その他の任意の2輪の回転速度の比較によって、対象となる2輪の荷重配分を判定することができる。たとえば、左側2輪の回転速度の平均と右側2輪の回転速度の平均を比較することによって、車両の左右の荷重配分を判定することができる。また、前輪(後輪)が1輪の3輪車両においては、前輪(後輪)の回転速度と後輪(前輪)2輪の回転速度の平均を比較することによって、車両の前後の荷重配分を判定することができる。
さらに、後輪が4輪の6輪車両においては、2輪の回転速度として、前輪2輪の回転速度の平均と後輪4輪の回転速度の平均、または左側3輪の回転速度の平均と右側3輪の回転速度の平均とすることができ、車両の前後の荷重配分、または車両の左右の荷重配分を判定することができる。さらにまた、セミトレーラー用トラクタとセミトレーラの組合せによる6輪車両の場合では、2輪の回転速度として、セミトレーラ用トラクタの4輪の回転速度の平均とセミトレーラの2輪の回転速度の平均、セミトレーラ用トラクタの前輪2輪の回転速度の平均と後輪2輪の回転速度の平均、セミトレーラ用トラクタの前輪2輪の回転速度の平均とセミトレーラの2輪の回転速度の平均、またはセミトレーラ用トラクタの後輪2輪の回転速度の平均とセミトレーラの2輪の回転速度の平均とすることができ、セミトレーラ用トラクタとセミトレーラの2輪にかかる荷重配分、または車軸ごとの荷重配分を判定することができる。
本明細書では、2輪の回転速度として全ての組合せを尽くすことはできないが、前記の例にならって2輪の回転速度の組合せを設定して、本発明の方法を適用することによって、その2輪の組合せの荷重配分を判定することができる。
本発明の実施の形態1にかかわる、荷重配分判定方法の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1にかかわる、2名乗車と5名乗車+荷物の場合における荷重配分判定のための演算値の変化を表わすグラフである。 本発明の実施の形態1にかかわる、荷重が変化した場合の荷重配分判定のための演算値と、前軸と後軸との荷重配分比との関係を表わすグラフである。 本発明の実施の形態1にかかわる、5名乗車した場合における3つの荷重配分判定のための演算値と前後Gとの関係を表わすグラフである。 本発明の実施の形態1にかかわる、車両の右側に荷重が偏った場合における、3つの荷重配分判定のための演算値と前後Gとの関係を表わすグラフである。 本発明の実施の形態2にかかわる、タイヤ空気圧低下検出装置の一例を示すブロック図である。 本発明にかかわる荷重配分判定方法の、別の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 制動検出装置
2 車輪速検出装置
3 入力装置
4 CPU
5 メモリ
6 出力装置
7 減圧警報表示装置
8 車両駆動制御装置
10 タイヤ空気圧低下検出装置

Claims (5)

  1. 車両に装着された車輪の回転速度をもとに車両の荷重配分を判定する方法であって、前記車輪の回転速度、および前記車両が制動中かどうかを判定する判定フラグを用いることを特徴とする車両の荷重配分判定方法。
  2. 車両に装着された車輪の回転速度をもとに車両の荷重配分を判定する荷重配分判定装置であって、前記車輪の回転速度を入力する手段、および前記車両が制動中かどうかを判定する手段と、前記車輪の回転速度および前記車両が制動中かどうかの判定フラグ用いて車両の荷重配分を判定する手段とを有する車両の荷重配分判定装置。
  3. 車両の荷重配分を判定するためにコンピュータを、前記車両に装着された車輪の回転速度を検出する手段と、該車両が制動中かどうかを検出する手段と、前記車輪の回転速度および前記車両が制動中かどうかの検出結果を用いて、前記車両の荷重配分を判定する手段として機能させる車両の荷重配分判定プログラム。
  4. 請求項1記載の車両の荷重配分判定方法を用いて、荷重配分判定結果に応じてタイヤ空気圧低下を検出するしきい値を変更するタイヤ空気圧低下検出方法。
  5. 請求項1記載の車両の荷重配分判定方法を用いて、荷重配分判定結果に応じてタイヤ空気圧低下を検出するしきい値を変更するタイヤ空気圧低下検出装置。
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