JP2006081585A - マルチリーフコリメータ - Google Patents
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Abstract
【課題】 薄板状のリーフの駆動機構をコンパクトにできるとともに、メインテナンスなども簡単にできるマルチリーフコリメータを提供すること。
【解決手段】 マルチリーフコリメータ20のリーフ21の往復移動方向と同軸上に駆動機構30を設けるようにし、ひとつの駆動機構30の幅を超える例えば4枚のリーフ21ごとに、これらリーフ21の4台の駆動機構30をリーフ高さ方向に配置する。
これにより、薄いリーフ21に、これ以上の幅を持つ駆動機構30を設置しても1ユニットとしての駆動機構40の設置に必要な幅および高さのスペースを確保できるようにしている。
【選択図】 図1
【解決手段】 マルチリーフコリメータ20のリーフ21の往復移動方向と同軸上に駆動機構30を設けるようにし、ひとつの駆動機構30の幅を超える例えば4枚のリーフ21ごとに、これらリーフ21の4台の駆動機構30をリーフ高さ方向に配置する。
これにより、薄いリーフ21に、これ以上の幅を持つ駆動機構30を設置しても1ユニットとしての駆動機構40の設置に必要な幅および高さのスペースを確保できるようにしている。
【選択図】 図1
Description
この発明は、マルチリーフコリメータに関し、粒子線によるがん治療における
照射野を規制するマルチリーフコリメータで、薄板状のリーフの駆動機構をコンパクトにできるとともに、メインテナンスなども簡単にできるようにしたものである。
照射野を規制するマルチリーフコリメータで、薄板状のリーフの駆動機構をコンパクトにできるとともに、メインテナンスなども簡単にできるようにしたものである。
近年、がんの治療に陽子線や素粒子線などの粒子線を用いた治療が行われており、加速器で作られた粒子線ビームを、照射野形成装置でがん患部の形状に加工して照射するようにしている。
この照射野形成装置では、加速器から出た粒子線ビームを次のような操作を行ってがん患部の形状にする。
まず、加速器から出た粒子線ビームをワブラ電磁石により振動させてドーナツ状にし、次いで、散乱体により、ドーナツ状のビームをより平坦なビームにする。
そして、レンジシフタによりエネルギレベルを調整し、線量のピークががん患部に合うように調整するとともに、リッジフィルタによりビームに厚みを持たせる。
最後に、加工されたビームをコリメータによりがん患部の形状に合わせるようにして加工が完了する。
このような加工されたビームをがん患部の形状に合わせる操作を行うため、コリメータが用いられており、そのひとつにマルチリーフコリメータがある。
このマルチリーフコリメータは、例えば特許文献1の従来技術に開示されているものを図5に示すように、粒子線Bを遮蔽できる素材の薄い板状のリーフ1を縦に配置して横に多数枚並べるようにするとともに、横に並べられた1対のリーフ1同士を相対向させる。
そして、対向する各リーフ1同士の間隔とその位置を駆動機構で調整することで形成される間の空間2をビームBの照射部分とするとともに、これ以外のリーフ1部分でビームBを遮蔽し、多数のリーフ1の位置を変えることでがん患部の輪郭形状を再現するようにしている。
ところが、それぞれのリーフ1の間に移動のための隙間3があると、この隙間3からビームBが漏れ、健常な細胞に悪影響を与えることから、これを防止する必要がある。
その方法のひとつに、図6に示すように、リーフ4,5をビームBの照射方向に2段配置し、上下のリーフ4,5を半ピッチずらして千鳥状に配置することで、上段のリーフ4の隙間を通過するビームBを下段のリーフ5で遮蔽するようにすることが提案されている(特許文献1参照)。
また、上下2段にリーフを配置する同様なマルチリーフコリメータが特許文献2,3などにも開示されている。
このような上下2段のリーフを半ピッチずつずらしたマルチリーフコリメータでは、照射野の輪郭が、理論的には、1段のリーフを用いる場合のピッチに応じた精度になるのに比べ、半ピッチに応じた高精度(2倍)になると考えられる。
このようなマルチリーフコリメータでは、照射野を設定する場合に、薄板状のリーフをそれぞれ往復駆動して位置決めする必要があり、その駆動機構として、特許文献2には、図7(a)に示すように、リーフ4の上端面にラック6を設け、これとかみ合うピニオン7をモータ8で駆動することで往復動させるようにしたものが開示され、特許文献3には、同図(b)に示すように、リーフ4の往復移動方向と同軸にモータ8を設け、その出力軸にカップリング9を介して送りねじ10を連結し、この送りねじ10にねじ込まれたナット11をリーフ4に固定することで往復動するようにしたものが開示されている。
特公平7−67491号公報
特開2003−210595号公報
特開2004−16563号公報
このようなマルチリーフコリメータを用いて必要な照射野を再現する場合、リーフの厚さと隣接するリーフ間の隙間、すなわちピッチによってアイソセンタ上に投影される照射像の輪郭の精度が影響を受けることからリーフの厚さが薄い方が良く、薄いリーフを多数並べてマルチリーフコリメータを構成するようにしている。
このため、ラック6とピニオン7とで構成した駆動機構では、リーフ4の枚数と同数のモータ8を並べて設置しなければならず、大きなスペースを必要とするという問題がある。
また、リーフ4の往復移動方向と同軸にモータ8を配置する場合には、リーフ4の厚さの範囲内にモータ8を配置する必要があり、設置スペースの確保が難しくフレキシブルシャフトでモータをオフセットしたり、リーフの厚さを厚くしてスペースを確保しなければならないという問題がある。
さらに、多数のリーフの駆動機構のうち中間部のリーフの駆動機構をメインテナンスしようとすると、個々の駆動機構が小さく手が入らないなどのため、端から取り外すなど大きく分解する必要があり、簡単にメインテナンスすることができないという問題もある。
この発明は、かかる従来技術の有する課題に鑑みてなされたもので、薄板状のリーフの駆動機構をコンパクトにできるとともに、メインテナンスなども簡単にできるマルチリーフコリメータを提供しようとするものである。
上記従来技術が有する課題を解決するため鋭意検討を重ねたところ、マルチリーフコリメータのリーフの往復移動方向と同軸上に駆動機構を設けるようにし、ひとつの駆動機構の幅を超える枚数のリーフごとに、これらリーフの駆動機構をリーフ高さ方向に配置することで、薄いリーフに、これ以上の幅を持つ駆動機構を設置しても駆動機構の設置に必要な幅および高さのスペースを確保できることを見出し、本願発明を完成したものである。
このような検討結果から完成したこの発明の具体的な構成は、以下の通りである。
すなわち、この発明の請求項1記載のマルチリーフコリメータは、マルチコリメータを構成する複数枚のリーフの往復移動方向と同軸上にそれぞれの駆動機構を設けるとともに、複数台の前記駆動機構を前記リーフの高さ方向に配置して構成したことを特徴とするものである。
このマルチリーフコリメータによれば、マルチリーフコリメータを構成する複数枚のリーフの往復移動方向と同軸上にそれぞれの駆動機構を設けるとともに、複数台の前記駆動機構を前記リーフの高さ方向に配置して構成するようにしており、薄いリーフに、これ以上の幅を持つ駆動機構を設置しても駆動機構をリーフ高さ方向にずらして配置することで、駆動機構の設置に必要な幅および高さのスペースを確保できるようにしている。
また、この発明の請求項2記載のマルチリーフコリメータは、請求項1記載の構成に加え、前記リーフの高さ方向に配置する駆動機構の台数を、当該台数の駆動機構で駆動されるリーフの枚数の合計幅内に当該1台の駆動機構を配置可能に構成したことを特徴とするものである。
このマルチリーフコリメータによれば、前記リーフの高さ方向に配置する駆動機構の台数を、当該台数の駆動機構で駆動されるリーフの枚数の合計幅内に当該1台の駆動機構を配置可能に構成しており、リーフの枚数の合計幅に比べて1台の駆動機構の幅が小さくなるようにして駆動機構をリーフ高さ方向に配置することで、薄いリーフに、これ以上の幅を持つ駆動機構を設置しても駆動機構の設置に必要な幅方向のスペースを確保しながらコンパクトにできるようになる。
さらに、この発明の請求項3記載のマルチリーフコリメータは、請求項1または2記載の構成に加え、前記1台の駆動機構が配置可能なリーフ枚数ごとに前記駆動機構を備える1ユニットとして着脱可能に連結して構成したことを特徴とするものである。
このマルチリーフコリメータによれば、前記1台の駆動機構が配置可能なリーフ枚数ごとに前記駆動機構を備える1ユニットとして着脱可能に連結して構成するようにしており、メインテナンスなどの際にもユニットごとに着脱できるようになり、ユニットの設置位置にかかわらず簡単にメインテナンスなどを行うことができるようになる。
また、この発明の請求項4記載のマルチリーフコリメータは、請求項1〜3のいずれかに記載の構成に加え、前記1ユニットを構成する前記リーフにそれぞれの駆動機構との干渉を防止する干渉防止部を設けて構成したことを特徴とするものである。
このマルチリーフコリメータによれば、前記1ユニットを構成する前記リーフにそれぞれの駆動機構との干渉を防止する干渉防止部を設けて構成するようにしており、ユニット化したリーフに干渉防止部を設けることでそれぞれの駆動機構との干渉を防止してコンパクトにできるようにしている。
この発明の請求項1記載のマルチリーフコリメータによれば、薄いリーフに、これ以上の幅を持つ駆動機構を設置しても駆動機構をリーフ高さ方向にずらして配置することで、駆動機構の設置に必要な幅および高さのスペースを確保することができ、駆動機構をコンパクトにすることができる。
また、この発明の請求項2記載のマルチリーフコリメータによれば、リーフの枚数の合計幅に比べて1台の駆動機構の幅が小さくなるようにして駆動機構をリーフ高さ方向に配置することで、薄いリーフに、これ以上の幅を持つ駆動機構を設置しても駆動機構の設置に必要な幅方向のスペースを確保することができると同時に、コンパクトにすることができる。
さらに、この発明の請求項3記載のマルチリーフコリメータによれば、メインテナンスなどの際にもユニットごとに着脱することができ、ユニットの設置位置にかかわらず簡単にメインテナンスなどを行うことができる。
また、この発明の請求項4記載のマルチリーフコリメータによれば、ユニット化したリーフに干渉防止部を設けることでそれぞれの駆動機構との干渉を防止してコンパクトにすることができる。
以下、この発明のマルチリーフコリメータの一実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1および図2はこの発明のマルチリーフコリメータの一実施の形態にかかり、図1は組立状態の1ユニット分の駆動機構の概略斜視図、図2は分解状態のリーフと送りナットの概略斜視図である。
このマルチリーフコリメータ20では、粒子線Bを遮蔽できる素材の薄い板状のリーフ21を備え、縦に配置して横に多数枚並べてリーフコリメータブロック22が構成され、このリーフコリメータブロック22同士を相対向させて配置してある。
そして、対向する各リーフ21同士の間隔とその位置を調整することで形成される間の空間をビームの照射野とするとともに、この照射野以外のリーフ21部分でビームを遮蔽し、多数のリーフ21の位置を変えることで、がん患部の輪郭形状を再現するため駆動機構30を備えている。
このマルチリーフコリメータ20では、1枚のリーフ21の往復移動方向と同軸上に1台ずつの駆動機構30が設けられるとともに、複数枚のリーフ21ごと、図示例では、4枚のリーフごとの4台の駆動機構30をリーフ21の高さ方向に配置してあり、これら4台分の駆動機構30を1ユニットとして駆動機構40が構成してある。
そして、それぞれの駆動機構30およびこれを複数台で構成した1ユニットの駆動機構40はそれぞれ同一の構成としてある。
この1ユニットを構成する駆動機構40は、リーフ21の4枚の合計幅内に1台の駆動機構30の全幅が入るように構成してあり、4台の駆動機構30を上下に配置してその合計高さがリーフ21の1枚の高さ以内に入るように構成してある。
マルチリーフコリメータ20では、各リーフ21は図示しないガイド機構の所定ピッチに形成されたガイド溝に沿って往復移動されるようになっており、これにより各リーフ21のピッチが規制されるようにしてある。
1ユニットの駆動機構40は、図1に示すように、上下に長い取付板41を備え、4枚のリーフ21の幅に対応するとともに、リーフ21の高さに対応する大きさに形成してある。
この取付板41には、上下に等間隔でリーフ21の往復移動方向と同軸上に平行な4本の送りねじ42が配置されてベアリングを介して回転可能に取り付けてある。
4本の送りねじ42に送りナット43がねじ込まれ、リーフ21の基端部に突き出すように形成した干渉防止部としての固定部21bに送りナット43の側面が当てられてボルトで取り付けられ、送りねじ42を回転することで、送りナット43を介してリーフ21を往復移動できるようにしてある。
このような送りナット43とリーフ21の固定部21bがそれぞれ干渉せずに配置できるようにするため、図2に示すように、リーフ21として干渉防止部となる固定部21bの位置が異なる2種類の形状のものが用意され、上下および中間のそれぞれ2つを反転させて用いることで、上下に4つの干渉防止部となる固定部21bを配置して送りナット43を取り付けるようにしている。
このような送りねじ42を駆動するため取付板41の外側にモータ取付板44が間隔をあけて設けられ、上下に4台のモータ45が取り付けられ、その出力軸にカップリング46を介して送りねじ42が連結してある。
このように4台の駆動機構30を1つのユニットとして構成した駆動機構40は、取付板41を介してマルチリーフコリメータ20の図示しない本体に上下のボルトで取り付けられ、必要なリーフ21の枚数に応じて複数ユニットが横に並べて取り付けられると共に、リーフ21が対向するよう複数のユニット40が設置される。
また、マルチリーフコリメータブロックを上下に配置する場合には、同様にして、下段のリーフについても1ユニットの駆動機構40が横に並べて本体に取り付けられるとともに、リーフが対向するように複数のユニット40が取り付けられる。
このような駆動機構40を備えたマルチリーフコリメータ20によれば、マルチコリメータ20を構成する複数枚、例えば4枚のリーフ21の往復移動方向と同軸上にそれぞれの駆動機構30を設けるとともに、4台の駆動機構30をリーフ21の高さ方向に配置して構成したので、薄いリーフ21に、これ以上の幅を持つ駆動機構30を設置しても各駆動機構30をリーフ21の高さ方向にずらして配置することで、4台の駆動機構30の設置に必要な幅および高さのスペースを確保することができ、1ユニットとしての駆動機構40をコンパクトにすることができる。
さらに、このマルチリーフコリメータ20によれば、1台の駆動機構30が配置可能なリーフ21の枚数である4枚ごとに4台の駆動機構30を備えて1ユニットの駆動機構40として着脱可能に取付板41で連結して構成したので、メインテナンスなどの際にも1ユニットとして取付板41ごと本体から着脱することができ、ユニットの設置位置にかかわらず簡単に取り外してメインテナンスなどを行うことができる。
また、このマルチリーフコリメータ20によれば、1ユニットを構成する4枚のリーフ21にそれぞれの駆動機構30との干渉を防止する干渉防止部としての固定部21bを位置を変えて設けるようにしたので、ユニット化したリーフ21の干渉防止部としての固定部21bによってそれぞれの駆動機構30と他の3台の駆動機構30との干渉を防止してコンパクトにすることができる。
なお、上記実施の形態では、各駆動機構30のモータ45の幅に対応して4枚のリーフ21を1ユニットトして駆動機構40を構成するようにしたが、モータ45など各駆動機構30の幅によってさらに少ないリーフ枚数ごとやさらに多いリーフ枚数ごとに1ユニットの駆動機構40を構成するようにしても良い。
次に、このようなユニット化した駆動機構40を適用するマルチリーフコリメータ20として好適なリーフの配置などについて説明する。
このマルチリーフコリメータ20では、例えば図3および図4に示すように、複数のリーフ21で構成されるリーフコリメータブロック22を上下2段に配置して構成してあり、上下のリーフ21、21aにより形成されるアイソセンタ23上での照射像24,24aが半ピッチずつずれるように上下のリーフピッチp1、p2を異なるものとしてある。
なお、ここで、リーフのピッチとは、隣接するリーフの中心間の距離をいい、照射像のピッチは、リーフによるアイソセンタ上での隣接する照射像の中心間の距離をいう。
すなわち、照射線である粒子線のビームBは、ワブラ電磁石を頂点Oとする円錐状となるため、図3に示すように、上段のリーフ21が遮蔽した照射像24は下段のリーフ21aが遮蔽した照射像24aよりも大きくなるが、ワブラ電磁石の頂点Oからの距離に応じて上段のリーフ21のピッチp1に比べて下段のリーフ21aのピッチp2を大きくとることで、それぞれのリーフ21,21aによる照射像24(大きさA1),24a(大きさA2)がアイソセンタ23上で同じ大きさA1=A2となるようにしてある。
また、このマルチリーフコリメータ20では、上段のリーフ21と下段のリーフ21aは、リーフ21同士およびリーフ21a同士の対向面間では、図4(a)に示すように、下段のリーフ21aを上段のリーフ21よりも円錐状のビームの広がりおよび規制すべき照射像24,24aの大きさA1,A2に応じて外側に位置させ、図4(b)に示した従来例のように、ビームBが平行に照射されるとした場合の上下のリーフ4,5を同一位置に配置し、上段のリーフ4で形作られた照射像6の外側を下段のリーフ5でさえぎることがないようにしてある。
このように構成したマルチリーフコリメータ20では、ワブラ電磁石の中心Oから円錐状に放出されたビームBは、上段のリーフ21と下段のリーフ21aにより遮蔽され、対向するリーフ21同士およびリーフ21a同士の間隔と位置とを調整することでがん患部の形状に対応した空間形に形作られる。
このとき、下段のリーフ21aを上段のリーフ21より、図4(a)に示すように、リーフ21aの移動方向に、ある距離分だけ外側に位置決めする。
また、下段のリーフ21aのピッチp2は上段のリーフ21のピッチp1より大きくしてあるので、(従来のマルチリーフコリメータでは下段のリーフ4が作る照射像7は上段のリーフ3が作る照射像6よりも大きくなるが、)上段のリーフ21と下段のリーフ21aそれぞれで形作られるビームは照射像24,24aはアイソセンタ23上で同じ大きさA1=A2となって照射像24,24aを形作る。
そして、上段のリーフ21と下段のリーフ21aは照射像24,24aがこの照射像で半ピッチずれるように配置してあるため、照射像の輪郭の精密さは1段の場合に比べ向上し、2倍の精度となる。
なお、マルチリーフコリメータでのリーフの基本構成は、同一厚さのリーフ21,21aを用いてそれぞれのピッチp1,p2を変えるだけでなく、ピッチp1,p2およびリーフ21,21aの厚さを変えるようにして照射像上で、半ピッチなど所定ピッチずれるようにしても良い。
また、コリメータブロック22,22aを上下2段で構成する場合に限らず、さらに多段にしても良く、この場合にはその段数分の1ずつ照射像上でピッチがずれるようにすれば、一層輪郭精度を向上することができる。
このようなリーフの配置を持つマルチリーフコリメータ20によれば、照射ビームが円錐状になる場合でもアイソセンタ23上の照射像で半ピッチずれた輪郭形状を得ることができ、照射野の形状精度を向上することができる。
そして、このようなリーフ21,21aの駆動機構として上記ユニット化した駆動機構40を用いることで、コンパクト化を図るとともに、メンテナンスなどを簡単に行うことが可能となる。
なお、上記実施の形態では、リーフ21の形状としては、平板状のものを横に並べるとともに、上下に千鳥状に配置する場合を例に説明したが、これに限らず1段だけのリーフの場合にも同様に適用できる。
また、1段または複数段の各リーフの形状は、平板状とする場合に限らず、迷路状(ラビリンス形状やコルゲーション構造など)のリーフにも同様に適用することができる。
20 マルチリーフコリメータ
21,21a 上下のリーフ
21b リーフの固定部(干渉防止部)
22,22a 上下リーフコリメータブロック
23 アイソセンタ
24,24a 照射像
p1、p2 上下のリーフピッチ
A1、A2 上下のリーフの照射像の大きさ
O ワブラ電磁石の頂点
30 1台ずつの駆動機構
40 1ユニットとしての駆動機構
41 取付板
42 送りねじ
43 送りナット
44 モータ取付板
45 モータ
46 カップリング
21,21a 上下のリーフ
21b リーフの固定部(干渉防止部)
22,22a 上下リーフコリメータブロック
23 アイソセンタ
24,24a 照射像
p1、p2 上下のリーフピッチ
A1、A2 上下のリーフの照射像の大きさ
O ワブラ電磁石の頂点
30 1台ずつの駆動機構
40 1ユニットとしての駆動機構
41 取付板
42 送りねじ
43 送りナット
44 モータ取付板
45 モータ
46 カップリング
Claims (4)
- マルチコリメータを構成する複数枚のリーフの往復移動方向と同軸上にそれぞれの駆動機構を設けるとともに、複数台の前記駆動機構を前記リーフの高さ方向に配置して構成したことを特徴とするマルチリーフコリメータ。
- 前記リーフの高さ方向に配置する駆動機構の台数を、当該台数の駆動機構で駆動されるリーフの枚数の合計幅内に当該1台の駆動機構を配置可能に構成したことを特徴とする請求項1記載のマルチリーフコリメータ。
- 前記1台の駆動機構が配置可能なリーフ枚数ごとに前記駆動機構を備える1ユニットとして着脱可能に連結して構成したことを特徴とする請求項1または2記載のマルチリーフコリメータ。
- 前記1ユニットを構成する前記リーフにそれぞれの駆動機構との干渉を防止する干渉防止部を設けて構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のマルチリーフコリメータ。
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2004
- 2004-09-14 JP JP2004266588A patent/JP2006081585A/ja active Pending
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Legal Events
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Effective date: 20081016 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081021 |
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20090408 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |