JP2006071787A - Dlc膜およびその形成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 光学素子として機能する小型化または集積化が容易なDLC膜およびその形成方法を提供する。
【解決手段】 膜の中心Oから少なくとも1つの幅方向に屈折率が連続的に変化するDLC膜。より具体的には、膜の中心Oから少なくとも1つの幅方向に屈折率が連続的に低くなり、凸レンズとしての機能を有するDLC膜。膜の中心から少なくとも1つの幅方向に前記屈折率が連続的に高くなり、凹レンズとしての機能を有するDLC膜。膜厚方向に屈折率が連続的に変化するDLC膜。また、エネルギビームの照射により、DLC膜の屈折率を、膜の中心から少なくとも1つの幅方向および膜厚方向の少なくとも1つの方向に連続的に変化させるDLC膜の形成方法。
【選択図】 図1
【解決手段】 膜の中心Oから少なくとも1つの幅方向に屈折率が連続的に変化するDLC膜。より具体的には、膜の中心Oから少なくとも1つの幅方向に屈折率が連続的に低くなり、凸レンズとしての機能を有するDLC膜。膜の中心から少なくとも1つの幅方向に前記屈折率が連続的に高くなり、凹レンズとしての機能を有するDLC膜。膜厚方向に屈折率が連続的に変化するDLC膜。また、エネルギビームの照射により、DLC膜の屈折率を、膜の中心から少なくとも1つの幅方向および膜厚方向の少なくとも1つの方向に連続的に変化させるDLC膜の形成方法。
【選択図】 図1
Description
本発明は、光学素子として利用可能な屈折率が連続的に変化するDLC膜に関し、より詳しくは、屈折率が連続的に低くまたは高くなることにより、凸レンズまたは凹レンズとしての機能を有するDLC膜に関する。
近年、光軸の中心から径方向にかけてその屈折率を連続的に低くまたは高くすることにより凸レンズまたは凹レンズの機能を持たせた光学素子が提案されている(たとえば、特許文献1および特許文献2を参照)。
しかし、上記光学素子は、特許文献2に示すように、たとえばガラス中のNaイオンを溶融塩中のAgイオンで置換することにより径方向に屈折率分布を形成するレンズの場合、プロセス上、最小直径が1mm程度、径方向の最大屈折率差が0.1程度であるため、十分な集光または散光機能を持たせるためには、十分な厚さ(たとえば、3mm〜10mm程度)が必要であり、小型化または集積化を制限するものであった。
また、光軸の中心から径方向ではなく、光軸方向に屈折率を変化させた材料が提案され、この材料を光軸の中心から径方向にかけてその厚さを連続的に薄くまたは厚くすることによって、集光または散光の際の収差を低減する光学素子が提案されている(たとえば特許文献3および非特許文献1を参照)。
しかし、上記光学素子は、非特許文献1に示すように、たとえば屈折率の異なるガラス層を積層化して加熱することにより、膜厚方向に0.1程度の屈折率分布を形成するレンズの場合、プロセス上十分な厚さ(たとえば、1mm〜10mm程度)が必要であり、小型化または集積化が困難であった。
特開昭54−109456号公報
特開2001−159702号公報
特開2001−281417号公報
外山章二,「光軸方向分布屈折率光学材料GRADIUMU」,O plus E,(株)新技術コミュニケーションズ,1998年3月,p330−336
本発明は、光学素子として機能する小型化または集積化が容易なDLC膜およびその形成方法を提供することを目的とする。
本発明は、膜の中心から少なくとも1つの幅方向に屈折率が連続的に変化するDLC膜である。本DLC膜は、膜の中心から少なくとも1つの幅方向に屈折率を連続的に低くすることにより、凸レンズとしての機能を有することができる。また、本DLC膜は、膜の中心から少なくとも1つの幅方向に屈折率を連続的に高くすることにより、凹レンズとしての機能を有することができる。
本発明は、膜厚方向に屈折率が連続的に変化するDLC膜である。本DLC膜は、膜厚方向に屈折率を連続的に高くすることができる。さらに、本DLC膜は、膜の中心から少なくとも1つの幅方向に膜厚を連続的に薄くすることにより、凸レンズとしての機能を有することができる。また、本DLC膜は、膜の中心から少なくとも1つの幅方向に膜厚を連続的に厚くすることにより、凹レンズとしての機能を有することができる。さらに、本DLC膜は、膜の中心から少なくとも1つの幅方向に屈折率を連続的に低くすることにより、凸レンズとしての機能を有することができる。また、本DLC膜は、膜の中心から少なくとも1つの幅方向に屈折率を連続的に高くすることにより、凹レンズとしての機能を有することができる。
また、上記膜厚方向に屈折率が連続的に変化するDLC膜を、同心円状の複数の帯状リング領域を含み、それらの帯状リングゾーンは回折格子としての機能を有するように屈折率が相対的に変調されており、前記帯状リング領域の幅は前記同心円の中心から遠いリング領域ほど狭められているDLC膜とすることができる。さらに、このDLC膜は、同心円状のm個のリングゾーンを含み、リングゾーンの各々はn個の前記帯状リング領域を含み、リングゾーンの各々において内側の帯状リング領域は外側の帯状リング領域に比べて高い屈折率を有し、リングゾーンのそれぞれにおいて互いに対応する帯状リング領域は互いに同じ屈折率を有し、凸レンズとしての機能を有することができる。また、このDLC膜は、同心円状のm個のリングゾーンを含み、リングゾーンの各々はn個の帯状リング領域を含み、リングゾーンの各々において内側の帯状リング領域は外側の帯状リング領域に比べて低い屈折率を有し、リングゾーンのそれぞれにおいて互いに対応する帯状リング領域は互いに同じ屈折率を有し、凹レンズとしての機能を有することができる。
本発明は、エネルギビームの照射により、DLC膜の屈折率を、膜の中心から少なくとも1つの幅方向および膜厚方向の少なくとも1つの方向に連続的に変化させるDLC膜の形成方法である。本発明にかかるDLC膜の形成方法において、上記エネルギビームを、光線、X線、イオンビームおよび電子線からなる群から選ばれる少なくともいずれかとすることができる。
上記のように、本発明によれば、光学素子として機能する小型化または集積化が容易なDLC膜およびその形成方法を提供することができる。
まず、本発明をなすに際して、本発明者らは、透光性のDLC(diamond like carbon:ダイアモンド状カーボン)膜にエネルギビームを照射することによってその屈折率を高めることができることを確認している。このDLC膜は、シリコン基板、ガラス基板、その他の種々の基体上にプラズマCVD(化学気相堆積)によって形成することができる。そのようなプラズマCVDによって得られる本DLC膜は、比較的低い硬度(たとえば、ヌープ硬度が1000未満)と比較的低い屈折率(たとえば、1.55程度)を有している点で、比較的高い硬度(たとえば、ヌープ硬度が2000以上)と比較的高い屈折率(たとえば、2.0程度)を有する従来のDLC膜(主に工具用に用いられる)と異なる。
ここで、本DLC膜の屈折率を高めるためのエネルギビームとしては、イオンビーム、電子ビーム、シンクロトロン放射(SR)光線、紫外(UV)光線などを用いることができる。これらのエネルギビーム照射の中でもHeイオン照射によって、DLC膜の最大の屈折率変化量をΔn=0.65程度まで高め得ることを現状において確認できている。また、SR光線照射によっても、DLC膜の最大の屈折率変化量をΔn=0.50程度まで現状において高めることができる。さらに、UV光線照射によっても、DLC膜の最大の屈折率変化量をΔn=0.20程度まで現状において高めることができる。これらの、DLC膜のエネルギビーム照射による屈折率変化量は、従来のガラスのイオン交換による屈折率変化量(最大でもΔn=0.17)または石英系ガラスのUV光線照射による屈折率変化量(Δn=0.01以下程度)に比べて顕著に大きいことが分かる。
本発明にかかる一のDLC膜は、図1および図2を参照して、膜の中心Oから少なくとも1つの幅方向W1に屈折率が変化するDLC膜である。本DLC膜は、膜の中心から少なくとも1つの幅方向に屈折率が連続的に変化することにより、光学素子としての機能を有する。本発明にかかる一のDLC膜について、実施形態1〜実施形態4として以下にさらに詳しく説明する。
(実施形態1)
本実施形態のDLC膜は、図1(a)および図1(b)を参照して、膜の中心Oから少なくとも1つの幅方向W1に屈折率が連続的に低くなり(すなわち、図1(b)において、屈折率増大方向111が膜の中心Oに向かっており)、凸レンズとしての機能を有するDLC膜1pである。
本実施形態のDLC膜は、図1(a)および図1(b)を参照して、膜の中心Oから少なくとも1つの幅方向W1に屈折率が連続的に低くなり(すなわち、図1(b)において、屈折率増大方向111が膜の中心Oに向かっており)、凸レンズとしての機能を有するDLC膜1pである。
本DLC膜は、図1(a)および図1(b)に示すように、膜の中心Oから、1つの幅方向W1のみではなく、任意の幅方向W2,W3,W4,・・・、すなわち半径方向に、屈折率が連続的に低くなるという屈折率分布を有するため、膜の中心O軸上に焦点を有する凸レンズとしての機能を有する。なお、良好な凸レンズ機能を有するためには、屈折率は半径方向に半径の2乗に比例して低くなるように設計することが好ましい。
本DLC膜の形成方法は、たとえば以下のとおりである。まず、直径5mmの主面を有する屈折率1.44のSiO2ガラス基板上に、プラズマCVD法により厚さ2μmのDLC膜1を形成する。
次に、図3(a)を参照して、上記DLC膜1上に、スパッタ法により金マスク11を形成する。ここで、RIE(反応性イオンエッチング)により表面が凸球面状に形成されたシリコン刻印型(図示せず)を金マスク11に押しつけることにより、金マスク11の厚さを、DLC膜1の中心O上に位置する部分を薄く、DLC膜1の中心から半径方向に離れるに従って同心円上に位置する部分を厚くする。
次に、図3(b)を参照して、金マスク11の上から、強いHeイオンビーム12(加速電圧:800keV)を上記DLC膜に直交する方向に注入する。次いで、この金マスク11をエッチングにより除去することにより、膜の中心Oから半径方向に屈折率が連続的に低くなり(すなわち、図3(b)において、屈折率増大方向111が膜の中心Oに向かい)、凸レンズとしての機能を有するDLC膜1pが形成される。なお、半径方向の屈折率分布は、まず半径方向のDLC膜中の水素濃度をSIMS(Secondary Ion Mass Spectroscopy;2次イオン質量分析)法で測定した後、DLC膜中の水素濃度と屈折率との関係式から屈折率を算出することにより求めた。
ここで、DLC膜上に形成する金マスク11の厚さを、DLC膜の中心から半径方向に半径の2乗に比例して厚くすることにより、DLC膜の屈折率をその中心から半径方向に半径の2乗に比例して低くすることができ、良好な凸レンズ機能を有するDLC膜が得られる。
(実施形態2)
本実施形態のDLC膜は、図1(a)および図1(c)を参照して、膜の中心Oから少なくとも1つの幅方向W1に屈折率が連続的に高くなり(すなわち、図1(c)において、屈折率増大方向111が膜の外周に向かっており)、凹レンズとしての機能を有するDLC膜1vである。
本実施形態のDLC膜は、図1(a)および図1(c)を参照して、膜の中心Oから少なくとも1つの幅方向W1に屈折率が連続的に高くなり(すなわち、図1(c)において、屈折率増大方向111が膜の外周に向かっており)、凹レンズとしての機能を有するDLC膜1vである。
本DLC膜は、図1(a)および図1(c)に示すように、膜の中心Oから、1つの幅方向W1のみではなく、任意の幅方向W2,W3,W4,・・・、すなわち半径方向に、屈折率が連続的に高くなるという屈折率分布を有するため、膜の中心O軸を中心として散光する凹レンズとしての機能を有する。なお、良好な凹レンズ機能を有するためには、屈折率は半径方向に半径の2乗に比例して高くなるように設計することが好ましい。
本DLC膜の形成方法は、たとえば以下のとおりである。まず、直径5mmの主面を有する屈折率1.44のSiO2ガラス基板上に、プラズマCVD法により厚さ2μmのDLC膜1を形成する。
次に、図4(a)を参照して、上記DLC膜1上に、スパッタ法により金マスク11を形成する。ここで、RIEにより表面が凹球面状に形成されたシリコン刻印型(図示せず)を金マスク11に押しつけることにより、金マスク11の厚さを、DLC膜1の中心O上に位置する部分を厚く、DLC膜1の中心から半径方向に離れるに従って同心円上に位置する部分を薄くする。
次に、図4(b)を参照して、金マスク11上から、強いHeイオンビーム12(加速電圧:800keV)をDLC膜に直交する方向に注入する。次いで、この金マスク11をエッチングにより除去することにより、図4(b)を参照して、膜の中心Oから半径方向に屈折率が連続的に高くなり(すなわち、図4(b)において、屈折率増大方向111が膜の外周に向かい)、凹レンズとしての機能を有するDLC膜1vが形成される。
ここで、DLC膜上に形成する金マスクの厚さを、DLC膜の中心から半径方向に半径の2乗に比例して薄くすることにより、DLC膜の屈折率をその中心から半径方向に半径の2乗に比例して高くすることができ、良好な凹レンズ機能を有するDLC膜が得られる。
(実施形態3)
本実施形態のDLC膜は、図2(a)および図2(b)を参照して、膜の中心Oから少なくとも1つの幅方向W1に屈折率が連続的に低くなり(すなわち、図2(b)において、屈折率増大方向111が膜の中心に向かっており)、凸レンズとしての機能を有するDLC膜1pである。
本実施形態のDLC膜は、図2(a)および図2(b)を参照して、膜の中心Oから少なくとも1つの幅方向W1に屈折率が連続的に低くなり(すなわち、図2(b)において、屈折率増大方向111が膜の中心に向かっており)、凸レンズとしての機能を有するDLC膜1pである。
本DLC膜は、図2(a)および図2(b)に示すように、膜の中心Oから、1つの幅方向W1のみに、屈折率が連続的に低くなるという屈折率分布を有するため、幅方向W1に直交する幅方向に焦線を有する凸レンズ(シリンドリカルレンズ)としての機能を有する。なお、良好な凸レンズ機能を有するためには、屈折率は幅方向W1に幅(膜の中心からの距離)の2乗に比例して低くなるように設計することが好ましい。
なお、本DLC膜は、金マスクの厚さをDLC膜の中心上に位置する部分では薄く中心から1つの幅方向に離れるに従って厚くする他は、実施形態1と同様の方法によって形成することができる。
(実施形態4)
本実施形態のDLC膜は、図2(a)および図2(c)を参照して、膜の中心Oから少なくとも1つの幅方向W1に屈折率が連続的に高くなり(すなわち、図2(c)において、屈折率増大方向111が外周に向かっており)、凹レンズとしての機能を有するDLC膜1vである。
本実施形態のDLC膜は、図2(a)および図2(c)を参照して、膜の中心Oから少なくとも1つの幅方向W1に屈折率が連続的に高くなり(すなわち、図2(c)において、屈折率増大方向111が外周に向かっており)、凹レンズとしての機能を有するDLC膜1vである。
本DLC膜は、図2(a)および図2(c)に示すように、膜の中心Oから、1つの幅方向W1のみに、屈折率が連続的に高くなるという屈折率分布を有するため、幅方向W1に直交する幅方向を含む面を対称面として散光する凹レンズ(シリンドリカルレンズ)としての機能を有する。なお、好適な凹レンズ機能を有するためには、屈折率は幅方向W1に幅(膜の中心からの距離)の2乗に比例して高くなるように設計することが好ましい。
なお、本DLC膜は、金マスクの厚さをDLC膜の中心上に位置する部分では厚く中心から1つの幅方向に離れるに従って薄くする他は、実施形態1と同様の方法によって形成することができる。
(実施形態5)
本発明にかかる他のDLC膜は、図5を参照して、膜厚方向に屈折率が連続的に変化するDLC膜1aであり、より具体的には、DLC膜の内面または表面であってDLC膜の膜厚方向に垂直な面1sから主面1hにかけて、膜厚方向に屈折率が連続的に高くなる。ここで、DLC膜の膜厚方向に垂直な面1sが、DLC膜の他方の主面1gに一致する場合は、DLC膜の他方の主面1gから一方の主面1hにかけて、膜厚方向に屈折率が連続的に高くなる。本DLC膜は、膜厚方向に屈折率が連続的に高くすることにより、屈折率が連続的に高くなる方向に光を入射させると、入射光を膜厚方向に平行な方向にそろえる光学素子としての機能を発現することが期待される。
本発明にかかる他のDLC膜は、図5を参照して、膜厚方向に屈折率が連続的に変化するDLC膜1aであり、より具体的には、DLC膜の内面または表面であってDLC膜の膜厚方向に垂直な面1sから主面1hにかけて、膜厚方向に屈折率が連続的に高くなる。ここで、DLC膜の膜厚方向に垂直な面1sが、DLC膜の他方の主面1gに一致する場合は、DLC膜の他方の主面1gから一方の主面1hにかけて、膜厚方向に屈折率が連続的に高くなる。本DLC膜は、膜厚方向に屈折率が連続的に高くすることにより、屈折率が連続的に高くなる方向に光を入射させると、入射光を膜厚方向に平行な方向にそろえる光学素子としての機能を発現することが期待される。
膜厚方向に屈折率が連続的に高くなるDLC膜は、図5を参照して、たとえばDLC膜の一方の主面1h側から、弱いHeイオンビーム13(加速電圧:100keV)をDLC膜に直交する方向に注入すると、HeイオンがDLC膜の一方の主面1hから膜厚方向に垂直な面1s(このとき、主面1hと膜厚方向に垂直な面1sとの距離は2μmとなる)にかけて注入され、Heイオンのドーズ量が主面1hから膜厚方向に垂直な面1sにかけて膜厚方向に連続的に減少するため、DLC膜の膜厚方向に垂直な面1sから主面1hにかけて、膜厚方向に屈折率が連続的に高くなるDLC膜1aが形成される。なお、膜厚方向の屈折率分布は、まず膜厚方向のDLC膜中の水素濃度をSIMS法で測定した後、DLC膜中の水素濃度と屈折率との関係式から屈折率を算出することにより求めた。
本発明にかかる他のDLC膜について、実施形態6〜実施形態10として以下にさらに詳しく説明する。
(実施形態6)
本実施形態のDLC膜は、図6(c)を参照して、DLC膜の膜厚方向に垂直な面1sから一方の主面1hにかけて膜厚方向に屈折を連続的に高くし、膜の中心から少なくとも1つの幅方向に膜厚を連続的に薄くすることにより、凸レンズとしての機能を有するDLC膜1cである。
本実施形態のDLC膜は、図6(c)を参照して、DLC膜の膜厚方向に垂直な面1sから一方の主面1hにかけて膜厚方向に屈折を連続的に高くし、膜の中心から少なくとも1つの幅方向に膜厚を連続的に薄くすることにより、凸レンズとしての機能を有するDLC膜1cである。
ここで、膜の中心Oから1つの幅方向に膜厚を連続的に薄くすることにより焦線を有する凸レンズ(シリンドリカルレンズ)が得られ、膜の中心Oから任意の幅方向すなわち半径方向に膜厚を連続的に薄くすることにより焦点を有する凸レンズが得られる。
また、この凸レンズにおいて膜厚方向に屈折率を連続的に高くすることにより、光軸を膜厚方向と一致させて、屈折率が連続的に高くなる方向に光を入射させると、入射光は、光軸の中心に集束した平行光線に変換されるため、集光による収差が少ない凸レンズが得られる。
本DLC膜の作成方法は、たとえば以下のとおりである。まず、図6(a)を参照して、実施形態5のDLC膜1a(DLC膜の膜厚方向に垂直な面1sから一方の主面1hにかけて、膜厚方向に屈折率が連続的に高くなるDLC膜)の一方の主面1h上に、DLC膜1aの中心上の部分が厚く任意の幅方向(半径方向)に離れるにしたがって薄くなるレジストパターン21aを形成する。すなわち、DLC膜1aの主面1h上に、スピンコータなどでレジストを塗布し、半硬化させた後、RIEにより表面が凹球面状に形成されたシリコン刻印型(図示せず)を半硬化レジストに押しつけ、さらに半硬化レジストを完全硬化させることにより、DLC膜1aの中心O上に位置する部分が厚く、DLC膜1の中心から半径方向に離れるにしたがって薄くなるレジストパターン21aが形成される。
次に、図6(b)を参照して、レジストパターン21aとともにDLC膜1aをO2プラズマ22によりエッチングを行なう。レジストパターン21bの外径が縮小しながらDLC膜1bがエッチングされて、図6(c)を参照して、DLC膜の膜厚方向に垂直な面1sから一方の主面1hにかけて膜厚方向に屈折率が連続的に高くなり、膜の中心から任意の幅方向(半径方向)に膜厚が連続的に薄くなり、凸レンズとしての機能を有するDLC膜1cが得られる。なお、レジストパターン21bのエッチング速度とDLC膜1bのエッチング速度との比率を調節することにより、DLC膜1cの中心と外周との膜厚差を調節することができる。
(実施形態7)
本実施形態のDLC膜は、図7(c)を参照して、DLC膜の膜厚方向に垂直な面1sから一方の主面1hにかけて膜厚方向に屈折率を連続的に高くし、膜の中心から少なくとも1つの幅方向に膜厚を連続的に厚くすることにより、凹レンズとしての機能を有するDLC膜1cである。
本実施形態のDLC膜は、図7(c)を参照して、DLC膜の膜厚方向に垂直な面1sから一方の主面1hにかけて膜厚方向に屈折率を連続的に高くし、膜の中心から少なくとも1つの幅方向に膜厚を連続的に厚くすることにより、凹レンズとしての機能を有するDLC膜1cである。
ここで、膜の中心Oから1つの幅方向に膜厚を連続的に厚くすることによりその1つの幅方向に直交する幅方向を含む面を対称面として散光する凹レンズ(シリンドリカルレンズ)が得られ、膜の中心Oから任意の幅方向すなわち半径方向に膜厚を連続的に厚くすることにより膜の中心O軸を中心として散光する凹レンズが得られる。
また、この凹レンズにおいて膜厚方向に屈折率を連続的に高くすることにより、光軸を膜厚方向と一致させて、屈折率が連続的に高くなる方向に光を入射させると、入射光は、光軸に平行な光線に変換されるため、散光による収差が少ない凹レンズが得られる。
本DLC膜の作成方法は、たとえば以下のとおりである。まず、図7(a)を参照して、実施形態5のDLC膜1a(DLC膜の膜厚方向に垂直な面1sから一方の主面1hにかけて、膜厚方向に屈折率が連続的に高くなるDLC膜)の一方の主面1h上に、DLC膜1aの中心上の部分が薄く任意の幅方向(半径方向)に離れるにしたがって厚くなるレジストパターン21dを形成する。すなわち、DLC膜1aの主面1h上に、スピンコータなどでレジストを塗布し、半硬化させた後、RIEにより表面が凸球面状に形成されたシリコン刻印型(図示せず)を半硬化レジストに押しつけ、さらに半硬化レジストを完全硬化させることにより、DLC膜1aの中心O上に位置する部分が薄く、DLC膜1aの中心から半径方向に離れるにしたがって厚くなるレジストパターン21dが形成される。
次に、図7(b)を参照して、レジストパターン21dとともにDLC膜1aをO2プラズマ22によりエッチングを行なう。レジストパターン21eの内径が拡大しながらDLC膜1eがエッチングされて、図7(c)を参照して、DLC膜の膜厚方向に垂直な面1sから一方の主面1hにかけて膜厚方向に屈折率が連続的に高くなり、膜の中心から任意の幅方向(半径方向)に膜厚が連続的に厚くなり、凹レンズとしての機能を有するDLC膜1fが得られる。なお、レジストパターン21eのエッチング速度とDLC膜1eのエッチング速度との比率を調節することにより、DLC膜1fの中心と外周との膜厚差を調節することができる。
(実施形態8)
本実施形態のDLC膜は、図8を参照して、DLC膜の膜厚方向に垂直な面1sから一方の主面1hにかけて膜厚方向に屈折率を連続的に高くし、膜の中心から少なくとも1つの幅方向に屈折率を連続的に低くする(すなわち、図8の屈折率増大方向111を膜の中心Oに向ける)ことにより、凸レンズとしての機能を有するDLC膜1qである。
本実施形態のDLC膜は、図8を参照して、DLC膜の膜厚方向に垂直な面1sから一方の主面1hにかけて膜厚方向に屈折率を連続的に高くし、膜の中心から少なくとも1つの幅方向に屈折率を連続的に低くする(すなわち、図8の屈折率増大方向111を膜の中心Oに向ける)ことにより、凸レンズとしての機能を有するDLC膜1qである。
ここで、膜の中心Oから1つの幅方向に屈折率を連続的に低くすることにより焦線を有する凸レンズ(シリンドリカルレンズ)が得られ、膜の中心Oから任意の幅方向すなわち半径方向に屈折率を連続的に低くすることにより焦点を有する凸レンズが得られる。
また、この凸レンズにおいて膜厚方向に屈折率を連続的に高くすることにより、光軸を膜厚方向と一致させて、屈折率が連続的に高くなる方向に光を入射させると、入射光は、光軸の中心に集束した平行光線に変換されるため、集光による収差が少ない凸レンズが得られる。
本DLC膜の作成方法は、たとえば以下のとおりである。図3および図8を参照して、まず、所定の金マスク11を設けたDLC膜に強いHeイオンビーム12(加速電圧:800keV)を注入することにより、中心Oから半径方向に屈折率が連続的に低くなり凸レンズとしての機能を有するDLC膜1pを形成する。
次に、上記DLC膜1pの一方の主面1h側から、弱いHeイオンビーム13(加速電圧:100keV)をDLC膜に直交する方向に注入すると、Heイオンのドーズ量が主面1hから膜厚方向に垂直な面1s(このとき、主面1hと膜厚方向に垂直な面1sとの距離は1μmとなる)にかけて膜厚方向に連続的に減少するため、中心Oから半径方向に屈折率が連続的に低くなり、かつ、DLC膜の膜厚方向に垂直な面1sから主面1hにかけて膜厚方向に屈折率が連続的に高くなるDLC膜1qが形成される。
ここで、強いエネルギビームを用いて中心Oから半径方向に屈折率が連続的に低くなる屈折率分布を形成した後、それより弱いエネルギビームを用いて、膜厚方向に屈折率が連続的に高くなる屈折率分布を形成することにより、両方の屈折率分布を有するDLC膜が得られる。順序を逆にすると、弱いエネルギビームにより形成された屈折率分布が、それより強いエネルギビームによって破壊される問題が生じる。
(実施形態9)
本実施形態のDLC膜は、図9を参照して、DLC膜の膜厚方向に垂直な面1sから一方の主面1hにかけて膜厚方向に屈折率を連続的に高くし、膜の中心から少なくとも1つの幅方向に屈折率を連続的に高くする(すなわち、図9の屈折率増大方向111を外周に向ける)ことにより、凹レンズとしての機能を有するDLC膜1wである。
本実施形態のDLC膜は、図9を参照して、DLC膜の膜厚方向に垂直な面1sから一方の主面1hにかけて膜厚方向に屈折率を連続的に高くし、膜の中心から少なくとも1つの幅方向に屈折率を連続的に高くする(すなわち、図9の屈折率増大方向111を外周に向ける)ことにより、凹レンズとしての機能を有するDLC膜1wである。
ここで、膜の中心Oから1つの幅方向に屈折率を連続的に高くすることによりその1つの幅方向に直交する幅方向を含む面を対称面として散光する凹レンズ(シリンドリカルレンズ)が得られ、膜の中心Oから任意の幅方向すなわち半径方向に屈折率を連続的に高くすることにより膜の中心O軸を中心として散光する凹レンズが得られる。
また、この凹レンズにおいて膜厚方向に屈折率を連続的に高くすることにより、光軸を膜厚方向と一致させて、屈折率が連続的に高くなる方向に光を入射させると、入射光は、光軸に平行な光線に変換されるため、散光による収差が少ない凹レンズが得られる。
本DLC膜の作成方法は、たとえば以下のとおりである。図4および図9を参照して、まず、所定の金マスク11を設けたDLC膜に強いHeイオンビーム12(加速電圧:800keV)を注入することにより、中心Oから半径方向に屈折率が連続的に高くなり凹レンズとしての機能を有するDLC膜1vを形成する。
次に、上記DLC膜1vの一方の主面1h側から、弱いHeイオンビーム13(加速電圧:100keV)をDLC膜に直交する方向に注入すると、Heイオンのドーズ量が主面1hから膜厚方向に垂直な面1s(このとき、主面1hと膜厚方向に垂直な面1sとの距離は1μmとなる)にかけて膜厚方向に連続的に減少するため、中心Oから半径方向に屈折率が連続的に高くなり、かつ、DLC膜の膜厚方向に垂直な面1sから主面1hにかけて膜厚方向に屈折率が連続的に高くなるDLC膜1wが形成される。
ここで、強いエネルギビームを用いて中心Oから半径方向に屈折率が連続的に高くなる屈折率分布を形成した後、それより弱いエネルギビームを用いて、膜厚方向に屈折率が連続的に高くなる屈折率分布を形成することが必要なのは、実施形態8と同様である。
本発明にかかるさらに他のDLC膜は、図10を参照して、膜厚方向に垂直な面1sから一方の主面1hにかけて膜厚方向に屈折率が高くなり、同心円状の複数の帯状リング領域を含み、それらの帯状リングゾーンは回折格子としての機能を有するように屈折率が相対的に変調されており、前記帯状リング領域の幅は前記同心円の中心から遠いリング領域ほど狭められているDLC膜1yである。本発明にかかるさらに他のDLC膜について、実施形態10、実施形態11として以下にさらに詳しく説明する。
(実施形態10)
本実施形態のDLC膜は、図10を参照して、DLC膜の膜厚方向に垂直な面1sから一方の主面1hにかけて膜厚方向に屈折率を連続的に高くするとともに、同心円状のm個のリングゾーンを含み、リングゾーンの各々はn個の帯状リング領域Rmnを含み、リングゾーンの各々において内側の帯状リング領域は外側の帯状リング領域に比べて高い屈折率を有し、リングゾーンのそれぞれにおいて互いに対応する帯状リング領域は互いに同じ屈折率を有することにより、凸レンズとしての機能を有するDLC膜1yである。
本実施形態のDLC膜は、図10を参照して、DLC膜の膜厚方向に垂直な面1sから一方の主面1hにかけて膜厚方向に屈折率を連続的に高くするとともに、同心円状のm個のリングゾーンを含み、リングゾーンの各々はn個の帯状リング領域Rmnを含み、リングゾーンの各々において内側の帯状リング領域は外側の帯状リング領域に比べて高い屈折率を有し、リングゾーンのそれぞれにおいて互いに対応する帯状リング領域は互いに同じ屈折率を有することにより、凸レンズとしての機能を有するDLC膜1yである。
ここで、帯状リング領域Rmnにおいて内側の帯状リング領域の屈折率を外側の帯状リング領域の屈折率より高くすることにより、光の回折作用により焦点を有する凸レンズが得られる。
また、この凸レンズにおいて膜厚方向に屈折率を連続的に高くすることにより、光軸を膜厚方向と一致させて、屈折率が連続的に高くなる方向に光を入射させると、入射光は、光軸の中心に集束した平行光線に変換されるため、集光による収差が少ない凸レンズが得られる。
図10を参照して、本DLC膜1yは、同心円状の複数の帯状リング領域Rmnを含んでいる。ここで、符号Rmnは、第m番目のリングゾーン中の第n番目の帯状リング領域を表すとともに、同心円の中心からその帯状リング領域の外周までの半径をも表すものとする。それらの帯状リング領域Rmnは、同心円の中心から遠いものほど、減少させられた幅を有している。
ここで、互いに隣接する帯状リング領域Rmnは、互いに異なる屈折率を有している。図10に示される凸レンズの機能を有するDLC膜1qは、それが2レベルの回折膜である場合には、n=2番目までの帯状リング領域を含むリングゾーンをm=3番目まで含んでいることになる。そして、同じリングゾーン中では、外側に比べて内側の帯状リング領域の方が高い屈折率を有している。
このことから類推されるであろうように、4レベルの回折型膜では、一つのリングゾーンがn=4番目までの帯状リング領域を含み、この場合にも同じリングゾーン中では同心円の中心に近い帯状リング領域ほど高い屈折率を有している。すなわち、一つのリングゾーン中で内周側から外周側に向かって4段階の屈折率変化が形成されている。そして、そのような4段階の屈折率変化の周期がリングゾーンごとにm回繰り返されることになる。
なお、帯状リング領域Rmnの外周半径は、スカラー近似を含む回折理論から次式(1)にしたがって設定することができる。この式(1)において、Lはレンズの回折レベルを表し、λは光の波長を表し、そしてfはレンズの焦点距離を表している。また、最大の屈折率変化量Δnは、最大の位相変調振幅Δφ=2π(L−1)/Lを生じさせ得るものでなければならない。
本DLC膜1yの作成方法は、たとえば以下のとおりである。まず、図11(a)を参照して、DLC膜1の一方の主面1h上に、たとえばNiの導電層10を周知のEB(電子ビーム)蒸着法によって形成する。このNi導電層10上に、図10中のn=1に対応する帯状リング領域Rmn(m=1〜3)を覆うようにレジストパターン31を形成する。そのレジストパターン31の開口部に、電気めっきによって金マスク11を形成する。
次に、図11(b)を参照して、レジストパターン31が除去されて、金マスク11が残される。そして、その金マスク11の開口部を通して、強いHeイオンビーム12(加速電圧:800keV)をDLC膜1に照射する。その結果、Heイオンビーム12に照射された帯状リング領域Rm1の屈折率が高められて高屈折率領域1jが形成され、Heイオンビーム12がマスクされた帯状リング領域Rm2は当初のDLC膜1の屈折率を維持して低屈折率領域1kとなる。すなわち、図11(b)に示されているような2レベルの回折領域を含むDLC膜1xが得られる。
なお、図11の例ではDLC膜ごとにその上にマスク層が形成されるが、別個に作製された独立のマスクを用いてDLC膜にHeイオンビーム照射してもよいことは言うまでもない。また、順次パターンが調整されたマスクを用いてDLC膜にHeイオンビーム照射を繰り返すことによって、多レベルの回折型レンズが形成され得ることが理解されよう。
さらに、多段階に厚さが変化させられた同心円状の帯状リング領域を含む刻印型を用いてDLC膜上の金マスクに刻印し、その刻印された金マスクを介してHeイオンビーム照射することによって、1回のHeイオンビーム照射で多レベルの回折膜を作製することも可能である。
さらにまた、上記においては焦点を有する凸レンズ機能を有する回折DLC膜が説明されたが、本発明は焦線を有する凸レンズ機能を有する回折DLC膜にも同様に適用し得ることが理解されよう。その場合には、屈折率変調された同心円状の複数の帯状リング領域の代わりに、屈折率変調された互いに平行な複数の帯状領域を形成すればよい。この場合、たとえば図10(b)の断面図において、屈折率変調された互いに平行な複数の帯状領域は、その図の紙面に対して垂直に伸びていることになる。また、その場合において、図11(b)中の金マスク11もその図の紙面に対して垂直に伸びていればよい。
次に、図11(c)を参照して、金マスク11をエッチングにより除去したDLC膜1xの一方の主面1h側から、弱いHeイオンビーム13(加速電圧:100keV)をDLC膜に直交する方向に注入すると、Heイオンのドーズ量はDLC膜の一方の主面1hから膜厚方向に垂直な面1s(このとき、主面1hと膜厚方向に垂直な面1sとの距離は1μmとなる)にかけて膜厚方向に連続的に減少するため、DLC膜の膜厚方向に垂直な面1sから主面1hにかけて、膜厚方向に屈折率が連続的に高くなる。こうして、内側の帯状リング領域の屈折率が外側の帯状リング領域の屈折率より高い複数の帯状リング領域により凸レンズとしての機能を有し、膜厚方向に屈折率が連続的に高くすることにより集光による収差が少ないDLC膜1yが得られる。
(実施形態11)
本実施形態のDLC膜は、図10を参照して、DLC膜の膜厚方向に垂直な面1sから一方の主面1hにかけて膜厚方向に屈折率を連続的に高くするとともに、同心円状のm個のリングゾーンを含み、リングゾーンの各々はn個の帯状リング領域Rmnを含み、リングゾーンの各々において内側の帯状リング領域は外側の帯状リング領域に比べて低い屈折率を有し、リングゾーンのそれぞれにおいて互いに対応する帯状リング領域は互いに同じ屈折率を有することにより、凹レンズとしての機能を有するDLC膜である。
本実施形態のDLC膜は、図10を参照して、DLC膜の膜厚方向に垂直な面1sから一方の主面1hにかけて膜厚方向に屈折率を連続的に高くするとともに、同心円状のm個のリングゾーンを含み、リングゾーンの各々はn個の帯状リング領域Rmnを含み、リングゾーンの各々において内側の帯状リング領域は外側の帯状リング領域に比べて低い屈折率を有し、リングゾーンのそれぞれにおいて互いに対応する帯状リング領域は互いに同じ屈折率を有することにより、凹レンズとしての機能を有するDLC膜である。
ここで、帯状リング領域Rmnにおいて内側の帯状リング領域の屈折率を外側の帯状リング領域の屈折率より低くすることにより、光の回折作用により膜の中心O軸を中心として散光する凹レンズが得られる。
また、この凹レンズにおいて膜厚方向に屈折率を連続的に高くすることにより、光軸を膜厚方向と一致させて、屈折率が連続的に高くなる方向に光を入射させると、入射光は、光軸に平行な光線に変換されるため、集光による収差が少ない凹レンズが得られる。
なお、本DLC膜は、各帯状リングにおいて内側の帯状リング領域の屈折率を外側の帯状リング領域の屈折率に比べて低くする以外は、実施形態10と同様にして形成することができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,1a,1b,1c,1e,1f,1p,1q,1v,1w,1x,1y DLC膜、1g,1h 主面、1j 高屈折率領域、1k 低屈折率領域、1s 膜厚方向に垂直な面、10 導電層、11 金マスク、12 強いHeイオンビーム、13 弱いHeイオンビーム、21a,21b,21d,21e,31 レジストパターン、22 O2プラズマ、111 屈折率増大方向。
Claims (14)
- 膜の中心から少なくとも1つの幅方向に屈折率が連続的に変化するDLC膜。
- 前記膜の中心から少なくとも1つの幅方向に前記屈折率が連続的に低くなり、凸レンズとしての機能を有する請求項1に記載のDLC膜。
- 前記膜の中心から少なくとも1つの幅方向に前記屈折率が連続的に高くなり、凹レンズとしての機能を有する請求項1に記載のDLC膜。
- 膜厚方向に屈折率が連続的に変化するDLC膜。
- 前記膜厚方向に前記屈折率が連続的に高くなる請求項4に記載のDLC膜。
- 膜の中心から少なくとも1つの幅方向に膜厚が連続的に薄くなり、凸レンズとしての機能を有する請求項4に記載のDLC膜。
- 膜の中心から少なくとも1つの幅方向に膜厚が連続的に厚くなり、凹レンズとしての機能を有する請求項4に記載のDLC膜。
- 膜の中心から少なくとも1つの幅方向に前記屈折率が連続的に低くなり、凸レンズとしての機能を有する請求項4に記載のDLC膜。
- 膜の中心から少なくとも1つの幅方向に前記屈折率が連続的に高くなり、凹レンズとしての機能を有する請求項4に記載のDLC膜。
- 前記DLC膜は、同心円状の複数の帯状リング領域を含み、それらの帯状リングゾーンは回折格子としての機能を有するように屈折率が相対的に変調されており、前記帯状リング領域の幅は前記同心円の中心から遠いリング領域ほど狭められている請求項4に記載のDLC膜。
- 前記DLC膜は、同心円状のm個のリングゾーンを含み、前記リングゾーンの各々はn個の前記帯状リング領域を含み、前記リングゾーンの各々において内側の帯状リング領域は外側の帯状リング領域に比べて高い屈折率を有し、前記リングゾーンのそれぞれにおいて互いに対応する帯状リング領域は互いに同じ屈折率を有し、凸レンズとしての機能を有する請求項10に記載のDLC膜。
- 前記DLC膜は、同心円状のm個のリングゾーンを含み、前記リングゾーンの各々はn個の前記帯状リング領域を含み、前記リングゾーンの各々において内側の帯状リング領域は外側の帯状リング領域に比べて低い屈折率を有し、前記リングゾーンのそれぞれにおいて互いに対応する帯状リング領域は互いに同じ屈折率を有し、凹レンズとしての機能を有する請求項10に記載のDLC膜。
- エネルギビームの照射により、DLC膜の屈折率を、膜の中心から少なくとも1つの幅方向および膜厚方向の少なくとも1つの方向に連続的に変化させるDLC膜の形成方法。
- 前記エネルギビームが、光線、X線、イオンビームおよび電子線からなる群から選ばれる少なくともいずれかである請求項13に記載のDLC膜の形成方法。
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