JP2006068766A - 鋼片の圧延方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】所定の長さに切断した鋼片の端面の形状を所望の形状にして圧延できる鋼片の圧延方法を提供する。
【解決手段】半円柱形の圧痕hを両端面5,6に有する鋼片M1の端面5,6寄りにおいて対向する一対の側面1,3に対し、当該端面5,6を可及的に変形させないように鍛伸するに際し、一対の金敷8,9間で圧下を加える方向に沿った端面5,6の高さLに対する金敷8,9とのラップ長さr1を40〜60%とする鍛造工程と、その後で行う熱間圧延工程と、を含む鋼片の圧延方法。
【選択図】 図4
【解決手段】半円柱形の圧痕hを両端面5,6に有する鋼片M1の端面5,6寄りにおいて対向する一対の側面1,3に対し、当該端面5,6を可及的に変形させないように鍛伸するに際し、一対の金敷8,9間で圧下を加える方向に沿った端面5,6の高さLに対する金敷8,9とのラップ長さr1を40〜60%とする鍛造工程と、その後で行う熱間圧延工程と、を含む鋼片の圧延方法。
【選択図】 図4
Description
本発明は、例えば連続鋳造した鋳片などの鋼片の端部形状を所望の形状にして熱間圧延する鋼片の圧延方法に関する。
溶鋼などを水冷鋳型に注湯して周辺から凝固し始めた連続鋳造片を、ガイドロールによって下向きに引き抜き、更に中心部付近まで凝固した連続鋳造片を、ピンチロールによつて水平方向に走行させる連続鋳造法が広く行われれている。
ところで、上記連続鋳造片の軸方向に沿った中心部には、センターポロシティ(収縮孔)やザク疵と称される内部欠陥が生じ易く、これらが鋳片の切断面に露出すると、酸素を吸引して酸化して腐食する。係る腐食を含む端面を有する鋳片を圧延工程で圧延すると、得られた圧延材の軸方向に沿って腐食部が引き延ばされる。この結果、かなりの長さにわたり端部を切断して除去せざるを得ないため、圧延材の歩留まりが著しく低下する、という問題があった。
ところで、上記連続鋳造片の軸方向に沿った中心部には、センターポロシティ(収縮孔)やザク疵と称される内部欠陥が生じ易く、これらが鋳片の切断面に露出すると、酸素を吸引して酸化して腐食する。係る腐食を含む端面を有する鋳片を圧延工程で圧延すると、得られた圧延材の軸方向に沿って腐食部が引き延ばされる。この結果、かなりの長さにわたり端部を切断して除去せざるを得ないため、圧延材の歩留まりが著しく低下する、という問題があった。
前記鋳片のセンターポロシティなどに起因して発生する鋳片の酸化を防止するため、完全凝固した連続鋳造材を走行させたまま、所定長さに切断する部分を所定の式を満たす圧下率でプレスした後、当該プレス部分を切断する鋳片の内部酸化防止方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記鋳片の内部酸化防止方法では、切断面に露出する欠陥をかなり圧着できる反面、鋳片の側面にプレスヘッドの突起が食い込んだ凹部が残り、係る凹部が圧延工程で長手方向に沿って引き延ばされるため、前記同様に得られる圧延材の歩留まりが著しく低下する、という問題があった。
しかしながら、上記鋳片の内部酸化防止方法では、切断面に露出する欠陥をかなり圧着できる反面、鋳片の側面にプレスヘッドの突起が食い込んだ凹部が残り、係る凹部が圧延工程で長手方向に沿って引き延ばされるため、前記同様に得られる圧延材の歩留まりが著しく低下する、という問題があった。
一方、鋳造片の4面を予め圧下する熱間鍛造を施した後、得られた鍛造ビレットを分塊圧延することにより、分塊圧延時のフィシュテールを短くして、歩留まりを高める金属の圧延方法も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかし、上記金属の圧延方法における熱間鍛造では、鍛造ビレットの自由端を中心部が張り出した通称タン形状とすることのみを開示するに留まっている。このため、上記自由端におけるフィシュテール形状を確実に防止するには、実用的には不十分であった。
しかし、上記金属の圧延方法における熱間鍛造では、鍛造ビレットの自由端を中心部が張り出した通称タン形状とすることのみを開示するに留まっている。このため、上記自由端におけるフィシュテール形状を確実に防止するには、実用的には不十分であった。
本発明は、前述した背景技術における問題点を解決し、所定の長さに切断した鋼片の端面に露出する内部欠陥の酸化などを確実に防止しつつ所望の端面形状とし且つ歩留まりを高められる鋼片の圧延方法を提供する、ことを課題とする。
本発明は、上記課題を解決するため、鋼片の端面付近における対向する一対の側面を一対の金敷で所定のラップ長さにして鍛造する、ことに着想して成されたものである。
即ち、本発明の鋼片の方法(請求項1)は、鋼片を鍛伸するに際し、当該鋼片の端部と金敷とのラップ長さを調整することにより、当該鋼片の端部の形状を所望の形状に成形する鍛造工程と、係る鍛造された鋼片を熱間圧延する圧延工程と、を含む、ことを特徴とする。
即ち、本発明の鋼片の方法(請求項1)は、鋼片を鍛伸するに際し、当該鋼片の端部と金敷とのラップ長さを調整することにより、当該鋼片の端部の形状を所望の形状に成形する鍛造工程と、係る鍛造された鋼片を熱間圧延する圧延工程と、を含む、ことを特徴とする。
これによれば、上記鍛伸時のラップ長さを長くして、鋼片の端面を中心部が張り出す凸形状としたり、あるいは、上記ラップ長さを短くして、鋼片の端面を中心部が凹むいわゆるフィシュテール形状とすることが容易に制御できる。このため、後述するように、鋼片の端面における酸化などを防止し且つ次の圧延工程における歩留まりを高めることが可能となる。上記ラップ長さの調整とは、鋼片の軸方向の自由端部寄りにおける金敷との重複する長さ(ラップ長さ)を、当該鋼片を圧下する方向に沿った高さの約2分の1よりも大にすると、鋼片の端面を中心部が張り出す凸形状とし易く、上記ラップ長さが上記高さの約2分の1未満にすると、鋼片の端面を中心部が凹むフィシュテール形状とし易くなることなどを選択するものである。
尚、前記鋼片には、連続鋳造された鋳片やインゴットを熱間鍛造した鋼片などが含まれる。また、前記鍛伸とは、上下一対の金敷間で鋼片をその径方向に沿って圧下する自由鍛造を指す。
尚、前記鋼片には、連続鋳造された鋳片やインゴットを熱間鍛造した鋼片などが含まれる。また、前記鍛伸とは、上下一対の金敷間で鋼片をその径方向に沿って圧下する自由鍛造を指す。
また、本発明には、前記鍛造工程は、角形断面または円形断面を有する前記鋼片の端面寄りの対向する一対の側面に対し、当該鋼片の端面を可及的に変形させないため、一対の金敷で圧下を加える方向に沿った上記鋼片の端面の高さに対する一対の金敷ごととのラップ長さを40〜60%とした鍛伸である、鋼片の圧延方法(請求項2)も含まれる。
これによれば、端面に圧痕やバリのない鋼片を、係る端面の形状を下級的に変形させることなく、圧下する鍛造が行えるため、内部欠陥を圧縮し且つ上記端面に露出する事態を低減することができる。従って、鋼片またはこれの圧延した圧延材の端部を切除することにより、歩留まりを高めつつ端面が酸化していない鋼片およびこれを圧延した圧延材などを確実に提供することが可能となる。
尚、上記鍛伸時のラップ長さを上記高さの40〜60%としたのは、40%未満では端面が後述するフィシュテール(魚の尾)形状になり、60%超では端面の中央部が張り出す凸面となるので、これを除くためである。また、前記鋼片の角形断面には、長方形や正方形が含まれる。更に、円形断面の鋼片における一対の側面とは、半径方向で互いに対向する一対の側面(曲面)の呼称であり、それらの範囲は円形断面の円周方向における約90度ずつの角度の範囲である。
尚、上記鍛伸時のラップ長さを上記高さの40〜60%としたのは、40%未満では端面が後述するフィシュテール(魚の尾)形状になり、60%超では端面の中央部が張り出す凸面となるので、これを除くためである。また、前記鋼片の角形断面には、長方形や正方形が含まれる。更に、円形断面の鋼片における一対の側面とは、半径方向で互いに対向する一対の側面(曲面)の呼称であり、それらの範囲は円形断面の円周方向における約90度ずつの角度の範囲である。
更に、本発明には、前記鍛造工程は、角形断面または円形断面を有する前記鋼片の端面寄りの対向する一対の側面に対し、当該鋼片の端面を中心部が凹み上記一対の側面付近が外側に延びるフィシュテール形状にするため、一対の金敷で圧下を加える方向に沿った上記鋼片の端面の高さに対する一対の金敷ごととのラップ長さを40%未満とした鍛伸である、鋼片の圧延方法(請求項3)も含まれる。
これによれば、例えばセンターポロシティなどの内部欠陥を圧縮した圧痕が端面に露出している鋼片において、上記圧痕を含む側面とこれに対向する側面とに対し、上記短いラップ長さで圧下を行うことにより、上記圧痕を当該鋼片の端面におけるフィシュテール部の最外端部の位置に移すことができる。しかも、端面付近の鋼片内部における内部欠陥を圧縮することもできる。従って、鋳片またはこれの圧延した圧延材の端部を切除することで、鍛造後の変形した圧痕を確実に除去できるため、歩留まりを高めつつ端面の酸化や圧痕跡のない鋼片およびこれを圧延した圧延材を確実に提供することが可能となる。
尚、上記高さに対する金敷のラップ長さは、望ましくは10〜30%である。係るラップ長さが10%未満になると、鋼片の端面が著しく変形して不安定になり易いので、これを防ぐためである。
尚、上記高さに対する金敷のラップ長さは、望ましくは10〜30%である。係るラップ長さが10%未満になると、鋼片の端面が著しく変形して不安定になり易いので、これを防ぐためである。
また、本発明には、前記鍛造工程は、角形断面または円形断面を有する前記鋼片の端面寄りの対向する一対の側面に対し、当該鋼片の端面を中心部が張り出す凸面にするため、一対の金敷で圧下を加える方向に沿った上記鋼片の端面の高さに対する一対の金敷ごととのラップ長さを60%超とした鍛伸である、鋼片の圧延方法(請求項4)も含まれる。
これによれば、熱間圧延で過度にフィシュテール形状に圧延され且つ中心部が裂け易い鋼片における一対の側面に対して、上記長いラップ長さで鍛造することにより、中心部が張り出した凸面の端面が得られる。このため、その後で行う熱間圧延において、上記裂けを防ぐことが可能となる。しかも、端面付近の鋼片内部における内部欠陥を圧縮することもできる。従って、鋼片またはこれの圧延した圧延材の端部を切除することで、歩留まりを高めつつ端面の酸化や圧痕跡のない鋼片およびこれを圧延した圧延材を確実に提供することが可能となる。
尚、上記高さに対する金敷のラップ長さは、望ましくは70%以上である。
これによれば、熱間圧延で過度にフィシュテール形状に圧延され且つ中心部が裂け易い鋼片における一対の側面に対して、上記長いラップ長さで鍛造することにより、中心部が張り出した凸面の端面が得られる。このため、その後で行う熱間圧延において、上記裂けを防ぐことが可能となる。しかも、端面付近の鋼片内部における内部欠陥を圧縮することもできる。従って、鋼片またはこれの圧延した圧延材の端部を切除することで、歩留まりを高めつつ端面の酸化や圧痕跡のない鋼片およびこれを圧延した圧延材を確実に提供することが可能となる。
尚、上記高さに対する金敷のラップ長さは、望ましくは70%以上である。
以下において、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、図示しない水冷鋳型で鋳造され且つ周辺から順次凝固した断面角形の連続鋳造片(以下、鋼片とする)M0の一部を模式的に示す斜視図である。
この鋼片M0は、断面が長方形(角形)で、その中心付近には、図1に示すように、内部に残留していた溶湯の凝固収縮に伴うセンターポロシティやザク疵などの欠陥kが軸方向に沿って位置している。尚、鋼片M0は、普通鋼やステンレス鋼からなり、その断面サイズは、850mm×650mmである。
次に、図2に示すように、鋼片M0において、追って切断される位置である切断予定線S上またはその付近の側面に、円柱形のポンチPを中心部に向かってプレスする。尚、係るプレスは、約1100℃の鋼片M0に対して行われる。
図1は、図示しない水冷鋳型で鋳造され且つ周辺から順次凝固した断面角形の連続鋳造片(以下、鋼片とする)M0の一部を模式的に示す斜視図である。
この鋼片M0は、断面が長方形(角形)で、その中心付近には、図1に示すように、内部に残留していた溶湯の凝固収縮に伴うセンターポロシティやザク疵などの欠陥kが軸方向に沿って位置している。尚、鋼片M0は、普通鋼やステンレス鋼からなり、その断面サイズは、850mm×650mmである。
次に、図2に示すように、鋼片M0において、追って切断される位置である切断予定線S上またはその付近の側面に、円柱形のポンチPを中心部に向かってプレスする。尚、係るプレスは、約1100℃の鋼片M0に対して行われる。
この結果、図2に示すように、切断予定線Sの中間を遮断する位置に、直径:70〜100mm×深さ:約150mmの円柱形で且つ断面凹形の圧痕Hが形成される。係る圧痕Hは、長手方向で等間隔に位置する複数の切断予定線Sごとに、且つ鋼片M0の断面における一対の短辺のうち、同じ側面に対して形成される。
次いで、上記圧痕Hを含む切断予定線Sごとに沿って鋼片M0を順次切断することで、図3に示すように、長さ3メートルの細長い直方体の鋼片M1が得られる。尚、係る切断には、エメリソーやシャーのほか、溶断も用いられる。
係る鋼片M1は、図3に示すように、断面において短辺である一対の側面1,3と、断面において長辺である一対の側面2,4と、両端の端面5,6とを含む。係る端面5,6には、前記圧痕Hをほぼ半分に切断した半円柱形の圧痕hと前記欠陥kの一部とが露出する。各圧痕hは、側面2と端面5,6との間(コーナ)に位置する。
次いで、上記圧痕Hを含む切断予定線Sごとに沿って鋼片M0を順次切断することで、図3に示すように、長さ3メートルの細長い直方体の鋼片M1が得られる。尚、係る切断には、エメリソーやシャーのほか、溶断も用いられる。
係る鋼片M1は、図3に示すように、断面において短辺である一対の側面1,3と、断面において長辺である一対の側面2,4と、両端の端面5,6とを含む。係る端面5,6には、前記圧痕Hをほぼ半分に切断した半円柱形の圧痕hと前記欠陥kの一部とが露出する。各圧痕hは、側面2と端面5,6との間(コーナ)に位置する。
更に、図4〜図6に示すように、鋼片M1における一対の側面1,3に対し、一対の金敷8,9を用いて、側面1,3間で約200mmを圧縮する圧下を順次加える熱間鍛造(鍛伸)を行う。係る熱間鍛造は、鋼片M1をその軸方向に沿って走行させつつ、側面1,3の長手方向に沿って複数回の鍛伸を順次行う1パス目のものである。
図4に示すように、鋼片M1における端面5寄りの側面1,3に対し、断面がほぼ台形の金敷8,9を対向して配置する。係る金敷8,9の打撃面8a,9aは、図4に示す鋼片M1の長手(軸)方向に沿った長さLが850mmで、図4の前後方向に沿った長さが約1メートルである。
図4に示すように、金敷8,9の打撃面8a,9aと鋼片M1における端面5寄りの一対の側面1,3とのラップ長さr1を、鋼片M1に圧下が加わる方向に沿った高さLの40〜60%(ラップ率)になるように設定する。尚、前記切断後に常温となった鋼片M1は、約1200℃に再加熱されている。
図4に示すように、鋼片M1における端面5寄りの側面1,3に対し、断面がほぼ台形の金敷8,9を対向して配置する。係る金敷8,9の打撃面8a,9aは、図4に示す鋼片M1の長手(軸)方向に沿った長さLが850mmで、図4の前後方向に沿った長さが約1メートルである。
図4に示すように、金敷8,9の打撃面8a,9aと鋼片M1における端面5寄りの一対の側面1,3とのラップ長さr1を、鋼片M1に圧下が加わる方向に沿った高さLの40〜60%(ラップ率)になるように設定する。尚、前記切断後に常温となった鋼片M1は、約1200℃に再加熱されている。
図4の中の矢印で示すように、金敷8,9を互いに接近させ、鋼片M1における端面5寄りの一対の側面1,3に対し、打撃面8a,9aを約3000tonの荷重により鍛伸を行う(1パス目の最初の鍛伸)。
その結果、図5に示すように、端面5寄りの一対の第1側面1,3は、200mmの圧下量tをもって圧縮される。この際、端面5付近の鋼片M1内では、当該鋼片M1の中心部に向かう一対の押圧力Xと、鋼片M1の軸方向に沿った一対の引き込み力Yとが、ほぼ同等の大きさにして発生する。このため、鋼片M1の端面5は、当初の形状を可及的に変形しないか、図5に示すように、中心部が僅かに外側に張り出す凸面形状に留められる。
その結果、図5に示すように、端面5寄りの一対の第1側面1,3は、200mmの圧下量tをもって圧縮される。この際、端面5付近の鋼片M1内では、当該鋼片M1の中心部に向かう一対の押圧力Xと、鋼片M1の軸方向に沿った一対の引き込み力Yとが、ほぼ同等の大きさにして発生する。このため、鋼片M1の端面5は、当初の形状を可及的に変形しないか、図5に示すように、中心部が僅かに外側に張り出す凸面形状に留められる。
係る鍛伸の間において、鋼片M1における端面5寄りの内部欠陥kを圧縮できると共に、図5に示すように、同様に圧縮された圧痕h1を、鍛造後の鋼片M1における最外端部(図5で右端)寄りに位置させることができる。
引き続いて、図6中の二点鎖線の矢印に示すように、図示で右側に走行する鋼片M1における一対の側面1,3に対し、その長手方向に沿って、図6中の一点鎖線の矢印に示すように、金敷8,9をその打撃面8a,9a全体で前記と同じ圧下量tで順次鍛伸を行う(1パス目の2回目〜n回目の鍛伸)。
引き続いて、図6中の二点鎖線の矢印に示すように、図示で右側に走行する鋼片M1における一対の側面1,3に対し、その長手方向に沿って、図6中の一点鎖線の矢印に示すように、金敷8,9をその打撃面8a,9a全体で前記と同じ圧下量tで順次鍛伸を行う(1パス目の2回目〜n回目の鍛伸)。
そして、端面6寄りの側面1,3が、金敷8,9間に至った際に、打撃面8a,9aと側面1,3とを、前記ラップ長さr1にした状態で、1パス目の最後の鍛伸を前記同様にして行う。
この結果、鋼片M1中の欠陥kを全て圧縮でき、且つ同様に圧縮された端面6の圧痕h1を、図6に示すように、1パス目の全鍛伸後の鋼片M2における最外端部(図6で左端)寄りに位置させることができる。
尚、1パス目の全鍛伸後の鋼片M2の断面は、650mm×750mmとなる。
この結果、鋼片M1中の欠陥kを全て圧縮でき、且つ同様に圧縮された端面6の圧痕h1を、図6に示すように、1パス目の全鍛伸後の鋼片M2における最外端部(図6で左端)寄りに位置させることができる。
尚、1パス目の全鍛伸後の鋼片M2の断面は、650mm×750mmとなる。
次に、図7〜図9に示すように、鋼片M2における異なる一対の側面2,4に対し、一対の金敷8,9を用いて側面2,4間で約200mmを圧縮する圧下を順次加える鍛造工程を行う。係る鍛造は、鋼片M2を軸方向に沿って走行させつつ、側面2,4の長手方向に沿って複数回の鍛伸を順次行う2パス目のものである。図7に示すように、予め鋼片M2をその断面方向で90度回転させる。
図7に示すように、鋼片M2における端面6寄りの側面2,4に対し、前記と同じ金敷8,9を対向して配置する。尚、前記と別個の金敷8,9を用いる際には、上記鋼片M2の回転は行われない。
図7に示すように、金敷8,9の打撃面8a,9aと鋼片M2における端面6寄りの一対の側面2,4とのラップ長さr2を、鋼片M1に圧下が加わる方向に沿った高さLの10〜25%(ラップ率)の範囲(40%未満)に設定する。
図7に示すように、鋼片M2における端面6寄りの側面2,4に対し、前記と同じ金敷8,9を対向して配置する。尚、前記と別個の金敷8,9を用いる際には、上記鋼片M2の回転は行われない。
図7に示すように、金敷8,9の打撃面8a,9aと鋼片M2における端面6寄りの一対の側面2,4とのラップ長さr2を、鋼片M1に圧下が加わる方向に沿った高さLの10〜25%(ラップ率)の範囲(40%未満)に設定する。
図7の中の矢印で示すように、金敷8,9を互いに接近させ、鋼片M2における端面6寄りの一対の側面2,4に対し、打撃面8a,9aを前記同様の荷重により鍛伸を行う(2パス目の最初の鍛伸)。
このため、図8に示すように、端面6寄りの一対の側面2,4は、200mmの圧下量tをもって圧縮される。この際、端面6付近の鋼片M2内では、当該鋼片M1の中心部に向かう一対の押圧力Xと、鋼片M1の軸方向に沿った引き込み力Yとが発生する。
その結果、端面6は、図8に示すように、側面2,4の端面6付近が外側に延び出し且つ中心部が内側に凹むフィッシュテール(魚の尾)形状となる。
このため、図8に示すように、端面6寄りの一対の側面2,4は、200mmの圧下量tをもって圧縮される。この際、端面6付近の鋼片M2内では、当該鋼片M1の中心部に向かう一対の押圧力Xと、鋼片M1の軸方向に沿った引き込み力Yとが発生する。
その結果、端面6は、図8に示すように、側面2,4の端面6付近が外側に延び出し且つ中心部が内側に凹むフィッシュテール(魚の尾)形状となる。
係る鍛伸の間において、鋼片M2における端面6寄りの内部欠陥kを圧縮できると共に、図8に示すように、更に圧縮された圧痕h2を、鍛伸後の鋼片M2における最外端部(図8で左端)寄りに位置させることができる。
引き続いて、図9中の二点鎖線の矢印に示すように、図示で左側に走行する鋼片M2における一対の側面2,4に対し、その長手方向に沿って、図9中の一点鎖線の矢印に示すように、金敷8,9の打撃面8a,9a全体により、前記と同じ圧下量tで順次鍛伸を行う(2パス目の2回目〜n回目の鍛伸)。
そして、端面5寄りの側面2,4が、金敷8,9間に至った際に、打撃面8a,9aと側面2,4とを、前記ラップ距離r2とした状態で、2パス目の最後の鍛伸を前記同様にして行う。
引き続いて、図9中の二点鎖線の矢印に示すように、図示で左側に走行する鋼片M2における一対の側面2,4に対し、その長手方向に沿って、図9中の一点鎖線の矢印に示すように、金敷8,9の打撃面8a,9a全体により、前記と同じ圧下量tで順次鍛伸を行う(2パス目の2回目〜n回目の鍛伸)。
そして、端面5寄りの側面2,4が、金敷8,9間に至った際に、打撃面8a,9aと側面2,4とを、前記ラップ距離r2とした状態で、2パス目の最後の鍛伸を前記同様にして行う。
この結果、鋼片M2中の欠陥kを全て一層圧縮でき、且つ同様に圧縮された端面6の圧痕h2を、図9に示すように、鍛伸後の鋼片M3における最外端部(図9で右端)寄りに押し出すことができる。2パス目の全鍛伸後の鋼片(スラブ)M3の断面は、700mm×550mmとなる。これにより、後述するように、圧痕h2を含む端部を切除することにより、端面の酸化を確実に防ぎ且つ歩留まりの低下を抑制することが可能となる。
以上のような1パス目および2パス目の前後おける鋼片M1〜M3の断面形状の変化と、圧痕h、h1、h2の変化との概略を、図10において示す。尚、図10中で白抜きの矢印は、前記金敷8,9による圧下方向を示す。
以上のような1パス目および2パス目の前後おける鋼片M1〜M3の断面形状の変化と、圧痕h、h1、h2の変化との概略を、図10において示す。尚、図10中で白抜きの矢印は、前記金敷8,9による圧下方向を示す。
また、鋼片M3の断面積を更に小さくするため、3パス目および4パス目の鍛伸を行って一層縮小された鋼片M5,M6としても良く、上記各パス目の最初の鍛伸および最後の鍛伸にも、前記ラップ長さr1またはラップ長さr2を用いる。
更に、前記鋼片M0の先端部または後端部において、前記ポンチPによる圧痕Hを設けずに切断した鋼片M1〜M3の端面では、係る端面寄りにおける一対の側面に対しては、金敷8,9とのラップ長さを、70〜100%(60%超)とした鍛伸により行っても良い。特に、熱間圧延でフィシュテール形状に圧延され易く且つ中心部に裂けが生じ易い鋼種からなる鋼片M0の場合には、上記端面を上記条件の鍛伸により中心部が張り出した凸面形状とすることで、追って行う熱間圧延時における上記裂けを防ぐことが可能となる。
更に、前記鋼片M0の先端部または後端部において、前記ポンチPによる圧痕Hを設けずに切断した鋼片M1〜M3の端面では、係る端面寄りにおける一対の側面に対しては、金敷8,9とのラップ長さを、70〜100%(60%超)とした鍛伸により行っても良い。特に、熱間圧延でフィシュテール形状に圧延され易く且つ中心部に裂けが生じ易い鋼種からなる鋼片M0の場合には、上記端面を上記条件の鍛伸により中心部が張り出した凸面形状とすることで、追って行う熱間圧延時における上記裂けを防ぐことが可能となる。
図11は、前記鋼片(スラブ)M3を一対のロールR1,R2間に通して分塊圧延(熱間圧延)する圧延工程を示し、ポンチによる圧痕h2を含まない側面1,3を強圧下する場合を示す。即ち、図11の左側に示すように、鋼片M3をその端面5側から、ロールR1,R2間に約15%以上の圧下率で分塊圧延を行う。この際、ロールR1,R2に接する側面1,3の端面5寄りのフィッシュテール部の外側への延びを極力抑制するようにする。
その結果、図11の右側に示すように、ロールR1,R2間を通った圧延製品Wの端面における圧痕h3は、フィシュテール部間の中央で且つ当該製品Wの中央寄りに移行する距離を短くできる。この結果、得られた製品Wの端部を短く切除するだけで、所要の圧延製品Wを歩留まり良く得ることが可能となる。
その結果、図11の右側に示すように、ロールR1,R2間を通った圧延製品Wの端面における圧痕h3は、フィシュテール部間の中央で且つ当該製品Wの中央寄りに移行する距離を短くできる。この結果、得られた製品Wの端部を短く切除するだけで、所要の圧延製品Wを歩留まり良く得ることが可能となる。
図12は、前記鋳片(スラブ)M3を一対のロールR1,R2間に通して分塊圧延(熱間圧延)する圧延工程を示し、ポンチによる圧痕h2を含む側面2,4を軽圧下する場合を示す。即ち、図12の左側に示すように、鋼片M3をその端面5側から、ロールR1,R2間に約20%以下の圧下率で分塊圧延を行う。この際、ロールR1,R2に接する側面2,4の端面5寄りのフィッシュテール部の外側への延びを助長するようにする。
その結果、図12の右側に示すように、ロールR1,R2間を通った圧延製品Wの端面における圧痕h3は、上下一対のフィシュテール部の中央で且つ当該製品Wの外側端寄りに押し出される。これによっても、得られた圧延製品Wの端部を短く切除するだけで、所要の製品Wを歩留まり良く得ることが可能となる。
その結果、図12の右側に示すように、ロールR1,R2間を通った圧延製品Wの端面における圧痕h3は、上下一対のフィシュテール部の中央で且つ当該製品Wの外側端寄りに押し出される。これによっても、得られた圧延製品Wの端部を短く切除するだけで、所要の製品Wを歩留まり良く得ることが可能となる。
ここで、本発明の具体的な実施例について、比較例と併せて説明する。
予め、断面長方形の鋳込孔を有する図示しない水冷鋳型に、溶鋼を注湯して周辺から徐々に凝固させつつ公知のガイドロールやピンチロールによって、断面角形の連続鋳造片(以下、鋼片という)M0を引き抜きつつ走行させた。
尚、鋼片M0は、C:0.4wt%、Si:0.24wt%、Mn:0.65wt%、P≦0.03wt%、S≦0.03wt%、残部:Fe(JIS:S43C)の組成であり、断面のサイズが850mm×650mmであると共に、中心部に沿って前記センターポロシティなどの欠陥kが内蔵されている。
前記同様に、約1100℃の鋼片M0における切断予定線S上で且つ短辺の側面の一方に、円柱形のポンチPを中心部に向かってプレスした。係るプレスにより、直径80mm×深さ100mmの円柱形の圧痕Hを、上記側面の長手方向に沿って3メートル間隔の複数の切断予定線S上ごとに形成した。
予め、断面長方形の鋳込孔を有する図示しない水冷鋳型に、溶鋼を注湯して周辺から徐々に凝固させつつ公知のガイドロールやピンチロールによって、断面角形の連続鋳造片(以下、鋼片という)M0を引き抜きつつ走行させた。
尚、鋼片M0は、C:0.4wt%、Si:0.24wt%、Mn:0.65wt%、P≦0.03wt%、S≦0.03wt%、残部:Fe(JIS:S43C)の組成であり、断面のサイズが850mm×650mmであると共に、中心部に沿って前記センターポロシティなどの欠陥kが内蔵されている。
前記同様に、約1100℃の鋼片M0における切断予定線S上で且つ短辺の側面の一方に、円柱形のポンチPを中心部に向かってプレスした。係るプレスにより、直径80mm×深さ100mmの円柱形の圧痕Hを、上記側面の長手方向に沿って3メートル間隔の複数の切断予定線S上ごとに形成した。
次に、圧痕Hを含む切断予定線Sごとに沿って鋼片M0を順次シャーにより切断し、長さ3メートルの細長い直方体の鋼片M1を複数本得た。
係る鋼片M1は、前記同様に、断面にて短辺である一対の側面1,3と、断面にて長辺である一対の側面2,4と、両端の端面5,6とを含む。このうち、側面2と端面5,6との間(コーナ)には、前記圧痕Hをほぼ半分に切断した半円柱形の圧痕hと前記欠陥kの一部とが露出し、且つ各圧痕hは、側面2に開口している。
次に、約1200℃に再加熱した鋼片M1における一対の側面1,3に対し、前記一対の金敷8,9を用いて断面で約200mmを圧縮する鍛伸を順次行った。係る鍛伸は、鋳片M1をその軸方向に沿って走行させつつ、一対の側面1,3の長手方向に沿って複数回の鍛伸を順に行う1パス目である。
係る鋼片M1は、前記同様に、断面にて短辺である一対の側面1,3と、断面にて長辺である一対の側面2,4と、両端の端面5,6とを含む。このうち、側面2と端面5,6との間(コーナ)には、前記圧痕Hをほぼ半分に切断した半円柱形の圧痕hと前記欠陥kの一部とが露出し、且つ各圧痕hは、側面2に開口している。
次に、約1200℃に再加熱した鋼片M1における一対の側面1,3に対し、前記一対の金敷8,9を用いて断面で約200mmを圧縮する鍛伸を順次行った。係る鍛伸は、鋳片M1をその軸方向に沿って走行させつつ、一対の側面1,3の長手方向に沿って複数回の鍛伸を順に行う1パス目である。
前記同様に、鋼片M1における端面5寄りの側面1,3に対し、断面がほぼ台形の金敷8,9を対向して配置した。係る金敷8,9の打撃面8a,9aは、鋼片M1における鋼片M1の軸方向に沿った長さLが850mmで、鋼片M1の幅(径)方向に沿った長さが1.1メートルである。
表1に示すように、金敷8,9の打撃面8a,9aと、鋼片M1の端面5寄りの一対の側面1,3とのラップ率が、当該鋼片M1に圧下を加える方向に沿った高さLに対して、23.5%、47.5%、58.8%(ラップ率)になるように、両者のラップ長さr1を、200mm、400、500mmの何れかに設定した。係るラップ距離r1ごとに3本ずつの鋼片M1を用意した。尚、1パス目の最初と最後の鍛伸は、圧痕hのない側面1,3を鍛造するに際し、端面5,6を可及的変形させないように行うべきものである。
表1に示すように、金敷8,9の打撃面8a,9aと、鋼片M1の端面5寄りの一対の側面1,3とのラップ率が、当該鋼片M1に圧下を加える方向に沿った高さLに対して、23.5%、47.5%、58.8%(ラップ率)になるように、両者のラップ長さr1を、200mm、400、500mmの何れかに設定した。係るラップ距離r1ごとに3本ずつの鋼片M1を用意した。尚、1パス目の最初と最後の鍛伸は、圧痕hのない側面1,3を鍛造するに際し、端面5,6を可及的変形させないように行うべきものである。
前記同様に、金敷8,9を互いに接近させ、各鋼片M1における端面5寄りの一対の側面1,3に対し、打撃面8a,9aを約3000tonの荷重により鍛伸する第1鍛造工程(1パス目の最初の鍛伸)を行った。
これにより、端面5寄りの一対の側面1,3は、200mmの圧下量tをもって圧縮された。この際、端面5付近の鋼片M1内では、当該鋼片M1の中心部に向かう一対の押圧力Xと、これよって鋼片M1の軸方向に沿った一対の引き込み力Yとが、接触面積(ラップ率)に応じて発生する。その結果、各鋼片M1の端面5は、表1に示すように、側面1,3が端面5よりも外側に延びる凹面、ほぼ当初の平面形状のまま、または中心部が外側に張り出す凸面、の何れかとなった。
各鋼片M1の端面5寄りに位置する第1鍛造工程後の圧痕h1について、各鋼片M1ごとの最外端部から距離を測定し、これらを表1に示した。
各鋼片M1ごとに、端面5付近から端面6付近までの側面1,3に対し、金敷8,9を複数回鍛伸し且つ最後の鍛伸を第1鍛造工程と同じ条件で行った。
これにより、端面5寄りの一対の側面1,3は、200mmの圧下量tをもって圧縮された。この際、端面5付近の鋼片M1内では、当該鋼片M1の中心部に向かう一対の押圧力Xと、これよって鋼片M1の軸方向に沿った一対の引き込み力Yとが、接触面積(ラップ率)に応じて発生する。その結果、各鋼片M1の端面5は、表1に示すように、側面1,3が端面5よりも外側に延びる凹面、ほぼ当初の平面形状のまま、または中心部が外側に張り出す凸面、の何れかとなった。
各鋼片M1の端面5寄りに位置する第1鍛造工程後の圧痕h1について、各鋼片M1ごとの最外端部から距離を測定し、これらを表1に示した。
各鋼片M1ごとに、端面5付近から端面6付近までの側面1,3に対し、金敷8,9を複数回鍛伸し且つ最後の鍛伸を第1鍛造工程と同じ条件で行った。
次いで、1パス目の全鍛伸を受けた各鋼片M2を、それぞれ断面方向で90度回転させた後、各鋼片M2における端面6寄りの異なる一対の側面2,4に対し、前記と同じ金敷8,9を対向して配置した。
表1に示すように、前記3種類のラップ率ごとに3本ずつの鋼片M2について、金敷8,9の打撃面8a,9aと端面6寄りの一対の側面2,4とのラップ率が、鋼片M2の圧下が加わる方向に沿った高さLの13,3%、26.7%、40.0%(ラップ率)になるように、両者のラップ長さr2を、100mm、200mm、300mmの範囲に設定した。尚、2パス目の最初と最後の鍛伸は、圧痕hを有する側面2とこれに対向する側面4とを鍛伸するに際し、端面5,6をフィッシュテール形状になるように行うべきものである。
前記と同じ条件で、金敷8,9を互いに接近させ、鋼片M2における端面6寄りの一対の側面2,4に対し、打撃面8a,9aを前記同様の荷重により鍛伸する第2鍛造工程(2パス目の最初の鍛伸)を行った。
表1に示すように、前記3種類のラップ率ごとに3本ずつの鋼片M2について、金敷8,9の打撃面8a,9aと端面6寄りの一対の側面2,4とのラップ率が、鋼片M2の圧下が加わる方向に沿った高さLの13,3%、26.7%、40.0%(ラップ率)になるように、両者のラップ長さr2を、100mm、200mm、300mmの範囲に設定した。尚、2パス目の最初と最後の鍛伸は、圧痕hを有する側面2とこれに対向する側面4とを鍛伸するに際し、端面5,6をフィッシュテール形状になるように行うべきものである。
前記と同じ条件で、金敷8,9を互いに接近させ、鋼片M2における端面6寄りの一対の側面2,4に対し、打撃面8a,9aを前記同様の荷重により鍛伸する第2鍛造工程(2パス目の最初の鍛伸)を行った。
尚、表1に示すように、本発明の第1鍛造工程のラップ率40〜60%で且つ上記第2鍛造工程のラップ率40%未満の範囲に含まれる鋼片M1,M2を実施例1〜4とし、これら以外を比較例1〜5とした。
第2鍛造工程により、各鋼片M2における端面6寄りの一対の側面2,4を、200mmの圧下量tをもって鍛伸した。この際、端面6付近の鋼片M2内では、当該鋼片M1の中心部に向かう一対の押圧力Xと、鋳片M1の軸方向に沿った引き込み力Yとが、それぞれの接触面積(ラップ率)に応じて発生する。
第2鍛造工程により、各鋼片M2における端面6寄りの一対の側面2,4を、200mmの圧下量tをもって鍛伸した。この際、端面6付近の鋼片M2内では、当該鋼片M1の中心部に向かう一対の押圧力Xと、鋳片M1の軸方向に沿った引き込み力Yとが、それぞれの接触面積(ラップ率)に応じて発生する。
その結果、各鋼片M2の端面6は、表1の右側に示すように、側面2,4付近が端面6よりも外側に延びる凹面、ほぼ当初の平面形状のまま、または中心部が外側に張り出す凸面、の何れかとなった。
各鋼片M2の端面5寄りに位置する第2鍛造工程後の圧痕h2について、各鋼片M2ごとの最外端部から距離を測定し、これらを表1の右端に示した。
各鋼片M2ごとに、端面6付近から端面5付近までの側面2,4に対し、金敷8,9を複数回鍛伸し、且つ最後の鍛伸を第2鍛造工程と同じ条件で行って、各例ごとの鋼片M3を得た。
各鋼片M2の端面5寄りに位置する第2鍛造工程後の圧痕h2について、各鋼片M2ごとの最外端部から距離を測定し、これらを表1の右端に示した。
各鋼片M2ごとに、端面6付近から端面5付近までの側面2,4に対し、金敷8,9を複数回鍛伸し、且つ最後の鍛伸を第2鍛造工程と同じ条件で行って、各例ごとの鋼片M3を得た。
表1によれば、実施例1〜4では、第1鍛造工程後の圧痕h1の端部からの距離が100mm以下で、且つ第2鍛造工程後の圧痕h2の端部からの距離が90mm以下であり、特に実施例1は、各距離が90mm、60mmと最短であった。
一方、表1によれば、比較例1〜5では、第1鍛造工程後の圧痕h1の端部からの距離が100mm以上で且つ第2鍛造工程後の圧痕h2の端部からの距離が100mm以上であった。特に、比較例2は、上記各距離が130mm、120mmと長く、比較例5は、圧痕h2の端部からの距離が140mmと最長であった。
一方、表1によれば、比較例1〜5では、第1鍛造工程後の圧痕h1の端部からの距離が100mm以上で且つ第2鍛造工程後の圧痕h2の端部からの距離が100mm以上であった。特に、比較例2は、上記各距離が130mm、120mmと長く、比較例5は、圧痕h2の端部からの距離が140mmと最長であった。
上記結果は、実施例1〜4は、鋼片M1への第1鍛造工程の前記ラップ率が約48%または約59%と前記本発明の範囲(40〜60%)内であったため、鍛伸された端面の形状がほぼ平面形状か極く小さな凸面になり、圧痕h1がほぼ当初の端面の位置にあった。次に、鋼片M2への第2鍛造工程の前記ラップ率が約13%または約27%と前記本発明の範囲(40%未満)内であったため、鍛伸された端面の形状がフィシュテール形となり且つその最外端部に圧痕h2が押し出されたことによるものである。
一方、比較例2は、鋼片M1への第1鍛造工程の前記ラップ率が約24%と前記範囲(40〜60%)よりも小さかったため、鍛伸された端面の形状がフィシュテール形となり且つその中間の底部(内部寄り)に圧痕h1が移行していた。このため、鋼片M2への第2鍛造工程の前記ラップ率が約27%と前記の範囲(40%未満)内であったにも拘わらず、鍛伸された端面の形状がフィシュテール形となって、その中間の底部に圧痕h2が移行していた。
また、比較例5は、鋼片M1への第1鍛造工程の条件が実施例3,4と同じであり同様な凸面を形成したが、鋼片M2に対する第2鍛造工程の前記ラップ率が約40%と前記範囲(40%未満)よりも大きかったため、鍛伸された端面の形状が顕著な凸面となり、その端部から圧痕h2までの距離が140mmと最長となった。尚、比較例1,3,4は、第1または第2鍛造工程の何れかまたは双方が前記範囲を外れたため、上記比較例2,5の何れかと同様な挙動となった。
実施例1〜4の結果から、本発明の作用が理解され且つ効果が裏付けられた。
また、比較例5は、鋼片M1への第1鍛造工程の条件が実施例3,4と同じであり同様な凸面を形成したが、鋼片M2に対する第2鍛造工程の前記ラップ率が約40%と前記範囲(40%未満)よりも大きかったため、鍛伸された端面の形状が顕著な凸面となり、その端部から圧痕h2までの距離が140mmと最長となった。尚、比較例1,3,4は、第1または第2鍛造工程の何れかまたは双方が前記範囲を外れたため、上記比較例2,5の何れかと同様な挙動となった。
実施例1〜4の結果から、本発明の作用が理解され且つ効果が裏付けられた。
図13は、円形断面の鋼片m0の一部を示す。係る鋼片m0もその中心軸に沿って前記同様の欠陥kが分布している。図13に示すように、追って切断される位置である切断予定線S上に、ポンチPを当該鋼片m0の中心部に向かってプレスし、前記同様の圧痕Hを上記線Sごとに形成する。
次に、切断予定線Sごとに沿って鋳片m0を順次切断することで、図14に示すように、所定長さの円柱形を呈する鋼片m1が得られる。
鋼片m1は、半分に切断された半円柱形の圧痕hを有する端面15,16と、図14で前後に位置する一対の側面11,13と、係る側面11,13と円周方向で約90度ずつ異なる位相に位置し且つ上記圧痕hを含む周側面12およびこれに対向する側面14と、を備える。尚、側面11〜14は、鋼片m1の円周面におけ約90度ずつの範囲の曲面で、且つ境界が重複し得る曲面の相対的な呼称である。
次に、切断予定線Sごとに沿って鋳片m0を順次切断することで、図14に示すように、所定長さの円柱形を呈する鋼片m1が得られる。
鋼片m1は、半分に切断された半円柱形の圧痕hを有する端面15,16と、図14で前後に位置する一対の側面11,13と、係る側面11,13と円周方向で約90度ずつ異なる位相に位置し且つ上記圧痕hを含む周側面12およびこれに対向する側面14と、を備える。尚、側面11〜14は、鋼片m1の円周面におけ約90度ずつの範囲の曲面で、且つ境界が重複し得る曲面の相対的な呼称である。
次いで、鋼片m1に対し、第1鍛造工程を施す。図15の左側に示すように、金敷17の凹んだ打撃面18に、鋼片m1の端面15寄りに位置する一対の側面11,13の後者を載置し、且つ前者を上向き姿勢にする。この際、圧痕hは横向きとなる。金敷17の打撃面18は、断面が半円形よりも半径が浅いほぼ弓形状であり、対の金敷20の打撃面22も同じ断面形状である。
図15中の左側の矢印で示すように、上方の金敷20を下降させ、その打撃面22よって鋼片m1の側面11に鍛伸を加える。この際、一対の側面11,13と打撃面18,22とのラップ長さが、鋼片M1に対して圧下が加わる方向に沿った高さ(直径)の40〜60%(ラップ率)とになるように調整し、且つ前記同様の圧下量tの圧下を加える鍛伸を熱間で行う。
図15中の左側の矢印で示すように、上方の金敷20を下降させ、その打撃面22よって鋼片m1の側面11に鍛伸を加える。この際、一対の側面11,13と打撃面18,22とのラップ長さが、鋼片M1に対して圧下が加わる方向に沿った高さ(直径)の40〜60%(ラップ率)とになるように調整し、且つ前記同様の圧下量tの圧下を加える鍛伸を熱間で行う。
その結果、図15の右側に示すように、円形断面の前記鋼片m1は、金敷17,20の打撃面18,22が形成するほぼ楕円形の断面に鍛伸された鋼片m2となる。同時に、図16の右側に示すように、鋼片m2の端面15は中心部が僅かに張り出した凸面となる。更に、前記圧痕hは、圧縮された圧痕h1となると共に、係る圧痕h1は、鋼片m2の端面15における最外端部(図16で右端)の位置に押し出される。
引き続いて、図16中の二点鎖線の矢印に示すように、図示で右側に走行する鋼片m2の一対の側面11,13に対し、その長手方向に沿って、図16中の一点鎖線の矢印に示すように、金敷17,20を前記同様の圧下量tで順次鍛伸を行う(1パス目の2回目〜n回目の鍛伸)。
引き続いて、図16中の二点鎖線の矢印に示すように、図示で右側に走行する鋼片m2の一対の側面11,13に対し、その長手方向に沿って、図16中の一点鎖線の矢印に示すように、金敷17,20を前記同様の圧下量tで順次鍛伸を行う(1パス目の2回目〜n回目の鍛伸)。
更に、断面方向に90度回転させた鋼片m2に対し、第2鍛造工程を施す。即ち、図17の左側に示すように、金敷17の凹んだ打撃面18に、鋼片m2の端面16寄りに位置する一対の側面12,14の後者を載置し、且つ前者を上向き姿勢にする。この際、圧痕h1は、図示のように上向きとなる。
図17の左側中の矢印で示すように、上方の金敷20を下降させ、その打撃面22によって鋼片m2の側面12を鍛伸する。この際、一対の側面12,14と打撃面18,22とのラップ長さが、鋼片M2の圧下が加わる方向に沿った長さの40%未満(ラップ率)とになるように調整し、且つ前記同様の圧下量tの圧下を加える鍛伸を熱間で行う。
図17の左側中の矢印で示すように、上方の金敷20を下降させ、その打撃面22によって鋼片m2の側面12を鍛伸する。この際、一対の側面12,14と打撃面18,22とのラップ長さが、鋼片M2の圧下が加わる方向に沿った長さの40%未満(ラップ率)とになるように調整し、且つ前記同様の圧下量tの圧下を加える鍛伸を熱間で行う。
その結果、図17の右側に示すように、断面ほぼ楕円形の前記鋼片m2は、金敷17,20の打撃面18,22が形成する円形断面に鍛伸された鋼片m3となる。同時に、図18の左側に示すように、鋼片m3の端面16は、中心部が凹み側面12,14付近が張り出したフィッシュテール形状となる。更に、前記圧痕h1は、更に圧縮された圧痕h2となると共に、係る圧痕h2は、端面16における最外端部(図18で左端)寄りに押し出される。
引き続いて、図18中の二点鎖線の矢印に示すように、図示で左側に走行する鋼片m3の一対の側面12,14に対して、その長手方向に沿って、図18中の一点鎖線の矢印に示すように、金敷24,27により前記同様の圧下量tで順次鍛伸を行う(2パス目の2回目〜n回目の鍛伸)。
引き続いて、図18中の二点鎖線の矢印に示すように、図示で左側に走行する鋼片m3の一対の側面12,14に対して、その長手方向に沿って、図18中の一点鎖線の矢印に示すように、金敷24,27により前記同様の圧下量tで順次鍛伸を行う(2パス目の2回目〜n回目の鍛伸)。
以上の鍛造工程を経て得られた鋼片m3は、前記欠陥kが圧縮され、且つ端面15,16に露出しにくくなるため、係る端面15,16の酸化を防止できる。
そして、鋼片m3は、前記同様の分塊圧延(熱間圧延)による圧延工程を施される。その結果、得られる圧延製品の端面における圧痕h3は、上下一対のフィシュテール部の中央で且つ当該製品の最外側寄りに押し出される。これによっても、得られた圧延製品の端部を短く切除するだけで、所要の製品を歩留まり良く得ることが可能となる。しかも、上記圧延製品の端面には、前記欠陥kが露出しなくなるため、係る端面の酸化も防止できる。
そして、鋼片m3は、前記同様の分塊圧延(熱間圧延)による圧延工程を施される。その結果、得られる圧延製品の端面における圧痕h3は、上下一対のフィシュテール部の中央で且つ当該製品の最外側寄りに押し出される。これによっても、得られた圧延製品の端部を短く切除するだけで、所要の製品を歩留まり良く得ることが可能となる。しかも、上記圧延製品の端面には、前記欠陥kが露出しなくなるため、係る端面の酸化も防止できる。
本発明は、前記実施の形態および実施例に限定されるものではない。
例えば、前記鋼片M0は、断面正方形であっても良く、この場合、ポンチPのプレスによる圧痕Hは、当該鋼片M0の任意の側面に施されると共に、係る圧痕Hの位置と関係なく、対向する一対の側面および残りの一対の側面のどちらを先に鍛造しても良い。
また、前記鋼片M0,M1〜M3には、ほぼ正方形や長方形であって且つ四隅にアールが付された断面形状のものも含まれる。
更に、鍛造工程に用いる一対の金敷は、側面視の断面が前記ほぼ台形状を呈するものに限らず、前記鋼片M1,M2に対して前記ラップ率を設定できる平坦な打撃面を有するものであれば、任意形状のものを用いることができる。
例えば、前記鋼片M0は、断面正方形であっても良く、この場合、ポンチPのプレスによる圧痕Hは、当該鋼片M0の任意の側面に施されると共に、係る圧痕Hの位置と関係なく、対向する一対の側面および残りの一対の側面のどちらを先に鍛造しても良い。
また、前記鋼片M0,M1〜M3には、ほぼ正方形や長方形であって且つ四隅にアールが付された断面形状のものも含まれる。
更に、鍛造工程に用いる一対の金敷は、側面視の断面が前記ほぼ台形状を呈するものに限らず、前記鋼片M1,M2に対して前記ラップ率を設定できる平坦な打撃面を有するものであれば、任意形状のものを用いることができる。
1,2,3,4……………側面
5,6,15,16…………端面
8,9………………………金敷
11,13…………………一対の側面
12,14…………………異なる一対の側面
17,20,24,26……金敷
M0,m0…………………連続鋳造片(鋼片)
M1〜M3,m1〜m3…鋼片
H,h1,h2………………圧痕
t……………………………圧下量
L……………………………高さ
r1,r2…………………ラップ長さ
5,6,15,16…………端面
8,9………………………金敷
11,13…………………一対の側面
12,14…………………異なる一対の側面
17,20,24,26……金敷
M0,m0…………………連続鋳造片(鋼片)
M1〜M3,m1〜m3…鋼片
H,h1,h2………………圧痕
t……………………………圧下量
L……………………………高さ
r1,r2…………………ラップ長さ
Claims (4)
- 鋼片を鍛伸するに際し、当該鋼片の端部と金敷とのラップ長さを調整することにより、当該鋼片の端部の形状を所望の形状に成形する鍛造工程と、
上記鍛伸された鋼片を熱間圧延する圧延工程と、を含む、
ことを特徴とする鋼片の圧延方法。 - 前記鍛造工程は、角形断面または円形断面を有する前記鋼片の端面寄りの対向する一対の側面に対し、当該鋼片の端面を可及的に変形させないため、一対の金敷で圧下を加える方向に沿った上記鋼片の端面の高さに対する一対の金敷ごととのラップ長さを40〜60%とした鍛伸である、
ことを特徴とする請求項1に記載の鋼片の圧延方法。 - 前記鍛造工程は、角形断面または円形断面を有する前記鋼片の端面寄りの対向する一対の側面に対し、当該鋼片の端面を中心部が凹み上記一対の側面付近が外側に延びるフィシュテール形状にするため、一対の金敷で圧下を加える方向に沿った上記鋼片の端面の高さに対する一対の金敷ごととのラップ長さを40%未満とした鍛伸である、
ことを特徴とする請求項1に記載の鋼片の圧延方法。 - 前記鍛造工程は、角形断面または円形断面を有する前記鋼片の端面寄りの対向する一対の側面に対し、当該鋼片の端面を中心部が張り出す凸面にするため、一対の金敷で圧下を加える方向に沿った上記鋼片の端面の高さに対する一対の金敷ごととのラップ長さを60%超とした鍛伸である、
ことを特徴とする請求項1に記載の鋼片の圧延方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004253825A JP2006068766A (ja) | 2004-09-01 | 2004-09-01 | 鋼片の圧延方法 |
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JP2006068766A true JP2006068766A (ja) | 2006-03-16 |
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JP (1) | JP2006068766A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010149141A (ja) * | 2008-12-25 | 2010-07-08 | Daido Steel Co Ltd | 大断面鋳片からの太丸製品の製造方法 |
JP2016078108A (ja) * | 2014-10-22 | 2016-05-16 | Jfeスチール株式会社 | スラブ鍛造方法 |
KR102395233B1 (ko) * | 2020-12-18 | 2022-05-04 | 주식회사 포스코 | 금속 슬래브 제조 방법 |
-
2004
- 2004-09-01 JP JP2004253825A patent/JP2006068766A/ja active Pending
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