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JP2006058171A - マンモグラフィ用放射線画像変換パネルおよびその製造方法 - Google Patents

マンモグラフィ用放射線画像変換パネルおよびその製造方法 Download PDF

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JP2006058171A JP2004241411A JP2004241411A JP2006058171A JP 2006058171 A JP2006058171 A JP 2006058171A JP 2004241411 A JP2004241411 A JP 2004241411A JP 2004241411 A JP2004241411 A JP 2004241411A JP 2006058171 A JP2006058171 A JP 2006058171A
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Abstract

【課題】胸壁部分の撮影に必要な画像位置を確保できるとともに、長期に渡って、吸湿による輝尽性蛍光体層の特性低下を防止でき、かつ生産性が高いマンモグラフィ用放射線画像変換パネルおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】マンモグラフィ用放射線画像変換パネルは、相互に直交する平行な辺を2組有する矩形状の基板に輝尽性蛍光体層が形成され、輝尽性蛍光体層が封止接着層を介して防湿保護フィルムによって封止されるものであり、輝尽性蛍光体層は、基板に対して、基板の2組の平行な辺のうち、一方の第1の平行な辺の組の少なくとも1つの第1の辺と輝尽性蛍光体層の端部とが防湿保護フィルムを基板に前記封止接着層を介して防湿保護フィルムを接着しても所定の防湿効果が得られない第1の距離をあけるとともに、第2の平行な辺の各辺と前記輝尽性蛍光体層の端部とが第1の距離よりも長く所定の防湿効果が得られる第2の距離をあけて形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、胸壁部分の撮影に必要な画像位置を確保できるとともに、吸湿による特性劣化がなく生産性が高いマンモグラフィ用放射線画像変換パネルおよびその製造方法に関する。
放射線(X線、α線、β線、γ線、電子線、および紫外線等)の照射を受けると、この放射線エネルギーの一部を蓄積し、その後、可視光等の励起光の照射を受けると、蓄積されたエネルギーに応じた輝尽発光を示す蛍光体が知られている。この蛍光体は、輝尽性蛍光体(蓄積性蛍光体)と呼ばれ、医療用途などの各種の用途に利用されている。
一例として、この輝尽性蛍光体の膜(輝尽性蛍光体層)を有する放射線画像変換パネルを利用する放射線画像情報記録再生システムが知られており、例えば、富士写真フイルム社製のFCR(Fuji Computed Radiography)等として実用化されている。
この放射線画像情報記録再生システムでは、人体などの被写体を介してX線等を照射することにより、放射線画像変換パネル(輝尽性蛍光体層)に被写体の放射線画像情報を記録する。記録後に、放射線画像変換パネルをレーザ光等の励起光で2次元的に走査して輝尽発光を生ぜしめ、この輝尽発光光を光電的に読み取って画像信号を得、この画像信号に基づいて再生した画像を、CRTなどの表示装置、または写真感光材料などの記録材料等に、被写体の放射線画像として出力する。
放射線画像変換パネルは、通常、輝尽性蛍光体の粉末を、バインダ等を含む溶媒に分散してなる塗料を調製して、この塗料をガラスまたは樹脂製のパネル状の支持体に塗布し、乾燥することによって、作成される。
これに対し、真空蒸着またはスパッタリング等の真空成膜法(気相成膜法)によって、支持体に輝尽性蛍光体層(以下、蛍光体層ともいう)を形成してなる蛍光体パネルも知られている。真空成膜法による蛍光体層は、真空中で形成されるので不純物が少なく、また、輝尽性蛍光体以外のバインダなどの成分が殆ど含まれないので、性能のバラツキが少なく、しかも発光効率が非常に良好であるという優れた特性を有している。
放射線画像変換パネルの特性を劣化させる要因の1つとして、輝尽性蛍光体層の吸湿が挙げられる。
輝尽性蛍光体層、特に、良好な特性を有するアルカリハライド系の輝尽性蛍光体層は、吸湿性が高く、通常(常温/常湿)の環境下であっても、容易に吸湿する。その結果、輝尽発光特性すなわち感度の低下、または輝尽性蛍光体の結晶性の低下(例えば、柱状構造をもつアルカリハライド系の輝尽性蛍光体であれば、結晶の柱状性の崩壊)による再生画像の鮮鋭性の低下等を生じてしまう。
このような問題点を解決するために、放射線画像変換パネルでは、蛍光体層を防湿性の部材で封止することが行われている(特許文献1〜特許文献3参照)。
特許文献1には、支持体、この支持体上に形成された輝尽性蛍光体層、保護層からなり、放射線画像変換パネル端面と支持体上に形成された輝尽性蛍光体層端面の距離をtとしたとき、放射線画像変換パネルの4辺全てにおいて、tが4mm以下である放射線画像変換パネルが開示されている。
また、特許文献1には、図9(a)および(b)に示すように、蛍光体層104が形成されたガラスの支持体102に、プラスチックシート、例えばポリエチレンテレフタレートシートを保護膜106として用い、支持体102の裏面102aで接着し封止した形態の放射線画像変換パネル100が開示されている。この放射線画像変換パネル100においては、支持体102より少し大きいポリエチレンテレフタレートシートを重ね十分密着した後、先ず、3辺をしっかり裏面102aで封着剤または熱接着等を用いて接着する。後に、残った1辺から減圧により保護膜106のシートを蛍光体層104とよく密着させ完全に封着剤を用いるか、または熱接着し、封着する。
さらに、特許文献1には、図10(a)および(b)に示すように、1つの辺について、スペーサ116として用いるガラスの幅分だけの長さを蛍光体層114端面から残し、ここの部分で、支持体112、スペーサ116および保護層118(ガラス製)を接着して蛍光体層114を密封止した構造である形態の放射線画像変換パネル110が開示されている。
この放射線画像変換パネル110においては、いずれも1つの辺において、蛍光体層114端面と放射線画像変換パネル110の端面との距離Sが殆どスペーサ116の幅に限定されている。例えば、スペーサ116の幅Sを1mmとすることで、この辺においては放射線画像変換パネル110の端面からすぐに撮影領域となるものである。
また、特許文献2には、支持体の上に、燐光体層の表面が支持体の表面よりも小さく、支持体の縁に到達しない燐光体層が形成されており、この燐光体層を覆うようにして支持体の上に耐湿性保護オーバーコート層が形成されている燐光体スクリーンおよび燐光体パネルが開示されている。
また、特許文献3には、支持体上に輝尽性蓄積蛍光体層が形成されてなる蛍光体シートの上面および下面が防湿保護フィルムで覆われており、蛍光体シートの周縁部がインパルスローラにより熱融着されている放射線画像変換パネルが開示されている。
特開2003−248093号公報 特開2003−149396号公報 特開2002−71899号公報
しかしながら、特許文献1に開示された図9(a)および(b)ならびに図10(a)および(b)に示す放射線画像変換パネル100、110は、いずれも製造工程が複雑であり、生産性が低いという問題点がある。このため、製造コストが嵩む。
特に、図9(a)および(b)に示す放射線画像変換パネル100を製造する場合、裏面102aで3辺にわたり、ポリエチレンテレフタレートシートを封着剤または熱接着等を用いて接着する必要があり、製造工程が極めて複雑になる。
さらに、図10(a)および(b)に示す放射線画像変換パネル110は、スペーサ116の幅Sを狭くした場合、封止部が狭くなり、スペーサ116と保護層118と接合面積が小さくなり、十分な封止効果を得ることができないという問題点がある。
また、特許文献2の燐光体スクリーンおよび燐光体パネルにおいては、燐光体層の表面が支持体の表面よりも小さいため、燐光体スクリーンまたは燐光体パネルの周縁部で画像を得ることができないという問題点がある。このため、マンモグラフィに要求される胸壁部の撮影に必要な画像位置を確保することができない。
さらに、特許文献3においては、周縁部を熱融着しているため、熱融着の接合代が必要になり、放射線画像変換パネルの周縁部で画像を得ることができないという問題点がある。このため、マンモグラフィに要求される胸壁部の撮影に必要な画像位置を確保することができない。
本発明の目的は、前記従来技術の問題点を解決することにあり、胸壁部分の撮影に必要な画像位置を確保できるとともに、長期に渡って、吸湿による輝尽性蛍光体層の特性低下を防止でき、かつ生産性が高いマンモグラフィ用放射線画像変換パネルおよびその製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様は、相互に直交する平行な辺を2組有する矩形状の基板と、前記基板上に形成される矩形状の輝尽性蛍光体層と、前記輝尽性蛍光体層を封止する防湿保護フィルムと、前記防湿保護フィルムの外縁部を前記基板に接着する封止接着層とを有し、前記輝尽性蛍光体層は、前記基板に対して、前記基板の2組の平行な辺のうち、一方の第1の平行な辺の組の少なくとも1つの第1の辺と前記輝尽性蛍光体層の端部とが、前記防湿保護フィルムを前記基板に前記封止接着層を介して前記防湿保護フィルムを接着しても所定の防湿効果が得られない第1の距離をあけるとともに、前記第2の平行な辺の各辺と前記輝尽性蛍光体層の端部とが、前記第1の距離よりも長く、前記封止接着層を介して前記防湿保護フィルムを接着すると所定の防湿効果が得られる第2の距離をあけて形成されており、前記封止接着層は、前記輝尽性蛍光体層の周縁部のうち、前記第2の距離の領域に形成されるとともに、前記基板の第1の辺側の側面または裏面に形成されていることを特徴とするマンモグラフィ用放射線画像変換パネルを提供するものである。
本発明においては、さらに、前記輝尽性蛍光体層を前記基板面方向で囲むとともに、前記封止接着層により前記防湿保護フィルムが接着される封止部を有し、前記封止部の少なくとも前記第2の距離に相当する部分と前記輝尽性蛍光体層との高さの差が±0.3mm以内であることが好ましい。
また、本発明の第2の態様は、相互に直交する平行な辺を2組有する矩形状の基板と、前記基板に形成された平面視矩形状の凹部と、前記凹部に形成された輝尽性蛍光体層と、前記輝尽性蛍光体層を封止する防湿保護フィルムと、前記防湿保護フィルムの外縁部を前記基板に接着する封止接着層とを有し、前記凹部は、前記基板に対して、前記基板の2組の平行な辺のうち、一方の第1の平行な辺の組の少なくとも1つの第1の辺と前記凹部の内壁とが、前記防湿保護フィルムを前記基板に前記封止接着層を介して前記防湿保護フィルムを接着しても所定の防湿効果が得られない第1の距離をあけるとともに、前記第2の平行な辺の各辺と前記凹部の内壁とが、前記第1の距離よりも長く、前記封止接着層を介して前記防湿保護フィルムを接着すると所定の防湿効果が得られる第2の距離をあけて形成されており、前記封止接着層は、前記輝尽性蛍光体層の周縁部のうち、前記第2の距離の領域に形成されるとともに、前記基板の第1の辺側の側面または裏面に形成されていることを特徴とするマンモグラフィ用放射線画像変換パネルを提供するものである。
本発明においては、少なくとも前記第2の距離に相当する部分の前記基板の表面と前記輝尽性蛍光体層の表面との高さの差が±0.3mm以内であることが好ましい。
また、本発明においては、前記第1の距離は、例えば、2mm未満であり、前記第2の距離は、例えば、2mm以上である。
さらに、本発明においては、前記封止接着層は、例えば、透湿度が1000g/m・day以下、幅が2mm〜10mm、かつ、厚さが0.5μm〜20μmである。
また、本発明の第3の態様は、相互に直交する平行な辺を2組有する矩形状の基板に輝尽性蛍光体層が形成され、前記輝尽性蛍光体層が防湿保護フィルムによって封止されるマンモグラフィ用放射線画像変換パネルの製造方法であって、前記基板上に前記輝尽性蛍光体層を、前記基板に対して、前記基板の2組の平行な辺のうち、一方の第1の平行な辺の組の少なくとも1つの第1の辺と前記輝尽性蛍光体層の端部とが、前記防湿保護フィルムを前記基板に前記封止接着層を介して前記防湿保護フィルムを接着しても所定の防湿効果が得られない第1の距離をあけるとともに、前記第2の平行な辺の各辺と前記輝尽性蛍光体層の端部とが、前記第1の距離よりも長く、前記封止接着層を介して前記防湿保護フィルムを接着すると所定の防湿効果が得られる第2の距離をあけて形成する工程と、前記輝尽性蛍光体層の周縁部のうち、前記第2の距離の領域および前記基板の第1の辺側の側面または裏面に接着剤を塗布する工程と、前記防湿保護フィルムの外縁部を、前記接着剤が塗布された領域に接着する工程とを有することを特徴とするマンモグラフィ用放射線画像変換パネルの製造方法を提供するものである。
また、本発明の第4の態様は、相互に直交する平行な辺を2組有する矩形状の基板に輝尽性蛍光体層が形成され、前記輝尽性蛍光体層が防湿保護フィルムによって封止されるマンモグラフィ用放射線画像変換パネルの製造方法であって、前記基板に凹部を、前記基板に対して、前記基板の2組の平行な辺のうち、一方の第1の平行な辺の組の少なくとも1つの第1の辺と前記凹部の内壁とが、前記防湿保護フィルムを前記基板に前記封止接着層を介して前記防湿保護フィルムを接着しても所定の防湿効果が得られない第1の距離をあけるとともに、前記第2の平行な辺の各辺と前記凹部の内壁とが、前記第1の距離よりも長く、前記封止接着層を介して前記防湿保護フィルムを接着すると所定の防湿効果が得られる第2の距離をあけて形成する工程と、前記凹部に前記輝尽性蛍光体層を形成する工程と、前記輝尽性蛍光体層の周縁部のうち、前記第2の距離の領域および前記基板の第1の辺側の側面または裏面に接着剤を塗布する工程と、前記防湿保護フィルムの外縁部を、前記接着剤が塗布された領域に接着する工程とを有することを特徴とするマンモグラフィ用放射線画像変換パネルの製造方法を提供するものである。
本発明の第1の態様および第2の態様のマンモグラフィ用放射線画像変換パネルによれば、輝尽性蛍光体層を、基板に対して、この基板の2組の平行な辺のうち、一方の第1の平行な辺の組の少なくとも1つの第1の辺と輝尽性蛍光体層の端部とが、防湿保護フィルムを基板に封止接着層を介して防湿保護フィルムを接着しても所定の防湿効果が得られない第1の距離をあけるとともに、第2の平行な辺の各辺と輝尽性蛍光体層の端部とが、第1の距離よりも長く封止接着層を介して防湿保護フィルムを接着すると所定の防湿効果が得られる第2の距離をあけて形成し、封止接着層を、輝尽性蛍光体層の周縁部のうち、第2の距離の領域および基板の第1の辺側の側面または裏面に形成することにより、基板の側面と輝尽性蛍光体層との距離を近くできる。このため、マンモグラフィで要求される胸壁部分の撮影に必要な画像位置を確保することができる。さらに、輝尽性蛍光体層の両側に所定の防湿効果が得られる領域が設けられており、高温、高湿のような厳しい条件下であっても、長期に渡って、吸湿に起因する画像記録の特性劣化を抑制することができる。
また、基板の側面と輝尽性蛍光体層との距離を、防湿保護フィルムを接着しても所定の防湿効果が得られない程度、近くした場合でも、防湿保護フィルムの外縁部を基板の側面または底面に、封止接着層により接着するだけでよく、特別な部材を設ける必要がない。このため、簡単に製造でき、生産性を高くできる。特に、ロール状の防湿保護フィルムを用いた場合には、更に生産性を高くできる。
さらに、本発明の第3の態様および第4の態様のマンモグラフィ用放射線画像変換パネルの製造方法によれば、輝尽性蛍光体層を、基板に対して、この基板の2組の平行な辺のうち、一方の第1の平行な辺の組の少なくとも1つの第1の辺と輝尽性蛍光体層の端部とが、防湿保護フィルムを基板に封止接着層を介して防湿保護フィルムを接着しても所定の防湿効果が得られない第1の距離をあけるとともに、第2の平行な辺の各辺と輝尽性蛍光体層の端部とが、第1の距離よりも長く封止接着層を介して防湿保護フィルムを接着すると所定の防湿効果が得られる第2の距離の位置をあけて形成し、封止接着層を、輝尽性蛍光体層の周縁部のうち、第2の距離の領域および基板の第1の辺側の側面または裏面に形成することにより、基板の側面と輝尽性蛍光体層との距離を近くできる。このため、マンモグラフィで要求される胸壁部分の撮影に必要な画像位置を確保することができる。さらに、輝尽性蛍光体層の両側に所定の防湿効果が得られる領域が設けられており、高温、高湿のような厳しい条件下であっても、長期に渡って、吸湿に起因する画像記録の特性劣化を抑制することができる。
また、基板の側面と輝尽性蛍光体層との距離を、防湿保護フィルムを接着しても所定の防湿効果が得られない程度、近くした場合でも、防湿保護フィルムの外縁部を基板の側面または底面に、接着剤により接着するだけでよく、特別な部材を設ける必要がない。このため、簡単に製造でき、生産性を高くできる。特に、ロール状の防湿保護フィルムを用いた場合には、更に生産性を高くできる。
以下に、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて、本発明のマンモグラフィ用放射線画像変換パネルおよびその製造方法を詳細に説明する。
図1(a)は本発明の第1の実施例に係るマンモグラフィ用放射線画像変換パネルを示す模式的平面図であり、(b)は(a)のA−A線による断面図であり、(c)は(a)のB−B線による断面図である。図2は、図1(c)の要部拡大図である。
図1(a)に示すマンモグラフィ用放射線画像変換パネル(以下、蛍光体パネルという)10は、基板12の長辺の一辺部側の側面12bおよび他辺部側の側面12dのいずれか一方を人体に向けてマンモグラフィに使用されるものである。
図1(a)〜(c)および図2に示すように、蛍光体パネル10は、基板12と、輝尽性蛍光体層(以下、蛍光体層という)16と、防湿保護フィルム18と、防湿保護フィルム18の周囲を基板12に接着する封止接着層19とを有するものである。蛍光体パネル10においては、基板12に凹部14が形成されており、この凹部14に蛍光体層16が形成されている。また、基板12の表面12aを覆うようにして防湿保護フィルム18が設けられている。
基板12は、相互に直交する平行な辺を2組有する略長方形状を呈する板状部材である。この基板12の平行な長辺における各側面を、それぞれ一辺部側の側面12bおよび他辺部側の側面12dともいう。この基板12の表面12aの略中央部には、平面視略長方形状の凹部14が形成されている。この凹部14の長辺は、基板12の長辺と平行である。
また、凹部14は、その内壁と、基板12の一辺部の側面12bおよび他辺部の側面12dとの距離が共にLであり、短辺側の側面12eとの距離は共にWである。
距離L(第1の距離)は、防湿保護フィルム18を接着剤で貼り付けた場合、十分な接着長を得ることができず、十分な防湿性(所定の防湿性)を得ることができない長さである。
また、距離W(第2の距離)は、防湿保護フィルム18を接着剤で貼り付けた場合、十分な接着長を得ることができ、十分な防湿性(所定の防湿性)を得ることができる長さである。距離Wは、距離Lよりも長く、例えば、距離Wが2mm以上である場合、距離Lは2mm未満である。
また、凹部14は蛍光体層16が形成されるものである。すなわち、距離Lは、蛍光体層16の端部から一辺部の側面12bまたは他辺部の側面12dまでの距離である。また、距離Wは、蛍光体層16の端部から側面12eまでの距離である。
本実施例においては、基板12の表面12aにおける蛍光体層16の短辺と平行な方向には、蛍光体層16を挟んで防湿保護フィルム18の接着領域が形成されており、これにより、十分な防湿効果を得ることができる。
蛍光体層16は、基板12の凹部14に、例えば、真空成膜法によって形成されたものである。蛍光体層16は、その表面16aが基板12の表面12aと略面一である。また、蛍光体層16の表面16aと基板12の表面12aとの高さの差は±0.3mm以内である。なお、本発明においては、基板12の表面12aについて、少なくとも防湿保護フィルム18の接着領域(距離Wの領域)が蛍光体層16と略面一(高さの差が±0.3mm以内)であれば、十分な防湿効果を得ることができる。
また、本発明においては、蛍光体層16の形成以前に各種の処理を行っても良い。蛍光体層16の形成以前の処理としては、例えば、基板12の凹部14に形成された輝尽発光光を反射するための反射膜を形成することが例示される。さらに、この反射膜上に反射膜を保護するためのバリア膜等を形成してもよい。これらの膜が形成された基板12の凹部14に、蛍光体層16を形成してもよい。
防湿保護フィルム18は、例えば、真空蒸着によって形成された蛍光体層16を封止して、吸湿を防止するために、蛍光体層16を覆って封止するものである。防湿保護フィルム18は、基板12の表面12aを覆うとともに、防湿性が得られる接着長fを有する封止接着層19により周縁部が基板の表面、または基板の側面もしくは基板の裏面に接着されるものである。封止接着層19の接着長fは、所定の防湿性が得られれば、その長さは特に限定されるものではない。しかしながら、後述するように接着長fは2mm以上であることが好ましい。また、接着長fは、距離Wと同じでもよい。
図1(c)および図2に示すように、防湿保護フィルム18は、基板12の一辺部側の側面12bにおける端部が折り曲げられた折曲部18aが封止接着層19により基板12の側面12bに接着される。また、他辺部側の側面12dについても同様に防湿保護フィルム18の外縁部(端部)が折り曲げられた折曲部18aが封止接着層19により基板12の側面12dに接着される。また、防湿保護フィルム18は、基板12の表面12aにおいても、蛍光体層16の短辺方向に延びる距離Wの領域において封止接着層19により接着されている。なお、防湿保護フィルム18は、例えば、熱ラミネーション法により、封止接着層19を介して基板12の表面、側面、裏面に接着される。
なお、本発明においては、基板12は、凹部14が形成可能であれば、特に限定されるものではない。
蛍光体パネル10で使用されている各種のものが利用可能である。例えば、石英ガラス、無アルカリガラス、ソーダガラスもしくは耐熱ガラス(パイレックスTM等)などから形成されるガラス板、またはアルミニウムシート、鉄シート、銅シートおよびクロムシートなどの金属シート、もしくは金属酸化物の被覆層を有する金属シート等を用いることができる。
また、基板12の凹部14の形成方法は、特に限定されるものではなく、凹部14は、例えば、ドライエッチング法またはウエットエッチング法により形成することができる。
蛍光体層16を形成する輝尽性蛍光体としては、各種のものが利用可能であるが、一例として、下記の輝尽性蛍光体が好ましく例示される。
例えば、米国特許第3、859、527号明細書に記載されている輝尽性蛍光体である、「SrS:Ce、Sm」、「SrS:Eu、Sm」、「ThO2 :Er」、および、「La22S:Eu、Sm」。
特開昭55−12142号公報に開示される、「ZnS:Cu、Pb」、「BaO・xAl23:Eu(但し、0.8≦x≦10)」、および、一般式「MIIO・xSiO2:A」で示される輝尽性蛍光体。
(上記式において、MIIは、Mg、Ca、Sr、Zn、CdおよびBaからなる群より選択される少なくとも一種であり、Aは、Ce、Tb、Eu、Tm、Pb、Tl、BiおよびMnからなる群より選択される少なくとも一種である。また、0.5≦x≦2.5である。)
特開昭55−12144号公報に開示される、一般式「LnOX:xA」で示される輝尽性蛍光体。
(上記式において、Lnは、La、Y、GdおよびLuからなる群より選択される少なくとも一種であり、Xは、ClおよびBrの少なくとも一種であり、Aは、CeおよびTbの少なくとも一種である。また、0≦x≦0.1である。)
特開昭55−12145号公報に開示される、一般式「(Ba1-x、M2+x)FX:yA」で示される輝尽性蛍光体。
(上記式において、M2+は、Mg、Ca、Sr、ZnおよびCdからなる群より選択される少なくとも一種であり、Xは、Cl、BrおよびIからなる群より選択される少なくとも一種であり、Aは、Eu、Tb、Ce、Tm、Dy、Pr、Ho、Nd、YbおよびErからなる群より選択される少なくとも一種である。また、0≦x≦0.6であり、0≦y≦0.2である。)
特開昭57−148285号公報に開示される、下記のいずれかの輝尽性蛍光体。
すなわち、一般式「xM3(PO42・NX2:yA」または「M3(PO42・yA」で示される輝尽性蛍光体;
(上記式において、MおよびNは、それぞれ、Mg、Ca、Sr、Ba、ZnおよびCdからなる群より選択される少なくとも一種であり、Xは、F、Cl、BrおよびIからなる群より選択される少なくとも一種であり、Aは、Eu、Tb、Ce、Tm、Dy、Pr、Ho、Nd、Yb、Er、Sb、Tl、MnおよびSnからなる群より選択される少なくとも一種である。また、0≦x≦6、0≦y≦1である。)
一般式「nReX3・mAX’2:xEu」または「nReX3・mAX’2:xEu、ySm」で示される輝尽性蛍光体;
(上記式において、Reは、La、Gd、YおよびLuからなる群より選択される少なくとも一種であり、Aは、Ba、SrおよびCaからなる群より選択される少なくとも一種であり、XおよびX’は、それぞれ、F、Cl、およびBrからなる群より選択される少なくとも一種である。また、1×10-4<x<3×10-1であり、1×10-4<y<1×10-1であり、さらに、1×10-3<n/m<7×10-1である。)
および、一般式「MIX・aMIIX’2・bMIIIX''3:cA」で示されるアルカリハライド系輝尽性蛍光体。
(上記式において、MI は、Li、Na、K、RbおよびCsからなる群より選択される少なくとも一種であり、MIIは、Be、Mg、Ca、Sr、Ba、Zn、Cd、CuおよびNiからなる群より選択される少なくとも一種の二価の金属であり、MIIIは、Sc、Y、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Al、GaおよびInからなる群より選択される少なくとも一種の三価の金属であり、X、X’およびX''は、F、Cl、BrおよびIからなる群より選択される少なくとも一種であり、Aは、Eu、Tb、Ce、Tm、Dy、Pr、Ho、Nd、Yb、Er、Gd、Lu、Sm、Y、Tl、Na、Ag、Cu、BiおよびMgからなる群より選択される少なくとも一種である。また、0≦a<0.5であり、0≦b<0.5であり、0≦c<0.2である。)
特開昭56−116777号公報に開示される、一般式「(Ba1-X、MIIX)F2・aBaX2:yEu、zA」で示される輝尽性蛍光体。
(上記式において、MIIは、Be、Mg、Ca、Sr、ZnおよびCdからなる群より選択される少なくとも一種であり、Xは、Cl、BrおよびIからなる群より選択される少なくとも一種であり、Aは、ZrおよびScの少なくとも一種である。また、0.5≦a≦1.25であり、0≦x≦1であり、1×10-6≦y≦2×10-1であり、0<z≦1×10-2である。)
特開昭58−69281号公報に開示される、一般式「MIIIOX:xCe」で示される輝尽性蛍光体。
(上記式において、MIIIは、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、YbおよびBiからなる群より選択される少なくとも一種の三価の金属であり、Xは、ClおよびBrの少なくとも一種である。また、0≦x≦0.1である。)
特開昭58−206678号公報に開示される、一般式「Ba1-xMaLaFX:yEu2+」で示される輝尽性蛍光体。
(上記式において、Mは、Li、Na、K、RbおよびCsからなる群より選択される少なくとも一種であり、Lは、Sc、Y、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Gd、Tb、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Al、Ga、InおよびTlからなる群より選択される少なくとも一種の三価の金属であり、Xは、Cl、BrおよびIからなる群より選択される少なくとも一種である。また、1×10-2≦x≦0.5であり、0≦y≦0.1であり、さらに、aはx/2である。)
特開昭59−75200号公報に開示される、一般式「MIIFX・aMIX’・bM’IIX''2・cMIII3・xA:yEu2+」で示される輝尽性蛍光体。(上記式においてMIIは、Ba、SrおよびCaからなる群より選択される少なくとも1種であり、MIは、Li、Na、K、RbおよびCsからなる群より選択される少なくとも一種であり、M’IIは、BeおよびMgの少なくとも一方の二価の金属であり、MIIIは、Al、Ga、In、およびTlからなる群より選択される少なくとも一種の三価の金属であり、Aは、金属酸化物であり、X、X’およびX''は、それぞれ、F、Cl、Br、およびIからなる群より選択される少なくとも一種である。また、0≦a≦2であり、0≦b≦1×10-2であり、0≦c≦1×10-2であり、かつ、a+b+c≧10-6であり、さらに、0<x≦0.5であり、0<y≦0.2である。)
特に、優れた輝尽発光特性を有し、かつ、本発明の効果が良好に得られる等の点で、特開昭57−148285号公報に開示されるアルカリハライド系輝尽性蛍光体は好ましく例示され、中でも特に、MIが、少なくともCsを含み、Xが、少なくともBrを含み、さらに、Aが、EuまたはBiであるアルカリハライド系輝尽性蛍光体は好ましく、その中でも特に、一般式「CsBr:Eu」で示される輝尽性蛍光体が好ましい。
蛍光体層16は、このような輝尽性蛍光体からなり、形成方法には、特に限定はなく、真空蒸着、スパッタリング、CVD(Chemical Vapor Deposition)等の各種の真空成膜法で得られるものが利用可能である。さらには、塗布法により、蛍光体層16を形成してもよい。
中でも、生産性等の点で真空蒸着により形成された蛍光体層16が好ましく、特に、蛍光体成分の材料と、付活剤(賦活剤:activator)成分の材料とを別々に加熱蒸発させる、多元の真空蒸着により形成された蛍光体層16が好ましい。例えば、前記「CsBr:Eu」の蛍光体層16であれば、蛍光体成分の材料として臭化セシウム(CsBr)を、付活剤成分の材料として臭化ユーロピウム(EuBrx(xは、通常、2〜3))を、それぞれ用いて、別々に加熱蒸発させる、多元の真空蒸着により形成されることが好ましい。
真空蒸着における加熱方法にも、特に限定はなく、例えば、電子銃等を用いる電子線加熱、または、抵抗加熱で形成されたものでもよい。さらに、多元の真空蒸着による形成される場合には、全ての材料を同様の同じ加熱手段(例えば、電子線加熱)で加熱蒸発してもよく、あるいは、蛍光体成分の材料は電子線加熱で、微量である付活剤成分の材料は抵抗加熱で、それぞれ加熱蒸発して形成されてもよい。
蛍光体層16は、特に限定された成膜条件はなく、成膜方法または形成する蛍光体層16の組成等に応じて、適宜、決定された成膜条件によって形成され、得られる蛍光体層16であればよい。一例として、真空蒸着であれば、1×10-5Pa〜1×10-2Paの真空度で、0.05μm/分〜300μm/分の成膜速度で成膜し、得られる蛍光体層16が好ましい。なお、多元の真空蒸着により形成される場合には、母体成分と付活剤成分の量比が目的範囲となるように、両材料の蒸発速度が制御される。
また、本件出願人の検討によれば、前述した各種の蓄積性蛍光体、特にアルカリハライド系蓄積性蛍光体、中でも特にCsBr:Euを真空蒸着で成膜する場合には、一旦、系内を高い真空度に排気した後、アルゴンガスまたは窒素ガス等を系内に導入して、0.01Pa〜3Pa程度の中真空度とし、この中真空下で抵抗加熱による真空蒸着を行うことにより、得られる蛍光体層16が好ましい。前記CsBr:Eu等のアルカリハライド系の蛍光体層は、柱状結晶構造を有するが、このような中真空下で成膜して得られる蛍光体層16は、特に良好な柱状の結晶構造を有し、輝尽発光特性画像の鮮鋭性等の点で好ましい。
また、基板12の加熱等によって、成膜中に、形成された蛍光体層16を300℃以下、好ましくは200℃以下で加熱してもよい。
さらに、厚さにも、限定はないが、50μm以上、特に、200μm以上の蛍光体層16が好ましい。このため、凹部14は、深さを50μm以上とし、好ましくは200μm以上とする。
このようにして形成された蛍光体層16は、輝尽発光特性を良好に発現させ、かつ、輝尽発光特性を向上させるために、加熱処理(アニール)が施される。
蛍光体層16のアニール条件には、特に限定はないが、一例として、窒素雰囲気等の不活性雰囲気下で、50℃〜600℃、特に、100℃〜300℃で、10分〜10時間、特に、30分〜3時間行うのが好ましい。
蛍光体層16の加熱処理は、焼成炉を用いる方法等の公知の方法で実施すればよく、また、基板12の加熱手段を有する真空蒸着装置であれば、これを利用して加熱処理を実施してもよい。
また、本発明においては、防湿保護フィルム18は、十分な防湿性を有するものであれば、各種のものが利用可能であり、特に限定されるものではない。
一例として、PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム上に、SiO膜とSiOとPVA(ポリビニルアルコール)とのハイブリット層とSiO膜との3層を形成してなる防湿保護フィルム18が例示される。これ以外にも、ガラス板(フィルム)、ポリエチレンテレフタレートまたはポリカーボネート等の樹脂フィルム、樹脂フィルムにSiO、Al、SiCなどの無機物質が堆積したフィルム等も好ましく例示される。なお、PETフィルム上に、SiO膜/SiOとPVAとのハイブリット層/SiO膜の3層を形成した防湿保護フィルム18において、例えば、SiO膜は、スパッタリング法を用いて、SiOとPVAのハイブリット膜は、PVAとSiOの比率が1:1となるようにゾル・ゲル法を用いて、それぞれ形成すればよい。
また、封止接着層19は、蛍光体層16を防湿保護フィルム18で封止するために、防湿保護フィルム18と基板12とを封止接着するものである。封止接着層19は、例えば、透湿度が1000g/m・day以下(40℃、相対湿度90%の条件下で、100μm厚さ当たり)の接着剤を用い、接着長fが2mm〜10mmで、かつ厚さが0.5μm〜20μmのものを用いることができる。
このような封止接着層19で、防湿保護フィルム18と蛍光体層16および基板12を接着することにより、本発明の蛍光体パネル10は、非常に優れた耐湿性を発現し、高温、高湿のような厳しい条件下でも、長期に渡って良好な画像記録特性を維持できる。
蛍光体層16を形成する輝尽性蛍光体、特に、アルカリハライド系の輝尽性蛍光体は、吸湿性を有し、通常の環境下でも、容易に吸湿して、その結果、感度または再生画像の鮮鋭性の低下等を生じてしまう。このような不都合を防止するために、本発明者は、鋭意検討を行った結果、蛍光体層16を封止する際の封止部分からの透湿が、蛍光体パネルの特性を劣化させていることを見出し、さらに、封止接着層19を、例えば、上述の構成とすることにより、基板12と防湿保護フィルム18との封止接着層19からの透湿を防止できることを見出した。
このような封止接着層19の形成材料は、特に限定されるものではなく、幅が2mm〜10mm、厚さが0.5μm〜20μmの範囲において、透湿度が10g/m・day以下を実現できるものであれば、各種の接着剤を利用することができる。
例えば、エポキシ樹脂、ポリエステル系樹脂等の接着剤が好ましく例示され、特に、熱可塑性の高分子樹脂が好ましく例示される。好ましくは、硬化後、40℃、湿度90%の条件下で、厚さ100μm当たりの透湿度が500g/m・day以下の接着剤が利用される。なお、透湿度が1000g/m・dayを超える場合、透湿防止の効果が低く、十分な防湿効果を得ることができない。
前述のように、封止接着層19は、接着長fが2mm〜10mmで、かつ、厚さが0.5μm〜20μmであることが好ましい。
封止接着層19の接着長fが2mm未満では、基板12と防湿保護フィルム18との十分な接着力を得られない場合があり、防湿保護フィルム18の剥離等の問題が生じる。このため、十分な防湿効果を得ることができない。
一方、接着長fが10mmを超えると、蛍光体パネル10全体のサイズに対する封止接着層19のサイズが大きくなりすぎ、蛍光体パネル10に対する撮像面が小さくなる。また、基板の側面または裏面に接着する場合でも、生産性が低下し、蛍光体パネル10としての実用性に問題が生じる。なお、接着長fは、好ましくは3mm〜6mmである。
また、封止接着層19は、厚さが0.5μm未満では、基板12と防湿保護フィルム18との十分な接着性を得られない場合があり、防湿保護フィルム18の剥離等の問題が生じる虞がある。一方、厚さが20μmを超えると、封止接着層19からの透湿が生じる可能性が高くなる。なお、この厚さは、好ましくは、0.8μm〜10μmである。
次に、本実施例の蛍光体パネル10の製造方法について説明する。
先ず、略長方形状の基板12に凹部14を、所定の深さ、および大きさで形成する。このとき、凹部12の形成位置は、凹部14の側壁と基板12の側面12b、12dとの距離L、かつ凹部14の側壁と基板12の他の側面12eとの距離Wの位置で形成されている。
次に、凹部14に、例えば、真空蒸着法により、蛍光体層16を形成する。このとき、蛍光体層16の高さを、基板12の表面12a(接着領域)の高さに対して±0.3mm以内の精度で形成する。
次に、適宜、透湿度が1000g/m・day以下の接着剤を選択して用い、封止接着層19の接着長fが2mm〜10mmで、かつ厚さが0.5μm〜20μmとなるように、基板12表面12aの蛍光体層16の周囲の距離Wの領域と、基板12の側面12b、12dとにおける接着位置に、例えば、ディスペンサー等を用いて接着剤を塗布する。
次いで、例えば、ロール状に巻回された防湿保護フィルム18の端部を、基板の側面12bの接着剤が塗布された部分に被せる。
次に、この防湿保護フィルム18の端部を、所定の温度に加熱された加圧圧着ロールを所定の線速度で一辺部側の側面12bに加圧圧着させて、防湿保護フィルム18の端部と接着する。
次に、防護保護フィルム18を引き出しながら、基板12の短辺方向に沿って加圧圧着ロールにより、防湿保護フィルム18を基板12の表面12aの接着剤が塗布された部分を加圧圧着しながら、加圧圧着ロールを反対側の側面12d側に移動させつつ、防湿保護フィルム18の周縁部と基板12の表面12a(接着領域)とを接着する。
次に、防湿保護フィルム18を加圧圧着ロールにより他辺部側の側面12dに接着させる。最後に、余分に引き出された防湿保護フィルム18を切断する。
このように、例えば、熱ラミネーション法により、封止接着層19を介して防湿保護フィルム18と基板12とが接着されて、蛍光体層16が封止された蛍光体パネル10(図1(a)〜(c)参照)を得る。
なお、本発明の蛍光体パネル10の製造方法においては、上述のように蛍光体層16を形成する前に、反射膜またはバリア膜等を形成してもよい。これらの膜が表面に形成されたものを基板としてもよい。
また、封止接着層19で防湿保護フィルム18と基板12とを接着するときの接着強度を向上させ、かつ、熱ラミネーションを1回だけで、良好な接着強度が得られるように、防湿保護フィルム18による蛍光体層16の封止に先立ち、封止部および蛍光体層16を封止接着層19の軟化温度より30℃低い温度から150℃までの範囲の温度に加熱しておくことが好ましい。この範囲の温度には、例えば、基板12の加熱により行うことができる。
このように、本実施例においては、防湿保護フィルム18を基板12の側面12b、12dに接着することにより、蛍光体層16の端部と基板12の側面12b、12dとの距離が近く、基板12の表面12aに防湿保護フィルム18を接着しても十分な防湿効果が得られない場合であっても、所定の防湿効果を得ることができる。このため、蛍光体層16の端部と基板12の側面12b、12dとの距離を近くして、胸壁部分の撮影に必要な画像位置を確保できる。これにより、マンモグラフィに好適に用いることができる。
また、蛍光体層16は、防湿保護フィルム18により封止処理されているため、高温、高湿のような厳しい条件下であっても、長期に渡って、吸湿に起因する画像記録の特性劣化を抑制することができる。
また、本実施例の蛍光体パネル10は、短辺方向における距離Lが共に短く胸壁部を撮影するに必要な画像位置を確保できるため、蛍光体パネル10の側面12b、12dのいずれを人体に向けて用いることができる。
さらに、本実施例においては、防湿保護フィルム18を、基板12の側面12bに接着した後、順次基板12の表面12aおよび基板12の反対側の側面12dに接着することにより、しわまたは引き攣れが生じることなく防湿保護フィルム18を貼り付けることができるともに、蛍光体層16を封止できる。
さらにまた、防湿保護フィルム18の外縁部(端部)を基板12の側面12b,12dに、封止接着層19を介して接着するだけであり、特別な部材を設ける必要がない。このため、簡単に製造でき、生産性を高くできる。
なお、本実施例においては、防湿保護フィルム18の端部を基板12の側面12b、12dに接着したが、本発明はこれに限定されるものではなく、封止接着層19の接着長fを確保することができれば、基板12の裏面12cであってもよい。
次に、本発明の第2の実施例について説明する。
図3(a)は本発明の第2の実施例に係るマンモグラフィ用放射線画像変換パネルを示す模式的平面図であり、(b)は(a)のC−C線による断面図であり、(c)は(a)のD−D線による断面図である。図4は、図3(c)の要部拡大図である。
なお、本実施例においては、図1(a)〜(c)および図2に示す第1の実施例の蛍光体パネル10と同一構成物には、同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
図3(a)〜(c)に示す本実施例の蛍光体パネル10aは、第1の実施例の蛍光体パネル10(図1(a)〜(c)参照)に比して、凹部14の形成位置、および防湿保護フィルム18の接着位置が異なり、それ以外の構成は、第1の実施例の蛍光体パネル10と同様の構成であるため、その詳細な説明は省略する。
本実施例においては、凹部14の形成位置が、凹部14の一辺部側の内壁と基板12の一辺部側の側面12bとの距離がL(第1の距離)であり、また、凹部14の他辺部側の内壁と基板12の他辺部側の側面12dとの距離がL(第2の距離)である。凹部14の短辺側の内壁と、基板12の短辺側の側面12eとの距離は共にW(第2の距離)である。
距離Lは、防湿保護フィルム18を封止接着層19により接着した場合、十分な防湿性を得ることができない長さである。一方、距離Lは、防湿保護フィルム18を封止接着層19により接着した場合、十分な防湿性を得られる長さである。本実施例の蛍光体パネル10aは、一辺部側の側面12bを人体に向けて用いる。
図3(c)および図4に示すように、防湿保護フィルム18は、基板12の側面12bおよび裏面12cに沿って折り曲げられた折曲部18bおよび端部18cを有し、この端部18cが一辺部側の基板12の底面12cに接着されている。
防湿保護フィルム18は、基板12の表面12aの距離Lの領域および距離Wの領域に封止接着層19により接着されている。この場合においても、接着長gは、第1の実施例の接着長fと同じものであり、接着長gは、接着長fと同様に2mm以上である。また、距離Lの領域および距離Wの領域における封止接着層19の接着長は、防湿効果が得られる長さであり、例えば、2mm〜10mmである。
このように、防湿保護フィルム18の外縁部(端部)を封止接着層19を介して、例えば、熱ラミネーション法により一辺部側の底面12c、ならびに基板12の表面12aの距離Lの領域および距離Wの領域に接着することにより、簡単に防湿保護フィルム18を貼り付けることができる。このように、基板12の少なくとも一辺部側における蛍光体層16と基板12の側面12bとの距離が短く、防湿保護フィルム18を基板12の表面12aに接着しても防湿効果を得ることができない場合であっても、第1の実施例と同様に、所定の防湿効果を得ることができる。このため、蛍光体層16の端部と基板12の側面12bとの距離を近くして胸壁部分の撮影に必要な画像位置を確保できる。これにより、マンモグラフィに好適に用いることができる。
なお、本実施例においては、防湿保護フィルム18は、基板12の裏面12cに接着することに限定されるものではなく、いずれかの側面12b、12dに接着してもよく、この場合でも、第1の実施例と同様の効果を得ることができる。
次に、本実施例の蛍光体パネル10aの製造方法について説明する。
本実施例においては、第1の実施例の蛍光体パネル10の製造方法と比して、凹部14の形成位置、および防湿保護フィルム18の接着位置が異なるだけで、それ以外の製造方法は、第1の実施例の製造方法と同様であるため、詳細な説明は省略する。
本実施例においては、凹部14に蛍光体層16を形成した後、例えば、ディスペンサーにより接着剤を、基板12の底面12c、ならびに基板12の表面12aの距離Lの領域および距離Wの領域に塗布する。
次に、基板12を裏返しにして、ロール状に巻回された防湿保護フィルム18を引き出し、その端部18cを基板12の裏面12cに加圧圧着ロールにより接着する。
次に、基板12を再度回転させつつ、加圧圧着ロールにより防湿保護フィルム18を基板12の表面12aに加圧圧着しながら、加圧圧着ロールを側面12d側に移動させつつ、防湿保護フィルム18の周縁部と基板12の表面12aとを接着する。
これにより、封止接着層19を介して防湿保護フィルム18と基板12とを接着し、蛍光体層16を封止することにより蛍光体パネル10aを得る。
なお、本実施例の蛍光体パネル10aの製造方法においても、第1の実施例と同様の効果を得ることができるのは言うまでもない。
また、封止接着層19で防湿保護フィルム18と基板12とを接着するときの接着強度を向上させて、良好な接着強度が得られるように、防湿保護フィルム18による蛍光体層16の封止に先立ち、封止部および蛍光体層16を封止接着層19の軟化温度より30℃低い温度から150℃までの範囲の温度に加熱しておくことが好ましい。
ここで、本発明は、基板に凹部を形成し、この凹部に蛍光体層を形成するもの限定されるものではない。
次に、本発明の第3の実施例について説明する。
図5は、本発明の第3の実施例に係るマンモグラフィ用放射線画像変換パネルを示す模式的断面図であり、図1に示すB−B線による断面図に相当するものである。なお、図5において、封止接着層19の図示は省略している。
なお、本実施例においては、図1(a)〜(c)および図2に示す第1の実施例の蛍光体パネル10と同一構成物には、同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
本実施例の蛍光体パネル20は、第1の実施例の蛍光体パネル10に比して、基板22に凹部が形成されておらず、凹部14に変えて、例えば、図5に示すように、基板22の表面22aに、枠(封止部)24を形成し、この枠24の内部に蛍光体層16を形成するものである。
本実施例の枠24は、第1の実施例または第2の実施例に示す凹部14の外縁部を囲むように形成されるものである。枠24の内壁と基板22の側面22bとの距離、および枠24の内壁と基板22の側面22dの距離は、上述の第1の実施例または第2の実施例と同様に、胸壁部分の撮影に必要な画像位置が得られる距離である。本実施例において、枠24による距離の調整方法としては、例えば、人体に向ける側の枠24の厚さを薄くする。
また、枠24の上面と、蛍光体層16の表面との高さの差は、第1の実施例と同様に小さいことが好ましい。高さの差が小さい場合、熱ラミネーション時に、蛍光体層16の周縁で防湿保護フィルム18の急峻な折れ曲がりが生じず、折れ曲がりに起因する防湿層(SiO層)の破壊による防湿性低下を防止することができる。したがって、枠24を基板22上に固定した際に、枠24の上面と、蛍光体層16の表面との高さの差が小さいことが好ましく、特に、高さの差は、±0.3mmであることが好ましい。
また、枠24の幅は、少なくとも一辺部が胸壁部分の撮影に必要な画像位置を確保することができれば、特に限定されるものではなく、第1の実施例または第2の実施例のように、相互に直交する平行な2組の辺の組のうち、少なくとも1つの平行な辺の組について、いずれかの辺との距離が胸壁部分の撮影に必要な画像位置が得られる距離であればよい。一辺部以外の残りの3辺については、枠24の幅は封止接着層19の接着長fに相当するものであり、枠24の幅は、第1の実施例と同様に、2mm〜10mmが好ましい。また、枠24は、アルミニウムを用いることができる。
本実施例においては、防湿保護フィルム18の端部は、基板22の側面22bに接着されている。この防湿保護フィルム18の接着位置は、特に限定されるものではなく、第1の実施例および第2の実施例の蛍光体パネル10、10aと同様にすることができる。本実施例の蛍光体パネル20の如く、基板22の表面22a上に蛍光体層16を形成し、その周囲を枠24で囲む場合であっても、上述の第1の実施例と同様の効果を得ることができるのは言うまでもない。
次に、本実施例の蛍光体パネルの製造方法について説明する。
先ず、基板22の表面22aに枠24を固定する。この枠24の固定方法としては、耐熱性エポキシ接着剤等による接着方法、または基板22上に溝を設け、この溝に枠24をはめ込む方法が挙げられる。この溝を形成することにより、蛍光体層16の蒸着位置精度を向上させることができる。
次いで、枠24上に耐熱粘着剤付きのカプトンテープを貼り付け、枠24の内側に沿って余剰部分を切り落とし、この枠24付き基板22上、かつ枠24の内部に蛍光体層16を形成する。
次に、枠24の上面、および基板22の側面22bに接着剤を接着長fが2mm以上となるようにディスペンサーで塗布する。これ以降の防湿保護フィルム18の接着工程については、第1の実施例と同様であるため、その詳細な説明は省略する。本実施例においても、例えば、熱ラミネーション法を用いて、防湿保護フィルム18により蛍光体層16を封止することができる。
なお、本実施例においても、封止接着層19で防湿保護フィルム18と基板12とを接着するときの接着強度を向上させて、良好な接着強度が得られるように、防湿保護フィルム18による蛍光体層16の封止に先立ち、封止部および蛍光体層16を封止接着層19の軟化温度より30℃低い温度から150℃までの範囲の温度に加熱しておくことが好ましい。
次に、本発明の第4の実施例について説明する。
図6(a)は本発明の第4の実施例に係るマンモグラフィ用放射線画像変換パネルを示す模式的平面図であり、(b)は(a)のE−E線による断面図であり、(c)は(a)のF−F線による断面図である。
なお、本実施例においては、図3(a)〜(c)に示す第2の実施例の蛍光体パネル10aと同一構成物には、同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
本実施例の蛍光体パネル30は、第2の実施例の蛍光体パネル10aに比して、基板22の表面22aに蛍光体層16が形成されており、この蛍光体層16が基板22の表面22aから突出しているとともに、防湿保護フィルム26の端部が折り曲げられた折曲部32aが基板22の一辺部側の側面22bに接着されている点が異なり、それ以外の構成は、第2の実施例の構成と同様であるので、その詳細な説明は省略する。なお、本実施例の蛍光体パネル30においても、基板22の一辺部側の側面22bを人体に向けて配置して使用される。本実施例における蛍光体層16の形成位置は、第2の実施例と同様である。蛍光体層16の端部と側面22bとは距離L、側面22dとは距離Lあけて形成されている。また、蛍光体層16の端部と側面22eとは距離Wあけて形成されている。
本実施例の蛍光体パネル30においては、防湿保護フィルム18の外縁部が側面22bに、接着長fの封止接着層19により接着されている。これ以外の防湿保護フィルム18の外縁部は、接着長fの封止接着層19により接着されている。
このように、本実施例のように、基板22の表面22a上に蛍光体層16が形成された場合であっても、蛍光体層16を湿度から守り、高温、高湿のような厳しい条件下であっても、長期に渡って、吸湿に起因する画像記録の特性劣化を抑制することができ、上述の第2の実施例と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施例においては、上述の第2の実施例と同様に、側面12b側は、蛍光体層16と基板の側面との距離が近く、基板の表面に防湿保護フィルムを接着しても十分な防湿効果が得られない場合であっても、所定の防湿効果を得ることができる。このため、蛍光体層16の端部と基板の側面との距離を近くして、胸壁部分の撮影に必要な画像位置を確保できる。これにより、マンモグラフィに好適に用いることができる。
また、本実施例の蛍光体パネル30の製造方法は、上述の第2の実施例の蛍光体パネル10aの製造方法と比して、基板22の表面22aに蛍光体層16を形成する点が異なり、それ以外の製造方法は、第1の実施例の蛍光体パネル10、および第2の実施例の蛍光体パネル10aの製造方法と同様であるのため、その詳細な説明は省略する。
また、本実施例においても、封止接着層19で防湿保護フィルム18と基板12とを接着するときの接着強度を向上させて、良好な接着強度が得られるように、防湿保護フィルム18による蛍光体層16の封止に先立ち、封止部および蛍光体層16を封止接着層19の軟化温度より30℃低い温度から150℃までの範囲の温度に加熱しておくことが好ましい。
本実施例の蛍光体パネル30の製造方法においても、上述の第2の実施例と同様の効果を得ることができる。
また、本実施例においては、基板22に、第1の実施例の蛍光体パネル10の基板12として例示したもの以外にも、例えば、セルロースアセテートフィルム、ポリエステルフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリアミドフィルム、ポリイミドフィルム、トリアセテートフィルム、ポリカーボネートフィルムなどのプラスチックフィルムを用いることができる。
次に、本発明の第5の実施例について説明する。
図7は、本発明の第5の実施例に係るマンモグラフィ用放射線画像変換パネルを示す模式的断面図であり、図1に示すB−B線による断面図に相当するものである。
なお、図6(a)〜(c)に示す第4の実施例の蛍光体パネル30と同一構成物には、同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
本実施例の蛍光体パネル30aは、第4の実施例の蛍光体パネル30に比して、蛍光体層16と防湿保護フィルム26とを接着するための輝尽性蛍光体接着層28を設けた点が異なり、それ以外の構成は、第4の実施例の蛍光体パネル30と同様の構成であるため、その詳細な説明は省略する。
本実施例においては、蛍光体層16の表面に輝尽性蛍光体接着層28が設けられている。
この輝尽性蛍光体接着層28は、十分な接着力を有し、かつ、放射線の入射および輝尽発光光の出射を妨げない光学特性を有するものであれば、特に限定されるものではなく、各種の接着剤で形成可能である。例えば、エポキシ樹脂、ポリエステル系樹脂等が好ましく例示され、特にポリエステル系樹脂等の熱可塑性の高分子樹脂が好ましい。熱可塑性の高分子樹脂を用いることにより、熱ラミネーション法により接着可能であるため、加工性および生産性が向上する。また、輝尽性蛍光体接着層28の厚さは、特に限定されるものではないが、0.8μm〜10μmが好ましい。
さらに、輝尽性蛍光体接着層28は、蛍光体層16の表面を覆う大きさに形成されれば、特に限定されるものではなく、形成方法および形成条件にも特に限定されない。例えば、塗布形成により形成されるものが好ましく例示される。
このように、輝尽性蛍光体接着層28を蛍光体層16と防湿保護フィルム26との間に設けることにより、長期間使用しても、防湿保護フィルム26が浮くことがなく、蛍光体パネル30aの耐久性が向上するためにより好ましい。
次に、本実施例の蛍光体パネル30aの製造方法について説明する。
まず、基板22上の表面22aに蛍光体層16を形成し、基板22の表面22aの蛍光体層16を囲む基板22と防湿保護フィルム18との接着位置に、第4の実施例の蛍光体パネル30aの製造方法と同様にして、封止接着層19を形成する。
他方、防湿保護フィルム18の表面中央の所定領域および蛍光体層16の表面の少なくとも一方に、適宜選択した接着剤を用いて、所定の厚さになるように輝尽性蛍光体接着層28を塗布形成する。
最後に、輝尽性蛍光体接着層28を有する防湿保護フィルム18を蛍光体層16に被せ、加圧圧着、例えば、ラミネート機を用いて、所定の温度および線速で熱ラミネーションを実施し、輝尽性蛍光体接着層28で、防湿保護フィルム18と蛍光体層16とを接着する。その際に、接着強度を向上させるために、1方向に所定回数ラミネート機を通すのが好ましい。
また、本実施例においても、封止接着層19で防湿保護フィルム18と基板12とを接着するときの接着強度を向上させて、良好な接着強度が得られるように、防湿保護フィルム18による蛍光体層16の封止に先立ち、封止部および蛍光体層16を封止接着層19の軟化温度より30℃低い温度から150℃までの範囲の温度に加熱しておくことが好ましい。
次に、本発明の第6の実施例について説明する。
図8は、本発明の第6の実施例に係るマンモグラフィ用放射線画像変換パネルを示す模式的断面図であり、図1に示すB−B線による断面図に相当するものである。
なお、図7に示す第5の実施例の蛍光体パネル30aと同一構成物には、同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
本実施例の蛍光体パネル30bは、第5の実施例の蛍光体パネル30aに比して、封止接着層19、および防湿保護フィルム18と蛍光体層16とを接着する輝尽性蛍光体接着層28を兼ねる輝尽性蛍光体接着層28aを有する点が異なり、それ以外の構成は、第5の実施例の蛍光体パネル30aと同様の構成であるため、その詳細な説明は省略する。
本実施例においては、輝尽性蛍光体接着層28aと封止接着層19とを1面で形成することにより、第5の実施例の輝尽性蛍光体接着層28と同様に、耐久性等の点で好ましく、かつ、防湿保護フィルム18と蛍光体層16および基板12との接着を同時にできるため生産性および加工性が更に向上する。なお、輝尽性蛍光体接着層28aの厚さは、0.8μm〜10μmが好ましい。
輝尽性蛍光体接着層28aは、蛍光体パネル20の輝尽性蛍光体接着層と同様の材料で同様にして形成可能である。また、輝尽性蛍光体接着層28aに、熱可塑性の高分子樹脂を用いることにより、熱ラミネーション法により接着可能なため、加工性および生産性が向上する。
輝尽性蛍光体接着層28aは、防湿保護フィルム18表面全体に所定の厚さになるように形成されれば、特に限定はなく、形成方法および形成条件にも特に限定はない。例えば、塗布形成により形成される。
次に、本実施例の蛍光体パネル30bの製造方法について説明する。
なお、本実施例の製造は、第5の実施例の製造方法に比して、防湿保護フィルム18の表面全体に、適宜選択した接着剤で、所定の厚さになるように、輝尽性蛍光体接着層28aを形成する点、および接着封止層19を形成しない点が異なり、それ以外の製造方法は、第5の実施例の製造方法と同様であるため、その詳細な説明は省略する。
輝尽性蛍光体接着層28aは、接着後、基板12と防湿保護フィルム18との接着部(すなわち、封止接着層19に相当する部分)が、接着長fが2mm〜10mmで、かつ、厚さbが0.5μm〜20μmになるように形成する。
輝尽性蛍光体接着層28aは、防湿保護フィルム18と蛍光体層16とを接着し、さらに、防湿保護フィルム18と基板12とを接着する。このような輝尽性蛍光体接着層28は、防湿保護フィルム18と蛍光体層16とを接着するための層と蛍光体層16と基板12とを接着するための層を一体にし、1回の塗布形成で形成することが可能である。
また、本実施例においても、防湿保護フィルム18と基板12とを接着するときの接着強度を向上させて、良好な接着強度が得られるように、防湿保護フィルム18による蛍光体層16の封止に先立ち、封止部および蛍光体層16を輝尽性蛍光体接着層28の軟化温度より30℃低い温度から150℃までの範囲の温度に加熱しておくことが好ましい。
なお、上述の第4の実施例〜第6の実施例に示すように、蛍光体層16が基板22の表面22aに形成され、蛍光体層16の表面と基板22の表面22aとに段差がある場合、ラミネーション方向を90°回転して、各方向所定の回数ずつラミネーションを実施し、蛍光体層16を封止することが好ましい。
以上、本発明の蛍光体パネルについて説明したが、本発明は上述の実施例に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良または変更を行ってもよいのは、もちろんである。
(a)は本発明の第1の実施例に係るマンモグラフィ用放射線画像変換パネルを示す模式的平面図であり、(b)は(a)のA−A線による断面図であり、(c)は(a)のB−B線による断面図である。 図1(c)の要部拡大図である。 (a)は本発明の第2の実施例に係るマンモグラフィ用放射線画像変換パネルを示す模式的平面図であり、(b)は(a)のC−C線による断面図であり、(c)は(a)のD−D線による断面図である。 図3(c)の要部拡大図である。 本発明の第3の実施例に係るマンモグラフィ用放射線画像変換パネルを示す模式的断面図である。 (a)は本発明の第4の実施例に係るマンモグラフィ用放射線画像変換パネルを示す模式的平面図であり、(b)は(a)のE−E線による断面図であり、(c)は(a)のF−F線による断面図である。 本発明の第5の実施例に係るマンモグラフィ用放射線画像変換パネルを示す模式的断面図である。 本発明の第6の実施例に係るマンモグラフィ用放射線画像変換パネルを示す模式的断面図である。 (a)は従来の第1の放射線画像形成パネルを示す平面図であり、(b)は(a)の模式的断面図である。 (a)は従来の第2の放射線画像形成パネルを示す平面図であり、(b)は(a)の模式的断面図である。
符号の説明
10、10a、20、30、30a、30b マンモグラフィ用放射線画像変換パネル(蛍光体パネル)
12、22 基板
12a、22a 表面
12b、12d、22b、22d、22e 側面
12c 裏面
14 凹部
16 輝尽性蛍光体層(蛍光体層)
18、32 防湿保護フィルム
18a、32a 折曲部
19 封止接着層
24 枠
34 輝尽性蛍光体接着層
100、110 放射線画像形成パネル
102、112 支持体
104、114 蛍光体層
106 保護膜
116 スペーサ
118 保護層

Claims (8)

  1. 相互に直交する平行な辺を2組有する矩形状の基板と、
    前記基板上に形成される矩形状の輝尽性蛍光体層と、
    前記輝尽性蛍光体層を封止する防湿保護フィルムと、
    前記防湿保護フィルムの外縁部を前記基板に接着する封止接着層とを有し、
    前記輝尽性蛍光体層は、前記基板に対して、前記基板の2組の平行な辺のうち、一方の第1の平行な辺の組の少なくとも1つの第1の辺と前記輝尽性蛍光体層の端部とが、前記防湿保護フィルムを前記基板に前記封止接着層を介して前記防湿保護フィルムを接着しても所定の防湿効果が得られない第1の距離をあけるとともに、前記第2の平行な辺の各辺と前記輝尽性蛍光体層の端部とが、前記第1の距離よりも長く、前記封止接着層を介して前記防湿保護フィルムを接着すると所定の防湿効果が得られる第2の距離をあけて形成されており、
    前記封止接着層は、前記輝尽性蛍光体層の周縁部のうち、前記第2の距離の領域に形成されるとともに、前記基板の第1の辺側の側面または裏面に形成されていることを特徴とするマンモグラフィ用放射線画像変換パネル。
  2. さらに、前記輝尽性蛍光体層を前記基板面方向で囲むとともに、前記封止接着層により前記防湿保護フィルムが接着される封止部を有し、
    前記封止部の少なくとも前記第2の距離に相当する部分と前記輝尽性蛍光体層との高さの差が±0.3mm以内である請求項1に記載の輝尽性蛍光体パネル。
  3. 相互に直交する平行な辺を2組有する矩形状の基板と、
    前記基板に形成された平面視矩形状の凹部と、
    前記凹部に形成された輝尽性蛍光体層と、
    前記輝尽性蛍光体層を封止する防湿保護フィルムと、
    前記防湿保護フィルムの外縁部を前記基板に接着する封止接着層とを有し、
    前記凹部は、前記基板に対して、前記基板の2組の平行な辺のうち、一方の第1の平行な辺の組の少なくとも1つの第1の辺と前記凹部の内壁とが、前記防湿保護フィルムを前記基板に前記封止接着層を介して前記防湿保護フィルムを接着しても所定の防湿効果が得られない第1の距離をあけるとともに、前記第2の平行な辺の各辺と前記凹部の内壁とが、前記第1の距離よりも長く、前記封止接着層を介して前記防湿保護フィルムを接着すると所定の防湿効果が得られる第2の距離をあけて形成されており、
    前記封止接着層は、前記輝尽性蛍光体層の周縁部のうち、前記第2の距離の領域に形成されるとともに、前記基板の第1の辺側の側面または裏面に形成されていることを特徴とするマンモグラフィ用放射線画像変換パネル。
  4. 少なくとも前記第2の距離に相当する部分の前記基板の表面と前記輝尽性蛍光体層の表面との高さの差が±0.3mm以内である請求項3に記載の輝尽性蛍光体パネル。
  5. 前記第1の距離は2mm未満であり、前記第2の距離は2mm以上である請求項1〜4のいずれか1項に記載のマンモグラフィ用放射線画像変換パネル。
  6. 前記封止接着層は、透湿度が1000g/m・day以下、幅が2mm〜10mm、かつ、厚さが0.5μm〜20μmである請求項1〜5のいずれか1項に記載のマンモグラフィ用放射線画像変換パネル。
  7. 相互に直交する平行な辺を2組有する矩形状の基板に輝尽性蛍光体層が形成され、前記輝尽性蛍光体層が防湿保護フィルムによって封止されるマンモグラフィ用放射線画像変換パネルの製造方法であって、
    前記基板上に前記輝尽性蛍光体層を、前記基板に対して、前記基板の2組の平行な辺のうち、一方の第1の平行な辺の組の少なくとも1つの第1の辺と前記輝尽性蛍光体層の端部とが、前記防湿保護フィルムを前記基板に前記封止接着層を介して前記防湿保護フィルムを接着しても所定の防湿効果が得られない第1の距離をあけるとともに、前記第2の平行な辺の各辺と前記輝尽性蛍光体層の端部とが、前記第1の距離よりも長く、前記封止接着層を介して前記防湿保護フィルムを接着すると所定の防湿効果が得られる第2の距離をあけて形成する工程と、
    前記輝尽性蛍光体層の周縁部のうち、前記第2の距離の領域および前記基板の第1の辺側の側面または裏面に接着剤を塗布する工程と、
    前記防湿保護フィルムの外縁部を、前記接着剤が塗布された領域に接着する工程とを有することを特徴とするマンモグラフィ用放射線画像変換パネルの製造方法。
  8. 相互に直交する平行な辺を2組有する矩形状の基板に輝尽性蛍光体層が形成され、前記輝尽性蛍光体層が防湿保護フィルムによって封止されるマンモグラフィ用放射線画像変換パネルの製造方法であって、
    前記基板に凹部を、前記基板に対して、前記基板の2組の平行な辺のうち、一方の第1の平行な辺の組の少なくとも1つの第1の辺と前記凹部の内壁とが、前記防湿保護フィルムを前記基板に前記封止接着層を介して前記防湿保護フィルムを接着しても所定の防湿効果が得られない第1の距離をあけるとともに、前記第2の平行な辺の各辺と前記凹部の内壁とが、前記第1の距離よりも長く、前記封止接着層を介して前記防湿保護フィルムを接着すると所定の防湿効果が得られる第2の距離をあけて形成する工程と、
    前記凹部に前記輝尽性蛍光体層を形成する工程と、
    前記輝尽性蛍光体層の周縁部のうち、前記第2の距離の領域および前記基板の第1の辺側の側面または裏面に接着剤を塗布する工程と、
    前記防湿保護フィルムの外縁部を、前記接着剤が塗布された領域に接着する工程とを有することを特徴とするマンモグラフィ用放射線画像変換パネルの製造方法。
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