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JP2006057671A - ブラインドリベット - Google Patents

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JP2006057671A
JP2006057671A JP2004238021A JP2004238021A JP2006057671A JP 2006057671 A JP2006057671 A JP 2006057671A JP 2004238021 A JP2004238021 A JP 2004238021A JP 2004238021 A JP2004238021 A JP 2004238021A JP 2006057671 A JP2006057671 A JP 2006057671A
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Koji Shibata
浩司 柴田
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Nippon Pop Rivets and Fasteners Ltd
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Abstract

【課題】 一の被取付部材に対して他の被取付部材を締結後のスリーブの回りに相互に回転できるように連結する、低価格且つ締結作業が容易なブラインドリベットを提供する。
【解決手段】 ブラインドリベット1は中空スリーブ5及びフランジ6から成るリベット本体2と、長い軸部9及び軸部の一端の頭部10を有するマンドレル3とから成り、スリーブ5の外面に、フランジ6から被取付部材の厚さに等しい長さの位置よりやや離れた位置において周方向に延びる周溝14と、周溝から頭部に隣接する他端まで軸方向に延びる縦溝15とが形成され、マンドレル軸部の破断部分11は、スリーブ端部7から周溝14までのスリーブ部分を拡径変形させる力で破断するように形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、リベット本体とリベット本体の中空穴に挿入されるマンドレルとから成り、マンドレルを強く引っ張ってリベット本体のスリーブ端部を拡径変形させて、その変形スリーブ部分とフランジとによりパネル等の被取付部材に取付けられるブラインドリベットに関する。
中空のスリーブ及びスリーブの一端のフランジから成る中空のリベット本体と、リベット本体より長い軸部及び該軸部の一端に軸部より大径の頭部を有するマンドレルとから成り、マンドレルは、リベット本体を頭部がスリーブの他端に隣接するように貫通し、マンドレルの軸部を該軸部に形成された小径の破断部分から破断する程に強く引っ張ってスリーブ他端を拡径するように変形させ、変形スリーブ端部部分とフランジとにより被取付部材に取付けられるブラインドリベットはよく知られている。かかるブラインドリベットの1例が、特開平9−196036号公報(特許文献1)に記載されている。その図1に記載のブラインドリベットは、拡径変形したスリーブ端部とフランジとによって2つの被取付部材を挟持して相互に連結する。また、図2及び図3に記載のブラインドリベットは、被取付部材のめくら穴に拡径変形したスリーブ端部部分が係合しフランジと協働してスリーブ本体が被取付部材に固定され、マンドレルに形成された雄ねじ部がアンカーボルトとして用いられる。特許文献1のブラインドリベットのスリーブの外面には、スリーブの長さ全体に延びる縦溝が周方向に間隔をおいて多数形成されていて、スリーブ端部の拡径変形を容易にし、作業者の締結作業の負担を軽くしている。
特許文献1に記載のブラインドリベットは、複数のパネル等の被取付部材を相互に連結するのには適している。しかし、例えば、印刷回路基板を筐体に挿入したり抜き出しするのに利用するエジェクタを、その印刷回路基板に回転可能に留める回転軸部として利用しようとする場合、エジェクタと回転基板とが強固に固定されて、エジェクタを回路基板に対して回転することは困難であるので、回転軸部として利用するのには不向きである。実開平6−78610号公報(特許文献2:実用新案登録第2607070号)に記載のブラインドリベットは、例えば、エジェクタと印刷回路基板の2つの被取付部材に取付けられるが、両被取付部材の間に隙間を確保して、一方の被取付部材に対して他方の被取付部材を締結後のスリーブの回りに相互に回転できるように連結する。このブラインドリベットでは、スリーブが、フランジから2つの被取付部材の厚さ分だけ離れた位置と端部との間が薄肉に形成されて、他のスリーブ部分より変形し易く形成されている。マンドレルを引っ張ると、先ず薄肉部分にマンドレル頭部が作用して、該薄肉部分を拡径するように変形するが、2つの被取付部材の厚さ分のスリーブ部分は変形しない。その状態で、更に引っ張ると、肉厚の変化による急激な衝撃力によってマンドレルが破断し、2つの被取付部材の厚さ分のスリーブ部分が変形しないまま残って、スリーブの薄肉部分の拡径変形部分とフランジとによって2つの被取付部材は相互に連結され、一方の被取付部材に対して他方の被取付部材をスリーブの回りに回転することができる。
特開平2−21011号公報(特許文献3)は、特許文献2のブラインドリベットと同様に、マンドレル頭部に隣接するスリーブ端部の部分を薄肉に形成しており、それに加えて、その薄肉スリーブ部分に縦溝を形成して、スリーブ端部部分の拡径変形を容易にし、それによって、スリーブを被取付部材のめくら穴に挿入してリベット本体を被取付部材に固定するのを容易にしている。
特許文献2及び特許文献3のブラインドリベットでは、スリーブがマンドレル頭部に隣接する部分において薄肉に形成される。そのため、スリーブ部分の内側を段付きに形成して薄肉に形成するための設備や工程を必要とし、生産性の点で効率的でなく、ブラインドリベットの価格を上げてしまう。特開2003−166514号公報(特許文献4)は、マンドレル頭部に隣接する部分を薄肉に形成しないで、スリーブ端部部分を拡径変形するブラインドリベットを開示している。特許文献4のブラインドリベットでは、スリーブの外周面に、フランジから被取付部材厚さに等しい長さの位置よりやや離れた位置において周方向に延びる周溝が形成され、マンドレル軸部の破断部分は、スリーブ端部から周溝までのスリーブ部分を拡径変形させるが該周溝からフランジまでのスリーブ部分を殆ど変形させない力で破断するように形成される。
特開平9−196036号公報 実開平6−078610号公報(実用新案登録第2607070号) 特開平2−021011号公報 特開2003−166514号公報
上記の従来のブラインドリベットには、それぞれ、解決すべき課題を残している。特許文献1のブラインドリベットは、印刷回路基板に回転可能に留める回転軸部として利用しようとする場合、エジェクタと回転基板とが強固に固定されてしまい、エジェクタを回路基板に対して回転することが困難になる。特許文献2及び特許文献3のブラインドリベットは、スリーブの端部部分の内側を段付きに形成して薄肉に形成するための設備や工程を必要とし、生産性の点で効率的でなく、ブラインドリベットの価格を上げてしまう。特許文献4のブラインドリベットは、特許文献1〜3の課題を解決している点で好ましい。しかし、スリーブ端部から周溝までのスリーブ部分を拡径変形させるが周溝からフランジまでの残りのスリーブ部分を変形させないようマンドレルの破断力を調整することが難しい点で改良の余地を残している。
従って、本発明の目的の1つは、複数の被取付部材を連結しつつ、一の被取付部材に対して他の被取付部材を締結後のスリーブの回りに相互に回転できるように連結する、低価格で且つ締結作業が容易なブラインドリベットを提供することにある。
本発明の他の目的は、被取付部材のめくら穴を利用して、被取付部材に容易に固定できる、低価格のブラインドリベットを提供することにある。
かかる目的を達成するため、本発明は、中空のスリーブ及びスリーブの一端のフランジから成る中空のリベット本体と、リベット本体より長い軸部及び軸部の一端に軸部より大径の頭部を有するマンドレルとから成り、マンドレルは、リベット本体を頭部がスリーブの他端に隣接するように貫通し、マンドレルの軸部を該軸部に形成された小径の破断部分から破断する程に強く引っ張ってスリーブ他端を拡径するように変形させ、変形スリーブ端部とフランジとにより被取付部材に取付けられるブラインドリベットを提供し、このブラインドリベットは、スリーブの外面に、フランジから被取付部材の厚さに等しい長さの位置よりやや離れた位置において周方向に延びる周溝と、該周溝から頭部に隣接する他端まで軸方向に延びる縦溝とが形成され、マンドレル軸部の破断部分は、スリーブの端部から周溝までのスリーブ部分を拡径変形させるが該周溝からフランジまでのスリーブ部分を殆ど変形させない力で破断するように形成されていることを特徴とする。
かかるブラインドリベットによって、縦溝を起点にしてスリーブ端部が容易に且つ確実に分割され、この分割スリーブ端部部分は横方向の周溝を基点として確実に半径方向外方に拡径していき、マンドレル頭部が縦溝の終了点である周溝に達するとマンドレルの引き抜きに対する抵抗力が急激に増大して、締結の終了点が確実に把握できるとともに、この時点でマンドレルを破断できるので締結が確実に終了できる。従って、スリーブ端部から周溝までのスリーブ部分を確実に拡径変形でき、周溝からフランジまでの残りのスリーブ部分を変形させないように維持でき、マンドレルの破断力の調整も容易である。そして、複数の被取付部材は、拡径変形したスリーブ部分とリベット本体のフランジとによって連結され、フランジと周溝までのスリーブ長さは被取付部材の厚さよりも長く形成されているので、1つの被取付部材は他の被取付部材に対して、スリーブの回りに回転することができ、しかも、このブラインドリベットのスリーブを薄肉に形成する工程及び設備は必要がなく、スリーブの外面の所定位置に縦溝と周溝を形成するだけでよいので、その製造も簡単であり、ブラインドリベットを低価格で提供できる。
また、本発明は、中空のスリーブ及びスリーブの一端のフランジから成る中空のリベット本体と、リベット本体より長い軸部及び軸部の一端に軸部より大径の頭部を有するマンドレルとから成り、マンドレルは、リベット本体を頭部がスリーブの他端に隣接するように貫通し、マンドレルの軸部を該軸部に形成された小径の破断部分から破断する程に強く引っ張ってスリーブ他端を拡径するように変形させ、変形スリーブ端部とフランジとにより被取付部材に取付けられるブラインドリベットであって、スリーブは、被取付部材に形成されためくら穴に挿入でき且つフランジが被取付部材に接面できる長さと外径を有し、スリーブの外面には、頭部に隣接する他端から軸方向に短く延びる縦溝と、縦溝の終端において周方向に延びる周溝とが形成され、マンドレル軸部の破断部分は、スリーブの端部から周溝までのスリーブ部分を拡径変形させるが周溝からフランジまでのスリーブ部分を殆ど変形させない力で破断するように形成されていることを特徴とするブラインドリベットを提供する。
かかるブラインドリベットによっても、縦溝を起点にしてスリーブ端部が容易に且つ確実に分割され、この分割スリーブ端部部分は横方向の周溝を基点として確実に半径方向外方に拡径していき、マンドレル頭部が縦溝の終了点である周溝に達するとマンドレルの引き抜きに対する抵抗力が急激に増大して、締結の終了点が確実に把握できるとともに、この時点でマンドレルを破断できるので締結が確実に終了できる。従って、被取付部材のめくら穴に挿入されたスリーブ端部部分は極めて容易に且つ確実にめくら穴に係合して被取付部材にリベット本体が固定される。この固定によって、例えば、一の被取付部材に他の被取付部材を固定又は連結できる。また、ブラインドリベットのスリーブを薄肉に形成する工程及び設備は必要がなく、スリーブの外面の所定位置に縦溝と周溝を形成するだけでよいので、その製造も簡単であり、ブラインドリベットを低価格で提供できる。
上記ブラインドリベットにおいて、縦溝は、スリーブの外周に沿って等間隔に複数形成されているのが好ましい。これによって、スリーブ端部部分の分割が一層容易になり、分割スリーブ端部部分の拡径変形も一層確実になる。
以下、本発明の1実施形態について、図面を参照しながら説明する。本発明の実施形態に係るブラインドリベット1を図1に示す。図2は、図1のブラインドリベット1のII−II線断面図である。図1及び図2において、ブラインドリベット1は、中空の金属製リベット本体2と、リベット本体2を貫通する、リベット本体2より長い金属製マンドレル3とから構成される。例えば、マンドレル3は硬鋼線で作られ、リベット本体2はアルミニウム合金で作られる。
リベット本体2は、スリーブ5と、スリーブ5の一端の大径のフランジ6とから成り、全体が中空に形成されてマンドレル3が貫通するように形成されている。フランジ6と反対側のスリーブの端部7は、開口している。図示のリベット本体2において、フランジ6は円形に形成され、スリーブ5は円筒の筒状体に形成されている。マンドレル3は、図1及び図2に図示のように、スリーブ5より相当に長い軸部9と、軸部9より大径であり、スリーブ5の端部7の外径にほぼ等しい直径又はやや大径の頭部10とから形成されている。頭部10と軸部9の境界部分には、他の軸部部分より小径の破断部分11が形成されている。破断部分11の位置は任意であるが、図示の位置に形成されると、破断後のマンドレル3は、締結工具の回収ボックスに回収できるので、マンドレル3の殆どの部分が回収でき、回収率が高く維持できる。なお、マンドレル軸部9には、破断部分11に隣接して変形した部分13が形成され、リベット本体2とマンドレル3の保持に利用される。マンドレル軸部9の長さは、リベット本体フランジ6から突出して、その突出部分が締結工具(図示せず)の先端の把持部材に十分に把持できる長さに形成される。また先端は、締結工具の先端へ挿入し易いように先細に形成されている。
本発明において、リベット本体2のスリーブ5の外面には、端部7の近くであって端部7から離れた位置に、周方向に延びる周溝14が形成されている。周溝14の位置は、複数の被取付部材を連結する回転軸部として利用する場合(図4を参照されたい)には、フランジ6から被取付部材の総厚さに等しい長さの位置よりやや離れた位置に形成される。また、スリーブ5の外径は、被取付部材の取付穴に挿入でき且つ回転軸部となるように取付穴よりやや小さくされる。回転軸部として利用するのではなく、一の被取付部材のめくら穴にブラインドリベット1を固定して他の被取付部材を連結又は固定する場合(図5を参照されたい)には、周溝14は、一の被取付部材のめくら穴に挿入できる位置に形成されればよい。この場合、スリーブ5は、一の被取付部材に形成されためくら穴に挿入でき且つフランジ6が他の被取付部材に接面できる長さと外径を有するように形成される。いずれの場合においても、周溝14は、その部分を他のスリーブ部分より強度を低くして、スリーブ5の拡径変形の基点として作用するように設けられる。なお、周溝14は、スリーブの外周面の所定位置に、例えば、転造または絞り等によって簡単に形成することができる。また、後述のように、周溝14は、縦溝15と一緒に、スエージングダイ(図3を参照されたい)形成することもできる。
更に、スリーブ5の外面には、周溝14とマンドレル頭部10が隣接する端部7との間に、軸方向に延びる縦溝15が形成される。縦溝15は、図2に図示のように、スリーブ5の外周に沿って等間隔に複数個(図示の実施形態では、90度の角度間隔で4個)形成されている。縦溝15は、マンドレル3の軸部9に引き抜き力が加わって、頭部10がスリーブ5の端部7に強力に当接したとき、スリーブ5を分割する起点となる。従って、縦溝15を起点にしてスリーブ端部7が容易に且つ確実に分割され、分割されたスリーブ端部部分は、周方向すなわち横方向の周溝14を変形の基点として確実に半径方向外方に拡径するように変形していく。マンドレル頭部10が縦溝15の終了点である周溝14に達すると、マンドレル3の軸部9の引き抜きに対する抵抗力が急激に増大して、締結の終了点が確実に把握できる。そして、その時点で引き抜きに対する抵抗力が急激に増大するので、破断部分11においてマンドレル3の軸部9を破断でき、スリーブ5の端部7から周溝14までのスリーブ端部部分は、半径方向外方に確実に拡径変形される。従って、複数の被取付部材の回転可能な連結(図4)又はめくら穴を利用した複数の被取付部材の連結が確実に行え、締結作業が確実に終了できる。
なお、マンドレル軸部9の破断部分11は、スリーブ5の端部7から周溝14までのスリーブ部分を拡径変形させるが周溝14からフランジ6までのスリーブ部分を殆ど変形させない力で破断するように形成されている。例えば、マンドレル軸部の破断部分11の破断力は、被取付部材のない状態で締結するときに周溝14からフランジ6までのスリーブ部分を拡径変形させる最小の破断力の約2/3に選定されるのが好ましい。また、マンドレル頭部10は、リベット本体2のスリーブ5の端部7に対面する面が斜面として形成されるのが好ましい。斜面形状は任意でよく、円錐形状、角錐形状、半球状の形状に形成することもできる。
図3に示すように、周溝14及び縦溝15の形成を、スエージングダイを用いて行うことができる。図3において、4個に分割されたスエージングダイ17が、周溝14を形成する部分で断面されて示されている。4つのスエージングダイ17に囲まれた内側には、マンドレル軸部9が貫通したスリーブ5が配置される。各スエージングダイ17には、縦溝15を形成する軸方向(紙面に垂直の方向)に延びる縦溝成形部18と、周溝14を形成する4分円形状の周溝成形部19とが設けられている。周溝14及び縦溝15の形成において、4つのスエージングダイ17の内側にスリーブ5が所定の位置に位置決めされ、各スエージングダイ17が、圧接工具又は圧接装置によって、スリーブ5の外面に半径方向内方に向けて強く且つ均等に圧接される。これによって、スリーブ5の外面の所定位置に、周溝14及び縦溝15が一緒に形成される。
図4に示すように、ブラインドリベット1を用いて、エジェクタ等の第1の被取付部材21を、印刷回路基板等の第2の被取付部材22を筐体に挿入及び抜出しするため第2被取付部材22にスリーブ5を軸として回転できるように連結することができる。周溝14は、第1被取付部材と第2被取付部材を合わせた板厚より長く回転用の隙間分を確保する長さ分フランジ6から離れた位置に形成されている。被取付部材21及び22には既にスリーブ5を受入れる取付穴が形成されている。それらの取付穴を一致させて両被取付部材を支持した状態で、ブラインドリベット1を取付穴に挿入する。マンドレル3の頭部10を先頭にして、被取付部材21にフランジ6が接面するまでリベット本体2のスリーブ5を被取付部材21及び22の取付穴に挿入する。挿入は、ブラインドリベット1を手でもって取付穴に挿入してもよいし、ブラインドリベット1のマンドレル軸部9を締結工具に保持した状態で行ってもよい。ブラインドリベット1を締結工具に保持しているときはその状態のままで、ブラインドリベット1を手で取付穴に挿入したときはマンドレル3の軸部9の部分を締結工具の先端に把持させた状態で、締結工具を動作させて、マンドレル軸部9がその破断部分11で破断する程に強く引っ張る。
マンドレル軸部9が引っ張られると、マンドレル頭部10がスリーブ5の端部7に強く当接して、縦溝15を起点としてスリーブ5が縦溝15に沿って分割し始め、分割は、周溝14に至ったところで終了する。また、分割したスリーブ5の端部部分は、圧接するマンドレル頭部10によって、周溝14を基点として半径方向外方に拡径するように変形させられる。マンドレル頭部10が縦溝15の終了点である周溝14に達すると、マンドレル3の軸部9の引き抜きに対する抵抗力が急激に増大する。抵抗力の増大によって、作業者はマンドレル軸部9を引き抜く力を増大することになり、破断部分11にはその強力な引き抜き力が作用して破断部分11でマンドレル軸部9を破断する。このように、締結作業者の終了時点で引き抜きに対する抵抗力が急激に増大するので、締結作業が確実に終了できる。締結作業が終了すると、図4に示すように、フランジ6と、スリーブ端部の拡径変形部分23との間に第1被取付部材21と第2被取付部材22とが挟持されて、フランジ6とスリーブ5の拡径変形部分23とを有するリベット本体2によって、両被取付部材は相互に連結される。
他方、スリーブ5の端部部分の変形はスリーブ5の周溝14の部分に至って止まり、それより先のフランジ6の側のスリーブ部分は殆ど変形しない。また、破断部分11は、スリーブ5の端部7から周溝14までのスリーブ部分を拡径変形させるが、周溝14からフランジ6までのスリーブ部分を殆ど変形させない力で破断するように形成されている。そのため、ブラインドリベット1のスリーブ5は、被取付部材の厚さ部分(周溝14とフランジ6との間の部分)において拡径変形しない。更に、周溝14とフランジ6の間のスリーブ5の長さは、第1被取付部材21と第2被取付部材22を合わせた板厚より長く、回転用の隙間25を確保する長さになっている。例えば、板厚さが4mmのとき、周溝14の位置はフランジ6から5mmの位置に形成される。従って、エジェクタ等の第1被取付部材21と印刷回路基板等の第2被取付部材22とは連結されるだけでなく、第1被取付部材21は第2被取付部材22に対して、スリーブ5を回転軸として回転することができる。また、周溝14から端部7の側のスリーブ部分では確実に拡径変形するので、両被取付部材の連結を確実にできる。そして、ブラインドリベット1には、スリーブ5に周溝14と縦溝15を形成するだけでよいので、その製造も簡単であり、ブラインドリベットを低価格で提供できる。
図5に示すように、ブラインドリベット1を用いて、めくら穴26を有する第1被取付部材27に、第2被取付部材29に取付けることができる。第1被取付部材27のめくら穴26に第2被取付部材29の取付穴を一致させて両被取付部材を保持した状態で、ブラインドリベット1を取付穴及びめくら穴26に挿入する。マンドレル3の頭部10を先頭にして、第2被取付部材29にフランジ6が接面するまでリベット本体2のスリーブ5を第2被取付部材29の取付穴及び第1被取付部材27のめくら穴26に挿入する。その挿入後、締結工具を動作させて、マンドレル軸部9がその破断部分11で破断する程に強く引っ張る。マンドレル頭部10がスリーブ5を端部7に強く当接して、縦溝15を起点としてスリーブ5が縦溝15に沿って分割し、分割したスリーブ5の端部部分は、周溝14を基点として半径方向外方に拡径するように変形させ、拡径変形部分30がめくら穴26の側壁に強く係合する。なお、マンドレル頭部10が縦溝15の終了点である周溝14に達すると、マンドレル3の軸部9の引き抜きに対する抵抗力が急激に増大し、締結作業が確実に終了できる。締結作業が終了すると、図5に示すように、スリーブ5の端部の拡径変形部分30が第1被取付部材27のめくら穴26に堅く固定され、他方フランジ6が第2被取付部材29に接面しているので、第2被取付部材29は第1被取付部材27に堅く連結される。すなわち、ブラインドリベット1は、アンカーとして第1被取付部材27のめくら穴26を利用して容易に且つ確実に第2被取付部材29を固定する。なお、めくら穴26には、マンドレル3の破断後に、マンドレル頭部10が残される。
本発明の1実施形態に係るブラインドリベットの正面図であってリベット本体を半断面して示す図である。 図1のブラインドリベットのII−II線断面図である。 周溝と縦溝を成形することのできるスエージングダイの横断面図である。 図1のブラインドリベットを用いて複数の被取付部材を回転可能に連結した後の状態を示す半断面図である。 図1のブラインドリベットを用いて、めくら穴のある被取付部材に他の被取付部材を連結した後の状態を示す半断面図である。
符号の説明
1 ブラインドリベット
2 リベット本体
3 マンドレル
5 スリーブ
6 フランジ
7 スリーブの端部
9 マンドレル軸部
10 マンドレル頭部
11 破断部分
13 第2小径部分
14 周溝
15 縦溝
17 スエージングダイ
18 縦溝成形部
19 周溝成形部
21、27 第1被取付部材
22、29 第2被取付部材
23 スリーブの拡径変形部分
25 隙間
26 めくら穴
30 スリーブの拡径変形部分

Claims (3)

  1. 中空のスリーブ及び該スリーブの一端のフランジから成る中空のリベット本体と、リベット本体より長い軸部及び該軸部の一端に軸部より大径の頭部を有するマンドレルとから成り、該マンドレルは、前記リベット本体を前記頭部が前記スリーブの他端に隣接するように貫通し、前記マンドレルの軸部を該軸部に形成された小径の破断部分から破断する程に強く引っ張って前記スリーブ他端を拡径するように変形させ、該変形スリーブ端部と前記フランジとにより被取付部材に取付けられるブラインドリベットであって、
    前記スリーブの外面には、前記フランジから被取付部材の厚さに等しい長さの位置よりやや離れた位置において周方向に延びる周溝と、該周溝から前記頭部に隣接する前記他端まで軸方向に延びる縦溝とが形成され、前記マンドレル軸部の前記破断部分は、前記スリーブの前記端部から前記周溝までのスリーブ部分を拡径変形させるが該周溝から前記フランジまでのスリーブ部分を殆ど変形させない力で破断するように形成されていることを特徴とするブラインドリベット。
  2. 中空のスリーブ及び該スリーブの一端のフランジから成る中空のリベット本体と、リベット本体より長い軸部及び該軸部の一端に軸部より大径の頭部を有するマンドレルとから成り、該マンドレルは、前記リベット本体を前記頭部が前記スリーブの他端に隣接するように貫通し、前記マンドレルの軸部を該軸部に形成された小径の破断部分から破断する程に強く引っ張って前記スリーブ他端を拡径するように変形させ、該変形スリーブ端部と前記フランジとにより被取付部材に取付けられるブラインドリベットであって、
    前記スリーブは、被取付部材に形成されためくら穴に挿入でき且つ前記フランジが被取付部材に接面できる長さと外径を有し、前記スリーブの外面には、前記頭部に隣接する他端から軸方向に短く延びる縦溝と、該縦溝の終端において周方向に延びる周溝とが形成され、前記マンドレル軸部の前記破断部分は、前記スリーブの前記端部から前記周溝までのスリーブ部分を拡径変形させるが該周溝から前記フランジまでのスリーブ部分を殆ど変形させない力で破断するように形成されていることを特徴とするブラインドリベット。
  3. 請求項1又は2に記載のブラインドリベットにおいて、前記縦溝は、前記スリーブの外周に沿って等間隔に複数個、形成されていることを特徴とするブラインドリベット。
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