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JP2006044860A - シート処理装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート処理装置及び画像形成装置 Download PDF

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JP2006044860A
JP2006044860A JP2004227021A JP2004227021A JP2006044860A JP 2006044860 A JP2006044860 A JP 2006044860A JP 2004227021 A JP2004227021 A JP 2004227021A JP 2004227021 A JP2004227021 A JP 2004227021A JP 2006044860 A JP2006044860 A JP 2006044860A
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祐一 今野
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Canon Finetech Inc
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Abstract

【課題】 斜行補正板にシート束を突き当てたとき、シート束に座屈が生じないようにする。
【解決手段】 シート処理装置Bは、シート又はシート束のシート等の両側を挟んで搬送可能な入り口ローラ30及び回転ころ31と、入り口ローラ30及び回転ころ31によって搬送されてくるシート等を支持する基台80と、この基台80に積載されたシート等を基台80に押え付けるシート押え装置Gと、このシート押え装置Gにより基台80に押え付けられたシート等を裁断する機能と入り口ローラ30及び回転ころ31によって搬送されてくるシート等の先端を受け止める機能とを備えた裁断刃81と、入り口ローラ30及び回転ころ31がシート等を挟持する挟持力をシート等の厚みが薄い程、弱く調節可能な圧制御装置Fとを備えている。
【選択図】 図9

Description

本発明は、シート又はシート束等を裁断するシート処理装置と、このシート処理装置を備えた画像形成装置とに関する。
近年、電子写真複写機やレーザビームプリンタなどの画像形成装置の本体にオプションとして装備できる、画像形成済みのシートを仕分けるソータなどのシート処理装置が開発されている。しかも、この種のシート処理装置は、ソート機能のみならず、シートやシート束(以下、総称して「シート等」という)を積載、整合して、針綴じするステイプラによるステイプラ機能を備えていたり、シート等にファイル用のパンチ孔をあける穿孔装置による穿孔機能を備えていたり、さらに、シート束を綴じた後、2つ折りにして、週刊誌のような冊子を作成する製本装置による製本機能を備えていたりする場合があった。
さらに、シート処理装置には、製本装置により2つ折りのシート等を作成したとき、シート等の開き側を揃えることができないことがあり、揃えるために、裁断刃でシート等の開き側の端部を裁断して、端部を整えるシート裁断機能を備えている場合もある。
ここで、従来のシート裁断機能を備えたシート裁断ユニットについて説明する。一般に普及しているシート裁断ユニットは、手動で裁断刃を往復移動させて、発生するシート等の裁断屑を、その都度、手で排除するようになっている。また、自動的にシート等を裁断刃で裁断処理するものもある(特許文献1,2参照)。
自動的にシート等を裁断するシート裁断ユニットを図16に基づいて説明する。シート裁断ユニットUは、製本装置Vから搬送されてきたシート束を、搬送ユニットW、裁断ユニットX、第2の搬送ユニットYへと搬送し、第2の搬送ユニットY近傍に配置された、斜行補正板Zに突き当て、シート束の搬送時の斜行を補正し、その後、裁断ユニットXを作動させて、シート束の開き側の端部を裁断するようになっている。
シート束の斜行を補正する斜行補正機構を詳しく説明する。斜行補正機構は、搬送路上下に設けたベルト対を使用してシート束を搬送する第2の搬送ユニットYと、第2の搬送ユニットYの近傍に配置されたシート束の先端を受け止める斜行補正板Z等を備えている。斜行補正機構による斜行補正は、シート束の先端が斜行補正板Zの受け止められて行われるようになっている。このため、第2の搬送ユニットYに使用されているベルトは、シート束の先端が斜行補正板Zに当接するまでシート束を搬送することができ、かつ、シート束の先端が斜行補正板Zに受け止められると、シート束の表面を滑って、シート束に座屈を生じさせない程度の搬送力でシート束の先端を斜行補正板Zに突き当てるようにする、μ(摩擦係数)を備えていなければならない。シート束が斜行補正板Zに受け止められると、ベルトによる搬送が停止されて、裁断ユニットXによって、シート束の裁断が行われる。
特開2000−198613号公報 特開2001−240296号公報
しかし、従来の斜行補正機構のベルトは、シート束の先端が斜行補正板Zに当接するまでシート束を搬送することができ、かつ、シート束の先端が斜行補正板Zに受け止められると、シート束の表面を滑る、限られた特定な値のμ(摩擦係数)にしなければならず、コスト高になっていた。
また、従来の斜行補正機構は、ベルトを使用しているので、大型になり、設置スペースを広く必要とし、シート裁断ユニット自体を大きくしなければならなかった。
本発明は、斜行補正板にシート束を突き当てたとき、シート束に座屈が生じないようにしたシート処理装置を提供することを目的としている。
本発明は、シートを搬送する搬送手段にベルトを使用しないで、斜行補正板にシート束を突き当てたとき、シート束に座屈が生じないようにしたシート処理装置を提供することを目的としている。
本発明は、斜行補正板にシート束を突き当てたとき、シート束に座屈が生じないようにしたシート処理装置を備えた画像形成装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明のシート処理装置は、シート又はシート束のシート等を搬送する搬送手段と、前記シート等を挟持する挟持力を前記シート等の厚みが薄い程、弱く調節可能な挟持力調節手段と、を備えている。
上記目的を達成するため、本発明のシート処理装置は、シート又はシート束のシート等の両側を挟んで搬送可能な1対の回転体を有する搬送手段と、前記搬送手段によって搬送されてくる前記シート等を支持する支持手段と、前記支持手段に積載された前記シート等を前記支持手段に押え付ける押え手段と、前記押え手段により前記支持手段に押え付けられた前記シート等を裁断する裁断刃と、前記搬送手段によって搬送されてくる前記シート等の先端を受け止める斜行補正部材と、前記1対の回転体が前記シート等を挟持する挟持力を前記シート等の厚みが薄い程、弱く調節可能な挟持力調節手段と、を備えている。
上記目的を達成するため、本発明のシート処理装置は、シート又はシート束のシート等の両側を挟んで搬送可能な1対の回転体を有する搬送手段と、前記搬送手段によって搬送されてくる前記シート等を支持する支持手段と、前記支持手段に積載された前記シート等を前記支持手段に押え付ける押え手段と、前記押え手段により前記支持手段に押え付けられた前記シート等を裁断する裁断刃と、前記搬送手段によって搬送されてくる前記シート等の先端を受け止める斜行補正部材と、前記シート等の先端が前記斜行補正部材に当接した後、前記1対の回転体の内、駆動回転体を空転させる空転手段と、を備えている。
本発明のシート処理装置における、前記回転体が、ローラである。
本発明のシート処理装置における、前記裁断刃と前記斜行補正部材とが兼用されている。
上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、シートに画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段によって画像を形成されたシート又はシート束のシート等を裁断するシート処理装置と、を備え、前記シート処理装置が上記いずれか1つのシート処理装置である。
上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、シートに画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段によって画像を形成されたシート又はシート束のシート等を搬送する搬送手段と、前記シート等を挟持する挟持力を前記シート等の厚みが薄い程、弱く調節可能な挟持力調節手段と、を備えている。
上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、シートに画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段によって画像を形成されたシート又はシート束のシート等の両側を挟んで搬送可能な1対の回転体を有する搬送手段と、前記搬送手段によって搬送されてくる前記シート等を支持する支持手段と、前記支持手段に積載された前記シート等を前記支持手段に押え付ける押え手段と、前記押え手段により前記支持手段に押え付けられた前記シート等を裁断する裁断刃と、前記搬送手段によって搬送されてくる前記シート等の先端を受け止める斜行補正部材と、前記1対の回転体が前記シート等を挟持する挟持力を前記シート等の厚みが薄い程、弱く調節可能な挟持力調節手段と、を備えている。
上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、シートに画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段によって画像を形成されたシート又はシート束のシート等の両側を挟んで搬送可能な1対の回転体を有する搬送手段と、前記搬送手段によって搬送されてくる前記シート等を支持する支持手段と、前記支持手段に積載された前記シート等を前記支持手段に押え付ける押え手段と、前記押え手段により前記支持手段に押え付けられた前記シート等を裁断する裁断刃と、前記搬送手段によって搬送されてくる前記シート等の先端を受け止める斜行補正部材と、前記シート等の先端が前記斜行補正部材に当接した後、前記1対の回転体の内、駆動回転体を空転させる空転手段と、を備えている。
本発明のシート処理装置は、挟持力調節手段によって、1対の回転体がシート等を挟持する挟持力をシート等の厚みが薄い程、弱くなるようになっているので、シート等を斜行補正部材にほとんど座屈させることなく当接させて、斜行しているシート等を真っ直ぐに直すことができて、その後の処理を正確に行うことができる。
本発明のシート処理装置は、空転手段によって、シート等の先端が斜行補正部材に当接した後、1対の回転体の内、駆動回転体を空転させることができるようになっているので、シート等を斜行補正部材にほとんど座屈させることなく当接させて、斜行しているシート等を真っ直ぐに直すことができて、その後の処理を正確に行うことができる。
本発明のシート処理装置は、回転体をローラにすると、ベルトを使用していた従来の装置と比べて、構成的に、単純で、省スペースで、かつ低コストな装置にすることができる。
本発明のシート処理装置は、裁断刃と斜行補正部材とを兼用すると、斜行補正板、及び斜行補正板を搬送路上に退避、出現させる駆動機構等も必要なくなり、低コストで、省スペースな装置を提供することができる。
本発明の画像形成装置は、処理を正確に行うシート処理装置を備えているので、シート処理装置の処理ミスによるシートを無駄にすることがなく、生産性を向上させることができる。
本発明の画像形成装置は、構成的に、単純で、省スペースで、かつ低コストなシート処理装置を備えているので、小型で低コストにすることができる。
以下、本発明の実施形態であるシート処理装置と、このシート処理装置を装置本体に備えた画像形成装置である例えば複写機とを図に基づいて説明する。
なお、画像形成装置は、複写機に限定されるものではない。プリンタ、ファクシミリ、及びこれらの複合機等も含まれるものである。また、本実施形態の画像形成装置の記録方式は、電子写真方式を採用しているが、これに限定されるものではない。例えば、インクジェット方式であってもよい。さらに、本実施形態のシート処理装置は、複写機の装置本体の脇に接続されているが、装置本体内に組み込まれてもよい。また、本実施形態のシート処理装置はステッチャユニットによってシート束を綴じるようになっているが、糊付けでシート束を製本してもよい。
(複写機)
図1は、本発明の実施形態の画像形成装置である例えば複写機の概略正面断面図である。複写機Kは、複写機本体Aにシート処理装置Bを結合して構成されている。また、シート処理装置Bは、複写機本体Aで画像記録したシートを部数毎に処理可能なフィニッシャユニットCと、複数枚のシートを綴じて折り込み製本するステッチャユニットDと、製本されたシートに対し化粧裁断を行うシート裁断ユニットEとを備えている。
複写機本体Aは、装置上部に装備された原稿給送装置1から自動的に供給された原稿を、読取部2によって光学的に読み取り、その画像情報をデジタル信号として画像形成手段である例えば画像形成部3へ送信して、普通紙やOHPシート等の記録用シートに原稿の画像を複写するようになっている。複写機本体Aの下部には、各種サイズのシートを収納した複数のシートカセット4を装備してある。
複写機本体Aは、シートカセット4から搬送ローラ5によって搬出されたシートに、画像形成部3において電子写真方式によって画像を記録する。すなわち、複写機本体Aは、読取部2で読み取った情報に基づいて光照射部3aからレーザ光を感光体ドラム3bに照射して潜像を形成し、この潜像をトナー現像してシートに転写する。そして、複写機本体Aは、シートを定着器6へ搬送して、シートに熱及び圧力を印加して、トナー像を永久定着する。その後、複写機本体Aは、シートの片面に画像を記録する片面記録モードの場合、シート処理装置Bへと送り込み、シートの両面に画像を記録する両面記録モードの場合、スイッチバック搬送によって裏返しにしてから、再送パス7へ搬送し、再度、画像形成部3へ搬送して他方の面にも画像を形成する。その後、複写機本体Aは、両面に画像を形成したシートをシート処理装置Bへ送り込む。なお、シートの給送は、シートカセット4からの給送のみならず、マルチトレイ8からも給送できるようになっている。
(シート処理装置)
次に、本発明の実施形態のシート処理装置Bを図1乃至図3に基づいて説明する。図2は、フィニッシャユニットの概略正面断面図である。図3は、ステッチャユニットDの概略正面断面図である。なお、フィニッシャユニットC、及びステッチャユニットDは、本発明の主要部ではないので、概略説明する程度にとどめることとする。
(シート処理装置BのフィニッシャユニットC)
シート処理装置BにおけるフィニッシャユニットCは、図2に示すように、シートを排出するとき、通常の排出モードのほかに、オフセットモード、ステイプルモード等の各モードに応じた排出処理をするようになっている。ここで、オフセットモードは、シートを各部数毎にソートして排出するとき、各部の1枚目のシートが排出されるとき、サイドガイド11を所定量シート幅方向(シート搬送方向に対して直交する方向)へ位置をずらし、各部の2部目以降のシートが排出されるとき通常排出して、位置のずれている1枚目のシートによって、各部の境界がわかるようにする動作モードのことである。また、ステイプルモードは、各部数毎にソートして排出する際に、ステイプルトレイ12にシートを積載整合し、これをステイプラ13によって針止めし、各部数毎に綴じてスタックトレイ18に排出する動作モードのことである。
なお、フィニッシャユニットCは、シートを排出するとき、シートを1枚づつ排出する通常の排出制御の他に、2枚のシートを同時に排出する2枚排出制御もできるようになっている。この2枚排出制御は、複写機本体Aからシート処理装置Bに送られてきたシートをフィニッシャユニットC内に設けたバッファーパス14に滞留させて、次に排出されてくるシートと重ねて2枚同時に排出する動作制御のことである。
(シート処理装置のステッチャユニット)
シート処理装置BにおけるステッチャユニットDは、図3に示すように、複写機本体Aから排出されたシートを、部数単位で整合すると共に、ステイプラ61によって針止めし、かつ、これを2つ折りして冊子状に製本するようになっている。製本動作を概略説明する。ステッチャユニットDの縦パス60は、複写機本体Aから排出されたシートをストッパ62に搬送する。ストッパ62は、搬送されてきたシートの下端を受け止めて整合する。ストッパ62に所定枚数のシートが束状に受け止められると、ステイプラ61がシート長さ方向(シート搬送方向)の中央位置において2箇所針止めして綴じる。その後、ストッパ62は、下降して、シート束の綴じ位置が折りローラ対78のニップに至るようにシート束を下降させる。そして、突き板79がシート束の綴じ位置を突いて、シート束を折りローラ対78に押し込む。折りローラ対78は、回転して2つ折りにしながら排出方向に搬送する。このようにして、ステッチャユニットDは、シート束をシート長さ方向の中央で綴じて、2つ折りにして冊子状に製本した後、後述するシート裁断ユニットEに搬送する。
ここで、ステッチャユニットDによるシート束の折り動作を図4、図5に基づいて説明する。まず、突き板79が、ステイプラ61により綴じられたシート束のセンタを突いて、折りローラ対78に押し込むとき、折りローラ対78は、図4(a)に示すように、D部(平坦部)78fが対向した位置で待機している。折りローラ対78は、回転して、図4(b)に示すように、突き板79がシート束を突いて、シート束が折り位置77に到達する前に互いに圧接してニップを形成する。突き板79は、シート束をニップに押し込んだ後、後退して待機位置に戻る。折りローラ対78は、回転を継続して、シート束を2つ折りに織り込みながら挟持搬送して、シート裁断ユニットEへ受け渡す(図5(a))。このとき、折りローラ対78の円周である丸部(円弧状の部分)78eとD部(平坦部)78fとの境目の部分に傾斜部(円弧部)78gを形成してあるので、折りローラ対78に加えられている圧力が徐々に解除されるため、急激な負荷変動を回避できて、衝撃音を減少させることができる。不図示のDホームセンサがD部(平坦部)78fを検知した後、折りローラ対78は、折りローラ対78のD部(平坦部)78fを対向させた待機位置で回転を停止する(図5(b))。
図5(b)に示すように、折りローラ対78が、シート束Pがシート裁断ユニットEにおける入り口ローラ30と回転ころ31に挟持搬送されると、D部(平坦部)78fが対向する位置で停止するので、折りローラ対78の搬送力は、無くなる。代わりに、入り口ローラ30がシート束Pを搬送する。これにより、シート束は、裁断される前の斜行補正が行われるようになる。
(シート処理装置のシート裁断ユニット)
シート処理装置Bにおけるシート裁断ユニットEを図1、図6乃至図9に基づいて説明する。図1に示すように、シート裁断ユニットEは、折りローラ対78の下流に設けられている。シート裁断ユニットEは、搬送手段である例えば入り口ローラ30、挟持力調整手段である例えば圧制御装置F、入り口センサ38、押え手段としての例えばシート押え装置G、及び裁断装置H等を備えている。
入り口ローラ30は、折りローラ対78により搬入されてくるシート束Pを回転ころ31とで挟持搬送するようになっている。圧制御装置Fは、回転ころ31を有して入り口ローラ30の対向位置に設けられている。入り口センサ38は、シート束P先端を検知し、図12に示すCPU101と協働してシート束Pの斜行補正動作の制御、及びシート束を所定の裁断位置に停止させる停止制御等を行うようになっている。シート押え装置Gは、所定の裁断位置に止められたシート束Pを支持手段である例えば基台80に確実に押え付けるようになっている。裁断装置Hは、シート束Pを裁断する裁断刃81を有して、シート束を裁断するようになっている。入り口ローラ30と回転ころ31とは、1対の回転体の一例であり、入り口ローラ30は、駆動回転体の一例である。
開閉ガイド39は、裁断後に発生するシート裁断屑を落下させるようになっている。ダストボックス40は、シート裁断屑を受け取るようになっている。膨らみ抑えローラ対42は、シート束Pを裁断する前に、ならして膨らみを抑えるようになっている。また、膨らみ抑えローラ対42は、裁断されたシート束Pを、搬送・排出し、スタックトレイ49に積載するようになっている。
シート裁断ユニットEの裁断装置Hを説明する。図6は裁断装置Hを搬送方向からみた図である。シート束Pを裁断するための裁断刃81は板状で片方のみに刃面を有している。裁断刃81の長さは裁断する最大シート幅より長くしてある。すなわち、裁断刃81は、長手方向に移動するため、常に、シート束P上に載る長さを有している。例えば、裁断刃81の長さは、A4の長手方向を裁断するときが最大シート幅とすると、A4シート幅((297mm)+裁断刃81の移動距離分以上の長さ)が必要になる。この裁断刃81がシートを裁断するとき、裁断面に対して平行に往復移動しながら裁断を行う。類似している動きとして、のこぎりで木を切るときの動きである。
裁断刃81は、以下の長手方向駆動機構によって長手方向に往復移動する。裁断刃81は、製本されたシート束Pの裁断面に対して平行にのみ摺動可能な平行移動部材82に固定されている。平行移動部材82には、突き当て84a,84bを形成してある。平行移動部材82は、突き当て84a,84bを介して垂直移動部材88上のころ83a,83bに支持されている。このため、裁断刃81と平行移動部材82は、図7に示すように、突き当て84a,84bところ83a,83bとの案内によって、裁断面に対して平行にのみ移動する。平行移動は水平モータ85によって行われる。水平モータ85の回転は、回転カム86上のころ100と平行移動部材82に形成した縦長の孔である回転受け87との係合によって平行移動部材82の往復運動に変換される。往復運動の速度は、水平モータ85にエンコーダーを設けておくことによって変化させることができる。
裁断刃81と平行移動部材82のシート束Pの厚み方向への移動は、垂直移動部材88によって行われる。垂直移動部材88は、この垂直移動部材88上のピン102と、基台80に立設した支柱89a、89bの長溝89c,89dとの係合案内によって垂直方向に移動(昇降)するようになっている。垂直移動部材88の垂直方向への移動量は、ピン102と長溝89c,89dとによって規制されている。垂直移動部材88は、平行移動部材82を支持しているころ83a,83bを備えている。このため、垂直移動部材88が昇降すると、平行移動部材82と裁断刃81とがシート束に対して垂直方向に移動することになる。また、垂直移動部材88と支柱89a,89bとの間には、引っ張りばね90a,90bを渡してある。裁断刃81は、引っ張りばね90a,90bによって下方に常時付勢されている。これらの機構により、裁断刃81は、シート束厚み方向に移動しつつ往復運動をしてシート束を裁断するようになっている。
垂直移動部材88には刃位置フラグ97bを設けてある。また、支柱89aには、刃位置フラグ97aを検知する刃位置センサ97aを設けてある。刃位置フラグ97aと刃位置センサ97aは、裁断刃81が後述するマット91から所定の位置に到達したことを検知する検知機構を構成している。基台80の裁断刃81の下方には、裁断刃81の破損を防ぐ目的で、受け部材としてのマット91を配設してある。このマット91の材質は軟らかい材質が好ましく、ゴム、モールド、ウレタン等を使用されている。また、このマット91はローラ状に形成されており、裁断後の裁断屑をダストボックス40(図9参照)に回転して落とすようになっている。また、裁断刃81がマット91に多数回接触することによって、裁断刃81の跡がマット91に溝として形成されると、シート束の最下位のシート(マット91と直接接触しているシート)の裁断面がボロボロになったり、切れなくなったりする不具合が発生する。しかし、マット91をローラ状に形成してあるので、マット91に溝が形成される前に、マット91を僅かに回転させて、裁断刃81が接触する位置をずらし、溝が形成されないようにして、最下位のシートを確実に切断できるようにしている。また、マット91に溝が形成される前に、マット91を僅かに回転させるので、マット91の損傷を最小限にして、マット91を長期間使用することができる。
次に、シート束を裁断するとき、シート束を基台80に確実に押え付けるシート押え装置Gを説明する。図8は、シート押え装置Gの概略正面断面図である。垂直モータ99により、図8(a)に示すカム94が回転し、リンク95が作動することによってブラケット103が下降して、シート押え98も下降する。シート押え98は、シート束に当接した後も、垂直モータ99の回転により、シート押えばね96の弾力により、製本シート束Pを基台80に押え付ける。この機構は、図8(b)に示すように、シート押え98を上昇させるとき、ブラケット103が垂直移動部材88の突き当て部88aに当たり、垂直移動部材88を介して、裁断刃81をシート束Pの厚み方向に上昇させる機構も兼ねている。
次に、シート束の裁断を行う前にシート束Pの斜行を補正する斜行補正装置Qの構成を説明する。図9は、斜行補正装置の縦断正面図である。斜行補正装置Qは、入り口ローラ30、圧制御装置F、及び裁断刃81等で構成されている。入り口ローラ30は、後述する回転ころ31とで、ステッチャユニットDの折りローラ対78から搬送されてきたシート束Pをシート裁断ユニットE内に搬入するようになっている。入り口ローラ30の上方には、回転ころ31、この回転ころ31の回転を軸支持している回転ころホルダ32、回転ころばね33、及び回動アーム34を設けてある。回動アーム34は、回動軸35を中心にして回動するようになっている。この回動アーム34は、図9の上下矢印方向に回動して、回転ころばね33を伸縮することで、回転ころ31による垂直抗力を変化させて、入り口ローラ30と回転ころ31とによってシート束Pを搬送する搬送力を変化させるようになっている。回動アーム34を回動させる機構は、この回動アーム34のラック34aに噛み合った回動ギア36を回動モータ37で回転させることによって回動するようになっている。
入り口ローラ30、及び回転ころ31に挟持されて搬送されるシート束Pは、シート束Pの先端が裁断刃81に突き当たることで、斜行している場合には、先端を裁断刃81に平行に揃えられて、斜行を直される。また、入り口ローラ30の近傍には、入り口センサ38を設けてある。入り口センサ38は、シート束Pの先端を検知し、CPU101と協働して、シート束Pの斜行補正動作を制御し、また、シート束を所定の裁断位置に停止させるようになっている。開閉ガイド39は、開閉ソレノイド41(図12参照)によって、回動動作を行えるようになっている。開閉ガイド39は、通常、実線で示した位置にいて、搬送されるシート束Pを支持しているが、裁断装置Hの裁断動作時に、点線で示す位置に回動して、裁断によって発生した裁断屑をダストボックス40に落下させるようになっている。なお、裁断刃81は、上記のように、シート束の先端を受け止めるようになっているので、斜行補正部材の一例である。
膨らみ抑えローラ対42は、シート束が斜行補正されてから、裁断位置に搬送されるときに、シート束Pの膨らみを押えてならすようになっている。シート束Pの膨らみを少なくするのは、裁断する後端部の位置に狂いが生じないようにするためである。膨らみ抑えローラ対42の内、上方のローラは、ばね104により下方に付勢されている。膨らみ抑えローラ対42は、上下ローラの軸上に設けた各ギア43a,43bが噛み合い、さらに、下方のギア43bには、ベルト44が掛けられたプーリ部を有している。ベルト44は、搬送ギア45に掛けてある。搬送ギア45は、搬送モータ46に設けたギアに噛み合っており、搬送モータ46の回転力を受けて、ベルと44を介して膨らみ抑えローラ対42を回転させるようになっている。また、搬送モータ46の回転力は、搬送ギア45、ベルト47を介して、入り口ローラ30の軸に設けた入り口ギア48にも伝えられて、入り口ローラ30も搬送モータ46によって回転するようになっている。スタックトレイ49は、裁断処理が終わって、膨らみ抑えローラ対42によって搬送排出されるシート束Pを、受け止めるようになっている。有無センサ50は、スタックトレイ49上にシート束が積載されているか異なかを検知するようになっている。
図12は、シート処理装置B内のシート裁断ユニットEの制御部の構成を示すブロック図である。CPU101は、内部にROM105を有し、ROM105には、後述する図13、図14に示す制御手順に対応するプログラム等が格納されている。CPU101は、この制御プログラムを読み出しながら制御を行うようになっている。また、CPUは、作業用データや入力データが格納されたRAM106も有しており、CPU101は、前述のプログラムに基づいてRAM106に格納されたデータを参照して制御を行うようになっている。
さらに、CPU101の入力ポートには、折りローラ対78から排出されたシート束Pの先端を検知する入り口センサ38、裁断刃81のマット91への接近を検知する刃位置センサ97a、スタックトレイ49上にシートが有り無しを検知する有無センサ50、及びシート処理装置BのCPU110等が接続されている。CPU101は、これらの各センサや、シート処理装置BのCPU110からの各種の信号に基づいて、前述のプログラムに従って、出力ポートに接続された、回動ギア36を回転させる回動モータ37、開閉ガイド39の開閉動作を行う開閉ソレノイド41、膨らみ押えローラ対42及び入り口ローラ30を回転させる搬送モータ46、裁断刃81と平行移動部材82を水平方向に移動させる水平モータ85、及びマット91を回転させるマットモータ92、シート押え96を昇降させるとともに裁断刃81を上昇させる垂直モータ99等の各負荷を制御するようになっている。
次に、本発明に係る裁断処理モード選択時におけるシート処理装置の動作を図1乃至12、及び図13、図14に示すフローチャートに沿って説明する。
画像形成装置Aの排出ローラ9から排出されたシートを、ステッチャユニットDの縦パス60は、複写機本体Aから排出されたシートをストッパ62に搬送する。ストッパ62は、搬送されてきたシートの下端を受け止めて整合する。ストッパ62に所定枚数のシートが束状に受け止められると、ステイプラ61がシート長さ方向(シート搬送方向)の中央位置において2箇所針止めして綴じる。その後、ストッパ62は、下降して、シート束の綴じ位置が折りローラ対78のニップに至るようにシート束を下降させる。そして、突き板79がシート束の綴じ位置を突いて、シート束を折りローラ対78に押し込む。折りローラ対78は、回転して2つ折りにしながら排出方向に搬送する。このようにして、ステッチャユニットDは、シート束をシート長さ方向の中央で綴じて、2つ折りにして冊子状に製本した後、後述するシート裁断ユニットEに搬送する。
ここで、CPU101は、回転ころ31と入り口ローラ30とで2つ折りになったシート束を挟む挟圧力をそのシート束の厚み等に応じた最適な挟圧力にするため、回動モータ37を回転制御する(S101)。なお、挟圧力は、シート束の厚み等にほぼ比例して調整するようになっている。この挟圧力については、詳細に後述する。
次に、CPU101は、垂直モータ99を回転制御して(S102)、裁断刃81を備えた垂直移動部材88を受け止めているブラケット103を下降させる。ブラケット103の下降に伴って、裁断刃81が引っ張りばね90a,90bに牽引されて下降し(S103)、マット91に受け止められる。裁断刃81の下降は刃位置センサ97aによって検知される(S104)。CPU101は、刃位置センサ97aの検知動作によって検知垂直モータ99を停止させる(S105)。この結果、裁断刃81は、マット91に受け止められたままになっている。
CPU101は、搬送モータ46を始動して、入り口ローラ30を回転させる(S106)。このとき、入り口ローラ30と回転ころ31との間にシート束が折り曲げられた部分を先頭にして送り込まれてきており、入り口ローラ30と回転ころ31とが裁断刃81に向けてシート束を搬送する。なお、入り口ローラ30は、シート束Pが搬入される前に回転を開始している。例えば、入り口ローラ30は、シート束を2つ折りするために折りローラ対78が回転を開始するのと同期して回転を開始していてもよい。また、折りローラ対78は、D部(平坦部)78fが対向して停止しているので、折りローラ対78のシート束を搬送する力は無く、代わりに、入り口ローラ30の搬送力のみで、シート束Pの搬送が継続される(図5(b)、図9参照)。
その後、図9に示すように、入り口センサ38がシート束Pの先端を検知すると(S107)、あらかじめ、マット91に降下した状態にしておいた裁断刃81に突き当たる送り量にαの送り量を加えた分だけシート束を搬送させる(S108)。シート束Pをαだけ余計に搬送することによって、シート束が斜行しているとき、その斜行を直すことができる。
斜行補正のメカニズムを、図10、図11に基づいて説明する。図10は、斜行補正を行う入り口ローラ30、裁断刃81等の平面図である。入り口ローラ30と回転ころ31とに挟持されて搬送されるシート束Pが、図10に示すように、斜行して入ってきたとする。本発明者が実験した結果では、折りローラ対78から排出されてくるシート束Pの斜行量は最大で約5mm乃至約6mm程度である。シート束Pの先端X部が、先ず、裁断刃81に突き当たる。ここで、入り口ローラ30は30a、30bの2箇所にゴム部を有しており、また、それに対となるように、回転ころ31、回転ころホルダ32、回転ころばね33も2箇所ずつ設けてあるので、そのまま搬送を続ける。先端X部に近いゴム部30a側は、シート束Pの表面に対して滑りを起こす。裁断刃81に突き当たっていない先端Y部に近いゴム部30b側は、そのままシート束Pの搬送を継続する。これにより、シート束Pの先端X部を回転中心として、先端Y部が、図中矢印A方向に回動して、裁断刃81に突き当たり、シート先端が裁断刃81と平行に揃えられる。
その後も、多少、入り口ローラ30は回転しているが、入り口ローラ30のゴム部30a、30bがシート束Pの表面とすべりを起こすことで、シート束Pは斜行補正が行われた状態で保持される。そして、CPU101は、搬送モータ46の回転を止めて、一旦、入り口ローラ30を停止させ、シート束Pの搬送を止める(S109)。ちなみに、シート束Pが斜行補正されるとき、シート束Pが入り口ローラ30と回転ころ31とによる挟持・搬送によって、シート束の先端が、入り口ローラ30と裁断刃81の間を移動するが、折りローラ対78は、折りローラ対78のD部(平坦部)78fをシート束に対向させて停止しているので(図9参照)、シート束は、折りローラ対78の搬送力の影響を受けることなく、斜行補正されることになる。
また、シート束が斜行補正されるとき、入り口ローラ30がシート束Pを裁断刃81に突き当たるまで搬送する送り量に加えるα分の送り量は、本発明者が実験した結果では、折りローラ対78から出てくるときのシート束の斜行量、及び搬送時に入り口ローラ30がシート束に対してスリップする量等を考慮すると、約10mm乃至約20mm程度、必要である。ただし、この値は、その都度対応するシート束の材質や、対応するステッチャユニットDによって、適宜変更する必要がある。また、シート束Pは綴じられるシート枚数によりシート束の腰の強さが異なっており、例えば、多数枚では腰が強く、少数枚では腰が弱くなっている。このため、斜行補正動作の際に、入り口ローラ30がシート束Pを裁断刃81にその先端を突き当てて搬送させているとき、多数枚では、入り口ローラ30のシート搬送力よりもシート束の腰が強いので、シート束が変形することなく、入り口ローラ30がシート束Pの表面を滑り、斜行補正処理を行える。しかし、少数枚では、シート搬送力よりもシート束の腰が弱いので、図11に示すように、シート束Pは、入り口ローラ30とシート束Pの表面との間で滑りが発生する前に、座屈を起こし、斜行補正を行われないことがある。
そこで、CPU101は、S101で説明したように、シート束Pの枚数が少数枚であるとき、入り口ローラ30の上方に設けた、圧制御装置Fの回動モータ37を回転制御して、回動アーム34を図11の上向きの矢印方向に移動させ、回転ころばね33を伸ばす。このことによって、回転ころ31による押圧力が小さくなり、回転ころ31と入り口ローラ30とによる挟持力も下がり、シート束Pを搬送する搬送力が小さくなる。この結果、シート束のシート枚数が少数枚であっても、回転ころ31と入り口ローラ30とによる搬送力をシート束の腰の強さより弱くすることができて、シート束Pに座屈を引き起こすことなく入り口ローラ30がシート束Pの表面に対して滑り、斜行補正を行うことができる。
なお、上記シート搬送力を変化させる機構を、圧制御装置Fを使わず、単に、回転ころばね33とシート束の厚さの関係で構成しようとしても、回転ころばね33のばね定数を大きくしなければならないとともに、シート束の少数枚と多数枚の厚さは数ミリ程度の差しかないので、機構的に調整が困難になるおそれがある。
シート束の斜行補正が終了すると、CPU101は、垂直モータ99を始動させて、ブラケット103を上昇させ、裁断刃81を上昇させる(S110)。そして、CPU101は、搬送モータ46を再始動させて、入り口ローラ30、及び膨らみ抑えローラ対42を回転させ、一旦、停止させられていたシート束Pをシート裁断ユニットE内に搬入させる(S111)。膨らみ抑えローラ対42が、シート束Pを挟持して搬送しながら、裁断時に影響を与えるシート束Pの膨らみを押えて、ならし、S106における入り口センサ38の検知信号を基にして裁断位置まで搬送して、停止する(S113)。
CPU101は、垂直モータ99を制御して、図8に示したシート押え98によりシート束Pを押え込む(S114)。シート押え98に追従して垂直移動部材88と裁断刃81が引っ張りばね90a,90bの引っ張り力によって下降する(S115)。裁断刃81は、シート束P上に接触する(S116)。シート押え98がシート束Pを押えると、垂直モータ99の回転が停止する(S117)。そして、図7に示すように、水平モータ85が一方向に回転して(S118)、回転カム86を回転させる。回転カム86に設けてあるころ100と回転受け87との係合により、水平モータ85の回転運動が、直線往復運動に変換されて、裁断刃81が刃の長手方向に往復運動を行う。
このとき、回転カム86の中心からころ100までの距離により裁断刃81のストロークが決定される。裁断刃81がシート面と平行方向に往復運動することによりシート束Pが裁断され、これに伴って裁断刃81は引っ張りばね90a、90bによって引っ張られ、シート束Pの厚み方向に移動(下降)する(S119)。すなわち、裁断刃81のシート厚み方向の移動量は、裁断されたシートの厚み分である。垂直移動部材88には刃位置フラグ97bを設けてあり、また支柱89aにはこれを検知する刃位置センサ97aを設けてある。刃位置フラグ97bと、刃位置センサ97aは、裁断刃81がマット91から所定距離に到達したことを検知する検知手段を構成している。例えば、刃位置センサ97aが刃位置フラグ97bを検知(S120)したときに裁断刃81がマット91から1mm上方の距離にあるように設定したとして、シートの厚さを0.1mmと仮定すると、検知から約10枚のシートを裁断する必要がある。ここで、裁断刃81が1往復で6枚のシートを裁断できるとすれば、検知から2往復した時点で(所定時間後に)往復動作を終了させる。このように、裁断刃81を動作させることにより、裁断刃81がシート束Pを裁断した直後にマット91と裁断刃81がこすれる回数を最小限に抑えることができて、裁断刃81とマット91との損傷を少なくして裁断刃81とマット91とを長期間使用することができる。シート束P裁断終了時点で、水平モータ85の回転を停止させる(S121)。
その後、CPU101は、垂直モータ88を再始動して(S122)、シート押え98を上昇させ、シート押え98によるシート束の押えを解除させる。シート押え98の上昇に伴って、裁断刃81も上昇して、裁断刃81はマット91から離れる(S123)。裁断後に発生するシート裁断屑は、開閉ガイド39上及び、マット91上に残っている。CPU101は、開閉ソレノイド41を励磁して、開閉ガイド39を図9の点線で示す位置に回動させ、また、マットモータ92を駆動し、それとギア等を介して接続したマット91を回転させる。これによって、シート裁断屑は、強制的にダストボックス40に落とし込まれる(S124)。その後、CPU101は、搬送モータ46を再始動する。膨らみ抑えローラ対42が回転して、裁断処理終了したシート束Pをスタックトレイ49に搬送して排出する(S125)。CPU101は、シート処理装置BのCPUからの後続シート束有無信号を確認して(S126)、後続シート束がある場合には、S101の処理に戻って、後続のシート束の斜行補正、裁断処理を行う。後続シート束が無い場合には、処理を終了する。
(他の実施形態のシート処理装置)
以上説明した実施形態のシート処理装置は、シート束を裁断刃81に突き当てて斜行補正をするとき、圧制御装置Fによって、回転ころ31と駆動回転体としての例えば入り口ローラ30とによるシート束の挟持圧を調節して、入り口ローラ30がシート束に対して滑り、座屈を起こさせないようにしているが、圧制御装置Fの代わりに、図10に示す、入り口ローラ30の軸30cとゴム部30a,30bとの間に空転手段としての例えばトルクリミッタ30dを設け、かつ入り口ローラ30に回転ころ31を回転ころばねで押圧させて、シート束の先端が裁断刃81に当接した後、ゴム部30a,30bの回転が止まり、軸30cが空転することによって、シート束に座屈を発生しないようにしてもよい。この場合においても、圧制御装置Fを備えた場合と同様な効果を得られる。トルクリミッタ30dは、ゴム部30a、30bに所定の値以上の負荷が加わったとき、ゴム部30a,30bを空転させるようになっている。
なお、裁断刃は、水平方向に往復移動しながら下降してシート束を裁断するようになっているが、図15に示すように、裁断刃81がシート束の表面に対して水平方向に往復移動することなくほぼ鉛直方向に移動(下降)して、ギロチンのようにシート束を裁断してもよい。また、以上の実施形態における、裁断刃81は、シート束の先端を受け止める斜行補正部材と兼用されているが、斜行補正部材は別に設けられていてもよい。
以上説明した本実施形態のシート処理装置Bは、挟持力調節手段である例えば圧制御装置Fによって、1対の回転体である例えば入り口ローラ30及び回転ころ31がシート束を挟持する挟持力をシート束の厚みが薄い程、弱くなるようになっているので、シート束を斜行補正部材である例えば裁断刃にほとんど座屈させることなく当接させて、斜行しているシート等を真っ直ぐに直すことができて、その後の処理を正確に行うことができるようになっている。
本実施形態のシート処理装置Bは、空転手段である例えばトルクリミッタによって、シート束の先端が裁断刃に当接した後、入り口ローラ30及び回転ころ31の内、入り口ローラを空転させることができるようになっているので、シート束を裁断刃にほとんど座屈させることなく当接させて、斜行しているシート等を真っ直ぐに直すことができて、その後の処理を正確に行うことができるようになっている。
本実施形態のシート処理装置Bは、回転体をローラにしてあるので、ベルトを使用していた従来の装置と比べて、構成的に、単純で、省スペースで、かつ低コストな装置にすることができるようになっている。なお、上述したようにシート束を裁断刃にほとんど座屈させることなく当接させて、斜行を真っ直ぐに直すことができることだけを考えた場合、回転体は、ローラである必要がない。ベルトであってもよい。
本実施形態のシート処理装置Bは、裁断刃と斜行補正部材とを兼用してあるので、斜行補正板、及び斜行補正板を搬送路上に退避、出現させる駆動機構等も必要なくなり、低コストで、省スペースな装置にすることができるようになっている。
本実施形態の複写機Kは、処理を正確に行うシート処理装置Bを備えているので、シート処理装置Bの処理ミスによるシートを無駄にすることがなく、生産性を向上させることができる。
本実施形態の複写機Kは、構成的に、単純で、省スペースで、かつ低コストなシート処理装置Bを備えているので、小型で低コストにすることができる。
本発明の実施形態の画像形成装置である例えば複写機の概略正面断面図である。 フィニッシャユニットの概略正面断面図である。 ステッチャユニットの概略正面断面図である。 ステッチャユニットによるシート束の折り動作説明用の図である。(a)シート束を2つ折りにする前の状態図である。(b)突き板でシート束を折りローラ対に押し込み開始状態の図である。 図4に続いたステッチャユニットによるシート束の折り動作説明用の図である。(a)折りローラ対と、入り口ローラ及び回転ころとでシート束を搬送している状態の図である。(b)入り口ローラ及び回転ころとでシート束を搬送している状態の図である。 裁断装置をシート搬送方向から見た図である。 裁断装置の動作説明用の図である。(a)裁断刃が右側に位置してシート束を裁断開始する状態図である。(b)裁断刃が右から左に移動している途中の状態図である。(c)裁断刃が左側に移動した状態図である。 シート押え装置の概略正面断面図である。(a)シート押えによってシート束を押圧して裁断刃でシート束を裁断開始前の状態図である。(b)裁断刃がシート束を裁断した後、上昇した状態の図である。 斜行補正装置の縦断正面図である。 斜行補正を行う入り口ローラ、裁断刃等の平面図である。 入り口ローラとシート束の表面との間で滑りが発生する前に、シート束に座屈が発生した状態を示す図である。 シート処理装置内のシート裁断ユニットの制御部の構成を示すブロック図である。 シート処理装置の動作説明用のフローチャートである。 図13に続くフローチャートである。 裁断刃による他の裁断状態を示す図である。 従来のシート裁断処理機構説明用の図である。
符号の説明
P シート束
A 複写機の本体(画像形成装置本体)
B シート処理装置
C フィニッシャユニット
D ステッチャユニット
E シート裁断ユニット(シート処理装置)
F 圧制御装置(挟持力調整手段)
G シート押え装置
H 裁断装置
K 複写機(画像形成装置)
Q 斜行補正装置
1 原稿給送装置
3 画像形成部(画像形成手段)
30 入り口ローラ(搬送手段、1対の回転体、駆動回転体)
30a ゴム部
30b ゴム部
30c 軸
30d トルクリミッタ(空転手段)
31 回転ころ(搬送手段、1対の回転体)
33 回転ころばね
34 回動アーム
34a ラック
35 回動軸
36 回動ギア
37 回動モータ
61 ステイプラ
80 基台(支持手段)
81 裁断刃(斜行補正部材)
82 平行移動部材
88 垂直移動部材
110 シート処理装置BのCPU

Claims (9)

  1. シート又はシート束のシート等を搬送する搬送手段と、
    前記シート等を挟持する挟持力を前記シート等の厚みが薄い程、弱く調節可能な挟持力調節手段と、
    を備えたことを特徴とするシート処理装置。
  2. シート又はシート束のシート等の両側を挟んで搬送可能な1対の回転体を有する搬送手段と、
    前記搬送手段によって搬送されてくる前記シート等を支持する支持手段と、
    前記支持手段に積載された前記シート等を前記支持手段に押え付ける押え手段と、
    前記押え手段により前記支持手段に押え付けられた前記シート等を裁断する裁断刃と、
    前記搬送手段によって搬送されてくる前記シート等の先端を受け止める斜行補正部材と、
    前記1対の回転体が前記シート等を挟持する挟持力を前記シート等の厚みが薄い程、弱く調節可能な挟持力調節手段と、
    を備えたことを特徴とするシート処理装置。
  3. シート又はシート束のシート等の両側を挟んで搬送可能な1対の回転体を有する搬送手段と、
    前記搬送手段によって搬送されてくる前記シート等を支持する支持手段と、
    前記支持手段に積載された前記シート等を前記支持手段に押え付ける押え手段と、
    前記押え手段により前記支持手段に押え付けられた前記シート等を裁断する裁断刃と、
    前記搬送手段によって搬送されてくる前記シート等の先端を受け止める斜行補正部材と、
    前記シート等の先端が前記斜行補正部材に当接した後、前記1対の回転体の内、駆動回転体を空転させる空転手段と、
    を備えたことを特徴とするシート処理装置。
  4. 前記回転体が、ローラであることを特徴とする請求項2又は3に記載のシート処理装置。
  5. 前記裁断刃と前記斜行補正部材とが兼用されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のシート処理装置。
  6. シートに画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段によって画像を形成されたシート又はシート束のシート等を裁断するシート処理装置と、を備え、
    前記シート処理装置が請求項1ないし5のいずれか1項に記載のシート処理装置であることを特徴とする画像形成装置。
  7. シートに画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段によって画像を形成されたシート又はシート束のシート等を搬送する搬送手段と、
    前記シート等を挟持する挟持力を前記シート等の厚みが薄い程、弱く調節可能な挟持力調節手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  8. シートに画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段によって画像を形成されたシート又はシート束のシート等の両側を挟んで搬送可能な1対の回転体を有する搬送手段と、
    前記搬送手段によって搬送されてくる前記シート等を支持する支持手段と、
    前記支持手段に積載された前記シート等を前記支持手段に押え付ける押え手段と、
    前記押え手段により前記支持手段に押え付けられた前記シート等を裁断する裁断刃と、
    前記搬送手段によって搬送されてくる前記シート等の先端を受け止める斜行補正部材と、
    前記1対の回転体が前記シート等を挟持する挟持力を前記シート等の厚みが薄い程、弱く調節可能な挟持力調節手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  9. シートに画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段によって画像を形成されたシート又はシート束のシート等の両側を挟んで搬送可能な1対の回転体を有する搬送手段と、
    前記搬送手段によって搬送されてくる前記シート等を支持する支持手段と、
    前記支持手段に積載された前記シート等を前記支持手段に押え付ける押え手段と、
    前記押え手段により前記支持手段に押え付けられた前記シート等を裁断する裁断刃と、
    前記搬送手段によって搬送されてくる前記シート等の先端を受け止める斜行補正部材と、
    前記シート等の先端が前記斜行補正部材に当接した後、前記1対の回転体の内、駆動回転体を空転させる空転手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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