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JP2006040845A - 燃料電池スタックの荷重付加構造および荷重保持方法 - Google Patents

燃料電池スタックの荷重付加構造および荷重保持方法 Download PDF

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JP2006040845A
JP2006040845A JP2004223484A JP2004223484A JP2006040845A JP 2006040845 A JP2006040845 A JP 2006040845A JP 2004223484 A JP2004223484 A JP 2004223484A JP 2004223484 A JP2004223484 A JP 2004223484A JP 2006040845 A JP2006040845 A JP 2006040845A
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JP2004223484A
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Tokuichi Mineo
徳一 峰尾
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

【課題】 各構成部材のずれを確実に防止しかつ燃料電池セルの有効面積を損なうことなく、燃料電池スタック全体の小型化を達成する。
【解決手段】 燃料電池スタック10を、多角形状の燃料電池セル11を複数積層した燃料電池積層体12の両端に外方に向かって集電板13,13a、絶縁板14,14aおよびエンドプレート15,15aを配置して全体として多角柱状に形成する。この燃料電池スタック10の角部10a外側に沿って、角部10aの稜線Rに跨るように断面略く字状の角部覆い部分21を形成した荷重支持部材20を設け、この荷重支持部材20に、両端のエンドプレート15,15a間に付加する荷重を保持する荷重保持手段22を設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数積層した燃料電池セル間に所定の荷重を付加する燃料電池スタックの荷重付加構造および荷重保持方法に関する。
燃料電池は、最小単位となるセルを複数積層することにより高電圧を得るようにしており、この燃料電池セルを複数積層した両端に、集電板、絶縁板およびエンドプレートを配置して燃料電池スタックを構成し、この燃料電池スタックの両端から荷重を付加している。
このように燃料電池スタックに荷重を付加するにあたって、従来では両端のエンドプレート間に亘ってタイロッドを貫通させ、このタイロッドの両端部にナットを螺合することにより、両端のエンドプレート間に付加される荷重を保持している(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−97054号公報(第4頁,図1)
しかしながら、上記した従来の燃料電池スタックの荷重付加構造では、付加荷重を保持するためにタイロッドを用い、このタイロッドを両端のエンドプレート間に跨って貫通させてあるため、エンドプレートにはタイロッドの貫通スペースを設ける必要があり、燃料電池スタックの大型化を招く。
また、タイロッドを燃料電池セルの積層体に貫通させる場合には、燃料電池セルの発電に必要な有効面積が損なわれることになる。
このため、付加荷重を保持するにタイロッドを用いることなく、燃料電池スタック全体を帯状薄板で取り巻いて固定することが考えられるが、この場合は振動などにより燃料電池スタックの各構成部材にずれが発生し易くなってしまう。
そこで、本発明は、各構成部材のずれを確実に防止しかつ燃料電池セルの有効面積を損なうことなく、燃料電池スタック全体の小型化を達成することを目的とする。
本発明の燃料電池スタックの荷重付加構造によれば、多角形状の燃料電池セルを複数積層した燃料電池積層体の両端にエンドプレートを配置するとともに、この各エンドプレートの外側から前記燃料電池積層体に対して所定の荷重を付加し、全体として多角柱状に形成される燃料電池スタックにおいて、前記多角柱状となった燃料電池スタックの角部外側に沿って配置され、それぞれが各角部の稜線に跨るように断面略く字状の角部覆い部分を形成した荷重支持部材を設け、かつ、この荷重支持部材に、前記両端のエンドプレート間に付加される荷重を保持する荷重保持手段を設けたことを最も主要な特徴とする。
本発明の燃料電池スタックの荷重付加構造によれば、多角柱状となった燃料電池スタックの角部外側に沿って荷重支持部材を配置したので、燃料電池スタックの内部にはタイロッドなどの締結部材を配置するスペースが不要となって、燃料電池の発電に必要な有効面積を損なうことがなく、またエンドプレートにタイロッドなどの締結部材の貫通スペースを設ける必要もないことから、燃料電池スタック全体の小型化を達成することができる。
また、各荷重支持部材には燃料電池スタックの各角部の稜線に跨るように断面略く字状の角部覆い部分を形成してあるので、振動などの外力が入力された場合にも燃料電池スタックの各構成部材のずれを確実に防止できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
(第1実施形態)
図1,図2は本発明の荷重付加構造および荷重保持方法を適用した燃料電池スタックの第1実施形態を示し、図1は燃料電池スタックを(a)に正面図と(b)に側面図で示す説明図、図2は燃料電池スタックにおける燃料電池積層体の分解斜視図である。
この第1実施形態の燃料電池スタック10は固体高分子電解質型の燃料電池として構成され、図1(a),(b)に示すように、矩形状の燃料電池セル11を複数積層した燃料電池積層体12の両端には、それぞれ外方に向かって集電板13,13a、絶縁板14,14aおよびエンドプレート15,15aを配置し、それらの両端から所定の荷重を付加して構成してある。
前記燃料電池セル11を積層して前記燃料電池積層体12を構成する際、図2に示すように、この燃料電池セル11の両面にガスケット16およびセパレータ17を配置する。
上記燃料電池セル11は、図2に示すように外形が矩形状に形成され、固体高分子膜からなるイオン交換膜の両面を、燃料極および空気極となる触媒付きガス拡散電極で挟んで構成し、燃料(水素)、空気および冷却水の各マニホールドを加工してある。イオン交換膜は、ナフィオン膜(デュポン株式会社の登録商標)などで、その両面に、触媒付きカーボン粉末とナフィオン(デュポン株式会社の登録商標)樹脂との混合層からなる触媒層と、カーボンの多孔体シートを、電気伝導性を確保できる程度にフッ素系樹脂などで撥水化処理したものからなる上記ガス拡散電極を接合して燃料電池セル11を構成する。
前記集電板13,13aは、厚さ5mmの銅板によって上記燃料電池セル11に沿った矩形状に形成され、その上辺に端子部13tを突設してあり、これら集電板13,13aには、燃料(水素)、空気および冷却水の各マニホールドを加工し、その表面に金メッキして構成してある。なお、集電板13,13aは金メッキした銅板で形成したが、これに限ることなく充分な電気伝導性を有するその他の素材で形成することもできる。
前記絶縁板14,14aは、厚さ5mmのフッ素系樹脂板によって上記燃料電池セル11に沿った矩形状に形成してあり、これら絶縁板14,14aにも燃料(水素)、空気および冷却水の各マニホールドを加工してある。なお、絶縁板14,14aは充分な絶縁性を有する素材、例えばポリカーボネート板を用いて形成することもできる。
前記エンドプレート15,15aは、ステンレススチール(SUS304材)を切削加工により上記燃料電池セル11に沿った矩形状に成型し、燃料電池スタック10の両端に配置されるエンドプレート15,15aのうちの一方には、図示省略したが燃料(水素)の入口および出口、空気の入口および出口、冷却水の入口および出口を加工してある。なお、エンドプレート15,15aは、ステンレススチールに限ることなく強度的に充分で電池性能を満足する他の材料を用いて形成することができる。
前記ガスケット16は、図2に示すように上記燃料電池セル11に沿った矩形状に形成され、厚さ0.5mmのシリコンゴム板に燃料(水素)、空気、冷却水の各マニホールドを加工し、中央に前記触媒付きガス拡散電極を納める穴16aを加工してある。このガスケット16は、2枚で燃料電池セル11を両側から挟むことになる。
前記セパレータ17は、図2に示すように上記燃料電池セル11に沿った矩形状に形成し、カーボン粉末と樹脂とを混合して加圧成形した厚さ1mmの板状部材からなる。この板状部材の片面に燃料(水素)または空気が流れるガス通路を加工するとともに、他面に冷却水通路を加工したものを2枚用意し、それらを冷却水通路が相対するようにエポキシ系樹脂接着剤などで接着し、これに燃料(水素)、空気および冷却水の各マニホールドを加工する。
また、本実施形態の燃料電池スタック10は、ガスケット16、セパレータ17、集電板13,13a、絶縁板14,14aおよびエンドプレート15,15aを、それぞれ燃料電池セル11の外形状に沿った矩形状に形成してあり、これら各構成部材を積層して組付ける際に、燃料電池スタック10は全体的に直方体状(四角柱状)に形成される。
そして、このように直方体状に形成した燃料電池スタック10は、両端から荷重を付加して各燃料電池セル11間の圧接力を高めて燃料電池として性能向上を図ることになる。ここで本実施形態の燃料電池スタックの荷重付加構造では、図1(b)に示すように、直方体状となった燃料電池スタック10の角部10a外側に沿って配置され、それぞれが各角部10aの稜線Rに跨るように断面略く字状の角部覆い部分21を形成した荷重支持部材20を設け、かつ、この荷重支持部材20に、両端のエンドプレート15,15a間に付加される荷重を保持する荷重保持手段としての固定ボルト22を設けてある。
また、本実施形態の燃料電池スタックの荷重保持方法では、直方体状となった燃料電池スタック10の角部10a外側に沿って、各角部10aの稜線Rに跨るように断面略く字状の角部覆い部分21を形成した荷重支持部材20を配置し、これら荷重支持部材20によって両端のエンドプレート15,15a間に付加される荷重を保持している。
上記荷重支持部材20は断面矩形状に形成された燃料電池スタック10の四隅の角部10aに配置されるが、本実施形態では上部の2つの角部10aに配置した荷重支持部材20を断面L字状のL字型部材20Aで形成する一方、下部の2つの角部10aに配置した荷重支持部材20を断面逆T字状となるT字型部材20Bで形成してある。
前記固定ボルト22は、両端のエンドプレート15,15a間に荷重を付加した状態で、荷重支持部材20と両端のエンドプレート15,15aとを側方から固定する構造となっている。
すなわち、上記燃料電池スタック10の組み立ては、エンドプレート15,15aの一方、例えばエンドプレート15を図外の油圧プレス機に水平にセッティングし、このセットしたエンドプレート15の上方に各構成部材、つまり絶縁板14、集電板13、燃料電池積層体12、集電板13a、絶縁板14aおよびエンドプレート15aを配置して、最上方に配置したエンドプレート15aの上方から上記油圧プレス機によって所定の荷重を付加する。
そして、この荷重を付加した状態で燃料電池スタック10の四隅の角部10aに上記L字型部材20Aおよび上記T字型部材20Bをセットし、これらL字型部材20A,T字型部材20Bの両端部の側面から両端のエンドプレート15,15aに前記固定ボルト22をねじ込む。
このとき、L字型部材20AおよびT字型部材20Bの両端部にあらかじめ固定ボルト22の挿通穴を形成してあるとともに、エンドプレート15,15aの側面にはその挿通穴に対応する位置にねじ穴を形成してある。
前記L字型部材20Aおよび上記T字型部材20Bは、それぞれを厚み1.5mmのステンレススチールで形成してあり、これらL字型部材20A,T字型部材20Bのセパレータ17への接触を防止するために、図1(a)に示すように厚さ0.2mmのフッ素系樹脂フィルム18を介在させて電気的に絶縁してある。
なお、前記L字型部材20AおよびT字型部材20Bは、燃料電池スタック10に付加した荷重に対して充分な強度が確保されればその他の材質で形成することができ、例えばFRP(繊維強化樹脂)などの電気絶縁機能を有する部材を用いる場合は上記フッ素系樹脂フィルム18は不要となる。
以上説明したように本実施形態の燃料電池スタック10の荷重付加構造および荷重保持方法によれば、直方体状となった燃料電池スタック10の角部10a外側に沿ってL字型部材20AおよびT字型部材20Bを配置したので、燃料電池スタック10の内部には、タイロッドなどの締結部材を配置するスペースが不要となって、燃料電池の発電に必要な有効面積を損なうことがなく、またエンドプレート15,15aにタイロッドなどの締結部材の貫通スペースを設ける必要もないことから、燃料電池スタック全体の小型化を達成することができる。
また、L字型部材20AおよびT字型部材20Bを、1.5mmと薄肉に形成することで、荷重支持部材20の突出量を極力抑えて燃料電池スタック10をより小型化することができる。
また、それぞれのL字型部材20AおよびT字型部材20Bには、燃料電池スタック10の各角部10aの稜線Rに跨るように断面略く字状の角部覆い部分21を形成してあるので、振動などの外力が入力された場合にも燃料電池スタック10の各構成部材、つまり、燃料電池セル11、集電板13,13a、絶縁板14,14aおよびエンドプレート15,15aなどがずれるのを確実に防止でき、本来の発電性能が低下するのを防止できる。
さらに、本実施形態では両端のエンドプレート15,15a間に付加される荷重を保持するにあたって、両端のエンドプレート15,15a間に荷重を付加した状態で、荷重支持部材20と両端のエンドプレート15,15aとを側方から固定ボルト22で固定する構造としたので、固定ボルト22で固定した時点の付加荷重を維持することができ、油圧プレス機などによって燃料電池スタック10にあらかじめ付加する荷重を確保することができる。
(第2実施形態)
図3,図4は本発明の第2実施形態を示し、前記第1実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略するものとし、図3は燃料電池スタックを(a)に正面図と(b)に側面図で示す説明図、図4は(a)に図3中A部を(b)にB部をそれぞれ示す拡大図である。
この第2実施形態の燃料電池スタックの荷重付加構造は、基本的に第1実施形態と同様に直方体状となった燃料電池スタック10の角部10a外側に沿って、それぞれが各角部10aの稜線Rに跨るように断面略く字状の角部覆い部分21を形成した荷重支持部材20を設けてある。
また、この荷重支持部材20は、上部の2つの角部10aに配置した荷重支持部材20を断面L字状のL字型部材20Aで形成する一方、下部の2つの角部10aに配置した荷重支持部材20を断面逆T字状となるT字型部材20Bで形成してある。そして、ここでのL字型部材20AおよびT字型部材20Bは、その長手方向(図1(a)中で左右方向)の両端部をエンドプレート15,15aの外側に突出させている。
また、上記L字型部材20Aおよび上記T字型部材20Bには、第1実施形態と同様に燃料電池スタック10の両端のエンドプレート15,15a間に付加される荷重を保持する荷重保持手段を設けてある。本実施形態の荷重保持手段としては、L字型部材20AおよびT字型部材20Bの上記突出した両端部に荷重受け部材23,23aを設けるとともに、これら荷重受け部材23,23aと両端のエンドプレート15,15aとの間の少なくとも一方に荷重付加部材としての第1の締結部材となる締付けボルト24を設けることにより構成してある。
すなわち、上記荷重受け部材23,23aは、L字型部材20AおよびT字型部材20Bの両端部に形成された角部覆い部分21内に配置される矩形状に形成し、一方の荷重受け部材23を、L字型部材20AおよびT字型部材20Bの一端部(図3(a)中で左方)に溶接などにより固設するとともに、他方の荷重受け部材23aを、L字型部材20AおよびT字型部材20Bの他端部(図3(a)中で右方)に溶接などにより固設する。
前記一方の荷重受け部材23の中央部には、図4(a)に示すようにねじ穴23sを形成するとともに、他方の荷重受け部材23aの中央部には、図4(b)に示すように貫通孔23hを形成する。また、一方の荷重受け部材23に対向するエンドプレート15には、上記ねじ穴23sに対応する位置に有底穴15hを形成するとともに、他方の荷重受け部材23aに対向するエンドプレート15aには、前記貫通孔23hに対応する位置にねじ穴15sを形成してある。
そして、上記他方の荷重受け部材23aの貫通孔23hから、第2の締結部材となる固定ボルト25を挿通して他方のエンドプレート15aのねじ穴15sに螺合締結して固定するとともに、一方の荷重受け部材23のねじ穴23sに前記締付けボルト24を螺合締結して、その先端を一方のエンドプレート15の有底穴15hの底部に当接させる。この状態で、締め付けボルト24を締め付けることにより、両端のエンドプレート15,15a間に荷重を付加する。
また、本実施形態にあっても燃料電池スタック10の組み立ては、第1実施形態に示したものと同様に、一方のエンドプレート15から、絶縁板14、集電板13、燃料電池積層体12、集電板13a、絶縁板14aおよびエンドプレート15aを順に積層配置し、その四隅の角部10aにL字型部材20AおよびT字型部材20Bをセットする。このセット時には、上記積層配置して構成した燃料電池スタック10を、図外の油圧ジャッキなどで仮締めしておく。
したがって、この第2実施形態の燃料スタックの荷重付加構造によれば、前記第1実施形態と同様に、直方体状となった燃料電池スタック10の角部10a外側に沿ってL字型部材20AおよびT字型部材20Bを配置したので、燃料電池の発電に必要な有効面積を損なうことなく、燃料電池スタック全体の小型化を達成できるとともに、L字型部材20AおよびT字型部材20Bには角部覆い部分21を形成して、燃料電池スタック10のずれを防止できる。
そして、本実施形態では荷重保持手段として、L字型部材20AおよびT字型部材20Bの両端部に荷重受け部材23,23aを設けるとともに、これら荷重受け部材23,23aと両端のエンドプレート15,15aとの間の少なくとも一方に荷重付加部材としての締付けボルト24を設ける構成としたので、締付けボルト24の締付けにより燃料電池スタック10に荷重を付加することができ、この燃料電池スタック10の組付けを簡便に行うことができるとともに、油圧ジャッキにより設定された荷重をさらに微調整できる。
(第3実施形態)
図5,図6は本発明の第3実施形態を示し、前記第1,第2実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略するものとし、図5は燃料電池スタックを複数並設した側面図、図6は複数並設した燃料電池スタックの固定状態を示す側面図である。
この第3実施形態の燃料電池スタックの荷重付加構造は、基本的に第1実施形態と同様に直方体状となった燃料電池スタック10の角部10a外側に沿って、それぞれが各角部10aの稜線Rに跨るように断面略く字状の角部覆い部分21を形成した荷重支持部材20を設けてある。
ここで、本実施形態では前記荷重支持部材20は、第1,第2実施形態と同様に断面L字状のL字型部材20Aと断面逆T字状となるT字型部材20Bとで形成するが、特定のT字型部材20B′について、その角部覆い部分21の外側にもう1つの角部覆い部分21aを設けて断面略三叉状に形成し、この外側の角部覆い部分21aに、隣接する燃料電池スタック10の角部10aを配置してある。
すなわち、本実施形態では燃料電池スタック10を3組並設して一体化する場合を示し、図中左方に配置される燃料電池スタック10を10L、図中中央に配置される燃料電池スタック10を10C、図中右方に配置される燃料電池スタック10を10Rとして示すと、中央の燃料電池スタック10Cの四隅の角部10a全てに、それぞれ特定のT字型部材20B′を配置することになる。
そして、中央の燃料電池スタック10Cの左部上下に配置した特定のT字型部材20B′の外側の角部覆い部分21aに、左部の燃料電池スタック10Lの右側上下の角部10aを配置するとともに、中央の燃料電池スタック10Cの右部上下に配置した特定のT字型部材20B′の外側の角部覆い部分21aに、右部の燃料電池スタック10Rの左側上下の角部10aを配置してある。
ところで、このように特定のT字型部材20B′を介して隣接する燃料電池スタック10を連結した場合にも、それぞれの荷重付加構造は、上記第2実施形態と同様に、荷重受け部材23,23a、締付けボルト24および固定ボルト25を介して各燃料電池スタック10L,10C,10Rを締め付け固定している。
また、本実施形態では図5,図6に示すように、燃料電池スタック10の各角部10aに配置した荷重支持部材20のうち、基台26への取付け側に配置した荷重支持部材20を断面略三叉状となるT字型部材20B″で形成して、そのT字型部材20B″の角部覆い部分21から外方に突出する部分を取付フランジ20Fとしてある。
すなわち、本実施形態では、複数並設した燃料電池スタック10L,10C,10Rのうち最外側に位置する燃料電池スタック10L,10Rの、燃料電池スタック10Cと反対側の下部に配置した荷重支持部材20をT字型部材20B″で形成し、そのT字型部材20B″の外側に前記取付フランジ20Fを形成する。そして、図6に示すように、それら取付フランジ20Fを基台26に取付ボルト27を介して固定し、これにより3組の燃料電池スタック10L,10C,10Rの取り付けが行われる。
したがって、この第3実施形態の燃料電池スタックの荷重付加構造によれば、上記第2実施形態と同様に、締付ボルト24の締付けにより燃料電池スタック10に荷重を付加することができるのはもちろんのこと、特定のT字型部材20B′の角部覆い部分21の外側にもう1つの角部覆い部分21aを設け、この外側の角部覆い部分21aに、隣接する燃料電池スタック10の角部10aを配置したので、隣接する燃料電池スタック10L,10C同士および10C,10R同士で特定のT字型部材20B′を共用できるため、燃料電池スタック10を複数並設した場合に荷重支持部材20の点数を削減してコストダウンを図ることができる。
なお、この実施形態では3組の燃料電池スタック10L,10C,10Rを連結する場合を開示したが、これに限ることなく燃料電池スタック10は2組、もしくは4組以上を連結する場合にあっても本発明を適用することができる。
また、本実施形態では、燃料電池スタック10の各角部10aに配置した荷重支持部材20のうち、基台26への取付け側に配置した荷重支持部材20をT字型部材20B″で形成して、そのT字型部材20B″の角部覆い部分21から外方に突出する部分を取付フランジ20Fとしたので、専用の取付部材を別途使用することなくそのT字型部材20B″を利用して燃料電池スタック10を基台26に取り付けることができ、したがってこの場合にあっても部品点数の削減を図ってコストダウンを達成することができる。
ところで、本発明の燃料電池スタックの荷重付加構造および荷重保持方法は前記第1〜第3実施形態に例をとって説明したが、これら実施形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で他の実施形態を各種採用することができる。例えば、燃料電池セル11の外側形状は矩形状以外の多角形状としても形成でき、これによって燃料電池スタック10の全体を多角柱状とした場合にも本発明を適用することができる。
本発明の第1実施形態における燃料電池スタックを(a)に正面図と(b)に側面図で示す説明図である。 本発明の第1実施形態における燃料電池スタックの燃料電池積層体の分解斜視図である。 本発明の第2実施形態における燃料電池スタックを(a)に正面図と(b)に側面図で示す説明図である。 (a)に図3中A部を(b)にB部をそれぞれ示す拡大図である。 本発明の第3実施形態における燃料電池スタックを複数並設した側面図である。 本発明の第3実施形態における複数並設した燃料電池スタックの固定状態を示す側面図である。
符号の説明
10 燃料電池スタック
10a 角部
11 燃料電池セル
12 燃料電池積層体
15,15a エンドプレート
20 荷重支持部材
20A L字型部材(荷重支持部材)
20B T字型部材(荷重支持部材)
20B′ 特定のT字型部材(特定の荷重支持部材)
20B″ T字型部材(荷重支持部材)
20F 取付フランジ
21,21a 角部覆い部分
22 固定ボルト(荷重保持手段)
23,23a 荷重受け部材(荷重保持手段)
24 締付けボルト(第1の締結部材,荷重付加部材)
25 固定ボルト(第2の締結部材)
26 基台
R 稜線

Claims (7)

  1. 多角形状の燃料電池セルを複数積層した燃料電池積層体の両端にエンドプレートを配置するとともに、この各エンドプレートの外側から前記燃料電池積層体に対して所定の荷重を付加し、全体として多角柱状に形成される燃料電池スタックにおいて、
    前記多角柱状となった燃料電池スタックの角部外側に沿って配置され、それぞれが各角部の稜線に跨るように断面略く字状の角部覆い部分を形成した荷重支持部材を設け、かつ、この荷重支持部材に、前記両端のエンドプレート間に付加される荷重を保持する荷重保持手段を設けたことを特徴とする燃料電池スタックの荷重付加構造。
  2. 前記荷重保持手段は、前記両端のエンドプレート間に荷重を付加した状態で、前記荷重支持部材と両端のエンドプレートとを側方から固定する締結部材であることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池スタックの荷重付加構造。
  3. 前記荷重保持手段は、前記荷重支持部材の両端部に設けた荷重受け部材と、これら荷重受け部材と前記両端のエンドプレートとの間の少なくとも一方に設けた荷重付加部材と、からなることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池スタックの荷重付加構造。
  4. 前記荷重付加部材は、前記一方の荷重受け部材に締結しその先端を前記一方のエンドプレートに当接して荷重を付加する第1の締結部材であり、第2の締結部材を前記他方の荷重受け部材に貫通させて前記他方のエンドプレートに締結することを特徴とする請求項3に記載の燃料電池スタックの荷重付加構造。
  5. 前記燃料電池スタックの各角部に配置した前記荷重支持部材のうち、少なくとも特定の荷重支持部材を断面略三叉状に形成して、その特定の荷重支持部材の前記角部覆い部分の外側にもう1つの角部覆い部分を設け、この外側の角部覆い部分に、隣接する燃料電池スタックの角部を配置したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃料電池スタックの荷重付加構造。
  6. 前記燃料電池スタックの各角部に配置した前記荷重支持部材のうち、基台への取付け側に配置した荷重支持部材を断面略三叉状に形成して、その荷重支持部材の前記角部覆い部分から外方に突出する部分を取付フランジとしたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の燃料電池スタックの荷重付加構造。
  7. 多角形状の燃料電池セルを複数積層した燃料電池積層体の両端にエンドプレートを配置するとともに、この各エンドプレートの外側から前記燃料電池積層体に対して所定の荷重を付加し、全体として多角柱状に形成される燃料電池スタックにおいて、
    前記多角柱状となった燃料電池スタックの角部外側に沿って、その角部の稜線に跨るように断面略く字状の角部覆い部分を形成した荷重支持部材を配置し、これら荷重支持部材によって前記両端のエンドプレート間に付加される荷重を保持することを特徴とする燃料電池スタックの荷重保持方法。

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