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JP2006029870A - 水晶発振器及び感知装置 - Google Patents

水晶発振器及び感知装置 Download PDF

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JP2006029870A
JP2006029870A JP2004206428A JP2004206428A JP2006029870A JP 2006029870 A JP2006029870 A JP 2006029870A JP 2004206428 A JP2004206428 A JP 2004206428A JP 2004206428 A JP2004206428 A JP 2004206428A JP 2006029870 A JP2006029870 A JP 2006029870A
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Mitsuaki Koyama
光明 小山
Tsukasa Furuhata
司 古幡
Takeshi Shiobara
毅 塩原
Shigeru Kurosawa
茂 黒澤
Hidenobu Aizawa
秀信 愛澤
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Nihon Dempa Kogyo Co Ltd
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
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Nihon Dempa Kogyo Co Ltd
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
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Abstract

【課題】 水晶振動子の周波数の変化を利用して疫病マーカー物質あるいはダイオキシンなどの環境汚染物質などを感知する場合に、溶液の粘度変化に基づく水晶振動子の発振周波数の変化分の誤差をなくすこと。
【解決手段】 水晶振動子を流れる駆動電流を電流検出器により検出し、その電流検出値をアンプ及び整流回路を介して差動アンプに入力する。差動アンプでは電流検出値に対応する電圧と設定電圧V1とを比較し、その偏差分をレギュレータに供給する。このレギュレータから前記偏差分に応じた電圧を発振回路のインバータに電源電圧として供給し、これにより水晶振動子の駆動電流が設定値に維持される。
【選択図】 図1




Description

本発明は、水晶発振器、及びこの回路を用い水晶振動子の固有振動数の変化分を検出して感知対象物を感知する感知装置に関する。
バイオテクノロジーの分野あるいは環境保全の分野などにおいては、微量な物質の有無あるいは濃度を検出しなければならない場合が多く、このため微量な汚染物質あるいは有機物の計測技術の確立が望まれている。その感知対象物としては、例えば疫病マーカー蛋白質、伝染病の細菌、ダイオキシン、PCBあるいはストレスマーカーなどを挙げることができる。
ところでB型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスなどの疫病マーカータンパク質の分析は免疫ラテックスの凝集反応を光学的に検出する手法が知られているが、多検体の試料の自動分析には大型の分析装置を必要とする。またダイオキシンを精度良く測定する手法としては、高分解能ガスクロマトグラフ質量分析計を用いる方法が公定分析法(JIS)として知られているが、装置価格が極めて高く、このため分析コストも可成り高いものになっており、更に分析に長い期間を必要とするという欠点がある。
そこで本発明者は、感知対象物が水晶振動子に付着するとその固有振動数がその付着量に応じて変化することから、上記の微量物質を簡易、迅速に測定でき、しかも安価な測定装置として水晶振動子に着眼している。一方、水晶振動子を用いて疫病マーカタンパク質を検出する装置として特許文献1に記載された技術がある。この特許文献1には、片面を封止した9MHzの水晶振動子を、リン酸バッファー及びCRP抗体固定ラテックスの攪拌溶液に入れ、その発振周波数が安定したところでCRP標準血清を添加したところ、振動子の発振周波数が減少し約60分後に、添加するCRP濃度に依存した一定値に収束し、0.01mg/dlの感度で測定できることが記載されている。
しかしながら水晶振動子の発振周波数の変化を利用して溶液中の感知対象物を精度良く検出しようとすると次の課題がある。即ち、溶液中に、感知対象物が含まれている液体を入れると溶液の粘度が極微量ではあるが変わってしまう。また測定溶液のシールを上部にて行わないと、測定中に溶液から水分が蒸発するために溶液の粘度が変わってしまう。溶液の粘度が変わってしまうと、水晶振動子の等価回路での共振抵抗成分が変化したことになり、発振周波数の安定性の低下が生じてしまう。水晶振動子の共振周波数をf、水晶振動子の駆動電流をI、水晶振動子の共振抵抗をR1、kを定数とすると、(1)式が成り立つ。
f=k・R1・I (1)
このため溶液の粘度が変化すると結局水晶振動子の共振周波数に影響を及ぼすことになる。一方、水晶振動子を用いる利点の一つは、極微量に感知物質が含まれていても発振周波数が変化することから極めて高い感度で測定できることにある。このため本発明者は、ngからpgのオーダの質量の付着物の検出用として、極くわずかの周波数変化をも精度良く検出できるように測定回路に工夫を重ねているが、このような超高感度の測定を狙っていくと、溶液の粘度変化に基づく水晶振動子の周波数変化が周波数の測定変化分に効いてくるようになり、測定精度が落ちてくる。
特開2001−83154(段落0007、0009、0019及び図1)
本発明はこのような事情の下になされたものであり、その目的は、水晶振動子の駆動電流が変化する要因があっても発振周波数が安定している水晶発振器を提供することにある。他の目的は、この水晶発振回路を用いることにより、疫病マーカー蛋白質や環境汚染物質などの感知測定対象物を高感度、高精度に検出することのできる感知装置を提供することにある。
本発明は、水晶振動子に発振回路を接続した水晶発振器において、
水晶振動子に流れる駆動電流を検出する電流検出部と、
この電流検出部の電流検出値と予め定めた設定値との偏差を求める偏差演算部と、
この偏差演算部の出力に基づいて前記駆動電流を調整する調整部と、を備えたことを特徴とする。この場合、発振回路は水晶振動子に直列に接続されたインバータを含み、前記調整部は、前記インバータの電源電圧を調整する手段として構成してもよい。
他の発明は、感知対象物を吸着するための吸着層がその表面に形成された水晶振動子とこの水晶振動子を発振させる発振回路とを含む水晶発振器と、この水晶発振器の発振周波数の変化分を測定する手段と、この手段により測定した発振周波数の変化分に基づいて感知対象物を感知する手段と、を備えた感知装置において、
前記水晶発振器として上記発明の水晶発振器を用いたことを特徴とする。この感知装置において、水晶発振器の発振周波数の変化分を測定する手段は、周波数をカウントして周波数の変化分を測定する場合、及び周波数の周期を測定して周波数の変化分を求める場合のいずれも該当する。発振周波数の変化分に基づいて感知対象物を感知する手段とは、発振周波数の変化分と感知対象物の濃度との関係式(検量線)を用いて感知対象物の濃度を求める手段などが相当する。
本発明の水晶発振器は、水晶振動子の駆動電流を検出してその駆動電流を所定値に維持するようにしているため、駆動電流が変化する環境に置かれても発振周波数が安定している。またこの水晶発振器を用いて感知装置を構成すれば、測定雰囲気である例えば液体と接触し、測定中に測定雰囲気である液体の粘性が変わったとしても、あるいは溶液に感知対象物質が加わることにより粘性が変わったとしても、駆動電流が一定化されているので、発振周波数が安定し、周波数の変化分を精度良く取り出すことができ、高精度に感知することができる。
図1は本発明に係る水晶発振器の実施の形態を示す図であり、1は例えばATカットの基本波周波数が9MHz(約9MHz)である水晶振動子である。この水晶振動子1には、例えばコルピッツ形の発振回路2が直列に接続されている。この発振回路2は、第1のインバータ(反転増幅器)21及び第2のインバータ(反転増幅器)22をコンデンサ23を介して直列に接続して構成されている。1段目のインバータ21の入力端及び出力端の間には、バイアスを与えるための抵抗24及びコンデンサ25の並列回路が接続されている。また2段目のインバータ22の入力端及び出力端の間には、帰還抵抗26が接続されている。31は電源であり、32はこの水晶発振器の出力端である。
水晶振動子1の駆動電流が流れる通電路例えばインバータ22と水晶振動子1との間の通電路には、電流検出部である電流検出器41が設けられている。この電流検出器41の出力側には、当該電流検出器41にて検出された電流検出値を増幅するためのアンプ42が設けられている。なお電流検出器41にて得られた電流は図示しない回路で電圧信号に変換されてアンプ42に入力される。このアンプ42の出力側は、整流回路43を介して差動アンプ44の負の入力端に接続されている。差動アンプ44の正の入力端には、設定電圧V1を発生する設定電圧発生部45が接続されている。設定電圧V1は、水晶振動子1の駆動電流の設定値に対応するものであり、差動アンプ44は、電流検出器41にて得られた電流検出値と駆動電流の設定値との偏差を求める偏差演算部に相当するものである。
差動アンプ44の出力側には、レギュレータ(電圧調整部)46が接続されており、このレギュレータ46の出力(VC)は、前記インバータ21及び22の各電源電圧として供給される。この例では、図2に示すようにインバータ21(22)はMOSトランジスタ20a及び20bを直列に接続してなり、その直列回路の電源電圧として前記出力(VC)が用いられる。レギュレータ46は、差動アンプ44からの出力に基づいて、前記駆動電流が設定値になるようにインバータ21(22)への供給電圧VCを発生するように構成されている。
次に上述実施の形態の作用について説明する。水晶振動子1から出力されたパルスは前段のインバータ21により反転され、更にコンデンサ23により反転され、後段のインバータ22に入力される。後段のインバータ22の出力は帰還抵抗26を介してフィードバックされているので、結局コンデンサ23を通過したパルスは、その位相のままインバータ22から出力される。従って水晶振動子1から出力されたパルスは発振回路2を介して位相が元に戻るので、水晶振動子1に発振が起こり、共振周波数が例えば9MHzの周波数信号が出力端32に現れる。
一方、水晶振動子1を流れる駆動電流は、電流検出器41により検出され、電流検出値がアンプ42により増幅され、更に整流回路43により整流されて差動アンプ44に入力される。差動アンプ44では電流検出値に対応する電圧と設定電圧V1とを比較し、その偏差分をレギュレータ46に供給する。今、水晶振動子1の駆動電流が設定値であるI0で安定しているものとすると、駆動電流の検出値に対応する電圧と設定電圧V1との差に応じた差動アンプ44の出力に基づいてレギュレータ46からインバータ21、22に電圧VCが供給される。
ここで水晶振動子1の置かれている雰囲気が変化して水晶振動子1の抵抗が変化し例えば大きくなって、駆動電流がI0から少し小さくなってI1に変わったとする。この場合差動アンプ44の負の入力端子に入力される電圧(電流検出値)が小さくなるので、差動アンプ44からの出力が大きくなり、このためレギュレータ46からインバータ21、22に供給される出力電圧VCは、駆動電流がI0からI1に減少した分だけ大きくなる。この結果、駆動電流がI1から増加してI0に戻る。
逆に水晶振動子1の抵抗が小さくなって、駆動電流がI0から少し大きいI2に変わったとすると、この場合差動アンプ44の負の入力端子に入力される電圧(電流検出値)が大きくなるので、差動アンプ44からの出力が小さくなり、このためレギュレータ46からインバータ21、22に供給される出力電圧VCは、駆動電流がI0からI2に増加した分だけ小さくなる。この結果、駆動電流がI2から減少してI0に戻る。
こうして水晶振動子1が置かれている雰囲気が変化してその抵抗が変わっても駆動電流が一定になるようにコントロールされる。このため水晶振動子の発振周波数が安定し、例えば後述のようにこの実施の形態の水晶発振器を感知装置に適用した場合には信頼性の高い感知を行うことができるし、またクロック発生部として用いる場合には、安定したクロック信号を適用装置に供給できるなどの効果がある。
本発明では、水晶振動子1の駆動電流を検出する手段として、電流検出器41を用いる代わりに、駆動電流が流れる通電路にインピーダンス成分例えば抵抗、コンデンサあるいはインダクタンス成分を設けてその両端の電圧を検出するようにしてもよい。図3はインピーダンス成分として抵抗47を用いた例を示しており、この抵抗47の両端電圧がアンプ48に入力され、抵抗47の電位差に対応する電圧つまり駆動電流に対応する電圧がアンプ48から取り出されて整流回路43に入力される。このような構成であっても同様の作用効果が得られる。
次に本発明の水晶発振器を適用した感知装置について図4を参照しながら説明する。5は水晶片50の一方の面を石英などにより密閉すると共に他方の面が露出していて、容器51内の溶液52に浸漬されるランジュバン型水晶振動子として構成されている。先の実施の形態と用語を統一するならば、水晶片が水晶振動子に相当するのであるが、説明を分かりやすくするために、水晶片と石英とが一体になったユニット(ランジュバン型水晶振動子)を水晶振動子5と称して説明することにする。この水晶振動子5の共振周波数は例えば9MHzである。
前記水晶振動子5における溶液に接触する面には、感知対象物質を吸着(捕獲)するための吸着層、例えば疫病マーカー物質を選択的に捕捉し吸着するための抗体を含む吸着層が形成されている。53は水晶振動子5を発振させる発振回路であり、水晶振動子5と発振回路53とを含む水晶発振器は、既述のように駆動電流を一定化する回路を備えている。
6は基準周波数発生部であり、周波数の安定度が極めて高い10MHzの基準周波数信号を出力する。61は、発振回路53からの周波数信号と基準周波数発生部6からの基準周波数信号との周波数差を取り出し、その周波数差に相当する周波数信号を出力する手段に対応するヘテロダイン検波器である。このヘテロダイン検波器6の後段には、ローパスフィルタ62を介してアンプ63が接続されている。このアンプ63の後段には、当該アンプ63からのパルスをカウントする計数手段であるカウンタ64が接続されており、カウンタ64の後段にはカウント値に基づいデータ処理を行うデータ処理部65が設けられている。
次にこの感知装置の作用について説明する。水晶振動子5を所定の溶液中に浸漬すると、溶液が水晶面に付着したことにより大気雰囲気よりもわずかに発振周波数が低くなった状態で発振する。なお駆動電流を一定化するために設けられた既述の差動アンプ44は、水晶振動子5を溶液に浸漬した状態において流れる駆動電流に合わせて動作点が設定されている。水晶振動子5の発振周波数を9MHzとして説明すると、ヘテロダイン検波器61により基準周波数である10MHzの周波数信号と発振回路53からの9MHzの周波数信号との周波数差である1MHzの周波数信号を取り出す。そしてこの周波数信号についてローパスフィルタ62にてノイズを除去し、1MHzの周波数信号のレベルをアンプ63により増幅する。次いでこの1MHzの周波数信号をカウンタ64にてカウントし、データ処理部65にてこのカウント値を記憶する。
続いて容器51内の溶液52中に、感知対象物例えば疫病マーカータンパク質が含まれている溶液を供給して攪拌すると、前記の疫病マーカータンパク質が水晶振動子5の表面の抗体からなる吸着層に捕獲され、その吸着量に応じて水晶振動子5の共振周波数(固有振動数)がΔfだけ変化する。このため発振回路53からの発振周波数が9MHz−Δfとなり、このためヘテロダイン検波器61からの周波数信号の周波数は1MHz+Δfととなり、カウンタ64にてカウントされる。このカウント値と先のカウント値とをデータ処理部65にて比較演算し、Δfが周波数の変化分として求められ、予め求めておいた関係式(検量線)に基づいて疫病マーカータンパク質の濃度が測定できる。
この場合、測定中に溶液52の粘度が蒸発により変化して水晶振動子5の抵抗が変化し例えば小さくなり、水晶振動子5の駆動電流が変化しようとしても、駆動電流が設定値になるようにコントロールされるので、駆動電流が安定している。また疫病マーカータンパク質を溶液に入れることにより溶液の粘度が変化し、このため駆動電流が変化しようとするが、この場合においても駆動電流が安定している。
測定感度がそれほど高くなけば、駆動電流の変化に基づく周波数の変化分は測定値に見えてこないが、測定感度を高めようとすると、測定誤差になってくる。従ってこの実施の形態のように駆動電流を設定値に維持するようにコントロールすれば、駆動電流の変化に基づく周波数の変化分が測定値に載ってこないので、感知対象物質例えば疫病マーカータンパク質の濃度を高精度に測定することができる。このことは別の言い方をすれば、測定感度を高くすること例えば超高感度に測定ができるということになる。
本発明の感知装置は、血液中の成分を測定する場合に好適である。何故ならば血液の粘度は人によって異なるし、また血液が空気にさらされることにより測定中に粘度が大きくなるので、駆動電流を制御しないと駆動電流が大きく変化してしまい、周波数の測定誤差が大きくなるからである。
以上の実施の形態は、カウンタ64と、データ処理手段65においてカウンタ値に基づいて周波数の変化分を求める手段とは、発振周波数の変化分を測定する手段に相当し、データ処理手段65において前記変化分と検量線とに基づいて感知対象物の濃度を求める手段は、発振周波数の変化分に基づいて感知対象物を感知する手段に相当する。
本発明の感知装置においては、水晶振動子を溶液中に浸漬することに限られず、溶液を水晶振動子5の表面に垂らすようにしてもよく、また疫病マーカータンパク質を感知することに限られず、ウイルス、あるいはダイオキシンやPCB(ポリ塩化ビフェニール)などの環境汚染物質などを感知するものであってもよい。また感知装置は、濃度センサとして用いてもよいし、感知対象物の有無センサとして用いてもよい。更にまた発振回路53からの周波数信号の周波数と基準周波数発生部6からの周波数信号の周波数との差に相当する周波数差をそのままカウントすることに限られず、例えば分周した後にカウントする場合なども含まれる。また基準周波数発生部6を用いずに発振回路53の発振周波数を直接カウントするようにしてもよい。
水晶振動子が置かれる環境は、溶液中に限られず、スラリー、超臨界流体あるいはガス雰囲気例えば大気圧よりも高いガス雰囲気であってもよい。そして水晶振動子は感知装置に適用されることに限られるものではなく、感知装置以外に適用した場合でも、水晶振動子が駆動電流が変わる環境に置かれても駆動電流を一定化できることから発振周波数が安定し、このため有効な技術である。
なお水晶振動子の置かれる環境の粘度が変わると周波数が変化することを示す一例としては、既述のように水晶振動子が空気中と水中とでは、周波数が異なることを挙げることができる。水晶振動子の等価回路での共振抵抗は、水中では約270Ωであり、空気中では約12Ωである。このため水晶振動子の駆動電流は、水中では1mA、空気中では5mAであり、周波数の変化分は約0.2ppmである。従って本発明のように駆動電流を一定化することで、駆動電流が変化したならば周波数が変化したであろうその変化分が周波数の測定結果に現れなくなる。
本発明に係る水晶発振回路の実施の形態を示す回路図である。 上記の水晶発振回路の一部を示す回路図である。 本発明に係る水晶発振回路の実施の形態を示す回路図である。 本発明に係る感知装置の実施の形態を示す構成図である。
符号の説明
1 水晶振動子
2 発振回路
21、22 インバータ
41 電流検出器
42 アンプ
43 整流回路
44 差動アンプ
46 レギュレータ
5 水晶振動子
52 溶液
53 発振回路
6 基準周波数発生部
61 ヘテロダイン検波器
64 カウンタ

Claims (3)

  1. 水晶振動子に発振回路を接続した水晶発振器において、
    水晶振動子に流れる駆動電流を検出する電流検出部と、
    この電流検出部の電流検出値と予め定めた設定値との偏差を求める偏差演算部と、
    この偏差演算部の出力に基づいて前記駆動電流を調整する調整部と、を備えたことを特徴とする水晶発振器。
  2. 前記発振回路は水晶振動子に直列に接続されたインバータを含み、
    前記調整部は、前記インバータの電源電圧を調整する手段であることを特徴とする請求項1記載の水晶発振器。
  3. 感知対象物を吸着するための吸着層がその表面に形成された水晶振動子とこの水晶振動子を発振させる発振回路とを含む水晶発振器と、この水晶発振器の発振周波数の変化分を測定する手段と、この手段により測定した発振周波数の変化分に基づいて感知対象物を感知する手段と、を備えた感知装置において、
    前記水晶発振器として請求項1または2記載の水晶発振器を用いたことを特徴とする感知装置。









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