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JP2006029088A - 蓄圧式燃料噴射装置及びその蓄圧式燃料噴射装置を備えた内燃機関 - Google Patents

蓄圧式燃料噴射装置及びその蓄圧式燃料噴射装置を備えた内燃機関 Download PDF

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JP2006029088A JP2004204346A JP2004204346A JP2006029088A JP 2006029088 A JP2006029088 A JP 2006029088A JP 2004204346 A JP2004204346 A JP 2004204346A JP 2004204346 A JP2004204346 A JP 2004204346A JP 2006029088 A JP2006029088 A JP 2006029088A
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Tomohiro Otani
知広 大谷
Fumiya Koto
文哉 古東
Hideo Shiomi
秀雄 塩見
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Yanmar Co Ltd
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Abstract

【課題】 燃料噴射量の過不足を生じさせることなくインジェクタから燃焼室内へ噴射供給される燃料の噴射量を適切に得るために、燃料噴射継続時間を正確に算出することを可能にする蓄圧式燃料噴射装置を提供する。
【解決手段】 エンジン回転数やエンジン負荷に基づいて燃料噴射開始タイミングBを決定し、この燃料噴射開始タイミングBと同時にコモンレール内圧P2を検出する。そして、このコモンレール内圧の検出値に基づいて燃料噴射継続時間Tdurの算出を行う。これにより、実際の燃料噴射開始時点Bでのコモンレール内圧に見合った燃料噴射継続時間Tdurを得ることができ、適切な噴射量が得られる。
【選択図】 図10

Description

本発明は、内燃機関(例えばディーゼルエンジン)の燃料供給系に適用される蓄圧配管(所謂コモンレール)を備えた蓄圧式(コモンレール式)燃料噴射装置及びその蓄圧式燃料噴射装置を備えた内燃機関に係る。特に、本発明は、インジェクタから燃焼室内へ噴射供給される燃料の噴射量を適切に得るための対策に関する。
従来より、多気筒ディーゼルエンジン等の燃料供給系として、メカニカルな燃料噴射ポンプ−ノズル方式に比べて制御性に優れた蓄圧式燃料噴射装置が提案されている(例えば、下記の特許文献1及び特許文献2)。
この種の燃料噴射装置は、高圧ポンプによって所定圧力に加圧された燃料をコモンレールに貯留しておき、このコモンレールに貯留した燃料を燃料噴射タイミングに合わせて所定のインジェクタから燃焼室内に噴射する構成となっている。また、エンジンの運転状態に対して最適な噴射条件で燃料が噴射されるように、コントローラが演算処理を行ってコモンレール内燃料圧力(以下、コモンレール内圧という)の制御や各インジェクタの制御を行う。
このように、蓄圧式燃料噴射装置は、燃料噴射量及びその噴射時期に加えて、コモンレール内圧によって決定される燃料噴射圧力をもエンジンの運転状態に応じて制御可能であるため、制御性に優れた噴射装置として注目されている。特に、この蓄圧式燃料噴射装置は、エンジンの低回転速度域での昇圧性が良好であるため、低速域から高圧燃料噴射が可能であり、全域に亘って燃料の微粒化を実現できる。このため、ディーゼルエンジン固有の黒煙を大幅に低減可能であるといった点でも注目されている。
−蓄圧式燃料噴射装置の概略構成−
以下、一般的な蓄圧式燃料噴射装置について説明する。
図13は、蓄圧式燃料噴射装置を備えた多気筒ディーゼルエンジンの燃料供給系の全体構成の概略を示している。この蓄圧式燃料噴射装置は、ディーゼルエンジン(以下、単にエンジンという)aの各気筒に対応して取り付けられた複数の燃料噴射弁(以下、インジェクタという)b,b,…と、比較的高い圧力(コモンレール内圧:例えば100MPa)の高圧燃料を蓄圧するコモンレールcと、燃料タンクdから低圧ポンプeを経て吸入した燃料を高圧に加圧してコモンレールc内に吐出する高圧ポンプ(サプライポンプ)fと、上記インジェクタb,b,…及び高圧ポンプfを電子制御するコントローラ(ECU)gとを備えている。
各インジェクタb,b,…は、コモンレールcにそれぞれ連通する燃料配管の下流端に取り付けられている。このインジェクタbからの燃料の噴射は、例えば燃料配管の途中に設けられた噴射制御用電磁弁hへの通電および通電停止(ON/OFF)により制御される。つまり、インジェクタbは、噴射制御用電磁弁hが開弁している間、コモンレールcから供給された高圧燃料をエンジンaの燃焼室に向けて噴射する。このため、コモンレールcには、燃料噴射圧に相当する高い所定のコモンレール内圧が蓄圧されている必要があり、そのために燃料供給配管i、吐出弁jを介して高圧ポンプfが接続されている。
また、上記ECUgには、エンジン回転数やエンジン負荷等の各種エンジン情報が入力されており、これらの信号より判断される最適の燃料噴射時期及び燃料噴射量が得られるようにECUgは噴射制御用電磁弁hに制御信号を出力する。同時に、ECUgはエンジン回転数やエンジン負荷に応じて燃料噴射圧力が最適値となるように高圧ポンプfに対して制御信号を出力する。更に、コモンレールcにはコモンレール内圧を検出するための圧力センサkが取り付けられており、この圧力センサkの信号がエンジン回転数やエンジン負荷に応じて予め設定された最適値となるように高圧ポンプfからコモンレールcに吐出される燃料吐出量が制御される。
−燃料噴射時期及び燃料噴射継続時間の算出手法−
次に、従来例におけるECUgによる燃料噴射時期及び燃料噴射継続時間の算出手法について説明する。図14は、あるインジェクタbから燃料を噴射するタイミングにおけるクランク信号、噴射制御用電磁弁hへの通電信号、コモンレール内圧の変化を示している。ここで、クランク信号はクランク回転角度の6°毎に発信されるパルス波形である。また、噴射制御用電磁弁hへの通電信号がONの間、インジェクタbからの燃料噴射動作が実行される。
先ず、燃料噴射開始タイミングは、エンジン回転数やエンジン負荷等の各種エンジン情報に基づいてECUgが算出する。図14に示すものではタイミングBの時点で噴射制御用電磁弁hへの通電を開始して燃料噴射を開始することになる。
一方、燃料噴射継続時間は、スロットル(舶用エンジンではレギュレータ)の開度信号をECUgが受け、この開度信号に応じたエンジン回転数(目標回転数)になるように決定された燃料噴射量及びコモンレール内圧により算出される。インジェクタbでは、コモンレール内圧に基づき、この決定された燃料噴射量となるように燃料噴射動作が継続され、この状態でのエンジン回転数を検出し、この実際のエンジン回転数と上記目標回転数とを比較して、この実際のエンジン回転数が目標回転数に近付くように燃料噴射量を補正(フィードバック補正)する。
更に詳しく説明すると、上記タイミングBの時点(噴射制御用電磁弁hへ通電を開始する時点)よりも前に、ECUgがスロットル(舶用エンジンではレギュレータ)の開度信号に応じたエンジン回転数(目標回転数)になるように燃料噴射量を決定する。そして、燃料噴射継続時間(噴射制御用電磁弁hへの通電時間に相当し、上記燃料噴射開始時点から燃料噴射終了までの時間)は、上記タイミングBの時点よりも前段階でのクランク信号(パルス波形)の立ち上がり時点(図14におけるタイミングA)におけるコモンレール内圧と上記の如く決定された燃料噴射量によって算出される。図14に示すものでは、燃料噴射継続時間としてTdurが求められており、タイミングCの時点で噴射制御用電磁弁hへの通電を解除して燃料噴射を終了するようになっている。
以上の動作により、燃料噴射時期及び燃料噴射継続時間が決定されるようになっている。
特開2000−18052号公報 特開2003−328830号公報
上述した如く従来の燃料噴射継続時間の算出動作にあっては、上記タイミングBの時点よりも前段階でのクランク信号の立ち上がり時点(タイミングA)で検出したコモンレール内圧に基づいてその圧力に見合った燃料噴射継続時間を算出するものであった。図14に示すものでは、コモンレール内圧の検出値「P1」に基づいて燃料噴射継続時間が算出されることになる。
ところが、コモンレール内圧の検出時点(タイミングA)から、実際の燃料噴射開始時点(タイミングB)のまで間にはタイムラグが存在している。このタイミングAからタイミングBまでの期間では、コモンレールcからのリーク、他の気筒での燃料噴射、高圧ポンプfからの燃料供給動作等の影響によりコモンレール内圧が変動する場合がある。図14のものでは、上記リークによってコモンレール内に圧力降下が生じており、実際の燃料噴射開始時点でのコモンレール内圧は「P2」となっている。
このため、燃料噴射継続時間の算出に使用されたコモンレール内圧(上記「P1」)と、実際の燃料噴射開始時点でのコモンレール内圧(上記「P2」)とには差が生じており、この差圧分だけ燃料噴射継続時間が適正値からずれることになる。
図14に示すようにコモンレール内に圧力降下が生じている場合には、燃料噴射継続時間が十分に得られず(コモンレール内圧「P2」に見合った燃料噴射継続時間よりも算出された燃料噴射継続時間が短くなって)、燃料噴射量が不足した状態を招いてしまうことになる。逆に、このコモンレール内圧の検出時点(タイミングA)から、実際の燃料噴射開始時点(タイミングB)までの間にコモンレール内に圧力上昇が生じた場合には、燃料噴射継続時間が長くなりすぎて(燃料噴射開始時点でのコモンレール内圧に見合った燃料噴射継続時間よりも算出された燃料噴射継続時間が長くなって)、燃料噴射量が過剰になってしまうことになる。
このため、従来の蓄圧式燃料噴射装置にあっては、燃料噴射量が不足してしまって所望のエンジン出力を得ることができなくなったり、燃料噴射量が過剰になって有害物質の排出量の増大を招いてしまったりするといった不具合があった。
特に、上記特許文献2に開示されているように、多段噴射を行うことによりエンジンの騒音や振動の低減を図るようにしたものにあっては、上記不具合が顕著に生じてしまう可能性が高かった。以下、この多段噴射を行う場合について説明する。
この多段噴射を行う蓄圧式燃料噴射装置では、前段(2段噴射の場合には第1段目の噴射)の燃料噴射タイミングよりも前の段階でコモンレール内圧を検出し、このコモンレール内圧に基づいて前段(2段噴射の場合の第1段目の噴射)及び後段(2段噴射の場合の第2段目の噴射)それぞれの燃料噴射継続時間を算出している。
図15は、あるインジェクタbから燃料を二段噴射するタイミングにおけるクランク信号、噴射制御用電磁弁hへの通電信号、コモンレール内圧の変化を示している。この場合、図中タイミングB1の時点(第1段目の噴射のために噴射制御用電磁弁hへ通電を開始する時点)よりも前段階でのクランク信号の立ち上がり時点(図15におけるタイミングA)でのコモンレール内圧に基づいてECUgが燃料噴射継続時間を算出し、第1段目の噴射の燃料噴射継続時間(燃料噴射終了タイミングをC1とする燃料噴射継続時間;図中Tdur1)と、第2段目の噴射の燃料噴射継続時間(噴射制御用電磁弁hへの通電開始タイミングをB2とし、燃料噴射終了タイミングをC2とする燃料噴射継続時間;図中Tdur2)とが決定される。
従って、この場合にも、第1段目の噴射に関しては、上述の場合と同様に、燃料噴射継続時間の算出に使用されたコモンレール内圧(上記「P1」)と、実際の燃料噴射開始時点でのコモンレール内圧(図中タイミングB1の時点での圧力「P2」)とには差が生じており、この差圧分だけ燃料噴射継続時間が適正値からずれることになる。
更に、第2段目の噴射に関しては、その噴射時点では、上記第1段目の噴射によってコモンレール内圧は大幅に降下しており、燃料噴射継続時間の算出に使用されたコモンレール内圧(上記「P1」)と、実際の燃料噴射開始時点でのコモンレール内圧(図中タイミングB2の時点での圧力「P3」)との間には大きな差が生じている。このため、燃料噴射継続時間を適正に得ることは難しく、上記不具合が顕著に生じてしまう可能性が高かった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、噴射開始時点でのコモンレール内圧に見合った燃料噴射継続時間の適正化を図ることで、燃料噴射量の過不足を生じさせることなくインジェクタから燃焼室内へ噴射供給される燃料の噴射量を適切に得ることを可能にする蓄圧式燃料噴射装置及びその蓄圧式燃料噴射装置を備えた内燃機関を提供することにある。
−発明の概要−
上記の目的を達成するために講じられた本発明の解決手段は、実際の燃料噴射開始時点でのコモンレール内圧を検出し、その検出値に基づいて燃料噴射継続時間(燃料噴射終了時刻)の算出を行うことにより、実際の燃料噴射開始時点でのコモンレール内圧に見合った燃料噴射継続時間が得られるようにしている。
−解決手段−
具体的に、本発明は、燃料を圧送する燃料ポンプと、この燃料ポンプから圧送された燃料を貯留するコモンレールと、このコモンレールから供給された燃料を噴射する燃料噴射弁とを備えた蓄圧式燃料噴射装置を前提とする。この蓄圧式燃料噴射装置に対し、噴射量決定手段と、噴射開始時刻決定手段と、圧力検出手段と、噴射継続時間算出手段とを備えさせる。噴射量決定手段は、エンジン運転状態に応じた燃料噴射弁の噴射量を決定する。噴射開始時刻決定手段は、エンジン運転状態に応じて上記燃料噴射弁の燃料噴射開始時刻を決定する。圧力検出手段は、上記噴射開始時刻決定手段によって決定された燃料噴射開始時刻にコモンレール内圧を検出する。噴射継続時間算出手段は、上記圧力検出手段がコモンレール内圧を検出した際、このコモンレール内圧の検出信号を受け、このコモンレール内圧及び上記噴射量決定手段により定められた噴射量に応じた燃料噴射継続時間を算出する。そして、上記燃料噴射開始時刻から、上記算出した燃料噴射継続時間が経過した時点で燃料噴射弁の燃料噴射動作を終了する構成としている。
この特定事項により、ある燃料噴射弁から燃焼室内に燃料を噴射する際、エンジン運転状態に応じて噴射開始時刻決定手段が燃料噴射開始時刻を決定し、噴射量決定手段が燃料噴射量を決定し、この燃料噴射開始時刻に達した時点で圧力検出手段がコモンレール内圧を検出する。これと同時に燃料噴射弁が開放され、燃焼室内に燃料が噴射される。そして、このコモンレール内圧の検出が行われた際、噴射継続時間算出手段は、圧力検出手段からコモンレール内圧の検出信号を受け、このコモンレール内圧及び上記噴射量決定手段により定められた噴射量に応じた燃料噴射継続時間を算出する。つまり、上記燃料噴射開始と略同時に燃料噴射継続時間(燃料噴射開始から燃料噴射終了までの時間)の算出動作を開始する。このため、実際の燃料噴射開始時点でのコモンレール内圧に基づいて燃料噴射継続時間の算出を行うことが可能になり、実際の燃料噴射開始時点でのコモンレール内圧に見合った燃料噴射継続時間が得られる。その結果、適正な燃料噴射量を噴射するための噴射継続時間を算出することができて、所望のエンジン出力を得ることができ且つ有害物質の排出量の削減を図ることができる。
本発明を、多段噴射を行う蓄圧式燃料噴射装置に適用した場合の構成として以下の2タイプがある。
先ず、各段(噴射段)の噴射開始の度にコモンレール内圧を検出して各段毎の燃料噴射継続時間の算出動作を実行するタイプとして以下の構成が掲げられる。
燃料を圧送する燃料ポンプと、この燃料ポンプから圧送された燃料を貯留するコモンレールと、このコモンレールから供給された燃料を噴射する燃料噴射弁とを備え、燃料噴射弁がエンジン1サイクル中に同一気筒に複数回の燃料噴射動作を行うように構成された多段噴射式の蓄圧式燃料噴射装置を前提とする。この蓄圧式燃料噴射装置に対し、噴射量決定手段と、噴射開始時刻決定手段と、圧力検出手段と、噴射継続時間算出手段とを備えさせる。噴射量決定手段は、エンジン運転状態に応じて上記燃料噴射動作のそれぞれにおける燃料噴射弁の噴射量を決定する。噴射開始時刻決定手段は、エンジン運転状態に応じて上記各燃料噴射動作のそれぞれにおける燃料噴射弁の燃料噴射開始時刻を決定する。圧力検出手段は、上記噴射開始時刻決定手段によって決定された各燃料噴射開始時刻のそれぞれにおいてコモンレール内圧を検出する。噴射継続時間算出手段は、上記圧力検出手段がコモンレール内圧を検出する度に、このコモンレール内圧の検出信号を受け、このコモンレール内圧及び上記噴射量決定手段により定められたそれぞれの燃料噴射動作における噴射量に応じた燃料噴射継続時間を算出する。そして、上記各燃料噴射開始時刻から、上記算出したその燃料噴射の継続時間を経過した時点でその燃料噴射動作を終了する構成としている。
また、エンジン1サイクル中の二回目以降の燃料噴射動作に当たって、今回と前回の燃料噴射開始時刻に検出したコモンレール圧力及び少なくとも圧力検出時刻を含むパラメータに基づき、各噴射段の燃料噴射タイミングで検出されたコモンレール内圧を補正して、この補正されたコモレール圧とそれぞれの燃料噴射動作における噴射量に応じた各噴射段の燃料噴射継続時間を算出するタイプとして以下の構成が掲げられる。
燃料を圧送する燃料ポンプと、この燃料ポンプから圧送された燃料を貯留するコモンレールと、このコモンレールから供給された燃料を噴射する燃料噴射弁とを備え、燃料噴射弁がエンジン1サイクル中に同一気筒に複数回の燃料噴射動作を行うように構成された多段噴射式の蓄圧式燃料噴射装置を前提とする。この蓄圧式燃料噴射装置に対し、噴射量決定手段と、噴射開始時刻決定手段と、圧力検出手段と、圧力検出時刻認識手段と、噴射継続時間算出手段とを備えさせる。噴射量決定手段は、エンジン運転状態に応じて上記燃料噴射動作のそれぞれにおける燃料噴射弁の噴射量を決定する。噴射開始時刻決定手段は、エンジン運転状態に応じて上記各燃料噴射動作のそれぞれにおける燃料噴射弁の燃料噴射開始時刻を決定する。圧力検出手段は、上記噴射開始時刻決定手段によって決定された各燃料噴射開始時刻のそれぞれにおいてコモンレール内圧を検出する。圧力検出時刻認識手段は、各圧力検出時刻つまり、各燃料噴射開始時刻を認識する。噴射継続時間算出手段は、上記圧力検出手段がコモンレール内圧を検出した際、1サイクル中の最初の燃料噴射動作に当たっては、このコモンレール内圧の検出信号を受け、このコモンレール内圧及び上記噴射量決定手段により定められたそれぞれの燃料噴射動作における噴射量に応じた燃料噴射継続時間を算出し、1サイクル中の二回目以降の燃料噴射動作に当たっては、今回と前回の燃料噴射開始時刻に検出したコモレール圧力及び少なくとも圧力検出時刻を含むパラメータに基づき、各噴射段の燃料噴射タイミングで検出されたコモンレール内圧を補正して、この補正されたコモレール圧と上記噴射量決定手段により定められたそれぞれの燃料噴射動作における噴射量に応じた各噴射段の燃料噴射継続時間を算出する。そして、上記エンジン1サイクル中の各燃料噴射開始時刻から、上記算出したその燃料噴射の継続時間を経過した時点でその燃料噴射動作を終了する構成としている。
これらタイプの蓄圧式燃料噴射装置によれば、第1段目の燃料噴射ばかりでなく、第2段目以降の燃料噴射においても、実際の燃料噴射開始時点でのコモンレール内圧に見合った燃料噴射継続時間を算出することができる。このため、エンジンの騒音や振動の低減を図るといった多段噴射式の蓄圧式燃料噴射装置の利点を確保しながらも、燃料噴射量の過不足が生じることを回避し、所望のエンジン出力を得ることができ且つ有害物質の排出量の削減を図ることができる。
尚、この多段噴射式の蓄圧式燃料噴射装置の燃料噴射動作の具体例として、エンジン1サイクル中に燃料噴射弁が行う複数回の燃料噴射動作を、パイロット噴射及びメイン噴射とすることが掲げられる。メイン噴射に先立ち、パイロット噴射を適正に行うことにより、メイン噴射時の着火遅れを抑制してNOx発生量の削減や、燃焼音や振動の低減が図れるばかりでなく、始動性、燃費も改善できる。
また、上記多段噴射式の蓄圧式燃料噴射装置において、エンジン1サイクル中の複数回の燃料噴射動作に伴う二回目以降のコモンレール内圧の補正は、燃料の流体特性及びコモンレールの幾何学的諸元に応じて行われる。
加えて、上述した各解決手段のうち何れか一つに記載の蓄圧式燃料噴射装置を備える内燃機関も本発明の技術的思想の範疇である。
以上の如く、本発明では、実際の燃料噴射開始時点でのコモンレール内圧を検出し、その検出値に基づいて燃料噴射継続時間(燃料噴射終了時刻)の算出を行うことにより、実際の燃料噴射開始時点でのコモンレール内圧に見合った燃料噴射継続時間が得られるようにしている。このため、燃料噴射量の過不足を生じることが無く、所望のエンジン出力を得ることができ、且つ有害物質の排出量の削減を図ることができる。
特に、多段噴射を行う蓄圧式燃料噴射装置においては、各噴射段における燃料噴射量を適正に得ることができ、NOx発生量の削減、燃焼音や振動の低減、始動性や燃費の改善を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、6気筒舶用ディーゼルエンジンの燃料供給系に備えられた蓄圧式燃料噴射装置に本発明を適用した場合について説明する。
(第1実施形態)
先ず、第1実施形態について説明する。本形態では、エンジン1サイクル中に同一気筒に対し燃料噴射動作を1回のみ(メイン噴射のみ)を行う蓄圧式燃料噴射装置に本発明を適用した場合について説明する。
−蓄圧式燃料噴射装置の説明−
先ず、蓄圧式燃料噴射装置の全体構成について説明する。図1は6気筒舶用ディーゼルエンジンに備えられた蓄圧式燃料噴射装置を示している。本図に示す蓄圧式燃料噴射装置を構成する各機器は、上記図13を用いて説明した蓄圧式燃料噴射装置のものと略同一であるので、ここでの詳細説明は省略する。
先ず、各インジェクタ(燃料噴射弁)1への燃料供給は、コモンレール2から燃料流路の一部を構成する分岐管3を通じて行われる。燃料タンク4からフィルタ5を経てフィードポンプ(上記低圧ポンプ)6によって取り出されて所定の吸入圧力に加圧された燃料は、燃料管7を通じて高圧ポンプ(燃料ポンプ)8に送られる。この高圧ポンプ8は、例えばエンジンによって駆動され、燃料を運転状態等に基づいて定められる高圧に昇圧して燃料管9を通じてコモンレール2に供給する所謂プランジャ式のサプライ用の燃料供給ポンプである。
この高圧ポンプ8に供給された燃料は所定圧力に昇圧された状態でコモンレール2に貯留され、コモンレール2から各インジェクタ1,1,…に供給される。インジェクタ1は、エンジンの型式(気筒数、本形態では6気筒)に応じて複数個設けられており、コントローラ12の制御によって、コモンレール2から供給された燃料を最適な噴射時期に最適な燃料噴射継続時間でもって、対応する燃焼室内に噴射する(この噴射時期及び燃料噴射継続時間の決定手法については後述する)。インジェクタ1から噴射される燃料の噴射圧はコモンレール2に貯留されている燃料の圧力に略等しいので、燃料噴射圧を制御するにはコモンレール2内の圧力を制御することになる。
分岐管3からインジェクタ1に供給された燃料のうち燃焼室への噴射に費やされなかった燃料は、戻し管11を通じて燃料タンク4に戻される。
電子制御ユニットであるコントローラ12には、気筒番号及びクランク角度の情報が入力されている(これら気筒番号及びクランク角度の情報取得動作については後述する)。
このコントローラ12は、エンジン出力が運転状態に即した最適出力になるようにエンジン運転状態に基づいて予め定められた目標燃料噴射条件(例えば,目標燃料噴射時期、目標燃料噴射量、目標コモンレール内圧)を関数として記憶しており、各種センサが検出した現在のエンジン運転状態を表す信号に対応して目標燃料噴射条件(即ち、インジェクタ1による燃料噴射タイミング及び噴射継続時間)を演算により求めて、その条件で燃料噴射が行われるようにインジェクタ1の作動とコモンレール内燃料圧力とを制御している。
図2は燃料噴射継続時間を算出するための前提となる燃料噴射量を決定するためのコントローラ12の制御ブロックである。この図2に示すように、ユーザが操作するレギュレータの開度信号を指令回転数算出手段12Aが受け、この指令回転数算出手段12Aがレギュレータの開度に応じた「指令回転数(目標回転数)」を算出する。そして、エンジン回転数がこの指令回転数となるように噴射量決定手段12Eが燃料噴射量を演算する。エンジンEのインジェクタ1では、この演算により求められた燃料噴射量となるように燃料噴射動作が継続され、この状態での回転数算出手段12Cが実際のエンジン回転数を算出し、この実際のエンジン回転数と上記指令回転数とを比較して、この実際のエンジン回転数が指令回転数に近付くように燃料噴射量を補正(フィードバック補正)する。
また、コモンレール2には圧力センサ(圧力検出手段)13が設けられており、この圧力センサ13によって検出されたコモンレール2内圧力の検出信号がコントローラ12に送られる。この圧力センサ13からコントローラ12への検出信号の送信タイミングについては後述する。
また、インジェクタ1から燃料が噴射されることでコモンレール2内の燃料が消費されても、コントローラ12は、コモンレール2内の燃料圧が一定となるように、高圧ポンプ8の吐出量を制御する。
そして、燃料噴射継続時間は、燃料噴射量と、噴射タイミングでのコモンレール内圧を変数とする関数としてコントローラ12に記憶されているので、燃料噴射量が決定され、噴射タイミングでのコモンレール圧力が検出されれば、この関数に基づき、算出される。
このように、蓄圧式燃料噴射装置は、高圧ポンプ8から圧送される吐出燃料をコモンレール2に蓄圧し、エンジンの運転状態に応じた適切な燃料噴射タイミング(燃料噴射時期)と燃料噴射継続時間とでインジェクタ1を駆動して燃料を噴射するよう構成されている。コモンレール内圧の制御は、インジェクタ1からの燃料噴射に応じて高圧ポンプ8を制御して燃料の圧送を行い、且つその圧送量を制御することにより、コモンレール内圧が低下しないように一定に維持するようにしている。
−クランク角度検出手段−
次に、上記コントローラ12に対してクランク角度情報及び気筒番号情報を送信するクランク角度検出手段の構成について説明する。本形態では、このクランク角度検出手段がクランク角度検出機能と気筒番号判別機能とを兼ね備えている。
図3はクランク角度検出手段100の概略構成を示す機能ブロック図、図4は図3における第1および第2の検出手段を模式的に示す構成図である。
図3および図4において、101はエンジンのクランク軸、102は吸排気弁用のカム軸であって、このカム軸102は、図示しない機構によってクランク軸101に対し1/2の減速比で同期して回転するようになっている。
クランク軸101は、このクランク軸101の回転に関連した第1の所定角度毎の検出信号および第2の所定角度毎の検出信号を得る第1の信号検出手段111を備えている。この第1の信号検出手段111は、クランク軸101に回転一体に連結されて同期回転するクランク軸同期回転体112と、このクランク軸同期回転体112の外周に沿って所定角度毎に設けられた複数の凸起112a,…と、電磁ピックアップ式の第1の検出器113とを備えている。
上記クランク軸同期回転体112の各凸起112aは、相隣り合う凸起112a,112a間に該各凸起112aの周方向の幅とほぼ合致する程度の微少な隙間を存してクランク角度6゜毎に半径方向外方に凸設され、クランク角度の基準位置A(図5参照)の手前において2つの凸起112a,112aが連続して欠落している。この場合、凸起112a,…は、クランク軸同期回転体112の周方向において、クランク角度6゜毎に設けられているものの、2つ分の欠落凸起112b,112bを差し引いて、58個凸設されてなる。第1の所定角度毎の検出信号は、クランク軸同期回転体112の周方向において凸起112aを検出する都度出力されるクランク角度6゜毎の間隔の短い検出信号であって、クランク軸同期回転体112が1回転した際に58回検出される。一方、第2の所定角度毎の検出信号は、クランク軸同期回転体112の周方向において連続して欠落している2つ分の欠落凸起112bを検出する間隔の長い検出信号であって、クランク軸同期回転体112が1回転した際に1回のみ検出される。
また、カム軸102は、このカム軸102の回転に関連した第3の所定角度毎の検出信号および第4の所定角度毎の検出信号を得る第2の信号検出手段121を備えている。この第2の信号検出手段121は、カム軸102の軸端に回転一体に連結されて同期回転するカム軸同期回転体122と、このカム軸同期回転体122の外周に沿って所定角度置きに設けられた複数の凸起122a,…と、電磁ピックアップ式の第2の検出器123とを備えている。
上記カム軸同期回転体122の各凸起122aは、カム軸同期回転体122の周方向におけるカム角度60゜毎にほぼ相当する位置においてそれぞれ半径方向外方に凸設されている。また、カム角度の基準位置B(図6参照)の手前、具体的にはカム角度基準位置Bの凸起122aからカム角度6゜隔てた手前位置には、単一の凸起122bが凸設されている。この場合、凸起122a,…は、カム軸同期回転体122の周方向において、エンジンの気筒数に相当する6個が凸設されてなる。
第3の所定角度毎の検出信号は、カム軸同期回転体122の周方向において凸起122aを検出する都度出力される気筒毎に対応した一定間隔の気筒検出信号であって、カム軸同期回転体122が1回転した際に6回検出される。一方、第4の所定角度毎の検出信号は、カム角度の基準位置Bの凸起122aとその手前に凸設した単一の凸起122bとにより連続して2回検出される間隔の短いWパルスの特定検出信号であって、カム軸同期回転体122が1回転した際に1回(Wパルス)のみ検出される。この場合、図5の(a)及び(a)を展開した(b)並びに図6の(a)及び(a)を展開した(b)に示すように、第1および第2の検出器113,123により検出された検出信号(電磁ピックアップ出力信号)は、111又は121の信号検出手段の増幅手段により増幅されたのち、波形信号形成手段により矩形波のパルス信号に変換される。図5の(c)及び図6の(c)と図5の(d)及び図6の(d)は、それぞれ、増幅手段の出力と、波形信号形成手段の出力を示している。これらのパルス信号は、凸起112a,122a,122bにそれぞれ対応している。
図3において、131は第1の計測手段としての第1タイマ手段であって、この第1タイマ手段131では、上記第1の検出器113からの出力を受け、クランク軸同期回転体112に基づいて得られる第1および第2の検出信号の発生時間間隔を計測することが行われる。
132は第2の計測手段としての第2タイマ手段であって、この第2タイマ手段132では、上記第2の検出器123からの出力を受け、カム軸同期回転体122に基づいて得られる第3および第4の検出信号の発生時間間隔を計測することが行われる。
また、133は第1の判定手段であって、この第1の判定手段133では、上記第1タイマ手段131からの出力を受け、図7に示すように、第1タイマ手段131により計測された今回と前回の検出信号の発生時間間隔つまり相隣り合う凸起112a,112a間での両検出信号の発生時間間隔Tmとその1つ前の前回と前々回の検出信号の発生時間間隔つまり1つ前の相隣り合う凸起112a,112a間での両検出信号の発生時間間隔Tm-1とを比較し、この第1タイマ手段131により計測された検出信号が第1の所定角度毎の検出信号(クランク角度6゜毎の検出信号)もしくは第2の所定角度毎の検出信号(1回転毎に1回の欠落凸起112bを検出する特定検出信号)のいずれであるかを判定することが行われる。この場合、第1の判定手段133によって、第1タイマ手段131により計測された検出信号の発生時間間隔Tmとその1つ前の検出信号の発生時間間隔Tm-1を比較し、2≦Tm/Tm-1≦4の関係を満たしているときに、今回の検出信号が第2の所定角度毎の検出信号(欠落凸起112bによる特定検出信号)であることの判定がなされる。なお、Tm/Tm-1の範囲を規定する「2」および「4」は、エンジンの負荷、始動直後または加減速などのエンジンの運転条件などによって変更可能な定数である。
一方、134は第2の判定手段であって、この第2の判定手段134では、上記第2タイマ手段132からの出力を受け、図8に示すように、第2タイマ手段132により計測された今回と前回の検出信号の発生時間間隔つまり相隣り合う凸起122a,122a間での両検出信号の発生時間間隔Tnとその1つ前の前回と前々回の検出信号の発生時間間隔つまり1つ前の相隣り合う凸起122a,122a間での両検出信号の発生時間間隔Tn-1とを比較し、この第2タイマ手段132により計測された検出信号が第3の所定角度毎の検出信号(気筒毎に対応する気筒検出信号)もしくは第4の所定角度毎の検出信号(1回転毎に1回のWパルスの特定検出信号)のいずれであるかを判定することが行われる。この場合、第2の判定手段134によって、第2タイマ手段132により計測された検出信号の発生時間間隔Tnとその1つ前の検出信号の発生時間間隔Tn-1を比較し、0.1≦Tn/Tn-1≦0.5の関係を満たしているときに、今回の検出信号が第4の所定角度毎の検出信号(Wパルスの特定検出信号)であることの判定がなされる。なお、Tn/Tn-1の範囲を規定する「0.1」および「0.5」は、エンジンの負荷、始動直後または加減速などのエンジンの運転条件などによって変更可能な定数である。
そして、135は計数基準判定手段であって、この計数基準判定手段135では、上記第1の判定手段133および第2の判定手段134からの出力を受け、図9に示すように、第1の判定手段133による第2の所定角度毎の検出信号(1回転毎に1回の特定検出信号)であることの判定と、第2の判定手段134による第4の所定角度毎の検出信号(Wパルスの特定検出信号)であることの判定がクランク軸同期回転体112の所定角度内(例えば30゜内)において行われたときに、第1タイマ手段131により最初に計測される第1の検出信号の発生時点がクランク角度の計数基準A(クランク角度の基準位置A)であると判定することが行われる。この場合、図5の(a)に示すように、クランク角度の計数基準A(クランク角度の基準位置A)は、クランク軸同期回転体112の回転方向におけるパルス信号(凸起112a)の立ち上がりエッジ位置に規定されている。一方、図6の(a)に示すように、カム角度の基準位置Bは、カム軸同期回転体122の回転方向におけるパルス信号(凸起122a)の立ち上がりエッジ位置に規定されている。
図3において、141はカウント手段であって、このカウント手段141では、第1の判定手段133からの出力を受け、クランク軸同期回転体112に基づく第1の検出信号が発生する毎にその信号発生数をカウントすることが行われる。このカウント手段141は、クランク軸同期回転体112に基づく第1の検出信号の発生回数が所定値に達したときに、リセットされるようにしている。そして、上記カウント手段141をリセットする所定値は、クランク軸同期回転体112に基づく第1の検出信号の信号発生数が1気筒の回転相当値(=360°×2回転/6°/6気筒)、つまり「20」となった時点としている。
尚、上述した2つ分の欠落凸起112b,112bと合致する気筒の回転に相当する場合は、2パルス分減算した「18」となった時点でカウント手段141はリセットされる。そして、このカウント手段141では、リセットされる毎に気筒番号が順次更新(1→2→3→4→5→6→1→…)されていく。つまり、クランク軸同期回転体112に基づく検出信号の信号発生数が「20」または「18」に達した時点で認識する気筒番号が順次更新されていく。
以上の構成により、クランク角度情報及び気筒番号情報を得ることができ、これら情報がコントローラ12に送信されるようになっている。
−燃料噴射時期及び燃料噴射継続時間の算出手法−
次に、本形態の特徴である燃料噴射時期及び燃料噴射継続時間の算出手法について説明する。図1に示すように、コントローラ12の噴射継続時間演算手段(噴射継続時間算出手段)12Bは、噴射開始時刻決定手段12D及び噴射量決定手段12Eとを備え、噴射量とコモンレール内圧を変数とする噴射継続時間算出関数を記憶している。
噴射開始時刻決定手段12Dは、エンジン回転数やエンジン負荷等のエンジン運転状態に応じてインジェクタ1の燃料噴射開始時刻を決定する。
また、噴射量決定手段12Eは、上述の如く、レギュレータの開度信号に基づく目標回転数信号とフィードバック信号である実エンジン回転数信号との偏差信号を受けて、燃料噴射量を決定する。
そして、この燃料噴射開始時刻において圧力センサ13がコモンレール内圧を検出し、その検出信号を噴射継続時間演算手段12Bに送信する。
そして、噴射継続時間演算手段12Bは、上記圧力センサ13がコモンレール内圧を検出した際、このコモンレール内圧の検出信号を受け、このコモンレール内圧及び上記噴射量決定手段12Eにより決定された燃料噴射量に基づき、燃料噴射継続時間を算出する。具体的には、この噴射継続時間演算手段12Bは、上記噴射継続時間算出関数に基づき、燃料噴射継続時間(燃料噴射開始時点から燃料噴射終了までの時間)を算出し、この算出動作を上記圧力センサ13によるコモンレール内圧の検出動作と略同時に開始するようになっている。このようにして燃料噴射継続時間が算出され、インジェクタ1では、上記噴射開始時刻決定手段12Dによって決定された燃料噴射開始時刻から燃料噴射動作が行われ、この燃料噴射動作は、上記噴射継続時間演算手段12Bによって算出された燃料噴射継続時間が経過した時点で終了することになる。
図10は、あるインジェクタ1(例えば第1番気筒のインジェクタ)から燃料を噴射するタイミングにおけるクランク信号、インジェクタ1の噴射制御用電磁弁への通電信号、コモンレール内圧の変化を示している。ここで、クランク信号は上述した如くクランク回転角度の6°毎に発信されるパルス波形となっている。また、噴射制御用電磁弁への通電信号がONの間、インジェクタ1からの燃料噴射動作が実行される。
先ず、燃料噴射開始タイミングは、エンジン回転数やエンジン負荷等の各種エンジン情報に基づいて上記噴射開始時刻決定手段12Dが算出する。図10に示すものではタイミングBの時点で噴射制御用電磁弁への通電を開始してインジェクタ1からの燃料噴射を開始することになる。具体的には、図中点Xをクランク角度0°の点として、上記エンジン回転数やエンジン負荷等の各種エンジン情報に基づいて噴射制御用電磁弁への通電タイミングをクランク角度17°の点(図中タイミングBの時点)に設定する場合には、上記クランク角度検出手段100からの信号によってクランク角度0°の認識後、2回のパルス波をカウントし、この第2番目のパルス波が立ち下がった後(6°×2=12°が経過した後であって、図10におけるポイントYの通過後)にクランク角度が5°進んだ時点を噴射制御用電磁弁への通電タイミングとして決定することになる。このクランク角度が5°進んだことの認識は、エンジン回転数(クランク軸回転速度)に基づいて算出される。
次に、燃料噴射継続時間の算出動作について説明する。上記噴射制御用電磁弁への通電開始と同時(タイミングBの時点)に圧力センサ13がコモンレール内圧を検出する。そして、このコモンレール内圧の検出が行われた際、噴射継続時間演算手段12Bは、圧力センサ13からコモンレール内圧の検出信号を受け、このコモンレール内圧及びエンジン運転状態に応じて噴射量決定手段12Eにより予め決定された燃料噴射量に基づき、燃料噴射継続時間の算出動作を開始する。つまり、燃料噴射開始と略同時に燃料噴射継続時間(燃料噴射開始から燃料噴射終了までの時間)の算出を開始する。図10に示すものでは、この燃料噴射継続時間の演算時間をTで示している。この演算によって、燃料噴射継続時間としてTdurが求められ、タイミングCの時点で噴射制御用電磁弁への通電を解除して燃料噴射を終了するようになっている。
このように本形態では、実際の燃料噴射開始時点でのコモンレール内圧に基づいて燃料噴射継続時間の算出を行うことが可能になり、実際の燃料噴射開始時点でのコモンレール内圧に見合った燃料噴射継続時間を得ることができる。その結果、燃料噴射量の過不足を生じることが無く、所望のエンジン出力を得ることができ、且つ有害物質の排出量の削減を図ることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。本形態では、エンジン1サイクル中に同一気筒に燃料噴射動作を2回(パイロット噴射及びメイン噴射)を行う蓄圧式燃料噴射装置に本発明を適用した場合について説明する。尚、エンジン全体の構成は上述した第1実施形態のものと略同一であるため、ここでは、第1実施形態との相違点についてのみ説明する。
本形態における噴射開始時刻決定手段12Dは、エンジン回転数やエンジン負荷等のエンジン運転状態に応じて、パイロット噴射及びメイン噴射のそれぞれに対してインジェクタ1の燃料噴射開始時刻を決定するようになっている。
また、これらパイロット噴射及びメイン噴射それぞれの燃料噴射開始時刻において圧力センサ13がコモンレール内圧を検出し、その検出信号を噴射継続時間演算手段12Bに送信するようになっている。
そして、噴射継続時間演算手段12Bは、上記圧力センサ13がコモンレール内圧を検出する度(パイロット噴射及びメイン噴射それぞれの燃料噴射開始時刻の度)に、このコモンレール内圧の検出信号を受け、このコモンレール内圧及びエンジン運転状態に応じて噴射量決定手段12Eにより予め決定された燃料噴射量に基づき、燃料噴射継続時間を算出する。具体的には、この噴射継続時間演算手段12Bは、上記噴射継続時間算出関数に基づき、燃料噴射継続時間(燃料噴射開始時点から燃料噴射終了までの時間)をパイロット噴射及びメイン噴射それぞれについて算出し、この算出動作を上記圧力センサ13によるコモンレール内圧の検出動作と略同時に開始するようになっている。このようにしてパイロット噴射及びメイン噴射それぞれについて燃料噴射継続時間が算出され、インジェクタ1では、上記噴射開始時刻決定手段12Dによって決定された燃料噴射開始時刻から燃料噴射動作が行われ、この燃料噴射動作は、上記噴射継続時間演算手段12Bによって算出されたその噴射動作の燃料噴射継続時間が経過した時点で終了する。
図11は、あるインジェクタ1(例えば第1番気筒のインジェクタ)から燃料を噴射するタイミングにおけるクランク信号、インジェクタ1の噴射制御用電磁弁への通電信号、コモンレール内圧の変化を示している。
先ず、燃料噴射開始タイミングは、エンジン回転数やエンジン負荷等の各種エンジン情報に基づいて上記噴射開始時刻決定手段12Dが算出する。図11に示すものではタイミングB1の時点で噴射制御用電磁弁への通電を開始してインジェクタ1からのパイロット噴射を開始する。
この噴射制御用電磁弁への通電開始と同時(タイミングB1の時点)に圧力センサ13がコモンレール内圧を検出する。そして、このコモンレール内圧の検出が行われた際、噴射継続時間演算手段12Bは、圧力センサ13からコモンレール内圧の検出信号を受け、このコモンレール内圧及びエンジン運転状態に応じて噴射量決定手段12Eにより予め決定されたパイロット燃料噴射量に基づき、その燃料噴射継続時間の算出動作を開始する。つまり、パイロット燃料噴射開始と略同時に燃料噴射継続時間(燃料噴射開始から燃料噴射終了までの時間)の算出を開始する。図11に示すものでは、このパイロット燃料噴射継続時間の演算時間をT1で示している。この演算によって、パイロット燃料噴射継続時間としてTdur1が求められ、タイミングC1の時点で噴射制御用電磁弁への通電を解除してパイロット燃料噴射を終了する。
その後、タイミングB2の時点で噴射制御用電磁弁への通電を再開してインジェクタ1からのメイン噴射を開始する。
この噴射制御用電磁弁への通電開始と同時(タイミングB2の時点)に圧力センサ13がコモンレール内圧を検出する。そして、このコモンレール内圧の検出が行われた際、噴射継続時間演算手段12Bは、圧力センサ13からコモンレール内圧の検出信号を受け、このコモンレール内圧及びエンジン運転状態に応じて噴射量決定手段12Eにより予め決定されたメイン燃料噴射量に基づき、その燃料噴射継続時間の算出動作を開始する。つまり、メイン燃料噴射開始と略同時に燃料噴射継続時間(燃料噴射開始から燃料噴射終了までの時間)の算出を開始する。図11に示すものでは、このメイン燃料噴射継続時間の演算時間をT2で示している。この演算によって、メイン燃料噴射継続時間としてTdur2が求められ、タイミングC2の時点で噴射制御用電磁弁への通電を解除してメイン燃料噴射を終了する。
このように本形態では、パイロット噴射及びメイン噴射それぞれについての燃料噴射開始時点でのコモンレール内圧に基づいて燃料噴射継続時間の算出を行うことが可能になり、実際の燃料噴射開始時点でのコモンレール内圧に見合った燃料噴射継続時間を得ることができる。その結果、パイロット噴射を行うことによる利点である燃焼音や振動の低減、始動性や燃費の改善を確保しながらも、燃料噴射量の過不足を生じることが無く、所望のエンジン出力を得ることができ、且つ有害物質の排出量の削減を図ることができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。本形態も、上述した第2実施形態のものと同様にエンジン1サイクル中に同一気筒に燃料噴射動作を2回(パイロット噴射及びメイン噴射)を行う蓄圧式燃料噴射装置に本発明を適用した場合である。尚、ここでは第2実施形態との相違点についてのみ説明する。
本形態に係る圧力センサ13は、パイロット噴射およびメイン噴射それぞれの開始時点でのコモンレール内圧を検出する。
また、コモレール内圧の検出時刻を認識する圧力検出時刻認識手段12Fを備える必要がある。
そして、噴射継続時間演算手段12Bは1サイクル中の最初の燃料噴射動作であるパイロット噴射に当たっては、上記圧力センサ13がコモンレール内圧を検出した際(パイロット噴射の開始時刻)に、このコモンレール内圧の検出信号を受け、このコモンレール内圧及びエンジン運転状態に応じて噴射量決定手段12Eにより予め決定されたパイロット噴射の燃料噴射量に基づき、その燃料噴射継続時間の算出動作を開始し、1サイクル中の二回目以降の燃料噴射動作であるメイン噴射に当たっては、上記圧力センサ13が今回の噴射タイミングであるメイン噴射の開始時刻でのコモンレール内圧を検出した際に、このコモンレール内圧の検出信号を受け、上記圧力検出時刻認識手段12Fで認識された今回の圧力信号と前回の、つまりパイロット噴射の開始時刻での圧力信号及び前回と今回の圧力信号検出時刻に基づき、圧力波形を推定して、その推定に基づいてメイン噴射タイミングで検出されたコモンレール内圧を補正し、この補正されたコモンレール内圧及びエンジン運転状態に応じて噴射量決定手段12Eにより予め決定されたメイン噴射の燃料噴射量に基づき、その燃料噴射継続時間の算出動作を開始する。
図12は、あるインジェクタ1(例えば第1番気筒のインジェクタ)から燃料を噴射するタイミングにおけるクランク信号、インジェクタ1の噴射制御用電磁弁への通電信号、コモンレール内圧の変化を示している。この図12において、コモンレール内圧の変化を示す破線は圧力センサ13の検出値の変化を示しており、実線は、噴射継続時間演算手段12Bが推定するコモンレール内圧の変化推定値を示している。
この場合、図中破線で示すコモンレール内圧の変化は、圧力センサ13周辺の局部的な領域(空間)での圧力変化であり、コモンレール2内で生じている圧力変動(コモンレール内波動に伴う脈動)の影響を大きく受けている。このため、メイン噴射の開始時点(図中B2の時点)での検出値がP3であったとしても、実際に燃料噴射量を左右するコモンレール内圧はP3’となっている。本形態では、1サイクル中の二回目以降の燃料噴射動作であるメイン噴射に当たっては、このコモンレール2内で生じている圧力変動の影響を緩和すべく、圧力検出時刻とその時刻での圧力信号に基づき圧力波形を推定して、実際に燃料噴射量を左右するコモンレール内圧となるようにメイン噴射タイミングで検出されたコモンレール内圧を補正し、この補正されたコモンレール内圧及びエンジン運転状態に応じて噴射量決定手段12Eにより予め決定されたメイン噴射の燃料噴射量に基づき、その燃料噴射継続時間を算出する。この推定の手法としては、パイロット噴射による圧力降下、使用する燃料の流体特性やコモンレールの幾何学的諸元によって脈動の周波数やこの脈動の減衰係数を求めることができるので、パイロット噴射開始からメイン噴射開始までの時間(Δt)の関数で脈動波形の中心線(図中実線)を求めることができる。従って、これを推定したコモンレール内圧変化として使用する。このため、圧力センサ13が検出するコモンレール内圧はP3であったとしても、実際の燃料噴射量を左右するコモンレール内圧はP3’であると求めることができ、メイン噴射の噴射継続時間はこのP3’を使用して算出することになる。
具体的な動作について以下に説明する。先ず、燃料噴射開始タイミングは、エンジン回転数やエンジン負荷等の各種エンジン情報に基づいて上記噴射開始時刻決定手段12Dが算出する。図12に示すものではタイミングB1の時点で噴射制御用電磁弁への通電を開始してインジェクタ1からのパイロット噴射を開始する。
この噴射制御用電磁弁への通電開始と同時(タイミングB1の時点)に圧力センサ13がコモンレール内圧を検出する。このとき、圧力検出時刻認識手段12Fにより、圧力検出時刻が認識され、記憶される。そして、このコモンレール内圧の検出が行われた際、噴射継続時間演算手段12Bは、圧力センサ13からコモンレール内圧の検出信号を受け、このコモンレール内圧及びエンジン運転状態に応じて噴射量決定手段12Eにより予め決定されたパイロット燃料噴射量に基づき、燃料噴射継続時間の算出動作を開始する。一方、メイン噴射に当たっては、上記噴射制御用電磁弁へのその通電開始と同時(タイミングB2の時点)に圧力センサ13がコモンレール内圧を検出する。このときも、上記と同様、圧力検出時刻認識手段12Fにより、圧力検出時刻が認識され、記憶される。そして、このコモンレール内圧の検出が行われた際、まず、噴射継続時間演算手段12Bは、前回の噴射動作であるパイロット噴射タイミングでのコモンレール内圧とその検出時刻及びメイン噴射タイミングでのコモンレール内圧とその検出時刻に基づき、圧力波形を推定し、この補正されたコモンレール内圧及びエンジン運転状態に応じて噴射量決定手段12Eにより予め決定されたメイン噴射の燃料噴射量に基づき、その燃料噴射継続時間の算出動作を開始する。つまり、二回目以降の燃料噴射継続時間を算出するのに際して、まず、パイロット噴射によって生じたコモンレール内の脈動の影響を推定し、コモンレール内圧を補正した後、補正後のコモレール内圧を用いている。図12に示すものでは、パイロット噴射の燃料噴射継続時間の演算時間をT3で示し、メイン噴射の燃料噴射継続時間の演算時間をT4で示している。この演算によって、パイロット燃料噴射継続時間としてTdur1が求められ、タイミングC1の時点で噴射制御用電磁弁への通電を解除してパイロット燃料噴射を終了する一方、メイン燃料噴射継続時間としてTdur2が求められ、タイミングC2の時点で噴射制御用電磁弁への通電を解除してメイン燃料噴射を終了する。
このように本形態では、コモンレール2内で生じている圧力変動(脈動)の影響を推定し、実際に燃料噴射量を左右するコモンレール内圧となるようメイン噴射タイミングで検出されたコモンレール内圧を補正し、この補正されたコモンレール内圧及びエンジン運転状態に応じて噴射量決定手段により予め決定されたメイン噴射の燃料噴射量に基づき、その燃料噴射継続時間を算出する。このため、パイロット噴射による圧力変動の影響を緩和してメイン噴射の噴射量を適切に得ることができ、所望のエンジン出力を得ることができ、且つ有害物質の排出量の削減を図ることができる。
−その他の実施形態−
上述した各実施形態にあっては、6気筒舶用ディーゼルエンジンの燃料供給系に備えられた蓄圧式燃料噴射装置に本発明を適用した場合について説明した。本発明はこれに限らず、4気筒舶用ディーゼルエンジン等、種々の形式のエンジンに対して適用可能である。また、舶用エンジンに限らず、車両用など他の用途に使用されるエンジンへの適用も可能である。
また、エンジン1サイクル中に多段噴射を行うものとしては、パイロット噴射及びメイン噴射の2回噴射を行うものに限らず3回以上の噴射を行うものへの適用も可能である。例えば、プレ噴射、パイロット噴射、メイン噴射、アフター噴射、ポスト噴射を行う蓄圧式燃料噴射装置において、それぞれの噴射に対して上記第2実施形態や第3実施形態の技術を適用することも可能である。
実施形態に係る蓄圧式燃料噴射装置を示す図である。 燃料噴射量を決定するための制御ブロック図である。 クランク角度検出手段の概略構成を示すブロック図である。 第1および第2の検出手段を模式的に示すクランク角度検出手段の基本構成図である。 (a)は第1の検出手段によるクランク角度の基準位置を示す説明図である。(b)はクランク軸同期回転体の凸起を展開した図である。(c)は第1の検出器により検出した電磁ピックアップ出力信号を増幅して形成した波形信号を示す図である。(d)は波形信号を変換した矩形波のパルス信号を示す図である。 (a)は第2の検出手段によるカム角度の基準位置を示す説明図である。(b)はカム軸同期回転体の凸起を展開した図である。(c)は第2の検出器により検出した電磁ピックアップ出力信号を増幅して形成した波形信号を示す図である。(d)は波形信号を変換した矩形波のパルス信号を示す図である。 第1の判定手段による第1または第2の検出信号の判定根拠を説明するパルス信号の波形図である。 第2の判定手段による第3または第4の検出信号の判定根拠を説明するパルス信号の波形図である。 計数基準判定手段によるクランク角度の計数基準の判定根拠を説明するパルス信号の波形図である。 第1実施形態の燃料噴射タイミングにおけるクランク信号、インジェクタへの通電信号、コモンレール内圧の変化を示す図である。 第2実施形態の燃料噴射タイミングにおけるクランク信号、インジェクタへの通電信号、コモンレール内圧の変化を示す図である。 第3実施形態の燃料噴射タイミングにおけるクランク信号、インジェクタへの通電信号、コモンレール内圧の変化を示す図である。 従来の蓄圧式燃料噴射装置を備えた多気筒ディーゼルエンジンの燃料供給系の全体構成の概略を示す図である。 従来例における図10相当図である。 従来例における図11相当図である。
符号の説明
1 インジェクタ(燃料噴射弁)
2 コモンレール
8 高圧ポンプ(燃料ポンプ)
13 圧力センサ(圧力検出手段)
12B 噴射継続時間演算手段(噴射継続時間算出手段)
12D 噴射開始時刻決定手段
12E 噴射量決定手段
12F 圧力検出時刻認識手段

Claims (6)

  1. 燃料を圧送する燃料ポンプと、この燃料ポンプから圧送された燃料を貯留するコモンレールと、このコモンレールから供給された燃料を噴射する燃料噴射弁とを備えた蓄圧式燃料噴射装置において、
    エンジン運転状態に応じて上記燃料噴射弁の燃料噴射量を決定する噴射量決定手段と、
    エンジン運転状態に応じて上記燃料噴射弁の燃料噴射開始時刻を決定する噴射開始時刻決定手段と、
    上記噴射開始時刻決定手段によって決定された燃料噴射開始時刻にコモンレール内圧を検出する圧力検出手段と、
    上記圧力検出手段がコモンレール内圧を検出した際、このコモンレール内圧の検出信号を受け、このコモンレール内圧及び上記噴射量決定手段により定められた噴射量に応じた燃料噴射継続時間を算出する噴射継続時間算出手段とを備え、
    上記燃料噴射開始時刻から、上記算出した燃料噴射継続時間が経過した時点で燃料噴射弁の燃料噴射動作を終了するよう構成されていることを特徴とする蓄圧式燃料噴射装置。
  2. 燃料を圧送する燃料ポンプと、この燃料ポンプから圧送された燃料を貯留するコモンレールと、このコモンレールから供給された燃料を噴射する燃料噴射弁とを備え、燃料噴射弁がエンジン1サイクル中に同一気筒に複数回の燃料噴射動作を行うように構成された多段噴射式の蓄圧式燃料噴射装置において、
    エンジン運転状態に応じて上記各燃料噴射動作のそれぞれにおける燃料噴射弁の燃料噴射量を決定する噴射量決定手段と、
    エンジン運転状態に応じて上記各燃料噴射動作のそれぞれにおける燃料噴射弁の燃料噴射開始時刻を決定する噴射開始時刻決定手段と、
    上記噴射開始時刻決定手段によって決定された各燃料噴射開始時刻のそれぞれにおいてコモンレール内圧を検出する圧力検出手段と、
    上記圧力検出手段がコモンレール内圧を検出する度に、このコモンレール内圧の検出信号を受け、このコモンレール内圧及び上記噴射量決定手段により定められたそれぞれの燃料噴射動作における噴射量に応じた燃料噴射継続時間を算出する噴射継続時間算出手段とを備え、
    上記各燃料噴射開始時刻から、上記算出したその燃料噴射の継続時間を経過した時点でその燃料噴射動作を終了するよう構成されていることを特徴とする蓄圧式燃料噴射装置。
  3. 燃料を圧送する燃料ポンプと、この燃料ポンプから圧送された燃料を貯留するコモンレールと、このコモンレールから供給された燃料を噴射する燃料噴射弁とを備え、燃料噴射弁がエンジン1サイクル中に同一気筒に複数回の燃料噴射動作を行うように構成された多段噴射式の蓄圧式燃料噴射装置において、
    エンジン運転状態に応じて上記各燃料噴射動作のそれぞれにおける燃料噴射弁の燃料噴射量を決定する噴射量決定手段と、
    エンジン運転状態に応じて上記各燃料噴射動作のそれぞれにおける燃料噴射弁の燃料噴射開始時刻を決定する噴射開始時刻決定手段と、
    上記噴射開始時刻決定手段によって決定された各燃料噴射開始時刻のそれぞれにおいてコモンレール内圧を検出する圧力検出手段と、
    コモンレール内圧の検出時刻を認識する圧力検出時刻認識手段と、
    エンジン1サイクル中の最初の燃料噴射動作に当たっては、上記圧力検出手段がコモンレール内圧を検出した際、このコモンレール内圧の検出信号を受け、このコモンレール内圧及び上記噴射量決定手段により定められた噴射量に応じた燃料噴射継続時間を算出し、エンジン1サイクル中の二回目以降の燃料噴射動作に当たっては、上記圧力検出手段がコモンレール内圧を検出した際、このコモンレール内圧の検出信号を受け、このコモンレール内圧を今回と前回の検出値及び少なくとも今回と前回の圧力検出時刻を含むパラメータにより補正し、この補正されたコモンレール内圧と上記噴射量決定手段により定められたそれぞれの燃料噴射動作における噴射量に応じた燃料噴射継続時間を算出する噴射継続時間算出手段とを備え、
    上記各燃料噴射開始時刻から、上記算出したその燃料噴射の継続時間を経過した時点でその燃料噴射動作を終了するよう構成されていることを特徴とする蓄圧式燃料噴射装置。
  4. 請求項2または3記載の蓄圧式燃料噴射装置において、
    エンジン1サイクル中に燃料噴射弁が行う複数回の燃料噴射動作が少なくとも、2回であることを特徴とする蓄圧式燃料噴射装置。
  5. 請求項3記載の蓄圧式燃料噴射装置において、
    パラメータには、さらに少なくとも燃料の流体特性及びコモンレールの幾何学的諸元を含むことを特徴とする蓄圧式燃料噴射装置。
  6. 請求項1〜5のうち何れか一つに記載の蓄圧式燃料噴射装置を備えることを特徴とする内燃機関。
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