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JP2006002704A - 熱電発電装置 - Google Patents

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JP2006002704A
JP2006002704A JP2004181535A JP2004181535A JP2006002704A JP 2006002704 A JP2006002704 A JP 2006002704A JP 2004181535 A JP2004181535 A JP 2004181535A JP 2004181535 A JP2004181535 A JP 2004181535A JP 2006002704 A JP2006002704 A JP 2006002704A
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俊武 佐々木
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Abstract

【課題】 ヒートパイプを利用した場合でも搭載性に優れる熱電発電装置を提供することを課題とする。
【解決手段】 熱源からの排気を利用して発電する熱電発電装置41であって、周方向に沿って配置され、排気の熱エネルギを電気エネルギに変換する熱電変換手段11,・・・と、排気の流れる方向に対して直交する向きで排気の流れる方向の同一位置において熱電変換手段11の外周側を覆い、それぞれ独立して配置される複数のヒートパイプ44,44とを備えることを特徴とする。
【選択図】 図8

Description

本発明は、熱源からの排気を利用して発電する熱電発電装置に関する。
自動車のエンジン等の熱源から排出された排気ガスの熱エネルギを電気エネルギに変換することによって、排熱からエネルギを回収する熱電発電装置が開発されている。熱電発電装置では、排気ガスの熱による高温側と冷却水等で冷却した低温側との間に多数の熱電素子からなる熱電変換モジュールを配置し、この高温側と低温側との温度差に応じて熱電変換モジュールの各熱電素子で発電している。熱電発電装置には、高温側へ排気ガスの熱を移動させたりあるいは低温側から熱を放熱部に移動させるために、ヒートパイプを利用するものがある(特許文献1参照)。
特開2003−65045号公報
熱電発電装置には、排気ガスの熱エネルギをできるだけ多く回収するために、複数個の熱電変換モジュールを備えるものがある。この熱電発電装置においてヒートパイプを利用した場合、熱電変換モジュール毎にヒートパイプが必要となる。そのため、この熱電発電装置を自動車に搭載した場合、多数本のヒートパイプを車内に配設しなければならないので、搭載性が悪化する。
そこで、本発明は、ヒートパイプを利用した場合でも搭載性に優れる熱電発電装置を提供することを課題とする。
本発明に係る熱電発電装置は、熱源からの排気を利用して発電する熱電発電装置であって、周方向に沿って配置され、排気の熱エネルギを電気エネルギに変換する熱電変換手段と、排気の流れる方向に対して直交する向きで排気の流れる方向の同一位置において熱電変換手段の外周側を覆い、それぞれ独立して配置される複数のヒートパイプとを備えることを特徴とする。
この熱電発電装置では、熱電変換手段が周方向に沿って配置されており、熱電変換手段により熱源からの排気の熱エネルギを電気エネルギに変換する。熱電発電装置では、周方向に配置される熱電変換手段の内周側に熱源からの排気が流れ、熱電変換手段の内周側が高温側となる。また、熱電発電装置では、熱電変換手段の外周側を覆うように複数のヒートパイプが配置され、ヒートパイプで熱を移動させることにより熱電変換手段の外周側が低温側となる。複数のヒートパイプは、排気の流れる方向に対して直交する向きに配置されるとともに、排気の流れる方向において同一位置にそれぞれ独立して配置される。つまり、複数のヒートパイプは熱電変換手段の外周側の1つの周上に重ならないように配置され、複数のヒートパイプが配置される周で形成される面と排気の流れる方向とが直交する。周方向に沿って幾つかの熱電変換手段が配置される場合、ヒートパイプも周方向に沿って配置されているので、1本のヒートパイプで複数の熱電変換手段の外周側を覆うことができ、1本のヒートパイプにより複数の熱電変換手段の低温側の熱を移動させることができる。したがって、この熱電発電装置では、熱電変換手段毎にヒートパイプが必要とならないので、ヒートパイプの本数を抑制でき。そのため、この熱電発電装置を自動車等に搭載する場合、搭載性が向上する。また、排気の流れる方向に沿って熱電変換手段が複数列配置される場合、排気の流れる上流側と下流側とで温度勾配ができ、各列での熱電変換手段の低温側での熱の輸送量が異なる。この熱電発電装置では、複数のヒートパイプを排気の流れる方向の同一位置に配置させるので(つまり、列毎に配置させるので)、列毎に熱輸送性能の異なるヒートパイプを配置させることができ、熱輸送性能を確保することができる。さらに、この熱電発電装置では、排気の流れる方向の同一位置において重ならないように複数のヒートパイプを配置させるので、組み付け時にヒートパイプを熱電変換手段の外側から組み付けることができるとともにヒートパイプ全体が内周側に移動できるので、組み付け性能にも優れている。
なお、熱電変換手段は、周方向に沿って配置されるが、周全体にわたって配置される場合と周の一部に配置される場合がある。また、熱電変換手段は、排気の流れる方向に一列だけ配置される場合もあれば、排気の流れる方向に沿って複数列配置される場合もある。複数列配置される場合、排気の流れる方向の同一位置は列毎に位置が異なるので、排気の流れる方向の同一位置において配置される複数のヒートパイプは各列に備えられる。ヒートパイプの配置において排気の流れる方向に対して直交する向きは、厳密に直交している向き以外にも、略直交している向きも含むものとする。また、ヒートパイプの配置において排気の流れる方向の同一位置は、厳密に同じ位置以外にも、略同じ位置も含むものとする。
本発明によれば、ヒートパイプの本数を抑制でき、搭載性に優れている。
以下、図面を参照して、本発明に係る熱電発電装置の実施の形態を説明する。
本実施の形態では、本発明に係る熱電発電装置を、自動車のエンジンから排出される排気ガスの熱エネルギを回収する熱電発電装置に適用する。本実施の形態に係る熱電発電装置は、周方向に沿って6つの熱電変換モジュールが配置され、この6つの熱電変換モジュールを1列として排気ガスが流れる方向に沿って4列配置される。本実施の形態には、3つの実施の形態があり、第1の実施の形態が1列に1本のヒートパイプを配設した形態であり、第2の実施の形態が1列に平行した2本のヒートパイプを配設した形態であり、第3の実施の形態が1列に排気ガスの流れる方向における同一位置においてそれぞれ独立した複数本のヒートパイプを配置した形態である。
図1〜図4を参照して、第1の実施の形態に係る熱電発電装置1について説明する。図1は、第1の実施の形態に係る熱電発電装置のバンド固定部がない状態での斜視図である。図2は、図1の熱電発電装置の側面図である。図3は、図2の側面図におけるA−A線に沿った断面図である。図4は、図1の熱電発電装置のバンド固定部もある状態での側面図である。
熱電発電装置1は、ガソリンエンジン(図示せず)のエキゾーストマニホールドに繋がる排気系の任意の箇所(例えば、エキゾーストマニホールドの直下、排気浄化触媒の上流側、マフラの上流側等)に配設される。熱電発電装置1は、最上流部及び最下流部に排気管(図示せず)と接続するためのフランジ(図示せず)がそれぞれ設けられ、排気管の途中に配設される。熱電発電装置1は、周方向に沿って6個の熱電発電ユニット2,2,2,2,2,2が配置され(図2参照)、排気の流れる方向に沿って4個の熱電発電ユニット2,2,2,2が配置され(図1参照)、計16個の熱電発電ユニット2,・・・を備えている。熱電発電装置1では、各熱電発電ユニット2で排気ガスの熱エネルギを電気エネルギに変換し、その電気エネルギをDC/DCコンバータ(図示せず)等を介してバッテリ(図示せず)に充電する。さらに、熱電発電装置1は、周方向に配置される6個の熱電発電ユニット2,2,2,2,2からなる各列にバンド固定部3を備えており、バンド固定部3により各列の6個の熱電発電ユニット2,2,2,2,2,2を固定する(図4参照)。
熱電発電ユニット2,・・・は、周方向に60°毎に等間隔で配設されるとともに、排気ガスの流れる方向に隣接して配設される。熱電発電ユニット2は、熱電変換モジュール11単位に構成され、熱電変換モジュール11の大きさを基準としてユニットの各部が構成されている。熱電発電ユニット2は、熱交換部10、熱電変換モジュール11、冷却部12を備えている(図2参照)。なお、本実施の形態では、熱電変換モジュール11が特許請求の範囲に記載する熱電変換手段に相当する。
熱交換部10は、熱電発電ユニット2の中心部から熱電変換モジュール11までに配置され、熱電変換モジュール11の高温端面に密着する。熱交換部10は、熱伝導性に優れる材料で形成され、排気ガスの熱エネルギを高温端面まで伝導する。周方向に沿って6個の熱交換部10,・・・が溶接等によって接続され、6個の熱交換部10,・・・が60°毎に配置されて側面視して略正六角形になる(図2参照)。また、熱交換部10,・・・は、排気ガスの流れる方向に沿って配設される4個の熱電発電ユニット2,2,2,2の熱交換部が一体で形成される。熱交換部10の外周側の面は、熱電変換モジュール11の高温端面より大きくかつ水平な面であり、熱電変換モジュール11が載置される。熱交換部10は、断面視して略三角形状であり、排気ガスの流れる空間を有している。熱交換部10の内部には、熱交換フィンが設けられ、この熱交換フィンにより排気ガスの熱エネルギを伝導する。熱交換フィンは、熱交換部10の外周側から垂設され、各フィンの高さが三角形状に沿うような高さとなっている。
熱電変換モジュール11では、高温端面と低温端面との間の温度差に応じてゼーベック効果により熱エネルギを電気エネルギに変換し、その電気エネルギを2つの電極(図示せず)から出力する。そのために、熱電変換モジュール11は、複数の熱電素子(例えば、Bi2Te3等からなるp型とn型の2種類の半導体)(図示せず)を備えており、これらの熱電素子を電気的には直列にかつ熱的には並列に配置している。また、熱電変換モジュール11は、小面積の略正方形状であり、平行かつ水平な高温端面と低温端面を有している。
冷却部12は、熱電変換モジュール11の外周側に配置され、熱電変換モジュール11の低温端面に密着する。冷却部12は、熱電変換モジュール11を通過した熱をヒートパイプ4を利用して放熱部(図示せず)まで移動させることにより、熱電変換モジュール11の低温端面を冷却する。冷却部12は、下面及び上面が熱電変換モジュール11の低温端面と同形状かつ大きさの所定高さを有する直方体であり、上側分割部12aと下側分割部12bからなる分割構造である(図3参照)。この分割部12a,12bは、熱伝導性に優れる材料で形成され、その各分割面には排気ガスの流れる方向に直交して半円柱状の凹部12c,12dがそれぞれ設けられる。したがって、上側分割部12aと下側分割部12bとが合わせられると、その中央部に排気ガスの流れる方向に対して直交して円柱状の孔が形成される。この円柱状の孔の径はヒートパイプ4が嵌合する径であり、この孔にヒートパイプ4が固定される。下側分割部12bの下面は、熱電変換モジュール11の低温端面と密着するために、水平面となっている。
ヒートパイプ4は、周方向に沿って配置される6個の冷却部12,・・・に対して1本づつ設けられる。したがって、熱電発電装置1では、4本のヒートパイプ4,・・・を備えており、各列の6個の熱電変換モジュール11,・・・の各低温端面が同じヒートパイプ4を利用して冷却される。熱電発電装置1は、排気ガスの流れ方向に沿って4個の熱電変換モジュール11,・・・が配置されているので、下流にいくほど排気ガスの熱エネルギが回収され、排気ガスの温度が低下している。この温度勾配により、排気ガスの流れる方向に沿って配置される4列の冷却部12,・・・においては、列毎にヒートパイプ4に流入する熱量が異なり、上流ほど流入熱量が多い。そこで、列毎に異なるヒートパイプ4,・・・を設け、同じ列の6個の冷却部12,・・・では同じヒートパイプ4を利用して熱を移動させる。
ちなみに、排気ガスの流れる方向に沿って配置される4個の冷却部12,・・・に対して同じヒートパイプを利用すると、排気ガスの流れる方向における位置によってヒートパイプへの流入の熱量が異なる。ヒートパイプの各部において流入熱量が異なると、放熱部の方へ熱が移動せずに温度の低い方へ移動し、部分的に熱が逆流する場合がある。
ヒートパイプ4の一端部は、周方向に沿って配置される6個の冷却部12,・・・の各孔に収納されるように、六角形状に折り曲げられている(図2参照)。1本のヒートパイプ4は、各列の6個の冷却部12,・・・の各孔に収納されて固定されるので、排気ガスの流れる方向に対して直交する向きに配置される。ヒートパイプ4の他端部は、6個の熱電変換モジュール11,・・・をそれぞれ通過した熱を放熱するために、ラジエータ等の放熱部まで延びる。排気ガスの流れる方向に沿って配置される4本のヒートパイプ4,・・・は熱の輸送量が異なるヒートパイプがそれぞれ選ばれ、上流のヒートパイプ4ほど熱の輸送量が多いヒートパイプが選ばれる。
バンド固定部3は、各列の6個の冷却部12,・・・の外側から所定の圧力を印加し、6個の熱電変換モジュール11,・・・を冷却部12,・・・と熱交換部10,・・・との間に固定するとともに装置全体を締め付ける(図4参照)。バンド固定部3は、バンド13、6個の押圧部材14,・・・、ボルト15、ナット16、緩衝部材17を備えている。バンド13は、一枚の板で形成され、一部分が開放された略円形状である。この一部開放された部分には、互いに対向する面を有しており、その各対向面にボルト15が貫通するボルト孔(図示せず)がそれぞれ形成されている。各押圧部材14は、冷却部12の上にそれぞれ載置される。押圧部材14は、バンド13と点接触するために略半球状である。
この熱電発電装置1では、一体化した熱交換部10,・・・に熱電変換モジュール11,・・・がそれぞれ載置され、さらに、熱電変換モジュール11,・・・に下側分割部12b,・・・がそれぞれ載置される。そして、周方向に沿って配置される6個の熱電発電ユニット2,・・・からなる列単位で、6個の下側分割部12b,・・・の凹部12d,・・・に1本のヒートパイプ4が嵌め込まれ、その上に6個の上側分割部12a,・・・がそれぞれ被せられ、その上側分割部12a,・・・に押圧部材14,・・・がそれぞれ載置される。さらに、その列単位で、全体を覆うようにバンド13が配置され、バンド13の両端の対向面でボルト15とナット16によって締結される。この際、バンド13の対向面間には、リング状の緩衝部材17が介装される。このように、バンド13によって6個の熱電発電ユニット2,・・・全体が締め付けられ、この締め付けによって各冷却部12(ひいては、各熱電変換モジュール11及び熱交換部10)に所定の圧力を加える。この際、各押圧部材14とバンド13とが点接触するので、各冷却部12に均一な圧力を加えることができ、各冷却部12には均一な面圧力が発生する。
図1〜図4を参照して、熱電発電装置1の動作について説明する。熱電発電装置1には、エンジンからの排気ガスが導入される。導入された排気ガスは、周方向に沿って配置された6個の熱交換部10,・・・に分流し、各熱交換部10の熱交換フィン間を通り抜け、下流に流れていく。各熱交換フィンでは、排気ガスから熱を吸収する。この際、下流ほど、排気ガスの熱が奪われて排気ガス温度が低下している。そして、各熱交換部10では、その吸収した熱を熱電変換モジュール11の高温端面まで伝導する。そして、分流していた排気ガスは、4列分の熱交換部10,・・・を通過した後に合流し、熱電発電装置1から下流の排気管に排出される。この際、排気ガスは、熱が奪われているので、温度が低下している。
一方、各冷却部12では、各熱電変換モジュール11を通過した熱をヒートパイプ4まで伝導する。各ヒートパイプ4では、対応する6個の冷却部12,・・・で伝導された熱を放熱部までそれぞれ移動させる。この際、各ヒートパイプ4では、排気ガスの流れる方向における位置に応じて異なる量の熱が伝導され、上流ほど多量の熱を輸送する。この各ヒートパイプ4による熱の輸送により、各熱電変換モジュール11の低温端面は冷却される。
各熱電変換モジュール11では、排気ガスの熱が伝導された高温端面の高温と熱が奪われた低温端面の低温との温度差に応じて発電し、その電気エネルギをバッテリに充電する。この際、高温性と低温性が十分に保たれているので、温度差が大きく、発電力も大きい。つまり、熱電効変換率が高い。
この熱電発電装置1によれば、各列の6個の熱電変換モジュール11,・・・の外周側を覆うように周方向に沿ってヒートパイプ4を配置させる構成としているので、6個の熱電変換モジュール11,・・・に対して1本のヒートパイプ4により熱を輸送することができ、ヒートパイプ4の本数を極力減らすことができる。そのため、放熱部までヒートパイプ4,・・・を配置させスペースを削減でき、搭載性に優れている。また、この熱電発電装置1によれば、排気ガスの流れる方向において異なる位置に配置される熱電変換モジュール11に対して異なるヒートパイプ4を配置させる構成としているので、排気ガスの流れる方向における位置に応じて各ヒートパイプ4,・・・により異なる量の熱をそれぞれ輸送できる。そのため、熱電発電装置1内では排気ガスの流れる方向に沿って排気ガスの温度勾配が発生するが、各ヒートパイプ4,・・・ではその温度勾配に応じた熱量を輸送でき、熱輸送性能にも優れている。
図5及び図6を参照して、第2の実施の形態に係る熱電発電装置21の構成について説明する。図5は、第2の実施の形態に係る熱電発電装置の側面図である。図6は、図5の側面図におけるB−B線に沿った断面図である。なお、第2の実施の形態では、第1の実施の形態に係る熱電発電装置1と同様の構成について同一の符号を付し、その説明を省略する。
熱電発電装置21は、第1の実施の形態に係る熱電発電装置1と比較すると、ヒートパイプの径及び本数が異なる。熱電発電装置21では、装置全体の径を小さくするために、周方向に沿って配置される6個の熱電発電ユニット22,・・・に対して2本の細いヒートパイプ24を平行して設けている。したがって、熱電発電装置21は、8本のヒートパイプ24,・・・を備えており、排気ガスの流れる方向の同一位置における6個の熱電変換モジュール11,・・・の各低温端面が2本のヒートパイプ24,24を利用して冷却される。
ヒートパイプ24の径は、第1の実施の形態に係るヒートパイプ4の径より小さい。そのため、ヒートパイプ24は、ヒートパイプ4に比べて熱輸送量が少ない。しかし、熱電発電装置21でも、排気ガスの流れる方向における各位置において熱電発電装置1と同様の熱をヒートパイプによって輸送する必要がある。そこで、熱電発電装置21では、1本のヒートパイプ4による熱輸送量を2本のヒートパイプ24,24の熱輸送量でカバーしている。
この2本のヒートパイプ24,24は、排気ガスの流れる方向に沿って平行に配置される(図6参照)。このように、2本のヒートパイプ24,24を配置させるので、冷却部32の上側分割部32aには平行に2個の凹部32c,32cが設けられ、下側分割部32bにも平行に2個の凹部32d,32dが設けられる。凹部32c,32dの径は、ヒートパイプ24に嵌合するように、第1の実施の形態に係る凹部12c,12dよりも径が小さい。したがって、上側分割部32aと下側分割部32bとが合わせられると、その中央部に排気ガスの流れる方向に対して直交して円柱状の細い孔が2個形成される。この円柱状の孔の径はヒートパイプ24が嵌合する径であり、この孔にヒートパイプ24が固定される。
各ヒートパイプ24の一端は、ヒートパイプ4と同様に六角形状に折り曲げられるが、その六角形状全体の径が小さくなっている。というのは、ヒートパイプ24自体の径が小さくかつパイプの径を小さくすることによって各部の曲げ半径も小さくできるからである。ちなみに、ヒートパイプの径が大きいほど、座屈を防止するために曲げ半径を大きくする必要があり、このような六角形状に折り曲げた場合には六角形状全体の径が大きくなる。このように、ヒートパイプ24の六角形状全体の径に合わせて、上側分割部32a及び下側分割部32bの厚さも調整される。そのため、冷却部32の厚さは、第1の実施の形態に係る冷却部12の厚さに比べて薄くなる。したがって、熱電発電装置21全体の径が小さくなる。ちなみに、熱電発電装置21のバンド固定部(図示せず)は、第1の実施の形態に係るバンド固定部3と同様の構成を有するが、ベルトの径が小さくなる。
熱電発電装置21の動作は、第1の実施の形態に係る熱電発電装置1と略同様の動作を有する。特に、熱電発電装置21では、列毎に平行して2本のヒートパイプ24,24を配置させているので、各列の6個の冷却部32,・・・で伝導された熱を2本のヒートパイプ24,24によって放熱部までそれぞれ移動させる。この際、各ヒートパイプ24で輸送できる熱量は減少するが、2本のヒートパイプ24,24により十分な熱輸送量が確保されている。
この熱電発電装置21によれば、第1の実施の形態に係る熱電発電装置1における効果に加えて、ヒートパイプ24の径を小さくすることにより、装置全体の径も小さくできる。そのため、熱電発電装置21を小型化でき、搭載性を更に向上させることができる。
図7及び図8を参照して、第3の実施の形態に係る熱電発電装置41の構成について説明する。図7は、第3の実施の形態に係る熱電発電装置のバンド固定部がない状態での斜視図である。図8は、図7の熱電発電装置のバンド固定部もある状態での側面図である。なお、第3の実施の形態では、第1の実施の形態に係る熱電発電装置1と同様の構成について同一の符号を付し、その説明を省略する。
熱電発電装置41は、第1の実施の形態に係る熱電発電装置1と比較すると、同一周上に配置されるヒートパイプの本数が異なる。熱電発電装置41では、組み付け性を向上させるために、周方向に沿って配置される6個の熱電発電ユニット42,・・・のうち3個毎に1本のヒートパイプ44を配置させ、同一周上に2本のヒートパイプ44,44を独立させて設けている。したがって、熱電発電装置41は、8本のヒートパイプ44,・・・を備えており、排気ガスの流れる方向において同一位置の3個の熱電変換モジュール11,11,11の各低温端面が一方のヒートパイプ44を利用して冷却され、他の3個の熱電変換モジュール11,11,11の各低温端面が他方のヒートパイプ44を利用して冷却される。
ヒートパイプ44の一端部は、周方向に沿って配置される3個の冷却部52,52,52の各孔に収納されるように、下底部分がない等脚台形状に折り曲げられている(図8参照)。したがって、2本のヒートパイプ44,44を対向させて配置させると、第1の実施の形態に係るヒートパイプ4のような六角形状となる。ヒートパイプ44の他端部は、3個の熱電変換モジュール11,11,11をそれぞれ通過した熱を放熱するために、放熱部まで延びる。このように、ヒートパイプ44は、3個の熱電変換モジュール11,11,11をそれぞれ通過した熱を輸送するので、ヒートパイプ4の熱輸送量の略半分の熱輸送量であればよい。そのため、ヒートパイプ44の径は、ヒートパイプ4に比べて径より小さい。
ヒートパイプ44の径が小さいので、第2の実施の形態と同様に、冷却部52の厚さは、第1の実施の形態に係る冷却部12の厚さに比べて薄くなる。また、冷却部52の上側分割部52a,下側分割部52bの各分割面には、排気ガスの流れる方向に直交して半円柱状の凹部(図示せず)が1個づつ設けられる。この凹部の径は、ヒートパイプ44に嵌合するように、第1の実施の形態に係る凹部12c,12dよりも径が小さい。
熱電発電装置41を組み付ける際の手順について説明する。この熱電発電装置41では、まず、一体化した熱交換部10,・・・に熱電変換モジュール11,・・・がそれぞれ載置され、さらに、熱電変換モジュール11,・・・に下側分割部52b,・・・がそれぞれ載置される。そして、周方向に沿って配置される6個の熱電発電ユニット42,・・・からなる列単位で、隣接する3個の下側分割部52b,52b,52bの各凹部に一方のヒートパイプ44が嵌め込まれ、他の隣接する3個の下側分割部52b,52b,52bの各凹部に他方のヒートパイプ44が嵌め込まれる。そして、6個の下側分割部52b,・・・の上に6個の上側分割部52a,・・・がそれぞれ被せられ、その上側分割部52a,・・・に押圧部材14,・・・がそれぞれ載置される。これにより、2本のヒートパイプ44,44が、各列の6個の熱電変換モジュール11,・・・の外側の1つの周上に重ならないように配置される。さらに、その一列単位で、全体を覆うようにバンド13が配置され、バンド13の両端の対向面間に緩衝部材17が介装された状態でボルト15とナット16によって締結される。このように、バンド13によって6個の熱電発電ユニット42,・・・全体が締め付けられ、この締め付けによって6個の冷却部52,・・・が内周側に一様に移動し、熱電変換モジュール11,・・・及び熱交換部10,・・・を押圧する。
列単位で2本のヒートパイプ44,44に分割されているので、ヒートパイプ44,44を組み付ける際に下側分割部52b,・・・の外側から簡単に嵌め込むことができる。また、列単位で対向する2本のヒートパイプ44,44で構成されているので、バンド13で全体を締め付ける際にヒートパイプ44,44全体が内周側に移動できる。そのため、ヒートパイプ44は、バンド13による固定によって殆ど変形しない。
熱電発電装置41の動作は、第1の実施の形態に係る熱電発電装置1と略同様の動作を有する。特に、熱電発電装置41では、列毎に同一周上に2本のヒートパイプ44,44を配置させているので、各列の3個の冷却部52,52,52で伝導された熱を一方のヒートパイプ44によって放熱部まで移動させ、他の3個の冷却部52,52,52で伝導された熱を他方のヒートパイプ44によって放熱部まで移動させる。
この熱電発電装置41によれば、第1の実施の形態に係る熱電発電装置1における効果に加えて、排気ガスの流れる方向の同一位置においてそれぞれ独立させて2本のヒートパイプ44,44を配置させることにより、組み付け性が向上する。また、ヒートパイプ44の径を小さくできるので、熱電発電装置41を小型化でき、搭載性を更に向上させることができる。
なお、同一周上に独立して複数本のヒートパイプを配置する構成としては、図9に示すように、同一周上に3本のヒートパイプ64,64,64を配置してもよい。この熱電発電装置61の場合、周方向に沿って配置される6個の熱電発電ユニット62,・・・に対して、2個の熱電発電ユニット62,62毎に1本のヒートパイプ64が設けられる。したがって、各ヒートパイプ64は、2個の熱電変換モジュール11,11をそれぞれ通過した熱を輸送するので、その径がヒートパイプ44より更に小さくなる。そのため、熱電発電装置61全体の径も小さくなる。但し、ヒートパイプの本数を増やすと搭載性が低下するので、同一周上に配置するヒートパイプの本数については2本が最適である。
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されることなく様々な形態で実施される。
例えば、本実施の形態では熱電発電装置を自動車に適用したが、排気ガスを排出する熱源を備える他のものに適用してもよい。
また、本実施の形態では熱電変換モジュール(熱電発電ユニット)を16個有する熱電発電装置を構成したが、配置するスペースや形状等を考慮して、周方向や排気ガスの流れる方向に適宜の個数の熱電変換モジュールを配置し、適宜の個数の熱電変換モジュールを有する熱電発電装置を構成してもよい。また、本実施の形態では周全体にわたって熱電変換モジュールを配置する構成としたが、周の一部に熱電変換モジュールを配置する構成としてもよい。
また、第2の実施の形態では列毎に平行して2本のヒートパイプを設ける構成としたが、ヒートパイプの本数を3本以上としてもよい。ヒートパイプの本数を増やすことによって、ヒートパイプの径を更に小さくでき、装置全体の径も小さくできる。しかし、ヒートパイプの本数を増やすことによって、搭載性が低下する。そこで、これらのバランスを考慮し、ヒートパイプの本数を決定する必要がある。
また、第3の実施の形態では列毎に同一周上に独立して2本のヒートパイプを設ける構成としたが、装置全体の径を更に小さくするために、第2の実施の形態にように、列毎に平行して細いヒートパイプを2本設ける構成としてもよい。この場合、列毎に4本のヒートパイプが必要となる。
第1の実施の形態に係る熱電発電装置のバンド固定部がない状態での斜視図である。 図1の熱電発電装置の側面図である。 図2の側面図におけるA−A線に沿った断面図である。 図1の熱電発電装置のバンド固定部もある状態での側面図である。 第2の実施の形態に係る熱電発電装置の側面図である。 図5の側面図におけるB−B線に沿った断面図である。 第3の実施の形態に係る熱電発電装置のバンド固定部がない状態での斜視図である。 図7の熱電発電装置のバンド固定部もある状態での側面図である。 第3の実施の形態に係る熱電発電装置において他のヒートパイプの配置例を示す側面図である。
符号の説明
1,21,41,61…熱電発電装置、2,22,42,62…熱電発電ユニット、3…バンド固定部、4,24,44,64…ヒートパイプ、10…熱交換部、11…熱電変換モジュール、12,32,52…冷却部、12a,32a,52a…上側分割部、12b,32b,52b…下側分割部、12c,12d,32c,32d…凹部、13…バンド、14…押圧部材、15…ボルト、16…ナット、17…緩衝部材

Claims (1)

  1. 熱源からの排気を利用して発電する熱電発電装置であって、
    周方向に沿って配置され、排気の熱エネルギを電気エネルギに変換する熱電変換手段と、
    排気の流れる方向に対して直交する向きで排気の流れる方向の同一位置において前記熱電変換手段の外周側を覆い、それぞれ独立して配置される複数のヒートパイプと
    を備えることを特徴とする熱電発電装置。
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