本発明は、スクリーン印刷時に印刷スクリーン(しばしば代わりに印刷ステンシルとも呼ばれる)を有した印刷スクリーンユニットを支えるためのサポートシステムおよび方法に関する。
印刷スクリーンは、スクリーン印刷動作で印刷される堆積物のパターンを規定する印刷開口のパターンを有する。この場合、印刷スクリーンは、印刷されるワークピースの上に配置され、そして印刷媒体は、印刷開口を通して押し込まれて、必要とされる印刷を与える。
多くの印刷応用にとって、典型的にはワークピースに粘性印刷材料を印刷する場合、例えば電子回路基板に半田ペーストを印刷する場合、印刷スクリーンは、薄いシート、典型的には金属またはプラスチックのシートを備える。このシートは、印刷媒体の堆積物を印刷するためのパターンを規定する複数の印刷開口のパターンを有する。
既存のスクリーン印刷機において、印刷スクリーンは、スクリーン印刷動作の印刷フェーズ中に横方向の、即ち面内の移動を防止するために、非常に高いテンションを与えられる。
1つの既存のテンションシステムでは、必要とされる高いテンションを印刷スクリーンに与えるように作用する織物によって、印刷スクリーンは、堅牢なフレームに搭載される。印刷スクリーンの搭載時に、この織物は、堅牢なフレーム上で必要とされる高いテンションまで伸ばされ、そこに結合される。そして、印刷スクリーンの周辺部は、伸ばされた織物に結合される。その後、織物は、印刷スクリーンの動作領域では取り除かれて、印刷スクリーンを必要なテンションに維持する。
もう1つのテンションシステムでは、印刷スクリーンの周辺部にある固定用の開口と係合し、必要とされる高いテンションを印刷スクリーンに与えるように作用する機械的なテンション機構によって、印刷スクリーンは、堅牢なフレームに搭載される。この場合、テンション力は、典型的には液圧式、気圧式またはバネ式の手段によって与えられる。
WO−A−93/25061は、1つのテンションシステムを開示している。このシステムでは、印刷スクリーンは、その対向するエッジの各々に沿って、複数の細長いスロットを固定用開口として備えている。また、テンション機構は、各々が、印刷スクリーンの対向するエッジのそれぞれのスロットに係合して、必要な高いテンションを印刷スクリーンに与える1組の歯を有する。この場合、テンション機構は、フレームのそれぞれのサポート用エッジ上に印刷スクリーンの対向するエッジのそれぞれを引き上げ、これにより印刷スクリーンを必要な高いテンションに維持するように構成されている。
GB−A−2364961は、もう1つのテンションシステムを開示している。このシステムでは、印刷スクリーンは、その対向するエッジの各々に沿って、それぞれのテンション機構によって係合される複数の第1の固定用開口を備え、また、その対向するエッジの各々に沿って、それぞれの固定用開口よりも内側に延びてより柔軟な領域を与える複数の第2の固定用開口を備える。この場合、テンション機構は、フレームのそれぞれのサポート用エッジ上に印刷スクリーンの対向するエッジのそれぞれを引き上げ、これにより印刷スクリーンを必要な高いテンションに維持するように構成されている。
しかしながら、既存のテンションシステムによってテンションが与えられる印刷スクリーンを使用したワークピースの印刷は、ワークピースを印刷スクリーンから分離するために高い分離力を必要としたり、印刷スクリーンに面外偏位が起こるという問題がある。
印刷スクリーンをワークピースから分離するには、印刷媒体の接着効果があるので、高い分離力が必要とされる。この場合、印刷開口内の印刷媒体は、下地のワークピースのみならず、印刷開口のエッジにも接着している。このことは特に印刷開口の数が増加された印刷スクリーンの場合、特に、最近の傾向であるが、印刷開口のサイズが小さく、従ってエッジ対面積比が増加されている場合が該当する。
印刷スクリーンを平面配置に維持する目的のために、印刷スクリーンは非常に高いテンションを与えられる。にもかかわらず、印刷スクリーンをワークピースから分離するに必要な分離力は大きいので、印刷スクリーンが撓んでしまう。この場合、印刷スクリーンをワークピースから分離することは、部分的には、印刷スクリーンの周辺から中心への剥離作用として影響される。
印刷スクリーンの面外偏位は、印刷スクリーンの剥離最前線に局在化されたストレスを生じる。これらのストレスは、印刷スクリーンの微小変位を生じる。この微小変位は、印刷スクリーンをワークピースから分離するときに、剥離最前線に印刷された堆積物の変形、顕著には剪断を生じるように作用する。加えて、これらのストレスは、印刷スクリーン、特にウエハのバンピングで使用されるような非常に薄い印刷スクリーンの局在化された変形を生じるように作用する。この場合、この変形は、印刷スクリーンをしわにするように作用する。理解されるように、しわになった印刷スクリーンは、高品質の印刷を提供することができない。印刷スクリーンは、ワークピースに対して本質的に平坦な表面を呈することが必要とされる。
更には、非常に高いテンションが印刷スクリーンに加えられる結果、印刷スクリーンのワークピースからの分離を分離フェーズで制御することができず、これにより印刷開口から印刷スクリーンの全面積へ十分に印刷媒体を転移させることができない。事実、印刷スクリーンをワークピースから分離するように作用する分離力が、印刷スクリーンとワークピースの双方に接触している残りの印刷媒体の接着効果を超える程に印刷スクリーンの剥離が起こる点では、依然としてワークピースと接触している印刷スクリーンの中心領域は、ワークピースから即時に且つ乱暴に分離される。そのような制御されていない即時分離は、印刷スクリーンの中心領域の印刷開口からの印刷媒体の転移を不十分なものとする。加えて、そのような即時分離は、印刷スクリーンを太鼓の皮のように振動させ、この結果、印刷スクリーンは印刷された堆積物のそれぞれと接触して、それらを損傷してしまう。
高いテンションを与えられた印刷スクリーンのそのような面外変位に関連した問題を克服する試みとして、分離速度を増加したテンションシステムが提案されている。そのようなシステムは、印刷スクリーンの大きな面積の即時分離を正に提供し、これにより印刷された堆積物の剪断を引き起こす面外効果を減少させることができる。しかし、そのような分離は、より制御されにくいものである。
かくして、本発明の1つの目的は、スクリーン印刷時に印刷スクリーンを有した印刷スクリーンユニットを支えるためのものであって、ワークピースの印刷を改良し、特にスクリーン印刷動作の印刷フェーズ後に印刷スクリーンのワークピースからの分離を改良したサポートシステムおよび方法を提供することにある。
1つの形態において、本発明は、スクリーン印刷機の印刷スクリーンユニットを支えるためのサポートシステムを提供する。このサポートシステムは、サポートユニットおよびテンション機構を有したサポートアセンブリを備え、サポートユニットは、印刷開口を通して印刷媒体が使用時にワークピース上に印刷される印刷スクリーンを有した印刷スクリーンユニットを支えるためのものであり、テンション機構は、スクリーン印刷動作時に印刷スクリーンにテンションを与えるためのものであり、前記テンション機構は、印刷スクリーンに対して、印刷媒体をワークピースに印刷する印刷フェーズ時には第1のテンションを与え、また印刷スクリーンユニットとワークピースを分離する分離フェーズ時には第1のテンションより低い第2のテンションを与えるように構成されている。
1つの実施形態において、第2のテンションは、実質的にゼロテンションである。
テンション機構は、印刷スクリーンにテンションを与えるための少なくとも第1及び第2のテンションユニットを有することが好ましい。
1つの実施形態において、テンションユニットは、印刷スクリーンの対向するエッジにテンション力を加えるように構成されている。
もう1つの実施形態において、テンションユニットは、印刷スクリーンの隣接する隅にテンション力を加えるように構成されている。
テンションユニットは、交差する軸に沿ってテンション力を加えるように構成されていることが好ましい。
軸は、印刷スクリーンの中心で交差することがより好ましい。
テンション機構は、印刷スクリーンのそれぞれの隅に各々がテンションを与えるための4つのテンションユニットを有することが好ましい。
テンションユニットは、交差する軸に沿ってテンション力を加えるように構成されていることがより好ましい。
軸は、印刷スクリーンの中心で交差することがより一層好ましい。
1つの実施形態において、サポートユニットは、印刷スクリーンの対向するエッジに配設された、印刷スクリーンをガイドするための第1及び第2のスクリーンガイドユニットを有する。
スクリーンガイドユニットは、分離フェーズ時にスクリーン印刷の偏位を抑えるように作用することが好ましい。
1つの実施形態において、スクリーンガイドユニットは、スクリーン印刷の方向に沿って印刷スクリーンの端部に配設されている。
もう1つの実施形態において、スクリーンガイドユニットは、スクリーン印刷の方向に沿って印刷スクリーンの側部に配設されている。
1つの実施形態において、サポートアセンブリは、印刷スクリーンの横方向の面内位置を固定するように、印刷フェーズ時に印刷スクリーンをクランプするためのクランプ機構を有する。
クランプ機構は、印刷スクリーンの対向するエッジに配設された第1及び第2のスクリーンクランプユニットを有することが好ましい。
1つの実施形態において、スクリーンクランプユニットは、印刷の方向に沿って印刷スクリーンの対向する端部に配設されている。
もう1つの実施形態において、スクリーンクランプユニットは、印刷の方向に沿って印刷スクリーンの対向する側部に配設されている。
スクリーンクランプユニットは、印刷スクリーンのエッジのそれぞれに沿って延びた細長いユニットを有することが好ましい。
スクリーンクランプユニットは、真空クランプユニットを有することが好ましい。
サポートシステムは、印刷スクリーンユニットを更に備え、この印刷スクリーンユニットは開口のパターンを有し、印刷フェーズ時に印刷媒体が使用時にその開口のパターンを通してワークピースに印刷されることが好ましい。
1つの実施形態において、印刷スクリーンユニットは、印刷スクリーンの対向するエッジに取り付けられた第1及び第2の取り付け部材を有する。
取り付け部材は、各々が印刷スクリーンのそれぞれのエッジの長さに沿って延びていることが好ましい。
1つの実施形態において、取り付け部材は、印刷の方向に沿って印刷スクリーンの対向する端部に取り付けられている。
もう1つの実施形態において、取り付け部材は、印刷の方向に沿って印刷スクリーンの対向する側部に取り付けられている。
1つの実施形態において、印刷スクリーンユニットは、分離フェーズ時にスクリーン印刷の偏位を抑えるように、印刷スクリーンの一対の対向するエッジに配設された第1及び第2のサポート要素を有する。
サポート要素は、各々が印刷スクリーンのそれぞれのエッジの長さに沿って延びていることが好ましい。
1つの実施形態において、サポート要素は、スクリーン印刷の方向に沿って印刷スクリーンの対向する端部に取り付けられている。
もう1つの実施形態において、サポート要素は、スクリーン印刷の方向に沿って印刷スクリーンの対向する側部に取り付けられている。
もう1つの形態において、本発明は、印刷スクリーンユニットを支えるためのサポートシステムを提供する。このサポートシステムは、サポートユニットおよびクランプ機構を有したサポートアセンブリを備え、サポートユニットは、印刷開口を通して印刷媒体が使用時にワークピース上に印刷される印刷スクリーンを有した印刷スクリーンユニットを支えるためのものであり、クランプ機構は、印刷スクリーンの横方向の面内位置を固定するように、印刷媒体をワークピースに印刷する印刷フェーズ時に印刷スクリーンをクランプするためのものである。
1つの実施形態において、サポートアセンブリは、印刷スクリーンにテンションを与えるためのテンション機構を更に備える。
1つの実施形態において、テンション機構は、スクリーン印刷動作時に1つの予め設定可能なテンションを印刷スクリーンに与えるように構成されている。
もう1つの実施形態において、テンション機構は、印刷スクリーンに対して、印刷媒体をワークピースに印刷する印刷フェーズ時には第1のテンションを与え、また印刷スクリーンユニットとワークピースを分離する分離フェーズ時には第1のテンションより低い第2のテンションを与えるように構成されている。
1つの実施形態において、第2のテンションは、実質的にゼロテンションである。
テンション機構は、印刷スクリーンにテンションを与えるための少なくとも第1及び第2のテンションユニットを有することが好ましい。
1つの実施形態において、テンションユニットは、印刷スクリーンの対向するエッジにテンション力を加えるように構成されている。
もう1つの実施形態において、テンションユニットは、印刷スクリーンの隣接する隅にテンション力を加えるように構成されている。
テンションユニットは、交差する軸に沿ってテンション力を加えるように構成されていることが好ましい。
軸は、印刷スクリーンの中心で交差することがより好ましい。
1つの好ましい実施形態において、テンション機構は、印刷スクリーンのそれぞれの隅に各々がテンションを与えるための4つのテンションユニットを有する。
テンションユニットは、交差する軸に沿ってテンション力を加えるように構成されていることが好ましい。
軸は、印刷スクリーンの中心で交差することが好ましい。
もう1つの実施形態において、印刷スクリーンユニットは、スクリーンフレームを有し、このフレームに対して印刷スクリーンは1つの予め設定可能なテンションを与えられる。
1つの実施形態において、サポートユニットは、印刷スクリーンの対向するエッジに配設された、印刷スクリーンをガイドするための第1及び第2のスクリーンガイドユニットを有する。
スクリーンガイドユニットは、印刷スクリーンとワークピースを分離する分離フェーズ時にスクリーン印刷の偏位を抑えるように作用することが好ましい。
1つの実施形態において、スクリーンガイドユニットは、スクリーン印刷の方向に沿って印刷スクリーンの端部に配設されている。
1つの好ましい実施形態において、スクリーンガイドユニットは、スクリーン印刷の方向に沿って印刷スクリーンの側部に配設されている。
クランプ機構は、印刷スクリーンの対向するエッジに配設された第1及び第2のスクリーンクランプユニットを有することが好ましい。
1つの実施形態において、スクリーンクランプユニットは、スクリーン印刷の方向に沿って印刷スクリーンの対向する端部に配設されている。
もう1つの実施形態において、スクリーンクランプユニットは、スクリーン印刷の方向に沿って印刷スクリーンの対向する側部に配設されている。
1つの実施形態において、スクリーンクランプユニットは、印刷スクリーンのエッジのそれぞれに沿って延びた細長いユニットを有する。
スクリーンクランプユニットは、真空クランプユニットを有することが好ましい。
サポートシステムは、印刷スクリーンユニットを更に備え、この印刷スクリーンユニットは開口のパターンを有し、印刷フェーズ時に印刷媒体が使用時にその開口のパターンを通してワークピースに印刷されることが好ましい。
1つの実施形態において、印刷スクリーンユニットは、印刷スクリーンの対向するエッジに取り付けられた第1及び第2の取り付け部材を有する。
取り付け部材は、各々が印刷スクリーンのそれぞれのエッジの長さに沿って延びていることがより好ましい。
1つの実施形態において、取り付け部材は、スクリーン印刷の方向に沿って印刷スクリーンの対向する端部に取り付けられている。
もう1つの実施形態において、取り付け部材は、スクリーン印刷の方向に沿って印刷スクリーンの対向する側部に取り付けられている。
1つの実施形態において、印刷スクリーンユニットは、印刷スクリーンとワークピースを分離する分離フェーズ時にスクリーン印刷の偏位を抑えるように、印刷スクリーンの対向するエッジに配設された第1及び第2のサポート要素を有する。
サポート要素は、各々が印刷スクリーンのそれぞれのエッジの長さに沿って延びていることが好ましい。
1つの実施形態において、サポート要素は、スクリーン印刷の方向に沿って印刷スクリーンの対向する端部に取り付けられている。
もう1つの実施形態において、サポート要素は、スクリーン印刷の方向に沿って印刷スクリーンの対向する側部に取り付けられている。
異なる形態において、本発明は、スクリーン印刷機の印刷スクリーンユニットを支える方法を提供する。この方法は、印刷媒体がワークピース上に印刷される印刷開口のパターンを含む印刷スクリーンを有した印刷スクリーンユニットを設ける工程と、印刷スクリーンに第1のテンションを与える工程と、印刷スクリーンの印刷開口のパターンを通して印刷媒体をワークピース上に印刷する工程と、第1のテンションより低い第2のテンションを印刷スクリーンに与える工程と、印刷スクリーンユニットをワークピースから分離する工程とを備える。
1つの実施形態において、第2のテンションは、実質的にゼロテンションである。
1つの実施形態において、テンション力は、印刷スクリーンの対向するエッジに加えられる。
もう1つの実施形態において、テンション力は、印刷スクリーンの隣接する隅に加えられる。
テンション力は、交差する軸に沿って加えられることが好ましい。
軸は、印刷スクリーンの中心で交差することがより好ましい。
別の実施形態において、テンション力は、印刷スクリーンのそれぞれの隅に加えられる。
テンション力は、交差する軸に沿って加えられることが好ましい。
軸は、印刷スクリーンの中心で交差することがより好ましい。
1つの実施形態において、この方法は、印刷スクリーンの横方向の面内位置を固定するように、印刷フェーズ時に印刷スクリーンをクランプする工程を更に備える。
印刷スクリーンは、その対向するエッジでクランプされていることが好ましい。
1つの実施形態において、印刷スクリーンは、そのスクリーン印刷の方向に沿って対向する端部でクランプされている。
もう1つの実施形態において、印刷スクリーンは、そのスクリーン印刷の方向に沿って対向する側部でクランプされている。
更に別の形態において、本発明は、印刷スクリーンユニットを支える方法を提供する。この方法は、印刷媒体がワークピース上に印刷される印刷開口のパターンを含む印刷スクリーンを有した印刷スクリーンユニットを設ける工程と、印刷スクリーンの横方向の面内位置を固定するように印刷スクリーンをクランプする工程と、印刷スクリーンの印刷開口のパターンを通して印刷媒体を印刷する工程と、印刷スクリーンを解放する工程と、印刷スクリーンユニットをワークピースから分離する工程とを備える。
1つの実施形態において、この方法は、スクリーン印刷動作時に1つの予め設定可能なテンションを印刷スクリーンに与える工程を更に備える。
もう1つの実施形態において、この方法は、印刷媒体をワークピース上に印刷する工程の前に、第1のテンションを印刷スクリーンに与える工程と、印刷スクリーンユニットとワークピースを分離する前に、第1のテンションより低い第2のテンションを印刷スクリーンに与える工程とを更に備える。
1つの実施形態において、第2のテンションは、実質的にゼロテンションである。
テンション力は、印刷スクリーンの対向するエッジに加えられることが好ましい。
1つの実施形態において、テンション力は、印刷スクリーンの隣接する隅に加えられる。
テンション力は、交差する軸に沿って加えられることが好ましい。
軸は、印刷スクリーンの中心で交差することがより好ましい。
もう1つの実施形態において、テンション力は、印刷スクリーンのそれぞれの隅に加えられる。
テンション力は、交差する軸に沿って加えられることが好ましい。
軸は、印刷スクリーンの中心で交差することがより好ましい。
異なる実施形態において、印刷スクリーンユニットは、スクリーンフレームを有し、このフレームに対して印刷スクリーンは1つの予め設定可能なテンションを与えられる。
印刷スクリーンをクランプする工程は、印刷スクリーンの対向するエッジで印刷スクリーンをクランプする工程を含むことが好ましい。
1つの実施形態において、印刷スクリーンは、そのスクリーン印刷の方向に沿って対向する端部でクランプされている。
もう1つの実施形態において、印刷スクリーンは、そのスクリーン印刷の方向に沿って対向する側部でクランプされている。
1つの実施形態において、印刷スクリーンは、スクリーン印刷のエッジのそれぞれに沿ってクランプされている。
更に異なる形態において、本発明は、印刷スクリーンユニットを提供する。この印刷スクリーンユニットは、開口のパターンを通して使用時に印刷媒体がワークピースに印刷される実質的に矩形の印刷スクリーンと、テンション機構への取り付け用に印刷スクリーンのそれぞれの隅に設けられた取り付け手段とを備える。
1つの実施形態において、取り付け手段は、各々がテンション機構への取り付け用に印刷スクリーンのそれぞれの隅に開口を有する。
もう1つの実施形態において、取り付け手段は、各々が取り付け部材を有し、この取り付け部材は、印刷スクリーンのそれぞれの隅に取り付けられた補強要素と、テンション機構への接続用のコネクタ要素とを有する。
1つの実施形態において、補強要素は、印刷スクリーンの1つの表面に配設された板を有する。
1つの実施形態において、補強要素は、第1及び第2の板を有し、それらの間に印刷スクリーンが挟まれる。
1つの実施形態において、少なくとも1つの補強要素は、印刷スクリーンの位置の参照を可能とするための少なくとも1つの基準表面を規定する。
少なくとも1つの補強要素は、印刷スクリーンの位置の参照を可能とするための第1及び第2の基準表面を規定することが好ましい。
もう1つの実施形態において、第1及び第2の補強要素は、印刷スクリーンの位置の参照を可能とするための少なくとも1つの基準表面を規定する。
第1及び第2の補強要素の少なくとも一方は、印刷スクリーンの参照を可能とするための第1及び第2の基準表面を規定することが好ましい。
1つの実施形態において、コネクタ要素は、印刷スクリーンの中心領域を通して延びるテンション軸上に配置されたロッドと、テンション機構の取り付け部材に係合するための係合表面を与える拡大ヘッドとを有する。
係合表面は、部分球形の表面であることが好ましい。
もう1つの実施形態において、コネクタ要素は、テンション機構の取り付け部材に係合するための係合表面を与える凹部を規定するフック要素を有する。
係合表面は、部分円筒形の表面であることが好ましい。
フック要素は、印刷スクリーンの中心領域を通して延びるテンション軸上に配置されたスロットを有し、このスロットを通してテンション機構のそれぞれの取り付け部材が延び、これによりフック要素は、第1及び第2のフック要素部分を規定し、これらフック要素部分は、使用時にテンション機構のそれぞれの取り付け部材によって係合されるものであることが好ましい。
1つの実施形態において、印刷スクリーンユニットは、スクリーン印刷の偏位を抑えるように、印刷スクリーンの対向するエッジに配設された第1及び第2のサポート要素を更に備える。
サポート要素は、各々が印刷スクリーンのそれぞれのエッジの長さに沿って延びていることが好ましい。
1つの実施形態において、サポート要素は、スクリーン印刷の方向に沿って印刷スクリーンの対向する端部に配置されている。
もう1つの実施形態において、サポート要素は、スクリーン印刷の方向に沿って印刷スクリーンの対向する側部に配置されている。
以下、本発明の好ましい実施形態が、添付の図面を参照して、例としてのみ説明される。
図1〜6は、本発明の第1の実施形態によるスクリーン印刷機の印刷スクリーンユニット3を支えるためのサポートシステムを示す。
この実施形態では、図3に示されるように、印刷スクリーンユニット3は、ここでは矩形の形状の印刷スクリーン5を備える。この印刷スクリーンは、以下で更に詳細に説明されるように、印刷される堆積物のパターンを規定する印刷開口のパターン6を備える。印刷スクリーンユニットはまた、テンション機構18の取り付け部材27が取り付けられる取り付け開口7をそれぞれの隅に備えて、印刷スクリーン5にテンションを与える。ここで認められることは、具体化された印刷開口のパターン6は、例示の目的のためだけに与えられるものであって、印刷開口のパターン6は、如何なる所望の構成をも有することができる。印刷開口のパターン6は、従来から周知であるように、例えばレーザカッティングやエッチングによって形成されうる。好ましい実施形態では、印刷スクリーン5は、ステンレス鋼のような金属またはプラスチックのシートを備える。
このサポートシステムは、印刷スクリーンユニット3が支えられるサポートアセンブリ15と、サポートアセンブリ15の動作を制御するための制御ユニット16とを備える。
サポートアセンブリ15は、印刷スクリーンユニット3が支えられるサポートユニット17と、印刷スクリーンユニット3の印刷スクリーン5にテンションを与えるためのテンション機構18とを備える。
サポートユニット17は、この実施形態では矩形の形状のサポートフレーム20と、このサポートフレーム20の一対の対向するエッジに配設された第1及び第2のスクリーンガイドユニット21a,21bとを備え、印刷スクリーンユニット3の印刷スクリーン5がテンションを与えられることになる予め規定された面を規定する。この実施形態では、以下で更に詳細に説明されるように、スクリーンガイドユニット21a,21bが印刷方向Pに沿って印刷スクリーンユニット3のそれぞれの端部に対応する位置に配設されるように、サポートアセンブリ15は構成されている。1つの代替実施例では、スクリーンガイドユニット21a,21bが印刷方向Pに沿って印刷スクリーンユニット3のそれぞれの側部に対応する位置に配設されるように、サポートアセンブリ15は構成され得る。
この実施形態では、サポートフレーム20は、その第1及び第2の隣接する隅に、以下で更に詳細に説明されるように、印刷スクリーンユニット3の印刷スクリーン5の位置を参照可能とするように、参照要素22a,22bを有する。
特に図4を参照すると、この実施形態では、スクリーンガイドユニット21a,21bは各々が、第1の下側ガイド部材23と、第2の上側ガイド部材24とを備える。下側ガイド部材23は、この実施形態では、細長い要素であって、その上を印刷スクリーン5が延びる下方内向きにテーパ付けされた上面をその内側エッジに有し、また平面状の下面を有する。上側ガイド部材24は、この実施形態では、その長軸の回りを回転可能な細長いローラである。この上側ガイド部材は、サポートアセンブリ15の印刷スクリーンユニット3の嵌合を可能とするように蝶番式に取り付けられ、また印刷スクリーンユニット3の嵌合時に、印刷スクリーン5の下面を下側ガイド部材23の下面と同じ面に固定するような高さで、下側ガイド部材23のテーパ付けされた上側エッジ表面と並置される関係にロックされる。この実施形態では、上側ガイド部材24は、その端部がピボット25,25の回りに蝶番式に取り付けられている。この構成により、スクリーンガイドユニット21a,21bは、その上側ガイド部材24が、印刷スクリーン5の厚さとは無関係に、可変高さにロックされるようにして、異なる厚さの印刷スクリーン5を有した印刷スクリーンユニット3の使用を可能とする。
テンション機構18は、印刷スクリーンユニット3の印刷スクリーン5の対向する隅にテンションを与えるための第1〜4のテンションユニット26a〜dを有する。
テンションユニット26a〜dは各々が、印刷スクリーンユニット3のそれぞれの隅へ取り付けるための取り付け部材27と、テンション力を発生するためのアクチュエータ28、この実施形態では気圧式のアクチュエータと、取り付け部材27をアクチュエータ28と結合して、取り付け部材27にテンション力を与えるための結合アセンブリ29とを備える。
特に図5を参照すると、取り付け部材27は、この実施形態ではネジ式クランプであって、第1のクランプ本体35と、第2のコネクタ本体37とを備える。クランプ本体35は、印刷スクリーンユニット3のそれぞれの隅へクランプされるもので、印刷スクリーン5の面に平行な軸を有したピボット36を有する。コネクタ本体37は、そのピボット36を中心として主クランプ本体35に対し旋回可能に接続されるもので、印刷スクリーン5の面に直交する軸を有したピボット39を有し、これに対してそれぞれの結合アセンブリ29が旋回可能に接続される。この実施形態では、ピボット39は、参照ラグ40を規定する。この参照ラグは、以下で更に詳細に説明されるように、取り付け部材27が第1及び第2のテンションユニット26a,26bである場合、第1及び第2のテンションユニット26a,26bの取り付け部材27が、サポートフレーム20の第1及び第2の参照要素22a,22bのそれぞれを参照するようにするものである。
この実施形態では、結合アセンブリ29は、サポートフレーム20のそれぞれの隅に配設されたプーリー41と、それぞれの取り付け部材27のコネクタ本体37のピボット39とそれぞれのアクチュエータ28に接続されたケーブル43とを備える。
この実施形態では、クランプ本体35は、印刷スクリーン5の上面に配設された第1の上側クランプ部材44と、印刷スクリーン5の下面に配設された第2の下側クランプ部材45と、印刷スクリーン5のそれぞれの隅の取り付け開口7を通して延びるネジ型ピン47とを備える。このネジ型ピン47は、上下クランプ部材44,45に螺合され、その間に印刷スクリーン5をクランプする。
制御ユニット16は、テンション機構18のテンションユニット26a〜dを動作させるように動作可能なテンションユニットアクチュエータ49、この実施形態では気圧供給源を備える。テンションユニットアクチュエータ49は、テンションユニット26a〜dの各々のアクチュエータ28に対し、この実施形態ではそれぞれの気圧ライン53によって接続されて、テンションユニット26a〜dのアクチュエータ28を作動させる。
この実施形態のテンションユニットアクチュエータ49は、次のように構成されている。即ち、テンション機構18は先ず、1つの、この実施形態では第1のテンションユニット26aにテンションを加えて、印刷スクリーンユニット3の1つの隅を第1の参照位置まで引く。この第1の参照位置は、サポートフレーム20上の第1の参照要素22aに隣接する第1のテンションユニット26aの取り付け部材27上の参照ラグ40によって規定される。次に、テンション機構18は、第1のテンションユニット26aに隣接する第2のテンションユニット26bにテンションを加えて、印刷スクリーンユニット3の隣接する隅を第2の参照位置まで引く。この第2の参照位置は、サポートフレーム20上の第2の参照要素22bに隣接する第2のテンションユニット26bの取り付け部材27上の参照ラグ40によって規定される。その後、テンション機構18は、印刷スクリーンユニット3の他方の反対側のテンションユニット26c,26dの対に対してテンションを加えることにより、印刷スクリーン5の一様なテンションを達成する。この実施形態では、テンションユニット26a〜dにテンションを与えるシーケンスは、テンションユニット26a〜dのアクチュエータ28に対する圧力の増加率を絞るように作用するスロットルバルブによって与えられる。
制御ユニット16は更に、スクリーン印刷動作時にテンションユニットアクチュエータ49の動作を制御するための制御器51を備える。
この構成により、サポートシステムは、印刷スクリーンユニット3の印刷スクリーン5に異なるテンションを加えることができる。
この実施形態において、制御器51は、印刷スクリーン5にテンションを与えて、印刷フェーズ時には印刷スクリーン5の横方向の面内移動を防止するように第1の高いテンション状態とし、また印刷後に印刷スクリーン5をワークピースから分離する分離フェーズ時には第2の低いテンション状態とするように構成されている。
本発明者は、スクリーン印刷動作の異なるフェーズ、即ち印刷フェーズと分離フェーズにおいて、印刷スクリーン5に異なるテンションを加えることが、印刷フェーズ時に印刷スクリーン5にテンションを与えて印刷スクリーン5の横方向の面内位置を固定するように現在使用されているような高いテンションの使用を可能とし、しかも分離フェーズ時に印刷スクリーン5に低いテンション、1つの実施形態ではゼロテンションを加えることを可能とする利点があることを認識している。低いテンションを分離フェーズ時に印刷スクリーン5に与える場合、その低いテンション力は、印刷スクリーン5をワークピースから分離することに、低い分離力の使用を可能とする。低い分離力の使用は可能である。これは、低いテンション力が、印刷されたワークピースから印刷スクリーン5を分離するときに、印刷スクリーン5の剥離作用を促進するように作用する印刷スクリーン5の大きな面外偏位を与えるためである。加えて、印刷スクリーン5の剥離作用を促進する場合、より調節されて進歩した剥離作用は、印刷スクリーン5を横断して達成される。この場合、印刷されたワークピースから印刷スクリーン5を即時に分離するように作用する高い分離力は存在しない。そのような高い分離力は、印刷スクリーン5とワークピースの双方に接触している残りの印刷媒体の接着効果を超えるときに起こる。加えて、分離フェーズ時に低いテンション力を与える場合、面外偏位によって生ずるストレスは、典型的な高いテンション力によって生ずるストレスよりも遙かに低いので、印刷スクリーン5の如何なる有意な微小変位をも生じない。これにより、より改良された堆積物の印刷を与える。
以下、サポートシステムの動作が、添付図面の図6(a)および(e)を参照して説明される。
印刷ヘッド61を使用してワークピースWに印刷する前に、図6(a)に示すように、制御器51は、テンションユニットアクチュエータ49を制御するように作用して、既存のテンションシステムで現在使用されているような第1の高いテンションT1を印刷スクリーン5に与えて、印刷スクリーン5の横方向の面内位置を固定させる。
この実施形態では、印刷ヘッド61は、細長い主本体62と、ここでは細長い要素であって、主本体62の下面に取り付けられた第1及び第2のワイパーブレード63,65とを有する。ワイパーブレード63,65は、下方内側に向けられていて、そこを通して印刷媒体が配送される出口開口67を規定すると共に、印刷媒体を収容するチャンバ69を主本体62と共に規定する。
印刷フェーズでは、図6(b)に示されるように、印刷スクリーン5に加えられた高いテンションT1は、印刷スクリーン5の横方向の面内位置を、印刷ヘッド61がその上を横断中に、維持するように作用する。この場合、印刷ヘッド61は、印刷媒体を印刷スクリーン5の印刷開口6内に押し込むように作用する。
印刷後、分離フェーズの開始前に、制御器51は、テンションユニットアクチュエータ49を制御するように作用して、印刷フェーズ中に加えられる第1の高いテンションT1よりも低い第2のテンションT2を印刷スクリーン5に与えさせる。
分離フェーズ時には、図6(c)および(d)に示されるように、印刷スクリーン5は、ワークピースWから剥離される。この剥離は、ワークピースWの対向するエッジから進行する剥離最前線に沿って制御された手法で行われ、印刷スクリーン5の印刷開口6と同じパターンを有する印刷された堆積物のパターン71を残す。
この実施形態では、スクリーンガイドユニット21a,21bは、印刷スクリーン5の偏位を制約するように作用して、その偏位を、進行する剥離最前線の長さに沿って均一になるようにして、平坦化されたU字型偏向プロフィールを規定するようにする。このように剥離の軸を制約することによって、剥離が1より多い軸に沿って起こると共に印刷スクリーン5の「凹状の」偏向を生じさせる構成よりも制御された剥離が達成される。
上述したように、印刷スクリーン5に第2の低いテンションT2を与えることによって、印刷スクリーン5をワークピースWから剥離する際の剥離効果は、促進され、印刷スクリーン5からのワークピースWの分離を改良し、これにより改良された品質の印刷された堆積物71を与える。
分離フェーズを完了すると、図6(c)に示されるように、ワークピースWは印刷スクリーンユニット3から分離され、そしてもう1つのワークピースWを印刷することに、上述したスクリーン印刷動作が繰り返される。
図7〜13は、本発明の第2の実施形態によるスクリーン印刷時に印刷スクリーンユニット103を支えるためのサポートシステムを示す。
図9を参照すると、この実施形態では、印刷スクリーンユニット103は、ここでは矩形の形状の印刷スクリーン105を備える。この印刷スクリーンは、印刷される堆積物のパターンを規定する印刷開口のパターン106を備える。印刷スクリーンユニットはまた、以下で更に詳細に説明されるように、テンション機構118の取り付け部材127が取り付けられるそれぞれの隅の取り付け開口107と、第1及び第2のクランプ開口108a,108bとを備える。印刷開口のパターン106は、従来から周知であるように、例えばレーザカッティングやエッチングによって形成されうる。取り付け開口107とクランプ開口108a,108bは、従来から周知であるように、例えばパンチング、レーザカッティングまたはエッチングによって形成されうる。好ましい実施形態では、印刷スクリーン105は、ステンレス鋼のような金属またはプラスチックのシートを備える。
このサポートシステムは、印刷スクリーンユニット103が支えられるサポートアセンブリ115と、サポートアセンブリ115の動作を制御するための制御ユニット116とを備える。
サポートアセンブリ115は、印刷スクリーンユニット103が支えられるサポートユニット117と、印刷スクリーンユニット103の印刷スクリーン105にテンションを与えるためのテンション機構118とを備える。
サポートユニット117は、この実施形態では矩形の形状のサポートフレーム120と、このサポートサポートフレーム120の一対の対向するエッジに配設されて、以下で更に詳細に説明されるようにテンションを与えられたときに、予め規定された面内で印刷スクリーン105をクランプするように動作可能な第1及び第2のスクリーンクランプユニット121a,121bとを備える。この実施形態では、スクリーンクランプユニット121a,121bが印刷方向Pに沿って印刷スクリーンユニット103のそれぞれの端部に対応する位置に配設されるように、サポートアセンブリ115は構成されている。1つの代替実施例では、スクリーンクランプユニット121a,121bが印刷方向Pに沿って印刷スクリーンユニット103のそれぞれの側部に対応する位置に配設されるように、サポートアセンブリ115は構成され得る。
この実施形態では、サポートフレーム120は、その第1及び第2の隣接する隅に、以下で更に詳細に説明されるように、印刷スクリーンユニット103の印刷スクリーン105の位置を参照可能とするように、参照要素122a,122bを有する。
特に図10を参照すると、この実施形態では、スクリーンクランプユニット121a,121bは各々が、第1の下側クランプ部材123と、第2の上側クランプ部材124とを備える。下側クランプ部材123は、この実施形態では、細長い要素であって、その上を印刷スクリーン105が延びる、下方内向きにテーパ付けされた上面を、その内側エッジに有し、また平面状の下面を有する。上側クランプ部材124は、下側クランプ部材123にクランプされて、印刷スクリーン105を固定された横方向の面内位置にクランプするように動作可能である。この場合、印刷スクリーン105の下面は、下側クランプ部材123の下面と同じ面にある。この実施形態では、上側クランプ部材124は、その下面に真空開口125、ここでは第1及び第2のスロットを有した中空の細長い真空バーを備える。これらの開口は、テンションを与えられたときに、印刷スクリーン105のクランプ開口108a,108bの組のそれぞれと見当合わせされるように構成されている。上側クランプ部材124に真空を加えると、上側クランプ部材124は、下側クランプ部材123に対してクランプされる。この加えられた真空がクランプ開口108a,108bのそれぞれの組に曝された下側クランプ部材123の上面に作用することによって、印刷スクリーン105をそれらの間にクランプする。この構成により、スクリーンクランプユニット121a,121bは、異なる厚さの印刷スクリーン105の使用を可能とする。
テンション機構118は、印刷スクリーン105の対向する隅にテンションを与えるための第1〜4のテンションユニット126a〜dを有する。
テンションユニット126a〜dは各々が、印刷スクリーンユニット103のそれぞれの隅へ取り付けるための取り付け部材127と、テンション力を発生するためのアクチュエータ128、この実施形態では気圧式のアクチュエータと、取り付け部材127をアクチュエータ128と結合して、取り付け部材27にテンション力をを与えるための結合アセンブリ129とを備える。
特に図11を参照すると、取り付け部材127は、この実施形態ではネジ式クランプであって、第1のクランプ本体135と、第2のコネクタ本体137とを備える。クランプ本体135は、印刷スクリーンユニット103のそれぞれの隅へクランプされるもので、印刷スクリーン105の面に平行な軸を有したピボット136を有する。コネクタ本体137は、そのピボット136を中心としてクランプ本体135に対し旋回可能に接続されるもので、印刷スクリーン105の面に直交する軸を有したピボット139を有し、これに対して結合アセンブリ129が旋回可能に接続される。この実施形態では、ピボット139は、参照ラグ140を規定する。この参照ラグは、以下で更に詳細に説明されるように、取り付け部材127が第1及び第2のテンションユニット126a,126bである場合、第1及び第2のテンションユニット126a,126bの取り付け部材127が、サポートフレーム120の第1及び第2の参照要素122a,122bのそれぞれを参照するようにするものである。
この実施形態では、結合アセンブリ129は、サポートフレーム120のそれぞれの隅に配設されたプーリー141と、それぞれの取り付け部材127のコネクタ本体137のピボット139とそれぞれのアクチュエータ128に接続されたケーブル143とを備える。
この実施形態では、クランプ本体135は、印刷スクリーン105の上面に配設された第1の上側クランプ部材144と、印刷スクリーン105の下面に配設された第2の下側クランプ部材145と、印刷スクリーン105のそれぞれの隅の取り付け開口107を通して延びるネジ型ピン147とを備える。このネジ型ピン147は、上下クランプ部材144,145に螺合され、その間に印刷スクリーン105をクランプする。
制御ユニット116は、テンションユニット126a〜dのアクチュエータ128を作動して、予め設定可能なテンションを印刷スクリーンユニット103の印刷スクリーン105に加えるように動作可能なテンションユニットアクチュエータ149、この実施形態では気圧供給源を備える。テンションユニットアクチュエータ149は、テンションユニット126a〜dの各々のアクチュエータ128に対し、この実施形態ではそれぞれの気圧ライン153によって接続されて、テンションユニット126a〜dのアクチュエータ128を作動させる。
この実施形態のテンションユニットアクチュエータ149は、次のように構成されている。即ち、テンション機構118は先ず、1つの、この実施形態では第1のテンションユニット126aにテンションを加えて、印刷スクリーンユニット103の1つの隅を第1の参照位置まで引く。この第1の参照位置は、サポートフレーム120上の第1の参照要素122aに隣接する第1のテンションユニット126aの取り付け部材127上の参照ラグ140によって規定される。次に、テンション機構118は、第2のテンションユニット126bにテンションを加えて、印刷スクリーンユニット103の隣接する隅を第2の参照位置まで引く。この第2の参照位置は、サポートフレーム120上の第2の参照要素122bに隣接する第2のテンションユニット126bの取り付け部材127上の参照ラグ140によって規定される。その後、テンション機構118は、印刷スクリーンユニット103の他方の反対側のテンションユニット126c,126dの対に対してテンションを加えることにより、印刷スクリーン105の一様なテンションを達成する。この実施形態では、テンションユニット126a〜dにテンションを与えるシーケンスは、テンションユニット126a〜dのアクチュエータ128に対する圧力の増加率を絞るように作用するスロットルバルブによって与えられる。
制御ユニット16は更に、スクリーンクランプユニット121a,121bを作動して、印刷スクリーン105を固定された横方向位置にクランプさせるように動作可能なクランプユニットアクチュエータ155、この実施形態では真空供給源を備える。クランプユニットアクチュエータ155は、スクリーンクランプユニット121a,121bの各々に対して、この実施形態ではそれぞれの真空ライン157によって接続され、スクリーンクランプユニット121a,121bを作動させる。
制御ユニット116は更に、スクリーン印刷動作時にテンションユニットアクチュエータ149とクランプユニットアクチュエータ155を制御するための制御器159を備える。
この構成により、サポートシステムは、印刷スクリーン動作時に印刷スクリーン105に異なるテンションを加えることを可能にし、また印刷フェーズ時に印刷スクリーン105を固定された横方向の面内位置にクランプする。
この実施形態において、1つの動作モードでは、制御器159は、次のように構成されている。即ち、ワークピースに印刷する印刷フェーズ時には、テンションユニットアクチュエータ149を制御して、テンションユニット126a〜dを作動し、印刷スクリーン105にテンションを与えて、第1の高いテンション状態とし、またクランプユニットアクチュエータ155を制御して、スクリーンクランプユニット121a,121bを作動し、印刷スクリーン105をクランプして、印刷スクリーン105の横方向の面内移動を防止する。また、印刷後に印刷スクリーン105をワークピースから分離する分離フェーズ時には、テンションユニットアクチュエータ149を制御して、テンションユニット126a〜dを作動し、印刷スクリーン105にテンションを与えて、第2の低いテンション状態とする。その後は、クランプユニットアクチュエータ155を制御して、スクリーンクランプユニット121a,121bを非作動にし、印刷スクリーン105をクランプ状態から解放する。
本発明者は、スクリーン印刷動作の異なるフェーズ、即ち印刷フェーズと分離フェーズにおいて、印刷スクリーン105に異なるテンションを加えることが、印刷フェーズ時に印刷スクリーン105にテンションを与えて印刷スクリーン105の横方向の面内位置を固定するように現在使用されているような高いテンションの使用を可能とし、しかも分離フェーズ時に印刷スクリーン105に低いテンションを与えることを可能とする利点があることを認識している。低いテンションを分離フェーズ時に印刷スクリーン105に与える場合、その低いテンション力は、印刷スクリーン105をワークピースから分離することに、低い分離力の使用を可能とする。低い分離力の使用は可能である。これは、低いテンション力が、印刷されたワークピースから印刷スクリーン105を分離するときに、印刷スクリーン105の剥離作用を促進するように作用する印刷スクリーン105の大きな面外偏位を与えるためである。加えて、印刷スクリーン105の剥離作用を促進する場合、より調節されて進歩した剥離作用は、印刷スクリーン105を横断して達成される。この場合、印刷されたワークピースから印刷スクリーン105を即時に分離するように作用する高い分離力は存在しない。そのような高い分離力は、印刷スクリーン105とワークピースの双方に接触している残りの印刷媒体の接着効果を超えるときに起こる。加えて、分離フェーズ時に低いテンション力を与える場合、印刷スクリーン105の面外偏位によって生ずるストレスは、典型的な高いテンション力によって生ずるストレスよりも遙かに低いので、印刷スクリーン105の如何なる有意な微小変位をも生じない。これにより、より改良された堆積物の印刷を与える。
本発明者はまた、印刷フェーズ時に印刷スクリーン105をクランプして、その横方向の面内移動を防止することにより、印刷フェーズ時に印刷スクリーン105に加えられたテンション力が、既存のシステムで現在使用中のテンション力よりも低減されることを認識している。また、テンションユニット126a〜dによって加えられる印刷スクリーン105のテンションを変更するときに、印刷スクリーン105をクランプ状態に維持することによって、テンションユニット126a〜dの各々によって加えられるテンション力は、平衡することが可能となる。これにより、異なるテンションユニット126a〜dによって異なるテンション力が加えられ、印刷スクリーン105を変位させる可能性は回避される。
この実施形態において、もう1つの動作モードでは、制御器159は、次のように構成されている。即ち、スクリーン印刷動作時、つまり印刷フェーズと分離フェーズ時には、テンションユニットアクチュエータ149を制御して、テンションユニット126a〜dを作動し、印刷スクリーン105にテンションを与えて1つのテンション状態とする。また、印刷フェーズ時には、クランプユニットアクチュエータ155を制御して、スクリーンクランプユニット121a,121bを作動し、印刷スクリーン105をクランプして、印刷スクリーンの横方向の移動を防止すると共に、分離フェーズ前に、スクリーンクランプユニット121a,121bを非作動にして、印刷スクリーン105をクランプ状態から解放する。
本発明者は、印刷フェーズ時に印刷スクリーン105をクランプして、その横方向の移動を防止することにより、印刷フェーズ時に印刷スクリーン105に加えられたテンション力が、既存のシステムで現在使用中の高いテンション力よりも低減されることを認識している。印刷フェーズ時に印刷スクリーン105に加えられたテンション力は、印刷スクリーン105を印刷に必要な平面構成とするに十分なだけであることを必要とするが、印刷時に印刷スクリーン105の横方向の面内位置を固定するために現在のテンションシステムによって使用されている高いテンション力に接近する必要はない。
以下、サポートシステムの動作が説明される。
この実施形態では、印刷ヘッド161は、細長い主本体162と、ここでは細長い要素であって、主本体162の下面に取り付けられた第1及び第2のワイパーブレード163,165とを有する。ワイパーブレード163,165は、下方内側に向けられていて、そこを通して印刷媒体が配送される出口開口167を規定すると共に、印刷媒体を収容するチャンバ169を主本体162と共に規定する。
以下、サポートシステムの1つの動作モードが、添付図面の図12(a)〜(e)を参照して説明される。
印刷ヘッド161を使用してワークピースWに印刷する前に、図12(a)に示すように、制御器159は、テンションユニットアクチュエータ149を制御するように作用して、テンションユニット126a〜dを作動し、第1のテンションT1を印刷スクリーン105に与える。この第1のテンションT1は、少なくとも印刷スクリーン105を平面構成とするものである。制御器159はまた、クランプユニットアクチュエータ155を制御し、スクリーンクランプユニット121a,121bを作動して、印刷スクリーン105をクランプし、これによりその横方向の面内位置を固定する。
印刷フェーズでは、図12(b)に示されるように、スクリーンクランプユニット121a,121bは、印刷スクリーン105の横方向の面内位置を、印刷ヘッド161がその上を横断中に、維持するように作用する。この場合、印刷ヘッド161は、印刷媒体を印刷スクリーン105の印刷開口106内に押し込むように作用する。
印刷後、分離フェーズの開始時に、制御器159は、テンションユニットアクチュエータ149を制御するように作用して、テンションユニット126a〜dを作動し、印刷フェーズ中に加えられる第1の高いテンションT1をよりも低い第2のテンションT2を印刷スクリーン105に与えるようにすると共に、クランプユニットアクチュエータ155を制御して、スクリーンクランプユニット121a,121bを非作動にし、これにより印刷スクリーン105をクランプ状態から解放する。
分離フェーズ時には、図12(c)および(d)に示されるように、印刷スクリーン105は、ワークピースWから剥離される。この剥離は、ワークピースWの対向するエッジから進行する剥離最前線に沿って制御された手法で行われ、印刷スクリーン105の印刷開口106と同じパターンを有する印刷された堆積物のパターン171を残す。
この実施形態では、スクリーンクランプユニット121a,121bは、印刷スクリーン105の偏位を制約するように作用して、その偏位を、進行する剥離最前線の長さに沿って均一になるようにして、平坦化されたU字型偏向プロフィールを規定するようにする。このように剥離の軸を制約することによって、剥離が1より多い軸に沿って起こると共に印刷スクリーン105の「凹状の」偏向を生じさせる構成よりも制御された剥離が達成される。
上述したように、分離フェーズ時に印刷スクリーン105に第2の低いテンションT2を与えることによって、印刷スクリーン105をワークピースWから剥離する際の剥離効果は促進され、印刷スクリーン105からのワークピースWの分離を改良し、これにより改良された品質の印刷された堆積物171を与える。
分離フェーズを完了すると、図12(e)に示されるように、ワークピースWは印刷スクリーンユニット103から分離され、そしてもう1つのワークピースWを印刷することに、上述したスクリーン印刷動作が繰り返される。
以下、サポートシステムのもう1つの動作モードが、添付図面の図13(a)〜(e)を参照して説明される。
印刷ヘッド161を使用してワークピースWに印刷する前に、図13(a)に示すように、制御器159は、テンションユニットアクチュエータ149を制御するように作用して、テンションユニット126a〜dを作動し、1つの予め設定可能なテンションT1を印刷スクリーン105に与える。このテンションT1は、少なくとも印刷スクリーン105を平面構成とするものである。制御器159はまた、クランプユニットアクチュエータ155を制御し、スクリーンクランプユニット121a,121bを作動して、印刷スクリーン105をクランプし、これによりその横方向の面内位置を固定する。
印刷フェーズでは、図13(b)に示されるように、スクリーンクランプユニット121a,121bは、印刷スクリーン105の横方向の面内位置を、印刷ヘッド161がその上を横断中に、維持するように作用する。この場合、印刷ヘッド161は、印刷媒体を印刷スクリーン105の印刷開口106内に押し込むように作用する。
印刷後、分離フェーズの開始時に、制御器159は、クランプユニットアクチュエータ155を制御するように作用して、スクリーンクランプユニット121a,121bを非作動にし、これにより印刷スクリーン105をクランプ状態から解放する。
分離フェーズ時には、図13(c)および(d)に示されるように、印刷スクリーン105は、ワークピースWから剥離される。この剥離は、ワークピースWの対向するエッジから進行する剥離最前線に沿って制御された手法で行われ、印刷スクリーン105の印刷開口106と同じパターンを有する印刷された堆積物のパターン171を残す。
この実施形態では、スクリーンクランプユニット121a,121bは、印刷スクリーン105の偏位を制約するように作用して、その偏位を、進行する剥離最前線の長さに沿って均一になるようにして、平坦化されたU字型偏向プロフィールを規定するようにする。このように剥離の軸を制約することによって、剥離が1より多い軸に沿って起こると共に印刷スクリーン105の「凹状の」偏向を生じる構成よりも制御された剥離が達成される。
上述したように、分離フェーズ時に印刷スクリーン105に対し、既存のテンションシステムによって現在使用されているテンションよりも低いテンションT1を与えることによって、印刷スクリーン105をワークピースWから剥離する際の剥離効果は促進され、印刷スクリーン105からのワークピースWの分離を改良し、これにより改良された品質の印刷された堆積物171を与える。
分離フェーズを完了すると、図13(c)に示されるように、ワークピースWは印刷スクリーンユニット103から分離され、そしてもう1つのワークピースWを印刷することに、上述したスクリーン印刷動作が繰り返される。
1つの変形例では、図14に示されるように、スクリーンクランプユニット121a,121bは、1つの上側クランプ部材124だけを備えることができる。この場合、印刷スクリーンユニット103は、クランプ開口108a,108bの組を印刷スクリーン105から省略するように変形される。この構成により、印刷スクリーン105は、スクリーンクランプユニット121a,121bの上側クランプ部材124にクランプされる。このクランプは、それぞれの上側クランプ部材124において真空開口125に曝された印刷スクリーン105の表面への真空の作用による。この場合、印刷スクリーン105の高さは、上側クランプ部材124の平坦な下面によって予め規定された面内に固定される。1つの実施形態において、クランプユニットアクチュエータ155は、印刷フェーズ時には、印刷スクリーン105を固定された横方向の面内位置にクランプするように、第1の真空を上側クランプ部材124に加え、また分離フェーズ時には、第2の低い真空を上側クランプ部材124に加えるように構成される。第2の低い真空は、上側クランプ部材124に対する印刷スクリーン105の横方向移動を許容し、さらに少なくとも初めは印刷スクリーン105がそれぞれの上側クランプ部材124に向かって引き込まれて、そこで分離力の伝達を可能にするものである。
もう1つの変形例では、図15に示されるように、スクリーンクランプユニット121a,121bは、上述した上側クランプ部材124を反対向きに有して印刷スクリーン105の下面に配設された1つのクランプ部材124だけを備えることができる。この場合、印刷スクリーンユニット103は、クランプ開口108a,108bを印刷スクリーン105から省略するように変形される。この構成により、印刷スクリーン105は、スクリーンクランプユニット121a,121bのクランプ部材124にクランプされる。このクランプは、クランプ部材124において真空開口125に曝された印刷スクリーン105の表面への真空の作用による。この場合、印刷スクリーン105の高さは、クランプ部材124の平坦な下面によって予め規定された面内に固定される。
図16〜18は、本発明の第3の実施形態によるスクリーン印刷時に印刷スクリーンユニット103を支えるためのサポートシステムを示す。
このサポートシステムは、上述した第2の実施形態のサポートシステムと非常に良く似ているので、不要な説明の重複を避けるために、相違点だけが説明される。
この実施形態のサポートシステムが2番目に説明された実施形態と異なるのは、スクリーンクランプユニット121a,121bが互いに相対的に垂直方向に移動可能な点である。
この実施形態では、1つの、ここでは第1のスクリーンクランプユニット121aが、この実施形態では気圧動作型の昇降ジャック173によって、サポートフレーム120のそれぞれの端部に搭載されている。昇降ジャックは、以下で更に詳細に説明されるように、分離フェーズ時には、第1のスクリーンクランプユニット121aを第2のスクリーンクランプユニット121bに対して上昇させるものである。
制御ユニット116は更に、昇降ジャックアクチュエータ175を備える。このジャックアクチュエータは、制御器159に動作可能に接続され、そして昇降ジャック173を作動して、第1のスクリーンクランプユニット121aを第2のスクリーンクランプユニット121bに対して上昇させるように動作可能である。ジャックアクチュエータ175は、この実施形態ではそれぞれの気圧ライン177によって昇降ジャック173に接続され、昇降ジャック173を作動する。
この実施形態において、1つの動作モードでは、制御器159は、次のように構成されている。即ち、印刷フェーズ時には、テンションユニットアクチュエータ149を制御して、テンションユニット126a〜dを作動し、印刷スクリーン105に第1のテンションを与え、またクランプユニットアクチュエータ155を制御して、スクリーンクランプユニット121a,121bを作動し、印刷スクリーン105をクランプして、印刷スクリーン105の横方向の面内移動を防止する。また、分離フェーズ時には、テンションユニットアクチュエータ149を制御して、テンションユニット126a〜dを作動し、印刷スクリーン105に第1のテンションよりも低い第2のテンションを与える。さらに、クランプユニットアクチュエータ155を制御して、第1のスクリーンクランプユニット121aを非作動にし、印刷スクリーン105をクランプ状態から解放すると共に、ジャックアクチュエータ175を制御して、第1のスクリーンクランプユニット121aを上昇させ、印刷後に印刷スクリーン105をワークピースから分離する。
本発明者は、スクリーン印刷動作の異なるフェーズ、即ち印刷フェーズと分離フェーズにおいて、印刷スクリーン105に異なるテンションを加えることが、印刷フェーズ時に印刷スクリーン105にテンションを与えて印刷スクリーン105の横方向の面内位置を固定するように現在使用されているような高いテンションの使用を可能とし、しかも分離フェーズ時に印刷スクリーン105に低いテンションを与えることを可能とする利点があることを認識している。低いテンションを分離フェーズ時に印刷スクリーン105に与える場合、印刷スクリーン105をワークピースから分離するときに、第1のスクリーンクランプユニット121aを第2のスクリーンクランプユニット121bに対して上昇させることによって達成されるように、その低いテンション力は、低い分離力の使用を可能とする。この低い分離力は、印刷されたワークピースから印刷スクリーン105を分離するときに、印刷スクリーン105の剥離作用を促進するように作用する。印刷スクリーン105の剥離作用を促進する場合、より調節されて進歩した剥離作用は、印刷スクリーン105を横断して達成される。この場合、印刷されたワークピースから印刷スクリーン105を即時に分離するように作用する高い分離力は存在しない。そのような高い分離力は、印刷スクリーン105とワークピースの双方に接触している残りの印刷媒体の接着効果を超えるときに起こる。加えて、分離フェーズ時に低いテンション力を与える場合、印刷スクリーン105の面外偏位によって生ずるストレスは、典型的な高いテンション力によって生ずるストレスよりも遙かに低いので、印刷スクリーン105の如何なる有意な微小変位をも生じない。これにより、より改良された堆積物の印刷を与える。
本発明者はまた、印刷フェーズ時に印刷スクリーン105をクランプして、その横方向の面内移動を防止することにより、印刷フェーズ時に印刷スクリーン105に加えられたテンション力は、既存のシステムで現在使用中のテンション力よりも低減されることを認識している。また、テンションユニット126a〜dによって加えられる印刷スクリーン105のテンションを変更するときに、印刷スクリーン105をクランプ状態に維持することによって、テンションユニット126a〜dの各々によって加えられるテンション力は、平衡することが可能となる。これにより、異なるテンションユニット126a〜dによって異なるテンション力が加えられ、印刷スクリーン105を変位させる可能性は回避される。
この実施形態において、もう1つの動作モードでは、制御器159は、次のように構成されている。即ち、全スクリーン印刷動作時、つまり印刷フェーズと分離フェーズ時には、テンションユニットアクチュエータ149を制御して、テンションユニット126a〜dを作動し、印刷スクリーン105に1つの予め設定可能なテンションを与える。また、印刷フェーズ時には、クランプユニットアクチュエータ155を制御して、スクリーンクランプユニット121a,121bを作動し、印刷スクリーン105をクランプして、印刷スクリーンの横方向の移動を防止すると共に、分離フェーズ前に、第1のスクリーンクランプユニット121aを非作動にして、第1のスクリーンクランプユニット121aを第2のスクリーンクランプユニット121bに対して上昇させることにより、印刷スクリーン105をワークピースから分離可能とする。さらに、昇降ジャックアクチュエータ175を制御して、昇降ジャック173を作動し、第1のスクリーンクランプユニット121aを第2のスクリーンクランプユニット121bに対して上昇させる。
本発明者は、印刷フェーズ時に印刷スクリーン105をクランプして、その横方向の面内移動を防止することにより、印刷フェーズ時に印刷スクリーン105に加えられたテンション力が、既存のシステムで現在使用中の高いテンション力よりも低減されることを認識している。印刷フェーズ時に印刷スクリーン105に加えられたテンション力は、印刷スクリーン105を印刷に必要な平面構成とするに十分なだけであることを必要とするが、印刷時に印刷スクリーン105の横方向の面内位置を固定するために現在のテンションシステムによって使用されている高いテンション力に接近する必要はない。低いテンションを分離フェーズ時に印刷スクリーン105に与える場合、印刷スクリーン105をワークピースから分離するときに、第1のスクリーンクランプユニット121aを第2のスクリーンクランプユニット121bに対して上昇させることによって達成されるように、その低いテンション力は、低い分離力の使用を可能とする。この低い分離力は、印刷されたワークピースから印刷スクリーン105を分離するときに、印刷スクリーン105の剥離作用を促進するように作用する。印刷スクリーン105の剥離作用を促進する場合、より調節されて進歩した剥離作用は、印刷スクリーン105を横断して達成される。この場合、印刷されたワークピースから印刷スクリーン105を即時に分離するように作用する高い分離力は存在しない。そのような高い分離力は、印刷スクリーン105とワークピースの双方に接触している残りの印刷媒体の接着効果を超えるときに起こる。加えて、分離フェーズ時に低いテンション力を与える場合、印刷スクリーン105の面外偏位によって生ずるストレスは、典型的な高いテンション力によって生ずるストレスよりも遙かに低いので、印刷スクリーン105の如何なる有意な微小変位をも生じない。これにより、より改良された堆積物の印刷を与える。
以下、サポートシステムの動作が説明される。
以下、サポートシステムの1つの動作モードが、添付図面の図17(a)〜(e)を参照して説明される。
印刷ヘッド161を使用してワークピースWに印刷する前に、図17(a)に示すように、制御器159は、テンションユニットアクチュエータ149を制御するように作用して、テンションユニット126a〜dを作動し、第1のテンションT1を印刷スクリーン5に与える。この第1のテンションT1は、少なくとも印刷スクリーン105を平面構成とするものである。制御器159はまた、クランプユニットアクチュエータ155を制御し、スクリーンクランプユニット121a,121bを作動して、印刷スクリーン105をクランプし、これによりその横方向の面内位置を固定する。
印刷フェーズでは、図17(b)に示されるように、スクリーンクランプユニット121a,121bは、印刷スクリーン5の横方向の面内位置を、印刷ヘッド161がその上を横断中に、固定するように作用する。この場合、印刷ヘッド161は、印刷媒体を印刷スクリーン105の印刷開口106内に押し込むように作用する。
印刷後、分離フェーズの開始時に、制御器159は、テンションユニットアクチュエータ149を制御するように作用して、テンションユニット126a〜dを作動し、印刷フェーズ中に加えられる第1のテンションT1よりも低い第2のテンションT2を印刷スクリーン5に与えるようにし、続けてクランプユニットアクチュエータ155を制御して、第1のスクリーンクランプユニット121aを非作動とし、これにより印刷スクリーン105をクランプ状態から解放する。それから昇降ジャックアクチュエータ175を制御して、昇降ジャック173を作動し、第1のスクリーンクランプユニット121aを上昇させて、印刷スクリーン105をワークピースWから分離する。
分離フェーズ時には、図17(c)および(d)に示されるように、第1のスクリーンクランプユニット121aを第2のスクリーンクランプユニット121bに対して上昇させることにより、印刷スクリーン105は、ワークピースWから剥離される。この剥離は、第1のスクリーンクランプユニット121aに隣接したワークピースWの1つのエッジから進行する剥離最前線に沿って制御された手法で行われ、印刷スクリーン105の印刷開口106と同じパターンを有する印刷された堆積物のパターン171を残す。
この実施形態では、スクリーンクランプユニット121a,121bは、印刷スクリーン105の偏位を制約するように作用して、その偏位を、進行する剥離最前線の長さに沿って均一になるようにする。これにより、平坦化され傾斜されたU字型偏向プロフィールを規定する。このように剥離の軸を制約することによって、剥離が1より多い軸に沿って起こると共に印刷スクリーン105の「凹状の」偏向を生じさせる構成よりも制御された剥離が達成される。
上述したように、分離フェーズ時に印刷スクリーン105に第2の低いテンションT2を与えることによって、印刷スクリーン105をワークピースWから剥離する際の剥離効果は促進され、印刷スクリーン105からのワークピースWの分離を改良し、これにより改良された品質の印刷された堆積物171を与える。
分離フェーズを完了すると、図17(e)に示されるように、ワークピースWは印刷スクリーンユニット103から分離され、そしてもう1つのワークピースWを印刷することに、上述したスクリーン印刷動作が繰り返される。
以下、サポートシステムのもう1つの動作モードが、添付図面の図18(a)〜(e)を参照して説明される。
印刷ヘッド161を使用してワークピースWに印刷する前に、図18(a)に示すように、制御器159は、テンションユニットアクチュエータ149を制御するように作用して、テンションユニット126a〜dを作動し、1つの予め設定可能なテンションT1を印刷スクリーン105に与える。このテンションT1は、少なくとも印刷スクリーン105を平面構成とするものである。制御器159はまた、クランプユニットアクチュエータ155を制御し、スクリーンクランプユニット121a,121bを作動して、印刷スクリーン105をクランプし、これによりその横方向の面内位置を固定する。
印刷フェーズでは、図18(b)に示されるように、スクリーンクランプユニット121a,121bは、印刷スクリーン105の横方向の面内位置を、印刷ヘッド161がその上を横断中に、維持するように作用する。この場合、印刷ヘッド161は、印刷媒体を印刷スクリーン105の印刷開口106内に押し込むように作用する。
印刷後、分離フェーズの開始時に、制御器159は、クランプユニットアクチュエータ155を制御するように作用して、第1のスクリーンクランプユニット121aを非作動とし、これにより印刷スクリーン105をクランプ状態から解放する。それからジャックアクチュエータ175を制御して、昇降ジャック173を作動し、第1のスクリーンクランプユニット121aを第2のスクリーンクランプユニット121bに対して上昇させ、印刷スクリーン105をワークピースWから分離する。
分離フェーズ時には、図18(c)および(d)に示されるように、第1のスクリーンクランプユニット121aを第2のスクリーンクランプユニット121bに対して上昇させることにより、印刷スクリーン105は、ワークピースWから剥離される。この剥離は、ワークピースWの1つのエッジから進行する剥離最前線に沿って制御された手法で行われ、印刷スクリーン105の印刷開口106と同じパターンを有する印刷された堆積物のパターン171を残す。
この実施形態では、スクリーンクランプユニット121a,121bは、印刷スクリーン105の偏位を制約するように作用して、その偏位を、進行する剥離最前線の長さに沿って均一になるようにし、これにより平坦化され傾斜されたU字型偏向プロフィールを規定するようにする。このように剥離の軸を制約することによって、剥離が1より多い軸に沿って起こると共に印刷スクリーン105の「凹状の」偏向を生じさせる構成よりも制御された剥離が達成される。
上述したように、印刷スクリーン105に対し、既存のテンションシステムによって現在使用されている高いテンションよりも低いテンションT1を与えることによって、印刷スクリーン105をワークピースWから剥離する際の剥離効果は促進され、印刷スクリーン105からのワークピースWの分離を改良し、これにより改良された品質の印刷された堆積物171を与える。
分離フェーズを完了すると、図18(e)に示されるように、ワークピースWは印刷スクリーンユニット103から分離され、そしてもう1つのワークピースWを印刷することに、上述したスクリーン印刷動作が繰り返される。
1つの代替実施例では、代わりに、第2のスクリーンクランプユニット121bが昇降ジャック173を含むように構成される。この場合は、第2のスクリーンクランプユニット121bが、サポートフレーム120に固定された第1のスクリーンクランプユニット121aに対して上昇される。
もう1つの代替実施例では、第1及び第2のスクリーンクランプユニット121a,121bの双方が昇降ジャック173を含むように構成される。この場合は、スクリーンクランプユニット121a,121bの一方が、スクリーンクランプユニット121a,121bの他方に対して上昇される。1つの実施形態では、スクリーンクランプユニット121a,121bの他方は、固定された位置に維持され、スクリーンクランプユニット121a,121bの一方は、上昇させられる。もう1つの実施形態では、スクリーンクランプユニット121a,121bの一方および他方は、双方とも上昇させられる。この場合、スクリーンクランプユニット121a,121bの一方は、スクリーンクランプユニット121a,121bの他方よりも大きなレートで上昇させられる。
図19〜27は、本発明の第4の実施形態によるスクリーン印刷動作において印刷スクリーンユニット203を支えるためのサポートシステムを示す。
図21を参照すると、この実施形態では、印刷スクリーンユニット203は、ここでは矩形の形状の印刷スクリーン205を備える。この印刷スクリーンは、印刷される堆積物のパターンを規定する印刷開口のパターン206を備える。この点は以下で更に詳細に説明される。印刷スクリーンユニットはまた、テンション機構218の取り付け部材227が取り付けられる取り付け開口207をそれぞれの隅に備える。印刷スクリーンユニットは更に、印刷スクリーン205の一対の対向するエッジに取り付けられて、その偏位を制約するサポート要素208を備える。この点は以下で更に詳細に説明される。ここで認められることは、具体化された印刷開口のパターン206は、例示の目的のためだけに与えられるものであって、印刷開口のパターン206は、如何なる所望の構成をも有することができる。印刷開口のパターン206は、従来から周知であるように、例えばレーザカッティングやエッチングによって形成されうる。好ましい実施形態では、印刷スクリーン205は、ステンレス鋼のような金属またはそれぞれのプラスチックのシートを備える。
図23〜25を参照すると、この実施形態では、取り付け部材207は各々が、印刷スクリーン205のそれぞれの隅を補強するための補強要素209と、テンションユニット226a〜dが接続されるコネクタ要素210とを備える。この点は以下で更に詳細に説明される。
この実施形態では、補強要素209は、印刷スクリーン205の上面に取り付けられた、ここでは接着された板211を備える。この点は以下で更に詳細に説明される。この板は、印刷スクリーンユニット203の位置を補強する第1及び第2の補強表面211a,211bを有する。この点は以下で更に詳細に説明される。
この実施形態では、コネクタ要素210は、印刷スクリーン205の中心を通して延びた軸に沿って延びる細長いロッド212を備える。このロッドは、係合表面214、この実施形態では部分球形の表面を規定する拡大ヘッド213を有する。
この実施形態では、サポート要素208は、細長いストリップを備える。このストリップは、印刷スクリーン205の一対の対向するエッジ、ここでは印刷方向Pに離れた印刷スクリーン205の横方向エッジに沿って延びている。サポート要素208は、偏位を制約するように作用して、その偏位を、進行する剥離最前線の長さに沿って均一となるようにする。これにより、平坦化されたU字型の偏位プロフィールを規定する。好ましい実施形態では、サポート要素208は、面内テンション力を伝達するが、その軸方向の曲げには抵抗するように構成される。
このサポートシステムは、印刷スクリーンユニット203が支えられるサポートアセンブリ215と、サポートアセンブリ215の動作を制御するための制御ユニット216とを備える。
サポートアセンブリ215は、印刷スクリーンユニット203が支えられるサポートユニット217と、印刷スクリーンユニット203の印刷スクリーン205にテンションを与えるためのテンション機構218とを備える。
サポートユニット217は、この実施形態では矩形の形状のサポートフレーム220と、このサポートフレーム220の一対の対向するエッジに配設され、テンションを与えられたときに、予め規定された面内で印刷スクリーン205をクランプするように動作可能な第1及び第2のスクリーンクランプユニット221a,221bとを備える。この点は以下で更に詳細に説明される。この実施形態では、スクリーンクランプユニット221a,221bが印刷方向Pに沿って印刷スクリーンユニット203のそれぞれの側部に対応する位置に配設されるように、サポートアセンブリ215は構成されている。1つの代替実施例では、スクリーンクランプユニット221a,221bが印刷方向Pに沿って印刷スクリーンユニット203のそれぞれの端部に対応する位置に配設されるように、サポートアセンブリ215は構成され得る。
この実施形態では、サポートフレーム220は、その第1及び第2の隣接する隅のそれぞれに第1及び第2の参照要素222,223を有して、印刷スクリーンユニット203の印刷スクリーン205の位置を参照可能とする。この点は以下で更に詳細に説明される。この実施形態では、第1の参照要素222は、参照位置を各々が規定する第1及び第2の突起222a,222bを備える。これらの突起は、それぞれの取り付け部材207の参照表面211a,211bのそれぞれに対し、その位置を参照するときに、係合するように構成されている。また、第2の参照要素223は、参照位置を規定する突起223aを備える。この突起は、取り付け部材207の参照表面211a,211bの一方、ここでは第1の参照表面211aに、サポートフレーム220の隣接する隅で係合するように構成されている。
特に図22を参照すると、この実施形態では、スクリーンクランプユニット221a,221bは各々が、スクリーンクランプ部材224、この実施形態では印刷スクリーン205を固定された横方向の面内位置にクランプするように動作可能な平面の下面を有する細長い部材を備える。この場合、印刷スクリーン205の下面は、サポートフレーム220の下側エッジと同じ面にある。この実施形態では、スクリーンクランプ部材224は、その下面に真空開口225、ここでは複数のスロットを有した中空の細長い真空バーを備える。スクリーンクランプ部材224に真空を加えると、この加えられた真空がそれぞれのスクリーンクランプ部材224の真空開口225に曝された印刷スクリーン205の上面に作用することによって、スクリーンクランプ部材224は、印刷スクリーン205に対してクランプされる。
テンション機構218は、印刷スクリーン205の対向する隅にテンション力を与えるための第1〜4のテンションユニット226a〜dを有する。
テンションユニット226a〜dは各々が、印刷スクリーンユニット203の取り付け部材207のそれぞれに取り付けるための取り付け部材227と、テンション力を発生するためのアクチュエータ228、この実施形態では気圧式のアクチュエータとを備える。このアクチュエータは、取り付け部材227に対し、ここでは固定的に接続され、またピボット230を中心としてサポートフレーム220の隅のそれぞれに接続されて、印刷スクリーンユニット203のそれぞれの取り付け部材207、従って印刷スクリーン205に対し、テンション力によるテンションを与える。
特に図23〜25を参照すると、取り付け部材227は、印刷スクリーンユニット203の取り付け部材207のそれぞれのコネクタ要素210のヘッド213を受けるための凹部236を有した本体235と、それぞれの取り付け部材207のコネクタ要素210の細長いロッド212を外側前方のエッジで受けるためのスロット237とを備える。この実施形態では、凹部236は、係合表面238、ここでは部分球状の表面を前方外側のエッジに有する。この係合表面は、それぞれの取り付け部材207のコネクタ要素210の拡大ヘッド213の、ここではまた部分球状である係合表面214と係合する。この構成により、印刷スクリーンユニット203の取り付け部材207の各々は、それぞれの取り付け部材227に対し、印刷スクリーン205の面と平行な軸を中心として旋回可能となる。この結果、印刷スクリーン205の中心領域が下側に偏位されたときに、取り付け部材207の自由な旋回移動、従って印刷スクリーン205の非制約の偏位が可能になる。この点は以下で更に詳細に説明される。
制御ユニット216は、テンションユニット226a〜dのアクチュエータ228を作動させるように動作可能なテンションユニットアクチュエータ249、この実施形態では気圧供給源を備えて、予め設定可能なテンションを印刷スクリーンユニット203の印刷スクリーン205に加える。テンションユニットアクチュエータ249は、テンションユニット226a〜dの各々のアクチュエータ228に対し、この実施形態ではそれぞれの気圧ライン253によって接続されて、テンションユニット226a〜dのアクチュエータ228を作動させる。
この実施形態のテンションユニットアクチュエータ249は、次のように構成されている。即ち、テンション機構218は先ず、1つの、この実施形態では第1のテンションユニット226aにテンション力を加えて、印刷スクリーンユニット203の1つの隅を、第1の参照位置まで引く。この第1の参照位置は、サポートフレーム220の1つの隅で参照突起222a,222bに隣接する印刷スクリーンユニット203の1つの隅の取り付け部材207の参照表面211a,211bによって規定される。次に、テンション機構218は、第1のテンションユニット226aに隣接した第2のテンションユニット226bにテンション力を加えて、印刷スクリーンユニット203の隣接する隅を、第2の参照位置まで引く。この第2の参照位置は、サポートフレーム220の隣接する隅で参照突起223aに隣接する取り付け部材207の1つの参照表面211aによって規定される。その後、テンション機構218は、印刷スクリーンユニット203の他方の側のテンションユニット226c,226dの対に対してテンションを加えることにより、印刷スクリーン205に対する一様なテンションを達成する。この実施形態では、テンションユニット226a〜dにテンションを与えるシーケンスは、テンションユニット226a〜dのアクチュエータ228に対する圧力の増加率を絞るように作用するスロットルバルブによって与えられる。
制御ユニット216は更に、スクリーンクランプユニット221a,221bを作動して、印刷スクリーン205を固定された横方向位置にクランプさせるように動作可能なクランプユニットアクチュエータ255、この実施形態では真空供給源を備える。クランプユニットアクチュエータ255は、スクリーンクランプユニット221a,221bに対して、この実施形態ではそれぞれの真空ライン257によって接続され、スクリーンクランプユニット221a,221bを作動させる。
制御ユニット216は更に、スクリーン印刷動作時にテンションユニットアクチュエータ249とクランプユニットアクチュエータ255を制御するための制御器259を備える。
この構成により、サポートシステムは、印刷スクリーンユニット203の印刷スクリーン205に異なるテンションを加えることを可能にする。
1つの実施形態において、制御器259は、次のように構成されている。即ち、全スクリーン印刷動作時、つまり印刷フェーズと分離フェーズ時には、テンションユニットアクチュエータ249を制御して、テンションユニット226a〜dを作動し、印刷スクリーン205に1つのテンションを与える。また、印刷フェーズ時には、クランプユニットアクチュエータ255を制御して、スクリーンクランプユニット221a,221bを作動し、印刷スクリーン205をクランプして、印刷スクリーンの横方向の移動を防止すると共に、分離フェーズ前に、スクリーンクランプユニット221a,221bを非作動にして、印刷スクリーン205をクランプ状態から解放する。
もう1つの実施形態において、制御器259は、次のように構成されている。即ち印刷フェーズには、印刷スクリーン205に対して、第1の高いテンションを与えて、印刷スクリーン205の横方向の面内移動を防止し、また印刷後に印刷スクリーン205をワークピースから分離する分離フェーズ時には、第2の低いテンションを与える。また、印刷フェーズ時には、クランプユニットアクチュエータ255を制御して、スクリーンクランプユニット221a,221bを作動し、印刷スクリーン205をクランプして、印刷スクリーンの横方向の移動を防止すると共に、分離フェーズ前に、スクリーンクランプユニット221a,221bを非作動にして、印刷スクリーン205をクランプ状態から解放する。
本発明者は、印刷フェーズ時に印刷スクリーン205をクランプして、その横方向の面内移動を防止することにより、印刷フェーズ時に印刷スクリーン205に加えられたテンション力が、既存のシステムで現在使用中の高いテンション力よりも低減されることを認識している。印刷フェーズ時に印刷スクリーン205に加えられたテンション力は、印刷スクリーン205を印刷に必要な平面構成とするに十分なだけであることを必要とするが、印刷スクリーン205の横方向の面内位置を固定するために現在のテンションシステムによって使用されている高いテンション力に接近する必要はない。
低いテンションを印刷スクリーン205に与える場合、その低いテンション力は、印刷スクリーン205をワークピースから分離することに、低い分離力の使用を可能とする。低い分離力の使用は可能である。これは、低いテンション力が、印刷されたワークピースから印刷スクリーン205を分離するときに、印刷スクリーン205の剥離作用を促進するように作用する印刷スクリーン205の大きな面外偏位を与えるためである。加えて、印刷スクリーン205の剥離作用を促進する場合、より調節されて進歩した剥離作用は、印刷スクリーン205を横断して達成される。この場合、印刷されたワークピースから印刷スクリーン205を即時に分離するように作用する高い分離力は存在しない。そのような高い分離力は、印刷スクリーン205とワークピースの双方に接触している残りの印刷媒体の接着効果を超えるときに起こる。加えて、分離フェーズ時に低いテンション力を与える場合、印刷スクリーン205の面外偏位によって生ずるストレスは、典型的な高いテンション力によって生ずるストレスよりも遙かに低いので、印刷スクリーン205の如何なる有意な微小変位をも生じない。これにより、より改良された堆積物の印刷を与える。
以下、サポートシステムの動作が説明される。
この実施形態では、印刷ヘッド261は、細長い主本体262と、ここでは細長い要素であって、主本体262の下面に取り付けられた第1及び第2のワイパーブレード263,265とを有する。ワイパーブレード263,265は、下方内側に向けられていて、そこを通して印刷媒体が配送される出口開口267を規定すると共に、印刷媒体を収容するチャンバ269を主本体262と共に規定する。
以下、サポートシステムの1つの動作モードが、添付図面の図26(a)〜(e)を参照して説明される。
印刷ヘッド261を使用してワークピースWに印刷する前に、図26(a)に示すように、制御器259は、テンションユニットアクチュエータ249を制御するように作用して、テンションユニット226a〜dを作動し、第1のテンションT1を印刷スクリーン205に与える。この第1のテンションT1は、少なくとも印刷スクリーン205を平面構成とするものである。制御器259はまた、クランプユニットアクチュエータ255を制御し、スクリーンクランプユニット221a,221bを作動して、印刷スクリーン205をクランプし、これによりその横方向の面内位置を固定する。
印刷フェーズでは、図26(b)に示されるように、スクリーンクランプユニット221a,221bは、印刷スクリーン205の横方向の面内位置を、印刷ヘッド261がその上を横断中に、維持するように作用する。この場合、印刷ヘッド261は、印刷媒体を印刷スクリーン205の印刷開口206内に押し込むように作用する。
印刷後、分離フェーズの開始時に、制御器259は、テンションユニットアクチュエータ249を制御するように作用して、テンションユニット226a〜dを作動し、印刷フェーズ中に加えられる第1のテンションT1よりも低い第2のテンションT2を印刷スクリーン205に与えるようにすると共に、クランプユニットアクチュエータ255を制御して、スクリーンクランプユニット221a,221bを非作動にし、これにより印刷スクリーン205をクランプ状態から解放する。
分離フェーズ時には、図26(c)および(d)に示されるように、印刷スクリーン205は、ワークピースWから剥離される。この剥離は、ワークピースWの対向するエッジから進行する剥離最前線に沿って制御された手法で行われ、印刷スクリーン205の印刷開口206と同じパターンを有する印刷された堆積物のパターン271を残す。
上述したように、分離フェーズ時に印刷スクリーン205に第2の低いテンションT2を与えることによって、印刷スクリーン205をワークピースWから剥離する際の剥離効果は促進され、印刷スクリーン205からのワークピースWの分離を改良し、これにより改良された品質の印刷された堆積物271を与える。
分離フェーズを完了すると、図26(e)に示されるように、ワークピースWは印刷スクリーンユニット203から分離され、そしてもう1つのワークピースWを印刷することに、上述したスクリーン印刷動作が繰り返される。
以下、サポートシステムのもう1つの動作モードが、添付図面の27(a)〜(e)を参照して説明される。
印刷ヘッド261を使用してワークピースWに印刷する前に、図27(a)に示すように、制御器259は、テンションユニットアクチュエータ249を制御するように作用して、テンションユニット226a〜dを作動し、1つの予め設定可能なテンションT1を印刷スクリーン205に与える。このテンションT1は、少なくとも印刷スクリーン205を平面構成とするものである。制御器259はまた、クランプユニットアクチュエータ255を制御し、スクリーンクランプユニット221a,221bを作動して、印刷スクリーン205をクランプし、これによりその横方向の面内位置を固定する。
印刷フェーズでは、図27(b)に示されるように、スクリーンクランプユニット221a,221bは、印刷スクリーン205の横方向の面内位置を、印刷ヘッド261がその上を横断中に、維持するように作用する。この場合、印刷ヘッド261は、印刷媒体を印刷スクリーン205の印刷開口206内に押し込むように作用する。
印刷後、分離フェーズの開始時に、制御器259は、クランプユニットアクチュエータ255を制御するように作用して、スクリーンクランプユニット221a,221bを非作動にし、これにより印刷スクリーン205をクランプ状態から解放する。
分離フェーズ時には、図27(c)および(d)に示されるように、印刷スクリーン205は、ワークピースWから剥離される。この剥離は、ワークピースWの対向するエッジから進行する剥離最前線に沿って制御された手法で行われ、印刷スクリーン205の印刷開口206と同じパターンを有する印刷された堆積物のパターン271を残す。
上述したように、分離フェーズ時に印刷スクリーン205に対し、既存のテンションシステムによって現在使用されている高いテンションよりも低いテンションT1を与えることによって、印刷スクリーン205をワークピースWから剥離する際の剥離効果は促進され、印刷スクリーン205からのワークピースWの分離を改良し、これにより改良された品質の印刷された堆積物271を与える。
分離フェーズを完了すると、図27(e)に示されるように、ワークピースWは印刷スクリーンユニット203から分離され、そしてもう1つのワークピースWを印刷することに、上述したスクリーン印刷動作が繰り返される。
図28〜30は、印刷スクリーンユニット203の取り付け部材207とサポートアセンブリ215のテンションユニット226a〜dの取り付け部材227との間の1つの変形された接続を、図19のサポートシステム用に示している。
この実施形態では、取り付け部材207は、各々が同様に、印刷スクリーン205のそれぞれの隅を補強するための補強要素209と、テンションユニット226a〜dが接続されるコネクタ要素210とを備える。
この実施形態では、補強要素209は、再度同様に、印刷スクリーン205の上面に取り付けられた、ここでは接着された板211を備える。この板は、印刷スクリーンユニット203の位置を補強する第1及び第2の補強表面211a,211bを有する。
この実施形態では、コネクタ要素210は、ここではロールシートによって形成された弓形のフック要素273を備える。このフック要素は、それぞれのテンションユニット226a〜dの取り付け要素227を受けるための凹部275を規定する。この凹部は、係合表面277、ここでは部分円筒形の表面を規定する。係合表面277は、印刷スクリーン205の面内に配設され、そして印刷スクリーン205のそれぞれの隅から延びたテンション軸に直交して印刷スクリーン205の中心を通して延びる。また、フック要素273は、それぞれの取り付け要素227を受けるためにテンション軸上に配置されたスロット278を有する。
各テンションユニット226a〜dの取り付け要素227は、細長いロッド279を備える。このロッドは、テンション軸に沿って延び、また拡大ヘッド281を有する。このヘッドは、係合表面283、この実施形態では部分球形の表面を規定する。この係合表面は、コネクタ要素210のフック要素273の凹部275の係合表面277と係合する。
この構成により、印刷スクリーンユニット203の取り付け部材207の各々は、テンションユニット226a〜dのそれぞれの取り付け部材227に対し、印刷スクリーン205の面と平行な軸を中心として旋回可能となる。この結果、印刷スクリーン205の中心領域が下側に偏位されたときに、取り付け部材207の自由な旋回移動、従って印刷スクリーン205の非制約の偏位が可能になる。
図31〜33は、印刷スクリーンユニット203の取り付け部材207とサポートアセンブリ215のテンションユニット226a〜dの取り付け部材227との間のもう1つの変形された接続を、図19のサポートシステム用に示している。
この実施形態では、印刷スクリーンユニット203の取り付け部材207は各々が、印刷スクリーン205のそれぞれの隅を補強するための補強要素209を備える。この補強要素は、ここではキーホール形状のコネクタ開口284を有し、これに対してテンションユニット226a〜dのそれぞれの取り付け部材227が取り付けられる。
この実施形態では、補強要素209は、第1及び第2の板211’、211”を備え、これらの間に印刷スクリーン205が取り付け、ここでは接着される。これらの板は、印刷スクリーンユニット203の位置を補強する第1及び第2の参照表面211a,211bを規定する。
この実施形態では、取り付け部材227は、本体285を備える。この本体は、それぞれの取り付け部材207の補強要素209のコネクタ開口284に係合するための起立したラグ287を有する。この実施形態では、ラグ285は、印刷スクリーン205の面に直交した軸に沿って延び、そしてそれぞれの取り付け部材207を捕捉して保持するための拡大ヘッド287を有する。
この構成により、それぞれのテンションユニット226a〜dの取り付け部材227は、印刷スクリーンユニット203のそれぞれの取り付け部材207がある程度は旋回移動できるようにして、印刷スクリーン205をワークピースから分離する分離フェーズ中に、印刷スクリーン205の中心領域が下向きに偏位させられたときに、印刷スクリーン205の偏位に対応する。
図34〜39は、本発明の第5の実施形態によるスクリーン印刷動作時に印刷スクリーンユニット303を支えるためのサポートシステムを示す。
図36を参照すると、この実施形態では、印刷スクリーンユニット303は、ここでは矩形の形状の印刷スクリーン305を備える。この印刷スクリーンは、印刷される堆積物のパターンを規定する印刷開口のパターン306を備える。印刷スクリーンユニットはまた、印刷スクリーン305の一対の対向するエッジに取り付けられた第1及び第2の取り付け部材307a,307b、ここでは細長い要素を備え、これに対しテンション機構318の取り付け部材328が取り付けられる。この点は以下で更に詳細に説明される。ここで認められることは、具体化された印刷開口のパターン306は、例示の目的のためだけに与えられるものであって、印刷開口のパターン306は、如何なる所望の構成をも有することができる。印刷開口のパターン306は、従来から周知であるように、例えばレーザカッティングやエッチングによって形成されうる。好ましい実施形態では、印刷スクリーン305は、ステンレス鋼のような金属またはプラスチックのシートを備える。
このサポートシステムは、印刷スクリーンユニット303が支えられるサポートアセンブリ315と、サポートアセンブリ315の動作を制御するための制御ユニット316とを備える。
サポートアセンブリ315は、印刷スクリーンユニット303が支えられるサポートユニット317と、印刷スクリーンユニット303の印刷スクリーン305にテンションを与えるためのテンション機構318とを備える。
サポートユニット317は、この実施形態では矩形の形状のサポートフレーム320と、このサポートサポートフレーム320の一対の対向するエッジに配設されて、テンションを与えられたときに、予め規定された面内で印刷スクリーン305をクランプするように動作可能な第1及び第2のスクリーンクランプユニット321a,321bとを備える。この点は以下で更に詳細に説明される。この実施形態では、スクリーンクランプユニット321a,321bが印刷方向Pに沿って印刷スクリーンユニット303のそれぞれの側部に対応する位置に配設されるように、サポートアセンブリ315は構成されている。1つの代替実施例では、スクリーンクランプユニット321a,321bが印刷方向Pに沿って印刷スクリーンユニット303のそれぞれの端部に対応する位置に配設されるように、サポートアセンブリ315は構成され得る。
この実施形態では、サポートフレーム320は、その第1及び第2の隣接する隅に、印刷スクリーンユニット303の印刷スクリーン305の位置を参照可能とするように、第1及び第2の参照要素322a,322bを有する。この点は以下で更に詳細に説明される。この実施形態では、第1の参照要素322は、参照位置を規定する突起322’を備える。この突起は、印刷スクリーンユニット303の1つの、この実施形態では第1の取り付け部材307aの一端に対し、その位置を参照するときに、係合するように構成されている。また、第2の参照要素323は、参照位置を規定する突起323’を備える。この突起は、印刷スクリーンユニット303の前記1つの、即ち第1の取り付け部材307aの他端に対し、その位置を参照するときに、係合するように構成されている。
特に図37を参照すると、この実施形態では、スクリーンクランプユニット321a,321bは各々が、スクリーンクランプ部材324を備える。このスクリーンクランプ部材は、この実施形態では、平面の下面を有する細長い要素であって、印刷スクリーン305を固定された横方向の面内位置にクランプするように動作可能である。この場合、印刷スクリーン305の下面は、サポートフレーム320の下側エッジと同じ面にある。この実施形態では、スクリーンクランプ部材324は、その下面に真空開口325、ここでは複数のスロットを有した中空の細長い真空バーを備える。スクリーンクランプ部材324に真空を加えると、この加えられた真空が、それぞれのスクリーンクランプ部材324の真空開口325に曝された印刷スクリーン305の面に作用することによって、スクリーンクランプ部材324は、印刷スクリーン305に対してクランプされる。
テンション機構318は、印刷スクリーンユニット303の取り付け部材307a,307bのそれぞれに対して、この実施形態では印刷の方向に、テンション力を加えるための第1および第2のテンションユニット326a,326bを有する。
テンションユニット326a,326bは各々が、印刷スクリーンユニット303の取り付け部材307a,307bのそれぞれに取り付けられるための取り付け部材327と、テンション力を発生するためのアクチュエータ328、この実施形態では気圧式のアクチュエータとを備える。このアクチュエータは、取り付け部材327に対して、ここでは固定的に接続され、またピボット330を中心としてサポートフレーム320の対向する側部のそれぞれに接続されて、印刷スクリーンユニット303のそれぞれの取り付け部材307a,307b、従って印刷スクリーン305に対し、テンション力によるテンションを与える。
制御ユニット316は、テンションユニット326a,326bのアクチュエータ328を作動して、印刷スクリーンユニット303の印刷スクリーン305に対し予め設定可能なテンションを加えるように動作可能なテンションユニットアクチュエータ349、この実施形態では気圧供給源を備える。テンションユニットアクチュエータ349は、テンションユニット326a,326bの各々のアクチュエータ328に対し、この実施形態ではそれぞれの気圧ライン353によって接続されて、テンションユニット326a,326bのアクチュエータ328を作動させる。
この実施形態のテンションユニットアクチュエータ349は、次のように構成されている。即ち、テンション機構318は先ず、1つの、この実施形態では第1のテンションユニット326aにテンションを加えて、印刷スクリーンユニット303の1つの、この実施形態では第1の取り付け部材307aを第1の参照位置まで引く。この第1の参照位置は、サポートフレーム320の1つの隅の参照突起322’に隣接する印刷スクリーンユニット303の第1の取り付け部材307aの一端と、サポートフレーム320の他方の隣接する隅の参照突起323’に隣接する第1の取り付け部材307aの他端とによって規定される。次に、テンション機構318は、印刷スクリーンユニット303の他方側の他方の第2のテンションユニット326bにテンションを加えることにより、印刷スクリーン305の一様なテンションを達成する。この実施形態では、テンションユニット326a,326bにテンションを与えるシーケンスは、テンションユニット326a,326bのアクチュエータ328に対する圧力の増加率を絞るように作用するスロットルバルブによって与えられる。
制御ユニット316は更に、スクリーンクランプユニット321a,321bを作動して、印刷スクリーン305を固定された横方向位置にクランプさせるように動作可能なクランプユニットアクチュエータ355、この実施形態では真空供給源を備える。クランプユニットアクチュエータ355は、スクリーンクランプユニット321a,321bに対して、この実施形態ではそれぞれの真空ライン357によって接続され、スクリーンクランプユニット321a,321bを作動させる。
制御ユニット316は更に、スクリーン印刷動作時にテンションユニットアクチュエータ349とクランプユニットアクチュエータ355を制御するための制御器359を備える。
この構成により、サポートシステムは、印刷スクリーンユニット303の印刷スクリーン305に異なるテンションを加えることを可能にする。
1つの実施形態において、制御器359は、次のように構成されている。即ち、全スクリーン印刷動作時、つまり印刷フェーズと分離フェーズ時には、テンションユニットアクチュエータ349を制御して、テンションユニット326a,326bを作動し、印刷スクリーン305に1つの予め設定可能なテンションを与える。また、印刷フェーズ時には、クランプユニットアクチュエータ355を制御して、スクリーンクランプユニット321a,321bを作動し、印刷スクリーン305をクランプして、印刷スクリーンの横方向の面内移動を防止すると共に、分離フェーズ前に、スクリーンクランプユニット321a,321bを非作動にして、印刷スクリーン305をクランプ状態から解放する。
もう1つの実施形態において、制御器359は、次のように構成されている。即ち印刷フェーズには、印刷スクリーン305に対して、第1のテンションを与えて、印刷スクリーン305の横方向の面内移動を防止し、また印刷後に印刷スクリーン305をワークピースから分離する分離フェーズ時には、第1のテンションよりも低い第2のテンションを与える。また、印刷フェーズ時には、クランプユニットアクチュエータ355を制御して、スクリーンクランプユニット321a,321bを作動し、印刷スクリーン305をクランプして、印刷スクリーンの横方向の面内移動を防止すると共に、分離フェーズ前に、スクリーンクランプユニット321a,321bを非作動にして、印刷スクリーン305をクランプ状態から解放する。
本発明者は、印刷フェーズ時に印刷スクリーン305をクランプして、その横方向の面内移動を防止することにより、印刷フェーズ時に印刷スクリーン305に加えられたテンション力が、既存のシステムで現在使用中の高いテンション力よりも低減されることを認識している。印刷フェーズ時に印刷スクリーン305に加えられたテンション力は、印刷スクリーン305を印刷に必要な平面構成とするに十分なだけであることを必要とするが、印刷スクリーン305の横方向の面内位置を固定するために現在のテンションシステムによって使用されている高いテンション力に接近する必要はない。
より低いテンションを印刷スクリーン305に与える場合、その低いテンション力は、印刷スクリーン305をワークピースから分離することに、低い分離力の使用を可能とする。低い分離力の使用は可能である。これは、低いテンション力が、印刷されたワークピースから印刷スクリーン305を分離するときに、印刷スクリーン305の剥離作用を促進するように作用する印刷スクリーン305の大きな面外偏位を与えるためである。加えて、印刷スクリーン305の剥離作用を促進する場合、より調節されて進歩した剥離作用は、印刷スクリーン305を横断して達成される。この場合、印刷されたワークピースから印刷スクリーン305を即時に分離するように作用する高い分離力は存在しない。そのような高い分離力は、印刷スクリーン305とワークピースの双方に接触している残りの印刷媒体の接着効果を超えるときに起こる。加えて、分離フェーズ時に低いテンション力を与える場合、印刷スクリーン305の面外偏位によって生ずるストレスは、典型的な高いテンション力によって生ずるストレスよりも遙かに低いので、印刷スクリーン305の如何なる有意な微小変位をも生じない。これにより、より改良された堆積物の印刷を与える。
以下、サポートシステムの動作が説明される。
この実施形態では、印刷ヘッド361は、細長い主本体362と、ここでは細長い要素であって、主本体362の下面に取り付けられた第1及び第2のワイパーブレード363,365とを有する。ワイパーブレード363,365は、下方内側に向けられていて、そこを通して印刷媒体が配送される出口開口367を規定すると共に、印刷媒体を収容するチャンバ369を主本体262と共に規定する。
以下、サポートシステムの1つの動作モードが、添付図面の図38(a)〜(e)を参照して説明される。
印刷ヘッド361を使用してワークピースWに印刷する前に、図38(a)に示すように、制御器359は、テンションユニットアクチュエータ249を制御するように作用して、テンションユニット326a,326bを作動し、第1のテンションT1を印刷スクリーン305に与える。この第1のテンションT1は、少なくとも印刷スクリーン305を平面構成とするものである。制御器359はまた、クランプユニットアクチュエータ355を制御し、スクリーンクランプユニット321a,321bを作動して、印刷スクリーン305をクランプし、これによりその横方向の面内位置を固定する。
印刷フェーズでは、図38(b)に示されるように、スクリーンクランプユニット321a,321bは、印刷スクリーン305の横方向の面内位置を、印刷ヘッド361がその上を横断中に、維持するように作用する。この場合、印刷ヘッド361は、印刷媒体を印刷スクリーン305の印刷開口306内に押し込むように作用する。
印刷後、分離フェーズの開始時に、制御器359は、テンションユニットアクチュエータ349を制御するように作用して、テンションユニット326a,326bを作動し、印刷フェーズ中に加えられる第1のテンションT1よりも低い第2のテンションT2を印刷スクリーン305に与えるようにすると共に、クランプユニットアクチュエータ355を制御して、スクリーンクランプユニット321a,321bを非作動にし、これにより印刷スクリーン305をクランプ状態から解放する。
分離フェーズ時には、図38(c)および(d)に示されるように、印刷スクリーン305は、ワークピースWから剥離される。この剥離は、ワークピースWの対向するエッジから進行する剥離最前線に沿って制御された手法で行われ、印刷スクリーン305の印刷開口306と同じパターンを有する印刷された堆積物のパターン371を残す。
この実施形態では、印刷スクリーンユニット303の取り付け部材307a,307bは、印刷スクリーン305の偏位を制約するように作用して、その偏位を、進行する剥離最前線の長さに沿って均一になるようにして、平坦化されたU字型偏向プロフィールを規定するようにする。このように剥離の軸を制約することによって、剥離が1より多い軸に沿って起こると共に印刷スクリーン305の「凹状の」偏向を生じさせる構成よりも制御された剥離が達成される。
上述したように、分離フェーズ時に印刷スクリーン305に第2の低いテンションT2を与えることによって、印刷スクリーン305をワークピースWから剥離する際の剥離効果は促進され、印刷スクリーン305からのワークピースWの分離を改良し、これにより改良された品質の印刷された堆積物371を与える。
分離フェーズを完了すると、図38(e)に示されるように、ワークピースWは印刷スクリーンユニット303から分離され、そしてもう1つのワークピースWを印刷することに、上述したスクリーン印刷動作が繰り返される。
以下、サポートシステムのもう1つの動作モードが、添付図面の39(a)〜(e)を参照して説明される。
印刷ヘッド361を使用してワークピースWに印刷する前に、図39(a)に示すように、制御器359は、テンションユニットアクチュエータ249を制御するように作用して、テンションユニット326a,326bを作動し、1つの予め設定可能なテンションT1を印刷スクリーン305に与える。このテンションT1は、少なくとも印刷スクリーン305を平面構成とするものである。制御器359はまた、クランプユニットアクチュエータ355を制御し、スクリーンクランプユニット321a,321bを作動して、印刷スクリーン305をクランプし、これによりその横方向の面内位置を固定する。
印刷フェーズでは、図39(b)に示されるように、スクリーンクランプユニット321a,321bは、印刷スクリーン305の横方向の面内位置を、印刷ヘッド361がその上を横断中に、維持するように作用する。この場合、印刷ヘッド361は、印刷媒体を印刷スクリーン305の印刷開口306内に押し込むように作用する。
印刷後、分離フェーズの開始時に、制御器359は、クランプユニットアクチュエータ355を制御するように作用して、スクリーンクランプユニット321a,321bを非作動にし、これにより印刷スクリーン305をクランプ状態から解放する。
分離フェーズ時には、図39(c)および(d)に示されるように、印刷スクリーン305は、ワークピースWから剥離される。この剥離は、ワークピースWの対向するエッジから進行する剥離最前線に沿って制御された手法で行われ、印刷スクリーン305の印刷開口306と同じパターンを有する印刷された堆積物のパターン371を残す。
この実施形態では、印刷スクリーンユニット303の取り付け部材307a,307bは、印刷スクリーン305の偏位を制約するように作用して、その偏位を、進行する剥離最前線の長さに沿って均一になるようにして、平坦化されたU字型偏向プロフィールを規定するようにする。このように剥離の軸を制約することによって、剥離が1より多い軸に沿って起こると共に印刷スクリーン305の「凹状の」偏向を生じる構成よりも制御された剥離が達成される。
上述したように、印刷スクリーン305に対し、既存のテンションシステムによって現在使用されている高いテンションよりも低いテンションT1を与えることによって、印刷スクリーン305をワークピースWから剥離する際の剥離効果は促進され、印刷スクリーン305からのワークピースWの分離を改良し、これにより改良された品質の印刷された堆積物371を与える。
分離フェーズを完了すると、図39(e)に示されるように、ワークピースWは印刷スクリーンユニット303から分離され、そしてもう1つのワークピースWを印刷することに、上述したスクリーン印刷動作が繰り返される。
図40〜44は、本発明の第6の実施形態によるスクリーン印刷動作時に印刷スクリーンユニット403を支えるためのサポートシステムを示す。
図42を参照すると、この実施形態では、印刷スクリーンユニット403は、ここでは矩形の形状の印刷スクリーン405を備える。この印刷スクリーンは、印刷される堆積物のパターンを規定する印刷開口のパターン406を備える。印刷スクリーンユニットはまた、ここでは矩形の形状の固いスクリーンフレーム407を備え、これにより印刷スクリーン405がテンションを与えられる。印刷スクリーンユニットはさらに、少なくとも1つのテンション要素408、この実施形態では織物のシートを備える。このテンション要素は、印刷スクリーン405をスクリーンフレーム407に接続して、印刷スクリーン405を固定された予め設定可能なテンションT1に維持する。ここで認められることは、具体化された印刷開口のパターン406は、例示の目的のためだけに与えられるものであって、印刷開口のパターン406は、如何なる所望の構成をも有することができる。印刷開口のパターン406は、従来から周知であるように、例えばレーザカッティングやエッチングによって形成されうる。好ましい実施形態では、印刷スクリーン405は、ステンレス鋼のような金属またはプラスチックのシートを備える。
このサポートシステムは、印刷スクリーンユニット403が支えられるサポートアセンブリ415と、サポートアセンブリ415の動作を制御するための制御ユニット416とを備える。
サポートアセンブリ415は、印刷スクリーンユニット403が支えられるサポートユニット417を備える。
サポートユニット417は、この実施形態では矩形の形状のサポートフレーム420と、このサポートサポートフレーム420の一対の対向するエッジに配設されて、予め規定された面内で印刷スクリーン405をクランプするように動作可能な第1及び第2のスクリーンクランプユニット421a,421bとを備える。この点は以下で更に詳細に説明される。この実施形態では、スクリーンクランプユニット421a,421bが印刷方向Pに沿って印刷スクリーンユニット403のそれぞれの側部に対応する位置に配設されるように、サポートアセンブリ415は構成されている。1つの代替実施例では、スクリーンクランプユニット421a,421bが印刷方向Pに沿って印刷スクリーンユニット403のそれぞれの端部に対応する位置に配設されるように、サポートアセンブリ415は構成され得る。
この実施形態では、サポートフレーム420は、その隅のそれぞれに、印刷スクリーンユニット403の印刷スクリーン405の位置を参照可能とするように、第1〜第4の参照要素422a〜dを有する。この実施形態では、参照要素422a〜dは各々が、参照ブロック423を備える。この参照ブロックは、スクリーンフレーム407のそれぞれの隅を受ける切り抜き部424を有し、スクリーンフレーム407の隅が各々参照ブロック423の切り抜き部424のそれぞれに配置されたときに、印刷スクリーンユニット403が参照される。この実施形態では、参照要素422a〜dは各々、印刷スクリーンユニット403をサポートフレーム420にクランプするためのクランプ425を有する。
特に図43を参照すると、この実施形態では、スクリーンクランプユニット421a,421bは各々が、スクリーンクランプ部材424を備える。このスクリーンクランプ部材は、この実施形態では、平面の下面を有する細長い要素であって、印刷スクリーン405を固定された横方向の面内位置にクランプするように動作可能である。この実施形態では、スクリーンクランプ部材427は、その下面に真空開口429、ここでは複数の細長いスロットを有した中空の細長い真空バーを備える。スクリーンクランプ部材427に真空を加えると、この加えられた真空が、それぞれのスクリーンクランプ部材427の真空開口429に曝された印刷スクリーン405の面に作用することによって、スクリーンクランプ部材427は、印刷スクリーン405に対してクランプされる。
制御ユニット416は更に、クランプユニット421a,421bを作動して、印刷スクリーン405を固定された横方向位置にクランプさせるように動作可能なクランプユニットアクチュエータ455、この実施形態では真空供給源を備える。クランプユニットアクチュエータ455は、スクリーンクランプユニット421a,421bに対して、この実施形態ではそれぞれの真空ライン457によって接続され、スクリーンクランプユニット421a,421bを作動させる。
制御ユニット416は更に、スクリーン印刷動作時にクランプユニットアクチュエータ455を制御するための制御器459を備える。
この実施形態において、制御器159は、印刷フェーズ時に、クランプユニットアクチュエータ455を制御して、スクリーンクランプユニット421a,421bを作動し、印刷スクリーン405をクランプして、印刷スクリーンの横方向の面内移動を防止するように構成されている。この場合、分離フェーズ前に、スクリーンクランプユニット121a,121bは非作動にされ、印刷スクリーン105をクランプ状態から解放する。
本発明者は、印刷フェーズ時に印刷スクリーン405をクランプして、その横方向の面内移動を防止することにより、印刷スクリーン405に加えられたテンション力が、既存のシステムで現在使用中の高いテンション力よりも低減されることを認識している。印刷スクリーン405に加えられたテンション力は、印刷スクリーン405を印刷に必要な平面構成とするに十分なだけであることを必要とするが、印刷スクリーン405の横方向の面内位置を固定するために現在のテンションシステムによって使用されている高いテンション力に接近する必要はない。
より低いテンションを印刷スクリーン405に与える場合、その低いテンション力は、印刷スクリーン405をワークピースから分離することに、低い分離力の使用を可能とする。低い分離力の使用は可能である。これは、低いテンション力が、印刷されたワークピースから印刷スクリーン405を分離するときに、印刷スクリーン405の剥離作用を促進するように作用する印刷スクリーン405の大きな面外偏位を与えるためである。加えて、印刷スクリーン405の剥離作用を促進する場合、より調節されて進歩した剥離作用は、印刷スクリーン405を横断して達成される。この場合、印刷されたワークピースから印刷スクリーン405を即時に分離するように作用する高い分離力は存在しない。そのような高い分離力は、ワークピースと印刷スクリーン405の双方に接触している残りの印刷媒体の接着効果を超えるときに起こる。加えて、分離フェーズ時に低いテンション力を与える場合、印刷スクリーン405の面外偏位によって生ずるストレスは、典型的な高いテンション力によって生ずるストレスよりも遙かに低いので、印刷スクリーン405の如何なる有意な微小変位をも生じない。これにより、より改良された堆積物の印刷を与える。
以下、サポートシステムの動作が、添付図面の図44(a)および(e)を参照して説明される。
この実施形態では、印刷ヘッド461は、細長い主本体462と、ここでは細長い要素であって、主本体462の下面に取り付けられた第1及び第2のワイパーブレード463,465とを有する。ワイパーブレード463,465は、下方内側に向けられていて、そこを通して印刷媒体が配送される出口開口467を規定すると共に、印刷媒体を収容するチャンバ469を主本体462と共に規定する。
印刷ヘッド461を使用してワークピースWに印刷する前に、図44(a)に示すように、制御器459は、テンションユニットアクチュエータ449を制御するように作用して、クランプユニットアクチュエータ455を作動し、スクリーンクランプユニット421a,421bを作動して、印刷スクリーン405をクランプし、これによりその横方向の面内位置を固定する。
印刷フェーズでは、図44(b)に示されるように、クランプユニット421a,421bは、印刷スクリーン405の横方向の面内位置を、印刷ヘッド461がその上を横断中に、固定するように作用する。この場合、印刷ヘッド461は、印刷媒体を印刷スクリーン405の印刷開口406内に押し込むように作用する。
印刷後、分離フェーズの開始時に、制御器459は、クランプユニットアクチュエータ155を制御するように作用して、スクリーンクランプユニット421a,421bを非作動にし、これにより印刷スクリーン405をクランプ状態から解放する。
分離フェーズ時には、図44(c)および(d)に示されるように、印刷スクリーン405は、ワークピースWから剥離される。この剥離は、ワークピースWの対向するエッジから進行する剥離最前線に沿って制御された手法で行われ、印刷スクリーン405の印刷開口406と同じパターンを有する印刷された堆積物のパターン471を残す。
上述したように、分離フェーズ時に印刷スクリーン405に低いテンションT1が与えられることによって、印刷スクリーン405をワークピースWから剥離する際の剥離効果は促進され、印刷スクリーン405からのワークピースWの分離を改良し、これにより改良された品質の印刷された堆積物471を与える。
分離フェーズを完了すると、図44(e)に示されるように、ワークピースWは印刷スクリーンユニット403から分離され、そしてもう1つのワークピースWを印刷することに、上述したスクリーン印刷動作が繰り返される。
最後に、本発明は、好ましい実施形態で説明されてきたが、添付の請求の範囲によって規定される発明の範囲を逸脱しない多くの異なる手法で変形できることは理解されることである。
例えば、最初に説明された実施形態では、スクリーンガイドユニット21a,21bは省略されうる。この実施形態では、印刷スクリーンユニット3の印刷スクリーン5がワークピースWから剥離される軸が制約されていないが、サポートアセンブリ15は、分離フェーズ時に印刷スクリーン5に与えるテンションを低減することによって、依然として印刷スクリーン5の剥離を有利に改良する。
また、上述した実施形態の印刷ヘッド61,161,261,361,461は、印刷スクリーンユニット3,103,203,303,403の印刷スクリーン5,105,205,305,405の印刷開口6,106,206,306,406に材料を押し込むことが可能な任意の印刷ヘッドと置換でき、また実際に通常のスキージと置換できる。
さらに、他の実施形態では、スクリーンクランプユニット121a,b,221a,b,321a,b,421a,bは、印刷スクリーン105,205,305,405の横方向の面内位置を、機械的または電磁的クランプのような他の手段によってクランプするように構成できる。
上述した実施形態では、ワークピースWの印刷スクリーン5,105,205,305,405からの分離は、ワークピースWを印刷スクリーン5,105,205,305,405から下げることによって達成されている。他の実施形態では、ワークピースWの印刷スクリーン5,105,205,305,405からの分離は、印刷スクリーン5,105,205,305,405をワークピースWから上げることによって、あるいは実際には印刷スクリーン5,105,205,305,405を上げると共にワークピースWを下げることによって達成され得る。