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JP2005527554A - 抗糖尿病薬 - Google Patents

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JP2005527554A
JP2005527554A JP2003579814A JP2003579814A JP2005527554A JP 2005527554 A JP2005527554 A JP 2005527554A JP 2003579814 A JP2003579814 A JP 2003579814A JP 2003579814 A JP2003579814 A JP 2003579814A JP 2005527554 A JP2005527554 A JP 2005527554A
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JP2003579814A
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フランクリン ビッジ クリストファー
フィリップ シャーム ロバート
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Warner Lambert Co LLC
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Abstract

式(I)の化合物(ここで、X、Y、B、E、J、K、L、Z、およびR−R12は、本明細書で説明した意味を有する)、それらの薬学的に許容することのできる塩は、血中グルコース水準を低下させ、インスリン非依存型糖尿病のような哺乳類における疾患を治療するのに有用である。やはり開示されるのは、医薬組成物、式(I)の化合物を調製する方法および式(I)の化合物を調製するのに有用な中間体である。
【化】

Description

関連出願物の相互参照
この出願物は、2002年4月3日に出願された米国仮出願番号60/369,787による優先権の恩恵を主張する。
本発明は、抗糖尿病薬として有用である化合物に関する。
II型糖尿病、即ちインスリン非依存型糖尿病(NIDDM)は、発生が増加している顕著な保健医療問題である。1990年から1998年の間に、米国におけるNIDDMの有病率は、33パーセント増加し、約1300万人になった。更に500万人が、診断されていないNIDDMを有すると推定され、一方では更に1400万人が耐糖能障害を有する。糖尿病と関連した直接的医療費は、主として、糖尿病性血管症、アテローム動脈硬化症、糖尿病性腎症、糖尿病性ニューロパシー、ならびに網膜症、白内障形成、および緑内障のような糖尿病性眼合併症を含む高血糖が関係する糖尿病の合併症のため、1997年に440億ドルであった。
NIDDMは、インスリン抵抗性の現象と関係する多数の疾患状態の一つである。インスリン抵抗性は、体全体または個々の組織、例えば骨格筋組織、心筋組織、脂肪組織もしくは肝組織におけるインスリンの作用に対する減少した感受性と定義される。インスリン抵抗性は、糖尿病を有する又は有しない多数の個々人に起きる。インスリン抵抗性症候群(以後IRS)は、インスリン抵抗性;高インスリン血症;インスリン非依存型糖尿病(NIDDM);動脈性高血圧;中心性(内蔵)肥満;および異常脂質血症を含む一群の症状発現を指す。
IRS治療および従って糖尿病治療の第一の目標は、急性および長期疾患合併症を予防するために血中グルコース水準を下げることである。いくつかの理由で、加減された食事および増やされた運動は、グルコース制御の目標を達成するための成功した治療選択肢かもしれない。加減された食事および増やされた運動が成功しない場合、経口抗糖尿病薬を用いる薬物療法が開始される。
今日までに、多数の経口抗糖尿病薬が開発されてきた。例えば、スルホニル尿素類は、一般に、インスリンを刺激するのに用いられる。ビグアナイド・メトホルミンは、一般に、インスリン感受性を改善し肝グルコース生成を減少させるのに用いられる。アカルボースは、食後の高血糖を制限するのに用いられる。チアゾリジン2,4ジオン類は、インスリン作用を増強するのに用いられる。
NIDDMの治療のための新規な薬物療法は、部分的には、新規なペルオキシソーム増殖剤応答性受容体(PPAR)アゴニストの発見に集中してきた。PPARsは、ステロイドホルモン、甲状腺ホルモン、およびビタミンD受容体を含む転写因子の核内受容体スーパーファミリーの構成員である。PPARsは、脂質代謝を制御する蛋白質の発現を調節するのに役割を演じる。3種のPPARサブタイプ:PPARα、PPARδ、およびPPARγがある。
各PPAR受容体は、異なるパターンの組織発現、および構造的に多様な化合物による活性化の違いを示す。例えば、PPARγは、脂肪組織において最も豊富に、そして骨格筋、心臓、肝臓、腸、腎臓、血管内皮および平滑筋細胞ならびにマクロファージにおいてより低水準で発現する。それぞれγおよびγとして同定されたPPARγの2種のアイソフォームが存在する。PPARγは、脂肪細胞シグナリング、脂質貯蔵、および脂肪代謝を仲介する。今日までに集められた証拠は、PPARγが、抗糖尿病薬の1クラスであるチアゾリジン2,4ジオン類のインスリン増感作用を仲介する第一の、そしておそらく唯一の分子標的であるという結論を支持する。
単一療法または多剤併用療法の状況では、新規且つ確立された経口抗糖尿病薬は、未だ、不均一且つ限定さえされている効果を有すると考えられている。経口抗糖尿病薬療法の効果は、部分的には、乏しい若しくは限定される血糖制御、または受け入れることのできない副作用による患者の乏しい服薬遵守のため制限されるかもしれない。これらの副作用には、水腫、体重増加、又はより深刻な合併症さえ含まれる。例えば、低血糖が、スルホニル尿素類を服用するいくらかの患者において観察される。置換されたビグアナイドであるメトホルミンは、下痢および胃腸の不快感を引き起こしかねない。最後に、水腫、体重増加、および或る場合には、肝毒性が、いくつかのチアゾリジン2,4ジオン抗糖尿病薬の投与に結び付けられてきた。2種以上の上記の物質を用いる多剤併用療法は、ありふれているが、一般的に血糖制御における増大した改善をもたらすのみである。
結果として、単独で又は組み合わせて用いることのできる、そして液体貯留、末梢水腫、体重増加、又はより深刻な合併症のような副作用を引き起こさない経口抗糖尿病薬に対する要求が存する。
これら及びその他の要求は、式I
Figure 2005527554
の化合物または薬学的に許容することのできるその塩[ここで、
Xは、xが、1、2、3である(CRxであるか、またはXは、
−(CR)−CH=CH−、
−CH=CH−(CR)−、
−(CR)−C≡C−、
−C≡C−(CR)−であり、
ここで、R−Rは、それぞれ独立に、H、OHもしくは(C−C)アルコキシであるか、または共に結合したRおよびRは、=Oであるか、またはR−Rは、それぞれ独立に、(C−C)アルキルであり;
YおよびZは、(CRおよび(CRであり、ここで、mおよびnは、それぞれ独立に、0、1、2、または3であり;
Bは、Hまたは(C−C)アルキルであり;
Eは、CORであり、ここで、Rは、(C−C)アルキル、OH、(C−C)アルコキシ、NRであり、ここで、RおよびRは、それぞれ独立に、Hもしくは(C−C)アルキルであるか、またはRおよびRの一方は、Hもしくは(C−C)アルキルであり、そして他方は、SOであり、ここで、Rは、Hもしくは(C−C)アルキルであるか、またはEは、置換されたヘテロアリールもしくは
Figure 2005527554
であり;
−R12は、それぞれ独立に、H、ハロ、アリール、(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、(C−C)アルカノイル、ハロ(C−C)アルカノイル、ベンゾイルまたはハロ(C−C)アルカノイルであり;そして
J、K、およびLの内、1つ、2つ、または3つが、Nであるが、但し、J、K、またはLがNである場合、R、R10、およびR12は、その位置には存在しない]に向けられる本出願物により特許請求される本発明によって取り組まれている。
やはり提供されるものは、
Figure 2005527554
8−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イル)−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−オクチ−4−イン酸メチルエステル;
Figure 2005527554
8−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イル)−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−オクチ−4−イン酸;
Figure 2005527554
8−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イル)−2−ピロール−1−イル−オクチ−4−イン酸;
Figure 2005527554
8−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イル)−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−オクチ−4−イン酸;
Figure 2005527554
8−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イル)−2−ピロール−1−イル−オクテ−6−エン−4−イン酸;
Figure 2005527554
8−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イル)−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−オクテ−6エン−4−イン酸;
Figure 2005527554
6−ヒドロキシ−8−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イル)−2−ピロール−1−イル−オクチ−4−イン酸;
Figure 2005527554
6−ヒドロキシ−8−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イル)−2−ピロール−1−イル−オクチ−4−イン酸;
Figure 2005527554
6−メトキシ−8−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イル)−2−ピロール−1−イル−オクチ−4−イン酸;
Figure 2005527554
6−メトキシ−8−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イル)−2−ピロール−1−イル−オクチ−4−イン酸;
Figure 2005527554
6−メトキシ−8−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イル)−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−オクチ−4−イン酸;または
Figure 2005527554
6−メトキシ−8−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イル)−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−オクチ−4−イン酸
である化合物である。
やはり提供されるものは、担体、希釈剤または医薬品賦形剤と混合した、式Iの化合物を含む医薬組成物である。
やはり提供されるものは、それを必要とする哺乳類に効果的な量の式Iの化合物を投与することを含む、哺乳類におけるインスリン非依存型糖尿病、肥満、高血糖、高脂質血症、高コレステロール血症、アテローム動脈硬化症、高トリグリセリド血症、または高インスリン血症を治療、予防または制御する方法である。
やはり提供されるものは、患者に治療上効果的な量の式Iの化合物を投与することを含む、異常インスリンおよび/または循環グルココルチコイド、成長ホルモン、カテコールアミン、グルカゴン、もしくは副甲状腺ホルモンと関係するグルコース障害のしるしに苦しむ患者を治療する方法である。
やはり提供されるものは、それを必要とする哺乳類に効果的な量の式Iの化合物を投与することを含む、肥満哺乳類の体重を減少させる方法である。
やはり提供されるものは、式IA
Figure 2005527554
[ここで、R−R12は、それぞれ独立に、H、ハロ、アリール、(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、(C−C)アルカノイル、ハロ(C−C)アルカノイル、(C−C)シクロアルキルカルボニル、ベンゾイルまたはハロ(C−C)アルカノイルであり;そしてJ、K、およびLの内、1つ、2つ、または3つが、Nであるが、但し、J、K、またはLがNである場合、R、R10、およびR12は、その位置には存在しない]の化合物を調製する方法であって、
(a)メシラートのニトリルへの変換;
(b)ニトリルの第一級アルコールへの変換;
(c)第一級アルコールのハロゲン化物への変換;
(d)TMSアセチレンを形成するためTMSアセチリドでのハロゲン化物の置換;
(e)加水分解によるTMS基の除去;
(f)プロパルギルアルコールを形成するため塩基でのアセチレンの処理およびホルムアルデヒドとの反応;
(g)第一級アルコールのハロゲン化物への変換;
(h)エステルを形成するため゛X゛でのアルキル化に続く脱炭酸反応;および
(i)エステルの加水分解
を含む前記方法である。
Figure 2005527554
やはり提供されるものは、式IB
Figure 2005527554
[ここで、R´は、H、(C−C)アルキルであり;
−R12は、それぞれ独立に、H、ハロ、アリール、(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、(C−C)アルカノイル、ハロ(C−C)アルカノイル、ベンゾイルまたはハロ(C−C)アルカノイルであり;そしてJ、K、およびLの内、1つ、2つ、または3つが、Nであるが、但し、J、K、またはLがNである場合、R、R10、およびR12は、その位置には存在しない]の化合物を調製する方法であって、
(a)アルコールのアルデヒドへの酸化;
(b)アルデヒドへのTMSアセチリドの付加;
(c)加水分解によるTMS基の除去;
(d)プロパルギルアルコールを形成するため塩基でのアセチレンの処理およびホルムアルデヒドとの反応;
(e)第一級アルコールのハロゲン化物への変換;
(f)エステルを形成するため゛X゛でのアルキル化に続く脱炭酸反応;および
(g)式IBの化合物を得るためエステルの加水分解
を含む前記方法である。
Figure 2005527554
特に断らない限り、以下の定義を用いる:ハロは、フルオロ、クロロ、ブロモ、またはヨードである。アルキル、アルコキシ、アルケニル、アルキニル等は、直鎖および分枝鎖の両方の基を表すが、分枝鎖異性体、例えば”イソプロピル”を特別に言及している場合は、個々の基、例えば”プロピル”への言及は直鎖基のみを含有する。
用語゛アルキル゛は、1から7個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖炭化水素基を意味し、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−イソプロピルヘプチルが含まれる。
用語゛アリール゛は、5から12個の炭素原子を有する、そして、置換されていない、またはアルキル、アルケニル、およびアルキニルのために上記で列挙した3個までの置換基で置換された環式または多環式芳香族環を意味する。アリール基の例としては、フェニル、2,6−ジクロロフェニル、3−メトキシフェニル、ナフチル、4−チオナフチル、テトラリニル、アントラシニル、フェナントレニル、ベンゾナフテニル、フルオレニル、2−アセトアミドフルオレン−9−イル、および4´−ブロモビフェニルが挙げられる。
用語゛ヘテロアリール゛は、N、O、およびSから選ばれる1から8個のヘテロ原子を有する芳香族環式または縮合多環式環系を意味する。ヘテロアリール基または縮合ヘテロアリール基は、置換されなくてもよいし、またはアルキル、アルケニル、およびアルキニルのために上述したものから選ばれる1から3個の置換基により置換されてもよい、例えば、シアノチエニルおよびホルミルピロリル。
代表的ヘテロアリール基としては、2−または3−チエニル、2−または3−フリル、2−または3−ピロリル、2−、4−、または5−イミダゾリル、3−、4−、または5−ピラゾリル、2−、4−、または5−チアゾリル、3−、4−、または5−イソチアゾリル、2−、4−、または5−オキサゾリル、3−、4−、または5−イソオキサゾリル、3−または5−1,2,4−トリアゾイル、4−または5−1,2,3−トリアゾリル、テトラゾリル、2−、3−、または4−ピリジル、3−または4−ピリダジニル、3−、4−、または5−ピラジニル、2−ピラジニル、2−、4−、または5−ピリミジニルが挙げられる。
8から20個の原子の芳香族縮合ヘテロアリール基としては、1−、2−,3−、5−、6−、7−、または8−インドリジニル、1−,3−、4−、5−、6−、または7−イソインドリル、2−、3−、4−、5−、6−、または7−インドリル、2−、3−、4−、5−、6−、または7−インダゾリル、2−、4−、5−、6−、7−、または8−プリニル、1−、2−、3−、4−、6−、7−、8−、または9−キノリジニル、2−、3−、4−、5−、6−、7−、または8−キノリイル、1−、3−、4−、5−、6−、7−、または8−イソキノリイル、1−、4−、5−、6−、7−、または8−フタラジニル、2−、3−、4−、5−、または6−ナフチリジニル、2−、3−、5−、6−、7−、または8−キナゾリニル、3−、4−、5−、6−、7−、または8−シンノリニル、2−、4−、6−、または7−プテリジニル、1−、2−、3−、4−、5−、6−、7−、または8−4aHカルバゾリル、1−、2−、3−、4−、5−、6−、7−、または8−カルバゾリル、1−、3−、4−、5−、6−、7−、8−、または9−カルボリニル、1−、2−、3−、4−、6−、7−、8−、9−、または10−フェナントリジニル、1−、2−、3−、4−、5−、6−、7−、8−、または9−アクリジニル、1−、2−、4−、5−、6−、7−、8−、または9−ペリミジニル、2−、3−、4−、5−、6−、8−、9−、または10−フェナトロリニル、1−、2−、3−、4−、6−、7−、8−、または9−フェナジニル、1−、2−、3−、4−、6−、7−、8−、9−、または10−フェノチアジニル、1−、2−、3−、4−、6−、7−、8−、9−、または10−フェノキサジニル、2−、3−、4−、5−、6−、または1−、3−、4−、5−、6−、7−、8−、9−、または10−ベンゾイソキノリニル、2−、3−、4−、またはチエノ[2,3−b]フラニル、2−、3−、5−、6−、7−、8−、9−、10−、または11−7H−ピラジノ[2,3−c]カルバゾリル、2−、3−、5−、6−、または7−2H−フロ[3,2−b]ピラニル、2−、3−、4−、5−、7−、または8−5H−ピリド[2,3−d]−o−オキサジニル、1−、3−、または5−1H−ピラゾロ[4,3−d]−オキサゾリル、2−、4−、または5−4H−イミダゾ[4,5−d]チアゾリル、3−、5−、または8−ピラジノ[2,3−d]ピリダジニル、2−、3−、5−、または6−イミダゾ[2,1−b]チアゾリル、1−、3−、6−、7−、8−、または9−フロ[3,4−c]シンノリニル、1−、2−、3−、4−、5−、6−、8−、9−、10、または11−4H−ピリド[2,3−c]カルバゾリル、2−、3−、6−、または7−イミダゾ[1,2−b][1,2,4]トリアジニル、7−ベンゾ[b]チエニル、2−、4−、5−、6−、または7−ベンゾオキサゾリル、2−、4−、5−、6−、または7−ベンゾイミダゾリル、2−、4−、5−、6−、または7−ベンゾチアゾリル、1−、2−、4−、5−、6−、7−、8−、または9−ベンゾオキサピニル、2−、4−、5−、6−、7−、または8−ベンゾオキサジニル、1−、2−、3−、5−、6−、7−、8−、9−、10−、または11−1H−ピロロ[1,2−b][2]ベンゾアザピニルが挙げられるが、これらに限定される訳ではない。代表的縮合ヘテロアリール基としては、2−、3−、4−、5−、6−、7−、または8−キノリニル、1−、3−、4−、5−、6−、7−、または8−イソキノリニル、2−、3−、4−、5−、6−、または7−インドリル、2−、3−、4−、5−、6−、または7−ベンゾ[b]チエニル、2−、4−、5−、6−、または7−ベンゾオキサゾリル、2−、4−、5−、6−、または7−ベンゾイミダゾリル、2−、4−、5−、6−、または7−ベンゾチアゾリルが挙げられるが、これらに限定される訳ではない。
置換されても良いし又は置換されなくても良い本発明の状況において用いる特定のヘテロアリール基としては、
Figure 2005527554
が、結合点を示す以下の基が挙げられる。
Figure 2005527554
アルキル、アリール、およびヘテロアリールは、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、C−Cアルコキシ、ニトロ、ニトロソ、アミノ、C−Cアルキルアミノ、ジ−C−Cアルキルアミノ、カルボキシ、C−Cアルカノイル、C−Cアルコキシカルボニル、アミノカルボニル、ハロメチル、ジハロメチル、トリハロメチル、ハロエチル、ジハロエチル、トリハロエチル、テトラハロエチル、ペンタハロエチル、チオール、(C−C)アルキルスルファニル、(C−C)アルキルスルフィニル、およびアミノスルホニルから選ばれる1から4個の基で置換されてもよい。置換されたアルキル基の例としては、フルオロメチル、トリブロモメチル、ヒドロキシメチル、3−メトキシプロピル、3−カルボキシペンチル、3,5−ジブロモ−6−アミノカルボニルデシル、および4−エチルスルフィニルオクチルが挙げられる。
用語゛プロドラッグ゛は、インビボで活性化合物に変換される化合物を表す。用語゛プロドラッグ基゛は、Eが置換されたヘテロアリールまたは−COHである式Iの活性化合物にインビボで変換される部分を表す。このような基は、一般に当業界で知られており、ベンジルオキシ、ジ(C−C)アルキルアミノエチルオキシ、アセトキシメチル、ピバロイルオキシメチル、フタリドイル、エトキシカルボニルオキシエチル、5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソール−4−イルメチル、およびN−モルホリノにより置換されてもよい(C−C)アルコキシのようなエステルプロドラッグを形成するエステル形成基ならびにジ(C−C)アルキルアミノのようなアミド形成基が挙げられる。他のプロドラッグ基としては、C−Cアルコキシ、およびMがカチオンを表すOが挙げられる。好ましいカチオンとしては、ナトリウム、カリウム、およびアンモニウムが挙げられる。他のカチオンとしては、マグネシウムおよびカルシウムが挙げられる。更なるプロドラッグ基としては、M++が、マグネシウムまたはカルシウムのような2価のカチオンであるO++が挙げられる。
用語゛糖尿病゛は、高血糖を誘導する、グルコース利用が害された一代謝障害を指す。糖尿病の病因論および形態学ならびにその後期合併症の概観は、当業界の開業医に入手可能である、例えば、ロビンズ(Robins)の疾患の病理の基礎(Pathologic Basis of Disease)(第5版、910−922ページ)。害されたグルコース利用およびインスリン抵抗性と関係する他の代謝障害には、前に述べたIRSが含まれる。NIDDMの主要な後期合併症(糖尿病性血管症、アテローム動脈硬化症、糖尿病性腎症、糖尿病性ニューロパシー、ならびに網膜症、白内障形成および緑内障のような糖尿病性眼合併症)に加え、異常脂質血症グルココルチコイドが誘導するインスリン抵抗性、異常脂質血症、多嚢胞性卵巣症候群、肥満、高血糖、高脂質血症、高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、高インスリン血症、および高血圧を含む多数の他の症状が、NIDDMに関連している。これらの症状の簡単な定義は、いずれの医学辞典でも得られる、例えば、ステッドマンの医学辞典(Stedman's
Medical Dictionary)(第10版)。
キラル中心を有する本発明の化合物は光学的に活性およびラセミ形態で存在すること、及びそのようになることもできることは、当業者等により理解される。ある化合物は、多形を示すことができる。本発明が、本明細書で述べた有用な性質を有する本発明の化合物のいずれのラセミ、光学的に活性、多形、または立体異性体形態、またはその混合物も包含することは、理解されるはずであり、光学的に活性な形態を調製する方法(例えば、再結晶技術によるラセミ形態の分割により、光学的に活性な出発物質からの合成により、キラル合成により、またはキラル固定相を用いるクロマトグラフィー分離により)および当業界で周知である本明細書で説明される標準試験を用い、または他の類似の試験を用いて活性または細胞毒性を測定する方法は、当業界で周知である。
基、置換基、および範囲について下記で列挙される特定の好ましい相当物は、具体的説明のためだけであり、それらは、他の定義された相当物または基もしくは置換基のために定義された範囲にある他の相当物を排除しない。
詳しくは、(C−C)アルキルは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、3−ペンチル、またはヘキシルであってもよく;(C−C)アルコキシは、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソ−ブトキシ、sec−ブトキシ、ペントキシ、3−ペントキシ、またはヘキシルオキシであってもよく;(C−C)アルカノイルは、アセチル、プロパノイルまたはブタノイルであってもよい。
ハロ(C−C)アルキルは、ヨードメチル、ブロモメチル、クロロメチル、フルオロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロメチル、2−クロロエチル、2−フルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、またはペンタフルオロエチルであってもよい。
(C−C)アルカノイルオキシは、ホルミルオキシ、アセトキシ、プロパノイルオキシ、ブタノイルオキシ、イソブタノイルオキシ、ペンタノイルオキシ、またはヘキサノイルオキシであってもよい。
アリールは、フェニル、インデニル、またはナフチルであってもよい。
ヘテロアリールは、フリル、イミダゾリル、トリアゾリル、トリアジニル、オキサゾイル、イソオキサゾイル、チアゾリル、イソチアゾイル、ピラゾリル、ピロリル、ピラジニル、テトラゾリル、ピリジル(又はそのN−オキシド)、チエニル、ピリミジニル(又はそのN−オキシド)、インドリル、イソキノリル(又はそのN−オキシド)またはキノリル(又はそのN−オキシド)であってもよい。
一態様において、式Iの化合物におけるXの相当物は、
Figure 2005527554
であり、ここで、
Figure 2005527554
は、結合点を示す。
Bは、Hである。
Eは、COHである。
Yは、−CH−である。
−R12は、それぞれ独立に、H、ハロ、アリール、(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、(C−C)アルカノイル、ハロ(C−C)アルカノイル、ベンゾイルまたはハロ(C−C)アルカノイルである。
また、J、K、およびLの内、1つ、2つ、または3つが、Nであってもよいが、但し、J、K、またはLがNである場合、R、R10、およびR12は、その位置には存在しない。
式Iの化合物の別の態様において、Xは、−CHCHCH−である。
Bは、Hである。
Eは、COHである。
Yは、−CH−である。
−R12は、それぞれ独立に、H、ハロ、アリール、(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、(C−C)アルカノイル、ハロ(C−C)アルカノイル、ベンゾイルまたはハロ(C−C)アルカノイルである。
また、J、K、およびLの内、1つ、2つ、または3つが、Nであってもよいが、但し、J、K、またはLがNである場合、R、R10、およびR12は、その位置には存在しない。
式Iの化合物の別の態様において、Xは、−CHCHCH−である。
Bは、Hである。
Eは、COHである。
Yは、−CH−である。
11は、Hである。
J−Rは、NまたはCHである。
K−R12は、NまたはCHであり;そして
L−R10は、CHである。
式Iの化合物の別の態様において、Xは、−CHCHCH−である。
Bは、Hである。
Eは、COHである。
Yは、−CH−である。
11は、Hである。
J−Rは、NまたはCHである。
K−R12は、CHであり;そして
L−R10は、Nである。
式Iの化合物の別の態様において、Xは、−CHCHCH−である。
Bは、Hである。
Eは、COHである。
Yは、−CH−である。
11は、Hである。
J−Rは、CHである。
K−R12は、NまたはCHであり;そして
L−R10は、NまたはCHである。
式Iの化合物の別の態様において、Xは、
Figure 2005527554
であり、ここで、R´は、Hまたは(C−C)アルキルである。
Bは、Hである。
Eは、COHである。
Yは、−CH−である。
−R12は、それぞれ独立に、H、ハロ、アリール、(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、(C−C)アルカノイル、ハロ(C−C)アルカノイル、ベンゾイルまたはハロ(C−C)アルカノイルである。
また、J、K、およびLの内、1つ、2つ、または3つが、Nであるが、但し、J、K、またはLがNである場合、R、R10、およびR12は、その位置には存在しない。
式Iの化合物の別の態様において、Xは、−
Figure 2005527554
であり、ここで、R´は、Hまたは(C−C)アルキルである。
Bは、Hであり;
Eは、COHである。
Yは、−CH−である。
11は、Hである。
J−Rは、NまたはCHである。
K−R12は、NまたはCHであり;そして
L−R10は、CHである。
式Iの化合物の別の態様において、Xは、
Figure 2005527554
であり、ここで、R´は、Hまたは(C−C)アルキルである。
Bは、Hであり;
Eは、COHである。
Yは、−CH−である。
11は、Hである。
J−Rは、CHである。
K−R12は、NまたはCHであり;そして
L−R10は、NまたはCHである。
式Iの化合物の別の態様において、Xは、
Figure 2005527554
であり、ここで、R´は、Hまたは(C−C)アルキルである。
Bは、Hであり;
Eは、COHである。
Yは、−CH−である。
11は、Hである。
J−Rは、NまたはCHである。
K−R12は、CHであり;そして
L−R10は、Nである。
式Iの化合物を調製するための方法および新規な中間体が、本発明の更なる態様として提供され、そして一般的基の意味が、特に修正しない限り上記で示される通りである以下の手法により具体的に説明される。
模式図1は、式IAの化合物である本発明の化合物を調製する一方法を表す。このように、1−1のメシラート基のシアン化物での置換により、ニトリル1−2を得る。ニトリル1−2は、次いで、相当するカルボン酸1−3に加水分解される。酸1−3は、一級アルコール1−4に還元され、フィンケルスタイン(Finkelstein)−型条件下でハロゲン化物1−5(臭化物のような、とはいえ塩化物または沃化物も製造することができる)に変換される。臭化物1−5は、次いで、リチウムトリメチルシリルアセチリドで処理されてTMS−保護アセチレン1−6を得る。TMS基が1−6から除去されて遊離のアセチレン1−7を得る。アセチレン1−7は、次いで、塩基で処理され、ホルムアルデヒドと反応してプロパルギルアルコール1−8を得る。一級アルコール1−8は、次いで、前に示した条件を用いてハロゲン化物1−9に変換される。臭化物は、次いで、゛X゛の存在下でアルキル化剤として用いられ、マロナートの脱炭酸反応後、エステルとしての標的化合物1−10を調製する。エステル1−10は、次いで、本発明の化合物IAに変換される。
Figure 2005527554
式IBの化合物である本発明の化合物への更なるアプローチが、模式図2に提供される。このように、1−1の一級アルコールは、当業者に利用可能な条件下で、相当するアルデヒド2−1に酸化される。アルデヒド2−1は、次いで、リチウムトリメチルシリルアセチリドで処理されて二級アルコール2−2を得、これは、アセタートとして保護されてもよいし、またはメチルエーテルに変換されてもよい。2−2のトリメチルシリル基は除去されて遊離のアセチレン2−3を得る。アセチレン2−3は、塩基で処理され、次いで、ホルムアルデヒドでクエンチされてプロパルギルアルコール2−4を得る。一級アルコール2−4は、次いで、前に示した条件を用いてハロゲン化物2−5に変換される。臭化物2−5は、次いで、゛X゛の存在下でアルキル化剤として用いられ、マロナートの脱炭酸反応後、エステルとしての標的化合物2−6を調製する。エステル2−6は、次いで、本発明の化合物IAに変換される。
Figure 2005527554
式Iの特定の化合物は、式Iの他の化合物を調製するための中間体として有用である。また、式Iの化合物は、保護基および保護基化学を用いて調製することができることを指摘する。保護基の適切な使用および選択は、当業者により周知であり、下記の特定の例に限定されない。また、このような基は、化学的に反応性の部位を保護するだけでなく、溶解度を増大させるか、あるいは反対に物理的性質を変えるのに役立つことが理解されるはずである。保護基調製および脱保護の良い一般的参考文献は、T.W.グリーン(T. W. Green)およびP.G.ウッツ(P. G. Wuts)による゛有機合成における保護基(Protecting Groups
in Organic Synthesis)゛である。酸化および還元等のような多数の一般的反応は、詳細に示していないが、当業者により理解される方法により行うことができる。一般的変換は、リチャード・ラロック(Richard
Larock)による゛包括的有機変換(Comprehensive Organic Transformation)゛およびウィリー−インターサイエンス(Wiley-Interscience)により出版された゛有機合成法の概論(Compendium
of Organic Synthetic Methods)゛シリーズに十分概説されている。通常、出発物質は、特に断らない限り、商業源から得られる。
式Iのいくつかの化合物は、薬学的に許容することのできる酸付加および/または塩基塩を更に形成することができる。これらの全ての形態が、本発明の範囲内にある。
式Iの化合物の薬学的に許容することのできる酸付加塩としては、塩酸、硝酸、リン酸、硫酸、臭化水素酸、沃化水素酸、フッ化水素酸、亜リン酸等のような無毒の無機酸から誘導される塩、ならびに脂肪族モノ−およびジカルボン酸、フェニルで置換されたアルカン酸、ヒドロキシアルカン酸、アルカン二酸、芳香族酸、脂肪族および芳香族スルホン酸等のような無毒の有機酸から誘導される塩が挙げられる。このような塩には、従って、硫酸塩、ピロ硫酸塩、重硫酸塩、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、リン酸一水素塩、リン酸二水素塩、メタリン酸塩、ピロリン酸塩、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、プロピオン酸塩、カプリル酸塩、イソ酪酸塩、シュウ酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、スベリン酸塩、セバシン酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、安息香酸塩、クロロ安息香酸塩、メチル安息香酸塩、ジニトロ安息香酸塩、フタル酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、フェニル酢酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩等が含まれる。やはり考えられるのは、アミノ酸の塩例えばアルギン酸塩等およびグルコン酸塩、ガラクツロン酸塩である(例えば、バージ,S.M.(Berge, S. M.)等,゛製薬塩(Pharamaceutical Salts)゛,Journal of
Pharmaceutical science, 1977; 66:1-19参照)。
塩基性化合物の酸付加塩は、従来法で遊離塩基形態と十分な量の所望の酸を接触させて塩を得ることにより調製する。
薬学的に許容することのできる塩基付加塩は、金属またはアミン、例えばアルカリおよびアルカリ土類金属または有機アミンを用いて形成される。カチオンとして用いられる金属の例は、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム等である。適切なアミンの例は、N,N´−ジベンジルエチレンジアミン、クロロプロカイン、コリン、ジエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、エチレンジアミン、N−メチルグルカミン、およびプロカインである(例えば、上記バージ,S.M.1977参照)。
酸性化合物の塩基付加塩は、従来法で遊離酸形態と十分な量の所望の塩基を接触させて塩を得ることにより調製する。
本発明の特定の化合物は、非溶媒和形態ならびに水和形態を含む溶媒和形態で存在することができる。通常、水和形態を含む溶媒和形態は、非溶媒和形態と同等であり、本発明の範囲内に包含されることが意図される。
本発明の特定の化合物は、1つ以上のキラル中心を有し、各中心は、R(D)またはS(L)立体配置で存在することができる。本発明は、全ての鏡像異性体およびエピマー形態、ならびにその適切な混合物を含む。
式Iの化合物は、医薬組成物として処方し、選択された投与経路、即ち、経口的または非経口的、静脈内、筋肉内、局所または皮下経路に適応した種々の形態でヒト患者のような哺乳類受容者に投与することができる。
従って、本化合物は、不活性な希釈剤または同化できる食用担体のような薬学的に許容することのできるビヒクルと組み合わせて、全身的に、例えば経口的に投与することができる。それらは、硬または軟シェルゼラチンカプセル剤に封入することができる、錠剤へと圧縮することができる、または患者の食事の食物に直接混ぜることができる。経口的治療投与には、本活性化合物は、1種以上の医薬品賦形剤と合せ、そして摂取可能な錠剤、バッカル剤、トローチ剤、カプセル剤、エリキシル剤、懸濁剤、シロップ剤、オブラート剤等の形態で用いることができる。このような組成物および製剤は、少なくとも0.1%の活性化合物を含有すべきである。組成物および製剤のパーセンテージは、当然のことながら、変えることができ、所定の単位剤形の重量の約2から約60%が、好都合かもしれない。このような治療上有用な組成物中の活性化合物の量は、効果的な用量水準が得られるほどのものである。
錠剤、トローチ剤、丸剤、カプセル剤等は、やはり、以下のもの:トラガカントゴム、アラビアゴム、トウモロコシデンプンまたはゼラチンのような結合剤;リン酸二カルシウムのような医薬品賦形剤;トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、アルギン酸等のような崩壊剤;ステアリン酸マグネシウムのような滑沢剤;および白糖、フルクトース、ラクトースまたはアスパルテームのような甘味剤または加えることのできる、ペパーミント、冬緑油、またはサクランボフレーバーのような着香剤を含有することができる。単位剤形がカプセル剤である場合、それは、上記の型の材料に加えて、植物油またはポリエチレングリコールのような液体担体を含有しても良い。種々の他の材料は、被覆剤として又は固形単位剤形の物理的形態を違うように変えるため存在してもよい。例えば、錠剤、丸剤、またはカプセル剤は、ゼラチン、ろう、セラックまたは糖等で被覆してもよい。シロップ剤またはエリキシル剤は、本活性化合物、甘味剤としての白糖またはフルクトース、保存剤としてのメチルおよびプロピルパラベン、染料ならびにサクランボまたはオレンジフレーバーのような着香剤を含有してもよい。当然のことながら、任意の単位剤形を調製するのに用いる任意の材料は、薬学的に許容することができ、且つ用いる量では実質的に無毒であるべきである。加えて、本活性化合物は、徐放製剤および仕掛けになるよう合せることができる。
本活性化合物は、やはり、輸液または注射により静脈的に又は腹腔内的に投与することもできる。活性化合物又はその塩の液剤は、水中に調製することができ、無毒の表面活性剤と混合してもよい。分散剤は、やはり、グリセロール、液体ポリエチレングリコール、トリアセチン、及びその混合物中に、ならびに油中に調製することができる。通常の貯蔵および使用条件下、これらの製剤は、微生物の生育を防止するため保存剤を含有する。
注射または輸液に適した製薬剤形としては、滅菌注射用若しくは輸液用、またはリポソームにカプセル化できる液剤または分散剤の即時の調製に適応される活性有効成分を含む滅菌水性液剤または分散剤または滅菌散剤を挙げることができる。全ての場合において、最終的剤形は、製造および貯蔵条件下で、無菌、液体且つ安定でなければならない。液体担体またはビヒクルは、例えば、水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレングリコール、液体ポリエチレングリコール等)、植物油、無毒のグリセリルエステル、及びその適切な混合物を含む溶媒または液体分散媒体であってもよい。適切な流動性は、例えば、リポソームの形成により、分散剤の場合必要とされる粒子サイズの維持により、または表面活性剤の使用により維持することができる。微生物の作用の防止は、種々の抗菌剤および抗真菌剤、例えば、パラベン類、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸、チメロサール等によりもたらすことができる。多くの場合、等張剤、例えば、糖類、バッファーまたは塩化ナトリウムを含有することが好ましい。注射用組成物の持続吸収は、吸収を遅らせる物質、例えば、一ステアリン酸アルミニウムおよびゼラチンの組成物中での使用によりもたらすことができる。
無菌の注射用液剤は、必要とされる量の本活性化合物を上記で列挙した種々の他の成分と共に適切な溶媒中で混合し、必要に応じて、続いて濾過滅菌することにより調製する。無菌の注射用液剤の調製のための滅菌散剤の場合、好ましい調製方法は、有効成分および前もって滅菌濾過した溶液中に存在する更なる所望の成分の粉末を得る減圧乾燥および凍結乾燥法である。
局所投与には、本化合物は、それらが液体である場合、純粋な形態で適用することができる。しかしながら、固体または液体であってもよい皮膚科学的に許容することのできる担体と組み合わせた組成物または処方物としてそれらを皮膚に投与することが、通常、望ましい。
有用な固形担体としては、タルク、粘土、微結晶セルロース、シリカ、アルミナ等のような細かく分割した固形物が挙げられる。有用な液体担体としては、本化合物が、無毒の表面活性剤の助けを借りてもよいが、効果的な水準で溶解または分散することのできる、水、アルコール類またはグリコール類または水−アルコール/グリセロール混合物が挙げられる。芳香剤および更なる抗微生物薬のようなアジュバントを加えて、所定の用途にあう性質を最適化することができる。その結果できた液体組成物は、吸収パッドから適用する、包帯および他の手当て用品にしみ込ませるために用いる、またはポンプ−型もしくはエアゾール噴霧器を用いて患部に噴霧することができる。
合成ポリマー、脂肪酸、脂肪酸塩およびエステル、脂肪アルコール、改質セルロースまたは改質ミネラル材料のような増粘剤も、また、液体担体と共に用いて、使用者の皮膚に直接適用するための塗ることのできるペースト剤、ゲル剤、軟膏、石鹸剤等を形成することができる。
式Iの化合物を皮膚に供給するのに用いることのできる有用な皮膚科学的組成物の例は、当業界で公知である;例えば、ジャクェット(Jacquet)等(米国特許第4,608,392号)、ゲリア(Geria)(米国特許第4,992,478号)、スミス(Smith)等(米国特許第4,559,157号)およびワーツマン(Wortzman)(米国特許第4,820,508号)参照。
式Iの化合物の有用な用量は、動物モデルにおけるそれらのインビトロ活性およびインビボ活性を比較することにより決定することができる。マウスおよび他の動物、ヒトにおける効果的用量の外挿法は、当業界で公知である;例えば、米国特許第4,938,949号参照。
通常、ローション剤のような液体組成物中の式Iの化合物の濃度は、約0.1−25wt%、好ましくは約0.5−10wt%である。ゲル剤または散剤のような半固形または固形組成物における濃度は、約0.1−5wt%、好ましくは約0.5−2.5wt%である。
治療の用途に必要とされる本化合物、またはその活性な塩もしくは誘導体の量は、選択した特定の塩と共に変わるだけでなく、投与経路、治療される症状の性質ならびに患者の年齢および状態と共に変わり、最終的に担当医または臨床医の裁量下にある。
一般的には、しかしながら、適切な用量は、約0.005から約100mg/kg、例えば、1日当たり約0.1から約75mg/kg体重の範囲、例えば、1日当たり受領者の体重キログラム当たり0.03から約50mg、好ましくは0.06から90mg/kg/日の範囲、最も好ましくは0.15から60mg/kg/日の範囲にある。
本化合物は、例えば、単位剤形当たり0.05から1000mg、好都合には0.1から750mg、最も好都合には0.5から500mgの有効成分を含有する単位剤形で都合よく投与することができる。
理想的には、有効成分は、約0.005から約75μM、好ましくは約0.01から50μM、最も好ましくは約0.02から約30μMの活性化合物のピーク血漿濃度を達成するように投与すべきである。これは、例えば、生理食塩水中の有効成分の0.0005から5%溶液の静脈注射により、または約0.01−1mgの有効成分を含有する大形丸剤として経口的に投与することにより達成することができる。望ましい血中水準は、約0.0001−5mg/kg/hrを提供する連続輸液により、または約0.004−15mg/kgの有効成分を含有する断続的輸液により維持することができる。
所望の用量は、1回量で、または例えば、1日当たり2回、3回、4回以上の細かに分けた用量で適切な間隔で投与される分割量として都合よく提供することができる。細かに分けた用量それ自体は、例えば、吹き入れ器からの多数回の吸入または滴剤の眼への複数回の適用によるような多数の不連続のおおまかに間隔をあけた投与へと更に分割することができる。
本発明の化合物の抗糖尿病能力は、当業界で周知である薬理学的モデルを用いて、例えば、下記に説明される試験のようなモデルを用いて示される。
試験A− 3T3−L1脂肪細胞分化測定(ADPDIFF)
この測定を用いて、脂肪細胞分化を誘導する推定上のPPAR−γリガンドの可能性を測定する。3T3−L1前脂肪細胞の脂肪生成を促進する潜在的PPAR−γリガンドの能力を測定する定量法が確立されている。3T3−L1前脂肪細胞を、96ウェルのプレートにプレーティングする(ウェル当たり20,000細胞)。集密的になった後、PPAR−γリガンド置換およびPPAR−γキメラ受容体転写測定により陽性であると初めに評価された化合物を、4日間2.5、5.0および10μMの最終濃度(n=3)で加える。各プレートは、陽性の対照(5uMのBRL49653および5uMのトログリタゾン(Troglitazone))およびビヒクル対照(DMSO)を含む。薬物処理後5日目にFBSを含有する培地で細胞を再度満たし、更に4−6日間インキュベートする。蛍光親油性染色BODIPYで細胞を染色して細胞の脂肪含量を定量する。測定を、96ウェルプレートフォーマット用に最適化する。薬物処理の約10日後、細胞を、3%ホルマリン溶液中で15分間固定し、続いて室温で20分間BODIPY(80μg/ml)で染色する。プレートを、次いで、CYTOFLUOR装置にかけBODIPYの蛍光(励起=485/20;発光=530/25)を測定する。スプレッド・シートに雛形を作ってBODIPY測定の平均値を計算し、5μMでのBRL49653の%として報告する。
試験B− ANTCV1アンタゴニスト転写測定
ANTCV1転写測定は、アフリカミドリザルの腎臓細胞系であるCV−1細胞を、TK TATAボックスの上流に位置する脂肪酸結合蛋白質(FATP)プロモーターの断片を含むルシフェラーゼレポーター構築物でトランスフェクションするインビトロ測定である。トランスフェクション効率は、参照プラスミドCMVβ−ガラクトシダーゼの共トランスフェクションにより制御される。DNAsを、エレクトロポレーションにより細胞中に一過的にトランスフェクションし、細胞を96ウェルの皿にプレーティングする。試験化合物を、300nMのBRLが入っている個々のウェル内で25μMの最終濃度に希釈する。対照ウェルには、0.5%DMSOビヒクル対照、25μMおよび300nMのBRLでアンタゴニストPD 0157724−0000、または300nMのBRL単独のいずれかが含まれる。細胞を両方の薬物と共に48時間インキュベートし、次いで、取り出す。EG&Gバーソールドマイクロルマット(Berthold MicroLumat)LB96P発光計によりトロピックス(Tropix)のデュアル・ルシフェラーゼ・キットを用いて、ルシフェラーゼおよびβ−ガラクトシダーゼ活性について溶解物を測定する。各測定におけるBRL49653の活性化倍数は、測定が妥当であると考えられるためには4を超えていなければならない。
生の数字をエクセル(Excel)スプレッドシートに移し、ルシフェラーゼ/β−ガラクトシダーゼ比率を、各化合物について決定する。各化合物についてパーセントBRL49653阻害を、各化合物のルシフェラーゼ/β−ガラクトシダーゼ比率をDMSOビヒクル対照のルシフェラーゼ/β−ガラクトシダーゼ比率で割ることにより算定する。この数字を、次いで、以下の等式:%BRL阻害=(BRL活性化倍数−試験化合物活性化倍数&BRL/BRL活性化倍数−1)x100に当てはめる。
試験C− CV−1ネィティブ受容体転写測定(MKNRCV1)
この測定の目的は、CV−1細胞における内因性核内受容体を活性化するリガンドを同定することである。プロトコール:CV−1細胞を、TK TATAボックスの上流にFATPプロモーターの断片を含むルシフェラーゼレポーターおよびCMVベータ−ガラクトシダーゼのプラスミドで共トランスフェクションする。トランスフェクションした細胞を、試験リガンドと共に48時間インキュベートする。細胞溶解物を取り出し、ルシフェラーゼおよびベータ−ガラクトシダーゼ活性を測定する。説明:細胞溶解物中のルシフェラーゼおよびベータ−ガラクトシダーゼ活性を、EG&Gバーソールド発光計を用いて測定する。これらの値を、ベータ−ガラクトシダーゼに対するルシフェラーゼ比率を算定し、そしてデータを比較化合物BRL49653のパーセント活性として表すエクセルワークシートに入力する。
試験D− 血中グルコース測定(グルコースΔ)
眠らずに4時間断食した動物の尾部静脈穿刺(全血5μl)により投与の4時間後にグルコースを得る。血液を、グルコースキュベット内へ毛管作用により引き入れ、ヘモキュー(HemoCue)グルコース分析器(リアンダイアグノスティックス(Ryan Diagnostics))内で読み取る。グルコース水準が400mg/dlより高い(高い範囲を計る)場合、血液を生理食塩水で1:2に希釈し、結果に2をかける。
試験E− 3T3−L1一過性レポーター測定
この測定を用いて、マウスaP2遺伝子のプロモーター/エンハンサーを活性化する推定上のPPAR−γリガンドの可能性を測定する。3T3−L1前脂肪細胞を、10%仔ウシ血清を含有するDMEM中でコラーゲン被覆したプレートで集密的後48時間培養する。細胞を、次いで、10%ウシ胎児血清(FBS)、0.5−mMのメチルイソブチルキサンチン、0.25μMのデキサメタゾン、および1μg/mlのインスリンを含有するDMEM中で約3日間培養する。細胞を、トリプシン−EDTAでプレートからはがし、リン酸緩衝化生理食塩水(PBS)に再懸濁する。
この測定に用いるレポーター構築物は、TKpGL3ルシフェラーゼベクターのクローニング部位に挿入されたマウスaP2遺伝子の−5.4Kb5´フランキング領域から成る。トランスフェクション効率は、参照プラスミドCMVβ−ガラクトシダーゼの共トランスフェクションにより制御される。レポーター構築物および参照プラスミドを、エレクトロポレーションにより細胞中に一過的に共トランスフェクションする。トランスフェクションした細胞をコラーゲン被覆した96ウェルのプレートにプレーティングし、一晩培養する。細胞を、次いで、試験化合物と共に48時間インキュベートし、次いで、取り出す。EG&GバーソールドマイクロルマットLB96P発光計によりトロピックスの二光(Dual-Light)(登録商標)ルシフェラーゼ・キットを用いて、ルシフェラーゼおよびβ−ガラクトシダーゼ活性について溶解物を測定する。
データを、表1にまとめる。
Figure 2005527554
通常、本発明の化合物は、試験Aで説明したように脂肪細胞分化を誘導することができる。試験Bから得られる結果は、特に、本発明の化合物が、マウスにおけるグルコース水準を低下させることができることを示している。
本発明の化合物は、脂肪細胞分化を誘導し、血中グルコース水準を低下させる。それだけで、それらは、インスリン抵抗性と関連する疾患を治療するのに有用であってもよい。このような疾患としては、NIDDM、糖尿病性血管症、アテローム動脈硬化症、糖尿病性腎症、糖尿病性ニューロパシー、ならびに網膜症、白内障形成、および緑内障のような糖尿病性眼合併症、ならびにグルココルチコイドが誘導するインスリン抵抗性、異常脂質血症、多嚢胞性卵巣症候群、肥満、高血糖、高脂質血症、高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、高インスリン血症、および高血圧が挙げられる。
よって、本発明は、やはり、そのヒトまたは哺乳類に効果的な量の式Iの化合物または薬学的に許容することのできるその塩を投与することを含む、インスリン抵抗性が関係してきてグルコース低下が望まれるそれを必要とするヒトまたは他の哺乳類における疾患を治療する方法を含む。本発明は、また、その哺乳類に効果的な量の式Iの化合物または薬学的に許容することのできるその塩を投与することを含む、哺乳類におけるインスリン抵抗性を治療または予防する方法を含む。更に、本発明の化合物は、他のグルコース低下薬およびPPARγアゴニストの発見および評価を助ける薬理学的および生化学的道具としてインビトロまたはインビボで用いることができる。
一般式1−10または2−6のエステル(模式図1および2参照)は、本発明の化合物へと容易に加水分解される。よって、本発明は、また、式1−10または2−6の化合物を加水分解することによる式Iの化合物を調製する方法も含む。
よって、一般式1−10または2−6のエステルは、式Iの化合物のプロドラッグとして機能するよう決定付けることができる。よって、本発明は、また、そのヒトまたは哺乳類に効果的な量の式1−10または2−6の化合物または薬学的に許容することのできるその塩を投与することを含む、インスリン抵抗性が関係してきてグルコース低下が望まれるそれを必要とするヒトまたは他の哺乳類における疾患を治療する方法を含む。
以下の非制限的実施例および関連の生物学的データは、本発明を更に説明することを意図する。
実施例
Figure 2005527554
トルエン−4−スルホン酸2−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イル)−エチルエステル(1−1)の合成
雰囲気下−20℃でジクロロメタン(200mL)中の2−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イル)−エタノール(12.5g、61ミリモル)の溶液に、トリエチルアミン(26mL、184ミリモル)および触媒量の4−ジメチルアミノピリジン(50mg)を加えた。この溶液を、次いで、塩化トルエンスルホニル(14.1g、73.8ミリモル)で処理し、反応物を、16時間にわたって23℃に平衡にした。反応物を、水、5%NaCO、飽和NHCl、および食塩水で洗浄した。溶媒を減圧下で除去し、粗製トシラート1(21.3g)を更に精製することなく次の工程へと進めた。M+1=358.2
Figure 2005527554
3−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イル)−プロピオニトリル(1−2)の合成
メタンスルホン酸エステル1−1(21g、59ミリモル)を、DMSO(100mL)中のKCN(7.8g、120ミリモル)の懸濁液に加え、23℃で16時間攪拌し、次いで、2時間50℃に加熱した。反応物を更に水で希釈し、ジクロロメタンで抽出した(3x200mL)。有機層を合せ、MgSO上で乾燥し、減圧下で除去して12.4gの粗製ニトリル1−2を得、更に精製することなく次の工程に進めた。M+1=213.1
Figure 2005527554
3−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イル)−プロピオン酸(1−3)の合成
KOH(13g、235ミリモル)を、ニトリル1−2(12.4g、58.68ミリモル)を含有するエタノール/水(100mL/100mL)の混合物に加え、8時間還流した。エタノールを減圧下で除去し、残分を水性HClでpH=2へと酸性にした。析出した固形物を濾過し、水で洗浄し、減圧乾燥器内で一晩乾燥した。回収した13.5gの酸1−3を、更に精製することなく次の工程に用いた。NMR CDCl(δ):7.97(2H,m);7.45(3H,m);2.84(4H,m);2.35(3H,s).M+1=232.1
Figure 2005527554
3−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イル)−プロパン−1−オール(1−4)の合成
酸1−3(4.6g、20ミリモル)を、N雰囲気下23℃でメタノール/トルエンの1:1混合物300mLに溶解した。トリメチルシリルジアゾメタン(20mL、40ミリモル)を、色が持続するまで滴下し、更に4時間攪拌した。溶媒を減圧下で除去し、残分を減圧下で1時間乾燥した。残分を、次いで、300mLのメタノールに再溶解し、N雰囲気下に置いた。NaBH(10g、264ミリモル)を加え、反応物を4時間攪拌した。完了後、溶媒を減圧下で除去し、残分を酢酸エチルに溶解し、水、食塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥した。40%EtOAc/ヘキサン類を用いるSiOクロマトグラフィーにより、3.1gの生成物1−4を白色結晶(71%)M.P.として得た。NMR CDCl(δ):8.01(2H,m);7.44(3H,m);3.75(2H,t,J=5.8,11.4Hz);2.68(2H,t,6.8,13.7Hz);2.35(3H,s);1.91(2H,m).
Figure 2005527554
4−(3−ブロモ−プロピル)−5−メチル−2−フェニル−オキサゾール(1−5)の合成
アルコール1−4(3g、13.8ミリモル)を、ジクロロメタン(200mL)に溶解し、N雰囲気下0℃に冷却した。トリフェニルホスフィン(4.35g、16.6ミリモル)に続いてCBr(5.5g、16.6ミリモル)を小分けして加えた。反応温度は、8時間にわたり23℃に平衡にした。20gのSiOゲルを加え、溶媒を減圧下で除去した。乾燥したシリカゲルをフィルターに入れ、10%EtOAc/ヘキサン類で洗浄した。濾液を最小容量に減らし、5−10%EtOAc/ヘキサン類を用いるクロマトグラフィーにかけて3.5gの生成物1−5を透明な油状物質(90%収率)として得た。M+1=280.0/282.1
Figure 2005527554
5−メチル−2−フェニル−4−(5−トリメチルシラニル−ペンチ−4−イニル)−オキサゾール(1−6)の合成
臭化物1−5(3.2g、12.2ミリモル)を、THF:DMPUの1:1混合物(200mL)に溶解し、N雰囲気下0℃に冷却した。トリメチルシリルリチウムアセチリド(50mL、25ミリモル)を、注射器を介して溶液に加え、16時間23℃に平衡にした。溶液を、分液漏斗で水およびEtOAcに分けた。有機層を、水、食塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥した。溶媒を減圧下で除去し、残分を、5%EtOAc/ヘキサン類を用いるクロマトグラフィーにかけて1.9gの生成物を透明な油状物質(50%収率)として得た。NMR CDCl(δ):7.82(2H,m);7.27(3H,m);2.46(2H,m);2.20(3H,s);2.10(2H,m);1.76(2H,m);0.01(9H,s).M+1=298.1
Figure 2005527554
5−メチル−4−ペンチ−4−イニル−2−フェニル−オキサゾール(1−7)の合成
アルキン1−6(1.9g、6.3ミリモル)を、N雰囲気下23℃でメタノール(100mL)に溶解した。10%KOHの水溶液(10mL)を、次いで、加え、反応物を12時間攪拌した。溶媒を減圧下で除去し、残分を酢酸エチル(200mL)および水(200mL)に分けた。有機層を、水、食塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥した。粗製生成物1−7を、更に精製することなく次の工程に用いた。
Figure 2005527554
6−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イル)−ヘキシ−2−イン−1−オール(1−8)の合成
アルキン1−7(1.44g、6.4ミリモル)を、N雰囲気下−78℃でTHF(100mL)に溶解した。nBuLi(5.6mL、9.0ミリモル)を、次いで、加え、反応物を−78℃で1時間攪拌した。パラホルムアルデヒド(320mg、9.6ミリモル)を、次いで、一度に加え、反応物を、16時間にわたり23℃に平衡にする間攪拌した。反応物を、水性希HCl、水、食塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥した。減圧下で溶媒を除去した後、25%EtOAc/ヘキサン類を用いる残分のクロマトグラフィーにより1.5gの生成物1−8を透明な黄色がかった油状物質(92%)として得た。NMR CDCl(δ):7.97(@H,m);7.43(3H,m);4.25(2H,t,J=2.2,4.4Hz);2.60(2H,t,J=7.3,14.6Hz);2.33(3H,s);2.27(2H,m);1.89(2H,m).M+1=256.2.
Figure 2005527554
4−(6−ブロモ−ヘキシ−4−イニル)−5−メチル−2−フェニル−オキサゾール(1−9)の合成
アルコール1−8(1.2g、4.7ミリモル)を、臭化物1−5の調製と類似した方法で処理した。10%EtOAc/ヘキサン類を用いるクロマトグラフィーにより、生成物1−9を無色油状物質(1.7g)として80%収率で得た。NMR CDCl(δ):7.97(2H,m);7.40(3H,m);3.93(2H,s);2.60(2H,m);2.34(3H,s);2.28(2H,m);1.89(2H,m).
Figure 2005527554
8−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イル)−2−ピロール−1−イル−オクチ−4−イン酸メチルエステル(1−10)の合成
雰囲気下−78℃でTHF/DMF(10mL/10mL)中の2−ピロロ−酢酸メチル(182mg、1.31ミリモル)の溶液に、LiHMDS(1.65mL、1.57ミリモル)を加え、−78℃で45分間攪拌した。THF(10mL)中の臭化物9(500mg、1.57ミリモル)の溶液を、注射器を介して加え、溶液を、0.5時間にわたり23℃に平衡にした。溶液を水に注ぎいれ、EtOAcで抽出した。有機層を水および食塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥した。5%EtOAcを用いるクロマトグラフィーにより190mgの生成物1−10を黄色がかった油状物質(38%)として得た。NMR CDCl(δ):7.97(2H,dd,J=1.9,8.0Hz);7.43(3H,m);6.78(2H,t,J=2.2,4.4Hz);6.16(2H,t,J=2.2,4.4Hz);4.74(1H,dt,J=7.3,14.6Hz);3.74(3H,s);2.92(2H,M);2.51(2H,t,J=7.1,14.4Hz);2.30(3H,s);2.15(2H,q,J=4.4,6.8,9.2,13.6Hz)M+1=377.
Figure 2005527554
8−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イル)−2−(プロペニル−ビニル−アミノ)−オクチ−4−イン酸(1−11)の合成
エステル1−10(150mg、0.4ミリモル)を、23℃でTHF:水の1:1混合物に溶解した。LiOH・HO(20mg、0.48ミリモル)を加え、溶液を1時間攪拌した。溶媒を減圧下で除去し、残分をEtOAcおよび水性HClに分けた。有機層を、水、食塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥した。減圧下での溶媒の除去により、140mgの黄色がかった油状物質(98%)を得た。NMR CDCl(δ):7.92(2H,m);7.42(3H,m);6.96(2H,t,J=1.9,3.6Hz);6.19(2H,t,J=2.2,3.6Hz);4.90(1H,dd,J=6.3,8.0Hz);2.96(2H,m);2.84(2H,m);2.33(3H,s);2.23(2H,m);1.81(2H,m).M+1=363.CHN(理論値)C=72.91%,H=6.12%,N=13.24%;測定値72.11%,H=5.6%,N=7.42%.生物学的データ:EC50=AD3T3−L1レポーター測定において89nM.108%ロシグリタゾン(rosiglitazone)の最大応答
Figure 2005527554
8−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イル)−2−チオフェン−2−イル−オクチ−4−イン酸エチルエステル(1−12)の合成
2−ピロロ−酢酸メチルの代わりに2−チオフェン酢酸エチルを用いたことを除いては、エステル1−10と同様の方法で調製した。クロマトグラフィーにより、206mgのエチルエステル1−12(38%収率)を黄色油状物質として得た。NMR CDCl(δ):7.99(2H,m);7.43(3H,m);7.21(1H,dd,J=1.0,5.1Hz);6.98(1H,m);6.94(1H,m);4.22(2H,m);4.03(1H,t,J=7.0,8.0Hz),2.92(1H,m);2.71(1H,m);2.54(2H,t,J=7.3,7.3Hz);2.31(3H,s);2.14(2H,m);1.81(2H,m);1.25(3H,t,J=7.1,7.1Hz).M+1=408.2.
Figure 2005527554
8−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イル)−2−チオフェン−2−イル−オクチ−4−イン酸(1−13)の合成
エステル1−12を、次いで、LiOH・HOを用い1−11の調製と同様の方法で加水分解して90mgの酸1−13(47%収率)を得た。NMR CDCl(δ):7.97(2H,m);7.43(3H,m);7.21(1H,d,J=5.1Hz);7.06(1H,d,J=3.1Hz);6.96(1H,m);4.21(1H,dd,J=5.3,10.7Hz);2.89(2H,m);2.62(2H,m);2.34(3H,s);2.23(2H,m);1.82(2H,m).M+1=363.2.生物学的データ:EC50=AD3T3−L1レポーター測定において303nM.97%ロシグリタゾンの最大応答。
Figure 2005527554
8−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イル)−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−オクチ−4−イン酸エチルエステル(1−14)の合成
カリウムt−ブトキシド(2.6mL、2.6ミリモル)を、N雰囲気下−78℃でTHF(30mL)中の[1,2,3]トリアゾール−2−イル−酢酸エチルエステル(355mg、2.3ミリモル)の溶液に加え、1時間攪拌した。THF(30mL)中の臭化物1−9(1.5g、4.5ミリモル)の溶液を、次いで、加え、溶液を1時間0℃に平衡にした。反応物を、次いで、水性希HClに注ぎいれ、EtOAcで希釈した。有機層を、水、食塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥した。20%EtOAc/ヘキサンを用いるクロマトグラフィーにより、モノ−1−4−およびビス−アルキル化生成物の混合物550mgを得た。混合物を分離せず、加水分解工程に用いた。
Figure 2005527554
8−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イル)−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−オクチ−4−イン酸(1−15)の合成
粗製エチルエステル1−14を、次いで、LiOH・HOを用い1−14の調製と同様の方法で加水分解して酸PD342716およびジ−アルキル化生成物の混合物350mgを得た。20%EtOac/ヘキサン類1%酢酸)を用いるクロマトグラフィーにより130mgの所望の酸1−15を白色粉末(両方の工程で全体の収率15%)として得た。NMR CDCl(δ):7.92(2H,m);7.70(2H,m);7.42(3H,m);5.53(1H,m);3.43(1H,dd,J=4.8,16.5Hz),3.16(1H,dd,2.9,14.6Hz);2.73(1H,m);2.63(1H,m);2.31(3H,s);2.24(2H,m);1.76(2H,m).M+1=365.2.生物学的データ:EC50=AD3T3−L1レポーター測定において15nM。103%ロシグリタゾンの最大応答。20mg/Kgで3日後のOb/Ob糖尿病マウスモデルにおける血中グルコース正常化。
処方物例
以下は、ヒトにおける治療または予防用途のための式Iの化合物を含有する代表的医薬剤形を具体的に説明する。
(i)錠剤 mg/錠剤
本発明の化合物 25.0
ラクトース 50.0
トウモロコシデンプン(混合用) 10.0
トウモロコシデンプン(ペースト)10.0
ステアリン酸マグネシウム(1%) 3.0
300.0
ビフェニルスルホンアミド、ラクトース、およびトウモロコシデンプン(混合用)を、均一に混合する。トウモロコシデンプン(ペースト用)を200mLの水に懸濁し、攪拌しながら加熱してペーストを形成する。ペーストを用いて混合粉末を粒状にする。湿潤顆粒を、8番の手動ふるいを通し、80℃で乾燥する。乾燥顆粒を、1%ステアリン酸マグネシウムで滑らかにし、錠剤へと圧縮する。このような錠剤は、治療のため1日に1回から4回ヒトに投与することができる。
(ii)錠剤 mg/カプセル
本発明の化合物 10.0
コロイド二酸化ケイ素 1.5
ラクトース 465.5
予めゼラチン化したデンプン 120.0
ステアリン酸マグネシウム(1%)3.0
600.0

(iii)経口液剤用製剤 量
本発明の化合物 400mg
ソルビトール溶液(70%N.F.)40mL
安息香酸ナトリウム 20mg
サッカリン 5mg
サクランボフレーバー 20mg
蒸留水 処方量 100mL
ソルビトール溶液を、40mLの蒸留水に加え、ビフェニルスルホンアミドをその中に溶解する。サッカリン、安息香酸ナトリウム、フレーバー、および染料を加え、溶解する。容量を、蒸留水で100mLに調整する。シロップの各ミリリットルは、4mgの本発明の化合物を含有する。
(iv)非経口液剤
注射のための700mLのプロピレングリコールおよび200mLの水の溶液に、20gの本発明の化合物を懸濁する。懸濁が完了した後、1Nの塩酸でpHを6.5に調整し、注射用水で容量を1000mLにする。処方物を滅菌し、それぞれ2.0mLが入る5.0mLのアンプルに充填し、窒素下で密封する。
(v)注射用1(1mg/mL) 量
本発明の化合物 1.0
リン酸水素ニナトリウム 12.0
リン酸二水素ナトリウム 0.7
塩化ナトリウム 4.5
N水酸化ナトリウム溶液 処方量
(7.0−7.5にpH調整)
注射用水 処方量 1mLになるよう加える

(vi)注射用2(10mg/mL) 量
本発明の化合物 10.0
リン酸二水素ナトリウム 1.1
リン酸水素二ナトリウム 0.3
ポリエチレングリコ400 200.0
N塩酸溶液 処方量
(7.0−7.5にpH調整)
注射用水 処方量 1mLになるよう加える

(vii)注射用3(10mg/mL) 量
本発明の化合物 20.0
オレイン酸 10.0
トリクロロモノフルオロメタン 5,000.0
ジクロロジフルオロメタン 10,000.0
ジクロロテトラフルオロエタン 5,000.0
全ての特許、および特許書類は、参照によりあたかも個々に取り込むように参照により本明細書に含めるものとする。本発明を、種々の特定の好ましい態様および技法を参照することにより説明してきた。しかしながら、本発明の精神および範囲内にとどまりながら多数の変形および改変を為すことができることが分かるはずである。

Claims (15)

  1. 式(I)
    Figure 2005527554
    による化合物または薬学的に許容することのできるその塩[ここで、
    Xは、xが、1、2もしくは3である(CRxであるか、またはXは、
    −(CR)−CH=CH−、
    −CH=CH−(CR)−、
    −(CR)−C≡C−、
    −C≡C−(CR)−であり、
    ここで、R−Rは、それぞれ独立に、H、OHもしくは(C−C)アルコキシであるか、または共に結合したRおよびRは、=Oであるか、またはR−Rは、それぞれ独立に、(C−C)アルキルであり;
    YおよびZは、(CRおよび(CRであり、ここで、mおよびnは、それぞれ独立に、0、1、2、または3であり;
    Bは、Hまたは(C−C)アルキルであり;
    Eは、CORであり、ここで、Rは、(C−C)アルキル、OH、(C−C)アルコキシ、NRであり、ここで、RおよびRは、それぞれ独立に、Hもしくは(C−C)アルキルであるか、またはRおよびRの一方は、Hもしくは(C−C)アルキルであり、そして他方は、SOであり、ここで、Rは、Hもしくは(C−C)アルキルであるか、またはEは、置換されたヘテロアリールもしくは
    Figure 2005527554
    であり;
    −R12は、それぞれ独立に、H、ハロ、アリール、(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、(C−C)アルカノイル、ハロ(C−C)アルカノイル、ベンゾイルまたはハロ(C−C)アルカノイルであり;そして
    J、K、およびLの内、1つ、2つ、または3つが、Nであるが、但し、J、K、またはLがNである場合、R、R10、およびR12は、その位置には存在しない]。
  2. 請求項1の化合物[ここで、
    Xは、−CHCHCH−、
    Figure 2005527554
    であり、ここで、
    Figure 2005527554
    は、結合点を示し;
    Bは、Hであり;
    Eは、COHであり;
    Yは、−CH−であり;
    −R12は、それぞれ独立に、H、ハロ、アリール、(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、(C−C)アルカノイル、ハロ(C−C)アルカノイル、(C−C)シクロアルキルカルボニル、ベンゾイルまたはハロ(C−C)アルカノイルであり;そして
    J、K、およびLの内、1つ、2つ、または3つが、Nであるが、但し、J、K、またはLがNである場合、R、R10、およびR12は、その位置には存在しない]。
  3. 請求項2の化合物[ここで、
    Xは、−CHCHCH−であり;
    Bは、Hであり;
    Eは、COHであり;
    Yは、−CH−であり;
    −R12は、それぞれ独立に、H、ハロ、アリール、(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、(C−C)アルカノイル、ハロ(C−C)アルカノイル、(C−C)シクロアルキルカルボニル、ベンゾイルまたはハロ(C−C)アルカノイルであり;そして
    J、K、およびLの内、1つ、2つ、または3つが、Nであるが、但し、J、K、またはLがNである場合、R、R10、およびR12は、その位置には存在しない]。
  4. 請求項3の化合物[ここで、
    11は、Hであり;
    J−Rは、NまたはCHであり;
    K−R12は、NまたはCHであり;そして
    L−R10は、CHである]。
  5. 請求項3の化合物[ここで、
    11は、Hであり;
    J−Rは、NまたはCHであり;
    K−R12は、CHであり;そして
    L−R10は、Nである]。
  6. 請求項3の化合物[ここで、
    11は、Hであり;
    J−Rは、CHであり;
    K−R12は、NまたはCHであり;そして
    L−R10は、NまたはCHである]。
  7. 請求項2の化合物[ここで、
    Xは、
    Figure 2005527554
    であり、ここで、R´は、Hまたは(C−C)アルキルであり;
    Bは、Hであり;
    Eは、COHであり;
    Yは、−CH−であり;
    11は、Hであり;
    J−Rは、NまたはCHであり;
    K−R12は、NまたはCHであり;そして
    L−R10は、CHである]。
  8. 請求項2の化合物[ここで、
    Xは、
    Figure 2005527554
    であり、ここで、R´は、Hまたは(C−C)アルキルであり;
    Bは、Hであり;
    Eは、COHであり;
    Yは、−CH−であり;
    11は、Hであり;
    J−Rは、NまたはCHであり;
    K−R12は、CHであり;そして
    L−R10は、Nである]。
  9. 請求項2の化合物[ここで、
    Xは、
    Figure 2005527554
    であり、ここで、R´は、Hまたは(C−C)アルキルであり;
    Bは、Hであり;
    Eは、COHであり;
    Yは、−CH−であり;
    11は、Hであり;
    J−Rは、CHであり;
    K−R12は、NまたはCHであり;そして
    L−R10は、NまたはCHである]。
  10. Figure 2005527554
    8−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イル)−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−オクチ−4−イン酸メチルエステル;
    Figure 2005527554
    8−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イル)−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−オクチ−4−イン酸;
    Figure 2005527554
    8−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イル)−2−ピロール−1−イル−オクチ−4−イン酸;
    Figure 2005527554
    8−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イル)−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−オクチ−4−イン酸;
    Figure 2005527554
    8−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イル)−2−ピロール−1−イル−オクテ−6−エン−4−イン酸;
    Figure 2005527554
    8−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イル)−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−オクテ−6−エン−4−イン酸;
    Figure 2005527554
    6−ヒドロキシ−8−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イル)−2−ピロール−1−イル−オクチ−4−イン酸;
    Figure 2005527554
    6−ヒドロキシ−8−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イル)−2−ピロール−1−イル−オクチ−4−イン酸;
    Figure 2005527554
    6−メトキシ−8−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イル)−2−ピロール−1−イル−オクチ−4−イン酸;
    Figure 2005527554
    6−メトキシ−8−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イル)−2−ピロール−1−イル−オクチ−4−イン酸;
    Figure 2005527554
    6−メトキシ−8−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イル)−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−オクチ−4−イン酸;または
    Figure 2005527554
    6−メトキシ−8−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イル)−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−オクチ−4−イン酸
    である化合物。
  11. 担体、希釈剤または医薬品賦形剤と混合した、請求項1の化合物を含む医薬組成物。
  12. 哺乳類におけるインスリン非依存型糖尿病、肥満、高血糖、高脂質血症、高コレステロール血症、アテローム動脈硬化症、高トリグリセリド血症、高インスリン血症を治療、予防または制御する方法であって、それを必要とする哺乳類に効果的な量の請求項1の化合物を投与することを含む前記方法。
  13. 異常インスリンおよび/または循環グルココルチコイド、成長ホルモン、カテコールアミン、グルカゴン、もしくは副甲状腺ホルモンと関係するグルコース障害のしるしに苦しむ患者を治療する、または肥満患者における体重を減少させる方法であって、患者に治療上効果的な量の式Iの化合物を投与することを含む前記方法。
  14. 式IA
    Figure 2005527554
    [ここで、R−R12は、それぞれ独立に、H、ハロ、アリール、(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、(C−C)アルカノイル、ハロ(C−C)アルカノイル、(C−C)シクロアルキルカルボニル、ベンゾイルまたはハロ(C−C)アルカノイルであり;そしてJ、K、およびLの内、1つ、2つ、または3つが、Nであるが、但し、J、K、またはLがNである場合、R、R10、およびR12は、その位置には存在しない]の化合物を調製する方法であって、
    (a)メシラートのニトリルへの変換;
    (j)ニトリルの第一級アルコールへの変換;
    (k)第一級アルコールのハロゲン化物への変換;
    (l)TMSアセチレンを形成するためTMSアセチリドでのハロゲン化物の置換;
    (m)加水分解によるTMS基の除去;
    (n)プロパルギルアルコールを形成するため塩基でのアセチレンの処理およびホルムアルデヒドとの反応;
    (o)第一級アルコールのハロゲン化物への変換;
    (p)エステルを形成するため゛X゛でのアルキル化に続く脱炭酸反応;および
    (q)エステルの加水分解
    を含む前記方法。
    Figure 2005527554
  15. 式IB
    Figure 2005527554
    [ここで、R´は、H、(C−C)アルキルであり;
    −R12は、それぞれ独立に、H、ハロ、アリール、(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、(C−C)アルカノイル、ハロ(C−C)アルカノイル、ベンゾイルまたはハロ(C−C)アルカノイルであり;そしてJ、K、およびLの内、1つ、2つ、または3つが、Nであるが、但し、J、K、またはLがNである場合、R、R10、およびR12は、その位置には存在しない]の化合物を調製する方法であって、
    (h)アルコールのアルデヒドへの酸化;
    (i)アルデヒドへのTMSアセチリドの付加;
    (j)加水分解によるTMS基の除去;
    (k)プロパルギルアルコールを形成するため塩基でのアセチレンの処理およびホルムアルデヒドとの反応;
    (l)第一級アルコールのハロゲン化物への変換;
    (m)エステルを形成するため゛X゛でのアルキル化に続く脱炭酸反応;および
    (n)式IBの化合物を得るためエステルの加水分解
    を含む前記方法。
    Figure 2005527554
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