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JP2005519107A - カルボン酸アルケニルまたはカルボン酸アルキルの製造方法 - Google Patents

カルボン酸アルケニルまたはカルボン酸アルキルの製造方法 Download PDF

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JP2005519107A JP2003572937A JP2003572937A JP2005519107A JP 2005519107 A JP2005519107 A JP 2005519107A JP 2003572937 A JP2003572937 A JP 2003572937A JP 2003572937 A JP2003572937 A JP 2003572937A JP 2005519107 A JP2005519107 A JP 2005519107A
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Abstract

〜Cアルカンを酸化して対応のアルケンおよびカルボン酸を生成させ、生成物流を分離してアルケンと未反応アルカンとからなるガス流を与え、次いでアルケンとアルカンとをそれぞれアルケンおよびアルカンがリッチな各流れに分離することからなるカルボン酸アルケニルおよびカルボン酸アルキルの一体化製造方法およびカルボン酸アルケニルもしくはカルボン酸アルキルの製造におけるアルケンリッチ流の使用。

Description

発明の詳細な説明
本発明はC〜Cアルカンを酸化して対応のアルケンおよびカルボン酸を生成させる一体化方法に関するものであり、更にアルケンおよびカルボン酸を反応体として使用し、カルボン酸アルケニルおよびカルボン酸アルキルを生成させる方法にも関するものである。
カルボン酸はカルボン酸アルケニルおよびカルボン酸アルキルを製造するための有用な供給原料である。たとえば酢酸を使用して酢酸ビニルもしくは酢酸エチルを製造する。酢酸はエチレンおよび/またはエタンの接触酸化により製造することができる。
酢酸ビニルは一般に、エチレンおよび酢酸を酢酸ビニルの製造につき活性な触媒の存在下に分子状酸素と接触させて工業製造される。酢酸エチルは一般に、エチレンと酢酸とを酢酸エチルの製造につき活性な触媒の存在下に接触させて製造される。
酢酸および/または酢酸ビニルの一体化製造方法は当業界で公知である。欧州特許出願公開第0877727号明細書は、エチレンおよび/またはエタンからなるガス状供給原料から酢酸および/または酢酸ビニルを製造するための一体化方法を開示している。この一体化方法は、エチレンおよび/またはエタンを第1反応帯域で接触酸化させて、エチレンと未反応エタンと酢酸と水とからなる生成物流を生成させる第1工程を含む。この生成物流を第2反応帯域まで直接移送して、ここで酢酸ビニルを製造するのに適する触媒の存在下に分子状酸素含有ガスと接触させることができる。
1992年(6月)No.338のリサーチ・ディスクロージャ第2244号は酢酸を製造するためのエタンおよび/またはエチレンの酸化方法を記載しており、ここでは副生物一酸化炭素を二酸化炭素で酸化させる。この開示によれば、未反応エタンおよび/またはエチレンを酸化反応器までリサイクルさせることができる。代案として、エチレンを酢酸と反応させて酢酸ビニルを生成させ、或いは酢酸および酸素と反応させて酢酸ビニルを生成させることができる。
エチレンおよび酢酸からの酢酸ビニルもしくは酢酸エチルの製造に際し、エチレンと酢酸とのモル比は望ましくは一単位(ユニティー)またはほぼ一単位である。すなわち、エタンを酸化させてエチレンと酢酸とを生成させる一体化方法において、酸化反応で生成されるエチレンと酢酸とのモル比も望ましくは一単位またはほぼ一単位である。
エチレンとエタンとかなるガス供給原料の部分酸化において、生成物流は一般にエチレンと未反応エタンと酢酸と水とで構成される。この生成物流を凝縮させ、および/または洗浄してエチレンとブタンとからなるガス流および酢酸と水とからなる液体流を生成させることができる。エチレンを含むガス流は典型的には酸化反応器までリサイクルされる。この種のエチレン含有流の連続循環は酸化反応器におけるエチレンの蓄積をもたらす。エチレンの濃度が増大するにつれ、酸化触媒は酢酸および炭素酸化物に対し一層選択的となり、これにより一単位または約一単位の所望のエチレンと酢酸とのモル比から逸れる。
すなわち、カルボン酸アルケニル(たとえば酢酸ビニル)またはカルボン酸アルキル(たとえば酢酸エチル)の改良一体化製造方法につきニーズが残されている。
特に、C〜Cアルカンの酸化により対応のアルケンおよびカルボン酸を生成させるカルボン酸アルケニルの一体化製造方法、並びにアルケンおよびカルボン酸を分子状酸素含有ガスと接触させてカルボン酸アルケニルを製造し、アルカン酸化反応帯域に供給されるアルケンの量を最適化させて酸とアルケンとの当モル比または約当モル比(たとえば0.8:1〜1.4:1)を達成しうるようにし、更にカルボン酸アルケニル反応帯域に供給されるアルケンの量を最適化させて酢酸ビニルへの高い選択率を達成しうるようにすることが望ましい。
従って第1実施形態において本発明は:
(a)酸化反応帯域にて、C〜Cアルカンと分子状酸素含有ガスと対応のアルケンと必要に応じ水とを、アルカンから対応のアルケンおよびカルボン酸への酸化につき活性な少なくとも1種の触媒の存在下に接触させて、アルケンと未反応アルカンとカルボン酸と水とからなる第1生成物流を生成させ;
(b)第1分離手段にて酸化反応帯域で生成された生成物流の少なくとも1部をアルケンと未反応アルカンとからなるガス流およびカルボン酸と水とからなる液体流に分離し;
(c)第2分離手段にて、第1分離手段から得られたガス流の少なくとも1部をアルケンおよびアルカンがリッチな各流れに分離し;
(d)第2反応帯域にて、第2分離手段から得られた前記アルケンリッチ流の少なくとも1部と対応のカルボン酸と分子状酸素含有ガスとを、カルボン酸アルケニルの製造につき活性な少なくとも1種の触媒の存在下に接触させてカルボン酸アルケニルからなる第2生成物流を生成させる
ことを特徴とするカルボン酸アルケニルの一体化製造方法を提供する。
第2実施形態において本発明は:
(a)酸化反応帯域にて、C〜Cアルカンと分子状酸素含有ガスと対応のアルケンと必要に応じ水とを、アルカンから対応のアルケンおよびカルボン酸への酸化につき活性な少なくとも1種の触媒の存在下に接触させて、アルケンと未反応アルカンとカルボン酸と水とからなる第1生成物流を生成させ;
(b)第1分離手段にて、酸化反応帯域で生成された生成物流の少なくとも1部をアルケンと未反応アルカンとからなるガス流およびカルボン酸と水とからなる液体流に分離し;
(c)第2分離手段にて、第1分離手段から得られたガス流の少なくとも1部をアルケンおよびアルカンがリッチな各流れに分離し;
(d)第2反応帯域にて、第2分離手段から得られた前記アルケンリッチ流の少なくとも1部と対応のカルボン酸とを、カルボン酸アルケニルの製造につき活性な少なくとも1種の触媒の存在下に接触させて、カルボン酸アルキルからなる第2生成物流を生成させる
ことを特徴とするカルボン酸アルキルの一体化製造方法を提供する。
有利には本発明の方法は2つの反応帯域のそれぞれに最適量のアルケンを供給することにより、全体的プロセス効率を向上させることができる。
アルカンと分子状酸素含有ガスとアルケンと水とのそれぞれは、新鮮供給物および/またはリサイクル成分として酸化反応帯域に導入することができる。
好ましくは本発明にてC〜Cアルカンはエタンであり、対応のアルケンはエチレンであり、対応のカルボン酸は酢酸である。本発明の第1具体例においては、エチレンと酢酸とを分子状酸素含有ガスと反応させて酢酸ビニルを生成させる。
本発明の第2具体例においては、エチレンと酢酸とを反応させて酢酸エチルを生成させる。
典型的には、酸化反応は固体触媒および各反応対を流動相で用いて不均質に行われる。この場合、アルケンおよび必要に応じ水の濃度は酸化反応帯域における分圧として制御することができる。
アルカンからアルケンおよびカルボン酸への酸化につき活性な触媒は当業界にて公知である、たとえば米国特許第4596787号明細書、欧州特許出願公開第0407091号明細書、ドイツ国特許出願公開第19620542号明細書、国際公開第99/20592号パンフレット、ドイツ国特許出願公開第19630832号明細書、国際公開第98/47850号パンフレット、国際公開第99/51339号パンフレット、欧州特許出願公開第01043064号明細書、国際公開第99/13980号パンフレット、米国特許第5300682号明細書および米国特許第5300684号明細書(これらの内容をここに参考のため引用する)に記載されたようなエタンからエチレンおよび酢酸への酸化につき適する任意の触媒で構成することができる。
米国特許第4596787号明細書は、実験式MoNbSb(そこに定義)を有する触媒を用いたエタンからエチレンへの低温オキシ脱水素方法に関するものであり、各元素を酸素と組み合わせて存在させる。
欧州特許出願公開第0407091号明細書は、モリブデンとレニウムとタングステンとからなる酸化触媒の存在下にエタンおよび/またはエチレンを酸化させるエチレンおよび/または酢酸の製造方法および触媒に関するものである。
ドイツ国特許出願公開第19620542号明細書は、エタンおよび/またはエチレンから酢酸を製造ためのモリブデン、パラジウム、レニウムに基づく酸化触媒に関するものである。
国際公開第99/20592号パンフレットは、高温度における式MoPd(ここでXはCr、Mn、Nb、Ta、Ti、V、TeおよびWの1種もしくはそれ以上を示し;YはB、Al、Ga、In、Pt、Zn、Cd、Bi、Ce、Co、Rh、Ir、Cu、Ag、Au、Fe、Ru、Os、K、Rb、Cs、Mg、Ca、Sr、Ba、Nb、Zr、Hf、Ni、P、Pb、Sb、Si、Sn、TlおよびUの1種もしくはそれ以上を示し、a=1,b=0.0001〜0.01、c=0.4〜1およびd=0.005〜1である)を有する触媒の存在下でのエタン、エチレンまたはその混合物および酸素からの酢酸の選択的製造方法に関するものである。
ドイツ国特許出願公開第19630832号明細書は、a=1,b>0、c>0およびd=0〜2である同様な触媒組成物に関するものである。好ましくはa=1、b=0.0001〜0.5、c=0.1〜1.0およびd=0〜1.0である。
国際公開第98/47850号パンフレットは、エタン、エチレンまたはその混合物からの酢酸の製造方法および式W(式中、XはPd、Pt、AgおよびAuの1種もしくは数種を示し、YはV、Nb、Cr、Mn、Fe、Sn、Sb、Cu、Zn、U、NiおよびBiの1種もしくは数種を示し、ZはLi、Na、K、Rb、Cs、Be、Mg、Ca、Sr、Ba、Sc、Y、La、Ti、Zr、Hf、Ru、Os、Co、Rh、Ir、B、Al、Ga、In、Tl、Si、Ge、Pb、P、AsおよびTeの1種もしくは数種を示し、a=1、b>0、c>0およびd=0〜2である)を有する触媒に関するものである。
国際公開第99/51339号パンフレットは、エタンおよび/またはエチレンから酢酸への選択的酸化のための触媒組成物に関するものであり、この組成物は酸素と組み合わせて元素MoAgIr(式中、Xは元素NbおよびVであり;YはCr、Mn、Ta、Ti、B、Al、Ga、In、Pt、Zn、Cd、Bi、Ce、Co、Rh、Cu、Au、Fe、Ru、Os、K、Rb、Cs、Mg、Ca、Sr、Ba、Zr、Hf、Ni、P、Pb、Sb、Si、Sn、Tl、U、ReおよびPdよりなる群から選択される1種もしくはそれ以上の元素であり;a、b、c、d、eおよびfは0<a≦1、0≦b<1およびa+b=1であり;0<(c+d)≦0.1;0<e≦2;および0≦f≦2であるような各元素の原子比を示す)を含む。
欧州特許出願公開第1043064号明細書は、エタンをエチレンおよび/または酢酸まで酸化させるための、および/またはエチレンを酢酸まで酸化させるための触媒組成物に関するものであり、この組成物は酸素と組み合わせて元素モリブデン、バナジウム、ニオブおよび金をパラジウムの不存在下に実験式:MoAuNb(式中、YはCr、Mn、Ta、Ti、B、Al、Ga、In、Pt、Zn、Cd、Bi、Ce、Co、Rh、Ir、Cu、Ag、Fe、Ru、Os、K、Rb、Cs、Mg、Ca、Sr、Ba、Zr、Hf、Ni、P、Pb、Sb、Si、Sn、Tl、U、ReおよびLaよりなる群から選択される1種もしくはそれ以上の元素であり;a、b、c、d、eおよびfは0<a≦1;0≦b<1およびa+b=1;10−5<c≦0.02;0<d≦2;0<e≦1;および0≦f≦2であるような各元素のグラム原子比を示す)に従って含む。
国際公開第99/13980号パンフレットは、MoNb(式中、XはP、B、Hf、TeおよびAsよりなる群から選択される少なくとも1種のプロモータ元素であり;aは約1〜約5の範囲の数であり;bは1であり、cは約0.01〜約0.5の範囲の数であり;dは0より大〜約0.1の範囲の数である)を有するエタンから酢酸への選択酸化のための触媒に関するものである。
米国特許第5300682号明細書は、VP(式中、MはCo、Cu、Re、Fe、Ni、Nb、Cr、W、U、Ta、Ti、Zr、Hf、Mn、Pt、Pd、Sn、Sb、Bi、Ce、As、AgおよびAuの1種もしくはそれ以上であり、aは0.5〜3であり、bは0.1であり、xは原子価要件を満足させる)を有する酸化触媒の使用に関するものである。
米国特許第5300684号明細書は、たとえばMo0.37Re0.250.26Nb0.07Sb0.03Ca0.02を用いる流動床酸化反応に関するものである。
本発明にて使用するのに適する他の酸化触媒は国際公開第99/13980号パンフレットに記載されており、この公報は酸素と組み合わせてMoNb(式中、X=P、B、Hf、TeもしくはAsである)の相対的グラム原子比にて各元素を有する触媒の使用に関するものであり;米国特許第6030920号は酸素と組み合わせてMoNbPdの相対的グラム原子比にて各元素を有する触媒の使用に関するものであり;国際公開第00/00284号パンフレットは酸素と組み合わせてMoNbPdおよび/またはMoLaPdの相対的グラム原子比にて各元素を有する触媒の使用に関するものであり;米国特許第6087297号明細書は酸素と組み合わせてMoPdLaの相対的グラム原子比にて各元素を有する触媒の使用に関するものであり;国際公開第00/09260号パンフレットは酸素と組み合わせてMoLaPdNb(式中、X=CuもしくはCrであり、eおよびfは0とすることができる)の相対的グラム原子比にて各元素を有する触媒の使用に関するものであり;国際公開第00/29106号パンフレットおよび国際公開第00/29105号パンフレットは酸素と組み合わせてMoGaPdNb(式中、X=La、Ta、Ge、Zn、Si、InもしくはWである)の相対的グラム原子比にて各元素を有する触媒の使用に関するものであり;国際公開第00/38833号パンフレットは酸素と組み合わせて、MoLaPdNb(式中、X=Al、Ga、GeもしくはSiである)の相対的グラム原子比にて各元素を有する触媒の使用に関するものであり、これら公報の内容物を参考のためここに引用する。
〜Cアルカンの酸化につき活性な固体触媒は支持または未支持とすることができる。適する支持体の例はシリカ、珪藻土、モンモリロナイト、アルミナ、シリカアルミナ、ジルコニア、チタニア、炭化珪素、活性炭およびその混合物を包含する。
〜Cアルカンの酸化につき活性な固定触媒は固体床もしくは流動床の形態で使用することができる。
酸化触媒は、酸化反応帯域に供給された任意のアルケンの少なくとも1部をたとえば対応のカルボン酸まで酸化すると予想される。
酸化反応帯域にて使用する分子状酸素含有ガスは空気または空気以外の分子状酸素リッチもしくはプアなガスとすることができる。適するガスは、たとえば適する希釈剤(たとえば窒素もしくは二酸化炭素)で希釈された酸素とすることができる。好ましくは分子状酸素含有ガスは酸素である。好ましくは分子状酸素含有ガスの少なくとも幾分かを、アルカンおよび適宜のアルケン供給物および任意のリサイクル流とは独立して酸化反応帯域に供給する。
本発明の方法にて酸化反応帯域に供給されるアルカンおよびアルケンは実質的に純粋とすることができ、或いはたとえば窒素、アルゴン、メタン、二酸化炭素、一酸化炭素、水素および低レベルのC/Cアルケン/アルカンの1種もしくはそれ以上と混合することもできる。
好適にはアルケンの濃度(新鮮供給物および/またはリサイクル成分として)は0より大〜リサイクル物を含め酸化反応帯域への全供給物の50モル%まで、好ましくは1〜20モル%、より好ましくは1〜15モル%である。
好適には水の濃度(新鮮供給物および/またはリサイクル成分として)はリサイクル物を含め酸化反応帯域への全供給物の0〜50モル%、好ましくは0〜25モル%である。
本発明の1具体例においては、たとえばエチレンのようなアルケンおよび水を酸化反応帯域に同時供給する。
好適にはアルケン(たとえばエチレン)および水はたとえば1:0.1〜100もしくは1:0.1〜50のような1:0.1〜250の重量比、好ましくは1:0.1〜10の重量比にて使用することができる。
固体触媒を酸化反応帯域にて使用する場合は、アルカンと対応のアルケンと分子状酸素含有ガスと適宜の水と任意のリサイクルガスとを、もしくは酸化反応帯域に500〜10,000hr−1の合計ガス空時速度(GHSV)に対応する滞留時間にて通過させる。GHSVとは反応器を通過するガスの容積(STPとして計算)を沈降触媒のバルク容積で割算したものと定義される。
本発明の酸化反応は好適には100〜400℃の範囲、典型的には140〜350℃の範囲の温度にて行うことができる。
本発明の酸化反応は好適には大気圧もしくは超大気圧にて、たとえば5〜27bargの範囲にて行うことができる。
典型的には1〜99%の範囲のアルカン変換率を本発明の酸化反応にて達成することができる。
典型的には30〜100%の範囲の酸素変換率を本発明の酸化反応にて達成することができる。
本発明の酸化反応にて、触媒は好適には触媒1kg当たり毎時10〜10000gのカルボン酸(たとえば酢酸)の範囲の生産率を有する。
酸化反応にて、触媒は好適には触媒1kg当たり毎時5〜5000gの範囲のアルケン(たとえばエチレン)の生産率を有する。
一酸化炭素は、酢酸ビニルの製造に使用される幾種かの触媒に対し悪作用を有する。たとえば、用いる触媒の性質に応じ、特に本発明の第1具体例においては第1生成物流が低濃度の一酸化炭素副生物を有することが望ましい。
すなわち特に本発明の第1具体例においては、無視しうる一酸化炭素副生物を与える触媒を酸化反応帯域にて使用することも好ましい。酸化反応帯域における追加触媒成分を用いて一酸化炭素を二酸化炭素まで酸化させることもできる。追加触媒成分を酸化触媒に或いは第2反応帯域に存在させることができ、或いは酸化反応帯域に別途の触媒として存在させることもできる。
エタンを酸化プロセスのための反応体として使用する場合、生成物流は酢酸とエチレンと水とからなり、更にエタンおよび酸素、たとえばアルゴンおよび窒素のような不活性ガス成分、並びに副生物アセトアルデヒド、一酸化炭素および二酸化炭素を含む。アセトアルデヒドおよび一酸化炭素を分子状酸素含有ガスにより変換させて、それぞれ下流プロセスで或いはリサイクル後に酸化反応にてそれぞれ酢酸と二酸化炭素とを生成させることができる。
エチレンは酸化反応の生成物流に供給物からの未変換反応体エチレンとしておよび/またはエタン反応体の酸化生成物として存在する。
酸化反応帯域からの生成物流を第1分離手段にて、アルケンと未反応アルカンとからなるガス流およびカルボン酸からなる液体流に分離する。当業界にて公知の任意適する分離手段、たとえば膜分離、凝縮もしくは蒸留を用いることができる。好ましくは分離は凝縮により行われる。
酸化プロセスからの生成物流が酢酸とエチレンとエタンと水とを含む場合、この生成物流は好ましくはエチレンとエタンとからなる頭上ガス流および酢酸と水とからなる底部液体流に分離することができる。一般に、ガス流は更に炭素酸化物および酸素をも含む。
必要に応じ、カルボン酸および/またはアルケンを酸化プロセスの生成物流から回収することができる。
第1分離手段からのガス流の少なくとも1部を、アルケンリッチ流およびアルカンリッチ流に分離すべく第2分離手段に供給する。アルカンからアルケンを分離するための任意適する手段を第2分離手段として使用することができる。適する手段は低温蒸留、化学処理、膜分離または圧力スイング吸着、好ましくは化学処理を包含する。
化学処理は、(1)アルケン/アルカンガス流をアルケンを選択的に化学吸収しうる金属塩の溶液と接触させて化学吸収されたアルケンリッチな液体流を生成させ、更に(2)アルケンリッチ流を金属塩溶液から回収する各工程で構成することができる。
適する金属塩は、アルケンとの錯体を形成しうるものである。アルケンがエチレンである場合、適する金属塩はクロム、銅(I)、マンガン、ニッケル、鉄、水銀、銀、金、白金、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、オスミウム、モリブデン、タングステンおよびレニウムを含む。
好ましくは金属塩は銀もしくは銅(I)、特に好ましくは銀を含む。
金属塩が銀塩である場合、銀塩は好ましくは硝酸銀またはフルオロ硼酸銀である。
金属塩が銅(I)塩である場合、銅(I)塩は好ましくは酢酸銅(I)、硝酸銅(I)もしくは硫酸銅(I)、特に好ましくは硝酸銅(I)である。
金属溶液は水性とすることができ、或いはたとえばピリジンのような有機窒素含有化合物とすることもできる。
ガス流と金属塩溶液との接触はたとえば吸収カラムのような任意適する手段にて行うことができる。吸収カラムには、トレーもしくはパッキング(たとえばラシッヒリングまたは構造化パッキング)を取り付けることができる。好ましくは吸収カラムにはパッキングを取り付ける。
アルケンの純度を向上させるには、吸収カラムに好適にはリボイラを装着することができる。
好ましくは吸収カラムはガスおよび金属塩溶液の向流で操作される。
好適には接触は10〜300℃、好ましくは0〜100℃の範囲の温度および1〜70barg、好ましくは3〜30bargの範囲の圧力にて行うことができる。
接触を吸収カラムにて行う場合、金属塩/アルケン錯体を含む金属塩溶液は吸収器の底部から除去することができる。
アルカンは顕著な程度まで金属塩溶液と錯体形成することがなく、吸収カラムから頭上アルカンリッチ流として除去することができる。
アルカンリッチ流は熱もしくは減圧により或いはその組み合わせにより金属塩溶液から回収することができる。好ましくは溶液を減圧にかけて、金属塩/アルケン錯体が分解してアルケンを放出するようにする。圧力減少は1つもしくはそれ以上の段階にて、たとえば1つもしくはそれ以上のフラッシュ装置にて行うことができる。
1つもしくはそれ以上のフラッシュ装置を使用する場合、アルケンリッチ流はそこから頭上流として除去される。頭上流を、必要に応じ乾燥させる前に圧縮することができる。代案として、頭上流は圧縮する前に乾燥させることもできる。アルケンリッチ流を圧縮する場合、第2反応帯域に供給するのに適する圧力まで圧縮することができる。好適には、第2反応帯域への追加アルケン供給物の圧力まで圧縮することができる。
第2分離手段から得られたアルケンリッチ流はアルケンを含むことができ、更に低レベルのアルカンと、たとえば酸素および炭素酸化物のような他の不純物とを含むことができる。
好適には、第2分離手段から得られるアルケンリッチ流(たとえばエチレンリッチ流)は少なくとも50%のアルケン、たとえば少なくとも80%のアルケンを含むことができる。
好ましくはアルケンリッチ流は少なくとも90%のアルケン、より好ましくは95%のアルケン、特に好ましくは少なくとも99%のアルケンを含む。
アルケンリッチ流は、1つもしくはそれ以上の吸収/脱着段階(たとえば1つの吸収段階および2つの脱着段階)にて金属塩溶液から回収することができる。
有利には、減少レベルの不純物を有する第2反応帯域へのアルケン供給物の使用は、第2反応帯域から排気せねばならないパージガスの量を減少させることができ、従って第2反応帯域からのアルケンの損失をも減少させる。
第2分離手段から得られたアルカンリッチ流はアルカンを含み、更に低レベルのアルケンおよびたとえば酸素および二酸化炭素のような他の不純物をも含むことができる。
必要に応じ、アルケン/アルカンガス流を金属塩溶液と接触させるに先立ちガス流を処理してたとえば二酸化炭素、酸素および酸素化物(たとえばアセトアルデヒド)のような成分を除去することができる。
第2分離手段から得られたアルカンリッチ流は、追加アルカンと一緒に酸化反応帯域へ1つもしくはそれ以上の流れとして供給することができる。
追加カルカンは新鮮アルカンとすることができ、および/または第1分離手段の後に酸化反応帯域まで循環された酸化反応帯域からの未反応アルカンとすることもできる。
第2分離手段からのアルカン流および追加アルカンを別途の供給流として或いは第2分離手段からのアルカンと追加アルカンとの両者を含む単一供給流として酸化反応帯域に導入することができる。
本発明の第1の好適具体例においては、アルケンリッチ流を1つもしくはそれ以上の流れとして追加分子状酸素含有ガス、適宜の追加アルケンおよびカルボン酸と一緒に第2反応帯域に供給して、カルボン酸アルケニル(たとえば酢酸ビニル)を生成させる。
本発明の第2具体例においては、アルケンリッチ流を1つもしくはそれ以上の流れとして適宜の追加アルケンおよびカルボン酸と一緒に第2反応帯域に供給して、カルボン酸アルキル(たとえば酢酸エチル)を生成させる。
第2分離手段からのアルケンおよび追加アルケンは、別途の供給流として或いは第2分離手段からのアルケンと追加アルケンとの両者を含む単一供給流として第2反応帯域に導入することができる。
追加アルケンは新鮮アルケンとすることができ、および/または第2反応帯域からの循環アルケンおよび/または酸化反応帯域からのアルカン/アルケン流の1部とすることもできる。
カルボン酸アルケニルもしくはカルボン酸アルキルを製造するため第2反応帯域に導入される追加アルケンは実質的に純粋とすることができ、或いはたとえば窒素、アルゴン、メタン、二酸化炭素、一酸化炭素、水素および低レベルのC/Cアルケン/アルカンの1種もしくはそれ以上と混合することもできる。
有利には本発明の第1具体例の方法は、第2反応帯域に供給される高濃度のアルケンおよび酸化反応帯域に供給される低濃度のアルケンを用いて、最適プロセス効率を達成することを可能にする。酸化反応帯域に供給されるアルケンの低濃度(全供給物の20モル%未満)は、アルケンとカルボン酸との所要の当モルもしくはほぼ当モル混合物を製造することを可能にする。第2反応帯域に供給される高濃度のアルケン(全供給物の50モル%より大)は、カルボン酸アルケニル生成物(たとえば酢酸ビニル)への選択率を最大化させる。
同様に本発明の第2具体例の方法は、第2反応帯域に供給される最適濃度のアルケンと酸化反応帯域に供給される低濃度のアルケンとを用いて、最適プロセス効率を達成することを可能にする。酸化反応帯域に供給されるアルケンの低濃度(全供給物の20モル%未満)は、アルケンとカルボン酸との所要の当モルまたはほぼ当モルの混合物を生成させることを可能にする。最適濃度のアルケンを第2反応帯域に供給して、たとえば酢酸エチルのようなカルボン酸アルキル生産物への選択率を最大化させうる。
所望に応じ、アルケン(適宜の追加アルケン供給物および第2分離手段から得られたアルケン)、たとえば第2反応帯域に供給されるエチレンの濃度は、第2反応帯域への全供給物の少なくとも50モル%、好ましくは少なくとも55モル%、より好ましくは少なくとも60モル%である。好適には、アルケンの濃度は第2反応帯域への全供給物の85モル%まで、好ましくは少なくとも50モル%〜80モル%の範囲、たとえば少なくとも55モル%〜80モル%である。
カルボン酸アルケニルを製造するため当業界で公知の触媒を本発明の方法の第1具体例に使用することができる。たとえば本発明の第2反応帯域にて使用しうる酢酸ビニルの製造につき活性な触媒は、たとえば英国特許出願公開第1559540号明細書;米国特許第5185308号明細書および欧州特許出願公開第0672453号明細書(その内容物をここに参考のため引用する)に記載された触媒を含むことができる。
英国特許出願第1559540号明細書は、エチレンと酢酸と酸素との反応による酢酸ビニルの製造につき活性な触媒を記載しており、この触媒は実質的に(1)3〜7mmの粒子直径を有する触媒支持体と0.2〜1.5ml/gの気孔容積と3.0〜9.0のpHを有する触媒支持体の10重量%水懸濁物、(2)触媒支持体の表面層に分配されたパラジウム−金合金(表面層は支持体の表面から0.5mm未満だけ延び、合金におけるパラジウムは触媒1リットル当たり1.5〜5.0gの量にて存在し、更に金は触媒1リットル当たり0.5〜2.25gの量にて存在する)、および(3)触媒1リットル当たり5〜60gのアルカリ金属酢酸塩で構成される。
米国特許第5185308号明細書は、エチレンと酢酸と酸素含有ガスとからの酢酸ビニルの製造につき活性なシェル含浸触媒を記載しており、この触媒は実質的に(1)約3〜約7mmの粒子直径および1g当たり0.2〜1.5mlの気孔容積を有する触媒、(2)触媒支持体粒子の厚さ1.0mmの最外層に分配されたパラジウムおよび金、並びに(3)酢酸カリウムの約3.5〜約9.5重量%(ここで前記触媒における金とパラジウムとの重量比は0.6〜1.25の範囲である)で構成される。
欧州特許出願公開第0672453号明細書は、パラジウム含有触媒および流動床酢酸ビニル法のためのその作成を記載している。
典型的には、第2反応帯域におけるカルボン酸アルケニル(たとえば酢酸ビニル)の製造は、各反応体を気相で存在させて不均質に行われる。
カルボン酸アルケニルを製造するため第2反応帯域にて使用される分子状酸素含有ガスは、工程(a)からの未反応分子状酸素含有ガスおよび/または追加分子状酸素含有ガスを含むことができる。
使用する場合、追加分子状酸素含有ガスは空気または空気以外の分子状酸素リッチもしくはプアなガスとすることができる。適する追加分子状酸素含有ガスは、たとえば適する希釈剤(たとえば窒素、アルゴンもしくは二酸化炭素)で希釈された酸素とすることができる。好ましくは、追加分子状酸素含有ガスは酸素である。好ましくは、分子状酸素含有ガスの少なくとも幾分かをアルケンおよびカルボン酸の各反応体とは独立して第2反応帯域に供給する。
カルボン酸アルケニルもしくはカルボン酸アルキルを製造するため第2反応帯域に供給されるカルボン酸は新鮮および/またはリサイクルの酸を含むことができる。好ましくは、第2反応帯域に導入されるカルボン酸の少なくとも1部は酸化反応帯域から生成されたカルボン酸を含む。
新鮮およびリサイクルのカルボン酸は、第2反応帯域へ別々の供給物流として或いは新鮮およびリサイクル酸の両者を含む単一供給物流として導入することができる。
カルボン酸アルケニルを製造するため第2反応帯域に供給されるカルボン酸は、たとえば酸/カルボン酸アルケニル/水の混合物から酸を分離するような下流プロセスから得られた酸の少なくとも1部を含むことができる。
第2反応帯域に供給されるカルボン酸の少なくとも1部は液体とすることができる。
固体触媒をカルボン酸アルケニルの製造につき第2反応帯域で使用する場合、第2分離手段からのアルケンと酸化反応帯域からのカルボン酸と任意の追加アルケンもしくはカルボン酸の各反応体と任意のリサイクル流と分子状酸素含有ガスとを、好ましくは第2反応帯域に500〜10,000hrの合計ガス空時速度(GHSV)にて通過させる。
カルボン酸アルケニルを製造するための第2反応帯域は好適には140〜200℃の範囲の温度にて操作することができる。
カルボン酸アルケニルを製造するための第2反応帯域は好適には50〜300psigの範囲の圧力にて操作することができる。
カルボン酸アルケニルを製造するための第2反応帯域は好適には固定床もしくは流動床プロセスのいずれかとして操作することができる。
5〜80%の範囲のカルボン酸変換率を、カルボン酸アルケニルを製造するための第2反応帯域にて達成することができる。
20〜100%の範囲の酸素変換率を、カルボン酸アルケニルの製造につき第2反応帯域にて達成することができる。
3〜100%の範囲のアルケン変換率を、カルボン酸アルケニルを製造するための第2反応帯域にて達成することができる。
好適には、カルボン酸アルケニル生成物へのアルケンに基づく選択(たとえば少なくとも85%、たとえば少なくとも90%の酢酸ビニル)を第2反応帯域にて達成することができる。
カルボン酸アルケニルを製造するための第2反応帯域にて、触媒は好適には触媒1kg当たり毎時10〜10000gの範囲のカルボン酸アルケニルの生産率を有する。
本発明の方法にて使用するアルカンがエタンである場合、カルボン酸アルケニルを製造するための第2反応帯域からの生成物流は酢酸ビニルと水と酢酸および必要に応じ更に未反応エチレンとエタンと酸素とアセトアルデヒドと窒素とアルゴンと一酸化炭素と二酸化炭素とを含む。この種の生成物流は、共沸蒸留により酢酸ビニルと水とからなる頭上フラクションおよび酢酸と水からなる底部フラクションに分離することができる。底部フラクションはカラムの底部から液体として蒸留カラムより除去することができる。更に、カラムの底部より上方にて1つもしくはそれ以上の段階からの蒸気も除去することができる。この種の蒸留工程に先立ち、存在すればエチレンとエタンとアセトアルデヒドと一酸化炭素と二酸化炭素とを第2生成物流から、好適には洗浄カラムからの頭上ガスフラクションとして除去することができ、ここで酢酸ビニルと水と酢酸とを含む液体フラクションは底部から除去される。エチレンおよび/またはエタンは酸化反応帯域および/または第2反応帯域および/または第2分離手段にリサイクルすることができる。
代案として、第2反応帯域からの生成物流の少なくとも1部を、酸化反応帯域からの生成物流の分離から得られたカルボン酸および水のフラクションの少なくとも1部と一緒に、カルボン酸アルケニルからのカルボン酸および水の分離のため蒸留カラムに供給する。
酸化反応帯域からの生成物流の少なくとも1部は第2反応帯域からの生成物流の少なくとも1部と合体させることができ、この合体された流れを1つもしくはそれ以上の流れとして蒸留カラムに供給することができる。代案として或いは追加的に、酸化反応帯域からの生成物流の少なくとも1部を1つもしくはそれ以上の流れとして、第2反応帯域からの生成物流とは別途に蒸留カラムに供給することができる。第2反応帯域からの生成物流の少なくとも1部は1つもしくはそれ以上の流れとして蒸留カラムに供給することができる。
第2反応帯域からの生成物流の蒸留分離、および酸化反応帯域からの生成物流の分離から得られたカルボン酸および水のフラクションはカルボン酸アルケニルと水とからなる頭上フラクションおよびカルボン酸と水とからなる底部フラクションを生成する。
カルボン酸アルケニル(たとえば酢酸ビニル)は頭上フラクションから、好適にはたとえばデカンテーションにより回収することができる。回収されたカルボン酸アルケニル(たとえば酢酸ビニル)は必要ならば公知方法で更に精製することができる。
カルボン酸(たとえば酢酸)と水とを含む底部フラクションは、更に精製して或いは好ましくは更に精製することなく、第2反応帯域にリサイクルすることができる。代案として、カルボン酸は底部フラクションから回収され、所望ならば公知方法により(たとえば蒸留により)更に精製することができる。
以下、本発明を図面を参照して説明する。
装置は、エタンおよび必要に応じエチレンの供給部(3)と、分子状酸素含有ガスの供給部(4)と、エタンおよびエチレンからなるリサイクルガスの供給部(5)と、エチレン/エタン分離手段(21)からのエタンの供給部(19)と、第1生成物流のための出口(18)とを設けた酸化反応帯域(1)を備える。プロセスの規模に応じ、酸化反応帯域(1)は単一反応器または数個の反応を並列もしくは直列で含むことができる。
更に装置は、第1生成物流をエチレンとエタンと炭素酸化物とからなるガス流および酢酸と水とからなる液体流に分離するためのスクラバー(6)をも備える。必要に応じ、この装置は酢酸から水を除去するための手段(図示せず)(たとえば蒸留ユニット)を含む。
装置は更にエチレンを酢酸ビニルまでアセトキシル化するための第2反応帯域(2)をも備え、これにはスクラバー(6)からの酢酸の少なくとも1部を第2反応帯域に搬送するための手段(17)と、分子状酸素含有ガスの供給部(9)とリサイクル酢酸の供給部(10)と、酢酸および/またはエチレンの適宜の供給部(8)と、エチレン/エタン分離手段(21)からのエチレンの供給部(22)とを設ける。プロセスの規模に、応じ第2反応帯域(2)は単一反応器を備え、或いは数個の反応器を並列もしくは直列で備えることができる。
装置は、副生物(たとえば二酸化炭素)をスクラバー(6)からのガス流から分離するための分離手段(16)と分離手段(16)からのガス流の少なくとも1部をエチレンリッチ流およびエタンリッチ流に分離するための分離手段(21)とを備え;第2反応帯域からの生成物のためのスクラバー(12);酢酸を第2反応帯域の生成物から分離するための手段(13);酢酸ビニル精製手段(14);適宜の酢酸精製手段(15);および二酸化炭素をスクラバー(6)から得られたガス流から分離すると共に必要に応じエチレン生成物を回収するための1つもしくはそれ以上の分離手段(16)を備える。
使用に際し、酸化反応帯域(1)には、それぞれ酢酸およびエチレンを生成させるべくエチレンの酸化につき活性な少なくとも1種の触媒を設ける。好適には酸化触媒は固体触媒である。分子状酸素含有ガスを、1つもしくはそれ以上の入口を介し供給部(4)から酸化反応帯域(1)に供給する。エタンとエチレンとを含むガス供給原料を供給部(3)から酸化反応帯域(1)に供給する。エタンとエチレンとを含むリサイクルガスをも供給部(5)から酸化反応帯域に供給する。エチレン/エタン分離手段(21)からのエタンを供給部(19)から酸化反応帯域(1)に供給する。
分子状酸素含有ガスとエタンとエチレンとリサイクルガスとを、1つもしくはそれ以上の入口を介し別々に或いは平行して或いは完全に組み合わせて酸化反応帯域(1)に導入する。必要に応じ、酸化反応器に供給された流れの少なくとも1つは更に水をも含む。
酸化反応器にて第1生成物流を生成させ、これはエチレン(生成物および/または未反応供給物として)と酢酸と水と必要に応じ未消費の分子状酸素含有ガスと未反応エタンと副生物(たとえば一酸化炭素)と二酸化炭素と不活性物とアセトアルデヒドとを含む。この生成物流の少なくとも1部をスクラバー(6)まで移送し、そこからエチレンとエタンと炭素酸化物とからなるガス流および酢酸と水とからなる液体流を除去する。ガス流の少なくとも1部を、分離手段(16)にて副生物(たとえば二酸化炭素)を分離すると共に必要に応じ当業界で公知の方法によりエチレン生成物の1部を回収した後に、ガス流をエチレンおよびエタンリッチな各流れまで分離する手段(21)に供給する。エチレンとエタンとからなる分離手段(16)からのガス流の少なくとも1部を、供給部(5)を介し酸化反応帯域(1)に循環させる。分離手段(21)は少なくとも1つの低温蒸留ユニットを備えることができる。代案として、分離手段(21)は高圧吸収カラムおよび少なくとも1個の圧力低下手段を備えることができる。ガス流を、適する金属塩溶液(たとえばエチレンと共に錯体を形成しうる硝酸銀)を含有する吸収カラムに供給する。エタン流をカラムから頭上流として除去することがき、エチレン/金属塩錯体をカラムから底部フラクションとして除去し、少なくとも1つの圧力低下手段(たとえばフラッシュ弁およびドラム)まで移送し、ここで錯体を分解させると共にエチレンリッチ流を頭上流として除去する。必要に応じ、次いでエチレン流を供給器(22)を介し第2反応帯域(2)に供給する前にコンプレッサへ供給する。分離手段(21)からのエタンリッチ流を、供給部(19)を介し酸化反応帯域(1)に供給する。
酢酸はスクラバー(6)の液体流から、たとえば蒸留により回収することができる。
液体流からの酢酸の少なくとも1部を手段(17)により、必要に応じ水を液体流から除去する手段を介し 第2反応帯域(2)(これにはアセトキシル化触媒、好適には固体触媒を設ける)に供給する。分子状酸素含有ガスを供給部(9)から第2反応帯域に供給する。酢酸をリサイクル供給部(10)から第2反応帯域に供給する。必要に応じ、追加エチレンおよび/または酢酸を供給部(8)から第2反応帯域に供給することができる。エチレンを分離手段(21)から供給部(22)からの第2反応帯域へ供給する。液体スクラバー流からの酢酸と、分子状酸素含有ガスと、リサイクル酢酸と、エチレンおよび/または酢酸の適宜の追加供給部と、分離手段(21)からのエチレンとを1つもしくはそれ以上の入口を介し別々にまたは並流として或いは完全に組み合わせて第2反応帯域に供給する。
第2反応帯域にてエチレンと酢酸と分子状酸素とが反応して、酢酸ビニルを含む第2生成物流を生成する。
第2反応生成物をスクラバー(12)まで移送し、そこから気体および液体を分離する。二酸化炭素を気体から分離すると共に、必要に応じエチレン生成物を1つもしくはそれ以上の分離段階(図示せず)にて当業界で公知の方法により回収する。残余のエチレンおよびエタンは第1および/または第2反応帯域までリサイクルすることができる。酢酸をスクラバー液から分離手段(13)にて分離し、リサイクル供給部(10)を介して第2反応帯域までリサイクルさせる。必要に応じ、酢酸生成物を手段(15)により(たとえば蒸留により)リサイクル流から回収することができる。酢酸ビニル生成物は手段(14)(たとえば蒸留)によりスクラバー液から回収される。
本発明の第1具体例の方法に使用するのに適する装置の略ブロック図を示す。

Claims (39)

  1. (a)酸化反応帯域にて、C〜Cアルカンと分子状酸素含有ガスと対応のアルケンと必要に応じ水とを、アルカンから対応のアルケンおよびカルボン酸への酸化につき活性な少なくとも1種の触媒の存在下に接触させて、アルケンと未反応アルカンとカルボン酸と水とからなる第1生成物流を生成させ;
    (b)第1分離手段にて、酸化反応帯域で生成された生成物流の少なくとも1部をアルケンと未反応アルカンとからなるガス流およびカルボン酸と水とからなる液体流に分離し;
    (c)第2分離手段にて、第1分離手段で得られたガス流の少なくとも1部をアルケンおよびアルカンがリッチな各流れに分離し;
    (d)第2反応帯域にて、第2分離手段から得られた前記アルケンリッチ流の少なくとも1部と対応のカルボン酸とを、カルボン酸アルキルの製造につき活性な少なくとも1種の触媒の存在下に接触させて、カルボン酸アルキルからなる第2生成物流を生成させる
    ことを特徴とするカルボン酸アルキルの製造方法。
  2. (a)酸化反応帯域にて、C〜Cアルカンと分子状酸素含有ガスと対応のアルケンと必要に応じ水とを、アルカンから対応のアルケンおよびカルボン酸への酸化につき活性な少なくとも1種の触媒の存在下に接触させて、アルケンと未反応アルカンとカルボン酸と水とからなる第1生成物流を生成させ;
    (b)第1分離手段にて、酸化反応帯域で生成された生成物流の少なくとも1部をアルケンと未反応アルカンとからなるガス流およびカルボン酸と水とからなる液体流に分離し;
    (c)第2分離手段にて第1分離手段から得られたガス流の少なくとも1部をアルケンおよびアルカンがリッチな各流れに分離し;
    (d)第2反応帯域にて、第2分離手段から得られた前記アルケンリッチ流の少なくとも1部と対応のカルボン酸と分子状酸素含有ガスとを、カルボン酸アルケニルの製造につき活性な少なくとも1種の触媒の存在下に接触させて、カルボン酸アルケニルからなる第2生成物流を生成させる
    ことを特徴とするカルボン酸アルケニルの製造方法。
  3. カルボン酸アルケニルを製造するための第2反応帯域にて使用される分子状酸素含有ガスが、工程(a)からの未反応分子状酸素含有ガスおよび/または追加分子状酸素含有ガスからなる請求項2に記載の方法。
  4. 追加分子状酸素含有ガスが酸素である請求項3に記載の方法。
  5. 分子状酸素含有ガスの少なくとも幾分かを、アルケンおよびカルボン酸の各反応体とは第2反応帯域まで独立して供給する請求項2〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 第2生成物流の少なくとも1部を、第1分離手段から得られたカルボン酸と水とからなる液体流の少なくとも1部と一緒に、カルボン酸アルケニルおよび水からカルボン酸を分離するための蒸留カラムに供給する請求項2〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 〜Cアルカンがエタンであり、対応のアルケンがエチレンであり、対応のカルボン酸が酢酸である請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 工程(a)における分子状酸素含有ガスが酸素である請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. アルケンの濃度(新鮮供給物および/またはリサイクル成分として)が、リサイクル物を含め酸化反応帯域への全供給物の1〜50モル%である請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. アルケンの濃度が酸化反応帯域への全供給物の1〜20モル%である請求項9に記載の方法。
  11. 水の濃度(新鮮供給物および/またはリサイクル成分とした)がリサイクル物を含め酸化反応帯域への全供給物の0〜50モル%である請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 水の濃度が酸化反応帯域への全供給物の0〜25モル%である請求項11に記載の方法。
  13. アルケンと水とを酸化反応帯域に同時供給する請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
  14. アルケンと水とを1:0.1〜250の重量比にて使用する請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 第1分離手段が膜分離、凝縮または蒸留からなる請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 分離を凝縮により行う請求項15に記載の方法。
  17. 第2分離手段が低温蒸留、化学処理、膜分離または圧力スイング吸着からなる請求項1〜16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 第2分離手段が化学処理からなる請求項17に記載の方法。
  19. 化学処理が:
    (1)アルケン/アルカンガス流を、アルケンを選択的に化学吸収しうる金属塩の溶液と接触させて、化学吸収されたアルケンリッチ液体流を生成させ、
    (2)アルケンリッチ流を金属塩溶液から回収する
    工程からなる請求項18に記載の方法。
  20. アルケンがエチレンであり、アルケンを選択的に化学吸収しうる金属塩がクロム、銅(I)、マンガン、ニッケル、鉄、水銀、銀、金、白金、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、オスミウム、モリブデン、タングステンもしくはレニウムからなる請求項19に記載の方法。
  21. 金属塩が銀もしくは銅(I)からなる請求項20に記載の方法。
  22. 金属塩が銀塩である請求項21に記載の方法。
  23. 銀塩が硝酸銀もしくはフルオロ硼酸銀である請求項22に記載の方法。
  24. 金属塩が酢酸銅(I)硝酸銅(I)もしくは硫酸銅(I)である請求項23に記載の方法。
  25. 金属塩溶液が水性であり、または有機窒素含有化合物からなる請求項19〜24のいずれか一項に記載の方法。
  26. ガス流と金属塩溶液との接触を吸収カラムにて行う請求項19〜25のいずれか一項に記載の方法。
  27. アルケンリッチ流を熱、減圧またはその組み合わせにより金属塩溶液から回収する請求項19〜26のいずれか一項に記載の方法。
  28. 溶液を、金属塩/アルケン錯体が分解してアルケンを放出するよう減圧にかける請求項27に記載の方法。
  29. アルケン/アルカンガス流と金属塩溶液との接触に先立ち、ガス流を処理して二酸化炭素、酸素および酸素化物よりなる群から選択される各成分を除去する請求項19〜28のいずれか一項に記載の方法。
  30. 第2分離手段から得られるアルカンリッチ流を、1つもしくはそれ以上の流れとして、追加アルカンと一緒に酸化反応帯域に供給する請求項1〜29のいずれか一項に記載の方法。
  31. アルケンリッチ流を、1つもしくはそれ以上の流れとして、適宜の追加アルケンと一緒に第2反応帯域に供給する請求項1〜30のいずれか一項に記載の方法。
  32. 追加アルケンを新鮮アルケンおよび/または第2反応帯域からのリサイクルアルケンおよび/または酸化反応帯域からのアルカン/アルケン流の1部としうる請求項31に記載の方法。
  33. 第2反応帯域に供給されるアルケンの濃度(適宜の追加アルケン供給物および第2分離手段から得られるアルケン)が第2反応帯域への全供給物の少なくとも50モル%である請求項1〜32のいずれか一項に記載の方法。
  34. アルケンの濃度が第2反応帯域への全供給物の少なくとも60モル%である請求項28に記載の方法。
  35. アルケンの濃度が第2反応帯域への全供給物の85モル%までである請求項33または34に記載の方法。
  36. 第2反応帯域に導入されるカルボン酸の少なくとも1部が、酸化反応帯域から生成されたカルボン酸からなる請求項1〜35のいずれか一項に記載の方法。
  37. 第1生成物流の少なくとも1部を第2生成物流の少なくとも1部と合体させ、合体流を1つもしくはそれ以上の流れとして蒸留カラムに供給する請求項1〜36のいずれか一項に記載の方法。
  38. 第1生成物流の少なくとも1部を、1つもしくはそれ以上の流れとして、第2生成物流とは別途に蒸留カラムに供給する請求項1〜37のいずれか一項に記載の法。
  39. (a)酸化反応帯域にて、エタンと分子状酸素含有ガスとエチレンと必要に応じ水とを、エタンからエチレンおよび酢酸への酸化につき活性な少なくとも1種の触媒の存在下に接触させて、エチレンと未反応エタンと酢酸と水とからなる第1生成物流を生成させ;
    (b)第1分離手段にて、酸化反応帯域で生成された生成物流の少なくとも1部をエチレンと未反応エタンとからなるガス流および酢酸と水とからなる液体流まで分離させ;
    (c)第1分離手段から得られたガス流の少なくとも1部を、エチレンを選択的に化学吸収しうる金属塩の溶液と接触させて、エタンリッチ流およびを化学吸収されたエチレンリッチ液体流を生成させ、前記エチレンリッチ流を金属塩溶液から回収し;
    (d)第2反応帯域にて、工程(c)で回収された前記エチレンリッチ流の少なくとも1部と酢酸と分子状酸素含有ガスとを、酢酸ビニルの製造につき活性な少なくとも1種の触媒の存在下に接触させて、酢酸ビニルからなる第2生成物流を生成させる
    ことを特徴とする酢酸ビニルの製造方法。
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