JP2005504166A - 有機化合物の接触分解におけるゼオライトitq−21の使用 - Google Patents
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Abstract
本発明は、有機化合物の接触分解におけるゼオライトITQ−21の使用に関する。該接触分解法においては、ゼオライトITQ−21は、唯一のゼオライト成分として触媒中に存在させるか、または少なくとも1種の第2のゼオライト成分と組合せて触媒中に存在させることができる。さらに該ゼオライトITQ−21は未変性ゼオライトITQ−21または変性ゼオライトITQ−21として触媒中に存在させることができる。ゼオライトが分解触媒の一部を構成する好ましい組合せは、該ゼオライトと少なくとも1種の第2のゼオライト成分との組合せである。好ましい変性法には、例えば、リンを用いる合成後の処理による変性法または酸性中心の導入を含む変性法が含まれる。触媒反応は、好ましくはFCC型もしくはDPC型の炭化水素分解法である。
Description
【技術分野】
【0001】
この発明は有機化合物の接触分解用触媒に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、石油化学工業においては、軽オレフィンに対する需要は絶えず増加している[マルシリィー C.、「表面科学と触媒作用に関する研究」、第135巻、第37頁(2001年);「炭化水素の加工」、第80巻、第6号、第23頁(2001年)]。C3〜C5オレフィンの製造においては、蒸気分解法と共に、流動接触分解(FCC)法もしくはその変形法およびディープ(deep)接触分解(DCC)法が多用されている。特に接触分解によれば、最も需要の高いオレフィンの1種であるプロピレンが多量に製造される。さらに精油所においては、FCC法によって約30%のガソリンが得られており、ガソリンの地球規模での余剰生産がなされている現状(特に、ヨーロッパにおける現状)においては、FCCユニットのプロピレンに対する選択率を増加させることによって該ユニットの経済的収率を最適化することができる。
【0003】
FCC法によって製造されるプロピレンの量は該ユニットの稼働条件の修正(例えば、反応器の昇温)によって増加させることができる。しかしながら、この方法にはガス類(特に望ましくない乾燥ガス)の相当な増加を伴う。ゼオライト混合物を含有する触媒組成物の使用によってより良好な結果が得られる。FCC触媒の添加剤としてゼオライトZSM−5を使用する場合には、C3オレフィンとC4オレフィンの増加がもたらされる。この点に関しては、次の文献を参照されたい:US−3758403、US−3769202、US−3894931、US−3894933、US−3894934、US−3926782、US−4309280、US−4309279、US−437458;ブカナン、J.S.およびアデウイ、Y.G.、「アプライド・キャタリシス A:ジェネラル」第134巻、第247頁(1996年);マドン、R.J.、「ジャーナル・オブ・キャタリシス」、第129巻(1)、第275頁(1991年)。しかしながら、ゼオライトZSM−5の導入は、全転化率に対してほとんど効果がないか、全く効果がないことが知られている(「表面科学と触媒作用に関する研究」、第76巻、第499頁(1993年)参照)。
【0004】
ガソリンのバレルオクタン価(barrel octane number)の増加とC3〜C4オレフィン(特にプロピレン)の収率増加の観点からは、供給原料を転化させる別のゼオライトを見出すことは有利である。この目的のために、孔径が中位もしくは大きな孔を有する多くのゼオライトに関する研究がなされてきている。ゼオライトMCM−22、オメガL、モルデナイトおよびBEA等の使用が例示される。これらについては次の文献を参照されたい:J. Catal.、第165巻、第102頁(1997年);Stud. Surf. Sci. and Catal.、第46巻、第115頁(1989年);US−5314612;EP−489324;US−474292;US−4137152;EP−350331;FR−2661621。
【0005】
スペイン国特許出願P200101145の明細書には、特性X−線回折図形によって規定される構造を有する「ITQ−21」と呼ばれる新規なゼオライトが有機化合物、特に石油から誘導される炭化水素フラクションまたは合成フラクションを分解するための活性ゼオライト成分として開示されている。回折ピークの相対強度、幅および位置は該ゼオライトの化学組成並びにゼオライト結晶の大きさと水和度に応じて変化する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、ITQ−21を有機化合物の分解と転化のための触媒としての使用可能性については現在までのところ知られておらず、本発明の課題はこの点にある。
このゼオライトの細孔トポロジーは、該ゼオライトに、接触分解ユニット供給原料の分解活性を付与すると共に、単独使用および/または他のゼオライトとの併用によって製造されるガソリンの良好なオクタン価とオレフィン(特にプロピレン)の良好な収率をもたらすことが判明した。
【課題を解決するための手段】
【0007】
即ち本発明は、有機化合物の接触分解法におけるゼオライトITQ−21の使用に関する。この接触分解法においては、ゼオライトITQ−21は、触媒の唯一のゼオライト成分として触媒中に存在していてもよく、あるいは、少なくとも1種の第2ゼオライト成分と触媒中に共存していてもよい。さらに、ゼオライトITQ−21は未変性ゼオライトITQ−21または変性ゼオライトITQ−21として触媒中に存在していてもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
スペイン国特許出願P200101145の明細書に記載されているゼオライトITQ−21は次式で表される化学的組成を有する:
X2O3:nYO2:mZO2
式中、(n+m)は少なくとも5であり、Xは3価元素を示し、ZはGeを示し、YはGe以外の少なくとも1種の4価元素を示し、Y/Z比は少なくとも1である。
【0009】
ゼオライトITQ−21は、7Åよりも大きな孔径を有する大孔ゼオライトである。この物質は、特有のX線回折図形によって特徴づけられる新規な構造もしくはトポロジー(topology)を有する。他の既知のゼオライトを差別化される合成後のゼオライトITQ−21の回折図形における主要なピークを以下の表1に示す。
【0010】
【表1】
【0011】
このゼオライトITQ−21をか焼処理に付すと、該ゼオライトの結晶構造は、以下の表2に示す最も特徴的なピークを有するX線回折図形によって特徴づけられる。
【0012】
【表2】
【0013】
ゼオライトITQ−21はフッ化物媒体またはOH−媒体中において、有機構造規定剤(organic structure-directing agent)(例えば、N−メチルスパルテイニウムカチオン)を使用してゲルを形成させることによって合成することができる。この場合、該ゲルの組成中には1種もしくは2種以上のTIV元素源(特にSiとGeが好ましい)および1種もしくは2種以上のTIII元素源(特にAl、BおよびGaが好ましい)が含まれる(TIV/TIII比>10)。合成後のゼオライトは350〜700℃の温度でのか焼処理に付されるので、直接的にもしくは常套のイオン交換法(希土類元素を用いるイオン交換法を含む)を介して、酸化型のゼオライトが得られる。この形態のゼオライトは、本発明において使用するゼオライトITQ−21としては好ましい形態のものである。
【0014】
本発明の特定の態様においては、ゼオライトITQ−21は、分解触媒中において、該触媒の唯一の成分として存在させる。
【0015】
本発明の別の態様においては、ゼオライトITQ−21は、少なくとも1種の第2の成分と触媒中に共存させる。好ましい態様においては、この第2の成分はゼオライト成分である。従って、例えば、ゼオライトITQ−21は次の群から選択される1種もしくは2種以上のゼオライト成分と併用することができる:14員環によって制限される細孔を有するゼオライト構造から形成されるゼオライト成分、12員環を有する構造から形成されるゼオライト成分、11員環を有する構造から形成されるゼオライト成分、10員環を有する構造から形成されるゼオライト成分、およびこれらの混合物。
【0016】
14員環によって制限される細孔を有するゼオライト構造によって形成されるゼオライト成分には、CIT−5およびUTD−1が含まれる。12員環によって制限される細孔構造を有するゼオライト成分には、例えば、ベータゼオライト、ITQ−7、ゼオライトYおよびSSZ−33が含まれる。11員環によって制限される細孔構造を有するゼオライト成分には、例えば、UN−86が含まれる。10員環によって制限される細孔構造を有するゼオライト成分には、例えばZSM−5、SAPO−11およびMCM−22が含まれる。
【0017】
本発明の1つの観点は、分離粒子の物理的混合物を含有する分解触媒としての使用可能性である。
特定の態様においては、分離粒子の物理的混合物は、ゼオライトITQ−21を含有する粒子のみから成る。
【0018】
別の特定の態様においては、分解触媒がゼオライトITQ−21と少なくとも1種の第2成分を含有すると共に、粒子の物理的混合物から成る場合には、該第2成分は、ゼオライトITQ−21と同じ粒子中の触媒中に物理的に存在していてもよく、あるいは、該第2成分は、ITQ−21とは異なる粒子中の触媒中に物理的に存在していてもよい。
【0019】
好ましい態様においては、触媒がゼオライトと少なくとも1種の第2成分を含有する場合には、該第2成分はゼオライトY、ベータゼオライトおよびZSM−5から選択され、また、該第2成分はITQ−21を含有する粒子とは別々の粒子中に存在し、触媒中のその含有量はゼオライトITQ−21に対して2〜80重量%である。
【0020】
本発明は、ゼオライトITQ−21の使用であって、分解触媒中における変性ゼオライトとしての単独使用もしくは他成分との併用に関する。
【0021】
ゼオライトITQ−21の好ましい変性法は、合成後にリンを用いて処理する方法である。リンを用いるこの合成後の処理においては、リンの添加量は、ゼオライトITQ−21に対して0〜8重量%である。
【0022】
リンを用いる合成後の処理においては、次の群から選択されるリン化合物を用いる含浸法によってゼオライト中へ組み込んでもよい:H3PO3、H3PO4、(NH4)3PO4、(NH4)2HPO4、(NH4)H2PO4、およびこれらの塩類並びにこれらの混合物。
【0023】
リンを組み込む合成後の後処理に付すことによって、350〜700℃でか焼される生成物が得られる。
【0024】
さらに、リンを用いる合成後の後処理は、分離したゼオライトITQ−21についておこなってもよく、あるいはその他の成分を含む触媒中に組み込まれたゼオライトITQ−21についておこなってもよい。
【0025】
本発明の別の観点によれば、ゼオライトITQ−21は酸性中心を有しており、該ゼオライトは少なくとも1種のTIV元素、好ましくは2種のTIV元素(特にSiとGeが好ましい)および少なくも1種のTIII元素(特にAl、B、FeおよびGaが好ましい)から形成されてもよい。この初期組成においては、TIVとTIIIのモル比は10〜10000、好ましくは15〜1000であってもよい。
【0026】
ゼオライトITQ−21は、他のイオンを用いる全体的もしくは部分的なイオン交換によって変性されたゼオライトとして分解触媒中に存在していてもよい。この種のイオンは2価イオン、3価イオン、希土類元素カチオンおよびこれらの混合カチオンから選択していてもよい。
【0027】
ゼイライトITQ−21はプロトン形態で触媒中に存在していてもよい。
【0028】
本発明のさらに別の観点によれば、ゼオライトITQ−21は、マトリックス中に組み込まれた触媒中に存在していてもよい。該マトリックスは次のマトリックスから選択してもよい:少なくとも1種のバインダーおよび唯一のゼオライト成分としてのゼオライトITQ−21を含有するマトリックス、並びに少なくとも1種のバインダー、ゼオライトITQ−21および少なくとも1種の第2ゼオライト成分を含有するマトリックス(第2のゼオライト成分は、好ましくは少なくとも1種のゼオライトY、ベータゼオライトおよびZSM−5から選択される)。
【0029】
さらに、触媒組成物はバインダーおよびFCC触媒において常用されている他の添加剤、例えばカオリン、アルミナ−シリカまたはこれらの混合物を含有していてもよい。
【0030】
本発明によれば、ゼオライトITQ−21は、単独成分または共存成分として石油から誘導される炭化水素フラクションの分解用触媒または合成炭化水素フラクションの分解用触媒の一部を構成してもよい。
【0031】
好ましくは、接触分解法は流動接触分解(FCC)法およびディープ接触分解(DCC)法から選択される。
【0032】
ゼオライトITQ−21を含有するFCC触媒の場合、該触媒は他のゼオライト、例えばゼオライトY、ベータゼオライトおよびZSM−5を、該触媒と同じ粒子中または別の粒子中に含有していてよもよい。このような場合、分解生成物の組成は、種々のゼオライトの組合せ効果によって決定される。
【0033】
本発明の特定の態様によれば、触媒法は、ゼオライトITQ−21を触媒の唯一の成分または添加剤として存在させるFCC接触分解法である。該ゼオライトを添加剤として使用する場合、その添加量は、触媒の全重量に対して2〜60重量%にするのが好ましい。
【実施例】
【0034】
以下の実施例は本発明の要旨を例示的に説明するものである。
(実施例1)
ゼオライトITQ−21成分の試料の合成
酸化ゲルマニウム(0.95g)をN−メチルスパテイニウムヒドロキシド溶液(0.58mol/1000g)85.70gに溶解させた。テトラエチルオルトシリケート(18.94g)とアルミニウムイソプロポキシド(0.82g)をこの溶液中での加水分解処理に付した。この場合、加水分解中に生成したアルコールが完全に蒸発するまでは撹拌を続行した。最後に、フッ化水素酸(48.1重量%)2.08gを添加し、得られた混合物を、テフロン(登録商標)で内張りしたスチール製オートクレーブ内において撹拌下175℃で7日間加熱した。
合成したゲルの最終組成は次の通りである:
0.91SiO2:0.09GeO2:0.02Al2O3:0.50C16H29NOH:0.50HF:3H2O
上記生成物を濾過処理に付し、洗浄後、100℃での乾燥処理に付すことによって得られた固体の粉末試料のX線回折図形のデータを図1と表3に示す。
【0035】
【表3】
【0036】
(実施例2)
実施例1で得られたゼオライトを、550℃で3時間の空気中でのか焼処理に付した。このか焼物のX線回折図形のデータを以下の表4に示す。
【0037】
【表4】
【0038】
(実施例3)
ITQ−21を含有する触媒を用いる真空ガス油の接触分解
この実施例においては、実施例1で調製したゼオライトを550℃で5時間の空気中でのか焼処理に付して得られた試料0.50gをシリカ(2.50g)中へ分散させ、この混合物を十分に均一化した後、ペレット化し、このペレットを乳鉢で粉砕し、次いで篩分けして粒径が0.59〜0.84mmのフラクションを用いることによってプライマー触媒(触媒A)を調製した。
【0039】
この触媒を用いて、以下の表5に示す特性を有する真空ガス油の接触分解反応を「マイクロ活性試験(MAT)」用固定床反応器内において500℃でおこなった。この場合、ガス油(供給物)の供給時間は60秒間とし、また(ゼオライトの重量)/(供給物の重量)比で表示される触媒/供給物の比を変化させた。ガソリン、ディーゼル(LCO)、ガスおよびコークスの全収率として定義される全転化率が70%のときの内挿収率を以下の表6に示す。また、プロピレンと他の生成物の収率を、一定のガス収率(ガス収率が25%のときの内挿収率)と比較して以下の表7に示す。
【0040】
【表5】
【0041】
【表6】
【0042】
【表7】
【0043】
これらの表は、市販の単位格子が24.28ÅのUSYゼオライト(「ゼオリスト(Zeolyst)CBV720」;ゼオライトUSY−1と呼ぶ)[触媒B]および市販のベータゼオライト(「ゼオリスト CP806−BL25」;Si/Al比:13)[触媒C]を用いて得られた真空ガス油の接触分解の結果を比較するデータを示す。触媒Bおよび触媒Cは、市販のこれらのゼオライトをシリカと混合し、得られた混合物を触媒Aの場合と同様にして処理することによって調製した。これらの結果は、本発明において使用されるゼオライトを含有する触媒Aが、一定の転化率(表6)とガスフラクション(表7)の範囲内において、他の触媒に比べて、より高い活性を示すと共に、より多量のプロピレンを生成させることを示す。
【0044】
(実施例4)
H2O蒸気の存在下で失活させたITQ−21を含有する触媒を用いる真空ガス油の接触分解
本発明において使用する純粋な粉状ゼオライトを100% H2O蒸気雰囲気下において720℃で5時間処理した(BET比表面積:280m2/g)。この水蒸気処理したゼオライト1gを、実施例3に記載のようにしてシリカ2gと混合することによって触媒Dを調製した。USYゼオライト(USY−2と呼ぶ)1gをシリカ2gと混合することによって別の触媒(触媒E)を調製した(この触媒の粒径は先の触媒の粒径と同様にした)。なお、ゼオライトUSY−2の単位格子は2.425nmであり、またそのBET比表面積は291m2/gである。
【0045】
実施例3に記載のようにして測定したガス油の接触分解の結果を以下の表8および表9に示す。これらの表の結果は、ゼオライトITQ−21の触媒特性が、水蒸気処理後でも依然として保持され、これによって、一定の転化率(表8)とガスフラクション(表9)の範囲内において、他触媒と比較し得る高いプロピレン収率がもたらされることを示す。
【0046】
【表8】
【0047】
【表9】
【0048】
(実施例5)
ITQ−21またはゼオライトUSY−1とZSM−5との混合物を用いる真空ガス油の接触分解
この実施例においては、実施例3に記載のようにして調製した本発明において使用するゼオライト(触媒F)または実施例3に記載のゼオライトUSY−1とゼオライトZSM−5(Si/Al比=40)(「ゼオリスト CBV8020」)との1:0.2(重量比)混合物(触媒G)を用いた真空ガス油(表5)の分解における活性と選択性に関する比較データを示す。反応は520℃で30秒間おこなった。
得られた結果を以下の表10および表11に示す。これらの表は、本発明において使用するゼオライトに基づく触媒Fが、ゼオライトUSY−1(24.28Å)とゼオライトZSM−5を併用した触媒Gに比べて、より多量のプロピレンを生成することを示す。
【0049】
【表10】
【0050】
【表11】
【0051】
(実施例6)
ゼオライト成分としてITQ−21を用いる真空ガス油の接触分解中で得られるガソリンの品質
この実施例においては、実施例3および実施例4における真空ガス油の分解中で得られるガソリンのPIONA(パラフィン、イソパラフィン、オレフィンおよび芳香族炭化水素)分析をおこなった。分析結果を以下の表12および表13に示す。
【0052】
【表12】
【0053】
【表13】
【0054】
表12の結果から明らかなように、ゼオライトITQ−21に基づく触媒は、ゼオライトUSY−1(24.28Å)の場合に比べて、オレフィン含有量が少ないガソリンであって、より高いリサーチオクタン価(RON)とモーターオクタン価(MON)を示すガソリンを生成する。
さらに、表13の結果から明らかなように、水蒸気で処理したゼオライトITQ−21に基づく触媒(触媒D)は比較的高いオレフィン含有量をもたらすが、この含有量は、ゼオライトUSY−2(24.25Å)を用いて得られるガソリンのオレフィン含有量に比べれば低い値である。また、ITQ−21に基づく触媒を用いて得られるガソリンはより高いRONとMONを示す。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】実施例1で得られたX線回折図形である。
【0001】
この発明は有機化合物の接触分解用触媒に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、石油化学工業においては、軽オレフィンに対する需要は絶えず増加している[マルシリィー C.、「表面科学と触媒作用に関する研究」、第135巻、第37頁(2001年);「炭化水素の加工」、第80巻、第6号、第23頁(2001年)]。C3〜C5オレフィンの製造においては、蒸気分解法と共に、流動接触分解(FCC)法もしくはその変形法およびディープ(deep)接触分解(DCC)法が多用されている。特に接触分解によれば、最も需要の高いオレフィンの1種であるプロピレンが多量に製造される。さらに精油所においては、FCC法によって約30%のガソリンが得られており、ガソリンの地球規模での余剰生産がなされている現状(特に、ヨーロッパにおける現状)においては、FCCユニットのプロピレンに対する選択率を増加させることによって該ユニットの経済的収率を最適化することができる。
【0003】
FCC法によって製造されるプロピレンの量は該ユニットの稼働条件の修正(例えば、反応器の昇温)によって増加させることができる。しかしながら、この方法にはガス類(特に望ましくない乾燥ガス)の相当な増加を伴う。ゼオライト混合物を含有する触媒組成物の使用によってより良好な結果が得られる。FCC触媒の添加剤としてゼオライトZSM−5を使用する場合には、C3オレフィンとC4オレフィンの増加がもたらされる。この点に関しては、次の文献を参照されたい:US−3758403、US−3769202、US−3894931、US−3894933、US−3894934、US−3926782、US−4309280、US−4309279、US−437458;ブカナン、J.S.およびアデウイ、Y.G.、「アプライド・キャタリシス A:ジェネラル」第134巻、第247頁(1996年);マドン、R.J.、「ジャーナル・オブ・キャタリシス」、第129巻(1)、第275頁(1991年)。しかしながら、ゼオライトZSM−5の導入は、全転化率に対してほとんど効果がないか、全く効果がないことが知られている(「表面科学と触媒作用に関する研究」、第76巻、第499頁(1993年)参照)。
【0004】
ガソリンのバレルオクタン価(barrel octane number)の増加とC3〜C4オレフィン(特にプロピレン)の収率増加の観点からは、供給原料を転化させる別のゼオライトを見出すことは有利である。この目的のために、孔径が中位もしくは大きな孔を有する多くのゼオライトに関する研究がなされてきている。ゼオライトMCM−22、オメガL、モルデナイトおよびBEA等の使用が例示される。これらについては次の文献を参照されたい:J. Catal.、第165巻、第102頁(1997年);Stud. Surf. Sci. and Catal.、第46巻、第115頁(1989年);US−5314612;EP−489324;US−474292;US−4137152;EP−350331;FR−2661621。
【0005】
スペイン国特許出願P200101145の明細書には、特性X−線回折図形によって規定される構造を有する「ITQ−21」と呼ばれる新規なゼオライトが有機化合物、特に石油から誘導される炭化水素フラクションまたは合成フラクションを分解するための活性ゼオライト成分として開示されている。回折ピークの相対強度、幅および位置は該ゼオライトの化学組成並びにゼオライト結晶の大きさと水和度に応じて変化する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、ITQ−21を有機化合物の分解と転化のための触媒としての使用可能性については現在までのところ知られておらず、本発明の課題はこの点にある。
このゼオライトの細孔トポロジーは、該ゼオライトに、接触分解ユニット供給原料の分解活性を付与すると共に、単独使用および/または他のゼオライトとの併用によって製造されるガソリンの良好なオクタン価とオレフィン(特にプロピレン)の良好な収率をもたらすことが判明した。
【課題を解決するための手段】
【0007】
即ち本発明は、有機化合物の接触分解法におけるゼオライトITQ−21の使用に関する。この接触分解法においては、ゼオライトITQ−21は、触媒の唯一のゼオライト成分として触媒中に存在していてもよく、あるいは、少なくとも1種の第2ゼオライト成分と触媒中に共存していてもよい。さらに、ゼオライトITQ−21は未変性ゼオライトITQ−21または変性ゼオライトITQ−21として触媒中に存在していてもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
スペイン国特許出願P200101145の明細書に記載されているゼオライトITQ−21は次式で表される化学的組成を有する:
X2O3:nYO2:mZO2
式中、(n+m)は少なくとも5であり、Xは3価元素を示し、ZはGeを示し、YはGe以外の少なくとも1種の4価元素を示し、Y/Z比は少なくとも1である。
【0009】
ゼオライトITQ−21は、7Åよりも大きな孔径を有する大孔ゼオライトである。この物質は、特有のX線回折図形によって特徴づけられる新規な構造もしくはトポロジー(topology)を有する。他の既知のゼオライトを差別化される合成後のゼオライトITQ−21の回折図形における主要なピークを以下の表1に示す。
【0010】
【表1】
【0011】
このゼオライトITQ−21をか焼処理に付すと、該ゼオライトの結晶構造は、以下の表2に示す最も特徴的なピークを有するX線回折図形によって特徴づけられる。
【0012】
【表2】
【0013】
ゼオライトITQ−21はフッ化物媒体またはOH−媒体中において、有機構造規定剤(organic structure-directing agent)(例えば、N−メチルスパルテイニウムカチオン)を使用してゲルを形成させることによって合成することができる。この場合、該ゲルの組成中には1種もしくは2種以上のTIV元素源(特にSiとGeが好ましい)および1種もしくは2種以上のTIII元素源(特にAl、BおよびGaが好ましい)が含まれる(TIV/TIII比>10)。合成後のゼオライトは350〜700℃の温度でのか焼処理に付されるので、直接的にもしくは常套のイオン交換法(希土類元素を用いるイオン交換法を含む)を介して、酸化型のゼオライトが得られる。この形態のゼオライトは、本発明において使用するゼオライトITQ−21としては好ましい形態のものである。
【0014】
本発明の特定の態様においては、ゼオライトITQ−21は、分解触媒中において、該触媒の唯一の成分として存在させる。
【0015】
本発明の別の態様においては、ゼオライトITQ−21は、少なくとも1種の第2の成分と触媒中に共存させる。好ましい態様においては、この第2の成分はゼオライト成分である。従って、例えば、ゼオライトITQ−21は次の群から選択される1種もしくは2種以上のゼオライト成分と併用することができる:14員環によって制限される細孔を有するゼオライト構造から形成されるゼオライト成分、12員環を有する構造から形成されるゼオライト成分、11員環を有する構造から形成されるゼオライト成分、10員環を有する構造から形成されるゼオライト成分、およびこれらの混合物。
【0016】
14員環によって制限される細孔を有するゼオライト構造によって形成されるゼオライト成分には、CIT−5およびUTD−1が含まれる。12員環によって制限される細孔構造を有するゼオライト成分には、例えば、ベータゼオライト、ITQ−7、ゼオライトYおよびSSZ−33が含まれる。11員環によって制限される細孔構造を有するゼオライト成分には、例えば、UN−86が含まれる。10員環によって制限される細孔構造を有するゼオライト成分には、例えばZSM−5、SAPO−11およびMCM−22が含まれる。
【0017】
本発明の1つの観点は、分離粒子の物理的混合物を含有する分解触媒としての使用可能性である。
特定の態様においては、分離粒子の物理的混合物は、ゼオライトITQ−21を含有する粒子のみから成る。
【0018】
別の特定の態様においては、分解触媒がゼオライトITQ−21と少なくとも1種の第2成分を含有すると共に、粒子の物理的混合物から成る場合には、該第2成分は、ゼオライトITQ−21と同じ粒子中の触媒中に物理的に存在していてもよく、あるいは、該第2成分は、ITQ−21とは異なる粒子中の触媒中に物理的に存在していてもよい。
【0019】
好ましい態様においては、触媒がゼオライトと少なくとも1種の第2成分を含有する場合には、該第2成分はゼオライトY、ベータゼオライトおよびZSM−5から選択され、また、該第2成分はITQ−21を含有する粒子とは別々の粒子中に存在し、触媒中のその含有量はゼオライトITQ−21に対して2〜80重量%である。
【0020】
本発明は、ゼオライトITQ−21の使用であって、分解触媒中における変性ゼオライトとしての単独使用もしくは他成分との併用に関する。
【0021】
ゼオライトITQ−21の好ましい変性法は、合成後にリンを用いて処理する方法である。リンを用いるこの合成後の処理においては、リンの添加量は、ゼオライトITQ−21に対して0〜8重量%である。
【0022】
リンを用いる合成後の処理においては、次の群から選択されるリン化合物を用いる含浸法によってゼオライト中へ組み込んでもよい:H3PO3、H3PO4、(NH4)3PO4、(NH4)2HPO4、(NH4)H2PO4、およびこれらの塩類並びにこれらの混合物。
【0023】
リンを組み込む合成後の後処理に付すことによって、350〜700℃でか焼される生成物が得られる。
【0024】
さらに、リンを用いる合成後の後処理は、分離したゼオライトITQ−21についておこなってもよく、あるいはその他の成分を含む触媒中に組み込まれたゼオライトITQ−21についておこなってもよい。
【0025】
本発明の別の観点によれば、ゼオライトITQ−21は酸性中心を有しており、該ゼオライトは少なくとも1種のTIV元素、好ましくは2種のTIV元素(特にSiとGeが好ましい)および少なくも1種のTIII元素(特にAl、B、FeおよびGaが好ましい)から形成されてもよい。この初期組成においては、TIVとTIIIのモル比は10〜10000、好ましくは15〜1000であってもよい。
【0026】
ゼオライトITQ−21は、他のイオンを用いる全体的もしくは部分的なイオン交換によって変性されたゼオライトとして分解触媒中に存在していてもよい。この種のイオンは2価イオン、3価イオン、希土類元素カチオンおよびこれらの混合カチオンから選択していてもよい。
【0027】
ゼイライトITQ−21はプロトン形態で触媒中に存在していてもよい。
【0028】
本発明のさらに別の観点によれば、ゼオライトITQ−21は、マトリックス中に組み込まれた触媒中に存在していてもよい。該マトリックスは次のマトリックスから選択してもよい:少なくとも1種のバインダーおよび唯一のゼオライト成分としてのゼオライトITQ−21を含有するマトリックス、並びに少なくとも1種のバインダー、ゼオライトITQ−21および少なくとも1種の第2ゼオライト成分を含有するマトリックス(第2のゼオライト成分は、好ましくは少なくとも1種のゼオライトY、ベータゼオライトおよびZSM−5から選択される)。
【0029】
さらに、触媒組成物はバインダーおよびFCC触媒において常用されている他の添加剤、例えばカオリン、アルミナ−シリカまたはこれらの混合物を含有していてもよい。
【0030】
本発明によれば、ゼオライトITQ−21は、単独成分または共存成分として石油から誘導される炭化水素フラクションの分解用触媒または合成炭化水素フラクションの分解用触媒の一部を構成してもよい。
【0031】
好ましくは、接触分解法は流動接触分解(FCC)法およびディープ接触分解(DCC)法から選択される。
【0032】
ゼオライトITQ−21を含有するFCC触媒の場合、該触媒は他のゼオライト、例えばゼオライトY、ベータゼオライトおよびZSM−5を、該触媒と同じ粒子中または別の粒子中に含有していてよもよい。このような場合、分解生成物の組成は、種々のゼオライトの組合せ効果によって決定される。
【0033】
本発明の特定の態様によれば、触媒法は、ゼオライトITQ−21を触媒の唯一の成分または添加剤として存在させるFCC接触分解法である。該ゼオライトを添加剤として使用する場合、その添加量は、触媒の全重量に対して2〜60重量%にするのが好ましい。
【実施例】
【0034】
以下の実施例は本発明の要旨を例示的に説明するものである。
(実施例1)
ゼオライトITQ−21成分の試料の合成
酸化ゲルマニウム(0.95g)をN−メチルスパテイニウムヒドロキシド溶液(0.58mol/1000g)85.70gに溶解させた。テトラエチルオルトシリケート(18.94g)とアルミニウムイソプロポキシド(0.82g)をこの溶液中での加水分解処理に付した。この場合、加水分解中に生成したアルコールが完全に蒸発するまでは撹拌を続行した。最後に、フッ化水素酸(48.1重量%)2.08gを添加し、得られた混合物を、テフロン(登録商標)で内張りしたスチール製オートクレーブ内において撹拌下175℃で7日間加熱した。
合成したゲルの最終組成は次の通りである:
0.91SiO2:0.09GeO2:0.02Al2O3:0.50C16H29NOH:0.50HF:3H2O
上記生成物を濾過処理に付し、洗浄後、100℃での乾燥処理に付すことによって得られた固体の粉末試料のX線回折図形のデータを図1と表3に示す。
【0035】
【表3】
【0036】
(実施例2)
実施例1で得られたゼオライトを、550℃で3時間の空気中でのか焼処理に付した。このか焼物のX線回折図形のデータを以下の表4に示す。
【0037】
【表4】
【0038】
(実施例3)
ITQ−21を含有する触媒を用いる真空ガス油の接触分解
この実施例においては、実施例1で調製したゼオライトを550℃で5時間の空気中でのか焼処理に付して得られた試料0.50gをシリカ(2.50g)中へ分散させ、この混合物を十分に均一化した後、ペレット化し、このペレットを乳鉢で粉砕し、次いで篩分けして粒径が0.59〜0.84mmのフラクションを用いることによってプライマー触媒(触媒A)を調製した。
【0039】
この触媒を用いて、以下の表5に示す特性を有する真空ガス油の接触分解反応を「マイクロ活性試験(MAT)」用固定床反応器内において500℃でおこなった。この場合、ガス油(供給物)の供給時間は60秒間とし、また(ゼオライトの重量)/(供給物の重量)比で表示される触媒/供給物の比を変化させた。ガソリン、ディーゼル(LCO)、ガスおよびコークスの全収率として定義される全転化率が70%のときの内挿収率を以下の表6に示す。また、プロピレンと他の生成物の収率を、一定のガス収率(ガス収率が25%のときの内挿収率)と比較して以下の表7に示す。
【0040】
【表5】
【0041】
【表6】
【0042】
【表7】
【0043】
これらの表は、市販の単位格子が24.28ÅのUSYゼオライト(「ゼオリスト(Zeolyst)CBV720」;ゼオライトUSY−1と呼ぶ)[触媒B]および市販のベータゼオライト(「ゼオリスト CP806−BL25」;Si/Al比:13)[触媒C]を用いて得られた真空ガス油の接触分解の結果を比較するデータを示す。触媒Bおよび触媒Cは、市販のこれらのゼオライトをシリカと混合し、得られた混合物を触媒Aの場合と同様にして処理することによって調製した。これらの結果は、本発明において使用されるゼオライトを含有する触媒Aが、一定の転化率(表6)とガスフラクション(表7)の範囲内において、他の触媒に比べて、より高い活性を示すと共に、より多量のプロピレンを生成させることを示す。
【0044】
(実施例4)
H2O蒸気の存在下で失活させたITQ−21を含有する触媒を用いる真空ガス油の接触分解
本発明において使用する純粋な粉状ゼオライトを100% H2O蒸気雰囲気下において720℃で5時間処理した(BET比表面積:280m2/g)。この水蒸気処理したゼオライト1gを、実施例3に記載のようにしてシリカ2gと混合することによって触媒Dを調製した。USYゼオライト(USY−2と呼ぶ)1gをシリカ2gと混合することによって別の触媒(触媒E)を調製した(この触媒の粒径は先の触媒の粒径と同様にした)。なお、ゼオライトUSY−2の単位格子は2.425nmであり、またそのBET比表面積は291m2/gである。
【0045】
実施例3に記載のようにして測定したガス油の接触分解の結果を以下の表8および表9に示す。これらの表の結果は、ゼオライトITQ−21の触媒特性が、水蒸気処理後でも依然として保持され、これによって、一定の転化率(表8)とガスフラクション(表9)の範囲内において、他触媒と比較し得る高いプロピレン収率がもたらされることを示す。
【0046】
【表8】
【0047】
【表9】
【0048】
(実施例5)
ITQ−21またはゼオライトUSY−1とZSM−5との混合物を用いる真空ガス油の接触分解
この実施例においては、実施例3に記載のようにして調製した本発明において使用するゼオライト(触媒F)または実施例3に記載のゼオライトUSY−1とゼオライトZSM−5(Si/Al比=40)(「ゼオリスト CBV8020」)との1:0.2(重量比)混合物(触媒G)を用いた真空ガス油(表5)の分解における活性と選択性に関する比較データを示す。反応は520℃で30秒間おこなった。
得られた結果を以下の表10および表11に示す。これらの表は、本発明において使用するゼオライトに基づく触媒Fが、ゼオライトUSY−1(24.28Å)とゼオライトZSM−5を併用した触媒Gに比べて、より多量のプロピレンを生成することを示す。
【0049】
【表10】
【0050】
【表11】
【0051】
(実施例6)
ゼオライト成分としてITQ−21を用いる真空ガス油の接触分解中で得られるガソリンの品質
この実施例においては、実施例3および実施例4における真空ガス油の分解中で得られるガソリンのPIONA(パラフィン、イソパラフィン、オレフィンおよび芳香族炭化水素)分析をおこなった。分析結果を以下の表12および表13に示す。
【0052】
【表12】
【0053】
【表13】
【0054】
表12の結果から明らかなように、ゼオライトITQ−21に基づく触媒は、ゼオライトUSY−1(24.28Å)の場合に比べて、オレフィン含有量が少ないガソリンであって、より高いリサーチオクタン価(RON)とモーターオクタン価(MON)を示すガソリンを生成する。
さらに、表13の結果から明らかなように、水蒸気で処理したゼオライトITQ−21に基づく触媒(触媒D)は比較的高いオレフィン含有量をもたらすが、この含有量は、ゼオライトUSY−2(24.25Å)を用いて得られるガソリンのオレフィン含有量に比べれば低い値である。また、ITQ−21に基づく触媒を用いて得られるガソリンはより高いRONとMONを示す。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】実施例1で得られたX線回折図形である。
Claims (14)
- 有機化合物の接触分解法におけるゼオライトITQ−21の使用。
- 請求項1記載の有機化合物の接触分解法におけるゼオライトITQ−21の使用であって、ゼオライトITQ−21を唯一のゼオライト成分として触媒中に存在させるか、または少なくとも1種の第2のゼオライト成分と組合せて触媒中に存在させること、およびゼオライトITQ−21を未変性ゼオライトITQ−21もしくは変性ゼオライトITQ−21として触媒中に存在させることを特徴とする該使用。
- ゼオライトITQ−21を唯一のゼオライト成分として触媒中に存在させる請求項2記載の使用。
- ゼオライトITQ−21を少なくとも1種の第2のゼオライト成分と組合せて触媒中に存在させる請求項2記載の使用。
- 第2のゼオライト成分が次の群から選択される1種もしくは2種以上のゼオライト成分である請求項4記載の使用:14員環によって制限される孔を有するゼオライト構造から形成されるゼオライト成分、12員環を有する構造から形成されるゼオライト成分、11員環を有する構造から形成されるゼオライト成分、10員環を有する構造から形成されるゼオライト成分、およびこれらの混合物。
- 第2のゼオライト成分が次の群から選択される1種もしくは2種以上のゼオライトである請求項5記載の使用:CIT−5、UTD−1、ベータゼオライト、ITQ−7、ゼオライトY、SSZ−33、NU−86、ZSM−5、SAPO−11およびMCM−22。
- ゼオライトITQ−21を変性ゼオライトとして触媒中に存在させる請求項2記載の使用。
- ゼオライトITQ−21を、合成後のリンを組み込む後処理によって変性されたゼオライトとして触媒中に存在させる請求項2記載の使用。
- ゼオライトITQ−21を、他のイオンによる全体的もしくは部分的イオン変換によって変性されたゼオライトとして触媒中に存在させる請求項2記載の使用。
- ゼオライトITQ−21をプロトン性形態で触媒中に存在させる請求項2記載の使用。
- 接触分解法が、石油から誘導される炭化水素フラクションまたは合成フラクションの接触分解法である請求項1記載の使用。
- 接触分解法が流動接触分解(FCC)法およびディープ接触分解(DCC)法から選択される請求項11記載の使用。
- 接触分解法が、ゼオライトITQ−21を触媒の唯一の成分として存在させるFCC法である請求項12記載の使用。
- 接触分解法が、ゼオライトITQ−21を添加剤として触媒中に、該触媒の全重量に対して2〜60重量%存在させる請求項12記載の使用。
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