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JP2005503637A - 光走査デバイス - Google Patents

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JP2005503637A JP2003529460A JP2003529460A JP2005503637A JP 2005503637 A JP2005503637 A JP 2005503637A JP 2003529460 A JP2003529460 A JP 2003529460A JP 2003529460 A JP2003529460 A JP 2003529460A JP 2005503637 A JP2005503637 A JP 2005503637A
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Koninklijke Philips Electronics NV
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Abstract

それぞれ第一及び第二のモードにおいて第一(13)及び第二(27)のタイプの記録担体を走査するための光走査デバイスは、第一のモードにおける少なくとも第一の波長及び第二のモードにおける少なくとも第二の波長を有する放射ビーム(2、21)を発生させるための放射を発生させるデバイス(1、20)を含む。デバイスは、第一のタイプの記録担体上に第一のモードで第一の波長の放射ビーム(2)を集束させるための、及び第二のタイプの記録担体(27)上に第二のモードで第二の波長の放射ビーム(21)を集束させる(30)ための、対物系(11)をさらに含む。光走査デバイスは、第二の波長の放射ビーム(21)において収束又は発散度及び収差を導入するために放射ビーム(2、21)においてある構造を備えた光学素子(10)をさらに含む。収差を、少なくとも二つの項a2?2及びa4?4を備えた多項式として書くことができる。a2=0及びa4=0とすれば、a4及びa2の対応する値は、それぞれ、a40及びa20によって与えられる。a2、a4、a20、及びa40は、(a4<0とすれば)0.20<(a2/a20)<0.90又は(a4>0とすれば)1.05<(a2/a20)<2.00のいずれかのみならず、0.9<((a2/a20)+(a4/a40))<1.1の関係を満足する。

Description

【0001】
本発明は、それぞれ第一及び第二のモードで第一及び第二のタイプの記録担体を走査するための光走査デバイスに関し、そのデバイスは、第一のモードにおける少なくとも第一の波長及び第二のモードにおける少なくとも第二の波長を有する放射ビームを発生させるための放射を発生させるデバイス、第一の波長の放射ビームを第一のタイプの記録担体上における第一のモードにおける焦点に形成するための及び第二の波長の放射ビームを第二のタイプの記録担体上における第二のモードにおける焦点に形成するための対物系、並びに第二の波長の放射ビームに収差を導入するための放射ビームにおいて対物系の素子に関して別れて配置された構造化された光学素子を含む。
【0002】
このタイプの光走査デバイスは、米国特許第6,067,283号から知られている。この特許は、CD及びDVDを再生するために互換性のある、このような光走査デバイスを記載している。CD及びDVDの構造を比較するとき、DVDの外側の表面と情報を記録したおいた面との間の距離は、その距離は透明層の厚さによって形成されるが、0.6mmであることが明らかである。CDにおいては、同じ距離は、透明層の厚さの1.2mmに等しい。放射が情報を記録しておいた層の領域で焦点に収束される光走査デバイスを使用するとき、CDにおける透明層のより大きい厚さは、光走査デバイスを、DVDを走査することに適合させるとすれば、波面の収差をもたらすことになる。米国特許第6,067,283号においては、生成される収差は、それ以上は議論されていない。その特許は、別々の光学素子におけるホログラムによる以外にどのように収差を除去するのかも記載していない。この特許で与えられる記載が、記載した問題の正確な解決について当業者を不確実にしておくことは、以下の段落から明らかになると思われる。
【0003】
前記の米国特許に記載された、別々の平面上で回折構造、すなわち対物系のレンズそれ自体に配置されない構造を使用する場合には、収差に関係した位相を補正するための当業者に知られた二つの方法がある。最初の状況は、光走査デバイスが、さらなる補正無しにDVDを走査することに適合されること、及びその補正がCDを走査するために要求されるである。逆の状況、さらなる補正無しにCDを走査することに適合した光走査デバイス及びDVDに要求された補正は、以下の段落を読んだ後で当業者には明らかであると思われ、それ以上議論しないことにする。
【0004】
第一に、回折構造は、CD用の位相補正が、回折構造が、中心からの半径方向の距離の増加と共に二次でより小さくなる周期を有することを意味する、2πを法とする二次関数に従うようなものであってもよい。結果として、より収束しない及びより発散するビームが、源が対物系それ自体に対してもはや外見上無限に遠くではなく外見上有限の距離におけるように、形成される。結果として、対物系に球面収差があることになる。この構造の中心に対する距離に対する回折構造の周期の変動の正確な選択によって、透明層のより大きい厚さから結果として生じる球面収差が、共役した系の適応の結果として、対物系において生成される球面収差によってCDにおいて補償されるような、対物系に対する共役した距離が、決定される。
【0005】
第二に、回折構造は、CD用の位相補正が、2πを法とする四次関数に従うようなものであってもよい。この方法では、ビームの収束又は発散度(vergence)を変化させず、放射ビームに導入された及び回折構造に形成された球面収差が、十分であり、CD上の透明層のより大きい厚さから結果として生じる球面収差を補償するための正の符号のものであると同時に、球面収差が、回折構造それ自体に又は回折構造それ自体によって形成される。
【0006】
上述した既知の解決策、すなわち収束又は発散度の変化を導入すること又は収束又は発散度の変化無しに放射ビームの収差の状態を変化させることのいずれかは、以下の欠点を有する。
【0007】
回折構造が、位相補正が2πを法とする二次関数に従うようなものであるとすれば、回折構造の半径方向の方向における位置決めは、あまり重大ではない。しかしながら、回折構造及び対物系の間における放射ビームの収束又は発散度の変化により、アッベ(Abbe)の正弦条件は、もはや満足されない。結果として、コマの形態における大きい程度の収差は、対物系の軸の外部で生成される。
【0008】
反対に、位相補正が2πを法とする四次関数に従うようなものである回折構造は、回折構造及びレンズの組み合わせにより、正弦条件を満たし、対物系の軸の外部におけるコマの形態における収差の程度は、限定される。しかしながら、この場合には、互いに関する回折構造及び対物系の横の、すなわち半径方向の変位に対する許容量は、極端に重大である。
【0009】
位相補正を提供するための前記の回折構造に加えて、位相補正を提供するための非回折構造が知られている。一例が欧州特許出願公開第0865037号に記載されている。この出願は、階段状の非周期的な輪帯を有する構造に関する。それは、また、これらの構造に対して、位相補正が2πを法とする二次関数に従うようなものである構造が、対物系の軸の外部においてコマの形態における大きい程度の収差をもたらすことを保持する。
【0010】
それは、また、位相補正が2πを法とする四次関数に従うようなものであるこのような非周期的な構造が、互いに関してその構造及び対物系の横の、すなわち半径方向の変位に対して極端に重大な許容量をもたらすことを保持する。
【0011】
本発明の目的は、互いに関するその構造及び対物系の横の、すなわち半径方向の位置決めに関して及び対物系の軸の外部におけるコマの程度の点においての両方で、あまり重大ではない光走査デバイスを提供することである。
【0012】
本発明に従って、この目的は、第二の波長用の別々の構造化された光学素子によって導入された収差が、収束又は発散度及び球面収差の両方を含むことにおいて達成される。
【0013】
それによって、構造化された光学素子の半径方向の位置決めの感度は、その構造が2πを法とする四次関数のみで位相補正を生成するよりも驚くべきことにかなり少ないことが達成される。反対に、軸の外部におけるコマの量が、2πを法とする二次関数で位相補正を発生させる回折構造から結果として生じるコマの量よりもかなり少ないこともまた驚くべきことに見出されてきた。それによって、CD及びDVDにおける透明層の厚さの差により(すなわち、収束又は発散度の変化から結果として生じる収差による補償の後に)、構造化された光学素子が、通り過ぎて行くビームの収束又は発散度の変化を生成するという事実の結果として対物系において発生させられる収差によって部分的に除去され、他の残りの部分が、構造化された光学素子によって導入された球面収差が、厚さの差によって導入された残りの収差に対応すると共に反対であるので、除去されることが達成される。
【0014】
本発明に従う光走査デバイスの好適な実施形態は、第二の波長用の別々の構造化された光学素子によって導入された収差の位相関数を、少なくとも二つの項a2*ρ↑2及びa4*ρ↑4を有する多項式のような規格化された瞳の光線の関数として書くことができることを特徴とする。
【0015】
回折構造は、位相=cr+cr/4の形態の多項式の位相関数によって記載される国際特許出願WO99/57720から知られている。ここで、cは、色収差に対する補正を制御する回折の強度の項を形成し、cは、球面収差に対する補正を制御する非球面の強度の項する。前記の国際特許出願に与えられた数値は、単位無しに与えられてある。従って、係数c及びcに関して与えられた値の意味を理解することは不可能である。さらに、前記の国際出願における回折構造は、対物系の素子の入口の面上に提供される。このような提供を、本発明が解決策を提供する問題、すなわちレンズ上に配置されない別々の構造化された光学素子の横の位置決めに対する極端に重大な許容量が、全く起こらないような方法で、正確に果たしてもよい。
【0016】
それによって、構造化された素子上に提供される構造が、極端に単純な方法で構造化された光学素子を通じて通過するビームにおける収束又は発散度の変化及び球面収差の両方を生成することが達成される。
【0017】
本発明に従う光走査デバイスのさらなる好適な実施形態は、a20及びa40が、それぞれa4=0及びa2=0である場合において合計の球面収差を補正するために要求される、それぞれ、a2及びa4の値であること、並びに、a2及びa4が、0.9<((a2/a20)+(a4/a40))<1.1の関係によって定義されることを特徴とする。
【0018】
従って、ある一定の均衡が、ビームの収束又は発散度の結果として対物系によって導入される球面収差の程度と構造化された光学素子それ自体によってビームに導入される収差の程度との間で到達される。
【0019】
本発明に従う光走査デバイスの別の好適な実施形態は、a2及びa20が、a4<0である場合における0.20<(a2/a20)<0.9の関係によってか、又は、a4>0の場合における1.05<(a2/a20)<2.00の関係によってかいずれかで定義されることを特徴とする。
【0020】
それによって、より大きい程度の均衡でさえ、構造化された光学素子によって導入された収束又は発散度の変化の結果として対物系によって導入された収差の程度と、構造化された光学素子それ自体によって導入された収差の程度との間で到達されてきた。
【0021】
それによって、具体的な光走査デバイスに課せられた要求に依存して、二及び四次関数の具体的な組み合わせに従う、位相補正を提供することができることが達成される。このような位相補正は、コマの形態における小さい程度の収差のみならず構造化された光学素子の横の位置決めにおけるかなりの許容量をもたらす。
【0022】
本発明のこれら及び他の態様は、以後に記載した実施形態から明らかであり、その実施形態を参照して説明されることになる。
【0023】
図1Aは、本発明に従う光走査デバイスの実施形態を示す。そのデバイスは、短い波長を有する第一のタイプの記録担体上で情報を読み取る及び書き込むための光路及び長い波長を有する第二のタイプの記録担体を読み取るための光路を有する。その光路は、放射源1、例えば、例えば650nmの第一の波長を有する直線偏光した発散する放射ビーム2を放出する半導体レーザーを含む。そのビームは、放射ビームに対して高い透過率を有する偏光ビームスプリッター5を通過する。コリメーターレンズ6は、コリメートされたビーム7に放射ビーム2を収束させる。本発明に従う構造を有する板10は、ビーム2に対して十分に透明である。対物レンズ11は、記録担体13を走査するための収束するビーム12にコリメートされたビーム7を変化させる。記録担体13は、高い密度を有すると共に例えば0.6mmの厚さを有する透明層14及び収束するビーム12が焦点16に形成される情報層15を含む第一のタイプのものである。情報層15によって反射された放射は、ビーム12及び7の光路に沿って戻る。反射されたビームは、コリメーターレンズ6によって収束され、偏光ビームスプリッター5によって通過させられる。光路における負レンズ18は、焦点16の位置の調節を容易にする。反射されたビームは、出力信号として情報信号を供給すると共に情報層15に蓄積された情報を表す、検出器系19に入射する。
【0024】
第二のタイプの記録担体を走査するために使用される第二のモードの光路は、図1Bに示され、放射源20、例えば、例えば780ナノメートルの第二の波長を有する直線偏光した発散する放射ビーム21を放出する半導体レーザーを含む。放射ビーム21は、二色性ビームスプリッター8によって反射される。コリメーターレンズ6は、コリメートされたビーム25に放射ビーム21を収束させる。その構造を備えた板10は、ビーム21に収束又は発散度及び球面収差を加える。対物レンズ11は、コリメートされたビーム25を収束するビーム26へ変化させる。一般的に、ビーム26は、ビーム12よりも小さい開口数を有する。収束するビーム26は、第二のタイプの記録担体27を走査することに適する。記録担体27は、例えば1.2mmの厚さを備えた透明層28、及び情報層29を有する。収束するビーム26は、情報層29上の焦点30に来る。情報層29によって反射された放射は、ビーム26及び21の経路に沿って戻り、二色性ビームスプリッター8によって負レンズ18及び検出器系19へ通過させられる。
【0025】
対物レンズ11は、透明層14を通じて第一の波長のコリメートされたビーム7を第一のモードで収束させて、情報層15上に焦点16を形成するために、設計される。収束するビーム12が受ける球面収差は、透明層14を通過するとき、対物レンズ11において補償される。対物レンズは、アッベ(Abbe)の正弦条件を満たす。透明層14が、記録担体の具体的な実施形態に存在しないとすれば、対物レンズ11は、球面収差に対して補償されるはずがない。第二のモードにおいて、放射ビームが、透明層14のものと異なる厚さを備えた透明層28を通過する。結果として、ビーム26は、異なる程度の球面収差を受け、従って、この程度の球面収差は、対物レンズ11によって補償されない。
【0026】
回折構造10は、それがビーム21にいかなる効果も有さないようなものであるために選ばれる。これを実現することができる方法は、本出願人の名前における欧州特許出願EP00203998.0号に記載されてある。この出願もまた、構造10が、ビーム7に対するブレーズド回折格子として作用することができる回折構造であってもよい方法を示す。さらに、本出願人の名前における欧州特許出願EP00203066.6は、このような構造を有するレンズが満たさなければならない基準を記載している。Jorrit E.de Vries及びBenno W.Hendriksによる論文“Non−periodic phase structures in optical disc system”,Proceedings of Optical Data Storage,Sante Fe(2001)は、さらに、構造10を、階段状の非周期的な輪帯と共に形成することができる方法を記載している。この論文に記載されるように、このような非周期的な構造を、回折構造それ自体として示すことができない。にもかかわらず、記載及び請求項に言語上の用法を簡単にするために、用語“回折構造”は、それらの従来の意味における回折構造及び非周期的なゾーンの構造の両方であると理解される。また、このような構造は、ここでは、回折構造の用語によって示される。
【0027】
回折構造10は、二次関数及び四次関数の線形結合を形成するビーム7において位相補正を生成する。それによって、ビーム7に収束又は発散度を導入するのみである構造の軸の外部における乏しい性能とビーム7に四次関数によって記載された位相補正を導入する構造の非常に重大な横の位置決めとの間で妥協が見出される。
【0028】
回折構造10によって導入される位相補正を、一般的に、関数Φ(ρ)=a2*ρ□+a4*ρ+O(ρ2n;n≧3)によって記載することができ、ここで、ρは、規格化された瞳の光線、すなわち開口絞りの縁においてρ=1である。異なるタイプの瞳座標を選ぶとき、係数a2及びa4はそれに応じて変化するに注意すること。より高次の項O(ρ2n;n≧3)は、いかなる場合においてもΦ(ρ)が、二次及び四次の項を含むことを示す。
【0029】
回折構造10の中心から対物11の中心までの最大の横の変位を、Δとして示すことにする。回折構造10の最大の視野角を、γとして示すことにし、a20が、a4=0(すなわち、Φ(ρ)における二次の項のみ)で合計の球面収差を補正するために必要であるa2の値を示す。同様に、a40は、a2=0(Φ(ρ)における四次の項のみ)で合計の球面収差を補正するために必要であるa4の値を示す。a2=0であれば、図1Bに示すような系は、構造10の横の変位に対して非常に敏感であり、a4=0であれば、図1Bに示すような系は、構造10の横の位置のシフトに寛容であるが、図1Bに示す光学系の軸の外部におけるコマの形態でかなりの量の収差につきまとわれる。
【0030】
構造10の横の変位及び視野、すなわち構造10の軸に方向と図1に示す光学デバイスの軸との間の角度の存在の両方に寛容である系を得るために、a2及びa4の最適な値を、横の変位Δに対して(大きい及び小さい変位の両方に対して)見出すことができる。a2及びa4のこれらの値と共に、構造10を、既知の様式で引き続き製造することができる。
【0031】
小さい変位Δは、条件1として以後にも示す(f/75)<Δ<f*((γ/18°)+1/110))であることを意味し、fは、対物系11の焦点距離であり、Δ及びfは、同じ量、例えばミリメートルで表現され、γは、度で表現される。このような小さい変位Δに対して、a4の最適な値は、負になる。a4の符号は、波面収差に使用される符合の変換によって決定される。関連性のある記載において、符号の変換は、レンズの像平面を動かすとき、波面収差(その場合には、焦点)は、正であることを決定することによって、規定されてきた。この条件は、対物系11の開口数及び波長と無関係である。上で定義したような小さい変位Δに対して、a2及びa4が、0.20<((a2/a20)<0.9(条件2))、a4<0、及び0.9<((a2/a20)+(a4/a40))<1.1(条件3)を満足するとすれば、良好な妥協が、軸の外部における収差と横の変位の結果としての収差との間で見出される。
【0032】
より大きい横の変位Δを予測することができるとすれば、変位の結果としての収差は、非常に大きくなるので、それらを、視野に関する性能を犠牲にして減少させることができるはずである。結果として、最適条件をこのような状況においてa4>0に対して見出すことができる。このようなΔは、Δ>f*((γ/18°)+1/110))(条件4)の範囲で与えられる。このような状況において、1.05<(a2/a20)<2.00(条件5)、a4>0、また0.9<((a2/a20)+(a4/a40))<1.1であるとすれば、視野における収差と横の変位の結果としての収差との間で最適な妥協が見出される。
【0033】
図2A及び2Bは、構造10、対物系11、及び第一のタイプの記録担体上における透明層14、並びに第二のタイプの記録担体上における透明層28を示す。図2Aに示す状況は、例えば、DVDに関し、図2Bに示す状況は、例えばCDに関する。図2Bにおいては、ビーム21が、構造10を通過した後で、ビーム7と比較して小さいが十分な程度の発散を有して、より厚い透明層28の結果として主として球面収差を補償する、対物レンズ11にある量の球面収差を発生させる一方で、図2Aにおいて、ビーム2は、構造10を通じて妨害されずに通過する。しかしながら、図2Bにおけるビーム25の発散の程度は、対物系11で生成された発散によって引き起こされた球面収差によって、透明層28によって引き起こされた球面収差を十分に補償するためには、十分に大きくはない。完全な補償は、焦点30のまわりの領域に大きい程度のコマをもたらすであろう。図2A及び2Bは、図5における表1にさらに記された実施形態1に関する。図5における表1に示す実施形態1から4までを、今、別々に議論することにする。
【0034】
実施形態1に対して、Δは、条件1、a>4を満たし、a2/a20の値は、0.50であり、それによって条件2を満足する。変位Δ及び視野γから結果として生じるコマは、おおよそ等しい。図3は、焦点における光のスポットの良好な質が、実施形態1に示すような構造10と共に達成されることを示す。また、図4A及び4Bは、収差が、変位Δ=0.5mm及び視野γ=0.5°の両方に対しておおよそ等しいことも示す。
【0035】
実施形態2に対して、Δは、実施形態1に対するよりも大きく、係数a2は、実施形態1に対するよりも大きいことになる。条件1は、満足されてきており、条件2もまた満足されるようにa2/a20=0.89である。より大きいΔにより、変位から結果として生じるコマ及び視野から結果として生じるコマの両方が、実施形態1におけるよりも大きくて、変位の負の連続と視野の負の連続との間に最良の妥協を有する。
【0036】
実施形態3に対して、f=1.8mmの対物レンズが選ばれる。γ=0.5°のこのレンズに対して、a4<0が、条件1と一致して0.06mmよりも大きいはずがないことを保証するΔの最大値。この実施形態1において、条件1が満足されるように、Δ=0.05mmである。変位の許容量及び大きい視野の最適な組み合わせは、条件2もまた満足されるように、a2/a20=0.70の値を生じる。
【0037】
実施形態4に対して、最大の変位Δは、非常に大きいので、正の値のa4を得ることができる。条件1を満たす代わりに、今、条件4が満足される。a2/a20=1.07であるので、条件2の代わりに条件5が満足される。変位から結果として生じるコマ及び視野から結果として生じるコマは、例えば実施形態1よりもかなり大きい。しかしながら、a2及びa4の与えられた値と共に、良好な妥協が、大きい変位の許容量と大きい視野との間で達成される。
【0038】
図6における表は、予め述べられた条件の少なくとも一つが満足されない例a及びbを示す。
【0039】
実施形態aに対して、より小さい変位と共にであるが、視野は、0.3°まで減少させられる。これは、条件1の上限に近づく状況である。条件2は、満足されない。最適な補正は、ほとんど純粋な二次の補正及びa2〜a20で達成される。
【0040】
実施形態bに対して、Δは、条件1によって与えられた上限に非常に近い。条件2は、満足されない。この実施形態に対して、両方の場合に対するコマの値は、顕著に異なる。
【0041】
前述のものに鑑みて、異なる変更及び実施形態は、当業者には明白であると思われる。これらの変更及び実施形態の全ては、本発明の範囲内にあると考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1A】本発明に従う光走査デバイスを示す。
【図1B】本発明に従う光走査デバイスを示す。
【図2A】ある構造を備えた板、対物系、及びDVD上の透明層を通じた断面である。
【図2B】ある構造を備えた板、対物系、及びCD上の透明層を通じた断面である。
【図3A】DVDに対する光路長の差を示す。
【図3B】CDに対する光路長の差を示す。
【図4A】対物系に関する回折構造を有する板の0.05mmの横の変位を備えたCDに対する光路長の差を示す。
【図4B】0.5°の視野を備えたCDの場合に対する光路長の差を示す。
【図5】変位の結果として及び視野の結果として各々の実施形態に対するコマの程度を述べる、四つの異なる実施形態を備えた表を示す。
【図6】本発明の要件を満たさない二つの構造に対して図5に類似である表を示す。

Claims (4)

  1. 第一及び第二のモードにおいて第一及び第二のタイプの記録担体をそれぞれ走査する光走査デバイスであって、
    当該デバイスは、
    前記第一のモードにおける少なくとも第一の波長及び前記第二のモードにおける少なくとも第二の波長を有する放射ビームを発生させる、放射を発生させるデバイス、
    前記第一の波長の前記放射ビームを前記第一のタイプの記録担体において前記第一のモードにおける焦点に形成し、前記第二の波長の前記放射ビームを前記第二のタイプの記録担体において前記第二のモードにおける焦点に形成する対物系、並びに
    前記第二の波長の前記放射ビームにおける収差を導入する、前記放射ビームにおいて前記対物系の素子に関して別々に配置された構造化された光学素子を有し、
    前記第二の波長に対して前記別々の構造化された光学素子によって導入された前記収差は、収束又は発散度の変化及び球面収差の両方を有することを特徴とする光走査デバイス。
  2. 前記第二の波長に対して前記別々の構造化された光学素子によって導入された前記収差の位相関数は、少なくとも二つの項a2*ρ↑2及びa4*ρ↑4を有する多項式のような規格化された瞳の光線の関数として書かれ得ることを特徴とする請求項1記載の光走査デバイス。
  3. a20及びa40は、それぞれ、a4=0及びa2=0の場合にそれぞれ合計の球面収差を補正するために要求される、a2及びa4の値であること、並びに
    a2及びa4は、0.9<((a2/a20)+(a4/a40))<1.1の関係によって定義されることを特徴とする請求項2記載の光走査デバイス。
  4. a2及びa20は、a4<0の場合における0.20<(a2/a20)<0.9の関係又はa4>0の場合における1.05<(a2/a20)<2.00の関係のいずれかによって定義されることを特徴とする請求項3記載の光走査デバイス。
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