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JP2005354237A - 増幅装置およびミキサ装置 - Google Patents

増幅装置およびミキサ装置 Download PDF

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JP2005354237A
JP2005354237A JP2004170532A JP2004170532A JP2005354237A JP 2005354237 A JP2005354237 A JP 2005354237A JP 2004170532 A JP2004170532 A JP 2004170532A JP 2004170532 A JP2004170532 A JP 2004170532A JP 2005354237 A JP2005354237 A JP 2005354237A
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

【課題】携帯電話等の移動体通信端末に搭載される増幅器、ミキサ回路等の半導体回路において、休止状態から通常の動作状態への復帰時間を、半導体回路の安定性を損なうことなく短縮する。
【解決手段】増幅装置100は、増幅器10、バイアス回路12、ローパスフィルタ14を含む。ローパスフィルタ14の遮断周波数は、通常の動作状態において回路を安定に動作させるための遮断周波数fc1に加えて、増幅装置100を短時間で休止状態から通常の動作状態へと復帰させるために必要な、fc1より高い複数の遮断周波数fcn(n>=2)が切り替えられる。休止状態にあった増幅装置100に対して外部から復帰が指示されるタイミングにあわせて、制御信号Vcontにより、ローパスフィルタ14の遮断周波数が高く設定される。その後、通常の動作状態へと遷移が進むに従い、ローパスフィルタ14の遮断周波数を徐々に落としていき、回路の安定性を確保する。
【選択図】図1

Description

本発明は、増幅装置やミキサ装置に関し、特に、間欠的に動作させる増幅装置およびミキサ装置に関する。
携帯電話や簡易型携帯電話システムをはじめとする移動体通信端末(以下、「端末」という)においては、高周波信号の増幅や周波数変換など様々な信号処理を行う半導体回路が多数用いられている。このような回路のうち、完全差動型の増幅器や、ダブルバランス型のミキサ回路などは、その回路自身の出力電圧からの帰還によってバイアス電圧を生成し、回路の安定化を図っている。すなわち、これらの回路では、出力電圧からの帰還経路にローパスフィルタを設け、このローパスフィルタによって出力電圧の低周波数成分を抽出し、抽出した出力電圧の低周波数成分が、所定の基準電圧に近づくようにバイアス電圧を生成する。このような、出力電圧の低周波数成分を抽出することを目的として帰還経路に設けられたローパスフィルタの遮断周波数は、回路を安定に動作させるバイアス電圧の生成のためには十分に低く設定する必要がある。このような構成を有する増幅器については、例えば、特許文献1に記載されている。
特開平9−55632号公報
ところで、端末においては、待ち受け時間や通話時間を少しでも延ばすために、無用な電流消費は極力抑えることが望ましい。端末の使用状況としては、通話中、待機中などがあり、端末に搭載される回路は、端末の使用状況に応じて、通常の動作状態と、動作させない休止状態を切り替えて間欠的に使用される。例えば、休止状態では、バイアス電圧や、固定電圧の供給を停止して回路を一時的にオフしておき、回路を使用する期間のみ、所定の電圧を入力して、通常の動作状態に復帰させる。
ここで、完全差動型の増幅器やダブルバランス型のミキサ回路を休止状態から通常の動作状態へ復帰させる場合には、接地電圧近くまで下がっていた出力電圧を、所定の基準電圧まで直ちに立ち上げる必要がある。ところが、これらの回路を十分安定に動作させる場合においては、帰還経路に設けられたローパスフィルタが高周波成分を遮断するために、休止状態から動作状態への復帰時間が長くなるという課題があった。また、立ち上がりを急峻にするために遮断周波数を高く設定すると、回路の安定性が損なわれ、オーバーシュートやリンギング等が発生し、この場合も復帰時間が長くなる。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、回路の安定性を維持しつつ休止状態から通常の動作状態への復帰時間を短縮した増幅装置およびミキサ装置の提供にある。
本発明のある態様は、増幅装置に関する。この増幅装置は、信号を増幅する増幅器と、増幅器において増幅した信号に含まれる低周波数成分の電圧が所定の基準電圧に近づくように、増幅回路に印加すべきバイアス電圧を生成するバイアス回路と、前記増幅した信号からバイアス電圧を生成して増幅器に印加する経路上に設けられており、かつ予め規定された複数の遮断周波数を段階的に切り替えることによって、増幅器に印加するバイアス電圧に含まれる低周波数成分の帯域を段階的に切り替えるローパスフィルタとを備える。ローパスフィルタは、「増幅した信号からバイアス電圧を生成して増幅器に印加する経路上」に設けられていればよく、増幅された信号がバイアス回路に入力される経路上、あるいはバイアス回路によって生成されたバイアス電圧が増幅器に印可される経路上に設けられる場合の他、バイアス回路とローパスフィルタが不可分に構成されておりいずれの経路にも該当する場合なども含む。すなわち、ローパスフィルタによって増幅器に印加するバイアス電圧に含まれる低周波数成分の帯域を制御できればよい。
この態様によれば、所定の基準電圧が急峻に変化する期間のみ、ローパスフィルタの遮断周波数を高く設定し、基準電圧が安定している期間は、ローパスフィルタの遮断周波数を十分低く設定することによって、通常の動作状態における回路の安定性を損なうことなく、休止状態から動作状態への復帰を短時間で行い、増幅装置の動作が安定化するまでの時間を短縮することができる。
前記ローパスフィルタは、増幅器が初期状態から定常状態へ遷移するに従って、複数の遮断周波数を高い周波数から低い周波数に切り替えてもよい。ここで、「初期状態」とは、休止状態にあった増幅装置に復帰が指示された状態をいう。また、「定常状態」とは、増幅器の出力電圧が所定の基準電圧まで立ち上がり、増幅装置が安定に動作している状態をいう。これらの状態の遷移に従って、ローパスフィルタの遮断周波数を高い周波数から低い周波数へと下げていくことで、出力電圧の安定化と、復帰時間の短縮を図ることができる。
また、増幅装置は、ローパスフィルタの複数の遮断周波数の切り替えを指示するための制御信号を外部から入力する制御端子をさらに備えていてもよい。移動体通信端末においては通常、増幅装置やミキサ装置などの半導体回路を端末の状態にあわせて制御するための制御回路が存在する。この制御回路から出力される制御信号によって、ローパスフィルタの遮断周波数を切り替えることにより、端末の状態に応じた適切な制御を行うことができる。
また、増幅器は、相補的な関係にある2つの信号をそれぞれ増幅し、バイアス回路は、増幅した相補的な関係にある2つの信号の同相電圧が所定の基準電圧に近づくように、バイアス電圧を調節してもよい。ここで、「相補的な関係にある2つの信号」とは、逆相関係にあって、その2つの信号の差に伝達すべき情報が乗せられている2つの信号をいい、例えば、完全差動型の演算増幅器などで増幅される差動信号などが含まれる。また、「同相電圧」とは、2つの信号の同相成分、すなわち2つの電圧の平均値をいう。このように同相電圧を制御することによって、2つの信号をまとめてひとつの信号として処理することができ、フィルタ部の面積を小さくすることができる。
また、増幅器は、相補的な関係にある2つの信号をそれぞれ増幅し、バイアス回路は、増幅した相補的な関係にある2つの信号の低周波数成分の電圧が所定の基準電圧にそれぞれ近づくように、バイアス電圧を調節してもよい。このように、2つの出力信号のそれぞれの電圧を個別に調節することより、より安定した出力信号を発生することができる。
本発明の別の形態は、ミキサ装置である。このミキサ装置は、相補的な関係にある2つの信号を周波数変換するミキサ回路と、前記周波数変換した相補的な関係にある2つの信号に含まれる低周波数成分の電圧が、所定の基準電圧に近づくように、ミキサ回路に印加すべきバイアス電圧を生成するバイアス回路と、前記周波数変換した相補的な関係にある2つの信号からバイアス電圧を生成してミキサ回路に印加する経路上に設けられており、かつ予め規定された複数の遮断周波数を段階的に切り替えることによって、生成したバイアス電圧に含まれる低周波数成分の帯域を段階的に切り替えるローパスフィルタを備える。この態様によれば、バイアス電圧が急峻に変化する期間のみ、ローパスフィルタの遮断周波数を高く設定し、バイアス電圧が安定している期間は、ローパスフィルタの遮断周波数を十分低く設定することによって、通常の動作状態における回路の安定性を損なうことなく、休止状態から動作状態への復帰を短時間で行い、ミキサ装置が安定化するまでの時間を短縮することができる。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせ、本発明の表現を方法、装置、システムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、増幅装置およびミキサ装置の安定性を損なうことなく、休止状態から通常の動作状態への復帰時間を短縮することができる。
(実施の形態1)
本発明の第1の実施の形態は、携帯端末に使用される完全差動型の増幅装置に関する。図1は本実施の形態に係る増幅装置100の構成を示す簡略化されたブロック図である。増幅装置100は、増幅器10、バイアス回路12、ローパスフィルタ14、制御端子16とを含む。
増幅器10は、完全差動型の増幅器であって、相補的な関係にある差動入力信号Vin1およびVin2を増幅する。増幅した信号は差動出力信号Vout1、Vout2として出力され、ローパスフィルタ14へそれぞれ入力される。
ローパスフィルタ14は、差動出力信号Vout1、Vout2の高周波成分を除去し、同相電圧の低周波数成分を抽出してバイアス回路12へと出力するために設けられており、切り替え可能な複数の遮断周波数を有している。ここでは簡単のため、ローパスフィルタ14は、第1の遮断周波数fc1と第2の遮断周波数fc2の2値を切り替えるものとする。
ここで通常の動作状態においては、差動出力信号Vout1、Vout2から得られた同相電圧は、ほぼ直流成分とみなせるため、ローパスフィルタ14の遮断周波数を十分に低く設定する必要がある。さらに、バイアス回路12において、差動出力信号の同相電圧と基準電圧Vrefとの誤差を小さくし、正確なバイアス電圧Vbiasの生成を行うためには、その利得を高くする必要があるが、バイアス回路12の利得を高めると、フィードバックループの位相余裕が小さくなり、発振しやすくなる。そのため、回路の安定性の観点からも、フィードバックループに設けられるローパスフィルタ14の遮断周波数を十分に低く設定する必要がある。このように、通常の動作状態において回路を安定に動作させるために十分低く設定された遮断周波数が前述の第1の遮断周波数fc1である。
一方、休止状態から動作状態への復帰時においては、復帰時間を短くするために、差動出力信号Vout1、Vout2はともに急速に立ち上げる必要がある。このような場合に、その同相電圧の周波数成分は、直流成分を中心としてある帯域幅を持った信号となる。したがって、回路の起動時や、切り替え時において使用される第2の遮断周波数fc2は、第1の遮断周波数fc1よりも高く設定しておく必要がある。このように、第2の遮断周波数fc2は、増幅装置100の起動や動作状態の切り替え時に要求される復帰時間や基準電圧Vrefの立ち上がり速度などの関係から決定される。
バイアス回路12には、ローパスフィルタ14によって高周波成分の除去された差動出力信号Vout1、Vout2の同相電圧と、基準電圧Vrefが入力され、差動出力信号の同相電圧が基準電圧Vrefに近づくようにその出力電圧であるバイアス電圧Vbiasを生成して、増幅器10に帰還する。
制御端子16は、図示しない制御部からの制御信号Vcontを入力するための端子であって、この制御信号Vcontによってローパスフィルタ14の遮断周波数が切り替えられる。
このように構成される増幅装置100の動作について、増幅装置100が休止状態から通常の動作状態に復帰する場合を例にして、図2(a)〜(c)および図3(a)〜(c)をもとに説明する。はじめに、本発明の効果がより明らかになるように、ローパスフィルタ14の遮断周波数を第1の遮断周波数fc1、あるいはfc2に固定したまま変化させない場合について説明する。図2(a)〜(c)は、休止状態から通常の動作状態に復帰する際の増幅装置100の回路状態の時間遷移を示す図である。
図2(a)は基準電圧Vref、図2(b)はローパスフィルタ14の遮断周波数、図2(c)は差動出力信号Voutおよび同相電圧をそれぞれ示している。ここでの差動出力電圧Voutは、図面の簡略化のため、相補的な関係にある差動出力電圧Vout1、Vout2のいずれか一方を示している。時刻T0〜T1において増幅装置100は休止状態にある。この間、図2(c)に示すように、差動出力信号Voutは接地電圧近くまで下がっているため、その同相電圧も、接地電圧に近い状態となっている。同様に、図2(a)においてバイアス回路12に入力されている基準電圧Vrefも、接地電圧まで下げられている。
回路の安定性を確保するために、ローパスフィルタ14の遮断周波数を十分低い周波数fc1に設定した場合の動作は以下のようになる。図2(c)において、L1、L2はそれぞれ、遮断周波数がfc1の場合の差動出力信号Vout、差動出力信号の同相電圧を表す。
図2(a)において時刻T1に、バイアス回路12へ入力されている基準電圧Vrefがステップ波形状に所定の値まで立ち上げられ、休止状態から動作状態への復帰が指示される。バイアス回路12は差動出力信号の同相電圧が、基準電圧Vrefに近づくようにバイアス電圧Vbiasを調節するため、基準電圧Vrefの立ち上がりにともなって、図2(c)のようにL1で示される差動出力信号が立ち上がり始める。ここで基準電圧Vrefの立ち上がりに追従して差動出力信号Voutが立ち上がるためには、フィードバックループは、ステップ波形が有する周波数成分をカバーするだけの帯域が確保されていなければならないが、図2(b)に示すようにローパスフィルタ14の遮断周波数は、第1の遮断周波数fc1で固定されたままである。その結果、図2(c)のように、L2で示される差動出力信号の同相電圧は、基準電圧Vrefが時刻T1に所定の電圧まで立ち上がり、一定値をとり始めた後も、フィルタ遮断周波数に応じた応答速度で緩やかに基準電圧Vrefに近づいていく。
逆に、ローパスフィルタ14の遮断周波数を回路の応答性を優先させて高い周波数fc2に設定した場合の動作は以下のようになる。図2(c)において、L3、L4はそれぞれ遮断周波数がfc2の場合の差動出力信号Vout、差動出力信号の同相電圧を表す。
時刻T1に、バイアス回路12へ入力されている基準電圧Vrefがステップ波形状に所定の値まで立ち上げられる。図2(c)においてL4で示される差動出力信号の同相電圧は基準電圧Vrefに追従するように立ち上がりはじめる。このときのローパスフィルタのローパスフィルタ14の遮断周波数は、第2の遮断周波数fc2に設定されているため、同相電圧は急速に立ち上がる。ところが、遮断周波数fc2は、回路の安定性よりも応答性を優先させて決められているため、図2(c)のように、差動出力信号Voutは、オーバーシュートおよびリンギングを伴いながら、基準電圧Vrefに近づいていく。
このように、本実施の形態において、従来技術のように、遮断周波数を切り替えない場合には、ローパスフィルタの遮断周波数を高く設定した場合、低く設定した場合のいずれにおいても休止状態から動作状態への復帰には、長い時間を要してしまう。
次に、制御信号Vcontによって、回路の状態によってローパスフィルタ14の遮断周波数を切り替える場合について図3(a)〜(c)をもとに説明する。図3(c)においてL5は差動出力信号Vout、L6は差動出力信号の同相電圧を示す。
図2(a)〜(c)同様、増幅器は時刻T0からT1は休止状態にある。図3(b)に示すように、時刻T1より前の時刻T1’において、基準電圧Vrefのステップ波形状の立ち上がりに追従できるように、あらかじめローパスフィルタ14の遮断周波数はfc2に切り替えられている。
図3(a)において、時刻T1に、休止状態から動作状態への復帰が指示され、バイアス回路12へ入力されている基準電圧Vrefが所定の電圧まで立ち上がる。このとき、ローパスフィルタ14の遮断周波数が高く設定され、フィードバックループの帯域が広くなっているため、L6で示される差動出力信号の同相電圧は、図3(c)に示すように、基準電圧Vrefに追従することができ、速やかに立ち上がる。その後、オーバーシュートに至る未然の時刻T2において、図3(b)に示すようにローパスフィルタ14の遮断周波数は第1の遮断周波数fc1に下げられ、オーバーシュートやリンギングすることなく、速やかに回路の安定性が確保される。
このように本発明においては、回路の状態に応じて、フィードバックループに設けられたローパスフィルタ14の遮断周波数を切り替えることによって、遮断周波数が固定されている場合に比べ、より短期間で増幅装置100を休止状態から通常の動作状態へと復帰させることができる。
図1では、差動出力信号Vout1、Vout2は、まずローパスフィルタ14に入力され、その後バイアス回路12へと入力されているが、逆であっても良い。すなわち、はじめに差動出力信号Vout1、Vout2をバイアス回路12へ入力し、バイアス電圧Vbiasを生成した後に、ローパスフィルタ14によってバイアス電圧の高周波成分を除去した後、増幅器10へ帰還する構成であっても良い。また、バイアス回路12とローパスフィルタ14とは、不可分な回路として構成されていても同様の効果を得ることができる。以下、本実施の形態に係る発明について具体的な実施例をもとに説明する。
(第1の実施例)
本実施の形態に係る第1の実施例も、差動出力信号Vout1、Vout2がローパスフィルタに入力され、その後バイアス回路へ入力される例であり、実施の形態1をより具体的に説明したものである。本実施例は図4に示す回路図により構成される。基本的な構成は図1同様であって増幅装置100は、増幅器10、バイアス回路12、ローパスフィルタ14、制御端子16とを含む。増幅器10、制御端子16の機能、動作は、図1と同じであって、以下その他の相違点を中心に説明する。
ローパスフィルタ14は、抵抗R1、R1’、R2、R2’、スイッチSW1、SW2、コンデンサC1を含む。スイッチSW1、SW2はともにFET(Field Effect Transistor)であり、ここでは簡単のため、FETがオンした状態では、ドレインソース間の抵抗値は、抵抗R1、R2等に対して無視できるほどに小さいものとする。
抵抗R1およびR1’は直列に接続され、接地コンデンサC1とともに、ローパスフィルタを構成する。このローパスフィルタには、差動出力信号Vout1が入力され、抵抗値および容量値から定まる遮断周波数より低い周波数成分のみが通過する。抵抗R1’には、それと並列にスイッチSW1が設けられており、スイッチSW1がオンすると、抵抗R1’はバイパスされ、遮断周波数が切り替えられるようになっている。抵抗R2、R2’およびコンデンサC1も同様の関係にあり、差動出力信号Vout2の低周波数成分のみを通過させる。
抵抗R1、R1’、R2、R2’の抵抗値およびコンデンサC1の容量値は以下のように決定してもよい。まず通常の動作状態で回路が安定に動作するための遮断周波数fc1の値を求め、この値から抵抗値R1、R2および容量値C1を決定する。次に、休止状態から動作状態への復帰の際の基準電圧Vrefの立ち上がり波形が有する帯域との関係から遮断周波数fc2を求め、抵抗値R1’およびR2’の値を決定する。
バイアス回路12は反転入力端子と非反転入力端子に入力される電圧の誤差がゼロとなるように、その出力電圧であるバイアス電圧Vbiasを調節する機能を有する。ここで、バイアス回路12の入力端子の入力インピーダンスが十分に大きく、かつ抵抗R1およびR2の抵抗値が等しければ、反転入力端子−には、2つの差動出力信号Vout1とVout2の平均値、すなわち同相電圧が入力される。一方、バイアス回路12の非反転入力端子+には基準電圧Vrefが入力される。つまりバイアス回路12は、差動出力信号Vout1、Vout2の同相電圧が基準電圧Vrefに近づくようにバイアス電圧Vbiasを調節する機能を有している。
以上のように構成された増幅装置100の動作を、図3(a)〜(c)をもとに簡単に説明する。図3(b)のように、基準電圧Vrefが立ち上がり始める時刻T1より以前の時刻T1’に、あらかじめ制御信号Vcontをハイレベルとし、スイッチSW1、SW2をオンしておく。スイッチSW1、SW2がオンすると、抵抗R1’およびR2’はバイパスされ、ローパスフィルタ14を構成する抵抗値は、R1、R2となり、ローパスフィルタ14の遮断周波数は高くなりfc2に設定される。図3(a)のように時刻T1に基準電圧Vrefが立ち上げられると、それにともなって、図3(c)の差動出力信号Vout1、Vout2が立ち上がる。その後、増幅装置100の差動出力信号Vout1、Vout2がVrefに近づき、オーバーシュートに至る未然の時刻T2に、制御信号Vcontをローレベルに落とし、スイッチSW1、SW2をオフする。スイッチSW1がオフされると、抵抗R1’およびR2’はそれぞれ抵抗R1およびR2と直列に接続され、ローパスフィルタ14を構成する抵抗値はR1+R1’、R2+R2’と大きくなるため、遮断周波数は低くfc1に設定される。
本実施例によれば、増幅器の安定性を損なうことなく、休止状態から通常の動作状態への復帰時間を短縮することができる。
(第2の実施例)
本実施の形態に係る第2の実施例は、図5に示す回路図により構成され、バイアス回路とローパスフィルタとが不可分な回路として構成される例である。以降の図において、図1、図4と同一の構成要素には同じ符号を与え、適宜その説明を省略する。増幅装置100は、増幅器10、制御端子16、バイアス回路兼ローパスフィルタ30を含む。増幅器10は、差動増幅回路20、22および抵抗R5〜R10を含む。
増幅器10において、差動増幅回路20、22は、反転入力端子と非反転入力端子の差を増幅して出力する回路である。これらの差動増幅回路20、22のそれぞれの反転入力端子には、差動入力信号Vin1、Vin2が入力されており、非反転入力端子には、バイアス電圧Vbiasが入力されている。差動増幅回路20の入力インピーダンスが十分高いとき、Vout1=Vcom−(Vin1−Vbias)×R6/R5となり、同様に、Vout2=Vcom−(Vin2−Vbias)×R9/R8となる。ここで、Vcomは差動出力信号の同相電圧であって(Vout1+Vout2)/2で与えられる。各抵抗の抵抗値をR5=R8、R6=R9、R7=R10となるように選べば、増幅器10は、全体としての差動利得がR6/R5で与えられる完全差動型の増幅器として動作する。
バイアス回路兼ローパスフィルタ30は、ローパスフィルタとバイアス回路が一体化して構成されている。ローパスフィルタとしての機能は、演算増幅器24が、コンデンサC3および抵抗R3、R3’、スイッチSW3とともに、1次アクティブフィルタを構成し、これに抵抗R1、R1’、R2、R2’とが加わることで実現される。
また、演算増幅器24の反転入力端子には、差動出力信号Vout1、Vout2の同相電圧が入力され、非反転入力端子には基準電圧Vrefが入力されているため、演算増幅器24は、差動出力信号の同相電圧が基準電圧Vrefに近づくようにバイアス電圧Vbiasを調節するため、バイアス回路兼ローパスフィルタ30は、バイアス回路としての機能も有している。
本実施例の動作も、第1の実施例と同様に、図3において、時刻T1’に制御信号Vcontによって、スイッチSW1〜SW3がオンされ、抵抗R1’、R2’、R3’がバイパスすることで遮断周波数を高くし、時刻T2にスイッチSW1〜SW3をオフして遮断周波数を低くする。
本実施例によれば、増幅器の安定性を損なうことなく、休止状態から通常の動作状態への復帰時間を短縮することができる。
図6は、第2の実施例の変形例である。この回路は第2の実施例において、抵抗R3、R3’を無限大にした場合と考えることができ、抵抗R1、R1’、R2、R2’、演算増幅器24およびコンデンサC3によって積分器が構成される。この積分器は、抵抗R1、R2、抵抗R1’、R2’およびコンデンサC3によって決まる遮断周波数と−6dB/octの減衰量を有するフィルタとして機能するとともに、差動出力電圧Vout1、Vout2の同相成分が基準電圧Vrefに近づくようにバイアス電圧Vbiasを生成する。
本変形例の動作も第2の実施例と同様である。図3における時刻T1’に制御信号Vcontにより、スイッチSW1〜SW2をオンし、抵抗R1’、R2’をバイパスすることで遮断周波数をfc2まで高くし、時刻T2にスイッチSW1〜SW3をオフして遮断周波数をfc1まで低くする。
本変形例によれば、増幅器の安定性を損なうことなく、休止状態から通常の動作状態への復帰時間を短縮することができる。さらに第2の実施例の場合と比べ、コンデンサC3に並列に設けられた抵抗R3が存在しないため、積分回路の低周波数領域における開ループ利得は高くなる。この結果、コンデンサC3の容量値はミラー効果により開ループ利得分の1にまで小さくすることができる。従って本変形例によれば面積的に比較的大きなコンデンサを縮小でき、半導体集積回路の小型化、低コスト化に資することができる。
(第3の実施例)
本実施の形態に係る第3の実施例も、差動出力信号Vout1、Vout2がローパスフィルタに入力され、その後バイアス回路へ入力される例であるが、本実施例では、バイアス電圧を、差動出力信号Vout1、Vout2の同相電圧から生成するのではなく、2つの差動出力信号Vout1、Vout2の低周波数成分の電圧がそれぞれ基準電圧Vrefに近づくように生成する。本実施例は、図7に示す回路図により構成される。増幅器10の構成は第2の実施例と同様であり完全差動型の増幅器として動作する。
バイアス回路60、62は、それぞれの反転入力端子にVout1、Vout2が入力され、非反転入力端子に基準電圧Vrefが入力されており、それぞれの出力であるバイアス電圧Vbias1およびVbias2が差動増幅回路20、22に帰還される。
本実施例の動作についても、これまでの実施例と同様である。増幅装置100を休止状態から動作状態へと復帰させる際に、制御信号VcontによってスイッチSW1、SW2のオンオフを制御し、ローパスフィルタ14の遮断周波数を適宜変化させる。
本実施例では、増幅器10のバイアス電圧を差動出力信号Vout1、Vout2に対してそれぞれ調節するため、より正確に出力の安定化を図ることができる。
(第4の実施例)
本実施の形態に係る第4の実施例は、バイアス回路とローパスフィルタとが不可分な回路として構成される例であり、図8に示す回路図により構成される。本実施例に係る増幅装置100もまた、増幅器10、バイアス回路兼ローパスフィルタ30、制御端子16とを含み、ローパスフィルタ14は、バイアス回路兼ローパスフィルタ30の内部に設けられている。
増幅器10は、トランジスタM1〜M6および定電流源40、42、44とによって、差動増幅回路を構成する。トランジスタM1、M2からなる差動対に入力された信号Vin1、Vin2は、差動増幅されてVout1、Vout2として出力される。
増幅器10の差動出力信号Vout1、Vout2は、それぞれトランジスタM11、M12のゲートに帰還される。トランジスタM11およびM12には、差動出力信号Vout1、Vout2により、それぞれ電流I1’およびI2’が流れる。一方、基準電圧VrefがトランジスタM9、M10のゲートに入力されると、それぞれのトランジスタには電流I1、I2が流れ、トランジスタM7には、電流I3=I1+I2が流れることになる。トランジスタM8はM7とカレントミラーを構成するため、トランジスタM8にも電流I3が流れる。
トランジスタM9〜M12のしきい値電圧、トランジスタサイズが同一であれば、差動出力信号Vout1、Vout2の同相電圧が基準電圧Vrefに等しいとき、I1+I2=I1’+I2’となり、I3=I3’が成り立つ。もし、差動出力信号Vout1、Vout2の同相電圧が基準電圧Vrefよりも低ければ、I3>I3’となり、電流I4=I3−I3’がトランジスタM3、M4のゲートに流れ込み、バイアス電圧Vbiasが上げられる。その結果、差動出力信号Vout1、Vout2の同相電圧は持ち上げられて、基準電圧Vrefに近づくことになる。逆に、差動出力信号の同相電圧が基準電圧Vrefよりも高いときにはI3<I3’となり、電流I4=I3’−I3がトランジスタM3、M4のゲートから流れ出て、バイアス電圧Vbiasは下がり、結果として差動出力信号の同相電圧は下がって、基準電圧Vrefに近づくことになる。このようにして、バイアス回路12は、I3=I3’すなわちI1+I2=I1’+I2’が成り立つように、バイアス電圧Vbiasを調節する機能を有する。
ローパスフィルタ14は、抵抗R20、R21、容量C5、C5’、C6、C6’およびスイッチSW1、SW2とを有する。スイッチSW1、SW2のオンオフによって容量値が変化し、スイッチSW1、SW2がオフのときは、各フィルタを構成する容量値は、それぞれC5、C6となり、逆にスイッチSW1、SW2がオンすると、容量値は、C5+C5’、C6+C6’となる。スイッチSW1、SW2をオンするとオフ時に比べて容量値は大きくなるためトランジスタM11、M12のソースに接続されるインピーダンスは低くなる。トランジスタM11、M12におけるゲート電圧対ドレイン電流の比である相互コンダクタンスの帯域は、トランジスタそのものが有する帯域に加えて、ソースおよびドレインに接続されるインピーダンスによって決定され、ソースに接続されるインピーダンスが低くなると、相互コンダクタンスの帯域は高周波数側へ伸びることになる。その結果、差動出力信号Vout1、Vout2を入力、バイアス電圧Vbiasを出力としたときのバイアス回路兼ローパスフィルタ30の遮断周波数は高く設定されることになる。このようにしてスイッチSW1、SW2がオンの時には、バイアス回路兼ローパスフィルタ30の遮断周波数をfc2に設定し、スイッチSW1、SW2がオフの時には遮断周波数をfc1に設定することができる。
本実施例の動作についても、これまでの実施例と同様であって、増幅装置100を休止状態から動作状態へと復帰させる際に、制御信号VcontによってスイッチSW1、SW2のオンオフを制御し、ローパスフィルタ14の遮断周波数を適宜変化させる。
本実施例によれば、増幅器の安定性を損なうことなく、休止状態から通常の動作状態への復帰時間を短縮することができる。
(実施の形態2)
本発明に係る第2の実施の形態は携帯電話端末に用いられるミキサ装置に関する。図9は、本実施の形態に係る回路の構成を示す図である。本実施の形態では、実施の形態1における増幅器に代えて、周波数変換を行うミキサ回路を用いており、その他については第1の実施の形態と同様に構成される。
本実施の形態に係るミキサ装置200は、ミキサ回路80、バイアス回路12、ローパスフィルタ14を含む。
ミキサ回路80において、トランジスタM21〜M28は、乗算器およびミキサ回路として広く利用されるギルバートセルを構成する。このギルバートセルは、入力信号RFIN1、RFIN2をそれぞれローカル周波数を有する信号LO1、LO2との和周波、もしくは差周波信号に周波数変換して、出力信号RFOUT1、RFOUT2として出力する。出力信号RFOUT1、RFOUT2は、ローパスフィルタ14を介してバイアス回路12に帰還される。ローパスフィルタ14の構成およびその制御は第1の実施例と同様であるので説明を省略する。
バイアス回路12において、トランジスタM30、M31は差動対を構成し、定電流源82の電流値I32は、差動対M30、M31が平衡状態にあるときの電流値I30、I31の合計値に設定されている。トランジスタM31のインピーダンスは十分高いため、そのゲートには出力信号RFOUT1、RFOUT2の同相電圧が入力されることになる。例えば、出力信号RFOUT1、RFOUT2の同相電圧が基準電圧Vrefよりも高くなると、電流I31は増えるため、差動対M30、M31は電流のバランスを変化させ、電流I30が減少する。電流I30の減少にともなって、トランジスタM29のゲート電圧、すなわちバイアス電圧Vbiasが高くなるようにフィードバックがかかる。その結果、トランジスタM27、M28の電流が減り、出力信号RFOUT1、RFOUT2の同相電圧は低くなり、基準電圧Vrefに近づく。このようなミキサ装置200についても、休止状態から動作状態への復帰動作は、増幅装置100と同様である。
本実施の形態によれば、ダブルバランス型のミキサ回路においても、回路の安定性を損なうことなく、休止状態から通常の動作状態への復帰時間を短縮することができる。
以上、実施の形態をもとに本発明を説明した。なお本発明はこの実施の形態に限定されることなく、そのさまざまな変形例もまた、本発明の態様として有効である。また、実施の形態1、2の任意の構成要素の組み合わせも有効であって、それぞれの構成要素に応じた効果を得ることができる。
例えば、実施の形態1、2では、増幅装置100またはミキサ装置200は差動信号を増幅、周波数変換する場合について説明したが、これらには限定されない。例えば、携帯電話に用いられる電力増幅器などにおいても、出力電力が基準の電力に近づくように、その出力信号をフィードバックして電力増幅器のバイアス電圧を生成を行う場合がある。このような回路においても、本発明と同様、フィードバックループにはローパスフィルタが設けられており、休止状態から動作状態への復帰に際して、このローパスフィルタの遮断周波数を変化させることによって、その復帰時間を短縮することができる。
また、実施の形態1、2で示したローパスフィルタの構成は一例にすぎない。例えば、実施例1に示したローパスフィルタの変形例としては、ローパスフィルタ14は、抵抗R1’とスイッチSW1とを直列に接続し、これと並列に抵抗R1を設けることにより構成しても良い。この場合、スイッチSW1がオフした状態では、抵抗R1’の経路は遮断されるため、ローパスフィルタ14を構成する抵抗値としてはR1となる。スイッチSW1をオンした状態では、抵抗R1’がR1と並列に接続されるため、ローパスフィルタ14を構成する抵抗値は、R1×R1’/(R1+R1’)となり、第1の遮断周波数より高い、第2の遮断周波数fc2が得られることになる。抵抗R2、R2’、スイッチSW2についても同様である。
本変形例によれば、フィルタを構成する抵抗および容量の直列、並列関係およびスイッチの配置によって様々なバリエーションを構成することが可能であり回路の設計自由度が高くなる。
実施の形態1、2においては、ローパスフィルタの遮断周波数を切り替えるためのスイッチとしてFETを用いたが、バイポーラトランジスタを用いても良い。また、ローパスフィルタの遮断周波数を変化させる方法としては、実施例で説明した回路以外にもさまざまな方法が考えられ、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)をMOS抵抗として使用し、ゲート電圧に依存したドレインソース間のチャネル抵抗の可変特性を用いてフィルタを構成する抵抗値を切り替えてもよい。また、その他の可変抵抗素子や可変容量素子を用いても良い。
さらに実施の形態1、2では、遮断周波数を2つ用意して切り替える場合について説明したが、スイッチ、抵抗、コンデンサを増設することによって、3つ以上の遮断周波数を切り替えてもよい。この場合、制御信号Vcontは、2つ用意してもよいし、1つの制御信号Vcontに対して、ロー、ハイ、およびその中間電圧によって遮断周波数を切り替えられるように設計してもよい。
さらに実施の形態1、2では、増幅器やミキサ回路についてもFETを用いて構成する例について説明したが、バイポーラトランジスタにより構成されていても良い。
以上の変形例を組み合わせて用いることにより、回路の形式や、半導体プロセスに応じて柔軟な設計を行うことができ、設計の自由度が高くなる。
さらに実施の形態1、2では、基準電圧Vrefはステップ波形状に立ち上がる場合について説明したが、これには限定されず、台形状に立ち上がったり、階段状に立ち上がる場合においても、第2の遮断周波数を適切に設定することによって同様の効果を得ることができる。本変形例によれば、より回路を安定に動作させることができる遮断周波数を選択することが可能となる。
また、実施の形態2においては、実施の形態1における実施例3のように、バイアス回路12は、出力信号RFOUT1、RFOUT2の同相電圧に対してフィードバックをかけるのではなく、それぞれの電圧の低周波成分が、基準電圧Vrefに近づくように、バイアス回路およびローパスフィルタを構成しても良い。
本変形例によれば、それぞれの出力信号からそれぞれバイアス電圧を生成するため、より安定した出力信号を発生することができる。
第1の実施の形態に係る増幅装置の構成を示すブロック図である。 図2(a)〜(c)は、図1の増幅装置においてローパスフィルタの遮断周波数を切り替えない場合の増幅装置の状態の時間遷移を示す図である。 図3(a)〜(c)は、図1の増幅装置においてローパスフィルタの遮断周波数を切り替えた場合の増幅装置の状態の時間遷移を示す図である。 第1の実施例の構成を示す回路図である。 第2の実施例の構成を示す回路図である。 第2の実施例の変形例を示す回路図である。 第3の実施例の構成を示す回路図である。 第4の実施例の構成を示す回路図である。 第2の実施の形態に係るミキサ装置の構成を示す回路図である。
符号の説明
10 増幅器、 12 バイアス回路、 14 ローパスフィルタ、 16 制御端子、 20 差動増幅回路、 22 差動増幅回路、 24 演算増幅器、 30 バイアス回路兼ローパスフィルタ、 60 バイアス回路、 62 バイアス回路、 80 ミキサ回路、 100 増幅装置、 200 ミキサ装置、 Vref 基準電圧、 Vcont 制御電圧、 Vbias バイアス電圧, R 抵抗、 C コンデンサ、 SW スイッチ、 M トランジスタ。

Claims (10)

  1. 信号を増幅する増幅器と、
    前記増幅器において増幅した信号に含まれる低周波数成分の電圧が所定の基準電圧に近づくように、前記増幅器に印加すべきバイアス電圧を生成するバイアス回路と、
    前記増幅した信号から前記バイアス電圧を生成して前記増幅器に印加する経路上に設けられており、かつ予め規定された複数の遮断周波数を段階的に切り替えることによって、前記増幅器に印加するバイアス電圧に含まれる低周波数成分の帯域を段階的に切り替えるローパスフィルタと、
    を備えることを特徴とする増幅装置。
  2. 前記ローパスフィルタは、前記増幅器が初期状態から定常状態へ遷移するに従って、前記複数の遮断周波数を高い周波数から低い周波数に切り替えることを特徴とする請求項1に記載の増幅装置。
  3. 前記ローパスフィルタの複数の遮断周波数の切り替えを指示するための制御信号を外部から入力する制御端子をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の増幅装置。
  4. 前記増幅器は、相補的な関係にある2つの信号をそれぞれ増幅し、
    前記バイアス回路は、前記増幅器において増幅した相補的な関係にある2つの信号の同相電圧が所定の基準電圧に近づくように、バイアス電圧を調節することを特徴とする請求項1または2に記載の増幅装置。
  5. 前記増幅器は、相補的な関係にある2つの信号をそれぞれ増幅し、
    前記バイアス回路は、前記増幅器において増幅した相補的な関係にある2つの信号の低周波数成分の電圧が所定の基準電圧にそれぞれ近づくように、バイアス電圧を調節することを特徴とする請求項1または2に記載の増幅装置。
  6. 相補的な関係にある2つの信号を周波数変換するミキサ回路と、
    前記ミキサ回路において周波数変換した相補的な関係にある2つの信号に含まれる低周波数成分の電圧が、所定の基準電圧に近づくように、前記ミキサ回路に印加すべきバイアス電圧を生成するバイアス回路と、
    前記周波数変換した相補的な関係にある2つの信号からバイアス電圧を生成して前記ミキサ回路に印加する経路上に設けられており、かつ予め規定された複数の遮断周波数を段階的に切り替えることによって、前記ミキサ回路に印加するバイアス電圧に含まれる低周波数成分の帯域を段階的に切り替えるローパスフィルタと、
    を備えることを特徴とするミキサ装置。
  7. 前記ローパスフィルタは、前記ミキサ回路が初期状態から定常状態へ遷移するに従って、前記複数の遮断周波数を高い周波数から低い周波数に切り替えることを特徴とする請求項6に記載のミキサ装置。
  8. 前記ローパスフィルタの複数の遮断周波数の切り替えを指示するための制御信号を外部から入力する制御端子をさらに備えることを特徴とする請求項6または7に記載のミキサ装置。
  9. 前記バイアス回路は、前記周波数変換した相補的な関係にある2つの信号の同相電圧が所定の基準電圧に近づくように、バイアス電圧を調節することを特徴とする請求項6または7に記載のミキサ装置。
  10. 前記バイアス回路は、前記周波数変換した相補的な関係にある2つの信号の低周波数成分の電圧が所定の基準電圧にそれぞれ近づくように、バイアス電圧を調節することを特徴とする請求項6または7に記載のミキサ装置。
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WO2022241204A1 (en) * 2021-05-13 2022-11-17 Vertiv Corporation Intelligent rectifier current regulation of dc bus voltage droop

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