JP2005345507A - ズームレンズ及びそれを有する撮像装置 - Google Patents

Abstract

【課題】 所望のズーム比、高い光学性能を有した小型のズームレンズを実現する。
【解決手段】 物体側より像側へ順に、正の屈折力の第１レンズ群Ｌ１、負の屈折力の第２レンズ群Ｌ２、正の屈折力の第３レンズ群Ｌ３、正の屈折力の第４レンズ群Ｌ４を有し、ズーミングに際し各レンズ群の間隔が変化するズームレンズにおいて、第２レンズ群Ｌ２や第３レンズ群Ｌ３を構成するレンズの屈折力や材質等を適切に設定した。
【選択図】 図１

Description

本発明はズームレンズに関し、例えば、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ等の撮影光学系に好適なものである。

最近、ＣＣＤセンサ等の固体撮像素子を用いたビデオカメラ、デジタルスチルカメラ等の撮像装置の高機能化及び小型化に伴い、これらの撮像装置に用いられる撮影光学系には高い光学性能と小型化の両立が求められている。

このような撮像装置に用いられているズームレンズとしては、物体側より像側へ順に、正の屈折力で、ズーミング及びフォーカシングの際に移動しない第１レンズ群、負の屈折力で、光軸上を移動して変倍作用を担う第２レンズ群、正の屈折力で、ズーミング及びフォーカシングの際に移動しない第３レンズ群、正の屈折力で、ズーミング及びフォーカシングの際に移動する第４レンズ群を有した４群構成のズームレンズが知られている（特許文献１〜４）。このような４群構成のズームレンズでは、第１レンズ群を負レンズと正レンズとの接合レンズ、そして正レンズの計３枚のレンズで構成し、第２レンズ群を２枚の負レンズと正レンズの計３枚のレンズで構成し、第３レンズ群を１枚または２枚の正レンズと負レンズで構成し、開口絞りを第３レンズ群の直前に配置するものが良く知られている。
特開平 ７−２７０６８４号公報 特開平 ７−３１８８０４号公報 特開平 ８−２９２３６９号公報 特開平１１−３０５１２４号公報

近年、撮像装置の小型化と、固体撮像素子の高画素化に起因した極小画素化に伴い、これらの装置に用いられる撮影光学系には、高い光学性能を有し、かつレンズ全長の短い小型のズームレンズが要望されている。また、ビデオカメラにも高画質な静止画を記録することが望まれており、より高い光学性能のレンズ系が要求されている。

一般にズームレンズにおいて、各レンズ群の屈折力を強めれば所定のズーム比を得るための各レンズ群の移動量が少なくなり、レンズ全長の短縮化を図ることが可能となる。

しかしながら、単に各レンズ群の屈折力を強めると、ズーミングに伴う収差変動が大きくなり、全ズーム範囲にわたる良好な光学性能を得るのが難しくなってくるという問題点がある。また、製作上の精度が厳しくなり、量産化するのが困難になってくる。

本発明は、所望のズーム比を得つつも、レンズ系全体を小型化し、高い光学性能を有した新規な構成のズームレンズの提供を目的とする。

上記目的を達成するため、本発明のズームレンズは、物体側より像側へ順に、正の屈折力の第１レンズ群、負の屈折力の第２レンズ群、正の屈折力の第３レンズ群、正の屈折力の第４レンズ群を有し、ズーミングに際し各レンズ群の間隔が変化するズームレンズにおいて、第２レンズ群や第３レンズ群を構成するレンズの屈折力（焦点距離の逆数）や材質等を適切に設定することを特徴としている。

例えば、第２レンズ群が有する正レンズのうち、屈折力が最も強い正レンズと第２レンズ群の像側に配置された開口絞りとの望遠端での間隔をＳ、その屈折力が最も強い正レンズと第３レンズ群の最も物体側の面との間隔をＬ、その屈折力が最も強い正レンズのアッベ数をν２ｐとするとき、
Ｌ／Ｓ＜０．８５
ν２ｐ＜２１．９
なる条件を特徴としている。

また、例えば、第２レンズ群が有する負レンズのうち、屈折力が最も強い負レンズの焦点距離をｆ２ｎ、第２レンズ群が有する正レンズのうち、屈折力が最も強い正レンズの焦点距離とアッベ数をそれぞれｆ２ｐ，ν２ｐとするとき、
−１．７＜ｆ２ｐ／ｆ２ｎ＜−０．４５
ν２ｐ＜２１．９
なる条件を満足することを特徴としている。

また、例えば、第３レンズ群が有する正レンズのうち、屈折力が最も強い（屈折力の絶対値が大きい）正レンズの焦点距離をｆ３ｐ、第３レンズ群が有する負レンズのうち、屈折力が最も強い（屈折力の絶対値が最も大きい）負レンズの焦点距離とアッベ数をそれぞれｆ３ｎ，ν３ｎとするとき、
−１．５＜ｆ３ｐ／ｆ３ｎ＜−０．３５
ν３ｎ＜２１．９
なる条件を満足することを特徴としている。

本発明によれば、所望のズーム比を得つつも、高い光学性能が得られる小型のズームレンズが実現できる。

以下に図面を用いた本発明の実施例について説明する。

図１，３，５はそれぞれ実施例１〜３のズームレンズの断面図である。図２，４，６はそれぞれ実施例１〜３のズームレンズの収差図であり、（ａ）が広角端の状態、（ｂ）が中間のズーム位置の状態、（ｃ）が望遠端での状態である。

各レンズ断面図において、左方が被写体側（前方）で、右方が像側（後方）である。Ｌ１は正の屈折力（光学的パワー＝焦点距離の逆数）の第１レンズ群、Ｌ２は負の屈折力の第２レンズ群、Ｌ３は正の屈折力の第３レンズ群、Ｌ４は正の屈折力の第４レンズ群である。ＳＰは開口絞り、Ｇは光学的ローパスフィルター、赤外カットフィルター、カバーガラス等の光路中に存在する平行平板に対応して設計上設けたガラスブロック、ＩＰはＣＣＤセンサやＣＭＯＳセンサ等の固体撮像素子（光電変換素子）の感光面が位置する像面である。

収差図において、ｄ，ｇは各々ｄ線及びｇ線、Ｍはメリディオナル像面、Ｓはサジタル像面、倍率色収差はｇ線によって表している。

各実施例のズームレンズは、広角端から望遠端へのズーミングに際して、矢印のように第２レンズ群Ｌ２を像側へ移動させて変倍を行うと共に、変倍に伴う像面変動を、第４レンズ群Ｌ４を物体側に凸状の軌跡の一部を有しつつ移動させて補正している。

第１レンズ群Ｌ１及び第３レンズ群Ｌ３はズーミング及びフォーカシングのためには移動しない。このように第１レンズ群Ｌ１をズーミングに際して固定とすることにより、鏡筒構造を小型にし、また静圧に強い鏡筒構造の実現を容易にしている。また、第３レンズ群をズーミングに際して固定とすることにより、鏡筒構造を単純かつ小型にし、また軸ずれ誤差の少ない鏡筒構造の実現を容易にしている。

また、第４レンズ群Ｌ４を光軸上移動させてフォーカスを行うリアフォーカス方式を採用している。レンズ断面図に示す第４レンズ群Ｌ４の実線の曲線４ａと破線の曲線４ｂは、各々無限遠物体と近距離物体にフォーカスしているときの広角端から望遠端へのズーミングの際の像面変動を補正するための移動軌跡である。このように第４レンズ群Ｌ４を物体側へ凸状の軌跡とすることで第３レンズ群Ｌ３と第４レンズ群Ｌ４との間の空間の有効利用を図り、レンズ全長の短縮化を効果的に達成している。このように、比較的径が小さい第４レンズ群Ｌ４でフォーカスを行うことでアクチュエータの負荷を低減でき、フォーカスの高速化も容易になる。

各実施例において、例えば望遠端において無限遠物体から近距離物体へフォーカスを行う場合は、レンズ断面図の直線４ｃに示すように第４レンズ群Ｌ４を前方へ繰り出す。

いずれの実施例においても、像面ＩＰに配置される撮像素子としてセルピッチ２〜３ミクロン程度の固体撮像素子に対応した光学性能としている。

実施例１及び実施例２では、第２レンズ群Ｌ２を、物体側より像側へ順に、負レンズ２Ｇ１、負レンズ２Ｇ２、正レンズ２Ｇ３の３枚で構成している。また、実施例３では、第２レンズ群Ｌ２を、物体側より順に、負レンズ２Ｇ１、負レンズ２Ｇ２、正レンズ２Ｇ３、負レンズ２Ｇ４の４枚で構成している。このような第２レンズ群Ｌ２の構成により、ズーミングの際の収差変動を抑え、高ズーム比でありながら、小型のズームレンズを実現している。

また実施例１〜３のいずれも、第３レンズ群を、物体側より像側へ順に、正レンズ３Ｇ１、負レンズ３Ｇ２、正レンズ３Ｇ３で構成し、開口絞りＳＰを正レンズ３Ｇ１と負レンズ３Ｇ２の間に配置している。第３レンズ群Ｌ３の直前に開口絞りＳＰを配置する例が多い従来の４群構成のズームレンズでは、開口絞りＳＰの配置が制限となって第２レンズ群Ｌ２の移動量を増やすことができなかったのに対し、本実施例では、第３レンズ群Ｌ３内に開口絞りＳＰを配置することで、ズーミングに要する空間利用効率を高め、従来に比して高いズーム比でありながら、レンズ全長の短縮化も図っている。

また、実施例１〜３のズームレンズは、
Ｌ／Ｓ＜０．８５ （１）
ν２ｐ＜２１．９ （２）
なる条件を満足している。

ここで、Ｌは第２レンズ群Ｌ２が有する正レンズのうち、屈折力が最も強い正レンズと第３レンズ群Ｌ３の最も物体側の面との間隔、Ｓは第２レンズ群Ｌ２が有する正レンズのうち、屈折力が最も強い正レンズと開口絞りＳＰとの望遠端での間隔、ν２ｐは第２レンズ群Ｌ２が有する正レンズのうち、屈折力が最も強い正レンズのアッベ数である。

なお、「屈折力が最も強い」とは、「屈折力の絶対値が最も大きい」ことを意味する。

また、実施例３のズームレンズは、
−１．７＜ｆ２ｐ／ｆ２ｎ＜−０．４５ （３）
−１．５＜ｆ３ｐ／ｆ３ｎ＜−０．３５ （４）
ν３ｎ＜２１．９ （５）
なる条件も満足している。

ここで、ｆ２ｐは第２レンズ群Ｌ２が有する正レンズのうち、屈折力が最も強い正レンズの焦点距離、ｆ２ｎは第２レンズ群Ｌ２が有する負レンズのうち、屈折力が最も強い負レンズの焦点距離である。

ｆ３ｐは第３レンズ群Ｌ３が有する正レンズのうち、屈折力が最も強い正レンズの焦点距離、ｆ３ｎは第３レンズ群Ｌ３が有する負レンズのうち、屈折力が最も強い負レンズの焦点距離、ν３ｎは第３レンズ群Ｌ３が有する負レンズのうち、屈折力が最も強い負レンズのアッベ数である。

各条件式の技術的意味について説明をする。

条件式（１）は、第２レンズ群Ｌ２内で正の屈折力が最も強いレンズである正レンズ２Ｇ３と第３レンズ群Ｌ３との間隔、そしてこの正レンズ２Ｇ３と開口絞りＳＰとの間隔に関するものである。条件式（１）の上限を超えると、正レンズ２Ｇ３と第３レンズ群Ｌ３との間隔が大きくなり、レンズ全長が大きくなる、または正レンズ２Ｇ３と開口絞りＳＰの間隔が狭くなり、第２レンズ群Ｌ２内で正の屈折力が最も大きいレンズである正レンズ２Ｇ３による倍率色収差補正効果が不足する。なお、望ましくは条件式（１）の上限値を０．４５にするとより良い。

条件式（２）は、やはり第２レンズ群Ｌ２内で正の屈折力が最も強いレンズである正レンズ２Ｇ３のアッベ数に関するものであり、上限を超えるとズーミングに際する軸上色収差の変動を補正するのが困難になる。

条件式（３）は、第２レンズ群Ｌ２内で正の屈折力が最も強いレンズである正レンズ２Ｇ３と、第２レンズ群Ｌ２内で負の屈折力が最も強いレンズである負レンズ２Ｇ１の屈折力比に関するものである。条件式（３）の下限を超えると、正レンズ２Ｇ３の屈折力が弱くなり、軸上色収差の補正が困難になる。望ましくは条件式（３）の下限値を−１．２にするとより良い。一方、条件式（３）の上限を超えると、正レンズ２Ｇ３の屈折力が強くなり過ぎ、正レンズ２Ｇ３の位置誤差や面精度による性能劣化が大きくなる。望ましくは条件式（３）の上限値を−０．６４にするとより良い。

また、条件式（２）は条件式（３）と合わせて満足することにより、ズーミングに際する軸上色収差の変動を抑えて良好にするのに効果がある。

条件式（４）は第３レンズ群Ｌ３内で正の屈折力が最も強いレンズである正レンズ３Ｇ１と、負の屈折力が最も強いレンズである負レンズ３Ｇ２の屈折力比に関するものである。条件式（４）の上限を超えると、負レンズ３Ｇ２の屈折力が弱くなり、軸上色収差の補正が困難になる。望ましくは条件式（４）の上限値を−０．４４にするとより良い。一方、下限を超えると負レンズ３Ｇ２の屈折力が強くなり過ぎ、負レンズ３Ｇ２の位置誤差や面精度による性能劣化が大きくなり好ましくない。望ましくは条件式（４）の下限値を−０．９８にするとより良い。

条件式（５）は、第３レンズ群Ｌ３内で負の屈折力が最も強いレンズである負レンズ３Ｇ２のアッベ数に関するものであり、条件式（４）と合わせて満足させることにより、ズーミングに際する軸上色収差の変動を抑えて良好にするものである。上限を超えると、ズーミングに際する軸上色収差の変動を補正するのが困難になる。

次に実施例１〜３に対応する数値実施例１〜３の数値データを示す。数値実施例において、ｆは焦点距離、ＦｎｏはＦナンバー、ωは半画角である。ｉは物体側より数えた順序を示し、ｒｉは第ｉ番目の面の曲率半径、ｄｉは第ｉ番目の面と第（ｉ＋１）番目の面との軸上間隔、ｎｉとνｉは各々第ｉ番目の材料のｄ線を基準とした屈折率とアッベ数である。

非球面形状は、光の進行方向を正とし、Ｘを光軸方向の面頂点からの変位量、ｈを光軸と垂直な方向の光軸からの高さ、Ｒを近軸曲率半径、Ｋを円錐定数、Ｂ〜Ｅを各々非球面係数とするとき、

なる式で表している。なお「ｅ±Ｚ」は「×１０^±Ｚ」を意味する。

又前述の各条件式と数値実施例の関係を表１に示す。

（数値実施例１）
f= 4.61〜 44.51 FNo=1: 1.85〜 2.26 2ω=56.9°〜 6.4°

r 1= 38.786 d 1= 1.20 n 1=1.84666 ν 1=23.9
r 2= 19.031 d 2= 4.60 n 2=1.69680 ν 2=55.5
r 3= 1433.938 d 3= 0.17
r 4= 17.190 d 4= 2.86 n 3=1.69680 ν 3=55.5
r 5= 46.412 d 5= 可変
r 6= 37.651 d 6= 0.70 n 4=1.83481 ν 4=42.7
r 7= 5.925 d 7= 1.81
r 8= -16.833 d 8= 0.70 n 5=1.77250 ν 5=49.6
r 9= 9.130 d 9= 1.59
r10= 12.637 d10= 1.20 n 6=1.92286 ν 6=18.9
r11= 53.330 d11= 可変
r12= 8.204(非球面) d12= 2.42 n 7=1.58313 ν 7=59.4
r13= -67.411 d13= 1.04
r14= ∞(絞り) d14= 1.71
r15= 16.480 d15= 0.70 n 8=1.84666 ν 8=23.9
r16= 7.376 d16= 0.47
r17= 16.155 d17= 1.30 n 9=1.60311 ν 9=60.6
r18= -56.332 d18= 可変
r19= 11.744 d19= 2.50 n10=1.69680 ν10=55.5
r20= -9.481 d20= 0.70 n11=1.80518 ν11=25.4
r21= -39.336 d21= 可変
r22= ∞ d22= 2.82 n12=1.50000 ν12=60.0
r23= ∞

焦点距離 4.61 19.53 44.51
可変間隔
d 5 0.56 11.07 14.57
d11 14.61 4.11 0.61
d18 4.41 1.86 5.94

非球面係数
第12面
K B C D E
-9.9537e-01 -1.7401e-05 -2.2296e-06 1.6753e-07 -3.7334e-09

（数値実施例２）
f= 4.61〜 44.51 FNo=1: 1.85〜 2.25 2ω=56.9°〜 6.4°

r 1= 40.910 d 1= 1.20 n 1=1.84666 ν 1=23.9
r 2= 19.635 d 2= 4.55 n 2=1.69680 ν 2=55.5
r 3= -1873.266 d 3= 0.17
r 4= 17.371 d 4= 2.84 n 3=1.69680 ν 3=55.5
r 5= 46.270 d 5= 可変
r 6= 38.944 d 6= 0.70 n 4=1.83481 ν 4=42.7
r 7= 5.932 d 7= 1.86
r 8= -15.610 d 8= 0.70 n 5=1.77250 ν 5=49.6
r 9= 9.951 d 9= 1.60
r10= 13.551 d10= 1.20 n 6=1.92286 ν 6=18.9
r11= 72.871 d11= 可変
r12= 7.926(非球面)d12= 2.43 n 7=1.58313 ν 7=59.4
r13= -137.153 d13= 1.10
r14= ∞(絞り) d14= 1.78
r15= 16.990 d15= 0.70 n 8=1.84666 ν 8=23.9
r16= 7.211 d16= 0.42
r17= 13.538 d17= 1.45 n 9=1.60311 ν 9=60.6
r18= -50.098 d18= 可変
r19= 11.466 d19= 2.25 n10=1.69680 ν10=55.5
r20= -11.466 d20= 0.50 n11=1.80518 ν11=25.4
r21= -67.240 d21= 可変
r22= ∞ d22= 2.82 n12=1.51633 ν12=64.1
r23= ∞

焦点距離 4.61 19.54 44.51
可変間隔
d 5 0.56 11.28 14.85
d11 14.90 4.18 0.61
d18 4.33 1.66 5.87

非球面係数
第12面
K B C D E
-7.8438e-01 -4.8127e-05 -2.0478e-06 1.5028e-07 -3.2194e-09

（数値実施例３）
f= 4.93〜 67.82 FNo=1: 1.85〜 3.00 2ω=56.6°〜 4.5°

r 1= 46.218 d 1= 1.20 n 1=1.84666 ν 1=23.9
r 2= 23.729 d 2= 4.31 n 2=1.69680 ν 2=55.5
r 3= -841.125 d 3= 0.17
r 4= 20.216 d 4= 2.63 n 3=1.69680 ν 3=55.5
r 5= 43.360 d 5= 可変
r 6= 24.393 d 6= 0.70 n 4=1.84666 ν 4=23.9
r 7= 5.461 d 7= 2.75
r 8= -13.852 d 8= 0.60 n 5=1.83400 ν 5=37.2
r 9= 27.358 d 9= 0.42
r10= 12.638 d10= 2.56 n 6=1.92286 ν 6=18.9
r11= -12.638 d11= 0.18
r12= -10.034 d12= 0.60 n 7=1.74950 ν 7=35.3
r13= 39.730 d13= 可変
r14= 13.131(非球面)d14= 2.19 n 8=1.69350 ν 8=53.2
r15= -47.331 d15= 1.26
r16= ∞(絞り) d16= 3.67
r17= 21.536 d17= 0.65 n 9=1.92286 ν 9=18.9
r18= 9.461 d18= 0.22
r19= 12.725 d19= 1.79 n10=1.48749 ν10=70.2
r20= -93.334 d20= 可変
r21= 14.705 d21= 2.18 n11=1.74400 ν11=44.8
r22= -14.705 d22= 0.60 n12=1.84666 ν12=23.9
r23= -58.034 d23= 可変
r24= ∞ d24= 2.40 n13=1.51633 ν13=64.1
r25= ∞

焦点距離 4.93 33.61 67.82
可変間隔
d 5 0.55 16.71 19.56
d13 19.73 3.57 0.72
d20 6.43 2.50 8.98

非球面係数
第14面
K B C D E
-1.2114e+00 -2.5311e-05 -1.7785e-07 9.1307e-09 -1.1309e-10

次に本発明のズームレンズを撮影光学系として用いた光学機器の実施例を、図７を用いて説明する。

図７は、本発明のズームレンズをビデオカメラに用いた例である。図７において、１０はカメラ本体、１１は実施例１〜５のズームレンズによって構成された撮影光学系、１２は撮影光学系１１によって形成される被写体像を受光するＣＣＤセンサやＣＭＯＳセンサ等の固体撮像素子（光電変換素子）、１３は固体撮像素子１２が受光した被写体像を記録するメモリ、１４は被写体像を観察するためのファインダーである。ファインダー１４としては、光学ファインダーや液晶パネル等の表示素子に表示された被写体像を観察するタイプのファインダーが考えられる。

このように本発明のズームレンズをビデォカメラ等の撮像装置に適用することにより、小型で高い光学性能を有する撮像装置を実現している。

実施例１のズームレンズのレンズ断面図である。 実施例１のズームレンズの諸収差図である。 実施例２のズームレンズのレンズ断面図である。 実施例２のズームレンズの諸収差図である。 実施例３のズームレンズのレンズ断面図である。 実施例３のズームレンズの諸収差図である。 ビデオカメラの要部概略図である。

符号の説明

Ｌ１ 第１レンズ群
Ｌ２ 第２レンズ群
Ｌ３ 第３レンズ群
Ｌ４ 第４レンズ群
ＳＰ 開口絞り
Ｇ ガラスブロック
ＩＰ 像面
ｄ ｄ線
ｇ ｇ線
Ｍ メリディオナル像面
Ｓ サジタル像面

Claims (7)

1. 物体側より像側へ順に、正の屈折力の第１レンズ群、負の屈折力の第２レンズ群、正の屈折力の第３レンズ群、正の屈折力の第４レンズ群を有し、ズーミングに際し各レンズ群の間隔が変化するズームレンズにおいて、
   前記第２レンズ群より像側に開口絞りを有すると共に、前記第２レンズ群は少なくとも１つの負レンズと少なくとも１つ正レンズを有し、前記第２レンズ群が有する正レンズのうち、屈折力が最も強い正レンズと前記第３レンズ群の最も物体側の面との間隔をＬ、その正レンズと前記開口絞りとの望遠端での間隔をＳ、その正レンズのアッベ数をν２ｐとするとき、
   Ｌ／Ｓ＜０．８５
   ν２ｐ＜２１．９
   なる条件を満足することを特徴とするズームレンズ。
2. 物体側より像側へ順に、正の屈折力の第１レンズ群、負の屈折力の第２レンズ群、正の屈折力の第３レンズ群、正の屈折力の第４レンズ群を有し、ズーミングに際し各レンズ群の間隔が変化するズームレンズにおいて、
   前記第２レンズ群は少なくとも３つの負レンズと少なくとも１つの正レンズを有し、前記第２レンズ群が有する負レンズのうち、屈折力が最も強い負レンズの焦点距離をｆ２ｎ、前記第２レンズ群が有する正レンズのうち、屈折力が最も強い正レンズの焦点距離とアッベ数をそれぞれｆ２ｐ，ν２ｐとするとき、
   −１．７＜ｆ２ｐ／ｆ２ｎ＜−０．４５
   ν２ｐ＜２１．９
   なる条件を満足することを特徴とするズームレンズ。
3. 物体側より像側へ順に、正の屈折力の第１レンズ群、負の屈折力の第２レンズ群、正の屈折力の第３レンズ群、正の屈折力の第４レンズ群を有し、ズーミングに際し各レンズ群の間隔が変化するズームレンズにおいて、
   前記第３レンズ群は少なくとも１つの正レンズと少なくとも１つの負レンズを有し、前記第３レンズ群が有する正レンズのうち、屈折力が最も強い正レンズの焦点距離をｆ３ｐ、前記第３レンズ群が有する負レンズのうち、屈折力が最も強い負レンズの焦点距離とアッベ数をそれぞれｆ３ｎ，ν３ｎとするとき、
   −１．５＜ｆ３ｐ／ｆ３ｎ＜−０．３５
   ν３ｎ＜２１．９
   なる条件を満足することを特徴とするズームレンズ。
4. 前記第３レンズ群は２つの正レンズと１つの負レンズから成ることを特徴とする請求項１〜３いずれかのズームレンズ。
5. 前記第３レンズ群は、物体側より像側へ順に、正レンズ、負レンズ、正レンズより成ることを特徴とする請求項４のズームレンズ。
6. 光電変換素子上に像を形成することを特徴とする請求項１〜５のいずれか１項記載のズームレンズ。
7. 請求項１〜６のいずれか１項記載のズームレンズと、該ズームレンズによって形成された像を受光する光電変換素子とを有することを特徴とする撮像装置。
   

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