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JP2005344331A - 合成樹脂サイディング材 - Google Patents

合成樹脂サイディング材 Download PDF

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JP2005344331A
JP2005344331A JP2004163266A JP2004163266A JP2005344331A JP 2005344331 A JP2005344331 A JP 2005344331A JP 2004163266 A JP2004163266 A JP 2004163266A JP 2004163266 A JP2004163266 A JP 2004163266A JP 2005344331 A JP2005344331 A JP 2005344331A
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JP
Japan
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synthetic resin
layer
surface layer
siding material
resin siding
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Pending
Application number
JP2004163266A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Sakurai
宏之 桜井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Shin Etsu Polymer Co Ltd, Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Polymer Co Ltd
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Abstract

【課題】 変形や色褪せが無く、耐候性、耐熱性に優れ、重厚感、立体感を演出できる意匠性に優れた合成樹脂サイディング材を低コストで提供する。
【解決手段】 本発明の合成樹脂サイディング材は、基材11上に、スチレン系合成樹脂表層材を積層した表面層2を設けている。基材11は、共に熱可塑性樹脂からなる基層3とその上面に積層された中間層4とからなり、この中間層4は、表面層2とほぼ同厚で、淡色系であることが好ましい。さらに、表面層2の表面光沢度が5%以下で、明度が50%以下であるのが望ましく、さらに、表面層2と基層3とが同色系で形成することが好ましい。
【選択図】 図2

Description

本発明は、建築物、構造物の外装材、特に外壁のリフォームに最適な合成樹脂サイディング材に関するものである。
合成樹脂サイディング材は、耐久性に優れ、塩害による錆や凍結融解によるひび割れもなく、目地にコーキングを必要としない撥水性に優れた長寿命の家屋の外装化粧材として、北米やカナダにおいて外装材市場の大半を占めている。
近年、我国でも合成樹脂サイディング材の需要が増加しているが、従来の合成樹脂サイディング材は、通常、図3に示すような、一層の、ないし同系樹脂による複層の合成樹脂板を成形したもの(特許文献1参照)であった。また、夏日の強烈な太陽光による色褪せや変形を防止するため、白、ベージュ、グレー等の淡色系のものが用いられてきた。
特開2000−240256号公報
家屋の外観に重厚感や立体感を求める需要者には、レンガ色等の濃色系のものが好まれ、前記従来の淡色系の合成樹脂サイディング材は、意匠性に関し、決して満足のいくものではなかった。
そこで、重厚感等を出すために、濃色の合成樹脂サイディング材を作製しようとすると、濃色は太陽熱を吸収しやすいため、耐久性や耐熱性が弱くなり、特に真夏の太陽光線により変形しやすく、数年で色褪せて白色化するという難点があるものが多く、この傾向に引きずられて、濃色系の合成樹脂サイディング材は、実用に供されていない。
本発明の課題は、耐候性、耐衝撃性に優れ、変形や色褪せが少なく、重厚感、立体感を演出できる意匠性に優れた合成樹脂サイディング材を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の合成樹脂サイディング材は、基材上に、スチレン系合成樹脂表層材を積層した表面層を設けている。
上記合成樹脂サイディング材は、基材が、共に熱可塑性樹脂からなる基層とその上面に積層された中間層とからなるのが好ましい。また、この合成樹脂サイディング材は、上記中間層が、前記表面層とほぼ同厚で、淡色系であるのが好ましい。また、表面層の表面光沢度が5%以下で、明度が50%以下であるのが望ましく、さらに、表面層と基層とが同色系で形成することが好ましい。
本発明によれば、従来の合成樹脂サイディング材に比べて、耐熱性、耐候性、耐衝撃性を有し、変形や色褪せも少なく、建物に重厚感、立体感を演出できる意匠性を創出することのできる合成樹脂サイディング材を高コストとすることなく提供することができる。
本発明は、耐候性、耐衝撃性に優れるスチレン系樹脂を表面層として用いると、仮令、その表面層が薄層であっても、サイディング材としての性能を満足することができることを知見したことを基本とする。そして、高価なスチレン系合成樹脂の使用量を少なくできるので、高コスト化を防ぐことができる。
以下、本発明の実施の形態を、図に基づいて説明する。
図1は、本発明の合成樹脂サイディング材の一例を示す模式的な部分断面図であり、図2は、本発明の合成樹脂サイディング材の他の例を示す模式的な部分断面図である。
図1に示すように、本発明の合成樹脂サイディング材は、熱可塑性樹脂からなる基材1の表面に、薄厚のスチレン系合成樹脂表層材からなる表面層2を積層した構成である。
この表面層2を形成するスチレン系合成樹脂表層材に使用されるスチレン系樹脂としては、アクリロニトリルスチレンアクリレート(ASA)樹脂、アクリロニトリルエチレンプロピレンゴムスチレン共重合体(AES)樹脂、アクリロニトリル・ジメチルシロキサンブチルアクリレート・スチレン共重合体(SAS)樹脂等が挙げられる。
また、基材1を形成する合成樹脂としては、従来の合成樹脂サイディング材に使用されていたと同様のポリ塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂、エチレン樹脂、メタクリル樹脂等の、相対的に低コストの熱可塑性樹脂が使用される。
スチレン系合成樹脂表層材で形成される表面層2は、約20μm〜200μmの薄層に形成され、熱可塑性樹脂からなる基材1は、約0.5mm〜2mmの厚さのものが使用される。
スチレン系合成樹脂表層材は、硬質で傷付きにくく、耐候性、耐衝撃性に優れているが、従来の合成樹脂サイディング材に使用されている合成樹脂のものの中では高価である。そのため、基材1に、従来の低コストの合成樹脂板状体を使用し、その表面に薄厚のスチレン系合成樹脂表層材を積層した表面層2を設けることにより、従来の合成樹脂サイディング材に比べて耐候性、耐衝撃性に優れ、コスト面でもより有利な合成樹脂サイディング材が得られる。
スチレン系合成樹脂表層材からなる表面層2と基材1は、同一色に着色されるのが望ましい。本発明の表面層2が、工事の際や、風に飛ばされる小石、枝などによって傷付けられても、それらの傷は一般的に微小ないし狭線状であって、耐候性等の性能に及ぼす影響は少なく、かつスチレン系合成樹脂表層材からなる表面層2と基材1が同色であることにより、傷が目立たず、外装材としての美観を保持することができる。
図2に示す、本発明の第二の実施の形態である合成樹脂サイディング材は、熱可塑性樹脂からなる基材11が、家屋への取付側になる基層3と、その上面に積層された中間層4からなり、この基材11の中間層4の上面に、さらに、薄厚のスチレン系合成樹脂表層材からなる表面層2が積層されている。
すなわち、この合成樹脂サイディング材は、基層3に、中間層4、表面層2を順次、積層一体化した三層構造である。
この合成樹脂サイディング材は、通常、厚みが0.8〜2mmであり、基層3と中間層4と表面層2の厚みの比率は、約8:1:1であるのが望ましい。
スチレン系合成樹脂を用いた表層材で形成される表面層2の厚みは、図1で示した合成樹脂サイディング材と同様、約20μm〜200μmの薄層に形成され、中間層4は、この表面層2とほぼ同じ厚さに形成される。また、この三層構造の合成樹脂サイディング材は、基層3と表面層2が同じ濃色に着色されているのに対し、中間層4は、白、グレー、ベージュ等の淡色系に着色される。中間層を淡色系にするのは、太陽光による基層への影響を低減するためである。
本発明にいう濃色の合成樹脂サイディング材とは、表面層の表面光沢度が5%以下で、明度が50%以下の濃色に着色されたものをいう。
前記表面光沢度は、光沢度計を使用し、本発明の合成樹脂サイディング材の表面層に対し、上方から60度の角度で測定して得られた数値であり、前記明度は、色の明暗の度合いを示し、黒の0%から白の100%の範囲で、分光測色計を使用して測定された数値である。
また、前記した濃色に使用される色としては、深緑、茶、濃紺等が例示できる。
前記した本発明の第二の実施の形態の合成樹脂サイディング材は、基層3の上面に中間層4が積層された熱可塑性樹脂からなる基材11の上面に、スチレン系合成樹脂表層材を積層した表面層2からなり、かつ表面層2と中間層4が薄厚であり、表面層2と基層3とが同一の濃色であり、中間層4が淡色系の三層構造であることにより、以下のような特性が得られる。
1.本発明の合成樹脂サイディング材は、太陽光や外気の寒暖差の影響を直接受ける表面層が、耐候性や耐衝撃性に強いスチレン系合成樹脂で形成されているため、従来の合成樹脂サイディング材に比べて、低コストを保持しながら耐候性、耐衝撃性を維持することができる。
2.中間層4が淡色系に着色されているため、表面層2に照射された太陽光による影響が、白色系の中間層4により基層3へ影響することを妨げ、本発明の合成樹脂サイディング材全体の耐熱性を維持することができ、変形や色褪せを少なくする。
3.白色系に着色された中間層4は、表面層2とほぼ同じ厚さの約20μm〜200μmの薄層に形成されているため、本発明の合成樹脂サイディング材の表面層2が傷付けられる場合に、傷の深底部が薄層の中間層4で止まること無く、基層3にまで達するのが殆どであり、しかも表面層2と基層3が同色に形成されているため、本発明の第一の実施の形態の合成樹脂サイディング材と同様、傷が目立たず、外装材としての美観を保持することができる。
4.表層は薄層としているので、本発明の第一の実施の形態の合成樹脂サイディング材と同様、高コスト化を避けることができる。
本発明の合成樹脂サイディング材は、前記したように、従来使用されていた合成樹脂サイディング材と同質の基材上に、薄厚のスチレン系合成樹脂表層材を積層した表面層を設けることにより、従来の合成樹脂サイディング材に比べて、低コストを保持しながら、耐候性と耐衝撃性および耐熱性を維持することができる。
本発明において、基材と表層材、若しくは基材の基層と中間層との積層は、いずれも、プロファイル成形、ポストフォーミング成形による一体成形を容易に行なうことができる。
本発明の合成樹脂サイディング材は、直射日光の強い地域や寒暖の差の激しい地域での建物の外壁材としてだけでなく、塀や屋外用の各種仕切板等にも利用できる。
本発明の合成樹脂サイディング材の一例を示す模式的な部分断面図である。 本発明の合成樹脂サイディング材の他の例を示す模式的な部分断面図である。 従来の合成樹脂サイディング材の一例を示す部分斜視図である。
符号の説明
1、11 (本発明の合成樹脂サイディング材の)基材
2 表面層
3 基層
4 中間層

Claims (5)

  1. 基材上に、スチレン系合成樹脂表層材を積層した表面層を設けたことを特徴とする合成樹脂サイディング材。
  2. 基材が、共に熱可塑性樹脂からなる基層とその上面に積層された中間層とからなる請求項1に記載の合成樹脂サイディング材。
  3. 基材の中間層が、表面層とほぼ同厚で、淡色系である請求項1〜2のいずれか1項に記載の合成樹脂サイディング材。
  4. 表面層の表面光沢度が5%以下で、明度が50%以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の合成樹脂サイディング材。
  5. 表面層と基層とが同色系で構成されてなる請求項1〜4のいずれか1項に記載の合成樹脂サイディング材。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103375011A (zh) * 2012-04-27 2013-10-30 信越聚合物株式会社 板壁材料

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