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JP2005342651A - 選別装置 - Google Patents

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JP2005342651A JP2004166939A JP2004166939A JP2005342651A JP 2005342651 A JP2005342651 A JP 2005342651A JP 2004166939 A JP2004166939 A JP 2004166939A JP 2004166939 A JP2004166939 A JP 2004166939A JP 2005342651 A JP2005342651 A JP 2005342651A
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Abstract

【課題】 非磁性金属以外の、硝子、磁性のない石、泥、PVC樹脂などの非磁性異物を検知でき、不良品の側に良品が多量に混入することなく歩留りの良い選別を可能とすると共に、より小さな非磁性異物を検知できる選別装置を提供する。
【解決手段】 選別装置1は、磁力選別機40と、磁力選別機40の下流側に設置され、磁性物が混入および付着していない選別物中の非磁性金属を探知する金属探知器50と、金属探知器50の下流側に設置され、非磁性金属を含む選別物と、非磁性金属を含まない選別物とを分離する非磁性金属分離装置と60、非磁性金属分離装置60の下流側に設置されたX線検知器70とを具備している。X線検知器70は、非磁性金属を含まない選別物中の非磁性異物を検知する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、乾燥顆粒製品等の選別物に含まれる金属、石、泥等の異物を除去するための選別装置に関する。
一般に、乾燥野菜、ごま、乾燥ひじき、乾燥椎茸等の乾燥食品や香辛料、ふりかけの具材、お茶製品などの乾燥顆粒製品、スープ、香辛料の粉製品及び樹脂ペレット等の選別物には、その製造時において、必然的にステンレス等の金属、石、泥等の異物が含まれてしまう。従って、これら異物及び異物を混入あるいは付着した不良選別物は、これら選別物の製造メーカーにおいて出荷前に除去され、異物を混入あるいは付着していない良品の選別物のみを市場に供給するようにしている。 従来の、乾燥食品に含まれる金属、石、泥等の異物を除去するための選別装置として、例えば、図4に示すものが知られている(特許文献1参照、特開2002−355577)。
この選別装置201は、形状選別機210と、形状選別機210の下流側に配置された風力選別機220と、風力選別機220の下流側に設置された磁力選別機240と、磁力選別機240の下流側に設置された金属探知器250と、金属探知器250の下流側に設置された非磁性金属分離装置260とを具備している。
ここで、形状選別機210は、所定範囲の大きさを有する適正形状の乾燥食品に比して大きい物及び小さい物を分離するものであって、振動可能に設置された筐体内に上下2段構造の金網部材211,212を設けた振動フィーダで構成されている。
また、風力選別機220は、所定の重さを有する乾燥食品に比して軽い異物、例えば、毛髪、ビニールの紐片等を除去するよう構成されている。この風力選別機220には、ダクト221を介して集塵機230が接続されている。集塵機230は、乾燥食品から除去した毛髪等の軽いものを吸引するようになっている。
そして、磁力選別機240は、乾燥食品を搬送するための搬送用ベルト241と、搬送用ベルト241を巻き掛ける駆動ロール242及び分離用永久磁石ロール243とを備えている。分離用永久磁石ロール243は、搬送用ベルト241の下流側に設けられ、分離用永久磁石ロール243により磁性物が混入および/または付着した乾燥食品と磁性物が混入および付着していない乾燥食品とを分離するようになっている。磁性物が混入および/または付着した乾燥食品は、漏斗状の収集器244を介して不良品受け245に排出されるようになっている。そして、収集器244の上端であって分離用永久磁石ロール243の下流側には、分離用永久磁石ロール243により分離された磁性物が混入および/また付着した乾燥食品と磁性物が混入および付着していない乾燥食品とを分離する磁性物分離板246が設けられている。
そして、金属探知器250は、磁性物分離板246の下流側に設置され、磁性物が混入および付着していない乾燥食品中の非磁性金属を検知するようになっている。
更に、金属探知器250の下方下流側には、金属探知器250を通過した乾燥食品を、非磁性金属を含む不良品の乾燥食品と非磁性金属を含まない良品とに分離する非磁性金属分離装置260が設けられている。この非磁性金属分離装置260は、内部に揺動可能な分離板261を備え、分離板261を挟んで金属探知器250の貫通路251に対応する下方位置に位置する良品排出部264とその反対側に位置する不良品排出部262とを備えている。そして、不良品排出部262の下方には、不良品受け263が配置され、良品排出部264の下方には、良品受け265が配置されている。
この選別装置201によれば、所定範囲の大きさを有する適正形状の乾燥食品に比して大きい物及び小さい物と、例えば、毛髪、ビニール片等の所定の重さを有する乾燥食品に比して軽い異物とを除去できるとともに、鉄、ステンレス、磁性のある石、泥等の磁性物が混入および/または付着した乾燥食品及びアルミニウム、銅等の非磁性金属を含んだ乾燥食品を良品から分離することができる。
特開2002−355577号公報
しかしながら、図4に示した選別装置201にあっては、以下の問題点があった。
即ち、選別装置201によれば、所定範囲の大きさを有する適正形状の乾燥食品に比して大きい物及び小さい物と、例えば、毛髪、ビニール片等の所定の重さを有する乾燥食品に比して軽い異物とを除去できるとともに、鉄、ステンレス、磁性のある石、泥等の磁性物が混入および/または付着した乾燥食品及びアルミニウム、銅等の非磁性金属を含んだ乾燥食品を良品から分離することができるものの、非磁性金属以外の、硝子、磁性のない石、泥、PVC樹脂などの非磁性異物を検知できず、これに伴って、これら非磁性異物を含んだ乾燥食品を分離することができなかった。
一方、従来においては、磁性異物及び非磁性異物を検知するための、図5に示すようなX線検知器301が知られている。このX線検知器301は、磁性異物及び非磁性異物を含む検査対象物305を搬送するベルトコンベア302と、検査対象物305にX線を照射するX線発生部303と、X線発生部303に対向配置され、X線の透過レベルを測定するラインセンサ304とを備えている。そして、X線検知器301のベルトコンベア302の下流側には、磁性異物及び非磁性異物分離装置310が設けられている。磁性異物及び非磁性異物分離装置310は、良品排出部312の上端に揺動可能な分離板311を備え、分離板311により、磁性異物及び非磁性異物を含む検査対象物と磁性異物及び非磁性異物を含まない検査対象物とを分離するようにしている。分離板311は、ラインセンサ304によって測定された透過レベルが除去すべき磁性異物及び非磁性異物の大きさに対応する値以上のときには、磁性異物及び非磁性異物が存在すると判断して下方へ揺動し、磁性異物及び非磁性異物を含む対象物を不良品として良品排出部312の外部に排出する。一方、分離板311は、ラインセンサ304によって測定された透過レベルが除去すべき磁性異物及び非磁性異物の大きさに対応する値よりも小さいときには、磁性異物及び非磁性異物が存在しないと判断して上方へ揺動し、磁性異物及び非磁性異物を含まない対象物を良品として良品排出部312の内部に排出するようになっている。
この図5に示したX線検知器301によれば、検査対象物中の磁性異物及び非磁性異物を検知し、これによって、磁性異物及び非磁性異物分離装置310が磁性異物及び非磁性異物を含む対象物と磁性異物及び非磁性異物を含まない対象物とを分離することが可能であるが、このX線検知器301だけで異物を除去しようとすると、鉄、ステンレス、磁性のある石、泥等の磁性物及びアルミニウム、銅等の非磁性金属をも検知可能であるため、X線検知器201による検知回数が多くなり、不良品の側に良品が多量に混入し、選別の歩留りが非常に悪かった。
この歩留りを改善するため、X線の検知感度を鈍くして、即ち除去すべき磁性異物及び非磁性異物の大きさを大きくしてX線検知器301を使用すると、小さな非磁性異物が検知できず、この小さな非磁性異物を含む対象物を分離することができなかった。
従って、本発明は上述の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、非磁性金属以外の、硝子、磁性のない石、泥、PVC樹脂などの非磁性異物を検知でき、不良品の側に良品が多量に混入することなく歩留りの良い選別を可能とすると共に、より小さな非磁性異物を検知できる選別装置を提供することにある。
上記問題を解決するため、本発明のうち請求項1に係る選別装置は、磁性物が混入および/または付着した選別物と、磁性物が混入および付着していない選別物とを分離する磁力選別機と、該磁力選別機の下流側に設置され、磁性物が混入および付着していない選別物中の非磁性金属を探知する金属探知器と、該金属探知器の下流側に設置され、非磁性金属を含む選別物と、非磁性金属を含まない選別物とを分離する非磁性金属分離装置と、該非磁性金属分離装置の下流側に設置されたX線検知器とを具備し、該X線検知器により、非磁性金属を含まない選別物中の非磁性異物を検知することを特徴としている。
ここで、「磁性物が混入および付着していない選別物中の非磁性金属」とは、磁性物が混入および付着していない選別物に混入および/または付着した非磁性金属をいう。また、「非磁性金属を含む選別物と、非磁性金属を含まない選別物とを分離する」とは、非磁性金属が混入および/または付着した選別物と、非磁性金属が混入および付着していない選別物とを分離することをいう。更に、「非磁性金属を含まない選別物中の非磁性異物」とは、非磁性金属が混入および付着していない選別物に混入および/または付着した非磁性異物をいう。
また、本発明のうち請求項2に係る選別装置は、請求項1記載の発明において、前記磁力選別機と、前記金属探知器と、前記非磁性金属分離装置と、前記X線検知器とが一体のユニット内に収納されていることを特徴としている。
本発明のうち請求項1に係る選別装置によれば、磁性物が混入および/または付着した選別物と、磁性物が混入および付着していない選別物とを分離する磁力選別機と、該磁力選別機の下流側に設置され、磁性物が混入および付着していない選別物中の非磁性金属を探知する金属探知器と、該金属探知器の下流側に設置され、非磁性金属を含む選別物と、非磁性金属を含まない選別物とを分離する非磁性金属分離装置と、該非磁性金属分離装置の下流側に設置されたX線検知器とを具備し、該X線検知器により、非磁性金属を含まない選別物中の非磁性異物を検知するようにしたので、先ず、磁力選別機により、磁性物が混入および/または付着した選別物と、磁性物が混入および付着していない選別物とが分離され、次に、金属探知器により、磁性物が混入および付着していない選別物中の非磁性金属が探知され、その次に、非磁性金属分離装置により、非磁性金属を含む選別物と、非磁性金属を含まない選別物とが分離され、最後に、X線検知器により、非磁性金属を含まない選別物中の非磁性異物が検知される。金属探知器を磁力選別機の下流側に、非磁性金属分離装置を金属探知器の下流側に、そして、X線検知器を非磁性金属分離装置の下流側に設置することにより、選別物がX線検知器を通過するときには、磁性物が混入および/または付着した選別物と非磁性金属を含む選別物とは既に除去されていることになり、X線検知器による検知回数が少なくなり、不良品の側に良品が多量に混入することが回避され、歩留りの良い選別が可能となる。そして、非磁性金属以外の磁性のない石、泥、PVC樹脂などの非磁性異物を検知でき、これら非磁性異物を含んだ選別物を確実に除去することができる。
また、選別物がX線検知器を通過するときには、磁性物が混入および/または付着した選別物と非磁性金属を含む選別物とは既に分離されているため、X線の検知感度を鋭く、即ち、除去すべき非磁性異物の大きさを小さくすることができ、より小さな非磁性異物を検知でき、この小さな非磁性異物を含む選別物を分離することができる。
また、本発明のうち請求項2に係る選別装置によれば、請求項1記載の発明において、前記磁力選別機と、前記金属探知器と、前記非磁性金属分離装置と、前記X線検知器とが一体のユニット内に収納されているので、磁力選別、非磁性金属探知、非磁性金属分離及び非磁性異物検知の機能を有する装置の設置スペースを小さくすることができる。
次に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る選別装置の第1実施形態の概略説明図である。図2はX線検知器の原理構成図である。
図1に示すように、選別装置1は、形状選別機10と、形状選別機10の下流側に配置された風力選別機20と、風力選別機20の下流側に設置された磁力選別機40と、磁力選別機40の下方に設置された収集器45及び不良品受け46と、磁力選別機40の下流側に設置された金属探知器50と、金属探知器50の下流側に設置された非磁性金属分離装置60とを一体のユニット内に収納している。
ここで、形状選別機10は、所定範囲の大きさを有する適正形状の選別物に比して大きい物及び小さい物を分離するものであって、振動可能に設置された筐体11内に上下2段構造の金網部材13,14を設けた振動フィーダで構成されている。形状選別機10の筐体11の一端部(図1における右端部)には、金属、石、泥等の異物を含んだ乾燥野菜、ごま、乾燥ひじき、乾燥カットワカメ、乾燥椎茸、乾燥たらこ、乾燥わさび、蕎麦等の乾燥食品や削り節、だしの素、香辛料、お茶、ふりかけ等のあらゆる乾燥顆粒製品、こんにゃく粉、色粉等の食品添加物、化成品、顔料、及び樹脂ペレット等の選別物が導入される供給口12が設けられている。供給口12から導入された選別物は、形状選別機10の振動により上段の金網部材13上を所定方向(図1における右側から左側への方向)に進行するようになっている。筐体11の他端部であって上段の金網部材13の進行方向端部には、大形状物排出口15が設けられている。また、筐体11の進行方向端部であって下段の金網部材14の下方には、小形状物排出口16が設けられている。また、筐体11の進行方向略中央部には、下段の金網部材14から筐体11の下方外部に延びる適正形状物排出口17が設けられている。そして、上段の金網部材13のメッシュサイズは、所定範囲の大きさを有する適正形状の選別物を通過可能とし、それよりも大きい物、例えば、異常に大きな選別物を遮断するサイズで形成されている。また、下段の金網部材14のメッシュサイズは、所定範囲の大きさを有する適正形状の選別物よりも小さい物、例えば、金属粉、乾燥食品の粉等を通過可能とし、所定範囲の大きさを有する適正形状の選別物を遮断するサイズで形成されている。
また、風力選別機20は、所定の重さを有する選別物に比して軽い異物、例えば、毛髪、ビニールの紐片等を除去するものであって、頂部に入口24を底部に出口25を有する筐体21を備えている。そして、風力選別機20は、筐体21の頂部から底部に向って延びる仕切り板22によって入口24に連通する選別物落下通路26と下部において選別物落下通路26と連通する排出通路27とを仕切っている。出口25は、選別物落下通路26及び排出通路27に連通している。そして、筐体21内であって、選別物落下通路26の下方左側部(図1における下方左側部)には、エア供給源に接続された複数のエアノズル23が設置されている。また、排出通路27の上方右側部には、排出通路27に連通するダクト接続部29が設けられ、このダクト接続部29には排出通路27を集塵機30に接続するためのダクト28が接続されている。集塵機30は、選別物から除去した毛髪、ビニール紐片等の軽いものを吸引する。
そして、磁力選別機40は、選別物の落下方向と直交する方向に所定速度で走行する、選別物を搬送するための搬送用ベルト41と、搬送用ベルト41を巻き掛ける駆動ロール42及び分離用永久磁石ロール43とを備えている。分離用永久磁石ロール43は、搬送用ベルト41の下流側に設けられ、分離用永久磁石ロール43により、磁性物が混入および/または付着した選別物と、磁性物が混入および付着していない選別物とを分離するようになっている。磁性物としては、例えば、鉄、ステンレス、コバルト、ニッケル、及び石や泥中の酸化鉄等が挙げられる。搬送用ベルト41の走行速度は、単位時間当たりの処理量、分離する乾燥食品、磁性物の種類や大きさによって適宜決定されるものであるが、通常、30cm/ sec〜120cm/ secの範囲から適宜決定することが好ましい。また、搬送用ベルト41の走行速度は、駆動ロール42の回転速度を調整することによって調整され、駆動ロール42は図示しない電動機に接続されている。また、分離用永久磁石ロール3から搬送用ベルト41が分離する下端近傍には、分離用スクレーパ44が設置されている。
そして、磁力選別機40の下方には、磁性物が混入および/または付着した選別物を収集する漏斗状の収集器45と、この収集器45の下方に設置された不良品受け46とが設けられている。分離用永久磁石ロール43は、選別物から離れている磁性物単体をも引き付け、この引き付けられた磁性物単体も収集器45に収集される。そして、収集器45の上端であって分離用永久磁石ロール43の下流側には、支点47を中心に所定角度の範囲で揺動可能な磁性物分離板48が設けられている。支点47も搬送用ベルト41の走行方向と略平行の方向に移動可能となっている。磁性物分離板48は、分離用永久磁石ロール43により分離された磁性物が混入および/または付着した選別物と磁性物が混入および付着していない選別物とを分離するものであって、支点47の位置及び磁性物分離板48の角度を、磁性物及び選択物の種類や大きさに応じて適宜調節するようにしている。また、漏斗状収集器44の磁性物分離板48を挟んだ外側には、分離された選別物を除く選別物が落下可能な通路49が形成されている。
なお、形状選別機10、エアノズル23に接続されたエア供給源、集塵機30、磁力選別機40の駆動ローラ42に接続された電動機、及び磁性物分離板48は、図示しない制御盤に接続され、この制御盤は、形状選別機10の振動制御、エア供給源のエア供給制御、集塵機30の吸引制御、駆動ローラ42の回転制御、及び磁性物分離板48の角度及び支点47の位置制御を行なうようになっている。
そして、金属探知器50は、通路49の下方下流側に設置され、落下する、磁性物が混入および付着していない選別物中の非磁性金属を検知するようになっている。「磁性物が混入および付着していない選別物中の非磁性金属」とは、磁性物が混入および付着していない選別物に混入および/または付着した非磁性金属をいう。また、選別物とは離れた非磁性金属単体も検知される。非磁性金属としては、アルミニウム、銅等が挙げられる。金属探知器50は、そのヘッド部の略中央に落下してくる選別物が通過可能な貫通路51を有し、貫通路51には、電磁場を発生するための発振用コイル(図示せず)と、発振用コイルにより発生した電磁場によって電圧を励起する受信用コイル(図示せず)とが設けられている。また、貫通路51の入口には、発振用コイルからの電磁場の漏れを抑制するステンレス製リング52が取付けられている。金属探知器50は、受信用コイルの出力電圧差が所定のしきい値を超えたときに、非磁性金属の検知信号を図示しない制御装置に送出するようになっている。
また、金属探知器50の下方下流側には、金属探知器50を通過した選別物を、非磁性金属を含む不良品の選別物と非磁性金属を含まない良品の選別物とに分離する非磁性金属分離装置60が設けられている。この非磁性金属分離装置60は、内部に揺動可能な分離板61を備え、分離板61を挟んで金属探知器50の貫通路51に対応する下方位置に位置する良品排出部64とその反対側に位置する不良品排出部62とを備えている。そして、不良品排出部62の下方には、不良品受け63が配置されている。前述の制御装置が金属探知器50から非磁性金属の検知信号を受信すると、制御装置は非磁性金属分離装置60の分離板61に対して非磁性金属排出指令を出力し、分離板61はこの非磁性金属排出指令に基づいて図1における破線の方向に揺動して非磁性金属を含む不良品の選別物が不良品排出部62を介して不良品受け63内に集積される。また選別物から離れた非磁性金属単体も、不良品排出部62を介して不良品受け63内に集積される。一方、制御装置が金属探知器50から非磁性金属の検知信号を受信しないときには、制御装置は非磁性金属分離装置60の分離板61に対して非磁性金属排出指令を出力せず、分離板61は図1における実線の位置を維持し、非磁性金属を含まない良品の選別物が良品排出部64から落下する。
そして、良品排出部64の下流側には、X線検知器70が設置されている。このX線検知器70は、能力的には磁性異物及び非磁性異物を検知することが可能であるが、磁性異物は磁力選別機40により除去され、非磁性金属は非磁性金属分離装置60により除去されているので、ここでは、非磁性金属を含まない選別物中の非磁性異物を検知する。非磁性異物としては、非磁性金属以外の、硝子、磁性のない石、泥、PVC樹脂等が挙げられる。また、「非磁性金属を含まない選別物中」とは、非磁性金属が混入および付着していない選別物に混入および/または付着した非磁性異物をいう。また、選別物とは離れた非磁性異物も検知される。X線検知器70は、形状選別機10、風力選別機20、磁力選別機40と、収集器45及び不良品受け46、金属探知器50、及び不良品受け63とは別体のユニットで構成されている。このX線検知器70は、良品排出部64の下方に設置され、良品排出部64から落下した選別物Sを受け取って搬送するベルトコンベア71と、選別物Sに対してX線を照射するX線発生部72と、X線発生部72に対向配置され、X線の透過量を測定するラインセンサ73とを備えている。また、ラインセンサ73には、ラインセンサ73からのX線の透過量に基づいて選別物中の非磁性異物の有無を判断処理する処理手段74が接続され、処理手段74には、処理手段74からの信号に基づいて後述する分離板81を揺動させる制御手段75が接続されている。X線検知器70においては、図2に示すように、X線管で構成されるX線発生部72からベルトコンベア71上の選別物Sにその選別物Sの幅方向全域にわたってX線を照射し、X線の透過量をラインセンサ73で測定する。そして、測定されたX線の透過量に対応する信号が処理手段74に送られる。処理手段74では、前記X線の透過量が非磁性異物の大きさ(本実施形態の場合は、非磁性異物の大きさが約0.5mm以上)に対応する値以上のときには、非磁性異物が存在すると判断して非磁性異物が「有」の信号を制御手段75に送出し、その一方、前記X線の透過量が非磁性異物の大きさ(本実施形態の場合は、非磁性異物の大きさが約0.5mm以上)に対応する値よりも小さいときには、非磁性異物が存在しないと判断して非磁性異物が「無」の信号を制御手段75に送出するようになっている。
そして、X線検知器70のベルトコンベア71の下流側には、非磁性異物分離装置80が設置されている。非磁性異物分離装置80は、良品排出部82の上端に揺動可能な分離板81を備え、分離板81により、非磁性異物を含む選別物と非磁性異物を含まない選別物とを分離するようにしている。「非磁性異物を含む選別物」とは、非磁性異物が混入および/または付着した選別物をいい、「非磁性異物を含まない選別物」とは、非磁性異物が混入および付着していない選別物をいう。制御手段75は、処理手段74からの信号が非磁性異物「有」信号のときには、分離板81を下方へ揺動させて非磁性異物を含む選別物を不良品として排出する。このとき、選別物から離れた非磁性異物も排出する。その一方、制御手段75は、処理手段74からの信号が非磁性異物「無」信号のときには、分離板81を上方へ移動させて非磁性異物を含まない選別物を良品として良品排出部82に排出するようになっている。
次に、選別装置1による不良選別物の除去方法について説明する。
先ず、選別装置1の動作スイッチをオンする。すると、制御盤は、形状選別機10の振動を開始させるさせると共に、エアノズル23からエアを噴射させ、集塵機30の吸引動作を開始させる。そして、制御盤は、磁力選別機40の駆動ローラ42を回転させると共に、磁力選別機40の下流側に配置された磁性物分離板48の角度及び支点47の位置を調節する。この駆動ローラ42の回転速度や磁性物分離板48の角度及び支点47の位置においては、選別対象となる選別物の種類や大きさに応じてそれらを決定する。
そして、選別装置1の動作スイッチをオンした後、金属、石、泥等の異物を含んだ選別物を、形状選別機10の供給口12に導入する。これら異物を含んだ選別物は、形状選別機10の振動により上段の金網部材13上を所定方向(図1における右側から左側への方向)に進行する。この際に、上段の金網部材13のメッシュサイズよりも小さな所定範囲の大きさを有する適正形状の選別物及びこの所定範囲の大きさを有する適正形状の選別物よりも小さな物、例えば、金属粉、選別物の粉等は、上段の金網部材13のメッシュから下段の金網部材14上に落下する。そして、上段の金網部材13のメッシュサイズよりも大きな物、例えば、異常に大きな選別物は、上段の金網部材13の進行方向端部に配置された大形状物排出口15に至るまで進行してこの大形状物排出口15から外部に排出される。一方、下段の金網部材14上に落下した小さな適正形状の選別物及びこの適正形状の選別物よりも小さな物のうち、適正形状の選別物よりも小さな物は、下段の金網部材14のメッシュサイズよりも小さいことから、下段の金網部材14のメッシュより落下し、筐体11の進行方向端部に配置された小形状物排出口16に至るまで進行してこの小形状物排出口16から外部に排出される。また、下段の金網部材14上に落下した適正形状の選別物は、下段の金網部材14の進行方向略中央部に配置された適正形状物排出口17から風力選別機20側に排出される。
そして、風力選別機20側に排出された適正形状の選別物は、風力選別機20の筐体21の入口24を通って選別物落下通路26内を落下し、出口25より磁力選別機40側に排出される。選別物落下通路26の下方左側部に設置された複数のエアノズル23からは装置が動作している間エアが常に噴射さているので、選別物の排出工程において、落下する選別物にエアが噴射される。選別物には、所定の重さを有する選別物に比して軽い異物、例えば、毛髪、ビニールの紐片等が付着していることがあるが、これら軽いものは、エアによって吹き飛ばされ、エアによる旋回流によって排出通路27内を上昇し、ダクト28を介して集塵機30によって吸引される。
風力選別機20の出口25より排出された選別物は、磁力選別機40の搬送用ベルト41上に落下する。この搬送用ベルト41は、分離用永久磁石ロール43方向へ移動し、搬送用ベルト41上に落下した選別物は、搬送用ベルト41上を広がり分離用永久磁石ロール43の位置に到達する。そして、搬送用ベルト41は分離用永久磁石ロール43に沿って円運動を始め、この結果、選別物には搬送の速度に重力による下向きの加速度が加算され、速度を変えながら落下する。この時、磁性物が混入および付着していない選別物は、分離用永久磁石ロール43に引き付けられないので、搬送用ベルト41の走行速度と重力加速度による落下とを合わせた力に、前方向成分も増加されて分離用永久磁石ロール43の前方端部に相当する位置よりやや上に相当する位置から搬送用ベルト41を離れ落下する。一方、磁性物が混入および/または付着している選別物は、分離用永久磁石ロール43に引き付けられる結果、前向きの成分が減じられ、前向きの速度成分が殆ど0又は後向きの速度成分を得て搬送用ベルト41から離れ落下する。また、選別物とは離れた磁性物単体も分離用永久磁石ロール43に引き付けられて落下する。
この結果、磁性物が混入および/または付着した選別物及び選別物とは離れた磁性物単体は、磁性物分離板48の内側を通って漏斗状の収集器45を介して不良品受け46に集積される。また、磁性物が混入および付着していない選別物は、磁性物分離板48の外側を通って通路49及びステンレス製リング52を介して金属探知器50の貫通路51内を落下する。
金属探知器50は、貫通路51内を非磁性金属を含む選別物が通過するときには、非磁性金属の検知信号を図示しない制御装置に送出する。制御装置が金属探知器50から非磁性金属の検知信号を受信すると、制御装置は非磁性金属分離装置60の分離板61に対して非磁性金属排出指令を出力し、分離板61はこの非磁性金属排出指令に基づいて図1における破線の方向に揺動して非磁性金属を含む不良品の選別物が不良品排出部62を介して不良品受け63内に集積される。選別物から離れた非磁性金属単体も良品排出部62を介して不良品受け63内に集積される。
一方、貫通路51内を非磁性金属を含まない選別物が通過するときには、金属探知器50は非磁性金属の検知信号を制御装置に送出しない。このため、制御装置は非磁性金属分離装置60の分離板61に対して非磁性金属排出指令を出力せず、分離板61は図1における実線の位置を維持し、非磁性金属を含まない良品の選別物が良品排出部64から落下する。
そして、良品排出部64から落下した選別物は、X線検知器70のベルココンベア71上に載り、ベルトコンベア71により図1において右側から左側に向けて搬送される。選別物がX線発生部72の真下にくると、X線発生部72から発せされるX線が選別物の幅方向全域にわたって照射され、X線の透過量がラインセンサ74によって測定される。そして、測定されたX線の透過量に対応する信号が処理手段74に送られる。処理手段74では、前記X線の透過量が非磁性異物の大きさ(本実施形態の場合は、非磁性異物の大きさが約0.5mm以上)に対応する値以上のときには、非磁性異物が存在すると判断して非磁性異物が「有」の信号を制御手段75に送出し、その一方、前記X線の透過量が非磁性異物の大きさ(本実施形態の場合は、非磁性異物の大きさが約0.5mm以上)に対応する値よりも小さいときには、非磁性異物が存在しないと判断して非磁性異物が「無」の信号を制御手段75に送出する。そして、ベルトコンベア71により選別物はベルトコンベア71の左端にまで搬送される。
そして、制御手段75は、処理手段74からの信号が非磁性異物「有」信号のときには、非磁性異物分離装置80の分離板81を下方へ揺動させ、非磁性異物を含む選別物は不良品として排出される。このとき、選別物から離れた非磁性異物も排出される。その一方、制御手段75は、処理手段74からの信号が非磁性異物「無」信号のときには、分離板81を上方へ移動させ、非磁性異物を含まない選別物は良品として良品排出部82に排出される。
本実施形態の選別装置1によれば、磁性物が混入および/または付着した選別物と、磁性物が混入および付着していない選別物とを分離する磁力選別機40と、磁力選別機40の下流側に設置され、磁性物が混入および付着していない選別物中の非磁性金属を探知する金属探知器50と、金属探知器50の下流側に設置され、非磁性金属を含む選別物と、非磁性金属を含まない選別物とを分離する非磁性金属分離装置60と、非磁性金属分離装置60の下流側に設置されたX線検知器70とを具備し、該X線検知器70により、非磁性金属を含まない選別物中の非磁性異物を検知するXようにしたので、先ず、磁力選別機40により、磁性物が混入および/または付着した選別物と、磁性物が混入および付着していない選別物とが分離され、次に、金属探知器50により、磁性物が混入および付着していない選別物中の非磁性金属が探知され、その次に、非磁性金属分離装置60により、非磁性金属を含む選別物と、非磁性金属を含まない選別物とが分離され、最後に、X線検知器50により、非磁性金属を含まない選別物中の非磁性異物が検知される。金属探知器50を磁力選別機40の下流側に、非磁性金属分離装置60を金属探知器50の下流側に設置するとともに、X線探知器70を非磁性金属分離装置60の下流側に設置することにより、選別物がX線検知器70を通過するときには、磁性物が混入および/または付着した選別物と非磁性金属を含む選別物とは既に除去されていることになり、X線検知器70による検知回数が少なくなり、不良品の側に良品が多量に混入することが回避され、歩留りの良い選別が可能となる。そして、非磁性金属以外の磁性のない石、泥、PVC樹脂などの非磁性異物を検知でき、これら非磁性異物を含んだ選別物を確実に除去することができる。
また、選別物がX線検知器70を通過するときには、磁性物が混入および/または付着した選別物と非磁性金属を含む選別物とは既に除去されているため、X線の検知感度を鋭く、即ち、除去すべき非磁性異物の大きさを小さくすることができ、この小さな非磁性異物を含む選別物を分離することができる。X線探知器70単体で全ての異物を除去していたときには、歩留りを悪化させないで効率よく選別するには3.0〜5.0mm以上の大きさの非磁性異物しか検知できなかったが、本実施形態によれば、0.8〜2.0mm以上の大ききの非磁性異物を検知かつ除去できる。
なお、X線探知器70を磁力選別機40の上流側(風力選別機20と磁力選別機40との間、形状選別機10と風力選別機20との間、形状選別機10の上流側のいずれでもよい)に設置した場合にも、X線探知器70単体で全ての異物を除去するときと同様に、歩留りを悪化させないで効率よく選別するには、比較的大きな非磁性異物しか検知できず、除去できない。
次に、本発明に係る選別装置の第2実施形態を図3を参照して説明する。図3は本発明に係る選別装置の第2実施形態の概略説明図である。
図3に示す選別装置101は、図1に示す選別装置1における磁力選別機40を図3に示す構造の磁力選別機130に置換したものである。
即ち、選別装置101は、図1に示す形状選別機10と同様構造の形状選別機(図示せず)と、図1に示す風力選別機20と同様構造の風力選別機(図示せず)と、図1に示す磁力選別機40とは異なる構造の磁力選別機130と、磁力選別機130の下流側に設置された金属探知器150と、金属探知器150の下流側に設置され、図1に示す非磁性金属分離装置60と同様構造の非磁性金属分離装置(図示せず)と、非磁性金属分離装置の下流側に設置され、図1に示すX線検知器70と同様構造のX線検知器(図示せず)と、X線検知器の下流側に設置され、図1に示す非磁性異物分離装置80と同様構造の非磁性異物分離装置とを具備している。
図1に示す部材の構造と異なる構造の磁力選別機130について説明する。
磁力選別機130は、ホッパ110と、一対の定量供給ローラ112,113からなる定量供給機構114と、回転筒115と、永久磁石116と、落下防止板118とを少なくとも備え、ホッパ110を除く各構成要素が選別用ケース119内に配置されている。
ここで、ホッパ110には、図1に示す風力選別機20で選別された選別物が収容され、ホッパ110の排出口がホッパ110の下方に配置される定量供給ローラ112,113の隙間と対向するようになっている。
また、定量供給機構114は、一対の回転可能な定量供給ローラ112,113で構成され、ホッパ110の排出口から排出される選別物を受け取ると、この受け取った選別物を回転筒5の上面側であってその長さ方向に定量づつ連続的に供給するようになっている。
そして回転筒115は、定量供給機構114からの選別物を受け取って搬送するものであり、薄肉(例えば1mm以下)の中空状の筒体で構成されている。この回転筒115は、ステンレスなどの磨耗しにくい金属から全体が構成され、図示しないモータにより所定の速度で回転するようになっている。また、モータの回転を制御することにより、その回転筒115の回転数を制御し、その制御により選別物の単位時間当たりの搬送量を制御できるようになっている。
永久磁石116は、全体がほぼ円柱状に形成されている。この永久磁石116は、回転筒116の中空部内の上側であって回転筒115上の選別物が排出される側に、回転筒5の長さ方向に向けて回転自在に配置され、その長さ方向に所定の磁界を生成するようになっている。そして、永久磁石116は、回転筒115上の選別物が排出される際に、その選別物に磁力を付与するようになっている。磁性物としては、例えば、鉄、ステンレス、コバルト、ニッケル、及び石や泥中の酸化鉄等が挙げられる。
落下防止板118は、定量供給機構114から回転筒115上に供給される選別物が一旦貯留されるので、その際に選別物を回転筒115の回転方向と反対方向に落下するのを防止するようになっている。
そして、選別用ケース119の回転筒115の下方には、磁性物が混入および/または付着した選別物が排出される不良品シュート121が接続され、回転筒115から離れる側には磁性物が混入および付着していない選別物が排出される良品シュート120が接続されている。不良品シュート121の下方には、不良品受け146が設置されている。また、不良品シュート121及び良品シュート120の接続上端には、磁性物分離板117が設けられている。
磁性物分離板117は、回転筒115及び永久磁石116の作用により分離された磁性物が混入および/または付着した選別物を不良品シュート121に導き、磁性物が混入および付着していない選別物を良品シュート120に導くものである。この磁性物分離板117は、選別物の重量や回転筒115の回転速度などにより選別物の放出状態が異なるので、それに応じて配置角度を調節できるようになっている。即ち、磁性物分離板117は、軸122を中心に揺動して配置角度を調節でき、その調節後はその配置角度で固定できるようになっている。また、磁性物分離板117は、軸122が回転筒115の長さ方向に直交するに移動させることにより、それと同一方向に移動でき、その移動後は固定できるようになっている。
そして、良品シュート120の下方下流側には、図1に示す金属探知器50と同様構造の金属探知器150が設置されている。金属探知器150は、貫通路151内を落下する磁性物が混入および付着していない選別物中の非磁性金属を検知するようになっている。なお、符号152は、図1に示すステンレス製リングと同様構造のステンレス製リングである。
この第2実施形態の選別装置101にあっても、磁性物が混入および/または付着した選別物と、磁性物が混入および付着していない選別物とを分離する磁力選別機130と、磁力選別機130の下流側に設置され、磁性物が混入および付着していない選別物中の非磁性金属を探知する金属探知器150と、金属探知器150の下流側に設置され、非磁性金属を含む選別物と、非磁性金属を含まない選別物とを分離する非磁性金属分離装置と、非磁性金属分離装置の下流側に設置されたX線検知器とを具備し、該X線検知器により、非磁性金属を含まない選別物中の非磁性異物を検知するようにしているので、先ず、磁力選別機130により、磁性物が混入および/または付着した選別物と、磁性物が混入および付着していない選別物とが分離され、次に、金属探知器150により、磁性物が混入および付着していない選別物中の非磁性金属が探知され、その次に、非磁性金属分離装置により、非磁性金属を含む選別物と、非磁性金属を含まない選別物とが分離され、最後に、X線検知器により、非磁性金属を含まない選別物中の非磁性異物が検知される。金属探知器150を磁力選別機130の下流側に、非磁性金属分離装置を金属探知器150の下流側に設置するとともに、X線検知器を非磁性金属分離装置の下流側に設置することにより、選別物がX線検知器を通過するときには、磁性物が混入および/または付着した選別物と非磁性金属を含む選別物とは既に除去されていることになり、X線検知器による検知回数が少なくなり、不良品の側に良品が多量に混入することが回避され、歩留りの良い選別が可能となる。そして、非磁性金属以外の磁性のない石、泥、PVC樹脂などの非磁性異物を検知でき、これら非磁性異物を含んだ選別物を確実に除去することができる。
また、選別物がX線検知器を通過するときには、磁性物が混入および/または付着した選別物と非磁性金属を含む選別物とは既に除去されているため、X線の検知感度を鋭く、即ち、除去すべき非磁性異物の大きさを小さくすることができ、この小さな非磁性異物を含む選別物を分離することができる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されずに、種々の変更、改良を行うことができる。
例えば、上記第1実施形態では、X線検知器70は、形状選別機10、風力選別機20、磁力選別機40、収集器45及び不良品受け46、金属探知器50、及び不良品受け63とは別体のユニットで構成されているが、これら構成部材をすべて一体のユニットで構成してもよい。また、第2実施形態においても、X線検知器を、形状選別機、風力選別機、磁力選別機130、不良品受け146、金属探知器150、及び金属探知器150からの不良品受けと一体のユニットで構成してもよい。
このように、X線検知器を他の構成要素と一体とすることにより、形状選別、風力選別、磁力選別、非磁性金属探知、非磁性金属分離及び非磁性異物検知の機能を有する装置の設置スペースを小さくすることができる。
また、上記第1実施形態では、非磁性金属分離装置60の良品排出部64の下流側に
、何も介在しないで直接X線検知器70が設置されているが、良品排出部64の下流側に別のベルトコンベアを設置し、この別のベルトコンベアの下流側にX線検知器70を設置するようにしてもよい。これによれば、良品排出部64から選別物が別のベルトコンベア上に落下してこの別のベルトコンベアによって選別物が搬送され、そして選別物がX線検知器70のベルトコンベア71上に供給されることになる。この別のベルトコンベアは、第2実施形態の選別装置101における非磁性金属分離装置とX線検知器との間に設置してもよい。
更に、磁力選別機の構造は、磁性物が混入および/または付着した選別物と、磁性物が混入および付着していない選別物とを分離する機能を有するものであれば、第1及び第2実施形態に示された構造のものに限られない。
また、金属探知器の構造は、磁性物が混入および付着していない選別物中の非磁性金属を探知する機能を有するものであれば、第1及び第2実施形態に示された構造のものに限られない。
また、非磁性金属分離装置の構造は、非磁性金属を含む選別物と、非磁性金属を含まない選別物とを分離する機能を有するものであれば、第1及び第2実施形態に示された構造のものに限られない。
更に、X線検知器の構造は、非磁性金属分離装置の下流側に設置され、少なくとも非磁性金属を含まない選別物中の非磁性異物を検知する機能を有するものであれば、第1及び第2実施形態に示された構造のものに限られない。
本発明に係る選別装置の第1実施形態の概略説明図である。 X線検知器の原理構成図である。 本発明に係る選別装置の第2実施形態の概略説明図である。 従来例の選別装置の概略説明図である。 一般的なX線検知器の概略説明図である。
符号の説明
1 選別装置
10 形状選別機
11 筐体
12 供給口
13 上段の金網部材
14 下段の金網部材
15 大形状物排出口
16 小形状物排出口
17 適正形状物排出口
20 風力選別機
21 筐体
22 仕切り板
23 エアノズル
24 入口
25 出口
26 選別物落下通路
27 排出通路
28 ダクト
29 ダクト接続部
30 集塵機
40 磁力選別機
41 搬送用ベルト
42 駆動ロール
43 分離用永久磁石ロール
44 分離用スクレーパ
45 収集器
46 不良品受け
47 支点
48 磁性物分離板
49 通路
50 金属探知器
51 貫通路
52 ステンレス製リング
60 非磁性金属分離装置
61 分離板
62 不良品排出部
63 不良品受け
64 良品排出部
70 X線検知器
71 ベルトコンベア
72 X線発生部
73 ラインセンサ
74 処理手段
75 制御手段
80 非磁性異物分離装置
81 分離板
82 良品排出部
101 選別装置
110 ホッパ
112,113 定量供給ローラ
114 定量供給機構
115 回転筒
116 永久磁石
117 磁性物分離板
118 落下防止板
119 選別用ケース
120 良品シュート
121 不良品シュート
122 軸
130 磁力選別機
146 不良品受け
150 金属探知器
151 貫通路
152 ステンレス製リング

Claims (2)

  1. 磁性物が混入および/または付着した選別物と、磁性物が混入および付着していない選別物とを分離する磁力選別機と、該磁力選別機の下流側に設置され、磁性物が混入および付着していない選別物中の非磁性金属を探知する金属探知器と、該金属探知器の下流側に設置され、非磁性金属を含む選別物と、非磁性金属を含まない選別物とを分離する非磁性金属分離装置と、該非磁性金属分離装置の下流側に設置されたX線検知器とを具備し、該X線検知器により、非磁性金属を含まない選別物中の非磁性異物を検知することを特徴とする選別装置。
  2. 前記磁力選別機と、前記金属探知器と、前記非磁性金属分離装置と、前記X線検知器とが一体のユニット内に収納されていることを特徴とする請求項1記載の選別装置。
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