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JP2005341231A - ルーティング方法およびそれを利用した無線装置 - Google Patents

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JP2005341231A
JP2005341231A JP2004157482A JP2004157482A JP2005341231A JP 2005341231 A JP2005341231 A JP 2005341231A JP 2004157482 A JP2004157482 A JP 2004157482A JP 2004157482 A JP2004157482 A JP 2004157482A JP 2005341231 A JP2005341231 A JP 2005341231A
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Abstract

【課題】 アドホックネットワークにおいて、通信速度を考慮したルーティングを実行する。
【解決手段】 入力部30は、所定の信号を入力する。ルーティング情報生成部38は、ルーティング情報を生成する。ここでルーティング情報生成部38は、アドホックネットワークの少なくともひとつの経路のそれぞれにおいて、データパケットを直接送信すべき端末装置との間の通信速度と回線品質を導出し、導出した通信速度と回線品質をDSDV方式でのルーティング情報にそれぞれ対応づける。記憶部44は、ルーティング情報を記憶する。決定部32は、要求される条件を満たすように、記憶部44に記憶されたルーティング情報にもとづいて、データパケットを送信すべき端末装置を決定する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ルーティング技術に関し、特にアドホックネットワークにおいて信号を送信すべき経路を決定するルーティング方法およびそれを利用した無線装置に関する。
アドホックネットワークとは、移動通信システムなどのような無線通信システムでの基地局装置や基幹網などの構成に依存せず、端末装置だけで構成されるネットワークである。アドホックネットワークにおいて、端末装置は互いに対等に通信を実行する。また、直接通信できない端末装置であっても、他の端末装置によって信号が中継されるので、通信を実行できる(例えば、非特許文献1参照。)。
Baruch Awerbuch, David Holmer, Herbert Rubens, "High Throughput Route Selection in Multi−Rate Ad Hoc Wireless Networks", First Working Conference on Wireless On−demand Network Systems (WONS 2004), pp.251−268,2004
アドホックネットワークでは、移動通信システムのような基地局装置や交換機を含まないので、通信すべき信号の経路の制御、すなわちルーティングの制御を端末装置で実行する。そのため、従来はDSDV(Destination Sequenced Distance Vector)方式等が使用されている。DSDVでは、端末装置は互いに通信可能な端末装置に関する情報を交換し、宛先となる端末装置に信号を送信するために直接信号を送信すべき端末装置と、宛先となる端末装置に信号が到達(到達するまでに経由される端末装置の組み合わせを「経路」という)するまでに中継される端末装置の数(以下、「ホップ数」という)などの情報が、それぞれの端末装置で管理される。端末装置は、中継すべき信号を受信した場合、当該信号の宛先を確認し、信号の宛先までのホップ数が最小となる経路を選択する。その結果、端末装置は、選択した経路に含まれた直接信号を送信すべき端末装置に信号を送信する。
本発明者はこうした状況下、以下の課題を認識するに至った。アドホックネットワークで使用される端末装置における通信速度が可変である場合、例えば、変調方式や符号化率が可変に設定可能である場合、端末装置が選択した経路に応じて通信速度が異なる。そのため、通信速度の高い経路、すなわち変調多値数の多い変調方式が使用できる経路を選択すれば、同じ時間で多くの信号を伝送できる。一方、アドホックネットワークで伝送すべきデータの種類は様々であり、所定のサーバからデータをダウンロードする場合には通信速度の高い経路を要求するが、IP電話のようにリアルタイム性が高いアプリケーションを使用する場合には遅延の少ない経路を要求する。そのため、単に通信速度の高い経路を選択しているだけでは、アドホックネットワークで使用するアプリケーションの要求を満たせない場合があり、また、当該経路のトラヒックが高くなってしまうおそれがある。
本発明者はこうした状況を認識して、本発明をなしたものであり、その目的はアドホックネットワークで伝送されるデータの性質に応じて、データを送信する経路を選択するルーティング方法およびそれを利用した無線装置を提供することである。
本発明のある態様は、無線装置である。この装置は、アドホックネットワークの少なくともひとつの経路に関する情報を記憶する記憶部と、アドホックネットワークの少なくともひとつの経路のそれぞれにおいて、信号を直接送信すべき無線装置との間の通信速度を導出し、導出した通信速度を記憶したアドホックネットワークの少なくともひとつの経路に関する情報にそれぞれ対応づける導出部と、アドホックネットワークに含まれた所定の無線装置から信号を受信する受信部と、受信した信号から、信号の宛先と当該宛先までに要求される条件を取得し、取得した信号の宛先と当該宛先までに要求される条件にもとづいて、記憶したアドホックネットワークの少なくともひとつの経路に関する情報と、当該情報にそれぞれ対応づけた通信速度を参照して、信号を直接送信すべき無線装置を決定する決定部と、決定した無線装置に対して、受信した信号を送信する送信部とを備える。
「当該宛先までに要求される条件」とは、例えば、通信速度や遅延時間であり、これらは信号に対応したアプリケーション等によって要求される。
「経路に関する情報」とは、信号の宛先となる端末装置、次に信号を送信すべき端末装置、信号の宛先となる端末装置までのホップ数などを含み、アドホックネットワークにおいてルーティング制御を実行するために必要な情報である。「通信速度」は、特に単位時間あたりの通信速度を意味しており、これは誤り訂正の符号化率や変調方式によって特徴づけられる。
以上の装置により、アドホックネットワークにおけるルーティング制御に対して、通信速度を考慮できる。そのため、送信すべき信号に要求される通信速度に応じたルーティング制御を実行できる。
導出部は、信号を直接送信すべき無線装置との間の回線品質も導出し、導出した回線品質を記憶したアドホックネットワークの少なくともひとつの経路に関する情報にそれぞれ対応づけ、決定部は、取得した信号の宛先と当該宛先までに要求される条件にもとづいて、情報にそれぞれ対応づけた回線品質も参照して、信号を直接送信すべき無線装置を決定してもよい。導出部は、信号を直接送信すべき無線装置に対して、回線品質の測定を要求し、信号を直接送信すべき無線装置で測定された回線品質を受け付けることによって、信号を直接送信すべき無線装置との間の回線品質を導出してもよい。
「回線品質」とは、無線装置間の無線伝送路の特性を反映した値であればよく、誤り率、受信電力、干渉量などを含む。
本発明の別の態様も、無線装置である。この装置は、アドホックネットワークの少なくともひとつの経路に関する情報であって、かつ送信すべき信号の宛先に対応した無線装置までの少なくともひとつの経路に関する情報を記憶する記憶部と、アドホックネットワークの少なくともひとつの経路のそれぞれに対する通信速度を導出し、導出した通信速度を記憶したアドホックネットワークの少なくともひとつの経路に関する情報にそれぞれ対応づける導出部と、アドホックネットワークで送信すべき信号に対する信号の宛先と当該宛先までに要求される条件を取得する取得部と、取得した信号の宛先と当該宛先までに要求される条件にもとづいて、記憶したアドホックネットワークの少なくともひとつの経路に関する情報と、当該情報にそれぞれ対応づけた通信速度を参照して、アドホックネットワークの少なくともひとつの経路のうち、信号を送信すべき経路を決定する決定部と、決定した経路のうちの信号を直接送信すべき無線装置に対して、信号を送信する送信部とを備える。
「宛先」とは、送信すべき信号を最終的に伝送する無線装置である。
以上の装置により、アドホックネットワークにおけるルーティング制御に対して、通信速度を考慮でき、かつ信号を送信すべき送信元に対応した端末装置が、信号の経路を決定できる。
導出部は、アドホックネットワークの少なくともひとつの経路のうち、所定の無線装置間の通信速度をアドホックネットワークの少なくともひとつの経路のそれぞれに対する通信速度としてもよい。導出部は、アドホックネットワークの少なくともひとつの経路のそれぞれに対する回線品質も導出し、導出した回線品質を記憶したアドホックネットワークの少なくともひとつの経路に関する情報にそれぞれ対応づけ、決定部は、取得した信号の宛先と当該宛先までに要求される条件にもとづいて、情報にそれぞれ対応づけた回線品質も参照して、アドホックネットワークの少なくともひとつの経路のうち、信号を送信すべき経路を決定してもよい。導出部は、アドホックネットワークの少なくともひとつの経路のうち、所定の無線装置間の回線品質をアドホックネットワークの少なくともひとつの経路のそれぞれに対する回線品質としてもよい。
「所定の無線装置間の通信速度」とは、複数の無線装置からなる経路のうち、ふたつの無線装置間の通信速度を意味する。「所定の無線装置間の回線品質」とは、複数の無線装置からなる経路のうち、ふたつの無線装置間の回線品質を意味する。
本発明のさらに別の態様は、ルーティング方法である。この方法は、アドホックネットワークの少なくともひとつの経路に関する情報と、当該情報にそれぞれ対応した通信速度を記憶しており、送信すべき信号の宛先と当該宛先までに要求される条件にもとづいて、記憶した情報と通信速度を参照して、アドホックネットワークの少なくともひとつの経路のうち、信号を送信すべき無線装置を決定する。
本発明のさらに別の態様も、ルーティング方法である。この方法は、アドホックネットワークの少なくともひとつの経路に関する情報を記憶するステップと、アドホックネットワークの少なくともひとつの経路のそれぞれにおいて、信号を直接送信すべき無線装置との間の通信速度を導出し、導出した通信速度を記憶したアドホックネットワークの少なくともひとつの経路に関する情報にそれぞれ対応づけるステップと、アドホックネットワークに含まれた所定の無線装置から信号を受信するステップと、受信した信号から、信号の宛先と当該宛先までに要求される条件を取得し、取得した信号の宛先と当該宛先までに要求される条件にもとづいて、記憶したアドホックネットワークの少なくともひとつの経路に関する情報と、当該情報にそれぞれ対応づけた通信速度を参照して、信号を直接送信すべき無線装置を決定するステップと、決定した無線装置に対して、受信した信号を送信するステップとを備える。
対応づけるステップは、信号を直接送信すべき無線装置との間の回線品質も導出し、導出した回線品質を記憶したアドホックネットワークの少なくともひとつの経路に関する情報にそれぞれ対応づけ、決定するステップは、取得した信号の宛先と当該宛先までに要求される条件にもとづいて、情報にそれぞれ対応づけた回線品質も参照して、信号を直接送信すべき無線装置を決定してもよい。対応づけるステップは、信号を直接送信すべき無線装置に対して、回線品質の測定を要求し、信号を直接送信すべき無線装置で測定された回線品質を受け付けることによって、信号を直接送信すべき無線装置との間の回線品質を導出してもよい。
本発明のさらに別の態様も、ルーティング方法である。この方法は、アドホックネットワークの少なくともひとつの経路に関する情報であって、かつ送信すべき信号の宛先に対応した無線装置までの少なくともひとつの経路に関する情報を記憶するステップと、アドホックネットワークの少なくともひとつの経路のそれぞれに対する通信速度を導出し、導出した通信速度を記憶したアドホックネットワークの少なくともひとつの経路に関する情報にそれぞれ対応づけるステップと、アドホックネットワークで送信すべき信号に対して、信号の宛先と当該宛先までに要求される条件を取得するステップと、取得した信号の宛先と当該宛先までに要求される条件にもとづいて、記憶したアドホックネットワークの少なくともひとつの経路に関する情報と、当該情報にそれぞれ対応づけた通信速度を参照して、アドホックネットワークの少なくともひとつの経路のうち、信号を送信すべき経路を決定するステップと、決定した経路のうちの信号を直接送信すべき無線装置に対して、信号を送信するステップとを備える。
対応づけるステップは、アドホックネットワークの少なくともひとつの経路のうち、所定の無線装置間の通信速度をアドホックネットワークの少なくともひとつの経路のそれぞれに対する通信速度としてもよい。対応づけるステップは、アドホックネットワークの少なくともひとつの経路のそれぞれに対する回線品質も導出し、導出した回線品質を記憶したアドホックネットワークの少なくともひとつの経路に関する情報にそれぞれ対応づけ、決定するステップは、取得した信号の宛先と当該宛先までに要求される条件にもとづいて、情報にそれぞれ対応づけた回線品質も参照して、アドホックネットワークの少なくともひとつの経路のうち、信号を送信すべき経路を決定してもよい。対応づけるステップは、アドホックネットワークの少なくともひとつの経路のうち、所定の無線装置間の回線品質をアドホックネットワークの少なくともひとつの経路のそれぞれに対する回線品質としてもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、アドホックネットワークで伝送されるデータの性質に応じて、データを送信する経路を選択できる。
(実施例1)
本発明を具体的に説明する前に、概要を述べる。本発明の実施例1は、複数の端末装置によって構成された通信システムに関しており、さらに当該通信システムはアドホックネットワークを構成する。複数の端末装置のそれぞれは、宛先の端末装置、信号を送信すべき端末装置、ホップ数等を含んだルーティング情報を交換し、受けつけたルーティング情報にもとづいて自らのルーティング情報を更新する。端末装置は、所定の端末装置から信号を受信すると、当該信号の宛先にもとづき、ルーティング情報を参照しつつ信号を送信すべき端末装置を決定する。ここで、本実施例に係る端末装置は通信速度を可変に設定できるので、以上のように説明したルーティング情報に通信速度および誤り率の情報を加える。すなわち、信号を送信すべき端末装置を決定する場合に、通信速度の程度および回線品質も考慮できるようにする。
さらに、本実施例に係る通信システムでは、送信される信号であるデータパケットに要求品質に関する情報を含ませる。要求品質に関する情報とは、通信速度が高いことや遅延時間が小さいことなどの内容に相当し、これらは送信対象となるデータの種類に応じて特定される。以上のようなデータパケットを受信した端末装置は、当該データパケットの宛先や要求品質に応じて、記憶したルーティング情報を参照して、データパケットを送信すべき端末装置を決定する。例えば、高い通信速度が要求されている場合には、宛先までの経路のうちで、通信速度が高くなるような端末装置に対してデータパケットを送信する。また、小さい遅延時間が要求されている場合には、宛先までの経路のうちで、遅延時間が小さくなるような端末装置に対してデータパケットを送信する。
図1は、実施例1に係る通信システム100の構成を示す。通信システム100は、端末装置10と総称される第1端末装置10a、第2端末装置10b、第3端末装置10c、第4端末装置10d、第5端末装置10e、第6端末装置10fを含む。
端末装置10は、データを送信、中継し、あるいは受信する機能を有する。ここで端末装置10は、IEEE802.11b規格に準拠した無線LANとし、そのため通信速度は、11Mbps、5.5Mbps、2Mbps、1Mbpsのいずれかに選択される。ここで、11Mbpsの場合、通信速度は高速であるが、回線品質は低下しやすい。一方、1Mbpsの場合、通信速度は低速であるが、回線品質は低下しにくい。そのため、1Mbpsの方が、伝送距離が長くなり、再送回数も減少するという特徴を有する。また、図では端末装置10のみを示しているが、端末装置10にパーソナルコンピュータが接続されていてもよい。
複数の端末装置10は、アドホックネットワークを構成しており、一例として第1端末装置10aをデータの送信元とし、第6端末装置10fをデータの宛先としている。さらに、第1端末装置10aから第6端末装置10fまでの経路として、第2端末装置10bと第3端末装置10cを経由する経路(以下、「第1経路」という)と、第2端末装置10bと第4端末装置10dと第5端末装置10eを経由する経路(以下、「第2経路」という)を示す。ここで、第1経路は第2経路より少ないホップ数であるが、第2経路の端末装置10の間の距離は第1経路の端末装置10の間の距離よりも短い。すなわち、第2経路の方が第1経路よりも高い伝送速度を可能にする。一方、第1経路の方が第2経路よりも伝送の遅延時間を小さくできる。
ここで、本実施例の前提として、通信システム100は、DSDV方式等によるルーティング方式を実行しているものとする。すなわち、それぞれの端末装置10は、他のDSDVとの間で、「Destination(宛先)」、「NextHop(データを直接送信すべき端末装置)」、「Metric(ホップ数)」、「Sequence number」、「Install」、「Flags」を含んだルーティング情報を交換する。端末装置10は、交換したルーティング情報にもとづいて、最新のルーティング情報を更新する。すなわちこれらの情報は、アドホックネットワークの少なくともひとつの経路に関する情報に相当する。特に、これらのうちで、「Destination」、「NextHop」、「Metric」が本実施例の説明に関連する。
図2は、第2端末装置10bの構成を示す。第2端末装置10bは、アンテナ12、RF部14、変復調部16、処理部18、IF部20、制御部22を含む。
アンテナ12は、無線周波数の信号を送受信する。ここで、アンテナの数および指向性は任意のものとする。RF部14は、アンテナ12で送受信される無線周波数の信号と、後述の変復調部16で処理されるベースバンドの信号との間で、周波数変換を実行する。また、増幅処理、アナログ−デジタル変換処理、デジタル−アナログ変換処理を実行する。
変復調部16は、送信すべき信号に対して、変調処理および拡散処理を実行し、受信した信号に対して、逆拡散処理および復調処理を実行する。また、誤り訂正処理等も実行する。前述のごとく、端末装置10は複数の通信速度に対応しているので、変復調部16は複数の変調方式に対応する。変復調部16が変調処理の際に使用する変調方式は、処理部18や制御部22によって指定されるものとする。処理部18は、アドホックネットワークに対応したルーティングの処理を実行する。詳細は後述する。IF部20は、図示しないパーソナルコンピュータや有線のネットワークを接続する。制御部22は、タイミング制御など端末装置10の動作に必要な処理を制御する。なお、ここでは、複数の端末装置10のうち、第2端末装置10bを説明したが、それは後述の説明に対する便宜上のものであり、他の端末装置10も同様の構成を有する。
この構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリのロードされた予約管理機能のあるプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
図3は、処理部18の構成を示す。処理部18は、入力部30、決定部32、データパケット生成部34、出力部36、ルーティング情報生成部38を含む。また、ルーティング情報生成部38は、生成部40、通知メッセージ処理部42、記憶部44、メッセージ送信制御部46、要求メッセージ生成部48、要求メッセージ処理部50、応答メッセージ生成部52、応答メッセージ処理部54、計測メッセージ生成部56、計測メッセージ処理部58、通知メッセージ生成部60を含む。
入力部30は、図2の変復調部16から所定の信号を入力する。信号は、通信システム100で伝送されるデータパケット、すなわちアドホックネットワークに含まれた所定の端末装置10から受信したデータパケットに限らず、ルーティング情報を生成するために使用されるデータパケットも含む。
ルーティング情報生成部38は、ルーティング情報を生成する。ここでルーティング情報生成部38は、アドホックネットワークの少なくともひとつの経路のそれぞれにおいて、データパケットを直接送信すべき端末装置10との間の通信速度と回線品質を導出し、導出した通信速度と回線品質を前述のDSDV方式でのルーティング情報にそれぞれ対応づける。特に、通信速度や回線品質は、ひとつの端末装置10だけでは決定できないので、端末装置10は、所定の端末装置10に対して、通信速度と回線品質の測定を要求し、所定の端末装置10で測定された回線品質を受け付ける。
以上を図の構成にあわせて説明すると以下の通りになる。メッセージ送信制御部46、要求メッセージ生成部48、要求メッセージ処理部50、応答メッセージ生成部52、応答メッセージ処理部54、計測メッセージ生成部56、計測メッセージ処理部58、通知メッセージ生成部60、通知メッセージ処理部42は、信号を直接送信すべき端末装置10との間の通信速度と回線品質を導出する。生成部40は、前述のDSDV方式によるルーティング情報に対して、導出した通信速度と回線品質を対応づける。ここで、通信速度と回線品質は、ふたつの端末装置10の間で測定されるので、これらを取得側端末装置10と測定側端末装置10として説明するが、ひとつの端末装置10は両方の機能を有する。なお、取得側端末装置10は、最終的に通信速度と回線品質の情報を取得する端末装置10であり、測定側端末装置10は、取得側端末装置10に通信速度と回線品質を提供するために、これらを測定する端末装置10である。
メッセージ送信制御部46は、取得側端末装置10で通信速度と回線品質を新たに取得、あるいは更新することを決定する。これは、定期的なタイミングで決定したり、任意のタイミングで決定する。任意のタイミングとは、例えば端末装置10の通信状態が変更したと認識されたタイミングである。要求メッセージ生成部48は、メッセージ送信制御部46での決定を測定側端末装置10に通知するための要求メッセージを生成して送信する。要求メッセージには、測定側端末装置10が計測すべき通信速度や、当該通信速度で、後述の計測メッセージを送信する回数が含まれる。
要求メッセージ処理部50は、測定側端末装置10において、取得側端末装置10からの要求メッセージを受信して、測定の可否を決定する。測定側端末装置10は、データパケットの通信の負荷が高ければ測定の拒否を決定する。また、これ以外の理由で測定の拒否を決定してもよい。応答メッセージ生成部52は、決定した測定の可否を取得側端末装置10に通知するための応答メッセージを生成して送信する。応答メッセージは、測定の可否に関する情報を含む。
応答メッセージ処理部54は、取得側端末装置10において、測定側端末装置10からの応答メッセージを受信して、測定の可否を確認する。計測メッセージ生成部56は、測定側端末装置10が回線品質を測定する際に使用すべき計測メッセージを送信する。その際に、計測メッセージは、通信速度を変えながら複数回数送信する。例えば、最初に11Mbpsの計測メッセージを送信し、次に5.5Mbpsの計測メッセージを送信し、それらに続いて、2Mbpsの計測メッセージ、1Mbpsの計測メッセージを送信する。これらの送信回数は、前述の要求メッセージに含まれた情報に従う。
計測メッセージ処理部58は、測定側端末装置10において、計測メッセージを受信し、受信した計測メッセージに対応した通信速度における誤り率を測定する。たとえば、11Mbpsに対応した計測メッセージを複数回数受信し、そのうちの正確に受信できた計測メッセージの数をカウントして誤り率を測定する。なお、所定の通信速度における計測メッセージがすべて正確に受信できれば、誤り率0%である。また、所定の通信速度における計測メッセージがすべて受信できなければ、当該通信速度は使用不可能である。通知メッセージ生成部60は、測定結果を取得側端末装置10に通知するための通知メッセージを生成して送信する。通知メッセージは、測定した通信速度と当該通信速度における誤り率を含む。
通知メッセージ処理部42は、取得側端末装置10において、通知メッセージを受信し、生成部40に出力する。生成部40は、前述のごとく、DSDV方式によってルーティング情報を生成する。また、通知メッセージ処理部42から通知された通信速度と回線品質をルーティング情報に対応づけて、あらたなルーティング情報とする。記憶部44は、生成部40で生成したルーティング情報を記憶する。図4は、記憶部44に記憶されたルーティング情報のデータ構造を示す。「宛先」は、データパケットが最終的に送信されるべき端末装置10を示す。ここでは、第6端末装置10fを例示したが、これ以外の端末装置10に関する情報も含まれているものとする。「送信先」は、データパケットを直接送信すべき端末装置10を示す。「メトリック」は、「宛先」に相当した端末装置10までのホップ数を示す。以上は、DSDV方式によって生成される。さらに、「通信速度」と「誤り率」は、前述のごとく測定された値である。
図3に戻る。決定部32は、データパケットを中継する際に、送信先の端末装置10を決定する。決定部32は、受信したデータパケットから、データパケットに要求される条件と宛先を取得し、取得した条件と信号の宛先にもとづいて、記憶部44に記憶したルーティング情報を参照して、信号を直接送信すべき端末装置10を決定する。ここで要求される条件とは、例えば、通信速度、伝送の遅延時間、回線品質である。図5(a)−(c)は、実施例1に係るデータパケットのフォーマットを示す。これらは、すべてIPパケットを対象にする。なお、複数の端末装置10の間における無線区間では、図示したようなIPパケットに無線用のヘッダ信号やプリアンブル信号が付加されるが、ここでは省略する。
図5(a)は、IPヘッダのTOS(Service of Type)フィールドに要求される条件を含ませた場合である。ここでは、TOSフィールドで規定されたQoSの要求条件を指定でき、要求条件は優先度、遅延、スループット、信頼性に相当する。図5(b)は、IPヘッダのオプションフィールドに要求条件を含ませた場合であり、図5(c)は、TCP/UDPデータに要求条件を含ませた場合である。これらの場合は、予め定めた規則によって、要求条件を指定する。例えば、「スループット500kbps以上」、「誤り率5%以下」、「遅延100msec以下」というように指定される。
図3に戻る。決定部32の動作例を以下に示す。ここで、宛先は、所定の端末装置10が指定されているものとする。例えば、要求された条件が「高スループット」、「遅延要求なし」であれば、決定部32は、高い通信速度である送信先の端末装置10を選択する。なおその結果、ホップ数が多くなる傾向にある。また、要求された条件が「スループットの要求なし」、「低遅延」であれば、決定部32は、ホップ数を少なくするように、メトリックの小さい送信先の端末装置10を選択する。要求された条件が「高スループット」、「低遅延」であれば、決定部32は、高い通信速度であり、かつメトリックの小さい送信先の端末装置10を選択する。要求された条件が「スループットも要求なし」、「遅延要求なし」、「低誤り率」であれば、決定部32は、誤り率の低い送信先の端末装置10を選択する。データパケット生成部34は、決定部32で決定した端末装置10に対するデータパケットを生成し、出力部36は生成したデータパケットを決定部32で決定した端末装置10に対して出力する。
図6は、第2端末装置10bでのルーティング情報の生成手順を示すシーケンス図である。ここでは、第2端末装置10bが前述の取得側端末装置10に相当し、第3端末装置10cが前述の測定側端末装置10に相当する。第2端末装置10bが、第3端末装置10cに要求メッセージを送信する(S10)。第3端末装置10cは、第2端末装置10bに応答メッセージを送信する(S12)。それとともに、第3端末装置10は、測定のための準備を行う。第2端末装置10bは、第3端末装置10cに複数回にわたって計測メッセージを送信する(S14〜S20)。ここでは、計測メッセージの送信回数は4回であるとしたが、これ以外であってもよい。第3端末装置10cは、第2端末装置10bに測定結果を通知メッセージに含めて送信する(S22)。
図7は、要求メッセージ生成部48での処理手順を示すフローチャートである。要求メッセージ生成部48は、メッセージ送信制御部46から要求メッセージの送信の指示を受けつける(S30)。端末装置10がデータパケットの中継などの処理を行っていなければ(S32のN)、要求メッセージ生成部48は、要求メッセージを生成し(S34)、出力部36から要求メッセージを送信する(S36)。一方、端末装置10がデータパケットの中継などの処理を行っていれば(S32のY)、要求メッセージを生成せずに、処理を終了する。
図8は、応答メッセージ生成部52での処理手順を示すフローチャートである。要求メッセージ処理部50が要求メッセージを受けると(S40)、応答メッセージ生成部52は測定処理を実行できれば(S42のY)、例えば、端末装置10がデータパケットの中継処理を行っていなければ、測定可能を示した応答メッセージを生成する(S44)。一方、応答メッセージ生成部52は測定処理を実行できなければ(S42のN)、例えば、端末装置10がデータパケットの中継処理を行っていれば、測定不可能を示した応答メッセージを生成する(S46)。出力部36は、生成した応答メッセージを送信する(S48)。
図9は、計測メッセージ生成部56での処理手順を示すフローチャートである。応答メッセージ処理部54が応答メッセージを受けつける(S50)。計測メッセージ生成部56は、受けつけた応答メッセージにおいて測定が許可されていれば(S52のY)、計測メッセージを生成する(S54)。出力部36は、生成した計測メッセージを送信する(S56)。一方、計測メッセージ生成部56は、受けつけた応答メッセージにおいて測定が許可されていなければ(S52のN)、計測メッセージを生成せずに、処理を終了する。
図10は、通知メッセージ生成部60での処理手順を示すフローチャートである。計測メッセージ処理部58は、計測メッセージを受けつけ(S60)、誤り率を測定する(S62)。計測が終了していなければ(S64のN)、これらの処理を繰り返す。計測が終了すれば(S64のY)、通知メッセージ生成部60は、測定結果を含めた形で通知メッセージを生成する(S66)。出力部36は、通知メッセージを送信する(S68)。
図11は、生成部40での処理手順を示すフローチャートである。通知メッセージ処理部42は、通知メッセージを受けつける(S70)。生成部40は、受けつけた通知メッセージの内容、すなわち通信速度および誤り率の値が記憶部44に記憶したルーティング情報と異なれば(S72のY)、ルーティング情報を生成する(S74)。記憶部44は、生成したルーティング情報を記憶する(S76)。一方、生成部40は、受けつけた通知メッセージの内容が記憶部44に記憶したルーティング情報と同一であれば(S72のN)、処理を終了する。
図12は、決定部32での処理手順を示すフローチャートである。入力部30は、データパケットを受信する(S80)。決定部32は、要求条件に基づき、記憶部44に記憶したルーティング情報を参照して、送信先の端末装置10および通信速度を決定する(S82)。データパケット生成部34は、データパケットを生成する(S84)。出力部36は、データパケットを送信する(S36)。
本発明の実施例によれば、ルーティング制御の際に通信速度を考慮するので、高い通信速度が要求されるデータを中継する場合に高い通信速度が実行される経路を選択できる。また、ルーティング制御の際に回線品質を考慮するので、高い回線品質が要求されるデータを中継する場合に高い回線品質が実行される経路を選択できる。また、宛先が同じであっても経路を変更するので、トラヒックの集中を防げる。また、通信速度や回線品質の測定よりもデータ通信を優先するので、測定がデータ通信に影響を与えない。また、通信速度や回線品質の測定は、リアルタイム性を要求しないので、処理が高速でなくてもよい。また、アドホックネットワークにおいてもQoSを考慮できる。また、テーブル駆動型ルーティングに容易に適用できる。
(実施例2)
本発明の実施例2は、実施例1と同様にアドホックネットワークを構成した通信システムに関する。さらに、実施例1と同様にルーティングを実行する際に、宛先の端末装置、信号を送信すべき端末装置、ホップ数等を含んだルーティング情報に通信速度および誤り率の情報を加える。実施例1は、アドホックネットワークに含まれた複数の端末装置がそれぞれ有したルーティング情報にもとづいて、それぞれの端末装置がデータパケットを中継するルーティングを実行するような、いわゆるテーブル駆動型ルーティングである。しかしながら、実施例2は、データパケットの送信元となる端末装置が当該データパケットの経路を決定し、当該経路に含まれた端末装置がデータパケットを決定通りに中継するような、いわゆるソースルーティングに関する。
実施例2に係る処理部18は、図3の処理部18と同じタイプである。ここでは、それぞれの構成要素の差異を中心に説明する。記憶部44は、実施例1と同様にルーティング情報を記憶する。しかしながら、実施例2では、ソースルーティングに対応したルーティング情報を記憶する。すなわち、記憶部44は、アドホックネットワークの少なくともひとつの経路に関する情報であって、かつ送信すべきデータパケットの宛先に対応した端末装置10までの少なくともひとつの経路に関する情報を記憶する。
図13は、記憶部44に記憶されたルーティング情報のデータ構造を示すが、これは図1の第1端末装置10aに記憶されたルーティング情報に対応する。図13の記憶部44に含まれた「宛先」と「送信先」は、図4の記憶部44のものと同一である。「経由」は、「送信元」の第1端末装置10aから「宛先」の第6端末装置10fまでの経路において中継される端末装置10を示す。すなわち、上段は前述の第1経路に相当し、下段は前述の第2経路に相当する。第1端末装置10aから第6端末装置10fへの経路のうち、データの送信元に相当する第1端末装置10aが経路を制御をする。第1経路での場合に、第2端末装置10b、第3端末装置10cでは、第1端末装置10aからの指示にもとづいてデータパケットを中継する。また、第2経路でも同様である。
実施例2の記憶部44においても、実施例1と同様に「通信速度」と「誤り率」を記憶する。すなわち、アドホックネットワークの少なくともひとつの経路のそれぞれに対する通信速度と回線品質が導出されている。ここで、第1経路や第2経路などの経路は、複数の端末装置10を含んでいるので、所定の端末装置10間における通信速度と回線品質を使用している。例えば、第1経路においては、第2端末装置10bと第3端末装置10cにおける通信速度と回線品質を使用し、第2経路においては、第2端末装置10bと第4端末装置10dにおける通信速度と回線品質を使用しているものとする。これらの区間が、第1経路と第2経路のそれぞれのうち、通信速度が低く、回線品質が悪い区間であるとする。なぜなら、経路に対する通信速度と回線品質は、通信速度が低く、回線品質が悪い区間の影響を受けるからである。
入力部30は、図2のIF部20からアドホックネットワークで送信すべきデータパケットに対して、要求条件と宛先を取得する。図示しないが、これらの情報は、IF部20を介して所定のアプリケーションから入力されているものとする。決定部32は、要求条件と宛先にもとづいて、記憶部44に記憶したルーティング情報を参照して、経路を選択し、当該経路のうちの「送信先」に対応した端末装置10を特定する。データパケット生成部34と出力部36は、特定した端末装置10に対してデータパケットを送信する。なお、端末装置10がデータパケットを中継する場合、ルーティングの制御を実行せず、データパケットに含まれた経路の情報に従って、次の端末装置10にデータパケットを送信する。
図14は、実施例2に係るルーティング情報の生成手順を示すシーケンス図である。前提として、第1端末装置10aから第6端末装置10fは、実施例1で説明した方法によって、任意の端末装置10との間の通信速度と回線品質に関する情報を既に取得しているものとする。ここでは、第1端末装置10aが、第2端末装置10bから第6端末装置10fがそれぞれ取得した通信速度と回線品質に関する情報を集める処理を説明する。第1端末装置10aは、第2端末装置10bに要求信号を送信する(S100)。第2端末装置10bは、第3端末装置10cに要求信号を送信し(S102)、第3端末装置10cは、第6端末装置10fに要求信号を送信する(S104)。また、第2端末装置10bは、第4端末装置10dに要求信号を送信し(S106)、第4端末装置10dは、第5端末装置10eに要求信号を送信し(S108)、第5端末装置10eは、第6端末装置10fに要求信号を送信する(S110)。
第6端末装置10fは、第3端末装置10cに情報を通知し(S112)、第3端末装置10cは、受けつけた情報に自らの情報を加えて第2端末装置10bに通知する(S114)。第6端末装置10fは、第5端末装置10eに情報を通知し(S116)、第5端末装置10eは、受けつけた情報に自らの情報を加えて第4端末装置10dに通知し(S118)、第4端末装置10dは、受けつけた情報に自らの情報を加えて第2端末装置10bに通知し(S120)。最終的に、第2端末装置10bは、受けつけた情報に自らの情報を加えて第1端末装置10aに通知する(S122)。第1端末装置10aは、このように取得した情報にもとづいて、図13に示したルーティング情報を生成する。
本発明の実施例によれば、本発明をソースルーティングに適用できる。また、ルーティング制御の際に通信速度を考慮するので、高い通信速度が要求されるデータを中継する場合に高い通信速度が実行される経路を選択できる。また、ルーティング制御の際に回線品質を考慮するので、高い回線品質が要求されるデータを中継する場合に高い回線品質が実行される経路を選択できる。また、宛先が同じであっても経路を変更するので、トラヒックの集中を防げる。また、通信速度や回線品質の測定よりもデータ通信を優先するので、測定がデータ通信に影響を与えない。また、通信速度や回線品質の測定は、リアルタイム性を要求しないので、処理が高速でなくてもよい。また、アドホックネットワークにおいてもQoSを考慮できる。また、通信速度や回線品質は、最も通信に影響を及ぼす区間における値を使用するので、経路全体としてマージンを持たせた制御を可能にする。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本発明の実施例1と2において、通信システム100が、IEEE802.11b規格に準拠した無線LANであるとして説明した。しかしながらこれに限らず例えば、通信システム100は、それ以外の無線通信システムであってもよい。例えば、IEEE802.11a規格に準拠した無線LANである。本変形例によれば、本発明を様々な無線通信システムに適用可能である。つまり、アドホックネットワークに対応した無線通信システムであればよい。
本発明の実施例1と2において、通信速度が無線LANで規定された通信速度であるとして説明した。しかしながらこれに限らず例えば、通信速度が実効的なスループットであるとしてもよい。スループットはpingなどによって測定してもよいし、また通信速度と誤り率から導出してもよい。本変形例によれば、実質的な通信速度でルーティング制御を実行できる。つまり、通信速度が認識できればよい。
本発明の実施例1と2において、回線品質が誤り率であるとして説明した。しかしながらこれに限らず例えば、受信電力や干渉量であってもよい。その場合には、実施例1と2と同様なシーケンスにおいて受信電力や干渉量を測定する。本変形例によれば、使用されている無線通信システムが影響を受ける測定量にもとづいてルーティング制御を実行できる。つまり、回線品質が認識できればよい。
本発明の実施例2において、端末装置10は、宛先に対応した端末装置10までの経路のうちで、通信速度が低く、回線品質が悪い区間における値を当該経路の通信速度と回線品質とした。しかしながらこれに限らず例えば、当該経路での各区間での通信速度と回線品質を平均して、当該経路の通信速度と回線品質としてもよい。なお、平均に限らず、その他の統計処理であってもよい。本変形例によれば、経路の全体的な通信速度と回線品質にもとづいてルーティング制御を実行できる。つまり、経路に対応した通信速度と回線品質が認識できればよい。
本発明の実施例1と実施例2を組み合わせた発明も有効である。本変形例によれば、実施例1と実施例2を組み合わせた効果が得られる。
実施例1に係る通信システムの構成を示す図である。 図1の第2端末装置の構成を示す図である。 図2の処理部の構成を示す図である。 図3の記憶部に記憶されたルーティング情報のデータ構造を示す図である。 図5(a)−(c)は、実施例1に係るデータパケットのフォーマットを示す図である。 図1の第2端末装置でのルーティング情報の生成手順を示すシーケンス図である。 図3の要求メッセージ生成部での処理手順を示すフローチャートである。 図3の応答メッセージ生成部での処理手順を示すフローチャートである。 図3の計測メッセージ生成部での処理手順を示すフローチャートである。 図3の通知メッセージ生成部での処理手順を示すフローチャートである。 図3の生成部での処理手順を示すフローチャートである。 図3の決定部での処理手順を示すフローチャートである。 実施例2に係る記憶部に記憶されたルーティング情報のデータ構造を示す図である。 実施例2に係るルーティング情報の生成手順を示すシーケンス図である。
符号の説明
10 端末装置、 12 アンテナ、 14 RF部、 16 変復調部、 18 処理部、 20 IF部、 22 制御部、 30 入力部、 32 決定部、 34 データパケット生成部、 36 出力部、 38 ルーティング情報生成部、 40 生成部、 42 通知メッセージ処理部、 44 記憶部、 46 メッセージ送信制御部、 48 要求メッセージ生成部、 50 要求メッセージ処理部、 52 応答メッセージ生成部、 54 応答メッセージ処理部、 56 計測メッセージ生成部、 58 計測メッセージ処理部、 60 通知メッセージ生成部、 100 通信システム。

Claims (8)

  1. アドホックネットワークの少なくともひとつの経路に関する情報を記憶する記憶部と、
    前記アドホックネットワークの少なくともひとつの経路のそれぞれにおいて、信号を直接送信すべき無線装置との間の通信速度を導出し、前記導出した通信速度を前記記憶したアドホックネットワークの少なくともひとつの経路に関する情報にそれぞれ対応づける導出部と、
    前記アドホックネットワークに含まれた所定の無線装置から信号を受信する受信部と、
    前記受信した信号から、信号の宛先と当該宛先までに要求される条件を取得し、前記取得した信号の宛先と当該宛先までに要求される条件にもとづいて、前記記憶したアドホックネットワークの少なくともひとつの経路に関する情報と、当該情報にそれぞれ対応づけた通信速度を参照して、信号を直接送信すべき無線装置を決定する決定部と、
    前記決定した無線装置に対して、前記受信した信号を送信する送信部と、
    を備えることを特徴とする無線装置。
  2. 前記導出部は、信号を直接送信すべき無線装置との間の回線品質も導出し、前記導出した回線品質を前記記憶したアドホックネットワークの少なくともひとつの経路に関する情報にそれぞれ対応づけ、
    前記決定部は、前記取得した信号の宛先と当該宛先までに要求される条件にもとづいて、前記情報にそれぞれ対応づけた回線品質も参照して、信号を直接送信すべき無線装置を決定することを特徴とする請求項1に記載の無線装置。
  3. 前記導出部は、前記信号を直接送信すべき無線装置に対して、回線品質の測定を要求し、前記信号を直接送信すべき無線装置で測定された回線品質を受け付けることによって、前記信号を直接送信すべき無線装置との間の回線品質を導出することを特徴とする請求項2に記載の無線装置。
  4. アドホックネットワークの少なくともひとつの経路に関する情報であって、かつ送信すべき信号の宛先に対応した無線装置までの少なくともひとつの経路に関する情報を記憶する記憶部と、
    前記アドホックネットワークの少なくともひとつの経路のそれぞれに対する通信速度を導出し、前記導出した通信速度を前記記憶したアドホックネットワークの少なくともひとつの経路に関する情報にそれぞれ対応づける導出部と、
    前記アドホックネットワークで送信すべき信号に対して、信号の宛先と当該宛先までに要求される条件を取得する取得部と、
    前記取得した信号の宛先と当該宛先までに要求される条件にもとづいて、前記記憶したアドホックネットワークの少なくともひとつの経路に関する情報と、当該情報にそれぞれ対応づけた通信速度を参照して、前記アドホックネットワークの少なくともひとつの経路のうち、信号を送信すべき経路を決定する決定部と、
    前記決定した経路のうちの信号を直接送信すべき無線装置に対して、信号を送信する送信部と、
    を備えることを特徴とする無線装置。
  5. 前記導出部は、前記アドホックネットワークの少なくともひとつの経路のうち、所定の無線装置間の通信速度を前記アドホックネットワークの少なくともひとつの経路のそれぞれに対する通信速度とすることを特徴とする請求項4に記載の無線装置。
  6. 前記導出部は、前記アドホックネットワークの少なくともひとつの経路のそれぞれに対する回線品質も導出し、前記導出した回線品質を前記記憶したアドホックネットワークの少なくともひとつの経路に関する情報にそれぞれ対応づけ、
    前記決定部は、前記取得した信号の宛先と当該宛先までに要求される条件にもとづいて、前記情報にそれぞれ対応づけた回線品質も参照して、前記アドホックネットワークの少なくともひとつの経路のうち、信号を送信すべき経路を決定することを特徴とする請求項4または5に記載の無線装置。
  7. 前記導出部は、前記アドホックネットワークの少なくともひとつの経路のうち、所定の無線装置間の回線品質を前記アドホックネットワークの少なくともひとつの経路のそれぞれに対する回線品質とすることを特徴とする請求項6に記載の無線装置。
  8. アドホックネットワークの少なくともひとつの経路に関する情報と、当該情報にそれぞれ対応した通信速度を記憶しており、送信すべき信号の宛先と当該宛先までに要求される条件にもとづいて、前記記憶した情報と通信速度を参照して、前記アドホックネットワークの少なくともひとつの経路のうち、信号を送信すべき無線装置を決定することを特徴とするルーティング方法。

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