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JP2005340182A - El装置の基板の薄型化方法及び貼り合わせ基板の分断方法 - Google Patents

El装置の基板の薄型化方法及び貼り合わせ基板の分断方法 Download PDF

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JP2005340182A
JP2005340182A JP2005125069A JP2005125069A JP2005340182A JP 2005340182 A JP2005340182 A JP 2005340182A JP 2005125069 A JP2005125069 A JP 2005125069A JP 2005125069 A JP2005125069 A JP 2005125069A JP 2005340182 A JP2005340182 A JP 2005340182A
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JP2005125069A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Yoshida
浩章 吉田
Hisatsugu Naito
久嗣 内藤
Kenji Nishigaki
研治 西垣
Ryoichi Tomita
陵一 冨田
Sakutaro Hoshi
作太郎 星
Norihito Takeuchi
範仁 竹内
Masayuki Harada
昌幸 原田
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Toyota Industries Corp
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Toyota Industries Corp
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Abstract

【課題】製造時の操作性を低下させず且つEL素子部に悪影響を及ぼすことなく基板を容易に薄くすることができるEL装置の基板の薄型化方法を提供することを課題とする。
【解決手段】一対のEL装置3のガラス基板1をそれぞれの表面1aに形成されたEL素子部2が互いに対向するように配置すると共に、一対のガラス基板1の間にスペーサ部材4を配置することによりそれぞれのEL素子部2が互いに干渉しないように離間して配置する。その状態で、一対のガラス基板1の周縁部を封止材5を介して貼り合わせ、この封止材5によりこれら一対のガラス基板1の間に形成された中空部分6を外部から封止する。次に、互いに一体にされた一対のガラス基板1をエッチング液に浸漬してこれら一対のガラス基板1に薄型化加工を施す。
【選択図】図3

Description

この発明は、EL(エレクトロルミネッセンス)装置の基板を薄型化する方法に関する。
また、この発明は、それぞれ表面上に形成された素子部を互いに対向させた状態で周縁部が貼り合わされた貼り合わせ基板を各基板に分断する方法にも関している。
従来、無機EL装置や有機EL装置などのEL装置は、高輝度で自己発光を行うため、薄型、軽量の携帯機器等のディスプレイや照明装置として広く実用化が進められている。このEL装置は、基板上に少なくとも一方が透明性電極からなる一対の電極層とそれらの間に挟まれた発光層とを有するEL素子部が形成された構造を有している。
このようなEL装置では、装置全体の薄型化や軽量化等のために、薄い基板を用いることが望まれる。
ところが、例えば薄いガラス基板を用いて、この基板上にEL素子部を形成しようとすると、基板の撓みなどにより製造時の各種工程における操作性が低下して製造が困難になるおそれがある。そこで、製造時には厚手のガラス基板を用いる必要がある。
このEL装置と同様にガラス基板上に表示素子部が形成される液晶表示装置では、その表示素子部が一対のガラス基板の間に配置されているため、例えば特許文献1に開示されているように、液晶表示装置をエッチング液に浸漬して、一対のガラス基板を共に薄くする方法が提案されている。
また、液晶表示装置の貼り合わせ基板を割断する方法として、例えば特許文献2に開示されているように、一対の貼り合わせ基板を割断する方法が提案されている。
特開平8−262419号公報 特開2004−191573号公報
しかしながら、EL装置は1枚のガラス基板上にEL素子部が形成された構造を有しており、また、薄型化のためにEL素子部はガラスによる封止ではなく膜による封止(膜封止)が望まれており、そのため特許文献1の方法をEL装置に適用すると、膜封止されているEL素子部がエッチング液に直接浸漬されてダメージを受けてしまうおそれがあった。
また、EL装置では基板1枚で製品になるため、一対の貼り合わせ基板を更に2枚の製品に分断しなければならないが、特許文献2には、その分断方法が記載されていない。
この発明はこのような問題点を解消するためになされたもので、製造時の操作性を低下させず且つEL素子部に悪影響を及ぼすことなく基板を容易に薄くすることができるEL装置の基板の薄型化方法を提供することを目的とする。
また、この発明は、それぞれ表面上に形成された素子部を互いに対向させた状態で周縁部が貼り合わされた貼り合わせ基板を各基板に分断することができる貼り合わせ基板の分断方法を提供することも目的としている。
この発明に係るEL装置の基板の薄型化方法は、基板とこの基板上に形成されたEL素子部とを有するEL装置の基板を薄型化する方法において、それぞれその表面にEL素子部が形成された一対の基板をそれぞれのEL素子部が互いに対向するように配置し、その状態でそれぞれのEL素子部を外部から封止するように一対の基板の周縁部を互いに貼り合わせ、一対の基板にそれぞれ薄型化加工を施す方法である。
一対の基板をそれぞれの表面に形成されたEL素子部が互いに対向するように配置し、その状態でこれら一対の基板の周縁部を貼り合わせることによりこれら一対の基板の間の各EL素子部を外部から封止する。次に、互いに一体にされた一対の基板にそれぞれ薄型化加工を施す。ここで、一対の基板の裏面(EL素子部が形成された表面とは反対の面)はそれぞれ外部に露出しているため、各基板の裏面に直接薄型化加工が施され、これにより一対の基板がそれぞれ薄型化される。
薄型化加工として、エッチングを施す、研磨を施す、或いはブラストを施すことにより一対の基板をそれぞれ薄型化することができる。
なお、それぞれのEL素子部が互いに離間して対向するように一対の基板の周縁部を所定の間隔で離間させて貼り合わせてもよい。この場合、一対の基板の周縁部を、封止材を介して互いに貼り合わせることができる。さらに、一対の基板の周縁部を所定の間隔で離間させるためのスペーサ粒子を封止材に含ませてもよく、あるいは、一対の基板の周縁部の間にスペーサ部材を介在させてもよい。スペーサ部材としては、封止材の内側に配置された両面テープを使用することができる。また、一対の基板の周縁部を、両面テープを介して互いに貼り合わせることもできる。
それぞれのEL素子部が互いに接触するように一対の基板の周縁部を貼り合わせてもよい。この場合、一対の基板の周縁部を、封止材を介して互いに貼り合わせることが好ましい。
薄型化加工の後に、一対の基板の周縁部の貼り合わせ部分を切り落とすことによって一対の基板を互いに分断することができる。特に、一対の基板の周縁部の貼り合わせ部分と各EL素子部との間で各基板を切断することが好ましい。また、薄型化加工の後に、各基板をスペーサ部材に対応する部分で切断することにより一対の基板を互いに分断することもできる。
基板の表面に形成されたEL素子部は膜封止されていることが好ましい。
なお、膜封止されているEL素子部の表面に保護フィルムが形成されていてもよい。
基板としてはガラス基板を用いることができる。また、その表面に複数のEL素子部が形成された基板を用いることもできる。
この発明に係る貼り合わせ基板の分断方法は、それぞれ表面上に形成された素子部を互いに対向させた状態で周縁部が貼り合わされた貼り合わせ基板を分断する方法であって、周縁部の貼り合わせ部分と素子部との間で且つ中空部分を介して互いに離間している領域で各基板を切断する方法である。
なお、各基板がガラス基板からなる場合に、素子部が形成された面とは反対側の面をスクライブすることにより各基板を切断することができる。このとき、板厚公差の最下限の基板に基づいてスクライブのための刃の高さを設定することが好ましい。
この発明によれば、それぞれその表面にEL素子部が形成された一対の基板をそれぞれのEL素子部が互いに対向するように配置し、その状態で一対の基板の周縁部を互いに貼り合わせることによりそれぞれのEL素子部を外部から封止し、一対の基板にそれぞれ薄型化加工を施すようにしたので、製造時の操作性を低下させず且つEL素子部に悪影響を及ぼすことなく基板を容易に薄くすることができる。
また、それぞれ表面上に形成された素子部を互いに対向させた状態で周縁部が貼り合わされた貼り合わせ基板に対し、周縁部の貼り合わせ部分と素子部との間で且つ中空部分を介して互いに離間している領域で各基板を切断することにより、貼り合わせ基板を各基板に分断することが可能となる。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1
図1のフローチャートを参照して、この発明の実施の形態1に係るEL装置の基板の薄型化方法を説明する。まず、ステップS1で、図2に示されるようにガラス基板1の表面1a上に公知の方法によりEL(エレクトロルミネッセンス)素子部2を成膜してEL装置3を形成する。EL素子部2は、一対の電極層及びそれらの間に挟まれた発光層を有しており、これら一対の電極層及び発光層は外部からの水分及びガス等の進入を防止するために膜封止されている。なお、EL素子部2はガラス基板1の寸法よりも小さく形成されており、ガラス基板1の表面1aはEL素子部2の周りに露出した部分を有している。また、EL素子部2の周縁部には図示されない外部接続用の端子等が形成されている。
ステップS2で、図3に示されるように、このような一対のEL装置3のガラス基板1をそれぞれの表面1aに形成されたEL素子部2が互いに対向するように配置すると共に、一対のガラス基板1の間に例えば厚さ数百μmのスペーサ部材4を配置することによりそれぞれのEL素子部2が互いに干渉しないように離間して配置する。このとき、スペーサ部材4は、EL素子部2の外部接続用の端子等よりも外側に位置するように配置される。さらにその状態で、ステップS3において、一対のガラス基板1の周縁部を封止材5を介して貼り合わせることにより、貼り合わせ基板Wを形成する。一対のガラス基板1の間に形成された中空部分6は、封止材5により外部から封止される。なお、封止材5はエッチング液が浸透せず、またエッチング液により浸食されない材質であり、粘性を有する樹脂等からなる。また、封止材5は各ガラス基板1の表面1aに接着されている。
次に、ステップS4で、貼り合わせ基板Wをエッチング液に浸漬して一対のガラス基板1に薄型化加工を施す。ここで、一対のガラス基板1の裏面1bはそれぞれ外部に露出しているため、各ガラス基板1の裏面1bが直接エッチング液に浸漬されてエッチングされ、これにより一対のガラス基板1を同時に薄型化することができる。
またこのとき、封止材5により一対のガラス基板1の間に形成された中空部分6が封止されているため、この中空部分6に位置する各EL素子部2がエッチング液に浸漬されてダメージを受けるなどの不具合が防止される。
また、ガラス基板1上にEL素子部2を形成した後に、ガラス基板1を薄型化することができるため、EL素子部2を厚手のガラス基板1の上に形成することができ、これによりEL素子部2を形成する際の各工程における操作性の低下などを招くことなく効率よく形成することができる。
エッチングにより一対のガラス基板1をそれぞれ所定の厚さまで薄型化した後、ステップS5において、図4に示されるように、貼り合わせ基板Wの各ガラス基板1の裏面1bをスクライブしてスペーサ部材4に対応する部分で切断し、スペーサ部材4及び封止材5が位置していたガラス基板1の周縁部分を切り落とし、これにより一対のガラス基板1を互いに分断する。このようにして、薄型化及び軽量化が実現された2つのEL装置を同時に得ることができる。
なお、スペーサ部材4として、互いに対向するEL素子部2の間に隙間が形成されるような所定の厚さ、例えば数百μmの厚さの両面テープを使用することもできる。この場合には、ステップS2でスペーサ部材4を介して一対のガラス基板1を対向配置したときに、これらガラス基板1が両面テープからなるスペーサ部材4に接着されて固定されるため、ステップS3において一対のガラス基板1の周縁部を封止材5で封止する際の作業性が向上する。
実施の形態2
図5に実施の形態2における貼り合わせ基板Wの分断方法を示す。この実施の形態2は、上述した実施の形態1において、貼り合わせ基板Wの一対のガラス基板1をそれぞれ所定の厚さまで薄型化した後、図5に示されるように、スペーサ部材4とEL素子部2の間に対応する部分で各ガラス基板1の裏面1bをスクライブすることにより、これらのガラス基板1を切断するものである。
すなわち、一対のガラス基板1の周縁部のスペーサ部材4及び封止材5が配置された貼り合わせ部分7と各EL素子部2との間で且つ中空部分6を介して互いに離間している領域に、図6に示されるようにスクライブラインSLを設定し、スクライバでこれらスクライブラインSLに沿って各ガラス基板1の裏面1bをスクライブする。スクライブラインSLは、一対のガラス基板1が中空部分6のみを挟んで対向している領域に設定されるため、このスクライブラインSLでガラス基板1をEL素子部2の周辺4辺で切断すれば、貼り合わせ部分7がEL素子部2から切り離され、一対のガラス基板1は互いに分断されることとなる。
ここで、薄型化加工が施されたガラス基板1の板厚の公差Δdに対し、一対のガラス基板1を貼り合わせた貼り合わせ基板Wにおいては、板厚の公差幅が2倍となるので、貼り合わせ基板Wの各ガラス基板1に対してその都度スクライバの刃の高さを調整してスクライブすることも考えられるが、公差Δdの最下限の板厚のガラス基板1に基づいてスクライバの刃の高さを設定しておけば、公差Δdに影響されることなく確実にガラス基板1をスクライブすることが可能となる。このようにすれば、スクライブの毎にスクライバの刃の高さ調整をする必要がないので、貼り合わせ基板Wの分断処理の効率が向上する。
実施の形態3
図7に実施の形態3における貼り合わせ基板Wの断面構造を示す。この実施の形態3は、上述した実施の形態1及び2において、スペーサ部材4及び封止材5を介して一対のガラス基板1の周縁部を貼り合わせる代わりに、両面テープからなるスペーサ部材4のみで一対のガラス基板1の周縁部を貼り合わせるようにしたものである。
スペーサ部材4を構成する両面テープとしては、ガラス基板1の薄型化加工の際に用いられるエッチング液が浸透せず、またエッチング液により浸食されないように、耐酸性のテープを使用する必要がある。
このような両面テープからなるスペーサ部材4を用いれば、スペーサ部材4によって一対のガラス基板1の周縁部を所定の間隔に保持すると同時に、一対のガラス基板1の間に形成された中空部分6を外部から封止して、この中空部分6に位置するEL素子部2をエッチング液による浸漬から防止することができる。
例えば、図7に示されるように、スペーサ部材4とEL素子部2の間に対応する部分で各ガラス基板1の裏面1bをスクライブして各ガラス基板1を切断することにより、一対のガラス基板1が互いに分断される。
実施の形態4
図8に実施の形態4における貼り合わせ基板Wの断面構造を示す。この実施の形態4は、上述した実施の形態1及び2において、スペーサ部材4及び封止材5を介して一対のガラス基板1の周縁部を貼り合わせる代わりに、粘性を有する封止材5のみで一対のガラス基板1の周縁部を貼り合わせると共に互いに対向配置されたEL素子部2が互いに接触するようにしたものである。
各EL素子部2は、外部からの水分及びガス等の進入を防止するために、その表面が図示しない封止膜により膜封止されているが、双方のEL素子部2の封止膜を互いに接触させた状態で一対のガラス基板1の周縁部が封止材5により貼り合わされている。
この場合にも、封止材5が配置された貼り合わせ部分と各EL素子部2との間に中空部分6が形成され、この中空部分6が封止材5により外部から封止されている。
なお、封止材5の内側にスペーサ部材4が存在しないので、一対のガラス基板1の周縁部に配置された封止材5がEL素子部2まで侵入することを防止するために、封止材5の粘性を調整することが望ましい。
例えば、図8に示されるように、封止材5とEL素子部2の間に対応する部分で各ガラス基板1の裏面1bをスクライブして各ガラス基板1を切断することにより、一対のガラス基板1が互いに分断される。
実施の形態5
図9に実施の形態5における貼り合わせ基板Wの断面構造を示す。この実施の形態5は、上述した実施の形態4において、スペーサ粒子8が混ぜ込まれた封止材5を介して一対のガラス基板1の周縁部を貼り合わせたものである。スペーサ粒子8は、一対のガラス基板1の周縁部を所定の間隔で互いに離間させるための粒子であり、このスペーサ粒子8の存在により双方のEL素子部2が互いに干渉しないように離間して配置される。スペーサ粒子8としては、例えば、数百μmの径を有する粒子が用いられる。
実施の形態4と同様に、封止材5がEL素子部2まで侵入することを防止するために、封止材5の粘性を調整することが望ましい。
例えば、図9に示されるように、封止材5とEL素子部2の間に対応する部分で各ガラス基板1の裏面1bをスクライブして各ガラス基板1を切断することにより、一対のガラス基板1が互いに分断される。
実施の形態6
図10に実施の形態6における貼り合わせ基板Wの断面構造を示す。この実施の形態6は、EL素子部2が一対のガラス基板1の表面1a全体に形成されている一対のEL装置3を用いたものである。この場合、各EL素子部2の中央側に形成された有効素子部分2aの外側に位置するように互いのEL素子部2の間にスペーサ部材4を配置し、その状態で封止材5により一対のガラス基板1の側部まで覆うようにしてこれら一対のガラス基板1を貼り合わせ、その後、一対のガラス基板1に薄型化加工を施すことができる。
実施の形態7
図11に実施の形態7における貼り合わせ基板Wの断面構造を示す。この実施の形態7は、それぞれその表面に多数のEL素子部2が形成された一対の大型のガラス基板1の周縁部をスペーサ部材4及び封止材5を介して貼り合わせたものである。また、ガラス基板1の中央部においても互いに隣接するEL素子部2の間にスペーサ部材4が配置されており、これにより一方のガラス基板1上のEL素子部2が他方のガラス基板1上のEL素子部2から離間するように一対のガラス基板1が所定の間隔で離間して配置される。
このような貼り合わせ基板Wをエッチング液に浸漬して一対のガラス基板1を薄型化することもできる。なお、薄型化した後に、各ガラス基板1を周縁部の貼り合わせ部分とそれに近接するEL素子部2との間でスクライブすることにより一対のガラス基板1を互いに分断し、さらに分断された各ガラス基板1を個々のEL素子部2に応じて分割する。これにより、薄型化及び軽量化が実現された多数のEL装置を容易に得ることができる。
実施の形態8
図12に実施の形態8における貼り合わせ基板Wの断面構造を示す。この実施の形態8は、上述した実施の形態7において、ガラス基板1の中央部において互いに隣接するEL素子部2の間に配置されたスペーサ部材4を廃止し、自重により撓んだガラス基板1の中央部に配置されているEL素子部2を対向するEL素子部2に接触するようにしたものである。
この貼り合わせ基板Wにおいても実施の形態7と同様に、貼り合わせ基板Wをエッチング液に浸漬して一対のガラス基板1を薄型化した後、各ガラス基板1を周縁部の貼り合わせ部分とそれに近接するEL素子部2との間でスクライブすることにより一対のガラス基板1を互いに分断し、さらに分断された各ガラス基板1を個々のEL素子部2に応じて分割すればよい。
互いに隣接するEL素子部2の間に配置されたスペーサ部材4を廃止したので、これらのスペーサ部材4を装着する工程及びスペーサ部材4を取り外したり切除する工程が削減され、多数のEL装置製造の効率が向上すると共にコストダウンを図ることができる。
実施の形態9
図13に実施の形態9における貼り合わせ基板Wの断面構造を示す。この実施の形態9は、上述した実施の形態8において、スペーサ部材4及び封止材5を介して一対のガラス基板1の周縁部を貼り合わせる代わりに、粘性を有する封止材5のみで一対のガラス基板1の周縁部を貼り合わせ、一方のガラス基板1上の複数のEL素子部2と他方のガラス基板1上の複数のEL素子部2とをそれぞれ接触するようにしたものである。
この実施の形態9においては、スペーサ部材4をすべて廃止したので、スペーサ部材4を装着する工程及びスペーサ部材4を取り外したり切除する工程が削減され、多数のEL装置製造の効率向上とコストダウンを図ることができる。
なお、一対のガラス基板1の周縁部に配置された封止材5がEL素子部2まで侵入することを防止するために、封止材5の粘性を調整することが望ましい。
実施の形態10
図14に実施の形態10における貼り合わせ基板Wの断面構造を示す。この実施の形態10は、上述した実施の形態9において、膜封止されているEL素子部2の表面に、素子の保護を目的とした保護フィルム9が形成され、互いに対向するEL素子部2の保護フィルム9が互いに密着するようにしたものである。
この実施の形態10においては、保護フィルム9がスペーサ部材4を代用する構造となる。したがって、ガラス基板1をスクライブする際に発生する撓みが保護フィルム9によって制限されるため、スペーサ部材4を設けなくても、EL素子部2が確実に保護されると共に、ガラス基板1を容易に所定の位置でスクライブすることができる。
なお、この実施の形態10においては、全てのEL素子部2の封止膜表面に保護フィルム9が形成されているが、ガラス基板1の撓みにより互いに接触する可能性のあるEL素子部2のみに保護フィルム9を適用してもよい。
なお、上述の各実施の形態では、ガラス基板1を用いたが、EL装置の基板として、Siや、樹脂、金属からなる基板を用いることもできる。
また、上述の各実施の形態では、一対のガラス基板1にエッチングを施して薄型化したが、これに限定されるものではなく、EL装置の基板の材質に適した薄型化加工法、例えば研磨やブラスト、その他各種の方法により基板を薄型化することができる。研磨の場合には、両面研磨を施すことにより一対の基板を同時に薄型化することができる。
なお、この発明は、基板上に透明性電極、発光層及び反射性電極が順次積層され、発光層で発した光が透明性電極及び基板を透過して出射されるボトムエミッション型のEL装置、及び基板上に反射性電極、発光層及び透明性電極を順次積層して発光層で発した光が基板とは反対側の透明性電極を透過して出射されるトップエミッション型のEL装置の双方に適用される。
また、この発明は、有機EL装置及び無機EL装置の双方に適用することができる。
この発明の実施の形態1に係るEL装置の基板の薄型化方法を示すフローチャートである。 実施の形態1における各基板上へのEL素子部の形成の様子を示す図である。 実施の形態1における貼り合わせ基板の双方のガラス基板に薄型化加工を施す様子を示す図である。 薄型化加工が施された実施の形態1における貼り合わせ基板を示す断面図である。 実施の形態2における貼り合わせ基板を示す断面図である。 実施の形態2における貼り合わせ基板を示す平面図である。 実施の形態3における貼り合わせ基板を示す断面図である。 実施の形態4における貼り合わせ基板を示す断面図である。 実施の形態5における貼り合わせ基板を示す断面図である。 実施の形態6における貼り合わせ基板を示す部分断面図である。 実施の形態7における貼り合わせ基板を示す断面図である。 実施の形態8における貼り合わせ基板を示す断面図である。 実施の形態9における貼り合わせ基板を示す断面図である。 実施の形態10における貼り合わせ基板を示す断面図である。
符号の説明
1 ガラス基板、1a 表面、1b 裏面、2 EL素子部、2a 有効素子部分、3 EL装置、4 スペーサ部材、5 封止材、6 中空部分、7 貼り合わせ部分、8 スペーサ粒子、9 保護フィルム、W 貼り合わせ基板、SL スクライブライン。

Claims (22)

  1. 基板とこの基板上に形成されたEL素子部とを有するEL装置の基板を薄型化する方法において、
    それぞれその表面にEL素子部が形成された一対の基板をそれぞれのEL素子部が互いに対向するように配置し、
    その状態でそれぞれのEL素子部を外部から封止するように前記一対の基板の周縁部を互いに貼り合わせ、
    前記一対の基板にそれぞれ薄型化加工を施す
    ことを特徴とするEL装置の基板の薄型化方法。
  2. 前記薄型化加工として、エッチングを施す請求項1に記載のEL装置の基板の薄型化方法。
  3. 前記薄型化加工として、研磨を施す請求項1に記載のEL装置の基板の薄型化方法。
  4. 前記薄型化加工として、ブラストを施す請求項1に記載のEL装置の基板の薄型化方法。
  5. それぞれのEL素子部が互いに離間して対向するように前記一対の基板の周縁部を所定の間隔で離間させて貼り合わせる請求項1〜4のいずれか一項に記載のEL装置の基板の薄型化方法。
  6. 前記一対の基板の周縁部を、封止材を介して互いに貼り合わせる請求項5に記載のEL装置の基板の薄型化方法。
  7. 前記封止材は、前記一対の基板の周縁部を所定の間隔で離間させるためのスペーサ粒子を含む請求項6に記載のEL装置の基板の薄型化方法。
  8. 前記一対の基板の周縁部の間にスペーサ部材を介在させる請求項6に記載のEL装置の基板の薄型化方法。
  9. 前記スペーサ部材が前記封止材の内側に配置された両面テープからなる請求項8に記載のEL装置の基板の薄型化方法。
  10. 前記一対の基板の周縁部を、両面テープを介して互いに貼り合わせる請求項5に記載のEL装置の基板の薄型化方法。
  11. それぞれのEL素子部が互いに接触するように前記一対の基板の周縁部を貼り合わせる請求項1〜4のいずれか一項に記載のEL装置の基板の薄型化方法。
  12. 前記一対の基板の周縁部を、封止材を介して互いに貼り合わせる請求項11に記載のEL装置の基板の薄型化方法。
  13. 前記薄型化加工の後に、前記一対の基板の周縁部の貼り合わせ部分を切り落とすことにより前記一対の基板を互いに分断する請求項1〜12のいずれか一項に記載のEL装置の基板の薄型化方法。
  14. 前記一対の基板の周縁部の貼り合わせ部分と各EL素子部との間で各基板を切断する請求項13に記載のEL装置の基板の薄型化方法。
  15. 前記薄型化加工の後に、各基板を前記スペーサ部材に対応する部分で切断することにより前記一対の基板を互いに分断する請求項8または9に記載のEL装置の基板の薄型化方法。
  16. 前記基板の表面に形成されたEL素子部は膜封止されている請求項1〜15のいずれか一項に記載のEL装置の基板の薄型化方法。
  17. 膜封止された前記EL素子部の表面に保護フィルムが形成されている請求項16に記載のEL装置の基板の薄型化方法。
  18. 前記基板としてガラス基板を用いる請求項1〜17のいずれか一項に記載のEL装置の基板の薄型化方法。
  19. 前記基板の表面には複数のEL素子部が形成されている請求項1〜18のいずれか一項に記載のEL装置の基板の薄型化方法。
  20. それぞれ表面上に形成された素子部を互いに対向させた状態で周縁部が貼り合わされた貼り合わせ基板の分断方法であって、
    周縁部の貼り合わせ部分と素子部との間で且つ中空部分を介して互いに離間している領域で各基板を切断することを特徴とする貼り合わせ基板の分断方法。
  21. 各基板はガラス基板からなり、素子部が形成された面とは反対側の面をスクライブすることにより各基板を切断する請求項20に記載の貼り合わせ基板の分断方法。
  22. 板厚公差の最下限の基板に基づいてスクライブのための刃の高さを設定する請求項21に記載の貼り合わせ基板の分断方法。
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