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JP2005337158A - 圧縮機 - Google Patents

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JP2005337158A
JP2005337158A JP2004159160A JP2004159160A JP2005337158A JP 2005337158 A JP2005337158 A JP 2005337158A JP 2004159160 A JP2004159160 A JP 2004159160A JP 2004159160 A JP2004159160 A JP 2004159160A JP 2005337158 A JP2005337158 A JP 2005337158A
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Japan
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oil
shaft
sleeve
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cylindrical cavity
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Application number
JP2004159160A
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English (en)
Inventor
Tomio Maruyama
富美夫 丸山
Takanori Ishida
貴規 石田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

【課題】低速運転時でも圧縮機を構成する摺動部位へ十分なオイルを供給できるオイルポンプを備えた信頼性の高い圧縮機を提供する。
【解決手段】シャフト117の下端に形成されたオイルポンプ130を備え、オイルポンプ130はシャフト117下端に形成された円筒空洞部131に固設された円筒部材133とシャフト117と同軸上に支持され円筒部材に回転自在に配設されるスリーブとシャフト117と同軸上に配設されシャフト117とともに回転するオイル揚程手段147とを備え、円筒部材131とスリーブ間にオイルシール手段を設け、スリーブ内を半径方向に移動可能に配設される挿入部材とを備えることにより、オイル通路からの漏れを少なくするとともに、低速回転でも圧縮要素110へのオイル搬送量を確保し、信頼性の高い圧縮機を提供できる。
【選択図】図1

Description

本発明は圧縮機の摺動部にオイルを供給するオイルポンプの改良に関するものである。
近年、地球環境に対する要求から家庭用冷凍冷蔵庫やエアコンは、ますます省エネ化への動きが加速されている。そういった中、圧縮機はインバータ化され、運転回転数の低速回転化が進み、従来の遠心ポンプでは圧縮機を構成する摺動部位への十分なオイルの供給が難しくなってきている。
従来の圧縮機としては、遠心ポンプに代わって低速回転でも安定したポンプ能力が得られやすい粘性ポンプを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
以下、図面を参照しながら上記従来技術の圧縮機を説明する。なお以下の説明において、上下の関係は、圧縮機を正規の姿勢に設置した状態を基準とする。
図8は特許文献1に記載された従来の圧縮機の断面図である。図9は従来の圧縮機の要部拡大図である。
図8と図9において、密閉容器(図示せず)の底部にはオイル1を貯留している。電動要素5はステータ6とロータ7から構成される。
圧縮要素(図示せず)に備えられたシャフト10にはロータ7が嵌装されるとともに、少なくとも下端がオイル1に浸漬し、シャフト10と一体に同軸上で回転する円筒延長部15が固定されている。
円筒延長部15には、シャフト10が回転することでオイル1が上昇する向きに螺旋状の溝16が形成されており、またシャフト10下端に形成された円筒空洞部20にはスリーブ21が配設されている。スリーブ21は、円筒空洞部20との間にシャフト10の軸方向にわずかな隙間22を持つとともに、円筒延長部15の螺旋状の溝16を内包しオイル通路23を形成し、ステータ6に固着されたアーム24によって回転方向に拘束されている。
以上のように構成された圧縮機について、以下その動作を説明する。
電動要素5に電気が通電されると、ロータ7が回転し、これに伴ってシャフト10も回転し、圧縮要素(図示せず)は所定の動作を行う。オイル1は円筒延長部15に形成された螺旋状の溝16とスリーブ21との間で形成されたオイル通路23の中を、円筒延長部15の回転に伴って螺旋状の溝16に粘性的に引きずられることで回転上昇し、シャフト10の上部へと汲み上げられる。オイル1は低回転で低下する遠心力にのみに依存せず、粘性力で引きずられ回転上昇するため、低回転でもオイル1は圧縮要素摺動部(図示せず)へ汲み上げられる。
国際公開第93/225557号パンフレット
しかしながら上記従来の構成では、円筒延長部15とシャフト10は同軸上で固定されにくく芯ずれが発生すると、円筒延長部15に形成された螺旋状の溝16が圧縮機回転中に円筒空洞部20内部で振れ回り接触し摩耗を生じる。
その結果、圧縮要素へ十分なオイル1の供給が難しくなり、圧縮要素が摩耗しロックすることがあった。
また、円筒延長部15とスリーブ21との間に形成されたオイル通路23を上昇したオイル1が隙間22から漏れると、圧縮要素摺動部へのオイル搬送量が低下する。特にオイル搬送量の少ない低速回転においては、圧縮要素への十分なオイル1の供給が難しくなり、圧縮要素が摩耗しロックしてしまうといった課題を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、円筒延長部とシャフトの芯ずれを防止することにより、オイルの安定供給ができ、また円筒空洞部とスリーブとの間の隙間からのオイルの漏れを防ぐことにより、圧縮機要素へ十分なオイルを供給し、信頼性が高い圧縮機を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の圧縮機は、円筒空洞部とスリーブの間にオイルシール手段を設け、スリーブ内に回転自在に配設される挿入部材を設けるとともに、挿入部材をシャフトとともに回転させる回転手段を設けたもので、円筒空洞部とスリーブの間のオイルシール手段により、円筒空洞部とスリーブとの間の隙間からのオイル漏れを防ぎ、オイル搬送量の少ない低速回転でも、圧縮機要素の摺動部への十分なオイルを供給ができるという作用を有する。
また、スリーブと挿入部材との間に介在するオイルが粘性的に引きずられ回転上昇する時に発生する油圧が全周に渡って働くことで、絶えず挿入部材をスリーブと同軸に保とうとするため、挿入部材の芯ずれの発生を防ぎ、オイルを安定供給できるという作用を有する。
本発明の圧縮機は、オイル揚程手段とオイルシール手段を設けたものであり、オイル搬送量の低下を防ぎ、低速回転でも圧縮機を構成する摺動部へのオイル供給を確保し、信頼性が高い圧縮機を提供することができる。
請求項1に記載の発明は、密閉容器内にオイルを貯留するとともにステータとロータからなる電動要素によって駆動される圧縮要素を収容し、前記圧縮要素は下端が前記オイル中まで鉛直方向に延在し回転運動するシャフトと前記シャフトの下端に形成されたオイルポンプを備え、前記オイルポンプは前記シャフト下端に形成された円筒空洞部と前記シャフトと同軸上に支持され前記円筒空洞部に回転自在に配設されるスリーブと前記スリーブの回転を抑制する回転抑制手段と前記シャフトと同軸上に配設され前記スリーブ内を半径方向に移動可能に配設される挿入部材と前記シャフトと同軸上に配設され前記シャフトとともに回転するオイル揚程手段とを備え、前記円筒空洞部と前記スリーブの間にオイルシール手段を設け、前記挿入部材を前記シャフトとともに回転させる回転手段を設けたもので、円筒空洞部とスリーブの間のオイルシール手段により、円筒空洞部とスリーブとの間の隙間からのオイル漏れを防止することができるため、圧縮要素摺動部へのオイル搬送量を確保し、信頼性を向上することができるという効果が得られる。
さらに、回転手段により挿入部材はシャフトとともに回転するため、スリーブと挿入部材との間に介在するオイルが粘性的に引きずられ回転上昇する時に発生する油圧が全周に渡って働くことで、絶えず挿入部材はスリーブと同軸を保とうとする。
その結果、スリーブと挿入部材との間にはわずかな隙間が確保され、スリーブと挿入部材との摺動摩耗の発生は極めて少なく、長期に渡って圧縮要素の摺動部へオイルを安定して供給することができるため、信頼性を向上することができるという効果が得られる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明のオイルシール手段を、円筒空洞部とスリーブの間に前記円筒空洞部が回転することでオイルが上昇する向きに形成した螺旋状のオイル通路としたもので、円筒空洞部の回転に伴って円筒空洞部の内壁にオイルが粘性的に引きずられることで、オイルが螺旋状のオイル通路を回転上昇し、円筒空洞部とスリーブの間の隙間からオイルが自重で漏れようとするのを防止することができるという作用を有するため、請求項1に記載の発明の効果に加えて、より信頼性を向上することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明のオイル揚程手段を、スリーブと挿入部材の間に前記挿入部材が回転することでオイルが上昇する向きに形成した螺旋状のオイル通路としたもので、圧縮要素の摺動部へのオイル搬送量は、低回転で低下する遠心力にのみ依存せず、挿入部材が回転することでスリーブと挿入部材の間のオイルが挿入部材の外表面に粘性力で引きずられ、螺旋状のオイル通路を回転上昇するため、低回転でもオイル搬送量は十分に確保され、確実に圧縮要素摺動部へオイルを供給することができるという作用を有するため、請求項1に記載の発明の効果に加えて、より信頼性を向上することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の回転手段を、挿入部材の外周に設けた突起部が、回転方向に対して拘束するように設けられた受け部に係合嵌入されたもので、部品点数が少なくでき、請求項1に記載の発明の効果に加えて、より安価に製造することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の受け部を、上端に切り欠きを形成した円筒部材を円筒空洞部内に配設することで形成したもので、容易に組み立てることができ、請求項4に記載の発明の効果に加えて、より組み立て性が向上する。
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の受け部を、前記円筒空洞部内に形成した複数の孔としたもので、受け部をシャフトに一体成形できるため、圧縮機の部品点数を減らすことができるという作用を有するため、請求項1から3に記載の発明の効果に加えて、安価な圧縮機を提供できるという効果が得られる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明の受け部を、ロータとシャフトの嵌装部で覆われるもので、オイルポンプによって円筒空洞部に供給されたオイルが複数の孔から漏れようとするのを、ロータとシャフトとの嵌装部によって孔をふさぐことで孔からのオイル漏れを確実に防止することができるという作用を有するため、請求項6に記載の発明の効果に加えて、より信頼性を向上することができる。
請求項8に記載の発明は、請求項4に記載の発明の挿入部の突起部を、オイル通路の溝と溝の間の山頂部に配設したもので、挿入部材の突起部を螺旋溝の山頂部に配設しているため、突起部が螺旋状のオイル通路を通るオイルの流れを妨げず圧縮要素へのオイル搬送量の低下を抑えることができるという作用を有するため、請求項4に記載の発明の効果に加えて、より信頼性を向上することができる。
請求項9に記載の発明は、請求項4に記載の発明の突起部を、挿入部材と弾性的に接続されたもので、円筒空洞部の受け部に挿入部材の突起部を係合するさいに、弾性を持つ突起部が円筒空洞部の内側へ傾き挿入部材を円筒空洞部に容易に挿入できるという作用を有するため、請求項4に記載の発明の効果に加えて、より組み立て性をよくすることができる。
請求項10に記載の発明は、請求項1から9に記載の発明の回転抑制手段を、ステータに固定され、挿入部材を回転方向に拘束支持するアームとしたもので、圧縮要素の動作中に、スリーブの回転方向の動きを抑制することができ、スリーブが回転しないことで、スリーブと挿入部材の間の螺旋状の通路を上昇するオイルの搬送量の低下を防止でき、また、アームはステータに固定され圧縮要素と一体となっているため、請求項1から9に記載の発明の効果に加えて、より信頼性を向上することができ、かつ、より組み立て性を良くすることができる。
請求項11に記載の発明は、請求項1から10に記載の発明の電動要素を、少なくとも600〜1200r/minの間の運転周波数を含む運転周波数で駆動されるもので、圧縮機の入力が小さく抑えられる低回転数でも安定して圧縮要素摺動部にオイルを供給できるため、請求項1から10に記載の発明の効果に加えて、安定したオイルの供給と相まって、より低い消費電力が得られ、低回転数でも信頼性を向上することができる。
請求項12に記載の発明は、請求項1から11に記載の発明の圧縮要素を、密閉容器内に弾性的に支持しているもので、オイルポンプが圧縮要素と一体となっているため、密閉容器にオイルポンプを取り付ける必要がないため、請求項1から10に記載の発明の効果に加えて、より組み立て性を良くすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における圧縮機の断面図、図2ないし図5は同実施の形態における要部拡大図である。特に、図4は図3に示した挿入部材の上面図であり、図5は円筒部材の立体図である。
以下、図1から図5に基づいて本実施の形態について説明する。
図1から図3において、密閉容器100にはオイル101を貯留するとともに、冷媒ガス102を充填している。
圧縮要素110は、シリンダー111を形成するブロック112と、シリンダー111内に往復自在に嵌入されたピストン113と、ブロック112の軸受部114に軸支される主軸部115および偏芯部116からなるシャフト117と、偏芯部116とピストン113を連結するコンロッド118とを備えている。
電動要素120は、ブロック112の下方に固定されインバータ駆動回路(図示せず)とつながっているステータ121と、永久磁石(図示せず)を内蔵し主軸部115に固定されたロータ122から構成され、インバータ駆動回路によって、例えば1200r/minを下回る運転周波数を含む複数の運転周波数で駆動される。
シャフト117の主軸部115の下端には、オイル101に浸漬したオイルポンプ130が形成されている。
スプリング125は、固定子126を介して、オイルポンプ130が一体となった圧縮要素110を密閉容器100に弾性的に支持している。
次にオイルポンプ130の構成について詳細に説明する。
主軸部115は、下方に円筒空洞部131を設け、オイル101中まで延在し上端に切り欠き132を形成した円筒部材133が挿設されている。
スリーブ136は主軸部115と同軸上に支持され外周に螺旋溝137を刻設し、円筒空洞部131に回転自在に配設されるとともに、円筒部材133に内包されている。
挿入部材138は上端外周に突起部140を形成し外周に螺旋溝141を刻設している。
突起部140は、螺旋溝141と溝の間の山頂部142に配設されており、円筒部材133の受け部144である切り欠き132に係止され、挿入部材138をシャフト117に回転不能すなわちシャフト117とともに回転するように組み立てられ回転手段146を形成している。
また、オイル揚程手段147である螺旋状のオイル通路150は、スリーブ136と挿入部材138の間の隙間で形成され、オイルシール手段153である螺旋状のオイル通路155は円筒部材133とスリーブ136との隙間で形成されている。
回転抑制手段158であるアーム160は、スリーブ136下方に設けた切り欠き161に中央部で係合することでスリーブ136を回転不能に支持することで、回転抑制手段158として機能している。
以上のように構成された圧縮機について、以下その動作、作用を説明する。
電動要素120にインバータ駆動回路より通電されるとロータ122はシャフト117とともに回転する。これに伴い、偏芯部116の偏芯運動はコンロッド118を介してピストン113をシリンダー111内で往復運動させ、吸入ガスを圧縮する所定の圧縮動作を行う。
シャフト117の回転に伴いスリーブ136の中で挿入部材138は回転し、オイル101はスリーブ136と挿入部材138との間に形成された螺旋状のオイル通路150の中を挿入部材138の回転に伴って粘性的に引きずられることで回転上昇する。
回転上昇したオイルは、円筒空洞部131を通り主軸部115と軸受部114で形成される摺動部165に到達しこれを潤滑する。
本発明では、螺旋状のオイル通路155により、円筒部材133の回転に伴ってオイル101が粘性的に引きずられることで、オイル101が螺旋状のオイル通路155を上昇する。そのため、円筒部材133とスリーブ136との隙間からオイル101が自重により漏れることを防止することができる。
オイルは低回転で低下する遠心力のみに依存せず、粘性力で引きずられて回転上昇するため、低回転でもオイルの漏れがなくなり、オイル101を安定して摺動部165に供給できる。
さらに、挿入部材138の突起部140を螺旋溝141の山頂部142に配設しているため、突起部140が螺旋状のオイル通路150を通るオイルの流れを妨げないので、圧縮要素へのオイル搬送量の低下を抑えることができる。
さらに、挿入部材138の突起部140を切り欠き132の係止し、シャフト117に回転不能とし、さらにスリーブ136はアーム160の中央部と係合しており、円筒部材133と挿入部材138との間で回転せずに浮遊しているだけである。
そのため、スリーブ136は円筒部材133とスリーブ136との間に介在するオイルが発生する油圧が全周に渡って働くことで、絶えずスリーブ136は円筒部材133と同軸を保とうとする。また、スリーブ136と挿入部材138との間に介在するオイルが発生する油圧が全周に渡って働くことで、絶えず挿入部材138はスリーブ136と同軸を保とうとする。
よって、円筒部材133とスリーブ136との間、かつスリーブ136と挿入部材138との間にはわずかな隙間が確保されるため、こじりはほとんど発生せず、円筒部材133とスリーブ136、かつスリーブ136と挿入部材138との摺動摩耗の発生は極めて少ない。
その結果、摩耗粉が発生してオイル101とともに主軸部115と軸受部114で形成される摺動部165に循環し、摺動部165に噛み込まれて圧縮要素110をロックさせてしまうといったことがなくなる。
よって、低い回転数でも確実に圧縮要素110へオイル101を供給でき、高い信頼性を備えた圧縮機が実現できる。
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2における圧縮機の断面図である。図7は同実施の形態における要部拡大図である。
以下、図6と図7に基づいて本実施の形態について説明する。なお、実施の形態1と同一構成については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図6および図7において、オイルポンプ228の構成について詳細に説明する。
主軸部215は、その下方に受け部230として複数の孔231を備える円筒空洞部232を設けている。
スリーブ233は、主軸部215と同軸上に支持され、外周に螺旋溝235を刻設し、円筒空洞部232に回転自在に配設している。
挿入部材242は、上端外周に突起部240を形成しており、外周に螺旋溝241を刻設し、円筒空洞部232の孔231に挿入部材242の突起部240を係止することでシャフト217に回転不能すなわちシャフト217とともに回転するように組み立てられ、回転手段246を形成している。
さらに、円筒空洞部232はスリーブ233を内包し、スリーブ233と挿入部材242の間の隙間で、オイル揚程手段247である螺旋状のオイル通路250を形成している。
また、円筒空洞部232とスリーブ233との間の隙間でオイルシール手段253である螺旋状のオイル通路255を形成している。
また、回転抑制手段258であるアーム260は、スリーブ233下方に設けた切り欠き265に中央部で係合することで、スリーブ233を回転不能に支持することで、回転抑制手段258として機能している。
以上のように構成された圧縮機について、以下その動作、作用を説明する。
電動要素120にインバータ駆動回路(図示せず)より通電されるとロータ122はシャフト217とともに回転する。これに伴い、偏芯部216の偏芯運動はコンロッド118を介してピストン113をシリンダー111内で往復運動させ、吸入ガスを圧縮する所定の圧縮動作を行う。
シャフト217の回転に伴い主軸部215は回転し、アーム260によって回転不能に支持されたスリーブ233の中で挿入部材242は回転し、オイル101はスリーブ233と挿入部材242との間に形成された螺旋状のオイル通路250の中を挿入部材242の回転に伴って粘性的に引きずられることで回転上昇し、円筒空洞部232を通り主軸部215と軸受部214で形成される摺動部165に到達しこれを潤滑する。
本発明では、円筒空洞部232とスリーブ233との間に設けられた螺旋状のオイル通路255により、円筒空洞部232の回転に伴ってオイル101が粘性的に引きずられることで、オイル101が螺旋状のオイル通路255を上昇するため、円筒空洞部232とスリーブ233との隙間からオイルが自重により漏れることを防止することができる。
オイルは低回転で低下する遠心力のみに依存せず、粘性力で引きずられて回転上昇するため、低回転でもオイルの漏れがなくなり、オイル101を安定して摺動部165に供給できる。
また、突起部240は挿入部材242と弾性的に接続されているため、円筒空洞部232の孔231に挿入部材242の突起部240を係合するさいに、弾性を持つ突起部240が円筒空洞部232の内側へ傾くため、挿入部材242を円筒空洞部232に容易に挿入し懸架することができるため組み立て性を良くすることができる。
さらに、円筒空洞部232の孔231はロータ122とシャフト117の嵌装部280で覆われているため、円筒空洞部の孔は封止されオイル漏れを確実に防止することができ、安定してオイルを摺動部165に供給できる。
また、シャフト217下端の円筒空洞部232の孔231に突起部240を係止し、挿入部材242をシャフト217に回転不能すなわちシャフト217とともに回転するように組み立てられるとともに、スリーブ233はアーム260の中央部係合しており円筒空洞部232と挿入部材242との間で回転せずに浮遊しているだけである。
よって、スリーブ233は円筒空洞部232とスリーブ233との間に介在するオイルが発生する油圧が全周に渡って働くことで、絶えずスリーブ233は円筒空洞部232と同軸を保とうとする。また、スリーブ233と挿入部材242との間に介在するオイルが発生する油圧が全周に渡って働くことで、絶えず挿入部材242はスリーブ233と同軸を保とうとする。
そのため、円筒空洞部232とスリーブ233、かつスリーブ233と挿入部材242との間にはわずかな隙間が確保され、こじりはほとんど発生しないため、円筒空洞部232とスリーブ233、かつスリーブ233と挿入部材242との摺動摩耗の発生は極めて少ない。
その結果、摩耗粉が発生してオイル201とともに主軸部215と軸受部214で形成される摺動部165に循環し、摺動部165に噛み込まれて圧縮要素210をロックさせてしまうといったことがなくなり低い回転数でも確実に圧縮要素210へオイル201を供給でき、高い信頼性を備えた圧縮機が実現できる。
以上のように、本発明にかかる圧縮機は、低速回転でも十分なオイル搬送が可能なオイルポンプを備えた信頼性が高い組立性の良い圧縮機なので、家庭用冷蔵庫を初めとして、除湿機やショーケース、自販機等、冷凍サイクルを用いた用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1における圧縮機の断面図 同実施の形態における圧縮機の要部拡大図 同実施の形態における圧縮機の要部拡大図 同実施の形態における圧縮機の要部拡大図 同実施の形態における圧縮機の要部拡大図 本発明の実施の形態2における圧縮機の断面図 同実施の形態における圧縮機の要部拡大図 従来の圧縮機の断面図 従来の圧縮機の要部拡大図
符号の説明
100 密閉容器
101 オイル
110 圧縮要素
117,217 シャフト
120 電動要素
121 ステータ
122 ロータ
130,228 オイルポンプ
131,232 円筒空洞部
132 切り欠き
133 円筒部材
136,236 スリーブ
138,242 挿入部材
140,240 突起部
142 山頂部
144,230 受け部
146,246 回転手段
147,247 オイル揚程手段
150,155,250,255 螺旋状のオイル通路
153,253 オイルシール手段
158,258 回転抑制手段
160,260 アーム
231 孔
280 嵌装部

Claims (12)

  1. 密閉容器内にオイルを貯留するとともにステータとロータからなる電動要素によって駆動される圧縮要素を収容し、前記圧縮要素は下端が前記オイル中まで鉛直方向に延在し回転運動するシャフトと前記シャフトの下端に形成されたオイルポンプを備え、前記オイルポンプは前記シャフト下端に形成された円筒空洞部と前記シャフトと同軸上に支持され前記円筒空洞部に回転自在に配設されるスリーブと前記スリーブの回転を抑制する回転抑制手段と前記シャフトと同軸上に配設され前記スリーブ内を半径方向に移動可能に配設される挿入部材と前記シャフトと同軸上に配設され前記シャフトとともに回転するオイル揚程手段とを備え、前記円筒空洞部と前記スリーブの間にオイルシール手段を設け、前記挿入部材を前記シャフトとともに回転させる回転手段を設けた圧縮機。
  2. オイルシール手段は、円筒空洞部とスリーブの間に前記円筒空洞部が回転することでオイルが上昇する向きに形成した螺旋状のオイル通路である請求項1に記載の圧縮機。
  3. オイル揚程手段は、スリーブと挿入部材の間に前記挿入部材が回転することでオイルが上昇する向きに形成した螺旋状のオイル通路である請求項1に記載の圧縮機。
  4. 回転手段は、挿入部材の外周に設けた突起部が、回転方向に対して拘束するように設けられた受け部に係合嵌入された請求項1に記載の圧縮機。
  5. 受け部は、上端に切り欠きを形成した円筒部材を円筒空洞部内に配設することで形成した請求項4に記載の圧縮機。
  6. 受け部は、円筒空洞部内に形成した複数の孔である請求項4に記載の圧縮機。
  7. 受け部は、ロータのシャフトとの嵌装部で覆われる請求項4に記載の圧縮機。
  8. 挿入部材の突起部をオイル通路の溝と溝の間の山頂部に配設した請求項4に記載の圧縮機。
  9. 突起部は挿入部材と弾性的に接続された請求項4に記載の圧縮機。
  10. ステータに固定され、スリーブを回転方向に拘束支持するアームを備えた請求項1から9のいずれか一項に記載の圧縮機。
  11. 少なくとも600〜1200r/minの間の運転周波数を含む運転周波数で駆動される請求項1から10のいずれか一項に記載の圧縮機。
  12. 圧縮要素は密閉容器内に弾性的に支持されている請求項1から11のいずれか一項に記載の圧縮機。
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