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JP2005336116A - 皮膚化粧料 - Google Patents

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JP2005336116A
JP2005336116A JP2004158153A JP2004158153A JP2005336116A JP 2005336116 A JP2005336116 A JP 2005336116A JP 2004158153 A JP2004158153 A JP 2004158153A JP 2004158153 A JP2004158153 A JP 2004158153A JP 2005336116 A JP2005336116 A JP 2005336116A
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JP
Japan
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group
substituted
carbon atoms
extract
hydroxy
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Pending
Application number
JP2004158153A
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English (en)
Inventor
Tsuneo Shinhou
恒雄 進邦
Atsushi Nakajima
淳 中島
Tomohiko Sano
友彦 佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
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Publication of JP2005336116A publication Critical patent/JP2005336116A/ja
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Abstract

【課題】 血行促進剤を安定に含有し、使用感に優れた皮膚化粧料を提供する。
【解決手段】 (A)多糖類又はその誘導体におけるヒドロキシ基の水素原子の一部又は全てが、次の基(a)
(a)一般式(1)で表される基
-E1-(OA)n-E2-R (1)
〔E1はヒドロキシ基又はオキソ基が置換していてもよい炭素数1〜6の2価の飽和炭化水素基を示し、nは8〜300の数を示し、n個のAは同一又は異なって、炭素数1〜6の2価の飽和炭化水素基を示し、E2はエーテル結合又はオキシカルボニル基を示し、Rはヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数4〜30のアルキル基を示す〕で置換されている多糖誘導体、並びに
(B)血行促進剤
を含有する皮膚化粧料。
【選択図】 なし

Description

本発明は、血行促進剤を安定に含有し、かつ使用感に優れた皮膚化粧料に関する。
従来、皮膚化粧料等において、肌に塗布することにより作用を発揮する成分として、種々の物質が用いられている。例えば、肌は加齢、更に温度、湿度、紫外線、化粧品、疾病、ストレス、食習慣等により微妙な影響を受け、そのため、肌の諸機能(生体からの水分等の損失を防ぎ、体温の恒常的維持を司る機能、外界からの物理的・化学的刺激及び種々の細菌からの身体保護機能、皮膚の弾力性を保持し、表面形態を決定する機能等)の減退、肌の老化など、種々のトラブルが発生する。
このようなトラブルを予防・改善するために、種々の血行促進剤が有効であることが知られている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3等)。そして、これらの化合物を化粧料等に配合して、保湿効果、肌荒れ、顔色のくすみ、シミ・ソバカス等を予防又は改善することが図られている。
しかしながら、これらの化合物を化粧料等に単に配合した場合には、塗布性が悪くなったり、べたついたりといった使用感上の問題、あるいは長期間の保存において外観の変化を認めるなどの安定性上の問題があった。
特開昭62−087506号公報 特開昭62−195316号公報 特開平08−291038号公報
本発明の目的は、血行促進剤を安定に含有し、しかも使用感に優れた皮膚化粧料を提供することにある。
本発明者らは、血行促進剤とともに、特定の多糖誘導体を組み合わせて用いれば、血行促進剤が安定に含有され、使用感に優れた皮膚化粧料が得られることを見出した。
本発明は、次の成分(A)及び(B):
(A)多糖類又はその誘導体におけるヒドロキシ基の水素原子の一部又は全てが、次の基(a)
(a)一般式(1)で表される基
-E1-(OA)n-E2-R (1)
〔式中、E1はヒドロキシ基又はオキソ基が置換していてもよい炭素数1〜6の2価の飽和炭化水素基を示し、nは8〜300の数を示し、n個のAは同一又は異なって、炭素数1〜6の2価の飽和炭化水素基を示し、E2はエーテル結合又はオキシカルボニル基を示し、Rはヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数4〜30のアルキル基を示す〕
で置換されている多糖誘導体、
(B)血行促進剤
を含有する皮膚化粧料を提供するものである。
本発明の皮膚化粧料は、血行促進剤を安定に含有し、長期保存でも分離することがなく、塗布時にのびが良く、べたつかないなど、使用感に優れたものである。また、相乗的に保湿効果、肌荒れの予防・改善効果、顔色のくすみ等の予防・改善効果、シミ・ソバカスの予防・改善効果が高められる。
本発明で用いる成分(A)の多糖誘導体は、国際公開第00/73351号パンフレットに記載されたものであり、多糖類又はその誘導体におけるヒドロキシ基の水素原子の一部又は全てが、ポリオキシアルキレン基及び長鎖アルキル基を含む前記置換基(a)で置換されているものである。
置換基(a)の一般式(1)における炭化水素基E1は、炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖のいずれでも良く、炭素数2又は3のものが好ましい。具体的にはエチレン基、プロピレン基、トリメチレン基、2−ヒドロキシトリメチレン基、1−ヒドロキシメチルエチレン基、1−オキソエチレン基、1−オキソトリメチレン基、1−メチル−2−オキソエチレン基等が挙げられる。
一般式(1)における2価の炭化水素基Aは、炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖のいずれでも良く、炭素数2又は3のものが好ましい。具体的にはエチレン基、プロピレン基及びトリメチレン基が挙げられる。nは−(OA)−のくり返し単位の平均数であり、増粘効果及び乳化安定性の点から、8〜120、特に10〜60が好ましく、n個のAは同一でも異なっても良い。E2はエーテル結合(−O−)又はオキシカルボニル基(−OCO−又は−COO−)を示し、特にエーテル結合が好ましい。
一般式(1)における長鎖アルキル基Rは、炭素数4〜30であり、特に炭素数5〜25、更には6〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基が好ましい。具体的にはオクチル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、イソステアリル基等が挙げられる。中でも、乳化系の安定性の点から、直鎖アルキル基が好ましい。
成分(A)の多糖誘導体における置換基(a)の置換度は、構成単糖残基当たり0.0001〜1.0、更に0.0005〜0.5、特に0.001〜0.1の範囲が好ましい。
成分(A)の多糖誘導体は、上記置換基(a)に加え、メチル基、エチル基等のアルキル基;ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基等のヒドロキシアルキル基;以下に示すスルホアルキル基(b)、カルボキシアルキル基(c)及びカチオン性置換基(d)から選ばれる1以上の基で置換されていてもよい。また、置換基(a)〜(d)に含まれ得るヒドロキシ基の水素原子は、更に置換基(a)〜(d)で置換されていても良い。
(b)ヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数1〜5のスルホアルキル基:
2−スルホエチル基、3−スルホプロピル基、3−スルホ−2−ヒドロキシプロピル基、2−スルホ−1−(ヒドロキシメチル)エチル基等が挙げられる。中でも、安定性と製造上の簡便さの点から、3−スルホ−2−ヒドロキシプロピル基が好ましい。これらスルホアルキル基(b)は、その全てあるいは一部がNa、K、Ca、Mg等のアルカリ金属又はアルカリ土類金属、アンモニア、アミン類、アンモニウム等の有機カチオンにより塩となっていてもよい。
置換基(b)による置換度は、構成単糖残基当たり0〜1.0、更に0〜0.8、特に0〜0.5の範囲が好ましい。
(c)ヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数2〜6のカルボキシアルキル基:
カルボキシメチル基、カルボキシエチル基、カルボキシプロピル基、カルボキシブチル基、カルボキシペンチル基等が挙げられ、中でも、安定性と製造上の簡便さの点から、カルボキシメチル基が好ましい。これらカルボキシアルキル基(c)は、その全てあるいは一部がNa、K、Ca、Mg等のアルカリ金属又はアルカリ土類金属、アンモニア、アミン類、アンモニウム等の有機カチオンにより塩となっていてもよい。
置換基(c)による置換度は、構成単糖残基当たり0〜1.0、更に0〜0.8、特に0〜0.5の範囲が好ましい。
(d)一般式(2)で表されるカチオン性置換基:
Figure 2005336116
〔式中、D1はヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数1〜6の2価の飽和炭化水素基を示し、R1、R2及びR3は同一又は異なって、ヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数1〜3のアルキル基を示し、X−はヒドロキシイオン、ハロゲンイオン又は有機酸イオンを示す〕
式(2)におけるD1としては、炭素数2又は3のものが好ましく、具体的にはエチレン基、プロピレン基、トリメチレン基、2−ヒドロキシトリメチレン基、1−ヒドロキシメチルエチレン基等が挙げられる。
式(2)におけるR1、R2及びR3としては、メチル基、エチル基、プロピル基、2−ヒドロキシエチル基等が挙げられ、中でもメチル基及びエチル基が好ましい。
式(2)におけるX−で示されるハロゲンイオンとしては塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン等が挙げられ、有機酸イオンとしては、CH3COO−、CH3CH2COO−、CH3(CH22COO−等が挙げられる。X−としては、特にヒドロキシイオン、塩素イオン及び臭素イオンが好ましい。
置換基(d)による置換度は、構成単糖残基当たり0〜0.5、特に0〜0.3の範囲が好ましい。
成分(A)の多糖誘導体は、多糖類又はその誘導体を、下記一般式(3)
E3-(OA)n-E2-R (3)
〔式中、E3は炭素数3〜6のエポキシ化アルキル基、ヒドロキシ基が置換していてもよい、炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐鎖のハロゲン化アルキル基又は炭素数2〜6のカルボキシアルキル基、若しくはそれらの誘導体を示し、n、A、E2及びRは前記と同じ意味を示す〕
で表されるポリオキシアルキレン化剤(a1)と反応させることにより製造することができる。
また、前記置換基(b)、(c)及び(d)は、多糖類又はその誘導体を、それぞれ以下に示すスルホン化剤(b1)、カルボキシアルキル化剤(c1)、カチオン化剤(d1)と反応させることにより、導入することができる。すなわち、
(b1)ビニルスルホン酸、ヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数1〜5のハロアルカンスルホン酸、エポキシ基を有する炭素数2〜5のスルホン酸及びそれらの塩から選ばれるスルホン化剤、
(c1)ヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数2〜6のハロゲン化カルボン酸及びその塩から選ばれるカルボキシアルキル化剤、
(d1)下記一般式(4)
Figure 2005336116
〔式中、D2は炭素数3〜6のエポキシ化アルキル基、又はヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐鎖のハロゲン化アルキル基を示し、R1、R2、R3及びX−は前記と同じ意味を示す〕
で表されるカチオン化剤である。
すなわち、成分(A)の多糖誘導体は、多糖類又はその誘導体のヒドロキシ基の水素原子を全て又は部分的にポリオキシアルキレン化〔置換基(a)の導入〕し、必要に応じてスルホン化〔スルホアルキル基(b)の導入〕、カルボキシアルキル化〔カルボキシアルキル基(c)の導入〕及びカチオン化〔カチオン性置換基(d)の導入〕することにより、製造される。これらポリオキシアルキレン化反応、スルホン化反応、カルボキシアルキル化反応及びカチオン化反応はどの順序で行ってもよく、また2〜4の反応を同時に行うこともできるが、まずポリオキシアルキレン化反応を行い、次いで必要に応じて、カチオン化反応、カルボキシアルキル化反応、スルホン化反応の順で反応を行うのが好ましい。
より具体的には、例えば、国際公開第00/73351号パンフレットに記載の方法により、多糖類又はその誘導体を適当な溶媒に溶解又は分散させて、上記の反応を行うことにより製造することができる。ここで、原料及び製品は粉体であることが取り扱いが簡便であり、好ましい。
多糖誘導体(A)の原料となる多糖類又はその誘導体としては、セルロース、グアーガム、スターチ、プルラン、デキストラン、フルクタン、マンナン、寒天、カラギーナン、キチン、キトサン、ペクチン、アルギン酸、ヒアルロン酸等の多糖類、及びこれらにメチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基等が置換した誘導体が挙げられる。これらの置換基は、単独で又は複数の組合せで置換することができる。具体的には、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルエチルセルロース、ヒドロキシエチルグアーガム、ヒドロキシエチルスターチ、メチルセルロース、メチルグアーガム、メチルスターチ、エチルセルロース、エチルグアーガム、エチルスターチ、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルグアーガム、ヒドロキシプロピルスターチ、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルグアーガム、ヒドロキシエチルメチルスターチ、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルグアーガム、ヒドロキシプロピルメチルスターチ等が挙げられる。
これら多糖類又はその誘導体のうち、セルロース、スターチ、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースが好ましく、特にヒドロキシエチルセルロースが好ましい。また、上記多糖誘導体の置換基は、ヒドロキシエチル基やヒドロキシプロピル基のヒドロキシ基に更に置換して、例えばポリオキシエチレン鎖等を形成することで、構成単糖残基当たり3.0を超える置換度も可能であり、その構成単糖残基当たりの置換度は0.1〜10.0、特に0.5〜5.0が好ましい。
さらに、これら多糖類又はその誘導体の重量平均分子量は、1万〜1000万、10万〜500万、特に30万〜200万の範囲が好ましい。
例えば、セルロース誘導体の場合、その繰返し単位は次のような一般式で表わされる。
Figure 2005336116
〔式中、Zは同一又は異なって、ポリオキシアルキレン基及び長鎖アルキル基を含む前記置換基(a)のほか、水素原子;メチル基、エチル基等のアルキル基;ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基等のヒドロキシ基を有してもよいアルキル基;前記スルホアルキル基(b)、カルボキシアルキル基(c)、カチオン性置換基(d)から選ばれる基を示す。Qは同一又は異なって、炭素数2〜4のアルキレン基を示し、x、y及びzは、同一又は異なって0〜10の数を示す。QO基、Z基、x、y及びzは、繰り返し単位内で又は繰り返し単位間で同一でも異なってもよい。また上記置換基(a)〜(d)に含まれ得るヒドロキシ基は、更に他の置換基(a)〜(d)で置換されていてもよい〕
本発明の皮膚化粧料において、成分(A)の多糖誘導体は、1種以上を用いることができ、全組成中に0.001〜50質量%、特に0.01〜20質量%含有させるのが、安定性および使用感の良好なものが得られるので好ましい。
本発明で用いる成分(B)の血行促進剤としては、通常化粧品、医薬部外品、医薬品等に用いられている剤をそのまま用いることができる。特に、化合物としては、特開昭62-87506号公報に記載されている血管拡張剤であるビタミンEのエステル化物、ニコチン酸エステル又はオロチン酸エステルや、特開昭62-195316号公報に記載されている末梢循環促進剤であるビタミンEのエステル化物、酢酸エステル又はコハク酸エステルが用いられ、この他にニコチン酸アミド、ニコチン酸メチル等が用いられる。
また、血行促進効果のある植物抽出物として、1986年発刊のフレグランスジャーナル臨時増刊号第6巻や1979年発刊のフレグランス ジャーナル臨時増刊号第1巻等に明記されているエキス類、例えばボダイジュ、イチョウ、マロニエ、センブリ、ハマボウフウ、サンショウ、エンメイソウ、コメ(米胚芽)等の植物抽出物を用いることができる。
これらの植物抽出物は、例えばこれらの植物の葉、根、茎、花等を水及び/又は親水性有機溶媒を用いて抽出して抽出液を得る方法;更にこのような抽出液から、凍結乾燥、噴霧乾燥、減圧留去等により粉末を得る方法などが挙げられる。親水性有機溶媒としては、例えばメタノール、エタノール等が挙げられ、特にエタノールが好ましい。これらの溶媒は単独でも、2種以上を組合わせて使用してもよく、また、水とこれらの親水性有機溶媒を混合して使用してもよい。これらの抽出溶媒の使用量は特に制限されず、また得られた抽出液はそのまま、又は更に濃縮、精製して用いることができる。また、これらの植物抽出物の市販品も好適に用いることができる。
これらのうち、化合物としては、ニコチン酸トコフェロール、酢酸トコフェロール、ニコチン酸アミドが好ましく、植物抽出物としては、センブリエキス、イチョウエキス、マロニエエキス、エンメイソウエキス、ハマボウフウエキス、サンショウエキス、米胚芽油、ボダイジュエキスが好ましい。
これらの血行促進剤は、1種以上を用いることができ、有効成分として(植物抽出物の場合は乾燥固形分として)全組成中に0.001〜10質量%、特に0.01〜5質量%、更に0.05〜3質量%含有させるのが、より高い保湿効果、肌荒れの予防・改善効果、顔色のくすみ等の予防・改善効果、シミ・ソバカスの予防・改善効果が得られ、また使用感及び安定性の点で好ましい。
本発明の皮膚化粧料には、さらに系の安定性を向上させるために界面活性剤を含有させることができる。
界面活性剤としては、特に制限されず、非イオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤等のいずれをも好適に使用することができる。
非イオン界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセライド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、アルキルグリセリルエーテル等が挙げられる。
また、アニオン界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル又はアルケニル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル、アルキル又はアルケニルエーテル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、脂肪酸アルカリ金属塩、不飽和脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、アルキル基又はアルケニル基を有するα−スルホ脂肪酸塩又はエステル、アシル基及び遊離カルボン酸残基を有するN−アシルアミノ酸型界面活性剤、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油アルキル硫酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルリン酸エステル、アルキル基又はアルケニル基を有するリン酸モノ又はジエステル型界面活性剤等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、アルキル基、アルケニル基又はアシル基を有するイミダゾリン系両性界面活性剤、カルボベタイン系、アミドベタイン系、スルホベタイン系、ヒドロキシスルホベタイン系又はアミドスルホベタイン系両性界面活性剤等が挙げられる。
更に、ポリエーテル変性シリコーン、特開平4-108795号公報記載のシロキサン誘導体等のシリコーン含有界面活性剤や、パーフルオロアルキル基を有する界面活性剤等を使用することもできる。
これらの界面活性剤は、1種以上を用いることができ、全組成中に0.01〜20質量%、特に0.1〜5質量%含有させるのが好ましい。
本発明の皮膚化粧料には、さらに系の安定性及び使用感を向上させるために、油性成分を含有させることができる。
油性成分としては、特に制限されず、揮発性、不揮発性のいずれでも良く、固体状又は液体状の油性成分として、例えばパラフィン、ワセリン、クリスタルオイル、セレシン、オゾケライト、モンタンロウ、スクワラン、スクワレン等の炭化水素類;ユーカリ油、ハッカ油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、アボガド油、牛脂、豚脂、馬脂、卵黄脂、オリーブ油、カルナウバロウ、ラノリン、ホホバ油;グリセリンモノステアリン酸エステル、グリセリンジステアリン酸エステル、グリセリンモノオレイン酸エステル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ミリスチン酸イソプロピル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、フタル酸ジエチル、乳酸ミリスチル、アジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸セチル、乳酸ミリスチル、アジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸セチル、乳酸セチル、1−イソステアロイル−3−ミリストイルグリセロール、2−エチルヘキサン酸セチル、パルミチン酸−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸−2−オクチルドデシル、ジ−2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、オレイン酸−2−オクチルドデシル、トリイソステアリン酸グリセロール、ジ−パラメトキシケイヒ酸−モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル等のエステル油;ステアリン酸、パルミチン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸などが挙げられる。
これらの油性成分は、1種以上を用いることができ、全組成中に0.001〜50質量%、特に0.005〜30質量%含有させるのが好ましい。
シリコーン類としては、通常化粧料に配合されるものであれば特に制限されず、例えばオクタメチルポリシロキサン、テトラデカメチルポリシロキサン、メチルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサンのほか、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等のメチルポリシクロシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸、更には、アルキル変性シリコーン、ポリエーテル・アルキル変性シリコーン、アルキルグリセリルエーテル変性シリコーン、特開平6−72851号公報記載の変性オルガノポリシロキサン等の変性シリコーン等が挙げられる。これらのシリコーン類は、1種以上を用いることができ、全組成中に0.001〜50質量%、特に0.005〜30質量%含有させるのが好ましい。
フッ素系油剤としては、常温で液体のパーフルオロ有機化合物であるパーフルオロポリエーテル、フッ素変性シリコーンが好ましく、例えばパーフルオロデカリン、パーフルオロアダマンタン、パーフルオロブチルテトラハイドロフラン、パーフルオロオクタン、パーフルオロノナン、パーフルオロペンタン、パーフルオロデカン、パーフルオロドデカン、フッ素変性シリコーン等が挙げられる。
更に、フッ素変性シリコーンの好ましい例としては、特開平5-247214号公報に記載された重合度2〜200のフッ素変性シリコーン、特開平6-184312号公報に記載された重合度2〜200のフッ素変性シリコーン、市販品である旭硝子社製のFSL−300、信越化学工業社製のX−22−819、X−22−820、X−22−821、X−22−822及びFL−100、東レ・ダウコーニング・シリコーン社製のFS−1265などを挙げることができる。
これらのフッ素系油剤は、1種以上を用いることができ、全組成中に2〜98質量%、特に5〜60質量%含有させるのが、使用感が良好となるため、好ましい。
本発明の皮膚化粧料には、さらに系の安定性及び使用感を向上させるために、高分子化合物を含有させることができる。
かかる高分子化合物としては、例えばアクリル酸系ポリマー、水溶性高分子等が挙げられる。これらのうち、アクリル酸系ポリマーは、アルカリ剤で中和することによってゲルを形成するものである。従ってアクリル酸系ポリマーはアルカリ剤で中和することによってゲルを形成するものであれば特に限定されず、一般に水溶性アルカリ増粘型ポリマーと称せられるものが用いられる。このようなアクリル酸系ポリマーとしては、例えばB.F.グットリッチ社(B.F.Goodrich Company)から市販されているカーボポール(Carbopol)907、910、934、934−P、940、941、954、980、981、1342、ETD2020、ETD2050、1382、2984、5984等や、ペムラン(Pemulen)TR−1、TR−2等、リポ社(Lipo Chemicals Inc.)から市販されているハイパン(Hypam)SA−100H、SR−150H、SS−201、QT−100等、住友精化社から市販されているアクペック(AQUPEC)HV−501、HV−504、HV−500等、セピック社(Seppic.Inc.)から市販されているセピゲル(SEPIGEL)305、501等が挙げられる。これらのうち、特に好ましいアクリル酸系ポリマーとしては、カーボポール941、981、940、980、1342、1382;ペムランTR−1、TR−2、セピゲル305が挙げられる。
これらのアクリル酸系ポリマーは、1種以上を用いることができ、その含有量はポリマーの種類等により異なり適宜決定すればよいが、全組成中に0.1〜20質量%、特に0.1〜10質量%、更に0.15〜5質量%含有させるのが、保湿効果、使用感及び安定性により優れ、好ましい。
なお、アクリル酸系ポリマーを中和してゲル化させるアルカリ剤としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム等の無機塩基;トリエタノールアミン、L−アルギニン等の有機酸塩が挙げられる。これらのアルカリ剤は、アクリル酸系ポリマー1質量部に対して0.1〜3質量部、特に0.5〜2質量部用いるのが好ましい。
また、水溶性高分子としては、通常の化粧料等に用いられるものであれば特に制限されず、例えばグアーガム、クインスシード、カラギーナン、ローカストビーンガム、アラビアガム、トラガカント、ペクチン、マンナン、デンプン、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、プルラン、デキストラン、カードラン、コラーゲン、ケラチン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン、キチン、カチオン化セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドエーテル、カルボキシメチルセルロース、デキストラン硫酸、カルボキシメチルキチン、可溶性デンプン、カルボキシメチルデンプン、アルギン酸プロピレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニルメチルエーテル、ポリエチレングリコール等が挙げられる。これらのうち、特にキサンタンガム、ヒドロキシエチルセルロース等が好ましい。
これらの水溶性高分子は1種以上を用いることができ、全組成中に0.01〜5質量%、特に0.05〜3質量%、更に0.05〜0.3質量%含有させるのが、保湿効果、使用感及び安定性により優れ、好ましい。
更に、本発明の皮膚化粧料には、上記成分の他に通常化粧品や医薬部外品、医薬品等に用いられる各種任意成分、例えば精製水、エタノール、紫外線防御剤、粉体、油ゲル化剤、被膜形成剤、皮脂分泌抑制剤、柔軟剤、pH調整剤等を含有させることができる。
本発明の皮膚化粧料は、常法に従って製造することができる。また、本発明の皮膚化粧料は、一般の皮膚化粧料に限定されるものではなく、医薬部外品、外用医薬品等の包含するものであり、その剤型も目的に応じて任意に選択することができ、クリーム状、軟膏状、乳液状、ローション状、溶液状、ゲル状、パウダー状、スティック状等とすることができる。
また、本発明の皮膚化粧料は、種々の形態、例えば水/油型乳化化粧料、油/水型乳化化粧料、クリーム、化粧乳液、化粧水、油性化粧料、パック剤、口紅、ファンデーション等の洗い流さないタイプの皮膚化粧料とすることができる。
本発明の多糖誘導体の置換基(a)の置換度は、Zeisel法〔D.G.Anderson,Anal.Chem.,43,894(1971)〕により、スルホアルキル基(b)、カルボキシアルキル基(c)及びカチオン性置換基(d)の置換度はコロイド滴定法により求めた。なお、以下の多糖誘導体において「置換度」とは、構成単糖残基当たりの置換基の平均数を示す。
製造例1(多糖誘導体1の製造)
重量平均分子量約80万、ヒドロキシエチル基の置換度1.8のヒドロキシエチルセルロース(HEC−QP15000H,ユニオンカーバイド社製)80g、イソプロピルアルコール640g及びp−トルエンスルホン酸2.0gを混合してスラリー液を調製し、窒素雰囲気下室温で30分間攪拌した。この溶液に次式
Figure 2005336116
で表される化合物15gを加え、80℃で8時間反応させてポリオキシアルキレン化を行った。反応終了後、反応液を48%水酸化ナトリウム水溶液で中和し、反応生成物をろ別した。反応生成物を80%イソプロピルアルコール500gで2回、イソプロピルアルコール500gで2回洗浄し、減圧下70℃で1昼夜乾燥し、ヒドロキシエチルセルロース誘導体(多糖誘導体1)73.4gを得た。得られたヒドロキシエチルセルロース誘導体のポリオキシアルキレン基を含む置換基の置換度は0.010であった。
製造例2(多糖誘導体2の製造)
ばれいしょでんぷん(片山化学社製)80g、50%イソプロピルアルコール640g及び48%水酸化ナトリウム水溶液5.5gを混合してスラリー液を調製し、窒素雰囲気下室温で30分間攪拌した。この溶液に次式
Figure 2005336116
で表される化合物19.0gを加え、80℃で8時間反応させてポリオキシアルキレン化を行った。反応終了後、反応液を酢酸で中和し、反応生成物をろ別した。反応生成物を50%のイソプロピルアルコール500gで2回、次いでアセトン500gで2回洗浄し、減圧下70℃で1昼夜乾燥し、ポリオキシアルキレン化されたでんぷん誘導体(多糖誘導体2)69.4gを得た。得られたでんぷん誘導体のポリオキシアルキレン基を含む置換基の置換度は0.005であった。
製造例3(多糖誘導体3の製造)
上記で得られたポリオキシアルキレン化でんぷん誘導体(多糖誘導体2)20.0g、70%イソプロピルアルコール200g、3−クロロ−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸ナトリウム42.6g及び48%水酸化ナトリウム水溶液18.0gを加え、50℃で5時間スルホン化を行った。反応終了後、反応液を酢酸で中和し生成物をろ別した。生成物を70%イソプロピルアルコール400gで3回、イソプロピルアルコール300gで2回洗浄後、減圧下70℃で1昼夜乾燥し、ポリオキシアルキレン化及びスルホン化されたでんぷん誘導体(多糖誘導体3)38.3gを得た。得られたでんぷん誘導体の3−スルホ−2−ヒドロキシプロピル基の置換度は0.301であった。
製造例4(多糖誘導体4の製造)
上記で得られたポリオキシアルキレン化でんぷん(多糖誘導体2)35.5g、70%イソプロピルアルコール350g及び48%水酸化ナトリウム水溶液2.4gを混合してスラリー液を調製し、窒素雰囲気下室温で30分攪拌した。反応液にモノクロロ酢酸ナトリウム25.1g及び48%水酸化ナトリウム水溶液18.0gを加え、50℃で5時間カルボキシメチル化を行った。反応終了後、反応液を酢酸で中和し生成物をろ別した。生成物を70%イソプロピルアルコール400gで3回、イソプロピルアルコール300gで2回洗浄後、減圧下70℃で1昼夜乾燥し、ポリオキシアルキレン化及びカルボキシメチル化されたでんぷん誘導体(多糖誘導体4)33.8gを得た。得られたでんぷん誘導体のカルボキシメチル化度は0.48であった。
製造例5(多糖誘導体5の製造)
上記で得られたポリオキシアルキレン化でんぷん(多糖誘導体2)35.5g、70%イソプロピルアルコール350g及び48%水酸化ナトリウム水溶液2.4gを混合してスラリー液を調製し、窒素雰囲気下室温で30分攪拌した。反応液に60%(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)トリメチルアンモニウムクロリド水溶液7.0g及び48%水酸化ナトリウム水溶液2.0gを加え、50℃で1時間カチオン化を行った。反応終了後、反応液を酢酸で中和し生成物をろ別した。生成物を70%イソプロピルアルコール400gで3回、イソプロピルアルコール300gで2回洗浄後、減圧下70℃で1昼夜乾燥し、ポリオキシアルキレン化及びカチオン化されたでんぷん誘導体(多糖誘導体5)34.2gを得た。得られたでんぷん誘導体のカチオン化度は0.10であった。
製造例6(多糖誘導体6の製造)
重量平均分子量150万、ヒドロキシエチル基の置換度1.8のヒドロキシエチルセルロース(HEC−QP100MH,ユニオンカーバイド社製)80g、80%イソプロピルアルコール640g及び48%水酸化ナトリウム水溶液5.34gを混合してスラリー液を調製し、窒素雰囲気下室温で30分間攪拌した。この溶液に次式
Figure 2005336116
で表される化合物12.78gを加え、80℃で8時間反応させてポリオキシアルキレン化を行った。反応終了後、反応液を酢酸で中和し、反応生成物をろ別した。反応生成物をイソプロピルアルコール500gで2回、減圧下60℃で1昼夜乾燥し、ポリオキシアルキレン化されたヒドロキシエチルセルロース誘導体(多糖誘導体6)72.0gを得た。 得られたヒドロキシエチルセルロース誘導体のポリオキシアルキレン基を含む置換基の置換度は0.004であった。
製造例7(多糖誘導体7の製造)
重量平均分子量150万、ヒドロキシエチル基の置換度1.8のヒドロキシエチルセルロース(HEC−QP100MH,ユニオンカーバイド社製)80g、80%イソプロピルアルコール640g及び48%水酸化ナトリウム水溶液5.34gを混合してスラリー液を調製し、窒素雰囲気下室温で30分間攪拌した。この溶液に次式
Figure 2005336116
で表される化合物21.7gを加え、80℃で8時間反応させてポリオキシアルキレン化を行った。反応終了後、反応液を酢酸で中和し、反応生成物をろ別した。反応生成物をイソプロピルアルコール500gで2回洗浄し、減圧下60℃で1昼夜乾燥し、ポリオキシアルキレン化されたヒドロキシエチルセルロース誘導体(多糖誘導体7)74.0gを得た。 得られたヒドロキシエチルセルロース誘導体のポリオキシアルキレン基を含む置換基の置換度は0.004であった。
製造例8(多糖誘導体8の製造)
重量平均分子量80万、ヒドロキシエチル基の置換度1.8のヒドロキシエチルセルロース(HEC−QP15000H,ユニオンカーバイド社製)80g、80%イソプロピルアルコール640g及び48%水酸化ナトリウム水溶液5.34gを混合してスラリー液を調製し、窒素雰囲気下室温で30分間攪拌した。この溶液に次式
Figure 2005336116
で表される化合物13.7gを加え、80℃で8時間反応させてポリオキシアルキレン化を行った。反応終了後、反応液を酢酸で中和し、反応生成物をろ別した。反応生成物をイソプロピルアルコール500gで2回洗浄し、減圧下60℃で1昼夜乾燥し、ポリオキシアルキレン化されたヒドロキシエチルセルロース誘導体(多糖誘導体8)69.0gを得た。 得られたヒドロキシエチルセルロース誘導体のポリオキシアルキレン基を含む置換基の置換度は0.003であった。
製造例9(比較化合物1の製造)
重量平均分子量約80万、ヒドロキシエチル基の置換度1.8のヒドロキシエチルセルロース(HEC−QP15000H,ユニオンカーバイド社製)をそのまま用いて比較化合物1とした。
製造例10(比較化合物2の製造)
重量平均分子量約30万、メトキシ基の置換度1.8のメチルセルロース(SM−1500,信越化学工業社製)をそのまま用いて比較化合物2とした。
製造例11(比較化合物3の製造)
重量平均分子量150万、ヒドロキシエチル基の置換度1.8のヒドロキシエチルセルロース(HEC−QP100MH,ユニオンカーバイド社製)80g、80%イソプロピルアルコール640g及び48%水酸化ナトリウム水溶液5.34gを混合してスラリー液を調製し、窒素雰囲気下室温で30分間攪拌した。この溶液に次式
Figure 2005336116
で表される化合物4.8gを加え、80℃で8時間反応させてポリオキシアルキレン化を行った。反応終了後、反応液を酢酸で中和し、反応生成物をろ別した。反応生成物をイソプロピルアルコール500gで2回洗浄し、減圧下60℃で1昼夜乾燥し、ポリオキシアルキレン化されたヒドロキシエチルセルロース誘導体(比較化合物3)72.3gを得た。 得られたヒドロキシエチルセルロース誘導体のポリオキシアルキレン基を含む置換基の置換度は0.004であった。
実施例1〜5及び比較例1〜2
表1に示す組成の化粧料を製造し、その安定性及び使用感を評価した。結果を表1に併せて示す。
(製法)
多糖誘導体及びグリセリン、油相成分を80℃で加熱溶解し、別途、80℃に加熱・混合して得た水相を、前記油相に攪拌しながら加え、更に攪拌しながら室温まで冷却して、化粧料を製造した。
(評価方法)
(1)安定性:
各化粧料を50℃の恒温槽に1ヶ月保存した後、外観を目視により評価した。
(2)使用感:
各化粧料について、専門パネラー3人により、塗布時の感触を以下の基準で官能評価し、その平均点を求めた。
4:皮膚上で化粧料が破壊され、のびが良くべたつかない特有の感触を感じる。
3:皮膚上で化粧料が破壊され、のびが良くべたつかない特有の感触をやや感じる。
2:皮膚上で化粧料が破壊され、のびが良くべたつかない特有の感触をあまり感じない。
1:皮膚上で化粧料が破壊され、のびが良くべたつかない特有の感触を全く感じない。
Figure 2005336116
表1の結果より、多糖誘導体を用いれば、血行促進剤を安定に含有でき、使用感も向上することが確認された。また、得られた化粧料は、保湿効果、肌荒れの予防・改善効果、顔色のくすみ等の予防・改善効果、シミ・ソバカスの予防・改善効果に優れるものであった。
実施例6〜9及び比較例3〜4
表2に示す組成の化粧料を、実施例1〜5と同様の方法により製造し、安定性及び使用感を評価した。結果を表2に併せて示す。
Figure 2005336116
表2の結果より、多糖誘導体を用いれば、血行促進剤を安定に含有でき、使用感も向上することが確認された。また、得られた化粧料は、保湿効果、肌荒れの予防・改善効果、顔色のくすみ等の予防・改善効果、シミ・ソバカスの予防・改善効果に優れるものであった。
実施例10(老化防止化粧料)
以下に示す組成の老化防止化粧料を、実施例1〜5と同様の方法で製造した。
得られた化粧料は、安定性が良好で、使用感にも優れるものであった。また、保湿効果、肌荒れの予防・改善効果、顔色のくすみ等の予防・改善効果、シミ・ソバカスの予防・改善効果にも優れていた。
(成分)
多糖誘導体3 1.0(質量%)
酢酸トコフェロール 0.5
β―カロチン 0.1
テトラ2−ヘキシルデカン酸アスコルビル 3.0
ニコチン酸トコフェロール 0.5
オリブ油 5.0
ジメチルポリシロキサン(2cs) 5.0
ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル(20E.O.) 1.0
アスナロエキス(固形分3%) 1.0
チョウジエキス(固形分3%) 1.0
カワラヨモギエキス(固形分3%) 1.0
クエン酸ナトリウム 0.5
グリセリン 5.0
1,3−ブチレングリコール 3.0
メチルパラベン 0.3
精製水 残 量
実施例11(老化防止化粧料)
以下に示す組成の老化防止化粧料を、実施例1〜5と同様の方法で製造した。
得られた化粧料は、安定性が良好で、使用感にも優れるものであった。また、保湿効果、肌荒れの予防・改善効果、顔色のくすみ等の予防・改善効果、シミ・ソバカスの予防・改善効果にも優れていた。
(成分)
多糖誘導体6 1.0(質量%)
マロニエエキス(乾燥固形分3%) 5.0
ジカプリン酸ネオペンチルグリコール 5.0
メチルポリシロキサン(6cs) 5.0
カッコンエキス(乾燥固形分3%) 1.0
ワレモコウエキス(乾燥固形分3%) 1.0
グリセリン 5.0
1,3−ブチレングリコール 3.0
精製水 残 量

Claims (3)

  1. 次の成分(A)及び(B):
    (A)多糖類又はその誘導体におけるヒドロキシ基の水素原子の一部又は全てが、次の基(a)
    (a)一般式(1)で表される基
    -E1-(OA)n-E2-R (1)
    〔式中、E1はヒドロキシ基又はオキソ基が置換していてもよい炭素数1〜6の2価の飽和炭化水素基を示し、nは8〜300の数を示し、n個のAは同一又は異なって、炭素数1〜6の2価の飽和炭化水素基を示し、E2はエーテル結合又はオキシカルボニル基を示し、Rはヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数4〜30のアルキル基を示す〕
    で置換されている多糖誘導体、
    (B)血行促進剤
    を含有する皮膚化粧料。
  2. 成分(B)が、ニコチン酸トコフェロール、酢酸トコフェロール、ニコチン酸アミド、センブリエキス、イチョウエキス、マロニエエキス、エンメイソウエキス、ハマボウフウエキス、サンショウエキス、米胚芽油及びボダイジュエキスから選ばれるものである請求項1記載の皮膚化粧料。
  3. 成分(A)の多糖誘導体が、置換基(a)に加え、ヒドロキシ基の水素原子の一部が、次の基(b)、(c)及び(d)
    (b)ヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数1〜5のスルホアルキル基、
    (c)ヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数2〜6のカルボキシアルキル基、
    (d)一般式(2)
    Figure 2005336116
    〔式中、D1はヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数1〜6の2価の飽和炭化水素基を示し、R1、R2及びR3は同一又は異なって、ヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数1〜3のアルキル基を示し、X−はヒドロキシイオン、ハロゲンイオン又は有機酸イオンを示す〕
    で表されるカチオン性置換基
    から選ばれる1以上の基で置換されているものである請求項1又は2記載の皮膚化粧料。
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