[go: up one dir, main page]

JP2005335439A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005335439A
JP2005335439A JP2004153689A JP2004153689A JP2005335439A JP 2005335439 A JP2005335439 A JP 2005335439A JP 2004153689 A JP2004153689 A JP 2004153689A JP 2004153689 A JP2004153689 A JP 2004153689A JP 2005335439 A JP2005335439 A JP 2005335439A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
clean gas
mode
occupant
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004153689A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4396392B2 (ja
Inventor
Takeshi Yoshinori
毅 義則
Shinji Iwama
岩間  伸治
Koji Ota
浩司 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2004153689A priority Critical patent/JP4396392B2/ja
Publication of JP2005335439A publication Critical patent/JP2005335439A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4396392B2 publication Critical patent/JP4396392B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】 車両用空調装置の作動に応じて清浄ガス供給装置を制御するように構成させることで、乗員への清浄ガスの到達性が低下することを防止できる車両用空調装置を実現する。
【解決手段】 空調ユニット10と別体に構成され、運転者もしくは同乗者に向けて清浄ガスを吹き出す吹出ノズル25を有し、車室内空気を導いて清浄ガスを生成して吹出ノズル25に清浄ガスを供給する清浄ガス供給装置20が車両に搭載され、この清浄ガス供給装置20は、空調ユニット10の吹出モードに基づいて、吹出ノズル25から乗員に向けて吹き出される清浄ガスの少なくとも吹出流量を制御する。これにより、乗員への清浄ガスの到達性が低下することを防止できる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、車室内に設けられた複数の吹出口に向けて吹出制御する空調ユニットを備える車両用空調装置に関するものであり、特に、車室内が空調されているときにおける車室内に清浄ガスを供給する清浄ガス供給装置の制御に関する。
従来、車両に搭載されるこの種の清浄ガス供給装置として、例えば、特許文献1に示すように、運転者もしくは同乗者に新鮮な空気を供給する装置が知られている。具体的には、車室内空気のうち一酸化炭素,二酸化炭素および窒素を吸脱着する清浄ガス供給装置本体と、車室内空気を前記清浄ガス供給装置本体へ導入する吸込管と,清浄ガス供給装置本体で分離された一酸化炭素,二酸化炭素および窒素を車室外に排出する排気管と,一酸化炭素,二酸化炭素および窒素が分離された残りの清浄ガスを送気管を介して車室内に放出する吹出ノズルとを具備している。
そして、車室内の汚れた空気を清浄ガス供給装置本体に導いて、一酸化炭素,二酸化炭素,窒素等の不純ガスを分離し車室外に排出するとともに、不純ガスを分離した結果生じる清浄ガスである酸素富化空気を車室内へ送気するので車室内の不純ガスの増加が抑制されるようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平5−277327号公報
しかしながら、上記特許文献1の構成によれば、人体に対して快適な酸素濃度の清浄ガスを乗員の顔面に吹き出すためには、吹出ノズルを運転の視野を妨げることなく、かつ乗員の鼻口部との距離が3cm〜5cmの範囲内に収めるように設置することが必要である。そして、吹出ノズルが所定範囲内にたやすく設置するために、例えば、調整可能なハンドフリータイプで吹出ノズルを構成すると、吹出ノズルの所定位置への設置の煩わしさおよびその構成部品の構造が複雑となる問題がある。
また、車両に搭載された車両用空調装置が作動しているときに、空調装置の吹出口から空調された空調風が乗員の顔面に向けて吹き出されていると、吹出ノズルを上述した所定の距離を有する範囲に設置していても、空調風の気流により吹出ノズルから吹き出される清浄ガスが拡散されてしまい、乗員への清浄ガス(酸素)の到達性が低下する問題がある。
そこで、本発明の目的は、上記点を鑑みたものであり、車両用空調装置の作動に応じて清浄ガス供給装置を制御するように構成させることで、乗員への清浄ガスの到達性が低下することを防止できる車両用空調装置を提供することにある。
上記、目的を達成するために、請求項1ないし請求項6に記載の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、車室内に搭載され、車室外空気もしくは車室内空気を導いて空調された空調風を空調作動モードに基づいて、車室内に設けられた複数の吹出口に向けて吹出制御する空調ユニット(10)を備える車両用空調装置において、
空調ユニット(10)と別体に構成され、運転者もしくは同乗者に向けて清浄ガスを吹き出す吹出ノズル(25)を有し、車室内空気を導いて清浄ガスを生成して吹出ノズル(25)に清浄ガスを供給する清浄ガス供給装置(20)が車両に搭載され、
清浄ガス供給装置(20)は、空調ユニット(10)の空調作動モードに基づいて、吹出ノズル(25)から乗員に向けて吹き出される清浄ガスの少なくとも吹出流量もしくはガス濃度のいずれか一方を制御することを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、清浄ガスを吹き出す吹出ノズル(25)は、車両用空調装置の作動により清浄ガスが拡散されて乗員への清浄ガス(酸素)の到達性が低下する問題がある。そこで、本発明では、特に、吹出モードのうち、乗員の顔面に向けて吹き出すモードのとき、例えば、フェイスモードのときは、吹出ノズル(25)から吹き出す清浄ガスを吹出流量もしくはガス濃度のいずれか一方が大となるように清浄ガス供給装置(20)を制御することにより、乗員の顔面近傍での清浄ガスの拡散が減少することで、乗員への清浄ガスの到達性が低下することを防止できる。
また、清浄ガス供給装置(20)を車両用空調装置の作動に応じて作動させることができるため、効率的な作動が可能となる。さらに、空間容量が小さく、かつ密閉度が高い車両において乗員の疲労回復や眠気防止が迅速に図れる効果がある。
請求項2に記載の発明では、空調作動モードは、乗員の上半身に向けて空調風を吹き出すフェイスモード、乗員の上半身と乗員の足元とに向けて空調風を吹き出すバイレベルモードおよび乗員の足元に向けて空調風を吹き出すフットモードからなる吹出モードと、吹出口から吹き出される空調風の送風量モードと、吹出口から乗員に向けて吹き出される空調風の吹出方向モードと、空調ユニット(10)に導かれる車室外空気もしくは車室内空気のいずれかを選択する内外気モードとから構成され、清浄ガス供給装置(20)は、空調ユニット(10)の空調作動モードのうちいずれか一つに基づいて、吹出ノズル(25)から乗員に向けて吹き出される清浄ガスの少なくとも吹出流量もしくはガス濃度のいずれか一方を制御することを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、具体的には、上記吹出モード、送風量モード、吹出方向モードおよび内外気モードにより空調風の気流により乗員に向けて吹き出す清浄ガスの到達性が損なわれるため、これらのいずれか一つに基づいて清浄ガス供給装置(20)を制御することで乗員への清浄ガスの到達性が低下することを防止できる。
請求項3に記載の発明では、空調作動モードは、乗員の上半身に向けて空調風を吹き出すフェイスモード、乗員の上半身と乗員の足元とに向けて空調風を吹き出すバイレベルモードおよび乗員の足元に向けて空調風を吹き出すフットモードからなる吹出モードと、吹出口から吹き出される空調風の送風量モードと、吹出口から乗員に向けて吹き出される空調風の吹出方向モードと、空調ユニット(10)に導かれる車室外空気もしくは車室内空気のいずれかを選択する内外気モードとから構成され、清浄ガス供給装置(20)は、空調ユニット(10)の空調作動モードのうちいずれか一つと乗員の着座位置とに基づいて、吹出ノズル(25)から乗員に向けて吹き出される清浄ガスの少なくとも吹出流量もしくはガス濃度のいずれか一方を制御することを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、空調作動モードの他に、空調風が吹き出される吹出口と着座位置、言い換えれば乗車席の位置との距離が異なると乗員に受ける空調風の気流が異なる。そこで、着座位置に基づいて清浄ガス供給装置(20)を制御することで乗員への清浄ガスの到達性が低下することを防止できる。
請求項4に記載の発明では、清浄ガス供給装置(20)は、吹出ノズル(25)から吹き出される清浄ガスの乗員の顔面近傍で受ける風速が吹出口から吹き出される空調風の同風速よりも小さいときに、吹出ノズル(25)から吹き出される清浄ガスの少なくとも吹出流量もしくはガス濃度のいずれか一方を大きくなるように制御することを特徴としている。請求項4に記載の発明によれば、より具体的に、吹出ノズル(25)から吹き出される清浄ガスを大とすることで乗員への清浄ガスの到達性が低下することを防止できる。
請求項5に記載の発明では、清浄ガス供給装置(20)は、車室内空気を導いて酸素を富化もしくは車室内空気に酸素を付与させて吹出ノズル(25)に生成した清浄ガスを供給する装置であることを特徴としている。請求項5に記載の発明によれば、車両用空調装置の空調作動モードに基づいて制御される清浄ガス供給装置(20)は、空間容量が小さく、かつ密閉度の高い車両において、車室内空気を導いて酸素を富化する方式の酸素発生装置もしくは、例えば、酸素ボンベなど車室内空気に酸素を付与させる酸素発生装置であることで好適である。
言い換えれば、乗員の呼吸作用により酸素濃度が減少して快適さが徐々に失われるが、効率的に清浄ガス供給装置(20)を作動させることで乗員の疲労回復や眠気防止に効果がある。なお、酸素を富化させて生成した清浄ガスを吹出ノズル(25)に供給する装置では、例えば、車両用空調装置が内気モードで作動していると車室内空気の酸素濃度が徐々に低下するが、酸素を付与させて生成した清浄ガスを吹出ノズル(25)に供給する装置であれば、酸素濃度低下を防止することができる。
請求項6に記載の発明では、清浄ガス供給装置(20)は、車室内空気を導いて溶解、拡散、離脱させて酸素を富化する酸素富化膜(211)、および酸素富化膜(211)を介して導かれた車室内空気に圧力差を与える空気ポンプ手段(212)から構成することを特徴としている。請求項6に記載の発明によれば、清浄ガス供給装置(20)の構造が簡素に構成できることで小型軽量化が図れることで車両用に好適である。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態における車両用空調装置を図1ないし図5に基づいて説明する。図1は車室内に設けられた複数の吹出口に向けて吹出制御する空調ユニット10を搭載する車両に別体の清浄ガス供給装置20を構成した車両用空調装置の全体構成を示す模式図である。また、図2は清浄ガス供給装置本体21の構成を示す模式図であり、図3は空調ユニット10の各種吹出モードにおける乗員への空調風の吹出方向を示す説明図である。
本実施形態の車両用空調装置の通風系は、図1に示すように、大別して送風ユニット11と空調ユニット10との2つの部分に分かれている。送風ユニット11は車室内の計器盤下方部のうち、中央部から助手席側にオフセットして配置されており、これに対して空調ユニット10は車室内の計器盤下方部のうち、車両左右方向の略中央部に配置されている。
送風ユニット11は周知のごとく車室内空気である内気と車室外空気である外気を切り替導入する内外気切替箱(図示せず)と、この内外気切替箱を通して空気を吸入して空調ユニット10に送風する送風機(図示せず)とから構成している。そして、内外気切替箱は図示しない空調制御装置に電気的に接続されて制御されるものであり、空調ユニット10に導かれる吸入空気を内外気モードに基づいて内気もしくは外気のいずれかを選択するように制御される。
一方、空調ユニット10は1つの共通の空調ケース内に空気を冷却する冷却用熱交換器(図示せず)および空気を加熱する暖房用熱交換器(図示せず)が一体的に収容されている。そして、空調ケースには、空気通路の末端に複数の吹出開口部(図示せず)が形成されており、かつこれらの吹出開口部が車両に設けられた吹出口に連通するようにダクト(図示せず)を介して接続されている。
さらに、空調ケースには、上述した熱交換器の下流側に、冷却された冷風と加熱された温風との風量割合を調節することで車室内への吹出空気温度を調整する温度調節手段(図示せず)が設けられるとともに、吹出開口部の上流側に、その吹出開口部を開閉するための制御ドア(図示せず)が設けられている。そして、これらの温度調節手段および制御ドアは図示しない空調制御装置に電気的に接続されて制御されるものであり、温度調節手段は設定温度に基づいて制御され、制御ドアは吹出モードに基づいて制御される。
ここで、吹出モードについて図3に基づいて説明する。図3(a)は吹出モードがフェイスモードにおける空調風の乗員への吹出方向を示したものであり、温度調節手段で温度調節された空調風を乗員の上半身に向けて吹き出すように制御ドアが制御される。また、図3(b)は吹出モードがバイレベルモードにおける吹出方向を示したものであり、温度調節手段で温度調節された空調風を乗員の上半身と足元に向けて吹き出すように制御ドアが制御される。
さらに、図3(c)は吹出モードがフットモードにおける吹出方向を示したものであり、温度調節手段で温度調節された空調風を乗員の足元に向けて吹き出すように制御ドアが制御される。なお、これらのモード以外にデフロスタモードとフット・デフロスタモードとがあって、デフロスタモードのときは温度調節手段で温度調節された空調風を前面ガラスに向けて吹き出すように制御ドアが制御され、フット・デフロスタモードのときは温度調節手段で温度調節された空調風を乗員の足元と前面ガラスとに向けて吹き出すように制御ドアが制御される。
次に、清浄ガス供給装置20は、車室内空気を導いて清浄ガスを生成し、その清浄ガスを乗員に向けて吹き出す装置であり、清浄ガス供給装置本体21、送気管21および吹出ノズル25から構成されている。そして、吹出ノズル25は、清浄ガスを乗員の顔面近傍に向けて吹き出すように乗員席に設けられ、送気管22を介して清浄ガス供給装置本体21に接続されている。
そして、本実施形態の清浄ガス供給装置本体21は、車室内空気を導いて清浄ガスとして高濃度の酸素を生成して吹出ノズル25に供給する酸素富化膜式発生装置である。この清浄ガス供給装置本体21は、車両後方のトランクルーム内に設置されて、図2に示すように、酸素富化膜211、空気ポンプ手段である真空ポンプ212、吸込みフィルタ213および送風機214から構成されている。そして、酸素富化膜211は単数もしくは複数個のモジュールで構成され、その酸素富化膜211の片側が連通管212aにより真空ポンプ212の吸入側に連通するように配設されている。また、図中212bは吐出管であり、その下流端が送気管22に接続されている。
送風機214は、酸素富化膜211の他方側に新鮮な車室内空気を流通させる換気用の送風機であり、吸込みフィルタ213は、その車室内空気に含まれる塵埃を除去するフィルタである。そして、酸素富化膜211は、真空ポンプ212を作動させて片側を真空状態に減圧すると、他方側の空気が圧力差により真空ポンプ212で吸引される。このときに、他方側の空気の分子が酸素富化膜211を通過することで溶解、拡散、離脱する。
これは、通常の空気中の窒素は約79%であるが、酸素は窒素に比べて酸素富化膜211を通過する速さが約2.5倍程度早いため酸素富化膜211から離脱するときに生成する空気は、酸素富化膜211を通過する前の空気の組成より酸素濃度が高くなる。その結果、約30%の高濃度の酸素が吐出管212bから吹出ノズル25に供給することができる。なお、真空ポンプ212、送風機214は、図示しない清浄ガス供給制御装置に電気的に接続されて制御される。
ところで、上記真空ポンプ212は、車両用空調装置の空調作動モードに基づいて清浄ガスの吹出流量もしくはガス濃度の何れかを制御するように構成されている。つまり、空調ユニット10の吹出モードおよび送風量モードに基づいて真空ポンプ212の回転数を制御するものであり、吹出モードのうち、フェイスモード、バイレベルモード、フットモードに基づいて制御されるようにしている。
これは、乗員に向けて吹き出される空調風の気流により吹出ノズル25から吹き出される清浄ガスの拡散を防止させるようにしている。つまり、乗員の顔面近傍に受ける空調風の風速が大きいときは、吹出ノズル25から吹き出される清浄ガスの吹出流量を大きくして乗員への清浄ガス(酸素)の到達性が低下することを防止したものである。
より具体的には、空調制御装置(図示せず)から清浄ガス供給制御装置(図示せず)に、空調作動モードのうち、少なくとも吹出モードおよび送風量モードなどの作動情報が入力するように電気的に接続するとともに、さらに、吹出モードおよび送風量モードに基づいて吹出ノズル25から吹き出される清浄ガスの吹出流量を制御する流量制御プログラムを設けたものである。
図4は清浄ガス供給制御装置(図示せず)に設けられた流量制御プログラムの制御処理を示すフローチャートであり、これに基づいて清浄ガス供給装置20の作動を説明する。清浄ガス供給装置20の図示しない運転スイッチが作動すると、図4に示すように、ステップ100にて流量制御の制御処理が開始する。空調ユニット10の作動状態、つまり吹出モードを判定するものであり、ステップ110では、吹出モードがフェイスモードであるか否かを判定し、ステップ130で、吹出モードがバイレベルモードであるか否かを判定し、ステップ160で、吹出モードがフットモードであるか否かを判定する。
そして、ステップ110にて、フェイスモードであれば、ステップ120にて真空ポンプ212の回転数をHiとする。これにより、乗員に向けて吹き出される空調風の気流が乗員の顔面近傍で大きいフェイスモードのときに、吹出ノズル25から吹き出す清浄ガスの吹出流量を大とすることで乗員への清浄ガス(酸素)の到達性が低下することを防止できる。
そして、ステップ130にてバイレベルモードであれば、ステップ140にて、送風量モードがM2(所定の送風量)以上が否かを判定し、M2(所定の送風量)以上であれば、ステップ120にて真空ポンプ212の回転数をHiとする。逆にステップ140にて、送風量モードがM2(所定の送風量)以上が否かを判定し、M2(所定の送風量)以上でなければ、ステップ150にて真空ポンプ212の回転数をMeとする。
これにより、乗員に向けて吹き出される空調風の気流が乗員の顔面近傍でフェイスモードよりも若干低下するバイレベルモードのときに、送風量モードに基づいて、それよりも吹出ノズル25から吹き出す清浄ガスの吹出流量を大とすることで乗員への清浄ガス(酸素)の到達性が低下することを防止できる。
また、ステップ160にてフットモードであれば、ステップ170にて、送風量モードがM2(所定の送風量)以上が否かを判定し、M2(所定の送風量)以上であれば、ステップ150にて真空ポンプ212の回転数をMeとする。逆にステップ170にて、送風量モードがM2(所定の送風量)以上が否かを判定し、M2(所定の送風量)以上でなければ、ステップ180にて真空ポンプ212の回転数をLoとする。なお、ステップ160にて、フットモードでなければステップ180にて真空ポンプ212の回転数をLoとする。
これにより、乗員に向けて吹き出される空調風の気流が乗員の顔面近傍で小さいフットモードのときに、送風量モードに基づいて、吹出ノズル25から吹き出す清浄ガスの吹出流量を制御することで効率的に清浄ガス供給装置20を作動させることができる。そして、ステップ190では、清浄ガス供給装置20が作動しているか否かを判定する。つまり、清浄ガス供給装置20が作動しているときは、吹出モードと送風量モードに基づいて真空ポンプ212の回転数が制御される。
なお、本実施形態では、真空ポンプ212の回転数を制御することで吹出ノズル25からの吹出流量を調節するように制御したが、これに限らず、酸素濃度を調節するように制御させても良い。また、本実施形態では、送風量モードをM2(所定の送風量)以上としたが、これに限らず、図5に示すように、送風量モードと吹出モードとの関係から真空ポンプ212の回転数を予めHi、Me、Loと設定しておいて、吹出モードおよび送風量モードに基づいて真空ポンプ212を制御しても良い。なお、真空ポンプ212の回転数をHi、Me、Loの3段階に区分したがこれに限ることはない。
以上の第1実施形態による車両用空調装置によれば、清浄ガスを吹き出す吹出ノズル25は、車両用空調装置の作動により清浄ガスが拡散されて乗員への清浄ガス(酸素)の到達性が低下する問題がある。そこで、本発明では、特に、吹出モードのうち、乗員の顔面に向けて吹き出すモードのとき、例えば、フェイスモードのときは、吹出ノズル25から吹き出す清浄ガスを吹出流量もしくはガス濃度のいずれか一方が大となるように清浄ガス供給装置本体21を制御することにより、乗員の顔面近傍での清浄ガスの拡散が減少することで乗員への清浄ガスの到達性が低下することを防止できる。
また、清浄ガス供給装置本体21は、車室内空気を導いて溶解、拡散、離脱させて酸素を富化する酸素富化膜211、および酸素富化膜211を介して導かれた車室内空気に圧力差を与える真空ポンプ212から構成することにより、車両では乗員の呼吸作用により酸素濃度が減少して快適さが徐々に失われるが、効率的に清浄ガス供給装置本体21を作動させることで乗員の疲労回復や眠気防止に効果がある。さらに、清浄ガス供給装置本体21の構造が簡素に構成できることで小型軽量化が図れることで車両用に好適である。
(第2実施形態)
以上の第1実施形態では、空調ユニット10の空調作動モードのうち、吹出モードおよび送風量モードに基づいて清浄ガス供給装置20を制御するように構成したが、これに限らず、空調ユニット10に導かれる車室外空気もしくは車室内空気のいずれかを選択する送風ユニット11の内外気モードに基づいて制御させても良い。
これは、車室内空気が空調ユニット10に導かれる内気モードの場合には、車室外空気が導かれる外気モードに比べて、車室内において、車両後方から車両前方に向けた気流が発生するため乗員の顔面近傍での気流が異なる。そこで、内気モードの時は、例えば、バイレベルモード、フットモードにおいて真空ポンプ212の回転数を図5に示す設定値よりも高めとなる図6に示すような設定値の回転数となるように制御しても良い。
これによれば、空調ユニット10の内外気モードで車室内の気流が異なるが、この内外気モードに基づいて清浄ガス供給装置本体21を制御することにより、第1実施形態と同じように乗員の顔面近傍での清浄ガスの拡散が減少することで乗員への清浄ガスの到達性が低下することを防止できる。
(他の実施形態)
以上の実施形態では、清浄ガス供給装置20の吹出ノズル25を清浄ガスが乗員の顔面近傍に向けて吹き出すように乗員席に設けたが、これに限らず、図7に示すように、乗員席近傍の車両の内装材である天井部に設けても良い。また、吹出ノズル25を天井部のほかに、ピラー、ドア部、インストルメントパネル、ハンドル、ルームミラーなどのいずれかの乗員席近傍に設けても良い。
また、以上の実施形態では、車両用空調装置の空調作動モードのうち、吹出モード、送風量モード、内外気モードのいずれか一つに基づいて清浄ガス供給装置本体21を制御するように構成したが、この他に、車両に設けられた吹出口の吹出方向に基づいて清浄ガス供給装置本体21を制御しても良い。例えば、吹出口の可変ルーバが乗員に向いているか否かを検知し、乗員に向けられていることを検知したときに、吹出ノズル25から吹き出す清浄ガスを吹出流量もしくはガス濃度のいずれか一方が大となるように真空ポンプ212の回転数を制御すればよい。
さらに、車両用空調装置の空調作動モードのほかに、乗員の着座位置に基づいて清浄ガス供給装置本体21を制御しても良い。この場合には、乗員が着座するシート位置と空調風が吹き出される吹出口との間隔を検出するシート位置検出手段を設けて、例えば、シート位置が車両前方にあるときは、空調風の気流が大となるため、吹出ノズル25から吹き出す清浄ガスを吹出流量もしくはガス濃度のいずれか一方が大となるように真空ポンプ212の回転数を制御すればよい。これにより、以上の実施形態と同様の効果を奏する。
また、以上の実施形態では、清浄ガス供給装置本体21は、車室内空気を導いて溶解、拡散、離脱させて酸素を富化する酸素富化膜211、および酸素富化膜211を介して導かれた車室内空気に圧力差を与える真空ポンプ212から構成させて清浄ガスとして高濃度の酸素を生成させたが、これに限らず、ガス分離膜と加圧ポンプと組み合わせてガス分離膜による加圧濾過によりガスを分離する膜分離方式の清浄ガス供給装置や吸着剤に対する吸着速の違いを利用してガスを分離するPSA(Pressure Swing Adsorption)式の清浄ガス供給装置でも良い。
さらに、以上のガスを分離して酸素を富化する方式の他に、酸素を含む化学物質に水と反応させて酸素を生成する化学反応ガス発生装置または酸素ボンベなどで車室内空気に生成した酸素を付与する清浄ガス供給装置20でも良い。これによれば、酸素を富化する方式に比べて、例えば、車両用空調装置が内気モードで作動していると車室内空気の酸素濃度が徐々に低下するが、酸素を付与させて生成した清浄ガスを吹出ノズル25に供給する装置であれば、酸素濃度低下を防止することができる。
本発明の第1実施形態における空調ユニット10を搭載する車両に別体の清浄ガス供給装置20を構成した車両用空調装置の全体構成を示す模式図である。 本発明の第1実施形態における清浄ガス供給装置本体21の構成を示す模式図である。 (a)、(b)および(c)は空調ユニット10の各種吹出モードにおける乗員への空調風の吹出方向を示す説明図である。 本発明の第1実施形態における流量制御プログラムの制御処理を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態の変形例における吹出モードと送風量モードとの関係から求めた真空ポンプ212の設定値を示す特性図である。 本発明の第2実施形態の変形例における吹出モードと送風量モードとの関係から求めた真空ポンプ212の設定値を示す特性図である。 他の実施形態における空調ユニット10を搭載する車両に別体の清浄ガス供給装置20を構成した車両用空調装置の全体構成を示す模式図である。
符号の説明
10…空調ユニット
20…清浄ガス供給装置
25…吹出ノズル
211…酸素富化膜
212…真空ポンプ(空気ポンプ手段)

Claims (6)

  1. 車室内に搭載され、車室外空気もしくは車室内空気を導いて空調された空調風を空調作動モードに基づいて、車室内に設けられた複数の吹出口に向けて吹出制御する空調ユニット(10)を備える車両用空調装置において、
    前記空調ユニット(10)と別体に構成され、運転者もしくは同乗者に向けて清浄ガスを吹き出す吹出ノズル(25)を有し、車室内空気を導いて清浄ガスを生成して前記吹出ノズル(25)に清浄ガスを供給する清浄ガス供給装置(20)が車両に搭載され、
    前記清浄ガス供給装置(20)は、前記空調ユニット(10)の前記空調作動モードに基づいて、前記吹出ノズル(25)から乗員に向けて吹き出される清浄ガスの少なくとも吹出流量もしくはガス濃度のいずれか一方を制御することを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記空調作動モードは、乗員の上半身に向けて空調風を吹き出すフェイスモード、乗員の上半身と乗員の足元とに向けて空調風を吹き出すバイレベルモードおよび乗員の足元に向けて空調風を吹き出すフットモードからなる吹出モードと、前記吹出口から吹き出される空調風の送風量モードと、前記吹出口から乗員に向けて吹き出される空調風の吹出方向モードと、前記空調ユニット(10)に導かれる車室外空気もしくは車室内空気のいずれかを選択する内外気モードとから構成され、
    前記清浄ガス供給装置(20)は、前記空調ユニット(10)の前記空調作動モードのうちいずれか一つに基づいて、前記吹出ノズル(25)から乗員に向けて吹き出される清浄ガスの少なくとも吹出流量もしくはガス濃度のいずれか一方を制御することを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記空調作動モードは、乗員の上半身に向けて空調風を吹き出すフェイスモード、乗員の上半身と乗員の足元とに向けて空調風を吹き出すバイレベルモードおよび乗員の足元に向けて空調風を吹き出すフットモードからなる吹出モードと、前記吹出口から吹き出される空調風の送風量モードと、前記吹出口から乗員に向けて吹き出される空調風の吹出方向モードと、前記空調ユニット(10)に導かれる車室外空気もしくは車室内空気のいずれかを選択する内外気モードとから構成され、
    前記清浄ガス供給装置(20)は、前記空調ユニット(10)の前記空調作動モードのうちいずれか一つと乗員の着座位置とに基づいて、前記吹出ノズル(25)から乗員に向けて吹き出される清浄ガスの少なくとも吹出流量もしくはガス濃度のいずれか一方を制御することを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  4. 前記清浄ガス供給装置(20)は、前記吹出ノズル(25)から吹き出される清浄ガスの乗員の顔面近傍で受ける気流が前記吹出口から吹き出される空調風の同気流よりも小さいときに、前記吹出ノズル(25)から吹き出される清浄ガスの少なくとも吹出流量もしくはガス濃度のいずれか一方を大きくなるように制御することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の車両用空調装置。
  5. 前記清浄ガス供給装置(20)は、車室内空気を導いて酸素を富化もしくは車室内空気に酸素を付与させて前記吹出ノズル(25)に生成した清浄ガスを供給する装置であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の車両用空調装置。
  6. 前記清浄ガス供給装置(20)は、車室内空気を導いて溶解、拡散、離脱させて酸素を富化する酸素富化膜(211)、および前記酸素富化膜(211)を介して導かれた車室内空気に圧力差を与える空気ポンプ手段(212)から構成することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の車両用空調装置。
JP2004153689A 2004-05-24 2004-05-24 車両用空調装置 Expired - Fee Related JP4396392B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004153689A JP4396392B2 (ja) 2004-05-24 2004-05-24 車両用空調装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004153689A JP4396392B2 (ja) 2004-05-24 2004-05-24 車両用空調装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005335439A true JP2005335439A (ja) 2005-12-08
JP4396392B2 JP4396392B2 (ja) 2010-01-13

Family

ID=35489492

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004153689A Expired - Fee Related JP4396392B2 (ja) 2004-05-24 2004-05-24 車両用空調装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4396392B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019098873A (ja) * 2017-11-30 2019-06-24 本田技研工業株式会社 車両用空気浄化装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6343816A (ja) * 1986-08-11 1988-02-24 Mazda Motor Corp 車両の空調装置
JPH06171353A (ja) * 1992-12-08 1994-06-21 Nippondenso Co Ltd 車両用空気調和装置
JP2001260646A (ja) * 2000-03-14 2001-09-26 Denso Corp 車両用空気清浄装置
JP2005112119A (ja) * 2003-10-07 2005-04-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 酸素富化機

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6343816A (ja) * 1986-08-11 1988-02-24 Mazda Motor Corp 車両の空調装置
JPH06171353A (ja) * 1992-12-08 1994-06-21 Nippondenso Co Ltd 車両用空気調和装置
JP2001260646A (ja) * 2000-03-14 2001-09-26 Denso Corp 車両用空気清浄装置
JP2005112119A (ja) * 2003-10-07 2005-04-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 酸素富化機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019098873A (ja) * 2017-11-30 2019-06-24 本田技研工業株式会社 車両用空気浄化装置
US10898850B2 (en) 2017-11-30 2021-01-26 Honda Motor Co., Ltd. Air purification device for vehicle

Also Published As

Publication number Publication date
JP4396392B2 (ja) 2010-01-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109849622B (zh) 用于车辆的空气净化装置
US20190160416A1 (en) Air purification device for vehicle
JP2008149998A (ja) 車両用空調装置
JPH06171353A (ja) 車両用空気調和装置
JP4935515B2 (ja) 車両用空調装置
JP4281627B2 (ja) 車両用空調装置
JP4396392B2 (ja) 車両用空調装置
JP2022076664A (ja) 車両用空調方法及び車両用空調システム
JP4285336B2 (ja) 車両用清浄ガス供給装置
JP2007131072A (ja) 車両用空調装置
JP2005170325A (ja) 車両用空調装置
JP4396394B2 (ja) 車両用清浄ガス供給装置
JP4396393B2 (ja) 車両用空調装置
CN205387052U (zh) 一种空调客车用的可控制新风系统
JP2007176301A (ja) 車両用空気調整装置
JP2004256077A (ja) 車両用フレッシュエア供給装置
JP2006044393A (ja) 車両用空気調整装置
JP2006151185A (ja) 車両用空調装置
JP2008273242A (ja) 車室内空気制御装置
JP2006117065A (ja) 空気調和装置の運転方法
JPH04166413A (ja) 換気兼用車内冷房装置
JP2008254636A (ja) 車両用除加湿装置
JP2019098770A (ja) 空調システム
JP2006062498A (ja) 車両用酸素富化装置
JP2009202734A (ja) 車両用空調装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060615

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081209

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090929

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091012

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121030

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees