JP2005331761A - 駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 圧電素子10とガイド部材20とを十分な強度で接着でき、信頼性の高い駆動装置を提供すること。
【解決手段】 圧電素子10の端面にガイド部材20が連結され、圧電素子10の伸縮動作に伴ってガイド部材20が移動する。ガイド部材20には移動部材30が摩擦結合されており、圧電素子10の伸び動作と縮み動作とがそれぞれ異なる速度で行われることによって、移動部材30がガイド部材20上を移動するように構成される。圧電素子10およびガイド部材20は、圧電素子10の端面と、その端面に近接する外周側面部とに塗布された接着剤8によって互いに連結される。
【選択図】図1
【解決手段】 圧電素子10の端面にガイド部材20が連結され、圧電素子10の伸縮動作に伴ってガイド部材20が移動する。ガイド部材20には移動部材30が摩擦結合されており、圧電素子10の伸び動作と縮み動作とがそれぞれ異なる速度で行われることによって、移動部材30がガイド部材20上を移動するように構成される。圧電素子10およびガイド部材20は、圧電素子10の端面と、その端面に近接する外周側面部とに塗布された接着剤8によって互いに連結される。
【選択図】図1
Description
本発明は、積層型圧電素子を利用した駆動装置に関する。
従来、圧電素子を駆動源として用いる駆動装置として、いわゆるインパクト型アクチュエータが知られている(例えば、特許文献1)。この駆動装置は、圧電素子の伸縮動作に連動するガイド部材が圧電素子の端面に固定され、ガイド部材の軸方向に沿って移動部材が摺動できるようにして、ガイド部材と移動部材とが摩擦結合された構成を有している。そして圧電素子に鋸歯状波の駆動パルスを印加してガイド部材をその軸方向に往復移動させることにより、そのガイド部材に摩擦結合された移動部材を軸方向に沿って移動させることができるようになっている。
上記のようなインパクト型アクチュエータとして構成される駆動装置においては、圧電素子の伸縮動作を確実にガイド部材に伝達するために、圧電素子の端面に塗られた接着剤によって、ガイド部材がその端面に接着結合されている。しかしながら、圧電素子は印加される駆動パルスに応答して繰り返し伸縮動作を行うため、圧電素子とガイド部材との接着部分には圧縮力と引張力とが交互に繰り返し加わることになる。そのため、駆動装置を長時間使用すると、接着部分が緩み、微少な振動が与えられた場合であっても圧電素子とガイド部材との連結が剥がれる可能性があった。
また、ガイド部材の振動によって発生する音を抑制するためには、圧電素子に対して、20乃至30kHz程度の可聴域を超えた高い周波数の鋸歯状波の駆動パルスを印加することが好ましいが、そのような高周波パルスを印加して駆動させると、圧電素子とガイド部材との接着部分がさらに剥がれやすくなるという問題があった。
さらに、駆動装置を小型化すると、圧電素子とガイド部材とを接着する圧電素子の端面の面積、すなわち接着面積が小さくなり、十分な強度で圧電素子とガイド部材とを接着することが困難になり、圧電素子とガイド部材とが剥がれる可能性がより高くなっていた。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、圧電素子とガイド部材とを十分な強度で接着でき、長期間の使用によっても圧電素子とガイド部材とが安定した接着結合を継続し、信頼性のある駆動装置を提供することを、その目的とするものである。
本発明にかかる駆動装置は、伸縮方向に略垂直な端面を有する積層型圧電素子と、前記端面に連結されて前記伸縮方向に延設され、前記積層型圧電素子の伸縮動作に伴って前記伸縮方向に移動するガイド部材と、前記ガイド部材に摩擦結合されており、前記積層型圧電素子の伸び動作と縮み動作とがそれぞれ異なる速度で行われることによって、前記ガイド部材上を移動する移動部材と、を備え、前記積層型圧電素子および前記ガイド部材が、前記積層型圧電素子における前記端面と、前記端面に近接する外周側面部とに塗布された接着剤によって互いに連結されることを特徴とするものである。
また、前記積層型圧電素子の端部には、伸縮動作を行わない不活性部が形成され、前記接着剤が前記不活性部の端面と側面とに塗布されることが好ましい。
また、前記側面で前記接着剤が塗られる部分の前記端面からの長さが、前記不活性部の側面の長さよりも短いことが、より好ましい。
また、前記ガイド部材の質量をm[kg]、前記移動部材の質量をM[kg]、前記積層型圧電素子が伸縮動作するときの前記ガイド部材の最大加速度をα[m/s2]、前記積層型圧電素子の端面の一辺の長さをd[mm]、前記接着剤の単位面積あたりの引張強度をP[N/mm2]、および、前記接着剤の単位面積あたりのせん断強度をF[N/mm2]とした場合、前記側面で前記接着剤が塗られる部分の前記端面からの長さX[mm]が、X>((m+M)α−d2P)/4dFの条件を満たすことが、より好ましい。
また、上記の駆動装置において、前記積層型圧電素子の他方端面を固定するための固定部材をさらに備え、前記積層型圧電素子および前記固定部材が、前記積層型圧電素子における前記他方端面と、前記他方端面に近接する外周側面部とに塗布された接着剤によって互いに連結されることが、より好ましい。
本発明によれば、圧電素子とガイド部材とを接着する接着面積が増加するとともに、複数の異なる方向を向いた接着面(すなわち、法線方向が異なる接着面)を有することになるので、圧電素子とガイド部材との接着強度が増し、信頼性のある駆動装置を実現できる。
以下、本発明に係る駆動装置を、デジタルカメラ等の撮像装置においてレンズ駆動を行う駆動機構に適用した実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、そのレンズ駆動装置1の一例を示す図である。レンズ駆動装置1は、駆動源となる圧電素子10と、その圧電素子10に連結されるとともに、レンズ鏡筒(本体部分)から延設された支持部材3a,3bによって光軸Lと平行に移動可能に支持されたロッド状のガイド部材20と、このガイド部材20に対して摩擦結合される移動部材30とを備えたインパクト型アクチュエータとして構成される。
図2は圧電素子10の構造を示す斜視図である。図2に示すように、圧電素子10は、圧電材料11と電極12とが交互に積み重ねられた積層構造を有しており、電極12に対して電圧が印加されることにより、2つの電極12の間に挟まれた圧電材料11が伸縮するようになっている。このような構造の圧電素子10は、一般に積層型圧電素子と呼ばれ、積層された複数の圧電材料11に対して電圧が印加されることにより、圧電素子10は全体としてZ軸方向に沿って伸縮する。
また、図2に示す圧電素子10では、積層構造の上端面および下端面に電極12が設けられていない。そのため、本実施形態の圧電素子10は、大きく2つの領域13,14に分けられる。領域14は、その領域の両端に電極12が配置されているので、圧電素子10に対して電圧供給がなされることによって伸縮動作を行う活性部となる。また、圧電素子10の両端に位置する領域13は、電極12によって挟まれた領域ではないので、圧電素子10に対して電圧供給がなされたとしても伸縮動作を行わない不活性部となる。このように本実施形態における圧電素子10は、伸縮方向の両端に不活性部13が形成され、不活性部13に挟まれた中央部分に伸縮動作を行う活性部14が配置された構造となっている。
なお、本実施形態においては、圧電素子10が、その伸縮方向に垂直な端面を有しており、その端面の形状が正方形である場合を例示している。ただし、これに限定されるものではなく、端面の形状が正方形以外の四角形であってもよいし、また円形等の他の形状であっても構わない。
図1に戻り、上記のような圧電素子10の一端側は、レンズ鏡筒から延設された光軸Lに垂直な固定部材2に接着固定され、圧電素子10の他端側には上述のようにガイド部材20が接着固定される。圧電素子10と固定部材2、または圧電素子10とガイド部材20を互いに接着するための接着剤8には、例えばエポキシ系樹脂を含有する接着剤が使用される。
これにより、圧電素子10が伸縮動作を行う方向は、光軸Lに平行な方向となり、圧電素子10の一端側が固定されることから、その伸縮動作は他端側に接着固定されたガイド部材20に伝達され、ガイド部材20が圧電素子10の伸縮動作に連動した動作を行うようになる。このとき、伸縮方向に延設されたガイド部材20は光軸Lと平行に移動する。
移動部材30は、レンズ6を支持するレンズ支持枠31を有し、レンズ支持枠31の上部にはガイド部材20と結合するための結合部32が形成される。結合部32には、光軸Lに平行な貫通孔33が形成されており、その貫通孔33にはガイド部材20が緩挿される。また結合部32の中央上部には切り欠き部34が形成され、切り欠き部34においてはガイド部材20の上半分程度が露呈するようになっている。この切り欠き部34には、ガイド部材20の上半分程度に当接するパッド35が嵌挿されており、パッド35にはバネ36によりガイド部材20に当接する下向きの付勢力が与えられている。このような構成により、移動部材30とガイド部材20とは、バネ36の付勢力により圧接され、互いに摩擦結合された状態になる。
駆動回路4は電線5介して圧電素子10の各電極12に接続されており、圧電素子10に対して駆動パルスを供給するものである。すなわち、駆動回路4は、圧電素子10に駆動パルスを与えることによって伸縮動作を行わせ、ガイド部材20に摩擦結合された移動部材30を光軸Lに沿った方向に移動させることで、レンズ6の移動を実現するものである。
例えば駆動回路4は、鋸歯状波の駆動パルスを発振する公知の発振回路で実現される。このとき、鋸歯状波の駆動パルスの周波数を、20乃至30kHz程度の可聴域を超えた高い周波数に設定することにより、駆動時の振動周波数が可聴域を外れ、人間の耳に聞こえる振動音を低減できるという点で有効である。ただし、それに限定されるものではなく、任意の周波数の駆動パルスを利用できることは勿論である。
次に、上記のようなレンズ駆動装置1の動作について説明する。図3は、駆動回路4が圧電素子10に与える駆動パルスの一例を示す図である。駆動回路4からは、図3に示すように緩やかな立ち上がり部111と、急峻な立ち下がり部112とが所定周期で繰り返される鋸歯状波の駆動パルスが圧電素子10に与えられる。これにより、圧電素子10は図4(a)〜(c)に示すように動作する。なお、はじめに圧電素子10は図4(a)に示す状態にあるとする。
圧電素子10に印加される鋸歯状波駆動パルスの緩やかな立ち上がり部111では、圧電素子10は緩やかにその厚み方向(Z方向)に伸び、図4(b)に示す状態に変位する。このとき、圧電素子10に接着結合しているガイド部材20は、圧電素子10の伸び動作に連動してZ方向に緩やかに移動する。また、ガイド部材20に摩擦結合している移動部材30は、その摩擦結合力によってガイド部材20と一体的に移動する。
次に、圧電素子10に印加される鋸歯状波駆動パルスの急峻な立ち下がり部112では、圧電素子10は急速にその厚み方向(−Z方向)に縮み、図4(c)に示す状態に変位する。このとき、圧電素子10に接着結合しているガイド部材20は、圧電素子10の縮み動作に連動して−Z方向に急速に移動する。これに対し、ガイド部材20に摩擦結合している移動部材30は、慣性力が摩擦結合力に打ち勝ってその位置に留まることになる。つまり、移動部材30の位置は、圧電素子10の急速な動作によっては変化しないのである。この結果、図4(a)の初期状態と比較すると、移動部材30は、ガイド部材20に沿ってΔZだけ移動することになる。
そして圧電素子10に対して上記のような鋸歯状波駆動パルスを連続的に印加することによって、移動部材30はガイド部材20に沿って、Z方向に連続的に移動することになる。
なお、移動部材30を図4とは逆の方向に移動させるためには、圧電素子10に印加する鋸歯状波駆動パルスの波形を変えればよい。すなわち、急峻な立ち上がり部と緩やかな立ち下がり部とが繰り返される鋸歯状波駆動パルスを圧電素子10に印加すれば、移動部材30の逆方向への移動が実現される。
次に、圧電素子10とガイド部材20との接着結合部の構造について説明する。図5は圧電素子10とガイド部材20との接着結合部を拡大して示す断面図である。図5に示すように、接着剤8は、圧電素子10の端面だけでなく、圧電素子10の側面部で端面に近接した部分にも塗布される。そして圧電素子10の端面とガイド部材20の端面とが互いに対向するように設置され、圧電素子10の端面および側面に塗布された接着剤8によって圧電素子10とガイド部材20とが互いに連結固定される。
このように本実施形態では、接着結合に寄与する面が、圧電素子10の端面に加えて、側面まで広げられた状態となっており、接着剤8によって接着される面積が従来よりも大きくなっている。そして圧電素子10の端面に付けられた接着剤と、圧電素子10の側面に付けられた接着剤とは互いに接着面の法線方向が異なるので、接着結合部の結合強度が増し、Z軸方向についての引張力および圧縮力に対して十分な強度が得られるだけでなく、Z軸方向に垂直な力である曲げ力などに対しても十分な強度を得ることができるようになる。
つまり、従来のように、圧電素子の端面のみに塗布された接着剤で、圧電素子とガイド部材との接着結合を行う場合、Z軸方向に平行な力(引張力や圧縮力)および垂直な力(曲げ力)の一方に対しては比較的結合力が弱くなる構造であったのに対し、本実施形態の接着結合によれば、異なる向きの接着面に対して接着剤が塗布されることから、Z軸方向に平行な力(引張力や圧縮力)および垂直な力(曲げ力)の双方に対して高い結合力が達成されることになる。
したがって、本実施形態における圧電素子10とガイド部材20の接着結合は、Z軸方向に平行な引張力や圧縮力に対して十分な強度を有しているので、上記の鋸歯状波駆動パルスを連続的に印加して圧電素子10の伸縮動作を繰り返し行う場合であっても、圧電素子10とガイド部材20とが剥がれる可能性は低いものとなっている。その結果、レンズ駆動装置1を適切に使用できる期間も長くなり、製品寿命を延ばすことができる。
また、本実施形態における圧電素子10とガイド部材20の接着結合は、Z軸方向に垂直な曲げ力などに対しても十分な強度を有しているので、例えば外部から衝撃が与えられた場合であっても、その接着結合部が剥がれる可能性は低いものとなっている。
図5に示すように、圧電素子10の側面で接着剤8が塗られる部分の、圧電素子10の端面からの長さをX[mm]とすると、そのXの長さは、十分な結合強度が得られるような長さに決定される。
また、圧電素子10の側面に塗られる接着剤8は、不活性部13を超えて活性部14の一部にまで塗られるようにしてもよい。ただし、活性部14は駆動パルスに応じて伸縮動作を行うため、その活性部14に接着剤8が塗られていると、伸縮量が減少したり、伸縮動作によって接着剤8が剥がれる可能性がある。それため、圧電素子10の側面に塗られる接着剤8は、不活性部13を超えないように塗られることが好ましい。
また、不活性部13を超えないように接着剤8を塗布する場合でも、不活性部13の全てが接着剤8で覆われる必要はない。
ここでガイド部材20の質量をm[kg]、移動部材30の質量をM[kg]、圧電素子10が伸縮動作するときのガイド部材20の最大加速度をα[m/s2]、圧電素子10の端面の一辺の長さをd[mm]、接着剤8の単位面積あたりの引張強度をP[N/mm2]、および、接着剤8の単位面積あたりのせん断強度をF[N/mm2]とした場合であって、駆動のみを考慮した場合、上記Xの長さは、
X>((m+M)α−d2P)/4dF …(条件1)
の条件を満たすことにより、十分な結合強度が得られるようになる。
X>((m+M)α−d2P)/4dF …(条件1)
の条件を満たすことにより、十分な結合強度が得られるようになる。
例えば、m=0.00005kg、M=0.025kg、α=1500m/s2、d=1.5mm、P=15N/mm2、F=15N/mm2の場合となる場合、上記条件1より、X>0.0425mmを満たすようにして圧電素子10の側面に接着剤8を塗布することにより、十分な強度が得られる。
また、駆動以外の他の要素をさらに考慮すると、上記条件1はさらに厳しい条件になり、Xの値はさらに大きな値に変わることになる。
上記においては圧電素子10とガイド部材20との接着結合において圧電素子10の側面部にまで接着剤8を塗布することにより、接着結合部の結合強度を向上させることを説明したが、同様の接着手法によって、圧電素子10と固定部材2との結合強度を向上させることもできる。
以上のように、本実施形態においては、圧電素子10およびガイド部材20が、圧電素子10における端面と、その端面に近接する外周側面部とに塗布された接着剤8によって互いに連結された構造となっている。したがって、圧電素子10とガイド部材20との結合部に対して異なる方向の力が加わっても、簡単には剥がれない接着構造となっている。よって、圧電素子10とガイド部材20とを十分な強度で接着でき、長期間使用しても圧電素子10とガイド部材20との安定した接着結合が継続されるとともに、外部からの衝撃等にも強く、信頼性の高い駆動装置が実現される。
また、圧電素子10の端部には、伸縮動作を行わない不活性部13が形成されており、接着剤8がその不活性部13の端面と側面とに塗布されるので、特に不活性部13の側面に塗られる接着剤8によって接着強度の強化が図られている。また、圧電素子10の側面で接着剤8が塗られる部分の端面からの長さXが、不活性部13の側面の長さよりも短くなると、伸縮動作を行う活性部13に接着剤8が塗られることはなく、伸縮量の減少等の問題が解消されことになる。
また、圧電素子10および固定部材2もまた、圧電素子10の端面と、その端面に近接する外周側面部とに塗布された接着剤8によって互いに連結されるので、圧電素子10は固定部材2とも十分な強度で接着結合されている。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、その他種々の変形した態様で実現されても構わない。
例えば、上記実施形態においては、本発明に係る駆動装置が、レンズ駆動機構として実現される場合を例示したが、本発明はそれに限定されるものではなく、レンズ以外の物体を移動させる駆動装置であっても構わない。
1 駆動装置
2 固定部材
8 接着剤
10 圧電素子
13 不活性部
14 活性部
20 ガイド部材
30 移動部材
2 固定部材
8 接着剤
10 圧電素子
13 不活性部
14 活性部
20 ガイド部材
30 移動部材
Claims (5)
- 伸縮方向に略垂直な端面を有する積層型圧電素子と、
前記端面に連結されて前記伸縮方向に延設され、前記積層型圧電素子の伸縮動作に伴って前記伸縮方向に移動するガイド部材と、
前記ガイド部材に摩擦結合されており、前記積層型圧電素子の伸び動作と縮み動作とがそれぞれ異なる速度で行われることによって、前記ガイド部材上を移動する移動部材と、
を備え、
前記積層型圧電素子および前記ガイド部材は、前記積層型圧電素子における前記端面と、前記端面に近接する外周側面部とに塗布された接着剤によって互いに連結されることを特徴とする駆動装置。 - 請求項1に記載の駆動装置において、
前記積層型圧電素子の端部には、伸縮動作を行わない不活性部が形成され、前記接着剤が前記不活性部の端面と側面とに塗布されることを特徴とする駆動装置。 - 請求項2に記載の駆動装置において、
前記側面で前記接着剤が塗られる部分の前記端面からの長さが、前記不活性部の側面の長さよりも短いことを特徴とする駆動装置。 - 請求項3に記載の駆動装置において、
前記ガイド部材の質量をm[kg]、前記移動部材の質量をM[kg]、前記積層型圧電素子が伸縮動作するときの前記ガイド部材の最大加速度をα[m/s2]、前記積層型圧電素子の端面の一辺の長さをd[mm]、前記接着剤の単位面積あたりの引張強度をP[N/mm2]、および、前記接着剤の単位面積あたりのせん断強度をF[N/mm2]とした場合、前記側面で前記接着剤が塗られる部分の前記端面からの長さX[mm]が、
X>((m+M)α−d2P)/4dF
の条件を満たすことを特徴とする駆動装置。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載の駆動装置において、
前記積層型圧電素子の他方端面を固定するための固定部材をさらに備え、
前記積層型圧電素子および前記固定部材は、前記積層型圧電素子における前記他方端面と、前記他方端面に近接する外周側面部とに塗布された接着剤によって互いに連結されることを特徴とする駆動装置。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007181384A (ja) * | 2005-12-28 | 2007-07-12 | Taiyo Yuden Co Ltd | 駆動装置及び駆動素子 |
JP2007286225A (ja) * | 2006-04-14 | 2007-11-01 | Konica Minolta Opto Inc | レンズ鏡胴及び撮像装置 |
EP1976038A1 (en) * | 2007-03-26 | 2008-10-01 | Mitsumi Electric Co., Ltd. | Bonding method for laminated piezoelectric element |
-
2004
- 2004-05-20 JP JP2004150706A patent/JP2005331761A/ja active Pending
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