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JP2005316257A - 画像形成装置及び無端状ベルト - Google Patents

画像形成装置及び無端状ベルト Download PDF

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JP2005316257A
JP2005316257A JP2004135763A JP2004135763A JP2005316257A JP 2005316257 A JP2005316257 A JP 2005316257A JP 2004135763 A JP2004135763 A JP 2004135763A JP 2004135763 A JP2004135763 A JP 2004135763A JP 2005316257 A JP2005316257 A JP 2005316257A
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Katsunori Kikuchihara
克則 菊地原
Takashi Kawabata
隆 川端
Keiji Yamamoto
啓司 山本
Satoru Torimaru
悟 鳥丸
Masaaki Takahashi
政明 高橋
Kiyotoshi Kanayama
清俊 金山
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

【課題】 ベルトウォーク量を所定範囲内に抑えることでベルトウォークに起因する不具合をより確実に防止できる画像形成装置及び無端状ベルトを提供する。
【解決手段】 二次転写搬送ベルト21の両端部の内周面21aにゴム部材61が接着剤で接着され、さらにゴム部材61にゴム部材62が重ねられるように接着剤で接着されている。駆動ロール22のリブ60は、内周面21aからの高さHを0.9mm以上としている。リブ70は、リブ60と同じ構造に形成されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらの複合機等の電子写真方式を用いた画像形成装置及び無端状ベルトに関するものである。
電子写真方式を利用したプリンタや複写機等の画像形成装置では、有機感光体等からなる像担持体の表面に公知の電子写真プロセスにより形成した静電潜像をトナー像担持体に現像し、次いでこのトナー像を転写装置により記録媒体(用紙など)に静電的に転写した後、例えば加熱定着機構によりトナー像を記録媒体に定着させることにより画像形成が行われる。
トナー像を記録媒体に転写する転写装置では、駆動ロールを含む複数のロールに回転自在に張架された弾性ベルトからなる無端の転写搬送ベルトを備えている場合がある。この転写搬送ベルトは、トナー像担持体のトナー像を記録媒体に転写するとともに、加熱定着機構に記録媒体を搬送するための部材である。
画像形成装置における転写搬送ベルトの走行は、転写搬送ベルトの内側に挿入される複数のロールの回転により行なわれるが、ロールの平行度等の不均一性の問題から、転写搬送ベルトがロールの軸方向に位置ずれしてしまう(ベルトウォーク)。
この駆動時にベルトウォークが生じると、ベルトにシワが寄って画像に歪みが生じたり、転写搬送ベルト自身が破損したりすることも懸念される。
従来から、このようなベルトウォークを抑えるべく、例えば転写搬送ベルトの内周面に寄り止めテープを貼り付ける技術や、転写搬送ベルトの内周面に、ロール軸方向両端部が転写搬送ベルトの中央部よりも厚く形成したリブを設け、このリブによってベルトウォークを抑える技術などが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−117377号公報(第10頁、図5)
しかしながら、ベルトウォーク量がある一定範囲内であれば実用上問題ないと考えられ、また、各種の実験等によれば、ベルトウォーク量はリブの材質や高さ(厚さ)によって大きく異なり、それらには適正な範囲があることがわかった。
また、一般的にベルトに寄り止めテープやリブ等の別部材を接着して設けるときには、ベルトや別部材に耐久性の問題があると考えられる。そのために、従来では、転写搬送ベルトの内周面に設けた寄り止めテープやリブを糸で縫い合わせて補強して耐久性を向上する方法が提案されているが、十分な効果を得るまでには至っていない。
本発明は、以上のような技術的課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、ベルトウォーク量を所定範囲内に抑えることでベルトウォークに起因する不具合をより確実に防止できる画像形成装置を提供することにある。
また、別の目的は、リブの剥がれやベルトの亀裂等が発生しにくい耐久性に優れた無端状ベルトを提供することにある。
かかる目的のもと、本発明が適用される画像形成装置は、トナー像が担持される担持体と、アスカーC硬度が20°以上のゴム材からなる転写ロールを含む複数のロールに張架され、担持体に担持されたトナー像を記録材に対して転写せしめる転写ベルトと、転写ベルトの内周面の端部に設けられ、転写ベルトの内周面からの高さが0.9mm以上の帯状リブを形成しているゴム部材とを含む。
ゴム部材が接着剤で複数積み重ねられて帯状リブを形成し、ゴム部材は線状部材からなり、かつ、線状部材の両端部を互いに接合してなるシーム部を有し、ゴム部材は、隣り合うゴム部材のシーム部の位置が互いにずれるように配置されていることを特徴とすることができる。また、ゴム部材はシームレスのリング形状であることを特徴とすることができる。
ここで、ゴム部材は、転写ベルトと同材質のクロロプレンゴムからなることを特徴とすることができ、また、転写ベルトはクロロプレンゴムからなり、ゴム部材はウレタンゴムからなることを特徴とすることもできる。
他の観点から捉えると、本発明が適用される無端状ベルトは、無端状でゴム製のベルト本体と、ベルト本体の内周面の端部に設けられ、ベルト本体の内周面からの高さが0.9mm以上となるように複数の帯状ゴム部材を積み重ねて形成された帯状リブとを含む。
各帯状ゴム部材は線状部材からなり、かつ線状部材の両端面を互いに接合してなるシーム部を有し、複数の帯状ゴム部材は、隣り合う帯状ゴム部材のシーム部の位置が互いにずれるように配置されていることを特徴とすることができる。また、各帯状ゴム部材は線状部材からなり、かつ線状部材の両端部をのり代をもって互いに接合してなるシーム部を有し、複数の帯状ゴム部材は、隣り合う帯状ゴム部材のシーム部の位置が互いにずれるように配置されていることを特徴とすることができる。また、アスカーC硬度が20°以上のゴム材からなるロールを含む複数のロールに張架して用いられることを特徴とすることができる。
本発明によれば、画像形成装置において、リブの材質や高さ寸法を適正範囲にすることにより、ベルトウォーク量を所定範囲内に抑えることができ、ベルトウォークに起因する不具合をより確実に防止することが可能となる。また、無端状ベルトにおいて、リブを設けたベルトの剛性を向上させることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る画像形成装置を示す概略構成図である。同図に示す画像形成装置は、所謂タンデム型の画像形成装置であって、例えば電子写真方式にて各色成分のトナー像が形成される複数の画像形成ユニット10(10Y,10M,10C,10K)と、各画像形成ユニット10にて形成された各色成分トナー像を順次転写(一次転写)して保持させる中間転写ベルト(トナー像の担持体)15と、中間転写ベルト15上に転写された重ね画像を転写材としての用紙Pに一括転写(二次転写)させる二次転写装置20と、二次転写された画像を用紙P上に定着させる定着装置30とを備えている。また、各装置(各部)の動作を制御する制御部40を有している。
本実施の形態において、各画像形成ユニット10(10Y,10M,10C,10K)は、矢印A方向に回転する感光体ドラム11の周囲に、これらの感光体ドラム11が帯電される帯電器12と、感光体ドラム11上に静電潜像が書込まれるレーザ露光器13(図中露光ビームを符号Bmで示す)と、各色成分トナーが収容されて感光体ドラム11上の静電潜像をトナーにより可視像化する現像装置14と、感光体ドラム11上に形成された各色成分トナー像を中間転写ベルト15に転写する一次転写ロール16と、感光体ドラム11上の残留トナーが除去されるドラムクリーナ17等との電子写真用デバイスが順次配設されている。これらの画像形成ユニット10は、中間転写ベルト15の上流側から、イエロー(Y色)、マゼンタ(M色)、シアン(C色)、黒(K色)の順に配置されている。
また、中間転写体である中間転写ベルト15は、ポリイミドあるいはポリアミド等の樹脂にカーボンブラック等の導電剤を適当量含有させたものが用いられ、その体積抵抗率が10〜1014Ω・cmとなるように形成されており、その厚みは例えば0.1mm程度のフィルム状の無端ベルトで構成されている。中間転写ベルト15は、各種ロールによって図に示すB方向に所定の速度で循環駆動(回動)可能に構成されている。この各種ロールとして、図示しないモータにより駆動されて中間転写ベルト15を回動させる駆動ロール31と、中間転写ベルト15に対して一定の張力を与えると共に中間転写ベルト15の蛇行を防止する機能を備えたテンションロール32と、中間転写ベルト15を支持し、一定の張力を与える従動ロール35と、二次転写する部分に設けられたバックアップロール28とを有している。
各感光体ドラム11に対向して設けられたIBTモジュール18において、略直線状に延びる中間転写ベルト15の内側に設けられる各一次転写ロール16には、トナーの帯電極性と逆極性の電圧が印加されるようになっている。これにより、各々の感光体ドラム11上のトナー像が中間転写ベルト15に順次、静電吸引され、中間転写ベルト15上に重ねトナー像が形成されるようになっている。
二次転写装置20は、中間転写ベルト15のトナー像担持面側に配置される二次転写搬送ベルト(転写ベルト)21を備えている。その対向ロールとしてのバックアップロール28は、表面にカーボンを分散したEPDMとNBRのブレンドゴムのチューブで、内部はEPDMゴムからなり、その表面抵抗率が10〜1010Ω/□でロール径が28mmとなるように形成され、硬度は例えば70°(アスカーC)に設定されている。バックアップロール28は、中間転写ベルト15の裏面側に配置されて二次転写搬送ベルト21の対向電極をなし、二次転写バイアスを安定的に印加させるための金属製の給電ロール29が当接配置されている。
一方、二次転写搬送ベルト21は、例えばゴムロールからなる駆動ロール(転写ロール)22と、例えばSUSからなる金属製の従動ロール23とによって張架された、例えば体積抵抗率が10〜1010Ω・cmの半導電性の無端環状ベルトであり、100%伸張モジューラスが3.8MPaの材料が使用されている。この二次転写搬送ベルト21は、駆動ロール22によって所定の速度で搬送され、また、駆動ロール22と従動ロール23とによって所定のテンションが与えられている。
駆動ロール22は、二次転写搬送ベルト21および中間転写ベルト15を挟んでバックアップロール28に圧接配置され、二次転写搬送ベルト21上に搬送される用紙Pに対して二次転写を施すための二次転写ロールとして機能している。また、バックアップロール28と駆動ロール22との圧力状態を変えることで二次転写部材の当接状態を変えることができ、アライメント調整、画像平行度の調整を行うことができる。従動ロール23の径は、薄紙コート紙などが搬送された場合であっても二次転写搬送ベルト21に巻きつかない程度に、小さな径が採用されている。更に、二次転写搬送ベルト21には、中間転写ベルト15と当接する二次転写部の上流側近傍に、二次転写搬送ベルト21に付着した汚れを除去する導電性のファーブラシ24,25が接触配置されている。ファーブラシ24,25に隣接して回収ローラ26,27が配置されている。
また、バックアップロール28の中間転写ベルト15が回転する方向における下流側には、二次転写後の中間転写ベルト15上の残留トナーや紙粉を除去し、中間転写ベルト15の表面をクリーニングするベルトクリーナ41が接離自在に設けられている。一方、イエローの画像形成ユニット10Yの上流側には、各画像形成ユニット10における画像形成タイミングをとるための基準となる基準信号を発生する基準センサ(ホームポジションセンサ)43が配置されている。この基準センサ43は、中間転写ベルト15の裏側に設けられた所定のマークを認識して基準信号を発生し、この基準信号の認識に基づく制御部40からの指示により、各画像形成ユニット10は画像形成を開始するように構成されている。また、黒の画像形成ユニット10Kの下流側には、画質調整を行うための画像濃度センサ42が配設されている。
更に、本実施の形態では、用紙搬送系として、用紙Pを収容する用紙トレイ50と、この用紙トレイ50に集積された用紙Pを所定のタイミングで取り出して搬送するピックアップロール51と、ピックアップロール51にて繰り出された用紙Pを搬送する搬送ロール52と、搬送ロール52により搬送された用紙Pを二次転写装置20による二次転写位置へと送り込む搬送シュート53と、二次転写後の用紙Pを定着装置30へと搬送する搬送ベルト54,55と、搬送ベルト54,55間で用紙Pを案内するシュート56とを備えている。
次に、本実施の形態に係る画像形成装置の基本的な作像プロセスについて説明する。図示しない画像読取装置(IIT)や図示しないパーソナルコンピュータ(PC)等から出力される画像データは、図1に示す画像形成装置に入力される。画像形成装置では、図示しない画像処理装置(IPS)にて所定の画像処理が施された後、画像形成ユニット10等によって作像作業が実行される。画像処理装置(IPS)では、入力された反射率データに対して、シェーディング補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠消しや色編集、移動編集等の画像処理が施される。画像処理が施された画像データは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4色の色材階調データに変換され、レーザ露光器13に出力される。
レーザ露光器13では、入力された色材階調データに応じて、例えば半導体レーザから出射された露光ビームBmを画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kの各々の感光体ドラム11に照射している。画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kの感光体ドラム11では、帯電器12によって表面が帯電された後、このレーザ露光器13によって表面が走査露光され、静電潜像が形成される。形成された静電潜像は、各々の画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kにて、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー像として現像される。
画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kの感光体ドラム11上に形成されたトナー像は、各感光体ドラム11と中間転写ベルト15とが当接する一次転写部にて、中間転写ベルト15上に転写される。より具体的には、一次転写部において、一次転写ロール16にて中間転写ベルト15の基材に対しトナーの帯電極性と逆極性の電圧が付加され、未定着トナー像が中間転写ベルト15の表面に順次重ね合わせられて一次転写が行われる。このようにして一次転写された未定着トナー像は、中間転写ベルト15の回転に伴って二次転写装置20に搬送される。
一方、用紙搬送系では、画像形成のタイミングに合わせてピックアップロール51が回転し、用紙トレイ50から所定サイズの用紙Pが供給される。ピックアップロール51により供給された用紙Pは、搬送ロール52により搬送され、搬送シュート53を経て二次転写装置20に到達する。この二次転写装置20に到達する前に、搬送シュート53が、二次転写搬送ベルト21の上昇動作(アドバンス動作)に連動して上昇し、二次転写装置20への搬送路を形成している。用紙Pは一旦停止され、前述のようにしてトナー像が担持された中間転写ベルト15の移動タイミングに合わせてレジストロール(図示せず)が回転することで、用紙Pの位置とトナー像の位置との位置合わせがなされる。
二次転写装置20では、用紙Pへの二次転写のタイミングに合わせ、半導電性の二次転写搬送ベルト21および中間転写ベルト15が間に挟まれた状態にて駆動ロール22がバックアップロール28に押圧される。このとき、タイミングを合わせて搬送された用紙Pは、中間転写ベルト15と二次転写搬送ベルト21との間に挟み込まれる。かかる際に、給電ロール29にトナーの帯電極性と同極性の電圧(正規の転写バイアス)が印加されると、二次転写搬送ベルト21に対向電極として転写電界が形成され、駆動ロール22とバックアップロール28とによって押圧される二次転写位置にて、中間転写ベルト15上に担持された未定着トナー像が用紙Pに静電転写される。
その後、トナー像が静電転写された用紙Pは、二次転写搬送ベルト21によって中間転写ベルト15から剥離された状態でそのまま搬送され、二次転写搬送ベルト21の用紙搬送方向下流側に設けられた搬送ベルト54まで一定速度で搬送される。搬送ベルト54の終端まで搬送された用紙Pは、シュート56を介して搬送ベルト55に移送される。搬送ベルト55では、定着装置30における最適な搬送速度に合わせて速度を変え、用紙Pを定着装置30まで搬送する。用紙P上の未定着トナー像は、定着装置30によって熱および圧力で定着処理を受けることで用紙P上に定着され、定着画像が形成された用紙Pは、排出ロール(図示せず)によって装置の外部に排出される。一方、用紙Pへの転写が終了した後、中間転写ベルト15上に残った残留トナーは、中間転写ベルト15の回動に伴ってクリーニング部まで搬送され、ベルトクリーナ41によって中間転写ベルト15上から除去される。
次に、本実施の形態における二次転写搬送ベルト21について説明する。
図2の(a)は、二次転写搬送ベルト21を駆動ロール22に張架した状態を駆動ロール22の軸方向に沿って切断した縦断面図であり、図2の(b)と(c)は、(a)のD部の拡大図であり、図3は、駆動ロール22及び従動ロール23に張架される前の状態のリブ付き二次転写搬送ベルト21を説明するための図である。
図2の(a)に示すように、二次転写搬送ベルト21の内周面21aにリブ60,70が設けられている。このリブ60は、二次転写搬送ベルト21のC方向(駆動ロール22の軸方向)の一端部に位置し、リブ70は二次転写搬送ベルト21の他端部に位置する。リブ60,70は、全周にわたって設けられている。なお、リブ70も上述したリブ60と同じく、2枚のゴム部材が積み重ねられた状態にて形成されている。なお、リブ70はリブ60と同じ構造で形成されているため、以下リブ60の構造について説明し、リブ70の構造についての説明を省略する。
リブ60は、図2の(b)に示すように、2枚のゴム部材61,62が積み重ねられて形成されている。二次転写搬送ベルト21の内周面21aにゴム部材61が接着剤で接着され、さらにゴム部材61にゴム部材62が重ねられるように接着剤で接着されている。2枚のゴム部材61,62は、図2の(b)に示すほかに、例えば同図の(c)に示すようにゴム部材63,64を横並びにして形成されることも考えられる。
ここで、リブ60とリブ70との用紙搬送方向に直交する方向(C方向)における離間距離Sは、駆動ロール22のロール本体部22aのC方向における長さTよりも、例えば8mm大きく設定されている。すなわち、この場合には、S=T+8mmであり、二次転写搬送ベルト21のベルトウォーク量の目標値として片側で4mmを設定している。この目標値は、リブ60,70が駆動ロール22に乗り上げない範囲の値である。
次に、駆動ロール硬度とウォークとの関係について説明する。
Figure 2005316257
表1は、転写ロールとしての駆動ロール22の硬度と二次転写搬送ベルト21の駆動ロール22に対するウォークとの関係を示すグラフであり、縦軸がウォーク量(mm)、横軸が駆動ロール22のアスカーC硬度(°)である。二次転写搬送ベルト21はクロロプレンゴム製であり、ウォーク量の目標値として4mmが設定されている。
表1から明らかなように、駆動ロール22の硬度が高くなればなるほどウォーク量が少なくなり、硬度が10を超えたあたりから目標値としての4mm以下になっている。すなわち、二次転写搬送ベルト21にリブ60,70を設けても、アスカーC硬度がおよそ20°以上でないと、ベルトウォーク量を4mm以内に抑制することができない。このため、本実施の形態では、転写ロールとしての駆動ロール22は、アスカーC硬度が20°以上のゴム材からなるものを用いている。
このように、通常では、安定した転写ニップ量を確保するために、低い硬度に設定されるが、本実施の形態では、アスカーC硬度を20°以上にしてベルトウォーク量を4mm以内に抑制している。なお、アスカーC硬度70°以下でニップ量を確保することができる。
次に、リブ高さとウォークとの関係について説明する。
Figure 2005316257
表2は、二次転写搬送ベルト21のリブ60,70の高さHとウォークとの関係を示すグラフであり、縦軸がウォーク量(mm)、横軸がリブ60,70の高さH(mm)である。表2は、リブ60,70の材質として、クロロプレンゴム、ウレタンゴム(アスカーC硬度70°)、ウレタンゴム(アスカーC硬度90°)又はポリイミドを用いた場合の実験結果を示している。
表2から明らかなように、高さH(図2の(b)参照)が高くなればウォーク量を目標値の4mm以内に抑制することができる。すなわち、リブ60,70の高さとして0.9mm未満ではベルトウォーク量が目標値である4mmを超えてしまうことから、クロロプレンゴムやウレタンゴム等の弾性部材で形成したリブ60,70の高さを0.9mm以上にする必要がある。なお、ポリイミドでは、リブ高さHにかかわらず、ウォーク量は目標値の4mmであった。
ここで、二次転写搬送ベルト21はクロロプレンゴムで形成されている場合に、リブ60,70を二次転写搬送ベルト21と同材質とすることもでき、また、リブ60,70を別材質、例えばウレタンゴムとすることもできる。なお、リブ60,70を二次転写搬送ベルト21に接着する際に用いる接着剤として、セメダイン社製のスーパーXを挙げることができる。
リブ60のゴム部材61,62は、線状のゴム部材の両端部を互いに接合してなるシーム部61a,62aを有し、これにより輪状に形成されている。そして、各シーム部61a,62aは、互いにずらして配置されており、図3に示す例では、互いに約180度ずらして配置されている。このようにシーム部61a,62aをずらして配置することにより、後述する耐久テスト結果からも分かるように、脆性部分であるシーム部61a,62aを有するゴム部材61,62同士を積み上げて互いに接合することで、リブ60,70に作用する応力が分散され、シーム部61a,62aや、二次転写搬送ベルト21とゴム部材61との接合面及びゴム部材61とゴム部材62との接合面への応力が減少し、全体的に剛性が向上するものと考えられる。このようにして、シーム部61a,62aに起因したリブ60の剥がれや二次転写搬送ベルト21の亀裂を防止している。なお、リブ60が3つのゴム部材からなる場合には、例えば120度ずつずらして配置することも考えられるが、等間隔である必要はなく、シーム部がずれていることが必要となる。また、シーム部を有するゴム部材とシームレスのゴム部材とを混在させてリブ60とすることも考えられる。
リブ60のゴム部材61,62として、シームレスに形成されたもの(図示せず)を用いることも考えられる。また、シームレスのゴム部材61のみでリブを構成することも考えられる。
本実施の形態による二次転写搬送ベルト21では、張架ロールである駆動ロール22や従動ロール23の端部が、二次転写搬送ベルト21のリブ60,70に引っかかり、ベルトウォークを抑止することができ、また、リブ60,70を貼った二次転写搬送ベルト21の端部は、その中央部より伸びにくくなり、ベルトウォークを抑止することができる。
次に、二次転写搬送ベルト21及びベルトに設けたリブ60,70の耐久テストの結果を説明する。
Figure 2005316257
表3は、ベルト・ベルトリブの耐久テストとして実施例と比較例1〜4の各結果について示した表である。各例ごとにリブ材料、リブ高さH及びリブ接合方法を変えている。
表3に示すように、実施例では、図2の(b)及び図3に示す構造の二次転写搬送ベルト21を用いている。すなわち、シーム部61a,62aを有するゴム部材61,62を二次転写搬送ベルト21の内周面21aに積層してリブ60を形成し、かつ、リブ60においてシーム部61a,62aの位置を互いにずらしている。ここで、ゴム部材61,62の厚さは共に0.45mmで、リブ60の高さHが0.9mmである。ゴム部材61,62はクロロプレンゴム製である。リブ70も同様に形成されている。
比較例1〜4では、シーム部を有する1つの部材でリブを形成している。すなわち、比較例1では、ポリイミド製で線状の部材を用い、その部材の両端面ではなく両端部をのり代として互いに接着剤で接合してシーム部を構成している。リブの高さは0.15mmである。
比較例2〜4はすべて、ウレタン製(アスカーC硬度70°)で線状の部材を用い、リブの高さHは2mmで共通しているが、シーム部の構成がそれぞれ異なる。詳述すると、比較例2では、シーム部を軸方向に直線にカットし貼り付けて構成したものであり、比較例3では、シーム部を斜めにカットし貼り付けて構成したものであり、比較例4では、シーム部を糸で縫い合わせて構成したものである。
表3から明らかなように、実施例では、リブの剥がれやベルトの亀裂等の不具合が発生することなく、目標サイクルの2244kcycleに達している。これに対して、比較例1〜4では、目標サイクルよりもはるかに下回るサイクルで上記不具合が発生している。
この結果から、シーム部を有する部材を2枚重ねをし、かつ各シーム部を互いにずらすように配置する構造は、耐久性に優れたものであり、リブの剥がれやベルトの亀裂等を有効に防止することができる。なお、ポリイミドでは、伸び率が他の材料よりも低く、実験ではシーム部からではなく、リブごとそっくり二次転写搬送ベルト21から剥がれている。このように、ポリイミド等の樹脂系部品では、ウォーク量を目標値以内に確保することができるものの、耐久性が著しく劣っているため、リブとしての機能を果たすことができない。
なお、実施例では線状の部材の端面同士を接合してシーム部を構成し、比較例1では線状の部材の端部同士をのり代として接合してシーム部を構成しているが、これは線状の部材の厚さを考慮したものであり、実施例において薄い部材を用いるときには、端部同士をのり代をもって接合してシーム部を構成することも考えられる。
本発明の活用例としては、現像剤で画像形成を行う現像装置や、プリンタまたは複写機等の画像形成装置への活用がある。
本実施の形態が適用される画像形成装置の全体構成を示した図である。 (a)は、二次転写搬送ベルトを駆動ロールに張架した状態を駆動ロールの軸方向に沿って切断した縦断面図であり、(b)と(c)は、(a)のD部の拡大図である。 ロールに張架される前の状態のリブ付き二次転写搬送ベルトを説明するための図である。
符号の説明
21…二次転写搬送ベルト、21a…内周面、22…駆動ロール、22a…ロール本体部、60,70…リブ、61,62,63,64…ゴム部材、61a,62a…シーム部

Claims (9)

  1. トナー像が担持される担持体と、
    アスカーC硬度が20°以上のゴム材からなる転写ロールを含む複数のロールに張架され、前記担持体に担持されたトナー像を記録材に対して転写せしめる転写ベルトと、
    前記転写ベルトの内周面の端部に設けられ、当該転写ベルトの内周面からの高さが0.9mm以上の帯状リブを形成しているゴム部材と
    を含む画像形成装置。
  2. 前記ゴム部材が接着剤で複数積み重ねられて前記帯状リブを形成し、
    前記ゴム部材は線状部材からなり、かつ、当該線状部材の両端部を互いに接合してなるシーム部を有し、
    前記ゴム部材は、隣り合うゴム部材のシーム部の位置が互いにずれるように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記ゴム部材はシームレスのリング形状であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記ゴム部材は、前記転写ベルトと同材質のクロロプレンゴムからなることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記転写ベルトはクロロプレンゴムからなり、前記ゴム部材はウレタンゴムからなることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 無端状でゴム製のベルト本体と、
    前記ベルト本体の内周面の端部に設けられ、当該ベルト本体の内周面からの高さが0.9mm以上となるように複数の帯状ゴム部材を積み重ねて形成された帯状リブと
    を含む無端状ベルト。
  7. 前記各帯状ゴム部材は線状部材からなり、かつ当該線状部材の両端面を互いに接合してなるシーム部を有し、
    前記複数の帯状ゴム部材は、隣り合う帯状ゴム部材のシーム部の位置が互いにずれるように配置されていることを特徴とする請求項6に記載の無端状ベルト。
  8. 前記各帯状ゴム部材は線状部材からなり、かつ当該線状部材の両端部をのり代をもって互いに接合してなるシーム部を有し、
    前記複数の帯状ゴム部材は、隣り合う帯状ゴム部材のシーム部の位置が互いにずれるように配置されていることを特徴とする請求項6に記載の無端状ベルト。
  9. アスカーC硬度が20°以上のゴム材からなるロールを含む複数のロールに張架して用いられることを特徴とする請求項6に記載の無端状ベルト。
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