JP2005315625A - ナビゲーション装置、情報センタ及び無線通信メディア切替方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 情報のダウンロードを円滑に行うことが可能なナビゲーション装置、情報センタ、及び無線通信メディア切替方法を提供する。
【解決手段】 ナビゲーション装置3は、情報センタ2から複数の無線通信メディア10の通信有効領域情報を取得し、この複数の無線通信メディア10の通信有効領域情報の境界に車両が到達したときに、無線通信接続している無線通信メディアから、新たな無線通信メディアに切り替えるか否かを判断する。このため、判断結果によっては、たとえ通信速度が速いような無線通信メディア10であったとしても、通信接続の切り替えをしないこととなる。例えば、通信可能範囲が狭い無線通信メディアに接続したことにより、切り替え回数が増加してダウンロードの通信効率が低下してしまうという事態を防止することとなる。
【選択図】 図1
【解決手段】 ナビゲーション装置3は、情報センタ2から複数の無線通信メディア10の通信有効領域情報を取得し、この複数の無線通信メディア10の通信有効領域情報の境界に車両が到達したときに、無線通信接続している無線通信メディアから、新たな無線通信メディアに切り替えるか否かを判断する。このため、判断結果によっては、たとえ通信速度が速いような無線通信メディア10であったとしても、通信接続の切り替えをしないこととなる。例えば、通信可能範囲が狭い無線通信メディアに接続したことにより、切り替え回数が増加してダウンロードの通信効率が低下してしまうという事態を防止することとなる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ナビゲーション装置、情報センタ及び無線通信メディア切替方法に関する。
従来、車両に搭載された車載機に各種情報をシームレスに提供するシームレス情報提供システムが知られている。このシステムでは、通信環境が変化する場合に、最良の通信環境を得ることができる無線通信メディアに接続を切り替えて、無切断に情報の提供を受けることを可能としている(例えば特許文献1参照)。
特開2001−144814号公報
しかしながら、従来技術では、接続切り替え後の無線通信メディアが通信可能範囲の狭いものであったとしても、最良の通信環境が得られるようであれば、その無線通信メディアに接続を切り替えてしまう。このため、従来技術では、通信可能範囲が狭い無線通信メディアに接続したことにより、接続の切り替えが連続して行われる可能性がある。そして、連続して切り替えが行われた結果、切り替え回数が増加してダウンロードの通信効率が低下してしまうという事態が生じ得る。
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、情報のダウンロードを円滑に行うことが可能なナビゲーション装置、情報センタ、及び無線通信メディア切替方法を提供することにある。
本発明のナビゲーション装置は、情報の発信元となる情報センタから、無線通信メディアを介して所定の情報を取得するものである。このナビゲーション装置は、現在位置検出手段と、有効領域取得手段と、境界線算出手段と、切替判断手段とを備えている。現在位置検出手段は、車両の現在位置を検出する。また、有効領域取得手段は、複数の無線通信メディアについて通信有効領域の情報を、情報センタから取得し、境界線算出手段は、有効領域取得手段により取得された複数の無線通信メディアの通信有効領域情報から、各無線通信メディアの通信有効領域の境界線を算出する。さらに、切替判断手段は、境界線算出手段と現在位置検出手段からの情報を取得する。そして、切替判断手段は、取得した通信有効領域の境界線と現在位置検出手段により検出された現在位置との情報から、無線通信接続している無線通信メディアから、新たな無線通信メディアに切り替えるか否かを判断する。
本発明によれば、情報センタから複数の無線通信メディアの通信有効領域情報を取得して境界を求め、通信有効領域の境界と車両現在位置とに基づいて、無線通信接続している無線通信メディアから、新たな無線通信メディアに通信接続を切り替えるか否かを判断している。このため、車両が通信有効領域の境界に到達したときに通信接続の切替判断を行って通信接続の切替制御を行うことが可能となると共に、切替判断結果によっては、たとえ通信速度が速いような無線通信メディアの通信有効領域に車両が進入したとしても、通信接続の切り替えをしないことも可能となる。これにより、例えば、通信速度が速いものの通信可能範囲が狭い無線通信メディアに接続したことにより、切り替え回数が増加してダウンロードの通信効率が低下してしまうという事態を防止することができる。従って、情報のダウンロードを円滑に行うことができる。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るナビゲーション装置及び情報センタを含む情報配信システムの構成図である。同図に示すように、情報配信システム1は、大きくは、情報の発信元である情報センタ2と、車両の現在位置から目的地までの経路を探索するナビゲーション装置3とからなっている。
情報センタ2は、携帯電話網4、無線LAN網5、及びBluetooth網6などの無線通信メディア10を通じて、車両に搭載されるナビゲーション装置3に所定の情報を無線送信するものである。また、情報センタ2は、所定の情報を無線送信する際に、第1〜第3の基地局11〜13を介して、ナビゲーション装置3に所定の情報を無線送信するものである。ここで、所定の情報とは、新規地図及び新規道路などの情報からなる地図情報や、渋滞や工事箇所などを含む交通情報や、目的地周辺の観光情報などが該当する。
ナビゲーション装置3は、各アンテナ31a〜31cを備えている。このうち、携帯電話受信用アンテナ31aは、情報センタ2から携帯電話網4及び第1基地局11を通じて無線送信される所定の情報を受信するものである。また、無線LAN用アンテナ31b及びBluetooth用アンテナ31cは、それぞれ無線LAN網5及び第2基地局12、並びにBluetooth網6及び第3基地局13を通じて情報センタ2から無線送信される所定の情報を受信するものである。
なお、上記第1〜第3の基地局11〜13及びアンテナ31a〜31cは、特に3つに限るものではなく、4つ以上などであってもよい。また、図1においてナビゲーション装置3は、各無線通信メディア10ごとに1本ずつのアンテナ31a〜31cを備えているが、特に1本ずつに限らず、1本のアンテナにより複数の無線通信メディア10と通信可能に構成されていてもよい。
このような情報配信システム1では、図2に示すようにして、無線通信メディア10の通信接続を切り替えながら、所定の情報が取得される。図2は、ナビゲーション装置3が無線通信メディア10の通信接続を切り替える様子を示す説明図である。同図においてナビゲーション装置3は、車両が現在位置100から目的地101に至るまでに、複数の無線通信メディア10と通信しながら、無切断に所定の情報を取得する。すなわち、ナビゲーション装置3は、各無線通信メディア10の通信有効領域を車両が出てしまったときなど、1の無線通信メディア10が通信不可状態となったとき又は不通状態となりそうなときに、通信可能な又は通信可能となりそうな他の無線通信メディア10に接続を切り替えつつ、所定の情報を取得していくこととなる。これにより、ナビゲーション装置3では、無切断に所定の情報を受信することができることとなる。
具体的にナビゲーション装置3は、車両が進行して、Bluetooth網6の通信有効領域(通信が有効に行える領域であって、例えばある地点の緯度及び経度を中心とする円の内部や、行政区画の境界線内が該当する)との境界点102に差し掛かると、通信する無線通信メディア10を携帯電話網4からBluetooth網6に切り替えるか否かを判断する。ここで、ナビゲーション装置3は、通信接続を切り替えるとする。
その後、ナビゲーション装置3は、Bluetooth網6の通信有効領域を離脱する地点、すなわち境界点103において、通信する無線通信メディア10をBluetooth網6から携帯電話網4に切り替えるか否かを判断する。その後、ナビゲーション装置3は、境界点104、105、106、107において無線通信メディア10との通信接続を切り替えるか否かを順次判断する。そして、ナビゲーション装置3は、通信接続を切り替えるべきと判断した場合には、無線通信メディア10の通信接続を切り替えて無切断に所定の情報を取得していくこととなる。このように、通信接続を切り替えるべきか判断することで、ナビゲーション装置3は、所定の情報を円滑ダウンロードできるようにしている。
なお、上記の携帯電話網4は、通信有効領域が広いが通信速度が遅いという特徴があり、無線LAN網5は、携帯電話網4よりも通信有効領域が狭いが、通信速度が携帯電話網4よりも速いという特徴がある。また、Bluetooth網6は、無線LAN網5よりも更に通信有効領域が狭いが、通信速度は携帯電話網4よりも速いという特徴がある。このため、ナビゲーション装置3は、境界点102〜107において、これら無線通信メディア10の特徴を考慮して、無線通信メディア10を切り替えるべきかを判断することとなる。
図3は、本発明の実施形態に係るナビゲーション装置3の構成図であり、(a)はナビゲーション装置3の全体構成を示し、(b)はナビゲーション装置3の一部詳細構成を示している。
図3(a)に示すように、ナビゲーション装置3は、アンテナ31a〜31cに他に、通信制御部32、制御部33、無線通信メディア切替部34、車両誘導部(現在位置検出手段)35、無線通信メディア情報保存部36、及び境界線算出部(境界線算出手段)37を備えている。
通信制御部32は、情報の送受信や各無線通信メディア10との通信確立に関する制御を行うものである。制御部33は、他の各部32,34〜37を利用してナビゲーション装置3全体を制御するものである。無線通信メディア切替部34は、制御部33から無線通信メディア10の切り替え命令を受けると、命じられた無線通信メディア10との通信を確立すべく、通信制御部32に対し指示をするものである。
車両誘導部35は、いわゆるカーナビゲーション機能を備えるものであり、車両の走行速度、進行方向、及び目的地の位置情報などを算出及び保存するものである。また、車両誘導部35は、車両の現在位置を検出する機能を有しており、経路誘導の際には表示部(図示せず)に表示される地図上に、車両の現在位置を重畳させて、運転者に提示する機能を有するものである。無線通信メディア情報保存部36は、ナビゲーション装置3が通信可能な無線通信メディア10の情報を保存するものである。境界線算出部37は、各無線通信メディア10の境界線、すなわち、図2でいえば、携帯電話網4、無線LAN網5、及びBluetooth網6それぞれの通信有効領域の外縁を求めるものである。
ここで、上記無線通信メディア情報保存部36に保存される無線通信メディア10の情報は、例えば、情報センタ2から不定期に取得してもよいし、情報センタ2との通信開始時に取得してもよい。また、制御部33は、例えば、現在位置と目的地とを結ぶ線を直径とし、且つ、現在位置と目的地との中間地点を中心とした円内に収まる無線通信メディア10に関する通信有効領域情報を取得して、無線通信メディア情報保存部36に保存させるようにしてもよい。
また、上記制御部33について、図3(b)を参照して詳細に説明する。上記制御部33は、有効領域取得部(有効領域取得手段)331、及び切替判断部(切替判断手段)332を有している。
有効領域取得部331は、複数の無線通信メディア10について通信有効領域の情報を、情報センタ2から取得するものである。また、有効領域取得部331は、複数の無線通信メディア10の通信有効領域情報を取得すると、その情報を無線通信メディア情報保存部36に送信して、保存させておくものである。また、有効領域取得部331は、複数の無線通信メディア10の通信有効領域情報を取得すると、その情報を境界線算出部37に送信するものである。これにより、境界線算出部37は、有効領域取得部331により取得された複数の無線通信メディア10の通信有効領域情報から、各無線通信メディア10の通信有効領域の境界線を算出することとなる。
切替判断部332は、境界線算出部37により算出された通信有効領域の境界線と、車両誘導部35により検出された現在位置とに基づいて、無線通信接続している無線通信メディア10から、新たな無線通信メディア10に通信接続を切り替えるか否かを判断するものである。
例えば、切替判断部332は、所定の閾値を記憶し、通信速度が速い無線通信メディア10の通信有効領域を通過するときであっても、その領域と誘導経路とが殆ど重複せず、重複する距離が所定の閾値以下となるようであれば、無線通信メディア10を切り替えを実行しないなどの判断をする。これにより、本装置3は、通信の切り替え回数が増加してしてしまう事態を防止でき、所定の情報を効率的にダウンロードできることとなる。
なお、切替判断部332は、上記の閾値判断を行うよりも、以下の構成により、新たな無線通信メディア10に切り替えるか否かを判断することが望ましい。具体的に切替判断部332は、第1情報容量算出部(第1情報容量算出手段)332a、第2情報容量算出部(第2情報容量算出手段)332b、残容量算出部(残容量算出手段)332c、情報取得判別部(情報取得判別手段)332dを具備している。
第1情報容量算出部332aは、新たな無線通信メディア10に通信接続を切り替えた場合に、取得できる所定の情報の情報容量を算出するものである。例えば、第1情報容量算出部332aは、図2でいえば、自車両が境界点102に差し掛かった場合、境界点102から境界点103までの距離を求め、この距離とBluetooth網6のスループットとから、境界点102,103間において取得できる情報容量を算出するものである。また、第1情報容量算出部332aは、同様に、境界点104,105間、境界点106,107間などにおいても取得できる情報容量を算出するものである。
第2情報容量算出部332bは、新たな無線通信メディア10に通信接続を切り替えなかった場合に、取得できる所定の情報の情報容量を算出するものである。例えば、第2情報容量算出部332bは、図2でいえば、自車両が境界点102に差し掛かった場合、境界点102から境界点103までの距離を求め、この距離と携帯電話網4のスループットとから、境界点102,103間において取得できる情報容量を算出するものである。また、第1情報容量算出部332aは、同様に、境界点104,105間、境界点106,107間などにおいても、無線通信メディア10を無線LAN網5や、Bluetooth網6に切り替えずに、携帯電話網4にて取得できる情報容量を算出するものである。
残容量算出部332cは、所定の情報のうち、取得すべき残りの情報容量を算出するものである。図2でいえば、ナビゲーション装置3は、自車両が境界点102に差し掛かるまでにある程度の情報を取得し終えている。このため、残容量算出部332cは、既に取得した情報容量を、所定の情報の総情報容量から減算することで、取得すべき残りの情報容量を算出するものである。また、残容量算出部332cは、例えば、境界点104,106に到達したときにも同様に、取得すべき残りの情報容量を算出するものである。
情報取得判別部332dは、第1情報容量算出部332a、第2情報容量算出部332b、及び残容量算出部332cによる算出結果に基づいて、新たな無線通信メディアに切り替えた場合と切り替えない場合とで、所定の情報の残り分を取得できるか否かを判別するものである。
具体的に図2の境界点102において説明すると、情報取得判別部332dは、第1情報容量算出部332aにより算出された情報容量と、残容量算出部332cにより算出された取得すべき残りの情報容量の情報を入力する。そして、情報取得判別部332dは、これらの情報容量を比較し、第1情報容量算出部332aにより算出された情報容量が残容量算出部332cにより算出された情報容量よりも大きいときに、境界点103に到達するまでに、所定の情報の残り分を取得できると判別する。一方、情報取得判別部332dは、第1情報容量算出部332aにより算出された情報容量が残容量算出部332cにより算出された情報容量よりも大きくないときに、境界点103に到達するまでに所定の情報の残り分を取得できないと判別する。
また、情報取得判別部332dは、第2情報容量算出部332bにより算出された情報容量についても同様に、残容量算出部332cにより算出された情報容量と比較して、境界点103に到達するまでに所定の情報の残り分を取得できるか否かを判別する。
そして、切替判断部332は、情報取得判別部332dによる判別結果に応じて、現在通信している無線通信メディア10から、新たな無線通信メディア10に通信接続を切り替えるか否かを判断することとなる。このとき、例えば切替判断部332は、所定の情報を取得し終える無線通信メディア10を選択し、通信接続を切り替え又は接続を維持するように、無線通信メディア切替部34に情報を送信する。これよって、ナビゲーション装置3は、所定の情報を取得完了する無線通信メディア10を選択でき、円滑にダウンロードを行うことができる。
ここで、通信接続を切り替えても切り替えなくてもダウンロードが完了しないと情報取得判別部332dが判別した場合、切替判断部332は、第1情報完了時間算出部(第1情報完了時間算出手段)332eと、第2情報完了時間算出部(第2情報完了時間算出手段)332fとからの情報によって、通信接続を切り替えるか否かを判断する。
まず、第1情報完了時間算出部332eは、新たな無線通信メディア10に通信接続を切り替えた場合に、所定の情報を取得し終えるまでの時間を算出するものである。すなわち、第1情報完了時間算出部332eは、残容量算出部332cから取得すべき残りの情報容量の情報を取得する。そして、第1情報完了時間算出部332eは、車両が図2の境界点102に位置する場合、Bluetooth網6のスループットの情報を取得する。次いで、第1情報完了時間算出部332eは、そのスループットと取得すべき残りの情報容量とから、取得完了までに要する時間を求める。
また、第2情報完了時間算出部332fは、新たな無線通信メディア10に通信接続を切り替えなかった場合に、所定の情報を取得し終えるまでの時間を算出するものである。すなわち、第2情報完了時間算出部332fは、第1情報完了時間算出部332eと同様に、残容量算出部332cから取得すべき残りの情報容量の情報を取得する。そして、第2情報完了時間算出部332fは、車両が図2の境界点102に位置する場合、携帯電話網4のスループットの情報を取得し、このスループットと取得すべき残りの情報容量とから、取得完了までに要する時間を求める。
これにより、切替判断部332は、第1情報完了時間算出部332e及び第2情報完了時間算出部332fにより算出されたそれぞれの取得完了までの時間に基づいて、現在無線通信接続している無線通信メディア10から、新たな無線通信メディア10に通信接続を切り替えるか否かを判断することとなる。このとき、切替判断部332は、できるだけ多くの情報量を取得できるように、取得完了までの時間が短い方を選択して通信接続を切り替え又は維持するように、無線通信メディア切替部34に情報を送信する。
次に、本実施形態に係る無線通信メディア切替方法を説明する。図4は、本実施形態に係る無線通信メディア切替方法を示すフローチャートである。ナビゲーション装置3は、図4に示すように、複数の無線通信メディア10との通信接続を切り替えながら、情報センタ2から複数の無線通信メディア10を介して所定の情報を取得していく。
すなわち、同図に示すように、運転者の指示などによりダウンロードが指示されると、ナビゲーション装置3の制御部33は、通信制御部32を通じて情報センタ2から、所定の情報のダウンロードを開始する(S400)。このとき、通信制御部32は、情報センタ2から又は過去の履歴から、取得対象となる所定の情報の総情報容量を求めて記憶しておく。
次に、制御部33の有効領域取得部331は、情報センタ2から無線通信メディア10の通信有効領域情報を取得すると共に、各無線通信メディア10のスループットの情報についても取得する(S401)。具体的に有効領域取得部331は、車両誘導ルートの一部又は全部をカバーする無線通信メディア10に関して、通信有効領域及びスループットの情報を取得する。すなわち、図2の例において有効領域取得部331は、携帯電話網4、無線LAN網5及びBluetooth網6それぞれの通信有効領域の情報を、そのスループットと共に取得する。また、このとき、有効領域取得部331は、無線通信メディア10の切替に要する時間の情報についても取得しておく。
次に、制御部33は、現在車両が誘導されているルート情報を車両誘導部35から取得する(S402)。そして、境界線算出部37はステップS401において取得した通信有効領域の境界線を求める(S403)。このとき、境界線算出部37は、現在車両が誘導されているルートと、無線通信メディア10の通信有効領域との境界点を求め、この境界点を無線通信メディア10の切替候補地点として記憶しておく。すなわち、境界線算出部37は、図2に示す境界点102〜107を求め、切替候補地点として記憶しておくこととなる。また、境界線算出部37は、切替候補地点を記憶する際に、これらの緯度及び経度の情報についても記憶しておく。
その後、制御部33は、車両誘導部35から車両の現在位置情報を取得する(S404)。そして、制御部33は、現在所定の情報をダウンロード中であるか否かを判断する(S405)。このとき、制御部33は、通信制御部32にダウンロード中であるかの問い合わせを行う。ここで、ダウンロード中でないと判断した場合(S405:NO)、所定の情報を取得し終えていることから、処理は終了することとなる。
一方、ダウンロード中であると判断した場合(S405:YES)、制御部33は、車両の誘導ルート情報に変更があったか否かを判断する(S406)。このとき、制御部33は、車両誘導部35にルート情報の変更があったかの問い合わせを行う。変更があったと判断した場合(S406:YES)、処理はステップS402に戻り、再度誘導ルート情報を取得することとなる。
他方、変更がなかったと判断した場合(S406:NO)、切替判断部332は、ステップS404において取得した現在位置と、ステップS403にて記憶した切替候補地点とを比較して、自車両が切替候補地点に到達したか否かを判断する(S407)。
このとき、切替判断部332は、以下の方法により自車両が切替候補地点に到達したか否かを判断する。まず、切替判断部332は、第1変更候補地点と第2変更候補地点とを設定する。第1変更候補地点とは、現在地点から最も近い(緯度及び経度の差が少ない)無線通信メディア10の切替候補地点であり、第2変更候補地点とは、第1変更候補地点の次に近い無線通信メディア10の切替候補地点である。例えば、図2において車両が現在位置100にある場合、第1変更候補地点は境界点102となり、第2変更候補地点は境界点103となる。
その後、切替判断部332は、自車両が第1変更候補地点と第2変更候補地点との間に位置するか否かを判断する。そして、切替判断部332は、自車両が第1変更候補地点と第2変更候補地点との間に位置すると判断した場合には、自車両が切替候補地点に到達したと判断して(S407:YES)、処理を図4のステップS408に進める。
一方、切替判断部332は、第1変更候補地点と第2変更候補地点との間に位置しないと判断した場合(S407:NO)、自車両が切替候補地点に到達していないと判断して(S407:NO)、処理をステップS404に戻す。
なお、切替判断部332は、第1変更候補地点及び第2変更候補地点とを設定することなく、単に、現在位置が切替候補地点に一致したか否かを判断するようにしてもよい。
次に、ステップS408において、切替判断部332は、切り替えの対象となる新た無線通信メディア10により所定の情報をダウンロードし終えるか否か、及び現在無線通信中の無線通信メディア10により、所定の情報をダウンロードし終えるか否かを判断する(S408)。
この処理を詳しく説明する。まず、ステップS408において、第1情報容量算出部332aは、新たな無線通信メディア10に通信接続を切り替えた場合に、取得できる所定の情報の情報容量を算出する。具体的に第1情報容量算出部332aは、「第2変更候補地点」−「現在位置」なる関係式により「第2変更候補地点までの距離」を求める。
その後、第1情報容量算出部332aは、「第2変更候補地点までの距離」÷「車両の速度」から「第2変更候補地点までの到達時間」を求める。このとき、第1情報容量算出部332aは、渋滞情報を加味して「第2変更候補地点までの到達時間」を求めるようにしてもよい。
次いで、第1情報容量算出部332aは、「第2変更候補地点までの到達時間」−「新たな無線通信メディア10に通信接続を切り替える時間」から「第2変更候補地点までの通信可能時間」を求める。そして、第1情報容量算出部332aは、「第2変更候補地点までの通信可能時間」×「新たな無線通信メディア10のスループット」から、「新たな無線通信メディア10にて取得できる情報容量」を算出する。
さらに、第2情報容量算出部332bは、第1情報容量算出部332aから「第2変更候補地点までの到達時間」を入力し、「第2変更候補地点までの到達時間」×「現在の無線通信メディア10のスループット」なる関係式により「現在の無線通信メディア10にて取得できる情報容量」を算出する。
また、残容量算出部332cは、現在ダウンロード済の情報容量とステップS400において取得した所定の情報の総情報容量とから、取得すべき残りの情報容量を算出する。そして、情報取得判別部332dは第1及び第2情報容量算出部332a,332b、並びに残容量算出部332cによる算出結果に基づいて、新たな無線通信メディア10及び現在通信中の無線通信メディア10により、所定の情報の残り分を取得できるか否かを判別する。
このとき、情報取得判別部332dは、「新たな無線通信メディア10にて取得できる情報容量」が取得すべき残りの情報容量以上となる場合には、新たな無線通信メディア10により所定の情報をダウンロードし終えると判断する。また、情報取得判別部332dは、「現在の無線通信メディア10にて取得できる情報容量」が取得すべき残りの情報容量以上となる場合には、現在通信中の無線通信メディア10により所定の情報をダウンロードし終えると判断する。このように切替判断部332は、ステップS408の処理を行う。
次に、ステップS408において、情報取得判別部332dがいずれの無線通信メディア10によっても所定の情報をダウンロードし終えないと判断した場合、処理はステップS409に移行する。そして、切替判断部332は、「現在の無線通信メディア10にて取得できる情報容量」が「新たな無線通信メディア10にて取得できる情報容量」よりも多いか否かを判断する(S409)。
ここで、「現在の無線通信メディア10にて取得できる情報容量」が「新たな無線通信メディア10にて取得できる情報容量」よりも多いと判断した場合(S409:YES)、切替判断部332は、新たな無線通信メディア10に通信接続を切り替えないと判断して、処理はステップS404に戻る。
このとき、切替判断部332は、第1変更候補地点の設定を解除し、その地点のデータを削除する。さらに、切替判断部332は、第2変更候補地点において、通信接続の切替判断を実行する必要すらない場合には、第2変更候補地点の設定を解除し、データを削除する。具体的に、図2に示す境界点102において、切替判断部332がBluetooth網6に通信接続を切り替えないと判断した場合、携帯電話網4との通信接続を維持することとなる。このため、境界地点103において携帯電話網4に通信接続を切り替えるか否かを判断する必要がなく、切替判断部332は、第2変更候補地点としての境界点103の設定を解除し、データを削除することとなる。その後、処理はステップS404に戻る。
また、切替判断部332は、第2変更候補地点において、新たな無線通信メディア10に通信接続を切り替える可能性がある場合には、第2変更候補地点の設定を第1変更候補地点として設定する。すなわち、図2において境界点103はBluetooth網6から携帯電話網4に切り替わる箇所であるが、仮に、境界点103がBluetooth網6から無線LAN網5に切り替わる箇所である場合、境界点102において携帯電話網4との通信接続を維持したとしても、境界点103において切り替え判断を行う必要がある。故に、切替判断部332は、第2変更候補地点を第1変更候補地点として設定する。その後、処理はステップS404に戻る。
一方、「現在の無線通信メディア10にて取得できる情報容量」が「新たな無線通信メディア10にて取得できる情報容量」よりも多くないと判断した場合(S409:NO)、切替判断部332は、新たな無線通信メディア10に通信接続を切り替えると判断する。そして、切替判断部332は、無線通信メディア切替部34に対し、切り替える無線通信メディア10を指定して、切替命令を行う。次いで、無線通信メディア切替部34は、通信制御部32に対して制御命令を行い、通信制御部32は、新たな無線通信メディア10と通信接続を確立する(S412)。また、このとき、切替判断部332は、第1変更候補地点の設定を解除し、その地点のデータを削除する。さらに、切替判断部332は、第2変更候補地点を新たな第1切替候補地点として設定し、次に近い切替候補地点を新たな第2変更候補地点に設定する。そして、処理はステップS404に戻る。
このように、本装置3は、いずれの無線通信メディア10によっても所定の情報をダウンロードし終えない場合には、少しでも多くの情報を取得できるように、通信接続を切り替えるか否かを判断することとなる。
また、ステップS408において、情報取得判別部332dがいずれか一方の無線通信メディア10により所定の情報をダウンロードし終えると判断した場合、処理はステップS410に移行する。そして、ステップS410において切替判断部332は、現在の無線通信メディア10にてダウンロードし終えるか否かを判断する(S410)。
ここで、現在の無線通信メディア10にてダウンロードし終えると判断した場合(S410:YES)、切替判断部332は、通信接続を切り替えないと判断し、第1変更候補地点の削除等を実行して、処理はステップS404に戻る。一方、現在の無線通信メディア10にてダウンロードし終えないと判断した場合(S410:NO)、切替判断部332は、新たな無線通信メディア10に通信接続を切り替えると判断する。そして、切替判断部332は、無線通信メディア切替部34を通じて通信制御部32に対して命令を行い、通信制御部32は、新たな無線通信メディア10と通信接続を確立する(S412)。また、このとき、切替判断部332は、新たな第1変更候補地点及び第2変更候補地点を設定し、処理はステップS404に戻る。
なお、現在地から第2変更候補地点までの距離が短い場合(通信有効領域が狭い場合)には、「第2変更候補地点までの到達時間」−「新たな無線通信メディア10に通信接続を切り替える時間」から得られる「第2変更候補地点までの通信可能時間」は負の値になることもあり得る。すなわち、新たな無線通信メディア10に通信接続を切り替えた場合に、無線通信メディア10の切替回数が不適切に多くなる可能性がある。ところが、「第2変更候補地点までの通信可能時間」が負の値となって、処理がステップS410に移行した場合には、通信接続を切り替えた場合に取得できる情報容量も少なくなる。故に、ステップS410において通信接続を切り替えると判断されることなく、処理はステップS404に移行する。すなわち、無線通信メディア10の切替回数が不適切に多くなることが防止される。
さらに、ステップS408において、情報取得判別部332dが双方の無線通信メディア10により所定の情報をダウンロードし終えると判断した場合、処理はステップS411に移行する。そして、ステップS411において切替判断部332は、現在の無線通信メディア10の方が新たな無線通信メディア10よりも、早くダウンロードし終えるか否かを判断する(S411)。
ここで、現在の無線通信メディア10の方が早くダウンロードし終えると判断した場合(S411:YES)、切替判断部332は、通信接続を切り替えないと判断し、第1変更候補地点の削除等を実行して、処理はステップS404に戻る。一方、現在の無線通信メディア10方が早くダウンロードし終えないと判断した場合(S411:NO)、切替判断部332は、新たな無線通信メディア10に通信接続を切り替えると判断する。そして、通信制御部32は、新たな無線通信メディア10と通信接続を確立し(S412)、切替判断部332は、新たな第1変更候補地点及び第2変更候補地点を設定する。そして、処理はステップS404に戻る。
ここで、ステップS411の判断を詳細に説明する。ステップS411において、第1情報完了時間算出部332eは、新たな無線通信メディア10に通信接続を切り替えた場合に所定の情報を取得し終えるまでの時間を算出する。すなわち、まず、第1情報完了時間算出部332eは、残容量算出部332cから、取得すべき残りの情報容量の情報を取得する。次に、第1情報完了時間算出部332eは、「取得すべき残りの情報容量」÷「新たな無線通信メディア10のスループット」+「新たな無線通信メディア10に通信接続を切り替える時間」なる関係式から「新たな無線通信メディア10による取得完了までの時間」を算出する。
また、第2情報完了時間算出部332fは、新たな無線通信メディア10に通信接続を切り替えない場合に取得の情報を取得し終えるまでの時間を算出する。すなわち、まず、第2情報完了時間算出部332fは、残容量算出部332cから、取得すべき残りの情報容量の情報を取得して、「取得すべき残りの情報容量」÷「現在の無線通信メディア10のスループット」なる関係式から「現在の無線通信メディア10による取得完了までの時間」を算出する。
これにより、切替判断部332は、第1情報完了時間算出部332e及び第2情報完了時間算出部332fにより算出されたそれぞれの取得完了までの時間に基づいて、現在通信接続している無線通信メディア10が、新たな無線通信メディア10よりも、所定の情報を早く取得完了するか否かを判断することとなる。
そして、本装置3は、目的地に到達するまでに上記の切替方法を繰り返し実行して、円滑なダウンロードをしていくこととなる。
このようにして、本実施形態に係るナビゲーション装置3及び無線通信メディア切替方法によれば、情報センタ2から複数の無線通信メディア10の通信有効領域情報を取得して境界を求め、通信有効領域の境界と車両現在位置とに基づいて、無線通信接続している無線通信メディア10から、新たな無線通信メディア10に通信接続を切り替えるか否かを判断している。このため、車両が通信有効領域の境界に到達したときに通信接続の切替判断を行って通信接続の切替制御を行うことが可能となると共に、切替判断結果によっては、たとえ通信速度が速いような無線通信メディア10の通信有効領域に車両が進入したとしても、通信接続の切り替えをしないことも可能となる。これにより、例えば、通信速度が速いものの通信可能範囲が狭い無線通信メディア10に接続したことにより、切り替え回数が増加してダウンロードの通信効率が低下してしまうという事態を防止することができる。従って、情報のダウンロードを円滑に行うことができる。
また、新たな無線通信メディア10に切り替えた場合に取得できる所定の情報の情報容量と、切り替えない場合に取得できる所定の情報の情報容量と、取得すべき残りの情報容量とを算出し、これらから、新たな無線通信メディア10や現在通信中の無線通信メディア10により所定の情報の残り分を取得できるか否かを判別している。そして、判別結果に応じて、無線通信接続している無線通信メディア10から、新たな無線通信メディア10に通信接続を切り替えるか否かを判断している。このため、所定の情報の残り分を取得できない無線通信メディア10に通信接続を切り替えてしまうことが防止でき、一層円滑なダウンロードを行うことができる。
また、新たな無線通信メディア10に切り替えた場合に所定の情報を取得し終えるまでの時間と、切り替えない場合に所定の情報を取得し終えるまでの時間とを算出している。そして、新たな無線通信メディア10に切り替えても切り替えなくとも所定の情報の残り分を取得できると判別した場合、切り替えた場合と切り替えない場合とで算出された取得完了までの時間に基づいて、無線通信接続している無線通信メディア10から、新たな無線通信メディア10に通信接続を切り替えるか否かを判断している。このため、取得完了までの時間から、早期にダウンロードを完了する無線通信メディア10を選択できることとなり、一層円滑なダウンロードを行うことができる。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態に係るナビゲーション装置3を含む情報配信システム1は、第1実施形態のものと同様であるが、ナビゲーション装置3が新たな無線通信メディア10に通信接続を切り替えるときの構成及び無線通信メディア切替方法が一部異なっている。
第2実施形態に係るナビゲーション装置3の処理内容を、図4を参照して説明する。図4に示すように、第1実施形態のナビゲーション装置3は、ステップS412において新たな無線通信メディア10に通信接続を切り替えるようにしていた。ところが、第2実施形態に係るナビゲーション装置3では、ステップS412において、通信接続を切り替えるか否かを運転者に報知するようになっている。
例えば、第2実施形態に係るナビゲーション装置3は、表示部による表示や音声報知などにより、運転者に通信接続を切り替えるか否かを知らせ、運転者から切り替える旨の指示があったときに、通信接続先を切り替える。そして、ナビゲーション装置3は、処理をステップS404に戻すこととなる。一方、ナビゲーション装置3は、運転者から切り替える旨の指示がなかったときには、通信接続先を切り替えることなく、処理をステップS404に戻すこととなる。
このようにして、第2実施形態に係るナビゲーション装置3及び無線通信メディア切替方法によれば、第1実施形態と同様に、情報のダウンロードを円滑に行うことができる。また、一層円滑なダウンロードを行うことができる。
また、第2実施形態によれば、運転者が望む通信接続先を選択できることとなり、利便性を向上させることができる。さらに、運転者に対し、無線通信メディア10を切り替えるか否かの情報に加えて、切り替えた方がダウンロードを早く終了させることができるかなどの情報や、優先度の情報をあわせて提示するようにしてもよい。これにより、ダウンロードの効率を損ない難くし、且つ利便性を向上させることができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよい。
例えば、上記ナビゲーション装置3は、有効領域取得部331を備え、有効領域取得部331が取得した複数の無線通信メディア10の通信有効領域情報を、無線通信メディア情報保存部36に保存させるようにしていた。しかし、これに限らず、複数の無線通信メディア10について通信有効領域情報の情報を予め無線通信メディア情報保存部36に記憶させておくようにしてもよい。この場合、境界線算出部37は、予め記憶された複数の無線通信メディア10の通信有効領域情報に基づいて、各無線通信メディア10の通信有効領域の境界線を算出することとなる。このように、通信有効領域情報の情報を予め無線通信メディア情報保存部36に記憶させておいた場合であっても、上記と同様に、情報のダウンロードを円滑に行うことがことができる。また、通信有効領域情報を取得するための構成(図3で言えば有効領域取得部331)が不要となり、構成の簡素化を図ることができる。なお、上記の場合、無線通信メディア情報保存部36には、製造時に情報を保存させておいてもよく、また、過去の履歴に基づいた情報を保存させておいてもよい。
また、情報配信システム1について、境界線算出部37と切替判断部332とをナビゲーション装置3に備える構成に限らず、情報センタ2に備えるようにして、情報センタ2自体が無線通信メディア10の通信接続を切り替えるか否かを判断する構成とされていてもよい。
この場合、情報センタ2は、車両から車両現在位置の情報を取得する位置取得手段を備えることとなる。また、情報センタ2は、車両に対して所定の情報を無線送信するための複数の無線通信メディア10について、通信有効領域の情報を記憶したセンタ側記憶手段についても新たに備えることとなる。そして、境界線算出部37は、センタ側記憶手段により記憶された複数の無線通信メディア10の通信有効領域情報から、各無線通信メディア10の通信有効領域の境界線を算出することとなる。また、切替判断部332は、センタ2内の境界線算出部37により算出された通信有効領域の境界線と、車両側から送信された車両の現在位置とに基づいて、その車両が無線通信接続している無線通信メディア10から、新たな無線通信メディア10に切り替えるか否かを判断することとなる。
このように、情報センタ2が無線通信メディア10の通信接続を切り替えるか否かを判断する場合であっても、情報センタ2が複数の無線通信メディア10のいずれかを介して、車両の通信接続先を制御することにより、上記と同様に、ナビゲーション装置3は情報のダウンロードを円滑に行うことがことができる。また、ナビゲーション装置3が個別に境界線算出部37及び切替判断部332を備えることなく、情報配信システム1の全体として、構成の簡素化を図ることができる。
2…情報センタ
3…ナビゲーション装置
10…無線通信メディア
35…車両誘導部(現在位置検出手段)
36…無線通信メディア情報保存部(有効領域記憶手段)
37…境界線算出部(境界線算出手段)
331…有効領域取得部(有効領域取得手段)
332…切替判断部(切替判断手段)
332a…第1情報容量算出部(第1情報容量算出手段)
332b…第2情報容量算出部(第2情報容量算出手段)
332c…残容量算出部(残容量算出手段)
332d…情報取得判別部(情報取得判別手段)
332e…第1情報完了時間算出部(第1情報完了時間算出手段)
332f…第2情報完了時間算出部(第2情報完了時間算出手段)
3…ナビゲーション装置
10…無線通信メディア
35…車両誘導部(現在位置検出手段)
36…無線通信メディア情報保存部(有効領域記憶手段)
37…境界線算出部(境界線算出手段)
331…有効領域取得部(有効領域取得手段)
332…切替判断部(切替判断手段)
332a…第1情報容量算出部(第1情報容量算出手段)
332b…第2情報容量算出部(第2情報容量算出手段)
332c…残容量算出部(残容量算出手段)
332d…情報取得判別部(情報取得判別手段)
332e…第1情報完了時間算出部(第1情報完了時間算出手段)
332f…第2情報完了時間算出部(第2情報完了時間算出手段)
Claims (6)
- 情報の発信元となる情報センタから、無線通信メディアを介して所定の情報を取得するナビゲーション装置において、
車両の現在位置を検出する現在位置検出手段と、
前記情報センタから、複数の無線通信メディアについて通信有効領域の情報を取得する有効領域取得手段と、
前記有効領域取得手段により取得された複数の無線通信メディアの通信有効領域情報から、各無線通信メディアの通信有効領域の境界線を算出する境界線算出手段と、
前記境界線算出手段により算出された通信有効領域の境界線と、前記現在位置検出手段により検出された現在位置とに基づいて、無線通信接続している無線通信メディアから、新たな無線通信メディアに通信接続を切り替えるか否かを判断する切替判断手段と、
を備えることを特徴とするナビゲーション装置。 - 前記切替判断手段は、
新たな無線通信メディアに切り替えた場合に取得できる所定の情報の情報容量を算出する第1情報容量算出手段と、
新たな無線通信メディアに切り替えない場合に取得できる所定の情報の情報容量を算出する第2情報容量算出手段と、
所定の情報のうち、取得すべき残りの情報容量を算出する残容量算出手段と、
前記第1及び第2の情報容量算出手段、並びに前記残容量算出手段による算出結果に基づいて、新たな無線通信メディアに切り替えた場合と切り替えない場合とで、所定の情報の残り分を取得できるか否かを判別する情報取得判別手段と、を有し、
前記情報取得判別手段による判別結果に応じて、無線通信接続している無線通信メディアから、新たな無線通信メディアに切り替えるか否かを判断する
ことを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。 - 前記切替判断手段は、
新たな無線通信メディアに切り替えた場合に所定の情報を取得し終えるまでの時間を算出する第1情報完了時間算出手段と、
新たな無線通信メディアに切り替えない場合に所定の情報を取得し終えるまでの時間を算出する第2情報完了時間算出手段と、を有し、
前記情報取得判別手段が、新たな無線通信メディアに切り替えても切り替えなくとも所定の情報の残り分を取得できると判別した場合、前記第1及び第2情報完了時間取得手段に算出された取得完了までの時間に基づいて、無線通信接続している無線通信メディアから、新たな無線通信メディアに切り替えるか否かを判断する
ことを特徴とする請求項2に記載のナビゲーション装置。 - 情報の発信元となる情報センタから、無線通信メディアを介して所定の情報を取得するナビゲーション装置において、
車両の現在位置を検出する現在位置検出手段と、
前記複数の無線通信メディアについて通信有効領域の情報を予め記憶する有効領域記憶手段と、
前記有効領域記憶手段により記憶された複数の無線通信メディアの通信有効領域情報から、各無線通信メディアの通信有効領域の境界線を算出する境界線算出手段と、
前記境界線算出手段により算出された通信有効領域の境界線と、前記現在位置検出手段により検出された現在位置とに基づいて、無線通信接続している無線通信メディアから、新たな無線通信メディアに通信接続を切り替えるか否かを判断する切替判断手段と、
を備えることを特徴とするナビゲーション装置。 - 車両に対し、無線通信メディアを介して所定の情報を送信する情報センタにおいて、
車両から車両現在位置の情報を取得する位置取得手段と、
車両に対して所定の情報を無線送信するための複数の無線通信メディアについて、通信有効領域の情報を記憶したセンタ側記憶手段と、
前記センタ側記憶手段により記憶された前記複数の無線通信メディアの通信有効領域情報から、各無線通信メディアの通信有効領域の境界線を算出する境界線算出手段と、
前記境界線算出手段により算出された通信有効領域の境界線と、前記位置取得手段により取得された車両の現在位置とに基づいて、その車両が無線通信接続している無線通信メディアから、新たな無線通信メディアに通信接続を切り替えるか否かを判断する切替判断手段と、
を備えることを特徴とする情報センタ。 - 情報の発信元となる情報センタから、複数の無線通信メディアを介して所定の情報を取得するにあたり、複数の無線通信メディアとの通信接続を切り替えながら取得していく無線通信メディア切替方法において、
前記情報センタから、複数の無線通信メディアについて通信有効領域の情報を取得する有効領域取得ステップと、
前記有効領域取得ステップにて取得された複数の無線通信メディアの通信有効領域情報から、各無線通信メディアの通信有効領域の境界線を算出する境界線算出ステップと、
前記境界線算出ステップにて算出された通信有効領域の境界線と、検出された車両の現在位置とに基づいて、無線通信接続している無線通信メディアから、新たな無線通信メディアに通信接続を切り替えるか否かを判断する切替判断ステップと、
を備えることを特徴とする無線通信メディア切替方法。
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