JP2005309857A - 磁気カード処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】磁気カードの挿入時および抜き取り時に、磁気カードの情報の不正読取を防止することが可能な磁気カード処理装置を提供する。
【解決手段】磁気カード処理装置101の挿入口4の近傍に、通過する磁気カード1に接するように振動子7を設ける。磁気カード1が挿入口4から挿入されて、磁気カード処理装置101の本体2内部へ取り込まれるまでの間に、振動子7を駆動して、振動子7自身を振動させることにより、磁気カード1に振動子7の振動を伝わらせて、磁気カード1を振動させる。また、磁気カード1が磁気カード処理装置101の本体2内部から挿入口4へ排出されて、挿入口4から抜き取られるまでの間に、振動子7を駆動して、振動子7自身を振動させることにより、磁気カード1に振動子7の振動を伝わらせて、磁気カード1を振動させる。
【選択図】 図1
【解決手段】磁気カード処理装置101の挿入口4の近傍に、通過する磁気カード1に接するように振動子7を設ける。磁気カード1が挿入口4から挿入されて、磁気カード処理装置101の本体2内部へ取り込まれるまでの間に、振動子7を駆動して、振動子7自身を振動させることにより、磁気カード1に振動子7の振動を伝わらせて、磁気カード1を振動させる。また、磁気カード1が磁気カード処理装置101の本体2内部から挿入口4へ排出されて、挿入口4から抜き取られるまでの間に、振動子7を駆動して、振動子7自身を振動させることにより、磁気カード1に振動子7の振動を伝わらせて、磁気カード1を振動させる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、挿入された磁気カードに対して情報の処理を行う磁気カード処理装置に関する。
一般的な磁気カード処理装置は、挿入口から磁気カードが挿入されると、内部に備えた磁気ヘッドによって磁気カードの磁気ストライプから情報を読み取ったり、磁気ストライプに情報を書き込んだりする。そして、情報の読み取りや書き込みの処理が終了すると、内部にある磁気カードを挿入口から抜き取り可能にする。
現金自動取引処理装置のような上位装置で用いられている磁気カード処理装置では、最近、挿入口の前面に偽カード読取機が取り付けられるという不正が行われている。偽カード読取機は、前面に磁気カードを挿入する挿入口が形成され、当該挿入口から挿入された磁気カードを内部に通過させて、背面から排出する構造になっている。また、偽カード読取機は、内部に磁気ヘッドとメモリとを備えていて、内部を通過する磁気カードの磁気ストライプから磁気ヘッドによって情報を読み取り、読み取った情報をメモリに記憶する。
上記の偽カード読取機が真正な磁気カード処理装置の前面に取り付けられていることを知らずに、現金自動取引処理装置の利用者が偽カード読取機の挿入口に磁気カードを挿入すると、挿入された磁気カードは、偽カード読取機を通過して、真正な磁気カード処理装置の挿入口から内部に入り込む。このとき、磁気カードの磁気ストライプに記録されている情報が、偽カード読取機の磁気ヘッドによって読み取られて、メモリに記憶される。真正な磁気カード処理装置は、磁気カードが挿入口から内部に入り込むと、磁気ヘッドによって磁気カードの磁気ストライプから情報を読み取って、所定の処理を行う。所定の処理が終了すると、磁気カードは真正な磁気カード処理装置の挿入口から出されて、利用者に返却される。このときも、磁気カードが偽カード読取機を通過するので、磁気カードの磁気ストライプの情報が、偽カード読取機の磁気ヘッドによって読み取られて、メモリに記憶されることがある。利用者は、上記のように所定の処理が正常に終了して、磁気カードが手元に戻ると、自分の磁気カードから情報が盗み取られたということに全く気づかない。一方、偽カード読取機を取り付けた者は、その後偽カード読取機を真正な磁気カード処理装置から取り外し、メモリに記憶されている情報を読み出して、磁気カードの偽造等の犯罪に利用する。
上述したような磁気カードの情報の不正読取を防止するための対策として、従来から、磁気カードを磁気カード処理装置の内部へ取り込む場合や、磁気カードを磁気カード処理装置の内部から排出する場合において、磁気カードの一部が外部に露出しているときに、磁気カードを間欠搬送する技術が存在する(例えば、後記の非特許文献1参照)。また、更にセキュリティを高めるために、磁気カードをランダムに間欠搬送する技術が存在する(例えば、後記の特許文献1参照)。
しかしながら、非特許文献1や特許文献1のような技術では、磁気カードが偽カード読取機の挿入口に挿入されてから、真正の磁気カード処理装置で搬送可能になる位置に入り込むまでの間は、磁気カードを間欠搬送できないため、磁気カードの情報が不正に読み取られてしまう。また、磁気カードが真正の磁気カード処理装置の内部から搬送限界位置へと搬送されてから、偽カード読取機の挿入口より抜き取られるまでの間も、磁気カードを間欠搬送できないため、磁気カードの情報が不正に読み取られてしまう。
本発明は、上記問題点を解決するものであって、その課題とするところは、磁気カードの挿入時および抜き取り時に、磁気カードの情報の不正読取を防止することが可能な磁気カード処理装置を提供することにある。
本発明では、挿入口から挿入された磁気カードに対して、磁気ヘッドによって情報の処理を行い、処理終了後に磁気カードが挿入口から抜き取られる磁気カード処理装置において、挿入口の近傍に磁気カードを振動させる振動手段を設ける。
上記のようにすることで、磁気カードの挿入時および抜き取り時において、磁気カードが挿入口の近傍を通過する際に、振動手段で磁気カードを振動させることができるので、偽カード読取機が磁気カード処理装置の前面に取り付けられても、磁気カードと偽カード読取機に備わる磁気ヘッドとの接触状態を不安定にして、磁気カードの情報の不正読取を防止することが可能となる。
また、本発明の一実施形態では、振動手段として、電気的に駆動することにより動作して磁気カードを振動させる能動的振動手段を用いる。これにより、磁気カードが挿入口の近傍を通過する際に、能動的振動手段を駆動することで、磁気カードを振動させることができる。
また、本発明の一実施形態では、振動手段として能動的振動手段を用いることに加え、挿入口の近傍で磁気カードを検出する検出手段と、磁気カードを搬送する搬送手段と、磁気ヘッド、能動的振動手段、および搬送手段の駆動を制御する制御手段とを設ける。この構成において、制御手段は、検出手段によって挿入口から挿入された磁気カードを検出すると、能動的振動手段を駆動し、かつ搬送手段を駆動して磁気カードを当該磁気カード処理装置の内部へ搬送し、検出手段によって挿入口の近傍で磁気カードを検出しなくなると、能動的振動手段の駆動を停止し、当該停止後に、搬送手段を駆動して磁気カードを搬送しながら、磁気ヘッドにより磁気カードに対して情報の処理を行い、処理が終了した後に、搬送手段を駆動して磁気カードを挿入口へ搬送し、かつ能動的振動手段を駆動する。このようにすることで、磁気カードが挿入されてから搬送手段によって磁気カード処理装置の内部に取り込まれるまでの間と、磁気カードが搬送手段によって磁気カード処理装置の内部から排出されてから抜き取られるまでの間において、能動的振動手段が駆動して挿入口の近傍を通過する磁気カードを振動させるので、偽カード読取機による磁気カードの情報の不正読取を防止することが可能となる。また、能動的振動手段の駆動を停止してから、磁気ヘッドによって磁気カードに対して情報の処理を行うので、能動的振動手段が動作することにより生じる振動の影響を受けることなく、磁気ヘッドを磁気カードの磁気ストライプに安定に接触させて情報の処理を行うことが可能となる。
また、本発明の他の一実施形態では、振動手段として、磁気カードが接することにより動作して磁気カードを振動させる受動的振動手段を用いる。これにより、磁気カードが挿入口の近傍を通過する際に、磁気カードが受動的振動手段に接することで、受動的振動手段が動作して、磁気カードを振動させることができる。また、磁気カードを振動させるために何ら制御を行う必要がないので、磁気カード処理装置の制御負担を軽減することができる。
また、本発明の一実施形態では、磁気ヘッドを、振動手段によって振動させられている磁気カードに接しない位置に設ける。これにより、磁気カードの振動が磁気ヘッドに直接伝わらなくなるので、磁気ヘッドの損傷を防止することが可能となる。
また、本発明の他の一実施形態では、振動手段として能動的振動手段を用い、挿入口から磁気カードが挿入されたことを検出する挿入検出手段と、磁気カードが所定位置まで完全に挿入されて停止したことを検出する挿入停止検出手段と、磁気ヘッドを磁気カードの磁気ストライプに沿って移動させる移動手段と、磁気ヘッド、能動的振動手段、および移動手段の駆動を制御する制御手段とを設ける。この構成において、制御手段は、挿入検出手段によって磁気カードの挿入を検出すると、能動的振動手段を駆動し、挿入停止検出手段によって磁気カードの所定位置での停止を検出すると、能動的振動手段の駆動を停止し、当該停止後に、移動手段を駆動して磁気ヘッドを移動させながら磁気カードに対して情報の処理を行い、挿入停止検出手段によって磁気カードが所定位置から移動したことを検出すると、能動的振動手段を駆動する。このようにすることで、磁気カードの挿入時および抜き取り時において、能動的振動手段が駆動して挿入口の近傍を通過する磁気カードを振動させるので、偽カード読取機による磁気カードの情報の不正読取を防止することが可能となる。また、挿入された磁気カードが所定位置に停止したときに、能動的振動手段の駆動を停止し、この後磁気ヘッドを移動させて磁気カードに対して情報の処理を行うので、能動的振動手段が動作することにより生じる振動の影響を受けることなく、磁気ヘッドを磁気カードの磁気ストライプに安定に接触させて情報の処理を行うことが可能となる。
また、本発明の他の一実施形態では、振動手段として受動的振動手段を用い、磁気カードが所定位置まで完全に挿入されて停止したことを検出する挿入停止検出手段と、磁気ヘッドを磁気カードの磁気ストライプに沿って移動させる移動手段と、挿入停止検出手段によって磁気カードの所定位置での停止を検出しているときに、移動手段を駆動して磁気ヘッドを移動させながら磁気カードに対して情報の処理を行う制御手段とを設ける。このようにすることで、磁気カードの挿入時および抜き取り時において、挿入口の近傍を通過する磁気カードが接触することにより、受動的振動手段が動作して磁気カードを振動させるので、偽カード読取機による磁気カードの情報の不正読取を防止することが可能となる。また、挿入された磁気カードが所定位置に停止しているときに、磁気ヘッドを移動させて磁気カードに対して情報の処理を行うので、振動していない状態の磁気カードの磁気ストライプに磁気ヘッドを安定に接触させて情報の処理を行うことが可能となる。
さらに、本発明の他の一実施形態では、振動手段を、磁気カードの磁気ストライプに接する位置に設ける。これにより、磁気カードが挿入口の近傍を通過する際に、振動手段に接する磁気カードの磁気ストライプ部分が最も大きく振動するので、偽カード読取機による磁気カードの情報の不正読取をより確実に防止することが可能となる。
本発明によれば、磁気カードの挿入時および抜き取り時において、磁気カードが挿入口の近傍を通過する際に、振動手段で磁気カードを振動させることができるので、偽カード読取機が磁気カード処理装置の前面に取り付けられても、磁気カードの情報の不正読取を防止することが可能となる。
図1〜図3は、本発明の第1実施形態に係る磁気カード処理装置101の内部構造を示す図である。図1は同側方断面図、図2は同上方断面図(図1において磁気カード処理装置101をU方向側から見た断面図)、図3は同前方断面図(図1において磁気カード処理装置101をB方向側から見た断面図)である。
磁気カード処理装置101は、挿入される磁気カード1を内部へ搬送し、内部で搬送中の磁気カード1に対して情報の読み取り処理を行う。磁気カード1は、下面(図1のD方向側の面)の所定位置に磁気ストライプ1s(図2に図示)が設けられていて、当該磁気ストライプ1sに情報が磁気記録されている。1aは磁気カード1の先端、1bは磁気カード1の後端である。2は磁気カード処理装置101の本体、3は本体2の前面(B方向側の面)側に設けられた挿入部である。4は磁気カード1が挿入される挿入口、1点鎖線で示す5は磁気カード1が通行する通路である。挿入口4と通路5の幅W(図2に図示)は、磁気カード1の短手方向R、Lの幅Xと略同程度の大きさになっている。これにより、挿入口4および通路5に磁気カード1を幅方向R、Lにガタツキなく挿入することができる。また、挿入口4の高さH(図3に図示)は、磁気カード1の厚みT(図1に図示)よりも大きくなっている。本例では、磁気カード1の厚みTが0.76mmであるのに対し、挿入口4の高さHは4mm程度である。これにより、磁気カード1は挿入口4の近傍で上下方向U、Dに移動することができる。
6は挿入部3に設けられたシャッタである。このシャッタ6は、後述するソレノイドにより図1および図3の上下方向U、Dに開閉し、挿入口4から本体2内部への磁気カード1の進入、または本体2内部から挿入口4への磁気カード1の排出を規制する。7は挿入部3の挿入口4の近傍に設けられた振動子である。この振動子7は、回転軸に偏心重り7bが取り付けられたモータ7aから構成されている。モータ7aは、挿入部3の通路5を通過する磁気カード1の下面と接するように配置されている。モータ7aを駆動して偏心重り7bを回転させると、モータ7a自身が振動する。このため、挿入部3の通路5を通過する磁気カード1が振動しているモータ7aに接すると、後述するように磁気カード1が上下(U、D方向)や前後(F、B方向)に振動する。つまり、振動子7は、電気的に駆動することにより動作して磁気カード1を振動させる。振動子7は、本発明における振動手段および能動的振動手段の一実施形態を構成する。
8は上下一対のローラ、15は各ローラ8を回転させるモータである。モータ15が正転駆動すると、各ローラ8が回転して磁気カード1をF方向へ搬送する。また、モータ15が逆転駆動すると、各ローラ8が回転して磁気カード1をB方向へ搬送する。ローラ8とモータ15とは、本発明における搬送手段の一実施形態を構成する。10は本体2内部に固定された磁気ヘッドである。この磁気ヘッド10は、図2に示すように振動子7から磁気カード1の挿入方向Fに磁気カード1の長手方向F、Bの幅Yより大きな間隔Z(Y<Z)をおいた位置に配置されている。このため、振動子7によって振動させられている磁気カード1に磁気ヘッド10が接することはない。磁気ヘッド10は、磁気カード1がローラ8によって本体2内部を搬送される過程で、磁気カード1の磁気ストライプ1sに接して、磁気ストライプ1sの磁力の変化を検出し、磁気情報を読み取る。
9は磁気ヘッド10と対向するように設けられたプラテンローラである。このプラテンローラ9は、搬送される磁気カード1の上面(U方向側の面)を支持して、磁気カード1を磁気ヘッド10に接触させる。11〜14はフォトマイクロセンサから構成されているカード検出センサである。第1カード検出センサ11は、挿入口4の近傍に設けられ、第2〜第4カード検出センサは、本体2内部に設けられている。これらのカード検出センサ11〜14はそれぞれ磁気カード1の有無を検出する。第1カード検出センサ11は、本発明における検出手段の一実施形態を構成する。
図4は、磁気カード処理装置101の電気的構成を示すブロック図である。21は磁気カード処理装置101の各部を制御するCPUである。このCPU21は、本発明における制御手段の一実施形態を構成する。18はCPU21の動作プログラム等が記憶されたROM、19はCPU21が各部を制御する制御データ等が読み書き可能に記憶されるRAMである。20は現金自動取引処理装置のような上位装置と相互に通信を行うための通信部、10は前述の磁気ヘッドである。CPU21は、磁気ヘッド10によって磁気カード1から読み取った情報を、通信部20を介して上位装置へ送信する。15は前述のローラ8を回転させるモータ、16はモータ15の回転数を検出するエンコーダである。CPU21は、エンコーダ16の出力に基づいて磁気カード1の搬送速度を制御する。17は前述のシャッタ6を開閉させるソレノイド、11〜14は前述のカード検出センサ、7は前述の振動子である。
図5は、磁気カード処理装置101の動作手順を示すフローチャートである。各処理はCPU21により実行される。磁気カード処理装置101の動作を説明するにあたり、磁気カード処理装置101における磁気カード1の搬送状態を示す図6と、磁気カード処理装置101の挿入部3における磁気カード1の通過状態を示す図7とを適宜参照する。
利用者によって磁気カード1が、図6(a)に示すように挿入口4からF方向へ挿入されると、挿入口4の近傍に設けられた第1カード検出センサ11が磁気カード1を検出してON状態になるので(図5のステップS1:YES)、CPU21は、振動子7を駆動し(ステップS2)、ソレノイド17によりシャッタ6を開き(ステップS3)、モータ15を正転駆動する(ステップS4)。振動子7を駆動すると、前述したように偏心重り7bが回転してモータ7aが振動する、すなわち振動子7自身が振動する。このため、挿入されている磁気カード1が、図7(a)に示すように振動している振動子7に接すると、振動子7の振動が磁気カード1に伝わって、磁気カード1が上下や前後に振動する。このときは、特に磁気カード1の先端1a側が上下に大きく振動する。
そして、挿入されている磁気カード1の先端1aが、シャッタ6をくぐって、挿入部3の近傍にあるローラ8に当接すると、当該ローラ8はモータ15の正転駆動により回転しているので、磁気カード1を挟み込んでF方向に搬送し、本体2内部へ取り込んで行く。この取り込みの際、磁気カード1が、図7(b)に示すように振動している振動子7に接している間は、振動子7の振動が磁気カード1に伝わって、磁気カード1が上下や前後に振動する。このときは、特に磁気カード1の後端1b側が上下に大きく振動する。
磁気カード1がF方向に搬送されて行くことにより、第1カード検出センサ11が磁気カード1を検出しなくなってOFF状態になると(図5のステップS5:YES)、CPU21は、振動子7の駆動を停止する(ステップS6)。これにより、振動子7自身の振動が停止して、磁気カード2の振動も停止する。振動子7の駆動を停止した後しばらくすると、CPU21はソレノイド17によりシャッタ6を閉じる(ステップS7)。このとき、磁気カード1は、本体2内部でローラ8によりF方向に搬送されている。この後、図6(b)に示すように磁気カード1の先端1aが第3カード検出センサ13の設けられた位置に到達すると、第3カード検出センサ13が磁気カード1を検出してON状態になるので(図5のステップS8:YES)、CPU21は、磁気カード1をF方向へ搬送しながら、磁気ヘッド10によって磁気カード1の磁気ストライプ1sから情報を読み取る(ステップS9)。そして、図6(c)に示すように磁気カード1の先端1aが第4カード検出センサ14の設けられた位置に到達すると、第4カード検出センサ14が磁気カード1を検出してON状態になるので(図5のステップS10:YES)、CPU21は、モータ15の正転駆動を停止する(ステップS11)。これにより、ローラ8の回転が停止して、磁気カード1の搬送が停止する。また、磁気ヘッド10による磁気カード1からの情報の読み取りが終了する。
この後、CPU21は、通信部20を介して上位装置と通信を行い(ステップS12)、上位装置に磁気カード1から読み取った情報を送信する。そして、上位装置から所定の取引処理が完了したことを示す通知を受信すると、CPU21は、磁気カード1を返却するために、モータ15を逆転駆動し(ステップS13)、振動子7を駆動する(ステップS14)。モータ15を逆転駆動すると、ローラ8が回転して、磁気カード1を挿入口4に向けてB方向へ搬送して行く。振動子7を駆動すると、振動子7自身が振動する。
磁気カード1がB方向に搬送されて行くことにより、図6(d)に示すように磁気カード1の後端1bが第2カード検出センサ12の設けられた位置に到達すると、第2カード検出センサ12が磁気カード1を検出してON状態になるので(図5のステップS15:YES)、CPU21は、シャッタ6を開く(ステップS16)。そして、搬送されている磁気カード1が、シャッタ6をくぐって、図7(c)に示すように振動している振動子7に接すると、振動子7の振動が磁気カード1に伝わって、磁気カード1が上下や前後に振動する。このときは、特に磁気カード1の後端1b側が上下に大きく振動する。またこのとき、第1カード検出センサ11が磁気カード1を検出してON状態になる。
その後、さらに磁気カード1がB方向に搬送されて行くことにより、磁気カード1の先端1aが第2カード検出センサ12の設けられた位置を通り過ぎると、第1カード検出センサ11がON状態のまま、第2カード検出センサ12が磁気カード1を検出しなくなってOFF状態になるので(図5のステップS17:YES)、CPU21は、しばらくしてモータ15の逆転駆動を停止する(ステップS18)。これにより、ローラ8の回転が停止し、磁気カード1が挿入部3の近傍にあるローラ8のB方向側に停止して、磁気カード1の後端1bが挿入口4から外部に突出した状態となる。このような状態になると、利用者によって磁気カード1が挿入口4からB方向へ抜き取られて行く。この抜き取りの際、磁気カード1が、図7(d)に示すように振動している振動子7に接している間は、振動子7の振動が磁気カード1に伝わって、磁気カード1が上下や前後に振動する。このときは、特に磁気カード1の先端1a側が上下に大きく振動する。
そして、磁気カード1が挿入口4から抜き取られることにより、第1カード検出センサ11が磁気カード1を検出しなくなってOFF状態になると(図5のステップS19:YES)、CPU21は、振動子7の駆動を停止して(ステップS20)、シャッタ6を閉じ(ステップS21)、処理を終了する。
上述した第1実施形態のようにすることで、磁気カード処理装置101に対する磁気カード1の挿入時および抜き取り時において、磁気カード1が挿入部3の挿入口4の近傍を通過する際に、振動子7で磁気カード1を上下や前後に振動させることができる。このため、偽カード読取機が磁気カード処理装置101の挿入部3の前面(B方向側の面)に取り付けられても、磁気カード1が上下に振動することにより、磁気カード1の磁気ストライプ1sと偽カード読取機に備わる磁気ヘッドとが接したり離れたりして、両者の接触状態が不安定になるので、偽カード読取機による磁気カード1の情報の不正読取を防止することが可能となる。また、磁気カード1が前後に振動することによっても、磁気カード1の磁気ストライプ1sと偽カード読取機の磁気ヘッドとの接触状態が不安定になるとともに、磁気カード1の移動速度が変動するので、偽カード読取機による磁気カード1の情報の不正読取を一層防止することが可能となる。
また、磁気カード1が挿入されてからローラ8によって挿入部3の内部に取り込まれるまでの間と、磁気カード1がローラ8によって本体2内部から排出されてから抜き取られるまでの間において、振動子8を駆動して挿入口4の近傍を通過する磁気カード1を振動させることができ、偽カード読取機による磁気カードの情報の不正読取を防止することが可能となる。
また、振動子7の駆動を停止してから、磁気ヘッド10によって磁気カード1の情報を読み取るので、振動子7の振動の影響を受けることなく、磁気ヘッド10を磁気カード1の磁気ストライプ1sに安定に接触させて情報の読み取りを行うことが可能となる。
さらに、磁気ヘッド10を振動子7によって振動させられている磁気カード1に接しない位置に設けているので、磁気カード1の振動が磁気ヘッド10に直接伝わらなくなり、磁気ヘッド10の損傷を防止することが可能となる。
図8〜図10は、本発明の第2実施形態に係る磁気カード処理装置102の内部構造を示す図である。図8は同側方断面図、図9は同上方断面図(図8において磁気カード処理装置102をU方向側から見た断面図)、図10は同前方断面図(図8において磁気カード処理装置102をB方向側から見た断面図)である。なお、図8〜10では、前述の図1〜図3と同一部分には同一符号を付してある。
本実施形態の磁気カード処理装置102では、挿入部3の挿入口4の近傍に、突起付きローラ22と押さえローラ23とが設けられている。突起付きローラ22は、円周方向に所定の間隔をおいて複数のゴムからなる突起22aが設けられていて、挿入部3の通路5を通過する磁気カード1の下面と接するように回転可能に配置されている。押さえローラ23は、突起付きローラ22と対向するように回転可能かつ上下方向U、Dに移動可能に配置されている。24は押さえローラ23を突起付きローラ22に押さえ付けるばねである。挿入部3の通路5を通過する磁気カード1が2つのローラ22、23の間に入り込むと、2つのローラ22、23がそれぞれ回転して、後述するように突起付きローラ22が磁気カード1を振動させる。つまり、突起付きローラ22は、磁気カード1が接することにより動作して磁気カード1を振動させる。突起付きローラ22は、本発明における振動手段および受動的振動手段の一実施形態を構成する。なお、本体2内部に示す磁気ヘッド10は、図9に示すように突起付きローラ22からF方向に磁気カード1の幅Yより大きな間隔Z1(Y<Z1)をおいた位置に配置されている。このため、突起付きローラ22によって振動させられている磁気カード1に磁気ヘッド10が接することはない。
図11は、磁気カード処理装置102の電気的構成を示すブロック図である。図示するように、本構成には、図4に示した振動子7が含まれていない。CPU21aは、振動子7を制御する機能を有していないことだけが、図4に示したCPU21と相違している。即ち、CPU21aが振動子7以外の各部を制御する機能は、CPU21の当該機能と同様である。
図12は、磁気カード処理装置102の挿入部3における磁気カード1の通過状態を示す図である。利用者によって磁気カード1が挿入口4からF方向へ挿入されると、磁気カード1が、図12(a)に示すように突起付きローラ22と押さえローラ23との間に入り込み、磁気カード1の挿入力により2つのローラ22、23がそれぞれ回転する。これにより、突起付きローラ22の各突起22aが磁気カード1の下面に順々に衝突し、磁気カード1が振動する。このときは、特に磁気カード1の先端1a側が上下に大きく振動する。なお、押さえローラ23は、磁気カード1の上面を支持しながら、磁気カード1とともに上下に振動する。そして、挿入されている磁気カード1が挿入部3の近傍にある一対のローラ8の間に入り込んだ後、当該ローラ8によって磁気カード1が本体2内部へF方向に取り込まれて行くと、磁気カード1は、図12(b)に示すように突起付きローラ22に接している間振動する。このときは、特に磁気カード1の後端1b側が上下に大きく振動する。
本体2内部に取り込まれた磁気カード1の情報が磁気ヘッド10によって読み取られた後は、磁気カード1がローラ8によって挿入口4に向けてB方向に搬送されて行く。そして、搬送されている磁気カード1が、図12(c)に示すように突起付きローラ22と押さえローラ23との間に入り込むと、磁気カード1の搬送力により2つのローラ22、23がそれぞれ回転する。これにより、突起付きローラ22の各突起22aが磁気カード1の下面に順々に衝突し、磁気カード1が振動する。このときは、特に磁気カード1の後端1b側が上下に大きく振動する。そして、磁気カード1が挿入部3の近傍にあるローラ8によって搬送されなくなった後、利用者によって磁気カード1が挿入口4からB方向へ抜き取られて行くと、磁気カード1は、図12(d)に示すように突起付きローラ22に接している間振動する。このときは、特に磁気カード1の先端1a側が上下に大きく振動する。
上述した第2実施形態のようにすることで、磁気カード処理装置102に対する磁気カード1の挿入時および抜き取り時において、磁気カード1が挿入部3の挿入口4の近傍を通過する際に、突起付きローラ22で磁気カード1を上下に振動させることができる。このため、偽カード読取機が磁気カード処理装置102の挿入部3の前面に取り付けられても、磁気カード1の磁気ストライプ1sと偽カード読取機に備わる磁気ヘッドとの接触状態が不安定になり、磁気カード1の情報の不正読取を防止することが可能となる。また、磁気カード1を振動させるために何ら制御を行う必要がないので、CPU21aの制御負担を軽減することができる。
図13〜図15は、本発明の第3実施形態に係る磁気カード処理装置103の内部構造を示す図である。図13は同側方断面図、図14は同上方断面図(図13において磁気カード処理装置103をU方向側から見た断面図)、図15は同前方断面図(図13において磁気カード処理装置103をB方向側から見た断面図)である。なお、図13〜15では、前述の図1〜図3と同一部分には同一符号を付してある。
本実施形態の磁気カード処理装置103では、挿入部3の挿入口4の近傍に、小径の偏心ローラ31と大径の偏心していないローラ33と押さえローラ35とが設けられている。偏心ローラ31とローラ33とは、挿入部3の通路5を通過する磁気カード1の下面と接するようにそれぞれ回転可能に配置されている。偏心ローラ31の回転軸には小ギヤ32が連結されていて、ローラ33の回転軸には小ギヤ32と噛み合う大ギヤ34が連結されている。このため、ローラ33が回転すると、偏心ローラ31が2つのギヤ32、34の噛み合いによってローラ33の2倍の回転数で回転する。押さえローラ35は、ローラ33と対向するように回転可能かつ上下方向U、Dに移動可能に配置されている。36は押さえローラ35をローラ33に押さえ付けるばねである。挿入部3の通路5を通過する磁気カード1がローラ33と押さえローラ35の間に入り込むと、2つのローラ33、35がそれぞれ回転し、偏心ローラ31がローラ33の2倍の回転数で回転して、後述するように磁気カード1を振動させる。つまり、偏心ローラ31は、磁気カード1がローラ33に接することにより動作して磁気カード1を振動させる。偏心ローラ31は、本発明における振動手段および受動的振動手段の一実施形態を構成する。なお、本体2内部に示す磁気ヘッド10は、図14に示すように偏心ローラ31からF方向に磁気カード1の幅Yより大きな間隔Z2(Y<Z2)をおいた位置に配置されている。このため、偏心ローラ31によって振動させられている磁気カード1に磁気ヘッド10が接することはない。磁気カード処理装置103の電気的構成は、図11に示した構成と同一である。
図16は、磁気カード処理装置103の挿入部3における磁気カード1の通過状態を示す図である。利用者によって磁気カード1が挿入口4からF方向へ挿入されると、磁気カード1が、図16(a)に示すようにローラ33と押さえローラ35との間に入り込み、磁気カード1の挿入力により2つのローラ33、35がそれぞれ回転する。ローラ33が回転すると、大ギヤ34と小ギヤ32の噛み合いにより偏心ローラ31がローラ33の2倍の回転数で回転し、当該偏心ローラ31の中心からの距離の短い周面と距離の長い周面とが磁気カード1の下面に順々に接する。これにより、偏心ローラ31が磁気カード1の下面を支持する位置が所定の周期で上下方向U、Dに移動して、磁気カード1が振動する。このときは、特に磁気カード1の先端1a側が上下に大きく振動する。なお、押さえローラ35は、磁気カード1の上面を支持しながら、磁気カード1とともに上下に振動する。そして、挿入されている磁気カード1が挿入部3の近傍にある一対のローラ8の間に入り込んだ後、当該ローラ8によって磁気カード1が本体2内部へF方向に取り込まれて行くと、磁気カード1は、図16(b)に示すように偏心ローラ31に接している間振動する。このときは、特に磁気カード1の後端1b側が上下に大きく振動する。
本体2内部に取り込まれた磁気カード1の情報が磁気ヘッド10によって読み取られた後は、磁気カード1がローラ8によって挿入口4に向けてB方向に搬送されて行く。そして、搬送されている磁気カード1が、図16(c)に示すようにローラ33と押さえローラ35との間に入り込むと、磁気カード1の搬送力により2つのローラ33、35がそれぞれ回転する。これにより、偏心ローラ31がローラ33の2倍の回転数で回転し、偏心ローラ31による磁気カード1下面の支持位置が所定の周期で上下方向U、Dに移動して、磁気カード1が振動する。このときは、特に磁気カード1の後端1b側が上下に大きく振動する。そして、磁気カード1が挿入部3の近傍にあるローラ8によって搬送されなくなった後、利用者によって磁気カード1が挿入口4からB方向へ抜き取られて行くと、磁気カード1は、図16(d)に示すように偏心ローラ31に接している間振動する。このときは、特に磁気カード1の先端1a側が上下に大きく振動する。
上述した第3実施形態のようにすることで、磁気カード処理装置103に対する磁気カード1の挿入時および抜き取り時において、磁気カード1が挿入部3の挿入口4の近傍を通過する際に、偏心ローラ31で磁気カード1を上下に振動させることができる。このため、偽カード読取機が磁気カード処理装置102の挿入部3の前面に取り付けられても、磁気カード1の磁気ストライプ1sと偽カード読取機に備わる磁気ヘッドとの接触状態が不安定になり、磁気カード1の情報の不正読取を防止することが可能となる。
また、磁気カード1を振動させるために小径の偏心ローラ31を用い、当該偏心ローラ31を2つのギヤ32、34のギヤ比によって大径のローラ33よりも大きな回転数で回転させることで、磁気カード1の振動量(変位量)を大きくし、かつ単位時間当たりの振動数を多くすることができる。
図17〜図19は、本発明の第4実施形態に係る磁気カード処理装置104の内部構造を示す図である。図17は同上方断面図、図18は同側方断面図(図17において磁気カード処理装置104をL方向側から見た断面図)、図19は同前方断面図(図17において磁気カード処理装置104をB方向側から見た断面図)である。
本実施形態の磁気カード処理装置104は、内部の所定位置まで挿入されて停止した磁気カード1に対して情報の読み取り処理を行う。41は磁気カード処理装置104の本体、42は本体41の前面(B方向側の面)側に設けられた磁気カード1が挿入される挿入口、43は磁気カード1が通行する通路である。挿入口42と通路43の幅W1(図17に図示)は、磁気カード1の短手方向R、Lの幅Xと略同程度の大きさになっている。これにより、挿入口42および通路43に磁気カード1を幅方向R、Lにガタツキなく挿入することができる。また、挿入口42の高さH1(図18に図示)は、磁気カード1の厚みTよりも大きくなっている。これにより、磁気カード1は挿入口42の近傍で上下方向U、Dに移動することができる。図17の44は挿入口42に設けられた切り欠きである。この切り欠き44に指を入れることで、通路43に対して磁気カード1を奥(F方向側)まで挿入したり、奥から抜き取ったりすることができる。
挿入口42の近傍には、図1〜図3に示したものと同一の偏心重り7b付きのモータ7aから構成された振動子7が設けられている。モータ7aは、挿入口42近傍の通路43を通過する磁気カード1の下面の磁気ストライプ1sと接するように配置されている。45は磁気カード1の磁気ストライプ1sから情報を読み取る磁気ヘッドである。
50は磁気ヘッド45を磁気カード1の磁気ストライプ1sに沿って移動させる移動機構である。この移動機構50は、支持プレート46、リードスクリュー47、ガイドレール48、ギヤ49a〜49c、およびモータ53から構成されている。支持プレート46は、L方向側の端部にガイドレール48が挿通され、R方向側の端部にリードスクリュー47が挿通され、中央部に磁気ヘッド45を支持している。リードスクリュー47のB方向側の端部には、ギヤ49aが連結されている。ギヤ49aは、ギヤ49bと噛み合っていて、ギヤ49bは、モータ53の回転軸に連結されたギヤ49cと噛み合っている。54はモータ53の回転数を検出するエンコーダである。モータ53が正転駆動すると、各ローラ49a〜49cが回転して、リードスクリュー47が回転し、支持プレート46および磁気ヘッド45がガイドレール48に沿ってF方向へ移動する。また、モータ53が逆転駆動すると、各ローラ49a〜49cが回転して、リードスクリュー47が回転し、支持プレート46および磁気ヘッド45がガイドレール48に沿ってB方向へ移動する。ヘッド移動機構50は、本発明における移動手段の一実施形態を構成する。
51および52はマイクロスイッチから構成されているヘッド位置センサである。第1ヘッド位置センサ51は、支持プレート46が接触することにより、磁気ヘッド45が図17および図18の実線で示す位置にあることを検出する。第2ヘッド位置センサ52は、支持プレート46が接触することにより、磁気ヘッド45が図17および図18の2点鎖線で示す位置にあることを検出する。磁気ヘッド45は、実線で示す位置から2点鎖線で示す位置へと移動するときに、磁気カード1の磁気ストライプ1sに接して、磁気ストライプ1sの磁力の変化を検出し、磁気情報を読み取る。61および62はマイクロスイッチから構成されているカード検出センサである。第1カード検出センサ61は、磁気カード1が接触することにより、挿入口42から磁気カード1が挿入されたことを検出する。第2カード検出センサ62は、磁気カード1が接触することにより、磁気カード1が通路5の奥の所定位置まで完全に挿入されて停止したことを検出する。55は挿入された磁気カード1を所定位置で停止させるストッパである。第1カード検出センサ61は、本発明における挿入検出手段の一実施形態を構成し、第2カード検出センサ62は、本発明における挿入停止検出手段の一実施形態を構成する。
図20は、磁気カード処理装置104の電気的構成を示すブロック図である。71は磁気カード処理装置104の各部を制御するCPUである。このCPU71は、本発明における制御手段の一実施形態を構成する。68はCPU71の動作プログラム等が記憶されたROM、69はCPU71が各部を制御する制御データ等が読み書き可能に記憶されるRAMである。70は上位装置と相互に通信を行うための通信部、45は前述の磁気ヘッドである。CPU71は、磁気ヘッド45によって磁気カード1から読み取った情報を、通信部70を介して上位装置へ送信する。53は前述のモータ、54は前述のエンコーダである。CPU71は、エンコーダ54の出力に基づいて磁気ヘッド45の移動速度を制御する。51、52は前述のヘッド位置センサ、61、62は前述のカード検出センサ、7は前述の振動子である。
図21は、磁気カード処理装置104の動作手順を示すフローチャートである。各処理はCPU71により実行される。磁気カード処理装置104の動作を説明するにあたり、磁気カード処理装置104における磁気カード1の移動状態を示す図22と、磁気カード処理装置104の挿入口42近傍における磁気カード1の移動状態を示す図23とを適宜参照する。
利用者によって磁気カード1が、図22(a)に示すように挿入口42からF方向へ挿入されると、磁気カード1が挿入口42の近傍に設けられた第1カード検出センサ61に接触する。これにより、第1カード検出センサ61が磁気カード1を検出してON状態になるので(図21のステップS31:YES)、CPU71は、振動子7を駆動する(ステップS32)。振動子7を駆動すると、前述したように振動子7自身が振動する。このため、挿入されている磁気カード1が、図23(a)に示すように振動子7に接すると、振動子7の振動が磁気カード1に伝わって、磁気カード1が振動する。このときは、特に磁気カード1の先端1a側が上下に大きく振動する。
そして、挿入されている磁気カード1の先端1aが、図22(b)に示すようにストッパ55に当接して、磁気カード1が所定位置で停止すると、磁気カード1が第2カード検出センサ62に接触する。これにより、第2カード検出センサ62が磁気カード1を検出してON状態になるので(図21のステップS33:YES)、CPU71は、振動子7の駆動を停止する(ステップS34)。振動子7の駆動を停止すると、振動子7自身の振動が停止して、磁気カード2の振動も停止する。この後、CPU71は、モータ53を正転駆動して(ステップS35)、前述したように磁気ヘッド45を図22(b)に実線で示す位置からF方向へ移動させながら、磁気ヘッド45によって磁気カード1の磁気ストライプ1sから情報を読み取る(図21のステップS36)。そして、磁気ヘッド45が、図22(b)に2点鎖線で示す位置に到達すると、支持プレート46が第2ヘッド位置センサ52に接触して、第2ヘッド位置センサ52がON状態になるので(図21のステップS37:YES)、CPU71は、モータ53の正転駆動を停止する(ステップS38)。これにより、磁気ヘッド45が停止して、磁気カード1からの情報の読み取りが終了する。
磁気カード1から情報を読み取ると、CPU71は、通信部70を介して上位装置と通信を行い、読み取った情報を上位装置に送信する。上位装置は、送信されて来た情報に基づいて所定の取引処理を行い、所定の取引処理が完了すると、利用者に対して磁気カード処理装置104からの磁気カード1の抜き取りを許可する通知を行う。この通知は、文字やマークの表示、ランプやLEDの点灯、音声による案内等の手段により行われる。
磁気カード1の抜き取りが許可された後、利用者によって磁気カード1がB方向へ引っ張られると、図22(c)に示すように磁気カード1が第2カード検出センサ62から離れる。これにより、第2カード検出センサ62が磁気カード1を検出しなくなってOFF状態になるので(図21のステップS39:YES)、CPU71は、振動子7を駆動する(ステップS40)。振動子7を駆動すると、振動子7自身が振動する。このため、引っ張られている磁気カード1が、図23(b)に示すように振動子7に接すると、振動子7の振動が磁気カード1に伝わって、磁気カード1が振動する。このときは、特に磁気カード1の後端1b側が上下に大きく振動する。またこのとき、磁気カード1が第1カード検出センサ61に接触しているので、第1カード検出センサ61が磁気カード1を検出してON状態になっている。
そして、引っ張られている磁気カード1の先端1aが、図22(d)に示すように第1カード検出センサ61から離れると、第1カード検出センサ61が磁気カード1を検出しなくなってOFF状態になるので(図21のステップS41:YES)、CPU71は、振動子7の駆動を停止する(ステップS42)。振動子7の駆動を停止すると、振動子7自身の振動が停止して、磁気カード2の振動も停止する。このとき、磁気カード1は、利用者によって挿入口42から完全に抜き取られている。この後、CPU71は、モータ53を逆転駆動して(ステップS43)、前述したように磁気ヘッド45を図22(d)に実線で示す位置からB方向へ移動させて行く。そして、磁気ヘッド45が、図22(d)に2点鎖線で示す位置に到達すると、支持プレート46が第1ヘッド位置センサ51に接触して、第1ヘッド位置センサ51がON状態になるので(図21のステップS44:YES)、CPU71は、モータ53の逆転駆動を停止して(ステップS45)、処理を終了する。
上述した第4実施形態のようにすることで、磁気カード処理装置104に対する磁気カード1の挿入時および抜き取り時において、磁気カード1が挿入口42の近傍を通過する際に、振動子7で磁気カード1を上下に振動させることができる。このため、偽カード読取機が磁気カード処理装置104の挿入口42の前面(B方向側の面)に取り付けられても、磁気カード1の磁気ストライプ1sと偽カード読取機に備わる磁気ヘッドとの接触状態が不安定になり、磁気カード1の情報の不正読取を防止することが可能となる。
また、挿入された磁気カード1がストッパ55に当接して所定位置に停止したときに、振動子7の駆動を停止し、この後磁気ヘッド45をF方向へ移動させて磁気カード1の情報を読み取るので、振動子7の振動の影響を受けることなく、磁気ヘッド10を磁気カード1の磁気ストライプ1sに安定に接触させて情報の読み取りを行うことが可能となる。
さらに、振動子7を磁気カード1の磁気ストライプ1sに接する位置に設けているので、磁気カード1が挿入口42の近傍を通過する際に、振動子7に接する磁気カード1の磁気ストライプ1s部分が最も大きく振動し、偽カード読取機による磁気カード1の情報の不正読取をより確実に防止することが可能となる。
図24〜図26は、本発明の第5実施形態に係る磁気カード処理装置105の内部構造を示す図である。図24は同上方断面図、図25は同側方断面図(図24において磁気カード処理装置105をL方向側から見た断面図)、図26は同前方断面図(図24において磁気カード処理装置105をB方向側から見た断面図)である。なお、図24〜26では、前述の図17〜図19と同一部分には同一符号を付してある。
本実施形態の磁気カード処理装置105では、挿入口42の近傍に、図8〜図10に示したものと同一の突起付きローラ22と押さえローラ23とが設けられている。突起付きローラ22は、挿入口42の近傍を通過する磁気カード1の下面の磁気ストライプ1sと接するように回転可能に配置されている。押さえローラ23は、突起付きローラ22と対向するように回転可能かつ上下方向U、Dに移動可能に配置されていて、ばね24によって突起付きローラ22に押さえ付けられている。
図27は、磁気カード処理装置105の電気的構成を示すブロック図である。図示するように、本構成には、図20に示した振動子7が含まれていない。CPU71aは、振動子7を制御する機能を有していないことだけが、図20に示したCPU71と相違している。即ち、CPU71aが振動子7以外の各部を制御する機能は、CPU71の当該機能と同様である。CPU71aは、本発明における制御手段の一実施形態を構成する。
図28は、磁気カード処理装置105の挿入口42近傍における磁気カード1の移動状態を示す図である。利用者によって磁気カード1が挿入口42からF方向へ挿入されると、磁気カード1が、図28(a)に示すように突起付きローラ22と押さえローラ23との間に入り込み、磁気カード1の挿入力により2つのローラ22、23がそれぞれ回転する。これにより、突起付きローラ22の各突起22aが磁気カード1の下面の磁気ストライプ1sに順々に衝突し、磁気カード1が上下に振動する。このときは、特に磁気カード1の先端1a側の磁気ストライプ1sの部分が上下に最も大きく振動する。
そして、磁気カード1が、図24に示すように所定位置まで挿入されて停止すると、磁気カード1が突起付きローラ22に接しなくなり、磁気カード1が振動しなくなる。この後は、CPU71aが、第2カード検出センサ62によって磁気カード1の所定位置での停止を検出しているときに、移動機構50によって磁気ヘッド45をF方向へ移動させながら、磁気カード1の情報を読み取る。なお、CPU71aは、情報の読み取り中に、磁気カード1がB方向に引っ張られて所定位置から移動したことを第2カード検出センサ62によって検出すると、移動機構50によって磁気ヘッド45の移動を停止し、磁気カード1の情報の読み取りを中止する。
所定位置に停止している磁気カード1からの情報の読み取りが完了した後は、前述したように磁気カード1の抜き取りが許可され、利用者によって磁気カード1がB方向へ引っ張られる。その際、引っ張られている磁気カード1が、図28(b)に示すように突起付きローラ22と押さえローラ23との間に入り込むと、磁気カード1の引抜力により2つのローラ22、23がそれぞれ回転する。これにより、突起付きローラ22の各突起22aが磁気カード1の下面の磁気ストライプ1sに順々に衝突し、磁気カード1が振動する。このときは、特に磁気カード1の後端1b側の磁気ストライプ1sの部分が上下に最も大きく振動する。そして、磁気カード1が挿入口42から完全に抜き取られると、磁気カード1が突起付きローラ22に接しなくなり、磁気カード1が振動しなくなる。
上述した第5実施形態のようにすることで、磁気カード処理装置105に対する磁気カード1の挿入時および抜き取り時において、磁気カード1が挿入口42の近傍を通過する際に、突起付きローラ22で磁気カード1を上下に振動させることができる。このため、偽カード読取機が磁気カード処理装置105の挿入口42の前面に取り付けられても、磁気カード1の磁気ストライプ1sと偽カード読取機に備わる磁気ヘッドとの接触状態が不安定になり、磁気カード1の情報の不正読取を防止することが可能となる。
また、挿入された磁気カード1がストッパ55に当接して所定位置に停止しているときに、磁気ヘッド45をF方向へ移動させて磁気カード1の情報を読み取るので、振動していない状態の磁気カード1の磁気ストライプ1sに磁気ヘッド45を安定に接触させて情報の読み取りを行うことが可能となる。
さらに、磁気カード1の情報の読み取り中に、磁気カード1が所定位置から移動したことを検出したときに、磁気ヘッド45の移動を停止して、磁気カード1の情報の読み取りを中止するので、磁気ヘッド45および移動機構50の損傷を防止することができる。
図29〜図31は、本発明の第6実施形態に係る磁気カード処理装置106の内部構造を示す図である。図29は同上方断面図、図30は同側方断面図(図29において磁気カード処理装置106をL方向側から見た断面図)、図31は同前方断面図(図29において磁気カード処理装置106をB方向側から見た断面図)である。なお、図29〜31では、前述の図17〜図19と同一部分には同一符号を付してある。
本実施形態の磁気カード処理装置106では、挿入口42の近傍に、図13〜図15に示したものと同一の小径の偏心ローラ31と大径の偏心していないローラ33と押さえローラ35とが設けられている。偏心ローラ31とローラ33とは、挿入口42の近傍を通過する磁気カード1の下面の磁気ストライプ1sと接するようにそれぞれ回転可能に配置されている。偏心ローラ31の回転軸には小ギヤ32が連結され、ローラ33の回転軸には大ギヤ34が連結されているため、ローラ33が回転すると、偏心ローラ31がローラ33の2倍の回転数で回転する。押さえローラ35は、ローラ33と対向するように回転可能かつ上下方向U、Dに移動可能に配置されていて、ばね36によってローラ33に押さえ付けられている。磁気カード処理装置106の電気的構成は、図27に示した構成と同一である。
図32は、磁気カード処理装置106の挿入口42近傍における磁気カード1の移動状態を示す図である。利用者によって磁気カード1が挿入口42からF方向へ挿入されると、磁気カード1が、図32(a)に示すようにローラ33と押さえローラ35との間に入り込み、磁気カード1の挿入力により2つのローラ33、35がそれぞれ回転する。ローラ33が回転すると、大ギヤ34と小ギヤ32の噛み合いにより偏心ローラ31がローラ33の2倍の回転数で回転し、当該偏心ローラ31の中心からの距離の短い周面と距離の長い周面とが磁気カード1の下面に順々に接する。これにより、偏心ローラ31が磁気カード1の下面を支持する位置が所定の周期で上下方向U、Dに移動して、磁気カード1が振動する。このときは、特に磁気カード1の先端1a側の磁気ストライプ1sの部分が上下に最も大きく振動する。そして、磁気カード1が、図29に示すように所定位置まで挿入されて停止すると、磁気カード1が偏心ローラ31に接しなくなり、磁気カード1が振動しなくなる。
所定位置に停止している磁気カード1の情報が磁気ヘッド45によって読み取られた後は、前述したように利用者によって磁気カード1がB方向へ引っ張られて抜き取られる。その際、引っ張られている磁気カード1が、図32(b)に示すようにローラ33と押さえローラ35との間に入り込むと、磁気カード1の引抜力により2つのローラ33、35がそれぞれ回転する。これにより、偏心ローラ31がローラ33の2倍の回転数で回転し、偏心ローラ31による磁気カード1下面の支持位置が所定の周期で上下方向U、Dに移動して、磁気カード1が振動する。このときは、特に磁気カード1の後端1b側の磁気ストライプ1sの部分が上下に最も大きく振動する。そして、磁気カード1が挿入口42から完全に抜き取られると、磁気カード1が偏心ローラ31に接しなくなり、磁気カード1が振動しなくなる。
上述した第6実施形態のようにすることで、磁気カード処理装置106に対する磁気カード1の挿入時および抜き取り時において、磁気カード1が挿入口42の近傍を通過する際に、偏心ローラ31で磁気カード1を上下に振動させることができる。このため、偽カード読取機が磁気カード処理装置106の挿入口42の前面に取り付けられても、磁気カード1の磁気ストライプ1sと偽カード読取機に備わる磁気ヘッドとの接触状態が不安定になり、磁気カード1の情報の不正読取を防止することが可能となる。
本発明は、以上述べた実施形態以外にも種々の形態を採用することができる。例えば、第1〜第3実施形態では、磁気カード1を振動させる振動手段としての振動子7、突起付きローラ22、および偏心ローラ31を、挿入口4への磁気カード1の挿入を検出する第1カード検出センサ11よりも反挿入口4側に配置した例を挙げたが、振動子7、突起付きローラ22、および偏心ローラ31は、第1カード検出センサ11よりも挿入口4側、または第1カード検出センサ11と磁気カード1の挿入方向Fに対して略同一の位置に配置するようにしてもよい。また、第4〜第6実施形態では、挿入口42への磁気カード1の挿入を検出する第1カード検出センサ61を、振動子7、突起付きローラ22、および偏心ローラ31よりも反挿入口42側に配置した例を挙げたが、第1カード検出センサ61は、振動子7、突起付きローラ22、および偏心ローラ31よりも挿入口42側、または振動子7、突起付きローラ22、および偏心ローラ31と磁気カード1の挿入方向Fに対して略同一の位置に配置するようにしてもよい。振動子7、突起付きローラ22、および偏心ローラ31は、できる限り挿入口4、42の近くに設けた方が、挿入口4、42近傍において磁気カード1を振動させる時間を長くできるので、偽カード読取機による磁気カード1の情報の不正読取を防止するのに効果的である。また、第1カード検出センサ11、61は、できる限り挿入口4、42の近くに設けた方が、挿入口4、42近傍において磁気カード1を検出する時間を長くできるので、偽カード読取機による磁気カード1の情報の不正読取を防止するのに効果的である。
また、第1〜第3実施形態では、磁気カード1を振動させる振動手段としての振動子7、突起付きローラ22、および偏心ローラ31を、磁気カード1の磁気ストライプ1sに接する位置に配置していない(図2、図9、図14に図示)が、第1〜第3実施形態においても、第4〜第6実施形態のように振動子7、突起付きローラ22、および偏心ローラ31を磁気カード1の磁気ストライプ1sに接する位置(図17、図24、図29に図示)に配置してもよい。
また、第1、第4実施形態では、能動的振動手段として、偏心重り7b付きのモータ7aからなる振動子7を用いた例を挙げたが、本発明はこれのみに限定するものではない。これ以外に、能動的振動手段として、例えばソレノイドやモータ等の駆動源によりアクチュエータを通路5、43に出没させて、アクチュエータで磁気カードを叩いて振動させるものや、圧電素子により振動板を振動させて、振動板に接する磁気カードを振動させるものや、電気的に駆動するポンプ等からエアーを噴出して磁気カードを振動させるもの等を用いてもよい。つまり、能動的振動手段としては、電気的な駆動により動作して、磁気カード1を振動させることができる手段であればよい。また、能動的振動手段は、磁気カード1に接触してもよいし、接触しなくてもよい。
また、第2、第3、第5、第6実施形態では、受動的振動手段として、突起付きローラ22または偏心ローラ31を用いた例を挙げたが、本発明はこれのみに限定するものではない。これ以外に、受動的振動手段として、例えばギヤのように周面に凹凸が設けられ、磁気カード1が接することで回転して磁気カードを直接振動させるものや、磁気カード1が接することで回転するローラの回転力により、クランクを通路5、43に出没させて磁気カードを叩いて振動させるものや、磁気カード1が接することで回転するローラの回転力により、偏心カムを回転させて当該偏心カムの周面で磁気カードを押し上げて振動させるもの等を用いてもよい。つまり、受動的振動手段としては、磁気カード1が接することにより動作して、磁気カード1を振動させることができる手段であればよい。
さらに、以上の実施形態では、磁気カードに対して情報の読み取り処理を行う磁気カード処理装置に本発明を適用したが、本発明はこれ以外にも、例えば磁気カードに対して情報の書き込み処理を行う磁気カード処理装置や、情報の読み取りと書き込みの両処理を行う磁気カード処理装置に適用することが可能である。また、磁気ストライプとIC接点の両方が設けられた磁気ICカードに対して情報の処理を行えるように、磁気ヘッドとIC接点ユニットとを内部に備えたカード処理装置に適用することも可能である。さらに、磁気ストライプと非接触通信用のアンテナとICとが設けられた磁気ストライプ付き非接触ICカードに対して情報の処理を行えるように、磁気ヘッドと非接触通信用のアンテナとを内部に備えたカード処理装置に適用することも可能である。
1 磁気カード
4 挿入口
7 振動子
8 ローラ
10 磁気ヘッド
11 第1カード検出センサ
15 モータ
21 CPU
21a CPU
22 突起付きローラ
31 偏心ローラ
42 挿入口
45 磁気ヘッド
50 移動機構
61 第1カード検出センサ
62 第2カード検出センサ
71 CPU
71a CPU
101 磁気カード処理装置
102 磁気カード処理装置
103 磁気カード処理装置
104 磁気カード処理装置
105 磁気カード処理装置
106 磁気カード処理装置
4 挿入口
7 振動子
8 ローラ
10 磁気ヘッド
11 第1カード検出センサ
15 モータ
21 CPU
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22 突起付きローラ
31 偏心ローラ
42 挿入口
45 磁気ヘッド
50 移動機構
61 第1カード検出センサ
62 第2カード検出センサ
71 CPU
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101 磁気カード処理装置
102 磁気カード処理装置
103 磁気カード処理装置
104 磁気カード処理装置
105 磁気カード処理装置
106 磁気カード処理装置
Claims (8)
- 挿入口から挿入された磁気カードに対して、磁気ヘッドによって情報の処理を行い、処理終了後に磁気カードが前記挿入口から抜き取られる磁気カード処理装置において、
前記挿入口の近傍に磁気カードを振動させる振動手段を設けたことを特徴とする磁気カード処理装置。 - 請求項1に記載の磁気カード処理装置において、
前記振動手段は、電気的に駆動することにより動作して磁気カードを振動させる能動的振動手段であることを特徴とする磁気カード処理装置。 - 請求項2に記載の磁気カード処理装置において、
前記挿入口の近傍で磁気カードを検出する検出手段と、
磁気カードを搬送する搬送手段と、
前記磁気ヘッド、前記能動的振動手段、および前記搬送手段の駆動を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記検出手段によって前記挿入口から挿入された磁気カードを検出すると、前記能動的振動手段を駆動し、かつ前記搬送手段を駆動して磁気カードを当該磁気カード処理装置の内部へ搬送し、前記検出手段によって前記挿入口の近傍で磁気カードを検出しなくなると、前記能動的振動手段の駆動を停止し、当該停止後に、前記搬送手段を駆動して磁気カードを搬送しながら、前記磁気ヘッドにより磁気カードに対して情報の処理を行い、処理が終了した後に、前記搬送手段を駆動して磁気カードを前記挿入口へ搬送し、かつ前記能動的振動手段を駆動することを特徴とする磁気カード処理装置。 - 請求項1に記載の磁気カード処理装置において、
前記振動手段は、磁気カードが接することにより動作して磁気カードを振動させる受動的振動手段であることを特徴とする磁気カード処理装置。 - 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の磁気カード処理装置において、
前記磁気ヘッドを、前記振動手段によって振動させられている磁気カードに接しない位置に設けたことを特徴とする磁気カード処理装置。 - 請求項2に記載の磁気カード処理装置において、
前記挿入口から磁気カードが挿入されたことを検出する挿入検出手段と、
磁気カードが所定位置まで完全に挿入されて停止したことを検出する挿入停止検出手段と、
前記磁気ヘッドを磁気カードの磁気ストライプに沿って移動させる移動手段と、
前記磁気ヘッド、前記能動的振動手段、および前記移動手段の駆動を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記挿入検出手段によって磁気カードの挿入を検出すると、前記能動的振動手段を駆動し、前記挿入停止検出手段によって磁気カードの所定位置での停止を検出すると、前記能動的振動手段の駆動を停止し、当該停止後に、前記移動手段を駆動して前記磁気ヘッドを移動させながら磁気カードに対して情報の処理を行い、前記挿入停止検出手段によって磁気カードが所定位置から移動したことを検出すると、前記能動的振動手段を駆動することを特徴とする磁気カード処理装置。 - 請求項4に記載の磁気カード処理装置において、
磁気カードが所定位置まで完全に挿入されて停止したことを検出する挿入停止検出手段と、
前記磁気ヘッドを磁気カードの磁気ストライプに沿って移動させる移動手段と、
前記挿入停止検出手段によって磁気カードの所定位置での停止を検出しているときに、前記移動手段を駆動して前記磁気ヘッドを移動させながら磁気カードに対して情報の処理を行う制御手段と、を備えたことを特徴とする磁気カード処理装置。 - 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の磁気カード処理装置において、
前記振動手段を、磁気カードの磁気ストライプに接する位置に設けたことを特徴とする磁気カード処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004127140A JP2005309857A (ja) | 2004-04-22 | 2004-04-22 | 磁気カード処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004127140A JP2005309857A (ja) | 2004-04-22 | 2004-04-22 | 磁気カード処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005309857A true JP2005309857A (ja) | 2005-11-04 |
Family
ID=35438548
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004127140A Pending JP2005309857A (ja) | 2004-04-22 | 2004-04-22 | 磁気カード処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005309857A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008015666A (ja) * | 2006-07-04 | 2008-01-24 | Nec Computertechno Ltd | カードリーダライタ、カードリーダライタの不正読出防止方法、atm装置 |
JP2008310625A (ja) * | 2007-06-15 | 2008-12-25 | Hitachi Omron Terminal Solutions Corp | 記録媒体処理装置 |
JP2010049401A (ja) * | 2008-08-20 | 2010-03-04 | Nec Computertechno Ltd | カードリーダライタ |
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JP2014191747A (ja) * | 2013-03-28 | 2014-10-06 | Nidec Sankyo Corp | カードリーダ |
WO2015122048A1 (ja) * | 2014-02-14 | 2015-08-20 | 沖電気工業株式会社 | 自動取引装置 |
-
2004
- 2004-04-22 JP JP2004127140A patent/JP2005309857A/ja active Pending
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