JP2005309364A - 光学補償フイルム、楕円偏光板及び液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 光学異方性層の厚さをd(μm)、透明支持体のみの厚さ方向のレターデーションをRthとするとき、dがd=−0.0115×Rth+3.0を中心として、d(Rth)±10%の範囲となる光学補償フイルム。及び、円盤状化合物の長軸(円盤面)と透明支持体界面との成す角の平均をa(deg.)、円盤状化合物の長軸(円盤面)と空気界面との成す角の平均をb(deg.)とする時、各々の平均角が20≦a≦80、20≦b≦80の範囲で且つ、−5/9 × a + 45 ≦ b ≦ −5/9 × a + 110の関係を満足した光学補償フイルム。
【選択図】 なし
Description
更に、液晶層への印加電圧を低減せずに、階調反転に寄与する液晶分子を積極的に補償する、ある円盤状化合物の傾き角方を選択することによっても、階調反転を改善しつつ、広い視野角特性を実現できることを見出し、この知見に基づいて、本発明を完成するに至った。
(1)透明支持体と円盤状化合物から形成された光学異方性層とを有する光学補償フイルムであって、円盤状化合物の円盤面とフイルム平面とのなす角度がフイルムの厚さ方向に変化し、そのフイルム平面と円盤状化合物の長軸(円盤面)との成す角の平均(a deg.)と空気界面側にて円盤状化合物の長軸(円盤面)と空気界面とのなす角の平均を(b deg.)とするとき、a deg.とb deg.の平均値をβ、透明支持体のみの厚さ方向のレターデーションをRth(nm)として β=−0.0006×Rth2+0.1125×Rth+35を中心として、±7%の範囲内となるように円盤状化合物の傾き角を調整された光学補償フイルムである。
(2) (1)の光学補償フイルムでは、光学異方性層の厚さをd(μm)、透明支持体のみの厚さ方向のレターデーションをRth(nm)とするとき、厚さdが、d=−0.0115×Rth+3.0を中心として、d±10%の範囲内となるように光学異方性層の厚さを決定するのが好ましい。
(3) (1)の光学補償フイルムでは、光学異方性層の厚さをd(μm)、円盤状化合物の透明支持体界面から空気層までの捩じれ角をφdegとするとき、φを、φ(d)=21.3×d−39.8を中心として、φ(d)±15%のねじれ構造とするのが好ましい。
(4) (1)の光学補償フイルムを用いた液晶表示装置を駆動する際は、光学補償フイルムを抜いた状態において、表示装置として欲する黒透過率となる駆動実効電圧をV1とする時、駆動実効電圧をV1に較べてその5%〜60%、小さい駆動電圧とするのが好ましい。
(5) 透明支持体と円盤状化合物から形成された光学異方性層とを有する光学補償フイルムであって、
円盤状化合物の長軸(円盤面)の透明支持体との界面における傾斜角の平均をa(deg.)、円盤状化合物の長軸(円盤面)の液晶セル側、空気界面における傾斜角の平均をb(deg.)とする時、各々を20≦a≦80、20≦b≦80の範囲とし、且つ
−5/9 × a + 45 ≦ b ≦ −5/9 × a + 110
の関係を有する円盤状化合物の傾斜構造を実現する光学補償フイルムである。
(6) (5)の光学補償フイルムは、さらに透明支持体のみの厚さ方向のレターデーションRth(nm)と、円盤状化合物から形成された光学異方性層のみの厚さd(μm)が、255×Exp(−0.66×d)<Rth<330×Exp(−0.46×d)である光学異方性層を有するのが好ましい。
また、光学補償フイルムは偏光子と共に使用するものであるから、予め、透明保護膜、偏光膜と積層し楕円偏光板としておくと使用する上で効率的であり、有益である。即ち、本発明は、透明保護膜、偏光膜及び前記光学補償フイルムのいずれかを有する楕円偏光板にも関する。
また、本発明は、前記光学補償フイルムのいずれかを有する液晶表示装置、及び一対の偏光子と、該一対の偏光子に挟持される液晶セルとを有する液晶表示装置であって、該偏光子の少なくとも一方が本発明の楕円偏光板である液晶表示装置にも関する。本発明の液晶表示装置は、上下左右方向のコントラスト10以上である視野角の和が240°以上、下方向階調反転角が37°以上であるのが好ましい。
本発明の光学補償フイルムの第1の態様は、透明支持体と、該透明支持体上に円盤状化合物から形成された光学異方性層を有し、下記(1)の条件を満足する。さらに(2)及び(3)のいずれかの関係を満足しているのが好ましく、双方を満足しているのがより好ましい。
(1)光学異方性層における前記円盤状化合物の長軸(円盤面)とフイルム平面との成す角の平均a(deg.)と空気界面側にて円盤状液晶分子の長軸(円盤面)と空気界面との成す角の平均b(deg.)であるとき、a(deg.)とb(deg.)の平均値をβとすると、透明支持体のみの厚さ方向のレターデーションをRth(nm)とするとき、β=−0.0006×Rth2+0.1125×Rth+35の関係が成立していること。
(1)の関係を満たす光学補償フイルムを用いると、上下左右のコントラスト比10となる表示法線からの極角角度和は280°以上になる。上記(1)の条件を満たすβとRthの関係を、図2に示す。但し、Rthが、必ずしもβ(Rth)と一致していなければ、より優れた効果を得られないわけではなく、ある程度の範囲の誤差があっても同様の効果が得られる。透明支持体のβは、β(Rth)を中心として、β(Rth)±15%程度の範囲内であるのが好ましく、β(Rth)±10%程度の範囲内であるのがより好ましく、β(Rth)±7%程度の範囲内であるのがさらに好ましい。
(2)の関係が成立する光学補償フイルムを用いると、従来に比較してコントラスト視野角が改善され、上下左右のコントラスト10となる表示法線からの極角角度和は280°以上となる。(2)の条件を満たすdとRthとの関係を図1に示す。但し、dが必ずしもd(Rth)と一致していなければ、本願発明の効果を得られないわけではなく、ある程度の範囲の誤差があっても同様の効果が得られる。光学異方性層の厚みdは、d(Rth)を中心として、d(Rth)±30%程度の範囲内であるのが好ましく、d(Rth)±20%程度の範囲内であるのがより好ましく、d(Rth)±10%程度の範囲内であるのがさらに好ましい。
(3)の関係を満たす光学補償フイルムを用いると、その円盤状液晶性分子層の厚さにおいて、表示下方向の階調反転を最も改良できる。上記(3)の条件を満たすφとdとの関係を図3(右下直線)に示す。また、光学異方性層の厚みが異なる3種の光学補償フィルムを実際に3種作製し、その厚みdと階調反転角との関係を併せて図3(左上直線)に併せて示す。但し、ねじれ角φが、必ずしもφ(d)と一致していなければ、より優れた効果を得られないわけではなく、ある程度の範囲の誤差があっても同様の効果が得られる。φは、φ(d)を中心として、φ(d)±30%程度の範囲内であるのが好ましく、φ(d)±20%程度の範囲内であるのがより好ましく、φ(d)±15%程度の範囲内であるのがさらに好ましい。
透明支持体と円盤状液晶性光分子層からなる光学補償フイルムであって、その円盤状化合物の長軸(円盤面)の前記透明支持体との界面における傾斜角の平均a(deg.)、及び円盤状化合物の長軸(円盤面)の空気界面(液晶表示装置に組み込まれた場合は液晶セルとの界面)における傾斜角の平均b(deg.)が異なる種々の光学補償フイルムを作製した。作製した試料におけるa及びbと階調反転角との関係を図4のグラフに示す。作製した光学補償フイルムを実際に液晶表示装置の光学補償に用いたところ、上記(4)の関係を満足する傾斜角の平均a及びbを有する光学補償フイルムは、いずれも、下方向階調反転角度は表示法線方向から下方向に38°以上であった。この条件においては、階調反転の発生が特に抑制され、且つ広いコントラスト視野角特性をもつ液晶表示装置が実現できる。傾斜角の平均aとbは光学異方性層を斜め切削し、偏光ラマン分光法で測定し、各部分での分子の平均チルト角から求めた。
検証した光学異方性層の厚さdと透明支持体のRthを図5に示す。コントラストが10以上となる表示面法線からの極角角度を上下・左右で求め、その和を求めた。グラフ中の〇印の点は、上下・左右の和が240以上であった点である。
光弾性係数は、日本分光社製、エリプソメーターM−150などの測定装置を用いて測定することができる。
[支持体]
本発明の支持体は、透明であるのが好ましく、具体的には、光透過率が80%以上であるのが好ましい。その材料については特に制限はなく、ガラス板及びポリマーフイルム等を用いることができる。中でも、ポリマーフイルムが好ましい。ポリマーフイルムを構成するポリマーの例には、セルロースエステル(例、セルロースのモノ乃至トリアシレート体)、ノルボルネン系ポリマーおよびポリメチルメタクリレートが含まれる。市販のポリマー(ノルボルネン系ポリマーでは、アートン及びゼオネックスいずれも商品名))を用いてもよい。又、従来知られているポリカーボネートやポリスルホンのような複屈折の発現し易いポリマーであっても、WO00/26705号明細書に記載のように、分子を修飾することで複屈折の発現性を制御すれば、本発明の光学フイルムに用いることもできる。
セルロースアセテートの粘度平均重合度(DP)は、250以上であることが好ましく、290以上であることがさらに好ましい。又、セルロースアセテートは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーによるMw/Mn(Mwは質量平均分子量、Mnは数平均分子量)の分子量分布が狭いことが好ましい。具体的なMw/Mnの値としては、1.0〜1.7であることが好ましく、1.0〜1.65であることがさらに好ましい。
これらの具体的なアシル基、及びセルロースアシレートの合成方法は,発明協会公開技報(公技番号2001−1745、2001年3月15日発行 発明協会)の9ページに詳細に記載されている。
以下にポリマーフイルムの光学的異方性を低下させるための化合物として使用可能な例示化合物、及び波長分散調整剤として使用可能な例示化合物を示すが、以下の化合物に限定されるものではない。
この吸湿膨張係数を調節することで、光学補償フイルムの光学補償機能を維持したまま、額縁状の透過率上昇(歪みによる光漏れ)を防止することができる。
吸湿膨張係数の測定方法について以下に示す。作製したポリマーフイルムから幅5mm。長さ20mmの試料を切り出し、片方の端を固定して25℃、20%RH(R0)の雰囲気下にぶら下げた。他方の端に0.5gの重りをぶら下げて、10分間放置し長さ(L0)を測定した。次に、温度は25℃のまま、湿度を80%RH(R1)にして、長さ(L1)を測定した。吸湿膨張係数は下式により算出することができる。測定は同一試料につき10サンプル行い、平均値を採用する。
吸湿膨張係数[/%RH]={(L1−L0)/L0}/(R1−R0)
ポリマーフイルムは、ソルベントキャスト法によりを製造することが好ましい。ソルベントキャスト法では、ポリマー材料を有機溶媒に溶解した溶液(ドープ)を用いてフイルムを製造する。前記ソルベントキャスト法では、ドープをドラムまたはバンド上に流延し、溶媒を蒸発させてフイルムを形成する。流延前のドープは、固形分量が18〜35%となるように濃度を調整することが好ましい。ドラムまたはバンドの表面は、鏡面状態に仕上げておくことが好ましい。
ドープは、表面温度が10℃以下のドラムまたはバンド上に流延することが好ましい。流延してから2秒以上風に当てて乾燥することが好ましい。得られたフイルムをドラムまたはバンドから剥ぎ取り、さらに100〜160℃まで逐次温度を変えた高温風で乾燥して残留溶剤を蒸発させることもできる。以上の方法は、特公平5−17844号公報に記載がある。この方法によると、流延から剥ぎ取りまでの時間を短縮することができる。この方法を実施するためには、流延時のドラムまたはバンドの表面温度においてドープがゲル化することが必要である。
上記のような二層以上の複数のセルロースアシレート溶液を共流延する方法としては、例えば、支持体の進行方向に間隔を置いて設けた複数の流延口からセルロースアシレートを含む溶液をそれぞれ流延させて積層させる方法(例えば、特開平11−198285号公報記載の方法)、2つの流延口からセルロースアシレート溶液を流延する方法(特開平6−134933号公報記載の方法)、高粘度セルロースアシレート溶液の流れを低粘度のセルロースアシレート溶液で包み込み、その高、低粘度のセルロースアシレート溶液を同時に押出す方法(特開昭56−162617号公報記載の方法)等が挙げられる。本発明ではこれらに限定されるものではない。
これらのソルベントキャスト方法の製造工程については、前記の公技番号 2001−1745の22頁〜30頁に詳細に記載され、溶解、流延(共流延を含む)、金属支持体、乾燥、剥離、延伸などに分類される。
ポリマーフイルムは、表面処理を施すことが好ましい。表面処理には、コロナ放電処理、グロー放電処理、火炎処理、酸処理、アルカリ処理および紫外線照射処理が含まれる。これらについては、詳細が前記の公技番号 2001−1745の30頁〜32頁に詳細に記載されている。これらの中でも特に好ましくは、アルカリ鹸化処理でありセルロースアシレートフイルムの表面処理としては極めて有効である。
本発明の光学補償フイルムは、円盤状液晶性材料から形成された光学異方性層を有する。以下、光学異方性層の好ましい態様について詳細を記述する。
光学異方性層は、液晶表示装置の黒表示における液晶セル中の液晶化合物を補償するように設計することが好ましい。黒表示における液晶セル中の液晶化合物の配向状態は、液晶表示装置のモードにより異なる。この液晶セル中の液晶化合物の配向状態と補償フイルムの配向の関係に関しては、IDW’00、FMC7−2、P411〜414に記載されている。
本発明に使用可能な円盤状(ディスコティック)化合物の例には、C.Destradeらの研究報告、Mol.Cryst.71巻、111頁(1981年)に記載されているベンゼン誘導体、C.Destradeらの研究報告、Mol.Cryst.122巻、141頁(1985年)、Physics lett,A,78巻、82頁(1990)に記載されているトルキセン誘導体、B.Kohneらの研究報告、Angew.Chem.96巻、70頁(1984年)に記載されたシクロヘキサン誘導体及びJ.M.Lehnらの研究報告、J.Chem.Commun.,1794頁(1985年)、J.Zhangらの研究報告、J.Am.Chem.Soc.116巻、2655頁(1994年)に記載されているアザクラウン系やフェニルアセチレン系マクロサイクルが含まれる。
本発明の第1の形態では、液晶層に発生するレターデーションをキャンセルするために例えば光学異方性層にねじれ構造を発現させる。そのためにはカイラル剤を光学異方性層に添加するのが好ましい。カイラル剤は、一般に不斉炭素原子を含む光学活性化合物である。カイラル剤としては、不斉炭素原子を含む様々な天然または合成化合物を使用できる。特に好ましいカイラル剤は、前述の特開平8−50206号公報に記載されているディスコティック液晶性分子の連結基(R)に不斉炭素原子を導入した分子構造を有するディスコティック化合物である。具体的には、連結基(R)に含まれるAL(アルキレン基またはアルケニレン基)に、不斉炭素原子を導入する。不斉炭素原子を含むAL*の好ましい例は、特開2001−100035号公報明細書中の段落番号[0033]〜[0035]に記載されている。カイラル剤の量は、円盤状化合物層の厚さd(μm)に応じて、(21.3×d−39.8)degreeを中心としてその30%程度、好ましくは20%程度、更に好ましくは15%の範囲の角度にねじれる量を使用することが望ましい。ねじれ量の大きさは、例えば、偏光顕微鏡によるクロスニコル状態での消光軸のラビング軸からの消光する角度(消光角)で求められる。ここで言う消光とは、厳密な意味で透過光がゼロとなることのみを意味するものではなく、透過光が、最小値となる角度を意味する。ねじれ配向が、上述の図4に模式的に示した状態である場合は、消光角は実際のねじれ角の60%から80%の値になる。
レターデーションを発生させる例としてカイラル剤の使用を述べたもので、本発明においては、これに限定されるものではない。
光学異方性層形成用の組成物中には、上記の円盤状化合物の他、上記カイラル剤をはじめ、種々の添加剤を含有させることができる。添加剤の例には、可塑剤、界面活性剤、重合性モノマー等が含まれる。これらの添加剤は、塗工膜の均一性、膜の強度、又は液晶分子の配向性等を向上させるのに寄与する。液晶性分子と相溶性を有し、液晶性分子の傾斜角の変化を与えられるか、又は配向を阻害しないことが好ましい。界面活性剤としては、例えば以下の含フッ素界面活性剤が挙げられる。
ポリマーの例としては、セルロースエステルを挙げることができる。セルロースエステルの好ましい例としては、特開2000−155216号公報明細書中の段落番号[0178]記載のものが挙げられる。液晶性分子の配向を阻害しないように、上記ポリマーの添加量は、液晶性分子に対して0.1〜10質量%の範囲にあることが好ましく、0.1〜8質量%の範囲にあることがより好ましい
光学異方性層は、円盤状化合物、及び必要に応じて添加剤等を含む塗布液を、配向膜の表面に塗布することで形成できる。
塗布液の調製に使用する溶媒としては、有機溶媒が好ましく用いられる。有機溶媒の例には、アミド(例、N,N−ジメチルホルムアミド)、スルホキシド(例、ジメチルスルホキシド)、ヘテロ環化合物(例、ピリジン)、炭化水素(例、ベンゼン、ヘキサン)、アルキルハライド(例、クロロホルム、ジクロロメタン、テトラクロロエタン)、エステル(例、酢酸メチル、酢酸ブチル)、ケトン(例、アセトン、メチルエチルケトン)、エーテル(例、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン)が含まれる。アルキルハライドおよびケトンが好ましい。二種類以上の有機溶媒を併用してもよい。
塗布液の塗布は、公知の方法(例、ワイヤーバーコーティング法、押し出しコーティング法、ダイレクトグラビアコーティング法、リバースグラビアコーティング法、ダイコーティング法)により実施できる。
配向させた液晶性分子を、配向状態を維持して固定することができる。固定化は、重合反応により実施することが好ましい。重合反応には、熱重合開始剤を用いる熱重合反応と光重合開始剤を用いる光重合反応とが含まれる。光重合反応が好ましい。
光重合開始剤の例には、α−カルボニル化合物(米国特許2367661号、同2367670号の各明細書記載)、アシロインエーテル(米国特許2448828号明細書記載)、α−炭化水素置換芳香族アシロイン化合物(米国特許2722512号明細書記載)、多核キノン化合物(米国特許3046127号、同2951758号の各明細書記載)、トリアリールイミダゾールダイマーとp−アミノフェニルケトンとの組み合わせ(米国特許3549367号明細書記載)、アクリジンおよびフェナジン化合物(特開昭60−105667号公報、米国特許4239850号明細書記載)およびオキサジアゾール化合物(米国特許4212970号明細書記載)が含まれる。
光重合開始剤の使用量は、塗布液の固形分の0.01〜20質量%の範囲にあることが好ましく、0.5〜5質量%の範囲にあることがさらに好ましい。
液晶性分子の重合のための光照射は、紫外線を用いることが好ましい。
照射エネルギーは、20mJ/cm2〜50J/cm2の範囲にあることが好ましく、20〜5000mJ/cm2の範囲にあることがより好ましく、100〜800mJ/cm2の範囲にあることがさらに好ましい。また、光重合反応を促進するため、加熱条件下で光照射を実施してもよい。
保護層を、光学異方性層の上に設けてもよい。
配向膜は、円盤状化合物の配向方向を規定する機能を有する。円盤状化合物を、上記配向状態とするためには、配向膜を用いることが好ましいが、液晶性化分子を配向後に、その配向状態を固定してしまえば、配向膜はその役割を果たしているために、本発明の構成要素としては必ずしも必須のものではない。即ち、配向状態が固定された配向膜上の光学異方性層のみを透明支持体上に転写して、本発明の光学補償フイルムを作製することも可能である。
配向膜に使用されるポリマーは、それ自体架橋可能なポリマーあるいは架橋剤により架橋されるポリマーのいずれも使用することができし、これらの組み合わせを複数使用することができる。
ポリマーの例には、例えば特開平8−338913号公報明細書中段落番号[0022]記載のメタクリレート系共重合体、スチレン系共重合体、ポリオレフィン、ポリビニルアルコールおよび変性ポリビニルアルコール、ポリ(N−メチロールアクリルアミド)、ポリエステル、ポリイミド、酢酸ビニル共重合体、カルボキシメチルセルロース、ポリカーボネート等が含まれる。シランカップリング剤をポリマーとして用いることができる。水溶性ポリマー(例、ポリ(N−メチロールアクリルアミド)、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール)が好ましく、ゼラチン、ポリビニルアルコールおよび変性ポリビニルアルコールがさらに好ましく、ポリビニルアルコールおよび変性ポリビニルアルコールが最も好ましい。重合度が異なるポリビニルアルコールまたは変性ポリビニルアルコールを2種類併用することが特に好ましい。
液晶性分子を配向させる機能を有する側鎖は、一般に疎水性基を官能基として有する。具体的な官能基の種類は、液晶性分子の種類および必要とする配向状態に応じて決定する。
例えば、変性ポリビニルアルコールの変性基としては、共重合変性、連鎖移動変性またはブロック重合変性により導入できる。変性基の例には、親水性基(カルボン酸基、スルホン酸基、ホスホン酸基、アミノ基、アンモニウム基、アミド基、チオール基等)、炭素数10〜100個の炭化水素基、フッ素原子置換の炭化水素基、チオエーテル基、重合性基(不飽和重合性基、エポキシ基、アジリニジル基等)、アルコキシシリル基(トリアルコキシ、ジアルコキシ、モノアルコキシ)等が挙げられる。これらの変性ポリビニルアルコール化合物の具体例として、例えば特開2000−155216号公報明細書中の段落番号[0022]〜[0145]、同2002−62426号公報明細書中の段落番号[0018]〜[0022]に記載のもの等が挙げられる。
配向膜ポリマーの架橋性官能基は、多官能モノマーと同様に、重合性基を含むことが好ましい。具体的には、例えば特開2000−155216号公報明細書中段落番号[0080]〜[0100]記載のもの等が挙げられる。
架橋剤としては、アルデヒド、N−メチロール化合物、ジオキサン誘導体、カルボキシル基を活性化することにより作用する化合物、活性ビニル化合物、活性ハロゲン化合物、イソオキサゾールおよびジアルデヒド澱粉が含まれる。二種類以上の架橋剤を併用してもよい。具体的には、例えば特開2002−62426号公報明細書中の段落番号[0023]〜[024]記載の化合物等が挙げられる。反応活性の高いアルデヒド、特にグルタルアルデヒドが好ましい。
前記ラビング処理は、LCDの液晶配向処理工程として広く採用されている処理方法を適用することができる。即ち、配向膜の表面を、紙やガーゼ、フェルト、ゴムあるいはナイロン、ポリエステル繊維などを用いて一定方向に擦ることにより、配向を得る方法を用いることができる。一般的には、長さおよび太さが均一な繊維を平均的に植毛した布などを用いて数回程度ラビングを行うことにより実施される。
配向膜の膜厚は、0.1〜10μmの範囲にあることが好ましい。
本発明の光学補償フイルムは、液晶セルを補償するために用いられる際は、偏光膜と液晶層との間に挿入、積層、光学密着させて使用するものであるから、事前に偏光膜と本発明の光学補償フイルムとを接着・貼合した楕円偏光板としておくとより有用である。本発明の光学補償フイルムは、偏光板と貼り合せてもよいし、偏光膜の保護フイルムとして使用することもできる。偏光膜の保護フイルムとして使用すると、液晶表示装置の薄層化に寄与する。
また、前記光学異方性層を、偏光膜の表面に直接、前記液晶性分子を含有する組成物を適用して、形成する。もしくは配向膜を介して液晶性分子から形成することが好ましい。具体的には、上記のような光学異方性層用塗布液を偏光膜の表面に塗布することにより光学異方性層を形成する。その結果、偏光膜と光学異方性層との間にポリマーフイルムを使用することなく、偏光膜の寸度変化にともなう応力(歪み×断面積×弾性率)が小さい薄い偏光板が作製される。本発明に従う偏光板を大型の液晶表示装置に取り付けると、光漏れなどの問題を生じることなく、表示品位の高い画像を表示する。
本発明に使用可能な偏光膜は、Optiva Inc.に代表される塗布型偏光膜、もしくはバインダーと、ヨウ素または二色性色素からなる偏光膜が好ましい。偏光膜におけるヨウ素および二色性色素は、バインダー中で配向することで偏向性能を発現する。ヨウ素および二色性色素は、バインダー分子に沿って配向するか、もしくは二色性色素が液晶のような自己組織化により一方向に配向することが好ましい。現在、市販の偏光子は、延伸したポリマーを、浴槽中のヨウ素もしくは二色性色素の溶液に浸漬し、バインダー中にヨウ素、もしくは二色性色素をバインダー中に浸透させることで作製されるのが一般的である。
市販の偏光膜は、ポリマー表面から4μm程度(両側合わせて8μm程度)にヨウ素もしくは二色性色素が分布しており、十分な偏光性能を得るためには、10μm以上の厚みの偏光膜を用いるのが好ましい。浸透度は、ヨウ素もしくは二色性色素の溶液濃度、同浴槽の温度、同浸漬時間により制御することができる。
上記のように、バインダー厚みの下限は、10μmであることが好ましい。厚みの上限は、液晶表示装置の光漏れの観点からは、薄ければ薄い程よい。現在市販の偏光板(約30μm)以下であることが好ましく、25μm以下が好ましく、20μm以下がさらに好ましい。20μm以下であると、光漏れ現象は、17インチの液晶表示装置で観察されなくなる。
配向膜は、架橋反応が終了した後でも、反応しなかった架橋剤をある程度含んでいる。但し、残存する架橋剤の量は、配向膜中に1.0質量%以下であることが好ましく、0.5質量%以下であることがさらに好ましい。このようにすることで、偏光膜を液晶表示装置に組み込み、長期使用、或は高温高湿の雰囲気下に長期間放置しても、偏光度の低下を生じない。
架橋剤については、米国再発行特許23297号明細書に記載がある。また、ホウ素化合物(例、ホウ酸、硼砂)も、架橋剤として用いることができる。
偏光膜は、歩留まりの観点から、バインダーを偏光膜の長手方向(MD方向)に対して、10〜80度傾斜して延伸するか(延伸法)、もしくはラビングした(ラビング法)後に、ヨウ素、二色性染料で染色することが好ましい。傾斜角度は、LCDを構成する液晶セルの両側に貼り合わされる2枚の偏光板の透過軸と液晶セルの縦または横方向のなす角度にあわせるように延伸することが好ましい。通常の傾斜角度は45゜である。しかし、最近は、透過型、反射型および半透過型LCDにおいて必ずしも45゜でない装置が開発されており、延伸方向はLCDの設計にあわせて任意に調整できることが好ましい。
本発明の光学補償フイルムは、液晶がねじれ配向している液晶セル、例えば、TNモードの液晶セル用の光学補償に、好ましく用いられる。
図7は、本発明の光学補償フイルムを備えた透過型液晶表示装置の基本的な構成例についての模式図である。
図7に示す透過型液晶表示装置は、バックライト(BL)側から順に、透明保護膜(1a)、偏光膜(2a)、透明支持体(3a)、光学異方性層(4a)、液晶セルの下基板(5a)、棒状液晶層(6)、液晶セルの上基板(5b)、光学異方性層(4b)、透明支持体(3b)、偏光膜(2b)、そして透明保護膜(1b)からなる。透明支持体および光学異方性層(3a、4aおよび4b、3b)が本発明の光学補償フイルムを構成する。そして、透明保護膜、偏光膜、透明支持体および光学異方性層(1a〜4aおよび4b〜1b)が本発明の楕円偏光板を構成する。
なお、これらの最適値は透過モードの値であり、反射モードでは液晶セル内の光路が2倍になることから、最適Δndの値は上記の1/2程度の値になる。また、ツイスト角は30°〜70°が最適値となる。
本発明の液晶表示装置には、画像直視型、画像投影型や光変調型が含まれる。本発明は、TFTやMIMのような3端子または2端子半導体素子を用いたアクティブマトリックス液晶表示装置に適用した態様が特に有効である。勿論、パッシブマトリックス液晶表示装置に適用した態様も有効である。
(ポリマー基材)
トリアセチルセルロースフイルム(厚さ80μm)(製造元:富士写真フイルム(株)、品名:フジタックTD−80U)を透明支持体として用いた。
自動複屈折計(KOBRA 21ADH(王子計測機器(株)製))にて測定した所、透明支持体のRe(590)は2nmであり、Rth(590)は41nmであった。
上記セルロースアセテートフイルム支持体に下記組成の塗布液を28ml/m2塗布乾燥し、0.1μmのゼラチン層(塗り層)を塗設し、これをPK−1とした。
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下塗り層塗布液組成
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ゼラチン 0.542質量部
ホルムアルデヒド 0.136質量部
サリチル酸 0.160質量部
アセトン 39.1質量部
メタノール 15.8質量部
メチレンクロライド 40.6質量部
水 1.2質量部
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(配向膜塗布液組成)
下記の変性ポリビニルアルコール 10質量部
水 371質量部
メタノール 119質量部
グルタルアルデヒド(架橋剤) 0.5質量部
下記の円盤状化合物(A)41.01Kg、エチレンオキサイド変成トリメチロールプロパントリアクリレート(V#360、大阪有機化学(株)製)4.06Kg、セルロースアセテートブチレート(CAB531−1、イーストマンケミカル社製)0.35Kg、光重合開始剤(イルガキュアー907、チバガイギー社製)1.35Kg、増感剤(カヤキュアーDETX、日本化薬(株)製)0.45Kg、含フッ素界面活性剤0.31Kg及び面内のレターデーションを意図的につくるために円盤状化合物をねじらせるカイラル剤0.29Kgを、102Kgのメチルエチルケトンに溶解して塗布液とし、この塗布液を配向膜上に、#4.0のワイヤーバーで連続的に塗布し、130℃の状態で2分間加熱し、円盤状化合物を配向させた。
表1に、光学補償フイルム(KH−1)の透明支持体及び光学異方性層の主な特性を記載するとともに、上記d(Rth)、Rth(β)及びφ(d)、ならびにこれらの値からの誤差を示した。尚、厚さ方向のレターデーション値を自動複屈折計(KOBRA 21ADH(王子計測機器(株)製)にて測定した所、180nmであった。
また、エリプソメータ(M−150日本分光(株)製)にフイルムを装填した状態で、フイルムを引っ張る加重を増しつつ、面内のレターデーションも測定した。この結果から、光弾性係数を求めたところ、15.5×10-12(1/Pa)であった。
平均重合度4000、鹸化度99.8mol%のPVAを水に溶解し、4.0%の水溶液を得た。この溶液をテーパーのついたダイを用いてバンド流延して乾燥し、延伸前の幅が110mmで厚みは左端が120μm、右端が135μmになるように製膜した。
このフイルムをバンドから剥ぎ取り、ドライ状態で45度方向に斜め延伸してそのままよう素0.5g/L、よう化カリウム50g/Lの水溶液中に30℃で1分間浸漬し、次いでホウ酸100g/L、よう化カリウム60g/Lの水溶液中に70℃で5分間浸漬し、さらに水洗槽で20度で10秒間水洗したのち80℃で5分間乾燥してよう素系偏光子(HF−01)を得た。偏光子は、幅660mm、厚みは左右とも20μmであった。
ポリビニルアルコール系接着剤を用いて、KH−1(光学補償フイルム)をポリマー基材(PK−1)面で偏光子(HF−01)の片側に貼り付けた。又、トリアセチルセルロースフイルム:フジタックTD−80Uに、WO02/46809号公報明細書実施例1記載のケン化処理と同様にして表面鹸化処理を行い、ポリビニルアルコール系接着剤を用いて、偏光子の反対側に貼り付けた。
偏光子の透過軸とポリマー基材(PK−1)の遅相軸とは平行になるように配置した。偏光子の透過軸と上記トリアセチルセルロースフイルムの遅相軸とは、直交するように配置した。このようにして本発明第1の形態にもとづく偏光板(HB−1)を作製した。
本例は、第1の態様の光学補償フイルムであって、光学的異方性(Re、Rth)が小さく実質的に光学的等方性であり、さらには光学的異方性(Re、Rth)の波長分散が小さいセルロースアシレートフイルムを基材として用いた例である。
(ポリマー基材の作製)
下記の組成物をミキシングタンクに投入し、攪拌して各成分を溶解し、セルロースアセテート溶液を調製した。
(セルロースアセテート溶液組成)
酢化度2.86のセルロースアセテート 100.0質量部
メチレンクロライド(第1溶媒) 402.0質量部
メタノール(第2溶媒) 60.0質量部
平均粒径16nmのシリカ粒子(AEROSIL R972、日本アエロジル(株)製)を20質量部、メタノール80質量部を30分間よく攪拌混合してシリカ粒子分散液とした。この分散液を下記の組成物とともに分散機に投入し、さらに30分以上攪拌して各成分を溶解し、マット剤溶液を調製した。
平均粒径16nmのシリカ粒子分散液 10.0質量部
メチレンクロライド(第1溶媒) 76.3質量部
メタノール(第2溶媒) 3.4質量部
セルロースアセテート溶液D 10.3質量部
下記の組成物をミキシングタンクに投入し、加熱しながら攪拌して、各成分を溶解し、セルロースアセテート溶液を調製した。光学的異方性を低下させる化合物として下記例示化合物A−19を用いた。まや、波長分散調整剤については、例示化合物UV−102を用いた。
(添加剤溶液組成)
光学的異方性を低下させる化合物 49.3質量部
波長分散調整剤 7.6質量部
メチレンクロライド(第1溶媒) 58.4質量部
メタノール(第2溶媒) 8.7質量部
セルロースアセテート溶液 12.8質量部
上記セルロースアセテート溶液を94.6質量部、マット剤溶液を1.3質量部、添加剤溶液4.1質量部それぞれを濾過後に混合し、バンド流延機を用いて流延した。上記組成で光学的異方性を低下する化合物および波長分散調整剤のセルロースアセテートに対する質量比はそれぞれ12%、1.8%であった。残留溶剤量30%でフイルムをバンドから剥離し、140℃で40分間乾燥させセルロースアセテートフイルムからなる基材(PK−2)を製造した。得られた(PK−2)の幅は1500mmであり、厚さは40μmであった。セルロースアセテートフイルムの残留溶剤量は0.2%であった。|Re(400)−Re(700)|=1.0、|Rth(400)−Rth(700)|=2.8であった。また、波長590nmにおけるレターデーション値(Rth)を測定したところ、18nmであった。
ポリマー基材(PK−2)を、2.0Nの水酸化カリウム溶液(25℃)に2分間浸漬した後、硫酸で中和し、純水で水洗、乾燥した。PK−2フイルム表面の水との接触角は35度、及び表面エネルギーは63mN/mであった(接触角法により求めた)。
作製したPK−2上に、下記の組成の塗布液を#16のワイヤーバーコーターで28ml/m2の塗布量で塗布した。60℃の温風で60秒、さらに90℃の温風で150秒乾燥し、膜を形成した。
(配向膜塗布液組成)
下記の変性ポリビニルアルコール 13.5質量部
ポリビニルアルコール(PVA117、クラレ製) 1.5質量部
水 361質量部
メタノール 119質量部
グルタルアルデヒド(架橋剤) 0.5質量部
上記配向膜上に、例1で使用した円盤状化合物(A)41.01Kg、エチレンオキサイド変成トリメチロールプロパントリアクリレート(V#360、大阪有機化学(株)製)4.06Kg、セルロースアセテートブチレート(CAB551−0.2、イーストマンケミカル社製)0.90Kg、セルロースアセテートブチレート(CAB531−1、イーストマンケミカル社製)0.23Kg、光重合開始剤(イルガキュアー907、チバガイギー社製)1.35Kg、増感剤(カヤキュアーDETX、日本化薬(株)製)0.45Kg、含フッ素界面活性剤0.31Kg及び実施例1と同様にディスコティック液晶をねじらせるカイラル剤0.29Kgを、102Kgのメチルエチルケトンに溶解した溶液を塗布液とし、これを、#8のワイヤーバーで塗布した。これを130℃の恒温ゾーンで2分間加熱し、円盤状化合物を配向させた。次に、60℃の雰囲気下で120W/cmの高圧水銀灯を用いて、1分間UV照射し、円盤状化合物(A)を重合させた。その後、室温まで放冷した。このようにして、重合による光学異方性層を形成し、光学補償フイルム(KH−2)を作製した。
光学補償フイルム(KH−2)の厚さ方向のレターデーション(Rth)を自動複屈折計(KOBRA 21ADH(王子計測機器(株)製))波長590nmにて測定したところ、190nmであった。
偏光板をクロスニコル配置とし、得られた光学補償フイルムのムラを観察したところ、正面、および法線から60°まで傾けた方向から見ても、ムラは検出できなかった。
表1に、光学補償フイルム(KH−2)の透明支持体及び光学異方性層の主な特性を記載するとともに、上記(1)〜(3)で定義されるd(Rth)、Rth(β)及びφ(d)、ならびにこれらの値からの誤差を示した。
ポリビニルアルコール系接着剤を用いて、KH−2(光学補償フイルム)を偏光子(HF−1)の片側に貼り付けた。又、トリアセチルセルロースフイルム:フジタックTD−80Uに例1と同様にしてケン化処理を行い、ポリビニルアルコール系接着剤を用いて、偏光子の反対側に貼り付けた。
偏光子の透過軸とPK−2の遅相軸とは平行になるように配置した。偏光子の透過軸と上記トリアセチルセルロースフイルムの遅相軸とは、直交するように配置した。このようにして偏光板(HB−2)を作製した。
TN型液晶セルを使用した液晶表示装置(AQUOS LC20C1S、シャープ(株)製)に設けられている一対の偏光板を剥がし、その液晶層のレターデーション、液晶のねじれの向きをシンテック(株)製汎用偏向解析装置H33を用いて測定した。レターデーションは0.4μm程度、液晶セルは光源側から表示観察側に向けて、観察側から見て時計回りに約90°ねじれていることを確認した。液晶表示装置の駆動電圧を20%低下させる駆動回路の改造を行った。剥がした偏光板の代わりに、実施例1及び2で作製した偏光板(HB−1)と(HB−2)を、光学補償フイルム(KH−1)及び(KH−2)が液晶セル側となるように粘着剤を介して、観察者側およびバックライト側に一枚ずつ貼り付けた。観察者側の偏光板の吸収軸と観察者側の液晶層のラビング軸とを平行にし、上下の偏光板吸収軸を直交にした。
さらに、実施例1と実施例2の液晶表示装置の表示パネルを全面中間調に調整し、ムラを評価した。実施例1および実施例2の液晶表示装置は、いずれも大きなムラは観察されなかったが、実施例1の液晶表示装置の方が部分的にも視野角ムラ及び色味ムラがより少ないことを確認した。
(ポリマー基材の作製、下塗り層、配向膜の作製)
実施例1で使用した透明支持基板(PK−1)を用いて、実施例1と同様に配向膜を形成した。配向膜のラビング軸は、遅相軸と同方向とした。
(光学異方性層の形成)
実施例1で使用した円盤状化合物(A)41.01Kg、エチレンオキサイド変成トリメチロールプロパントリアクリレート(V#360、大阪有機化学(株)製)4.06Kg、セルロースアセテートブチレート(CAB531−1、イーストマンケミカル社製)0.35Kg、光重合開始剤(イルガキュアー907、チバガイギー社製)1.35Kg、増感剤(カヤキュアーDETX、日本化薬(株)製)0.45Kg、及び上記で使用したのと同一の含フッ素界面活性剤0.31Kgを102Kgのメチルエチルケトンに溶解して塗布液とし、この塗布液を配向膜上に、#4.0のワイヤーバーで連続的に塗布し、130℃の状態で2分間加熱し、円盤状化合物を配向させた。次に、100℃で120W/cm高圧水銀灯を用いて、1分間UV照射し、円盤状化合物を重合させた。その後、室温まで放冷した。このようにして、ディスコティック液晶がねじれていないディスコティック液晶性分子からなる光学補償フイルム(KH−3)を作製した。別途作製した光学異方性層を用いて測定した光学異方性の厚さは2.6μmであった。その光学異方性層は、クロスニコル状態にて消光軸とラビング軸が一致すること、つまりDLC層にねじれがないことを確認した。波長590nmで測定した光学異方性層のReレターデーション値は41nmであった。また、両界面と円盤状分子の長軸(円盤面)との成す角の平均a、bの平均βは38゜であった。
偏光板をクロスニコル配置とし、得られた光学補償フイルムのムラを観察したところ、正面、および法線から60°まで傾けた方向から見ても、ムラは検出されなかった。
また、エリプソメータにフイルムを装填した状態で、フイルムを引っ張る加重を増しつつ、面内のレターデーションも測定した。この結果から光弾性係数を求めた所、15.3×10-12(1/Pa)であった。
実施例1と同じ条件、方法によって、偏光子(HF−01)を得た。偏光子は、幅660mm、厚みは左右とも20μmであった。
ポリビニルアルコール系接着剤を用いて、KH−3(光学補償フイルム)をポリマー基材(PK−1)面で偏光子(HF−01)の片側に貼り付けた。又、トリアセチルセルロースフイルム:フジタックTD−80Uに、WO02/46809号公報明細書実施例1記載のケン化処理と同様にして表面鹸化処理を行い、ポリビニルアルコール系接着剤を用いて、偏光子の反対側に貼り付けた。
偏光子の透過軸とポリマー基材(PK−1)の遅相軸とは平行になるように配置した。偏光子の透過軸と上記トリアセチルセルロースフイルムの遅相軸とは、直交するように配置した。このようにして偏光板(HB−3)を作製した。
(ポリマー基材の作製、下塗り層、配向膜の作製)
実施例1にて作製した透明支持基板(PK−1)に、実施例1と同様に配向膜を形成した。配向膜のラビング軸は、遅相軸と同方向とした。
(光学異方性層の形成)
実施例1で使用した円盤状化合物(A)41.01Kg、エチレンオキサイド変成トリメチロールプロパントリアクリレート(V#360、大阪有機化学(株)製)4.06Kg、セルロースアセテートブチレート(CAB531−1、イーストマンケミカル社製)0.35Kg、光重合開始剤(イルガキュアー907、チバガイギー社製)1.35Kg、増感剤(カヤキュアーDETX、日本化薬(株)製)0.45Kg、上記で使用したのと同一の含フッ素界面活性剤0.92Kg及び実施例1および実施例2と同様にカイラル剤0.29Kgを102Kgのメチルエチルケトンに溶解して塗布液とし、この塗布液を配向膜上に、#4.0のワイヤーバーで連続的に塗布し、130℃の状態で2分間加熱し、円盤状化合物を配向させた。次に、100℃で120W/cm高圧水銀灯を用いて、1分間UV照射し、円盤状化合物を重合させた。その後、室温まで放冷した。このようにして、光学異方性層付き光学補償フイルム(KH−4)を作製した。
形成した光学異方性層の厚みは2.6μmであった。波長590nmで測定したその光学異方性層のみのレターデーション値は42nmであった。また、両界面と円盤状分子の長軸(円盤面)の成す角の平均a、bの平均βは42゜であった。別途作製した光学異方性層のみを偏光顕微鏡によるクロスニコル配置にて観察したところ、ねじれの向きは透明支持体との界面から空気界面に向けて空気界面側から見て反時計回りねじれており、消光位から求めたねじれ角は、15°であった。偏向板をクロスニコル配置とし、得られた光学補償フイルムのムラを観察したところ、正面、および法線から60°まで傾けた方向から見ても、ムラは検出されなかった。
実施例1と同じ条件、方法によって、偏光子(HF−01)を得た。偏光子は、幅660mm、厚みは左右とも20μmであった。
ポリビニルアルコール系接着剤を用いて、KH−4(光学補償フイルム)をポリマー基材(PK−1)面で偏光子(HF−01)の片側に貼り付けた。又、トリアセチルセルロースフイルム:フジタックTD−80Uに、WO02/46809号公報明細書実施例1記載のケン化処理と同様にして表面鹸化処理を行い、ポリビニルアルコール系接着剤を用いて、偏光子の反対側に貼り付けた。
偏光子の透過軸とポリマー基材(PK−1)の遅相軸とは平行になるように配置した。偏光子の透過軸と上記トリアセチルセルロースフイルムの遅相軸とは、直交するように配置した。このようにして偏光板(HB−4)を作製した。
前述の液晶表示装置(AQUOS LC20C1S、シャープ(株)製)に使用されている液晶セルに偏光板(HB−3)と(HB−4)を、光学補償フイルム(KH−3)及び(KH−4)が液晶セル側となるように粘着剤を介して、観察者側およびバックライト側に一枚ずつ貼り付けた。観察者側の偏光板の吸収軸と観察者側液晶層のラビング軸を平行に配置し、バックライト側の偏光板の吸収軸とは直交するように配置した。前述と同様、液晶表示装置の駆動電圧を20%低下させる駆動回路の改造を行った。
作製した液晶表示装置について、測定機(EZ−Contrast160D、ELDIM社製)を用いて、黒表示(L0)から白表示(L7)までの8段階で視野角を測定した。比較例3および比較例4の液晶表示装置について、コントラスト比が10以上となる上下左右の視野角を表6に、比較例3および比較例4について、階調反転角(階調レベルL1とL2の交差する角度)を測定した。結果を表7に示す。
実施例1、即ち、上記(1)〜(3)の条件を全て満足する光学補償フイルムを用いると、上下左右の視野角と下反転角の軽減の双方において、特に優れていることがわかった。
(ポリマー基材の作製)
下記の組成物をミキシングタンクに投入し、加熱しながら攪拌して、各成分を溶解し、セルロースアセテート溶液を調製した。
酢化度60.9%のセルロースアセテート(リンター) 80質量部
酢化度60.8%のセルロースアセテート(リンター) 20質量部
トリフェニルホスフェート(可塑剤) 7.8質量部
ビフェニルジフェニルホスフェート(可塑剤) 3.9質量部
メチレンクロライド(第1溶媒) 300質量部
メタノール(第2溶媒) 54質量部
1−ブタノール(第3溶媒) 11質量部
セルロースアセテート溶液464質量部にレターデーション上昇剤溶液28質量部を混合し、充分に攪拌してドープを調製した。レターデーション上昇剤の添加量は、セルロースアセテート100質量部に対して、5.0質量部であった。
又、作製したポリマー基材(PK−3)の吸湿膨張係数を測定した結果、12.0×10-5/%RHであった。
上記セルロースアセテートフイルム支持体に下記組成の塗布液を28ml/m2塗布乾燥し、0.1μmのゼラチン層(塗り層)を塗設した。
────────────────────────────────────
下塗り層塗布液組成
────────────────────────────────────
ゼラチン 0.542質量部
ホルムアルデヒド 0.136質量部
サリチル酸 0.160質量部
アセトン 39.1質量部
メタノール 15.8質量部
メチレンクロライド 40.6質量部
水 1.2質量部
────────────────────────────────────
(配向膜塗布液組成)
下記の変性ポリビニルアルコール 10質量部
水 371質量部
メタノール 119質量部
グルタルアルデヒド(架橋剤) 0.5質量部
下記の円盤状化合物(A)41.01Kg、エチレンオキサイド変成トリメチロールプロパントリアクリレート(V#360、大阪有機化学(株)製)4.06Kg、セルロースアセテートブチレート(CAB531−1、イーストマンケミカル社製)0.35Kg、光重合開始剤(イルガキュアー907、チバガイギー社製)1.35Kg、増感剤(カヤキュアーDETX、日本化薬(株)製)0.45Kg及び下記に示す含フッ素界面活性剤0.52Kgを102Kgのメチルエチルケトンに溶解して塗布液とし、この塗布液を配向膜上に、#3.0のワイヤーバーで連続的に塗布し、130℃の状態で2分間加熱し、円盤状化合物を配向させた。次に、100℃で120W/cm高圧水銀灯を用いて、1分間UV照射し、円盤状化合物を重合させた。その後、室温まで放冷した。このようにして、光学異方性層付き光学補償フイルム(KH−5)を作製した。
光学異方性層からなるフイルムを斜め切削し、偏光ラマン分光法で測定し、ポリマー基材側界面と空気側界面での分子の平均チルト角を求めた。円盤状化合物の長軸(円盤面)と支持体界面との角度の平均aは42°、円盤状化合物の長軸(円盤面)と空気界面との角度の平均bは44°であった。
偏光板をクロスニコル配置とし、得られた光学補償シートのムラを観察したところ、正面、および法線から60°まで傾けた方向から見ても、ムラは検出できなかった。
表8に、光学補償フイルム(KH−5)の透明支持体及び光学異方性層の主な特性を記載するとともに、透明支持体のRthについては、上記(5)の下限値及び上限値もあわせて示した。
平均重合度4000、鹸化度99.8mol%のPVAを水に溶解し、4.0%の水溶液を得た。この溶液をテーパーのついたダイを用いてバンド流延して乾燥し、延伸前の幅が110mmで厚みは左端が120μm、右端が135μmになるように製膜した。
このフイルムをバンドから剥ぎ取り、ドライ状態で45度方向に斜め延伸してそのままよう素0.5g/L、よう化カリウム50g/Lの水溶液中に30℃で1分間浸漬し、次いでホウ酸100g/L、よう化カリウム60g/Lの水溶液中に70℃で5分間浸漬し、さらに水洗槽で20度で10秒間水洗したのち80℃で5分間乾燥してよう素系偏光子(HF−01)を得た。偏光子は、幅660mm、厚みは左右とも20μmであった。
ポリビニルアルコール系接着剤を用いて、KH−5(光学補償シート)をポリマー基材(PK−3)面で偏光子(HF−01)の片側に貼り付けた。又、トリアセチルセルロースフイルム:フジタックTD−80Uに、WO02/46809号公報明細書実施例1記載のケン化処理と同様にして表面鹸化処理を行い、ポリビニルアルコール系接着剤を用いて、偏光子の反対側に貼り付けた。
偏光子の透過軸とポリマー基材(PK−3)の遅相軸とは平行になるように配置した。偏光子の透過軸と上記トリアセチルセルロースフイルムの遅相軸とは、直交するように配置した。
このようにして偏光板(HB−5)を作製した。
光学的異方性(Re、Rth)が小さく、その値の波長分散が小さいセルロースアシレートフイルムを基材として用いた場合を実施例6として試みた。
(ポリマー基材の作製)
(セルロースアセテート溶液の調製)
下記の組成物をミキシングタンクに投入し、攪拌して各成分を溶解し、セルロースアセテート溶液を調製した。
酢化度2.86のセルロースアセテート 100.0質量部
メチレンクロライド(第1溶媒) 402.0質量部
メタノール(第2溶媒) 60.0質量部
平均粒径16nmのシリカ粒子(AEROSIL R972、日本アエロジル(株)製)を20質量部、メタノール80質量部を30分間よく攪拌混合してシリカ粒子分散液とした。この分散液を下記の組成物とともに分散機に投入し、さらに30分以上攪拌して各成分を溶解し、マット剤溶液を調製した。
平均粒径16nmのシリカ粒子分散液 10.0質量部
メチレンクロライド(第1溶媒) 76.3質量部
メタノール(第2溶媒) 3.4質量部
セルロースアセテート溶液D 10.3質量部
下記の組成物をミキシングタンクに投入し、加熱しながら攪拌して、各成分を溶解し、セルロースアセテート溶液を調製した。光学的異方性を低下させる化合物として例示化合物A−19を用いた。波長分散調整剤として例示化合物UV−102を用いた。
(添加剤溶液組成)
光学的異方性を低下する化合物 49.3質量部
波長分散調整剤 7.6質量部
メチレンクロライド(第1溶媒) 58.4質量部
メタノール(第2溶媒) 8.7質量部
セルロースアセテート溶液 12.8質量部
上記セルロースアセテート溶液を94.6質量部、マット剤溶液を1.3質量部、添加剤溶液4.1質量部それぞれを濾過後に混合し、バンド流延機を用いて流延した。上記組成で光学的異方性を低下する化合物および波長分散調整剤のセルロースアセテートに対する質量比はそれぞれ12%、1.8%であった。残留溶剤量30%でフイルムをバンドから剥離し、140℃で40分間乾燥させセルロースアセテートフイルムからなる基材(PK−4)を製造した。得られた(PK−4)の幅は1500mmであり、厚さは40μmであった。セルロースアセテートフイルムの残留溶剤量は0.2%であった。例5と同様にしてレターデーションRe、Rthを求めたところ、28nmと18nmであった。|Re(400)−Re(700)|=1.0、|Rth(400)−Rth(700)|=2.8であった。
このポリマーフイルムの相対湿度10%と相対湿度80%での膜厚方向のレターデーションの差ΔRth(=Rth10%RH−Rth80%RH)を測定したところ、ΔRthが0〜30nmの範囲にあり、湿度依存性が低下していることを確認した。
ポリマー基材(PK−4)を、2.0Nの水酸化カリウム溶液(25℃)に2分間浸漬した後、硫酸で中和し、純水で水洗、乾燥した。PK−4フイルム表面の水との接触角は35度、及び表面エネルギーは63mN/mであった(接触角法により求めた)。
作製したPK−4上に、下記の組成の塗布液を#16のワイヤーバーコーターで28ml/m2の塗布量で塗布した。60℃の温風で60秒、さらに90℃の温風で150秒乾燥し、膜を形成した。
(配向膜塗布液組成)
下記の変性ポリビニルアルコール 13.5質量部
ポリビニルアルコール(PVA117、クラレ製) 1.5質量部
水 361質量部
メタノール 119質量部
グルタルアルデヒド(架橋剤) 0.5質量部
配向膜上に、例5で使用した円盤状化合物(A)41.01Kg、エチレンオキサイド変成トリメチロールプロパントリアクリレート(V#360、大阪有機化学(株)製)4.06Kg、セルロースアセテートブチレート(CAB551−0.2、イーストマンケミカル社製)0.90Kg、セルロースアセテートブチレート(CAB531−1、イーストマンケミカル社製)0.23Kg、光重合開始剤(イルガキュアー907、チバガイギー社製)1.35Kg、増感剤(カヤキュアーDETX、日本化薬(株)製)0.45Kg、及び実施例1と同じ含フッ素界面活性剤0.85Kgを、102Kgのメチルエチルケトンに溶解した溶液を塗布液とし、これを、#3のワイヤーバーで塗布した。これを130℃の恒温ゾーンで2分間加熱し、円盤状化合物を配向させた。次に、60℃の雰囲気下で120W/cmの高圧水銀灯を用いて、1分間UV照射し、円盤状化合物(A)を重合させた。その後、室温まで放冷した。このようにして、光学異方性層を形成し、光学補償シート(KH−6)を作製した。
光学異方性層からなるフイルムを斜め切削し、偏光ラマン分光法で測定し、ポリマー基材側界面と空気側界面での分子のチルト角を求めた。円盤状化合物の長軸(円盤面)と支持体界面との角度の平均aは46°、円盤状化合物の長軸(円盤面)と空気界面との角度の平均bは41°であった。この方法によって透明支持体との界面から空気界面に向けて円盤面の傾きが変化しているハイブリッド配向であることを確認した。
偏光板をクロスニコル配置とし、得られた光学補償シートのムラを観察したところ、正面、および法線から60°まで傾けた方向から見ても、ムラは検出できなかった。表8に、光学補償フイルム(KH−6)の透明支持体及び光学異方性層の主な特性を記載するとともに、透明支持体のRthについては、下限値及び上限値もあわせて示した。
ポリビニルアルコール系接着剤を用いて、KH−6(光学補償シート)を偏光子(HF−01)の片側に貼り付けた。又、トリアセチルセルロースフイルム:フジタックTD−80Uに例5と同様にしてケン化処理を行い、ポリビニルアルコール系接着剤を用いて、偏光子の反対側に貼り付けた。
偏光子の透過軸とPK−4の遅相軸とは平行になるように配置した。偏光子の透過軸と上記トリアセチルセルロースフイルムの遅相軸とは、直交するように配置した。このようにして偏光板(HB−6)を作製した。
TN型液晶セルを使用した液晶表示装置(AQUOS LC20C1S、シャープ(株)製)に設けられている一対の偏光板を剥がし、代わりに例5と例6で作製した偏光板(HB−5)と(HB−6)を、光学補償フイルム(KH−5)及び(KH−6)が液晶セル側となるように粘着剤を介して、観察者側およびバックライト側に一枚ずつ貼り付けた。観察者側の偏光板の吸収軸と観察者側液晶層のラビング軸を平行に配置し、バックライト側の偏光板吸収軸とは直交するように配置した。
作製した液晶表示装置について、測定機(EZ−Contrast160D、ELDIM社製)を用いて、黒表示(L0)から白表示(L7)までの8段階で視野角及び階調反転角を測定した。測定結果を表9、表10に示す。
透明支持基板の厚さ方向のリターデ−ションRthと光学異方性層の厚さd、平均βの関係が本発明の範囲に有り、円盤状化合物層の傾き角の関係、上記(5)及び上記(6)の条件を満たしている光学補償フイルムを用いた実施例5の液晶表示装置は、広い視野角と階調反転の改良を確認することができた。一方、上記(5)の条件を満足するが、光学異方性層の厚さdに対する、透明支持基板のRthが上記(6)の条件を満足していない光学補償フイルムを用いた実施例6の液晶表示装置は、階調反転は改善されているが、視野角特性は実施例5と比較して劣ることが分かる。
また、実施例5と実施例6の液晶表示装置の表示パネルを全面中間調に調整し、ムラを評価した。実施例5及び実施例6いずれにおいても、どの方向から見てもムラは観察されなかった。
(ポリマー基材の作製、下塗り層、配向膜の作製)
比較例1で作製した透明支持基板(PK−3)に、実施例5と同様に配向膜を形成した。なお、配向膜のラビング軸は遅相軸と同方向とした。
実施例5で使用した円盤状化合物(A)41.01Kg、エチレンオキサイド変成トリメチロールプロパントリアクリレート(V#360、大阪有機化学(株)製)4.06Kg、セルロースアセテートブチレート(CAB531−1、イーストマンケミカル社製)0.35Kg、光重合開始剤(イルガキュアー907、チバガイギー社製)1.35Kg、増感剤(カヤキュアーDETX、日本化薬(株)製)0.45Kg、及び実施例5と同じ含フッ素界面活性剤0.52Kgを102Kgのメチルエチルケトンに溶解して塗布液とし、この塗布液を配向膜上に、#1.0のワイヤーバーで連続的に塗布し、130℃の状態で2分間加熱し、円盤状化合物を配向させた。次に、100℃で120W/cm高圧水銀灯を用いて、1分間UV照射し、円盤状化合物を重合させた。その後、室温まで放冷した。このようにして、ディスコティック液晶がねじれていないディスコティック液晶性分子からなる光学補償シート(KH−7)を作製した。
表11に、作製した光学補償フイルム(KH−7)の透明支持体及び光学異方性層の主な特性を記載するとともに、透明支持体のRthについては、上記(1)又は(2)の下限値及び上限値もあわせて示した。
実施例5と同じ条件、方法によって、偏光子(HF−01)を得た。偏光子は、幅660mm、厚みは左右とも20μmであった。
ポリビニルアルコール系接着剤を用いて、KH−7(光学補償フイルム)をポリマー基材(PK−3)面で偏光子(HF−01)の片側に貼り付けた。又、トリアセチルセルロースフイルム:フジタックTD−80Uに、WO02/46809号公報明細書実施例5記載のケン化処理と同様にして表面鹸化処理を行い、ポリビニルアルコール系接着剤を用いて、偏光子の反対側に貼り付けた。
偏光子の透過軸とポリマー基材(PK−3)の遅相軸とは平行になるように配置した。偏光子の透過軸と上記トリアセチルセルロースフイルムの遅相軸とは、直交するように配置した。
このようにして偏光板(HB−7)を作製した。
(ポリマー基材の作製、下塗り層、配向膜の作成)
実施例5にて作製した透明支持基板(PK−3)に、実施例5と同様に配向膜を形成した。なお、ラビング軸は、遅相軸と同方向とした。
実施例5で使用した円盤状化合物(A)41.01Kg、エチレンオキサイド変成トリメチロールプロパントリアクリレート(V#360、大阪有機化学(株)製)4.06Kg、セルロースアセテートブチレート(CAB531−1、イーストマンケミカル社製)0.35Kg、光重合開始剤(イルガキュアー907、チバガイギー社製)1.35Kg、増感剤(カヤキュアーDETX、日本化薬(株)製)0.45Kg、実施例5と同じ含フッ素界面活性剤0.1Kgを102Kgのメチルエチルケトンに溶解して塗布液とし、この塗布液を配向膜上に、#3.6のワイヤーバーで連続的に塗布し、130℃の状態で2分間加熱し、円盤状化合物を配向させた。次に、100℃で120W/cm高圧水銀灯を用いて、1分間UV照射し、円盤状化合物を重合させた。その後、室温まで放冷した。このようにして、光学異方性層付き光学補償シート(KH−8)を作製した。
求めた。透明支持基板界面と円盤状化合物の円盤面との成す角度の平均aは、35°であった。円盤面と空気界面との角度の平均bは30°であった。透明支持体界面から空気界面にかけて円盤面の傾きが変化したハイブリッド配向であることを確認した。偏光板をクロスニコル配置とし、得られた光学補償シートのムラを観察したところ、正面、および法線から60°まで傾けた方向から見ても、ムラは検出できなかった。
表11に、作製した光学補償フイルム(KH−8)の透明支持体及び光学異方性層の主な特性を記載するとともに、透明支持体のRthについては、下限値及び上限値もあわせて示した。
実施例5と同じ条件、方法によって、偏光子(HF−01)を得た。偏光子は、幅660mm、厚みは左右とも20μmであった。
ポリビニルアルコール系接着剤を用いて、KH−8(光学補償シート)をポリマー基材(PK−3)面で偏光子(HF−01)の片側に貼り付けた。又、トリアセチルセルロースフイルム:フジタックTD−80Uに、WO02/46809号公報明細書実施例1記載のケン化処理と同様にして表面鹸化処理を行い、ポリビニルアルコール系接着剤を用いて、偏光子の反対側に貼り付けた。
偏光子の透過軸とポリマー基材(PK−3)の遅相軸とは平行になるように配置した。偏光子の透過軸と上記トリアセチルセルロースフイルムの遅相軸とは、直交するように配置した。
このようにして偏光板(HB−8)を作製した。
従来型光学補償フイルム(富士写真フイルム(株)製)とヨウ素系偏光子、保護用TACフイルムが予め一体化された市販の広視野角偏光板(LPT−HL56−12、(株)サンリッツ製)を、実施例7及び実施例8と共に評価した。
TN型液晶セルを使用した液晶表示装置(AQUOS LC20C1S、シャープ(株)製)に設けられている一対の偏光板を剥がし、代わりに実施例7と実施例8で作製した偏光板(HB−7)と(HB−8)及び市販の広視野角偏向板を、光学補償層が液晶セル側となるように粘着剤を介して、観察者側およびバックライト側に一枚ずつ貼り付けた。観察者側の偏光板の吸収軸と観察者側液晶層のラビング軸を平行に配置し、バックライト側の偏光板吸収軸とは直交するように配置した。作製した液晶表示装置について、測定機(EZ−Contrast160D、ELDIM社製)を用いて、黒表示(L0)から白表示(L7)までの8段階で視野角を測定した。測定結果を表12及び表13に示す。
実施例5に対して光学異方性層の厚さdが小さく、透明支持体のRthとの関係が上記(6)の条件から外れる実施例7では、視野角は狭く、階調反転も実施例5程には改善されないことが分かる。実施例8も光学異方性層の厚さdに対する透明支持体の厚さ方向レターデーションRthの関係が上記(6)式の関係から外れる。この場合、上下左右の視野角が不足すると共に、下方向階調反転の改良が実施例5と比較して若干劣っている。実施例7と実施例8の液晶表示装置の表示パネルを全面中間調に調整し、ムラを評価した。実施例7及び実施例8ともに、どの方向から見てもムラは観察されなかった。
市販の広視野角偏光板を用いた比較例2の場合、上下左右の視野角は目標を満足するものの、下方向階調反転は目標に到達しないことが分かる。以上、第2の態様の光学補償フイルムについて整理すると、上記(5)及び(6)の条件を満足する実施例5が、上下左右の視野角和が最も大きく、且つ下方向階調反転が最も改良されていたことがわかる。
2a、2b 偏光膜
3、3a、3b 透明支持体
4、4a、4b 光学異方性層
5a、5b 液晶セルの上下基板
6 棒状液晶層
BL バックライト
d 円盤状化合物
de 円盤状化合物の長軸
51 液晶セル
52 棒状液晶性分子
53 円盤状化合物の模式図
54a、54b 液晶セルに対する円盤状化合物の配向方向模式図
Claims (10)
- 一対の偏光子と液晶セルとを有する液晶表示装置に用いられる光学補償フイルムであって、透明支持体と円盤状化合物から形成された光学異方性層とを有し、前記円盤状化合物の円盤面とフイルム平面とのなす角度がフイルムの厚さ方向に変化し、そのフイルム平面と円盤状化合物の長軸(円盤面)とのなす角の平均をa(deg.)とし、空気界面側にて円盤状化合物の長軸(円盤面)と空気界面との成す角の平均をb(deg.)とするとき、a(deg.)とb(deg.)の平均値をβ、透明支持体のみの厚さ方向のレターデーションをRth(nm)とするとき、βが、β=−0.0006×Rth2+0.1125×Rth+35を中心として、±7%の範囲内の値である光学補償フイルム。
- 前記光学異方性層の厚さをd(μm)、透明支持体のみの厚さ方向のレターデーションをRth(nm)とするとき、dが、d=−0.0115×Rth+3.0を中心として、d(Rth)±10%の範囲内の値である請求項1に記載の光学補償フイルム。
- 前記光学異方性層の厚さをd(μm)、円盤状化合物の透明支持体界面から空気層までの捩じれ角をφdegとするとき、φが、φ(d)=21.3×d−39.8を中心として、φ(d)±15%の範囲内の値である請求項1又は2に記載の光学補償フイルム。
- 一対の偏光子と液晶セルとを有する液晶表示装置に用いられる光学補償フイルムであって、透明支持体と円盤状化合物から形成された光学異方性層とを有し、該円盤状化合物の長軸(円盤面)の前記透明支持体との界面における傾斜角の平均をa(deg.)、円盤状化合物の長軸(円盤面)の液晶セル側、空気界面における傾斜角の平均をb(deg.)とする時、各々の傾斜角が20≦a≦80、20≦b≦80の範囲で、且つ
−5/9 × a + 45 ≦ b ≦ −5/9 × a + 110
の関係を有する光学補償フイルム。 - 前記透明支持体のみの厚さ方向のレターデーションRth(nm)と、円盤状化合物から形成された光学異方性層のみの厚さd(μm)が、
255×Exp(−0.66×d)<Rth<330×Exp(−0.46×d)の関係を有する請求項4に記載の光学補償フイルム。 - 光弾性係数が16×10-12(1/Pa)以下である請求項1〜5のいずれか1項に記載の光学補償フイルム。
- 透明保護膜、偏光膜及び請求項1〜5のいずれか1項に記載の光学補償フイルムから形成された楕円偏光板。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の光学補償フイルムを有する液晶表示装置。
- 一対の偏光子と、該一対の偏光子に挟持される液晶セルとを有する液晶表示装置であって、該偏光子の少なくとも一方が、請求項7に記載の楕円偏光板である液晶表示装置。
- 上下左右方向のコントラスト10以上である視野角の和が240°以上、下方向階調反転角が37°以上である請求項8又は9に記載の液晶表示装置。
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