JP2005309221A - 画像表示装置及び画像処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 倍率色収差を補正して画像の鮮明度の向上を図る。
【解決手段】 映像信号を出力するビデオ回路部11と、波長の異なる複数の各光源8R、8G、8Bから出射された光を変調する1次元光変調素子7R、7G、7Bと、所定の方向へ回転されると共に1次元光変調素子によって変調された光を表示面に対して走査するスキャナー2と、該スキャナーの回転角度を検出する角度センサー4と、該角度センサーによって検出されたスキャナーの回転角度に基づいて生成されたスキャナーについての角度データーと波長差により生じる倍率色収差について各波長ごとにスキャナーの回転角度に対する補正量として生成された色収差補正データーとが記憶されるメモリー10と、該メモリーに記憶された角度データー及び色収差補正データーに基づいて各波長に応じた1次元光変調素子の変調タイミングを演算する演算処理手段9と、該演算処理手段によって演算された各波長に応じた変調タイミングに基づいて1次元光変調素子の変調タイミングを制御する光変調素子制御手段12とを設けた。
【選択図】図11
【解決手段】 映像信号を出力するビデオ回路部11と、波長の異なる複数の各光源8R、8G、8Bから出射された光を変調する1次元光変調素子7R、7G、7Bと、所定の方向へ回転されると共に1次元光変調素子によって変調された光を表示面に対して走査するスキャナー2と、該スキャナーの回転角度を検出する角度センサー4と、該角度センサーによって検出されたスキャナーの回転角度に基づいて生成されたスキャナーについての角度データーと波長差により生じる倍率色収差について各波長ごとにスキャナーの回転角度に対する補正量として生成された色収差補正データーとが記憶されるメモリー10と、該メモリーに記憶された角度データー及び色収差補正データーに基づいて各波長に応じた1次元光変調素子の変調タイミングを演算する演算処理手段9と、該演算処理手段によって演算された各波長に応じた変調タイミングに基づいて1次元光変調素子の変調タイミングを制御する光変調素子制御手段12とを設けた。
【選択図】図11
Description
本発明は画像表示装置及びこれにおいて用いられる画像処理方法についての技術分野に関する。詳しくは、波長の異なる複数の光源からそれぞれ出射された光を走査して表示面に画像を表示する画像表示装置において、倍率色収差を補正して画像の鮮明度の向上を図る技術分野に関する。
波長の異なる複数の光源からそれぞれ出射された光をスキャナーによって走査して表示面に画像を表示する画像表示装置があり、このような画像表示装置として、例えば、プロジェクターが知られている。
画像表示装置にあっては、例えば、色の三原色のRGB用の各光源からそれぞれレーザー光が1次元光変調素子へ向けて出射され、1次元光変調素子に入射されて変調されたレーザー光が回転されるスキャナーによってスクリーン等の表示面上で走査されて画像が形成されるようにしたものがある。
このように波長の異なる複数の光源を用いて画像を表示する画像表示装置においては、波長差に起因して使用する光学部品に依存した倍率色収差が存在する。倍率色収差は、各波長の光が表示面上の意図しない位置に結像されて不鮮明な画像を形成する要因となる。従って、表示面に鮮明な画像を形成するためには、倍率色収差が補正された状態において、変調された光が表示面上で走査される必要がある。
倍率色収差の補正を行う画像表示装置としては、角度センサーによってリアルタイムでスキャナーの回転角度を検出し、検出されたスキャナーの回転角度情報に基づいた変調を行うようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
ところが、上記した従来の画像表示装置にあっては、スキャナーの回転角度を検出する検出レート(サンプリングレート)に依存した精度でしか倍率色収差の補正を行うことができないという問題がある。
例えば、光変調素子によって変調された光を走査して2次元画像を表示する場合に、30Hz、1920×1080の高品位画像における倍率色収差を補正しようとすると、62MHz以上のサンプリングが必要となってしまう。このような高速のサンプリングは極めて困難であり、実現できた場合でも極めて高価なサンプリングシステムとなってしまう。
従って、上記した方法によって倍率色収差を補正しようとした場合には、事実上、フレーム同期信号の周期を遅くしなければならず、高精細化及び高解像度化を実現することができなくなってしまう。
そこで、本発明画像表示装置及び画像処理方法は、上記した問題点を克服し、倍率色収差を補正して画像の鮮明度の向上を図ることを課題とする。
本発明画像表示装置は、上記した課題を解決するために、映像信号を出力するビデオ回路部と、波長の異なる複数の各光源から出射された光を変調する1次元光変調素子と、所定の方向へ回転されると共に上記1次元光変調素子によって変調された光を表示面に対して走査するスキャナーと、該スキャナーの回転角度を検出する角度センサーと、該角度センサーによって検出されたスキャナーの回転角度に基づいて生成されたスキャナーについての角度データーと波長差により生じる倍率色収差について各波長ごとにスキャナーの回転角度に対する補正量として生成された色収差補正データーとが記憶されるメモリーと、該メモリーに記憶された角度データー及び色収差補正データーに基づいて各波長に応じた1次元光変調素子の変調タイミングを演算する演算処理手段と、該演算処理手段によって演算された各波長に応じた変調タイミングに基づいて1次元光変調素子の変調タイミングを制御する光変調素子制御手段とを設けたものである。
本発明画像処理方法は、上記した課題を解決するために、波長の異なる各光源から出射され1次元光変調素子により変調される光を表示面に対して走査するスキャナーの回転角度を角度センサーによって検出し、該角度センサーによって検出した回転角度に基づいて生成したスキャナーについての角度データーと波長差により生じる倍率色収差について各波長ごとにスキャナーの回転角度に対する補正量として生成した色収差補正データーとをメモリーに記憶し、該メモリーに記憶した角度データー及び色収差補正データーに基づいて各波長に応じた1次元光変調素子の変調タイミングを演算処理手段によって演算し、該演算処理手段によって演算された各波長に応じた変調タイミングに基づいて1次元光変調素子の変調タイミングを制御したものである。
従って、本発明画像表示装置及び画像処理方法にあっては、スキャナーの回転角度に基づいて生成された角度データー及び各波長ごとに生成された色収差補正データーに基づいて演算された変調タイミングで1次元光変調素子による光の変調が行われる。
本発明画像表示装置は、波長の異なる複数の光源からそれぞれ出射された光を走査して表示面に画像を表示する画像表示装置であって、映像信号を出力するビデオ回路部と、上記各光源から出射された光を変調する1次元光変調素子と、所定の方向へ回転されると共に上記1次元光変調素子によって変調された光を表示面に対して走査するスキャナーと、該スキャナーの回転角度を検出する角度センサーと、該角度センサーによって検出されたスキャナーの回転角度に基づいて生成されたスキャナーについての角度データーと波長差により生じる倍率色収差について各波長ごとにスキャナーの回転角度に対する補正量として生成された色収差補正データーとが記憶されるメモリーと、該メモリーに記憶された角度データー及び色収差補正データーに基づいて各波長に応じた1次元光変調素子の変調タイミングを演算する演算処理手段と、該演算処理手段によって演算された各波長に応じた変調タイミングに基づいて1次元光変調素子の変調タイミングを制御する光変調素子制御手段とを備えたことを特徴とする。
従って、メモリーに記憶された角度データー及び色収差補正データーに基づいて生成された変調タイミングによって1次元光変調素子の変調タイミングが制御されるため、倍率色収差が補正された鮮明な画像を表示面に投影することができる。
請求項2に記載した発明にあっては、上記角度センサーによるスキャナーの回転角度の検出時における位相遅れを補正して角度データーを生成したので、角度データーの精度が高く、画像の鮮明度の向上を図ることができる。
請求項3に記載した発明にあっては、上記角度センサーによって検出されたスキャナーの回転角度についてのサンプリングデーターを近似的に補間することにより上記角度データーを生成したので、補正精度に対して低速なサンプリングレートを有する回路を使用することが可能であり、低コストで角度データー算出のシステムを構築することができる。
請求項4に記載した発明にあっては、上記角度センサーによるスキャナーの回転角度の検出を継続的又は断続的に行うようにしたので、スキャナー等に特性の変化が生じても、その都度、最新の角度データーが得られ、画像の鮮明度の向上に寄与する。
本発明画像処理方法は、波長の異なる複数の光源からそれぞれ出射された光を走査して表示面に画像を表示する画像表示装置における画像処理方法であって、1次元光変調素子により変調される光を表示面に対して走査するスキャナーの回転角度を角度センサーによって検出し、該角度センサーによって検出した回転角度に基づいて生成したスキャナーについての角度データーと波長差により生じる倍率色収差について各波長ごとにスキャナーの回転角度に対する補正量として生成した色収差補正データーとをメモリーに記憶し、該メモリーに記憶した角度データー及び色収差補正データーに基づいて各波長に応じた1次元光変調素子の変調タイミングを演算処理手段によって演算し、該演算処理手段によって演算された各波長に応じた変調タイミングに基づいて1次元光変調素子の変調タイミングを制御したことを特徴とする。
従って、メモリーに記憶された角度データー及び色収差補正データーに基づいて生成された変調タイミングによって1次元光変調素子の変調タイミングが制御されるため、倍率色収差が補正された鮮明な画像を表示面に投影することができる。
以下に、本発明画像表示装置及び画像処理方法の最良の形態を添付図面に従って説明する。尚、以下に示した最良の形態は、本発明画像表示装置を投射型の装置であり光を走査することにより画像を表示するプロジェクターに適用し、本発明画像処理方法をこのプロジェクターにおいて用いられる画像処理方法に適用したものである。
尚、本発明画像表示装置の適用範囲は、プロジェクターに限られることはなく、光を走査することにより画像を表示する画像表示装置に広く適用することができ、例えば、表示面の背面側から映像光を投射する所謂背面投射型の画像表示装置にも適用することができる。
また、本発明画像処理方法の適用範囲は上記したプロジェクターにおいて用いられる画像処理方法に限られることはなく、光を走査することにより画像を表示する画像表示装置において用いられる画像処理方法に広く適用することができる。
先ず、画像表示装置の構成について説明する(図1参照)。
画像表示装置(プロジェクター)1はスクリーン等の表示面100上に出射される光を走査することにより画像を表示する装置である。画像表示装置1にあっては、スキャナーを往復回転させて往路と復路の両方において光を投影するようにしている。
画像表示装置1は、スキャナー2、スキャナーモーター3、角度センサー4、投影光学系5、6、1次元光変調素子7R、7G、7B等を備えている。
スキャナー2はスキャナーモーター3によって正転方向及び反転方向へ往復回転可能とされており、投影する光を反射するための反射面2aを有している。スキャナー2として、例えば、ガルバノミラーが用いられている。
角度センサー4はスキャナーモーター3に組み込まれている。角度センサー4は、スキャナーモーター3の回転角度に基づいてスキャナー2の回転角度(回転位置)を検出し、その検出結果を角度信号SASとして出力する。
投影光学系5はスキャナー2の反射面2aで反射された光を表示面100へ向けて投射する光学系であり、例えば、投射レンズが用いられている。
投影光学系6は1次元光変調素子7R、7G、7Bで変調された光をスキャナー2に導く光学系であり、各種のレンズを含む複数の光学部品によって構成されている。
1次元光変調素子7R、7G、7Bとしては、例えば、波長の異なる3つの光源8R、8G、8Bからそれぞれ出射される三原色である赤(R)、緑(G)、青(B)のRGBレーザー光を変調し、リボン状の光回折素子を有する回折型のディスプレイデバイス(GLV:Grating Light Valve)が用いられている。
このディスプレイデバイス(GLV)は、リボン状の光回折素子として可動リボン素子と固定リボン素子とを備えている。GLVにおいては、1画素に対して複数のリボン素子が1セットとして用いられ、例えば、6つのリボン素子によって1画素が表示される。従って、1080画素を表示するGLVにおいては、1080画素分のリボン素子が多数配列されている。
GLVにおいて、可動リボン素子に駆動電圧が印加されると、可動リボン素子が移動又は歪曲され、光束が入射されたときに可動リボン素子で反射される光束と固定リボン素子で反射される光束間に光路差が生じることにより光が回折される。回折により可動リボン素子で反射された光束(0次光)と固定リボン素子で反射された光束(0次光)とが干渉して打ち消し合い、±1次光、±3次光等の奇数次数の回折光が生じる。
このようにして生じた±1次光が投影光学系6を介してスキャナー2の反射面2aで反射され、投影光学系5によって表示面100へ向けて投射される。投射された光はスキャナー2の往復回転によって表示面100上を走査され、1次元画像が展開されて2次元画像が形成される。
角度センサー4から出力された角度信号SASは演算処理手段9に入力される。
演算処理手段9はCPU(Centrapl Processing Unit)9aと光位置検出部9bを備えている。CPU9aには角度センサー4によって検出された角度信号SASが入力され、この角度信号SASに応じた所定の処理が行われる。例えば、画像表示装置1にあっては、上記のように、スキャナー2を往復回転させて往路と復路の両方において光を投影するようにしており、入力された角度信号SASに基づいて、スキャナー2が一方へ回転されたときに表示される往路の像と、スキャナー2が他方へ回転されたときに表示される復路の像とを一致させる処理が行われる。
CPU9aによって処理された角度信号SASに基づいて後述する角度データーが生成され、この角度データーがメモリー10に記憶される。メモリー10には、角度データーの他に、光源8R、8G、8Bから出射されるレーザー光の波長差により生じる倍率色収差についての色収差補正データーと、角度データー及び色収差補正データーに基づいて演算されたLUT(Look Up Table)としての変調タイミングデーターとが記憶される。光位置検出部9bには、後述するPSD(Position Sensitive Detector:位置感知型検出器)によって検出された検出信号が入力され、この検出信号に基づいた所定の処理がCPU9aによって行われる。
また、演算処理手段9は、スキャナー2を駆動するための基本データーとそのデーターに対して位相、振幅及び周期情報を含むスキャナー指示信号をスキャナーモーター3へ出力する。
演算処理手段9には、ビデオ回路部11によってアナログ・デジタルの変換やRGB三原色信号に変換された映像信号が入力される。
メモリー10に記憶された変調タイミングデーターは、1次元光変調素子7R、7G、7Bの変調タイミングを制御する光変調素子制御手段12によって参照される。光変調素子制御手段12は演算処理手段9からフレーム同期信号を受けると共に1次元光変調素子7R、7G、7Bの変調タイミングに応じた変調駆動信号RQTを1次元光変調素子7R、7G、7Bそれぞれに対して出力する。
以上のように構成された画像表示装置1において、メモリー10に記憶された変調タイミングデーターに基づいて光変調素子制御手段12からそれぞれ1次元光変調素子7R、7G、7Bに対して変調駆動信号RQTが出力されると、1次元光変調素子7R、7G、7Bに入射された光がフレーム同期信号に対する最適なタイミングで変調される。1次元光変調素子7R、7G、7Bにおいては、入射された光の反射又は回折が行われ、反射光又は回折光が投影光学系6に出射される。
投影光学系6は、1次元光変調素子7R、7G、7Bから出射された反射光又は回折光を平行光に変換し、主に、±1次回折光をスキャナー2へ向けて出射する。
このとき演算処理手段9からスキャナーモーター3に対してスキャナー指示信号が出力され、これに応じた回転方向及び回転速度でスキャナーモーター3が回転される。
スキャナー2は、その反射面2aで入射された光を表示面100へ向けて反射する。反射された光は投影光学系5によって表示面100へ向けて投射され、スキャナー2の往復回転によって表示面100上を走査されて1次元画像が展開されて2次元画像が形成される。
同時に、角度センサー4によってスキャナー2の回転角度が検出され、その検出結果が角度信号SASとして演算処理手段9に出力され、演算処理手段9に入力された角度信号SASはCPU9aによって処理されてスキャナー2の角度データーとしてメモリー10に記憶される。尚、角度センサー4によるスキャナー2の回転角度の検出は、継続的又は、例えば、一定間隔ごとに断続的に行われる。但し、画像表示装置1にあっては、その製造段階において角度データーが予めメモリー10に記憶されていてもよく、この場合には、表示面100に画像を出力する画像表示装置1の駆動時には、角度センサー4によるスキャナー2の回転角度の検出を省略することが可能である。
次に、角度センサー4によって検出されたスキャナー2の角度信号SASに基づいて生成される角度データーについて説明する。角度データーはメモリー10に記憶される。
角度データーは角度センサー4によって検出されたスキャナー2の回転角度をサンプリングデーターとして取得し、各サンプル間を近似的に補間することにより生成される(図2参照)。
角度センサー4によるスキャナー2の回転角度の検出時には、角度センサー4の特性や角度信号SASの出力から入力までの時間差等によって、角度センサー4から出力された角度信号SASがスキャナー2の実際の回転位置、即ち、実角度ANGに対して位相遅れが生じるため、角度信号SASの位相遅れを測定して補正を行っている。
角度信号SASの位相遅れを測定するには、位相遅れを含まないスキャナー2の実角度ANGを把握する必要がある。
そこで、先ず、実角度ANGを推定するための参照値Ref−Dを測定するために、例えば、表示面100の前面側にPSD(位置感知型検出器)13を配置し(図1参照)、スキャナー2から投影されたライン画像を形成する光束Pを測定する。
スキャナー2を停止させた状態は、角度信号SASに位相遅れが含まれない。この状態において、PSD13の中心に光が投影された際のスキャナー2の角度を参照角度Ref−SAとし、そのときの角度信号SASの値を参照値Ref−Dとする。
以下に、PSD13を用いて、スキャナー2の参照角度Ref−SAと角度信号SASの参照値Ref−Dを測定する方法を図3のフローチャート図に従って説明する。
スキャナー2の回転を停止させた状態で測定を開始する。
(S1)1次元光変調素子7に任意の駆動電圧を印加して光を変調し、光束Pをスキャナー2へ向けて出射する。光束Pはスキャナー2の反射面2aで反射されて表示面100に投影される。
(S2)PSD13にスキャナー2で反射された光束Pが投影するように、スキャナー2の角度を変更し投影位置を調整する。このとき図4(A1)乃至(C1)に示すように、例えば、PSD13の左右両端から、検出された光束Pの投影位置に関する2つの信号PSD−SIG1とPSD−SIG2が出力される。PSD−SIG1とPSD−SIG2は演算処理手段9の光位置検出部9bに入力される。スキャナー2の角度を順次変更することにより、光束PのPSD13に対する投影位置が移動する。
(S3)PSD13から出力される信号PSD−SIG1とPSD−SIG2がノイズのみである場合、即ち、光束PがPSD13に投影されていない場合には、(S2)に戻り引き続きスキャナー2の角度を変更する。PSD−SIG1とPSD−SIG2がノイズより十分大きい場合には、光束PはPSD13に投影されているので、次の(S4)に進む。
(S4)PSD13から出力される信号PSD−SIG1とPSD−SIG2より、PSD−SIG1とPSD−SIG2を減算した減算信号と加算した加算信号を演算する。図4(A2)乃至図4(C2)と図4(A3)乃至図4(C3)は、それぞれ図4(A1)乃至図4(C1)に示す光束Pの位置に対応する減算信号と加算信号を示している。光束Pの位置は減算信号と加算信号の比に比例し、図4(B2)、(B3)に示すように、減算信号と加算信号の比がゼロになる位置がPSD13の中心に光束Pが投影される位置である。減算信号と加算信号の比が、図4(A2)、(A3)又は(C2)、(C3)に示すように、ゼロでない場合には、(S2)に戻り引き続きスキャナー2の角度を変更する。減算信号と加算信号の比が、図4(B2)、(B3)に示すように、ゼロになった場合には、次の(S5)に進む。
(S5)光束PがPSD13の中心に投影されており、このときのスキャナー2の角度を参照角度Ref−SAとする。
(S6)スキャナー2の参照角度Ref−SAにおいて、角度センサー4が出力する角度信号SASの値を測定し、その値を角度信号SASの参照値Ref−D(位相遅れなし)とする。
以上の測定によって、スキャナー2の実角度ANGと角度センサー4が出力する角度信号SASの値の一対一の関係を確立し、測定を終了する。
続いて、角度信号SASの位相遅れを測定する方法を図5のフローチャート図に従って説明する。
角度信号SASの位相遅れを測定するために、図4と同様に、表示面100の前面側にPSD13を配置し(図1参照)、スキャナー2から投影されたライン画像を形成する光束Paを測定する。
この測定は、スキャナー2の参照角度Ref−SAと角度信号SASの参照値Ref−Dを測定する方法とは異なり、スキャナー2を回転させた状態で行う。
(S7)1画面に1ラインしか含まれていない画像データーを作成し、その画像データーに基づいて1次元光変調素子7に駆動電圧を印加して光を変調し、このライン画像を形成する光束Paをスキャナー2へ向けて出射する。光束Paはスキャナー2の反射面2aで反射されて表示面100上を走査される。
(S8)PSD13に光束Paが投影されるように、1次元光変調素子7の変調タイミングを決定する変調駆動信号RQTの出力タイミングをライン単位で調整する。ここで角度信号SASの参照値Ref−Dの測定において、光束PがPSD13の中心に投影するようにスキャナー2の角度を参照角度Ref−SAに調整済みであるので、スキャナー2の角度を参照角度Ref−SAに設定すれば、光束PaがPSD13の中心に投影されるはずである。ところが、スキャナー2の回転時には角度信号SASがスキャナー2の実角度ANGに対して位相遅れを生じるので、角度信号SASの値が参照値Ref−Dであったとしても、スキャナー2の角度は参照角度Ref−SAとなっておらず、光束PaもPSD13の中心に投影されない。
そこで、以下に示すように、変調駆動信号RQTのタイミングを調整することによって、光束Paの表示面100における投影位置を調整する。
このとき、図6(A)に示すように、PSD13の左右両端から、光束Paの投影位置に関する2つの信号PSD−SIG1とPSD−SIG2が出力される。PSD−SIG1とPSD−SIG2は演算処理手段9の光位置検出部9bに入力される。スキャナー2の角度を順次変更することにより、光束PaのPSD13に対する投影位置が移動する。
フレーム同期信号FRMsyncは、図6(B)に示すように、投影の各開始時、即ち、スキャナー2の各反転時に出力され、図に示すT1、T2の両期間において、それぞれ往路と復路の投影が行われる。例えば、左から右への投影方向は往路方向、右から左への投影方向は復路方向とされている。
図6(C)に、タイミングが補正されていない変調駆動信号RQT1を示す。時刻t1は、往路での投影開始タイミングであり、時刻t1には、表示面100の左端に光束Paが投影される。時刻t2には、光束Paの投影位置が、例えば、PSD13の左端となる。
一方、復路では、時刻t3が投影開始タイミングであり、時刻t3に表示面100の右端に光束Paが投影される。時刻t4には、光束Paの投影位置が、例えば、PSD13の右端となる。
投影開始タイミングt1及びt3を調整して、光束Paの投影タイミングt2(往路)及びt4(復路)を変更することによって、光束Paを表示面100上で移動させて位置を調整し、PSD13の中心を投影するための投影タイミングを探すことができる。
(S9)PSD13から出力される信号PSD−SIG1とPSD−SIG2がノイズのみである場合、即ち、光束PaがPSD13に投影されていない場合には、(S8)に戻り引き続きスキャナー2の角度を変更する。PSD−SIG1とPSD−SIG2がノイズより十分大きい場合には、光束PaはPSD13に投影されているので、次の(S10)に進む。
(S10)PSD13から出力される信号PSD−SIG1とPSD−SIG2より、PSD−SIG1とPSD−SIG2を減算した減算信号と加算した加算信号を演算する。図7(A2)乃至図7(C2)と図7(A3)乃至図7(C3)は、それぞれ図7(A1)乃至図7(C1)に示す光束Paの位置に対応する減算信号と加算信号を示している。光束Paが移動しているので、図7(A2)乃至図7(C2)に示すように、減算信号の値は一定とはならない。このとき、PSD13上における光束Paの投影位置(PX)を加算信号(Vadd)、減算信号の最大値(Vmax)及び減算信号の最小値(Vmin)を用いて、次の計算式によって算出する。
投影位置PX=(Vmax+Vmin)/Vadd
光束PaがPSD13の中心にあるときには、図7(B1)に示すように、投影位置PXがゼロになる。
光束PaがPSD13の中心にあるときには、図7(B1)に示すように、投影位置PXがゼロになる。
投影位置PXがゼロにならない場合には、(S8)に戻り引き続きスキャナー2の角度を変更する。投影位置PXがゼロになった場合には、次の(S11)に進む。
(S11)光束PaがPSD13の中心に投影されており、このときの投影開始タイミングは、光束Paによって投影されるライン画像を表示面100におけるPSD13の中心に対応する位置に形成するための適正な投影開始タイミングである(信号転送による位相遅れが考慮される。)。
(S12)スキャナー2を停止させた場合に測定した角度信号SASの参照値Ref−Dと(S11)において取得した投影タイミングでの角度信号SASの値とを比較し、角度信号SASの位相遅れを演算により算出する(図8参照)。
図8(A)は、フレーム同期信号FRMsyncであり、図8(B)において実線で示す波形は角度センサー4が出力した角度信号SASを示し、図8(B)において破線で示す波形はスキャナー2の実角度ANGを示す。白丸は、往路と復路で測定した参照角度Ref−SAに対応する角度信号SASの参照値Ref−Dである。taとtbは、光束Pが表示面100におけるPSD13の中心に対応する位置に結像したときの投影タイミングを示しており、黒丸はtaとtbのタイミングに光束Paが表示面100におけるPSD13の中心に対応する位置に結像したときに取得した角度信号SASの値を示す。
尚、角度データーは、上記したように、角度センサー4によって検出されたスキャナー2の回転角度をサンプリングデーター(図2参照)として取得することにより生成されるが、各サンプリングデーター間を近似的に補間することにより図8(B)に示すようなデーターが得られる。
図8(B)に示すように、位相遅れがあるため、角度信号SASの値(黒丸)が実角度ANG(参照値Ref−D)の値(白丸)と異なっている。角度信号SASの値が実角度ANGの値に対応する角度信号SASの参照値Ref−Dに一致するまでの時間は、角度信号SASの位相遅れdelay1とdelay2である。
以上を考慮して調整した変調駆動信号RQT2を図6(D)に示す。図6(D)において、投影開始タイミングがt1からt5、t3からt7に変更され、光束Paの投影タイミングがt2からt6、t4からt8に変更され、光束PaはPSD13の中心に投影される。
(S13)以上の処理を、上記したように、往路と復路両方向において行う。両方向において処理が行われていない場合には(S8)に戻り、両方向において処理が行われた場合には処理を終了する。
以上のようにして位相遅れを考慮した処理が行われた角度信号SASについてのデーターが、角度データーとしてメモリー10に記憶される。従って、メモリー10に記憶された角度データーは、位相遅れが補正されて生成されたデーターである。
図9(B)に、メモリー10に記憶されテーブルデーターとして生成された角度データーの一例を示す。図9(B)に示したデーターは、フレーム同期信号FRMsyncのタイミングに対する1フレーム分の角度信号SASに位相遅れを補正したデーターであり、例えば、1画面の周期を8333μsとし1μs毎に角度信号SASが取得されたときの例を示している。図9(A)は、位相遅れを補正する前の角度データーである。
この角度データーは、フレーム同期信号FRMsyncのタイミングを0μsとして、0μsから8333μsまで1μs毎の各時刻に対するデーターが記録されている1行8334列のテーブルデーターである。位相遅れの補正は、各時刻における角度を、位相遅れに応じた時間分経過した時刻の角度に置き換えることにより行う。例えば、位相遅れが3μsであるときには、図9に示すように、3μs経過した時刻の角度によりデーターを置き換える。
尚、図9(B)に示した角度データーは、一例であり、時刻と角度の一対一の関係が示されているデーターであればどのようなデーターであってもよい。
このような角度データーの作成は、直前の1画像を投影する際に同時に角度信号SASを取得し、1画像毎に投影の直前に作成することが原理的には望ましい。しかしながら、このような制御では制御が煩雑になり、また、実用上求められる制御精度からは1画像毎に作成するほどの必要性はない。そこで、上記の角度データーを、例えば、20画像毎に作成し、これをメモリー10に記憶しておき、角度データー作成直後の20画像については同じ角度データーを用いるようにしてもよい。
また、角度データーの作成は、画像表示装置1の製造段階において一度だけ行い、これをメモリー10に記憶するようにしてもよい。この場合には、表示面100に画像を出力する画像表示装置1の駆動時には、角度センサー4によるスキャナー2の回転角度の検出を省略することが可能である。
但し、スキャナー2やスキャナーモーター3の経時的要素に起因した特性の変化を考慮した場合には、上記のように、角度センサー4によるスキャナー2の回転角度の検出を継続的又は断続的に行い、その都度、メモリー10に記憶する角度データーを書き換えることが望ましい。このように継続的又は断続的にスキャナー2の回転角度の検出を行えば、スキャナー2やスキャナーモーター3に特性の変化が生じても、その都度、最新の角度データーが得られ、画像の鮮明度の向上に寄与する。
次に、角度センサー4によって検出されたスキャナー2の角度信号SASに基づいて色収差補正データーを生成する方法について説明する。色収差補正データーも角度データーと同様にメモリー10に記憶される。
色収差補正データーは、RGB三原色のうちの1つを基準色とし、他の2つを補正色として作成する。例えば、光源8Rから出射される赤色光を基準色の光とし、光源8G、8Bから出射される緑色光及び青色光を補正色の光とする。
先ず、光源8Rから赤色光を出射しスキャナー2の反射面2aで反射させて表示面100上に投影された光の位置を検出し、表示面100上における基準色の位置データーとして取得する。基準色の位置データーの取得は、例えば、上記と同様に、PSD13を用いて行えばよく、スキャナー2の回転を停止させた状態において、スキャナー2の回転範囲における各角度について行う。例えば、回転範囲が0°から10°に設定されている場合には、0°乃至10°において0.1°ごとの各角度についての基準色の位置データーを取得する。
次いで、光源8Gから緑色光を出射しスキャナー2の反射面2aで反射させて表示面100上に投影された光の位置を検出し、表示面100上における第1の補正色の位置データーとして取得する。第1の補正色の位置データーの取得は、上記した基準色の位置データーの取得と同様に、スキャナー2の回転を停止させた状態において、スキャナー2の回転範囲における各角度について行う。
ここで光学系に倍率色収差が存在する場合には、スキャナー2が同一角度にある場合であっても、倍率色収差によって基準色の位置データーと第1の補正色の位置データーが異なる。そこで、基準色の位置データーの取得におけるスキャナー2の各角度と同じ角度について、第1の補正色の位置データーが基準色の位置データーに一致するようにスキャナー2の角度を調整し、この調整した角度を第1の補正色についての補正角度として保存する。例えば、スキャナー2が回転角5°にあるときに検出した基準色の位置データーと、スキャナー2を回転角5.3°に調整したときに検出した第1の補正色の位置データーとが一致した場合には、+0.3°が回転角5°についての第1の補正色についての補正色角度Col1θnとなる。
次いで、光源8Bから青色光を出射しスキャナー2の反射面2aで反射させて表示面100上に投影された光の位置を検出し、表示面100上における第2の補正色の位置データーとして取得する。第2の補正色の位置データーの取得は、上記した第1の補正色の位置データーの取得と同様にして行い、引き続いて、上記と同様に、第2の補正色についての補正色角度Col2θnを検出して保存する。
以上のようにして得られた色収差補正データーの例を図10に示す。図10において、横軸が基準色におけるスキャナー2の回転角、即ち、基準色角度Refθnを示しており、縦軸が第1の補正色の補正色角度Col1θn及び第2の補正色の補正色角度Col2θnを示している。
このような色収差補正データーの作成は、画像表示装置1の製造段階において一度だけ行い、これをメモリー10に記憶すればよい。
また、色収差補正データーの作成は、上記のように、位置データーを検出して行う場合の他に、例えば、画像表示装置1の光学系の構成要素である各レンズの屈折率、投影出力フォーマット、アスペクト比等に基づいて算出することも可能である。
次に、メモリー10に記憶された角度データー及び色収差補正データーを参照して行われる演算処理手段9の動作について説明する(図11参照)。
フレーム同期信号FRMsyncが出力されると、角度センサー4によってスキャナー2の回転角度が検出され、角度信号SASが取得される。角度信号SASが取得されると、この角度信号SASに基づいて作成された位相遅れが補正された角度データーがメモリー10に記憶される。
メモリー10に角度データーが記憶されると、記憶された角度データーがCPU9aによって参照され、基準色角度Refθnが算出される。基準色角度Refθnが算出されると、メモリー10に記憶された色収差補正データーが参照され、第1の補正色と第2の補正色のそれぞれについて補正色角度Col1θn、Col2θnが算出される。
基準色角度Refθn及び補正色角度Col1θn、Col2θnが算出されると、再び、メモリー10に記憶された角度データーに基づいてRGB各色についての変調タイミングデーターが生成される。変調タイミングデーターはスキャナー2の現在の角度に対する各色RGBの光を変調するタイミングを算出したデーターである。
図12に変調タイミングデーターの一例を示す。変調タイミングデーターには、角度データーとフレーム同期信号FRMsyncに対する基準色変調タイミング信号Ref−timming、第1の補正色変調タイミング信号Col1−timming及び第2の補正色変調タイミング信号Col2−timmingが保存されている。
変調タイミングデーターはメモリー10にLUT(Look Up Table)として記憶され、光変調素子制御手段12は、画像の投影時に、その都度、記憶された変調タイミングデーターを参照してフレーム同期信号FRMsyncに対する最適なタイミングで変調駆動信号RQTを1次元光変調素子7R、7G、7Bそれぞれに対して出力する。
以上に記載した通り、画像表示装置1にあっては、メモリー10に記憶された角度データー及び色収差補正データーに基づいて生成された変調タイミングによって1次元光変調素子7R、7G、7Bの変調タイミングを制御するようにしたので、倍率色収差が補正された鮮明な画像を表示面100に投影することができる。
また、角度データーは角度センサー4によるスキャナー2の回転角度の検出時における位相遅れが補正されたデーターであるため、角度データーの精度が高く、画像の鮮明度の向上を図ることができる。
さらに、角度センサー4によって検出されたサンプリングデーターの各サンプル間を近似的に補間することにより角度データーを生成しているため、補正精度に対して低速なサンプリングレートを有する回路を使用することが可能であり、低コストで角度データー算出のシステムを構築することができる。
尚、上記には、スキャナー2を往復回転させて往路と復路の両方において光を投影する画像表示装置1について示したが、本発明は、往路又は復路のみにおいて光を投影する画像表示装置又はこれにおいて用いられる画像処理方法に適用することもできる。
上記した最良の形態において示した各部の具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実施する際の具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
100…表示面、1…画像表示装置、2…スキャナー、4…角度センサー、7R…1次元光変調素子、7G…1次元光変調素子、7B…1次元光変調素子、8R…光源、8G…光源、8B…光源、9…演算処理手段、10…メモリー、11…ビデオ回路部、12…光変調素子制御手段
Claims (5)
- 波長の異なる複数の光源からそれぞれ出射された光を走査して表示面に画像を表示する画像表示装置であって、
映像信号を出力するビデオ回路部と、
上記各光源から出射された光を変調する1次元光変調素子と、
所定の方向へ回転されると共に上記1次元光変調素子によって変調された光を表示面に対して走査するスキャナーと、
該スキャナーの回転角度を検出する角度センサーと、
該角度センサーによって検出されたスキャナーの回転角度に基づいて生成されたスキャナーについての角度データーと波長差により生じる倍率色収差について各波長ごとにスキャナーの回転角度に対する補正量として生成された色収差補正データーとが記憶されるメモリーと、
該メモリーに記憶された角度データー及び色収差補正データーに基づいて各波長に応じた1次元光変調素子の変調タイミングを演算する演算処理手段と、
該演算処理手段によって演算された各波長に応じた変調タイミングに基づいて1次元光変調素子の変調タイミングを制御する光変調素子制御手段とを備えた
ことを特徴とする画像表示装置。 - 上記角度センサーによるスキャナーの回転角度の検出時における位相遅れを補正して上記角度データーを生成した
ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。 - 上記角度センサーによって検出されたスキャナーの回転角度についてのサンプリングデーターを近似的に補間することにより上記角度データーを生成した
ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。 - 上記角度センサーによるスキャナーの回転角度の検出を継続的又は断続的に行うようにした
ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。 - 波長の異なる複数の光源からそれぞれ出射された光を走査して表示面に画像を表示する画像表示装置における画像処理方法であって、
1次元光変調素子により変調される光を表示面に対して走査するスキャナーの回転角度を角度センサーによって検出し、
該角度センサーによって検出した回転角度に基づいて生成したスキャナーについての角度データーと波長差により生じる倍率色収差について各波長ごとにスキャナーの回転角度に対する補正量として生成した色収差補正データーとをメモリーに記憶し、
該メモリーに記憶した角度データー及び色収差補正データーに基づいて各波長に応じた1次元光変調素子の変調タイミングを演算処理手段によって演算し、
該演算処理手段によって演算された各波長に応じた変調タイミングに基づいて1次元光変調素子の変調タイミングを制御した
ことを特徴とする画像処理方法。
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