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JP2005306131A - 油圧式のギア比可変パワーステアリング装置 - Google Patents

油圧式のギア比可変パワーステアリング装置 Download PDF

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JP2005306131A JP2004123747A JP2004123747A JP2005306131A JP 2005306131 A JP2005306131 A JP 2005306131A JP 2004123747 A JP2004123747 A JP 2004123747A JP 2004123747 A JP2004123747 A JP 2004123747A JP 2005306131 A JP2005306131 A JP 2005306131A
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Abstract

【課題】可変伝達比機構のフェールセーフ機能を備えた油圧式のギア比可変パワーステアリング装置を提供すること。
【解決手段】油圧式のギア比可変パワーステアリング装置1は、操舵ハンドル31の回転角とピニオンシャフト33の回転角との間の回転伝達比を可変にする可変伝達比機構7と、作動流体を循環させる油圧ポンプ10の吐出流量を制御する流量制御弁40とを有する。可変伝達比機構7は、ロック機構を有している。流量制御弁40を制御するバルブ制御コントローラ50は、ロック機構の動作状態に応じて流量制御弁40を制御するための流量制御マップを切り替える。
【選択図】図1

Description

本発明は,可変伝達比機構のフェールセーフ機能を備えた油圧式のギア比可変パワーステアリング装置に関する。
従来、油圧式のパワーステアリング装置としては、例えば、操舵ハンドルに連結されたステアリングシャフトと、ラックギアと係合するピニオンギアに連結されたピニオンシャフトとの間の回転伝達比を可変にした可変伝達比機構を有してなり、ステアリング操舵系のオーバーオールギア比((ステアリング操舵角)を(転舵輪の転舵角)で割った値。)を変更可能に構成したものがある(例えば、特許文献1参照。)。この可変伝達比機構によれば、例えば、低速域では、運転者のハンドル操作量を少なくするようオーバーオールギア比を低く(クイック側)設定すると共に、高速域では、走行安定性を向上するようオーバーオールギア比を高く(スロー側)設定することができる。
また、例えば、油圧ポンプからパワーシリンダに供給する作動流体の流量を制御するための流量制御弁を有してなり、該流量制御弁を電子制御するように構成したものがある(例えば、特許文献2参照。)。このようなパワーステアリング装置では、車速、ステアリング操舵角等を制御入力として上記流量制御弁の弁開度を制御し、油圧ポンプの吐出流量を調整している。そして、油圧ポンプの吐出流量を調整することで発生する操舵アシスト力を適切に制御し、運転者が感じるハンドル操作感と省エネルギー効果との両立を図っている。
さらに、例えば、油圧ポンプの吐出流量を制御する上記流量制御弁と、回転伝達比を可変にする上記可変伝達比機構とを組み合わせた油圧式のギア比可変パワーステアリング装置がある。このような油圧式のギア比可変パワーステアリング装置では、可変伝達比機構による制御と、流量制御弁による吐出流量の制御とを協調させることで、ハンドル操作感と省エネルギー効果とを一層、向上している。
特開平10−324263号公報 特公平2−56274号公報
しかしながら、上記従来の油圧式のギア比可変パワーステアリング装置では、次のような問題がある。すなわち、上記油圧ポンプが吐出する作動流体の流量は、上記オーバーオールギア比が可変制御されていることを前提として設定されているため、何らかのトラブルにより上記可変伝達比機構の回転伝達比が固定された場合には、圧力ポンプが吐出する作動流体の流量に過不足を生じるおそれがある。そして、圧力ポンプからパワーシリンダに向けて供給される吐出流量に過不足を生じると操舵アシスト力が過大、或いは不足し、ハンドル操作感や走行安定性等を良好に維持できないおそれがある。
本発明は、上記従来の問題点を鑑みてなされたものであり、可変伝達比機構を有する油圧式パワーステアリング装置において、可変伝達比機構のフェールセーフ機能を備えた油圧式のギア比可変パワーステアリング装置を提供しようとするものである。
本発明は、操舵ハンドルに連結された第1のステアリングシャフトの回転角V1とピニオンシャフトに連結された第2のステアリングシャフトの回転角V2との間の回転伝達比V2/V1を可変にする可変伝達比機構と、該可変伝達比機構を制御する伝達比制御コントローラと、作動流体を循環させる油圧ポンプの吐出流量を制御する流量制御弁と、該流量制御弁を制御するバルブ制御コントローラとを有する油圧式のギア比可変パワーステアリング装置において、
上記可変伝達比機構は、上記第1のステアリングシャフトと上記第2にステアリングシャフトとの相対回転を規制するためのロック機構を有しており、
上記バルブ制御コントローラは、上記流量制御弁を制御するための流量制御値を配列した流量制御マップを格納するメモリ機能と、上記ロック機構の動作状態を検知する検知機能とを有してなり、
かつ、上記ロック機構により上記相対回転が許容されているときにメイン流量制御マップを用いて上記流量制御弁を制御すると共に、上記ロック機構により上記相対回転が規制されているときにサブ流量制御マップを用いて上記流量制御弁を制御するように構成してあることを特徴とする油圧式のギア比可変パワーステアリング装置にある(請求項1)。
本発明の油圧式のギア比可変パワーステアリング装置における上記バルブ制御コントローラは、上記流量制御弁を制御するための流量制御値を配列した流量制御マップを格納したメモリ機能と、上記ロック機構の動作状態を検知する検知機能とを有してなる。そして、上記バルブ制御コントローラは、上記ロック機構により上記相対回転が許容されていときに上記メイン流量制御マップを用いて流量制御弁を制御し、上記ロック機構により上記相対回転が規制されているときに上記サブ流量制御マップを用いて流量制御弁を制御するように構成されている。
なお、ここで、ギア比可変パワーステアリング装置では、回転伝達比V2/V1が大きくなるほどステアリングがクィックとなる。それ故、十分な操舵アシスト力を得るためには、圧力ポンプの吐出流量を増量するように流量制御弁を制御する必要がある。逆に、回転伝達比V2/V1が小さくなるほどステアリングがスローとなる。それ故、操舵アシスト力を適正にするためには、圧力ポンプの吐出流量を抑制するよう流量制御弁を制御する必要がある。
本発明のギア比可変パワーステアリング装置では、上記ロック機構の動作状態に応じて上記流量制御弁の制御に用いる流量制御マップを切り替えている。そのため、上記油圧式のギア比可変パワーステアリング装置では、上記ロック機構により上記可変伝達比機構の回転伝達比が固定されたときでも、上記サブ流量制御マップによる制御に切り替えることで、適切な上記油圧ポンプの吐出流量を実現できる。それ故、上記油圧ポンプの吐出流量が多すぎて操舵アシスト力が過大となったり、吐出流量が不足して操舵アシスト力が不足するおそれが少ない。
以上のように、本発明の油圧式のギア比可変パワーステアリング装置は、可変伝達比機構のフェールセーフ機能を備えた高い動作信頼性を有するものである。
本発明においては、上記検知機能は、上記第1のステアリングシャフトと上記第2のステアリングシャフトとの相対回転を規制する上記ロック機構の動作状態と関連づけされた基準信号を取り込み、該基準信号に基づいて上記ロック機構が上記相対回転を規制しているか許容しているかの動作状態を検知するように構成してあることが好ましい(請求項2)。
この場合には、上記ロック機構の動作状態と関連づけされた上記基準信号に基づいて、上記相対回転が規制されているか許容されているかという上記ロック機構の動作状態を、確実性高く検知できる。
なお、上記ロック機構の動作状態と関連づけされた上記基準信号とは、ロック機構の動作状態に応じて変化する信号を意味している。この基準信号としては、上記ロック機構を制御するための制御信号のほか、上記伝達比制御コントローラのフェール信号や上記可変伝達比機構のフェール信号等、さまざまな信号が考えられる。
また、上記基準信号は、上記ロック機構を制御するための制御信号であることが好ましい(請求項3)。
この場合には、上記ロック機構の動作を制御する制御信号を上記基準信号として利用することで、一層、確実性高く上記ロック機構の動作状態を検知できる。
なお、上記制御信号としては、上記ロック機構に通電される通電電流も利用できる。
また、上記伝達比制御コントローラは、走行状況に応じて、上記可変伝達比機構の回転伝達比V2/V1の伝達比制御目標値を、1を含む所定の範囲内で変更するように構成してあり、
上記伝達比制御コントローラが1未満の上記伝達比制御目標値を設定する制御領域において上記サブ流量制御マップに配列された各流量制御値は、上記メイン流量制御マップにおける各流量制御値と比較して上記油圧ポンプの吐出流量を増量させるものであり、
かつ、上記伝達比制御コントローラが1より大きい上記伝達比制御目標値を設定する制御領域において上記サブ流量制御マップに配列された各流量制御値は、上記メイン流量制御マップにおける各流量制御値と比較して上記油圧ポンプの吐出流量を抑制するものであることが好ましい(請求項4)。
上記伝達比制御目標値が1超(すなわち、オーバーオールギア比が小さくなり、ステアリングがクイックになる側。)に設定される制御領域において、上記吐出流量が抑制されるように上記サブ流量制御マップの各流量制御値を設定する場合には、回転伝達比V2/V1が1に固定されることで上記吐出流量が過大になることを防止できる。そのため、過大な吐出流量により、操舵アシスト力が過大となるおそれを未然に回避できる。
さらに、上記伝達比制御目標値が1未満(すなわち、オーバーオールギア比が大きくなり、ステアリングがスローになる側。)に設定される制御領域において、上記吐出流量が増量されるように上記サブ流量制御マップの各流量制御値を設定する場合には、回転伝達比V2/V1が1に固定されることで上記吐出流量が不足することを回避できる。そのため、吐出流量の不足により、操舵アシスト力が不足するおそれを未然に回避できる。
また、上記伝達比制御コントローラと、上記流量制御コントローラとは、一体的に構成されていることが好ましい(請求項5)。
この場合には、上記伝達比制御コントローラと上記流量制御コントローラとを一体的に構成することで、両者が協調した動作をさらに確実性高く実行させることができる。
(実施例1)
本例は、可変伝達比機構7を備えてなり、この可変伝達比機構7のフェールセーフ機能を有する油圧式のギア比可変パワーステアリング装置1である。本例の内容について、図1〜図11を用いて説明する。
本例の油圧式のギア比可変パワーステアリング装置1は、図1に示すごとく、操舵ハンドル31に連結した第1のステアリングシャフト321の回転角V1とピニオンシャフト33に連結した第2のステアリングシャフト322の回転角V2との間の回転伝達比V2/V1を可変にする可変伝達比機構7と、該可変伝達比機構7を制御する伝達比制御コントローラ60と、作動流体を循環させる油圧ポンプ10の吐出流量を制御する流量制御弁40と、該流量制御弁40を制御するバルブ制御コントローラ50とを有するものである。
上記可変伝達比機構7は、図4に示すごとく、第1のステアリングシャフト321と第2にステアリングシャフト322との相対回転を規制するためのロック機構75を有している。
上記バルブ制御コントローラ50は、流量制御弁40を制御するための流量制御値を配列した流量制御マップを格納するメモリ機能を奏するメモリ機能部511と、ロック機構75の動作状態を検知する検知機能を奏する検知機能部512とを有してなる。さらに、バルブ制御コントローラ50は、ロック機構75により上記相対回転が許容されているときにメイン流量制御マップを用いて流量制御弁40を制御すると共に、ロック機構75により上記相対回転が規制されているときにサブ流量制御マップを用いて流量制御弁40を制御するように構成してある。
以下に、この内容について、詳しく説明する。
本例のギア比可変パワーステアリング装置1は、図1及び図2に示すごとく、ラックギアを形成したラックシャフト(図示略)とピニオンギアを有するピニオンシャフト33とがギア係合するラックアンドピニオン式のギア機構を収容したステアリングギアボックス35を有する。そして、ピニオンシャフト33と操舵ハンドル31との間に、(ステアリング操舵角)/(転舵輪の転舵角)の値であるオーバーオールギア比を変更するための可変伝達比機構7を配置してある。
ギア比可変パワーステアリング装置1は、油圧回路を構成する要素として、油圧源として作動流体を吐出する油圧ポンプ10と、ラックシャフトに操舵アシスト力を作用するパワーシリンダ20と、油圧ポンプ10とパワーシリンダ20との間の作動流体の流路を切り替えるロータリー式のサーボバルブ30と、油圧ポンプ10の吐出流量を制御する流量制御弁40とを有している。
図1及び図2に示す本例の油圧ポンプ10は、ベーン式のポンプである。そして、その駆動シャフト(図示略)は、プーリーベルトを介して車両エンジン(図示略)の出力軸に連結してある。パワーシリンダ20は、両端側に配置された一対の圧力室231、232の差圧によってピストン200が摺動するように構成してある。そして、サーボバルブ30は、操舵ハンドル31に連結したステアリングシャフト32の回転を伝達するピニオンシャフト33の外周に配置してある。
つまり、本例のギア比可変パワーステアリング装置1では、サーボバルブ30が、ピニオンシャフト33に伝達された回転トルクに応じて、作動流体の流路を切り替えて各圧力室231、232への給排制御を行う油圧式のものである。そして、本例のギア比可変パワーステアリング装置1は、パワーシリンダ20で発生した操舵アシスト力を上記ラックシャフトに作用し、図示しない転舵輪を転舵するように構成してある。
ここで、図2に示すごとく、本例のギア比可変パワーステアリング装置1において構成されている油圧回路について簡単に説明する。なお、同図では、8箇所の低速用絞り(図中、Lで示してある。)及び2箇所の高速用絞り(図中、Hで示してある。)を構成した本例のサーボバルブ30を、10箇所の絞りとして表してある。この油圧回路は、油圧ポンプ10が吐出した作動流体が、低速用絞りLを経由してパワーシリンダ20の圧力室231、232に分配され、その後、高速用絞りHを経由してリザーバタンク413に還流されるように構成してある。
本例の油圧ポンプ10には、図3に示すごとく、その吐出流量を制御するための弁機構であって、電磁弁41を含む流量制御弁40を並設してある。この流量制御弁40は、油圧ポンプ10が吐出する作動流体を流入口402から受入れ,スプール弁部材406の作用によって、その作動流体の一部を還流路404へ排出すると共に、残りの作動流体を流出口403からサーボバルブ30に向けて供給するように構成されている。
流量制御弁40は、軸方向の貫通孔421を有する絞り部材412と、該絞り部材412に向けて付勢されたスプール弁部材406と、弁体451を一体形成したプランジャ450を備えた電磁弁41とを有してなる。絞り部材412は、スプール弁部材406側の端部に貫通孔421が開口するポート422を有し、弁体451側の端部には該弁体451と協働した可変絞り405を形成する。
また、絞り部材412におけるポート422付近の胴部には、流入口402から流入した作動流体を貫通孔421内に導く通孔425が形成されている。また、スプール弁部材406はスプリング441により付勢されるように構成されており,通常の原位置では、絞り部材412の端部に当接されている。そして、スプール弁部材406は、絞り部材412に当接する上記原位置においてポート422と還流路404との連通を遮断し、スプリング441に抗して変位したときポート422と還流路404とを連通するように構成されている。
スプール弁部材406のスプリング441側の端部には、圧力通路442を介して可変絞り405を通過後の圧力が作用している。また、スプール弁部材406の反対側の端部には、可変絞り405を通過前の圧力が作用している。すなわち、スプール弁部材406は、可変絞り405前後の圧力差によって動作するように構成されている。
ここで、油圧ポンプ10からの流量が増し、可変絞り405前後の圧力差が所定以上になると、両端側の差圧によりスプール弁部材406が絞り部材412から離れるように変位する。そうすると,流入口402と還流路404とが連通し、流入口402から流入した作動流体のうち油圧ポンプ10に向けて還流される流量が増える。本例の流量制御弁40は、このように還流する流量を増やすことで、油圧ポンプ10からの流量増加に関わらず流出口403から吐出される流量を略一定値に保持する。そして、流量制御弁40では、流出口403から吐出する上記略一定値の流量が、可変絞り405の開度に依存して変化する。
可変絞り405の開度は、電磁弁41により制御している。この電磁弁41は、プランジャ450と、該プランジャ450を吸引するソレノイド419と、弁体451側への付勢力をプランジャ450に作用させるスプリング453とを有する。上記ソレノイド419に通電するとプランジャ450及び弁体451が吸引され、それにより弁体451が絞り部材412から離れて可変絞り405の開度が大きくなる。本例では、電磁弁41への通電電流をデューティーパルス状に制御することで、そのデューティー比に応じて圧力ポンプ10の吐出流量を制御した。
上記可変伝達比機構7は、図4に示すごとく、操舵ハンドル31(図1)に連結された第1のステアリングシャフト321と、ピニオンシャフト33(図1)に連結された第2のステアリングシャフト322との間の回転伝達比を変更するように構成してある。この可変伝達比機構7は、第1のステアリングシャフト321及び第2のステアリングシャフト322からなるステアリングシャフト32を含み、波動歯車減速機79を介して両ステアリングシャフト321、322を連結している。
可変伝達比機構7は、図4に示すごとく、駆動モータ70の回転動作を波動歯車減速機79に入力することにより、第1のステアリングシャフト321から第2のステアリングシャフト322へ回転動作を伝達する際の回転伝達比を変更可能なように構成してある。ここで、波動歯車減速機79は,図5に示すごとく,歯数が異なる一対のサーキュラスプライン791a、791bと、各サーキュラススプライン791a、791bの内周側に噛合するフレクスプライン793と,該フレクスプライン793の内周側に嵌合するウェーブジェネレータ792とを有するものである。
本例の可変伝達比機構7では,図4及び図5に示すごとく,第1のステアリングシャフト321は、ハウジング765を介設してサーキュラスプライン791aと一体回転するように構成される。また、第2のステアリングシャフト322はサーキュラスプライン791bと一体回転するように構成される。さらに、第1のステアリングシャフト321と一体回転するハウジング765内部に固定した駆動モータ70の出力軸705は,打ち込みキー795を介設してウェーブジェネレータ792を構成するカム796に圧入されている。
上記可変伝達比機構7は、図4に示すごとく、駆動モータ70を駆動してウェーブジェネレータ792を回転することで、その回転を減速してサーキュラスプライン791bに伝達するように構成されている。なお、本例では、伝達比制御コントローラ60を用いて、駆動モータ70を制御し、可変伝達比機構7の回転伝達比を調節している。
さらに、可変伝達比機構7は、図4に示すごとく、その内部に、駆動モータ70と隣り合って、ロータ701の回転角、すなわちモータ回転角を計測するためのレゾルバ78を有している。このレゾルバ78は、ロータ701と一体回転する回転子781と、該回転子781の外周側に位置するよう、ハウジング765の内周に固定したコイル782とを含む。そして、レゾルバ78は、回転子781の回転に応じて変化するコイル782の誘起電流を、伝達比制御コントローラ60に向けて出力するように構成してある。
特に、本例の可変伝達比機構7は、図4に示すごとく、その内部に、ロータ701とステータ702との相対回転をロック又はアンロックするロック機構75を有する。このロック機構75では、図6に示すごとく、駆動モータ70のステータ702側に、ピン軸725を中心にして回転するロックレバー72と、プランジャ710を吸引するロックソレノイド71とを配設してある。また、ロータ701側には、該ロータ701と一体回転するようロックプレート74を配設してある。ロックレバー72は、ピン軸725を挟み、その両端に、上記プランジャ710の先端部に係合する作用部721と、上記ロックプレート74の外周に係合する係合部722とを有している。また、ロックプレート74は、その外周部に、上記係合部722が係合する凹部742を形成してなる。
上記のロック機構75では、図示しないスプリングによる付勢力が、ロックレバー72を時計方向に回転させるように作用している。そのため、ロックソレノイド710の非通電時には、ロックレバー72の係合部722がロックプレート74の凹部742に係合し、ロータ701とステータ702との相対回転がロックされる。そして、駆動モータ70(図4)の回転がロックされると、第1のステアリングシャフト321と第2のステアリングシャフト322との相対回転が規制され、回転伝達比が1となる。
一方、ロックソレノイド71に通電してプランジャ710が吸引されると、ロックレバー72がピン軸725を中心にして反時計回りに回転し、係合部722がロックプレート74の外周部から離れる。そのため、本例のロック機構75では、ロックソレノイド710の通電時には、ロータ701(図4)とステータ702(図4)との相対回転が可能になる。そして、第1のステアリングシャフト321と第2のステアリングシャフト322との相対回転が許容される。
次に、上記バルブ制御コントローラ50及び、上記伝達比制御コントローラ60について説明する。
バルブ制御コントローラ50及び伝達比制御コントローラ60は、図1及び図7に示すごとく、車速センサ510、操舵角センサ310及びヨーレートセンサ520と共に、車両内のCAN(Control Area Network)網500に接続してある。
まず、伝達比制御コントローラ60は、車速、ハンドル操舵角及び計測ヨーレートを取り込むと共に、ハンドル操舵角を時間微分してハンドル角速度を計算するように構成してある。そして、車速、ハンドル操舵角、ハンドル角速度及び計測ヨーレートに基づいて、駆動モータ70の回転を制御し、第1のステアリングシャフト321と第2のステアリングシャフト322間の回転伝達比を調整するように構成してある。
伝達比制御コントローラ60は、同図に示すごとく、ROM,RAM及びCANインタフェースを含む1チップマイコン61と、駆動モータ70を駆動する駆動回路62とを有してなる。そして、駆動モータ70の回転を制御することで、第1のステアリングシャフト321と第2のステアリングシャフト322との間で、所望の回転伝達比を実現している。そして、可変伝達比機構7において所望の回転伝達比を実現することで、操舵輪の転舵角1度当たりのステアリング操舵角の大きさを表すオーバーオールギア比を任意に設定している。
ここで、伝達比制御コントローラ60による可変伝達比機構の制御について説明する。伝達比制御コントローラ60は、車速、ハンドル操舵角及びハンドル角速度等に基づいて上記のオーバーオールギア比を変更している。
伝達比制御コントローラは60は、図8に示すごとく、フローチャートに沿って動作するように構成されている。すなわち、ステップS101において、制御に利用する各センサについての異常(フェール)の有無を検知する処理を実施する。そして、ステップS102において、いずれかのセンサについてフェールが検知されたか否かを判断する。
そして、全てのセンサが正常と判断した場合には、ステップS103に移行して、通常の制御モードにより可変伝達比機構7を制御する。すなわち、このステップでは、図9の実線aに示すごとく、走行状況に応じてオーバーオールギア比が適切に設定されるように可変伝達比機構7を制御する。なお、同図では、理解の容易のため、制御入力変数の一つである車速とオーバーオールギア比との関係をピックアップして例示してある。ここでは、横軸に車速を規定し、縦軸にオーバーオールギア比を規定してある。本例では、低い車速領域では、オーバーオールギア比を小さく(回転伝達比(V2/V1)>1)してステアリングをクィックにし、高い車速領域では、オーバーオールギア比を大きく(回転伝達比(V2/V1)<1)してステアリングをスローにするように可変伝達比機構7を制御している。
一方、ステップS102において、いずれかのセンサにフェールが検知された場合には、ステップS104に移行し、伝達比制御コントローラ60が、ロック機構75に向けてロック挿入信号を送信する。これにより、ステップS105では、ロック機構75が、第1のステアリングシャフト321と第2のステアリングシャフト322との相対回転を規制し、可変伝達比機構7による回転伝達比V2/V1を1に固定する。その結果、図9の破線bに示すごとく、オーバーオールギア比が、車速に関わらず一定値(以下、基準オーバーオールギア比と記載。)に設定される。
ここで、図9に示すごとく、本例のギア比可変パワーステアリング装置1では、車速が低速領域にあるときには、オーバーオールギア比を基準オーバーオールギア比よりも小さく(クイック側)設定している。さらに、低速になるほどオーバーオールギア比を小さくしている。一方、車速が高速領域にあるときには、オーバーオールギア比を基準オーバーオールギア比よりも大きく(スロー側)設定している。そして、高速になるほどオーバーオールギア比を大きくしている。そして、本例では、オーバーオールギア比と基準オーバーオールギア比とを一致する車速を、上記低速領域から上記高速領域に移行する遷移車速と定義した。すなわち、本例の伝達比可変機構7は、遷移車速において回転伝達比V2/V1が1となり、遷移車速を境にして回転伝達比V2/V1が1超(低速領域)から1未満(高速領域)に移行するように制御される。
次に、バルブ制御コントローラ50について説明する。バルブ制御コントローラ50は、CAN網500から受信した車速及びハンドル操舵角を取り込み、これらを基にして流量制御弁40を制御するように構成してある。また、バルブ制御コントローラ50は、CAN網500を介して、伝達比制御コントローラ60がロック機構75(図6)に向けて送信する制御信号を受信可能に構成してある。なお、本例では、流量制御弁40の弁開度を連続的に制御するよう、周期パルス状の電圧をソレノイド419に印加するデューティー制御を実施した。
バルブ制御コントローラ50は、図7に示すごとく、ROM、RAM及びCANインタフェースを内蔵した1チップマイコン51と、上記流量制御弁40をデューティー駆動する駆動回路52とを有する。このバルブ制御コントローラ50は、上記のごとく、流量制御弁40を制御するための流量制御値を配列した流量制御マップを格納したメモリ機能部511と、ロック機構75の動作状態を検知する検知機能部512とを有してなる。
マイコン51は、ロック機構75の制御信号(後述するロック挿入信号。)に基づいて、ロック機構75により各ステアリングシャフト321、322間の相対回転が規制されているか否かの判断、すなわち上記の検知機能を実現するように構成されている。
なお、上記制御信号としては、例えば、上記ロック機構のソレノイドに通電する通電電流を利用し、この通電電流を直接的に監視するようにしても良い。さらに、上記伝達比制御コントローラ60のフェール信号や、ロック機構75或いは可変伝達比機構7のフェール信号等を、ロック機構75の動作状態を検知するための基準信号として利用することもできる。
さらに、ROMからなる上記メモリ機能部511には、流量制御弁40の制御に用いる流量制御マップとして2種類の流量制御マップを格納してある。一方の流量制御マップは、ロック機構75によって各ステアリングシャフト321、322の相対回転が許容されている場合に、流量制御弁40を制御するためのメイン流量制御マップ(図11(A)参照。)である。他方の流量制御マップは、ロック機構75によって各ステアリングシャフト321、322の相対回転が規制されている場合に、流量制御弁40を制御するためのサブ流量制御マップ(図11(B)参照。)である。
なお、本例では、車速値やハンドル操舵角等の各値を制御入力変数として流量制御弁40を制御している。それ故、本例の上記メイン流量制御マップは、車速値及びハンドル操舵角に基づく多次元マップとして構成してある。これに代えて、各制御入力変数ごとにメイン流量制御マップを用意し、これら各メイン流量制御マップに配列された流量制御値を加算して、最終的な流量制御値を得ることもできる。さらに、各流量制御マップとしては、車速値やハンドル操舵角等を変数として流量制御値を演算する計算式を代替的に適用することもできる。
ここで、バルブ制御コントローラ50の制御について説明する。バルブ制御コントローラ50は、図10に示すごとく、フローチャートに沿って流量制御弁40を制御し、油圧ポンプ10の吐出流量を調節する。
なお、ギア比可変パワーステアリング装置1では、オーバーオールギア比と目標吐出流量とは、次のような関係を有している。すなわち、オーバーオールギア比が小さくなるほどステアリングがクィックとなり、パワーシリンダ20(図2)のピストン200の変位量が拡大する。それ故、十分な操舵アシスト力を得るためには、圧力ポンプ10の吐出流量を増量する必要を生じる。逆に、オーバーオールギア比が大きくなると、パワーシリンダ20(図2)のピストン200の変位量が縮小する。それ故、過大な操舵アシスト力が発生するおそれを抑制するためには、圧力ポンプ10の吐出流量を抑制する必要がある。
ステップS201のごとく油圧ポンプ10の吐出流量を制御するに当たって、ステップS202では、伝達比制御コントローラ60から上記ロック挿入信号(図8におけるステップS104。)を受信したか否かを判断する。このロック挿入信号が未受信であるときにはステップS204に移行してメイン流量制御マップを用いた流量制御弁40の制御を実施する。ここでは、図11(A)に示すごとく、油圧ポンプ10の目標吐出流量が得られるように流量制御弁40の弁開度を制御する。なお、メイン流量制御マップでは、同図に示すごとく、低速領域においてオーバーオールギア比が小さく制御(図9の実線a)されることに対応して、目標吐出流量を高く設定している。そして、車速が高くなりオーバーオールギア比が大きくなるに伴って目標吐出流量を低下させるようにしてある。
一方、ロック挿入信号が受信されたときにはステップS203に移行して、図11(B)に示すごとく、サブ流量制御マップを用いた流量制御弁40の制御を実施する。ここでは、図11(C)に示すごとく、上記遷移速度を境として、サブ流量制御マップによる目標吐出流量(破線d)とメイン流量制御マップによる目標吐出流量(実線c)との大小関係を反転させてある。
すなわち、遷移速度よりも低い車速領域では、基準オーバーオールギア比(図9の破線b)が、可変伝達比機構7が制御するオーバーオールギア比(図9の実線a)がよりも大きいことに対応して、メイン流量制御マップの目標吐出流量と比較してサブ流量制御マップの目標吐出流量を低く設定する。これにより、操舵アシスト力が過大となるのを未然に防止している。また、遷移速度よりも高い車速領域では、基準オーバーオールギア比(図9の破線b)が、可変伝達比機構7が制御するオーバーオールギア比(図9の実線a)がよりも小さいことに対応して、メイン流量制御マップの目標吐出流量と比較してサブ流量制御マップの目標吐出流量を高く設定する。これにより、操舵アシスト力が不足して、ハンドル操作力が過大となるおそれを未然に回避している。
以上のように、本例のギア比可変パワーステアリング装置1では、ロック機構75により各ステアリングシャフト321、322の相対回転が規制されているか否かによって、油圧ポンプ10の吐出流量を調整する流量制御弁40を制御する流量制御マップを切り替えている。そのため、可変伝達比機構7が直結状態にされてオーバーオールギア比が基準オーバーオールギア比に固定された場合には、油圧ポンプ10の吐出流量を調整することで操舵アシスト力を適正な大きさに維持できる。すなわち、本例の油圧式のギア比可変パワーステアリング装置1は、可変伝達比機構7に対するフェールセーフ機能を有する動作信頼性に優れたものである。
なお、図12に示すごとく、油圧式のギア比可変パワーステアリング装置1の油圧回路中に、パワーシリンダ200の各圧力室231、232からリザーバタンク413に至る流路の絞り開度を調整するサブ流量制御弁21を配置することもできる。このサブ流量制御弁21は、圧力室231、232側に連通する連通路235と、リザーバタンク413側に連通する連通路236との開度を制御するように構成される。そして、このサブ流量制御弁21によれば、油圧ポンプ10から圧力室231(232)に向けて供給される作動流体の一部を、リザーバタンク413に逃がすことでパワーシリンダ20に供給されて操舵アシスト力を発生する作動流体の流量割合を制御し、圧力室231(232)の圧力を調整し得る。ここで、サブ流量制御弁21を制御するに当たって、流量制御弁40に適用する制御と同様に、伝達比可変機構7がオーバーオールギア比を制御しているか否かによって、流量制御マップを切り替えることも良い。
実施例1における、油圧式のギア比可変パワーステアリング装置を示すシステム図。 実施例1における、ギア比可変パワーステアリング装置の油圧系統を示す油圧回路図。 実施例1における、流量制御弁の断面構造を示す断面図。 実施例1における、可変伝達比機構の断面構造を示す断面図。 実施例1における、波動歯車減速機の断面構造を示す断面図(図4におけるA−A線矢視断面図。) 実施例1における、可変伝達比機構に内蔵されたロック機構の構造を示す正面図(図4におけるB−B線矢視図。) 実施例1における、ギア比可変パワーステアリング装置の制御系統を示すシステムブロック図。 実施例1における、伝達比制御コントローラの制御フローを説明するフローチャート図。 実施例1における、ギア比可変パワーステアリング装置における車速とオーバーオールギア比との関係を示すグラフ。 実施例1における、バルブ制御コントローラの制御フローを説明するフローチャート図。 実施例1における、車速に対する油圧ポンプの目標吐出流量を示すグラフ。 実施例1における、その他の油圧系統を示す油圧回路図。
符号の説明
1 ギア比可変パワーステアリング装置。
10 油圧ポンプ
20 パワーシリンダ
30 サーボバルブ
31 操舵ハンドル
40 流量制御弁
50 バルブ制御コントローラ
511 メモリ機能部
512 検知機能部
60 伝達比制御コントローラ
7 可変伝達比機構
75 ロック機構
79 波動歯車減速機

Claims (5)

  1. 操舵ハンドルに連結された第1のステアリングシャフトの回転角V1とピニオンシャフトに連結された第2のステアリングシャフトの回転角V2との間の回転伝達比V2/V1を可変にする可変伝達比機構と、該可変伝達比機構を制御する伝達比制御コントローラと、作動流体を循環させる油圧ポンプの吐出流量を制御する流量制御弁と、該流量制御弁を制御するバルブ制御コントローラとを有する油圧式のギア比可変パワーステアリング装置において、
    上記可変伝達比機構は、上記第1のステアリングシャフトと上記第2にステアリングシャフトとの相対回転を規制するためのロック機構を有しており、
    上記バルブ制御コントローラは、上記流量制御弁を制御するための流量制御値を配列した流量制御マップを格納するメモリ機能と、上記ロック機構の動作状態を検知する検知機能とを有してなり、
    かつ、上記ロック機構により上記相対回転が許容されているときにメイン流量制御マップを用いて上記流量制御弁を制御すると共に、上記ロック機構により上記相対回転が規制されているときにサブ流量制御マップを用いて上記流量制御弁を制御するように構成してあることを特徴とする油圧式のギア比可変パワーステアリング装置。
  2. 請求項1において、上記検知機能は、上記第1のステアリングシャフトと上記第2のステアリングシャフトとの相対回転を規制する上記ロック機構の動作状態と関連づけされた基準信号を取り込み、該基準信号に基づいて上記ロック機構が上記相対回転を規制しているか許容しているかの動作状態を検知するように構成してあることを特徴とする油圧式のギア比可変パワーステアリング装置。
  3. 請求項2において、上記基準信号は、上記ロック機構を制御するための制御信号であることを特徴とする油圧式のギア比可変パワーステアリング装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、上記伝達比制御コントローラは、走行状況に応じて、上記可変伝達比機構の回転伝達比V2/V1の伝達比制御目標値を、1を含む所定の範囲内で変更するように構成してあり、
    上記伝達比制御コントローラが1未満の上記伝達比制御目標値を設定する制御領域において上記サブ流量制御マップに配列された各流量制御値は、上記メイン流量制御マップにおける各流量制御値と比較して上記油圧ポンプの吐出流量を増量させるものであり、
    かつ、上記伝達比制御コントローラが1より大きい上記伝達比制御目標値を設定する制御領域において上記サブ流量制御マップに配列された各流量制御値は、上記メイン流量制御マップにおける各流量制御値と比較して上記油圧ポンプの吐出流量を抑制するものであることを特徴とする油圧式のギア比可変パワーステアリング装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において、上記伝達比制御コントローラと、上記流量制御コントローラとは、一体的に構成されていることを特徴とする油圧式のギア比可変パワーステアリング装置。
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