JP2005302100A - 情報再生装置、情報再生方法および情報再生プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 再生のための時刻管理情報が連続しないコンテンツのデータを再生した場合に再生画像が断絶せず、かつ汎用性の高い情報再生装置を提供する。
【解決手段】 時刻情報書き換え部122は、ベースタイム変更フラグ142に基づいてSCRが連続しないセル間の分岐が行われたと判定すると、分岐前の先行セルの再生終了時に対応するSCRと、分岐後の後続セルの再生開始時に対応するSCRとの差分値を書き換え基準値(SCRベースタイム143)として算出し、後続セルのデータに含まれるSCRおよび再生のための時刻管理情報を書き換え基準値に基づいて書き換える。DMUX5は、時刻管理情報が書き換えられたストリームを分離して対応するデコーダに供給し、STC生成部123は、書き換えられたSCRを用いて校正したSTCを各デコーダに供給する。
【選択図】 図8
【解決手段】 時刻情報書き換え部122は、ベースタイム変更フラグ142に基づいてSCRが連続しないセル間の分岐が行われたと判定すると、分岐前の先行セルの再生終了時に対応するSCRと、分岐後の後続セルの再生開始時に対応するSCRとの差分値を書き換え基準値(SCRベースタイム143)として算出し、後続セルのデータに含まれるSCRおよび再生のための時刻管理情報を書き換え基準値に基づいて書き換える。DMUX5は、時刻管理情報が書き換えられたストリームを分離して対応するデコーダに供給し、STC生成部123は、書き換えられたSCRを用いて校正したSTCを各デコーダに供給する。
【選択図】 図8
Description
本発明は、記録媒体に記録された情報を再生する情報再生装置、情報再生方法および情報再生プログラムに関し、特に、ノンシームレス接続方式でデータが記述されたマルチストーリ対応のDVD−VIDEOディスクの再生に好適な情報再生装置、情報再生方法および情報再生プログラムに関する。
近年、ビデオコンテンツを提供するための記録媒体として、DVD(Digital Versatile Disk)が広く普及している。DVDのビデオ規格では、信号の圧縮符号化規格としてMPEG(Moving Picture Experts Group)方式を採用している。
このようなビデオ規格に準じたDVD(以下、DVD−VIDEOディスクと呼称する)を再生する再生装置では、データストリーム中に記述された再生時刻情報と、再生装置が出力するクロックの時刻とを参照して、映像の同期再生を実現している。具体的には、映像データや音声データのアクセスユニットごとに、再生出力時刻の管理情報であるPTS(Presentation Time Stamp)が、また必要に応じて復号時刻の管理情報であるDTS(Decoding Time Stamp)が記述されるとともに、これらの時刻管理情報の基準参照値としてSCR(System Clock Reference)が記述される。そして、再生装置は、SCRの値を参照することで、符号器側で意図した基準時刻を復号器内部のSTC(System Time Clock)といわれる同期信号において再現し、このSTCの値とPTSおよびDTSとを基に、対応するアクセスユニットの復号および再生出力のタイミングを制御する。
また、DVDのビデオ規格では、ユーザや制作者の設定に応じた様々なストーリ展開を可能とするマルチストーリ機能が規定されている。このマルチストーリ機能を実現する上でのデータの記録方式として、シームレス接続方式と、ノンシームレス接続方式が定義されている。シームレス接続方式では、ストーリの切り換え時を挟んだ前後のストリーム間で時系列が一致するように時刻管理情報が記録されており、これにより前後のストーリを連続的に再生することが可能となっている。
これに対して、ノンシームレス接続方式では、切り換え時の前後のストリームに記述されている再生時刻の各管理情報が、必ずしも同じ時系列上にあるように記述されていない。このために、ストーリの切り換え時に、再生装置が出力するSTCをリセットする必要があることから、切り換え時に再生画像や音声が断絶する。
このような再生画像や音声の断絶を防止するための従来の技術として、切り換え後のストーリに対応するビデオオブジェクトが、切り換え前のストーリに対応するビデオオブジェクトの再生時刻管理情報に同期するように、切り換え時点でSTCをオフセットさせた再生装置があった(例えば、特許文献1参照)。
特許第3361515号公報(段落番号〔0430〕〜〔0460〕、図39)
上述したように、ノンシームレス接続方式でデータが記述されたDVD−VIDEOディスクによりマルチストーリ機能を実現した場合には、ストーリの切り換え時に再生画像や音声の断絶が発生するという問題点があった。
また、上記の特許文献1に開示された再生装置では、STCをオフセットすることでこの問題を解決しているため、映像データや音声データを伸張復号化するデコーダの仕様を変更する必要があり、汎用性が低く、製造コストが上昇する原因にもなることが問題であった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、再生のための時刻管理情報が連続しないコンテンツのデータを再生した場合に再生画像が断絶せず、かつ汎用性の高い情報再生装置を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、再生のための時刻管理情報が連続しないコンテンツのデータを再生した場合に再生画像が断絶せず、かつ汎用性の高い情報再生方法を提供することである。
さらに、本発明の他の目的は、再生のための時刻管理情報が連続しないコンテンツのデータを再生した場合に再生画像が断絶せず、かつ汎用性の高い情報再生プログラムを提供することである。
本発明では上記課題を解決するために、記録媒体に記録された情報を再生する情報再生装置において、コンテンツのデータと、その再生のための時刻管理情報と、前記時刻管理情報の基準となるシステム時刻基準参照値とをそれぞれ含む複数のセルを前記記録媒体から読み出して再生する際に、先行セルと後続セルとの間で前記システム時刻基準参照値および前記時刻管理情報が連続しない場合に、前記先行セルの再生終了時に対応する前記システム時刻基準参照値と前記後続セルの再生開始時に対応する前記システム時刻基準参照値との差分値を書き換え基準値として算出する基準値算出手段と、前記後続セルのデータに含まれる前記システム時刻基準参照値および前記時刻管理情報を前記書き換え基準値に基づいて書き換える時刻情報書き換え手段とを有することを特徴とする情報再生装置が提供される。
このような情報再生装置では、先行セルと後続セルのそれぞれのシステム時刻基準参照値および時刻管理情報が連続しない場合に、基準値算出手段により書き換え基準値が算出され、時刻情報書き換え手段により、後続セルのシステム時刻基準参照値および時刻管理情報が書き換え基準値に基づいて書き換えられる。ここで、書き換え基準値は、先行セルの再生終了時に対応するシステム時刻基準参照値と後続セルの再生開始時に対応するシステム時刻基準参照値との差分値であるので、後続セルのシステム時刻基準参照値および時刻管理情報は、先行セルのシステム時刻基準参照値および時刻管理情報に連続するように書き換えられる。
従って、時刻情報書き換え手段により書き換えられたシステム時刻基準参照値と、同様に時刻管理情報が書き換えられたセル内のデータとに基づいてコンテンツを再生することにより、情報再生装置が発生するシステムクロックに同期する基準時刻情報のリセットや書き換えを行う必要がなくなり、映像や音声などの出力コンテンツが断絶しないシームレスな再生を行うことが可能となる。また、コンテンツのデータを復号する復号手段の仕様を変更する必要がないので、汎用性を向上させることができる。
また、本発明では、記録媒体に記録された情報を再生するための情報再生方法において、コンテンツのデータと、その再生のための時刻管理情報と、前記時刻管理情報の基準となるシステム時刻基準参照値とをそれぞれ含む複数のセルを前記記録媒体から読み出して再生する際に、先行セルと後続セルとの間で前記システム時刻基準参照値および前記時刻管理情報が連続しない場合に、基準値算出手段が、前記先行セルの再生終了時に対応する前記システム時刻基準参照値と前記後続セルの再生開始時に対応する前記システム時刻基準参照値との差分値を書き換え基準値として算出する基準値算出ステップと、時刻情報書き換え手段が、前記後続セルのデータに含まれる前記システム時刻基準参照値および前記時刻管理情報を前記書き換え基準値に基づいて書き換える時刻情報書き換えステップと、を含むことを特徴とする情報再生方法が提供される。
このような情報再生方法では、先行セルと後続セルのそれぞれのシステム時刻基準参照値および時刻管理情報が連続しない場合に、基準値算出ステップにより書き換え基準値が算出され、時刻情報書き換えステップにより、後続セルのシステム時刻基準参照値および時刻管理情報が書き換え基準値に基づいて書き換えられる。ここで、書き換え基準値は、先行セルの再生終了時に対応するシステム時刻基準参照値と後続セルの再生開始時に対応するシステム時刻基準参照値との差分値であるので、後続セルのシステム時刻基準参照値および時刻管理情報は、先行セルのシステム時刻基準参照値および時刻管理情報に連続するように書き換えられる。
従って、時刻情報書き換えステップにより書き換えられたシステム時刻基準参照値と、同様に時刻管理情報が書き換えられたセル内のデータとに基づいてコンテンツを再生することにより、その再生の際の基準時刻情報のリセットや書き換えを行う必要がなくなり、映像や音声などのコンテンツの出力が断絶しないシームレスな再生を行うことが可能となる。また、コンテンツのデータを復号する復号手段の仕様を変更する必要がないので、汎用性を向上させることができる。
本発明によれば、映像や音声などのコンテンツの再生中にセル間でシステム時刻基準参照値および時刻管理情報が連続しないようにセルの再生順が指示された場合に、再生画像や音声などが断絶しないシームレスな再生を行うことが可能となるとともに、コンテンツのデータを復号する復号手段の仕様を変更する必要がないので、汎用性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。以下の説明では、DVD−VIDEOディスクを再生する光ディスク再生装置に本発明を適用した場合を想定する。
まず、本実施の形態で用いられるDVD−VIDEOディスクのデータフォーマットについて説明する。図1は、DVD−VIDEOディスクのボリューム構造を示す図である。
DVD−VIDEOディスクでは、図1に示すようなボリューム構造が規定されており、そのボリュームスペース内のDVD−VIDEOゾーンが、1個のビデオマネージャ(VMG:Video Manager)と1個以上99個以下のビデオタイトルセット(VTS:Video Title Set)により構成される。VMGは、DVD−VIDEOゾーンの先頭に配置され、2個または3個のファイルからなる。また、VTSは、3個以上12個以下のファイルからなる。
図2は、VMGおよびVTSのデータ構造を示す図である。
図2に示すように、VMGには、先頭から順に、コントロールデータ(VMGI:Video Manager Information)、メニューのためのVOBS(VMGM_VOBS:VMGM Video Object Set)、VMGIのバックアップの各ファイルが配置されている。なお、VMGIは、VMGメニュー(VMGM:VMG Menu)と1個以上のVTSを管理するための情報である。
図2に示すように、VMGには、先頭から順に、コントロールデータ(VMGI:Video Manager Information)、メニューのためのVOBS(VMGM_VOBS:VMGM Video Object Set)、VMGIのバックアップの各ファイルが配置されている。なお、VMGIは、VMGメニュー(VMGM:VMG Menu)と1個以上のVTSを管理するための情報である。
また、VTSでは、先頭のファイルがコントロールデータ(VTSI:Video Title Set Information)、次のファイルがメニューのためのVOBS(VTSM_VOBS:VTSM Video Object Set)となっており、次の1個から9個のファイルがタイトルのためのVOBS(VTSTT_VOBS:VTSTT Video Object Set)、最後のファイルがVTSIのバックアップとなっている。なお、VTSIは、VTSにおけるVTSメニュー(VTSM:Video Title Set Menu)と1個以上のタイトル(TT:Title)を管理するための情報である。
図3は、ビデオオブジェクトセット(VOBS:Video Object Set)のデータ構造を示す図である。
VOBSは、図3に示すように、1個以上のビデオオブジェクト(VOB:Video Object)で構成される。VOBのID番号(VOB_IDN:VOB ID Number)は、VOBS内の最も小さな論理セクタ番号(LSN:Logical Sector Number)のVOBからアサインされる。VOBは、1個以上のセル(CELL)からなり、セルID番号(C_IDN:Cell ID Number)は、VOBS内の最も小さな論理セクタ番号のセルからアサインされる。
VOBSは、図3に示すように、1個以上のビデオオブジェクト(VOB:Video Object)で構成される。VOBのID番号(VOB_IDN:VOB ID Number)は、VOBS内の最も小さな論理セクタ番号(LSN:Logical Sector Number)のVOBからアサインされる。VOBは、1個以上のセル(CELL)からなり、セルID番号(C_IDN:Cell ID Number)は、VOBS内の最も小さな論理セクタ番号のセルからアサインされる。
また、セル(CELL)は、整数個のビデオオブジェクトユニット(VOBU:Video Object Unit)により構成される。VOBUは、整数個のオーディオパック(A_PCK:Audio Pack)、ビデオパック(V_PCK:Video Pack)、サブピクチャパック(SP_PCK:Sub-picture Pack)、およびその先頭に配置されたナビゲーションパック(NV_PCK:Navigation Pack)からなる。
図4は、パックのデータ構造を示す図である。
図4(A)に示すように、パックには、先頭にパックヘッダが配置され、その後にビデオ、オーディオなどのデータが格納されたパケットが配置される。パックヘッダには、パック開始コード(Pack Start code)、基準時刻参照のためのSCR、多重化レート(program_mux_rate)、スタッフィング長(Stuffing-length)が格納される。
図4(A)に示すように、パックには、先頭にパックヘッダが配置され、その後にビデオ、オーディオなどのデータが格納されたパケットが配置される。パックヘッダには、パック開始コード(Pack Start code)、基準時刻参照のためのSCR、多重化レート(program_mux_rate)、スタッフィング長(Stuffing-length)が格納される。
また、VOBUの先頭パックであるNV_PCKは、図4(B)に示すように、パックヘッダ、システムヘッダ、PCIパケット(PCI_PKT:Presentation Control Information Packet)、およびDSIパケット(DSI_PKT:Data Search Information Packet)からなる。PCIパケットとして与えられるプレゼンテーション制御情報(PCI:Presentation Control Information)は、VOBUのプレゼンテーションを制御するためのナビゲーションデータである。また、DSIパケットとして与えられるデータサーチ情報(DSI:Data Search Information)は、VOBUのシームレス再生およびサーチを行うためのナビゲーションデータである。
次に、DVD−VIDEOディスクに記録されたデータを再生する際のデータ構造について説明する。図5は、再生単位となるタイトルの構造を示す図である。
DVD−VIDEOディスクに記録されたデータを再生する際に、再生対象となる1つのコンテンツはタイトルという単位に対応する。タイトルは、図5に示すように、少なくとも1つのプログラムチェーン(PGC:Program Chain)によって構成される。各タイトルの先頭のPGCはエントリPGCと呼ばれ、以後のPGCは、ユーザの操作や制作者の意図に応じて分岐させることができ、これにより、マルチストーリやパレンタル再生などのDVD特有の機能を実現することが可能となっている。
DVD−VIDEOディスクに記録されたデータを再生する際に、再生対象となる1つのコンテンツはタイトルという単位に対応する。タイトルは、図5に示すように、少なくとも1つのプログラムチェーン(PGC:Program Chain)によって構成される。各タイトルの先頭のPGCはエントリPGCと呼ばれ、以後のPGCは、ユーザの操作や制作者の意図に応じて分岐させることができ、これにより、マルチストーリやパレンタル再生などのDVD特有の機能を実現することが可能となっている。
図6は、PGCの構造を示す図である。
PGCは、メニューまたはタイトル、またはそれらの一部を提供する論理ユニットであり、図6に示すように、再生順序が記述されたPGC情報(PGCI:PGC Information)と、再生に必要なVOB内の1つ以上のセルによって構成される。1つのPGCは、整数個のプログラム(PG:Program)に分割されている。PGは、PGCの内容を分割した単位であり、1つのPGは、整数個のセル(Cell)の集まりである。PGCIは、プリコマンドエリアおよびポストコマンドエリアとプレゼンテーション・コントロールブロックからなり、プレゼンテーション・コントロールブロックによりセルの再生順序とVOBのプレゼンテーションを制御するためのナビゲーションデータを与えるようになっている。
PGCは、メニューまたはタイトル、またはそれらの一部を提供する論理ユニットであり、図6に示すように、再生順序が記述されたPGC情報(PGCI:PGC Information)と、再生に必要なVOB内の1つ以上のセルによって構成される。1つのPGCは、整数個のプログラム(PG:Program)に分割されている。PGは、PGCの内容を分割した単位であり、1つのPGは、整数個のセル(Cell)の集まりである。PGCIは、プリコマンドエリアおよびポストコマンドエリアとプレゼンテーション・コントロールブロックからなり、プレゼンテーション・コントロールブロックによりセルの再生順序とVOBのプレゼンテーションを制御するためのナビゲーションデータを与えるようになっている。
PGCIは、ナビゲーションコマンドと、セルの再生順を示す情報とを含んでおり、そのセルの再生順に従ってPGCが再生される。また、ナビゲーションコマンドにより、PGC、PTT(Part Of Title)、PG、セルの各単位でリンクやジャンプなどを設定することが可能となっている。なお、PTTはタイトルを区切った単位であり、例えば、ユーザが映画の視聴時に異なるシーンにアクセスできるようにするために使用される。
以上のように、DVD−VIDEOディスクでは、DVD−VIDEOゾーンに、プレゼンテーションデータすなわちビデオ、オーディオ、サブピクチャなどを再生するためのデータとともに、再生を制御するためのナビゲーションデータが記録されている。ここで、プレゼンテーションデータには、再生時刻を示す時刻管理情報が含まれており、DVD−VIDEOディスクの再生装置では、この時刻管理情報に従ってデータを再生することで、映像や音声を同期させることが可能となっている。
上記の図6に示した構造において、PGC内では時刻管理情報が連続的に記述されていることから、PGC内のデータをシームレスに再生することが可能である。しかし、ノンシームレス接続方式でデータが記述された場合、異なるPGC間では時刻管理情報が同一の時間軸上にあるとは限らず、図5のようにPGCが切り換わった場合にはシームレスの再生が保証されない。また、ナビゲーションコマンドによりPG単位およびセル単位でのリンクやジャンプが行われた場合にも、リンクやジャンプの前後では時刻管理情報が連続せず、シームレスの再生が保証されない。
そこで、以下に示す光ディスク再生装置では、リンクやジャンプが行われた場合に、それ以後の時刻管理情報が、それ以前の時刻管理情報に連続するように、時刻管理情報やSCRを書き換えることで、シームレス再生を実現する。
図7は、本発明の実施の形態に係る光ディスク再生装置の構成を示すブロック図である。
図7に示す光ディスク再生装置は、DVDのビデオフォーマットに従ったデータが記録された光ディスク1から信号を再生する光ピックアップ2と、再生信号の2値化処理などを行うRF(Radio Frequency)回路3と、RF回路3からの再生データに対してエラー訂正などのデコード処理を行うデータデコーダ4と、データデコーダ4からの出力データをビデオデータやオーディオデータなどに分離するデマルチプレクサ(DMUX)5を具備する。
図7に示す光ディスク再生装置は、DVDのビデオフォーマットに従ったデータが記録された光ディスク1から信号を再生する光ピックアップ2と、再生信号の2値化処理などを行うRF(Radio Frequency)回路3と、RF回路3からの再生データに対してエラー訂正などのデコード処理を行うデータデコーダ4と、データデコーダ4からの出力データをビデオデータやオーディオデータなどに分離するデマルチプレクサ(DMUX)5を具備する。
また、光ディスク再生装置は、DMUX5により分離された主映像圧縮データ、副映像圧縮データ、音声圧縮データをそれぞれ伸張復号化するビデオデコーダ6、副映像デコーダ7、およびオーディオデコーダ8と、DMUX5により分離された再生制御データを解析するPCI(Presentation Control Information)デコーダ9と、伸張復号化された主映像データと副映像データの合成データをNTSC(National Television Standards Committee)またはPAL(Phase Alternation by Line)方式のアナログ映像信号に変換するNTSC/PAL変換回路10と、伸張復号化された音声データをアナログ音声信号に変換するオーディオDAC(Digital Analog Converter)11を具備する。
さらに、光ディスク再生装置は、装置内の各部を統括的に制御するコントローラ12と、このコントローラ12とユーザの操作入力とを媒介するユーザインタフェース(I/F)13と、コントローラ12によって処理されるデータなどが記憶されるメモリ14を具備する。
この光ディスク再生装置では、光ディスク1として、再生専用、追記型、書き換え可能型などのDVDを再生することが可能となっている。
光ピックアップ2は、光ディスク1の記録面に対してレーザビームを照射し、その反射光に応じたRF信号を再生して、RF回路3に供給する。RF回路3は、光ピックアップ2による再生信号の波形等化や2値化、同期信号の生成などの処理を行い、デジタルデータをデータデコーダ4に供給する。
光ピックアップ2は、光ディスク1の記録面に対してレーザビームを照射し、その反射光に応じたRF信号を再生して、RF回路3に供給する。RF回路3は、光ピックアップ2による再生信号の波形等化や2値化、同期信号の生成などの処理を行い、デジタルデータをデータデコーダ4に供給する。
データデコーダ4は、RF回路3により生成されたデジタルデータに基づき、データの復調や誤り訂正などの処理を行う。復調されたデータはDMUX5に供給される。このデータデコーダ4の出力段にはトラックバッファ4aが設けられており、出力されるデータがトラックバッファ4aに一時的に保持された後、DMUX5に読み出されることにより、データデコーダ4とDMUX5との処理速度の差が吸収される。
また、データデコーダ4は、MPEG2フォーマットにおけるシステムヘッダやパックヘッダなどに含まれるパラメータ情報、DVDフォーマットにおけるナビゲーションパックに含まれるPCIやDSIなどの所定の情報を検出し、コントローラ12に供給する。そして、データデコーダ4は、これらの情報に応じたコントローラ12の制御の下で、デコード処理されたデータをDMUX5に出力する。
DMUX5は、データデコーダ4から出力されたデジタルデータを、主映像圧縮データ,副映像圧縮データ,音声圧縮データ,再生制御データ(PCI)に分離し、それぞれビデオデコーダ6,副映像デコーダ7,オーディオデコーダ8,PCIデコーダ9に供給する。
ここで、主映像圧縮データとは、MPEG2方式で圧縮符号化された映像データであり、例えばDVDのフォーマットにおけるビデオストリームである。副映像圧縮データとは、主映像に合成される字幕などのデータであり、例えば、DVDのフォーマットにおけるサブピクチャストリームである。音声圧縮データとは、MPEG方式などの方式で圧縮された音声データ、あるいはPCM(Pulse Code Modulation)方式などの非圧縮の音声データであり、DVDのフォーマットにおけるオーディオストリームである。
また、後述するように、DMUX5では、ノンシームレス接続方式で記述されたデータの再生時に、ストーリの切り換えが行われた場合に、コントローラ12の制御により上記各圧縮データの復号化や再生のためのタイムスタンプの書き換えが行われ、DMUX5は、書き換え後の各圧縮データを出力する。
ビデオデコーダ6は、コントローラ12から出力されるSTCと、主映像圧縮データに含まれるパケットヘッダ内のタイムスタンプ(PTS,DTS)に従って、主映像データを伸張復号化し、生成された主映像データを出力する。このビデオデコーダ6は、復号化処理を行うために例えば3画面分の画像メモリを有している。すなわち、これらの3画面分の画像メモリを用いて、MPEG2フォーマットにおけるIピクチャ,Pピクチャ,Bピクチャをメモリ上に復号化して、これらの各ピクチャをメモリ上から出力する。なお、画像メモリは3画面分に限らず、これ以上の画面数分だけ設けられてもよい。
副映像デコーダ7は、STCと、副映像圧縮データに含まれるパケットヘッダ内のタイムスタンプ(DTS)に従って、副映像圧縮データの伸張復号化処理を行い、復号化した副映像データと、ビデオデコーダ6により復号化された主映像データとを合成して、NTSC/PAL変換回路10に供給する。なお、副映像データがない場合には、主映像データをそのまま出力する。
オーディオデコーダ8は、STCと、音声圧縮データに含まれるパケットヘッダ内のタイムスタンプ(DTS)に従って、音声圧縮データの復号化処理(あるいは伸張復号化処理)を行い、復号化した音声データをオーディオDAC11に供給する。
PCIデコーダ9は、再生制御データ(PCI)を解析してコントローラ12に供給し、コントローラ12によるVOBUの再生出力制御を可能にする。
NTSC/PAL変換回路10は、副映像デコーダ7により合成された映像データを、NTSCあるいはPAL方式のアナログテレビジョン信号に変換して出力する。また、オーディオDAC11は、オーディオデコーダ8から出力された音声データをアナログ音声データに変換して出力する。NTSC/PAL変換回路10の出力信号をモニタなどに供給し、また、オーディオDAC11の出力信号をオーディオアンプを介してスピーカに供給することにより、光ディスク1から再生した映像および音声をユーザが視聴することが可能となる。
NTSC/PAL変換回路10は、副映像デコーダ7により合成された映像データを、NTSCあるいはPAL方式のアナログテレビジョン信号に変換して出力する。また、オーディオDAC11は、オーディオデコーダ8から出力された音声データをアナログ音声データに変換して出力する。NTSC/PAL変換回路10の出力信号をモニタなどに供給し、また、オーディオDAC11の出力信号をオーディオアンプを介してスピーカに供給することにより、光ディスク1から再生した映像および音声をユーザが視聴することが可能となる。
コントローラ12は、光ピックアップ2,RF回路3,データデコーダ4,DMUX5,ビデオデコーダ6,副映像デコーダ7,オーディオデコーダ8,PCIデコーダ9,NTSC/PAL変換回路10,およびオーディオDAC11の制御を行う。また、このコントローラ12は、操作キーやリモートコントローラなどとして実現されるユーザI/F13を通じて、ユーザからの操作入力を受け付け、その操作入力に応じた各回路の制御を行う。また、コントローラ12は、各種制御データなどメモリ14に記憶させ、その記憶データに基づいて各回路の制御を行う。
図8は、マルチストーリ機能を実現するための機能を示すブロック図である。
上記の光ディスク再生装置では、マルチストーリ機能を用いたシームレスな再生動作を可能とするためのコントローラ12の機能として、図8に示すように、データ再生制御部121と、時刻情報書き換え部122とを具備する。また、コントローラ12は、ビデオデコーダ6、副映像デコーダ7、オーディオデコーダ8、およびPCIデコーダ9に対して基準クロックであるSTCを供給するSTC生成部123としての機能も備える。また、上記機能を実現するために、メモリ14には、PGC再生情報141、ベースタイム変更フラグ142、およびSCRベースタイム143が格納され、コントローラ12により記録され、参照される。
上記の光ディスク再生装置では、マルチストーリ機能を用いたシームレスな再生動作を可能とするためのコントローラ12の機能として、図8に示すように、データ再生制御部121と、時刻情報書き換え部122とを具備する。また、コントローラ12は、ビデオデコーダ6、副映像デコーダ7、オーディオデコーダ8、およびPCIデコーダ9に対して基準クロックであるSTCを供給するSTC生成部123としての機能も備える。また、上記機能を実現するために、メモリ14には、PGC再生情報141、ベースタイム変更フラグ142、およびSCRベースタイム143が格納され、コントローラ12により記録され、参照される。
データ再生制御部121は、データデコーダ4に対するデータの読み込み、およびデータデコーダ4からDMUX5へのデータの読み出しを制御する。データ再生制御部121は、光ディスク1から再生され、データデコーダ4において復調や誤り訂正などの処理が施されたデータから、PGCIや各種システムデータを抽出し、これらの情報をPGC再生情報141としてメモリ14にキャッシュする。そして、PGC再生情報141に含まれるナビゲーションデータなどの再生制御情報、およびユーザI/F13を通じたユーザによるストーリ選択設定やパレンタル設定などに従って、光ディスク1からのデータの読み出しを制御し、再生順に応じた必要なデータをデータデコーダ4に転送させる。また、データデコーダ4からのDMUX5へのデータの出力を制御する。
ここで、データ再生制御部121は、PGC再生情報141に基づいて、ストーリの切り換えが行われるか否かを検出し、データデコーダ4からDMUX5へ出力されるセルが、リンクやジャンプのナビゲーションコマンドの設定によるストーリの切り換え直前のものである場合に、当該セルのDMUX5への出力時にベースタイム変更フラグ142およびSCRベースタイム143の設定を行う。
時刻情報書き換え部122は、DMUX5に供給されたデータ(パック)から再生制御のためのタイムスタンプを抽出し、ベースタイム変更フラグ142およびSCRベースタイム143に基づいてタイムスタンプを書き換える。具体的には、時刻情報書き換え部122は、DMUX5からのパックの読み込み時に、ベースタイム変更フラグ142に基づいてストーリの切り換えを検出し、切り換え直後のパックから抽出したSCRを、SCRベースタイム143を基にしてストーリの切り換え前のSCRに連続するように書き換える。このとき、書き換えに必要なオフセット値がSCRベースタイム143に設定され、以後、時刻情報書き換え部122は、パック内に記述された各種タイムスタンプをSCRベースタイム143に基づいて書き換える。
書き換え後のパックは、DMUX5においてストリームの種類に応じて分離され、対応するデコーダに出力される。これとともに、時刻情報書き換え部122では、書き換え後のSCRがSTC生成部123により参照され、STCが校正される。また、書き換え後のSCRはデータ再生制御部121にも供給される。
なお、時刻情報書き換え部122の機能は、DMUX5によって実現されるようにしてもよい。
次に、ストーリの切り換えに伴う処理をフローチャートを用いて説明する。まず、図9は、データ再生制御部121におけるタイトル再生時の処理全体の流れを示すフローチャートである。
次に、ストーリの切り換えに伴う処理をフローチャートを用いて説明する。まず、図9は、データ再生制御部121におけるタイトル再生時の処理全体の流れを示すフローチャートである。
〔ステップS101〕DVD−VIDEOディスクの再生開始時に再生されるFP_PGC(First Play PGC)が存在するか否かを判定し、存在しない場合はステップS102に進み、存在する場合はステップS103に進む。
〔ステップS102〕ユーザ操作によって指定されたタイトルがあるか否かを判定し、タイトルが指定されている場合はステップS103に進み、指定されていない場合は処理を終了する。
ここで、データ再生制御部121は、光ディスク1内のVMGを読み出して、ディスク内に存在するタイトルを選択するためのメニュー情報を抽出する。コントローラ12は、このメニュー情報からメニュー画像を生成して、例えば副映像デコーダ7を通じて出力させる。ユーザは、表示されたメニュー画像に基づいて、タイトル内のストーリ順やパレンタルなどの各種設定を行うことができる。
〔ステップS103〕ステップS101またはS102により指定されるPGCから順次再生する処理を実行する。このステップS103の詳しい処理内容については、次の図10で説明する。なお、一連のタイトルの再生が終了すると、ステップS102に戻り、次に再生するように選択されたタイトルがない場合には、処理が終了される。
図10は、データ再生制御部121によるPGC再生処理の流れを示すフローチャートである。
データ再生制御部121は、光ディスク1からデータを読み出してデータデコーダ4に供給させ、データデコーダ4でデコード処理されたデータから、VTSI内の各種コマンドなどに基づくPGCIや、パックヘッダ、システムヘッダ、MV_PCK内のPCIおよびDSIなどの情報を抽出して、PGC再生情報141を生成し、メモリ14にキャッシュする。そして、PGC再生情報141、また必要に応じてユーザ操作に基づく設定に従って、データデコーダ4内のデータを再生させるとともに、光ディスク1の読み出しアドレスを指定して、次に必要なデータをデータデコーダ4に転送させる。
データ再生制御部121は、光ディスク1からデータを読み出してデータデコーダ4に供給させ、データデコーダ4でデコード処理されたデータから、VTSI内の各種コマンドなどに基づくPGCIや、パックヘッダ、システムヘッダ、MV_PCK内のPCIおよびDSIなどの情報を抽出して、PGC再生情報141を生成し、メモリ14にキャッシュする。そして、PGC再生情報141、また必要に応じてユーザ操作に基づく設定に従って、データデコーダ4内のデータを再生させるとともに、光ディスク1の読み出しアドレスを指定して、次に必要なデータをデータデコーダ4に転送させる。
〔ステップS201〕タイトルの再生が開始されると、まず、SCRベースタイム143をリセットし、また、ベースタイム変更フラグ142を“false”にする。
〔ステップS202〕PGC再生情報141を参照して、指定されたアドレスのセルを光ディスク1からデータデコーダ4に転送させ、デコードされた先頭セルを読み込む。
〔ステップS202〕PGC再生情報141を参照して、指定されたアドレスのセルを光ディスク1からデータデコーダ4に転送させ、デコードされた先頭セルを読み込む。
〔ステップS203〕PGCIのプリコマンドエリアに設定されたナビゲーションコマンドに基づくプリコマンドフェーズを実行する。すなわち、PGC再生情報141を参照して、プリコマンドエリアに“Link”“Jump”“GoTo”のいずれかのコマンドが設定されているか否かを判定する。設定されていた場合にはステップS202に戻り、コマンドで指定された次のPGC,PTT,PG,セルの先頭データの記録アドレスを抽出し、そのデータを光ディスク1からデータデコーダ4に転送させて、先頭セルを読み込む。
また、ナビゲーションコマンドが設定されていない場合は、ステップS204に進み、PG内の各セルに対する処理を行うPG再生フェーズを実行する。
〔ステップS204〕PG再生フェーズでは、まず、当該セルを再生する。すなわち、セルをDMUX5に転送する。
〔ステップS204〕PG再生フェーズでは、まず、当該セルを再生する。すなわち、セルをDMUX5に転送する。
〔ステップS205〕次に、PGC再生情報141を参照して、当該セルに対するセルコマンド(“Link”“Jump”“GoTo”のいずれかのコマンド)が設定されているか否かを判定し、設定されていない場合はステップS206に進み、設定されている場合はステップS210に進む。
〔ステップS206〕PGC再生情報141を参照して、当該セルがPGCの終端であるか否かを判定し、終端でない場合はステップS207に進み、終端である場合はステップS208に進む。
〔ステップS207〕次のセルを読み込み、ステップS204に戻ってセルを再生し、セルコマンドのチェックを行う。
〔ステップS208〕PGCIのポストコマンドエリアに設定されたナビゲーションコマンドに基づくポストコマンドフェーズを実行する。すなわち、PGC再生情報141を参照して、ポストコマンドエリアに“Link”“Jump”“GoTo”のいずれかのコマンドが設定されているか否かを判定し、設定されていた場合にはステップS210に進み、そうでない場合はステップS209に進む。
〔ステップS208〕PGCIのポストコマンドエリアに設定されたナビゲーションコマンドに基づくポストコマンドフェーズを実行する。すなわち、PGC再生情報141を参照して、ポストコマンドエリアに“Link”“Jump”“GoTo”のいずれかのコマンドが設定されているか否かを判定し、設定されていた場合にはステップS210に進み、そうでない場合はステップS209に進む。
〔ステップS209〕次に分岐すべきPGCNの設定に基づくフェーズを実行する。すなわち、PGC再生情報141を参照して、“Next_PGCN”が設定されているか否かを判定し、設定されている場合はステップS210に進み、そうでない場合はステップS211に進む。
〔ステップS210〕時刻情報書き換え部122によって書き換えられたSCRを取得して、その値をSCRベースタイム143としてメモリ14に格納し、この値を更新する。これとともに、ベースタイム変更フラグ142を“true”に変更する。なお、このステップの処理タイミングは、上記のステップS207で再生されたセルが、DMUX5により処理された後のタイミングとなる。
この後、ステップS202に戻り、各ナビゲーションコマンドや“Next_PGCN”により指定されたアドレスのセルを読み込み、順次再生していく。
〔ステップS211〕SCRベースタイム143をリセットし、再生を終了して、図9のフローチャートに戻る。
〔ステップS211〕SCRベースタイム143をリセットし、再生を終了して、図9のフローチャートに戻る。
以上の処理により、一連のタイトルが光ディスク1から再生され、DMUX5に供給される。また、セルの再生時に、ナビゲーションコマンドや“Next_PGCN”の設定に基づいて、ストーリの切り換えを検出し、切り換え直前の最後のセルが再生されたタイミングで、その最後のセルに対応するSCRを取得して、SCRベースタイム143として保存する。これにより、SCRベースタイム143に基づき、ストーリの切り換え後のデータに付与された時刻管理情報を補正するための基準値が保存される。
ここで、ナビゲーションコマンドの設定による再生データの分岐例について補足説明する。上述したように、ナビゲーションコマンドにより、PGC、PTT、PG、セルの各単位で分岐させることが可能である。すなわち、これらの単位でストーリが切り換えられることになる。なお、以下の各コマンドの設定の有無は、上記図10のステップS203,S205およびS208において判定されるものである。
図11は、ナビゲーションコマンドによるPGC間の遷移について説明するための図である。
PGC単位では、次のようなコマンドに基づく分岐動作が行われる。なお、図11では、現行のPGCを“PGC(#n)”として示している。“LinkTopPGC”は、現行のPGCの始点への分岐を指示する。“LinkTailPGC”は、現行のPGCの終点への分岐を指示する。“LinkPrevPGC”は、1つ前のPGCへの分岐を指示する。“LinkNextPGC”は、次のPGCへの分岐を指示する。“LinkGoUpPGC”は、“GoUpPGC”として設定されたPGCへの分岐を指示する。“LinkPGCN”は、PGCNにより指定される特定のPGCへの分岐を指示する。
PGC単位では、次のようなコマンドに基づく分岐動作が行われる。なお、図11では、現行のPGCを“PGC(#n)”として示している。“LinkTopPGC”は、現行のPGCの始点への分岐を指示する。“LinkTailPGC”は、現行のPGCの終点への分岐を指示する。“LinkPrevPGC”は、1つ前のPGCへの分岐を指示する。“LinkNextPGC”は、次のPGCへの分岐を指示する。“LinkGoUpPGC”は、“GoUpPGC”として設定されたPGCへの分岐を指示する。“LinkPGCN”は、PGCNにより指定される特定のPGCへの分岐を指示する。
図12は、ナビゲーションコマンドによるPTT間の遷移について説明するための図である。
PTT単位では、次のようなコマンドに基づく分岐動作が行われる。“LinkPTTN”は、PTTN(PTT Number)で指定される特定のPTTへの分岐を指示する。“JumpVTS_PTT”は、特定のPTTへの分岐を指示する。ここで、図12に示すように、“LinkPTTN”では、指定されたPTTへ直接分岐するのに対し、“JumpVTS_PTT”では、指定されたPTTが含まれるPGCのプリコマンドに基づく処理を実行した後、そのPTTへ分岐する。
PTT単位では、次のようなコマンドに基づく分岐動作が行われる。“LinkPTTN”は、PTTN(PTT Number)で指定される特定のPTTへの分岐を指示する。“JumpVTS_PTT”は、特定のPTTへの分岐を指示する。ここで、図12に示すように、“LinkPTTN”では、指定されたPTTへ直接分岐するのに対し、“JumpVTS_PTT”では、指定されたPTTが含まれるPGCのプリコマンドに基づく処理を実行した後、そのPTTへ分岐する。
図13は、ナビゲーションコマンドによるPG間の遷移について説明するための図である。
PG単位では、次のようなコマンドに基づく分岐動作が行われる。なお、図13では、現行のPGを“PG#2”としている。“LinkTopPG”は、現行のPGの始点への分岐を指示する。“LinkPrevPG”は、1つ前のPGへの分岐を指示する。“LinkNextPG”は、次のPGへの分岐を指示する。なお、現行PGがPGC内の先頭である場合は、前のPGCの先頭PGに分岐する。“LinkPGN”は、PGN(PG Number)により指定される特定のPGCへの分岐を指示する。
PG単位では、次のようなコマンドに基づく分岐動作が行われる。なお、図13では、現行のPGを“PG#2”としている。“LinkTopPG”は、現行のPGの始点への分岐を指示する。“LinkPrevPG”は、1つ前のPGへの分岐を指示する。“LinkNextPG”は、次のPGへの分岐を指示する。なお、現行PGがPGC内の先頭である場合は、前のPGCの先頭PGに分岐する。“LinkPGN”は、PGN(PG Number)により指定される特定のPGCへの分岐を指示する。
図14は、ナビゲーションコマンドによるセル間の遷移について説明するための図である。
セル単位では、次のようなコマンドに基づく分岐動作が行われる。なお、図14では、現行のセルを“Cell#n+1”として示している。“LinkTopC”は、現行のセルの始点への分岐を指示する。“LinkNextC”は、次のセルへの分岐を指示する。“LinkPrevC”は、1つ前のセルへの分岐を指示する。“LinkCN”は、CN(Cell Number)により指定される特定のセルへの分岐を指示する。
セル単位では、次のようなコマンドに基づく分岐動作が行われる。なお、図14では、現行のセルを“Cell#n+1”として示している。“LinkTopC”は、現行のセルの始点への分岐を指示する。“LinkNextC”は、次のセルへの分岐を指示する。“LinkPrevC”は、1つ前のセルへの分岐を指示する。“LinkCN”は、CN(Cell Number)により指定される特定のセルへの分岐を指示する。
本実施の形態では、以上のすべてのコマンドに基づく分岐動作によりストーリが切り換えられた場合にも、再生画像や音声の断絶のないシームレスな再生を行うことが可能となる。なお、この他に、“GoTo”コマンドなどによる分岐動作を行うことも可能であり、そのような分岐が行われる直前に、上記図10のステップS210の処理が行われることで、シームレスな再生が可能となる。
次に、図15は、時刻情報書き換え部122における処理の流れを示すフローチャートである。
以下の図15の処理は、データ再生制御部121により、上記図10のステップS204に示したセル再生処理が行われた場合に実行される。このとき、時刻情報書き換え部122は、データデコーダ4からDMUX5に供給されたデータ(パック)から、パックヘッダやパケットヘッダ、NV_PCKのPCIおよびDSIなどに含まれるSCRおよび再生のための各種時刻管理情報を抽出する。
以下の図15の処理は、データ再生制御部121により、上記図10のステップS204に示したセル再生処理が行われた場合に実行される。このとき、時刻情報書き換え部122は、データデコーダ4からDMUX5に供給されたデータ(パック)から、パックヘッダやパケットヘッダ、NV_PCKのPCIおよびDSIなどに含まれるSCRおよび再生のための各種時刻管理情報を抽出する。
〔ステップS301〕ベースタイム変更フラグ142が“true”である場合はステップS302に進み、そうでない場合はステップS303に進む。
〔ステップS302〕SCRベースタイム143の値から、DMUX5からのパックのパックヘッダから抽出したSCRの値を減算する。そして、減算結果をSCRベースタイム143として更新する。さらに、ベースタイム変更フラグ142を“false”に変更し、ステップS303に進む。
〔ステップS302〕SCRベースタイム143の値から、DMUX5からのパックのパックヘッダから抽出したSCRの値を減算する。そして、減算結果をSCRベースタイム143として更新する。さらに、ベースタイム変更フラグ142を“false”に変更し、ステップS303に進む。
〔ステップS303〕パックヘッダのSCRの値に、SCRベースタイム143の値を加算し、新たなSCRとする。このSCRは、STC生成部123およびデータ再生制御部121により参照される。
〔ステップS304〕現在処理中のパックがNV_PCKである場合はステップS305に進み、そうでない場合はステップS306に進む。
〔ステップS305〕NV_PCKに含まれる時刻管理情報の値に、SCRベースタイム143の値を加算し、時刻管理情報を書き換える。この後、ステップS312に進む。なお、書き換えられる具体的な時刻管理情報は、後の図16において説明する。
〔ステップS305〕NV_PCKに含まれる時刻管理情報の値に、SCRベースタイム143の値を加算し、時刻管理情報を書き換える。この後、ステップS312に進む。なお、書き換えられる具体的な時刻管理情報は、後の図16において説明する。
〔ステップS306〕現在処理中のパックがV_PCKである場合はステップS307に進み、そうでない場合はステップS308に進む。
〔ステップS307〕V_PCK内のパケットヘッダに含まれる時刻管理情報の値に、SCRベースタイム143の値を加算し、時刻管理情報を書き換える。
〔ステップS307〕V_PCK内のパケットヘッダに含まれる時刻管理情報の値に、SCRベースタイム143の値を加算し、時刻管理情報を書き換える。
〔ステップS308〕現在処理中のパックがA_PCKである場合はステップS309に進み、そうでない場合はステップS310に進む。
〔ステップS309〕A_PCK内のパケットヘッダに含まれる時刻管理情報の値に、SCRベースタイム143の値を加算し、時刻管理情報を書き換える。
〔ステップS309〕A_PCK内のパケットヘッダに含まれる時刻管理情報の値に、SCRベースタイム143の値を加算し、時刻管理情報を書き換える。
〔ステップS310〕現在処理中のパックがSP_PCKである場合はステップS311に進み、そうでない場合はステップS313に進む。
〔ステップS311〕SP_PCK内のパケットヘッダに含まれる時刻管理情報の値に、SCRベースタイム143の値を加算し、時刻管理情報を書き換える。
〔ステップS311〕SP_PCK内のパケットヘッダに含まれる時刻管理情報の値に、SCRベースタイム143の値を加算し、時刻管理情報を書き換える。
〔ステップS312〕ステップS305,S307,S309およびS311により時刻管理情報が書き換えられたパック内のパケットを、DMUX5から対応するデコーダに出力させる。すなわち、NV_PCKのパケットはPCIデコーダ9に、V_PCKのパケットはビデオデコーダ6に、A_PCKのパケットはオーディオデコーダ8に、SP_PCKのパケットは副映像デコーダ7にそれぞれ出力される。これにより、1パック分の処理が終了する。
〔ステップS313〕処理中のパックを破棄し、処理を終了する。
以上の処理では、ステップS301の処理で、ベースタイム変更フラグ142が“true”となることで、ストーリが切り換えられたことが検出される。切り換え直後では、SCRベースタイム143には、切り換え直前のパックに対応するSCRの値が補正の基準値として保存されている。従って、ステップS302の処理により、切り換え後の時刻管理情報の時間軸が切り換え前から連続するように時刻管理情報を補正するためのオフセット値が算出され、算出された値がSCRベースタイム143として保存される。そして、それ以後にDMUX5に供給されるすべてのパックについて、SCRおよび時刻管理情報の値にSCRベースタイム143の値が加算され、補正される。
以上の処理では、ステップS301の処理で、ベースタイム変更フラグ142が“true”となることで、ストーリが切り換えられたことが検出される。切り換え直後では、SCRベースタイム143には、切り換え直前のパックに対応するSCRの値が補正の基準値として保存されている。従って、ステップS302の処理により、切り換え後の時刻管理情報の時間軸が切り換え前から連続するように時刻管理情報を補正するためのオフセット値が算出され、算出された値がSCRベースタイム143として保存される。そして、それ以後にDMUX5に供給されるすべてのパックについて、SCRおよび時刻管理情報の値にSCRベースタイム143の値が加算され、補正される。
ここで、時刻情報書き換え部122により書き換えられる時刻管理情報を具体的に挙げる。図16は、NV_PCKに含まれる書き換え対象のデータを示す図である。
NV_PCK内のPCIでは、図16(A)に示すように、PCI一般情報(PCI_GI:PCI General Information)の中にそれぞれ記述されたVOBUの開始PTM(VOBU_S_PTM:Start Presentation Time of VOBU),終了PTM(VOBU_E_PTM:End Presentation Time of VOBU),VOBU内のシーケンス・エンドの終了PTM(VOBU_SE_E_PTM:End Presentation Time of sequence end in VOBU)と、ハイライト情報(HLI:Highlight Information)内のハイライト一般情報(HL_GI:Highlight General Information)の中にそれぞれ記述されたHLIの開始PTM(HLI_S_PTM:Start Presentation Time of HLI),終了PTM(HLI_E_PTL:End Presentation Time of HLI),ボタン選択の終了PTM(BTN_SL_E_PTM:End Presentation Time of Button Select)が、書き換えの対象となる。
NV_PCK内のPCIでは、図16(A)に示すように、PCI一般情報(PCI_GI:PCI General Information)の中にそれぞれ記述されたVOBUの開始PTM(VOBU_S_PTM:Start Presentation Time of VOBU),終了PTM(VOBU_E_PTM:End Presentation Time of VOBU),VOBU内のシーケンス・エンドの終了PTM(VOBU_SE_E_PTM:End Presentation Time of sequence end in VOBU)と、ハイライト情報(HLI:Highlight Information)内のハイライト一般情報(HL_GI:Highlight General Information)の中にそれぞれ記述されたHLIの開始PTM(HLI_S_PTM:Start Presentation Time of HLI),終了PTM(HLI_E_PTL:End Presentation Time of HLI),ボタン選択の終了PTM(BTN_SL_E_PTM:End Presentation Time of Button Select)が、書き換えの対象となる。
なお、VOBU_S_E_PTMには、当該VOBU内のビデオデータの同期終了コード(sequence_end_code)に基づく再生終了時刻が記述されるが、当該VOBU内に同期終了コードを持つ画面が存在しない場合には“00000000h”の値が記述され、この場合には書き換えは行われない。また、HLI_E_PTMには、当該HLIが無効になる時刻が記述されるが、当該HLIがセル・スチル中において使用される場合には“FFFFFFFFh”の値が記述され、この場合には書き換えは行われない。また、BTN_SL_E_PTMには、当該HLIにおけるボタン選択有効期間の終了時刻が記述されるが、ボタン選択がセル・スチル間において使用される場合には“FFFFFFFFh”の値が記述され、この場合には書き換えは行われない。
一方、NV_PCK内のDSIでは、図16(B)に示すように、DSI一般情報(DSI_GI:DSI General Information)の中に記述されたNV_PCKのSCRベース(NV_PCK_SCR)と、シームレス再生情報(SML_PBI:Seamless Playback Information)の中にそれぞれ記述されたVOB内のビデオの開始PTM(VOB_V_S_PTM:Video Start Presentation Time in VOB),終了PTM(VOB_V_E_PTM:Video End Presentation Time in VOB),オーディオの終了PTM(VOB_A_STP_PTM:Audio Stop Presentation Time in VOB)が、書き換えの対象となる。
なお、VOB_A_STP_PTMには、インターリーブド・ブロック内でオーディオにギャップがある場合に、不連続点でのオーディオの停止時刻が記述される。このようなオーディオの停止時刻のためには、VOB_A_STP_PTM1,VOB_A_STP_PTM2の2つの記憶領域がある。これらの領域には、デコーディング・オーディオ・ストリーム番号が“0”から“7”までの8ストリーム用のスペースがある。そして、ストリーム数が8未満の場合、未使用の記憶領域には“000000000000h”が記述され、この記憶領域のデータについては書き換えは行われない。また、不連続点が1つのみ存在する場合には、VOB_A_STP_PTM2に“00000000h”の値が記述され、不連続点が存在しない場合には、VOB_A_STP_PTM1およびVOB_A_STP_PTM2の双方に“00000000h”の値が記述され、これらの値については書き換えは行われない。
さらに、V_PCK内のビデオパケットについては、パケットヘッダ内のPTSおよびDTSが、時刻情報書き換え部122により書き換えられる。また、A_PCK内のオーディオパケット、およびSP_PCK内のサブピクチャパケットについては、ともにパケットヘッダ内のPTSが書き換えられる。
以上の処理により、時刻管理情報が書き換えられたパケットが、ビデオデコーダ6,副映像デコーダ7およびオーディオデコーダ8に供給される。また、STC生成部123は、同様に書き換えられたSCRを参照して出力情報を校正し、これにより各デコーダ間の同期が保持される。この動作において、ストーリの切り換えが行われた場合にも、STC生成部123および各デコーダでは、参照対象とするSCRおよび時刻管理情報が切り換え以前に引き続いて連続的に変化し、時間軸のずれが生じることがない。当然、STCのリセットや切り換えが行われることもない。従って、切り換え時に再生画像や音声が断絶しないシームレスな再生が実現され、高品質な再生画像および音声をユーザに提供することが可能となる。
また、ストーリの切り換えタイミングはセル単位で検出されるので、PGC間、PTT間、PG間、セル間のいずれの単位でデータが分岐された場合にも、その分岐の前後でシームレスな再生を実現することが可能となる。また、STCのリセットが行われないので、ストーリの切り換え時においても、光ディスクからの映像や音声のデータ読み込みを継続して実行することができる。
また、DMUXにおいてパケット内の時刻管理情報が書き換えられ、その後段の各デコーダは何ら特別な処理をすることなくデコード処理を続行することができる。映像や音声のデコーダは、DMUXや再生制御のためのモジュールとは別のハードウェアとして実現される場合が多く、本発明を適用した場合も、従来から用いられている汎用のデコーダを、その仕様を変更することなく使用し、上記効果を得ることができる。従って、汎用性が高く、装置の製造コストを抑制することができる。
なお、上記の実施の形態では、本発明を光ディスクの再生装置に適用した場合について説明したが、これに限ったことではなく、例えばHDDや半導体メモリといったランダムアクセスが可能な記録媒体に記録された映像・音声データを再生する再生装置に本発明を適用することが可能である。
また、上記の各実施の形態で示したシームレス再生のための処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、例えばデータ再生制御部121や時刻情報書き換え部122など、上記光ディスク再生装置が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供され、そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。このような記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク媒体、光磁気記録媒体、半導体記録媒体などがある。
プログラムを流通させる場合には、例えば光ディスク媒体や半導体記録媒体といった可搬型記録媒体などにそのプログラムが記録され、この可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムまたはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。
1……光ディスク、2……光ピックアップ、3……RF回路、4……データデコーダ、4a……トラックバッファ、5……DMUX、6……ビデオデコーダ、7……副映像デコーダ、8……オーディオデコーダ、9……PCIデコーダ、10……NTSC/PAL変換回路、11……オーディオDAC、12……コントローラ、13……ユーザI/F、14……メモリ、121……データ再生制御部、122……時刻情報書き換え部、123……STC生成部、141……PGC再生情報、142……ベースタイム変更フラグ、143……SCRベースタイム
Claims (7)
- 記録媒体に記録された情報を再生する情報再生装置において、
コンテンツのデータと、その再生のための時刻管理情報と、前記時刻管理情報の基準となるシステム時刻基準参照値とをそれぞれ含む複数のセルを前記記録媒体から読み出して再生する際に、先行セルと後続セルとの間で前記システム時刻基準参照値および前記時刻管理情報が連続しない場合に、前記先行セルの再生終了時に対応する前記システム時刻基準参照値と前記後続セルの再生開始時に対応する前記システム時刻基準参照値との差分値を書き換え基準値として算出する基準値算出手段と、
前記後続セルのデータに含まれる前記システム時刻基準参照値および前記時刻管理情報を前記書き換え基準値に基づいて書き換える時刻情報書き換え手段と、
を有することを特徴とする情報再生装置。 - 前記基準値算出手段は、前記セルの再生順を指定する再生制御情報に基づいて、前記書き換え基準値を新たに算出すべきタイミングを判定することを特徴とする請求項1記載の情報再生装置。
- 前記記録媒体に記録されたコンテンツのデータにより、整数個の前記セルからなるプログラムを整数個分だけ含むプログラムチェーンが前記再生制御情報に基づいて構成される場合に、
前記基準値算出手段は、前記プログラムチェーンの再生開始時および再生終了時と、前記プログラムチェーン内の前記各セルの再生終了時に、前記セルの分岐を指示する制御コマンドが前記再生制御情報により設定されていた場合に、当該制御コマンドに応じた分岐先の前記セルにおける最初の前記システム時刻基準参照値と、直前に再生した前記セルにおける最後の前記システム時刻基準参照値とを基にして前記書き換え基準値を算出することを特徴とする請求項2記載の情報再生装置。 - 前記時刻情報書き換え手段により書き換えられた前記時刻管理情報を含むコンテンツのデータを、ストリームの種類ごとに分離して、対応する復号手段にそれぞれ供給するデータ分離手段をさらに有することを特徴とする請求項1記載の情報再生装置。
- 前記セルがコンテンツのデータの復号のための復号時刻管理情報をさらに含む場合には、前記時刻情報書き換え手段はさらに、前記復号時刻管理情報を前記書き換え基準値に基づいて書き換えることを特徴とする請求項1記載の情報再生装置。
- 記録媒体に記録された情報を再生するための情報再生方法において、
コンテンツのデータと、その再生のための時刻管理情報と、前記時刻管理情報の基準となるシステム時刻基準参照値とをそれぞれ含む複数のセルを前記記録媒体から読み出して再生する際に、先行セルと後続セルとの間で前記システム時刻基準参照値および前記時刻管理情報が連続しない場合に、基準値算出手段が、前記先行セルの再生終了時に対応する前記システム時刻基準参照値と前記後続セルの再生開始時に対応する前記システム時刻基準参照値との差分値を書き換え基準値として算出する基準値算出ステップと、
時刻情報書き換え手段が、前記後続セルのデータに含まれる前記システム時刻基準参照値および前記時刻管理情報を前記書き換え基準値に基づいて書き換える時刻情報書き換えステップと、
を含むことを特徴とする情報再生方法。 - 記録媒体に記録された情報を再生する処理をコンピュータに実行させる情報再生プログラムにおいて、
コンテンツのデータと、その再生のための時刻管理情報と、前記時刻管理情報の基準となるシステム時刻基準参照値とをそれぞれ含む複数のセルを前記記録媒体から読み出して再生する際に、先行セルと後続セルとの間で前記システム時刻基準参照値および前記時刻管理情報が連続しない場合に、前記先行セルの再生終了時に対応する前記システム時刻基準参照値と前記後続セルの再生開始時に対応する前記システム時刻基準参照値との差分値を書き換え基準値として算出する基準値算出手段、
前記後続セルのデータに含まれる前記システム時刻基準参照値および前記時刻管理情報を前記書き換え基準値に基づいて書き換える時刻情報書き換え手段、
として前記コンピュータを機能させることを特徴とする情報再生プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004114186A JP2005302100A (ja) | 2004-04-08 | 2004-04-08 | 情報再生装置、情報再生方法および情報再生プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004114186A JP2005302100A (ja) | 2004-04-08 | 2004-04-08 | 情報再生装置、情報再生方法および情報再生プログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005302100A true JP2005302100A (ja) | 2005-10-27 |
Family
ID=35333430
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004114186A Pending JP2005302100A (ja) | 2004-04-08 | 2004-04-08 | 情報再生装置、情報再生方法および情報再生プログラム |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2005302100A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018211613A1 (ja) * | 2017-05-17 | 2018-11-22 | 三菱電機株式会社 | 符号化映像再生装置および符号化映像再生方法 |
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2004
- 2004-04-08 JP JP2004114186A patent/JP2005302100A/ja active Pending
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WO2018211613A1 (ja) * | 2017-05-17 | 2018-11-22 | 三菱電機株式会社 | 符号化映像再生装置および符号化映像再生方法 |
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