JP2005289095A - 車両用空気調和装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 車室外に配置された車室外熱交換器の熱交換効率を向上させた車両用空気調和装置を提供する。
【解決手段】 本発明は、車両駆動手段(ENG)を冷却するクーラントの熱を外気に放出する放熱手段(R)を備えた車両に搭載される車両用空気調和装置(1)である。車両用空気調和装置は、圧縮機(2)と、放熱手段に対して外気の流れの下流側に配置された第1車室外熱交換器(8)と、放熱手段に対して外気の流れの上流側に配置された第2車室外熱交換器(10)と、熱媒体の圧力を減圧する減圧手段(14)と、車室内と連通するように配置された車室内熱交換器(16)と、気液分離器(18)と、を有することを特徴としている。
【選択図】 図1
【解決手段】 本発明は、車両駆動手段(ENG)を冷却するクーラントの熱を外気に放出する放熱手段(R)を備えた車両に搭載される車両用空気調和装置(1)である。車両用空気調和装置は、圧縮機(2)と、放熱手段に対して外気の流れの下流側に配置された第1車室外熱交換器(8)と、放熱手段に対して外気の流れの上流側に配置された第2車室外熱交換器(10)と、熱媒体の圧力を減圧する減圧手段(14)と、車室内と連通するように配置された車室内熱交換器(16)と、気液分離器(18)と、を有することを特徴としている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、車両用空気調和装置に係り、特に、車両駆動手段を冷却するクーラントの熱を外気に放出する放熱手段を備えた車両に搭載される車両用空気調和装置に関する。
特開2000−301935号公報(特許文献1)には、ヒートポンプ式車両用空気調和装置が記載されている。この空気調和装置は、空気調和装置の熱媒体と外気との間で熱交換を行う車室外熱交換器を2つ備え、それらの間にエンジンを冷却するクーラントの熱を外気に放出するラジエータが配置されている。この空気調和装置では、空気調和装置の冷房運転時においては、ラジエータに対して外気の流れの上流側に配置された車室外熱交換器に熱媒体を流して熱交換を行い、暖房運転時においては、外気の流れの下流側に配置された車室外熱交換器に熱媒体を流して熱交換を行っている。これにより、冷房運転時においては、温度の低い外気と熱媒体との間で熱交換することができ、暖房運転時においては、ラジエータから熱を吸収して暖められた外気と熱媒体との間で熱交換することができるので、車室外熱交換器における熱交換効率を高めることができる。
一方、特開2000−111274号公報(特許文献2)には、熱媒体の分流状態を最適にすることにより熱交換効率を高めた熱交換器が記載されている。
一方、特開2000−111274号公報(特許文献2)には、熱媒体の分流状態を最適にすることにより熱交換効率を高めた熱交換器が記載されている。
特許文献1に記載されたヒートポンプ式車両用空気調和装置では、上述したように、冷房運転時と暖房運転時において使用する車室外熱交換器を切り換えることによって熱交換効率を向上させている。しかしながら、冷暖房運転時とも片方の車室外熱交換器が使用されないため、熱交換器にかかるコストが嵩む割りに熱交換効率が向上しないという問題がある。
また、特許文献2に記載された熱交換器は、熱交換器単体で熱交換効率を高めることを試みているが、車両用空気調和装置においては、車室外に配置された熱交換器は、エンジンを冷却するためのラジエータに隣接して配置されるので、ラジエータとの関係を考慮することなく熱交換器の熱交換効率を十分に向上させることが難しいという問題がある。
また、特許文献2に記載された熱交換器は、熱交換器単体で熱交換効率を高めることを試みているが、車両用空気調和装置においては、車室外に配置された熱交換器は、エンジンを冷却するためのラジエータに隣接して配置されるので、ラジエータとの関係を考慮することなく熱交換器の熱交換効率を十分に向上させることが難しいという問題がある。
従って、本発明は、車室外に配置された車室外熱交換器の熱交換効率を向上させた車両用空気調和装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の発明は、車両駆動手段を冷却するクーラントの熱を外気に放出する放熱手段を備えた車両に搭載される車両用空気調和装置であって、熱媒体を圧縮する圧縮機と、車両の車室外に、放熱手段に対して外気の流れの下流側に配置され、圧縮機で圧縮された熱媒体と外気の間で熱交換する第1車室外熱交換器と、車両の車室外に、放熱手段に対して外気の流れの上流側に配置され、第1車室外熱交換器によって熱交換された熱媒体と外気の間でさらに熱交換する第2車室外熱交換器と、この第2車室外熱交換器によって熱交換された熱媒体の圧力を減圧する減圧手段と、車両の車室内の熱を減圧手段で減圧された熱媒体に吸収させる、車室内と連通するように配置された車室内熱交換器と、この車室内熱交換器で熱交換された熱媒体を気相と液相に分離して気相の熱媒体を圧縮機に流出させる気液分離器と、を有することを特徴としている。
このように構成された本発明においては、放熱手段を冷却する外気は、まず、最も上流側にある第2車室外熱交換器で熱交換を行い、次に、中間にある放熱手段と熱交換を行い、最後に最も下流側にある第1車室外熱交換器で熱交換を行う。これにより、外気と、第1車室外熱交換器、第2車室外熱交換器、及び放熱手段との間の温度差を、夫々、大きくすることができる
このように構成された本発明によれば、外気と、各車室外熱交換器及び放熱手段の温度差が大きく維持されるので、熱交換効率を高めることができる。
このように構成された本発明によれば、外気と、各車室外熱交換器及び放熱手段の温度差が大きく維持されるので、熱交換効率を高めることができる。
また、本発明の第2の発明は、車両駆動手段を冷却するクーラントの熱を外気に放出する放熱手段を備えた車両に搭載される車両用空気調和装置であって、熱媒体を圧縮する圧縮機と、車両の車室外に、放熱手段に対して外気の流れの下流側に配置され、熱媒体と外気の間で熱交換する第1車室外熱交換器と、車両の車室外に、放熱手段に対して外気の流れの上流側に配置され、熱媒体と外気の間で熱交換する第2車室外熱交換器と、熱媒体の圧力を減圧する減圧手段と、車両の車室内の空気と熱媒体との間で熱交換する、車室内と連通するように配置された車室内熱交換器と、熱媒体を気相と液相に分離して気相の熱媒体を圧縮機に流出させる気液分離器と、を有し、冷房運転時においては、圧縮機で圧縮された熱媒体が、第1車室外熱交換器及び第2車室外熱交換器で順次熱を放出し、熱を放出した熱媒体が減圧手段で減圧され、減圧された熱媒体が車室内熱交換器で熱を吸収し、熱を吸収した熱媒体が気液分離器で液相の熱媒体を除去されて圧縮機に戻り、暖房運転時においては、圧縮機で圧縮された熱媒体が、車室内熱交換器で熱を放出し、熱を放出した熱媒体が減圧手段で減圧され、減圧された熱媒体が第1車室外熱交換器で熱を吸収し、熱を吸収した熱媒体が気液分離器で液相の熱媒体を除去されて圧縮機に戻るように熱媒体の流れが切り換えられることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、冷房運転時には、外気は、まず、最も温度が低い熱媒体が流れる第2車室外熱交換器と熱交換を行い、次に、第2車室外熱交換器を流れる熱媒体よりも温度が高いクーラントが流れる放熱手段と熱交換を行い、最後に最も温度が高い熱媒体が流れる第1車室外熱交換器と熱交換を行う。このため、外気は、第2車室外熱交換器と熱交換して暖められた後でも下流にある放熱手段よりも温度が低く、放熱手段で熱交換して更に暖められた後も更に下流にある第1車室外熱交換器よりも温度が低くなる。また、暖房運転時においては、第2車室外熱交換器には熱媒体が流れないので、外気は、まず、放熱手段と熱交換を行って暖められ、次に、暖められた外気が、温度の低い第1車室外熱交換器と熱交換を行って熱媒体に熱を付与する。
このように構成された本発明によれば、外気と各車室外熱交換器及び放熱手段との間の温度差が大きくなるので、熱交換効率を高くすることができる。
このように構成された本発明によれば、外気と各車室外熱交換器及び放熱手段との間の温度差が大きくなるので、熱交換効率を高くすることができる。
本発明の第1の発明及び第2の発明において、好ましくは、第1車室外熱交換器は、放熱手段と熱的に結合されている。
このように構成された本発明の第1の発明及び第2の発明においては、第1車室外熱交換器と放熱手段との間で、熱伝導により熱が直接移動する。
このように構成された本発明の第2の発明によれば、冷房運転時には、放熱手段により第1車室外熱交換器を冷却することができ、暖房運転時には、放熱手段により第1車室外熱交換器を加熱することができるので、車両用空気調和装置の冷暖房効率を向上させることができる。
このように構成された本発明の第1の発明及び第2の発明においては、第1車室外熱交換器と放熱手段との間で、熱伝導により熱が直接移動する。
このように構成された本発明の第2の発明によれば、冷房運転時には、放熱手段により第1車室外熱交換器を冷却することができ、暖房運転時には、放熱手段により第1車室外熱交換器を加熱することができるので、車両用空気調和装置の冷暖房効率を向上させることができる。
また、本発明の第1の発明及び第2の発明において、好ましくは、第1車室外熱交換器は、そのフィンが放熱手段のフィンと一体に形成されている。
好ましくは、第1車室外熱交換器は、その熱媒体を流すチューブが、放熱手段のクーラントを流すチューブと一体に形成されている。
好ましくは、第1車室外熱交換器は、その熱媒体を流すチューブが、放熱手段のクーラントを流すチューブと一体に形成されている。
また、本発明は、好ましくは、さらに、第1車室外熱交換器の着霜を検出する着霜検出手段と、この着霜検出手段の検出結果に基づいてクーラントの流れを制御する制御手段と、を有し、制御手段は着霜が検出されると放熱手段にクーラントを流す。
このように構成された本発明によれば、第1車室外熱交換器に付着した霜を、車両駆動手段を冷却したクーラントの熱で融解させることができる。
このように構成された本発明によれば、第1車室外熱交換器に付着した霜を、車両駆動手段を冷却したクーラントの熱で融解させることができる。
本発明において、好ましくは、制御手段は、車両駆動手段の停止後に放熱手段にクーラントを流す。
このように構成された本発明によれば、車両駆動手段の停止後にクーラントに残った廃熱を、第1車室外熱交換器の除霜に利用することができる。
このように構成された本発明によれば、車両駆動手段の停止後にクーラントに残った廃熱を、第1車室外熱交換器の除霜に利用することができる。
また、本発明の第3の発明は、車両駆動手段を冷却するクーラントの熱を外気に放出する1パス型の放熱手段を備えた車両に搭載される車両用空気調和装置であって、熱媒体を圧縮する圧縮機と、車両の車室外に、放熱手段に対して外気の流れの上流側に配置され、熱媒体と外気の間で熱交換する、1パス型の車室外熱交換器と、熱媒体の圧力を減圧する減圧手段と、車両の車室内の空気と熱媒体との間で熱交換する、車室内と連通するように配置された車室内熱交換器と、熱媒体を気相と液相に分離して気相の熱媒体を圧縮機に流出させる気液分離器と、を有し、車室外熱交換器の中を流れる熱媒体の流れの方向が、放熱手段の中を流れるクーラントの流れの方向と同一であることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、外気は、まず、上流側にある車室外熱交換器と熱交換を行い、次に、下流にある放熱手段と熱交換を行う。また、放熱手段、車室外熱交換器とも1パス型であるため、それらの中を流れるクーラント及び熱媒体は一方向に流れ、放熱手段及び車室外熱交換器の温度分布は単調に変化する。冷房運転時においては、車室外熱交換器の温度は、熱媒体の流入口付近で最も高く、流出口に向かって次第に低くなるように分布している。また、放熱手段の温度もクーラントの流入口付近で最も高く、流出口に向かって次第に低くなるように分布している。従って、車室外熱交換器の最も温度が高い部分を通過して最も温度が高くなった外気は、放熱手段の最も温度が高い部分を通り、車室外熱交換器の最も温度が低い部分を通過してあまり温度が高くなっていない外気は、放熱手段の最も温度が低い部分を通るので、放熱手段全体に亘って外気との温度差を大きくすることができる。このため、放熱手段における放熱効率を高くすることができる。
本発明において、好ましくは、使用する熱媒体は、超臨界流体である。
本発明において、好ましくは、使用する熱媒体は、超臨界流体である。
本発明の車両用空気調和装置によれば、車室外に配置された車室外熱交換器の熱交換効率を向上させることができる。
次に、添付図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
まず、図1乃至5を参照して、本発明の第1実施形態の車両用空気調和装置を説明する。図1は、本発明の第1実施形態の車両用空気調和装置の回路を示す図である。図2は本実施形態の車両用空気調和装置に使用される熱交換器の斜視図であり、図3は図2のIII−III線に沿った部分断面図である。また、図4は、本実施形態の車両用空気調和装置の作用を示すP−h線図である。図5は、本実施形態の車両用空気調和装置の熱交換器の上面図である。
まず、図1乃至5を参照して、本発明の第1実施形態の車両用空気調和装置を説明する。図1は、本発明の第1実施形態の車両用空気調和装置の回路を示す図である。図2は本実施形態の車両用空気調和装置に使用される熱交換器の斜視図であり、図3は図2のIII−III線に沿った部分断面図である。また、図4は、本実施形態の車両用空気調和装置の作用を示すP−h線図である。図5は、本実施形態の車両用空気調和装置の熱交換器の上面図である。
図1に破線で示すように、本発明の第1実施形態の車両用空気調和装置1を搭載する車両には、車両駆動手段であるエンジンENGを冷却、及び、車室内の暖房に使用されるエンジンENG冷却回路が備えられている。このエンジンENG冷却回路では、エンジンENGを冷却したクーラントは、サーモスタットTを介して放熱手段であるラジエータRに入り、外気に熱を放出してエンジンENGに戻る。また、エンジンENGを冷却したクーラントは、暖房運転時においては、サーモスタットTを介して車室内のヒータコアHに入り、車室内の空気に熱を放出してエンジンENGに戻る。冷房運転時においては、サーモスタットTは、クーラントをヒータコアHに流入させない。
一方、本発明の第1実施形態の車両用空気調和装置1は、熱媒体を圧縮する圧縮機2と、圧縮機2で圧縮された熱媒体に含まれるオイルを分離するオイルセパレータ4と、冷房運転時、暖房運転時の回路を切り換える四方弁6と、熱媒体と外気の間で熱交換をする第1車室外熱交換器8と、この第1車室外熱交換器8で熱交換した熱媒体と外気の間でさらに熱交換をする第2車室外熱交換器10と、逆止弁12と、冷房運転時において熱媒体の流路を絞り減圧する減圧手段である第1電子膨張弁14と、熱媒体と車室内の空気の間で熱交換をする車室内熱交換器16と、流入した熱媒体を気相と液相に分離し、気相の熱媒体を流出させる気液分離機18と、を有する。また、車両用空気調和装置1は、暖房運転時において、熱媒体の流路を絞り減圧する減圧手段である第2電子膨張弁20と、第1車室外熱交換器8の着霜を検出する着霜検出手段22と、この着霜検出手段22の検出結果に基づいてラジエータRへのクーラントの流れを制御する制御手段であるコントローラ24と、を有する。なお、本実施形態では熱媒体として超臨界流体であるCO2を使用している。
圧縮機2は、気液分離機18から流出した気相の熱媒体を圧縮して圧力を増大させ、熱媒体をオイルセパレータ4に送り込むように構成されている。オイルセパレータ4は、圧縮機2から送り込まれた熱媒体に含まれるオイルを分離し、圧縮機2へ戻し、オイルを除去した熱媒体を四方弁6へ流出させるように構成されている。四方弁6は、4つの流出入口6a、6b、6c、6dを有し、冷房運転時は流出入口6aと6d、6bと6cが夫々連通し、暖房運転時は流出入口6aと6b、6cと6dが夫々連通するように切り換えられる。従って、本実施形態の車両用空気調和装置1では四方弁6を切り換えることによって、熱媒体は、冷房時においては、圧縮機2→オイルセパレータ4→第1車室外熱交換器8→第2車室外熱交換器10→逆止弁12→第1電子膨張弁14→車室内熱交換器16→気液分離機18→圧縮機2の順に流れ、暖房時においては、圧縮機2→車室内熱交換器16→第1電子膨張弁14(開放)→第2電子膨張弁20→第1車室外熱交換器8→気液分離機18→圧縮機2の順に流れる。
図2は、第1車室外熱交換器8、ラジエータR、及び第2車室外熱交換器10の配置を示す斜視図であり、図3は、図2のIII−III線に沿った部分断面図である。図2に示すように、第1車室外熱交換器8、ラジエータR、及び第2車室外熱交換器10は、車室外に、夫々隣接して配置されている。車両の前方から後方に向かって流れる外気は、第2車室外熱交換器10、ラジエータR、第1車室外熱交換器8の順に流れて夫々熱交換を行う。第1車室外熱交換器8は、四方弁6を出た熱媒体が流入する第1車室外熱交換器流入口8aと、熱媒体が流出する第1車室外熱交換器流出口8bと、熱媒体が中を流れるチューブ8cと、チューブ8cと外気との間で熱交換を行うためのフィン8dとを有する。同様に、第2車室外熱交換器10は、第1車室外熱交換器流出口8bを出た熱媒体が流入する第2車室外熱交換器流入口10aと、熱媒体が流出する第2車室外熱交換器流出口10bと、チューブ10cと、フィン10dと、を有する。ラジエータRは、エンジンENGを冷却したクーラントが流入するラジエータ流入口Raと、クーラントが流出するラジエータ流出口Rbと、クーラントが中を流れるチューブRcと、を有する。チューブRcの熱を外気に放出するためのフィンは、図3に示すように、第1車室外熱交換器8のフィン8dと一体に形成され、これにより、第1車室外熱交換器8とラジエータRは熱的に結合される。
図2に示すように、第1車室外熱交換器流入口8aとラジエータ流入口Ra、及び、第1車室外熱交換器流出口8bとラジエータ流出口Rbは、夫々同じ側にある。従って、第1車室外熱交換器流入口8aから流入した熱媒体、ラジエータ流入口Raから流入したクーラントは、1パスで夫々同じ方向に、図2において左から右に流れる。また、第2車室外熱交換器流入口10aは、第1車室外熱交換器流出口8bと同じ側にあり、第1車室外熱交換器流出口8bから流出して第2車室外熱交換器流入口10aに入った熱媒体は、第2車室外熱交換器10の中を1パスで、図2において右から左に流れる。
逆止弁12は、第2車室外熱交換器流出口10bに接続されており、暖房運転時に熱媒体が第2車室外熱交換器流出口10bから第2車室外熱交換器10の中に流入するのを防止している。
第1電子膨張弁14は、熱媒体の流路を絞ることによって熱媒体の流れの下流側の圧力を低下させる。第1電子膨張弁14は、冷房運転時には、逆止弁12を通過した熱媒体の圧力を低下させることによって車室内熱交換器16に流出する熱媒体の温度を下げ、暖房運転時には開放され、減圧を行わない。
第1電子膨張弁14は、熱媒体の流路を絞ることによって熱媒体の流れの下流側の圧力を低下させる。第1電子膨張弁14は、冷房運転時には、逆止弁12を通過した熱媒体の圧力を低下させることによって車室内熱交換器16に流出する熱媒体の温度を下げ、暖房運転時には開放され、減圧を行わない。
車室内熱交換器16は、隣接するブロワーFによって生起された気流を受けて車室内の空気と熱媒体との間で熱交換を行うことができるように、車室内に連通するように配置されている。車室内熱交換器16は、冷房運転時には、第1電子膨張弁14によって膨張されて温度が低下した熱媒体が流入し車室内の空気から熱を吸収する。また、車室内熱交換器16は、暖房運転時には、圧縮機2によって圧縮されて温度が上昇した熱媒体が流入し車室内の空気に熱を放出する。
気液分離機18は、冷房運転時には車室内熱交換器16によって熱交換された熱媒体を、暖房運転時には第1車室外熱交換器8によって熱交換された熱媒体を受け入れて、熱媒体を気相と液相に分離し、気相の熱媒体を圧縮機2に流出させる。
第2電子膨張弁20は、熱媒体の流路を絞ることによって熱媒体の流れの下流側の圧力を低下させる。第2電子膨張弁20は、冷房運転時には、熱媒体が流入しないように閉鎖され、暖房運転時には、車室内熱交換器16から第1電子膨張弁14を経て流入した熱媒体の圧力を低下させ、第1車室外熱交換器8に流出する熱媒体の温度を下げる。
第2電子膨張弁20は、熱媒体の流路を絞ることによって熱媒体の流れの下流側の圧力を低下させる。第2電子膨張弁20は、冷房運転時には、熱媒体が流入しないように閉鎖され、暖房運転時には、車室内熱交換器16から第1電子膨張弁14を経て流入した熱媒体の圧力を低下させ、第1車室外熱交換器8に流出する熱媒体の温度を下げる。
着霜検出手段22は、第1車室外熱交換器8に取付けられており、第1車室外熱交換器8に着霜があるか否かを検出する。
コントローラ24は、着霜検出手段22からの信号を受け、着霜が検出された場合には、ラジエータRにクーラントが流れるように、サーモスタットTを切り換えるように構成されている。コントローラ24は、着霜検出手段22から入力された電気信号をデジタル信号に変換するA/D変換器(図示せず)、変換されたデジタル信号に基づいて適正な指令信号を生成するCPU(図示せず)、CPUを作動させるプログラムを記憶したROM(図示せず)、及び計算結果のデジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換器(図示せず)等によって構成することができる。
コントローラ24は、着霜検出手段22からの信号を受け、着霜が検出された場合には、ラジエータRにクーラントが流れるように、サーモスタットTを切り換えるように構成されている。コントローラ24は、着霜検出手段22から入力された電気信号をデジタル信号に変換するA/D変換器(図示せず)、変換されたデジタル信号に基づいて適正な指令信号を生成するCPU(図示せず)、CPUを作動させるプログラムを記憶したROM(図示せず)、及び計算結果のデジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換器(図示せず)等によって構成することができる。
次に、図4及び図5を参照して、本発明の第1実施形態の車両用空気調和装置1の作用を説明する。まず、車両用空気調和装置1が冷房運転を行う場合の作用を説明する。冷房運転を行う場合には、四方弁6を、流出入口6aと6d、6bと6cが夫々連通するように切り換える。
車両用空気調和装置1を作動させると圧縮機2が回転し、図4の点Aの状態の熱媒体が圧縮機2に吸入される。圧縮機2によって圧縮された熱媒体は、圧力Pが上昇し、超臨界状態である点Bの状態になる。また、この際、圧縮機2によって熱媒体に加えられたエネルギーの一部は熱媒体の内部エネルギーとなるので、エンタルピhも上昇する。圧縮機2によって圧縮された熱媒体は、オイルセパレータ4を経て流出入口6aから四方弁6に流入し、流出入口6dから流出する。四方弁6を通った熱媒体は、第1車室外熱交換器流入口8aから第1車室外熱交換器8に流入し外気に熱を奪われることによってエンタルピhが減少し、点C1の状態になる。第1車室外熱交換器8によって熱交換された熱媒体は、第1車室外熱交換器流出口8bから流出し、第2車室外熱交換器流入口10aを通って第2車室外熱交換器10に流入する。第2車室外熱交換器10で熱交換を行った熱媒体は更にエンタルピhが減少し、点Cの状態になる。
車両用空気調和装置1を作動させると圧縮機2が回転し、図4の点Aの状態の熱媒体が圧縮機2に吸入される。圧縮機2によって圧縮された熱媒体は、圧力Pが上昇し、超臨界状態である点Bの状態になる。また、この際、圧縮機2によって熱媒体に加えられたエネルギーの一部は熱媒体の内部エネルギーとなるので、エンタルピhも上昇する。圧縮機2によって圧縮された熱媒体は、オイルセパレータ4を経て流出入口6aから四方弁6に流入し、流出入口6dから流出する。四方弁6を通った熱媒体は、第1車室外熱交換器流入口8aから第1車室外熱交換器8に流入し外気に熱を奪われることによってエンタルピhが減少し、点C1の状態になる。第1車室外熱交換器8によって熱交換された熱媒体は、第1車室外熱交換器流出口8bから流出し、第2車室外熱交換器流入口10aを通って第2車室外熱交換器10に流入する。第2車室外熱交換器10で熱交換を行った熱媒体は更にエンタルピhが減少し、点Cの状態になる。
図5に示すように、第1車室外熱交換器流入口8aから第1車室外熱交換器8に流入する熱媒体の温度は約130゜C程度である。この熱媒体は超臨界状態であるため、第1車室外熱交換器8の中を通って外気に熱を奪われると次第に温度が低下し、約80゜Cで第1車室外熱交換器流出口8bから流出する。さらに、第1車室外熱交換器8を経て第2車室外熱交換器流入口10aから第2車室外熱交換器10に流入した熱媒体も依然として超臨界状態であるため、第2車室外熱交換器10内で外気に熱を奪われることによって温度が低下し、約50゜Cで第2車室外熱交換器流出口10から流出する。
一方、エンジンENGの定常運転状態においては、エンジンENGを冷却したクーラントは、約95゜C程度でラジエータ流入口RaからラジエータRに流入する。ここで、エンジンENGを冷却するクーラントは常に液体であり、相変化を伴わないため、外気に奪われた熱量に比例してクーラントの温度も低下する。外気に熱を奪われることによって温度が低下したクーラントは、約85゜Cでラジエータ流出口Rbから流出する。
車両前方から流入した外気は、まず、最も温度の低い第2車室外熱交換器10に入り、第2車室外熱交換器10の中を流れる熱媒体との間で熱交換が行われる。第2車室外熱交換器10で熱交換を行い温度が上昇した外気は、次に、ラジエータRに流入する。ラジエータR内を流れるクーラントの温度は、第2車室外熱交換器10において暖められた外気よりも温度が高いので、クーラントの熱は外気に奪われて、クーラントの温度が低下する。ラジエータRによって更に暖められた外気は、次に、最も温度が高い第1車室外熱交換器8に入る。第1車室外熱交換器8の中を流れる熱媒体は高温であるため、第1車室外熱交換器8に入る外気は、ラジエータRによって暖められた後も依然として第1車室外熱交換器8の温度よりも低く、第1車室外熱交換器8の中を流れる熱媒体の熱が外気に奪われる。
また、第1車室外熱交換器8及びラジエータRは、1パスで構成されているため、中を流れる熱媒体及びクーラントは、流入口から流出口に向って一方向に流れる。このため、ラジエータRの最も温度が高いラジエータ流入口Ra付近を通った外気は、第1車室外熱交換器8の最も温度が高い第1車室外熱交換器流入口8a付近を通り、ラジエータRの最も温度が低いラジエータ流出口Rb付近を通った外気は、第1車室外熱交換器8の最も温度が低い第1車室外熱交換器流出口8b付近を通る。従って、ラジエータRの最も温度が高い部分を通過して温度が大きく上昇した外気は第1車室外熱交換器8の最も温度が高い部分を通り、ラジエータRの最も温度が低い部分を通過して温度があまり上昇しなかった外気は第1車室外熱交換器8の最も温度が低い部分を通ることになる。これにより、ラジエータRを通過した外気と第1車室外熱交換器8との間の温度差が、第1車室外熱交換器8全体に亘って大きくなるので、第1車室外熱交換器8において、熱交換が効果的に行われる。
第2車室外熱交換器10で熱交換を行ってエンタルピhが減少し、点Cの状態になった熱媒体は、逆止弁12を経て、第1電子膨張弁14を通過することによって減圧され気液2相の点Dの状態になり、温度が低下する。なお、冷房運転時においては、第2電子膨張弁20は閉鎖されているので、逆止弁12を通過した熱媒体が、第1車室外熱交換器8に逆流することはない。第1電子膨張弁14を通過して温度が低下した熱媒体は、車室内熱交換器16に入り、車室内の空気から熱を吸収する。これにより、車室内の空気は冷却され、車室内熱交換器16内を流れる熱媒体は気化しながら、エンタルピhが増大して点Aの気相状態となる。点Aの気相状態となった熱媒体は、流出入口6bから四方弁6に流入し、流出入口6cから流出する。四方弁6を通った熱媒体は、気液分離機18に入り、液相の成分が除去される。気液分離機18で液相の成分が除去された熱媒体は、圧縮機2に戻り1回のサイクルが完了する。
次に、車両用空気調和装置1が暖房運転を行う場合の作用を説明する。暖房運転を行う場合には、四方弁6を、流出入口6aと6b、6cと6dが夫々連通するように切り換える。車両用空気調和装置1を作動させると圧縮機2が回転し、図4の点Aの状態の熱媒体が圧縮機2に吸入される。圧縮機2によって圧縮された熱媒体は、圧力P、エンタルピhが上昇し、超臨界状態である点Bの状態になる。圧縮機2によって圧縮された熱媒体は、流出入口6aから四方弁6に流入し、流出入口6bから流出する。四方弁6を通過した熱媒体は、車室内熱交換器16に流入し車室内の空気に熱を放出することによってエンタルピhが減少し、点Cの状態になる。これにより、車室内の空気が暖められる。このとき、熱媒体は超臨界状態にあるため熱媒体の相変化はなく、熱媒体が熱を放出するにつれて熱媒体の温度は低下する。
車室内熱交換器16によって熱交換された熱媒体は第1電子膨張弁14に流入する。第1電子膨張弁14は、暖房運転時には開放されているので、第1電子膨張弁14を通過した熱媒体の圧力は変化せず、点Cの状態の熱媒体が第2電子膨張弁20にそのまま流入する。なお、熱媒体が流れる管路は第2電子膨張弁20に入る直前で2本に分岐しているが、もう一方の管路には逆止弁12が接続されているので、熱媒体はすべて第2電子膨張弁20に流入する。第2電子膨張弁20に流入した熱媒体は減圧されて気液2相の点Dの状態になり、温度が低下する。第2電子膨張弁20を通過して温度が低下した熱媒体は、第1車室外熱交換器8に入り、外気から熱を吸収する。これにより、第1車室外熱交換器8内を流れる熱媒体は気化しながら、エンタルピhが増大して点Eの気相状態となる。また、第1車室外熱交換器8の上流側には、ラジエータRが配置されているので、第1車室外熱交換器8を通る外気の温度は、ラジエータRからの熱を受けて上昇している。このため、第1車室外熱交換器8の中を流れる熱媒体の温度と、外気の温度の温度差が大きくなるので、第1車室外熱交換器8における熱交換量が増大する。さらに、第1車室外熱交換器8は、ラジエータRとフィン8dを共有しているので、ラジエータRの熱が、フィン8dを介して直接第1車室外熱交換器8に伝導する。このため、第1車室外熱交換器8の中を流れる熱媒体は、より多くの熱を吸収する。点Eの気相状態となった熱媒体は、流出入口6dから四方弁6に流入し、流出入口6cから流出する。四方弁6を通過した熱媒体は、気液分離機18に入り、液相の成分が除去され、点Aの状態に戻って1回のサイクルが完了する。
一方、暖房運転時においては、サーモスタットTが、エンジンENGを冷却したクーラントをヒーターコアHに循環させる。エンジンENGを冷却したクーラントは、サーモスタットTを経てヒータコアHに流入する。ブロワーFによって生起された気流は、車室内熱交換器16を通って暖められ、更に、車室内熱交換器16の下流側に配置されたヒータコアHによって暖められて車室内に流入して、車室内を暖房する。また、ヒータコアHにおける熱交換を行わない場合には、ヒータコアHに取付けられたダンパーH1を閉じ、気流がヒータコアH内を通過しないようにする。ヒータコアHを通過したクーラントは、エンジンENGに戻ってエンジンENGを冷却する。エンジンENG始動後、時間経過に伴って、クーラントが所定の温度まで上昇すると、サーモスタットTは、クーラントをラジエータRにも循環させクーラントの温度を下げる。
また、暖房運転中に、着霜検出手段22が第1車室外熱交換器8に霜がついたことを検出すると、着霜検出手段22はコントローラ24に信号を送る。コントローラ24は、着霜検出手段22からの信号を受けると、サーモスタットTに信号を送り、サーモスタットTがラジエータRに強制的にクーラントを送るように制御する。一般に、エンジンENG始動直後においても、クーラントの温度は着霜している第1車室外熱交換器8の温度よりも高いので、第1車室外熱交換器8は、ラジエータRを介してクーラントの熱により暖められる。図3に示すように、第1車室外熱交換器8とラジエータRはフィン8dを共有しているので、クーラントの熱はラジエータRのチューブRc、フィン8dを介して直接第1車室外熱交換器8に伝導される。これにより、第1車室外熱交換器8のチューブ8c又はフィン8dに付着した霜が融解する。また、好ましくは、コントローラ24は、第1車室外熱交換器8の温度が所定温度以下の場合に、エンジンENG停止後の所定時間、クーラントがラジエータRを循環するように、サーモスタットTを制御する。これにより、エンジンENG停止後にクーラントに残った廃熱が、第1車室外熱交換器8の除霜、又は第1車室外熱交換器8の着霜の予防に利用される。
本発明の第1実施形態の車両用空気調和装置1によれば、冷房運転時において、外気が、第2車室外熱交換器10、ラジエータR、第1車室外熱交換器8を、温度の低い順に通過するので、第1、第2熱交換器及びラジエータRにおいて効果的に熱交換を行うことができる。また、本実施形態の車両用空気調和装置1によれば、第1車室外熱交換器8及びラジエータRが共に1パス型であり、熱媒体及びクーラントが同一方向に流れるので、ラジエータRの下流側に位置する第1車室外熱交換器8の全体に亘って、外気と第1車室外熱交換器8の温度差を維持することができる。これにより、第1車室外熱交換器8における熱交換効率を高めることができる。さらに、第1車室外熱交換器8とラジエータRがフィン8dを共有しているので、暖房運転時においては、第1車室外熱交換器8はラジエータRの熱を熱伝導により直接吸収することができ、冷房運転時においては、第1車室外熱交換器8はラジエータRに熱伝導により熱を直接放出することができる。
上述した実施形態においては、第1車室外熱交換器8とラジエータRは、フィンを共有していたが、第1車室外熱交換器8とラジエータRを別々に構成しても良い。或いは、変形例として、第1車室外熱交換器とラジエータRを、図6のように構成することもできる。図6に示すように、変形例の第1車室外熱交換器26は、そのチューブ26aがラジエータRと一体に形成されており、チューブ26aに形成された多数の穴のうちの約半分の中には熱媒体が流れ、残りの約半分の中にはクーラントが流れる。また、第1車室外熱交換器26のフィン26bと、ラジエータRのフィンRcは、別々に備えられている。或いは、別の変形例として、チューブ、フィン共に一体に形成することができる(図示せず)。
さらに、別の変形例として、図7に分解斜視図で示すように、ラジエータRと、第1車室外熱交換器28と、これらの中に気流を流すためのファンF1を備えたファンシュラウドF2をモジュール化したCRFM(Condenser, Radiator Fan Module)を使用することもできる。
次に、図8を参照して、本発明の第2実施形態を説明する。本発明の第2実施形態の車両用空気調和装置は、第1及び第2内部熱交換器を有する点が第1実施形態とは異なる。従って、第1実施形態と同様の構成要素には同一の参照番号を付し、第1実施形態と異なる点のみを説明する。
図8に破線で示すように、本発明の第2実施形態の車両用空気調和装置30を搭載する車両には、サーモスタットT、ラジエータR、ヒータコアHを有するエンジンENG冷却回路が備えられている。
図8に破線で示すように、本発明の第2実施形態の車両用空気調和装置30を搭載する車両には、サーモスタットT、ラジエータR、ヒータコアHを有するエンジンENG冷却回路が備えられている。
一方、本発明の第2実施形態の車両用空気調和装置30は、熱媒体を圧縮する圧縮機2と、オイルセパレータ4と、オイルセパレータ4を出た熱媒体とクーラントの間で熱交換をする第1内部熱交換器32と、冷房運転時、暖房運転時の回路を切り換える第1三方弁34と、第1車室外熱交換器8と、第2車室外熱交換器10と、逆止弁12と、第1電子膨張弁14と、車室内熱交換器16と、冷房運転時、暖房運転時の回路を切り換える第2三方弁38と、気液分離機18と、を有する。また、車両用空気調和装置30は、逆止弁12を出た熱媒体と気液分離機18から流出した熱媒体との間で熱交換を行う第2内部熱交換器36を有する。さらに、車両用空気調和装置30は、暖房運転時において、熱媒体の流路を絞り減圧する減圧手段である第2電子膨張弁20を有する。
第1三方弁34は、3つの流出入口34a、34b、34cを有し、冷房運転時においては流出入口34aと34bが連通し、暖房運転時においては流出入口34aと34cが連通するように構成されている。同様に、第2三方弁38は、3つの流出入口38a、38b、38cを有し、冷房運転時においては流出入口38aと38bが連通し、暖房運転時においては流出入口38aと38cが連通するように構成されている。従って、本実施形態の車両用空気調和装置30では第1、第2三方弁34、38を切り換えることによって、熱媒体は、冷房運転時においては、圧縮機2→オイルセパレータ4→第1内部熱交換器32→第1車室外熱交換器8→第2車室外熱交換器10→逆止弁12→第2内部熱交換器36→第1電子膨張弁14→車室内熱交換器16→気液分離機18→第2内部熱交換器36→圧縮機2の順に流れ、暖房運転時においては、圧縮機2→第1内部熱交換器32→車室内熱交換器16→第1電子膨張弁14(開放)→第2内部熱交換器36→第2電子膨張弁20→第1車室外熱交換器8→気液分離機18→第2内部熱交換器36→圧縮機2の順に流れる。
第1内部熱交換器32は、オイルセパレータ4でオイルを分離された熱媒体と、エンジンENGを冷却したクーラントとの間で熱交換を行うように構成されている。オイルセパレータ4を出た高圧の熱媒体は、クーラントよりも温度が高いので、熱媒体の熱がクーラントに吸収されて熱媒体の温度は低下し、クーラントの温度が上昇する。
第2内部熱交換器36は、逆止弁12と第1電子膨張弁14の間を流れる熱媒体と、気液分離機18と圧縮機2の間を流れる熱媒体の間で熱交換を行うように配置されている。本実施形態においては、冷房時、暖房時とも、気液分離機18と圧縮機2の間を流れる熱媒体よりも逆止弁12と第1電子膨張弁14の間を流れる熱媒体の方が温度が高いので、熱は、気液分離機18と圧縮機2の間を流れる熱媒体の方へ移動する。また、第2内部熱交換器36における熱交換量は、気液分離機18と圧縮機2の間を流れる熱媒体と逆止弁12と第1電子膨張弁14の間を流れる熱媒体の温度差に比例するので、各熱媒体の温度差が小さいほど少なくなる。
次に、本発明の第2実施形態の車両用空気調和装置30の作用を説明する。まず、車両用空気調和装置30が冷房運転を行う場合の作用を説明する。冷房運転を行う場合には、第1三方弁34を流出入口34aと34b、第2三方弁38を流出入口38aと38bが夫々連通するように切り換える。車両用空気調和装置30を作動させると圧縮機2が回転し、熱媒体が圧縮機2に吸入される。圧縮機2によって圧縮された熱媒体は、圧力P、エンタルピhが上昇し、超臨界状態になる。圧縮機2によって圧縮された熱媒体は、オイルセパレータ4を通過して第1内部熱交換器32に入る。第1内部熱交換器32に流入した冷媒は熱が奪われエンタルピhが減少する。次いで、熱媒体は、流出入口34aから三方弁34に流入し、流出入口34bから流出する。三方弁34を通った熱媒体は、第1車室外熱交換器8、第2車室外熱交換器10を通過して外気に熱を奪われる。
第2車室外熱交換器10によって熱交換された熱媒体は、逆止弁12を通過して第2内部熱交換器36に流入する。第2内部熱交換器36の他方の側を流れる熱媒体は逆止弁12から流入した熱媒体よりも温度が低いので、逆止弁12から第2内部熱交換器36に流入した熱媒体は、熱を奪われエンタルピhが減少する。第2内部熱交換器36によって熱交換された熱媒体は、第1電子膨張弁14を通過することによって減圧され気液2相の状態になり、温度が低下する。第1電子膨張弁14を通過して温度が低下した熱媒体は、車室内熱交換器16に入り、車室内の空気から熱を吸収する。これにより、車室内の空気は冷却され、車室内熱交換器16内を流れる熱媒体は気化しながら、エンタルピhが増大する。車室内熱交換器16を出た熱媒体は、流出入口38bから三方弁38に流入し、流出入口38aから流出する。三方弁38を通った熱媒体は、気液分離機18に入り、液相の成分が除去される。気液分離機18で液相の成分が除去された熱媒体は、第2内部熱交換器36に流入する。前述のように、気液分離機18から第2内部熱交換器36に流入した熱媒体は、逆止弁12から第2内部熱交換器36に流入した熱媒体よりも温度が低いので、熱媒体は、熱を吸収してエンタルピhが増大し、もとの状態に戻り1回のサイクルが完了する。
次に、車両用空気調和装置30が暖房運転を行う場合の作用を説明する。暖房運転を行う場合には、第1三方弁34を流出入口34aと34c、第2三方弁38を流出入口38cと38aが夫々連通するように切り換える。車両用空気調和装置30を作動させると圧縮機2が回転し、熱媒体が圧縮機2に吸入される。圧縮機2によって圧縮された熱媒体は、圧力P、エンタルピhが上昇し、超臨界状態になる。圧縮機2によって圧縮された熱媒体は、オイルセパレータ4を経て第1内部熱交換器32に流入する。第1内部熱交換器32に流入した熱媒体は、第1内部熱交換器32に流入するクーラントよりも温度が高いので、熱媒体の熱がクーラントに吸収され、クーラントの温度が上昇する。第1内部熱交換器32を通過した熱媒体は、流出入口34aから第1三方弁34に流入し、流出入口34cから流出する。第1三方弁34を通過した熱媒体は、車室内熱交換器16に流入し車室内の空気に熱を放出することによってエンタルピhが減少する。これにより、車室内の空気が暖められる。このとき、熱媒体は超臨界状態にあるため熱媒体の相変化はなく、熱媒体が熱を放出するにつれて熱媒体の温度は低下する。
車室内熱交換器16によって熱交換された熱媒体は第1電子膨張弁14に流入する。暖房運転時において第1電子膨張弁14は開放されているので、第1電子膨張弁14を通過した熱媒体の圧力は変化せず、熱媒体は第2内部熱交換器36にそのまま流入する。第2内部熱交換器36の他方の側を流れる熱媒体は、第1電子膨張弁14から流入した熱媒体よりも温度が低いので、第2内部熱交換器36に流入した熱媒体は、熱を奪われエンタルピhが減少する。第2内部熱交換器36によって熱交換された熱媒体は、第2電子膨張弁20を通過することによって減圧され気液2相の状態になり、温度が低下する。なお、第2内部熱交換器36を出た後、熱媒体が流れる管路は2本に分岐しているが、他方の管路には逆止弁12が接続されているので、第2内部熱交換器36を出た熱媒体はすべて第2電子膨張弁20に流入する。第2電子膨張弁20を通過して温度が低下した熱媒体は、第1車室外熱交換器8に入り、外気から熱を吸収する。これにより、第1車室外熱交換器8内を流れる熱媒体は気化しながら、エンタルピhが増大して気相状態となる。気相状態となった熱媒体は、流出入口38cから第2三方弁38に流入し、流出入口38aから流出する。なお、第1車室外熱交換器8を出た直後に、熱媒体が流れる管路は2本に分岐しているが、第1三方弁34は、流出入口34aと34cが連通する状態に設定されているため、第1車室外熱交換器8を出た熱媒体はすべて第2三方弁38に流入する。第2三方弁38を通過した熱媒体は、気液分離機18に入り、液相の成分が除去される。気液分離機18で液相の成分が除去された熱媒体は、第2内部熱交換器36に流入する。前述のように、気液分離機18から第2内部熱交換器36に流入した熱媒体は、第1電子膨張弁14から第2内部熱交換器36に流入した熱媒体よりも温度が低いので、熱媒体は、熱を吸収してエンタルピhが増大して、もとの状態に戻り1回のサイクルが完了する。
本発明の第2実施形態の車両用空気調和装置30によれば、第1内部熱交換器32でクーラントを加熱することにより、ヒータコアHにおける暖房能力を向上させることができる。また、本実施形態の車両用空気調和装置30によれば、第2内部熱交換器36で熱交換を行うことにより、冷房能力、暖房能力を向上させることができる。
次に、図9を参照して、本発明の第3実施形態を説明する。本発明の第3実施形態の車両用空気調和装置は、車室外熱交換器が1つである点が、第1実施形態とは異なる。従って、第1実施形態と同様の構成要素には同一の参照番号を付し、第1実施形態と異なる点のみを説明する。
図9に破線で示すように、本発明の第3実施形態の車両用空気調和装置40を搭載する車両には、車両駆動手段であるエンジンENGの冷却、及び車室内の暖房に使用されるエンジンENG冷却回路が備えられている。
一方、本発明の第3実施形態の車両用空気調和装置40は、圧縮機2と、オイルセパレータ4と、四方弁6と、熱媒体と外気の間で熱交換をする第1車室外熱交換器42と、第1電子膨張弁14と、第2電子膨張弁20と、車室内熱交換器16と、気液分離機18と、を有する。なお、本実施形態では熱媒体として超臨界流体であるCO2を使用している。
一方、本発明の第3実施形態の車両用空気調和装置40は、圧縮機2と、オイルセパレータ4と、四方弁6と、熱媒体と外気の間で熱交換をする第1車室外熱交換器42と、第1電子膨張弁14と、第2電子膨張弁20と、車室内熱交換器16と、気液分離機18と、を有する。なお、本実施形態では熱媒体として超臨界流体であるCO2を使用している。
四方弁6は、4つの流出入口6a、6b、6c、6dを有し、冷房運転時は流出入口6aと6d、6bと6cが夫々連通し、暖房運転時は流出入口6aと6b、6cと6dが夫々連通するように切り換えられる。従って、本実施形態の車両用空気調和装置40では四方弁6を切り換えることによって、熱媒体は、冷房時においては、圧縮機2→オイルセパレータ4→第1車室外熱交換器42→第2電子膨張弁20(開放)→第1電子膨張弁14→車室内熱交換器16→気液分離機18→圧縮機2の順に流れ、暖房時においては、圧縮機2→車室内熱交換器16→第1電子膨張弁14(開放)→第2電子膨張弁20→第1車室外熱交換器42→気液分離機18→圧縮機2の順に流れる。
図9に示すように、第1車室外熱交換器42、及びラジエータRは、車室外に、夫々隣接して配置されている。車両の前方から後方に向かって流れる外気は、第1車室外熱交換器42、ラジエータRの順に流れて夫々熱交換を行う。本実施形態においては、図9に示すように、第1車室外熱交換器42の入口とラジエータRの入口、及び、第1車室外熱交換器42の出口とラジエータRの出口は、夫々同じ側にある。第1車室外熱交換器42に流入した熱媒体、ラジエータRに流入したクーラントは、1パスで夫々同じ方向に流れる。
次に、本発明の第3実施形態の車両用空気調和装置40の作用を説明する。まず、車両用空気調和装置40が冷房運転を行う場合の作用を説明する。冷房運転を行う場合には、四方弁6を、流出入口6aと6d、6bと6cが夫々連通するように切り換える。
車両用空気調和装置40を作動させると圧縮機2が回転し、熱媒体が圧縮機2に吸入される。圧縮機2によって圧縮された熱媒体は、オイルセパレータ4を経て流出入口6aから四方弁6に流入し、流出入口6dから流出する。四方弁6を通った熱媒体は、第1車室外熱交換器42に流入し外気に熱を奪われることによってエンタルピhが減少する。
車両用空気調和装置40を作動させると圧縮機2が回転し、熱媒体が圧縮機2に吸入される。圧縮機2によって圧縮された熱媒体は、オイルセパレータ4を経て流出入口6aから四方弁6に流入し、流出入口6dから流出する。四方弁6を通った熱媒体は、第1車室外熱交換器42に流入し外気に熱を奪われることによってエンタルピhが減少する。
第1車室外熱交換器42に流入する熱媒体の温度は約130゜C程度である。この熱媒体は超臨界状態であるため、第1車室外熱交換器42の中を通って外気に熱を奪われると次第に温度が低下し、約50゜Cで第1車室外熱交換器42の出口から流出する。一方、エンジンENGの定常運転状態においては、エンジンENGを冷却したクーラントは、約95゜C程度でラジエータRに流入する。ここで、エンジンENGを冷却するクーラントは常に液体であり、相変化を伴わないため、外気に奪われた熱量に比例してクーラントの温度も低下する。外気に熱を奪われることによって温度が低下したクーラントは、約85゜CでラジエータRから流出する。
車両前方から流入した外気は、まず、第1車室外熱交換器42に入り、第1車室外熱交換器42の中を流れる熱媒体との間で熱交換が行われる。第1車室外熱交換器42で熱交換を行い温度が上昇した外気は、次に、ラジエータRに流入する。ラジエータR内を流れるクーラントの温度は、第1車室外熱交換器42において暖められた外気よりも温度が高いので、クーラントの熱は外気に奪われて、クーラントの温度が低下する。
また、第1車室外熱交換器42及びラジエータRは、1パスで構成されているため、中を流れる熱媒体及びクーラントは、流入口から流出口に向って一方向に流れる。このため、第1車室外熱交換器42の最も温度が高い流入口付近を通った外気は、ラジエータRの最も温度が高い入口付近を通り、第1車室外熱交換器42の最も温度が低い出口付近を通った外気は、ラジエータRの最も温度が低い出口付近を通る。従って、第1車室外熱交換器42の最も温度が高い部分を通過して温度が大きく上昇した外気はラジエータRの最も温度が高い部分を通り、第1車室外熱交換器42の最も温度が低い部分を通過して温度があまり上昇しなかった外気はラジエータRの最も温度が低い部分を通ることになる。これにより、第1車室外熱交換器42を通過した外気とラジエータRとの間の温度差を、ラジエータR全体に亘って大きくすることができるので、ラジエータRにおける放熱が効果的に行われる。
第1車室外熱交換器42で熱交換を行ってエンタルピhが減少した熱媒体は、開放された第2電子膨張弁20を経て、第1電子膨張弁14を通過することによって減圧され気液2相の状態になり、温度が低下する。第1電子膨張弁14を通過して温度が低下した熱媒体は、車室内熱交換器16に入り、車室内の空気から熱を吸収する。これにより、車室内の空気は冷却され、車室内熱交換器16内を流れる熱媒体は気化しながら、エンタルピhが増大して気相状態となる。気相状態の熱媒体は、流出入口6bから四方弁6に流入し、流出入口6cから流出する。四方弁6を通った熱媒体は、気液分離機18に入り、液相の成分が除去される。気液分離機18で液相の成分が除去された熱媒体は、圧縮機2に戻り1回のサイクルが完了する。
本発明の第3実施形態の車両用空気調和装置40の暖房運転時における作用は、第1実施形態とほぼ同様であるので説明を省略する。
本発明の第3実施形態の車両用空気調和装置40の暖房運転時における作用は、第1実施形態とほぼ同様であるので説明を省略する。
本発明の第3実施形態の車両用空気調和装置40によれば、第1車室外熱交換器42、ラジエータRとも1パス型の熱交換器を使用し、それらの中を流れる熱媒体及びクーラントが同一の方向に流れるので、第1車室外熱交換器42から熱を吸収した後の外気とラジエータRとの間でも、効果的に熱交換を行うことができる。本実施形態の車両用空気調和装置は、熱の出入りに伴って相変化を生じることがなく、熱交換器内で大きく熱媒体の温度が変化する超臨界状態の熱媒体を使用した場合に特に有利である。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上述した実施形態に種々の変更を加えることができる。特に、上述した実施形態では、本発明の車両用空気調和装置を車両駆動手段としてエンジンを使用した車両に搭載し、放熱手段がエンジンの熱を排出するためのラジエータである場合について説明したが、放熱手段は任意の熱源とすることができる。例えば、本発明の車両用空気調和装置を、車両駆動手段としてモータを使用した電気自動車に搭載した場合には、放熱手段は、モータの熱を排出するための放熱器とすることができる。また、上述した実施形態では、冷暖房両用の車両用空気調和装置を説明したが、車両用空気調和装置を冷房専用又は暖房専用の空気調和装置として構成することもできる。
ENG エンジン
F ブロワー
H ヒータコア
R ラジエータ
T サーモスタット
1 本発明の第1実施形態の車両用空気調和装置
2 圧縮機
4 オイルセパレータ
6 四方弁
8 第1車室外熱交換器
10 第2車室外熱交換器
12 逆止弁
14 第1電子膨張弁
16 車室内熱交換器
18 気液分離機
20 第2電子膨張弁
22 着霜検出手段
24 コントローラ
30 本発明の第2実施形態の車両用空気調和装置
32 第1内部熱交換器
34 第1三方弁
36 第2内部熱交換器
38 第2三方弁
40 本発明の第3実施形態の車両用空気調和装置
42 第1車室外熱交換器
F ブロワー
H ヒータコア
R ラジエータ
T サーモスタット
1 本発明の第1実施形態の車両用空気調和装置
2 圧縮機
4 オイルセパレータ
6 四方弁
8 第1車室外熱交換器
10 第2車室外熱交換器
12 逆止弁
14 第1電子膨張弁
16 車室内熱交換器
18 気液分離機
20 第2電子膨張弁
22 着霜検出手段
24 コントローラ
30 本発明の第2実施形態の車両用空気調和装置
32 第1内部熱交換器
34 第1三方弁
36 第2内部熱交換器
38 第2三方弁
40 本発明の第3実施形態の車両用空気調和装置
42 第1車室外熱交換器
Claims (9)
- 車両駆動手段を冷却するクーラントの熱を外気に放出する放熱手段を備えた車両に搭載される車両用空気調和装置であって、
熱媒体を圧縮する圧縮機と、
上記車両の車室外に、上記放熱手段に対して上記外気の流れの下流側に配置され、上記圧縮機で圧縮された熱媒体と外気の間で熱交換する第1車室外熱交換器と、
上記車両の車室外に、上記放熱手段に対して上記外気の流れの上流側に配置され、上記第1車室外熱交換器によって熱交換された熱媒体と外気の間でさらに熱交換する第2車室外熱交換器と、
この第2車室外熱交換器によって熱交換された熱媒体の圧力を減圧する減圧手段と、
上記車両の車室内の熱を上記減圧手段で減圧された熱媒体に吸収させる、車室内と連通するように配置された車室内熱交換器と、
この車室内熱交換器で熱交換された熱媒体を気相と液相に分離して気相の熱媒体を上記圧縮機に流出させる気液分離器と、を有することを特徴とする車両用空気調和装置。 - 車両駆動手段を冷却するクーラントの熱を外気に放出する放熱手段を備えた車両に搭載される車両用空気調和装置であって、
熱媒体を圧縮する圧縮機と、
上記車両の車室外に、上記放熱手段に対して上記外気の流れの下流側に配置され、熱媒体と外気の間で熱交換する第1車室外熱交換器と、
上記車両の車室外に、上記放熱手段に対して上記外気の流れの上流側に配置され、熱媒体と外気の間で熱交換する第2車室外熱交換器と、
熱媒体の圧力を減圧する減圧手段と、
上記車両の車室内の空気と熱媒体との間で熱交換する、車室内と連通するように配置された車室内熱交換器と、
熱媒体を気相と液相に分離して気相の熱媒体を上記圧縮機に流出させる気液分離器と、を有し、
冷房運転時においては、上記圧縮機で圧縮された熱媒体が、上記第1車室外熱交換器及び上記第2車室外熱交換器で順次熱を放出し、熱を放出した熱媒体が上記減圧手段で減圧され、減圧された熱媒体が上記車室内熱交換器で熱を吸収し、熱を吸収した熱媒体が気液分離器で液相の熱媒体を除去されて上記圧縮機に戻り、
暖房運転時においては、上記圧縮機で圧縮された熱媒体が、上記車室内熱交換器で熱を放出し、熱を放出した熱媒体が上記減圧手段で減圧され、減圧された熱媒体が上記第1車室外熱交換器で熱を吸収し、熱を吸収した熱媒体が気液分離器で液相の熱媒体を除去されて上記圧縮機に戻るように熱媒体の流れが切り換えられることを特徴とする車両用空気調和装置。 - 上記第1車室外熱交換器は、上記放熱手段と熱的に結合されている請求項1又は2に記載の車両用空気調和装置。
- 上記第1車室外熱交換器は、そのフィンが上記放熱手段のフィンと一体に形成されている請求項3記載の車両用空気調和装置。
- 上記第1車室外熱交換器は、その熱媒体を流すチューブが、上記放熱手段のクーラントを流すチューブと一体に形成されている請求項3記載の車両用空気調和装置。
- さらに、上記第1車室外熱交換器の着霜を検出する着霜検出手段と、この着霜検出手段の検出結果に基づいてクーラントの流れを制御する制御手段と、を有し、上記制御手段は着霜が検出されると上記放熱手段にクーラントを流す請求項1乃至5の何れか1項に記載の車両用空気調和装置。
- 上記制御手段は、上記車両駆動手段の停止後に上記放熱手段にクーラントを流す請求項6記載の車両用空気調和装置。
- 車両駆動手段を冷却するクーラントの熱を外気に放出する1パス型の放熱手段を備えた車両に搭載される車両用空気調和装置であって、
熱媒体を圧縮する圧縮機と、
上記車両の車室外に、上記放熱手段に対して上記外気の流れの上流側に配置され、熱媒体と外気の間で熱交換する、1パス型の車室外熱交換器と、
熱媒体の圧力を減圧する減圧手段と、
上記車両の車室内の空気と熱媒体との間で熱交換する、車室内と連通するように配置された車室内熱交換器と、
熱媒体を気相と液相に分離して気相の熱媒体を上記圧縮機に流出させる気液分離器と、を有し、
上記車室外熱交換器の中を流れる熱媒体の流れの方向が、上記放熱手段の中を流れるクーラントの流れの方向と同一であることを特徴とする車両用空気調和装置。 - 上記熱媒体が、超臨界流体である請求項1乃至8の何れか1項に記載の車両用空気調和装置。
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