JP2005264130A - 50℃でも液化せず、長期間品質変化のない、レザー製品全般に使用出来る潤油性ペーストクリームの製法。 - Google Patents
50℃でも液化せず、長期間品質変化のない、レザー製品全般に使用出来る潤油性ペーストクリームの製法。 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 皮革にオイルを含ませることにより、柔軟性が高まることは周知のことであるが、これは、液状であるが故に、皮革の繊維密度の違いにより浸透性に差が生じ、シミムラや色落ちの問題や、曲面の多い皮革製品には使いにくい面がある。また、これを従来のワックスを主体とした方法でペースト化した場合、ワックスの融点が高くオイルとのなじみがよくないため温度変化による安定性やオイルが皮革に浸透しにくくなる問題がある。
【解決手段】液状オイルをペースト化する手段としてアミノ酸の1種であるグルタミン酸と天然脂肪酸の縮合物であるN−ラウロイル−L−グルタミン酸−α、γ−ジ−n−ブチルアミドに着目し、この知見に基づき、低融点、高分子量の炭化水素ワックスを少量組み合わせる製法にて、安定かつ使用感などを損なわない潤油性クリームが出来る。
【解決手段】液状オイルをペースト化する手段としてアミノ酸の1種であるグルタミン酸と天然脂肪酸の縮合物であるN−ラウロイル−L−グルタミン酸−α、γ−ジ−n−ブチルアミドに着目し、この知見に基づき、低融点、高分子量の炭化水素ワックスを少量組み合わせる製法にて、安定かつ使用感などを損なわない潤油性クリームが出来る。
Description
この発明は、皮革や人の肌に対するオイルとして優れたホホバ油、ラノリン、ミネラルオイルを90%以上使用することにより、高い柔軟保革性能とツヤ出し効果、耐水性を有するレザー製品全般に使用出来る潤油性クリームの製造に関する。
従来みられたレザー用油性クリームは、ホホバ油、ラノリンの成分比率は少なく、ワセリン主体で構成されている。このため45〜50℃で液化しやすく、5〜10℃の低温では伸びが悪く使いにくい点がある。また、ワセリンの性質上、ほこりが付きやすく、革に浸透しにくいという欠点を有している現状である。
また、有機溶剤を含有する油性タイプのクリームでは、溶剤の揮発や分離による品質の劣化、革の色落ちがあり、かつワックス量が多いことなどによる要因のため靴以外のレザー製品には適さない面がある。
一般的なレザー用クリームは、乳化性クリームであり、ソフトペーストで使いやすい点もあるが水溶性のため、耐水性に問題がある。
よって、市場の主流は、乳化性クリーム(0/W型)または、ワセリン主体の油性クリームとなっている。
また、有機溶剤を含有する油性タイプのクリームでは、溶剤の揮発や分離による品質の劣化、革の色落ちがあり、かつワックス量が多いことなどによる要因のため靴以外のレザー製品には適さない面がある。
一般的なレザー用クリームは、乳化性クリームであり、ソフトペーストで使いやすい点もあるが水溶性のため、耐水性に問題がある。
よって、市場の主流は、乳化性クリーム(0/W型)または、ワセリン主体の油性クリームとなっている。
皮革にオイルを含ませることにより、柔軟性が高まることは周知のことであるが、これは、液状であるが故に、皮革の繊維密度の違いにより浸透性に差が生じ、シミムラや色落ちの問題や、曲面の多い皮革製品には使いにくい面がある。また、これを従来のワックスを主体とした方法でペースト化した場合、ワックスの融点が高くオイルとのなじみがよくないため温度変化による安定性やオイルが皮革に浸透しにくくなる問題がある。
そこで、この発明は、有機溶剤や水などの揮発成分やワセリンを使用せず、安定で保革効果を有するクリームを製造することで、過去において存在しない新しいタイプのレザー用クリームを市場に提供することを目的とする。
そこで、この発明は、有機溶剤や水などの揮発成分やワセリンを使用せず、安定で保革効果を有するクリームを製造することで、過去において存在しない新しいタイプのレザー用クリームを市場に提供することを目的とする。
(1)液状オイルをペースト化する手段としてアミノ酸の1種であるグルタミン酸と天然脂肪酸の縮合物であるN−ラウロイル−L−グルタミン酸−α、γ−ジ−n−ブチルアミドに着目し、この知見に基づき、低融点、高分子量の炭化水素ワックスを少量組み合わせることにより安定化できることを見出した。
(2)N−ラウロイル−L−グルタミン酸−α、γ−ジ−n−ブチルアミドを微量(0.5%以下)に設定したのは、この量が多いと寒天状ゲルになり使いにくいことと、皮革のツヤを損なうためである。またその溶解性のため簡単な加熱装置のみでは製造が困難になるためである。
(3)ワックスは特定の炭化水素ワックスを用いたが、これは他のワックスではツヤや伸展性の低下があり、複雑なデザインの皮革製品では、縫い目等に残るなど革製品全般に使用する目的に適さないためである。このワックスといえども過剰に使用すると前述の問題を生じる恐れがあるためワックス量は5%以下とした。
(4)皮革用オイルとして、ホホバ油、ラノリン、ミネラルオイルを用いたのは、皮革への浸透性と光沢を維持させるためである。一般的なオイルであるオリーブ油やひまし油は皮革の色落ちやシミムラを助長する恐れがあり、これらを考慮したためである。
(2)N−ラウロイル−L−グルタミン酸−α、γ−ジ−n−ブチルアミドを微量(0.5%以下)に設定したのは、この量が多いと寒天状ゲルになり使いにくいことと、皮革のツヤを損なうためである。またその溶解性のため簡単な加熱装置のみでは製造が困難になるためである。
(3)ワックスは特定の炭化水素ワックスを用いたが、これは他のワックスではツヤや伸展性の低下があり、複雑なデザインの皮革製品では、縫い目等に残るなど革製品全般に使用する目的に適さないためである。このワックスといえども過剰に使用すると前述の問題を生じる恐れがあるためワックス量は5%以下とした。
(4)皮革用オイルとして、ホホバ油、ラノリン、ミネラルオイルを用いたのは、皮革への浸透性と光沢を維持させるためである。一般的なオイルであるオリーブ油やひまし油は皮革の色落ちやシミムラを助長する恐れがあり、これらを考慮したためである。
0.5%以下のN−ラウロイル−L−グルタミン酸−α、γ−ジ−n−ブチルアミドと5%以下の炭化水素ワックスを用いて、ホホバ油、ラノリン、ミネラルオイルの混合物をペースト化することにより以下の知見を得た。
(1)ペースト状であるため曲面の多い皮革製品に対して使いやすく、シミムラになりにくいクリームとなった。
(2)ワセリンや他のワックス類を使用する必要がないため、伸展性がよく、べとつきの少ないクリームとなった。
(3)50℃の高温でも液状になることはなく、かつ揮発せず変質しにくい成分であるため長期間にわたり使用できるので、消費者にとって利益となり、さらに保管上の負担を軽減できた。
(4)成分はすべて天然抽出物及び天然由来物質であり、ゲル化剤もきわめて安全性が高く、かつ生分解性が良いので、環境にやさしいクリームとなった。
(1)ペースト状であるため曲面の多い皮革製品に対して使いやすく、シミムラになりにくいクリームとなった。
(2)ワセリンや他のワックス類を使用する必要がないため、伸展性がよく、べとつきの少ないクリームとなった。
(3)50℃の高温でも液状になることはなく、かつ揮発せず変質しにくい成分であるため長期間にわたり使用できるので、消費者にとって利益となり、さらに保管上の負担を軽減できた。
(4)成分はすべて天然抽出物及び天然由来物質であり、ゲル化剤もきわめて安全性が高く、かつ生分解性が良いので、環境にやさしいクリームとなった。
配合例1
ホホバ油 50.0
ラノリン 25.0
ミネラルオイル(350秒) 19.65
炭化水素ワックス(分子量2600:融点51℃) 5.0
N−ラウロイル−L−グルタミン酸−
α、γ−ジ−n−ブチルアミド 0.3
竹抽出オイル 0.05
(合計) (100)
物性比較例
ホホバ油 50.0
ラノリン 25.0
ミネラルオイル(350秒) 19.65
炭化水素ワックス(分子量2600:融点51℃) 5.0
N−ラウロイル−L−グルタミン酸−
α、γ−ジ−n−ブチルアミド 0.3
竹抽出オイル 0.05
(合計) (100)
物性比較例
Claims (2)
- L−グルタミン酸と天然脂肪酸の縮合物に、高分子炭化水素ワックスを組み合わせ、液状オイルを安定にペースト化することを特徴としたレザー製品用クリームの製法。
- オイル成分90%以上の請求項1のペーストクリームの製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004120910A JP2005264130A (ja) | 2004-03-19 | 2004-03-19 | 50℃でも液化せず、長期間品質変化のない、レザー製品全般に使用出来る潤油性ペーストクリームの製法。 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004120910A JP2005264130A (ja) | 2004-03-19 | 2004-03-19 | 50℃でも液化せず、長期間品質変化のない、レザー製品全般に使用出来る潤油性ペーストクリームの製法。 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005264130A true JP2005264130A (ja) | 2005-09-29 |
Family
ID=35088999
Family Applications (1)
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JP2004120910A Pending JP2005264130A (ja) | 2004-03-19 | 2004-03-19 | 50℃でも液化せず、長期間品質変化のない、レザー製品全般に使用出来る潤油性ペーストクリームの製法。 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2005264130A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8192791B2 (en) | 2006-07-25 | 2012-06-05 | Joseph Mellini | Leather-surface repair-composition and the method for surface repair of leather surfaces |
CN102965028A (zh) * | 2012-12-14 | 2013-03-13 | 吴江市利达上光制品有限公司 | 一种皮革护理芳香上光剂 |
KR101315944B1 (ko) | 2011-12-28 | 2013-10-18 | 김종현 | 가죽에 적용되는 셀프 태닝용 조성물 |
-
2004
- 2004-03-19 JP JP2004120910A patent/JP2005264130A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8192791B2 (en) | 2006-07-25 | 2012-06-05 | Joseph Mellini | Leather-surface repair-composition and the method for surface repair of leather surfaces |
US8481107B2 (en) | 2006-07-25 | 2013-07-09 | Joseph Mellini | Leather-surface repair-composition and the method for surface repair of leather surfaces |
KR101315944B1 (ko) | 2011-12-28 | 2013-10-18 | 김종현 | 가죽에 적용되는 셀프 태닝용 조성물 |
CN102965028A (zh) * | 2012-12-14 | 2013-03-13 | 吴江市利达上光制品有限公司 | 一种皮革护理芳香上光剂 |
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