JP2005259081A - Rfidインレット成形品 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、アンテナやICチップなどを損傷を起こさせずにRFIDインレットを保護でき、所望形状のものを容易に形成することができるRFIDインレット成形品を提供することを課題とする。
【解決手段】 フィルム基材にアンテナとICチップを備えてなるRFIDインレット2と、RFIDインレット2の周囲を覆うカバー樹脂部3とを備え、このカバー樹脂部3が、ホットメルトモールディングによって形成されているRFIDインレット成形品を解決手段とする。この基材はポリエステル系フィルムからなり、カバー樹脂部3はポリエステル系ホットメルト樹脂から形成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】 フィルム基材にアンテナとICチップを備えてなるRFIDインレット2と、RFIDインレット2の周囲を覆うカバー樹脂部3とを備え、このカバー樹脂部3が、ホットメルトモールディングによって形成されているRFIDインレット成形品を解決手段とする。この基材はポリエステル系フィルムからなり、カバー樹脂部3はポリエステル系ホットメルト樹脂から形成されている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、RFIDインレットの周囲にカバー樹脂が被覆されてなるRFIDインレット成形品に関する。
近年、個人情報管理、物流管理、品質管理などを自動化するため、リーダーと非接触でICチップの情報を交信できるRFID(Radio Frequency Identification)システムが非常に注目されている。かかるRFIDシステムには、薄いフィルム基材の表面にアンテナとICチップとが設けられてなるRFIDインレットが用いられる。このようなRFIDインレットとしては、例えば、オムロン(株)製の「V720シリーズ タグインレット」(商品名)や特開2003−58853の図1などが知られている。
ところで、RFIDインレット(以下、単に「インレット」と略記することがある)は、非常に薄く、又アンテナが露出しているので、取扱性、耐候性、耐薬品性などの点から通常そのままでは使用されず、これを保護するためのカバーを設けて2次加工が施される。このようなインレットの2次加工品(アプリケーションとも呼ばれる)として、例えば、特開2001−130180公報には、RFIDインレットの上下に接着剤を介して保護フィルムを積層してなるICカードが開示されている。しかしながら、インレットに保護フィルムを積層する手段では、保護フィルムを積層する際にICチップの周囲に気泡が残ったり、ラミネーターで圧着する際にICチップなどが損傷する虞がある。また、近年、RFIDインレットをICカードの形態で使用する以外に、管理対象となる物品の部品の一部として組み込むなど様々な態様での使用が検討されているが、上記保護フィルムを積層する手段では、カード状にしか作製できないので、このような要望に応えることができない。一方、任意形状に成形された成形筺体の内部にインレットを封入する手段も知られている。この手段であれば、筺体を所望形状に形成することによりインレットを物品の一部に組み込むこともできるが、製造工程が多く、又、インレットを密封するために筺体を確実に嵌合接着しなければならないから、その加工が煩雑である。この点、インレットの周囲に溶融樹脂を射出してカバー樹脂にて被覆する射出成形法によって2次加工することが考えられる。射出成形によれば、インレットの周囲をカバー樹脂にて密封状に被覆でき、且つ金型を適宜形状にすれば、カード状、円盤状、その他の任意の形状の2次加工品を容易に得ることができる。
しかしながら、射出成形は、比較的高温の溶融樹脂を高圧(例えば、30MPa以上)で射出するため、インレットのアンテナやICチップが損傷を受けやすい。具体的には、RFIDインレットは、リーダーと所定の周波数を以て所定範囲に交信できるように設計されているが、射出成形にてカバー樹脂を成形すると、交信周波数が変動したり、交信範囲が狭くなることが本発明者らによって確認されている。
そこで、本発明は、アンテナやICチップなどを損傷を起こさせずにRFIDインレットを保護でき、所望形状のものを容易に形成することができるRFIDインレット成形品を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための第1の手段として、本発明は、フィルム基材上にアンテナとICチップを備えてなるRFIDインレットと、RFIDインレットの周囲を覆うカバー樹脂部とを備え、このカバー樹脂部が、ホットメルトモールディングによって形成されているRFIDインレット成形品を提供する。
上記RFIDインレット成形品は、インレットがカバー樹脂部によって覆われているので、インレットに水などが付着せず、屋外などで支障なく使用することができる。このカバー樹脂部はホットメルトモールディングによって形成されているので、カバー樹脂部を形成する際に、インレットのアンテナなどが破損する虞がない。また、適宜形状に金型を形成することにより、カード状、円盤状、その他所望する形状のRFIDインレット成形品を得ることができる。
上記RFIDインレット成形品は、インレットがカバー樹脂部によって覆われているので、インレットに水などが付着せず、屋外などで支障なく使用することができる。このカバー樹脂部はホットメルトモールディングによって形成されているので、カバー樹脂部を形成する際に、インレットのアンテナなどが破損する虞がない。また、適宜形状に金型を形成することにより、カード状、円盤状、その他所望する形状のRFIDインレット成形品を得ることができる。
さらに、本発明の第2の手段は、フィルム基材がポリエステル系フィルムからなり、カバー樹脂部がポリエステル系ホットメルト樹脂からなる上記RFIDインレット成形品を提供する。
かかるRFIDインレット成形品は、フィルム基材とカバー樹脂部が同種の樹脂からなるので、両者を一体化することができ、カバー樹脂部にてインレットを確実に保護することができる。また、ポリエステル系樹脂は吸水率が低いので、例えば、屋外などの水が付着しやすい環境下で使用しても、インレットのアンテナなどの腐食を防止できる。
かかるRFIDインレット成形品は、フィルム基材とカバー樹脂部が同種の樹脂からなるので、両者を一体化することができ、カバー樹脂部にてインレットを確実に保護することができる。また、ポリエステル系樹脂は吸水率が低いので、例えば、屋外などの水が付着しやすい環境下で使用しても、インレットのアンテナなどの腐食を防止できる。
本発明のRFIDインレット成形品は、インレットを覆うカバー樹脂部がホットメルトモールディングによって形成されているので、このカバー樹脂部の外形をインレットの用途に合わせて種々の形状に形成することができる。
さらに、ホットメルトモールディングで形成されているカバー樹脂部は、これを形成する際にインレットのアンテナなどが破損せず、従って、インレットを当初設計通りの周波数・交信範囲でリーダーと交信できる。
さらに、フィルム基材がポリエステル系フィルムからなり、カバー樹脂部がポリエステル系ホットメルト樹脂からなるRFIDインレット成形品は、外部から水などが侵入することを防止でき、屋外などの水が付着しやすい環境下でも安定して使用できる。
さらに、ホットメルトモールディングで形成されているカバー樹脂部は、これを形成する際にインレットのアンテナなどが破損せず、従って、インレットを当初設計通りの周波数・交信範囲でリーダーと交信できる。
さらに、フィルム基材がポリエステル系フィルムからなり、カバー樹脂部がポリエステル系ホットメルト樹脂からなるRFIDインレット成形品は、外部から水などが侵入することを防止でき、屋外などの水が付着しやすい環境下でも安定して使用できる。
以下、本発明の各実施形態について説明する。
図1は、本発明のRFIDインレット成形品の平面図及び側面図である。図2は、RFIDインレットの平面図及びA−A線断面図である。図3は、RFIDインレットの各種変形例の平面図である。
図1に於いて、1は、RFIDインレット2の周囲にカバー樹脂部3が被覆されているRFIDインレット成形品を示す。
図1は、本発明のRFIDインレット成形品の平面図及び側面図である。図2は、RFIDインレットの平面図及びA−A線断面図である。図3は、RFIDインレットの各種変形例の平面図である。
図1に於いて、1は、RFIDインレット2の周囲にカバー樹脂部3が被覆されているRFIDインレット成形品を示す。
RFIDインレット2は、図2に示すように、アンテナ22などの支持体となるフィルム基材21と、このフィルム基材21の一面に設けられたAl、Cu、Sn、Ag、Auなどの金属の単独又は混合物などの導電材料からなるアンテナ22と、このアンテナ22の端部に配設されたICチップ23と、このICチップ23をアンテナ22の端部に接続する接続部24と、ICチップ23を保護する保護部25と、から構成されている。
具体的には、フィルム基材21は、ホットメルト樹脂を注入した際に熱変形しないものであって比較的薄い絶縁性フィルムからなり、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネートなどの1種又は2種以上の混合物を製膜した単層又は複層の樹脂フィルムや、紙などを用いることができる。中でも、比較的耐熱性に優れ、寸法安定性がよいことからポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系フィルムを用いることが好ましい。フィルム基材21の平面形状は、円形状のほか、図3に示すような矩形状、短冊状、その他種々の形状に形成することができる。フィルム基材21は、例えば厚み20〜100μm程度のものが用いられる。
アンテナ22は、例えばエッチング法、ペーストスクリーン印刷法などの公知の手段によりフィルム基材21の一面に形成されている。アンテナ22の線パターンは、円形状のほか、図3(a)に示すような四角状などの各種の無端形状でもよく、又、図3(b)に示すようなICチップ23の左右に直線状に延びる有端状でもよい。
接続部24は、アンテナ21の端部とICチップ23とを電気的に接続する金属板などによって構成されており、保護部25は、接続部24及びICチップ23の上面を覆うフィルム又は封止樹脂などによって構成されている。
具体的には、フィルム基材21は、ホットメルト樹脂を注入した際に熱変形しないものであって比較的薄い絶縁性フィルムからなり、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネートなどの1種又は2種以上の混合物を製膜した単層又は複層の樹脂フィルムや、紙などを用いることができる。中でも、比較的耐熱性に優れ、寸法安定性がよいことからポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系フィルムを用いることが好ましい。フィルム基材21の平面形状は、円形状のほか、図3に示すような矩形状、短冊状、その他種々の形状に形成することができる。フィルム基材21は、例えば厚み20〜100μm程度のものが用いられる。
アンテナ22は、例えばエッチング法、ペーストスクリーン印刷法などの公知の手段によりフィルム基材21の一面に形成されている。アンテナ22の線パターンは、円形状のほか、図3(a)に示すような四角状などの各種の無端形状でもよく、又、図3(b)に示すようなICチップ23の左右に直線状に延びる有端状でもよい。
接続部24は、アンテナ21の端部とICチップ23とを電気的に接続する金属板などによって構成されており、保護部25は、接続部24及びICチップ23の上面を覆うフィルム又は封止樹脂などによって構成されている。
上記RFIDインレット2の周囲に設けられたカバー樹脂部3は、ホットメルトモールディングによって形成されている。
ホットメルトモールディングは、比較的低温で溶融させたホットメルト樹脂をギアポンプや空気圧ポンプなどを用いて低圧で金型に注入する樹脂モールド成形である。樹脂の溶融温度としては、概ね120〜250℃、好ましくは160〜230℃程度であり、注入圧力としては0.2〜9.8MPa(2〜100kg/cm2)、好ましくは3.43MPa(35kg/cm2)以下である。かかる温度及び圧力下で注入することにより、インレット2の損傷を防止することができる。
ホットメルト樹脂としては、上記温度及び圧力下で注入できるものであれば特に限定されず、例えば、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリオレフィン系などを用いることができる。ポリエステル系、ポリオレフィン系は比較的に水分吸水率が低いため好ましく、中でも、ポリエステル系のフィルム基材21との密着性に優れていることからポリエステル系のホットメルト樹脂を用いることが好ましい。また、溶融粘度は、金型の隅々にまで溶融樹脂を行き渡らせるために、概ね1000〜150000mPa・s(210℃)程度の樹脂を使用することが好ましい。
上記のようなポリエステル系の樹脂の具体例としては、東洋紡績(株)の「共重合ポリエステル バイロン[商品名])」や東亞合成(株)の「アロンメルトPES[商品名]」などが例示される。また、ポリアミド系の樹脂としては、仏TRL社のポリアミドホットメルト樹脂などが例示され、ポリオレフィン系の樹脂としては、東亞合成(株)の「アロンメルトMD[商品名]」などが例示される。
ホットメルトモールディングは、比較的低温で溶融させたホットメルト樹脂をギアポンプや空気圧ポンプなどを用いて低圧で金型に注入する樹脂モールド成形である。樹脂の溶融温度としては、概ね120〜250℃、好ましくは160〜230℃程度であり、注入圧力としては0.2〜9.8MPa(2〜100kg/cm2)、好ましくは3.43MPa(35kg/cm2)以下である。かかる温度及び圧力下で注入することにより、インレット2の損傷を防止することができる。
ホットメルト樹脂としては、上記温度及び圧力下で注入できるものであれば特に限定されず、例えば、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリオレフィン系などを用いることができる。ポリエステル系、ポリオレフィン系は比較的に水分吸水率が低いため好ましく、中でも、ポリエステル系のフィルム基材21との密着性に優れていることからポリエステル系のホットメルト樹脂を用いることが好ましい。また、溶融粘度は、金型の隅々にまで溶融樹脂を行き渡らせるために、概ね1000〜150000mPa・s(210℃)程度の樹脂を使用することが好ましい。
上記のようなポリエステル系の樹脂の具体例としては、東洋紡績(株)の「共重合ポリエステル バイロン[商品名])」や東亞合成(株)の「アロンメルトPES[商品名]」などが例示される。また、ポリアミド系の樹脂としては、仏TRL社のポリアミドホットメルト樹脂などが例示され、ポリオレフィン系の樹脂としては、東亞合成(株)の「アロンメルトMD[商品名]」などが例示される。
次に、上記RFIDインレット成形品1の製造方法について、まず、金型内のインレットを支持ピンで支持しながら成形する方法の一例について説明する。
図4(a)、(b)に示すように、フィルム原反52の一面に、長手方向に所定間隔をあけてICチップ23やアンテナ22などのRFIDモジュール部が並んで形成されたインレット原反5がロール状に巻かれた原反ロール51から、該インレット原反5を導き出し、切断装置6にて所定形状(例えば、図2に示すような円形状のインレット2)に切り抜き、得られたRFIDインレット2を搬送して上下2分割の金型71,72内の支持ピン8上に載置する。この支持ピン8は、図4(c)に示すように、下側の金型71に対して出退可能であり、インレット2を水平に支持できるように、例えば隣合うピン同士を均等間隔にして4本設けられている。尚、特に図示しないが、出退可能な支持ピン8を上側の金型72にも設け、上下の支持ピン8でRFIDインレット2を挟持するようにしてもよい。そして、金型71,72を閉じ、注入孔71a,72aから、上記の温度、圧力で溶融樹脂を空気圧入式ポンプなどで注入後、直ぐに(樹脂が金型内に充満し且つ硬化する前に)全ての支持ピン8を後退させる。数秒から数十秒後に樹脂が硬化するので、その後、上側の金型72を開いて取り出すことにより、カバー樹脂部3の中心にインレット2が埋設されたRFIDインレット成形品1を得ることができる。
図4(a)、(b)に示すように、フィルム原反52の一面に、長手方向に所定間隔をあけてICチップ23やアンテナ22などのRFIDモジュール部が並んで形成されたインレット原反5がロール状に巻かれた原反ロール51から、該インレット原反5を導き出し、切断装置6にて所定形状(例えば、図2に示すような円形状のインレット2)に切り抜き、得られたRFIDインレット2を搬送して上下2分割の金型71,72内の支持ピン8上に載置する。この支持ピン8は、図4(c)に示すように、下側の金型71に対して出退可能であり、インレット2を水平に支持できるように、例えば隣合うピン同士を均等間隔にして4本設けられている。尚、特に図示しないが、出退可能な支持ピン8を上側の金型72にも設け、上下の支持ピン8でRFIDインレット2を挟持するようにしてもよい。そして、金型71,72を閉じ、注入孔71a,72aから、上記の温度、圧力で溶融樹脂を空気圧入式ポンプなどで注入後、直ぐに(樹脂が金型内に充満し且つ硬化する前に)全ての支持ピン8を後退させる。数秒から数十秒後に樹脂が硬化するので、その後、上側の金型72を開いて取り出すことにより、カバー樹脂部3の中心にインレット2が埋設されたRFIDインレット成形品1を得ることができる。
次に、支持ピンを用いずに成形する方法の一例について説明する。
図5に於いて、9は、個々のインレット2が、長手方向両側に延びる2本の架橋片91と隣合うインレット2,2とに、4箇所の帯状の繋ぎ片92を介して連結されてなるインレット連続体を示す。各繋ぎ片92は、インレット2から放射状均等(90度)に延びている。また、架橋片91及び繋ぎ片92の何れもインレット2のフィルム基材21から一体的に延びるフィルム片である。このような形態のインレット連続体9は、フィルム原反の一面に所定間隔をあけてICチップ23などのRFIDモジュール部が並んで形成されたインレット原反5(図4(a)参照)のフィルム部の一部分(RFIDモジュール部の非形成部分の一部)を適宜刳り抜くことにより形成することができる。
このインレット連続体9に含まれる1つのインレット2を、一対の金型71,72の略中心まで導き、図6(a)、(b)に示すように、一対の金型71,72の接合面71b,72bにて4本の繋ぎ片92のみを挟み込み、該金型71,72を閉じる。各繋ぎ片92が金型71,72に支持されたインレット2は、金型内部で水平に浮いた状態で保持される。その後、溶融樹脂を注入し、硬化後に金型71,72を開くことにより、カバー樹脂部3が形成される。最後に、カバー樹脂部3の外面から突出している繋ぎ片92を、カバー樹脂部3の外面と面一に切断することにより、図6(c)に示すようなRFIDインレット成形品1を得ることができる。
かかる製法によれば、支持ピンなどの支持機構を金型に設けなくても、薄いインレット2を位置ずれや歪みなどを起こさせることなくカバー樹脂部3の内部の所定位置に埋設することができる。
また、インレット2のフィルム基材21とカバー樹脂部3とを同種の樹脂で構成すれば両者を確実に一体化することができるので、カバー樹脂部3の外面に露出する繋ぎ片92とカバー樹脂部3の界面から水などが侵入することを防止できる。
尚、図7は、平面矩形状のインレット2のインレット連続体9であり、このような矩形状のインレット2の場合には、長手方向両側に延びる2本の架橋片91を、隣合うインレット2を連結する4本の繋ぎ片92として利用できる。また、繋ぎ片92は、隣合うインレット2を連結する部分であると共に、後述するように、金型71,72に挟み込まれインレット2を水平に保持する部分であるため、1つのインレット2に対して3本以上設けられていることが好ましい。さらに、繋ぎ片92の切断端面は、カバー樹脂部3の外面から露出するするため、この切断端面が小さくなるように繋ぎ片92を出来るだけ幅狭に形成することが外観上好ましく、例えば、縦横4×8cm大の矩形状のインレット2の場合には、幅5〜8mm程度に繋ぎ片92が形成される。
図5に於いて、9は、個々のインレット2が、長手方向両側に延びる2本の架橋片91と隣合うインレット2,2とに、4箇所の帯状の繋ぎ片92を介して連結されてなるインレット連続体を示す。各繋ぎ片92は、インレット2から放射状均等(90度)に延びている。また、架橋片91及び繋ぎ片92の何れもインレット2のフィルム基材21から一体的に延びるフィルム片である。このような形態のインレット連続体9は、フィルム原反の一面に所定間隔をあけてICチップ23などのRFIDモジュール部が並んで形成されたインレット原反5(図4(a)参照)のフィルム部の一部分(RFIDモジュール部の非形成部分の一部)を適宜刳り抜くことにより形成することができる。
このインレット連続体9に含まれる1つのインレット2を、一対の金型71,72の略中心まで導き、図6(a)、(b)に示すように、一対の金型71,72の接合面71b,72bにて4本の繋ぎ片92のみを挟み込み、該金型71,72を閉じる。各繋ぎ片92が金型71,72に支持されたインレット2は、金型内部で水平に浮いた状態で保持される。その後、溶融樹脂を注入し、硬化後に金型71,72を開くことにより、カバー樹脂部3が形成される。最後に、カバー樹脂部3の外面から突出している繋ぎ片92を、カバー樹脂部3の外面と面一に切断することにより、図6(c)に示すようなRFIDインレット成形品1を得ることができる。
かかる製法によれば、支持ピンなどの支持機構を金型に設けなくても、薄いインレット2を位置ずれや歪みなどを起こさせることなくカバー樹脂部3の内部の所定位置に埋設することができる。
また、インレット2のフィルム基材21とカバー樹脂部3とを同種の樹脂で構成すれば両者を確実に一体化することができるので、カバー樹脂部3の外面に露出する繋ぎ片92とカバー樹脂部3の界面から水などが侵入することを防止できる。
尚、図7は、平面矩形状のインレット2のインレット連続体9であり、このような矩形状のインレット2の場合には、長手方向両側に延びる2本の架橋片91を、隣合うインレット2を連結する4本の繋ぎ片92として利用できる。また、繋ぎ片92は、隣合うインレット2を連結する部分であると共に、後述するように、金型71,72に挟み込まれインレット2を水平に保持する部分であるため、1つのインレット2に対して3本以上設けられていることが好ましい。さらに、繋ぎ片92の切断端面は、カバー樹脂部3の外面から露出するするため、この切断端面が小さくなるように繋ぎ片92を出来るだけ幅狭に形成することが外観上好ましく、例えば、縦横4×8cm大の矩形状のインレット2の場合には、幅5〜8mm程度に繋ぎ片92が形成される。
上記RFIDインレット成形品1は、インレット2を被覆するカバー樹脂部3が、樹脂モールドで成形されているので、適宜の金型を作製することにより、カード状、円盤状、一部に突起部分を有するような異形状などのように、所望形状に形成することができる。
また、カバー樹脂部3は、ホットメルトモールディングによって形成されているので、これを成形する際には低圧で樹脂を注入するため、インレット2のアンテナ22などが破損する虞がない。尚、ホットメルトモールディングは低圧で樹脂を注入するので、安価に金型を作製できるため、RFIDインレット成形品の多品種小ロット生産に柔軟に対応することができる。
さらに、フィルム基材21としてポリエステル系フィルム、カバー樹脂部3としてポリエステル系ホットメルト樹脂を用いることにより、両者の一体化に優れるだけでなく、カバー樹脂部3内部に水分が侵入することを防止できる。
また、カバー樹脂部3は、ホットメルトモールディングによって形成されているので、これを成形する際には低圧で樹脂を注入するため、インレット2のアンテナ22などが破損する虞がない。尚、ホットメルトモールディングは低圧で樹脂を注入するので、安価に金型を作製できるため、RFIDインレット成形品の多品種小ロット生産に柔軟に対応することができる。
さらに、フィルム基材21としてポリエステル系フィルム、カバー樹脂部3としてポリエステル系ホットメルト樹脂を用いることにより、両者の一体化に優れるだけでなく、カバー樹脂部3内部に水分が侵入することを防止できる。
1…RFIDインレット成形品、2…RFIDインレット、21…フィルム基材、22…アンテナ、23…ICチップ、24…接続部、23…保護部、3…カバー樹脂部、5…インレット原反、51…原反ロール、52…フィルム原反、6…切断装置、71,72…金型、71a,72a…金型の注入口、71b,72b…金型の接合面、8…支持ピン、9…インレット連続体、91…架橋片、92…繋ぎ片
Claims (2)
- フィルム基材上にアンテナとICチップを備えてなるRFIDインレットと、前記RFIDインレットの周囲を覆うカバー樹脂部とを備え、
前記カバー樹脂部が、ホットメルトモールディングによって形成されていることを特徴とするRFIDインレット成形品。 - 前記フィルム基材が、ポリエステル系フィルムからなり、前記カバー樹脂部が、ポリエステル系ホットメルト樹脂からなる請求項1記載のRFIDインレット成形品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004073579A JP2005259081A (ja) | 2004-03-15 | 2004-03-15 | Rfidインレット成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004073579A JP2005259081A (ja) | 2004-03-15 | 2004-03-15 | Rfidインレット成形品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005259081A true JP2005259081A (ja) | 2005-09-22 |
Family
ID=35084698
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004073579A Pending JP2005259081A (ja) | 2004-03-15 | 2004-03-15 | Rfidインレット成形品 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005259081A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008090338A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-17 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | Icタグ付キャップ及びその成形方法 |
JP2008310387A (ja) * | 2007-06-12 | 2008-12-25 | Techno Links:Kk | Icタグ |
JP2011020418A (ja) * | 2009-07-17 | 2011-02-03 | Inoac Corp | ボールの製造方法 |
CN102085702A (zh) * | 2009-12-02 | 2011-06-08 | 刘台华 | 包埋式无线射频识别器塑料体的制造方法 |
-
2004
- 2004-03-15 JP JP2004073579A patent/JP2005259081A/ja active Pending
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