JP2005255095A - キャブオーバトラックのキャブ構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 乗員の生存空間を確保することのできるキャブオーバトラックのキャブ構造を提供すること。
【解決手段】 キャブ(1)に枠部材(10,11)により構成される第一の骨格構造と枠部材(20,21,22)により構成される第二の骨格構造と枠部材(30,31,32)により構成される第三の骨格構造との組み合わせからなる一体の骨格構造を形成する。
【選択図】 図2
【解決手段】 キャブ(1)に枠部材(10,11)により構成される第一の骨格構造と枠部材(20,21,22)により構成される第二の骨格構造と枠部材(30,31,32)により構成される第三の骨格構造との組み合わせからなる一体の骨格構造を形成する。
【選択図】 図2
Description
本発明はキャブオーバトラックのキャブ構造に関する。
キャブオーバトラックはキャブに対して外部から大きな外力が加わったときに乗員の生存空間を確保するためキャブの強度及び剛性をできるだけ高くしキャブの変形量を少なくしなければならない。
一般のキャブオーバトラックのキャブ構造は、主としてメインシルの骨格構造の上に各パネルにより構成されるモノコック構造を配して形成されている。
一般のキャブオーバトラックのキャブ構造は、主としてメインシルの骨格構造の上に各パネルにより構成されるモノコック構造を配して形成されている。
しかし、このような構成だけでは、キャブに外部から大きな力が加わったときに乗員の生存空間を十分に確保するというのは困難である。
そこでキャブを形成する骨格に補強部材を追加する構成が開示されている(特許文献1参照)。
特表2002−503180号公報
そこでキャブを形成する骨格に補強部材を追加する構成が開示されている(特許文献1参照)。
しかしながら、上記特許文献1に開示された技術では、キャブの骨格にそれぞれ単体の補強部材を設けることにより補強しているだけなので、補強手段として効率が悪くキャブの強度及び剛性の向上も不完全であるといえる。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、キャブの強度及び剛性を向上させる効率のよい構成を配することにより、外部からの力を確実に吸収、分散し、乗員の生存空間を十分に確保することのできるキャブオーバトラックのキャブ構造を提供することにある。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、キャブの強度及び剛性を向上させる効率のよい構成を配することにより、外部からの力を確実に吸収、分散し、乗員の生存空間を十分に確保することのできるキャブオーバトラックのキャブ構造を提供することにある。
上記した目的を達成するために、請求項1のキャブオーバトラックのキャブ構造では、キャブオーバトラックのキャブにおいて、前記キャブの両側面に前記キャブの前部、屋根部、後部、床部に沿い一体となる枠部材をそれぞれ有し、前記キャブの両側面よりも内側に、前記キャブの屋根部、後部、床部に沿い一体となる枠部材を有する第一の骨格構造と、前記キャブの屋根面と、床面と、屋根面と床面の間とに、前記キャブの前部、両側部、後部に沿い一体となる枠部材をそれぞれ有する第二の骨格構造とを備え、前記第一の骨格構造と前記第二の骨格構造を組み合わせて一体の骨格構造をなすことを特徴としている。
請求項2のキャブオーバトラックのキャブ構造では、キャブオーバトラックのキャブにおいて、前記キャブの屋根面と、床面と、屋根面と床面の間とに、前記キャブの前部、両側部、後部に沿い一体となる枠部材をそれぞれ有する第二の骨格構造と、前記キャブの前面と、後面と、前面と後面の間とに、前記キャブの屋根部、両側部、床部に沿い一体となる枠部材をそれぞれ有する第三の骨格構造とを備え、前記第二の骨格構造と前記第三の骨格構造を組み合わせて一体の骨格構造をなすことを特徴としている。
請求項3のキャブオーバトラックのキャブ構造では、キャブオーバトラックのキャブにおいて、前記キャブの両側面に前記キャブの前部、屋根部、後部、床部に沿い一体となる枠部材をそれぞれ有し、前記キャブの両側面よりも内側に、前記キャブの屋根部、後部、床部に沿い一体となる枠部材を有する第一の骨格構造と、前記キャブの前面と、後面と、前面と後面の間とに、前記キャブの屋根部、両側部、床部に沿い一体となる枠部材をそれぞれ有する第三の骨格構造とを備え、前記第一の骨格構造と前記第三の骨格構造を組み合わせて一体の骨格構造をなすことを特徴としている。
請求項4のキャブオーバトラックのキャブ構造では、キャブオーバトラックのキャブにおいて、前記キャブの両側面に前記キャブの前部、屋根部、後部、床部に沿い一体となる枠部材をそれぞれ有し、前記キャブの両側面よりも内側に、前記キャブの屋根部、後部、床部に沿い一体となる枠部材を有する第一の骨格構造と、前記キャブの屋根面と、床面と、屋根面と床面の間とに、前記キャブの前部、両側部、後部に沿い一体となる枠部材をそれぞれ有する第二の骨格構造と、前記キャブの前面と、後面と、前面と後面の間とに、前記キャブの屋根部、両側部、床部に沿い一体となる枠部材をそれぞれ有する第三の骨格構造とを備え、前記第一の骨格構造と前記第二の骨格構造と前記第三の骨格構造を組み合わせて一体の骨格構造をなすことを特徴としている。
請求項5にキャブオーバトラックのキャブ構造では、前記キャブは前記車両のシャシフレームにキャブマウントを介して載置され、前記キャブマウントは少なくとも前記第一から第三の骨格構造のいずれかの枠部材に当接し前記キャブを支持することを特徴としている。
上記手段を用いる本発明の請求項1のキャブオーバトラックのキャブ構造によれば、主にキャブの前後方向に対する強度及び剛性を向上させる効率のよい構造を配することにより、キャブの前後方向から加わる力を確実に吸収、分散することができる。
これにより、乗員の生存空間を十分に確保することができる。
請求項2のキャブオーバトラックのキャブ構造によれば、主にキャブの幅方向に対する強度及び剛性を向上させる効率のよい構造を配することにより、キャブの側方から加わる力を確実に吸収、分散することができる。
これにより、乗員の生存空間を十分に確保することができる。
請求項2のキャブオーバトラックのキャブ構造によれば、主にキャブの幅方向に対する強度及び剛性を向上させる効率のよい構造を配することにより、キャブの側方から加わる力を確実に吸収、分散することができる。
請求項3のキャブオーバトラックのキャブ構造によれば、主にキャブの上下方向に対する強度及び剛性を向上させる効率のよい構造を配することにより、キャブの上下方向から加わる力を確実に吸収、分散することができる。
請求項4のキャブオーバトラックのキャブ構造によれば、キャブの全方向に対する強度及び剛性を向上させる効率のよい構造を配することにより、キャブのどの方向から加わる力も確実に吸収、分散することができる。
請求項4のキャブオーバトラックのキャブ構造によれば、キャブの全方向に対する強度及び剛性を向上させる効率のよい構造を配することにより、キャブのどの方向から加わる力も確実に吸収、分散することができる。
請求項5のキャブオーバトラックのキャブ構造によれば、キャブへ加わる力を枠部材からシャシフレームに効率よく伝達して吸収、分散することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1を参照すると、本発明に係るキャブオーバトラックのキャブ構造を有したキャブ1の外観を示す斜視図が示されている。
同図に示すようにキャブ1は、屋根面がルーフパネル2、前面がフロントパネル3及びフロントウインドウ4、一対の側面がそれぞれサイドウインドウ5を有するドア6及びサイドパネル7、後面がバックパネル8、床面がフロアパネル9により構成されている。
図1を参照すると、本発明に係るキャブオーバトラックのキャブ構造を有したキャブ1の外観を示す斜視図が示されている。
同図に示すようにキャブ1は、屋根面がルーフパネル2、前面がフロントパネル3及びフロントウインドウ4、一対の側面がそれぞれサイドウインドウ5を有するドア6及びサイドパネル7、後面がバックパネル8、床面がフロアパネル9により構成されている。
図2を参照すると、キャブ1を含むキャブオーバトラックの前部の概略斜視図が示され、本発明に係るキャブオーバトラックのキャブ構造の骨格構造が示されており、以下、本発明に係るキャブオーバトラックのキャブ構造の詳細について説明する。
本発明に係るキャブ構造では、キャブ1は骨格構造として第一の骨格構造、第二の骨格構造、第三の骨格構造を有している。図3〜5を参照するとこれら第一の骨格構造、第二の骨格構造、第三の骨格構造をそれぞれ示す斜視図が示されており、以下、図3〜5に基づき第一から第三の骨格構造について説明する。
本発明に係るキャブ構造では、キャブ1は骨格構造として第一の骨格構造、第二の骨格構造、第三の骨格構造を有している。図3〜5を参照するとこれら第一の骨格構造、第二の骨格構造、第三の骨格構造をそれぞれ示す斜視図が示されており、以下、図3〜5に基づき第一から第三の骨格構造について説明する。
第一の骨格構造は、図3に示すように、キャブ1の両側面のそれぞれの外周、即ちキャブ1の前部、屋根部、後部、床部に沿い一体となる枠部材10、10と、キャブ1の両側面より幅方向内側の2箇所のそれぞれの屋根部、後面、床部に沿い一体となる枠部材11、11とにより構成されている。
詳しくは、枠部材10はフロントピラー12、12とルーフサイドレール13、13とバックピラー14、14とフロアサイドメンバ15、15とからそれぞれ一体に構成されて側面視略環状をなしている。また、枠部材11はキャブ1の幅方向内側でありキャブ1を幅方向に略3等分とするような位置の2箇所において、ルーフパネル2の前後方向に延びるルーフリーンフォース16、16と、当該ルーフリーンフォース16、16の後端からバックパネル8の上下方向に延びるバックリーンフォース17、17と、当該バックリーンフォース17、17の下端からフロアパネル9に沿うように前後方向に延びてフロアパネル9を支持するメインシル18、18とからそれぞれ一体に構成されて側面視略コの字状をなしている。
詳しくは、枠部材10はフロントピラー12、12とルーフサイドレール13、13とバックピラー14、14とフロアサイドメンバ15、15とからそれぞれ一体に構成されて側面視略環状をなしている。また、枠部材11はキャブ1の幅方向内側でありキャブ1を幅方向に略3等分とするような位置の2箇所において、ルーフパネル2の前後方向に延びるルーフリーンフォース16、16と、当該ルーフリーンフォース16、16の後端からバックパネル8の上下方向に延びるバックリーンフォース17、17と、当該バックリーンフォース17、17の下端からフロアパネル9に沿うように前後方向に延びてフロアパネル9を支持するメインシル18、18とからそれぞれ一体に構成されて側面視略コの字状をなしている。
第二の骨格構造は、図4に示すように、キャブ1の屋根面、床面、上下方向中央部のそれぞれの外周、即ちキャブ1の前部、両側部、後部に沿う枠部材20、21、22から構成されている。
詳しくは、枠部材20はルーフサイドレール13、13と、ルーフフロントレール19と、ルーフバックレール23とから一体に構成されて平面視略環状をなしている。また、枠部材21はフロアサイドメンバ15、15と、フロアフロントメンバ24と、フロアバックメンバ25とから一体に構成されて平面視略環状をなしている。さらに、枠部材22はドア6、6のサイドウインドウ5の下方で前後方向に延びるドアビーム26、26と、サイドパネル7の上下方向中央部にドアビーム26、26の延長上に延びるサイドビーム27、27と、フロントパネル3のフロントウインドウ4の下方にドアビーム26、26の前端を連結するように幅方向に延びるフロントメンバ28と、バックパネル8の上下方向中央部にサイドビーム26、26の後端を連結するように幅方向に延びるバックメンバ29とから一体に構成されて平面視略環状をなしている。
詳しくは、枠部材20はルーフサイドレール13、13と、ルーフフロントレール19と、ルーフバックレール23とから一体に構成されて平面視略環状をなしている。また、枠部材21はフロアサイドメンバ15、15と、フロアフロントメンバ24と、フロアバックメンバ25とから一体に構成されて平面視略環状をなしている。さらに、枠部材22はドア6、6のサイドウインドウ5の下方で前後方向に延びるドアビーム26、26と、サイドパネル7の上下方向中央部にドアビーム26、26の延長上に延びるサイドビーム27、27と、フロントパネル3のフロントウインドウ4の下方にドアビーム26、26の前端を連結するように幅方向に延びるフロントメンバ28と、バックパネル8の上下方向中央部にサイドビーム26、26の後端を連結するように幅方向に延びるバックメンバ29とから一体に構成されて平面視略環状をなしている。
第三の骨格構造は、図5に示すように、キャブ1の前面、後面、前後方向中央部のそれぞれの外周、即ちキャブ1の屋根部、両側部、床部に沿う枠部材30、31、32から構成されている。
詳しくは、枠部材30はルーフフロントピラー19とフロントピラー12、12とフロアフロントメンバ24とから一体に構成されて正面視略環状をなしている。また、枠部材31はルーフバックレール23とバックピラー14、14とフロアバックメンバ25とから一体に構成されて正面視略環状をなしている。さらに、枠部材32はサイドパネル7、7の前端に上下方向に延びるサイドピラー33、33と、ルーフパネル2の前後方向中央部にサイドピラー33、33の上端を連結するように幅方向に延びるルーフクロスレール34と、フロアパネル9の前後方向中央部にサイドピラー33、33の下端を連結するように幅方向に延びるフロアクロスメンバ35とから一体に構成されて正面視略環状なしている。
詳しくは、枠部材30はルーフフロントピラー19とフロントピラー12、12とフロアフロントメンバ24とから一体に構成されて正面視略環状をなしている。また、枠部材31はルーフバックレール23とバックピラー14、14とフロアバックメンバ25とから一体に構成されて正面視略環状をなしている。さらに、枠部材32はサイドパネル7、7の前端に上下方向に延びるサイドピラー33、33と、ルーフパネル2の前後方向中央部にサイドピラー33、33の上端を連結するように幅方向に延びるルーフクロスレール34と、フロアパネル9の前後方向中央部にサイドピラー33、33の下端を連結するように幅方向に延びるフロアクロスメンバ35とから一体に構成されて正面視略環状なしている。
なお、各骨格構造で共通する部分の部材は共有しており、具体的にはルーフサイドレール13、13、フロアサイドメンバ15、15は第一と第二の骨格構造の共通部材であり、ルーフフロントレール19、ルーフバックレール23、フロアフロントメンバ24、フロアバックメンバ25は第二と第三の骨格構造の共通部材であり、フロントピラー12、12、バックピラー14、14は第一と第三の骨格構造の共通部材である。
枠部材と枠部材が交差している部分は十字やT字等のそれぞれ対応した形状の連結部材により連結されている。
各枠部材は断面が略ハット形状をなしており、メインシル18、18はキャブ1の外側から、その他の部材はキャブ1の内側から開口部がそれぞれ対応するパネルに対向して接合され、閉断面構造を形成している。例えば、図6に図2のA−A線に沿う断面図を示すように、ルーフサイドレール13、13は斜め上方に開口し、ルーフリーンフォース16、16は上方に開口した断面略ハット形状をなしており、それぞれフランジ面がルーフパネル2に溶接され閉断面構造を形成している。
各枠部材は断面が略ハット形状をなしており、メインシル18、18はキャブ1の外側から、その他の部材はキャブ1の内側から開口部がそれぞれ対応するパネルに対向して接合され、閉断面構造を形成している。例えば、図6に図2のA−A線に沿う断面図を示すように、ルーフサイドレール13、13は斜め上方に開口し、ルーフリーンフォース16、16は上方に開口した断面略ハット形状をなしており、それぞれフランジ面がルーフパネル2に溶接され閉断面構造を形成している。
そして、図2に示すように、上記骨格構造を有したキャブ1は車両の前後方向に延びるシャシフレーム40に載置されている。
シャシフレーム40は左右一対のサイドフレーム41、41が車両前後方向に延び、サイドフレーム41、41の前端がクロスメンバ42により連結され、キャブ1の後端に対応する部分がキャブブリッジ43により連結されている。また、サイドフレーム41、41のクロスメンバ42両端近傍と、キャブブリッジ43の両端にはゴム製のキャブマウント44がそれぞれ設けられている。
シャシフレーム40は左右一対のサイドフレーム41、41が車両前後方向に延び、サイドフレーム41、41の前端がクロスメンバ42により連結され、キャブ1の後端に対応する部分がキャブブリッジ43により連結されている。また、サイドフレーム41、41のクロスメンバ42両端近傍と、キャブブリッジ43の両端にはゴム製のキャブマウント44がそれぞれ設けられている。
これより、詳しくは、キャブ1はメインシル18、18の前端とフロアフロントメンバ24との交点部分、及び、メインシルの18、18の後端とフロアバックメンバ25との交点部分が各キャブマウント44により支持されている。即ち、キャブ1は枠部材11、11と枠部材21、枠部材30との交点部分、及び、枠部材11、11と枠部材21、枠部材32との交点部分においてシャシフレーム40に固定されている。
以下このように構成された本発明に係るキャブオーバトラックのキャブ構造の作用について説明する。
キャブ1に外部から力が加わった場合、例えば、正面衝突等でキャブ1の前方から力が加わった場合には、当該前方からの入力は主にルーフパネル2、ドア6、6、サイドパネル7、7、フロアパネル9と、ルーフサイドレール13、13、フロアサイドメンバ15、15、ルーフリーンフォース16、16、メインシル18、18、ドアビーム26、26及びサイドビーム27、27によって吸収、分散される。ここでルーフサイドレール13、13、フロアサイドメンバ15、15、ルーフリーンフォース16、16、メインシル18、18、ドアビーム26、26及びサイドビーム27、27は枠部材10、11(第一の骨格構造)、枠部材20、21、22(第二の骨格構造)を形成し、これらは組み合わされ一体の骨格構造をなしているので、これら枠部材10、11、20、21、22の全体で力を吸収、分散する。さらに、枠部材11、11は各キャブマウント44に支持されているので、キャブ1の受けた力は各キャブマウント44を介してシャシフレーム40に効率よく伝達され吸収、分散される。
キャブ1に外部から力が加わった場合、例えば、正面衝突等でキャブ1の前方から力が加わった場合には、当該前方からの入力は主にルーフパネル2、ドア6、6、サイドパネル7、7、フロアパネル9と、ルーフサイドレール13、13、フロアサイドメンバ15、15、ルーフリーンフォース16、16、メインシル18、18、ドアビーム26、26及びサイドビーム27、27によって吸収、分散される。ここでルーフサイドレール13、13、フロアサイドメンバ15、15、ルーフリーンフォース16、16、メインシル18、18、ドアビーム26、26及びサイドビーム27、27は枠部材10、11(第一の骨格構造)、枠部材20、21、22(第二の骨格構造)を形成し、これらは組み合わされ一体の骨格構造をなしているので、これら枠部材10、11、20、21、22の全体で力を吸収、分散する。さらに、枠部材11、11は各キャブマウント44に支持されているので、キャブ1の受けた力は各キャブマウント44を介してシャシフレーム40に効率よく伝達され吸収、分散される。
このような作用はキャブ1の前方から力が加わった場合だけでなく、キャブ1の側方から力が加わった場合、キャブ1の上下方向から力が加わった場合においても同様である。例えば、キャブ1の側方から力が加わった場合であれば、当該側方からの入力は主に枠部材20、21、22(第二の骨格構造)、枠部材30、31、32(第三の骨格構造)の組み合わせによって良好に吸収、分散され、キャブ1の上下方向から力が加わった場合であれば、当該上下方向からの入力は主に枠部材10、11(第一の骨格構造)、枠部材30、31、32(第三の骨格構造)の組み合わせによって良好に吸収、分散される。
このように、本発明に係るキャブオーバトラックのキャブ構造では、キャブ1に枠部材10、11(第一の骨格構造)、枠部材20、21、22(第二の骨格構造)、枠部材30、31、32(第三の骨格構造)を形成し、これらを組み合わせて一体の骨格構造をなすようにしているので、構造上無駄なく効率よく強度及び剛性が向上し、キャブ1に外力を受けた場合であっても当該外力を枠部材全体及びシャシフレーム40で効率よく吸収、分散可能である。
従って、キャブ1へ外力が加わったときのキャブ1の変形量を少なくすることができ、乗員の生存空間を十分に確保することができる。
以上で本発明に係るキャブオーバトラックのキャブ構造の実施形態についての説明を終えるが、実施形態は上記実施形態に限られるものではない。
例えば、上記実施形態では第一乃至第三の骨格構造を組み合わせたが、第一から第三のうち2つを組み合わせるだけでもよい。第一と第二の骨格構造を組み合わせた場合には主にキャブの前後方向の強度及び剛性が向上し、第二と第三の骨格構造を組み合わせた場合には主にキャブの幅方向の強度及び剛性が向上し、第一と第三の骨格構造を組み合わせた場合には主にキャブの上下方向の強度及び剛性が向上する。
以上で本発明に係るキャブオーバトラックのキャブ構造の実施形態についての説明を終えるが、実施形態は上記実施形態に限られるものではない。
例えば、上記実施形態では第一乃至第三の骨格構造を組み合わせたが、第一から第三のうち2つを組み合わせるだけでもよい。第一と第二の骨格構造を組み合わせた場合には主にキャブの前後方向の強度及び剛性が向上し、第二と第三の骨格構造を組み合わせた場合には主にキャブの幅方向の強度及び剛性が向上し、第一と第三の骨格構造を組み合わせた場合には主にキャブの上下方向の強度及び剛性が向上する。
また、上記実施形態では各枠部材はキャブ1の骨格部材として設けられているが、一部または全部の枠部材を基本の骨格部材に追加する補強部材として別途設けるようにしても構わない。
また、上記実施形態では枠部材の断面を略ハット形状としたがこれに限られるものではなく、他の断面形状でも構わない。
また、上記実施形態では枠部材の断面を略ハット形状としたがこれに限られるものではなく、他の断面形状でも構わない。
また、上記実施形態ではキャブマウント44をゴム製としたが、これに限られるものではなく、例えばエア式やコイルスプリング等のマウントを採用しても構わない。
さらに、上記実施形態ではキャブ1をシャシフレーム40に固定するタイプのトラックを例に説明したが、これに限られるものではなく、例えばキャブの前部に位置する枠部材とシャシフレームの前部との間にヒンジを介装し、キャブを前方にチルト可能なチルトタイプのトラックでも構わない。チルトタイプのトラックの場合は、キャブに加えられた力はキャブマウントとヒンジを介してシャシフレームに効率よく伝達される。
さらに、上記実施形態ではキャブ1をシャシフレーム40に固定するタイプのトラックを例に説明したが、これに限られるものではなく、例えばキャブの前部に位置する枠部材とシャシフレームの前部との間にヒンジを介装し、キャブを前方にチルト可能なチルトタイプのトラックでも構わない。チルトタイプのトラックの場合は、キャブに加えられた力はキャブマウントとヒンジを介してシャシフレームに効率よく伝達される。
1 キャブ
2 ルーフパネル
3 フロントパネル
6 ドア
7 サイドパネル
8 バックパネル
9 フロアパネル
10、11 枠部材(第一の骨格構造)
20、21、22 枠部材(第二の骨格構造)
30、31、32 枠部材(第三の骨格構造)
40 シャシフレーム
44 キャブマウント
2 ルーフパネル
3 フロントパネル
6 ドア
7 サイドパネル
8 バックパネル
9 フロアパネル
10、11 枠部材(第一の骨格構造)
20、21、22 枠部材(第二の骨格構造)
30、31、32 枠部材(第三の骨格構造)
40 シャシフレーム
44 キャブマウント
Claims (5)
- キャブオーバトラックのキャブにおいて、
前記キャブの両側面に前記キャブの前部、屋根部、後部、床部に沿い一体となる枠部材をそれぞれ有し、前記キャブの両側面よりも内側に、前記キャブの屋根部、後部、床部に沿い一体となる枠部材を有する第一の骨格構造と、
前記キャブの屋根面と、床面と、屋根面と床面の間とに、前記キャブの前部、両側部、後部に沿い一体となる枠部材をそれぞれ有する第二の骨格構造とを備え、
前記第一の骨格構造と前記第二の骨格構造を組み合わせて一体の骨格構造をなすことを特徴とするキャブオーバトラックのキャブ構造。 - キャブオーバトラックのキャブにおいて、
前記キャブの屋根面と、床面と、屋根面と床面の間とに、前記キャブの前部、両側部、後部に沿い一体となる枠部材をそれぞれ有する第二の骨格構造と、
前記キャブの前面と、後面と、前面と後面の間とに、前記キャブの屋根部、両側部、床部に沿い一体となる枠部材をそれぞれ有する第三の骨格構造とを備え、
前記第二の骨格構造と前記第三の骨格構造を組み合わせて一体の骨格構造をなすことを特徴とするキャブオーバトラックのキャブ構造。 - キャブオーバトラックのキャブにおいて、
前記キャブの両側面に前記キャブの前部、屋根部、後部、床部に沿い一体となる枠部材をそれぞれ有し、前記キャブの両側面よりも内側に、前記キャブの屋根部、後部、床部に沿い一体となる枠部材を有する第一の骨格構造と、
前記キャブの前面と、後面と、前面と後面の間とに、前記キャブの屋根部、両側部、床部に沿い一体となる枠部材をそれぞれ有する第三の骨格構造とを備え、
前記第一の骨格構造と前記第三の骨格構造を組み合わせて一体の骨格構造をなすことを特徴とするキャブオーバトラックのキャブ構造。 - キャブオーバトラックのキャブにおいて、
前記キャブの両側面に前記キャブの前部、屋根部、後部、床部に沿い一体となる枠部材をそれぞれ有し、前記キャブの両側面よりも内側に、前記キャブの屋根部、後部、床部に沿い一体となる枠部材を有する第一の骨格構造と、
前記キャブの屋根面と、床面と、屋根面と床面の間とに、前記キャブの前部、両側部、後部に沿い一体となる枠部材をそれぞれ有する第二の骨格構造と、
前記キャブの前面と、後面と、前面と後面の間とに、前記キャブの屋根部、両側部、床部に沿い一体となる枠部材をそれぞれ有する第三の骨格構造とを備え、
前記第一の骨格構造と前記第二の骨格構造と前記第三の骨格構造を組み合わせて一体の骨格構造をなすことを特徴とするキャブオーバトラックのキャブ構造。 - 前記キャブは前記車両のシャシフレームにキャブマウントを介して載置され、
前記キャブマウントは少なくとも前記第一から第三の骨格構造のいずれかの枠部材に当接し前記キャブを支持することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のキャブオーバトラックのキャブ構造。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004072691A JP2005255095A (ja) | 2004-03-15 | 2004-03-15 | キャブオーバトラックのキャブ構造 |
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