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JP2005253154A - 電源装置 - Google Patents

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JP2005253154A JP2004057867A JP2004057867A JP2005253154A JP 2005253154 A JP2005253154 A JP 2005253154A JP 2004057867 A JP2004057867 A JP 2004057867A JP 2004057867 A JP2004057867 A JP 2004057867A JP 2005253154 A JP2005253154 A JP 2005253154A
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Ryoji Oki
良二 沖
Natsuki Nozawa
奈津樹 野澤
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Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】 電力ラインにコンデンサが接続された構成の電源装置において、放電回路による定常的な電力損失の抑制と、起動時におけるコンデンサ充電速度の確保とを両立する。
【解決手段】 電源ライン11および12に接続されたコンデンサ30と並列に放電回路55が接続される。放電回路55は、コンデンサ30の電極間に直列に接続されたポジスタ60および抵抗素子70を有する。ポジスタ60は、周囲温度の上昇に依存してその抵抗値が指数的に増大する特性を有する正特性抵抗変化素子である。車両起動時にポジスタ60の抵抗が小さいときでも、抵抗素子70によって放電回路55の抵抗値が確保されるので、コンデンサ30をバッテリ電圧までプリチャージできる。定常動作時には、ジュール発熱に伴うポジスタ60の抵抗値の上昇により、放電回路55による定常的な電力損失を抑制できる。
【選択図】 図1

Description

この発明は電源装置に関し、より特定的には、電力ラインに接続されたコンデンサを備えた電源装置に関する。
従来から、電気自動車やハイブリッド自動車等の車両搭載用の電源装置において、バッテリから負荷であるモータへ電力を供給する電力ラインに接続された、入力電圧を安定化させたり、平滑目的あるいはノイズ低減目的でのコンデンサが設けられている。
このような電源装置では、安全面から、車両のイグニッションがオフされた負荷の停止後にコンデンサを放電させる機構が必要とされる。たとえば、コンデンサに蓄積された電荷によって、無トルク状態でモータを駆動する動作によって、コンデンサの放電が実現される。
このため、車両の起動時(イグニッションのオン時)には、起動シーケンスの一環として、放電されたコンデンサを速やかに充電(プリチャージ)する必要がある。すなわち、負荷への電力供給は、コンデンサのプリチャージ後に始めて可能となる。
このようなコンデンサを備えた電源装置として、当該コンデンサに並列に放電抵抗を接続することによって、コンデンサの確実な放電経路を確保するとともに、イグニッションオンの度に大きな突入電流が流れることを防止する車両用電源装置の構成が、たとえば特許文献1に開示されている。
特開2003−204608号公報 特開平9−28040号公報 実開平5−15688号公報 特許第3013597号公報
しかしながら、特許文献1に開示される電源装置では、放電抵抗による放電経路が常時形成されるため、定常的な電力損失が発生してしまう。このため、コンデンサに放電抵抗を並列接続する構成の電源装置においては、放電抵抗をどのように設計するかが問題となる。
この発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、この発明の目的は、電力ラインにコンデンサが接続された構成の電源装置において、放電回路による定常的な電力損失の抑制と、起動時におけるコンデンサ充電速度の確保とを両立することである。
この発明による電源装置は、電源と、電力ラインと、コンデンサと、突入電流制限抵抗と、スイッチと、放電回路とを備える。電力ラインは、電源からの電力により駆動される負荷と電源との間に設けられる。コンデンサは、電力ラインに接続される。スイッチは、電源および電力ラインの間に接続される。突入電流制限抵抗は、スイッチのターンオンから所定期間だけ電源と電力ラインとの間に接続される。放電回路は、コンデンサの充電電圧の放電経路を形成する。放電回路は、コンデンサと並列に接続される。放電回路は、コンデンサの電極と放電先ノードとの間に直列に接続される、第1および第2の抵抗素子を含み、第1の抵抗素子は、周囲温度に依存して抵抗値が上昇する正特性抵抗変化素子である。
好ましくは、第2の抵抗素子は、周囲温度に依存して抵抗値が下降する負特性抵抗変化素子である。
また好ましくは、第1および第2の抵抗素子は、第2の抵抗素子からの発熱が第1の抵抗素子へ印加されるように一体的に配置される。
あるいは好ましくは、電源装置は、電源の出力電圧を検出する第1の電圧検出器と、第1および第2の抵抗素子間の接続ノードの電圧を検出する第2の電圧検出器と、第1および第2の電圧検出器のそれぞれの検出電圧に基づいて、コンデンサの電圧を算出する制御部とをさらに備える。
さらに好ましくは、第2の電圧検出器は、演算増幅器を用いた非反転増幅回路で構成される。
好ましくは、電源装置は車両に搭載され、スイッチは、車両の起動に応答してターンオンされる。
この発明による電源装置では、突入電流制限抵抗を介したコンデンサの初期充電時に、正特性抵抗変化素子である第1の抵抗素子と直列に第2の抵抗素子が接続される。したがって、第1の抵抗素子の初期抵抗値に小さいときでも、コンデンサを速やかに電源の電圧まで充電できるとともに、定常時には、放電電流に伴うジュール熱によって第1の抵抗素子の抵抗値が増大することにより放電回路での電力損失を自己補償的に抑制できる。
また、第2の抵抗素子を負特性抵抗変化素子で構成することにより、低温時および高温時のいずれにも放電回路の抵抗値を確保できるので、コンデンサの速やかな初期充電および定常的な電力損失低減の両立をさらに確実に実行できる。
さらに、放電回路を構成する第1および第2の抵抗素子を、第2の抵抗素子からの発熱が第1の抵抗素子へ印加されるように一体的に配置することにより、正特性抵抗変化素子である第1の抵抗素子の抵抗値をより速やかに上昇させることができる。これにより、電力損失の低減をさらに図ることが可能となる。
あるいは、この発明による電源装置では、放電回路中の第1および第2の抵抗素子間の接続ノードでの中間電圧検出に基づいた演算によって、コンデンサの充電電圧を検出する。当該中間電圧はコンデンサ電圧より低いので、コンデンサ電圧を直接検出する構成と比較して、電圧検出器での電力損失低減および回路小型化を図ることができる。
また、この発明による電源を車両に搭載して、電源から電力ラインへの電力供給を切り替えるスイッチを車両の起動に応答してターンオンさせることにより、車両起動シーケンスの一環として必要なコンデンサのプリチャージ動作を短時間で完了するとともに、コンデンサプリチャージ後の定常動作における放電回路での電力損失を低減できる。
以下において、この発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。なお、以下における同一または相当部分には同一符号を付してその説明は原則として繰返さない。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態による電源装置の全体構成を示す回路図である。
図1を参照して、この発明の実施の形態による電源装置5は、バッテリ10と、リレースイッチSMR1〜SMR3と、電力ライン11,12と、突入電流制限抵抗20と、電源装置5の全体動作を制御するための制御装置(ECU:Electrical Control Unit)25と、コンデンサ30と、インバータ40と、「負荷」として設けられる三相交流モータ50と、放電回路55とを備える。代表的には、電源装置5は、ハイブリッド自動車や電機自動車等に搭載される車両用電源装置であり、バッテリ10は、ニッケル水素またはリチウムイオン等の二次電池や燃料電池で構成され、負荷である三相交流モータ50は、車輪駆動用のモータジェネレータに相当する。
「電源」に相当するバッテリ10の正極および負極間には、バッテリ電圧VBが出力される。電力ライン11および12は、バッテリ10および負荷である三相交流モータ50の間に設けられて、電力を伝達する。電力ライン11は電源ラインに相当し、電力ライン12はアースラインに相当する。
電力ライン11は、「スイッチ」に相当するリレースイッチSMR1およびSMR2を介して、バッテリ10の正極と接続される。リレースイッチSMR1およびSMR2は、バッテリ10の正極および電力ライン11の間に並列に設けられる。電力ライン12は、リレースイッチSMR3を介してバッテリ10の負極と接続される。リレースイッチSMR1〜SMR3のオンおよびオフは、制御装置25によって制御される。
突入電流制限抵抗20は、バッテリ10の正極と電力ライン11との間に、リレースイッチSMR1と直列に接続される。
放電回路55は、コンデンサ30の電極間に直列に接続された「正特性抵抗変化素子」であるポジスタ60と、抵抗素子70とを有する。コンデンサ30の電極の一方は、電力ライン11と電気的に接続される。図1の構成例では、放電回路55の一端側およびコンデンサ電極の他方が電力ライン12に共通に接続されており、放電回路55の「放電先ノード」は電力ライン12とされているが、放電回路55の「放電先ノード」を他のノードとしてもよい。
インバータ40は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)に代表される半導体スイッチング素子41〜46によって構成される三相インバータであり、コンデンサ30に充電された直流電圧を交流電圧に変換する。負荷である三相交流モータ50は、インバータ40から供給された三相交流電圧によって回転駆動される。制御装置25は、インバータ40および三相交流モータ50に配置された各種センサからの検出信号に基づいて、インバータ40および三相交流モータ50の動作を制御する。
車両停止時、すなわちイグニッションスイッチがオフされているときには、制御装置25によって、リレースイッチSMR1〜SMR3は非導通とされ、電力ライン11および12は、バッテリ10から切り離される。
車両起動時、すなわちイグニッションスイッチがオフからオンに切換えられたときは、車両起動シーケンスの一環として、コンデンサ30の初期充電期間(プリチャージ期間)に相当する所定期間、制御装置25によって、リレースイッチSMR1およびSMR3が導通され、リレースイッチSMR2は非導通状態に維持される。これにより、バッテリ10およびコンデンサ30の間には突入電流制限抵抗20が接続されて、コンデンサ30の初期充電時における過大な突入電流の発生が防止される。
その後、上記一定期間が経過すると定常動作に移行して、コンデンサ30に充電された直流電圧がインバータ40によって三相交流電圧に変換されて、負荷である三相交流モータ50へ電力が供給される。定常動作時には、制御装置25は、リレースイッチSMR1を非導通させる一方で、リレースイッチSMR2を導通させる。すなわち、定常動作時におけるバッテリ10からの電力供給経路は、突入電流制限抵抗20を介さずに行なわれる。
次に、放電回路55の動作について説明する。
放電回路55によるコンデンサ30の充電電圧の放電経路は常時形成されるので、ポジスタ60および抵抗素子70の抵抗値の和、すなわち放電抵抗に応じた放電電流が定常的に発生する。この放電電流による電力損失が定常的に発生する。
図2を参照して、ポジスタ60の温度−抵抗特性は、特性線61で示される。すなわち、ポジスタ60は、周囲温度の上昇に依存してその抵抗値が指数的に増大する特性を有する正特性抵抗変化素子である。
ポジスタ60の抵抗値は、放電電流の増加によって電力損失が大きくなると、これに伴うジュール発熱の増大によって上昇する。この放電抵抗の上昇によって放電電流が抑えられるので、ポジスタ60を放電回路55に用いることにより、放電回路55での定常電力損失を自己補償的に抑制することができる。
一方、車両起動時におけるコンデンサ30のプリチャージは、その完了までは通常運転が実行できないことを鑑みれば、速やかに実行する必要がある。たとえば、ハイブリッド自動車に搭載された電源装置では、コンデンサプリチャージ時間は、0.5秒程度であることが要求される。
図3は、コンデンサプリチャージ時におけるコンデンサ電圧vcおよび放電回路55を流れる電流ipを説明する波形図である。
図3(a)には比較例として、放電回路55をポジスタ60のみで構成する場合の電圧・電流波形が示される。
車両起動時において、ポジスタ60が十分に冷えている際には、ポジスタ60の抵抗値は比較的小さい。このため、図3(a)に示されるように、バッテリ電圧VBに対する突入電流制限抵抗20での電圧降下の割合が大きくなり、所定のプリチャージ期間Tの経過時におけるコンデンサ電圧vcが、バッテリ電圧VBよりもΔvc低くなってしまう。このΔvcは、放電抵抗および突入電流制限抵抗の抵抗値に応じた電圧となる。
これに対して、図1に示した放電回路55では、ポジスタ60と直列にさらに抵抗素子70が接続される。抵抗素子70は、特殊な温度依存性を有さない通常の抵抗素子であるので、ポジスタ60の抵抗値が小さい場合にも、抵抗素子70によって放電抵抗を確保することができる。
これにより、図3(b)に示すように、プリチャージ期間Tの経過時におけるコンデンサ電圧vcとバッテリ電圧VBとの電圧差Δvc ≒0とすることができる。
定常動作時においては、放電電流によるジュール熱によってポジスタ60の温度が上昇するため、ポジスタ60の抵抗値が上昇する。したがって、定常動作時における放電抵抗は、ポジスタ60による抵抗値が支配的なものとなり、定常的な電力損失が抑制される。
抵抗素子70の抵抗値は、要求されるプリチャージ時間に基づいて、コンデンサ30、突入電流制限抵抗20および放電回路55によって構成されるコンデンサ充電経路の時定数(RC積)が適切な値となるように、ポジスタ60の初期抵抗値を考慮して設計すればよい。
なお、車両停止時には、ポジスタ60の温度は上昇しており、その抵抗値は高くなっているのが一般的である。したがって、放電回路55の時定数を大きくとることができるので、特許文献1の車両用電源装置と同様に、イグニッションスイッチを短期間にオン・オフする場合に、過大な突入電流が都度発生するのを防止することができる。
あるいは、車両停止時におけるコンデンサ放電を速やかに行なう必要がある場合には、制御装置25によって、コンデンサ30の充電電圧を用いて三相交流モータ50を無トルク状態で駆動するようにインバータ40を制御することもできる。すなわち、このような負荷の無トルク運転と、放電回路55による放電との組合せによって、コンデンサ30の放電をより確実に行なうことができる。
以上説明したように、実施の形態1による電源装置では、ポジスタ60およびポジスタ60と直列接続された抵抗素子70によって放電回路55を形成することにより、車両起動時にポジスタ60の抵抗が小さいときでも、コンデンサ30を速やかにプリチャージできるとともに、コンデンサプリチャージ後の定常動作においては、放電回路55による定常的な電力損失を自己補償的に抑制することができる。
[実施の形態2]
図4は、この発明の実施の形態2に従う放電回路56の構成を説明する回路図である。
図4に示された放電回路56は、図1に示した電源装置5において、放電回路55と置換して用いることができる。
図4を参照して、放電回路56は、コンデンサ30の両電極間、すなわち電力ライン11および12の間に直列に接続された、ポジスタ60およびサーミスタ75を有する。
サーミスタ75は、図2における特性線71で示されるように、ポジスタ60と逆極性の温度−抵抗特性を有し、温度上昇に伴って抵抗値が指数的に小さくなる特性を有する。すなわち、実施の形態2による放電回路56では、「第2の抵抗素子」として、図1における通常の抵抗素子70に代えて、「負特性抵抗変化素子」であるサーミスタ75が用いられる。
したがって、この発明の実施の形態2による放電回路56では、車両起動時にポジスタ60の抵抗値が小さいときにも、サーミスタ75の抵抗値が大きいため、コンデンサプリチャージ時におけるコンデンサ電圧vcを確保できる。さらに、コンデンサプリチャージ後の定常動作時では、放電電流によるジュール熱による温度上昇に伴って、サーミスタ75の抵抗値は低下するもののポジスタ60の抵抗値が上昇する。
したがって、低温時および高温時のいずれにも放電回路56の放電抵抗を確保できるので、コンデンサ30の速やかなプリチャージおよび定常的な電力損失低減の両立をさらに確実に実行できる。
なお、一般的な電源装置では、半導体スイッチング素子の冷却水温度測定用等の温度計測用途のためにサーミスタ(図示せず)が配置される。したがって、新たにサーミスタを設けることなく、上記のような他の用途のサーミスタを放電回路用のサーミスタ75として兼用することも可能である。
[実施の形態3]
図5は、この発明の実施の形態3による放電回路57の構成を示す回路図である。
図5に示された放電回路57は、図1に示した電源装置5において、放電回路55と置換して用いることができる。
図5を参照して、放電回路57は、既に説明した放電回路55,56と同様に、コンデンサ30の両電極間、すなわち電力ライン11および12の間に直列に接続された、ポジスタ60ならびに通常の抵抗素子70またはサーミスタ75を有する。
実施の形態3による放電回路57では、実施の形態1および2と比較して、「第1の抵抗素子」であるポジスタ60と、「第2の抵抗素子」である抵抗素子70またはサーミスタ75とが、抵抗素子70またはサーミスタ75からのジュール熱がポジスタ60に印加されるように一体的に配置される点が異なる。たとえば、ポジスタ60と抵抗素子70またはサーミスタ75とは、同一パッケージ77内にモールドされる。
したがって、この発明の実施の形態3による放電回路57では、実施の形態1および2による放電抵抗が奏する効果に加えて、ポジスタ60の抵抗値をより速やかに上昇させることができるので、電力損失の低減をさらに図ることが可能となる。
また、同様の効果を得るために、ポジスタ60について、図1に示した半導体スイッチング素子41〜46の冷却用のヒートシンク等の発熱体に接触配置して、当該発熱体からの熱がポジスタ60に印加される構造としてもよい。
[実施の形態4]
実施の形態4では、実施の形態1〜3による放電回路を利用して、コンデンサ30の充電電圧(コンデンサ電圧)vcを効率的に検出する手法について説明する。
図6は、比較例として示される、一般的なコンデンサ電圧測定器の構成を示す回路図である。
図6を参照して、電圧検出器80は、演算増幅器81,82と、抵抗素子84〜88とを含む。抵抗素子84は、電力ライン11および演算増幅器81の反転入力端子との間に接続され、抵抗値R1の入力抵抗として作用する。同様に、抵抗素子86は、電力ライン12および演算増幅器81の反転入力端子との間に接続され、抵抗値R2の入力抵抗として作用する。
このように、電圧検出器80は、非反転増幅回路によって構成され、図7に示されるように、演算増幅器82の出力端子に生成される電圧検出器80の検出電圧voは、コンデンサ電圧vcに比例した電圧となる。なお、コンデンサ電圧vcおよび検出電圧voの間の比、すなわち図7に示した特性線の傾き(増幅比)は、抵抗素子84〜88の抵抗値によって設計可能である。
図8は、この発明の実施の形態4に従うコンデンサ電圧検出機構を説明する図である。
図8を参照して、実施の形態4に従う構成では、バッテリ10のバッテリ電圧VBを検出する電圧検出器14および、図6と同様の電圧検出器80のそれぞれの検出電圧に基づき、制御装置(ECU)25によってコンデンサ電圧vcが演算される。
電圧検出器14による検出電圧VB♯は、制御装置(ECU)25へ入力される。なお、当該電圧検出器14はバッテリ状態をモニタするために一般的に設置されるので、コンデンサ電圧の検出機構のために特別に設ける必要はない。
電圧検出器80は、実施の形態1〜3にそれぞれ従う放電回路55〜57における、「第1の抵抗素子」に相当するポジスタ60と、「第2の抵抗素子」に相当する抵抗素子70またはサーミスタ75との間の接続ノード65の電圧を検出する。
電圧検出器80は、図6に示したのと同様の構成であり、入力抵抗84は、接続ノード65と、演算増幅器81との非反転入力端子との間に接続され、入力抵抗86は、電力ライン12と演算増幅器82の反転入力端子との間に接続される。なお図8における符号80♯で示したブロックは、図6に示した電圧検出器80から入力抵抗84および86を除外した回路部分に相当する。
したがって、電圧検出器80は、接続ノード65の電圧vpに応じた検出電圧voを出力する。電圧検出器80の検出電圧voについても、制御装置(ECU)25へ入力される。
図9を参照して、コンデンサ充電前(vc≒0)における接続ノード65の電圧vpの初期値は、ポジスタ60および突入電流制限抵抗20の抵抗値の和を抵抗素子70またはサーミスタ75の抵抗値よりも十分小さく設計することにより、ほぼバッテリ電圧VBに等しくなる。
この状態から、コンデンサ30の充電が開始されてコンデンサ電圧vcが上昇するにつれて、接続ノード65の電圧vpは反対に下降する。このように、コンデンサ電圧vcおよび電圧vpの和は、ほぼバッテリ電圧VBに応じた一定値となる。また、電圧vpは、定常的にはコンデンサ電圧vcよりも低い。
この性質を利用して、実施の形態4に従う構成では、制御装置(ECU)25において、電圧検出器14からの検出電圧VB♯および電圧検出器80からの検出電圧voに基づく、vc=VB−voの演算によりコンデンサ電圧vcを算出する。
このような構成とすることにより、電圧検出器80について、入力抵抗84および86の抵抗値を小さくすることができる。すなわち、コンデンサ電圧vcを直接測定する構成における入力抵抗84および86の入力抵抗値R1およびR2に対して、実施の形態4に従う構成における入力抵抗84および86の入力抵抗値をR1♯,R2♯とすれば、R1♯<R1およびR2♯<R2となる。
これにより、電圧検出器80について、入力抵抗で生じる定常的な電力損失を抑制するとともに、測定電圧の低下によって回路の小型化を図ることが可能となる。
なお、以上の実施の形態では、コンデンサ30の充電電圧によって駆動される負荷を三相交流モータとして説明した。しかしながら、この発明の適用はこのような場合に限定されるものではなく、電源から負荷へ電力を供給する電力ラインに高周波成分を除去するためにコンデンサが接続された構成の電源装置において、この発明を共通に適用することができる。
また、この実施の形態では、電源装置が車両に搭載されて、車両の起動に伴いコンデンサがプリチャージされる構成を例示して説明した。しかしながら、車両以外に搭載された場合でも、負荷の起動時にコンデンサをプリチャージする構成であれば、本発明を同様に適用可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態による電源装置の全体構成を示す回路図である。 この発明の実施の形態による電源装置に用いられるポジスタおよびサーミスタの温度−抵抗特性を示す概念図である。 コンデンサプリチャージ時におけるコンデンサ電圧および放電回路を流れる電流を説明する波形図である。 この発明の実施の形態2に従う放電回路の構成を説明する回路図である。 この発明の実施の形態3に従う放電回路の構成を説明する回路図である。 比較例として示される、一般的なコンデンサ電圧器の構成を示す回路図である。 図6に示されたコンデンサ電圧検出器の出力特性を示す図である。 この発明の実施の形態4に従うコンデンサ電圧検出機構を説明する図である。 実施の形態4に従うコンデンサ電圧機構におけるコンデンサ電圧の算出を説明する概念図である。
符号の説明
10 バッテリ、11,12 電力ライン、14 電圧検出器(バッテリ電圧)、20 突入電流制限抵抗、25 制御装置(ECU)、30 コンデンサ、40 インバータ、41〜46 半導体スイッチング素子、50 三相交流モータ、55〜57 放電回路、60 ポジスタ、65 接続ノード、70 抵抗素子、75 サーミスタ、77 パッケージ、80 電圧検出器、SMR1〜SMR3 リレースイッチ、VB バッテリ電圧、VB♯ 検出電圧(バッテリ電圧)、vc コンデンサ電圧、vo 検出電圧、vp 電圧(放電回路内の接続ノード)。

Claims (6)

  1. 電源と、
    前記電源からの電力により駆動される負荷と前記電源との間に設けられた電力ラインと、
    前記電力ラインに接続されるコンデンサと、
    前記電源および前記電力ラインの間に接続されるスイッチと、
    前記スイッチのターンオンから所定期間だけ前記電源から前記コンデンサへの充電経路に接続される突入電流制限抵抗と、
    前記コンデンサと並列に接続されて、前記コンデンサの充電電圧の放電経路を形成する放電回路とを備え、
    前記放電回路は、前記コンデンサの電極と放電先ノードとの間に直列に接続される、第1および第2の抵抗素子を含み、
    前記第1の抵抗素子は、周囲温度に依存して抵抗値が上昇する正特性抵抗変化素子である、電源装置。
  2. 前記第2の抵抗素子は、周囲温度に依存して抵抗値が下降する負特性抵抗変化素子である、請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記第1および第2の抵抗素子は、前記第2の抵抗素子からの発熱が前記第1の抵抗素子へ印加されるように一体的に配置される、請求項1に記載の電源装置。
  4. 前記電源の出力電圧を検出する第1の電圧検出器と、
    前記第1および第2の抵抗素子間の接続ノードの電圧を検出する第2の電圧検出器と、
    前記第1および第2の電圧検出器のそれぞれの検出電圧に基づいて、前記コンデンサの電圧を算出する制御部とをさらに備える、請求項1に記載の電源装置。
  5. 前記第2の電圧検出器は、演算増幅器を用いた非反転増幅回路で構成される、請求項4に記載の電源装置。
  6. 前記電源装置は車両に搭載され、
    前記スイッチは、前記車両の起動に応答してターンオンされる、請求項1から5のいずれか1項に記載の電源装置。
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