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JP2005248325A - マグネシウム複合材料の製造方法 - Google Patents

マグネシウム複合材料の製造方法 Download PDF

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JP2005248325A JP2005028817A JP2005028817A JP2005248325A JP 2005248325 A JP2005248325 A JP 2005248325A JP 2005028817 A JP2005028817 A JP 2005028817A JP 2005028817 A JP2005028817 A JP 2005028817A JP 2005248325 A JP2005248325 A JP 2005248325A
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Katsuji Motoe
克次 本江
Masaharu Sugiyama
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Abstract

【課題】 効率良く原料の微細化や均一分散化された圧縮成形体からなるマグネシウム複合材料を得る。
【解決手段】 図3(A)に示すように、成形穴11にマグネシウム合金チップとシリカ粉末を混ぜた原料Mを収容した状態で、成形ピン21を押し込む。原料Mは成形ピン22〜24で塞がれた成形穴12〜14に向かわずに押し固められる。次に、図3(B),(C)に示すように、成形ピン22を後退可能な状態にして、成形ピン21をさらに押し込むことにより、原料Mは剪断力によって押し崩されて交差部19から成形穴12へと流動する。同様にして順番に成形穴12,13,14で原料Mの押し固め,剪断力による押し崩しを行なう。
【選択図】 図3

Description

本発明は、マグネシウムまたはマグネシウム合金のチップまたは粒状体と、粉末状の添加材とを含む混合原料を加工して、混合材料が微細化され添加材が均一に分散化された圧縮成形体を得るマグネシウム複合材料の製造方法に関する。
近年、最軽量合金であるマグネシウム合金の利用が注目されている。このマグネシウム合金は低硬度,低剛性,摩耗性,腐食性等の短所を有するが、その短所を補うために、硬質のマグネシウムシリサイド(MgSi)の粒子を分散させたマグネシウム複合材料が開発されている。
上記マグネシウムシリサイドの粒子を分散させたマグネシウム複合材料の公知の一般的な製造方法では、マグネシウム合金を溶融または半溶融させる工程を経るため、マグネシウム合金の結晶粒が粗大化し、強度向上に限界があった。
そこで、非特許文献1,特許文献1に開示されているようなマグネシウム合金の製造方法が開発された。この方法では、図11に示すプレス機が用いられる。このプレス機は、下型にダイ1(臼)を備え、上型に2種類の成形ピン7、9を備えている。ダイ1は有底円筒状をなしており、上部が開放された収容空間5を有している。上型には、成形ピン7、9を交互にダイ1の真上に位置させる切り換え機構が設けられている。一方の成形ピン7は平坦な下面を有し、その径はダイ1の収容空間5の内径とほぼ等しい。他方の成形ピン9は細長い棒形状をなしており、その径は収容空間5の内径より小さい。
図11(a)に示すように、上記収容空間5に、数mm程度のマグネシウム合金のチップに、粒径数ミクロン〜数十ミクロンのシリコンまたはシリカの粉末を数%(混合材料に対する重量%)混合させた原料Mを充填する。
次に、図11(a),(b)に示すように、成形ピン7をダイ1の真上に位置させてから下降させて、原料Mを扁平な円柱形状に押し固める。
次に、成形ピン7を上昇させてから他の成形ピン9をダイ1の真上に位置させるように切り換えた後、図11(c),(d)に示すように、成形ピン9を下降させて原料Mの中央に圧入する。これにより原料Mは上記成形ピン9により後方押出しされて成形ピン9の周囲に盛り上がり、中央に深い穴が生じる。
次に、図11(e)に示すように成形ピン9を上昇させた後、図11(f),(b)に示すように、成形ピン7をダイ1の真上に位置させてから下降させて、原料Mを再び圧縮する。この成形ピン7の下降により、原料Mは周囲の盛り上がった部位が中央の深い穴に埋められるようにして押し固められ、再び扁平な円柱形状になる。
上記のように成形ピン7,9による変形(押し固め,後方押し出し)を繰り返すことにより、原料Mにおけるマグネシウム合金チップが微細化され、シリコン粉末がさらに微細化されるとともにマグネシウム合金中に均一に分散される。そして、最後に原料Mを押し固めて圧縮成形体を得る。このような工法を、本明細書ではバルクメカニカルアロイング(BMA)と称す。
上記のようにして所望レベルまで結晶粒の微細化,均一分散化が進んだ状態で、圧縮成形体を取り出し、これを不活性ガス雰囲気中または真空中において固相温度領域で加熱し、押出成形する。これにより、シリコンとマグネシウムとが反応して、マグネシウムシリサイド(MgSi)が析出する。この加熱は、マグネシウム結晶粒の結合を確実に行える温度350℃以上で、マグネシウムの融点より低くマグネシウム結晶粒の粗大化を抑制できる程度に低い温度520℃以下で行われる。また、押出成形により組織が緻密化される。
上記BMA工法において、マグネシウム合金チップの表面に形成された酸化膜MgOは機械的に破壊・分断されて、活性なマグネシウムの新生面が形成されるので、Siと母材の反応性を高めることもできる。なお、シリカ(SiO)を用いる場合には、圧縮成形体を加熱することにより、MgOも析出される。
上記のようにして、マグネシウムシリサイドを分散させたマグネシウム複合材料が得られる。この複合材料は、マグネシウムを母材とするため軽量であり、しかも微細かつ均一分散されたMgSiにより、機械的強度,耐食性,耐摩耗性等を著しく向上させることができる。
雑誌アルトピア2002年12月号(12頁) WO2003/027342号公報
しかし、上記方法では、圧入される成形ピン9の体積分しか原料が流動せず、撹拌流動効率が悪く、ひいては微細化,均一分散化の効率が悪かった。
また、ダイ1の収容空間5において底部近傍、特に底部と円筒形状の周壁が交差する隅部は、上記成形ピン7,9による変形工程の繰り返しの際にも原料Mの移動が殆ど生じず、移動と圧縮によって生じる微細化,均一分散化も進まない領域となってしまうので、所定回数だけ工程の繰り返しがなされる度に、押し固められた原料をひっくり返す必要がある。
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、マグネシウム複合材料の製造方法において、マグネシウムまたはマグネシウム合金のチップまたは粒状体と、粉末状の添加材とを含む混合原料を、互いに交差して連なる複数の直線状の成形穴を有する型内に収容した状態で、上記成形穴内に挿入された押圧部材の前進,後退に伴い、上記混合原料を1の成形穴で押し固め、更にこの押し固めた混合原料を押し崩しながら他の成形穴へと送り込み、この押し固め,押し崩しを繰り返すことにより、混合原料が微細化されるとともに添加材が均一に分散化された圧縮成形体を得ることを要旨とする。
より具体的には、
互いに交差して連なる複数の直線状の成形穴を有する型と、これら成形穴にそれぞれ挿入された複数の押圧部材とを用意し、
マグネシウムまたはマグネシウム合金のチップまたは粒状体と、粉末状の添加材とを含む混合原料を、上記複数の成形穴の1つに収容し、他の全ての成形穴への混合原料の流れ込みを禁じた状態で、当該1つの成形穴に挿入された1つの押圧部材を奥に向かって押し込むことにより、当該1つの成形穴内において上記混合原料を押し固める前段工程を実行し、
次に、他の1つの成形穴に挿入された他の1つの押圧部材を後退可能にするか予め後退させた状態で、当該1つの押圧部材をさらに奥に押し込むことにより、上記混合原料を押し崩しながら当該1つの成形穴から当該他の1つの成形穴へと送り込む後段工程を実行し、
上記前段工程と後段工程を繰り返し、最後にいずれかの成形穴において前段工程を実行することにより、混合原料が微細化されるとともに添加材が均一に分散化された圧縮成形体を得る。
上記方法によれば、混合原料を押し固め,押し崩す加工を繰り返すことにより、混合原料を微細化できるとともに、添加材を均一に分散化することができる。しかも、押し固められた混合原料が成形穴の交差部を通過する過程で、ほぼ全断面領域で大きな剪断力,摩擦力を受けるため、上記微細化および均一分散化を効率良く行うことができ、その結果、混合原料の押し固め,押し崩しの回数が少なくても所望の微細化や均一分散化を得ることができる。
本発明の第1の態様では、
互いに交差して連なる複数の直線状の成形穴を有する型と、これら成形穴にそれぞれ挿入された複数の押圧部材とを用意し、
マグネシウムまたはマグネシウム合金のチップまたは粒状体と、粉末状の添加材とを含む混合原料を、上記複数の成形穴の1つに収容し、他の全ての成形穴への混合原料の流れ込みを禁じた状態で、当該1つの成形穴に挿入された1つの押圧部材を奥に向かって押し込むことにより、当該1つの成形穴内において上記混合原料を押し固める前段工程を実行し、
次に、他の1つの成形穴に挿入された他の1つの押圧部材を後退可能にするか予め後退させた状態で、当該1つの押圧部材をさらに奥に押し込むことにより、上記混合原料を押し崩しながら当該1つの成形穴から当該他の成形穴へと送り込む後段工程を実行し、
次に、当該他の成形穴に挿入された押圧部材の押し込みにより、当該他の成形穴に送り込まれた原料の押し固めを伴う上記前段工程と、上記混合材料の押し崩しを伴う上記後段工程とを実行し、
上記複数の押圧部材について所定の順序で、上記前段工程と後段工程を繰り返し、最後にいずれかの成形穴において前段工程を実行することにより、混合原料が微細化されるとともに添加材が均一に分散化された圧縮成形体を得る。
上記第1の態様の方法によれば、押し崩された混合原料が流入した成形穴で再び混合原料の押し固め,押し崩しを行なうので、生産効率をより一層高めることができる。
本発明の第2の態様では、
互いに交差して連なる複数の直線状の成形穴を有する型と、これら成形穴にそれぞれ挿入された複数の押圧部材とを用意し、
マグネシウムまたはマグネシウム合金のチップまたは粒状体と、粉末状の添加材とを含む混合原料を、選択された1つの成形穴に収容し、他の全ての成形穴への原料の流れ込みを禁じた状態で、上記の選択された成形穴に挿入された1つの押圧部材を奥に向かって押し込むことにより、上記の選択された成形穴内において上記混合原料を押し固める前段工程を実行し、
次に、他の1つの成形穴に挿入された他の1つの成形ピンを後退可能にするか予め後退させた状態で、上記の選択された成形ピンをさらに奥に押し込むことにより、上記混合原料を押し崩しながら上記の選択された成形穴から当該他の成形穴へと送り込む後段工程を実行し、
次に、当該他の成形穴の混合原料を、当該他の成形穴に挿入された押圧部材で押し込むことにより上記の選択された成形穴に戻す戻し工程を実行し、
上記工程を繰り返し、最後に上記の選択された成形穴において前段工程を実行することにより、混合原料が微細化されるとともに添加材が均一に分散化された圧縮成形体を得る。
上記第2の態様によれば、第1の態様より効率は落ちるが、その代わりに、選択された1つの成形ピンだけを大きな荷重で加圧すればよいので、装置の構成を簡略化することができる。
好ましくは、上記成形穴が互いにほぼ90°の角度で交差している。これによれば、混合原料の押し崩し時において、より大きな剪断力,摩擦力を混合原料に与えることができるにも拘わらず、混合原料を1つの成形穴から交差部を経て他の成形穴へ、比較的円滑に流動させることができる。
上記第1,第2の態様において、成形穴の交差角度がほぼ90°の角度をなす場合、型は複数の成形穴として2つから6つの成形穴を備えることができる。
上記第1の態様において、2つの成形穴を備える場合には、きわめて簡単な構成により、混合原料の微細化や均一分散化を図ることができる。具体的には次の通りである。
互いにほぼ90°で交差して連なる直線状の第1,第2成形穴を有する型と、これら第1,第2成形穴にそれぞれ挿入された第1,第2の押圧部材とを用意し、
マグネシウムまたはマグネシウム合金のチップまたは粒状体と、粉末状の添加材とを含む混合原料を、上記第1成形穴に収容し、上記第2押圧部材を上記第2成形穴の奥端で固定することにより第2成形穴を塞ぎ、この状態で第1押圧部材を第1成形穴の奥に向かって押し込むことにより、第1成形穴に収容された混合原料を押し固める前段工程を実行し、
次に、上記第2押圧部材の後退を可能にするか予め後退させた状態で、上記第1押圧部材をさらに奥に押し込むことにより、上記混合原料を押し崩しながら第1成形穴から第2成形穴へと送り込む後段工程を実行し、
次に、上記第1押圧部材を上記第1成形穴の奥端で固定することにより第1成形穴を塞ぎ、この状態で第2押圧部材を第2成形穴の奥に向かって押し込むことにより、第2成形穴に収容された混合原料を押し固める前段工程を実行し、
次に、上記第1押圧部材の後退を可能にするか予め後退させた状態で、上記第2押圧部材をさらに奥に押し込むことにより、上記混合原料を押し崩しながら第2成形穴から第1成形穴へと送り込む後段工程を実行し、
上記前段工程と後段工程を、第1,第2押圧部材について交互に繰り返し実行し、最後にいずれかの成形穴において前段工程を実行することにより、混合原料が微細化されるとともに添加材が均一に分散化された混合原料の圧縮成形体を得る。
上記第1の態様において、成形穴が4つの場合には次のようになる。
同一平面上において90°間隔で放射状に交差して連なり周方向に順に配列された第1,第2,第3,第4の成形穴を有する型と、これら成形穴にそれぞれ挿入された第1,第2,第3,第4の押圧部材とを用意し、
マグネシウムまたはマグネシウム合金のチップまたは粒状体と、粉末状の添加材とを含む混合原料を、上記第1成形穴に収容し、第2,第3,第4押圧部材を第2,第3,第4成形穴の奥端で固定して第2,第3,第4成形穴を塞いだ状態で、第1押圧部材を第1成形穴の奥に向かって押し込むことにより、第1成形穴に収容された混合原料を押し固める前段工程を実行し、
次に、第3,第4押圧部材を第3,第4成形穴の奥端で固定し、第2押圧部材を後退可能にするか予め後退させた状態で、第1押圧部材をさらに押し込むことにより、上記混合材料を押し崩しながら第1成形穴から第2成形穴へと送り込む後段工程を実行し、
次に、第1,第3,第4押圧部材を第1,第3,第4成形穴の奥端で固定して第1,第3,第4成形穴を塞いだ状態で、第2押圧部材を第2成形穴の奥に向かって押し込むことにより、第2成形穴に収容された混合原料を押し固める前段工程を実行し、
次に、第1,第4押圧部材を第1,第4成形穴の奥端で固定し、第3押圧部材を後退可能にするか予め後退させた状態で、第2押圧部材をさらに押し込むことにより、上記混合原料を押し崩しながら第2成形穴から第3成形穴へと送り込む後段工程を実行し、
次に、第1,第2,第4押圧部材を第1,第2,第4成形穴の奥端で固定して第1,第2,第4成形穴を塞いだ状態で、第3押圧部材を第3成形穴の奥に向かって押し込むことにより、第3成形穴に収容された混合原料を押し固める前段工程を実行し、
次に、第1,第2押圧部材を第1,第2成形穴の奥端で固定し、第4押圧部材を後退可能にするか予め後退させた状態で、第3押圧部材をさらに押し込むことにより、上記混合原料を押し崩しながら第3成形穴から第4成形穴へと送り込む後段工程を実行し、
次に、第1,第2,第3押圧部材を第1,第2,第3成形穴の奥端で固定して第1,第2,第3成形穴を塞いだ状態で、第4押圧部材を第4成形穴の奥に向かって押し込むことにより、第4成形穴に収容された混合原料を押し固める前段工程を実行し、
次に、第2,第3押圧部材を第2,第3成形穴の奥端で固定し、第1押圧部材を後退可能にするか予め後退させた状態で、第4押圧部材をさらに押し込むことにより、上記混合原料を押し崩しながら第4成形穴から第1成形穴へと送り込む後段工程を実行し、
上記順序で押圧部材毎の前段工程と後段工程を繰り返し、最後にいずれかの成形穴において前段工程を実行することにより、混合原料が微細化されるとともに添加材が均一に分散化された圧縮成形体を得る。
この方法によれば、混合原料を途中で取出すことなく、原料の全領域にわたって、均一な原料の微細化,分散化を行なうことができる。
上記のようにして得られた圧縮成形体を加熱して押出成形することにより、組織を緻密化することができる。
好ましくは、上記混合材料がマグネシウム合金のチップまたは粒状体とシリカまたはシリコンの粉末を含み、上記加熱押出成形により、マグネシウムシリサイドを固相合成する。これにより、高強度,低摩耗性,耐腐食性のマグネシウム配合材料を得ることができる。
本発明において、前段工程,後段工程を含むサイクル間に補助的な工程を介在させてもよい。
本発明によれば、マグネシウム複合材料を製造する際に、微細化と添加材の均一分散化の効率を飛躍的に向上させることができる。
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図3を参照しながら説明する。図1に示すように、本実施形態で用いられる装置は、直方体形状の型10を備えている。この型10には、直線状の4つ成形穴11〜14(第1〜第4の成形穴)が形成されている。これら成形穴11〜14は同一断面形状をなし好ましくは同一径の断面円形をなしており、型10の中心において放射状をなして交わっている。これら成形穴11〜14の交差部を符号19で示す。これら成形穴11〜14は、この順序で周方向に90°の角度間隔をなして同一平面上(垂直面上または水平面上)に配置されている。
上記成形穴11〜14には、それぞれ成形穴11〜14とほぼ等しい断面形状の成形ピン21〜24(第1〜第4の押圧部材)がスライド可能に挿入されており、前進,後退するようになっている。これら成形ピン21〜24の前進,後退は、図2の油圧駆動装置30(駆動装置)により行なわれるようになっている。
上記油圧駆動装置30は、共通のタンク31およびポンプ32を備えるとともに、各成形ピン21〜24毎に、油圧シリンダ33,ソレノイド弁34〜36,背圧調整弁37,圧力センサ38,逆止弁39を備えている。なお、構成要素33〜39については、成形ピン21に対応するものだけを図示する。
各油圧シリンダ33は、筒形状のシリンダ本体33aと、シリンダ本体33a内を摺動するピストン33bと、ピストン33bに固定されてシリンダ本体33aから突出するロッド33cとを有している。
上記油圧シリンダ33のロッド33cの先端は、対応する成形ピン21〜24の後端に連結されている。
上記油圧シリンダ33において、ピストン33bの後側に位置する室33xは、ソレノイド弁34を介して共通のポンプ32に連なっている。このソレノイド弁34は、2ポート位置切換弁からなり、オフ位置では、内蔵する逆止弁34aがポンプ32から室33xへの加圧油の流通を阻止し、オン位置では加圧油の流通を許容するようになっている。このソレノイド弁34とポンプ32は、加圧油供給手段の主たる構成要素となっている。
上記ソレノイド弁34とポンプ32との間には逆止弁39が介在されており、この逆止弁39により、ポンプ32から室33xへの流れを許容し、逆方向の流れを阻止するようになっている。
上記室33xは、ソレノイド弁35を介して共通のタンク31に連なっている。このソレノイド弁35は、2ポート位置切換弁からなり、オフ位置では、内蔵する逆止弁35aが室33xからタンク31への油の流通を阻止し、オン位置では油の流通を許容するようになっている。
上記ソレノイド弁35とタンク31との間には背圧調整弁37が介在されている。この背圧調整弁37は、成形ピン21〜24の後退時の背圧(室33xの内圧)を調節するものである。これらソレノイド弁35と背圧調整弁37は逃がし手段の主たる構成要素となっている。
また、上記室33xの圧力は圧力センサ38により監視されるようになっており、この圧力センサ38の検出圧力によりポンプ32の駆動を制御するようになっている。。
上記油圧シリンダ33において、ピストン33bの前側に位置する室33yは、ソレノイド弁36を介して共通のタンク31に連なっている。このソレノイド弁36は、2ポート位置切換弁からなり、オフ位置では、内蔵する逆止弁36aが室33yからタンク31への油の流通を阻止し、オン位置では油の流通を許容するようになっている。
上記構成をなす装置を用いて、大気中、常温でBMA(バルクメカニカルアロイング)を実行する。用いられる原料Mは例えば従来技術の欄で説明したのと同様に、0.5mm〜5mm程度のマグネシウム合金AZ31(Alを3重量%、Znを1重量%含むマグネシウム基合金)の細片状チップまたは粒状体を母材とし、この母材に、母材より遥かに小さい粒径1〜50μm程度のシリコンまたはシリカの粉末からなる添加材を2〜10重量%(混合原料に対する重量%)加え、さらに微量のオレイン酸(バインダー)を加えて予混合したものである。シリコンまたはシリカの粉末は、マグネシウム合金チップより遥かに小さいので、この予混合により、シリコンまたはシリカの粉末はマグネシウム合金のチップにまぶした状態となる。
最初に、図1および図3(A)に示すように、成形ピン21を抜いた状態で原料Mを成形穴11に装填する。この際、成形ピン22〜24は、前進位置すなわち成形ピン22の前端が交差部19に隣接する成形穴12〜14の奥端と一致する位置にある。各成形ピン22〜24に対応するソレノイド弁34〜36は全てオフであるため油圧シリンダ33は油圧ロック状態にあり、その結果、成形ピン22〜24は後退不能な状態で拘束され実質的な固定状態にある。
上記原料Mの装填後に、成形ピン21を成形穴11に挿入し油圧シリンダ33に連結した後、図示しない制御ユニットにより、以下のシーケンス制御を開始する。
最初に、成形ピン21について前段工程を実行する。詳述すると、成形ピン21に対応するソレノイド弁34,36だけをオンすることにより、油圧シリンダ33に加圧油を供給し、図3(A)に示すように成形ピン21を押し込む。この際、成形ピン22〜24は固定されているので、原料Mは成形穴12〜14に向かわずに成形穴11において押し固められ円柱形状の塊になる。この塊は、所定の強度を持っているが、比較的脆いものである。なお、この押し固めの際に、圧力センサ38からの検出信号に基づき、ポンプ32からの油の圧力が設定圧力になるようにポンプ32の駆動を制御する。この押し固め状態は、短時間例えば2秒程度維持される。
次に、成形ピン21について後段工程を実行する。詳述すると、圧力センサ38からの検出信号に基づき、ポンプ32からの油の圧力が上記前段工程より高い設定圧力になるようにポンプ32の駆動を制御する。これにより、油圧シリンダ33は成形ピン21をさらに押し込む。この際、成形ピン22に対応するソレノイド35をオンして対応する油圧シリンダ33の室33xからの油を逃がすようにする。これにより成形ピン22は後退可能になる。その結果、図3(B),図3(C)に示すように成形ピン21は前進位置まで押し込まれ、材料Mは成形穴11から交差部19を経て成形穴12へと流動することを余儀なくされ、この過程で押し崩される。
上記後段工程において、成形ピン22は流れ込んだ原料Mに押されて後退する。成形ピン22に対応する背圧調整弁37は、上記後段工程の設定圧力より遥かに小さい背圧(1/10以下)を設定している。その結果、成形ピン22は上記原料Mに押されて後退するが、上記背圧に対応する抵抗が働き、安定して後退することができる。
上記成形ピン21の前端が成形穴21の奥端に達し、これを位置センサで検出した時に上記後段工程が終了する。すなわち、成形ピン21に対応するソレノイド弁34,36がオフに切り換わり、成形ピン21は固定状態となる。
上記図3(A)〜(C)の前段工程,後段工程は連続して行うのが好ましい。すなわち、成形ピン21を加圧した状態を継続したまま成形ピン22を固定状態から後退可能な状態に切り換えるのである。以下、同様である。
次に、成形ピン22について成形ピン21の場合と同様の前段工程を実行する。詳述すると、成形ピン21,23,24を前進位置で拘束して実質的に固定したまま、成形ピン22に対応するソレノイド弁34,36をオンし、対応する油圧シリンダ33により、図3(D)に示すように成形ピン22を加圧して押し込む。これにより、原料Mが押し固められる。
次に、成形ピン22について成形ピン21の場合と同様の後段工程を実行する。詳述すると、成形ピン23に対応するソレノイド弁35をオンして後退可能な状態にし、成形ピン22への加圧力を高めて成形ピン22を押し込む。成形ピン21,24は固定したまま維持される。これにより、成形ピン22は図3(E),図3(F)に示すように前進位置まで押し込まれ、原料Mは成形穴12から交差部19を経て成形穴13へと移動する過程で押し崩される。成形ピン23は原料Mに押されて後退する。
次に、成形ピン23について成形ピン21の場合と同様の前段工程を実行する。詳述すると、図3(G)に示すように、成形ピン21,22,24を固定状態に維持したまま、成形ピン23を加圧して押し込むことにより、原料Mが押し固められる。
次に、成形ピン23について成形ピン21の場合と同様の後段工程を実行する。詳述すると、成形ピン24を後退可能な状態にし、成形ピン23を加圧することより、成形ピン23は図3(H),図3(I)に示すように前進位置まで押し込まれ、原料Mは成形穴13から交差部19を経て成形穴14へと移動する過程で押し崩される。成形ピン24は原料Mに押されて後退する。
次に、成形ピン24について成形ピン21の場合と同様の前段工程を実行する。詳述すると、図3(J)に示すように、成形ピン21,22,23を固定状態に維持したまま、成形ピン24を加圧して押し込むことにより、原料Mが押し固められる。
次に、成形ピン24について成形ピン21の場合と同様の後段工程を実行する。詳述すると、成形ピン21を後退可能な状態にし、成形ピン24を加圧することより、成形ピン24は図3(K),図3(L)に示すように前進位置まで押し込まれ、原料Mは成形穴14から交差部19を経て成形穴11へと移動する過程で押し崩される。成形ピン21は原料Mに押されて後退する。
上記図3(A)〜(L)の工程を複数サイクル繰り返し、押し固めによる圧縮成形体を成形した段階、すなわち、図3(A),(D),(G),(J)のいずれかの前段工程が完了した段階で、圧縮成形体を取出す。例えば図3(A)の段階で完了させる場合には、成形ピン21を抜き、成形ピン23を交差部19を通過するようにして前進させ圧縮成形体を成形穴11から押出す。
上記のように原料Mは一旦押し固められた後で、交差部19を通過する過程で全断面領域にわたって大きな剪断力,摩擦力を受けて押し崩されるため、原料Mの微細化、すなわちマグネシウム合金チップおよびシリカやシリコン等の粉末の微細化と均一分散化を効率良く行うことができる。
第1実施形態において、原料Mに作用する剪断力は、図3(A)〜図3(C)に示す過程では、交差部19の右上の隅部から左下の隅部を結ぶ位置で作用する。そして、原料Mの右上隅部は内周りで左下隅部は外周りで流動することとなる。この原料Mの外周り部は、次の図3(D)〜図3(F)の過程では内周り側となり、図3(G)〜図3(I)の過程では再び外周り側となり、図3(J)〜図3(L)の過程で内周り側となる。このように内周りと外周りを交互に繰り返すことにより、より均一に分散化することができる。
次に本発明の他の実施形態について説明する。これら実施形態において、先行する実施形態に対応する構成部には同番号を付してその詳細な説明を省略する。
図4に示す本発明の第2の実施形態では、第1実施形態と同様の装置を用いるが、成形ピンの動作が若干異なる。原料Mを成形ピンの加圧により押し固める前段工程において、180°対向する成形ピンを交差部19まで前進させて拘束する(固定状態にする)。例えば成形ピン21を加圧する場合には、成形ピン23を交差部19まで進め成形穴11の奥端に位置させて固定させる。この場合には、成形ピン22,24は固定でも自由でも良い。この場合、後段工程では、成形ピン23を成形穴13の奥端まで後退させてから、成形ピン21を前進させる必要がある。成形ピン22,23,24の加圧工程でも同様である。
次に本発明の第3の実施形態について図5を参照しながら説明する。この実施形態でも、第1実施形態と同様の装置を用いる。原料Mを成形ピンの加圧により押し固める前段工程において、90°離れた成形ピンで交差部19を塞ぐ。例えば成形ピン21を加圧する場合には、成形ピン22,24のいずれか一方,好ましくは次に原料が流れ込む成形穴12の成形ピン22で交差部19を塞ぐ。交差部19を塞いだ成形ピン22は固定状態にするのが好ましいが自由でも良い。また、交差部19に面した他の成形ピン23,24は、固定でも自由でもよい。この場合も、後段工程では、成形ピン22を成形穴12の奥端まで後退させて後退可能状態ないしは自由状態にしてから、成形ピン21を前進させる必要がある。成形ピン22,23,24の加圧工程でも同様である。
次に本発明の第4の実施形態について図6を参照しながら説明する。この実施形態の装置では、型10Aに5つの同一断面形状の直線状の成形穴11〜15が形成され、その成形穴11〜15に同一断面形状の成形ピン21〜25が挿入されている。第1〜第4の成形穴11〜14および第1〜第4の成形ピン21〜24は第1〜第3実施形態と同様である。第5成形穴15は、直線状をなし交差部19において第1〜第4の成形穴11〜14が配置された平面と90°で交差している。
成形穴11〜15のうち、1つの成形穴で前段工程を実行する際、第1実施形態と同様に他の成形穴は、対応する成形ピンを成形穴の奥端に位置させて固定することにより塞ぐ。なお、第2,第3実施形態と同様にして他の成形穴を塞いでもよい。上記成形穴11〜14における後段工程では、第5成形ピン25のみを後退可能状態ないしは自由状態にし、第5成形穴15内に原料Mを移動させる。その後、第5成形ピン25を加圧して原料Mを固める。
次に、第5成形ピン25をさらに加圧し、原料Mを押し崩しながら成形穴11〜24の1つに流し込む。このようにして、第4実施形態では、第1,第5,第2,第5,第3,第5,第4,第5の成形穴の順序で原料Mの押し固め,押し崩しが行なわれる。したがって、1サイクルで10回の押し固め,押し崩しが行なわれる。
上記第4実施形態において、第5成形穴15でのみ原料Mの押し固め、押し崩しを行なうようにしてもよい。この場合、成形穴11〜14では押し崩しの際に原料が順番に流れ込むが、押し固め,押し崩しを行なわず、成形ピン21〜24を前進させて第5成形穴15に原料を戻す。このような方法では、第5成形ピン25にのみ大型プレス機械等を用いて大きな荷重を付与することができる。この場合、成形穴15を交差部19から上方へ延ばすのが好ましい。
また、上記第4実施形態において、成形穴11〜14のみで原料Mの押し固め,押し崩しを行なうようにしてもよい。この場合、成形穴15では押し崩しの際に原料が流れ込むが、押し固め,押し崩しを行なわず、成形ピン25を前進させて成形穴11〜14に順番に原料を戻す。この場合、成形穴15を交差部19から下方へ延ばすのが好ましい。
さらに、上記第4実施形態において、第5成形ピン25は原料Mの押し固めの際の受け体としてのみ用いてもよい。すなわち、成形穴11〜14のいずれかで原料Mを押し固める時にのみ、図5と同様の要領で交差部19を塞ぎ、押し崩しの際には成形穴15の奥端に戻る。
次に本発明の第5の実施形態について図7を参照しながら説明する。この実施形態の装置は、型10Bにおいて、3つの成形穴11〜13(第1〜第3の成形穴)が水平面上(同一面上)に形成され、この成形穴11〜13に成形ピン21〜23が挿入されている。第3成形穴13は、第1成形穴11と90°離れ、第2成形穴12と180°離れている。成形ピン21〜23の基本的動作は第1実施形態と似ているので詳述しないが、図7(A)〜(C)に示すように、第1成形穴11で材料Mの押し固め,押し崩しを行なって第2成形穴12に原料Mを流し、次に、図7(D)〜(F)に示すように第2成形穴12で原料Mの押し固め,押し崩しを行なって第1成形穴11に原料Mを戻し、次に図7(G)〜(I)に示すように、第1成形穴11で原料Mの押し固め,押し崩しを行なって第3成形穴13に原料Mを流し、次に、図7(J)〜(L)に示すように第3成形穴13で原料Mの押し固め,押し崩しを行なって第1成形穴11に原料Mを戻す。図7(A)〜(L)のサイクルを、複数回実行する。なお、原料Mの押し固め工程における成形穴の塞ぎ方は、図2,図4と同様であってもよい。
上記第5実施形態において、第1成形穴11でのみ原料Mの押し固め、押し崩しを行なうようにしてもよい。この場合、成形穴12,13では押し崩しの際に原料が順番に流れ込むが、押し固め,押し崩しを行なわず、成形ピン22,23を前進させて成形穴11に原料を戻す。このような構成では、第1成形ピン21にのみ大型プレス機械等を用いて大きな荷重を付与することができる。この場合、第1成形穴11を交差部19から上方へ延ばすのが好ましい。
また、上記第5実施形態において、成形穴12,13のみで原料Mの押し固め,押し崩しを行なうようにしてもよい。この場合、成形穴11では押し崩しの際に原料が流れ込むが、押し固め,押し崩しを行なわず、成形ピン21を前進させて成形穴12、13に交互に原料を戻す。この場合、第1成形穴11を交差部19から下方に延ばすのが好ましい。
次に、本発明の第6の実施形態について図8を参照しながら説明する。この実施形態の装置は、型10Cに2つの成形穴11〜12(第1,第2の成形穴)が形成され、この成形穴11,12に成形ピン21,22(第1,第2の成形ピン)が挿入されている。成形ピン21,22の基本的動作は第1実施形態と似ているので詳述しないが、図8(A)〜(C)に示すように、第1成形穴11で原料の押し固め,押し崩しを行なって第2成形穴12に原料Mを流し、次に、図8(D)〜(F)に示すように第2成形穴12で原料Mの押し固め,押し崩しを行なって第1成形穴11に原料Mを戻す。図8(A)〜(F)の1サイクルを、複数回実行する。
上記図8の実施形態では、剪断力が働き圧壊するときの内周り側と外周り側が一定となるため、数回繰り返す度に押し固められた原料Mを取り出し、90°ないしは180°回転させて再び同じ成形穴に装填するようにするのがより好ましい。
なお、成形穴は例えば互いに直交するX,Y,Z軸に沿って、3つないしは6つ形成することも可能である。
上述した全ての実施形態において、所望の微細化と均一分散化が得られた圧縮成形体を、前述した従来技術と同様にして、固相温度領域で予備加熱を行なった後、温間押出し成形等の塑性変形を伴う加工を行なう。予備加熱は、マグネシウム結晶粒の結合を確実に行える温度350℃以上で、マグネシウムの融点より低くマグネシウム結晶粒の粗大化を抑制できる程度に低い温度520℃以下で行われる。この予備加熱とその後の塑性変形に伴う発熱で、マグネシウム合金中にMgSiが生成される。
第1実施形態に基づき、以下の条件で実験を行なった。
(1)使用するマグネシウム合金チップは市販のAZ31のチップであり、そのサイズは下記のとおりである
最小0.5mm,最大3mm、平均1.5mm
(2)使用するシリカの粉末も市販のものであり、そのサイズは下記のとおりである。
最小4μm,最大63μm,平均22μm
(3)シリカの添加量は、混合原料中2重量%,4重量%である。
(4)上記混合原料に微量のオレイン酸を添加して、ロッキングミルで15分間混合する。オレイン酸の添加量は、混合原料を100重量%とした時、0.5重量%である。
(5)加工サイクルの回数は20回と40回である。
(6)加工サイクルにおいて、前段工程における油圧は340Kg/cmであり、原料に付与される押し固め力は4.4トンである。
(7)加工サイクルにおいて、後段工程における油圧は400Kg/cmであり、原料に付与される押し崩し力は5.2トンである。
(8)得られた圧縮成形体は直径35mm,長さ80mmの円柱体である。
(9)上記圧縮成形体を予備加熱し、10分で460℃まで昇温させ、5分間保持した後、押し出し加工を行なう。
(10)上記押し出し加工は、窒素ガス雰囲気中において、400℃に加熱された押出型により押出比37で実行する。この際、材料温度は塑性変形に伴う発熱により一時的に上昇する。しかし、マグネシウムの融点620℃より十分に低い。
上記の押出し加工により得られた成形品の組織を顕微鏡写真で確認したところ、図9(A)〜図9(D)に示すようにマグネシウム合金の結晶粒径がほぼ10〜20μmとなっており、満足すべき微細化が得られた。また、成形品をX線回析した結果、加工サイクルが20回,40回とも、シリカは検出されず、マグネシウムシリサイドの固相合成が完了していることが明らかである。。
上記成形品で種々の強度試験を行なった結果、下記表1の結果を得た。
Figure 2005248325
上記表において、「0.2%耐力」,「引張強度」,「伸び」に関する引張りデータは、2本の成形品の平均値であり、HV硬度は、5点の平均値である。
比較例(1)は、シリカが0重量%で上記実験例と同じ原料および加工により得られた成形品についての試験結果であり、比較例(2)は、上記実験例と同じ原料で従来技術の欄に記述した加工サイクル(図11参照)で得られた配合材料を押出成形したものについての試験結果である。なお、比較例(2)では加工サイクルの回数は40回と80回である。
上記表1から明らかなように、本発明に基づく実験例では、比較例(1)より高い強度が得られるとともに、比較例(2)より加工サイクル回数が少ないにも拘わらず、比較例(2)より高い強度が得られる。
次に、第1実施形態に基づく他の実験例について説明する。この実験例では、混合原料として、平均3mmのマグネシウム合金AZ31チップを96重量部と、平均4μmのシリカを4重量部と、微量のオレイン酸0.5重量部とを、混合したものを用いた。20回の加工サイクルにおける押し固め,押し崩しで得られた圧縮成形体を、ホットプレスした後の組織の顕微鏡写真を、図10(A)に示す。比較例として、同一原料で前述した従来技術(図11参照)により得られた圧縮成形体を同一条件でホットプレスした後の組織の顕微鏡写真を、図10(B)に示す。比較例では押し固め,後方押出しの加工サイクルを200回行なっている。図10(A),(B)の比較から、本発明の微細化,均一分散化効率が極めて高いことが明らかである。
本発明は上記実施形態に制約されず種々の形態を採用可能である。例えば、母材としてAZ31以外のマグネシウム合金を用いることもできるし、純マグネシウムを用いることもできる。
添加材として、シリカの他に、シリコンの粉末を用いてもよい。
さらに添加材として、シリコンカーバイド、カーボン、アルミ、ジルコニウムなどを添加してもよい。
不活性ガス雰囲気中でBMAを行なってもよい。
上述した全ての実施形態において、原料が押し崩される際に原料が流れ込む成形穴の成形ピンを後退可能にし、背圧調整弁37に低い背圧を付与しているが、この背圧調整弁37はなくてもよい。この場合にも油圧回路の抵抗により数Kg/cm2程度の背圧が付与されるため、成形ピンが原料に押されても大きく後退しない。また、成形ピンの後退時の抵抗が殆ど無く完全に自由であっても他の手段により後退ストロークを制限することもできる。
成形ピンは原料に押されて後退するようにしているが、予め後退させておいてもよい。
上述した全ての実施形態において、型が固定で、成形ピン毎に油圧シリンダ等の駆動手段を設けたが、型を回転するようにしてもよい。この場合には、駆動手段は一つで済む。
BMAの型は、シリンダを複数本交差するように連結したものであってもよい。
本発明方法の第1実施形態に用いられる装置の拡大断面図である。 同装置に付属の油圧駆動装置の要部の回路図である。 (A)〜(L)は、同装置を工程順に説明する概略断面図である。 本発明方法の第2実施形態に用いられる装置の断面図である。 本発明方法の第3実施形態に用いられる装置の断面図である。 本発明方法の第4実施形態に用いられる装置の断面図である。 (A)〜(L)は、本発明方法の第5実施形態を工程順に説明する概略断面図である。 (A)〜(F)は、本発明方法の第6実施形態を工程順に説明する概略断面図である。 本発明に基づき得られた配合材料(シリカ添加量2重量%、加工サイクル20回)の押出成形品の顕微鏡写真である。 本発明に基づき得られた配合材料(シリカ添加量2重量%、加工サイクル40回)の押出成形品の顕微鏡写真である。 本発明に基づき得られた配合材料(シリカ添加量4重量%、加工サイクル20回)の押出成形品の顕微鏡写真である。 本発明に基づき得られた配合材料(シリカ添加量4重量%、加工サイクル40回)の押出成形品の顕微鏡写真である。 (A)は本発明に基づいて得られた配合材料をホットプレスした後の組織の顕微鏡写真であり、(B)は従来方法により得られた配合材料をホットプレスした後の組織の顕微鏡写真である。 (a)〜(f)は、従来方法を工程順に説明する概略断面図である。
符号の説明
10,10A,10B,10C 型
11〜15 第1〜第5成形穴
19 交差部
21〜25 第1〜第5成形ピン(押圧部材)
M 原料

Claims (9)

  1. マグネシウムまたはマグネシウム合金のチップまたは粒状体と、粉末状の添加材とを含む混合原料を、互いに交差して連なる複数の直線状の成形穴を有する型内に収容した状態で、上記成形穴内に挿入された押圧部材の前進,後退に伴い、上記混合原料を1の成形穴で押し固め、更にこの押し固めた混合原料を押し崩しながら他の成形穴へと送り込み、この押し固め,押し崩しを繰り返すことにより、混合原料が微細化されるとともに添加材が均一に分散化された圧縮成形体を得ることを特徴とするマグネシウム複合材料の製造方法。
  2. 互いに交差して連なる複数の直線状の成形穴を有する型と、これら成形穴にそれぞれ挿入された複数の押圧部材とを用意し、
    マグネシウムまたはマグネシウム合金のチップまたは粒状体と、粉末状の添加材とを含む混合原料を、上記複数の成形穴の1つに収容し、他の全ての成形穴への混合原料の流れ込みを禁じた状態で、当該1つの成形穴に挿入された1つの押圧部材を奥に向かって押し込むことにより、当該1つの成形穴内において上記混合原料を押し固める前段工程を実行し、
    次に、他の1つの成形穴に挿入された他の1つの押圧部材を後退可能にするか予め後退させた状態で、当該1つの押圧部材をさらに奥に押し込むことにより、上記混合原料を押し崩しながら当該1つの成形穴から当該他の1つの成形穴へと送り込む後段工程を実行し、
    上記前段工程と後段工程を繰り返し、最後にいずれかの成形穴において前段工程を実行することにより、混合原料が微細化されるとともに添加材が均一に分散化された圧縮成形体を得ることを特徴とするマグネシウム複合材料の製造方法。
  3. 互いに交差して連なる複数の直線状の成形穴を有する型と、これら成形穴にそれぞれ挿入された複数の押圧部材とを用意し、
    マグネシウムまたはマグネシウム合金のチップまたは粒状体と、粉末状の添加材とを含む混合原料を、上記複数の成形穴の1つに収容し、他の全ての成形穴への混合原料の流れ込みを禁じた状態で、当該1つの成形穴に挿入された1つの押圧部材を奥に向かって押し込むことにより、当該1つの成形穴内において上記混合原料を押し固める前段工程を実行し、
    次に、他の1つの成形穴に挿入された他の1つの押圧部材を後退可能にするか予め後退させた状態で、当該1つの押圧部材をさらに奥に押し込むことにより、上記混合原料を押し崩しながら当該1つの成形穴から当該他の成形穴へと送り込む後段工程を実行し、
    次に、当該他の成形穴に挿入された押圧部材の押し込みにより、当該他の成形穴に送り込まれた原料の押し固めを伴う上記前段工程と、上記混合材料の押し崩しを伴う上記後段工程とを実行し、
    上記複数の押圧部材について所定の順序で、上記前段工程と後段工程を繰り返し、最後にいずれかの成形穴において前段工程を実行することにより、混合原料が微細化されるとともに添加材が均一に分散化された圧縮成形体を得ることを特徴とするマグネシウム複合材料の製造方法。
  4. 互いに交差して連なる複数の直線状の成形穴を有する型と、これら成形穴にそれぞれ挿入された複数の押圧部材とを用意し、
    マグネシウムまたはマグネシウム合金のチップまたは粒状体と、粉末状の添加材とを含む混合原料を、選択された1つの成形穴に収容し、他の全ての成形穴への原料の流れ込みを禁じた状態で、上記の選択された成形穴に挿入された1つの押圧部材を奥に向かって押し込むことにより、上記の選択された成形穴内において上記混合原料を押し固める前段工程を実行し、
    次に、他の1つの成形穴に挿入された他の1つの成形ピンを後退可能にするか予め後退させた状態で、上記の選択された成形ピンをさらに奥に押し込むことにより、上記混合原料を押し崩しながら上記の選択された成形穴から当該他の成形穴へと送り込む後段工程を実行し、
    次に、当該他の成形穴の混合原料を、当該他の成形穴に挿入された押圧部材で押し込むことにより上記の選択された成形穴に戻す戻し工程を実行し、
    上記工程を繰り返し、最後に上記の選択された成形穴において前段工程を実行することにより、混合原料が微細化されるとともに添加材が均一に分散化された圧縮成形体を得ることを特徴とするマグネシウム複合材料の製造方法。
  5. 上記成形穴が互いにほぼ90°の角度で交差していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の製造方法。
  6. 互いにほぼ90°で交差して連なる直線状の第1,第2成形穴を有する型と、これら第1,第2成形穴にそれぞれ挿入された第1,第2の押圧部材とを用意し、
    マグネシウムまたはマグネシウム合金のチップまたは粒状体と、粉末状の添加材とを含む混合原料を、上記第1成形穴に収容し、上記第2押圧部材を上記第2成形穴の奥端で固定することにより第2成形穴を塞ぎ、この状態で第1押圧部材を第1成形穴の奥に向かって押し込むことにより、第1成形穴に収容された混合原料を押し固める前段工程を実行し、
    次に、上記第2押圧部材の後退を可能にするか予め後退させた状態で、上記第1押圧部材をさらに奥に押し込むことにより、上記混合原料を押し崩しながら第1成形穴から第2成形穴へと送り込む後段工程を実行し、
    次に、上記第1押圧部材を上記第1成形穴の奥端で固定することにより第1成形穴を塞ぎ、この状態で第2押圧部材を第2成形穴の奥に向かって押し込むことにより、第2成形穴に収容された混合原料を押し固める前段工程を実行し、
    次に、上記第1押圧部材の後退を可能にするか予め後退させた状態で、上記第2押圧部材をさらに奥に押し込むことにより、上記混合原料を押し崩しながら第2成形穴から第1成形穴へと送り込む後段工程を実行し、
    上記前段工程と後段工程を、第1,第2押圧部材について交互に繰り返し実行し、最後にいずれかの成形穴において前段工程を実行することにより、混合原料が微細化されるとともに添加材が均一に分散化された混合原料の圧縮成形体を得ることを特徴とするマグネシウム複合材料の製造方法。
  7. 同一平面上において90°間隔で放射状に交差して連なり周方向に順に配列された第1,第2,第3,第4の成形穴を有する型と、これら成形穴にそれぞれ挿入された第1,第2,第3,第4の押圧部材とを用意し、
    マグネシウムまたはマグネシウム合金のチップまたは粒状体と、粉末状の添加材とを含む混合原料を、上記第1成形穴に収容し、第2,第3,第4押圧部材を第2,第3,第4成形穴の奥端で固定して第2,第3,第4成形穴を塞いだ状態で、第1押圧部材を第1成形穴の奥に向かって押し込むことにより、第1成形穴に収容された混合原料を押し固める前段工程を実行し、
    次に、第3,第4押圧部材を第3,第4成形穴の奥端で固定し、第2押圧部材を後退可能にするか予め後退させた状態で、第1押圧部材をさらに押し込むことにより、上記混合材料を押し崩しながら第1成形穴から第2成形穴へと送り込む後段工程を実行し、
    次に、第1,第3,第4押圧部材を第1,第3,第4成形穴の奥端で固定して第1,第3,第4成形穴を塞いだ状態で、第2押圧部材を第2成形穴の奥に向かって押し込むことにより、第2成形穴に収容された混合原料を押し固める前段工程を実行し、
    次に、第1,第4押圧部材を第1,第4成形穴の奥端で固定し、第3押圧部材を後退可能にするか予め後退させた状態で、第2押圧部材をさらに押し込むことにより、上記混合原料を押し崩しながら第2成形穴から第3成形穴へと送り込む後段工程を実行し、
    次に、第1,第2,第4押圧部材を第1,第2,第4成形穴の奥端で固定して第1,第2,第4成形穴を塞いだ状態で、第3押圧部材を第3成形穴の奥に向かって押し込むことにより、第3成形穴に収容された混合原料を押し固める前段工程を実行し、
    次に、第1,第2押圧部材を第1,第2成形穴の奥端で固定し、第4押圧部材を後退可能にするか予め後退させた状態で、第3押圧部材をさらに押し込むことにより、上記混合原料を押し崩しながら第3成形穴から第4成形穴へと送り込む後段工程を実行し、
    次に、第1,第2,第3押圧部材を第1,第2,第3成形穴の奥端で固定して第1,第2,第3成形穴を塞いだ状態で、第4押圧部材を第4成形穴の奥に向かって押し込むことにより、第4成形穴に収容された混合原料を押し固める前段工程を実行し、
    次に、第2,第3押圧部材を第2,第3成形穴の奥端で固定し、第1押圧部材を後退可能にするか予め後退させた状態で、第4押圧部材をさらに押し込むことにより、上記混合原料を押し崩しながら第4成形穴から第1成形穴へと送り込む後段工程を実行し、
    上記順序で押圧部材毎の前段工程と後段工程を繰り返し、最後にいずれかの成形穴において前段工程を実行することにより、混合原料が微細化されるとともに添加材が均一に分散化された圧縮成形体を得ることを特徴とするマグネシウム複合材料の製造方法。
  8. 上記圧縮成形体を加熱して押出成形することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のマグネシウム複合材料の製造方法。
  9. 上記混合材料がマグネシウム合金のチップまたは粒状体とシリカまたはシリコンの粉末を含み、上記加熱押出成形により、マグネシウムシリサイドを固相合成することを特徴とする請求項8に記載のマグネシウム複合材料の製造方法。
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