JP2005247234A - 自動車の診断装置,制御装置、およびパワートレイン - Google Patents
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Abstract
【課題】
自動車パワートレインにおいて、所定の要素(エンジン,モータ,トルクコンバータ,クラッチ,変速機,最終減速ギア等)から出力される実際のエネルギーを検出し、該要素の異常診断を行うことにより異常を速やかに検出して乗員に報知する。
【解決手段】
要素の出力トルクを検出するトルクセンサ7の信号を入力する入力部と、前記入力部からの信号に基づき前記要素の出力パラメータを求める出力パラメータ決定部とを有し、前記出力パラメータ決定部で求めた出力パラメータに応じて当該要素の異常診断を行う。また、前記出力パラメータと、前記トルクセンサとは異なる手段を用いて求めた前記要素の参照出力パラメータとを比較することにより、当該要素の異常診断を行う。
【選択図】図1
自動車パワートレインにおいて、所定の要素(エンジン,モータ,トルクコンバータ,クラッチ,変速機,最終減速ギア等)から出力される実際のエネルギーを検出し、該要素の異常診断を行うことにより異常を速やかに検出して乗員に報知する。
【解決手段】
要素の出力トルクを検出するトルクセンサ7の信号を入力する入力部と、前記入力部からの信号に基づき前記要素の出力パラメータを求める出力パラメータ決定部とを有し、前記出力パラメータ決定部で求めた出力パラメータに応じて当該要素の異常診断を行う。また、前記出力パラメータと、前記トルクセンサとは異なる手段を用いて求めた前記要素の参照出力パラメータとを比較することにより、当該要素の異常診断を行う。
【選択図】図1
Description
本発明は、自動車パワートレイン、およびその診断装置,制御装置に関する。
自動車システムにおいては、駆動力源(エンジン,モータ等)から駆動輪(タイヤ)まで動力を伝達するパワートレイン(動力伝達系)が重要なファクタである。
このパワートレインの各要素の異常判定を行うシステムとして、各種センサ,自動変速機の各部およびエンジンの各部の異常判定情報をエンジンコントローラで一括管理するものが知られており(例えば特許文献1参照)、これら異常判定情報を一括表示することにより乗員による異常認識が可能となる。
自動車パワートレインの異常は走行性能に多大な影響を及ぼす。本発明は、パワートレインを構成する要素(エンジン,モータ,トルクコンバータ,クラッチ,変速機,最終減速ギア等)の異常を速やかに検出することを目的とする。
パワートレインを構成する要素の異常は、最初に当該要素の効率悪化となって表れる。例えば、要素の一部が故障し、効率が悪化していなければ出力される推定出力エネルギーや目標出力エネルギー等の参照出力パラメータよりも実際の出力パラメータが低下している場合には、効率が悪化していると考えることができる。
そこで、要素の出力トルクを検出するトルクセンサの信号に基づき当該要素の出力パラメータを求め、当該出力パラメータに応じて前記要素の異常診断を行う。
また、当該出力パラメータと、上記トルクセンサとは異なる手段を用いて求めた前記要素の参照出力パラメータとを比較することにより、前記要素の異常診断を行う。
パワートレインを構成する要素の異常を速やかに検出することが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る自動車システムの構成図である。
図1に示す自動車パワートレインにおいては、駆動力源としてエンジン1が設けられており、前記エンジン1の動力がトルクコンバータ5,変速機8,最終減速ギア9を介して駆動輪10まで伝達される構成となっている。
エンジン1では、吸気管15に設けられた電子制御スロットル2(スロットルバルブ,駆動モータ,スロットルセンサからなる)により吸入空気量が制御され、前記空気量に見合う燃料量が燃料噴射装置(図示しない)から噴射される。また、前記空気量および燃料量から決定される空燃比,エンジン回転数などの信号から点火時期が決定され、点火装置(図示しない)により点火される。前記燃料噴射装置には燃料が吸気ポートに噴射される吸気ポート方式あるいはシリンダ内に直接噴射される筒内噴射方式があるが、エンジンに要求される運転域(エンジントルク,エンジン回転数で決定される領域)を比較して、燃費が低減でき、かつ排気性能が良い方式のエンジンを選択することが望ましい。
エンジン1と変速機8の入力軸12の間に介装されるトルクコンバータ5の内部には図示しないタービンランナー,ポンプインペラー,ステータの3種類の羽根車があり、この中に油が満たされている。このうちのポンプインペラーがエンジン1のクランク軸11に、タービンランナーが入力軸12に接続されており、この間の動力伝達を油が行う。ステータはこの中の油の流れを変える働きをしている。エンジン1の動力をトルクコンバータ5を介して伝達すると、油すなわち流体を利用して力の受け渡しをすることになるので、クランク軸11と入力軸12の多少の回転差を吸収することができ、車が停車している状態から動力を伝達することができる。
変速機8は入力軸12の回転数を所定の減速比により減速させて出力軸13まで伝達する機構である。自動車が走行する状態は周囲の環境や運転者の意図によって大きく変化する。例えば、発進して加速するときと、高速で巡航するときではエンジン1の回転数と駆動輪10の回転数の比率を変えなければ、エンジン1の動力を効率良く使うことができないため、変速機8により入力軸12と出力軸13の回転数比、すなわち減速比を切り換える必要がある。変速機には、運転者が切り換え操作を行う手動変速機(MT:Manual
Transmission)と、運転状態を自動的に判断して最適な減速比に変速する自動変速機がある。一般に、AT(Automatic Transmission)と称する自動変速機は、遊星歯車と摩擦クラッチを用いて数段階の変速比を走行状態に合わせて自動的に減速比を選択する機構であり、トルクコンバータと組み合わせて幅広く使用されている。近年では、効率向上の観点から、減速比を連続的に変えることのできる無段変速機(CVT:Continuously VariableTransmission)や、従来の手動変速機の機構を自動化した自動MTも製品化されており、今後、変速機のさらなる性能向上が期待されている。
Transmission)と、運転状態を自動的に判断して最適な減速比に変速する自動変速機がある。一般に、AT(Automatic Transmission)と称する自動変速機は、遊星歯車と摩擦クラッチを用いて数段階の変速比を走行状態に合わせて自動的に減速比を選択する機構であり、トルクコンバータと組み合わせて幅広く使用されている。近年では、効率向上の観点から、減速比を連続的に変えることのできる無段変速機(CVT:Continuously VariableTransmission)や、従来の手動変速機の機構を自動化した自動MTも製品化されており、今後、変速機のさらなる性能向上が期待されている。
変速機8の出力軸13には最終減速ギア9が接続されており、最終減速ギア9は出力軸13の回転数を最終的に駆動輪10の回転数に適合させる。エンジン1および変速機8が車両に対して縦方向に搭載されているときは、この最終減速ギア9で回転方向の変換も行う。
次に、本発明の自動車パワートレイン診断装置において、パワートレインの要素の1つであるトルクコンバータを診断する場合について説明する。
図1の診断装置100には、出力パラメータ決定手段101と、診断手段102と、報知手段103が設けられている。診断装置100は、図示しない入力処理部,出力処理部およびコンピュータから構成されるが、エンジン1を制御するエンジンコントローラや、トルクコンバータ5および変速機8を制御する変速機コントローラを備えている場合には、これらのコントローラの一部を診断装置100として使用することも可能である。また、診断装置100には、回転数センサ3によって検出されたエンジン1の回転数NE、トルクセンサ4によって検出されたエンジン1の実トルクRTE、回転数センサ6によって検出された入力軸12の回転数NI、トルクセンサ7によって検出された入力軸12の実トルクRTI等が入力される。
次に、図12を用いて、トルクセンサの構成例について説明する。図12は、トルクセンサの概略図であり、本願の全ての実施形態で適用可能である。
励磁コイル1202には交流電流を通電し、交流磁界が発生させられ、トルク伝達軸
1201の表面を円周方向に交流磁化させる。検出コイル1203は、励磁コイル1202と直交する方向、つまりトルク伝達軸1201の表面の軸方向における交流磁化成分を検出する。トルク検出は、強磁性体であるトルク伝達軸1201の磁歪効果を利用している。図12に示すように、トルク伝達軸1201にトルクTが印加されると軸方向に対して
45°方向に引っ張り応力+σ、および圧縮応力−σが発生する。励磁コイル1202により発生させられた円周方向の磁化ベクトルが、磁歪効果により応力発生方向である45°方向に回転させられ、磁化ベクトルの軸方向成分が生ずる。この磁化ベクトルの軸方向成分は印加トルクの増加に伴って大きくなる。したがって、磁化ベクトルの軸方向成分を検出する検出コイル1203からの誘起電圧が、軸に加わるトルクに対応することになる。このような磁歪式コイル型トルクセンサは、高感度,高応答性,非接触検出という長所があり、自動車用トルクセンサとして実用性が高い。
1201の表面を円周方向に交流磁化させる。検出コイル1203は、励磁コイル1202と直交する方向、つまりトルク伝達軸1201の表面の軸方向における交流磁化成分を検出する。トルク検出は、強磁性体であるトルク伝達軸1201の磁歪効果を利用している。図12に示すように、トルク伝達軸1201にトルクTが印加されると軸方向に対して
45°方向に引っ張り応力+σ、および圧縮応力−σが発生する。励磁コイル1202により発生させられた円周方向の磁化ベクトルが、磁歪効果により応力発生方向である45°方向に回転させられ、磁化ベクトルの軸方向成分が生ずる。この磁化ベクトルの軸方向成分は印加トルクの増加に伴って大きくなる。したがって、磁化ベクトルの軸方向成分を検出する検出コイル1203からの誘起電圧が、軸に加わるトルクに対応することになる。このような磁歪式コイル型トルクセンサは、高感度,高応答性,非接触検出という長所があり、自動車用トルクセンサとして実用性が高い。
次に、図2を用いて、出力パラメータ決定手段101について説明する。
図2は、出力パラメータ決定手段101の処理内容を示すフローチャートである。ステップ201において、図示しない入力部(コネクタや無線通信手段。尚、以下全ての出力パラメータ決定手段には図示しない入力部を有する)を通じて診断装置100に入力されるエンジン1の実トルクRTEや入力軸12の実トルクRTI等の各パラメータを読み込む。次にステップ202において、所定の要素から出力される実トルクRTOに基づいて関数fにより出力パラメータRPOを演算または選択することにより決定する。出力パラメータRPOは、トルクや回転数等のエネルギーを示すパラメータであり、診断する要素や診断目的に応じて最適なパラメータを用いて演算するか、またはパラメータそのものを選択することが望ましい。図1記載の実施例においては、入力軸12の実トルクRTIを出力パラメータとして選択し、トルクコンバータ5の特性によって決まる入力軸12の目標トルクTTI(参照出力パラメータ)を参照して比較することによりトルクコンバータ5の診断を行う。
次に、図3を用いて、診断手段102について説明する。
図3は、トルクコンバータ5を診断する場合の診断手段102の処理内容を示すフローチャートである。
ステップ301において、各パラメータを読み込み、ステップ302において、トルクコンバータ5の速度比RTSPDを(1)式に従い演算する。
RTSPD=NI÷NE …(1)
次に、ステップ303において、ステップ302で演算された速度比RTSPDに応じてトルクコンバータ5のトルク比RTTRQを(2)式に従い演算する。
次に、ステップ303において、ステップ302で演算された速度比RTSPDに応じてトルクコンバータ5のトルク比RTTRQを(2)式に従い演算する。
RTTRQ=g(RTSPD) …(2)
ここで、関数gはトルクコンバータの特性によって決まる関数である。速度比からトルク比を求める方法は、例えば特開平09−242853号他で知られているのでここでは詳述しない。
ここで、関数gはトルクコンバータの特性によって決まる関数である。速度比からトルク比を求める方法は、例えば特開平09−242853号他で知られているのでここでは詳述しない。
次に、ステップ304において、ステップ303で演算されたトルク比RTTRQとエンジン1の実トルクRTEに応じて入力軸12の目標トルクTTIを(3)式に従い演算する。
TTI=RTE×RTTRQ …(3)
次に、ステップ305において、ステップ304で演算された目標トルクTTIと入力軸12の実トルクRTIを比較し、(4)式によりトルクコンバータ5が正常か否かの判定を行う。
次に、ステップ305において、ステップ304で演算された目標トルクTTIと入力軸12の実トルクRTIを比較し、(4)式によりトルクコンバータ5が正常か否かの判定を行う。
TTI−RTI>所定値 …(4)
(4)式が不成立の場合には、トルクコンバータ5が正常であると判断してステップ
306に進み、診断フラグfNGECをクリアして終了する。ステップ305において
(4)式が成立している場合には、トルクコンバータ5が正常でないと判断してステップ307に進み、診断フラグfNGECをセットして終了する。
(4)式が不成立の場合には、トルクコンバータ5が正常であると判断してステップ
306に進み、診断フラグfNGECをクリアして終了する。ステップ305において
(4)式が成立している場合には、トルクコンバータ5が正常でないと判断してステップ307に進み、診断フラグfNGECをセットして終了する。
ここで参照出力パラメータであるTTIは、トルクセンサ7とは異なる手段である回転数センサ3および6と、トルクコンバータ5の特性に基づいて求めている。この場合、回転数センサはトルクコンバータ5の入力エネルギーである回転数を検出するエネルギーセンサとして動作する。
図1の報知手段103には、診断フラグfNGECが入力される。報知手段103は、診断フラグfNGECの値に応じて警告灯や警報などにより乗員にトルクコンバータ5が正常であるか否かを乗員に報知する。例えば、診断フラグfNGECがクリアされている場合には、トルクコンバータ5が正常であると判断されているため、警告灯を点灯しない、あるいは警報を鳴らさないといった処理を行う。また、診断フラグfNGECがセットされている場合には、トルクコンバータ5が正常でないと判断されているため、警告灯を点灯させる、あるいは警報を鳴らすといった処理を行う。
以上説明したように、自動車パワートレインの要素から出力されるトルクを検出するトルクセンサの信号に応じて該要素の出力パラメータを演算し、前記出力パラメータに応じて該要素の診断を行うことにより、該要素に異常が発生した場合に乗員にその異常を報知することが可能となる。
また、図1で示した実施例においては、入力側のトルク、すなわちエンジン1のトルクを検出するためにトルクセンサ4を使用しているが、エンジン1の制御に使用される各種信号を用いて図4に示すような演算方法によりエンジン1の推定トルクTEを演算することも可能である。
図4は、エンジントルクの推定方法を示す制御ブロック図である。
ブロック401は、エンジン1の内部トルクTeiを演算するマップであり、吸気管内の空気量TPとエンジン回転数NEに基づいて内部トルクTeiを演算する。図4で示した実施例では、空気量TPを用いているが、吸気管内圧力,吸気管内流量,スロットル開度等のパラメータを用いても良い。内部トルクTeiは、点火時期を最適化し、空燃比がストイキ状態での燃焼によって発生したトルクに相当する。ブロック402は、空燃比制御により燃料を増減した場合のエンジン1のトルク効率ηelを演算するテーブルであり、(5)式に従い演算された当量比λに基づいてηelを演算する。
λ=理論空燃比14.7÷実空燃比 …(5)
ブロック403は、燃料カット状態判定部であり、燃料カット制御により各気筒に供給する燃料を停止した場合のエンジン1のトルク効率ηecを演算する。ブロック404は、点火時期を制御した場合のエンジン1のトルク効率ηeaを演算するテーブルであり、点火時期リタード量ADVに基づいてηeaを演算する。
ブロック403は、燃料カット状態判定部であり、燃料カット制御により各気筒に供給する燃料を停止した場合のエンジン1のトルク効率ηecを演算する。ブロック404は、点火時期を制御した場合のエンジン1のトルク効率ηeaを演算するテーブルであり、点火時期リタード量ADVに基づいてηeaを演算する。
エンジン1の推定トルクTEは、ブロック401で演算された内部トルクTeiに、ブロック402,403,404で演算されたエンジン1のトルク効率ηel,ηec,
ηeaを乗算し、推定される外乱(摩擦損失,ポンプ損失,冷却損失等)を減算することにより演算される。
ηeaを乗算し、推定される外乱(摩擦損失,ポンプ損失,冷却損失等)を減算することにより演算される。
次に、エンジン1の推定トルクTEを用いてエンジン1の診断を行う場合について図5を用いて説明する。
図5は、エンジン1を診断する場合の診断手段102の処理内容を示すフローチャートである。
ステップ501において、各パラメータを読み込み、ステップ502において、エンジン1の推定トルクTEを(6)式に従い演算する。
TE=h(NE,TP,λ,ADV) …(6)
ここで、関数hはエンジン1の特性によって決まる関数であり、図4で示した演算方法などによって決定される。次に、ステップ503において、ステップ502で演算されたエンジン1の推定トルクTEとトルクセンサ4によって検出されたエンジン1の実トルクRTEを比較し、(7)式によりエンジン1が正常か否かの判定を行う。
ここで、関数hはエンジン1の特性によって決まる関数であり、図4で示した演算方法などによって決定される。次に、ステップ503において、ステップ502で演算されたエンジン1の推定トルクTEとトルクセンサ4によって検出されたエンジン1の実トルクRTEを比較し、(7)式によりエンジン1が正常か否かの判定を行う。
TE−RTE>所定値 …(7)
(7)式が不成立の場合には、エンジン1が正常であると判断してステップ504に進み、診断フラグfNGECをクリアして終了する。ステップ503において(7)式が成立している場合には、エンジン1が正常でないと判断してステップ505に進み、診断フラグfNGECをセットして終了する。
(7)式が不成立の場合には、エンジン1が正常であると判断してステップ504に進み、診断フラグfNGECをクリアして終了する。ステップ503において(7)式が成立している場合には、エンジン1が正常でないと判断してステップ505に進み、診断フラグfNGECをセットして終了する。
図1の報知手段103には、診断フラグfNGECが入力される。報知手段103は、診断フラグfNGECの値に応じて警告灯や警報などにより乗員にエンジン1が正常であるか否かを乗員に報知する。例えば、診断フラグfNGECがクリアされている場合には、エンジン1が正常であると判断されているため、警告灯を点灯しない、あるいは警報を鳴らさないといった処理を行う。また、診断フラグfNGECがセットされている場合には、エンジン1が正常でないと判断されているため、警告灯を点灯させる、あるいは警報を鳴らすといった処理を行う。
以上説明したように、トルクセンサによって検出されたエンジンの実トルクと制御状態に応じて演算されたエンジンの推定トルクを比較することにより駆動力源であるエンジンの診断を行うことができ、該エンジンに異常が発生した場合に乗員にその異常を報知することが可能となる。
図1〜図5で示した実施例においては、駆動力源としてエンジンを用いているが、駆動力源としてモータを使用した場合について、図6および図7を用いて説明する。
図6は、駆動力源としてモータを使用した場合の本発明の一実施形態に係る自動車システムの構成図である。
図6に示す自動車パワートレインにおいては、駆動力源としてモータ601が設けられており、前記モータ601の動力が最終減速ギア609を介して駆動輪610まで伝達される構成となっている。
モータ601は交流電源によって駆動される交流モータであり、バッテリ615の電力により駆動される。インバータ616は直流を交流に変換してモータ601のトルク/回転数を制御するコントローラである。モータ601として直流電源によって駆動される直流モータを使用する場合には、前記インバータ616の代わりに直流モータ用の制御回路によってモータ601を制御する。交流モータ,直流モータにはそれぞれ一長一短があるので、要求される動力性能に応じてコストパフォーマンスに優れたモータを選択することが望ましい。
モータ601の出力軸613には最終減速ギア609が接続されており、最終減速ギア609は出力軸613の回転数を最終的に駆動輪610の回転数に適合させる。モータ
601が車両に対して縦方向に搭載されているときは、この最終減速ギア609で回転方向の変換も行う。
601が車両に対して縦方向に搭載されているときは、この最終減速ギア609で回転方向の変換も行う。
次に、図6で示した本発明の自動車パワートレイン診断装置において、パワートレインの要素の1つであり、駆動力源でもあるモータ601を診断する場合について説明する。
図6の診断装置6100には、出力パラメータ決定手段6101と、診断手段6102と、報知手段6103が設けられている。診断装置6100は、図示しない入力処理部,出力処理部およびコンピュータから構成されるが、モータ601を制御するインバータ
616を備えている場合には、インバータ616の一部を診断装置6100として使用することも可能である。また、診断装置6100には、回転数センサ603によって検出されたモータ601(出力軸613)の回転数NM,トルクセンサ604によって検出されたモータ601(出力軸613)の実トルクRTM,インバータ616によって制御されるモータ601の駆動電圧VMおよび駆動電流IM等が入力される。
616を備えている場合には、インバータ616の一部を診断装置6100として使用することも可能である。また、診断装置6100には、回転数センサ603によって検出されたモータ601(出力軸613)の回転数NM,トルクセンサ604によって検出されたモータ601(出力軸613)の実トルクRTM,インバータ616によって制御されるモータ601の駆動電圧VMおよび駆動電流IM等が入力される。
出力パラメータ決定手段6101の処理内容については、図1の出力パラメータ決定手段101と同様であり、要素の出力トルクRTOはモータ601の実トルクRTMである。例えば、モータ601の出力エネルギーとして出力パラメータRPOを(8)式に従い演算する。
RPO=KT×NM×RTM …(8)
ここで、KTは回転数[r/min ]×トルク[Nm]を仕事率[W]に変換する係数である。
ここで、KTは回転数[r/min ]×トルク[Nm]を仕事率[W]に変換する係数である。
次に、図7を用いて、診断手段6102について説明する。
図7は、モータを診断する場合の診断手段6102の処理内容を示すフローチャートである。
ステップ701において、各パラメータを読み込み、ステップ702において、モータ601に入力するエネルギーTPIを(9)式に従い演算する。
TPI=VM×IM …(9)
次に、ステップ703において、ステップ702で演算された入力エネルギーTPIに応じてモータ601の実効率ηrを(10)式に従い演算する。
次に、ステップ703において、ステップ702で演算された入力エネルギーTPIに応じてモータ601の実効率ηrを(10)式に従い演算する。
ηr=RPO÷TPI …(10)
次に、ステップ704において、モータ601の理想効率ηiを(11)式に従い演算する。
次に、ステップ704において、モータ601の理想効率ηiを(11)式に従い演算する。
ηi=j(NM)×k(VM,IM) …(11)
ここで、関数jおよびkはモータ601およびインバータ616の特性によって決定され、関数jはモータ601の回転数等に応じてモータ601の単体効率を演算する関数であり、関数kはモータ601を駆動する電圧/電流に応じてインバータ616の単体効率を演算する関数である。次に、ステップ705において、ステップ703で演算された実効率ηrとステップ704で演算された理想効率ηiを比較し、(12)式によりモータ601が正常か否かの判定を行う。
ここで、関数jおよびkはモータ601およびインバータ616の特性によって決定され、関数jはモータ601の回転数等に応じてモータ601の単体効率を演算する関数であり、関数kはモータ601を駆動する電圧/電流に応じてインバータ616の単体効率を演算する関数である。次に、ステップ705において、ステップ703で演算された実効率ηrとステップ704で演算された理想効率ηiを比較し、(12)式によりモータ601が正常か否かの判定を行う。
ηi−ηr>所定値 …(12)
(12)式が不成立の場合には、モータ601が正常であると判断してステップ706に進み、診断フラグfNGECをクリアして終了する。ステップ705において(12)式が成立している場合には、モータ601が正常でないと判断してステップ707に進み、診断フラグfNGECをセットして終了する。
(12)式が不成立の場合には、モータ601が正常であると判断してステップ706に進み、診断フラグfNGECをクリアして終了する。ステップ705において(12)式が成立している場合には、モータ601が正常でないと判断してステップ707に進み、診断フラグfNGECをセットして終了する。
ここではηrが出力パラメータであり、ηiが参照出力パラメータである。
報知手段6103には、診断フラグfNGECが入力される。報知手段6103は、診断フラグfNGECの値に応じて警告灯や警報などにより乗員にモータ601が正常であるか否かを乗員に報知する。例えば、診断フラグfNGECがクリアされている場合には、モータ601が正常であると判断されているため、警告灯を点灯しない、あるいは警報を鳴らさないといった処理を行う。また、診断フラグfNGECがセットされている場合には、モータ601が正常でないと判断されているため、警告灯を点灯させる、あるいは警報を鳴らすといった処理を行う。
以上説明したように、回転数と実トルクから求めたモータの出力エネルギーと駆動電圧と駆動電流から求めたモータの入力エネルギーに応じて実効率を演算し、モータの特性によって決定される理想効率と実効率を比較することにより、駆動力源であるモータの診断を行うことができ、該モータに異常が発生した場合に乗員にその異常を報知することが可能となる。
次に、図1に示す自動車パワートレインにおいて、トルクコンバータの代わりにクラッチを用いた場合について、図8および図9を用いて説明する。
図8は、クラッチを診断する場合の本発明の一実施形態に係る自動車システムの構成図である。
エンジン1と変速機8の入力軸12の間にはクラッチ805が設けられている。従来の手動変速機ではその操作を一般にクラッチペダルにより運転者が行うが、前述の自動MT等では変速機コントローラ等により自動的に操作が行われる。
図8の診断装置800には、出力パラメータ決定手段810と、診断手段820と、報知手段830が設けられている。また、診断装置800には、回転数センサ3によって検出されたエンジン1の回転数NE,回転数センサ6によって検出された入力軸12の回転数NI,トルクセンサ7によって検出された入力軸12の実トルクRTI,クラッチ805のストロークPSC等が入力される。
クラッチ805は乾式単板クラッチであり、図示しないクラッチカバーとクラッチディスクで構成される。クラッチカバーはエンジン1の図示しないフライホイールに固定されており、カバー本体,クラッチディスクと摺動するプレッシャープレート、およびプレッシャープレートに軸方向荷重を与えるスプリングで構成される。クラッチディスクはフライホイールとクラッチカバーの間に存在し、変速機8の入力軸12に軸方向に摺動可能に取り付けられている。クラッチディスクは回転方向に適切な剛性とヒステリシスを発生させるダンパ部と、フライホイールおよびプレッシャープレートと摺動するフェーシング部で構成される。手動変速機の場合、運転者がクラッチペダルを踏み込むと入力軸12に結合されているクラッチディスクへの押付け荷重が除去され、クラッチ805が解放された状態になる。クラッチペダルを離すと、クラッチディスクへの押付け荷重を発生させているクラッチカバー内のばね反力によりペダルが戻りクラッチ805が係合状態となる。クラッチ805によって伝達されるトルクはプレッシャープレートに軸方向荷重を与えるスプリングによって決定されるため、自動MTにおいてはクラッチ805のストローク(手動変速機のペダルストロークに相当する値)を制御することによって伝達されるトルクを調節する。
出力パラメータ決定手段810の処理内容については、図1の出力パラメータ決定手段101と同様であり、図8記載の実施例においては、入力軸12の実トルクRTIを出力パラメータとして選択し、クラッチ805の目標トルクTCを参照して比較することによりクラッチ805の診断を行う。
次に、図9を用いて、診断手段820について説明する。
図9は、クラッチ805を診断する場合の診断手段820の処理内容を示すフローチャートである。
ステップ901において、各パラメータを読み込み、ステップ902においてエンジン1の推定トルクTEを前述の(6)式に従い演算する。ステップ903において、クラッチ805の目標トルクTCを(13)式に従い演算する。
TC=m(APS,VSP,NE,TE) …(13)
ここで、関数mは運転者のアクセルペダル開度APS,車速VSP,エンジン1の回転数NEおよび推定トルクTEに応じて目標トルクTCを決定する関数である。クラッチ
805のストロークを検出するセンサを備えている場合には、このストロークに応じてクラッチ805の目標トルクTCを決定しても良い。次に、ステップ904において、ステップ903で演算された目標トルクTCと入力軸12の実トルクRTIを比較し、(14)式によりクラッチ805が正常か否かの判定を行う。
ここで、関数mは運転者のアクセルペダル開度APS,車速VSP,エンジン1の回転数NEおよび推定トルクTEに応じて目標トルクTCを決定する関数である。クラッチ
805のストロークを検出するセンサを備えている場合には、このストロークに応じてクラッチ805の目標トルクTCを決定しても良い。次に、ステップ904において、ステップ903で演算された目標トルクTCと入力軸12の実トルクRTIを比較し、(14)式によりクラッチ805が正常か否かの判定を行う。
TC−RTI>所定値 …(14)
(14)式が不成立の場合には、クラッチ805が正常であると判断してステップ905に進み、診断フラグfNGECをクリアして終了する。ステップ904において、(14)式が成立している場合には、クラッチ805が正常でないと判断してステップ906に進み、診断フラグfNGECをセットして終了する。
(14)式が不成立の場合には、クラッチ805が正常であると判断してステップ905に進み、診断フラグfNGECをクリアして終了する。ステップ904において、(14)式が成立している場合には、クラッチ805が正常でないと判断してステップ906に進み、診断フラグfNGECをセットして終了する。
ここではRTIが出力パラメータであり、TCが参照出力パラメータである。
報知手段830には、診断フラグfNGECが入力される。報知手段830は、診断フラグfNGECの値に応じて警告灯や警報などにより乗員にクラッチ805が正常であるか否かを乗員に報知する。例えば、診断フラグfNGECがクリアされている場合には、クラッチ805が正常であると判断されているため、警告灯を点灯しない、あるいは警報を鳴らさないといった処理を行う。また、診断フラグfNGECがセットされている場合には、クラッチ805が正常でないと判断されているため、警告灯を点灯させる、あるいは警報を鳴らすといった処理を行う。
以上説明したように、クラッチの目標トルクと実トルクを比較することにより、クラッチの診断を行うことができ、該クラッチに異常が発生した場合に乗員にその異常を報知することが可能となる。図8,図9記載の実施例においては、乾式単板クラッチを例に挙げて説明したが、従来ATに用いられている湿式多板クラッチや、CVTおよびHEV
(Hybrid Electric Vehicle )等に用いられている電磁クラッチに関しても同様の診断が可能である。
(Hybrid Electric Vehicle )等に用いられている電磁クラッチに関しても同様の診断が可能である。
次に、図10および図11を用いて、変速機を診断する場合について説明する。
図10は、変速機を診断する場合の本発明の一実施形態に係る自動車システムの構成図である。
自動車パワートレインの構成は、図8に示した場合と同様である。
図10の診断装置1000には、出力パラメータ決定手段1010と、診断手段1020と、報知手段1030が設けられている。診断装置1000は、図示しない入力処理部,出力処理部およびコンピュータから構成されるが、エンジン1を制御するエンジンコントローラや、クラッチ805および変速機8を制御する変速機コントローラを備えている場合には、これらのコントローラの一部を診断装置1000として使用することも可能である。また、診断装置1000には、回転数センサ3によって検出されたエンジン1の回転数NE,回転数センサ1003によって検出された出力軸13の回転数NO,トルクセンサ1004によって検出された出力軸13の実トルクRTOT等が入力される。
出力パラメータ決定手段1010の処理内容については、図1の出力パラメータ決定手段101と同様であり、要素の出力トルクRTOは出力軸13の実トルクRTOTである。例えば、変速機8の出力エネルギーとして出力パラメータRPOは(15)式に従い演算する。
RPO=NO×RTOT …(15)
次に、図11を用いて、診断手段1020について説明する。
次に、図11を用いて、診断手段1020について説明する。
図11は、変速機8を診断する場合の診断手段1020の処理内容を示すフローチャートである。
ステップ1101において、各パラメータを読み込み、ステップ1102において、変速機8に入力するエネルギーTPIを(16)式に従い演算する。
TPI=NE×TE …(16)
なお、(16)式はクラッチ805が締結している場合において適用される。クラッチ805が締結していない場合は、入力軸12の回転数およびトルクを検出または推定することにより入力エネルギーTPIを演算しても良い。次に、ステップ1103において、変速機8の実効率ηrを(17)式に従い演算する。
なお、(16)式はクラッチ805が締結している場合において適用される。クラッチ805が締結していない場合は、入力軸12の回転数およびトルクを検出または推定することにより入力エネルギーTPIを演算しても良い。次に、ステップ1103において、変速機8の実効率ηrを(17)式に従い演算する。
ηr=RPO÷TPI …(17)
次に、ステップ1104において、変速機8の理想効率ηiを(18)式に従い演算する。
次に、ステップ1104において、変速機8の理想効率ηiを(18)式に従い演算する。
ηi=n(GP) …(18)
ここで、関数nは変速機8のギア位置GP(1速,2速,…)や制御状態に応じて理想効率ηiを決定する関数である。変速機の種類によっては各変速段で効率が異なるため、関数nは変速機の種類/特性に応じて決定することが望ましい。次に、ステップ1105において、ステップ1103で演算された実効率ηrとステップ1104で演算された理想効率ηiを比較し、(19)式により変速機8が正常か否かの判定を行う。
ここで、関数nは変速機8のギア位置GP(1速,2速,…)や制御状態に応じて理想効率ηiを決定する関数である。変速機の種類によっては各変速段で効率が異なるため、関数nは変速機の種類/特性に応じて決定することが望ましい。次に、ステップ1105において、ステップ1103で演算された実効率ηrとステップ1104で演算された理想効率ηiを比較し、(19)式により変速機8が正常か否かの判定を行う。
ηi−ηr>所定値 …(19)
(19)式が不成立の場合には、変速機8が正常であると判断してステップ1106に進み、診断フラグfNGECをクリアして終了する。ステップ1105において(19)式が成立している場合には、変速機8が正常でないと判断してステップ1107に進み、診断フラグfNGECをセットして終了する。
(19)式が不成立の場合には、変速機8が正常であると判断してステップ1106に進み、診断フラグfNGECをクリアして終了する。ステップ1105において(19)式が成立している場合には、変速機8が正常でないと判断してステップ1107に進み、診断フラグfNGECをセットして終了する。
ここではηrが出力パラメータであり、ηiが参照出力パラメータである。
報知手段1030には、診断フラグfNGECが入力される。報知手段1030は、診断フラグfNGECの値に応じて警告灯や警報などにより乗員に変速機8が正常であるか否かを乗員に報知する。例えば、診断フラグfNGECがクリアされている場合には、変速機8が正常であると判断されているため、警告灯を点灯しない、あるいは警報を鳴らさないといった処理を行う。また、診断フラグfNGECがセットされている場合には、変速機8が正常でないと判断されているため、警告灯を点灯させる、あるいは警報を鳴らすといった処理を行う。
以上説明したように、変速機から出力する実トルクから求めた出力エネルギーと、変速機に入力するトルクから求めた入力エネルギーに応じて変速機の実効率を演算し、変速機の特性等によって決定される理想効率と実効率を比較することにより変速機の診断を行うことができ、該変速機に異常が発生した場合に乗員にその異常を報知することが可能となる。
このように、駆動力源と駆動輪を含む複数の要素を有し、前記複数の要素によって前記駆動力源から前記駆動輪までトルクを伝達する自動車パワートレインの診断装置または診断方法であって、前記複数の要素のうち少なくとも1つの要素から出力されるトルクを検出するトルクセンサの信号に応じて該要素の出力パラメータを演算し、前記出力パラメータに応じて該要素の診断を行う。
好ましくは、該要素の制御状態に応じて参照パラメータを演算し、前記出力パラメータと前記参照パラメータを比較することにより該要素の診断を行う。
また好ましくは、前記診断手段によって該要素の異常が検出されたときに該要素の異常を乗員に報知する。
このことにより、該要素の異常を速やかに検出して乗員に報知することができる。
1…エンジン、4,7…トルクセンサ、5…トルクコンバータ、8…変速機、9…最終減速ギア、10…駆動輪、11…クランク軸、12…入力軸、13…出力軸、14…車軸、100…診断装置、101…出力パラメータ決定手段、102…診断手段、103…報知手段。
Claims (6)
- 自動車のパワートレインを構成する要素を診断する自動車の診断装置であって、
前記要素の出力トルクを検出するトルクセンサの信号を入力する入力部と、前記入力部からの信号に基づき前記要素の出力パラメータを求める出力パラメータ決定部とを有し、
前記出力パラメータ決定部で求めた出力パラメータに応じて当該要素の異常診断を行う自動車の診断装置。 - 請求項1記載の自動車の診断装置であって、
前記出力パラメータと、前記トルクセンサとは異なる手段を用いて求めた前記要素の参照出力パラメータとを比較することにより、当該要素の異常診断を行う自動車の診断装置。 - 請求項2記載の自動車の診断装置であって、
前記トルクセンサとは異なる手段は、前記要素の入力エネルギーを検出または演算する手段である自動車の診断装置。 - 請求項1に記載の自動車の診断装置であって、
前記要素はエンジン,モータ,トルクコンバータ,クラッチ,変速機の少なくともいずれか一つである自動車の診断装置。 - 自動車のパワートレインを構成する要素を制御する自動車の制御装置であって、
前記要素の出力トルクを検出するトルクセンサの信号を入力する入力部と、
前記入力部からの信号に基づき前記要素の出力パラメータを求める出力パラメータ決定部と、
前記出力パラメータ決定部で求めた出力パラメータに応じて当該要素の異常診断を行う診断部とを有する自動車の制御装置。 - 駆動力源と駆動輪を含む複数の要素を有し、前記複数の要素によって前記駆動力源から前記駆動輪までトルクを伝達する自動車パワートレインであって、
前記要素の出力軸に設けられたトルクセンサと、
前記要素のエネルギー入力部に設けられ、当該入力エネルギーを検出するエネルギーセンサと、
前記トルクセンサの信号に基づき前記要素の出力パラメータを求め、前記エネルギーセンサの信号に基づき前記要素の参照出力パラメータを演算し、当該出力パラメータと当該参照出力パラメータを比較することにより、当該要素の異常診断を行う診断装置と、
を有する自動車のパワートレイン。
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- 2004-03-08 JP JP2004063329A patent/JP2005247234A/ja active Pending
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