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JP2005220184A - 熱可塑性エラストマー組成物 - Google Patents

熱可塑性エラストマー組成物 Download PDF

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JP2005220184A
JP2005220184A JP2004027764A JP2004027764A JP2005220184A JP 2005220184 A JP2005220184 A JP 2005220184A JP 2004027764 A JP2004027764 A JP 2004027764A JP 2004027764 A JP2004027764 A JP 2004027764A JP 2005220184 A JP2005220184 A JP 2005220184A
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JP
Japan
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weight
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ethylene
thermoplastic elastomer
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Pending
Application number
JP2004027764A
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English (en)
Inventor
Nobuhiro Natsuyama
延博 夏山
Hironobu Shigematsu
広信 重松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

【課題】 オレフィン系樹脂及びエチレン−α−オレフィン系共重合体ゴムをポリマー成分として含み、外観、弾性、耐熱性、引張特性等のゴム的特性、引張強度等の諸特性を満足できる水準に維持し、かつ製品に黄色等の所望外の発色を伴わない熱可塑性エラストマー組成物を提供する。
【解決手段】 下記の成分(A)〜(D)を含有し、(A)の含有量は5〜50重量部であり、(B)の含有量は50〜95重量部であり(ただし、(A)及び(B)の合計を100重量部とする。)、(A)及び(B)の合計量100重量部あたりの(C)の含有量が0.001〜5重量部であり、(D)の含有量が0.01〜5重量部である組成物を動的熱処理して得られる熱可塑性エラストマー組成物。
(A)オレフィン系樹脂
(B)エチレン−α−オレフィン系共重合体ゴム
(C)有機過酸化物
(D)トリメタアリルイソシアヌレート
【選択図】 なし

Description

本発明は、熱可塑性エラストマー組成物に関するものである。更に詳しくは、本発明は、オレフィン系樹脂及びエチレン−α−オレフィン系共重合体ゴムをポリマー成分として含み、外観、弾性、耐熱性、引張特性等のゴム的特性、引張強度等の諸特性を満足できる水準に維持し、かつ製品に黄色等の所望外の発色を伴わない熱可塑性エラストマー組成物に関するものである。
オレフィン系樹脂成分及びゴム成分を含有するいわゆる熱可塑性エラストマーは、使用温度範囲、柔軟性、耐熱性、軽量性、加工特性等に優れ、加硫ゴム、塩化ビニル代替用途として、自動車部品、各種工業部品、各種土木建築材料、医療関連部品、ハウジング、OA部品及び雑貨などの分野に広く用いられている。また、N,N’−m−フェニレンビスマレイミドに代表されるビスマレイミド化合物は、オレフィン系樹脂、オレフィン系共重合体ゴム、有機過酸化物の存在下で動的熱処理することによりオレフィン系熱可塑性エラストマーの柔軟性、機械的特性、圧縮永久歪等を改良するために用いられる。しかしながら、これらのビスマレイミド化合物は、製品に黄色等の所望外の発色を生じるという問題があった。(特許文献1参照。)
特許第265822号公報
かかる状況の下、本発明が解決しようとする課題は、オレフィン系樹脂及びエチレン−α−オレフィン系共重合体ゴムをポリマー成分として含み、外観、弾性、耐熱性、引張特性等のゴム的特性、引張強度等の諸特性を満足できる水準に維持し、かつ製品に黄色等の所望外の発色を伴わない熱可塑性エラストマー組成物を提供する点に存する。
すなわち、本発明は、下記の成分(A)〜(D)を含有し、(A)の含有量は5〜50重量部であり、(B)の含有量は50〜95重量部であり(ただし、(A)及び(B)の合計を100重量部とする。)、(A)及び(B)の合計量100重量部あたりの(C)の含有量が0.001〜5重量部であり、(D)の含有量が0.01〜5重量部である組成物を動的熱処理して得られる熱可塑性エラストマー組成物に係るものである。
(A)オレフィン系樹脂
(B)エチレン−α−オレフィン系共重合体ゴム
(C)有機過酸化物
(D)トリメタアリルイソシアヌレート
本発明により、オレフィン系樹脂及びエチレン−α−オレフィン系共重合体ゴムをポリマー成分として含み、外観、弾性、耐熱性、引張特性等のゴム的特性、引張強度等の諸特性を満足できる水準に維持し、かつ製品に黄色等の所望外の発色を伴わない熱可塑性エラストマー組成物を提供することができる。
本発明の(A)成分は、オレフィン系樹脂である。オレフィン系樹脂としては、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセンなどの単独重合体又は共重合体があげられ、なかでもポリプロピレンが好ましい。
ポリプロピレンは公知の重合体であり、公知の重合方法によって重合される。プロピレンを重合する際、エチレン、ブテン−1、ペンテン−1、4−メチルペンテン−1等のα−オレフィンを共重合してもよい。立体構造としては、アイソタクチック構造が好ましいが、シンジオタクチック構造のものやこれらの構造の混ざったもの、一部アタクチック構造を含むものも用いることができる。また、ポリプロピレンはプロピレンを主体とする重合体であり、プロピレンホモポリマー、プロピレン―α―オレフィンのランダムコポリマーやブロックコポリマーである。
ポリプロピレンのメルトフローレート(JIS K6758に従い、温度230℃、荷重21.18Nで測定する。)は0.1〜200g/10分であることが好ましく、更に好ましくは0.5〜50g/10分である。
本発明の(B)成分は、エチレン−α−オレフィン系共重合体ゴムであり、具体的にはエチレン−α−オレフィン共重合体ゴム及びエチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴムをあげることができる。
上記のα−オレフィンとしては、たとえばプロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセンなどがあげられ、なかでもプロピレンが好ましい。また、非共役ジエンとしては、たとえば1,4−ヘキサジエン、ジシクロペンタジエン、5−エチリデン−2−ノルボルネンなどがあげられる。
(B)におけるエチレン/α−オレフィンの比率(重量比)は、通常90/10〜30/70である。エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴムを用いる場合の非共役ジエンの含有量は、ヨウ素価で通常5〜40である。なお、エチレン−α−オレフィン共重合体ゴムとエチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴムを混合して用いてもよい。なお、油展ゴム及び非油展ゴムのいずれでもよい。なお、油展ゴムを用いる場合の伸展油の含有量は、共重合体ゴム100重量部あたり通常20〜200重量部である。
エチレン−α−オレフィン系共重合体ゴムの好ましい具体例として、エチレン/プロピレンの重量比率が85/15〜45/55のエチレン−プロピレン共重合体ゴムをあげることができる。
エチレン−α−オレフィン系共重合体ゴムは、100℃のムーニー粘度(ML1+4100℃)が10〜350のものが好ましく、更に好ましくは30〜300である。該ムーニー粘度が過小であると機械的強度に劣ることがあり、一方該ムーニー粘度が過大であると成形品の外観が損なわれることがある。
本発明の(C)成分は、有機過酸化物であり、有機過酸化物としてはジクミルペルオキシド、ジ−t−ブチルペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ−(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキシン−3、1,3−ビス(t−ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、1,1−ビス(t−ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、n−ブチル−4,4−ビス(t−ブチルペルオキシ)バレレート、ベンゾイルペルオキシド、p−クロロベンゾイルペルオキシド、2,4−ジクロロベンゾイルペルオキシド、t−ブチルペルオキシベンゾエート、t−ブチルペルオキシイソプロピルカーボネート、ジアセチルペルオキシド、ラウロイルペルオキシド、t−ブチルクミルペルオキシドなどを用いることができる。
本発明の(D)成分は、トリメタアリルイソシアヌレートである。
本発明の(D)を用いることにより、かつ製品に黄色等の所望外の発色を伴わない熱可塑性エラストマー組成物を得ることができる。
各成分の含有量は、次のとおりである。(A)の含有量は5〜50重量部であり、(B)の含有量は50〜95重量部であり(ただし、(A)及び(B)の合計を100重量部とする。)、(A)及び(B)の合計量100重量部あたりの(C)の含有量は0.001〜5重量部であり、(D)の含有量は0.01〜5重量部である。なお、油展ゴムを用いた場合の(B)の量は、伸展油を含んだ量を基準とする。また、各成分について、二種以上のものを併用した場合は、その合計量を基準とする。
(A)成分が過少であると流動性が低下し、外観不良となる。一方(A)成分が過多であると硬くなり、弾性を示さなくなる。(B)成分が過少であると弾性を示さなくなり、一方(B)成分が過多であると流動性が低下し、外観不良となる。(C)成分が過少であるとオレフィン系共重合ゴムの十分な架橋度を得るのに時間がかかり、一方(C)成分が過多であると臭気が強くなり、また、オレフィン系共重合ゴムの架橋度が増す結果、組成物全体の流動性が低下する。(D)成分が過少であるとオレフィン系共重合ゴムの架橋度が少なすぎ、その結果、組成物の耐熱性、引張特性、弾性回復及び反発弾性等のゴム的性質が十分でなく、一方(D)成分が過多であると伸びが低下する。
本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、上記(A)〜(D)を動的熱処理して得られる熱可塑性エラストマー組成物である。動的熱処理装置としては開放型のミキシングロール、非開放型のバンバリーミキサー、ニーダー、押出機、二軸押出機等の公知のものを使用することができる。動的熱処理の温度、時間としては、使用する有機過酸化物の半減期が1分未満となる温度、通常は150〜280℃、好ましくは180〜260℃で1〜30分、好ましくは3〜20分である。なお、上記の混練時に、必要に応じて、難燃剤、帯電防止剤、熱安定剤、老化防止剤、離型剤などの添加剤、顔料などを用いてもよい
本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、通常の熱可塑性プラスチックで使用されている装置で成形でき、射出成形、押出成形、カレンダー成形、ブロー成形等により種々の成形品に成形される。成形品としては、たとえば各種ガスケット、パッキン、ウェザストリップ、各種ブーツ、グロメットなどの自動車用内外装部品、土木建築関連資材、工業部品、医療関連機器、ハウジング、OA部品、雑貨などをあげることができる。
次に、本発明を実施例によって説明する。
実施例1〜2及び比較例1
表1に示すEPDM、PPをラボプラストミル(東洋精機製作所製 形式65C150)にて回転数60回転/分、チャンバー温度180℃の条件で5分間混練した後、表1に示す有機過酸化物、架橋助剤を加え、同条件で10分間混練を行い、表1に示す酸化防止剤を加え、同条件で2分間混練を行い熱可塑性エラストマー組成物を得た。更に、この熱可塑性エラストマー組成物を200℃で圧縮成型することにより厚み1mmの試験片を作成し、以下の方法で物性測定を行った。結果を表1に示す。
硬度:ASTM D2240(Shore−A瞬間値)に準拠
破断強度:JIS K6251に準拠(JIS3号ダンベル、引張速度200mm/min)
破断伸び:同上
色相:JIS K7105に準拠(黄色度)
Figure 2005220184
PP;ポリプロピレン(住友化学工業株式会社製ノーブレンY501N)
EPDM;エチレン−プロピレン−5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体ゴム(住友化学工業株式会社製エスプレン670F)
有機化酸化物;2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン(化薬アクゾ株式会社製APO−40S)
酸化防止剤;イルガノックス1010(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ製)
TMAIC;トリメタアリルイソシアヌレート(日本化成社製)
BM;N,N’−m−フェニレンビスマレイミド(住友化学社製)

Claims (1)

  1. 下記の成分(A)〜(D)を含有し、(A)の含有量は5〜50重量部であり、(B)の含有量は50〜95重量部であり(ただし、(A)及び(B)の合計を100重量部とする。)、(A)及び(B)の合計量100重量部あたりの(C)の含有量が0.001〜5重量部であり、(D)の含有量が0.01〜5重量部である組成物を動的熱処理して得られる熱可塑性エラストマー組成物。
    (A)オレフィン系樹脂
    (B)エチレン−α−オレフィン系共重合体ゴム
    (C)有機過酸化物
    (D)トリメタアリルイソシアヌレート
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007073442A1 (en) * 2005-12-19 2007-06-28 Advanced Elastomer Systems, L.P. Peroxide-cured thermoplastic vulcanizates and medical devices made therewith
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