以下図面により本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の辞書情報表示制御装置の実施形態に係る携帯機器(電子辞書)10の電子回路の構成を示すブロック図である。
この携帯機器(電子辞書)10は、以下に説明する電子辞書機能を備えたPDA(personal digital assistants)、PC(personal computer)、携帯電話、電子ブックとして構成されるか、電子辞書専用の携帯機器として構成される。この携帯機器(電子辞書)10は、各種の記憶媒体に記録されたプログラム、又は、伝送されたプログラムを読み込んで、その読み込んだプログラムによって動作が制御されるコンピュータによって構成され、その電子回路には、CPU(central processing unit)11が備えられる。
CPU11は、メモリ12内に予め記憶された装置制御プログラム、あるいはROMカードなどの外部記憶媒体13から記憶媒体読取部14を介して前記メモリ12に読み込まれた装置制御プログラム、あるいはインターネットN上のWebサーバ(この場合はプログラムサーバ)20から通信部15を介して前記メモリ12に読み込まれた装置制御プログラムに応じて、回路各部の動作を制御するもので、前記メモリ12に記憶された装置制御プログラムは、キーやタッチパネルからなる入力部16からのユーザ操作に応じた入力信号、あるいは通信部15を介して接続されるインターネットN上の各Webサーバ20…との通信信号、あるいは記憶媒体読取部14を介して外部接続されるEEPROM,RAM,ROMなどのメモリカード(記憶媒体)13との接続通信信号に応じて起動される。
前記CPU11には、前記メモリ12、記憶媒体読取部14、通信部15、入力部16が接続される他に、LCDからなる表示部17などが接続される。
メモリ12には、当該携帯機器(電子辞書)10の全体の動作を司るシステムプログラムや通信部15を介してインターネットN上の各Webサーバ20…とデータ通信するための通信プログラムが記憶される他に、新たに必要な辞書データを辞書管理用のWebサーバ20やメモリカード(記憶媒体)13からダウンロードしたり、辞書データ(12b)に基づき見出し語入力に応じた訳語や意味内容などの各種説明情報を検索したり、「国語」「英和」「和英」など、辞書の種類毎にユーザ任意のメイン辞書/サブ辞書を設定し、入力見出し語に応じた各種説明情報の検索結果をメイン辞書/サブ辞書間で語義連動にして表示するのと共に、各辞書から読み出されて表示される説明情報の記号表記をメイン辞書での記号表記の仕方に合わせて統一したりするための辞書制御プログラム12aが記憶される。
また、このメモリ12には、辞書データメモリ12b、語義リンクテーブル12c、メイン辞書設定テーブル12d、表記変換テーブル12e、ワークエリア12fなどが用意される。
辞書データメモリ12bには、「国語辞典」「漢和辞典」「英和辞典」「和英辞典」など、種類の異なる辞書データが各種類別に予め、あるいはダウンロードされて複数辞書記憶されるもので、例えば「国語辞典」としては「広○苑」「マイ百科事典」「カタカナ辞典」が記憶され、「漢和辞典」としては「漢○林」「漢字源」が記憶され、「英和辞典」としては「ジ*ニアス英和辞典」「リ*ダーズ英和辞典」が記憶され、「和英辞典」としては「ジュニアー和英辞典」「ジ*ニアス和英辞典」が記憶される。
これら各種類別の複数の辞書データは、それぞれ例えば利用者対象レベルに応じてグレードを異ならせた辞書とされる。
図2は前記携帯機器(電子辞書)10のメモリ12に記憶される語義リンクテーブル12cのテーブルデータを示す図である。
この語義リンクテーブル12cには、前記辞書データメモリ12bに記憶されている各辞書毎のリンクテーブルがあり、該当辞書の各見出し語に対応する説明情報の語義番号について、同辞書データメモリ12bに記憶されている同種辞書のそれぞれにおける対応する見出し語説明情報の語義番号がテーブル化されて記憶される。
図2で示す語義リンクテーブル12cは、ジ*ニアス英和辞典用のリンクテーブルであり、見出し語「life」の説明情報中の各語義(1〜12)について、リ*ダーズ英和辞典とリ*ダーズαでの同一見出し語「life」の説明情報中の対応語義番号を示している。
図3は前記図2おける語義リンクテーブル12cについて各語義に対応する説明情報の内容を参考に対応付けて示す図である。
すなわち、この図3で示す語義リンクテーブル12cの参考情報によれば、ジ*ニアス英和辞典での見出し語「life」の例えば語義番号(1)の説明情報「[U]生命,命,…」、語義番号(2)の説明情報「[U][集合的に]生物,…」に対しては、それぞれリ*ダーズ英和辞典での語義番号(1a)の説明情報「生命、命…」、語義番号(5)の説明情報「生き物,生物(集合的に)」が対応する説明情報であることが分かる。
メイン辞書設定テーブル12d(図11(A),図14(A)参照)には、前記辞書データメモリ12bに記憶されている各種類別の複数辞書について、同種複数辞書内での主要な使用辞書がメイン辞書(M)として設定され、その他の辞書が例えば当該メイン辞書を基準とした利用者対象レベル順のサブ辞書として設定されるもので、このメイン辞書とサブ辞書の設定状態は予めデフォルトで指定される他にユーザ操作に応じて任意に指定される。
図4は前記携帯機器(電子辞書)10のメモリ12に記憶される表記変換テーブル12eのテーブルデータを示す図である。
この表記変換テーブル12eには、各辞書の説明情報に含まれる品詞記号,発音記号,略語記号,見出しの引用形態それぞれの表記の形態が、各辞書の相互間で対応付けられて記憶される。図4ではその一例として、ジ*ニアス英和辞典における説明情報の表記形態とリ*ダーズ英和辞典における説明情報の表記形態とを対応付けた表記変換テーブル12eを示している。
すなわち、この表記変換テーブル12eに基づいて、例えば「英和」辞典のうちでジ*ニアス英和辞典をメイン辞書として設定した場合には、リ*ダーズ英和辞典による説明情報を表示する際の表記形態は、メイン辞書であるジ*ニアス英和辞典での説明情報の表記形態に合わせて統一表示制御され、逆に、リ*ダーズ英和辞典をメイン辞書として設定した場合には、ジ*ニアス英和辞典による説明情報を表示する際の表記形態は、メイン辞書であるリ*ダーズ英和辞典での説明情報の表記形態に合わせて統一表示制御される。
ワークエリア12fには、前記辞書制御プログラム12aなどの各種の装置制御プログラムに従いCPU11に入出力される種々のデータが必要に応じて記憶される。
図5は前記携帯機器(電子辞書)10の入力部16であるキーボードパネルを示す図である。
キーボードパネル(16)には、ひらがな,カタカナ,漢字,英数字を任意入力するための一連の文字入力キーが配列されると共に、辞書データメモリ12bに記憶されている全ての辞書を対象にして入力見出し語に対応する説明情報の検索を行うための「全辞書」キー16A、各種別のメイン辞書を指定して入力見出し語に対応する説明情報の検索を行うための各辞書キー「国語」16a1、「漢和」16a2、「英和」16a3、「和英」16a4、ノーマルモードでメニューキー,シフトモードで電卓キーとして機能する「メニュー/電卓」キー16m、シフトモードに設定するための「シフト」キー16s、ノーマルモードで削除キー,シフトモードで設定キーとして機能する「削除/設定」キー16E、メイン辞書での検索表示状態においてサブ辞書も語義連動にして見出し語検索を行うための「サブ辞書」キー16D、検索表示中の説明情報に記述されている「用例/解説」マークを指定してその用例または解説を表示させるための「用例・解説」キー16R、処理ステップの戻りを指示するための「戻る」キー16B、各種ページ操作の他、検索表示中の隣接見出し語の切り替え指定やメイン辞書/サブ辞書間の切り替え操作を行うためのページアップキー16u,ページダウンキー16d、表示画面上でのデータ選択操作やスクロール操作を行うための上下左右方向の各カーソルキー16xd,16xu,16yr,16yf、そして、選択データの決定/確定や選択見出し語に対応した説明情報の読出し表示を指示するための「訳/決定」キー16Yなどが備えられる。
次に、前記構成の携帯機器(電子辞書)10による辞書情報表示制御機能について説明する。
図6は前記携帯機器(電子辞書)10による情報表示制御機能の全体処理(その1)を示すフローチャートである。
図7は前記携帯機器(電子辞書)10による情報表示制御機能の全体処理(その2)を示すフローチャートである。
図8は前記携帯機器(電子辞書)10による情報表示制御機能の全体処理(その3)を示すフローチャートである。
図9は前記携帯機器(電子辞書)10による情報表示制御機能の全体処理(その1)に伴うメイン辞書設定処理を示すフローチャートである。
図10は前記携帯機器(電子辞書)10による情報表示制御機能の全体処理(その2)(その3)に伴うメイン辞書への表記変換処理を示すフローチャートである。
図11は前記携帯機器(電子辞書)10による情報表示制御機能の全体処理に伴うキー操作対応の表示動作(その1)を示す図であり、同図(A)はメイン辞書設定画面G1を示す図、同図(B)は見出し語一覧画面G2を示す図、同図(C)は説明情報表示画面G3を示す図である。
まず、辞書データメモリ12bに記憶されている各種類別「国語」「漢和」「英和」「和英」の複数辞書について、ユーザが主要に使用するメイン辞書の設定を行う場合に、図11(A)に示すように、「シフト」キー16s+「設定」キー16Eの操作に従い“メイン辞書設定の指示あり”が判断されると(ステップA1→A2)、図9におけるメイン辞書設定処理に移行される(ステップAS)。
このメイン辞書設定処理が起動されると、表示部17にメイン辞書設定画面G1が表示され、メイン辞書設定テーブル12dに記憶されている各辞書種類別のメイン辞書/サブ辞書の現在の設定内容に従って、メイン辞書名の先頭に黒丸の反転表示からなるメイン辞書マークMが付加されて表示される(ステップS1)。
このメイン辞書設定画面G1において、カーソル上下キー16xd,16xuが操作されると、同画面G1上の反転表示カーソルKにより指定中の辞書名が同種の複数辞書内で上下方向に変更表示され、当該変更指定された辞書に対して前記メイン辞書マークMが変更表示される(ステップS2→S3)。
また、同メイン辞書設定画面G1において、カーソル左右キー16yr,16yfが操作されると、同画面G1上の反転表示カーソルKにより指定中の辞書の種類が左右方向へ変更されて表示される(ステップS4→S5)。
そして、前記各カーソルキー操作に従って所望の辞書種類の複数辞書中におけるメイン設定したい辞書をカーソルKで指定した状態で、「訳/決定」キー16Yが操作されると、当該指定された辞書名に対し付加されたメイン辞書マークMが確定表示されると共に、新たに変更設定された各辞書種類別のメイン辞書がメイン辞書設定テーブル12dに記憶設定される(ステップS6→S7)。
図11(A)に示すメイン辞書設定画面G1では、「国語」のメイン辞書が「広○苑」、「漢和」のメイン辞書が「漢○林」、「英和」のメイン辞書が「ジ*ニアス英和」、「和英」のメイン辞書が「ジュニアー和英」に設定され、各メイン辞書に隣接する同種の辞書が近い方から順位の高いサブ辞書として設定された状態を示し、この設定内容がメイン辞書設定テーブル12dとして記憶設定される。
次に、前記新たな内容のメイン辞書設定テーブル12dが記憶設定された状態で、任意の入力見出し語に従ってその説明情報を検索表示させる場合の動作について説明する。
例えば英和の辞書検索を行いたい場合に、図11(B)に示すように、辞書キー「英和」16a3が操作されると(ステップA3)、当該辞書種類「英和」の現在の設定メイン辞書である「ジ*ニアス英和」の辞書データが辞書データメモリ12bから読出され(ステップA4)、当該辞書が起動されてその見出し語(検索文字)入力画面が表示される(ステップA5)。
この見出し語(検索文字)入力画面において、例えば検索対象の英単語「life」が見出し語として入力表示されると(ステップA6)、これに伴い当該入力見出し語に完全一致および一致する単語を含む複数の見出し語が検索され、図11(B)に示すような見出し語一覧画面G2として表示される(ステップA7)。
そして、この見出し語一覧画面G2において、カーソルKが移動操作され、さらに検索対象としたい見出し語が選択されて「訳/決定」キー16Yが操作されると(ステップA8)、図11(C)に示すように、当該選択された見出し語に対応する説明情報がメイン辞書である「ジ*ニアス英和」の辞書データから読出され、説明情報表示画面G3として説明情報の先頭から表示される(ステップA9)。
図12は前記携帯機器(電子辞書)10による情報表示制御機能の全体処理に伴うキー操作対応の表示動作(その2)を示す図であり、同図(D)は説明情報表示画面G3でのスクロール表示を示す図、同図(E)はメイン/サブ説明情報連動画面G4を示す図である。
前記図11(C)で示した説明情報表示画面G3において、カーソル上下キー16xd,16xuが操作されると(ステップA10)、図12(D)に示すように、当該説明情報表示画面G3に表示されているメイン辞書「ジ*ニアス英和」の選択見出し語「life」の説明情報が上下にスクロールされて表示される(ステップA11)。
こうしたメイン辞書「ジ*ニアス英和」に基づく説明情報表示画面G3でのスクロール表示において、例えばユーザが求める説明情報が見出せず、同種記憶辞書「英和」のうちで現在のメイン辞書「ジ*ニアス英和」より例えばユーザ対象レベルが上になるサブ辞書「リ*ダーズ英和」に基づいた説明情報をも参照したい場合に、図12(E)に示すように、「サブ辞書」キー16Dが操作されると(ステップA12)、メイン辞書設定テーブル12dに基づき現在のメイン辞書「ジ*ニアス英和」と同種「英和」のサブ辞書「リ*ダーズ英和」(サブ辞書が複数ある場合は複数のサブ辞書)が読出され(ステップA13)、メイン辞書「ジ*ニアス英和」にて検索表示中の見出し語「life」がサブ辞書「リ*ダーズ英和」(各サブ辞書)から検索される(ステップA14)。
すると、まず先頭のサブ辞書「リ*ダーズ英和」が指定され(ステップA15)、この先頭サブ辞書の辞書データ内に前記検索対象の見出し語「life」が有るか/否か判断される(ステップA16)。
ここで、先頭サブ辞書「リ*ダーズ英和」の辞書データ内に検索対象見出し語「life」が有ると判断されると(ステップA16)、当該見出し語「life」に対応した先頭サブ辞書に基づく説明情報の表示形態が、前記メイン辞書に基づき表示されている説明情報とその表示エリアを2分割表示にして設定される(ステップA17)。
すると、次のサブ辞書が存在するか否か判断され(ステップA18)、次のサブ辞書ありと判断された場合には、当該次のサブ辞書が指定されて(ステップA19)、このサブ辞書の辞書データ内に前記検索対象の見出し語「life」が有るか/否か判断される(ステップA16)。
ここで、次のサブ辞書の辞書データ内にも検索対象見出し語「life」が有ると判断された場合には(ステップA16)、当該見出し語「life」に対応した次のサブ辞書に基づく説明情報の表示形態が、前記分割表示にして設定されたメイン辞書に基づく説明情報および先頭サブ辞書に基づく説明情報とその表示エリアを3分割表示にして設定される(ステップA17)。
一方、次のサブ辞書なしと判断された場合には(ステップA18)、現在のメイン辞書「ジ*ニアス英和」に基づく見出し語「life」の説明情報の表示先頭行の語義番号「1」が読み出される(ステップA20)。
そして、前記メイン辞書「ジ*ニアス英和」の語義リンクテーブル12c(図2参照)に従って、前記ステップA20にて読み出された現在表示先頭行のメイン辞書の説明情報語義番号「1」に対応するところの前記指定された先頭サブ辞書「リ*ダーズ英和」での説明情報語義番号「1a」が読み出される(ステップA21)。
すると、前記メイン辞書「ジ*ニアス英和」での見出し語「life」の説明情報における表示先頭行の語義番号「1」に対応した部分からの説明情報と、前記サブ辞書「リ*ダーズ英和」での同一見出し語の説明情報における対応語義番号「1a」に応じた部分からの説明情報とが読み出され(ステップA22)、当該サブ辞書から読み出された説明情報の表記形態を前記メイン辞書における説明情報の表記形態に合わせて統一するための、図10におけるメイン辞書への表記変換処理が実行される(ステップAB1)。
このメイン辞書への表記変換処理が起動されると、まずメモリ12に記憶された表記変換テーブル12e(図4参照)に基づいて、前記サブ辞書「リ*ダーズ英和」から読み出された説明情報における品詞記号,発音記号,略語記号などの各種の記号表記形態が、前記メイン辞書「ジ*ニアス英和」での説明情報における各種の記号表記形態に合わせて変換統一される(ステップB1)。
つまり、サブ辞書「リ*ダーズ英和」から読み出された説明情報において、アルファベット表記となっている品詞記号はメイン辞書「ジ*ニアス英和」での表記に合わせて漢字表記に変換統一され、また、サブ辞書「リ*ダーズ英和」では「i」と「I」の2通り存在する発音記号表記は同メイン辞書「ジ*ニアス英和」での「i」のみの表記に合わせて変換統一され、さらに、サブ辞書「リ*ダーズ英和」での説明情報において「スコットランド」を表す略語記号表記<スコ>は同メイン辞書「ジ*ニアス英和」での略語記号表記<スコット>に合わせて変換統一される。
また、前記表記変換テーブル12eに基づいて前記サブ辞書「リ*ダーズ英和」での説明情報における見出表記(斜体)が前記メイン辞書「ジ*ニアス英和」での説明情報における見出表記(〜)と異なることが検知判断されると共に(ステップB2)、当該メイン辞書「ジ*ニアス英和」での見出表記が(〜)であることが判断される(ステップB3)。
すると、前記ステップB1において各種の記号表記形態がメイン辞書「ジ*ニアス英和」のそれに合わされて変換されたサブ辞書「リ*ダーズ英和」での語義番号「1a」からの説明情報中に含まれる(斜体)での見出表記が、前記メイン辞書「ジ*ニアス英和」での見出表記(〜)に合わせて“〜”に変更される(ステップB4)。
つまり、サブ辞書「リ*ダーズ英和」での見出し語「life」に対応する説明情報語義番号「1a」以降の説明情報に斜体として含まれる当該見出し語表記「life」が、メイン辞書「ジ*ニアス英和」での見出表記に合わせて「〜」に変更されることになる。
一方、前記ステップB2において、メイン辞書から読み出された説明情報とサブ辞書から読み出された説明情報とに含まれるそれぞれの見出表記の形態が異なると検知判断されると共に、前記ステップB3において、当該メイン辞書での説明情報における見出表記の形態が(〜)ではなく(斜体)であると判断された場合には、サブ辞書での説明情報中に含まれる(〜)での見出表記が、メイン辞書での見出表記(斜体)に合わせて斜体の見出表記に変更されることになる(ステップB5)。
このように、前記メイン辞書への表記変換処理(ステップAB1)では、メイン辞書での見出し語の表示中の説明情報に対応してサブ辞書から読み出された同一見出し語の説明情報に含まれる各種記号や見出しの表記形態が、ユーザが日頃から主に使用しているメイン辞書での説明情報に含まれる慣れた表記形態に合わせて変換され統一されるようになる。
すると、図12(E)に示すようなメイン/サブ説明情報連動画面G4によって、メイン辞書「ジ*ニアス英和」における見出し語「life」の説明情報が語義番号「1」の説明情報部分から第1の表示エリアに分割表示されると共に、前記ステップAB1においてメイン辞書に合わせて表記変換されたサブ辞書「リ*ダーズ英和」における同一見出し語「life」の説明情報が前記対応語義番号「1a」の説明情報部分から、前記ステップA17において分割表示設定された第2の表示エリアに分割表示される(ステップA23)。
このメイン/サブ説明情報連動画面G4において、設定中のメイン辞書名「ジ*ニアス」は太枠のメイン辞書枠Mmで囲まれて表示される。
また、同メイン/サブ説明情報連動画面G4上のメイン辞書「ジ*ニアス英和」の説明情報中で選択表示された連動対象の語義番号「1」は白抜きのメイン選択語義枠m1で囲まれて表示され、また、サブ辞書「リ*ダーズ英和」の説明情報中で対応表示された連動の語義番号「1a」は太枠のみのサブ選択語義枠m2で囲まれて表示される。
このように、図12(E)で示したメイン/サブ説明情報連動画面G4において、カーソル上下キー16xd,16xuが操作されると(ステップA24)、当該メイン/サブ説明情報連動画面G4のメイン辞書枠Mmに対応して表示されているメイン辞書「ジ*ニアス英和」の説明情報が上下にスクロールされて表示される(ステップA25)。
すると、前記ステップA25におけるメイン辞書「ジ*ニアス英和」の説明情報のスクロール表示によってメイン選択語義枠m1が変更表示された当該メイン辞書の説明情報語義番号(例えば「4」)に応じて、前記ステップA21と同様にメモリ12内の語義リンクテーブル12c(図2・図3参照)に基づき対応するサブ辞書での語義番号読出し処理が実行され(ステップA26)、当該サブ辞書「リ*ダーズ英和」における同一見出し語「life」での対応する説明情報語義番号「2」が読み出される。
すると、前記メイン辞書「ジ*ニアス英和」での見出し語「life」のスクロール後の説明情報における表示先頭行の語義番号「4」に対応した部分からの説明情報と、前記サブ辞書「リ*ダーズ英和」での同一見出し語の説明情報における対応語義番号「2」に応じた部分からの説明情報とが読み出され(ステップA27)、当該サブ辞書から読み出された説明情報の表記形態を前記メイン辞書における説明情報の表記形態に合わせて統一するためのメイン辞書への表記変換処理が前記ステップAB1同様に実行される(ステップAB2)。
すると、メイン辞書「ジ*ニアス英和」における見出し語「life」のスクロール後の説明情報が語義番号「4」の説明情報部分から第1の表示エリアに分割表示されると共に、前記ステップAB2においてメイン辞書に合わせて表記変換されたサブ辞書「リ*ダーズ英和」における同一見出し語「life」の説明情報が前記対応語義番号「2」の説明情報部分から第2の表示エリアに分割表示される(ステップA28)。
一方、例えば前記図12(E)で示した、メイン/サブ説明情報連動画面G4における現在のメイン辞書「ジ*ニアス英和」での見出し語「life」に対応した説明情報の表示に伴うサブ辞書「リ*ダーズ英和」の説明情報の語義連動表示状態において、例えばメイン辞書「ジ*ニアス英和」に基づく説明情報の内容よりもサブ辞書「リ*ダーズ英和」に基づく説明情報の内容の方がユーザの要求に合っていることで、現在設定中のメイン辞書を「ジ*ニアス英和」から「リ*ダーズ英和」に切り替えるために、例えば「シフト」キー16s+ページダウンキー16dの操作によってメイン辞書の切り替えキー操作が為されたと判断されると(ステップA29)、当該キー操作に応じてメイン/サブ説明情報連動画面G4でのメイン辞書枠Mmがこれまでのサブ辞書名「リ*ダーズ」の位置に切り替え表示されると共に、当該新たなメイン辞書「リ*ダーズ英和」の説明情報における表示先頭の語義番号にメイン選択語義枠m1が表示され、これまでのメイン辞書「ジ*ニアス英和」の説明情報における表示先頭の語義番号「4」にサブ選択語義枠m2が表示される(ステップA30)。
この際、メイン辞書設定テーブル12dの「英和」辞書の設定内容が、メイン辞書「リ*ダーズ英和」、サブ辞書「ジ*ニアス英和」として変更される。
そして、メイン辞書「リ*ダーズ英和」として切り替えられたメイン/サブ説明情報連動画面G4において、カーソル上下キー16xd,16xuが操作されると(ステップA24)、前記メイン辞書が「ジ*ニアス英和」であった場合と同様に、メイン辞書枠Mmに対応して表示されている新たなメイン辞書「リ*ダーズ英和」の説明情報が上下にスクロールされて表示される(ステップA25)。
すると、前記ステップA25におけるメイン辞書「リ*ダーズ英和」の説明情報のスクロール表示によって、メイン選択語義枠m1が変更表示された当該メイン辞書の説明情報語義番号(例えば「3a」)に応じて、前記同様にメモリ12内の語義リンクテーブル12c(図2・図3参照)に基づき対応するサブ辞書での語義番号読出し処理が実行され(ステップA26)、当該サブ辞書「ジ*ニアス英和」における同一見出し語「life」での対応する説明情報語義番号「6」が読み出される。
すると、今回のメイン辞書「リ*ダーズ英和」での見出し語「life」のスクロール後の説明情報における表示先頭行の語義番号「3a」に対応した部分からの説明情報と、前記サブ辞書「ジ*ニアス英和」での同一見出し語の説明情報における対応語義番号「6」に応じた部分からの説明情報とが読み出され(ステップA27)、当該サブ辞書から読み出された説明情報の表記形態を前記メイン辞書における説明情報の表記形態に合わせて統一するためのメイン辞書への表記変換処理が前記ステップAB1同様に実行される(ステップAB2)。
つまり、現在のサブ辞書である「ジ*ニアス英和」から読み出された説明情報において、漢字表記となっている品詞記号はメイン辞書「リ*ダーズ英和」での表記に合わせてアルファベット表記に変換統一され、また、同サブ辞書「ジ*ニアス英和」での説明情報において「スコットランド」を表す略語記号表記<スコット>は同メイン辞書「リ*ダーズ英和」での略語記号表記<スコ>に合わせて変換統一される。
さらに、サブ辞書「ジ*ニアス英和」での見出し語「life」に対応する説明情報語義番号「6」以降の説明情報に“〜”として含まれる当該見出し語「life」の表記「〜」が、メイン辞書「リ*ダーズ英和」での見出表記に合わせて斜体の「life」に変更される。
すると、前記メイン/サブ切り替え後のメイン辞書「リ*ダーズ英和」における見出し語「life」のスクロール後の説明情報が語義番号「4」の説明情報部分から第1の表示エリアに分割表示されると共に、前記ステップAB2において当該メイン辞書に合わせて表記変換されたサブ辞書「ジ*ニアス英和」における同一見出し語「life」の説明情報が前記対応語義番号「2」の説明情報部分から第2の表示エリアに分割表示される(ステップA28)。
これにより、ユーザが新たに切り替え設定したメイン辞書での見出し語の表示中の説明情報に対応してサブ辞書から読み出された同一見出し語の説明情報に含まれる各種記号や見出しの表記形態が変換され統一されるようになり、メイン/サブ説明情報連動画面G4によって複数の辞書での説明情報を連動表示させた場合でも、ユーザが見易い、そして理解し易い説明表記形態にして表示できるようになる。
図13は前記携帯機器(電子辞書)10による情報表示制御機能の全体処理に伴うキー操作対応の表示動作(その3)を示す図であり、同図(A)は辞書選択メニュー画面Gmを示す図、同図(B)はサブ辞書として設定された「リ*ダーズ英和」の辞書選択に伴う見出し語一覧画面G2を示す図、同図(C)はメイン辞書への表記変換処理を行ったサブ辞書「リ*ダーズ英和」での説明情報表示画面G3を示す図である。
図13(A)に示すように、「メニュー」キー16mを操作すると(ステップA31)、辞書データメモリ12bに記憶されている全ての辞書のタイトルを一覧表示した辞書選択メニュー画面Gmが表示部17に表示され、上下左右の各カーソルキー16xd,16xu,16yr,16yfの操作に応じて反転カーソルKを移動させ所望の辞書を選択可能な状態となる(ステップA32)。
この図13(A)における辞書選択メニュー画面Gmにあって、例えばメイン辞書設定テーブル12d(図11(A)参照)ではサブ辞書として設定されている「リ*ダーズ英和」がカーソルKにより選択表示され「訳/決定」キー16Yが操作されると(ステップA32)、この選択された辞書「リ*ダーズ英和」が読み出されて起動され、その見出し語(検索文字)入力画面が表示される(ステップA33)。
この見出し語(検索文字)入力画面において、例えば検索対象の英単語「life」が見出し語として入力表示されると(ステップA34)、これに伴い当該入力見出し語に完全一致および一致する単語を含む複数の見出し語が検索され、図13(B)に示すような見出し語一覧画面G2として表示される(ステップA35)。
そして、この見出し語一覧画面G2において、カーソルKが移動操作され、さらに検索対象としたい見出し語が選択されて「訳/決定」キー16Yが操作されると(ステップA36)、前記メニュー選択されて現在起動中の辞書「リ*ダーズ英和」は前記メイン辞書設定テーブル12d(図11(A)参照)にてサブ辞書として設定されているか否か判断される(ステップA37)。
ここで、前記「リ*ダーズ英和」がサブ辞書として設定されていると判断されると、当該サブ辞書から見出し語「life」に対応して読み出された説明情報の表記形態をメイン辞書「ジ*ニアス英和」における説明情報の表記形態に合わせて統一するためのメイン辞書への表記変換処理が前記ステップAB1同様に実行される(ステップAB3)。
つまり、サブ辞書「リ*ダーズ英和」から読み出された説明情報において、アルファベット表記となっている品詞記号はメイン辞書「ジ*ニアス英和」での表記に合わせて漢字表記に変換統一され、また、サブ辞書「リ*ダーズ英和」では「i」と「I」の2通り存在する発音記号表記は同メイン辞書「ジ*ニアス英和」での「i」のみの表記に合わせて変換統一され、さらに、サブ辞書「リ*ダーズ英和」での説明情報において「スコットランド」を表す略語記号表記<スコ>は同メイン辞書「ジ*ニアス英和」での略語記号表記<スコット>に合わせて変換統一される。
さらに、サブ辞書「リ*ダーズ英和」での見出し語「life」に対応する説明情報に斜体として含まれる当該見出し語表記「life」が、メイン辞書「ジ*ニアス英和」での見出表記に合わせて「〜」に変更される。
そして、図13(C)に示すように、前記メイン辞書への表記変換処理を実施したサブ辞書「リ*ダーズ英和」での見出し語「life」に対応する説明情報が、説明情報表示画面G3として当該説明情報の先頭から表示される(ステップA38)。
このように、前記メイン辞書への表記変換処理(ステップAB3)では、辞書選択メニュー画面Gmから検索対象として選択した辞書データについても、当該選択された辞書がサブ辞書である場合には、このサブ辞書から読み出された説明情報に含まれる各種記号や見出しの表記形態が、ユーザが日頃から主に使用しているメイン辞書での説明情報に含まれる慣れた表記形態に合わせて変換統一され表示されるようになる。
そして、前記図13(C)で示した説明情報表示画面G3において、カーソル上下キー16xd,16xuが操作されると(ステップA39)、前記ステップA37,AB3と同様に、現在の検索対象辞書がサブ辞書であるか否かの判断処理(ステップA40)、およびサブ辞書である場合のメイン辞書への表記変換処理(ステップAB4)が実行された後、当該表記変換処理されたサブ辞書「リ*ダーズ英和」の選択見出し語「life」に対応する説明情報が上下にスクロールされて表示される(ステップA41)。
次に、メイン辞書設定テーブル12dにおいて、「リ*ダーズ英和」をメイン辞書として設定し、「ジ*ニアス英和」をサブ辞書として設定した場合についての動作例を説明する。
なお、この場合の辞書検索処理についても、前記図6〜図8で示した携帯機器(電子辞書)10の全体処理、図9で示したメイン辞書設定処理、図10で示したメイン辞書への表記変換処理のフローチャートに従い同様に実行される。
図14は前記携帯機器(電子辞書)10による情報表示制御機能の全体処理に伴うキー操作対応の表示動作(その4)を示す図であり、同図(A)は英和メイン辞書の変更を伴うメイン辞書設定画面G1を示す図、同図(B)は変更後メイン辞書における見出し語一覧画面G2を示す図である。
図15は前記携帯機器(電子辞書)10による情報表示制御機能の全体処理に伴うキー操作対応の表示動作(その5)を示す図であり、同図(C)は変更後メイン辞書に基づく説明情報表示画面G3を示す図、同図(D)はメイン辞書変更後のメイン/サブ説明情報連動画面G4を示す図である。
すなわち、まず図14(A)に示すように、「シフト」キー16s+「設定」キー16Eの操作に応じて“メイン辞書設定の指示あり”が判断されると(ステップA1→A2)、図9におけるメイン辞書設定処理に移行され(ステップAS)、表示部17にメイン辞書設定画面G1が表示される(ステップS1)。
このメイン辞書設定画面G1において、カーソル上下キー16xd,16xuおよびカーソル左右キー16yr,16yfの操作により、反転表示カーソルKを各辞書の種類間で左右方向へ移動表示させると共に、メイン辞書マークMを同種辞書の間で上下方向へ移動表示させ、各種の辞書のそれぞれについてユーザ所望のメイン辞書を選択的に指定する(ステップS2〜S5)。
そして、前記各カーソルキー操作に従って所望の辞書種類の複数辞書中におけるメイン設定したい辞書をカーソルKで指定した状態で、「訳/決定」キー16Yを操作すると、当該指定された辞書名に対し付加されたメイン辞書マークMが確定表示されると共に、新たに変更設定された各辞書種類別のメイン辞書がメイン辞書設定テーブル12dに記憶設定される(ステップS6→S7)。
図14(A)に示すメイン辞書設定画面G1では、「英和」のメイン辞書が「ジ*ニアス英和」から「リ*ダーズ英和」に変更設定された状態を示し、この設定内容がメイン辞書設定テーブル12dとして記憶設定される。
この設定変更されたメイン辞書設定テーブル12dが記憶された状態で、英和の辞書検索を行いたい場合に、図14(B)に示すように、辞書キー「英和」16a3が操作されると(ステップA3)、当該辞書種類「英和」の現在の設定メイン辞書である「リ*ダーズ英和」の辞書データが辞書データメモリ12bから読出され(ステップA4)、当該辞書が起動されてその見出し語(検索文字)入力画面が表示される(ステップA5)。
この見出し語(検索文字)入力画面において、例えば検索対象の英単語「life」が見出し語として入力表示されると(ステップA6)、これに伴い当該入力見出し語に完全一致および一致する単語を含む複数の見出し語が検索され、図14(B)に示すような「リ*ダーズ英和」における「life」の見出し語一覧画面G2として表示される(ステップA7)。
そして、この見出し語一覧画面G2において、カーソルKが移動操作され、さらに検索対象としたい見出し語が選択されて「訳/決定」キー16Yが操作されると(ステップA8)、図15(C)に示すように、当該選択された見出し語に対応する説明情報がメイン辞書である「リ*ダーズ英和」の辞書データから読出され、説明情報表示画面G3として説明情報の先頭から表示される(ステップA9)。
この図15(C)で示した、メイン辞書「リ*ダーズ英和」における見出し語「life」の説明情報表示画面G3において、例えばユーザが求める説明情報が見出せず、サブ辞書「ジ*ニアス英和」に基づいた説明情報をも参照したい場合に、図15(D)に示すように、「サブ辞書」キー16Dが操作されると(ステップA12)、メイン辞書設定テーブル12dに基づき現在のメイン辞書「リ*ダーズ英和」と同種「英和」のサブ辞書「ジ*ニアス英和」(サブ辞書が複数ある場合は複数のサブ辞書)が読出され(ステップA13)、メイン辞書「リ*ダーズ英和」にて検索表示中の見出し語「life」がサブ辞書「ジ*ニアス英和」(各サブ辞書)から検索される(ステップA14)。
すると、まず先頭のサブ辞書「ジ*ニアス英和」が指定され(ステップA15)、この先頭サブ辞書の辞書データ内に前記検索対象の見出し語「life」が有るか/否か判断される(ステップA16)。
ここで、サブ辞書「ジ*ニアス英和」の辞書データ内に検索対象見出し語「life」が有ると判断されると(ステップA16)、当該見出し語「life」に対応した先頭サブ辞書に基づく説明情報の表示形態が、前記メイン辞書に基づき表示されている説明情報とその表示エリアを2分割表示にして設定される(ステップA17)。
すると、次のサブ辞書が存在するか否か判断され(ステップA18)、次のサブ辞書ありと判断された場合には、当該次のサブ辞書が指定されて(ステップA19)、このサブ辞書の辞書データ内に前記検索対象の見出し語「life」が有るか/否か判断される(ステップA16)。
一方、次のサブ辞書なしと判断された場合には(ステップA18)、現在のメイン辞書「リ*ダーズ英和」に基づく見出し語「life」の説明情報の表示先頭行の語義番号「1a」が読み出される(ステップA20)。
そして、前記メイン辞書「リ*ダーズ英和」の語義リンクテーブル12c(図2参照)に従って、前記ステップA20にて読み出された現在表示先頭行のメイン辞書の説明情報語義番号「1a」に対応するところの前記指定されたサブ辞書「ジ*ニアス英和」での説明情報語義番号「1」が読み出される(ステップA21)。
すると、前記メイン辞書「リ*ダーズ英和」での見出し語「life」の説明情報における表示先頭行の語義番号「1a」に対応した部分からの説明情報と、前記サブ辞書「ジ*ニアス英和」での同一見出し語の説明情報における対応語義番号「1」に応じた部分からの説明情報とが読み出され(ステップA22)、当該サブ辞書から読み出された説明情報の表記形態を前記メイン辞書における説明情報の表記形態に合わせて統一するための、図10におけるメイン辞書への表記変換処理が実行される(ステップAB1)。
つまり、現在のサブ辞書である「ジ*ニアス英和」から読み出された説明情報において、漢字表記となっている品詞記号はメイン辞書「リ*ダーズ英和」での表記に合わせてアルファベット表記に変換統一され、また、同サブ辞書「ジ*ニアス英和」での説明情報において「スコットランド」を表す略語記号表記<スコット>は同メイン辞書「リ*ダーズ英和」での略語記号表記<スコ>に合わせて変換統一される。
さらに、サブ辞書「ジ*ニアス英和」での見出し語「life」に対応する説明情報に“〜”として含まれる当該見出し語「life」の表記「〜」が、メイン辞書「リ*ダーズ英和」での見出表記に合わせて斜体の「life」に変更される。
このように、前記メイン辞書への表記変換処理(ステップAB1)では、前述したメイン辞書変更設定前の動作例と同様にして、現在のメイン辞書「リ*ダーズ英和」での見出し語の表示中の説明情報に対応してサブ辞書「ジ*ニアス英和」から読み出された同一見出し語の説明情報に含まれる各種記号や見出しの表記形態が、ユーザ設定されたメイン辞書での説明情報に含まれる表記形態に合わせて変換され統一されるようになる。
すると、図15(D)に示すようなメイン/サブ説明情報連動画面G4によって、メイン辞書「リ*ダーズ英和」における見出し語「life」の説明情報が語義番号「1a」の説明情報部分から第1の表示エリアに分割表示されると共に、前記ステップAB1においてメイン辞書に合わせて表記変換されたサブ辞書「ジ*ニアス英和」における同一見出し語「life」の説明情報が前記対応語義番号「1」の説明情報部分から、前記ステップA17において分割表示設定された第2の表示エリアに分割表示される(ステップA23)。
図16は前記携帯機器(電子辞書)10による情報表示制御機能の全体処理に伴うキー操作対応の表示動作(その6)を示す図であり、同図(A)は辞書選択メニュー画面Gmを示す図、同図(B)はサブ辞書として設定された「ジ*ニアス英和」の辞書選択に伴う見出し語一覧画面G2を示す図、同図(C)はメイン辞書への表記変換処理を行ったサブ辞書「ジ*ニアス英和」での説明情報表示画面G3を示す図である。
図16(A)に示すように、「メニュー」キー16mを操作すると(ステップA31)、辞書データメモリ12bに記憶されている全ての辞書のタイトルを一覧表示した辞書選択メニュー画面Gmが表示部17に表示され、上下左右の各カーソルキー16xd,16xu,16yr,16yfの操作に応じて反転カーソルKを移動させ所望の辞書を選択可能な状態となる(ステップA32)。
この図16(A)における辞書選択メニュー画面Gmにあって、例えばメイン辞書設定テーブル12d(図14(A)参照)ではサブ辞書として変更設定された「ジ*ニアス英和」がカーソルKにより選択表示され「訳/決定」キー16Yが操作されると(ステップA32)、この選択された辞書「ジ*ニアス英和」が読み出されて起動され、その見出し語(検索文字)入力画面が表示される(ステップA33)。
この見出し語(検索文字)入力画面において、例えば検索対象の英単語「life」が見出し語として入力表示されると(ステップA34)、これに伴い当該入力見出し語に完全一致および一致する単語を含む複数の見出し語が検索され、図16(B)に示すような見出し語一覧画面G2として表示される(ステップA35)。
そして、この見出し語一覧画面G2において、カーソルKが移動操作され、さらに検索対象としたい見出し語が選択されて「訳/決定」キー16Yが操作されると(ステップA36)、前記メニュー選択されて現在起動中の辞書「ジ*ニアス英和」は前記メイン辞書設定テーブル12d(図14(A)参照)にてサブ辞書として設定されているか否か判断される(ステップA37)。
ここで、前記「ジ*ニアス英和」がサブ辞書として設定されていると判断されると、当該サブ辞書から見出し語「life」に対応して読み出された説明情報の表記形態をメイン辞書「リ*ダーズ英和」における説明情報の表記形態に合わせて統一するためのメイン辞書への表記変換処理が前記ステップAB1同様に実行される(ステップAB3)。
つまり、サブ辞書である「ジ*ニアス英和」から読み出された説明情報において、漢字表記となっている品詞記号はメイン辞書「リ*ダーズ英和」での表記に合わせてアルファベット表記に変換統一され、また、同サブ辞書「ジ*ニアス英和」での説明情報において「スコットランド」を表す略語記号表記<スコット>は同メイン辞書「リ*ダーズ英和」での略語記号表記<スコ>に合わせて変換統一される。
さらに、サブ辞書「ジ*ニアス英和」での見出し語「life」に対応する説明情報に“〜”として含まれる当該見出し語「life」の表記「〜」が、メイン辞書「リ*ダーズ英和」での見出表記に合わせて斜体の「life」に変更される。
そして、図16(C)に示すように、前記メイン辞書への表記変換処理を実施したサブ辞書「ジ*ニアス英和」での見出し語「life」に対応する説明情報が、説明情報表示画面G3として当該説明情報の先頭から表示される(ステップA38)。
このように、前記メイン辞書への表記変換処理(ステップAB3)では、辞書選択メニュー画面Gmから検索対象として選択した辞書データについても、当該選択された辞書がサブ辞書である場合には、このサブ辞書から読み出された説明情報に含まれる各種記号や見出しの表記形態が、ユーザが設定したメイン辞書での説明情報に含まれる表記形態に合わせて変換統一され表示されるようになる。
したがって、前記構成の携帯機器(電子辞書)10におけるメイン辞書/サブ辞書間での表記変換表示機能によれば、例えば「英和」のメイン辞書を「ジ*ニアス英和辞典」、サブ辞書を「リ*ダーズ英和辞典」としてメイン辞書設定テーブル12dに設定した状態での辞書キー「英和」16a3の1キー操作に応じた当該メイン辞書に基づく入力見出し語対応の説明情報表示画面G3(図12(D)参照)において、さらに「サブ辞書」キー16Dを1キー操作すると、表示中のメイン辞書説明情報に見出し語とその語義番号で内容対応するサブ辞書の説明情報が当該メイン辞書「ジ*ニアス英和辞典」用の語義リンクテーブル12c(図2,図3参照)に基づき検知され読み出される。そして、このサブ辞書「リ*ダーズ英和辞典」から読み出された説明情報に含まれる品詞記号,発音記号,略語記号,見出表記などの各表記形態が表記変換テーブル12eに従いメイン辞書での各表記形態に合わせて変換統一され、前記メイン辞書での説明情報と2分割の表示設定にしたメイン/サブ説明情報連動画面G4(図12(E)参照)にて表示される。
このため、複数ある同種の辞書を対象にして見出し語検索し各辞書に応じた説明情報を参照したい場合に、ユーザが使い慣れている主要な辞書であるメイン辞書での説明情報の表記形態に合わせて、他の辞書での説明情報の表記形態を変換統一して表示させることができ、非常に見易くまた理解しやすい説明情報の表示画面を実現できる。
しかも、各辞書の説明情報表示画面G3を別々にスクロール表示させて一方の辞書の説明情報に対応した内容の他方の辞書の説明情報を比較検討しながら見つけ出す必要はなく、ユーザ設定したメインの辞書の表示中の説明情報に対応したサブ辞書の説明情報を、非常に簡単な1キー(サブ辞書キー16D)操作でメイン/サブ説明情報連動画面G4によって語義に基づき連動表示させることができる。
また、前記構成の携帯機器(電子辞書)10におけるメイン辞書/サブ辞書間での表記変換を伴う説明情報連動表示機能によれば、前記「サブ辞書」キー16Dの1キー操作によって語義に基づき連動表示されるメイン辞書の入力見出し語に対応した説明情報とサブ辞書での同一見出し語に対応した表記統一された説明情報とは、分割エリアにて並列表示されるメイン/サブ説明情報連動画面G4として表示されるので、各辞書間で同様の語義内容である説明情報を極めて容易に比較検討して何れの説明内容が適切かを判断できるようになる。
また、前記構成の携帯機器(電子辞書)10におけるメイン辞書/サブ辞書の設定機能によれば、各キートップにそれぞれ「国語」「漢和」「英和」「和英」と印刷された複数種類の辞書キー16a1〜16a4を備え、それぞれの辞書種での辞書キー16a1,16a2,16a3,16a4の1キー操作によって当該操作キーに対応する種類の複数辞書のうちのメイン辞書が選択起動されてその説明情報が表示され、さらに「サブ辞書」キー16Dの1キー操作によって前記メイン辞書と同種のサブ辞書が選択起動されてその説明情報が表記統一されて表示されるので、非常に簡単に各種の辞書を選択指定してそのメイン辞書とサブ辞書による見出し語説明情報を見ることができる。
また、前記構成の携帯機器(電子辞書)10におけるメイン辞書/サブ辞書の設定機能によれば、「国語」「漢和」「英和」「和英」の各種それぞれの複数辞書のうち、メイン辞書とサブ辞書はユーザ操作に応じて任意に変更設定できるので、例えばユーザレベルの変化に伴い適切なメイン辞書とサブ辞書を簡単に設定できるようになる。
なお、前記実施形態において記載した携帯機器(電子辞書)10による各処理の手法、すなわち、図6・図7・図8のフローチャートに示す情報表示制御機能の全体処理、図9のフローチャートに示す当該情報表示制御機能の全体処理に伴うメイン辞書設定処理、図10のフローチャートに示す前記情報表示制御機能の全体処理に伴うメイン辞書への表記変換処理等の各手法は、何れもコンピュータに実行させることができるプログラムとして、メモリカード(ROMカード、RAMカード等)、磁気ディスク(フロッピディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の外部記憶媒体13に格納して配布することができる。そして、通信ネットワーク(インターネット)Nとの通信機能を備えた種々のコンピュータ端末は、この外部記憶媒体13に記憶されたプログラムを記憶媒体読取部14によってメモリ12に読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、前記実施形態において説明したメイン辞書/サブ辞書間での表記変換統一機能および説明情報連動表示機能を実現し、前述した手法による同様の処理を実行することができる。
また、前記各手法を実現するためのプログラムのデータは、プログラムコードの形態として通信ネットワーク(インターネット)N上を伝送させることができ、この通信ネットワーク(インターネット)Nに接続されたコンピュータ端末(プログラムサーバ)から前記のプログラムデータを取り込み、前述したメイン辞書/サブ辞書間での表記変換統一機能および説明情報連動表示機能を実現することもできる。
なお、本願発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、前記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、各実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つかの構成要件が組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出され得るものである。