JP2005196492A - アクセス情報生成装置、アクセス情報生成方法及び受信装置 - Google Patents

Abstract

【課題】提供情報を提供する提供システムが、受信装置に対し、提供情報の受信の際に利用させるアクセスネットワークを容易に指定することのできるアクセス情報生成装置及びアクセス情報生成方法を提供する。
【解決手段】通信制御装置１００ａが、コンテンツ受信装置４００ａにコンテンツの受信に利用させるアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを決定する。また、通信制御装置１００ａは、アクセスネットワーク指定情報を含むアクセス情報を生成する。そして、通信制御装置１００ａがアクセス情報をコンテンツ受信装置４００ａに提供する。通信制御装置１００ａは、提供システムに含まれる。
【選択図】図１

Description

本発明は、アクセス情報生成装置、アクセス情報生成方法及び受信装置に関する。

最近、第２、第３世代セルラー通信網や無線ＬＡＮ等、アクセスネットワークが多様化している。また、これらのアクセスネットワークは通信速度、コスト等が異なる。これに伴い、異なるアクセスネットワークに対応する複数の通信手段を備える通信端末が登場している。一方、通信端末間で送受信する提供情報は、その内容や容量が異なる。このため、送受信する提供情報に応じて提供情報を受信する受信装置の通信手段を選択する必要がある。従来は、受信装置が、自装置の利用可能な通信手段の通信速度を検索し、提供情報の受信に適した通信手段を選択している（例えば、特許文献１参照。）。
特開２００３−８６８１号公報

しかし、従来は、受信装置が、提供情報を受信する通信手段を選択し、その通信手段を用いてアクセスネットワークに接続していた。このため、受信装置に提供情報を提供する際、提供情報を提供する提供システムはアクセスネットワークの選択に寄与することができなかった。

そこで、本発明は以上の点に鑑みてなされたもので、提供情報を提供する提供システムが、受信装置に対し、提供情報の受信の際に利用させるアクセスネットワークを容易に指定することのできるアクセス情報生成装置及びアクセス情報生成方法を提供することを目的とする。又、提供情報を提供する提供システムが決定したアクセスネットワークを介して提供情報を受信することのできる受信装置を提供することを目的とする。

本発明に係るアクセス情報生成装置は、提供情報を提供する提供システムに含まれるアクセス情報生成装置であって、提供情報を受信する受信装置に、提供情報の受信に利用させるアクセスネットワークを決定する決定手段と、決定手段が決定したアクセスネットワークを指定するアクセスネットワーク指定情報及び提供情報を特定する参照情報を含む提供情報のアクセス情報を生成する生成手段とを備えることを特徴とする。

このようなアクセス情報生成装置によれば、決定手段が、提供情報を受信する受信装置に、提供情報の受信に利用させるアクセスネットワークを決定し、生成手段が、決定されたアクセスネットワーク指定情報を含むアクセス情報を生成する。このため、アクセスネットワーク指定情報が、アクセス情報の一部となる。そして、このようなアクセス情報生成装置は提供システムに含まれる。これにより、提供システムが、受信装置に対し提供情報の受信の際に利用させるアクセスネットワークを容易に指定することが可能となる。

また、決定手段は、提供情報の属性情報に基づいてアクセスネットワークを決定することが好ましい。

これによれば、決定手段が、受信装置に、提供情報の受信に利用させるアクセスネットワークを、提供情報の属性情報に基づいて決定する。このため、提供システムは、受信装置に対し、受信装置に提供情報の受信に利用させるアクセスネットワークを、提供情報に応じて指定することが可能となる。

また、アクセス情報生成装置は、受信装置が利用できるアクセスネットワーク、又は、受信装置が提供情報の受信に利用することを希望するアクセスネットワークの指定の少なくとも１つを含む受信側条件を取得する受信側条件取得手段を備え、さらに、決定手段は、受信側条件取得手段が取得した受信側条件に基づいてアクセスネットワークを決定することが好ましい。

これによれば、受信側条件取得手段が受信装置の受信側条件を取得し、決定手段がこの受信側条件に基づいて、受信装置に、提供情報の受信に利用させるアクセスネットワークを決定する。このため、受信側条件が、受信装置が利用できるアクセスネットワークを含む場合には、決定手段は受信装置が必ず利用できるアクセスネットワークを決定することが可能となる。また、受信側条件が、受信装置が提供情報の受信に利用することを希望するアクセスネットワークの条件を含む場合は、決定手段は、提供システムの希望だけでなく受信装置の希望も考慮したアクセスネットワークを指定することが可能となる。

また、アクセス情報生成装置は、参照情報を保持する保持手段を備え、生成手段は保持手段から参照情報を取得し、アクセス情報を生成することが好ましい。これによれば、アクセス情報生成装置が参照情報を保持できる。そのため、アクセス情報生成装置がアクセス情報を生成することが容易となる。

本発明に係るアクセス情報生成方法は、提供情報を提供する提供システムが、提供情報を受信する受信装置に提供情報の受信に利用させるアクセスネットワークを決定するステップと、決定されたアクセスネットワークを指定するアクセスネットワーク指定情報及び提供情報を特定する参照情報を含む提供情報のアクセス情報を生成するステップとを備えることを特徴とする。

本発明に係る受信装置は複数のアクセスネットワークに対応した複数の通信インターフェースと提供情報の受信に利用するアクセスネットワークを指定するアクセスネットワーク指定情報及び提供情報を特定する参照情報を含む提供情報のアクセス情報を、提供情報を提供する提供システムから取得するアクセス情報取得手段と、アクセス情報取得手段が取得したアクセス情報に含まれるアクセスネットワーク指定情報が指定するアクセスネットワークを介して提供情報を取得する提供情報取得手段とを備えることを特徴とする。

これによれば、アクセス情報取得手段が、提供情報を提供する提供システムからアクセス情報を取得する。また、提供情報取得手段が、アクセス情報に含まれるアクセスネットワーク指定情報が指定するアクセスネットワークを介して提供情報を取得する。このため、受信装置は、提供システムの指定するアクセスネットワークを利用して提供情報の要求及び提供情報の受信をすることが可能となる。

また、受信装置は、受信装置が利用できるアクセスネットワーク、又は、受信装置が提供情報の受信に利用することを希望するアクセスネットワークの指定の少なくとも１つを含む受信側条件を提供システムに通知する通知手段を備えることが好ましい。

これによれば、受信側条件通知手段が提供システムに対し、受信側条件を通知する。このため、提供システムに、受信装置の希望も考慮したアクセスネットワークを指定させることが可能となる。

以上説明したように、本発明のアクセス情報生成装置、アクセス情報生成方法によれば、提供情報を提供する提供システムが、受信装置に対し、提供情報の受信の際に利用させるアクセスネットワークを容易に指定することができる。また、本発明の受信装置によれば、提供情報を提供する提供システムが決定したアクセスネットワークを介して提供情報を受信することができる。

［第１の実施の形態］
（通信システム）
図１に示すように、通信システム１は通信制御装置１００ａと、ネットワーク２００と、複数のアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃと、コンテンツ受信装置４００ａとを備える。コンテンツは、通信制御装置１００ａがコンテンツ受信装置４００ａに提供する提供情報である。コンテンツは、例えばテキスト、画像又はアプリケーションである。参照情報とは、提供情報を特定する情報である。

コンテンツ受信装置４００ａはコンテンツを受信する受信装置である。コンテンツ受信装置４００ａは、複数のアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃのいずれかを利用してネットワーク２００に接続してコンテンツを受信する。通信制御装置１００ａは、アクセスネットワーク指定情報及びコンテンツを特定する参照情報を含むアクセス情報を生成するアクセス情報生成装置である。アクセスネットワーク指定情報とは、コンテンツ受信装置４００ａにコンテンツの受信に利用させるアクセスネットワークを指定する情報である。また、通信制御装置１００ａは、生成したアクセス情報をコンテンツ受信装置４００ａに提供する。さらに通信制御装置１００ａは、指定したアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃ、ネットワーク２００を介してコンテンツを提供する。このように、通信制御装置１００ａは、単独でコンテンツを提供する提供システムとして機能する。よって、通信制御装置１００ａは提供システムに含まれる。アクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃは、コンテンツ受信装置４００ａが接続するネットワークである。アクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃは、ネットワーク２００に接続する有線又は無線のネットワークである。アクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃは、例えば第三世代携帯ネットワークのような携帯電話網、無線LAN、イーサネット（Ethernet）（登録商標）網である。ネットワーク２００は、アクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃと通信制御装置１００ａを中継するネットワークである。ネットワーク２００は、例えばインターネットである。

以下、通信制御装置１００ａ、コンテンツ受信装置４００ａについて詳細に説明する。図２に示すように通信制御装置１００ａは、アクセスネットワーク指定部１１０ａと、通信インターフェース１２０と、コンテンツ提供部１３０と、コンテンツデータベース１４０とを備える。通信インターフェース１２０は、ネットワーク２００、アクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを介してコンテンツ受信装置４００ａと接続する。コンテンツデータベース１４０は、コンテンツを特定する参照情報を保持する保持手段である。また、コンテンツデータベース１４０はコンテンツの属性情報及びコンテンツも保持する。コンテンツの属性情報とは、例えばコンテンツの容量、内容、販売価格、重要度、コンテンツが要求するセキュリティレベル、又はコンテンツの提供に許容できる通信コストである。コンテンツを特定する参照情報とは提供情報を取得するために必要な情報である。参照情報には例えばＵＲＬ（Ｕｎｉｆｏｒｍ Ｒｅｓｏｕｒｃｅ Ｌｏｃａｔｏｒｓ）やＣＲＩＤ（Ｃｏｎｔｅｎｔ Ｒｅｆｅｒｅｎｃｅ Ｉｄｅｎｔｉｆｉｅｒ）がある。ＵＲＬを用いた場合は、提供情報は所在地情報によって特定される。ＣＲＩＤを用いた場合は、提供情報はＣＲＩＤから導かれる所在地情報によって特定される。アクセス情報とは、参照情報とアクセスネットワーク指定情報を含む情報である。

アクセスネットワーク識別情報蓄積部１１５は、アクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを識別するための情報を保持する。アクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを識別するための情報は例えばアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃのＩＤや、ネットワーク種別である。このアクセスネットワーク識別情報は、通信制御装置１００ａとコンテンツ受信装置４００ａで合意されており、アクセスネットワーク指定情報に含めることができる。

アクセスネットワーク指定部１１０ａは、決定部１１１と、生成部１１２と、アクセス情報提供部１１３と、アクセス情報蓄積部１１４と、アクセスネットワーク識別情報蓄積部１１５とを備える。決定部１１１は、コンテンツを受信するコンテンツ受信装置４００ａに、コンテンツの受信に利用させるアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを決定する決定手段である。決定部１１１は、コンテンツデータベース１４０が保持するコンテンツの属性情報を取得する。この際、決定部１１１はコンテンツデータベース１４０が保持するコンテンツを特定する参照情報も併せて取得する。また、決定部１１１は、アクセスネットワーク識別情報蓄積部１１５が保持するアクセスネットワーク識別情報を取得する。そして、決定部１１１は取得したコンテンツの属性情報に基づいて、アクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを、決定する。決定部１１１は、コンテンツ受信装置４００ａの機能に応じて１又は２以上のアクセスネットワークを指定する。本実施形態においては、コンテンツ受信装置４００ａがアクセスネットワークを選択する機能を備えていない。このため、決定部１１１は１のアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを指定する。決定部１１１は、コンテンツデータベース１４０から取得した参照情報及び決定部１１１が決定したアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃのアクセスネットワーク識別情報を生成部１１２に入力する。

決定部１１１は、例えば以下のような決定基準によりアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを決定する。決定部１１１は、無断でのアクセスを防止する必要があるコンテンツに対応して、セキュリティレベルの高いアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを決定する。決定部１１１は、容量の大きなコンテンツに対応して通信速度が速く、通信単価が安いアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを決定する。決定部１１１は、販売価格が安いコンテンツに対応して、例えば通信コストを抑制するために通信単価が安いアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを決定する。決定部１１１は、重要度の高いコンテンツに対応してカバレージの広いアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを選択する。カバレージとはコンテンツ受信装置４００ａが、アクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを利用できる地域的範囲である。

生成部１１２は、決定部１１１が決定したアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを指定するアクセスネットワーク指定情報及びコンテンツを特定する参照情報を含むコンテンツのアクセス情報を生成する生成手段である。生成部１１２は、決定部１１１から、決定したアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃのアクセスネットワーク識別情報を取得する。また生成部１１２は決定部１１１を介してコンテンツデータベース１４０からコンテンツを特定する参照情報を取得する。そして生成部１１２は、アクセスネットワーク指定情報とコンテンツを特定する参照情報を含むアクセス情報を生成する。

アクセス情報は、例えばＵＲＬやＣＲＩＤにより記述される。図３（ａ）は、アクセスネットワーク指定情報をＵＲＬの属性値として記述する例であり、「ｈｔｔｐ：／／ａｂｃ．ｃｏ．ｊｐ／ｃｏｎｔｅｎｔ１．ｈｔｍｌ」がＵＲＬ、「ｘ−ｎｗｉｄ＝ｄｃｍ７４８２」がアクセスネットワーク指定情報である。また、図３（ｂ）は、アクセスネットワーク指定情報をＣＲＩＤの属性値として記述する例であり、「ｃｒｉｄ：／／ａｂｃ．ｃｏ．ｊｐ／ｃｏｎｔｅｎｔ１」がＣＲＩＤ、「ｘ−ｎｗｉｄ＝ｄｃｍ７４８２」がアクセスネットワーク指定情報である。これにより、アクセス情報は、アクセスネットワーク指定情報を属性値として含むＵＲＬ，ＣＲＩＤのみのファイルにできる。また、このＵＲＬ，ＣＲＩＤはＨＴＭＬ（ＨｙｐｅｒＴｅｘｔ Ｍａｒｋｕｐ Ｌａｎｇｕａｇｅ）やＳＭＩＬ（Ｓｙｎｃｈｒｏｎｉｚｅｄ Ｍｕｌｔｉｍｅｄｉａ Ｉｎｔｅｇｒａｔｉｏｎ Ｌａｎｇｕａｇｅ）によって記述したファイルの一部としてもよい。

また、生成部１１２は、ＨＴＭＬで用いられる記述方式を拡張して、アクセスネットワーク指定情報を、アクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃのＩＤやアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃの種別を表す属性値として記述してもよい。図４（ａ）は、アクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃが特定のＩＤで決定される場合に、生成部１１２が、アクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを「ｎｗＩＤ」で表される属性値として記述する例である。また、図４（ｂ）は、生成部１１２がアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃをネットワーク種別により、「ｎｗＴｙｐｅ」で表される属性値として記述する例である。このように、生成部１１２は、アクセスネットワーク指定情報を属性値として含まないＵＲＬ，ＣＲＩＤと並列した属性として、アクセスネットワーク指定情報を記述してもよい。なお、このようなアクセス情報はメタデータと呼ばれる。メタデータとはコンテンツを説明するための情報である。メタデータはアクセス情報の他、例えば容量、題名、テーマを含む。

生成部１１２は、生成したアクセス情報をアクセス情報蓄積部１１４に蓄積する。なお、生成部１１２は、アクセス情報を蓄積せずに、必要に応じてアクセス情報を生成してもよい。この場合、アクセスネットワーク指定部１１０ａはアクセス情報蓄積部１１４を備えなくてよい。アクセス情報蓄積部１１４は生成部１１２が生成したアクセス情報を保持する。

アクセス情報提供部１１３は、生成部１１２が生成したアクセス情報をコンテンツ受信装置４００ａに提供するアクセス情報提供手段である。アクセス情報提供部１１３は、アクセス情報を、生成部１１２から取得して通信インターフェース１２０を介してコンテンツ受信装置４００ａに提供する。また、アクセス情報提供部１１３はアクセス情報蓄積部１１４が保持するアクセス情報をコンテンツ受信装置４００ａに送信することもできる。コンテンツ提供部１３０は、アクセス情報に基づく、コンテンツ受信装置４００ａからの要求に応じてコンテンツを提供する提供情報提供手段である。

図５に示すようにコンテンツ受信装置４００ａは、複数の通信インターフェース４１０ａ〜４１０ｃと、アクセス情報取得部４２０と、通信インターフェース選択部４３０と、要求部４４０と、コンテンツ取得部４５０とを備える。通信インターフェース４１０ａ〜４１０ｃは、複数のアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃに対応した複数の通信インターフェースである。複数のアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃとは、例えば第三世代携帯ネットワーク、無線LAN（ＩＥＥＥ８０２．１１）である。アクセス情報取得部４２０は、通信制御装置１００ａからの、アクセス情報を取得するアクセス情報取得手段である。アクセス情報取得部４２０は、通信制御装置１００ａから、ネットワーク２００及び通信インターフェース４１０ａ〜４１０ｃのいずれかを介してアクセス情報を取得する。

通信インターフェース選択部４３０は、アクセス情報取得部４２０が取得したアクセス情報に含まれるアクセスネットワーク指定情報が指定する１つのアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃに対応する通信インターフェース４１０ａ〜４１０ｃを選択する。要求部４４０は、アクセス情報に含まれる参照情報に基づき、通信インターフェース選択部４３０が選択した通信インターフェース４１０ａ〜４１０ｃを介してコンテンツを要求する。そして、コンテンツ取得部４５０が、通信インターフェース選択部４３０が選択した通信インターフェース４１０ａ〜４１０ｃを介してコンテンツを取得する。このように、通信インターフェース選択部４３０、要求部４４０及びコンテンツ取得部４５０はアクセス情報取得部４２０が取得したアクセス情報に含まれるアクセスネットワーク指定情報が指定するアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを介してコンテンツを取得する提供情報取得手段として機能する。

（アクセス情報生成方法）
図６を参照しながら図１に示す通信システム１を用いたアクセス情報生成方法を説明する。まず、通信制御装置１００ａが、コンテンツ受信装置４００ａにコンテンツの受信に利用させるアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを決定する（Ｓ１０１）。通信制御装置１００ａは、コンテンツを特定する参照情報と、ステップ（Ｓ１０１）で決定されたアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃのアクセスネットワーク指定情報を対応付けてアクセス情報を生成する（Ｓ１０２）。この際、通信制御装置１００ａは、生成したアクセス情報を蓄積する。通信制御装置１００ａはアクセス情報をコンテンツ受信装置４００ａに提供する（Ｓ１０３）。

コンテンツ受信装置４００ａは、アクセス情報に含まれるアクセスネットワーク指定情報が指定するアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃに対応する通信インターフェース４１０ａ〜４１０ｃを選択する（Ｓ１０４）。コンテンツ受信装置４００ａは選択した通信インターフェース４１０ａ〜４１０ｃを介して通信制御装置１００ａに対し、コンテンツを要求する（Ｓ１０５）。通信制御装置１００ａは、要求に応じてコンテンツ受信装置４００ａに対し、コンテンツを提供する（Ｓ１０６）。

（効果）
本実施形態における通信制御装置１００ａ、アクセス情報生成方法によれば決定部１１１が、コンテンツを受信するコンテンツ受信装置４００ａに、コンテンツの受信に利用させるアクセスネットワークを決定し、生成部１１２が、決定されたアクセスネットワークを指定するアクセスネットワーク指定情報を含むアクセス情報を生成する。このため、アクセスネットワーク指定情報が、アクセス情報の一部となる。そして、このような通信制御装置１００ａは提供システムに含まれる。これにより、提供システムが、コンテンツ受信装置４００ａに対しコンテンツの受信の際に利用させるアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを容易に指定することが可能となる。また、通信制御装置１００ａは、アクセス情報をコンテンツ受信装置４００ａに提供するアクセス情報提供部１１３を備える。これにより、通信制御装置１００ａは、アクセスネットワーク指定情報をコンテンツ受信装置４００ａに提供することができる。

特に、決定部１１１は、コンテンツの属性情報に基づいてアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを決定する。このように、決定部１１１が、コンテンツ受信装置４００ａに、コンテンツの受信に利用させるアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを、コンテンツの属性情報に基づいて決定する。このため、提供システムは、コンテンツ受信装置４００ａに対し、コンテンツ受信装置４００ａに提供情報の受信に利用させるアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを、提供情報に応じて指定することが可能となる。

決定部１１１はコンテンツの容量に基づいて例えば容量の大きなコンテンツには通信速度が速く通信単価が安いアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを決定する。この場合は、通信制御装置１００ａは、容量の大きいコンテンツを、早く、また通信コストを抑えて提供できる。また、決定部１１１はコンテンツの販売価格やコンテンツの要求するセキュリティレベルに基づいてアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを決定する。この場合は、決定部１１１は例えば販売価格の高いコンテンツや高いセキュリティレベルを要求するコンテンツはセキュリティレベルの高いアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを決定することにより、コンテンツへの無断アクセスを防止できる。

決定部１１１はコンテンツの重要度に基づいてアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを決定する。この場合は、通信制御装置１００ａは、例えば重要度の高いコンテンツをカバレージの広いアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを用いて提供することができる。カバレージの広いアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを用いることにより、コンテンツ受信装置４００ａが広い範囲で移動しても通信が中断されない。重要度の高いコンテンツとは、例えば音と映像のコンテンツを同時に配信する際の音のコンテンツである。音のコンテンツは、中断されずに受信される必要があるためである。決定部１１１は許容される通信コストに基づいてアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを決定する。この場合は、例えば通信制御装置１００ａに通信コストが課金されるリバース課金モデルによりコンテンツを提供する場合でも、通信制御装置１００ａがコンテンツ配信にかかるコストを制御することが可能となる。

生成部１１２は、アクセスネットワーク指定情報を含むアクセス情報を生成する。こうして、アクセスネットワーク指定情報がアクセス情報の一部となる。さらに、生成部１１２は生成したアクセス情報をアクセス情報蓄積部１１４に蓄積する。このため、提供システムが、多くのコンテンツ受信装置４００ａに対し、アクセス情報を提供することが容易となる。

生成部１１２はアクセス情報を例えばＵＲＬやＣＲＩＤと対応づけて記述することができる。また、これらをＨＴＭＬやＳＭＩＬによって記述されたファイルに含むこともできる。これにより、通信制御装置１００ａは汎用的な方法で、決定したアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃの通知ができる。このため、提供システムは、指定したアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを容易に通知できる。

また、通信制御装置１００ａは、参照情報を保持するコンテンツデータベース１４０を備える。また、生成部１１２はコンテンツデータベース１４０から参照情報を取得し、アクセス情報を生成する。このように通信制御装置１００ａが参照情報を保持できる。このため、通信制御装置１００ａがアクセス情報を生成することが容易となる。

さらに、コンテンツデータベース１４０は、コンテンツの属性情報を保持する。このため、決定部１１１が、コンテンツ受信装置４００ａにコンテンツの受信に利用させるアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを決定する際にコンテンツの属性情報を考慮することが容易となる。

また、コンテンツデータベース１４０は、コンテンツも保持する。そして、通信制御装置１００ａは、コンテンツ提供部１３０を備える。このコンテンツ提供部１３０は、アクセス情報に基づく、コンテンツ受信装置４００ａからの要求に応じてコンテンツを提供する。このため、通信制御装置１００ａがコンテンツ受信装置４００ａにコンテンツを提供することが可能となる。従って通信制御装置１００ａ単独で、コンテンツを提供する提供システムとして機能できる。

また、本実施形態におけるコンテンツ受信装置４００ａによれば、アクセス情報取得部４２０が、通信制御装置１００ａからアクセス情報を、取得する。また、要求部４４０が、アクセス情報に含まれるアクセスネットワーク指定情報が指定するアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを介してコンテンツを要求する。さらにアクセス情報取得部４２０が、そのアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃに対応した通信インターフェース４１０ａ〜４１０ｃを介して、コンテンツを取得する。このため、コンテンツ受信装置４００ａは、提供システムの指定するアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを利用してコンテンツを取得することが可能となる。

［第２の実施の形態］
（通信システム）
本実施形態に係る通信システムは、図１に示した通信システム１の通信制御装置１００ａ、コンテンツ受信装置４００ａに代えて、図８に示す通信制御装置１００ｂ、図７に示すコンテンツ受信装置４００ｂを用いる。本実施形態に係る通信システムにおけるコンテンツ受信装置４００ｂは、自装置が利用できるアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃ又は、自装置がコンテンツの受信に利用することを希望するアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃの指定の少なくとも１つを含む受信側条件を通信制御装置１００ｂに通知する。コンテンツ受信装置４００ｂは受信側条件を例えばＨＴＴＰプロトコルにより通信制御装置１００ｂに通知する。通信制御装置１００ｂは、受信側条件を取得し、コンテンツ受信装置４００ｂの希望を考慮して、コンテンツ受信装置４００ｂにコンテンツの受信に利用させるアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを決定する。

以下、通信制御装置１００ｂ、コンテンツ受信装置４００ｂについて詳細に説明する。図７に示すように、コンテンツ受信装置４００ｂは、複数の通信インターフェース４１０ａ〜４１０ｃと、アクセス情報取得部４２０と、通信インターフェース選択部４３０と、要求部４４０と、コンテンツ取得部４５０と、受信側条件通知部４６０とを備える。尚、図３と同じ構成については、同じ符号を付して説明を省略する。

受信側条件通知部４６０は、受信側条件を通信制御装置１００ｂに通知する受信側条件通知手段である。受信側条件通知部４６０は、利用可能なアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃに対応する通信インターフェース４１０ａ〜４１０ｃのいずれかを介して受信側条件を通信制御装置１００ｂに通知する。コンテンツ受信装置４００ｂは、受信側条件に、自装置が利用できるアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを含むことができる。例えば、コンテンツ受信装置４００ａは、第三世代携帯ネットワーク、無線ＬＡＮを利用できることを通知する。さらに、受信側条件通知部４６０は、受信側条件にコンテンツ受信装置４００ａがコンテンツの受信に利用することを希望するアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃの条件を含むことができる。

受信側条件通知部４６０は、例えば以下のような条件を指定できる。受信側条件通知部４６０は、利用を希望するアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃをアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃのＩＤ、アクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃの種別により特定する。受信側条件通知部４６０は同様にして複数のアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを特定してもよい。また、受信側条件通知部４６０は、複数のアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを特定した場合、利用を希望する優先度を指定することもできる。例えばコンテンツ受信装置４００ｂがセキュアなアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃの利用を希望する場合は第三世代携帯ネットワークの優先度を無線ＬＡＮの優先度より高くする。例えば受信側条件通知部４６０が、第三世代携帯ネットワークを無線ＬＡＮより先に記述したファイルを用いて受信側条件を通知することによって優先度を含む受信側条件を通知できる。また、受信側条件通知部４６０は、利用希望するアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃの条件により指定することもできる。希望するアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃの条件とは例えば、「最も通信コストの低いアクセスネットワーク」、「一定のセキュリティレベル以上で通信できるアクセスネットワーク」である。

図８に示すように、通信制御装置１００ｂはアクセスネットワーク指定部１１０ｂと、通信インターフェース１２０と、コンテンツ提供部１３０と、コンテンツデータベース１４０とを備える。尚、図２と同じ構成については同じ符号を付して説明を省略する。また、アクセスネットワーク指定部１１０ｂは、決定部１１１と、生成部１１２と、アクセス情報提供部１１３と、アクセス情報蓄積部１１４と、アクセスネットワーク識別情報蓄積部１１５と、受信側条件取得部１１６とを備える。尚、図２と同じ構成については同じ符号を付して説明を省略する。

受信側条件取得部１１６は、受信側条件を取得する受信側条件取得手段である。受信側条件取得部１１６は、コンテンツ受信装置４００ｂから受信側条件を取得する。決定部１１１は、受信側条件取得部１１６が取得した受信側条件を考慮して、コンテンツ受信装置４００ｂに利用させるアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを決定する。例えば受信側条件取得部１１６は、コンテンツ受信装置４００ｂが利用できるアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃの情報を含む受信側条件を取得する。この場合、決定部１１１はコンテンツ受信装置４００ｂが利用できるアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃの中から、コンテンツ受信装置４００ｂに利用させるアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを決定する。

あるいは、受信側条件取得部１１６は利用を希望するアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃの条件による指定を含む受信側条件を取得する。受信側条件は例えば利用を希望する複数のアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃをＩＤ、アクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃの種別により特定することができる。受信側条件取得部１１６がこの受信側条件を取得した場合は、決定部１１１は、特定されているアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃのうち通信制御装置１００ｂの望む条件を満たすアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを決定する。また、受信側条件は、複数のアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを特定し、利用を希望する優先度を指定することもできる。受信側条件取得部１１６がこのような受信側条件を取得した場合は、決定部１１１は、通信制御装置１００ｂの望む条件を満たすアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃのうち、最も優先度の高いアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを決定する。受信側条件は、利用希望するアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃの条件により指定することもできる。受信側条件取得部１１６がこのような受信側条件を取得した場合は、決定部１１１は、通信制御装置１００ｂが望む条件及び受信側条件の両方を考慮してアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを決定する。

（アクセス情報生成方法）
図９を参照しながら、通信制御装置１００ｂとコンテンツ受信装置４００ｂを用いた通信システムによるアクセス情報生成方法を説明する。

まず、コンテンツ受信装置４００ｂが通信制御装置１００ｂに受信側条件を通知する（Ｓ２０１）。通信制御装置１００ｂは、取得した受信側条件を考慮してアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを決定する（Ｓ２０２）。次にステップ（Ｓ２０３）〜ステップ（Ｓ２０７）を行う。ステップ（Ｓ２０３）〜ステップ（Ｓ２０７）は図６に示したステップ（Ｓ１０２）〜ステップ（１０６）と同様である。

（効果）
本実施形態における通信制御装置１００ｂ、アクセス情報生成方法及びコンテンツ受信装置４００ｂによれば、第１の実施形態における通信制御装置１００ａ及びコンテンツ受信装置４００ａで得られる効果に加えて以下のような効果が得られる。コンテンツ受信装置４００ｂは、受信側条件を通信制御装置１００ｂに通知する受信側条件通知部４６０を備える。これによれば、受信側条件通知部４６０が通信制御装置１００ｂに対し、受信側条件を通知することができる。このため、提供システムに、コンテンツ受信装置４００ｂの希望も考慮したアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを指定させることが可能となる。

また、通信制御装置１００ｂは、受信側条件を取得する受信側条件取得部１１６を備え、さらに、決定部１１１は、受信側条件取得部１１６が取得した受信側条件に基づいてアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを決定する。このため、受信側条件取得部１１６がコンテンツ受信装置４００ｂの受信側条件を取得し、決定部１１１がこの受信側条件に基づいて、コンテンツ受信装置４００ｂに、コンテンツの受信に利用させるアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを決定する。

このため、受信側条件が、コンテンツ受信装置４００ｂが利用できるアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを含む場合には、決定部１１１はコンテンツ受信装置４００ｂが必ず利用できるアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを決定することが可能となる。また、受信側条件が、コンテンツ受信装置４００ｂがコンテンツの受信に利用することを希望するアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃの条件を含む場合は、決定部１１１は、提供システムの希望だけでなくコンテンツ受信装置４００ｂの希望も考慮してコンテンツ受信装置４００ｂに利用させるアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを決定することが可能となる。また、提供システムが、コンテンツ受信装置４００ｂの受信側条件を随時取得することが可能となる。このため、通信制御装置１００ｂは、コンテンツ受信装置４００ｂの受信側条件を管理しなくてもコンテンツ受信装置４００ｂの受信側条件を把握できる。

［第３の実施の形態］
（通信システム）
本実施形態では、図１に示した通信システム１の通信制御装置１００ａ、コンテンツ受信装置４００ａに代えて、図１０に示す通信制御装置１００ｃ、図７に示すコンテンツ受信装置４００ｂを用いる。通信制御装置１００ｃは、コンテンツに応じてアクセス情報を作成しておく。また、通信制御装置１００ｃは、コンテンツ受信装置４００ｂから受信側条件を取得する。そして通信制御装置１００ｃは、コンテンツ受信装置４００ｂの希望を考慮して予め作成したアクセスネットワーク指定情報に基づいて１のアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを選択する。

以下、通信制御装置１００ｃ、コンテンツ受信装置４００ｂについて詳細に説明する。図１０に示すように、通信制御装置１００ｃはアクセスネットワーク指定部１１０ｃと、通信インターフェース１２０と、コンテンツ提供部１３０と、コンテンツデータベース１４０とを備える。尚、図８と同じ構成については、同じ符号を付して説明を省略する。また、アクセスネットワーク指定部１１０ｃは、決定部１１１と、生成部１１２と、アクセス情報提供部１１３と、アクセス情報蓄積部１１４と、アクセスネットワーク識別情報蓄積部１１５と、受信側条件取得部１１６とアクセス情報選択部１１７とを備える。尚、図８と同じ構成については、同じ符号を付して説明を省略する。第１の実施の形態における決定部１１１と同様に、決定部１１１が、コンテンツ受信装置４００ｂに利用させるアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを決定する。ただし、通信制御装置１００ｃは、アクセス情報を選択する機能を備えるため、決定部１１１は、アクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃの1つに決定するのでなく、例えば複数のアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを決定する。または、決定部１１１はコンテンツ受信装置４００ｂに利用させるアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを、アクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃの条件により決定する。アクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃの条件とは例えば、「最も通信コストの低いアクセスネットワーク」、「一定のセキュリティレベル以上で通信できるアクセスネットワーク」である。ただし、決定部１１１がこのようにアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを決定した場合には、コンテンツ受信装置４００ｂは、条件を判断する機能を備えなければならない。生成部１１２は、このように決定された複数のアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃ、又はアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃの条件を含むアクセス情報を生成する。生成部１１２は、このアクセス情報を第１の実施形態と同様にアクセス情報蓄積部１１４に蓄積する。

受信側条件取得部１１６は、第２の実施形態と同様にコンテンツ受信装置４００ｂから受信側条件を取得する。アクセス情報選択部１１７は、アクセス情報蓄積部１１４が保持するアクセス情報から、受信側条件取得部１１６が取得した受信側条件を満たすアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを指定するアクセス情報を選択する。この際、アクセス情報選択部１１７は、アクセス情報に例えば複数のアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃが指定されている場合は、その中から受信側条件を満たす１のアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを選択する。または、アクセス情報選択部１１７はアクセス情報にアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃの条件が指定されている場合には、アクセス情報に含まれるアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃの条件及び受信側条件の両方を満たす、アクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを選択する。

（アクセス情報生成方法）
図１１を参照しながら、通信制御装置１００ｃとコンテンツ受信装置４００ｂを用いた通信システムによるアクセス情報生成方法を説明する。まず、図６の通信制御装置１００ａと同様に、通信制御装置１００ｃはアクセス情報を生成する（Ｓ３０１）。ただし、この際、通信制御装置１００ｃは、１のアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを決定するのでなく、複数のアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃ、又はアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃの条件を決定する。そして通信制御装置１００ｃは、決定された複数のアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃ又はアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃの満たす条件を指定するアクセスネットワーク指定情報を含むアクセス情報を生成する（Ｓ３０２）。この際、通信制御装置１００ｃは生成されたアクセス情報を蓄積する。コンテンツ受信装置４００ｂは、通信制御装置１００ｃに受信側条件を通知する（Ｓ３０３）。通信制御装置１００ｃは取得した受信側条件を考慮して、蓄積されているアクセス情報を参照し、１のアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを選択する（Ｓ３０４）。次にステップ（Ｓ３０５）〜ステップ（Ｓ３０８）を行う。ステップ（Ｓ３０５）〜ステップ（Ｓ３０８）は図６に示したステップ（Ｓ１０３）〜ステップ（１０６）と同様である。

（効果）
本実施形態における通信制御装置１００ｃ、アクセス情報生成方法及びコンテンツ受信装置４００ｂによれば、第２の実施形態における通信制御装置１００ｂ及びコンテンツ受信装置４００ｂで得られる効果に加えて以下のような効果が得られる。生成部１１２が予め複数のアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃ又はアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃの条件を含むアクセス情報を生成しておく。さらに、受信側条件取得部１１６が第２の実施の形態における通信制御装置１００ｂと同様、コンテンツ受信装置４００ｂから受信側条件を取得する。このため、第２の実施形態と同様に提供システムは、コンテンツ受信装置４００ｂの希望を考慮したアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを指定することができる。併せて、提供システムが、多くのコンテンツ受信装置４００ｂにコンテンツを提供する場合でも、コンテンツ受信装置４００ｂに対してコンテンツ受信装置４００ｂに利用させるアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを容易に指定することができる。

［第４の実施の形態］
（通信システム）
本実施形態では、図１に示した通信システム１のコンテンツ受信装置４００ａに代えて、図１２に示すコンテンツ受信装置４００ｃを用いる。本実施形態では通信制御装置１００ａは、コンテンツ受信装置４００ｃに利用させるアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを、１つでなく、複数または、条件により指定する。コンテンツ受信装置４００ｃは、このように指定されたアクセスネットワーク指定条件を満たすアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを選択する。

以下、コンテンツ受信装置４００ｃについて詳細に説明する。図１２に示すようにコンテンツ受信装置４００ｃは、複数の通信インターフェース４１０ａ〜４１０ｃと、アクセス情報取得部４２０と、通信インターフェース選択部４３０と、要求部４４０と、コンテンツ取得部４５０と、アクセスネットワーク選択部４７０とを備える。尚、図７と同じ構成については同じ符号を付して説明を省略する。

通信制御装置１００ａは、第２の実施の形態と同様にアクセス情報を生成する。ただし、図２の決定部１１１は、コンテンツ受信装置４００ｃがアクセスネットワーク選択部４７０を備えるため、１のアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃでなく、複数のアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃ、又は、アクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃの条件を決定する。このため、アクセス情報は複数のアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃ、又はアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃの条件を示すアクセスネットワーク情報を含む。

アクセス情報取得部４２０は、第１の実施の形態と同様に通信インターフェース４１０ａ〜４１０ｃのいずれかを介してアクセス情報を受信する。アクセスネットワーク選択部４７０は、アクセス情報取得部４２０が取得したアクセス情報に含まれるアクセスネットワーク指定情報を参照し、利用するアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを選択する。例えばアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃの指定を含む複数のアクセス情報が指定されている場合は、複数のアクセス情報のうち、自装置が利用を希望するアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを含むアクセス情報を選択する。または、アクセスネットワーク選択部４７０は、アクセス情報にアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃの条件が指定されている場合には、自装置が利用できるアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃのうち、アクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃの条件を満たすアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを選択する。

（アクセス情報生成方法）
図１３を参照しながら、通信制御装置１００ａとコンテンツ受信装置４００ｃを用いた通信システムによるアクセス情報生成方法を説明する。まず、通信制御装置１００ａは、コンテンツ受信装置４００ｃに利用させるアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを決定する（Ｓ４０１）。この際、コンテンツ受信装置４００ｃに利用させる１のアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを決定するのでなく、例えば複数のアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃ、または、アクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃの条件を決定する。次にステップ（Ｓ４０２）、（Ｓ４０３）を行う。ステップ（Ｓ４０２）、（Ｓ４０３）は図６に示したステップ（Ｓ１０２）、ステップ（１０３）と同様である。コンテンツ受信装置４００ｃは、アクセス情報に含まれるアクセスネットワーク指定情報に基づいて、自装置の希望を考慮して利用するアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを決定する。次にステップ（Ｓ４０５）〜ステップ（Ｓ４０７）を行う。ステップ（Ｓ４０５）〜ステップ（Ｓ４０７）は図６に示したステップ（Ｓ１０４）〜ステップ（１０６）と同様である。

（効果）
本実施形態における通信制御装置１００ａ、アクセス情報生成方法及びコンテンツ受信装置４００ｃによれば、第２の実施の形態における通信制御装置１００ｂ及びコンテンツ受信装置４００ｂで得られる効果に加えて以下のような効果が得られる。コンテンツ受信装置４００ｃは、自装置が利用するアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを選択するアクセスネットワーク選択部４７０を備える。これによれば、提供システムは、コンテンツ受信装置４００ｃにアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃ選択の自由度を与えることができる。また、第２の実施の形態のように、コンテンツ受信装置４００ｃが受信側条件を通信制御装置１００ａに通知することなく、コンテンツ受信装置４００ｃは提供システム及びコンテンツ受信装置４００ｃ両方の希望を考慮したアクセスネットワーク３００ａ〜３００を用いてコンテンツを受信できる。

［第５の実施の形態］
（通信システム）
本実施形態では、図１に示したコンテンツ受信装置４００ａに代えて、図１４に示すコンテンツ受信装置４００ｄを用いる。コンテンツ受信装置４００ｄは、受信したコンテンツを蓄積する。そしてコンテンツ受信装置４００ｄは、全てのコンテンツを、アクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃ、ネットワーク２００を介して受信するのでなく、自装置の蓄積したコンテンツも利用する。

以下、コンテンツ受信装置４００ｄについて詳細に説明する。図１４に示すように、コンテンツ受信装置４００ｄは、複数の通信インターフェース４１０ａ〜４１０ｃと、アクセス情報取得部４２０と、通信インターフェース選択部４３０と、要求部４４０と、コンテンツ取得部４５０、アクセス情報管理部４８０、コンテンツ蓄積部４９０とを備える。尚、図５と同じ構成については、同じ符号を付して説明を省略する。

コンテンツ蓄積部４９０は、コンテンツと、コンテンツの属性情報及びコンテンツを特定する参照情報を保持する。アクセス情報管理部４８０は、アクセス情報取得部４２０が取得したアクセス情報を取得する。そしてアクセス情報管理部４８０は、アクセス情報で指定されるコンテンツが、コンテンツ蓄積部４９０が保持するコンテンツのいずれかと一致するか検査する。この際、アクセス情報管理部４８０は、コンテンツの属性情報、コンテンツを特定する参照情報を含むコンテンツのアクセス情報を比較して検査する。一致するコンテンツがある場合には、アクセス情報管理部４８０は、コンテンツ取得部４５０に通知する。コンテンツ取得部４５０はコンテンツ蓄積部４９０からそのコンテンツを取得する。

一方、一致するコンテンツがない場合は、アクセス情報管理部４８０は、アクセス情報をコンテンツ蓄積部４９０に蓄積する。また、図５に示すコンテンツ受信装置４００ａと同様に要求部４４０がコンテンツを要求する。コンテンツ取得部４５０は、通信インターフェース選択部４３０が選択した通信インターフェース４１０ａ〜４１０ｃを介してコンテンツを取得する。コンテンツ取得部４５０は取得したコンテンツをアクセス情報管理部４８０が蓄積したアクセス情報と関連づけてコンテンツ蓄積部４９０に蓄積する。尚、アクセス情報管理部４８０は、アクセス情報のハッシュ値を蓄積してもよい。この場合、アクセス情報管理部４８０は、取得したアクセス情報とコンテンツ蓄積部４９０に蓄積されたハッシュ値を用いてコンテンツ蓄積部４９０内のコンテンツを検査することができる。

（アクセス情報生成方法）
図１５を参照しながら、通信制御装置１００ａとコンテンツ受信装置４００ｄを用いた通信システムによるアクセス情報生成方法を説明する。まず通信制御装置１００ａはステップ（Ｓ５０１）〜ステップ（Ｓ５０３）を行う。ステップ（Ｓ５０１）〜ステップ（Ｓ５０３）は、図６に示すステップ（Ｓ１０１）〜ステップ（Ｓ１０３）と同様である。コンテンツ受信装置４００ｄは、取得したアクセス情報に示されたコンテンツを自装置が保持しているか判断する。これによりコンテンツ受信装置４００ｄは、通信制御装置１００ａからコンテンツを受信する必要があるか判断する（Ｓ５０４）。この際、コンテンツ受信装置４００ｄがアクセス情報に示されたコンテンツを保持していない場合は、コンテンツ受信装置４００ｄはアクセス情報を蓄積する。次にステップ（Ｓ５０５）〜ステップ（Ｓ５０７）を行う。ステップ（Ｓ５０５）〜ステップ（Ｓ５０７）は、図６に示したステップ（Ｓ１０４）〜ステップ（Ｓ１０６）と同様である。そして、コンテンツ受信装置４００ｄは、受信したコンテンツを蓄積する（Ｓ５０８）。また、ステップ（Ｓ５０４）において、コンテンツ受信装置４００ｄが、コンテンツを受信する必要がないと判断した場合は、コンテンツの要求をせずに自装置の蓄積するコンテンツを利用する。

（効果）
本実施形態における通信制御装置１００ａ、アクセス情報生成方法及びコンテンツ受信装置４００ｄによれば、第１の実施の形態における通信制御装置１００ａ及びコンテンツ受信装置４００ａで得られる効果に加えて以下のような効果が得られる。コンテンツ受信装置４００ｄは、取得したコンテンツを蓄積するコンテンツ蓄積部４９０を備える。また、コンテンツ取得部４５０は取得したコンテンツをコンテンツ蓄積部４９０に蓄積する。さらにアクセス情報管理部４８０はアクセス情報に含まれるコンテンツを、コンテンツ蓄積部４９０が保持しているか検査する。そしてアクセス情報管理部４８０が、コンテンツを保持していないと判断した場合にのみ要求部４４０が通信制御装置１００ａにコンテンツを要求する。従って、コンテンツ受信装置４００ｄは、蓄積されてないコンテンツのみアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃ、ネットワーク２００を介して取得する。このため、コンテンツ受信装置４００ｄは、ネットワーク資源を節約することができる。また、コンテンツ受信装置４００ｄは、ハッシュ値を用いてコンテンツ蓄積部４９０を検査することにより、より少ないメモリで一致検査を行うことが可能となる。

（変更例）
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例えば通信制御装置１００ａは通信インターフェース１２０を介して他の通信制御装置１００ａに対してアクセス情報を提供してもよい。この場合、通信制御装置１００ａは、コンテンツデータベース１４０に保持するコンテンツのアクセス情報を、他の通信制御装置１００ａに提供することができる。さらに通信制御装置１００ａは通信インターフェース１２０を介して、コンテンツ、コンテンツの参照情報及びコンテンツの属性情報を保持する他の装置からコンテンツの参照情報を取得する機能を備えてもよい。また、通信制御装置１００ａはコンテンツの属性情報を併せて取得してもよい。この場合、通信制御装置１００ａは、コンテンツデータベース１４０が保持していないコンテンツの属性に応じたアクセス情報を生成することができる。そして、通信制御装置１００ａはこのアクセス情報も他の通信制御装置１００ａに提供することができる。

通信制御装置１００ａ〜１００ｃは、決定部１１１、生成部１１２に加え、アクセス情報提供部１１３、コンテンツデータベース１４０、及びコンテンツ提供部１３０も備える。しかし、通信制御装置１００ａ〜１００ｃは、少なくとも決定部１１１、生成部１１２を備えれば、アクセス情報を生成するアクセス情報生成装置として機能できる。また、通信制御装置１００ａ〜１００ｃは、決定部１１１、生成部１１２に加えて、アクセス情報提供部１１３を備えることにより、アクセス情報の生成と提供が可能となる。さらに、通信制御装置１００ａ〜１００ｃは、決定部１１１、生成部１１２に加えて、コンテンツ提供部１３０及びコンテンツデータベース１４０を備えることにより、アクセス情報の生成とコンテンツの提供が可能となる。

さらに、提供システムは汎用的なＵＲＬやＣＲＩＤを用いてアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを指定することができる。従って、アクセスネットワーク指定装置が、汎用的な装置にアクセス情報を提供することができる。これより、汎用的な装置をコンテンツサーバに用いても、コンテンツサーバは受信装置４００ａに利用させるアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを指定することが可能となる。このため、汎用的な装置を用いて分散サーバ環境を構成することができる。

また、第４の実施の形態において、決定部１１１が複数のアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを決定する際、生成部１１２は、複数のアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃに応じて異なる参照情報と関連づけてアクセス情報を生成してもよい。この場合アクセスネットワーク選択部４７０は、自装置が利用できるアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを選択し、これを含むアクセス情報を選択する。そして、要求部４４０は、アクセス情報に含まれる参照情報を参照してコンテンツを要求する。図１６はＳＭＩＬのスイッチ（ｓｗｉｔｃｈ）機能を利用して、異なるＵＲＬと関連づけた複数のアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを含むアクセス情報の例を示している。コンテンツ受信装置４００ｃが第三世代の携帯端末である場合、アクセスネットワーク選択部４７０は「ｓｙｓｔｅｍＮｗＴｙｐｅ＝“３Ｇｃｅｌｌｕｌａｒ”」と指定されているアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを選択する。従って要求部４４０は、「ｈｔｔｐ：／／ｓｅｒｖｅｒ／ｉｍｇ＿ｓｍａｌｌ．ｊｐｇ」と指定されているＵＲＬを参照してコンテンツを要求する。一方コンテンツ受信装置４００ｃが無線ＬＡＮ端末である場合アクセスネットワーク選択部４７０は「ｓｙｓｔｅｍＮｗＴｙｐｅ＝“ｉｅｅｅ８０２．１１”」と指定されているアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを選択する。従って要求部４４０は、「ｈｔｔｐｓ：／／ｓｅｒｖｅｒ／ｉｍｇ＿ｌａｒｇｅ．ｊｐｇ」と指定されているＵＲＬを参照してＳＳＬを用いてコンテンツを要求する。

このようにして、コンテンツ受信装置４００ｃがセキュアなネットワークである第三世代携帯ネットワークを介してコンテンツを受信する場合は通常のＨＴＴＰによってコンテンツを受信する。一方コンテンツ受信装置４００ｃが無線ＬＡＮのようにセキュアでないアクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃを介してコンテンツを受信する場合は、ＳＳＬ（Ｓｅｃｕｒｅ Ｓｏｃｋｅｔｓ Ｌａｙｅｒ）を用いてコンテンツを受信する。このように、コンテンツ受信装置４００ｃは、自装置の備える通信インターフェース４１０ａ〜４１０ｃによって最適な方法でコンテンツを受信することが可能となる。

全ての実施の形態において生成部１１２は決定部１１１を介して参照情報を取得している。しかし、生成部１１２はコンテンツデータベース１４０から直接コンテンツを特定する参照情報を取得してもよい。この場合、決定部１１１はコンテンツデータベース１４０からコンテンツを特定する参照情報を取得しなくてよい。

なお、アクセスネットワーク３００ａ〜３００ｃは複数あればよく２つもしくは４つ以上あってもよい。

本発明の第１の実施の形態に係る通信システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第１の実施の形態に係る通信制御装置の構成を示すブロック図である。 アクセスネットワーク指定情報をＵＲＬ及びＣＲＩＤの属性値として記述する例を示す図である。 アクセスネットワーク指定情報をＨＴＭＬで用いられる記述方式を拡張して、記述する例を示す図である。 本発明の第１の実施の形態に係るコンテンツ受信装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第１の実施の形態に係るアクセス情報生成方法の手順を示すフロー図である。 本発明の第２の実施の形態に係るコンテンツ受信装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第２の実施の形態に係る通信制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第２の実施の形態に係るアクセス情報生成方法の手順を示すフロー図である。 本発明の第３の実施の形態に係る通信制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第３の実施の形態に係るアクセス情報生成方法の手順を示すフロー図である。 本発明の第４の実施の形態に係るコンテンツ受信装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第４の実施の形態に係るアクセス情報生成方法の手順を示すフロー図である。 本発明の第５の実施の形態に係るコンテンツ受信装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第５の実施の形態に係るアクセス情報生成方法の手順を示すフロー図である。 ＳＭＩＬのスイッチ（ｓｗｉｔｃｈ）機能を利用して、異なるＵＲＬと関連づけたアクセス情報の例を示す図である。

符号の説明

１００ａ，１００ｂ，１００ｃ ・・・ 通信制御装置
１１０ａ，１１０ｂ，１１０ｃ ・・・ アクセスネットワーク指定部
１１１ ・・・ 決定部
１１２ ・・・ 生成部
１１３ ・・・ アクセス情報提供部
１１４ ・・・ アクセス情報蓄積部
１１５ ・・・ アクセスネットワーク識別情報蓄積部
１１６ ・・・ 受信側条件取得部
１１７ ・・・ アクセス情報選択部
１２０ ・・・ 通信インターフェース
１３０ ・・・ コンテンツ提供部
１４０ ・・・ コンテンツデータベース
２００ ・・・ ネットワーク
３００ａ，３００ｂ，３００ｃ ・・・ アクセスネットワーク
４００ａ，４００ｂ，４００ｃ，４００ｄ ・・・ コンテンツ受信装置
４１０ａ，４１０ｂ，４１０ｃ ・・・ 通信インターフェース
４２０ ・・・ アクセス情報取得部
４３０ ・・・ 通信インターフェース選択部
４４０ ・・・ 要求部
４５０ ・・・ コンテンツ取得部
４６０ ・・・ 受信側条件通知部
４７０ ・・・ アクセスネットワーク選択部
４８０ ・・・ アクセス情報管理部
４９０ ・・・ コンテンツ蓄積部

Claims (7)

1. 提供情報を提供する提供システムに含まれるアクセス情報生成装置であって、
   前記提供情報を受信する受信装置に、前記提供情報の受信に利用させるアクセスネットワークを決定する決定手段と、
   該決定手段が決定した前記アクセスネットワークを指定するアクセスネットワーク指定情報及び前記提供情報を特定する参照情報を含む前記提供情報のアクセス情報を生成する生成手段と
   を備えることを特徴とするアクセス情報生成装置。
2. 前記決定手段は、前記提供情報の属性情報に基づいて前記アクセスネットワークを決定することを特徴とする請求項１に記載のアクセス情報生成装置。
3. 前記受信装置が利用できる前記アクセスネットワーク、又は、前記受信装置が前記提供情報の受信に利用することを希望する前記アクセスネットワークの指定の少なくとも１つを含む受信側条件を取得する受信側条件取得手段を備え、
   前記決定手段は、前記受信側条件取得手段が取得した前記受信側条件に基づいて前記アクセスネットワークを決定することを特徴とする請求項１又は２に記載のアクセス情報生成装置。
4. 前記参照情報を保持する保持手段を備え、
   前記生成手段は前記保持手段から前記参照情報を取得し、前記アクセス情報を生成することを特徴とする請求項１乃至３のいずれか１項に記載のアクセス情報生成装置。
5. 提供情報を提供する提供システムが、前記提供情報を受信する受信装置に前記提供情報の受信に利用させるアクセスネットワークを決定するステップと、
   該決定された前記アクセスネットワークを指定するアクセスネットワーク指定情報及び前記提供情報を特定する参照情報を含む前記提供情報のアクセス情報を生成するステップと
   を備えることを特徴とするアクセス情報生成方法。
6. 複数のアクセスネットワークに対応した複数の通信インターフェースと、
   提供情報の受信に利用する前記アクセスネットワークを指定するアクセスネットワーク指定情報及び前記提供情報を特定する参照情報を含む前記提供情報のアクセス情報を、前記提供情報を提供する提供システムから取得するアクセス情報取得手段と、
   該アクセス情報取得手段が取得した前記アクセス情報に含まれる前記アクセスネットワーク指定情報が指定する前記アクセスネットワークを介して前記提供情報を取得する提供情報取得手段と
   を備えることを特徴とする受信装置。
7. 前記受信装置が利用できる前記アクセスネットワーク、又は、前記受信装置が前記提供情報の受信に利用することを希望する前記アクセスネットワークの指定の少なくとも１つを含む受信側条件を前記提供システムに通知する通知手段を備えることを特徴とする請求項６記載の受信装置。

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