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JP2005193185A - 連続式混合・造粒・乾燥装置 - Google Patents

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JP2005193185A JP2004003493A JP2004003493A JP2005193185A JP 2005193185 A JP2005193185 A JP 2005193185A JP 2004003493 A JP2004003493 A JP 2004003493A JP 2004003493 A JP2004003493 A JP 2004003493A JP 2005193185 A JP2005193185 A JP 2005193185A
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Toshiaki Koyama
敏明 小山
Toru Noguchi
亨 野口
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Pacific Machinery and Engineering Co Ltd
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Pacific Machinery and Engineering Co Ltd
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Abstract


【課題】被処理物の回転軸への付着の問題がなく連続的に、比較的大径の造粒物を得ることができる連続式混合・造粒・乾燥装置を提供する。
【解決手段】被処理物の供給側から製品の排出側に向かって、容器(1)を仕切堰板(20k、20p、20q)により、混合ゾーン(K)と混練造核ゾーン(P)と造粒・乾燥ゾーン(Q)とに仕切る。これらのゾーン(K,P,Q)にわたって設けられている回転軸(30)には攪拌羽根(34、34、…)を、容器(1)にはチョッパ羽根(35、35、…)を取り付ける。容器(1)の、造粒・乾燥ゾーン(Q)に対応した部分は外周面から、そして回転軸(30)の、混練造核ゾーン(P)と造粒・乾燥ゾーン(Q)とに対応した部分には内部から加熱蒸気により加熱する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、被処理物の供給側から製品の排出側に向かって、開口面積が調節可能な仕切堰板により、混合ゾーンと混練造核ゾーンと造粒・乾燥ゾーンとに仕切られている横長の容器と、該容器内に回転駆動可能に設けられている回転軸と、該回転軸に取り付けられている攪拌羽根とからなる連続式混合・造粒・乾燥装置に関するものである。
造粒装置は、文献名を挙げるまでもなく従来周知で、例えばミキサーとパンタイプ型のペレタイザとロータリーキルンとからなる組み合わせ型の造粒装置が知られている。また、1台の装置で造粒できる造粒装置、例えば造粒容器内の被処理物を攪拌羽根で攪拌・混合して造粒する強制攪拌形、筒型容器を回転駆動して内部の被処理物を造粒する転動造粒形、スクリュをシリンダ内で回転駆動してシリンダの先方から押し出し造粒する押出形、被処理物が入れられている槽を振動させる振動形等、多種類の造粒装置が知れれている。組み合わせ型の造粒装置によると、ミキサで被処理物を混合攪拌し、ベルトコンベヤでペレタイザへ搬送し、該レタイザで造粒された造粒物をベルトコンベヤでロータリーキルンへ搬送し、そして乾燥して製品を得ることができる。また、強制攪拌形の造粒装置は、概略的には造粒容器と、この造粒容器の内部で回転駆動される攪拌羽根とから構成されている。したがって、造粒容器に被処理物と水とを供給し、攪拌羽根を所定時間回転駆動すると、塊状物は破砕され、そして造粒される。
上記従来の組み合わせ型の造粒装置によると、ミキサとペレタイザは独立しているので、ミキサはミキサの機能を、そしてペレタイザはペレタイザのそれぞれの機能を充分に生かすことができ、高品質の所望の製品を得ることができる利点はある。しかしながら、ミキサとペレタイザの2台の装置を必要とし、場合によってはロータリーキルンも必要とするので、造粒装置が大型化し、高価格になってしまう欠点がある。したがって、製品のコストアップにもなる。また、造粒中に被処理物を一方のミキサから他方のペレタイザへ移し替えて、再度混合・造粒しなければならないので、処理効率が落ち、これによっても製品のコストアップになる。このように理由により、上記の組み合わせ型の造粒装置は、汚泥のような安価な被処理物の処理装置としては適当ではない。
また、強制攪拌形の造粒装置は、攪拌羽根で塊状物もある程度破砕され、そして造粒されるので、例えば脱水ケーキのような塊状物の造粒には適していると言える。しかしながら、造粒物は分散・造核作用と造粒作用の相容れない両作用で得られるので、1台の造粒装置で両作用を同時に得ることは難しく、造粒物はある大きさに成長すると破壊されて、大きな造粒物にはならないという欠点がある。
特開2002−153744
そこで、本出願人は特許文献1により、分散・造核作用と造粒作用の両作用を奏する混合・造粒装置を提案している。上記特許文献1により提案中の混合・造粒装置は、軸方向に混合ゾーンと造粒ゾーンとに仕切壁で仕切られている横長の容器と、該容器内に回転駆動可能に設けられている回転軸と、該回転軸に取り付けられている攪拌羽根とから構成され、前記混合ゾーンには攪拌羽根の他に、比較的高速で回転駆動されるチョッパー羽根が設けられる。したがって、混合ゾーンに被処理物を供給すると、該混合ゾーンで混合され、そして仕切壁の開口部を通って造粒ゾーンに送られ、該造粒ゾーンで造粒されて排出される。
本出願人が提案している前記混合・造粒装置によると、混合ゾーンには、攪拌羽根の他に、比較的高速で回転駆動されるチョッパー羽根が設けられているので、攪拌羽根を造粒に適した比較的低速で回転駆動しても、混合ゾーンにおいてはチョッパー羽根により、被処理物は充分に分散・混合され、そして造粒核が形成される。したがって、分散・造核作用と造粒作用の両作用を奏するにも拘わらず、混合・造粒装置を安価に得ることができ、上記混合・造粒装置を使用すると、浄水場の排水処理過程で生じする脱水ケーキ、建設現場で生じる高含水粘土、石炭の焼却灰等を粒状化処理して道路用材料、グランド改良材、園芸用土等に利用することができ、有効に実施可能であり格別に問題はない。
しかしながら、改良の余地は認められる。例えば、比較的大径の造粒物を得るためには水のような液体を添加しなければならないが、添加すると、回転軸に被処理物が付着するので、連続運転ができず、生産性が落ちるという問題がある。さらに説明すると、回転軸の径は比較的小さく、しかも攪拌羽根の他に高速で回転駆動されるチョッパ羽根が設けられているので、回転軸は比較的低速で駆動されるようになっている。したがって、回転軸の表面に作用する遠心力は小さく、付着した被処理物は遠心力では落ちない。付着した被処理物は運転を停止して、手動的に落とさなければならないので、生産性が落ちる。また、造粒ゾーンにおける造粒羽根は、混合ゾーンにおける混合羽根と構造が異なるので、すなわち構造の異なる羽根を用意しなければならないので、コスト高になる恐れがある。さらには、所望の粒径の造粒物を得るための手段が格別に設けられていないので、粒度分布の調整が困難になることが予想される。
本発明は、上記したような従来の問題点を解決した連続式混合・造粒・乾燥装置を提供しようとするもので、具体的には被処理物の回転軸への付着の問題がなく連続的に造粒物を得ることができる連続式混合・造粒・乾燥装置を提供することを目的としている。また、比較的大径の造粒物を得ようとすると、造粒時間すなわち転動時間が長くなるが、長くなると造粒物の表面に液分が滲み出てくる。そうすると、混合・造粒装置から排出される造粒物は、滲み出た液分により互いに付着し塊となって、養生工程で問題になるが、このような塊になる問題を解決した連続式混合・造粒・乾燥装置を提供することも目的としている。さらには、攪拌羽根の種類が少なくて、安価に製作することができる連続式混合・造粒・乾燥装置を提供することも目的としている。また、他の発明は、上記のような目的に加えて、所望の粒径の造粒物を得ることができる連続式混合・造粒・乾燥装置を提供することを目的としている。
本発明は、上記目的を達成するために、横長の容器が適用される。そして、この横長の容器は被処理物の供給側から製品である造粒物の排出側に向かって、混合ゾーンと混練造核ゾーンと造粒・乾燥ゾーンとに、開口面積が調節可能な仕切堰板により仕切られる。そして、これらのゾーンを貫通する形で回転軸が設けられる。この回転軸には、同じ構造の攪拌羽根が取り付けられる。これにより、本発明による連続式混合・造粒・乾燥装置が安価になる。また、各ゾーンには比較的高速で回転駆動されるチョッパ羽根が設けられる。造粒・乾燥ゾーンにおけるチョッパ羽根は、他のゾーンにおけるチョッパ羽根とは独立して回転速度が制御される。例えば、停止される。停止することにより、あるいは取り外すことにより、比較的大径の造粒物を得ることができる。
さらに、本発明は前記発明の目的を達成するために、上記のように構成されている横長の容器の、造粒・乾燥ゾーンに対応した部分は外周面から、そして回転軸は内部から、例えば蒸気により加熱されるように構成される。
かくして、請求項1に記載の発明は、前記発明の目的を達成するために、被処理物の供給側から製品の排出側に向かって、開口面積が調節可能な仕切堰板により、混合ゾーンと混練造核ゾーンと造粒・乾燥ゾーンとに仕切られている横長の容器と、該容器内に回転駆動可能に設けられている回転軸と、該回転軸に取り付けられている攪拌羽根とからなり、前記混合ゾーンに供給される被処理物が該ゾーンで混合され、そして前記仕切堰板を通って前記混練造核ゾーンに送られて該ゾーンで造核され、次いで前記仕切堰板を通って前記造粒・乾燥ゾーンに送られ該ゾーンで造粒、乾燥され、そして開口面積が調節可能な排出堰板から外部へ排出されるようになっている混合・造粒・乾燥装置であって、前記混合ゾーンと混練造核ゾーンと造粒・乾燥ゾーンの各ゾーンには、前記攪拌羽根の他に、比較的高速で回転駆動されるチョッパー羽根が設けられ、前記混練造核ゾーンには液添加ノズルが設けられていると共に、前記横長の容器の、前記造粒・乾燥ゾーンに対応した部分は外周面から、そして前記回転軸は内部から加熱されるように構成される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の装置において、混練造核ゾーンと造粒・乾燥ゾーンは、混合ゾーンよりも軸方向に長く選定され、そして請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の装置において、造粒・乾燥ゾーンにおけるチョッパ羽根は、他のゾーンにおけるチョッパ羽根とは独立して回転速度が制御されるように構成される。
以上のように、本発明によると、攪拌羽根の他に、比較的高速で回転駆動されるチョッパー羽根が設けられているので、攪拌羽根を造粒に適した比較的低速で駆動しても被処理物は充分に混合され、核が形成され、そして造粒される。このとき、本発明によると、回転軸は内部から加熱されるようになっているので、被処理物の回転軸への付着の問題がなく連続的に造粒物を得ることができるという、本発明に特有の効果が得られる。また、本発明によると、造粒・乾燥ゾーンにおける容器は外周部から加熱されるようになっているので、造粒・加熱ゾーンにおいて造粒される造粒物は乾燥されて排出され、排出されても造粒物が互いに付着するようなことはない。したがって、いたずらに大径なることもなく、その後の養生工程が容易になる。また、付着しないので、所定の粒径の高品位の造粒物が得られるという効果も得られる。さらには、攪拌羽根の種類が例えばショベル型羽根の一種類で安価に製作することができる効果も得られる。
また、他の発明によると、混練造核ゾーンと造粒・乾燥ゾーンは、混合ゾーンよりも軸方向に長く選定されているので、充分に造核、造粒および乾燥することができる。さらに、他の発明によると、造粒・造核ゾーンにおけるチョッパ羽根の回転速度は、他のゾーンにおけるチョッパ羽根の回転速度とは独立して制御されるようになっているので、造粒物の粒径を制御できる効果がさらに得られる。
以下、図1、2により本発明の実施の形態を説明する。図1に示されているように、本実施の形態に係わる連続式混合・造粒・乾燥装置は、軸芯が水平方向になるように配置される、横長の容器1を備えている。そして、この横長の容器1の、図1において左方の被処理物の供給側から混合ゾーンK、混練造核ゾーンP、造粒・乾燥ゾーンQの順に選定されている。混合ゾーンKは、混練造核ゾーンPと造粒・乾燥ゾーンQとに比較して軸方向には短くなっている。このようにゾーンが選定されている容器1の左方の端部寄りの混合ゾーンKに粉体、高含水粘土、石炭の焼却灰、脱水ケーキ等の被処理物が供給され、右方の造粒・乾燥ゾーンQの方へ送られる過程で分散・混合され、そして核が形成され、次いで造粒・乾燥ゾーンQで造粒・乾燥される。そして造粒・乾燥ゾーンQの右端部から排出されるようになっている。
そのために、容器1の左端部近傍の上方には、被処理物供給口2が設けられ、容器1の右端部の下方には製品排出口3が設けられている。被処理物供給口2に対応して投入シュート4が、製品排出口3に対応して排出シュート5がそれぞれ設けられている。また、混練・造核ゾーンPには、バインダ供給用の液添加ノズル6、6、…が取り付けられ、水、キレート等のバインダは混練・造核中の被処理物に均一に添加されるようになっている。
このように、被処理物供給口2、製品排出口3等が設けられている容器1の両サイドは第1、2の側壁7、8で閉鎖されている。そして、容器1の左方よりの位置に、混合ゾーンKと混練・造核ゾーンPとを区画する混合部堰板20kが取り付けられている。混合部堰板20kは、容器1を横切り閉鎖する形で取り付けられ、本実施の形態では、図2の(イ)に示されているように、2個の被処理物通過孔21、21が、軸心を中心として上下に分かれて、略三角形を呈するようにして明けられている。これらの被処理物通過孔21、21の開口面積は、左右方向にスライド可能な調節板22、22で調節されるが、そのためにこれらの調節板22、22の左端部にはネジ棒23、23が取り付けられている。一方、容器1の外側には、その内部に雌ネジが形成されているナット24、24が固定されている。そして、前記ネジ棒23、23は、ナット24、24にそれぞれ螺合している。
したがって、ネジ棒23、23の上端部に取り付けられているハンドル25、25を正逆方向に回すと、ネジ棒23、23が図2の(イ)において左右方向に移動し、調節板22、22が左右方向にスライドし、被処理物通過孔21、21の開口面積が調節されることになる。また、混練造核ゾーンPと造粒・乾燥ゾーンQの間にも、前述した混合部堰板20kと同じ様な構造の混練部堰板20pが設けられ、さらには造粒・乾燥ゾーンQの排出側すなわち第2の側板8側には造粒部堰板20qが設けられている。造粒部堰板20qも他の堰板20k、20pと略同じ構造をしているが、この造粒部堰板20qは電動モータ26でその開度が自動調整されるようになっている。これらの堰板20k、20p、20qにより、各ゾーンK、P、Qにおける滞留時間すなわち混合度、混練造核度、造粒・乾燥度が調整される。このように本実施の形態によると、堰板20k、20p、20qには2個の被処理物通過孔21、21が明けられているので、後述する攪拌羽根34、34、…の回転方向に合わせて、一方の開口面積を広くし、他方を狭くする等の調節が自在にできる。なお、図2の(イ)に示されている実施の形態では、調節板22、22は左右方向にスライド的に駆動されるようになっているが、上下方向にスライドするように実施することもできる。
このように構成されている容器1の造粒・乾燥ゾーンQの外周壁には、加熱ジャケット10が設けられている。この加熱ジャケット10は、容器1の内周壁とこの内周壁と所定の間隔をおいて設けられている外周壁とから構成されている。この加熱ジャケット10の内部は、加熱蒸気の流路となっているが、加熱蒸気が加熱ジャケット10内で短絡しないように邪魔板、ガイド板等が適宜設けられている。加熱ジャケット10の、図1において右方の下方端部には、蒸気コネクタ11が取り付けられている。また、この蒸気コネクタ11に対向して、加熱ジャケット10の上方部には排気コネクタ12が取り付けられている。蒸気コネクタ11から供給される加熱蒸気あるいはスチームは、造粒・乾燥ゾーンQにおける容器1の内部を加熱し、そして排気コネクタ12から図示されないボイラへ還流され、そしてボイラで再度加熱され蒸気コネクタ11から加熱ジャケット10内へ供給されるようになっている。造粒・乾燥ゾーンQには、乾燥中の水蒸気を排出するための排気管が取り付けることもできるが、このような排気管は図1には示されていない。
上記のように構成されている容器1の内部には、その軸心と同軸的に中空の回転軸30が水平方向に設けられている。この中空の回転軸30は、その両端は容器1から第1、2の側板7、8を通って外方へ出て、第1、2の軸受31、32により回転自在に軸受けされている。そして、第1の軸受31の外側において、モータ27により減速機構等を介して回転駆動されるようになっている。中空の回転軸30の内部には、右方の第1の側板8の方から混合部堰板20kの近くに達するスチーム管37が設けられている。スチーム管37は、第2の軸受32の外側においてスチーム用ロータリジョイント40に接続されている。このスチーム用ロータリジョイント40は、入口ポートと出口ポートと備え、入口ポートはスチーム供給管38に接続されている。出口ポートは、回転軸30の内周面とスチーム管37の外周面との間に形成されているスチーム戻りスペースに連通し、そしてスチーム排出管39に接続されている。したがって、スチーム供給管38から加熱蒸気を供給すると、スチーム管37により混合部堰板20kの近くまで導かれ、そしてスチーム戻りスペースを通ってスチーム排出管39から排出される。このスチーム戻りスペースを流れる加熱蒸気により、回転軸30は内部から加熱されることになる。なお、本実施の形態によると、モータ27にはインバータが取り付けられており、回転軸30はその回転速度が任意に調節できるようになっている。
このように回転速度が任意に調節される回転軸30の、混合ゾーンK、混練造核ゾーンPおよび造粒・乾燥時ゾーンQに位置する部分には、軸方向および回転角度方向に所定の間隔をおいて、図2の(ロ)にも示されているように、複数個のアーム33、33、…が固定され、これらのアーム33、33、…に、図示の実施の形態では同じ形状をした攪拌羽根34、34、…が取り付けられている。攪拌羽根34、34、…は、本実施の形態では鋤形すなわちショベル形を呈し、被処理物はこれらの攪拌羽根34、34、…により、浮遊分散混合される。混練・造核ゾーンPと造粒・乾燥時ゾーンQは、前述もしたように混合ゾーンKに比較して軸方向に長い。したがって、攪拌羽根34、34、…の数も多く、充分に混練造核あるいは造粒・乾燥される。また、本実施の形態によると、容器1の各ゾーンK、P、Qの内部には、攪拌羽根34、34、…の他に、複数個のチョッパー羽根35、35、…が設けられている。これらのチョッパー羽根35、35、…は、図2の(ロ)に示されているように、容器1の下部近傍に、攪拌羽根34、34、…と干渉しない位置に設けられ、攪拌羽根34、34、…により持ち上げられ、そして落下してくる被処理物を剪断、分散するもので、外部に設けられているモータ36により、攪拌羽根34、34、…とは関係なく独立的に比較的高速で回転駆動されるようになっている。
造粒・乾燥ゾーンQに設けられているチョッパー羽根35、35、…は、他のゾーンK、Pに設けられているチョッパー羽根35、35、…とは無関係に回転速度が制御されるようになっている。回転速度を制御することにより、例えばオン、オフすることにより、造粒物の粒径が調節される。回転速度を単にオン、オフ制御するように実施するときは、チョッパー羽根を着脱自在に設けることもできる。このように各ゾーンK、P、Qには、比較的高速で回転駆動されるチョッパー羽根35、35、…が設けられているので、回転軸30を造粒作用に適した比較的低速度で回転駆動しても、被処理物は充分に剪断、混合あるいは造粒作用を受けることになる。
投入シュート4の下方には、スクリュフィーダ等からなる機械式定量供給装置が設けられているが図1には示されていない。また、本実施の形態に係わる連続式混合・造粒・乾燥装置は制御装置も備え、自動的に造粒、乾燥することができるが、制御装置も図1には示されていない。
次に、上記実施の形態に係わる連続式混合・造粒、乾燥装置の作用について説明する。モータ27により回転軸30を比較的低速で駆動する。さらには、加熱ジャケット10に、添加する液体の蒸発温度より高い温度に加熱されている加熱蒸気を供給する。同様に、スチーム管37に加熱蒸気を供給する。そうして、投入シュート4内の例えば複数個の混合物からなる被処理物を、所定の割合で容器1の混合ゾーンKに供給する。被処理物は、攪拌羽根34、34、…により持ち上げられ、そして落下して混合される。このとき、主としてチョッパー羽根35、35、…により、投入された被処理物は、短時間で剪断・分散・混合される。混合ゾーンKに滞留する時間すなわち混合の度合いは、混合部堰板20kの開度21、21で調整する。
充分に混合された被処理物は、主として、攪拌羽根34、34、…の作用により、混合部堰板20kの通過孔21、21を通って、混練造核部Pに連続的に送られる。この混練造核部Pにおいて、液添加ノズル6、6、…から例えば水のようなバインダ液を均一に添加する。水が添加された被処理物は攪拌羽根34、34、…とチョッパ羽根35、35、…の攪拌、分散作用により凝集と崩壊とが繰り返され、造粒物の核が形成される。このとき、混練部堰板20pの開度により滞留時間が制御され、また混合ゾーンKよりも多く設けられている攪拌羽根34、34、…と高速で回転駆動されるチョッパ羽根35、35、…の攪拌エネルギが被処理物に与えられ、短時間に多数の核が形成される。
このとき、被処理物には水が添加されているので、回転軸30の表面に付着しようとするが、回転軸30は加熱蒸気により蒸発温度近くまで加熱され、ドライ状態となっている。したがって、被処理物は付着しない。これにより、定期的に付着物を手動的に落とす清掃・点検が不要となり、連続操業ができ、生産性が向上する。
核が形成され、そして核と混在した被処理物は、撹拌羽根34、34、…により、混練部堰板20pの通過孔21、21を通って下流側の造粒・乾燥ゾーンQへと連続的に送られる。この造粒・乾燥ゾーンQにおいて、回転軸30に取り付けられている攪拌羽根34、34、…により攪拌される。攪拌されることにより滲み出た水分により、核の外周面に被処理物が付着し、あるいは核同志が付着し造粒される。滞留時間の増加と共に粒径は大きくなる。造粒されながら乾燥され、製品となって排出シュート5から連続的に排出される。このとき、所定径の造粒物を得るためには、所定時間の転動操作が必要で、そのために造粒部堰板20qの開度が電動モータ26で制御される。また、チョッパ羽根35、35…の回転速度を制御する。例えば、5mm以下の粒径の砂状製品を得るときは、チョッパ羽根35、35…は、そのまま運転し、5mm以上の製品を得るときは停止する。
このとき、造粒羽根34、34、…の、回転軸30の軸方向の取り付け間隔は、例えば180度になっているので、壊れやすい造粒物も壊れることなく、所定大きさに造粒され、排出シュート5から排出される。本実施の形態によると、造粒・乾燥ゾーンQはその外周部から加熱されるようになっているので、造粒中に造粒物の表面に滲み出た水分は蒸発する。したがって、排出シュート5から排出される造粒物が再度付着するようなことはない。付着しないので、いたずらに大径の塊になることもなく、その後の養生工程が容易になる。また、付着しないので、所定の粒径の高品位の造粒物が得られる。上記のようにして、脱水ケーキ、粘土、焼却灰等の鉱物以外の例えば化学薬品、食品等を同様にして処理できることは明らかである。
上記の第1の実施の形態は色々な変形が可能である。例えば、回転軸30をスチーム管と兼用することもできる。このときは、加熱蒸気は第2の側板8の方から第1の側板7の方へ流すと、造粒・乾燥ゾーンQにおける回転軸の方が高温に加熱されることになる。脱水ケーキ、粘土、焼却灰等の処理場には、蒸気発生装置が設けられていることが多いので、本実施の形態では回転軸30および造粒・乾燥ゾーンQの容器1は加熱蒸気で加熱されるようになっているが、電気ヒータ等で加熱できることは明らかである。
本発明の実施の形態を模式的に示す側面図である。 本発明の実施の形態を模式的に示す図で、その(イ)は混合部堰板を示す側面図、その(ロ)は図1においてローロ方向に見た側面図である。
符号の説明
1 横長の容器 4 投入シュート
5 排出シュート 6 液添加ノズル
10 加熱ジャケット 11 蒸気コネクタ
12 排気コネクタ 20k 混合部堰板
20p 混練部堰板 20q 造粒部堰板
34 攪拌羽根 35 チョッパ羽根
37 スチーム管 K 混合ゾーン
P 混練・造核ゾーン Q 造粒・乾燥ゾーン

Claims (3)

  1. 被処理物の供給側から製品の排出側に向かって、開口面積が調節可能な仕切堰板により、混合ゾーンと混練造核ゾーンと造粒・乾燥ゾーンとに仕切られている横長の容器と、該容器内に回転駆動可能に設けられている回転軸と、該回転軸に取り付けられている攪拌羽根とからなり、
    前記混合ゾーンに供給される被処理物が該ゾーンで混合され、そして前記仕切堰板を通って前記混練造核ゾーンに送られて該ゾーンで造核され、次いで前記仕切堰板を通って前記造粒・乾燥ゾーンに送られ該ゾーンで造粒、乾燥され、そして開口面積が調節可能な排出堰板から外部へ排出されるようになっている混合・造粒・乾燥装置であって、
    前記混合ゾーンと混練造核ゾーンと造粒・乾燥ゾーンの各ゾーンには、前記攪拌羽根の他に、比較的高速で回転駆動されるチョッパー羽根が設けられ、前記混練造核ゾーンには液添加ノズルが設けられていると共に、前記横長の容器の、前記造粒・乾燥ゾーンに対応した部分は外周面から、そして前記回転軸は内部から加熱されるようになっていることを特徴とする連続式混合・造粒・乾燥装置。
  2. 請求項1に記載の装置において、混練造核ゾーンと造粒・乾燥ゾーンは、混合ゾーンよりも軸方向に長く選定されている連続式混合・造粒・乾燥装置。
  3. 請求項1または2に記載の装置において、造粒・乾燥ゾーンにおけるチョッパ羽根は、他のゾーンにおけるチョッパ羽根とは独立して回転速度が制御される連続式混合・造粒・乾燥装置。
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